JP2002123797A - 磁気パターンの認識方法、情報記録媒体、磁気パターン認識装置及び複合処理装置 - Google Patents

磁気パターンの認識方法、情報記録媒体、磁気パターン認識装置及び複合処理装置

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JP2002123797A JP2000315823A JP2000315823A JP2002123797A JP 2002123797 A JP2002123797 A JP 2002123797A JP 2000315823 A JP2000315823 A JP 2000315823A JP 2000315823 A JP2000315823 A JP 2000315823A JP 2002123797 A JP2002123797 A JP 2002123797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気パターンの取得した検出磁気波形から積分
波形を生成し、生成した1文字分の積分波形の有効領域
を算出し、複数のバーから構成される磁気パターンの隣
り合う2つのバーの間の距離に基づいて形成される凹曲
線の位置と算出した積分波形の有効領域とによって、磁
気パターンを、数字、記号及びアルファベットとして認
識する磁気パターンの認識方法、情報記録媒体、磁気パ
ターン認識装置及び複合処理装置を提供する。 【解決手段】ステップS402において、取得した検出
磁気波形から1つ分の磁気パターンの検出磁気波形を切
り出し、ステップS403において、切り出した検出磁
気波形を積分して、積分波形を生成する。ステップS4
04において、生成した積分波形から谷を探索して、探
索した谷を「深い谷」または「浅い谷」の谷パターンに
変換する。ステップS406において、谷パターンが
「深い谷」である谷の位置を算出し、算出した谷の位置
から積分波形の有効領域を算出し、算出した積分波形の
有効領域と谷の位置とによって、谷の相対位置を算出
し、算出した谷の相対位置によって、文字を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気パターンの認
識方法、情報記録媒体、磁気パターン認識装置及び複合
処理装置に関する。特に、磁気パターンの認識方法にお
いて、磁気パターンの取得した検出磁気波形の積分波形
における、複数のバーから構成される磁気パターンの隣
り合う2本のバーの間の距離に基づいて形成される凹曲
線の位置によって、磁気パターンを文字として認識する
ステップを備えた磁気パターンの認識方法、情報記録媒
体、磁気パターン認識装置及び複合処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金融機関などにおいては、磁
気インク文字が使用されており、磁気インク文字の印刷
されたチェック用紙などが磁気パターン認識装置によっ
て選別され、集計等の作業が行われていた。現金やカー
ドと同様に多くのパーソナルチェックが店舗における買
い物に使用されるケースも多い。このパーソナルチェッ
クの表面には、カスタマーアカウントやパーソナルチェ
ックのシリアル番号などが磁気インク文字(MICR文
字、Magnetic Ink Character
Recognition)を用いて記載してあり、この
磁気インク文字を磁気ヘッドで読み取り、これらのデー
タを照会することによって、パーソナルチェックの有効
・無効が確認できるようになっている。
【0003】このため、各々の店舗の会計処理ステーシ
ョン(POSステーション)に磁気インクを認識するた
めの装置が設置されるようになっており、これらの多く
の装置は直流モータを用いてパーソナルチェック用紙を
搬送しながら磁気ヘッドによって磁気インク文字を認識
するようになっている。
【0004】MICR文字としては、欧州や南米などに
おいて使用されているCMC7フォントと主に北米にお
いて使用されているE13Bフォントがある。以下、磁
気インク文字であるMICR文字のCMC7フォント
(以下、MICR−CMC7フォント文字とする)を使
用して説明する。
【0005】MICR−CMC7フォント文字を使用し
て印刷されたCMC7チェックの規格においては、フォ
ントとして、10種類の数字、5種類の記号及び26種
類のアルファベットが存在する。
【0006】MICR−CMC7フォント文字は磁気バ
ーコードである。一文字が7本のバーで構成され、隣り
合う2本のバーによって形成される6個のバー間隔が
「広い」間隔(=1)、または「狭い」間隔(=0)の
組み合せによって、文字を認識する。MICR−CMC
7フォント文字において、バー間隔の「広い」間隔の数
をN1、「狭い」間隔の数をN0とすると、数字と記号
は、N1:N0=2:4であり、アルファベットは、N
1:N0=1:5またはN1:N0=3:3である。
【0007】検出磁気波形は、CMC7チェック用紙の
磁化されたバーによる磁束密度の変化を電圧変化として
測定したものである。従って、検出磁気波形は微分波形
となり、バーの端部の位置において、極値をとる波形と
なる。図17は、磁気バーコードであるMICR−CM
C7フォント文字の検出磁気波形を示す図である。図1
7に示すように、1文字は7本のバーによって構成され
ていることから、検出磁気波形は7個の極大点を持つ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】磁気パターンの認識に
おいて、取得した検出磁気波形から1文字分の磁気パタ
ーンの検出磁気波形を切り出し、切り出した検出磁気波
形を積分した積分波形を生成し、生成した積分波形の極
小点とそれを挟む2個の極大点とによって形成される凹
曲線と、2個の極大点を結ぶ直線とによる空間(以下、
「谷」という)の面積の大小が、磁気パターンのバー間
隔の広狭に依存する。
【0009】図16は、積分波形の生成方法を示す図で
ある。図16(a)は、一般的な波形を示す図であり、
図16(b)は、波形の積分方法を示す図である。図1
6(c)は、検出磁気波形を示す図であり、図16
(d)は、検出磁気波形の積分波形を示す図である。図
16(a)、(b)から明らかなように、波形を構成す
る複数の点のy座標の値を、x軸の右方向に順次加算し
た値を、グラフ化した波形が積分波形である。図16
(c)、(d)から明らかなように、積分波形の谷の面
積の大小は、検出磁気波形のピーク間隔の広狭に依存す
る。即ち、ピーク間隔L1、L2、L3、L4のそれぞ
れに最も大きく影響を受ける積分波形の谷の面積はS
1、S2、S3、S4である。例えば、谷の面積S1
は、ピーク間隔L1とL2の影響を受ける。更に、谷の
面積S1に対する影響の度合いは、ピーク間隔L1がピ
ーク間隔L2に比べて大きい事がわかる。また、広いピ
ーク間隔に影響を受ける谷の面積は大きいことが分か
る。一方、ピーク間隔が広いとは、磁気パターンのバー
間隔が広いことを表す。
【0010】従って、磁気パターンのバー間隔パターン
が「広い」間隔であるバー間隔によって影響を受ける谷
は、面積の大きい谷である。そこで、磁気パターンのバ
ー間隔または検出磁気波形のピーク間隔によって、磁気
パターンを認識するのではなく、検出磁気波形の積分波
形の谷によって、磁気パターンを認識する。即ち、バー
間隔が広いとき、谷の面積が大きくなる。そこで、生成
した積分波形の谷の面積に基づいて、谷を「深い谷」ま
たは「浅い谷」の谷パターンに変換し、谷パターンが
「深い谷」である谷の、積分波形の有効領域における相
対位置に基づいて、文字を認識する。ここで、「深い
谷」とは、面積の大きい谷のことであり、「浅い谷」と
は、面積の小さい谷のことである。
【0011】磁気パターン認識装置の磁気ヘッドに使用
される磁性体材料は、磁気ヘッドのコストを下げるため
に様々な材料が使われるようになってきている。そのた
め、検出磁気波形および検出磁気波形を積分した積分波
形が、磁気ヘッドに使用される磁性体材料の種類によっ
て異なる。従来は、1文字分の積分波形における最右端
の「深い谷」の深さと同一な波高の最右端部側の点と、
最左端の「深い谷」の深さと同一な波高の最左端部側の
点との間の水平方向の距離を積分波形の幅として、この
積分波形の幅における「深い谷」の相対位置を算出して
いた。従って、積分波形が、磁気パターン認識装置の磁
気ヘッドに使用される磁性体材料の種類によって異なる
ことから、積分波形から算出される積分波形の幅におけ
る「深い谷」の相対位置も、磁性体材料の種類によって
異なる。
【0012】図15は、磁気ヘッドに使用される磁性体
材料の種類の違いによる積分波形の違いを示す図であ
る。磁化率の大きい磁性体材料は、磁気パターンの複数
本のバーによる磁場の影響を受けることから、積分波形
の「深い谷」の深さが浅くなってしまう。そのため、従
来の積分波形の幅は、磁気パターン認識装置の磁気ヘッ
ドに使用される磁性体材料の種類によって大きく異なっ
てしまう。図15に示すように、磁化率の異なる材料
1、材料2および材料3を使用した磁気ヘッドによって
得られた積分波形の幅は異なる。
【0013】従って、積分波形の幅における「深い谷」
の相対位置を算出し、算出した相対位置によって文字を
認識する場合、積分波形の有効領域が狭くなると、相対
位置の誤差は大きくなってしまい、文字を認識できない
または文字を誤認識するという問題点があった。また、
磁気パターン認識装置の構成及び磁気パターンから予想
される有効領域よりも、積分波形の有効領域が狭くなる
と、正常な波形として認識することができないという問
題点があった。即ち、磁気パターン認識装置の磁気ヘッ
ドに使用される磁性体材料の種類によって文字を認識で
きないまたは文字を誤認識するという問題点があった。
例えば、図15の材料1を使用した磁気ヘッドの磁気パ
ターン認識装置において認識できた文字が、材料3を使
用した磁気ヘッドの磁気パターン認識装置において認識
できない場合があった。
【0014】また、従来の積分波形の幅に基づいて文字
を認識する場合、文字認識可能な磁気ヘッドを磁気パタ
ーン認識装置の磁気ヘッドとして使用するために、コス
トの高い磁性体材料の種類を使用した磁気ヘッド、即
ち、コストの高い磁気パターン認識装置を使用しなけれ
ばならないという問題点もあった。
【0015】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、磁気パターンの認識方法におい
て、磁気パターンの取得した検出磁気波形における1文
字分の積分波形の有効領域に基づいた谷の相対位置によ
って、磁気パターンを文字として認識するステップを備
えた磁気パターンの認識方法、情報記録媒体、磁気パタ
ーン認識装置及び複合処理装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した従
来の問題点を解決すべく研究を重ねた。その結果、磁気
パターンの認識において、磁気パターンの取得した検出
磁気波形における1文字分の積分波形の有効領域を積分
波形の傾きに基づいて算出することによって、磁気ヘッ
ドに使用される磁性体材料の種類の違いによる積分波形
の谷の深さの違いとは無関係に、積分波形の有効領域を
算出できることが判明した。即ち、算出した積分波形の
有効領域における谷の相対位置を算出することによっ
て、文字を認識できることが判明した。
【0017】また、磁気ヘッドに使用される磁性体材料
の種類に係わらず、文字を認識できることから、コスト
の低い磁性体材料を使用した磁気ヘッドを備えることに
よって、コストの低い磁気パターン認識装置を作成でき
ることが判明した。
【0018】上記研究結果に基づき、以下の発明を提供
する。
【0019】本発明の、磁気パターンの認識方法の第1
の態様は、複数のバーによって構成される所定の磁気パ
ターンの検出磁気波形を積分して得られる1文字分の積
分波形の有効領域を算出することによって、複数のバー
の隣り合う2本のバーの間の距離に基づいて形成される
積分波形の凹曲線の位置に基づいて、磁気パターンを所
定の文字として認識する磁気パターン認識ステップを備
えた磁気パターンの認識方法である。
【0020】本発明の、磁気パターンの認識方法の第2
の態様は、磁気パターン認識ステップが、下記のステッ
プを備えることを特徴とする磁気パターンの認識方法で
ある。 (a)微分波形からなる検出磁気波形を積分した積分波
形を生成する積分波形生成ステップと、(b)積分波形
生成ステップによって生成した積分波形の極小点と極小
点を挟む2個の極大点とによって形成される凹曲線と、
2個の極大点を結ぶ直線とからなる空間で表される谷
を、「深い谷」または「浅い谷」の谷パターンに変換す
る谷パターン変換ステップと、(c)谷パターン変換ス
テップによって変換された谷パターンの中の「深い谷」
の位置に基づいて、磁気パターンを識別する磁気パター
ン識別ステップ。
【0021】本発明の、磁気パターンの認識方法の第3
の態様は、磁気パターン識別ステップが、谷パターンが
「深い谷」である谷の数によって、磁気パターンを識別
することを特徴とする磁気パターンの認識方法である。
【0022】本発明の、磁気パターンの認識方法の第4
の態様は、磁気パターン識別ステップが、下記のステッ
プを備えることを特徴とする磁気パターンの認識方法で
ある。 (a)谷の位置を算出する谷位置算出ステップと、
(b)谷位置算出ステップによって算出した谷の位置か
ら、積分波形の有効領域を算出する有効領域算出ステッ
プと、(c)谷位置算出ステップによって算出した谷の
位置から、有効領域算出ステップによって算出された積
分波形の有効領域における谷の相対位置を算出する谷相
対位置算出ステップと、(d)谷相対位置算出ステップ
によって算出した谷の相対位置から、磁気パターンを確
定する磁気パターン確定ステップ。
【0023】本発明の、磁気パターンの認識方法の第5
の態様は、有効領域算出ステップが、下記のステップを
備えることを特徴とする磁気パターンの認識方法であ
る。 (a)積分波形の両端側の「深い谷」の深さと同一の値
となる積分波形の最端部側位置を算出し、算出した最端
部側位置を積分波形における有効領域の境界点検索開始
位置とする境界点検索開始位置算出ステップと、(b)
境界点検索開始位置算出ステップによって算出された有
効領域の境界点検索開始位置から、積分波形の端部方向
に積分波形における有効領域の境界点を検索する有効領
域境界点検索ステップ。
【0024】本発明の、磁気パターンの認識方法の第6
の態様は、積分波形における有効領域の境界点が、下記
の条件を全て満足する、境界点検索開始位置に最も近い
点であることを特徴とする磁気パターンの認識方法であ
る。 (a)境界点は、境界点検索開始位置算出ステップによ
って算出された境界点検索開始位置、または、境界点検
索開始位置より積分波形の端部側位置に存在し、(b)
境界点の波高方向の値が、境界点検索開始位置算出ステ
ップによって算出された境界点検索開始位置の波高方向
の値以下であり、(c)境界点の傾きの絶対値が、所定
の値以下である。
【0025】本発明の、磁気パターンの認識方法の第7
の態様は、下記のステップを、更に備えることを特徴と
する磁気パターンの認識方法である。 (a)検出磁気波形及び検出条件を取得する磁気パター
ン検出ステップと、(b)磁気パターン検出ステップに
よって取得した検出磁気波形から1文字分の磁気パター
ンの検出磁気波形を切り出す磁気パターン切り出しステ
ップ。
【0026】本発明の、磁気パターンの認識方法の第8
の態様は、磁気パターンを認識するための判定条件を変
更できる判定条件変更ステップを、更に備えることを特
徴とする磁気パターンの認識方法である。
【0027】本発明の、磁気パターンの認識方法の第9
の態様は、磁気パターンは、磁気インク文字であること
を特徴とする磁気パターンの認識方法である。
【0028】本発明の、情報記録媒体における第1の態
様は、上述の磁気パターンの認識方法のステップを有す
るプログラムを記録した情報記録媒体である。
【0029】本発明の、情報記録媒体における第2の態
様は、コンパクト・ディスク、フロッピー・ディスク、
ハード・ディスク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデ
オ・ディスク、半導体メモリ、もしくは磁気テープであ
ることを特徴とする。
【0030】本発明の、磁気パターンの認識装置の第1
の態様は、複数のバーによって構成される所定の磁気パ
ターンの検出磁気波形を積分して得られる1文字分の積
分波形の有効領域を算出することによって、複数のバー
の隣り合う2本のバーの間の距離に基づいて形成される
積分波形の凹曲線の位置に基づいて、磁気パターンを所
定の文字として認識する磁気パターン認識手段を備えた
磁気パターンの認識装置である。
【0031】本発明の、磁気パターンの認識装置の第2
の態様は、磁気パターン認識手段が、下記の手段を備え
ることを特徴とする磁気パターンの認識装置である。 (a)微分波形からなる検出磁気波形を積分した積分波
形を生成する積分波形生成手段と、(b)積分波形生成
手段によって生成した積分波形の極小点と極小点を挟む
2個の極大点とによって形成される凹曲線と、2個の極
大点を結ぶ直線とからなる空間で表される谷を、「深い
谷」または「浅い谷」の谷パターンに変換する谷パター
ン変換手段と、(c)谷パターン変換手段によって変換
された谷パターンの中の「深い谷」の位置に基づいて、
磁気パターンを識別する磁気パターン識別手段。
【0032】本発明の、磁気パターンの認識装置の第3
の態様は、磁気パターン識別手段が、谷パターンが「深
い谷」である谷の数によって、磁気パターンを識別する
ことを特徴とする磁気パターンの認識装置である。
【0033】本発明の、磁気パターンの認識装置の第4
の態様は、磁気パターン識別手段が、下記の手段を備え
ることを特徴とする磁気パターンの認識装置である。 (a)谷の位置を算出する谷位置算出手段と、(b)谷
位置算出手段によって算出した谷の位置から、積分波形
の有効領域を算出する有効領域算出手段と、(c)谷位
置算出手段によって算出した谷の位置から、有効領域算
出手段によって算出された積分波形の有効領域における
谷の相対位置を算出する谷相対位置算出手段と、(d)
谷相対位置算出手段によって算出した谷の相対位置か
ら、磁気パターンを確定する磁気パターン確定手段。
【0034】本発明の、磁気パターンの認識装置の第5
の態様は、有効領域算出手段が、下記の手段を備えるこ
とを特徴とする磁気パターンの認識装置である。 (a)積分波形の両端側の「深い谷」の深さと同一の値
となる積分波形の最端部側位置を算出し、算出した最端
部側位置を積分波形における有効領域の境界点検索開始
位置とする境界点検索開始位置算出手段と、(b)境界
点検索開始位置算出手段によって算出された有効領域の
境界点検索開始位置から、積分波形の端部方向に積分波
形における有効領域の境界点を検索する有効領域境界点
検索手段。
【0035】本発明の、磁気パターンの認識装置の第6
の態様は、積分波形における有効領域の境界点が、下記
の条件を全て満足する、境界点検索開始位置に最も近い
点であることを特徴とする磁気パターンの認識装置であ
る。 (a)境界点は、境界点検索開始位置算出手段によって
算出された境界点検索開始位置、または、境界点検索開
始位置より積分波形の端部側位置に存在し、(b)境界
点の波高方向の値が、境界点検索開始位置算出手段によ
って算出された境界点検索開始位置の波高方向の値以下
であり、(c)境界点の傾きの絶対値が、所定の値以下
である。
【0036】本発明の、磁気パターンの認識装置の第7
の態様は、下記の手段を、更に備えることを特徴とする
磁気パターンの認識装置である。 (a)検出磁気波形及び検出条件を取得する磁気パター
ン検出手段と、(b)磁気パターン検出手段によって取
得した検出磁気波形から1文字分の磁気パターンの検出
磁気波形を切り出す磁気パターン切り出し手段。
【0037】本発明の、磁気パターンの認識装置の第8
の態様は、磁気パターンを認識するための判定条件を変
更できる判定条件変更手段を、更に備えることを特徴と
する磁気パターンの認識装置である。
【0038】本発明の、磁気パターンの認識装置の第9
の態様は、磁気パターンは、磁気インク文字であること
を特徴とする磁気パターンの認識装置である。
【0039】本発明の、複合処理装置における第1の態
様は、上述の磁気パターン認識装置の手段を備えること
を特徴とする複合処理装置である。
【0040】本発明の、複合処理装置における第2の態
様は、パルスモータを備えた紙送り手段と、紙送り手段
により送られた紙片に印刷する印刷手段と、紙送り手段
によって送られた紙片に付された磁気パターンを検出す
る磁気検出手段と、を更に備えることを特徴とする複合
処理装置である。
【0041】
【発明の実施の形態】この発明の一実施態様を、図面を
参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施態様
は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するも
のではない。従って、当業者であればこれらの各要素も
しくは全要素をこれと均等なもので置換した実施態様を
採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発
明の範囲に含まれる。
【0042】図1は、MICR−CMC7フォント文字
の認識機能を備えた複合処理装置の概要を示す斜視図で
ある。
【0043】以下においては、プリンタをベースとして
MICR−CMC7フォント文字(磁気インク文字)の
認識機能を備えた複合処理装置(以下「プリンタ」とい
う)100に基づいてMICR−CMC7フォント文字
の認識機能を説明する。
【0044】プリンタ100は、本体101の左右に延
びた移動軸102に沿ってプリンタヘッド(印刷ヘッ
ド)103が移動しながらジャーナル印字、およびスリ
ップ印字を行う。本例のプリンタヘッド103は、たと
えばワイヤードットタイプであり、ヘッド103に内蔵
されたワイヤーをプラテン104に向かって駆動しイン
クリボンをインパクトすることによって、ロール紙10
5または単票用紙106に印字を行う。プリンタヘッド
103はタイミングベルトやヘッド送り用のパルスモー
タを用いたプリンタヘッド駆動手段によって動かされ、
プラテン104に沿って左右に動いてロール紙105ま
たは単票用紙106の所定の位置に印字を行う。ロール
紙105または単票用紙106は、後述するフィードロ
ーラー群、および紙送り用のパルスモータなどによって
構成される紙送り機構によってプリンタヘッド103の
移動方向と直角に送られる。ロール紙105は本体10
1の後方101bにセットされ、後方101bからプラ
テン104とプリンタヘッド103の間を通って本体1
01の上方101cに導かれる。本例のプリンタ100
は、2本のロール紙105をセットでき、店舗の記録用
のジャーナル紙および領収書として使用するレシート紙
の印刷が可能である。
【0045】さらに、プリンタ100はMICRデータ
を持ったパーソナルチェックなどの単票用紙(チェック
用紙)106の処理も行えるようになっている。チェッ
ク用紙106は、本体101の前方101aに用意され
た用紙挿入口109から、後述する紙経路を通ってプリ
ンタヘッド103とプラテン104との間に導かれ、印
刷が終了した後は、プリンタの上方101cから排出さ
れる。
【0046】以下の説明において、単票用紙としてパー
ソナルチェック106を用いた場合を例にとって説明す
る。なお、本例のプリンタは、パーソナルチェック以外
にも、帳票類や、レシートなど様々な単票用紙に対し印
刷できることはもちろんである。本例で参照しているパ
ーソナルチェック106は、店舗の支払いに使用される
個人使用用の小切手であり銀行で発行される。パーソナ
ルチェックの表面106aには、使用者のアカウントな
どがMICR−CMC7フォント文字107で印刷され
ている。MICR−CMC7フォント文字は文字形状や
印字品質が規格化されており、また、パーソナルチェッ
ク上の印刷位置も規格化されている。従って、パーソナ
ルチェックの所定の領域を磁気ヘッドで検出することに
よってMICR−CMC7フォント文字に対応した波形
が得られ、この波形から印刷されたデータを判別でき
る。この際、磁気ヘッドで検出する前にMICR−CM
C7フォント文字の付された領域に永久磁石を当て、M
ICR−CMC7フォント文字を磁化している。
【0047】パーソナルチェック106の表面106a
には、さらに、支払われる金額や支払い者のサインが記
入される。また、パーソナルチェック106の裏面10
6bには、使用された日時、店舗名、金額などの記録が
裏書き(エンドースメント印字)108される。店舗の
担当者がパーソナルチェックを受け取ると、まず、MI
CR−CMC7フォント文字で記載されたデータからパ
ーソナルチェックの有効または無効を確認し、次に、有
効なパーソナルチェックにはエンドースメント印字を施
す。
【0048】プリンタ100においては、プリンタヘッ
ド103によってエンドースメント印字108が可能な
ように、裏面106bを上にしてパーソナルチェック1
06はセットされる。このため、パーソナルチェック1
06が挿入口109から挿入されると、MICRデータ
107は下方を向いてプリンタ本体の右側に沿って置か
れる。
【0049】図2は、複合処理装置のブロック構成図で
ある。図2に、複合処理装置(プリンタ)100の紙経
路202に沿って配置されたMICR−CMC7フォン
ト文字の認識処理に係わる部分の構成を示す。
【0050】紙経路202に沿って紙の挿入口109か
ら順番に、チェック用紙に印刷されたMICR−CMC
7フォント文字を磁化するための永久磁石203、MI
CR−CMC7フォント文字による波形を検出するため
の磁気ヘッド204が配置されている。挿入口109か
ら挿入されたチェック用紙は紙送りローラ205に挟ま
れて紙経路202に沿って導かれ、永久磁石203およ
び磁気ヘッド204を順番に通過し、チェック用紙に印
刷されたMICR−CMC7フォント文字が検出され
る。紙経路202に沿って、さらに、印刷ヘッド103
が設置されており、MICR−CMC7フォント文字に
よって記載されたアカウントなどの情報が確認される
と、紙送りローラ205によってチェック用紙がさらに
搬送され、印刷ヘッド103によってエンドースメント
印字が連続して行えるようになっている。
【0051】MICR−CMC7フォント文字を検出し
た磁気ヘッド204は、MICR文字検出回路206を
介してプロセッサ210に検出磁気波形を送る。ここ
で、磁気ヘッド204に使用される磁性体材料の種類に
よって、微妙に検出磁気波形は異なる。MICR文字検
出回路206は、磁気ヘッド204で検出された磁束密
度の変化による微小な電圧変化を増幅する増幅回路20
7と、様々なノイズやMICR文字の印刷不良による不
要な信号を除去するフィルタ回路208と、フィルタ回
路208を通過したアナログ信号をA/D変換してディ
ジタル値を出力するA/D変換回路209を備えてい
る。フィルタ回路208は、チェック用紙に対する紙送
り速度とMICR−CMC7フォント文字の規格に従っ
た配列間隔の長さによって定まるカットオフ周波数を用
いて磁気ヘッド204からの不要な信号を除去できるよ
うになっている。プロセッサ210は、MICR文字検
出回路206から送られた検出磁気波形及び検出条件を
RAM211に一次的に保管する。
【0052】MICR−CMC7フォント文字を認識す
るための判定条件は、ROM212に記憶されている
が、入力装置213により判定条件を変更することも可
能で、変更された判定条件はRAM211に保管され
る。
【0053】そして、MICR−CMC7フォント文字
の検出が終了すると、RAM211に一次的に保管され
た検出磁気波形、検出条件及び変更された判定条件と、
ROM212に記憶されている判定条件に基づいてMI
CR−CMC7フォント文字を認識する。
【0054】MICR−CMC7フォント文字を認識で
きると、その結果を表示したりまたは外部のコンピュー
タなどに出力する。もちろん、MICR−CMC7フォ
ント文字の検出磁気波形を直接コンピュータに転送し、
コンピュータ側でMICR−CMC7フォント文字の認
識に関する処理を行うことも可能である。
【0055】プリンタ100においては、プロセッサ2
10が紙送りローラ205などの搬送機構を制御する機
能も備えており、モータ制御回路215を介して搬送用
のパルスモータ214を制御し、MICR−CMC7フ
ォント文字の読み取り用と、印刷用とにパルスモータ2
14を兼用できるようになっている。さらに、プロセッ
サ210は、プリンタヘッド103を用いて印刷を行う
印刷制御回路217を制御する機能も備えている。
【0056】このように、プリンタ100は単票用紙へ
印字する機能に加え、チェック用紙等の単票用紙に印刷
されたMICRデータを読み取る機能を備えた複合処理
装置である。そして、同一紙経路に沿って送られるチェ
ック用紙に対し、印刷とMICRデータの読み取りの両
方が可能なように、それぞれの機能は配置されており、
パーソナルチェックに付されたMICR−CMC7フォ
ント文字の読み取りと、パーソナルチェックへのデータ
の印刷、本例では特に裏書き印字を連続して処理でき
る。
【0057】図3は、複合処理装置における文字認識の
機能ブロック図である。
【0058】プロセッサ210は、制御手段301、判
定条件変更手段302、搬送制御手段303、磁気パタ
ーン検出手段304、磁気パターン切り出し手段30
5、積分波形生成手段306、谷パターン変換手段30
7及び磁気パターン識別手段308を備えている。
【0059】プロセッサ210の搬送制御手段303
は、モータ制御回路215を介してチェック用紙を搬送
し、磁気ヘッド204によりMICR−CMC7フォン
ト文字を検出する。磁気ヘッド204によって検出され
た検出磁気波形は、MICR文字検出回路206を介し
てプロセッサ210に入力される。
【0060】プロセッサ210の磁気パターン検出手段
304は、検出された検出磁気波形及び検出条件を、一
旦、RAM211の検出波形記憶部310に記憶する。
【0061】MICR−CMC7フォント文字を認識す
るための判定条件は、磁気ヘッドの種類別に、ROM2
12の磁気ヘッド別認識判定条件記憶部313に記憶さ
れている。また、MICR−CMC7フォント文字を認
識するための判定条件は、入力装置213を介してプロ
セッサ210の判定条件変更手段302によって、条件
変更することも可能であり、変更された判定条件は、磁
気ヘッドの種類別に、RAM211の磁気ヘッド別判定
条件変更記憶部312に記憶される。
【0062】MICR−CMC7フォント文字の検出が
終了すると、プロセッサ210の磁気パターン切り出し
手段305は、RAM211の検出波形記憶部310に
記憶された検出磁気波形から1文字ごとの開始位置を検
出し、各文字の検出磁気波形を切り出す。
【0063】プロセッサ210の積分波形生成手段30
6は、切り出された1文字分の検出磁気波形を積分し
て、更に積分した波形に補正処理を実行して、積分波形
を生成する。ここで、生成された積分波形の極小点と極
小点を挟む2個の極大点によって形成される凹曲線と、
2個の極大点を結ぶ直線とから形成される空間を「谷」
という。
【0064】プロセッサ210の谷パターン変換手段3
07は、積分波形生成手段306によって生成された積
分波形の谷の面積を算出し、更にROM212の磁気ヘ
ッド別認識判定条件記憶部313およびRAM211の
磁気ヘッド別判定条件変更記憶部312に従って、谷を
「深い谷」または「浅い谷」の谷パターンに変換する
(以下、「パターン変換」という)。
【0065】プロセッサ210の磁気パターン識別手段
308は、積分波形における谷の位置を算出し、更に、
ROM212の磁気ヘッド別認識判定条件記憶部313
に基づいて積分波形の有効領域を算出する。算出した谷
の位置と積分波形の有効領域に基づいて、積分波形の有
効領域における谷の相対位置を算出する。算出した谷の
相対位置とROM212の磁気ヘッド別認識判定条件記
憶部313とに基づいて、MICR−CMC7フォント
文字を認識する。磁気パターン識別手段308におい
て、文字が一義的に決まった場合は、その認識結果をR
AM211の認識結果記憶部311に記憶する。磁気パ
ターン識別手段308において、文字が一義的に決定で
きない場合は、チェック用紙を磁気ヘッド204に対し
再び移動させてMICR−CMC7フォント文字を再検
出したり、オペレータに文字の認識ができなかったこと
を通知するなどのエラー処理が行われる。
【0066】プロセッサ210の制御手段301は、判
定条件変更手段302、搬送制御手段303、磁気パタ
ーン検出手段304、磁気パターン切り出し手段30
5、積分波形生成手段306、谷パターン変換手段30
7及び磁気パターン識別手段308を関連付けて制御す
る。
【0067】本発明の磁気パターンの認識方法は、複数
のバーによって構成される所定の磁気パターンの検出磁
気波形を積分して得られる1文字分の積分波形の有効領
域を算出することによって、複数のバーの隣り合う2本
のバーの間の距離に基づいて形成される積分波形の凹曲
線の位置に基づいて、磁気パターンを所定の文字として
認識する磁気パターン認識ステップを備えている。
【0068】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、磁気パターン認識ステップが、下記のステップを備
えている。 (a)微分波形からなる検出磁気波形を積分した積分波
形を生成する積分波形生成ステップと、(b)積分波形
生成ステップによって生成した積分波形の極小点と極小
点を挟む2個の極大点とによって形成される凹曲線と、
2個の極大点を結ぶ直線とからなる空間で表される谷
を、「深い谷」または「浅い谷」の谷パターンに変換す
る谷パターン変換ステップと、(c)谷パターン変換ス
テップによって変換された谷パターンの中の「深い谷」
の位置に基づいて、磁気パターンを識別する磁気パター
ン識別ステップ。
【0069】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、下記のステップを、更に備えている。 (a)検出磁気波形及び検出条件を取得する磁気パター
ン検出ステップと、(b)磁気パターン検出ステップに
よって取得した検出磁気波形から1文字分の磁気パター
ンの検出磁気波形を切り出す磁気パターン切り出しステ
ップ。
【0070】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、磁気パターンを認識するための判定条件を変更でき
る判定条件変更ステップを更に備えている。
【0071】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、磁気パターンは、磁気インク文字であることを特徴
とする。
【0072】上述した本発明の磁気パターンの認識方法
について、図を参照しながら以下に詳細に説明する。図
4は、複合処理装置における文字認識処理のフローチャ
ート図である。
【0073】まず、RAM211に記憶されている検出
磁気波形から文字の開始位置を検出する(ステップS4
01)。
【0074】次に、1文字分の検出磁気波形を切り出す
(ステップS402)。例えば、切り出された1文字分
の検出磁気波形は、図17に示すように、7個のピーク
からなっている。
【0075】次に、切り出された1文字分の検出磁気波
形を積分して、積分波形を生成する(ステップS40
3)。以下に、積分波形の生成についての説明をする。
【0076】積分波形の生成は、まず、図16(a)
(b)に示すように、1文字分の検出磁気波形を積分し
て、積分波形を生成する。次に、取得した検出磁気波形
の値の0点位置の取り方にずれ、読み取り回路の特性に
よる検出磁気波形における正の領域の面積と負の領域の
面積との差違等によって傾いてしまう積分された検出磁
気波形を斜め補正する。図7は、積分波形の斜め補正を
示す図である。斜め補正前の積分波形に、積分波形の両
端を結んだ補正直線を加算して、斜め補正後の積分波形
を作成する。
【0077】次に、広い空間の谷を残した積分波形を作
成するために、平滑化補正する。図8は、積分波形の平
滑化補正を示す図である。平滑化補正は、積分波形の任
意の点とその点の前後各n点との合計(2n+1)点を
単純平均し、平均した値を積分波形の任意の点とする
(以下、「平滑化を行う」という)。ここで、nは、任
意の正整数である。従って、斜め補正後の積分波形に平
滑化を行い、平滑化補正後の積分波形を作成する。図か
らわかるように、平滑化補正後の積分波形において、広
い空間の谷は狭い空間の谷に比べて、平滑化による影響
を受けにくい。従って、平滑化補正により、積分波形に
おいて、広い空間の谷を残した積分波形を作成すること
ができる。
【0078】最後に、平滑化された積分波形の高さ方向
を正規化し、正規化補正後の積分波形を作成する。積分
波形の高さは電圧で表されることから、磁界の強さに影
響される。即ち、検出されるCMC7チェック用紙の印
刷状態等の検出条件によって、同一の磁気パターンから
検出される波形は異なる。従って、正規化を行うことに
より、積分波形の高さ方向を同一のスケールとする。図
9は、積分波形の正規化補正を示す図である。図9に示
すように、積分波形の最大値がスケールの最大値Vma
x(本例では、Vmax=255である。)となるよう
に、積分波形の高さ方向を補正する。以下、この正規化
補正された積分波形を、検出磁気波形の積分波形とす
る。以上が、ステップS403の積分波形生成の説明で
ある。
【0079】次に、生成された積分波形において、谷を
探索して、探索した谷の面積に基づいて、「深い谷」ま
たは「浅い谷」の谷パターンに変換する(ステップS4
04)。以下に、谷パターンの変換についての説明をす
る。
【0080】谷パターンの変換は、まず、積分波形から
谷を探索するための探索範囲を決める。図10は、谷の
探索範囲を示す図である。図10に示すように、積分波
形1001の両端には窪み部分1002が存在する。こ
の窪み部分1002を谷と誤認することを避けるため
に、積分波形1001の両端において、両端に最も近い
極大点である右端極大点1003と左端極大点1004
を検索し、検索した右端極大点1003と左端極大点1
004によって挟まれる範囲を谷探索範囲1005とす
る。
【0081】次に、積分波形における谷の探索範囲から
谷を探索し、探索した谷の面積を算出する。正確な谷の
面積を計算するには、処理時間がかかってしまうことか
ら、また、プロセッサの処理負荷も大きくなることか
ら、谷の面積は近似によって算出する。図11は、谷の
面積の算出方法を示す図である。図11(a)は、谷の
面積を示す図であり、図11(b)は、谷の面積を近似
した図である。図11(a)に示すように、積分波形1
101の谷の面積Sは、極小点Aとこの極小点を挟む2
個の極大点B、Cによって形成される凹曲線BACと、
2個の極大点B、Cを結ぶ直線BCとによる空間の面積
である。そこで、図11(b)に示すように、極小点A
と2個の極大点B、Cから形成される三角形ABCの面
積S’を谷の面積Sの近似値とする。
【0082】次に、算出された谷の面積と、谷底の高さ
とによって定義される谷の評価関数の値を算出し、算出
された谷の評価関数の値から、谷を「深い谷」または
「浅い谷」の谷パターンにパターン変換する。
【0083】評価関数E(H,S)を、下記の式によっ
て定義する。ここで、谷底の高さをHとし、谷の面積を
Sとし、Hに対する重み付け係数をaHとし、Sに対す
る重み付け係数をaSとする。また、aSはマイナス値
である。尚、「*」は、乗算を示す。
【0084】E(H,S)=aH*H + aS*S パターン変換の条件は、谷の評価関数の値Eが深い谷識
別判定閾値Emax以下のとき、谷パターンを「深い
谷」とし、谷の評価関数の値Eが深い谷識別判定閾値E
maxより大きいとき、谷パターンを「浅い谷」とす
る。図12は、谷の評価関数の値によるパターン変換を
示す図である。図12に示すように、谷パターンが「深
い谷」である谷の面積は大きく、谷底の高さは小さい。
即ち、谷パターンが「深い谷」である谷の評価関数は小
さい値となる。従って、深い谷識別判定閾値Emaxに
基づいた上述のパターン変換の条件に従って、谷を谷パ
ターンにパターン変換する。以上が、積分波形の全ての
谷を「深い谷」または「浅い谷」の谷パターンにパター
ン変換するステップS404の説明である。
【0085】次に、谷パターンが「深い谷」である谷の
数が1〜3個であるか否かを判定する(ステップS40
5)。谷パターンが「深い谷」である谷の数が1〜3個
である場合(ステップS405;Yes)は、次の処理
(ステップS406)に移る。一方、谷パターンが「深
い谷」である谷の数が0または4個以上である場合(ス
テップS405;No)は、文字を認識不可能としてエ
ラー処理を実行し(ステップS407)、文字の認識処
理を終了する。
【0086】また、ステップS407において、文字を
認識不可能としてエラー処理を実行した後、上述した文
字の認識処理を終了せずに、次の文字の認識処理を実行
するためのステップS408に移っても良い。
【0087】次に、谷パターンが「深い谷」である谷の
位置を算出し、更に、ROM212の磁気ヘッド別認識
判定条件記憶部313に基づいて積分波形の有効領域を
算出し、算出した谷の位置と積分波形の有効領域とに基
づいて、積分波形の有効領域における谷の相対位置を算
出し、谷の相対位置とROM212の磁気ヘッド別認識
判定条件記憶部313とに基づいて、MICR−CMC
7フォント文字を認識する磁気パターン識別処理を実行
する(ステップS406)。磁気パターン識別処理の詳
細は後述する。
【0088】文字を認識した後は、ステップS401か
らステップS407を繰り返して、チェック用紙上の全
ての文字について、文字の認識処理が実行されたか否か
を判定する(ステップS408)。
【0089】チェック用紙上の全ての文字について、文
字の認識処理が実行された場合(ステップS408;Y
es)は、文字の認識処理を終了する。チェック用紙上
の全ての文字について、文字の認識処理が実行されてい
ない場合(ステップS408;No)は、次の文字を認
識するために、ステップS401に戻る。
【0090】尚、ステップS407のエラー処理におい
ては、自動的にチェック用紙を紙経路202に沿ってバ
ックフィードし、再び磁気ヘッド204の前面を通過さ
せてMICR−CMC7フォント文字の読み取りを行う
ことも考えられる。または、オペレータに対し認識でき
なかった個所を示してマニュアルで入力させることも可
能である。また、MICR−CMC7フォント文字を識
別ができなかったとしてチェック用紙をプリンタ100
から排出しても良い。
【0091】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、磁気パターン識別ステップが、谷パターンが「深い
谷」である谷の数によって、磁気パターンを識別するこ
とができる。
【0092】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、磁気パターン識別ステップが、下記のステップを備
えている。 (a)谷の位置を算出する谷位置算出ステップと、
(b)谷位置算出ステップによって算出した谷の位置か
ら、積分波形の有効領域を算出する有効領域算出ステッ
プと、(c)谷位置算出ステップによって算出した谷の
位置から、有効領域算出ステップによって算出された積
分波形の有効領域における谷の相対位置を算出する谷相
対位置算出ステップと、(d)谷相対位置算出ステップ
によって算出した谷の相対位置から、磁気パターンを確
定する磁気パターン確定ステップ。
【0093】上述した本発明の磁気パターンの認識方法
における、磁気パターン識別処理について、図を参照し
ながら以下に詳細に説明する。図5は、文字認識処理に
おける磁気パターン識別処理のフローチャート図であ
る。
【0094】まず、積分波形において、谷パターンが
「深い谷」である谷の位置を算出する(ステップS50
1)。積分波形において、各点の間隔の粗さのために、
積分波形の正確な極小値が得られない。そこで、積分波
形の極小点とその極小点の前後各1点の合計3点が2次
曲線上にあると仮定して、正確な極小値となる「真の極
小点」を算出する。この真の極小点のx座標値を「谷の
位置」とする。また、この真の極小点のy座標値を「谷
の深さ」とする。即ち、y座標値が小さいほど、谷の深
さは深い。
【0095】次に、積分波形の有効領域を算出するため
の有効領域算出処理を実行する(ステップS502)。
有効領域算出処理の詳細については、後述する。
【0096】次に、谷パターンが「深い谷」である谷の
位置と積分波形の有効領域とに基づいて、積分波形の有
効領域における谷の相対位置を算出する(ステップS5
03)。
【0097】図13は、谷パターンが「深い谷」である
谷が2個存在する場合における、2個の谷の相対位置の
算出方法を示す図である。図13に示すように、積分波
形の有効領域は、点Pclから点Pcrまでの範囲のこ
とである。谷パターンが「深い谷」である2個の谷の位
置で区切られた部分の幅を幅1、幅2、幅3とする。積
分波形の有効領域におけるx軸方向の幅は、幅1、幅
2、幅3の幅合計となる。谷パターンが「深い谷」であ
る2個の谷の相対位置r1、r2を、幅合計に対する幅
1と幅2の比率によって表す。即ち、2個の谷の相対位
置r1、r2は、下記の式になる。
【0098】r1=幅1/(幅1+幅2+幅3) r2=幅2/(幅1+幅2+幅3) 谷パターンが「深い谷」である谷が2個存在する場合と
同様に、谷パターンが「深い谷」である谷が1個存在す
る場合においては、谷の相対位置は、下記の式となる。
【0099】r1=幅1/(幅1+幅2) また、谷パターンが「深い谷」である谷が3個存在する
場合においては、谷の相対位置は、下記の式となる。
【0100】 r1=幅1/(幅1+幅2+幅3+幅4) r2=幅2/(幅1+幅2+幅3+幅4) r3=幅3/(幅1+幅2+幅3+幅4) 次に、積分波形において、谷パターンが「深い谷」であ
る谷の数を判定する(ステップS504)。谷パターン
が「深い谷」である谷の数が2個である場合(ステップ
S504;2)は、MICR−CMC7フォント文字は
数字または記号であると判定して、次のステップS50
6に移る。
【0101】次に、谷パターンが「深い谷」である谷の
相対位置r1、r2と、ROM212の磁気ヘッド別認
識判定条件記憶部313の15個のMICR−CMC7
フォント文字のr1標準値とr2標準値とに基づいて、
又は、r1、r2の2次元の境界範囲の閾値に基づい
て、MICR−CMC7フォント文字を認識し、数字ま
たは記号を確定する(ステップS506)。
【0102】図14は、谷パターンが「深い谷」である
谷が2個存在する場合のr1−r2相関を示す図であ
る。図14(a)は、数字と記号のMICR−CMC7
フォント文字のr1−r2相関を示す図である。図14
(b)は、MICR−CMC7フォント文字の2次元の
境界範囲を説明する図である。谷パターンが「深い谷」
である谷が2個存在する場合のMICR−CMC7フォ
ント文字には、10個の数字と5個の記号とがある。図
14に示すように、検出磁気波形から最終的に得られる
r1、r2の値は、15個のMICR−CMC7フォン
ト文字によって異なった2次元の境界範囲内に存在す
る。即ち、15個のMICR−CMC7フォント文字の
r1、r2、それぞれの標準値となる標準点Miおよび
2次元の境界範囲の閾値がわかる。ここで、標準点Mi
の座標を(s1(i),s2(i))とする。また、r
1方向の境界範囲の最大閾値をs1H(i)とし、最小
閾値をs1L(i)とする。また、r2方向の境界範囲
の最大閾値をs2H(i)とし、最小閾値をs2L
(i)とする。また、i=1〜15である。
【0103】得られたr1、r2の値が、図14(a)
に示すMICR−CMC7フォント文字の2次元の境界
範囲内に入った場合に、文字を認識する。即ち、下記の
条件を満たすMICR−CMC7フォント文字を認識文
字とする。但し、下記の条件を満たすMICR−CMC
7フォント文字がない場合は、文字を認識不可能とす
る。
【0104】s1L(i)<r1<s1H(i) か
つ、s2L(i)<r2<s2H(i) また、15個のMICR−CMC7フォント文字の標準
点Miと、認識判定する対象のCMC7チェック用紙上
の文字から得られた点Xとの誤差をそれぞれ算出し、1
5個のMICR−CMC7フォント文字の中で最小誤差
となるMICR−CMC7フォント文字を、認識文字と
する。ここで、点Xの座標を(r1,r2)とする。
【0105】誤差Error(i)は、下記の式であ
る。
【0106】Error(i)=|(r1−s1
(i))|+|(r2−s2(i))| 但し、誤差Error(i)の最小値が、予め定められ
た閾値よりも大きくなってしまう場合は、文字を認識不
可能とする。
【0107】谷パターンが「深い谷」である谷の数が1
個である場合(ステップS504;1)は、谷パターン
が「深い谷」である谷の相対位置r1と、ROM212
の磁気ヘッド別認識判定条件記憶部313の15個のM
ICR−CMC7フォント文字のr1標準値とに基づい
て、または、r1の1次元の境界範囲の閾値に基づい
て、MICR−CMC7フォント文字を認識し、アルフ
ァベットを確定する(ステップS505)。即ち、谷パ
ターンが「深い谷」である谷の数が2個である場合は、
r1、r2の2次元における、境界範囲内の標準点Mi
と認識判定する対象の文字の点Xとの誤差によって、ま
たは、r1、r2の2次元の境界範囲の閾値によって、
MICR−CMC7フォント文字を認識し、数字または
記号を確定すると同様に、r1の1次元における、境界
範囲内の標準点Miと認識判定する対象の文字の点Xと
の誤差によって、または、r1の1次元の境界範囲の閾
値によって、MICR−CMC7フォント文字を認識
し、アルファベットを確定する。
【0108】谷パターンが「深い谷」である谷の数が3
個である場合(ステップS504;3)は、谷パターン
が「深い谷」である谷の相対位置r1、r2、r3と、
ROM212の磁気ヘッド別認識判定条件記憶部313
の15個のMICR−CMC7フォント文字のr1標準
値とr2標準値とr3標準値とに基づいて、またはr
1、r2、r3の3次元の境界範囲の閾値に基づいて、
MICR−CMC7フォント文字を認識し、アルファベ
ットを確定する(ステップS507)。即ち、r1、r
2、r3の3次元における、境界範囲内の標準点Miと
認識判定する対象の文字の点Xとの誤差によって、また
は、r1、r2、r3の3次元の境界範囲の閾値によっ
て、MICR−CMC7フォント文字を認識し、アルフ
ァベットを確定する。
【0109】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、有効領域算出ステップが、下記のステップを備えて
いる。 (a)積分波形の両端側の「深い谷」の深さと同一の値
となる積分波形の最端部側位置を算出し、算出した最端
部側位置を積分波形における有効領域の境界点検索開始
位置とする境界点検索開始位置算出ステップと、(b)
境界点検索開始位置算出ステップによって算出された有
効領域の境界点検索開始位置から、積分波形の端部方向
に積分波形における有効領域の境界点を検索する有効領
域境界点検索ステップ。
【0110】また、本発明の磁気パターンの認識方法
は、積分波形における有効領域の境界点が、下記の条件
を全て満足する、境界点検索開始位置に最も近い点であ
ることを特徴とする。 (a)境界点は、境界点検索開始位置算出ステップによ
って算出された境界点検索開始位置、または、境界点検
索開始位置より積分波形の端部側位置に存在し、(b)
境界点の波高方向の値が、境界点検索開始位置算出ステ
ップによって算出された境界点検索開始位置の波高方向
の値以下であり、(c)境界点の傾きの絶対値が、所定
の値以下である。
【0111】上述した本発明の磁気パターンの認識方法
における、有効領域算出処理について、図を参照しなが
ら以下に詳細に説明する。図6は、磁気パターン識別処
理における有効領域算出処理のフローチャート図であ
る。
【0112】まず、左端極小点(最左端の「深い谷」)
の「谷の深さ」を取り出す(ステップS601)。
【0113】次に、有効領域の境界点を検索するための
開始点を検索する(ステップS602)。図13は、谷
パターンが「深い谷」である谷が2個存在する場合にお
ける、有効領域の算出方法を示す図である。図13に示
すように、谷パターンが「深い谷」となる2個の極小点
を点R1と点R2とする。点R1と点R2の2個の谷の
位置から、互いの谷の位置がある方向とは反対の方向に
延ばした水平線と積分波形とが交わる点を点Aと点Bと
する。この点Aのy座標値以下となる最近傍点Psl
を、有効領域の左端境界点を検索するための開始点と
し、点Bのy座標値以下となる最近傍点Psrを、有効
領域の右端境界点を検索するための開始点とする。ま
た、点AをA(Xa,Ya)とし、点BをB(Xb,Y
b)とし、点R1をR1(Xr1,Yr1)とし、点R
2をR2(Xr2,Yr2)とし、積分波形の任意点P
mをPm(Xm,Ym)とし、有効領域の右端境界点Pc
rをPcr(Xcr,Ycr)とし、有効領域の左端境
界点PclをPcl(Xcl,Ycl)とし、右端側の
開始点PsrをPsr(Xsr,Ysr)とし、左端側
の開始点PslをPsl(Xsl,Ysl)とする。ま
た、mは正整数であり、mが大きくなるほど、点Pmは
積分波形における右端側の点となる。ここで、右端側の
開始点Psrおよび左端側の開始点Pslは下記の式を
満足する。
【0114】 Xsl=[Xa] 、 Ysl<=Ya=Yr1 Xsr=[Xb]+1 、 Ysr<=Yb=Yr2 次に、指定した点、即ち、指定点の傾きを算出する(ス
テップS603)。指定点P(x、y)の傾きD(x)
は、各点は線形であると仮定して、各点の座標から下記
の式により算出する。
【0115】x=Xm<Xm+1、かつ、y=Ym<Ym+1
とき、 D(x)=D(Xm)=(Ym+1−Ym)/(Xm+1
m)=Ym+1−Ym x=Xm>Xm-1、かつ、y=Ym<Ym-1のとき、 D(x)=D(Xm)=(Ym−Ym-1)/(Xm
m-1)=Ym−Ym-1 次に、指定点が有効領域の境界点であるか否かを判定す
る(ステップS604)。有効領域の境界点は、傾きの
絶対値が所定の値Dc以下である。即ち、|D(x)|
<=Dcであるか否かを判定する。ここで、所定の値D
cは、磁気ヘッドに使用されている磁性体材料の種類に
よって異なった値が、ROM212の磁気ヘッド別認識
判定条件記憶部313に記憶されている。
【0116】|D(x)|<=Dcでない場合(ステッ
プS604;No)は、次の境界点候補を指定点とし
(ステップS605)、ステップS604に戻り、この
指定点が境界点であるか否かを判定する。即ち、次の境
界点候補となる指定点のx座標は、 D(x)>0の
ときは(左端境界点検索時)、 x=x−1=Xm-1
し、D(x)<0のときは(右端境界点検索時)、 x
=x+1=Xm+1とする。
【0117】一方、|D(x)|<=Dcである場合
(ステップS604;Yes)は、指定点を境界点とす
る(ステップS606)。即ち、D(x)>0のときは
(左端境界点検索時)、Xcl=xとし、D(x)<0
のときは(右端境界点検索時)、Xcr=xとする。
【0118】次に、有効領域の右端境界点を決定したか
否かを判定する(ステップS607)。有効領域の右端
境界点を決定していない場合(ステップS607;N
o)は、右端極小点(最右端の「深い谷」)の「谷の深
さ」を取り出し(ステップS608)、ステップS60
2に戻って、有効領域の境界点を検索するための開始点
を検索する。
【0119】一方、有効領域の右端境界点を決定してい
る場合(ステップS607;Yes)は、有効領域算出
処理を終了する。即ち、積分波形の有効領域は決定した
点Pclから点Pcrまでとなる。
【0120】また、上述の磁気パターンの認識方法を、
従来の微分波形である検出磁気波形に基づいた磁気パタ
ーンの認識方法と組み合せることも可能である。
【0121】本発明の情報記録媒体は、上述の磁気パタ
ーンの認識方法のステップを有するプログラムを記録す
ることもできる。
【0122】また、本発明の情報記録媒体は、コンパク
ト・ディスク、フロッピー・ディスク、ハード・ディス
ク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディスク、
半導体メモリ、もしくは磁気テープであっても良い。
【0123】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、複数のバーによって構成される所定の磁気パターン
の検出磁気波形を積分して得られる1文字分の積分波形
の有効領域を算出することによって、複数のバーの隣り
合う2本のバーの間の距離に基づいて形成される積分波
形の凹曲線の位置に基づいて、磁気パターンを所定の文
字として認識する磁気パターン認識手段を備えている。
【0124】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、磁気パターン認識手段が、下記の手段を備えてい
る。 (a)微分波形からなる検出磁気波形を積分した積分波
形を生成する積分波形生成手段と、(b)積分波形生成
手段によって生成した積分波形の極小点と極小点を挟む
2個の極大点とによって形成される凹曲線と、2個の極
大点を結ぶ直線とからなる空間で表される谷を、「深い
谷」または「浅い谷」の谷パターンに変換する谷パター
ン変換手段と、(c)谷パターン変換手段によって変換
された谷パターンの中の「深い谷」の位置に基づいて、
磁気パターンを識別する磁気パターン識別手段。
【0125】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、磁気パターン識別手段が、谷パターンが「深い谷」
である谷の数によって磁気パターンを識別することがで
きる。
【0126】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、磁気パターン識別手段が、下記の手段を備えてい
る。 (a)谷の位置を算出する谷位置算出手段と、(b)谷
位置算出手段によって算出した谷の位置から、積分波形
の有効領域を算出する有効領域算出手段と、(c)谷位
置算出手段によって算出した谷の位置から、有効領域算
出手段によって算出された積分波形の有効領域における
谷の相対位置を算出する谷相対位置算出手段と、(d)
谷相対位置算出手段によって算出した谷の相対位置か
ら、磁気パターンを確定する磁気パターン確定手段。
【0127】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、有効領域算出手段が、下記の手段を備えている。 (a)積分波形の両端側の「深い谷」の深さと同一の値
となる積分波形の最端部側位置を算出し、算出した最端
部側位置を積分波形における有効領域の境界点検索開始
位置とする境界点検索開始位置算出手段と、(b)境界
点検索開始位置算出手段によって算出された有効領域の
境界点検索開始位置から、積分波形の端部方向に積分波
形における有効領域の境界点を検索する有効領域境界点
検索手段。
【0128】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、積分波形における有効領域の境界点が、下記の条件
を全て満足する、境界点検索開始位置に最も近い点であ
ることを特徴とする。 (a)境界点は、境界点検索開始位置算出手段によって
算出された境界点検索開始位置、または、境界点検索開
始位置より積分波形の端部側位置に存在し、(b)境界
点の波高方向の値が、境界点検索開始位置算出手段によ
って算出された境界点検索開始位置の波高方向の値以下
であり、(c)境界点の傾きの絶対値が、所定の値以下
である。
【0129】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、下記の手段を更に備えている。 (a)検出磁気波形及び検出条件を取得する磁気パター
ン検出手段と、(b)磁気パターン検出手段によって取
得した検出磁気波形から1文字分の磁気パターンの検出
磁気波形を切り出す磁気パターン切り出し手段。
【0130】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、磁気パターンを認識するための判定条件を変更でき
る判定条件変更手段を、更に備えている。
【0131】また、本発明の磁気パターンの認識装置
は、磁気パターンは、磁気インク文字であることを特徴
とする。
【0132】また、本発明の複合処理装置は、上述の磁
気パターン認識装置の手段を備えている。
【0133】また、本発明の複合処理装置は、パルスモ
ータを備えた紙送り手段と、紙送り手段により送られた
紙片に印刷する印刷手段と、紙送り手段によって送られ
た紙片に付された磁気パターンを検出する磁気検出手段
と、を更に備えている。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。
【0135】磁気パターンの認識において、磁気パター
ンの取得した検出磁気波形における1文字分の積分波形
の有効領域を積分波形の傾きに基づいて算出することに
よって、磁気ヘッドに使用される磁性体材料の種類の違
いによる積分波形の谷の深さの違いとは無関係に、積分
波形の有効領域を算出できる。即ち、算出した積分波形
の有効領域における谷の相対位置を算出することによっ
て、正確に文字を認識することができる。
【0136】また、磁気ヘッドに使用される磁性体材料
の種類に係わらず、文字を認識できることから、コスト
の低い磁性体材料を使用した磁気ヘッドを備えることに
よって、コストの低い磁気パターン認識装置を提供でき
る。
【0137】また、上述の磁気パターンの認識方法を、
従来の微分波形である検出磁気波形に基づいた磁気パタ
ーンの認識方法と組み合せることによって、更に、正確
に文字を認識することもできる。
【0138】また、上述した磁気パターンの認識方法の
プログラムを記録した情報記録媒体をソフトウェア商品
として、容易に配布したり販売したりすることができ
る。
【0139】また、上述した磁気パターンの認識方法を
実行する手段を備えた磁気パターン認識装置及び複合処
理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合処理装置の概要を示す斜視図である。
【図2】複合処理装置のブロック構成図である。
【図3】複合処理装置における文字認識の機能ブロック
図である。
【図4】複合処理装置における文字認識処理のフローチ
ャート図である。
【図5】文字認識処理における磁気パターン識別処理の
フローチャート図である。
【図6】磁気パターン識別処理における有効領域算出処
理のフローチャート図である。
【図7】積分波形の斜め補正を示す図である。
【図8】積分波形の平滑化補正を示す図である。
【図9】積分波形の正規化補正を示す図である。
【図10】谷の範囲を示す図である。
【図11】(a)谷の面積を示す図、(b)谷の面積の
近似を示す図である。
【図12】谷の評価関数値によるパターン変換を示す図
である。
【図13】谷パターンが「深い谷」である谷が2つ存在
する場合の谷の相対位置の算出方法を示す図である。
【図14】(a)数字と記号のMICR−CMC7フォ
ント文字のr1−r2相関を示す図、(b)MICR−
CMC7フォント文字の2次元の境界範囲を説明する図
である。
【図15】磁気ヘッドに使用される磁性体材料の種類の
違いによる積分波形の違いを示す図である。
【図16】(a)一般的な波形を示す図、(b)波形の
積分方法を示す図、(c)検出磁気波形を示す図、
(d)検出磁気波形の積分波形を示す図である。
【図17】MICR−CMC7フォント文字の検出磁気
波形を示す図である。
【符号の説明】
100 複合処理装置(プリンタ) 1001 積分波形 1002 窪み部分 1003 右端極大点 1004 左端極大点 1005 谷探索範囲 1101 積分波形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 7/04 G07D 7/04 Fターム(参考) 3E041 BA09 BA11 BA14 BA16 BB08 CA01 CA04 CB09 EA05 5B029 AA04 BB07 CC22 EE04 EE16 5B064 AA01 AB11 AB13 BA03 CA07 CA08 CA12 5B072 AA02 BB00 CC02 CC28 CC38 DD05 DD23 FF34 JJ01

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーによって構成される所定の磁
    気パターンの検出磁気波形を積分して得られる1文字分
    の積分波形の有効領域を算出することによって、複数の
    前記バーの隣り合う2本のバーの間の距離に基づいて形
    成される前記積分波形の凹曲線の位置に基づいて、前記
    磁気パターンを所定の文字として認識する磁気パターン
    認識ステップを備えた磁気パターンの認識方法。
  2. 【請求項2】 前記磁気パターン認識ステップが、下記
    のステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載
    の磁気パターンの認識方法。 (a)微分波形からなる前記検出磁気波形を積分した前
    記積分波形を生成する積分波形生成ステップと、(b)
    前記積分波形生成ステップによって生成した前記積分波
    形の極小点と前記極小点を挟む2個の極大点とによって
    形成される前記凹曲線と、2個の前記極大点を結ぶ直線
    とからなる空間で表される谷を、「深い谷」または「浅
    い谷」の谷パターンに変換する谷パターン変換ステップ
    と、(c)前記谷パターン変換ステップによって変換さ
    れた前記谷パターンの中の「深い谷」の位置に基づい
    て、前記磁気パターンを識別する磁気パターン識別ステ
    ップ。
  3. 【請求項3】 前記磁気パターン識別ステップが、前記
    谷パターンが「深い谷」である前記谷の数によって、前
    記磁気パターンを識別することを特徴とする、請求項2
    に記載の磁気パターンの認識方法。
  4. 【請求項4】 前記磁気パターン識別ステップが、下記
    のステップを備えることを特徴とする、請求項2または
    3に記載の磁気パターンの認識方法。 (a)前記谷の位置を算出する谷位置算出ステップと、
    (b)前記谷位置算出ステップによって算出した前記谷
    の位置から、前記積分波形の有効領域を算出する有効領
    域算出ステップと、(c)前記谷位置算出ステップによ
    って算出した前記谷の位置から、前記有効領域算出ステ
    ップによって算出された前記積分波形の有効領域におけ
    る前記谷の相対位置を算出する谷相対位置算出ステップ
    と、(d)前記谷相対位置算出ステップによって算出し
    た前記谷の相対位置から、前記磁気パターンを確定する
    磁気パターン確定ステップ。
  5. 【請求項5】 前記有効領域算出ステップが、下記のス
    テップを備えることを特徴とする、請求項4に記載の磁
    気パターンの認識方法。 (a)前記積分波形の両端側の前記「深い谷」の深さと
    同一の値となる前記積分波形の最端部側位置を算出し、
    算出した前記最端部側位置を前記積分波形における有効
    領域の境界点検索開始位置とする境界点検索開始位置算
    出ステップと、(b)前記境界点検索開始位置算出ステ
    ップによって算出された前記有効領域の境界点検索開始
    位置から、前記積分波形の端部方向に前記積分波形にお
    ける有効領域の前記境界点を検索する有効領域境界点検
    索ステップ。
  6. 【請求項6】 前記積分波形における有効領域の前記境
    界点が、下記の条件を全て満足する、前記境界点検索開
    始位置に最も近い点であることを特徴とする、請求項5
    に記載の磁気パターンの認識方法。 (a)前記境界点は、前記境界点検索開始位置算出ステ
    ップによって算出された前記境界点検索開始位置、また
    は、前記境界点検索開始位置より前記積分波形の端部側
    位置に存在し、(b)前記境界点の波高方向の値が、前
    記境界点検索開始位置算出ステップによって算出された
    前記境界点検索開始位置の波高方向の値以下であり、
    (c)前記境界点の傾きの絶対値が、所定の値以下であ
    る。
  7. 【請求項7】 下記のステップを、更に備えることを特
    徴とする、請求項1に記載の磁気パターンの認識方法。 (a)前記検出磁気波形及び検出条件を取得する磁気パ
    ターン検出ステップと、(b)前記磁気パターン検出ス
    テップによって取得した前記検出磁気波形から1文字分
    の前記磁気パターンの検出磁気波形を切り出す磁気パタ
    ーン切り出しステップ。
  8. 【請求項8】 前記磁気パターンを認識するための判定
    条件を変更できる判定条件変更ステップを、更に備える
    ことを特徴とする、請求項1に記載の磁気パターンの認
    識方法。
  9. 【請求項9】 前記磁気パターンは、磁気インク文字で
    あることを特徴とする、請求項1に記載の磁気パターン
    の認識方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の磁気パターンの認識方法のステップを有するプログラ
    ムを記録した情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記情報記録媒体は、コンパクト・デ
    ィスク、フロッピー(登録商標)・ディスク、ハード・
    ディスク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディ
    スク、半導体メモリ、もしくは磁気テープであることを
    特徴とする、請求項10に記載のプログラムを記録した
    情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 複数のバーによって構成される所定の
    磁気パターンの検出磁気波形を積分して得られる1文字
    分の積分波形の有効領域を算出することによって、複数
    の前記バーの隣り合う2本のバーの間の距離に基づいて
    形成される前記積分波形の凹曲線の位置に基づいて、前
    記磁気パターンを所定の文字として認識する磁気パター
    ン認識手段を備えた磁気パターンの認識装置。
  13. 【請求項13】 前記磁気パターン認識手段が、下記の
    手段を備えることを特徴とする、請求項12に記載の磁
    気パターンの認識装置。 (a)微分波形からなる前記検出磁気波形を積分した前
    記積分波形を生成する積分波形生成手段と、(b)前記
    積分波形生成手段によって生成した前記積分波形の極小
    点と前記極小点を挟む2個の極大点とによって形成され
    る前記凹曲線と、2個の前記極大点を結ぶ直線とからな
    る空間で表される谷を、「深い谷」または「浅い谷」の
    谷パターンに変換する谷パターン変換手段と、(c)前
    記谷パターン変換手段によって変換された前記谷パター
    ンの中の「深い谷」の位置に基づいて、前記磁気パター
    ンを識別する磁気パターン識別手段。
  14. 【請求項14】 前記磁気パターン識別手段が、前記谷
    パターンが「深い谷」である前記谷の数によって、前記
    磁気パターンを識別することを特徴とする、請求項13
    に記載の磁気パターンの認識装置。
  15. 【請求項15】 前記磁気パターン識別手段が、下記の
    手段を備えることを特徴とする、請求項13または14
    に記載の磁気パターンの認識装置。 (a)前記谷の位置を算出する谷位置算出手段と、
    (b)前記谷位置算出手段によって算出した前記谷の位
    置から、前記積分波形の有効領域を算出する有効領域算
    出手段と、(c)前記谷位置算出手段によって算出した
    前記谷の位置から、前記有効領域算出手段によって算出
    された前記積分波形の有効領域における前記谷の相対位
    置を算出する谷相対位置算出手段と、(d)前記谷相対
    位置算出手段によって算出した前記谷の相対位置から、
    前記磁気パターンを確定する磁気パターン確定手段。
  16. 【請求項16】 前記有効領域算出手段が、下記の手段
    を備えることを特徴とする、請求項15に記載の磁気パ
    ターンの認識装置。 (a)前記積分波形の両端側の前記「深い谷」の深さと
    同一の値となる前記積分波形の最端部側位置を算出し、
    算出した前記最端部側位置を前記積分波形における有効
    領域の境界点検索開始位置とする境界点検索開始位置算
    出手段と、(b)前記境界点検索開始位置算出手段によ
    って算出された前記有効領域の境界点検索開始位置か
    ら、前記積分波形の端部方向に前記積分波形における有
    効領域の前記境界点を検索する有効領域境界点検索手
    段。
  17. 【請求項17】 前記積分波形における有効領域の前記
    境界点が、下記の条件を全て満足する、前記境界点検索
    開始位置に最も近い点であることを特徴とする、請求項
    16に記載の磁気パターンの認識装置。 (a)前記境界点は、前記境界点検索開始位置算出手段
    によって算出された前記境界点検索開始位置、または、
    前記境界点検索開始位置より前記積分波形の端部側位置
    に存在し、(b)前記境界点の波高方向の値が、前記境
    界点検索開始位置算出手段によって算出された前記境界
    点検索開始位置の波高方向の値以下であり、(c)前記
    境界点の傾きの絶対値が、所定の値以下である。
  18. 【請求項18】 下記の手段を、更に備えることを特徴
    とする、請求項12に記載の磁気パターンの認識装置。 (a)前記検出磁気波形及び検出条件を取得する磁気パ
    ターン検出手段と、(b)前記磁気パターン検出手段に
    よって取得した前記検出磁気波形から1文字分の前記磁
    気パターンの検出磁気波形を切り出す磁気パターン切り
    出し手段。
  19. 【請求項19】 前記磁気パターンを認識するための判
    定条件を変更できる判定条件変更手段を、更に備えるこ
    とを特徴とする、請求項12に記載の磁気パターンの認
    識装置。
  20. 【請求項20】 前記磁気パターンは、磁気インク文字
    であることを特徴とする、請求項12に記載の磁気パタ
    ーンの認識装置。
  21. 【請求項21】 請求項12から20のいずれか1項に
    記載の磁気パターン認識装置の手段を備えることを特徴
    とする複合処理装置。
  22. 【請求項22】 パルスモータを備えた紙送り手段と、
    前記紙送り手段により送られた紙片に印刷する印刷手段
    と、前記紙送り手段によって送られた前記紙片に付され
    た磁気パターンを検出する磁気検出手段と、を更に備え
    ることを特徴とする、請求項21に記載の複合処理装
    置。
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