JP2002123308A - 数値制御旋盤、その制御装置及び制御方法 - Google Patents

数値制御旋盤、その制御装置及び制御方法

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JP2002123308A
JP2002123308A JP2000314096A JP2000314096A JP2002123308A JP 2002123308 A JP2002123308 A JP 2002123308A JP 2000314096 A JP2000314096 A JP 2000314096A JP 2000314096 A JP2000314096 A JP 2000314096A JP 2002123308 A JP2002123308 A JP 2002123308A
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JP2000314096A
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Tadashi Fujinawa
正 藤縄
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多系統NC旋盤のNC装置で、動作制御を実
施しない系統にはいかなる指令も入力することなく所望
系統の加工プログラムを実行できるようにする。 【解決手段】 NC装置のRAMには、NC旋盤の複数
の系統に個別に対応する複数のプログラム記述領域が設
定される。CPUは、入力された加工プログラムの記述
内容を検索して、それらプログラム記述領域における指
令の記述の有無を判断し(S3〜S8)、指令の記述が
有ると判断したプログラム記述領域に対応する系統を、
当該加工プログラムで動作制御を行なう系統として特定
するとともに、そのような系統の個数を特定する(S9
〜S11)。次いでCPUは、特定した系統の動作制御
を実行可能な状態にする(S13)。これは、CPUが
加工プログラムを演算処理する際に、S9〜S11で特
定した系統だけに対して、最初にサーボ制御部へ動作起
動信号を出力するように構成することで実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の系統におけ
る制御下で動作可能な少なくとも1つの主軸及び少なく
とも1つの刃物台を有する多機能型の数値制御旋盤、並
びにこの数値制御旋盤に組み込まれる制御装置に関す
る。さらに本発明は、そのような数値制御旋盤の制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、数値制御旋盤(以下、NC旋盤と
称する)に代表される自動旋盤(すなわち自動加工可能
な旋盤)の分野では、棒状の被加工素材(以下、棒材と
称する)から一層複雑な形状の工作物を加工できるよう
にするために、回転工具を含む多種類の工具を刃物台に
装備して、旋削加工に加え、フライス加工等の多様な自
動加工を実施可能とする複合機械化が進められている。
さらに、加工時間の短縮を図るべく、1つの旋盤機台
に、複数の系統における制御下で動作可能な少なくとも
1つの主軸及び少なくとも1つの刃物台を集約的に搭載
し、同一棒材に対する異種(例えば外径削りと中ぐり)
同時加工や、異なる棒材に対する同時加工を実施できる
ようにした多機能型のNC旋盤が、種々提案されてい
る。なお、「系統」という用語は、1つの加工プログラ
ムで制御する制御軸群の組合せ(制御軸が1つしか無い
場合も含む)を意味するものであり、1台のNC工作機
械上でそのような制御軸群の組合せを複数種類設定でき
る場合、このNC工作機械における制御方式を一般に
「多系統制御 (multi-path control) 」と称する。
【0003】この種の多機能型NC旋盤では、各主軸及
び各刃物台の動作は通常、それらが所属可能な系統毎に
類別して制御装置(以下、NC装置と称する)に入力さ
れる加工プログラムに従って制御される。この加工プロ
グラムの作成に際し、NC旋盤に付設された操作盤を介
して各種データをNC装置に手動入力する場合、操作盤
の表示画面には一般に、系統毎の加工プログラムがそれ
ぞれにまとまったブロック列として記述され、それらブ
ロック列が、系統毎に類別して画面上に直列又は並列に
用意された複数のプログラム記述領域にそれぞれ表示さ
れる。
【0004】ところで従来、多機能型NC旋盤のメーカ
は一般に、操作盤の表示画面に用意される上記した複数
のプログラム記述領域には、それぞれに対応して予め定
められた系統の加工プログラムしか記述できないよう
に、NC装置のソフトウエアを作成していた。また、従
来の多機能型NC旋盤のNC装置は、一般に、対応の系
統における実際の動作制御の有無に関わらず、全てのプ
ログラム記述領域に何らかの指令を記述しなければ、旋
盤が作動しないように構成されていた。図7は、そのよ
うな従来のNC装置における加工プログラム記述例を示
す。
【0005】図7は、旋盤機台上に複数(例えば2つ)
の主軸と複数(例えば2つ)の刃物台とを動作制御可能
に搭載した3系統の従来のNC旋盤において、NC装置
の操作盤の表示画面に並列に表示される3つのプログラ
ム記述領域$1、$2及び$3を示す。これらプログラ
ム記述領域$1、$2及び$3は、それぞれが第1の系
統(すなわち系統1)、第2の系統(すなわち系統2)
及び第3の系統(すなわち系統3)に対応して用意され
たものであり、操作盤で入力される各系統1、2、3の
加工プログラムが対応の各プログラム記述領域$1、$
2、$3に個別に記述されるようになっている。
【0006】図示のプログラム記述例は、対象部品の加
工に必要とされる種々の工具に関連する加工動作を1つ
の系統(系統1)のみで制御可能な場合のものであっ
て、実質的な加工プログラムは系統1に対応するプログ
ラム記述領域$1だけに記述されている。そして他のプ
ログラム記述領域$2、$3には、それぞれに対応する
系統2、3で動作制御を行わないので、工具指定等の実
質的加工プログラムを含まない形式的な制御ブロック列
が記述されている。これらの形式的制御ブロック列は、
系統2及び3では動作制御を実施しないことを明らかに
するための指令(例えばコードG710、G730)を
含み、それにより、系統1での加工プログラムの実行を
可能にするものである。すなわち、このような指令を含
む制御ブロック列がプログラム記述領域$2、$3に記
述されていない場合には、従来のNC装置のソフトウエ
アでは、系統2、3における所要の指令を待ち続けるた
めに系統1が待機状態になり、結果として系統1での加
工プログラムが実行できないことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のNC装置では、複数の系統を有するNC旋盤におい
て、対象部品の加工工程中に、例えば要求される加工内
容及び工具種類に応じて、加工に関連する動作制御を全
く実施しない系統が存在している場合、その系統に対応
するプログラム記述領域にも何らかの(例えば動作制御
を実施しないことを明らかにする)指令を入力しない限
り、動作制御を実施しようとする系統での加工プログラ
ムを実行できないようになっていた。したがって、オペ
レータによる入力作業が煩雑になり、入力時間が徒に長
くなるとともに、記述漏れ等の入力ミス及びそれによる
機械の誤作動が生じ易くなる傾向があった。またこの場
合、NC装置は、動作制御を実施しない系統に対して
も、入力された形式的な指令に従った処理を実行するの
で、全体として加工プログラムの実行時間が長くなる懸
念があった。
【0008】さらに、上記した従来のNC装置の構成で
は、特定の系統数に対応するソフトウエアを有するNC
装置で作成した加工プログラムを、そのままの記述内容
で、系統数が異なる種々のNC旋盤に対し、汎用的に用
いることはできなかった。例えば、2系統のNC旋盤に
装備されるNC装置で作成した2系統の加工プログラム
を、そのままの記述内容で、3系統のNC旋盤に装備さ
れるNC装置に入力した場合には、いかなる指令も記述
しないプログラム記述領域が生じるので、前述したよう
に、動作制御を実施しようとする系統が待機状態となっ
て加工プログラムを実行できないことになっていた。
【0009】したがって本発明の目的は、複数の系統を
有する多機能型のNC旋盤に組み込まれるNC装置にお
いて、NC旋盤で動作制御を実施しない系統がある場合
にも、その系統に関するいかなる指令も入力することな
く、所望の系統での加工プログラムを実行でき、以っ
て、オペレータによる入力作業が容易で入力時間及びプ
ログラム実行時間を短縮できるNC装置を提供すること
にある。
【0010】本発明の他の目的は、そのようなNC装置
を組み込んで備える多系統のNC旋盤であって、複数の
系統から任意に選択した系統のみに関して記述された指
令に従って加工作業を実施でき、以って加工プログラム
の汎用的使用及びプログラム作成作業の簡略化を実現で
きるNC旋盤を提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、そのようなNC旋盤の制御方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、旋盤機台と、旋盤機台上
に設置される少なくとも1つの主軸と、旋盤機台上に設
置される少なくとも1つの刃物台と、旋盤機台上での少
なくとも1つの主軸及び少なくとも1つの刃物台の動作
を、複数の系統において制御する制御装置とを具備し、
制御装置が、複数の系統のそれぞれに個別に対応する複
数のプログラム記述領域を有する記憶部と、記憶部の複
数のプログラム記述領域に記述された指令を読み取って
処理する処理部とを備えて構成される数値制御旋盤にお
いて、制御装置の処理部は、記憶部の複数のプログラム
記述領域の各々における指令の記述の有無を判断して、
複数の系統のうち、指令の記述が有るプログラム記述領
域に対応する系統だけを、指令に従い動作制御できる状
態にすること、を特徴とする数値制御旋盤を提供する。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の数値制御旋盤において、制御装置の処理部は、指令の
記述が有るプログラム記述領域に対応する系統の動作起
動信号を出力する数値制御旋盤を提供する。請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の数値制御旋盤に
おいて、制御装置の処理部は、複数の系統のうち、指令
の記述が無いプログラム記述領域に対応する系統を動作
制御できない状態にする数値制御旋盤を提供する。請求
項4に記載の発明は、請求項3に記載の数値制御旋盤に
おいて、制御装置の処理部は、指令の記述が無いプログ
ラム記述領域に対応する系統の動作起動信号を出力しな
い数値制御旋盤を提供する。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の数値制御旋盤において、制御装置
の処理部は、指令の記述が有るプログラム記述領域が複
数個存在すると判断したときに、複数個のプログラム記
述領域に記述された指令同士の整合性をさらに判断する
数値制御旋盤を提供する。請求項6に記載の発明は、請
求項5に記載の数値制御旋盤において、制御装置の処理
部は、複数個のプログラム記述領域に記述されたそれぞ
れの指令の間で互いに関連するコードを検索することに
より整合性を判断する数値制御旋盤を提供する。
【0014】請求項7に記載の発明は、複数の系統を有
する数値制御旋盤の、複数の系統のそれぞれに個別に対
応可能な複数のプログラム記述領域を有する記憶部と、
記憶部の複数のプログラム記述領域に記述された指令を
読み取って処理する処理部とを具備する制御装置におい
て、処理部は、記憶部の複数のプログラム記述領域の各
々における指令の記述の有無を判断して、数値制御旋盤
の複数の系統のうち、指令の記述が有るプログラム記述
領域に対応可能な系統だけを、指令に従い動作制御でき
る状態にすること、を特徴とする制御装置を提供する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の制御装置において、処理部は、指令の記述が有るプロ
グラム記述領域に対応可能な系統の動作起動信号を出力
する制御装置を提供する。請求項9に記載の発明は、請
求項7又は8に記載の制御装置において、処理部は、数
値制御旋盤の複数の系統のうち、指令の記述が無いプロ
グラム記述領域に対応可能な系統を動作制御できない状
態にする制御装置を提供する。請求項10に記載の発明
は、請求項9に記載の制御装置において、処理部は、指
令の記述が無いプログラム記述領域に対応可能な系統の
動作起動信号を出力しない制御装置を提供する。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項7〜1
0のいずれか1項に記載の制御装置において、処理部
は、指令の記述が有るプログラム記述領域が複数個存在
すると判断したときに、複数個のプログラム記述領域に
記述された指令同士の整合性をさらに判断する制御装置
を提供する。請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の制御装置において、処理部は、複数個のプログラ
ム記述領域に記述されたそれぞれの指令の間で互いに関
連するコードを検索することにより整合性を判断する制
御装置を提供する。
【0017】請求項13に記載の発明は、複数の系統に
おける制御下で動作可能な少なくとも1つの主軸及び少
なくとも1つの刃物台を有する数値制御旋盤の制御方法
であって、複数の系統のそれぞれに個別に対応する複数
のプログラム記述領域を有する記憶部を備える制御装置
を用意し、制御装置の記憶部の複数のプログラム記述領
域の各々における指令の記述の有無を判断し、複数の系
統のうち、指令の記述が有ると判断されたプログラム記
述領域に対応する系統だけを、指令に従い動作制御でき
る状態にすること、を特徴とする制御方法を提供する。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の制御方法において、指令の記述が有ると判断され
たプログラム記述領域に対応する系統だけを動作制御で
きる状態にする段階が、この系統の動作起動信号を出力
することを含む制御方法を提供する。請求項15に記載
の発明は、請求項13又は14に記載の制御方法におい
て、指令の記述が有ると判断されたプログラム記述領域
に対応する系統だけを動作制御できる状態にする段階
が、複数の系統のうち、指令の記述が無いと判断された
プログラム記述領域に対応する系統を動作制御できない
状態にすることを含む制御方法を提供する。
【0019】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の制御方法において、指令の記述が無いと判断され
たプログラム記述領域に対応する系統を動作制御できな
い状態にする段階が、この系統の動作起動信号を出力し
ないことを含む制御方法を提供する。請求項17に記載
の発明は、請求項13〜16のいずれか1項に記載の制
御方法において、複数のプログラム記述領域の各々にお
ける指令の記述の有無を判断する段階で、指令の記述が
有るプログラム記述領域が複数個存在すると判断したと
きに、複数個のプログラム記述領域に記述された指令同
士の整合性を判断する段階をさらに具備する制御方法を
提供する。
【0020】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載の制御方法において、複数個のプログラム記述領域
に記述された指令同士の整合性を判断する段階は、複数
個のプログラム記述領域に記述されたそれぞれの指令の
間で互いに関連するコードを検索することを含む制御方
法を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図面を
参照すると、図1は、本発明の一実施形態による数値制
御(NC)旋盤10の全体構成を示す。NC旋盤10
は、1つの旋盤機台12に2個の主軸14、16及び2
個の刃物台18、20を集約的に搭載し、バイト、ドリ
ル等の旋削工具やフライス等の回転工具を含む種々の工
具22により、同一棒材に対する異種(例えば外径削り
と中ぐり)同時加工や、異なる棒材に対する同時加工を
実施できるようにした3系統多機能構造を有するもので
ある。
【0022】すなわちNC旋盤10は、旋盤機台12
と、旋盤機台12上に設置され、回転軸線14aを有す
るとともに第1の系統(すなわち系統1)における制御
下で動作可能な第1主軸14と、旋盤機台12上に設置
され、第1主軸14と共通の系統1における制御下で動
作可能な第1刃物台18と、旋盤機台12上に設置さ
れ、第2の系統(すなわち系統2)における制御下で動
作可能な第2刃物台20と、旋盤機台12上に設置さ
れ、第1主軸14の回転軸線14aに平行な回転軸線1
6aを有するとともに、第3の系統(すなわち系統3)
における制御下で動作可能な第2主軸16とを備える。
【0023】旋盤機台12は、機台前面に傾斜案内面1
2aを有するいわゆるスラントベッド構造を有し、第1
主軸14、第2主軸16、第1刃物台18及び第2刃物
台20をそれぞれに独立して、傾斜案内面12aを基準
とする3つの直交座標系において摺動可能に担持する。
旋盤機台12にはさらに、後述する制御(NC)装置2
4を操作するための操作盤26や、図示しないカバー等
が搭載される。
【0024】第1主軸14は、旋盤外部から供給された
棒材を把持して回転する主要な(又は正面側の)主軸で
あり、図示しない軸受装置を介して第1主軸台28に回
転自在に内蔵される。第1主軸14は、中空筒状の構造
を有し、その前端領域に、後端側から送給された棒材を
強固に把持可能なチャック(図示せず)が設置される。
【0025】第1主軸台28は、旋盤機台12の長手方
向一端領域に設定された第1主軸搭載部30に摺動自在
に搭載される。第1主軸搭載部30には、第1主軸台2
8を、旋盤機台12の傾斜案内面12aを基準とする直
交3軸座標系において、傾斜案内面12a及び第1主軸
14の回転軸線14aに平行な第1送り制御軸(Z1軸
と称する)に沿って直線移動させる第1主軸駆動機構3
2(図2)が設置される。第1主軸駆動機構32は、旋
盤機台12に組付けられるZ1軸駆動源(例えばACサ
ーボモータ)34と、傾斜案内面12aに組付けられる
Z1軸案内部材(例えばスライドガイド)36と、図示
しない送りねじ装置(例えばボールねじ)とから構成さ
れる。したがって第1主軸14は、第1主軸駆動機構3
2の作動により、それ自体の回転軸線14aに平行な第
1送り制御軸(Z1軸)に沿って、第1主軸台28と共
に直線往復動作できる。
【0026】第1主軸台28にはさらに、第1主軸14
を回転駆動する回転駆動源38(図2)として、例えば
ビルトイン型ACサーボモータが内蔵される。また第1
主軸14は、回転角度制御軸(C1軸と称する)を有す
ることができ、回転駆動源38を制御して得られるC1
軸の位置決め割出動作により、チャックに把持した棒材
の端面や外周面の所望位置に、所望の刃物台18、20
に装備した回転工具を用いて多様な加工を施すことが可
能になる。
【0027】旋盤機台12の長手方向略中央には、第1
主軸搭載部30に隣接してコラム40が立設される。コ
ラム40には、第1主軸台28から軸線方向前方に離隔
した所定位置に、第1主軸14に把持された棒材を、そ
の先端の被加工部位の近傍で支持する補助支持装置とし
てのガイドブッシュ42が設置される。ガイドブッシュ
42は、第1主軸14に対し同軸状に配置され、旋削加
工中に棒材をその被加工部位に振れが生じないように心
出し支持する。
【0028】第1刃物台18は、旋盤機台12上で第1
刃物台搭載部として機能するコラム40の前面に移動自
在に搭載され、第1主軸14の軸線方向前方に位置する
ガイドブッシュ42の側方に退避して配置される。コラ
ム40には、第1刃物台18を、旋盤機台12の傾斜案
内面12aを基準とする直交3軸座標系において、傾斜
案内面12a及び第1主軸14の回転軸線14a(すな
わち第1送り制御軸(Z1軸))に直交する第2送り制
御軸(X1軸と称する)に沿って直線移動させる第1刃
物台駆動機構44(図2)が設置される。
【0029】第1刃物台駆動機構44は、旋盤機台12
の傾斜案内面12aに直交するコラム40の前面に、第
1送り制御軸(Z1軸)に直交する現実水平送り制御軸
(Y軸と称する)方向へ摺動自在に搭載されるY軸移動
台46と、Y軸移動台46をコラム40上でY軸方向へ
移動させるY軸移動台駆動機構と、コラム40の前面に
平行なY軸移動台46の前面に、第1送り制御軸(Z1
軸)及び現実水平送り制御軸(Y軸)の双方に直交する
現実垂直送り制御軸(X軸と称する)方向へ摺動自在に
搭載されるX軸移動台48と、X軸移動台48をY軸移
動台46上でX軸方向へ移動させるX軸移動台駆動機構
とを備える。Y軸移動台駆動機構は、コラム40に組付
けられるY軸駆動源(例えばACサーボモータ)50
と、コラム前面に組付けられるY軸案内部材(例えばス
ライドガイド)52と、図示しない送りねじ装置(例え
ばボールねじ)とから構成される。同様にX軸移動台駆
動機構は、Y軸移動台46に組付けられるX軸駆動源
(例えばACサーボモータ)54と、Y軸移動台前面に
組付けられるX軸案内部材(例えばスライドガイド)5
6と、図示しない送りねじ装置(例えばボールねじ)か
ら構成される。したがって第1刃物台18は、第1刃物
台駆動機構44の作動下で、Y軸移動台46のY軸移動
とX軸移動台48のX軸移動とが直線補間動作すること
により、第1送り制御軸(Z1軸)に直交する第2送り
制御軸(X1軸)に沿って直線往復動作できる。
【0030】第1刃物台駆動機構44は、第1刃物台1
8をさらに、旋盤機台12の傾斜案内面12aを基準と
する直交3軸座標系において、第1及び第2送り制御軸
(Z1軸及びX1軸)の両者に直交する送り制御軸(Y
1軸と称する)に沿って直線移動させる。この送り制御
軸(Y1軸)は、第2送り制御軸(X1軸)と同様に、
第1刃物台駆動機構44の作動下でY軸移動台46のY
軸移動とX軸移動台48のX軸移動とが直線補間動作す
ることによって実現されるものであり、それにより第1
刃物台18は、Y1軸に沿って直線往復動作できる。
【0031】第1刃物台18は、複数の工具22を並列
配置で保持するいわゆるくし歯刃物台であり、バイト、
ドリル等の旋削工具やフライス等の回転工具を、コラム
40の前面に平行な仮想平面に沿って、かつ第1主軸1
4の回転軸線14aに対し放射状に位置決め可能な配置
で装備できる。図示実施形態では、第1刃物台18は、
複数の工具22を第2送り制御軸(X1軸)に直交する
方向すなわちY1軸方向に並列配置して保持できる第1
保持部58と、第1保持部58の近傍で、複数の工具2
2を第2送り制御軸(X1軸)方向に並列配置して保持
できる第2保持部60とを有して構成される。
【0032】したがって、第1刃物台18は、そのY1
軸移動によって第1保持部58から割出選択された所望
の工具22の刃先を、NC装置24に入力された系統1
の加工プログラムに従う第1刃物台18自体のX1軸移
動と前述した第1主軸14のZ1軸移動との協働によ
り、補間動作させることができる。同様に第1刃物台1
8は、そのX1軸移動によって第2保持部60から割出
選択された所望の工具22の刃先を、NC装置24に入
力された系統1の加工プログラムに従う第1刃物台18
自体のY1軸移動と第1主軸14のZ1軸移動との協働
により、補間動作させることができる。さらに第1刃物
台18は、第2保持部60に装備した回転工具22Rの
刃先を、NC装置24に入力された系統1の加工プログ
ラムに従う第1刃物台18自体のX1軸移動とY1軸移
動との協働により、補間動作させることができる。この
ようにして、系統1の制御下で、第1主軸14に把持さ
れた棒材W(図3)を、第1刃物台18上の所望の工具
22により所望形状に加工することができる。
【0033】第2刃物台20は、旋盤機台12上でコラ
ム40を挟んで第1主軸搭載部30の反対側に設定され
た第2刃物台搭載部62に移動自在に搭載される。第2
刃物台搭載部62には、第2刃物台20を、旋盤機台1
2の傾斜案内面12aを基準とする直交2軸座標系にお
いて、傾斜案内面12aに平行でかつ第1主軸14の回
転軸線14a(すなわち第1送り制御軸(Z1軸))に
直交する第3送り制御軸(X2軸と称する)と、第1送
り制御軸(Z1軸)に平行な第4送り制御軸(Z2軸と
称する)とのそれぞれに沿って直線移動させる第2刃物
台駆動機構64(図2)が設置される。
【0034】第2刃物台駆動機構64は、旋盤機台12
の傾斜案内面12aに、第4送り制御軸(Z2軸)方向
へ摺動自在に搭載されるZ2軸移動台66と、Z2軸移
動台66を旋盤機台12でZ2軸方向へ移動させるZ2
軸移動台駆動機構と、傾斜案内面12aに平行なZ2軸
移動台66の前面に、第3送り制御軸(X2軸)方向へ
摺動自在に搭載されるX2軸移動台68と、X2軸移動
台68をZ2軸移動台66上でX2軸方向へ移動させる
X2軸移動台駆動機構とを備える。Z2軸移動台駆動機
構は、旋盤機台12に組付けられるZ2軸駆動源(例え
ばACサーボモータ)70と、傾斜案内面12aに組付
けられるZ2軸案内部材(例えばスライドガイド)72
と、図示しない送りねじ装置(例えばボールねじ)とか
ら構成される。同様にX2軸移動台駆動機構は、Z2軸
移動台66に組付けられるX2軸駆動源(例えばACサ
ーボモータ)74と、Z2軸移動台前面に組付けられる
図示しないX2軸案内部材(例えばスライドガイド)
と、図示しない送りねじ装置(例えばボールねじ)から
構成される。したがって第2刃物台20は、第2刃物台
駆動機構64の作動により、第3送り制御軸(X2軸)
と第4送り制御軸(Z2軸)とのそれぞれに沿って直線
往復動作できる。
【0035】第2刃物台20は、複数の工具22を、互
いに異なる刃先方向性を示す第1列及び第2列にくし歯
状に保持できるものであり、バイト、ドリル等の旋削工
具やフライス等の回転工具を、旋盤機台12の傾斜案内
面12aに平行な仮想平面に沿って、かつ第1主軸14
の回転軸線14aに対し平行又は同軸状に位置決め可能
な配置で装備できる。図示実施形態では、第2刃物台2
0は、複数の工具22を、第1刃物台16を搭載するコ
ラム40に対向するように方向付けして、かつ第3送り
制御軸(X2軸)方向に並列配置して、第1列に保持で
きる第1保持部76(図3)と、第1保持部76の反対
側で、複数の工具22を、第1保持部76に装着した複
数の工具22と同じ位置にそれぞれ逆向きかつ同軸状に
方向付けして、第2列に保持できる第2保持部78(図
3)とを有して構成される。図3に略示するように、第
2刃物台20の第1保持部76に装着される第1列の工
具22は、第1主軸14に把持した棒材Wを加工するた
めの刃先方向性を有する。また、第2刃物台20の第2
保持部78に装着される第2列の工具22は、第2主軸
16に把持した棒材W´を加工するための刃先方向性を
有する。
【0036】したがって、第2刃物台20は、それ自体
のX2軸移動によって第1保持部76から割出選択され
た所望の工具22の刃先を、NC装置24に入力された
系統2の加工プログラムに従う第2刃物台20自体のX
2軸移動とZ2軸移動との協働により、補間動作させる
ことができ、また、NC装置24に入力された系統2の
加工プログラムに従い、第2刃物台20自体のZ2軸移
動を第1主軸14のZ1軸移動に重畳させて動作させる
ことができる。このようにして、第1主軸14に把持さ
れた棒材Wを、第2刃物台20上の第1列から選択され
た所望の工具22により所望形状に加工することができ
る。
【0037】第2主軸16は、旋盤機台12上でコラム
40を挟んで第1主軸搭載部30の反対側に、第2刃物
台搭載部62に隣接して設定された第2主軸搭載部80
に移動自在に搭載され、第1主軸14の回転軸線14a
に平行な回転軸線16aを有して、第1主軸14すなわ
ちガイドブッシュ42の軸線方向前方に同軸状に対向可
能に配置される。第2主軸16は、第1主軸14から受
け渡された一部加工済みの棒材W´(図3)を把持して
回転する補助的な(又は背面側の)主軸であり、図示し
ない軸受装置を介して第2主軸台82に回転自在に内蔵
される。第2主軸16は、中空筒状の構造を有し、その
前端領域に、対向するガイドブッシュ42から送出され
た棒材を強固に把持可能なチャック(図示せず)が設置
される。
【0038】第2主軸搭載部80には、第2主軸16
を、旋盤機台12の傾斜案内面12aを基準とする直交
2軸座標系において、第2刃物台20の第3送り制御軸
(X2軸)に平行な第5送り制御軸(X3軸と称する)
と、第1主軸14の第1送り制御軸(Z1軸)に平行な
第6送り制御軸(Z3軸と称する)とのそれぞれに沿っ
て直線移動させる第2主軸駆動機構84(図2)が設置
される。
【0039】第2主軸駆動機構84は、旋盤機台12の
傾斜案内面12aに、第6送り制御軸(Z3軸)方向へ
摺動自在に搭載されるZ3軸移動台86と、Z3軸移動
台86を旋盤機台12でZ3軸方向へ移動させるZ3軸
移動台駆動機構と、傾斜案内面12aに平行なZ3軸移
動台86の前面に、第5送り制御軸(X3軸)方向へ摺
動自在に搭載されるX3軸移動台88と、X3軸移動台
88をZ3軸移動台86上でX3軸方向へ移動させるX
3軸移動台駆動機構とを備える。Z3軸移動台駆動機構
は、旋盤機台12に組付けられるZ3軸駆動源(例えば
ACサーボモータ)90と、傾斜案内面12aに組付け
られるZ3軸案内部材(例えばスライドガイド)92
と、図示しない送りねじ装置(例えばボールねじ)とか
ら構成される。同様にX3軸移動台駆動機構は、Z3軸
移動台86に組付けられるX3軸駆動源(例えばACサ
ーボモータ)94と、Z3軸移動台前面に組付けられる
X3軸案内部材(例えばスライドガイド)96と、図示
しない送りねじ装置(例えばボールねじ)から構成され
る。
【0040】第2主軸台82は、第2主軸16の回転軸
線16aを第6送り制御軸(Z3軸)に平行に配置した
状態で、X3軸移動台88の前面に固定される。したが
って第2主軸16は、第2主軸駆動機構84の作動によ
り、第5送り制御軸(X3軸)と第6送り制御軸(Z3
軸)とのそれぞれに沿って直線往復動作できる。
【0041】第2主軸台82にはさらに、第2主軸16
を回転駆動する回転駆動源98(図2)として、例えば
ビルトイン型ACサーボモータが内蔵される。また第2
主軸16は、回転角度制御軸(C2軸と称する)を有す
ることができ、回転駆動源98を制御して得られるC2
軸の位置決め割出動作により、チャックに把持した棒材
の端面や外周面の所望位置に、第2刃物台20に装備し
た回転工具を用いて多様な加工を施すことが可能にな
る。
【0042】このように第2主軸16は、第2刃物台2
0の第3送り制御軸(X2軸)に平行な第5送り制御軸
(X3軸)に沿って直線移動できる。したがって、第2
刃物台20は、それ自体のX2軸移動と第2主軸16の
X3軸移動との少なくとも一方によって、第2保持部7
8に装備した第2列の工具22から所望の工具22を割
出選択できる。そして第2刃物台20は、選択された所
望の工具22の刃先を、NC装置24に入力された系統
3の加工プログラムに従う第2主軸16のX3軸移動と
Z3軸移動との協働により、相対的に補間動作させるこ
とができ、また、NC装置24に入力された系統3の加
工プログラムに従い、第2主軸16のZ3軸移動を第2
刃物台20自体のZ2軸移動に重畳させて動作させるこ
とができるとともに、第2主軸16のX3軸移動を第2
刃物台20自体のX2軸移動に重畳させて動作させるこ
とができる。このようにして、第2主軸16に把持され
た棒材W´(図3)を、第2刃物台20上の第2列から
選択された所望の工具22により所望形状に加工するこ
とができる。
【0043】NC旋盤10は、NC装置24の3系統制
御下で、上記構成を有する2台の刃物台18、20上で
選択した最多で3個の工具22を同時使用して、正面側
及び背面側の両主軸14、16に把持した棒材をそれぞ
れに自動加工でき、特に、それら3個の工具22の各々
に指令される固有の補間動作を同時に遂行できるように
構成される。
【0044】図2は、そのような多様な自動加工を遂行
するためのNC装置24の構成を示す。NC装置24
は、入力部100、表示部102、演算制御部104及
びサーボ制御部106を備える。入力部100は、操作
盤26に設置される数値キー付きのキーボード108
(図1)を有し、第1及び第2主軸14、16並びに第
1及び第2刃物台18、20のそれぞれの動作を制御す
るために必要なデータ(工具の選択、物品の形状寸法、
主軸回転数、工具の送り速度等)を含む、各工具22に
関する加工プログラム(すなわちブロック列)が、入力
部100から入力される。表示部102は、操作盤26
に設置されるCRT(ブラウン管)やLCD(液晶ディ
スプレイ)等の表示画面110(図1)を有し、入力部
100で入力された加工プログラムを表示画面110に
表示したり、対話方式として表示画面110上でシミュ
レーションしながらの自動プログラミングを可能にした
りする。
【0045】演算制御部104は、記憶部を構成するR
AM(ランダムアクセスメモリ)112及びROM(リ
ードオンリーメモリ)114と、処理部を構成するCP
U(中央処理装置)116とを有する。入力部100で
入力された各種データを含む複数の工具22に関する複
数の加工プログラムは、CPU116の指示によりRA
M112又はROM114に格納される。また、ROM
114には、第1及び第2主軸14、16並びに第1及
び第2刃物台18、20を駆動するための制御プログラ
ムが予め格納されている。CPU116は、RAM11
2又はROM114に記憶した加工プログラム及びRO
M114に格納された制御プログラムに基づいて、サー
ボ制御部106に制御指令を出力する。
【0046】サーボ制御部106は、第1主軸移動制御
部118、第1主軸回転制御部120、第1刃物台移動
制御部122、第2刃物台移動制御部124、第2主軸
移動制御部126及び第2主軸回転制御部128を備え
る。第1主軸移動制御部118は、CPU116の指令
に基づき、第1主軸駆動機構32のZ1軸駆動源34
(図1)を作動して、第1主軸台28と共に第1主軸1
4をZ1軸移動させる。第1主軸回転制御部120は、
CPU116の指令に基づき、回転駆動源38を作動し
て、第1主軸14を第1主軸台28内でC1軸回転させ
る。なお、旋削加工に際しての第1主軸14の高速回転
は、回転数等のデータに基づき、図示しない別の制御回
路を介して制御される。
【0047】第1刃物台移動制御部122は、CPU1
16の指令に基づき、第1刃物台駆動機構44のY軸駆
動源50(図1)及びX軸駆動源54(図1)を同期し
て作動して、第1刃物台18をX1軸移動又はY1軸移
動させる。第2刃物台移動制御部124は、CPU11
6の指令に基づき、第2刃物台駆動機構64のZ2軸駆
動源70(図1)及びX2軸駆動源74(図1)を選択
的に作動して、第2刃物台20をZ2軸移動とX2軸移
動とで補間動作させる。
【0048】第2主軸移動制御部126は、CPU11
6の指令に基づき、第2主軸駆動機構84のZ3軸駆動
源90(図1)及びX3軸駆動源94(図1)を選択的
に作動して、第2主軸16をZ3軸移動とX3軸移動と
で補間動作させる。第2主軸回転制御部128は、CP
U116の指令に基づき、回転駆動源98を作動して、
第2主軸16を第2主軸台82内でC2軸回転させる。
なお、旋削加工に際しての第2主軸16の高速回転は、
回転数等のデータに基づき、図示しない別の制御回路を
介して制御される。
【0049】上記した制御系において、NC装置24
は、第1主軸駆動機構32、第1刃物台駆動機構44、
第2刃物台駆動機構64及び第2主軸駆動機構84を、
互いに関連付けて制御することにより、第1刃物台18
で選択される所望の工具22による第1主軸14に関連
する(すなわち第1主軸14に把持した棒材に対する)
加工工程と、第2刃物台20で第1列から選択される所
望の工具22による第1主軸14に関連する加工工程
と、第2刃物台20で第2列から選択される所望の工具
22による第2主軸16に関連する(すなわち第2主軸
16に把持した棒材に対する)加工工程とを、同時に実
施できるように機能する。さらにNC装置24は、第1
刃物台18で選択される工具22の、前述した系統1に
おける補間動作と、第2刃物台20で第1列から選択さ
れる工具22の、前述した系統2における補間動作と、
第2刃物台20で第2列から選択される工具22の、前
述した系統3における補間動作とを同時に遂行できるよ
うに、第1主軸駆動機構32、第1刃物台駆動機構4
4、第2刃物台駆動機構64及び第2主軸駆動機構84
を適宜に重畳制御することができる。
【0050】上記構成を有するNC装置24では、基本
的には、第1主軸14に把持した棒材を第1刃物台18
に装備した工具22で加工するためのデータは、第1主
軸14及び第1刃物台18の動作を制御する制御軸群
(Z1軸、X1軸、Y1軸)を適宜組合せた系統1の加
工プログラムとして入力部100で入力され、第1主軸
14に把持した棒材を第2刃物台20の第1保持部76
に装備した工具22で加工するためのデータは、第1主
軸14及び第2刃物台20の動作を制御する制御軸群
(Z1軸、X2軸、Z2軸、合成Z軸)を適宜組合せた
系統2の加工プログラムとして入力部100で入力さ
れ、第2主軸16に把持した棒材を第2刃物台20の第
2保持部78に装備した工具22で加工するためのデー
タは、第2刃物台20及び第2主軸16の動作を制御す
る制御軸群(Z2軸、X2軸、Z3軸、X3軸、合成Z
軸、合成X軸)を適宜組合せた系統3の加工プログラム
として入力部100で入力される。これらの加工プログ
ラムは、操作盤26に設置したキーボード108を介し
て、NC装置24に手動入力(マニュアルデータインプ
ット)され、その内容が、操作盤26に設置した表示部
102の表示画面110に表示される。
【0051】NC装置24のRAM112には、系統1
〜3のそれぞれに個別に対応する3つのプログラム記述
領域が設けられる。図4に示すように、それらプログラ
ム記述領域は、それぞれ$1、$2、$3の標記の下
に、表示部102の表示画面110に並列に区画して表
示される。そして、第1及び第2刃物台18、20上の
複数の工具22に関する複数の加工プログラムは、それ
ぞれにまとまったブロック列の形式で、それら工具22
が属する(すなわちそれら工具22に関連する加工動作
を制御可能な)系統1、2、3に対応するプログラム記
述領域$1、$2、$3に記述される。
【0052】ここで、複数の系統を有するNC旋盤に組
み込まれた従来のNC装置では、対象部品の加工工程中
に、例えば要求される加工内容及び工具種類に応じて、
加工に関連する動作制御を全く実施しない系統が存在し
ている場合、複数のプログラム記述領域の全てに何らか
の指令を入力しない限り、動作制御を実施しようとする
系統での加工プログラムを実行できないようになってい
た。これに対し、本発明に係るNC旋盤10のNC装置
24は、動作制御を実施しない系統がある場合にも、そ
の系統に対していかなる指令も入力することなく、所望
の系統での加工プログラムを実行できるようにするため
の、下記の特徴的構成を有している。
【0053】すなわちNC装置24、及びNC装置24
を備えたNC旋盤10の制御方法は、CPU116が、
RAM112の複数のプログラム記述領域$1、$2、
$3に記憶された加工プログラムを演算処理する前に、
それらプログラム記述領域$1、$2、$3の各々にお
ける指令すなわち制御ブロックの記述の有無を判断し
て、NC旋盤10における3つの系統1〜3のうち、指
令の記述が有るプログラム記述領域に対応する系統だけ
を、その指令に従い動作制御できる状態にするように構
成されている。ここで、NC装置24におけるこのよう
な特徴的処理手順を、図5に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0054】まず、オペレータは、加工対象部品の完成
形状から特定される加工内容及び工具種類に応じて、N
C旋盤10の3つの系統1〜3のうち、実際に動作制御
を行う系統での加工に関連する指令のみを、その系統に
対応するプログラム記述領域$1、$2、$3に記述し
て、加工プログラムを作成、編集する(ステップS
1)。例えば、図4のプログラム記述例では、3つのプ
ログラム記述領域$1〜$3の全てに何らかの指令が記
述されているが、これらの指令は系統1〜3の各々にお
いて動作制御を実行するためのものである。また、図6
のプログラム記述例では、プログラム記述領域$1のみ
に指令が記述されており、他のプログラム記述領域$
2、$3にはいかなる指令も記述されていない。したが
ってこの加工プログラムでは、系統1のみで動作制御が
行なわれる。
【0055】NC装置24では、このような複数種類の
加工プログラムを、予めRAM112又はROM114
(図2)に格納しておくことができる。そこでオペレー
タは、操作盤26(図1)を介して、RAM112又は
ROM114に格納された種々の加工プログラムから所
望の加工プログラムを選択し、その加工プログラムの実
行をCPU116(図2)に対して宣言する(ステップ
S2)。
【0056】加工プログラムの実行宣言を受けた後、C
PU116は、実行準備処理(図示破線内の処理)とし
て、選択した加工プログラムの記述内容を検索して、各
プログラム記述領域$1、$2、$3における指令の記
述の有無を判断し(ステップS3〜S8)、指令の記述
が有ると判断したプログラム記述領域に対応する系統
を、当該加工プログラムで動作制御を行なう系統として
特定するとともに、そのような系統の個数を特定する
(ステップS9〜S11)。いずれのプログラム記述領
域$1、$2、$3にも記述が無いと判断した場合に
は、アラームを起動し(ステップS12)、それに従
い、オペレータは必要に応じて加工プログラムを修正す
る(ステップS1)。なお、図のフローチャートでは、
系統1、系統2、系統3の順で、それぞれのプログラム
記述領域$1、$2、$3における指令の記述の有無を
判断しているが、他のいかなる順序で判断を行ってもよ
いことは理解されよう。
【0057】ここで、NC旋盤10の機械構成に鑑みれ
ば、通常は、系統1で制御される加工工程(すなわち第
1主軸14に把持した棒材に対する第1刃物台18上の
工具22による加工工程(外径削り、中ぐり、突切り
等))が主工程であり、系統2で制御される加工工程
(すなわち第1主軸14に把持した棒材に対する第2刃
物台20上の工具22による加工工程(端面加工等))
及び系統3で制御される加工工程(すなわち第2主軸1
6に把持した棒材に対する第2刃物台20上の工具22
による加工工程(背面加工等))は、この順で実行頻度
が減少する補助的な工程となる。つまり、系統1での動
作制御を行なわずに他の系統2、3で動作制御を行なっ
たり、系統2での動作制御を行なわずに系統3で動作制
御を行なったりすることは、NC旋盤10における通常
の加工プログラムでは想定する必要性が少ないといえ
る。そこで、ステップS3で系統1に関する指令が無い
と判断したときには、ステップS6及びS8の判断を省
略して、直ちにステップS12でアラームを起動させ、
またステップS4で系統2に関する指令が無いと判断し
たときには、ステップS7の判断を省略して、直ちにス
テップS11で制御実施系統1及び系統数1を特定する
ように、制御フローを簡略化することもできる。
【0058】ステップS9〜S11で物品加工工程に必
要な系統及び系統数を特定した後、CPU116は、特
定した系統の動作制御を実行可能な状態にする(ステッ
プS13)。これは例えば、CPU116が加工プログ
ラムを演算処理する際に、ステップS9〜S11で特定
した系統だけに対して、最初にサーボ制御部106(図
2)へ動作起動信号を出力するように構成することで実
現できる。或いはまた、ステップS13では、ステップ
S3〜S8で指令の記述が無いと判断したプログラム記
述領域に対応する系統を動作制御できない状態にするよ
うにしてもよい。これは例えば、CPU116が加工プ
ログラムを演算処理する際に、指令の記述が無い系統に
対しては、サーボ制御部106へ動作起動信号を出力し
ないように構成することで実現できる。
【0059】このようにして加工プログラムの実行準備
処理が完了した後、オペレータは、例えば操作盤26上
のキーボード108(図1)から、加工プログラムの実
行開始をNC装置24に指令する(ステップS14)。
それによりNC旋盤10で、加工プログラムに従って棒
材が所望形状に加工される。
【0060】図5のフローチャートにおいて、一点鎖線
で示すように、ステップS3〜S8で指令の記述が有る
と判断したプログラム記述領域が複数個存在する場合、
すなわちステップS9又はS10で系統数3又は2を特
定したときに、CPU116がそれら複数個のプログラ
ム記述領域に記述された指令同士の整合性を判断する
(ステップS15)ように構成することもできる。これ
は例えば、それらプログラム記述領域に記述されたそれ
ぞれの指令の間で互いに関連するコードの存在を検索す
るように構成することで実現できる。
【0061】具体的には、例えば図4のプログラム記述
例において、プログラム記述領域$1に記述された第1
2行目のブロック[!2!3L1]と、プログラム記述
領域$2に記述された第5行目のブロック[!1!3L
1]と、プログラム記述領域$3に記述された第4行目
のブロック[!1!2L1]とは、互いに関連する(す
なわち相手方を指定する)待ち合わせコードであり、C
PU116はステップS15で、これらの待ち合わせコ
ードの存在を3つのプログラム記述領域$1、$2、$
3において検索する。そして、検索した各待ち合わせコ
ードが上記のように正しく記述されている場合に、CP
U116はステップS15で系統1〜3の指令に整合性
が有ると判断し、ステップS13に進む。これに対し、
このような相手方を指定する相関的な待ち合わせコード
のブロックが、指定に反していずれかのプログラム記述
領域に記述されていなかったり、或いはいずれかの待ち
合わせコードが不正確に記述されていたりした場合に
は、CPU116はステップS15で、系統1〜3の指
令には整合性が無いと判断する。そして、整合性が無い
と判断したときには、アラームを起動し(ステップS1
6)、それに従い、オペレータは必要に応じて加工プロ
グラムを修正する(ステップS1)。
【0062】上記したように、NC装置24によれば、
3系統のNC旋盤10において、対象部品の加工プログ
ラム中に、例えば要求される加工内容及び工具種類に応
じて、加工に関連する動作制御を全く実施しない系統が
存在している場合にも、その系統に対応するプログラム
記述領域にいかなる(形式的な)指令も入力することな
く、動作制御を実施しようとする所望の系統での加工プ
ログラムを実行することができる。したがって、オペレ
ータによる入力作業が容易になり、入力時間が短縮され
るとともに、記述漏れ等の入力ミス及びそれによる機械
の誤作動を未然に防止できる。また、動作制御を実施し
ない系統に対しては、NC装置24は何らの処理も実行
しないので、全体として加工プログラムの実行時間を短
縮できる利点がある。
【0063】さらに、他の1系統又は2系統のNC旋盤
に装備されるNC装置で作成した1系統又は2系統の加
工プログラムを、そのままの記述内容で、3系統のNC
旋盤10に装備されるNC装置24に入力することがで
きる。この場合、NC装置24における3つのプログラ
ム記述領域$1、$2、$3のうちには、いかなる指令
も記述されないプログラム記述領域が生じることになる
が、前述した処理により、入力された1系統又は2系統
の加工プログラムを滞りなく実行することができる。ま
た、本発明に係るNC装置24で所望のプログラム記述
領域$1、$2、$3に記述して作成した1系統又は2
系統の加工プログラムにより、他の1系統又は2系統の
NC旋盤を動作制御することもできる。このように、N
C装置24を搭載したNC旋盤10では、3つの系統1
〜3から任意に選択した系統のみに関して入力された指
令に従って加工作業を実施でき、その結果、加工プログ
ラムの汎用的使用及びプログラム作成作業の簡略化を実
現することができる。
【0064】以上、本発明の好適な実施形態を説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されず、特許請求の範
囲の開示内で様々な変更及び修正を為し得るものであ
る。例えば、本発明に係るNC旋盤、NC装置及び制御
方法は、上記した3系統の制御構成に限らず、2系統や
4系統等、他の様々な多系統制御構成に適用できるもの
である。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数の系統を有する多機能型のNC旋盤に組
み込まれるNC装置及びそのような多機能型NC旋盤の
制御方法において、NC旋盤で動作制御を実施しない系
統がある場合にも、その系統に関するいかなる指令も入
力することなく、所望の系統での加工プログラムを実行
できるようになる。したがって、オペレータによる入力
作業を容易にするとともに、入力時間及びプログラム実
行時間を短縮することが可能になる。さらに、そのよう
なNC装置を組み込んで備える多系統のNC旋盤は、複
数の系統から任意に選択した系統のみに関して記述され
た指令に従って加工作業を実施できるものとなる。その
結果、加工プログラムの汎用的使用及びプログラム作成
作業の簡略化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるNC旋盤の全体構成
を示す斜視図である。
【図2】図1のNC旋盤に組み込まれたNC装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】図1のNC旋盤における第1及び第2刃物台に
よる同時加工の一例を示す概略図である。
【図4】図2のNC装置に入力された加工プログラム例
を表示する3つのプログラム記述領域を示す図である。
【図5】図2のNC装置における実行系統判断手順を示
すフローチャートである。
【図6】図2のNC装置に入力された他の加工プログラ
ム例を表示する3つのプログラム記述領域を示す図であ
る。
【図7】従来のNC装置に入力された加工プログラム例
を表示する3つのプログラム記述領域を示す図である。
【符号の説明】
10…NC旋盤 14…第1主軸 16…第2主軸 18…第1刃物台 20…第2刃物台 22…工具 24…NC装置 26…操作盤 100…入力部 102…表示部 112…RAM 114…ROM 116…CPU $1、$2、$3…プログラム記述領域

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋盤機台と、該旋盤機台上に設置される
    少なくとも1つの主軸と、該旋盤機台上に設置される少
    なくとも1つの刃物台と、該旋盤機台上での該少なくと
    も1つの主軸及び該少なくとも1つの刃物台の動作を、
    複数の系統において制御する制御装置とを具備し、該制
    御装置が、該複数の系統のそれぞれに個別に対応する複
    数のプログラム記述領域を有する記憶部と、該記憶部の
    該複数のプログラム記述領域に記述された指令を読み取
    って処理する処理部とを備えて構成される数値制御旋盤
    において、 前記制御装置の前記処理部は、前記記憶部の前記複数の
    プログラム記述領域の各々における指令の記述の有無を
    判断して、前記複数の系統のうち、指令の記述が有るプ
    ログラム記述領域に対応する系統だけを、該指令に従い
    動作制御できる状態にすること、を特徴とする数値制御
    旋盤。
  2. 【請求項2】 前記制御装置の前記処理部は、指令の記
    述が有る前記プログラム記述領域に対応する前記系統の
    動作起動信号を出力する、請求項1に記載の数値制御旋
    盤。
  3. 【請求項3】 前記制御装置の前記処理部は、前記複数
    の系統のうち、指令の記述が無いプログラム記述領域に
    対応する系統を動作制御できない状態にする、請求項1
    又は2に記載の数値制御旋盤。
  4. 【請求項4】 前記制御装置の前記処理部は、指令の記
    述が無い前記プログラム記述領域に対応する前記系統の
    動作起動信号を出力しない、請求項3に記載の数値制御
    旋盤。
  5. 【請求項5】 前記制御装置の前記処理部は、指令の記
    述が有る前記プログラム記述領域が複数個存在すると判
    断したときに、該複数個のプログラム記述領域に記述さ
    れた指令同士の整合性をさらに判断する、請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の数値制御旋盤。
  6. 【請求項6】 前記制御装置の前記処理部は、前記複数
    個のプログラム記述領域に記述されたそれぞれの指令の
    間で互いに関連するコードを検索することにより、前記
    整合性を判断する、請求項5に記載の数値制御旋盤。
  7. 【請求項7】 複数の系統を有する数値制御旋盤の、該
    複数の系統のそれぞれに個別に対応可能な複数のプログ
    ラム記述領域を有する記憶部と、該記憶部の該複数のプ
    ログラム記述領域に記述された指令を読み取って処理す
    る処理部とを具備する制御装置において、 前記処理部は、前記記憶部の前記複数のプログラム記述
    領域の各々における指令の記述の有無を判断して、前記
    数値制御旋盤の前記複数の系統のうち、指令の記述が有
    るプログラム記述領域に対応可能な系統だけを、該指令
    に従い動作制御できる状態にすること、を特徴とする制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記処理部は、指令の記述が有る前記プ
    ログラム記述領域に対応可能な前記系統の動作起動信号
    を出力する、請求項7に記載の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記処理部は、前記数値制御旋盤の前記
    複数の系統のうち、指令の記述が無いプログラム記述領
    域に対応可能な系統を動作制御できない状態にする、請
    求項7又は8に記載の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記処理部は、指令の記述が無い前記
    プログラム記述領域に対応可能な前記系統の動作起動信
    号を出力しない、請求項9に記載の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記処理部は、指令の記述が有る前記
    プログラム記述領域が複数個存在すると判断したとき
    に、該複数個のプログラム記述領域に記述された指令同
    士の整合性をさらに判断する、請求項7〜10のいずれ
    か1項に記載の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記処理部は、前記複数個のプログラ
    ム記述領域に記述されたそれぞれの指令の間で互いに関
    連するコードを検索することにより、前記整合性を判断
    する、請求項11に記載の制御装置。
  13. 【請求項13】 複数の系統における制御下で動作可能
    な少なくとも1つの主軸及び少なくとも1つの刃物台を
    有する数値制御旋盤の制御方法であって、 前記複数の系統のそれぞれに個別に対応する複数のプロ
    グラム記述領域を有する記憶部を備える制御装置を用意
    し、 前記制御装置の前記記憶部の前記複数のプログラム記述
    領域の各々における指令の記述の有無を判断し、 前記複数の系統のうち、指令の記述が有ると判断された
    プログラム記述領域に対応する系統だけを、該指令に従
    い動作制御できる状態にすること、を特徴とする制御方
    法。
  14. 【請求項14】 指令の記述が有ると判断されたプログ
    ラム記述領域に対応する系統だけを動作制御できる状態
    にする前記段階は、該系統の動作起動信号を出力するこ
    とを含む、請求項13に記載の制御方法。
  15. 【請求項15】 指令の記述が有ると判断されたプログ
    ラム記述領域に対応する系統だけを動作制御できる状態
    にする前記段階は、前記複数の系統のうち、指令の記述
    が無いと判断されたプログラム記述領域に対応する系統
    を動作制御できない状態にすることを含む、請求項13
    又は14に記載の制御方法。
  16. 【請求項16】 指令の記述が無いと判断されたプログ
    ラム記述領域に対応する系統を動作制御できない状態に
    する前記段階は、該系統の動作起動信号を出力しないこ
    とを含む、請求項15に記載の制御方法。
  17. 【請求項17】 複数のプログラム記述領域の各々にお
    ける指令の記述の有無を判断する前記段階で、指令の記
    述が有るプログラム記述領域が複数個存在すると判断し
    たときに、該複数個のプログラム記述領域に記述された
    指令同士の整合性を判断する段階をさらに具備する、請
    求項13〜16のいずれか1項に記載の制御方法。
  18. 【請求項18】 複数個のプログラム記述領域に記述さ
    れた指令同士の整合性を判断する前記段階は、該複数個
    のプログラム記述領域に記述されたそれぞれの指令の間
    で互いに関連するコードを検索することを含む、請求項
    17に記載の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162205A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 ファナック株式会社 複数系統をグループ化することにより制御を一元管理できる制御装置

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