JP2002125625A - 竹輪様多層食品及びその製造方法 - Google Patents

竹輪様多層食品及びその製造方法

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JP2002125625A
JP2002125625A JP2000319939A JP2000319939A JP2002125625A JP 2002125625 A JP2002125625 A JP 2002125625A JP 2000319939 A JP2000319939 A JP 2000319939A JP 2000319939 A JP2000319939 A JP 2000319939A JP 2002125625 A JP2002125625 A JP 2002125625A
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Japan
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food
fish meat
cuts
surimi
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JP2000319939A
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Masaru Harada
勝 原田
Kazuaki Nagoya
和彰 名古屋
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Kibun Foods Inc
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Kibun Foods Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き付けるときに弾けることがなく、食した
時に噛み切りがよい新たな食感及び風味を有する竹輪様
多層食品及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 第1層の魚肉すりみ(1)、食材例えば
ソーセージ又はハムの第2層(2)、第3層の魚肉すり
み(3)を含む多層竹輪(8)において、第2層食材
(2)に複数本の切れ目(2a)を魚肉すりみの第1層
(1)と接する面に形成されている竹輪様多層食品で、
その切り口(断面)は第1層の魚肉すりみ(1)と第3
層の魚肉すりみ(3)の内部に同心状に第2層(2)を
有し、一定の美観に秀れた同心状の模様形状が表出され
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竹輪様多層食品及
びその製造方法に係り、特に、すりみの内部に同心状の
ソーセージ又はハム層を有するソーセージ又はハム入り
竹輪様多層食品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】魚肉すりみを成形、焼成した竹輪は伝統
な水産食品として食されており、また近年、竹輪の食感
及び風味を生かして改良し、竹輪の中心の穴に例えば固
形チーズを棒状にカットして挿入した製品、すりみの内
部にチーズの層を挿入したチーズ入り竹輪、またソーセ
ージ又はハムの層を挿入した竹輪が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のソーセージ又は
ハム入り竹輪は、魚肉すりみの第1層、ソーセージ又は
ハムの第2層、魚肉すりみの第3層を含むもので、各層
を巻き付けているものである。従来のソーセージ又はハ
ム入り竹輪は、ソーセージ又はハムの層を厚くすると、
食したときに噛み切り難いという問題があり、また巻き
付けるときにソーセージ又はハムの層が弾性戻り(スプ
リングバック)により弾けるという問題があった。本発
明は、かかる問題を解決し、また食する時に噛み切れが
よく、新たな食感及び風味を有する竹輪様多層食品及び
その製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、すりみの第1
層、食材の第2層、すりみの第3層の少なくとも3つの
層よりなる多層のものであって、第2層の食材には切れ
目が形成されていることを特徴とする竹輪様多層食品で
ある。また、本発明の竹輪様多層食品は、第2層の食材
の切れ目が円周方向に複数本形成されていることを特徴
とするものである。また、本発明の竹輪様多層食品は、
第2層の食材の円周方向の複数本の切れ目が接続された
部分と切断された部分からなることを特徴とするもので
ある。また、本発明の竹輪様多層食品は、第2層の食材
の切れ目が軸方向に複数本形成されていることを特徴と
するものである。また、本発明の竹輪様多層食品は、第
2層の食材の切れ目が軸方向とこれに交叉する方向に複
数本形成されていることを特徴とするものである。ま
た、本発明の竹輪様多層食品は、第2層の食材がソーセ
ージ又はハムであることを特徴とするものである。
【0005】また、本発明は、第1層の魚肉すりみを串
の外周長さにほぼ等しい長さに成形し、第2層の食材を
第1層の魚肉すりみが巻き付けられた外周長さにほぼ等
しい長さに成形して複数本の切れ目を入れ、第3層の魚
肉すりみは第2層が巻き付けられた外周長さにほぼ等し
い長さに成形し、前記第1層の魚肉すりみ、第2層の複
数本の切れ目を入れた食材、第3層の魚肉すりみを搬送
手段に載置し、回転かつ上下動可能に設けられた串の外
周に順次巻き付けることを特徴とする竹輪様多層食品の
製造方法である。また本発明の上記竹輪様多層食品の製
造方法は、第2層の食材に円周方向の切れ目の形成が複
数個の切れ目入れ刃によることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】本発明の竹輪様多層食品は、すりみの第1層、
食材の第2層、すりみの第3層の少なくとも3つの層よ
りなるもので、第2層の食材に切れ目が入れられている
ことにより、第2層の食材を厚くしても食したときに噛
み切り易く、また巻き付けたときに第2層の食材が厚く
ても弾性戻り(スプリングバック)により弾けることが
ないものであり、このように第2層の食材、特にソーセ
ージ又はハムの層を厚くして切れ目をいれることによ
り、第1層と第3層の魚肉すりみとソーセージ又はハム
がマッチしボソボソするような違和感がなく、新たな食
感及び風味が醸し出される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のすりみの第1層、食材の
第2層、すりみの第3層の少なくとも3つの層よりなる
竹輪様多層食品は、第2層の食材に切れ目が形成されて
いるもので、円周方向の複数本の切れ目、軸方向の複数
本の切れ目、軸方向及び交叉する複数本の切れ目が形成
されているものである。円周方向の複数本の切れ目が食
する時に、より噛み切り易く好ましいものである。また
第2層の食材の切れ目は、第1層のすりみと接する面、
あるいは第3層のすりみと接する面に形成する。
【0008】図1に示す竹輪様多層食品は、第2層食材
の円周方向に複数本の切れ目が形成されているものであ
る。竹輪様多層食品(8)は、すりみの第1層(1)、
食材例えばソーセージ又はハムの第2層(2)、すりみ
の第3層(3)を含むものである。第2層(2)の食材
には円周方向に複数本の切れ目(2a)が、すりみの第
1層(1)と接する面に形成されている。食材の第2層
(2)の幅は、すりみの第1層(1)とすりみの第3層
(3)の幅より小さくして、その両側はすりみの第1層
(1)とすりみの第3層(3)で覆われようになってい
る。また竹輪様多層食品の切り口(断面)はすりみの第
1層(1)とすりみの第3層(3)の内部に同心状にソ
ーセージ又はハムの第2層(2)を有し、切断面は一定
の美観に秀れた同心状の模様形状が表出されるものであ
る。第2層食材(2)に形成する円周方向の複数本の切
れ目は、第2層食材の一部を切断するほど深く切り込ん
でもよい。また第2層食材(2)は接続された部分と切
断された部分からなるものでもよい。また第2層食材
(2)に形成する円周方向の複数本の切れ目は、やや斜
めにしてもよい。
【0009】本発明の竹輪様多層食品は、第1層、第3
層のすりみとしては、例えば魚肉を水晒により精製、食
塩その他の副材料を加えてすりつぶした竹輪の製造と同
様のもの、あるいは畜肉をすりつぶし食塩その他の副材
料を加えてたものを用いる。第2層の食材としては、ソ
ーセージ例えばサラミソーセージ、ハムあるいはコンビ
ーフ、野菜、漬物等が挙られ、このような食料を板状に
成形、スライスして用いる。第2層の食材して用いられ
るソーセージ又はハムとしては、水分率35%〜75%
が好ましく、これはボソボソするような違和感がなく、
しかも魚肉すりみとは違う食感の存在感があり、またソ
ーセージ又はハムの水分と魚肉すりみから出る水分等の
味成分で風味が醸し出される。また複数本の切れ目が入
れられているので、ソーセージ又はハムを厚くしても第
1層と第3層のすりみとマッチしボソボソするような違
和感がなく、新たな食感及び風味が醸し出される。巻き
付けた後に、ソーセージ又はハムの第2層の弾性で巻き
付けが戻るということもない。
【0010】具体的には、ソーセージとしてはソフトサ
ラミソーセージが好ましく、ソフトサラミソーセージの
水分率は45%〜65%、特に50%〜55%のものが
好ましい。ソフトサラミソーセージは、原料畜肉類とし
て豚肉及び牛肉のみを使用したもので、これに適宜、例
えば、でん粉、小麦粉、コーンミール、植物性たん白、
卵たん白、乳たん白及び血液たん白等の結着材料、食
塩、糖類等の調味料、にんにく、ブラックペッパー、ホ
ワイトペッパー、マスタード等の香辛料を加え混合し、
ケーシング等に充填した後、くん煙し又はくん煙しない
で加熱し又は乾燥したものを用いる。例えば加熱はボイ
ルにより、それを冷却だけで乾燥工程を行わなくてもよ
い。また、ソフトサラミソーセージには、例えば、食
塩、糖類等の調味料、にんにく、ブラックペッパー、ホ
ワイトペッパー、マスタード等の香辛料を適宜、加える
ものであるが、その量を通常のものより多く加えること
が好ましい。例えば、通常、食塩は2.4%、香辛料は
0.3〜0.5%であるが、本発明の魚肉すりみに巻き
付けて入るソフトサラミソーセージでは、食塩は3.3
%、香辛料は3.0〜3.5%にすることが好ましい。
これは、巻き付ける魚肉すりみに対して、ソフトサラミ
ソーセージの風味をバランスさせるには、調味料、香辛
料を多くすることが好ましいものである。
【0011】ソフトサラミソーセイジについて、より具
体的にその配合を例示すれば、牛肉58〜60%、豚肉
26〜30%、結着材3.5〜7.0%、食塩3.0〜
3.3%、香辛料3.0〜3.5%のもので水分率は4
5%〜65%好ましくは50%〜55%のものが挙げら
れる。また、ソフトサラミソーセージはくん煙するもの
とくん煙しないものがあるが、スモーク臭が強すぎるソ
フトサラミソーセージは、竹輪にいれると違和感があ
り、また、魚肉すりみの物性にも影響してくるので、あ
まりスモーク臭が強くないものの方が風味のよい竹輪と
なる。また、ハムとしては、豚肉を塩漬、くん煙、湯煮
して独特の風味を与えたもので、例えばボンレスハム、
ロースハム、ショルダーハム、ベリーハム、ラックスハ
ムを用いる。
【0012】
【実施例1】本発明の実施例1について図2〜図5を参
照して説明する。実施例1の多層竹輪は、第2層がサラ
ミソーセージで、第1層の魚肉すりみと接する面に円周
方向の複数本の切れ目が入れられているものである。図
2は多層巻き竹輪の製造を示す斜視図、図3(a)〜
(d)及び図4(e)(f)は多層巻き竹輪の工程を示
す図、図5は切れ目を入れるカッターを示す図である。
図2は、第1層の魚肉すりみ(1)、第2層の切れ目
(2a)入りソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ
(3)を串(10)に順次に巻き付ける多層竹輪の製造
を示すものである。
【0013】ベルトコンベヤ(12)の搬送面に板状に
スライスされたサラミソーセージ(2)が載置される。
サラミソーセージ(2)は搬送されながらカッター(2
5)で切れ目(2a)が入れられる。カッター(25)
は、図5に示すように、回転軸(25c)に複数個の刃
(25a)を設けたもので、駆動され回転している。ベ
ルトコンベヤ(12)に載置されているサラミソーセー
ジ(2)は、搬送されながらカッター(25)の刃(2
5a)で切れ目(2a)が入れられる。
【0014】円周方向の切れ目(2a)入りサラミソー
セージ(2)は、ベルトコンベヤ(12)で矢印方向に
送られる。成形ドラムで第1層の魚肉すりみ(1)及び
第3層の魚肉すりみ(3)は成形され、切れ目(2a)
入りサラミソーセージ(2)の前には初めに串(10)
に巻き付けられる第1層の魚肉すりみ(1)を載置し、
第3層の魚肉すりみ(3)は切れ目(2a)入りサラミ
ソーセージ(2)の後に載置される。第1層の魚肉すり
み(1)は、串(10)の外周長さにほぼ等しい長さの
矩形に、第2層のサラミソーセージ(2)はその内側に
巻き付けられた第1層のの魚肉すりみ(1)の外周長さ
にほぼ等しい長さの矩形に、また第3層の魚肉すりみ
(3)は、その内側に巻き付けられた第2層のサラミソ
ーセージ(2)の外周長さにほぼ等しい長さの矩形にす
ることが好ましい。
【0015】巻き付けは、ベルトコンベヤ(12)の搬
送面に載置されている第1層の魚肉すりみ(1)、第2
層の円周方向切れ目(2a)入りサラミソーセージ
(2)、第3層の魚肉すりみ(3)を搬送しつつ、U字
状溝(11)に回転かつ上下動可能に支持されている串
(10)に順次巻き付け、多層巻き竹輪(8)を製造す
る。巻き付けられた串(10)は、次の工程に搬送さ
れ、串に同心状に巻かれた多層竹輪は、焼成、蒸煮等適
宜加熱された後、串を引き抜かれて製品となる。
【0016】巻き付け工程について、図3(a)〜
(d)及び図4(e)(f)に示す。図3(a)に示す
ように第1層の魚肉すりみ(1)は串(10)の位置で
ピアノ線またはテグスによりベルトコンベア(12)か
ら剥離され、図3(b)に示すように搬送されながら送
られ、U字状溝(11)で串(10)が回転かつ上動
し、第1層の魚肉すりみ(1)を巻き付ける。次に、図
3(c)に示すように、第2層のサラミソーセージ
(2)には円周方向に複数本の切れ目(2a)が第1層
の魚肉すりみ(1)と接する面に形成されている。なお
円周方向に複数本の切れ目は、上面から鎖線(2a)ま
で切れ込まれているものである。複数本の切れ目(2
a)入りサラミソーセージ(2)は、送られて串(1
0)の位置でピアノ線またはテグスによりベルトコンベ
ア(12)から剥離され、図3(d)に示すように、搬
送されながら串(10)が回転かつ上動し、第1層の魚
肉すりみ(1)の外周に第2層の切れ目(2a)入りサ
ラミソーセージ(2)が巻き付けられる。第2層のサラ
ミソーセージ(2)には円周方向に複数本の切れ目(2
a)が入れられているので、第2層のサラミソーセージ
(2)を肉厚のものにしても、弾性戻り(スプリングバ
ック)により弾けることがなく巻き付けることができ
る。
【0017】さらに、図4(e)に示すように、第3層
の魚肉すりみ(3)は串(10)の位置でピアノ線また
はテグスによりベルトコンベア(12)から剥離され、
図4(f)に示すように搬送されながら送られ、U字状
溝(11)で串(10)が回転かつ上動し、第2層の切
れ目(2a)入りサラミソーセージ(2)の外周に第3
層の魚肉すりみ(3)が巻き付けられる。この巻き付け
られた多層竹輪は図1に示すようなもので、その断面は
第1層の魚肉すりみ(1)、第2層の切れ目(2a)入
りソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ(3)が同心
状の模様を表わし、それぞれの色彩により美観的にも秀
れたものである。また食した時に噛み切り易いものであ
り、新たな食感及び風味を有するものであった。
【0018】
【実施例2】本発明の実施例2について、図6(a)
(b)、図7(a)(b)を参照して説明する。図6
(a)は、第2層のサラミソーセージが第3層の魚肉す
りみと接する面に円周方向の複数本の切れ目が入れられ
ている多層巻き竹輪の製造を示す斜視図であり、図6
(b)は巻き付けられた多層竹輪を示す斜視図である。
図6(a)に示すように、ベルトコンベヤ(12)の搬
送面に第1層の魚肉すりみ(1)、第2層の切れ目(2
b)入りソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ(3)
を載置する。第2層のサラミソーセージ(2)には円周
方向に複数本の切れ目(2b)が第3層の魚肉すりみ
(3)と接する面に形成されているもので、サラミソー
セージ(2)は、複数本の切れ目(2b)がベルトコン
ベヤ(12)の搬送面側になるように載置する。
【0019】巻き付けは、ベルトコンベヤ(12)の搬
送面に載置されている第1層の魚肉すりみ(1)、第2
層の切れ目(2b)入りサラミソーセージ(2)、第3
層の魚肉すりみ(3)を搬送しながら、串に順次巻き付
ける。第2層のサラミソーセージ(2)は第3層の魚肉
すりみと接する面に円周方向の複数本の切れ目が入れら
れているので、第2層のサラミソーセージ(2)は厚く
しても弾性戻り(スプリングバック)により弾けること
がなく巻き付けることができた。図6(b)に示すよう
に、巻き付けられた多層竹輪は、第1層の魚肉すりみ
(1)、第2層の切れ目(2b)入りソーセージ
(2)、第3層の魚肉すりみ(3)が同心状の模様を表
わし、それぞれの色彩により美観的にも秀れたものであ
る。図7(a)は第2層のサラミソーセージが接続され
た部分と切断された部分からなるもので、ベルトコンベ
ヤ(12)の搬送面に載置されている状態であり、図7
(b)はその断面ずてある。第2層のサラミソーセージ
(2)は接続部分(2d)と切断部分(2c)からなる
もので、ベルトコンベヤ(12)の搬送面に載置されて
いる第1層の魚肉すりみ、第2層の接続部分(2d)と
切断部分(2c)を有するサラミソーセージ(2)、第
3層の魚肉すりみを搬送しながら、串に巻き付ける。第
2層のサラミソーセージ(2)は接続部分(2d)と切
断部分(2c)を有しているので、弾性戻り(スプリン
グバック)により弾けることがなく巻き付けることがで
きた。また食した時に噛み切り易いものであり、新たな
食感及び風味を有するものであった。
【0020】
【実施例3】本発明の実施例3について、図8〜図13
を参照して説明する。図8〜図9は、第2層がサラミソ
ーセージで第1層の魚肉すりみと接する面に軸方向の複
数本の切れ目が入れられているものを示す図である。図
8に示すように、ベルトコンベヤの搬送面に、第1層の
魚肉すりみ(1)、第2層の軸方向の切れ目(2e)入
りサラミソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ(3)
が載置されている。第2層のサラミソーセージ(2)の
軸方向の切れ目(2e)は第1層の魚肉すりみ(1)と
接する面に形成されている。これらは、搬送されて串に
順次巻き付けられ多層巻き竹輪となる。巻き付けられた
多層竹輪(8)は、第2層のサラミソーセージ(2)に
軸方向に複数本の切れ目(2e)が入れられているの
で、第2層のサラミソーセージ(2)を肉厚のものにし
ても、弾性戻り(スプリングバック)により弾けること
がなく、また図9(a)(b)に示すように、またサラ
ミソーセージの第2層(2)の幅は、魚肉すりみの第1
層(1)と魚肉すりみの第3層(3)の幅より小さく、
両側は魚肉すりみの第1層(1)と魚肉すりみの第3層
(3)で覆われている。また多層竹輪の切り口(断面)
は、第1層の魚肉すりみ(1)、第2層の軸方向切れ目
(2e)入りソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ
(3)が同心状の模様を表わし、それぞれの色彩により
美観的にも秀れたものであった。また食した時に噛み切
れがよく、新たな食感及び風味を有するものであった。
【0021】図10〜図11は、第2層のサラミソーセ
ージが、第3層の魚肉すりみと接する面に軸方向の複数
本の切れ目が入れられているものを示す図である。図1
0に示すように、ベルトコンベヤの搬送面に、第1層の
魚肉すりみ(1)、第2層の軸方向の切れ目(2g)入
りサラミソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ(3)
が載置されている。第2層のサラミソーセージ(2)の
軸方向の切れ目(2g)は第3層の魚肉すりみ(1)と
接する面に形成されている。これらは、搬送されて串に
順次巻き付けられ多層巻き竹輪となる。巻き付けられた
多層竹輪(8)は、第2層のサラミソーセージ(2)に
軸方向に複数本の切れ目(2g)が入れられているの
で、第2層のサラミソーセージ(2)を肉厚のものにし
ても、弾性戻り(スプリングバック)により弾けること
がなく、また図11(a)(b)に示すように、第1層
の魚肉すりみ(1)、第2層の軸方向切れ目(2g)入
りソーセージ(2)、第3層の魚肉すりみ(3)が同心
状の模様を表わし、それぞれの色彩により美観的にも秀
れたものである。また食した時に噛み切れがよく、新た
な食感及び風味を有するものであった。
【0022】図12は、第2層のサラミソーセージが、
第1層の魚肉すりみと接する面に軸方向の複数本の切れ
目と、これに交叉する切れ目が入れられているものを示
す図で、ベルトコンベヤの搬送面に第1層の魚肉すりみ
(1)、第2層の軸方向切れ目(2e)及び交叉する切
れ目(2f)入りサラミソーセージ(2)、第3層の魚
肉すりみ(3)が載置され、搬送しながら串に順次巻き
付けるものである。図12では切れ目が軸方向の切れ目
と直角に交叉している場合を示したが、軸方向の切れ目
(2e)と交叉する切れ目(2f)が斜めに交叉するよ
うにしてもよい。図13は、第2層のサラミソーセージ
が、第3層の魚肉すりみと接する面に軸方向の複数本の
切れ目と、これに交叉する切れ目が入れられているが入
れられているものを示す図で、ベルトコンベヤの搬送面
に第1層の魚肉すりみ(1)、第2層の軸方向切れ目
(2g)及び交叉する切れ目(2h)入りサラミソーセ
ージ(2)、第3層の魚肉すりみ(3)が載置され、搬
送しながら串に順次巻き付けるものである。図12、図
13では切れ目が軸方向の切れ目と直角に交叉している
場合を示したが、軸方向の切れ目とそれに交叉する切れ
目が斜めに交叉するようにしてもよい。このように第2
層のサラミソーセージ(2)には軸方向に複数本の切れ
目及び交叉する切れ目が入れられているので、弾性戻り
(スプリングバック)により弾けることがなく巻き付け
ることができた。また食した時に噛み切れがよく、新た
な食感及び風味を有するものであった。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の竹輪様多層食品
によれば、第2層の食材に複数本の切れ目が入れられて
いることにより、食材例えばソーセージ又はハムを厚く
しても食したときに噛み切り易く、また巻き付けたとき
に厚くも弾性戻り(スプリングバック)により弾けるこ
とがないものであり、すりみに対して第2層の食材、例
えばソーセージ又はハムを厚くし存在を感じさせること
ができ、新たな食感及び風味を有するという効果を有す
る。またすりみで包まれていているソーセイジ又はハム
の水分と魚肉すりみから出る水分等の味成分で風味が醸
し出され新たな食感及び風味を有するという効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明する図
【図2】 本発明の実施例1を示す図
【図3】 本発明の実施例1を示す図
【図4】 本発明の実施例1を示す図
【図5】 本発明の実施例1を示す図
【図6】 本発明の実施例2を示す図
【図7】 本発明の実施例2を示す図
【図8】 本発明の実施例3を示す図
【図9】 本発明の実施例3を示す図
【図10】 本発明の実施例3を示す図
【図11】 本発明の実施例3を示す図
【図12】 本発明の実施例3を示す図
【図13】 本発明の実施例3を示す図
【符号の説明】
1 第1層の魚肉すりみ 2 第2層のソーセイジ又はハム 2a〜2h 切れ目 3 第3層の魚肉すりみ 8, 多層竹輪
フロントページの続き Fターム(参考) 4B034 LB02 LB04 LB06 LC05 LE03 LE05 LE15 LK29Z LK30Z LP02 4B048 PE08 PK02 PK04 PP03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すりみの第1層、食材の第2層、すりみ
    の第3層の少なくとも3つの層よりなる多層のものであ
    って、第2層の食材には切れ目が形成されていることを
    特徴とする竹輪様多層食品。
  2. 【請求項2】 第2層の食材の切れ目が、円周方向に複
    数本形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    竹輪様多層食品。
  3. 【請求項3】 第2層の食材の円周方向の複数本の切れ
    目が、接続された部分と切断された部分からなることを
    特徴とする請求項2に記載の竹輪様多層食品。
  4. 【請求項4】 第2層の食材の切れ目が、軸方向に複数
    本形成されていることを特徴とする請求項1に記載の竹
    輪様多層食品。
  5. 【請求項5】 第2層の食材の切れ目が、軸方向とこれ
    に交叉する方向に複数本形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の竹輪様多層食品。
  6. 【請求項6】 第2層の食材が、ソーセージ又はハムで
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    竹輪様多層食品。
  7. 【請求項7】 第1層の魚肉すりみを串の外周長さにほ
    ぼ等しい長さに成形し、第2層の食材を第1層の魚肉す
    りみが巻き付けられた外周長さにほぼ等しい長さに成形
    して複数本の切れ目を入れ、第3層の魚肉すりみは第2
    層が巻き付けられた外周長さにほぼ等しい長さに成形
    し、前記第1層の魚肉すりみ、第2層の複数本の切れ目
    を入れた食材、第3層の魚肉すりみを搬送手段に載置
    し、回転かつ上下動可能に設けられた串の外周に順次巻
    き付けることを特徴とする竹輪様多層食品の製造方法。
  8. 【請求項8】 第2層食材の切れ目の形成が、複数個の
    切れ目入れ刃によることを特徴とする請求項7に記載の
    竹輪様多層食品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102427883B1 (ko) * 2022-01-03 2022-08-01 박옥주 급속동결장치

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