JP2002122013A - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

エンジンの潤滑装置

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JP2002122013A
JP2002122013A JP2000314339A JP2000314339A JP2002122013A JP 2002122013 A JP2002122013 A JP 2002122013A JP 2000314339 A JP2000314339 A JP 2000314339A JP 2000314339 A JP2000314339 A JP 2000314339A JP 2002122013 A JP2002122013 A JP 2002122013A
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oil
lubrication system
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】オイル通路を簡素化してエンジンの小型化、製
造コストの低減を図る。 【解決手段】エンジン45は、エンジンケース67の前
部にクランクシャフト68を有するとともに、このシャ
フト後方にトランスミッション機構69を配設し、クラ
ンクシャフト68の前下方にオイルポンプを設け、クラ
ンクシャフト68にスタータアイドルギア125をエン
ジンケース67内上部に回動自在に軸支される。エンジ
ンケース67にオイルフィルタ102を設けクランクシ
ャフト潤滑系106のオイル通路147と、トランスミ
ッション潤滑系107のオイル通路148,146に分
岐させる。オイル通路147はクランクシャフト潤滑系
106に、他のオイル通路148,146はトランスミ
ッション潤滑系107に連通される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鞍乗型車両に適用
されるエンジンの潤滑装置に係り、特に、エンジンオイ
ル通路の簡素化およびエンジンの小型化を図ったエンジ
ンの潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鞍乗型不整地走行車両は、車体フレーム
の中央下部にエンジンが搭載され、このエンジンからの
駆動力をプロペラシャフトを介して前輪や後輪に伝達
し、不整地を走行駆動されるようになっている。
【0003】車体フレームに搭載されるエンジンは、エ
ンジンのクランクケースの左右両側にケースカバーとし
てのエンジンケースが設けられる一方、クランクケース
内にクランクシャフト潤滑系を構成するシャフト潤滑オ
イル通路やトランスミッション潤滑系を構成するミッシ
ョン潤滑オイル通路が設けられる。シャフト潤滑オイル
通路はクランクケースの一側に、他側にミッション潤滑
オイル通路がそれぞれ形成される。
【0004】また、クランクケースの前部にクランクシ
ャフトが設けられ、このクランクシャフトの後方にトラ
ンスミッション装置が配置される一方、上記クランクケ
ースの左右方向一側にエンジン始動装置が、その他側に
クラッチ装置がそれぞれ設けられる。クランクケース内
に配設されるオイル通路はエンジン始動装置やクラッチ
装置の各部品群と干渉しないように配設され、潤滑オイ
ルが安定的かつスムーズに供給されるレイアウト構造と
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジンの潤滑
装置は、クランクケースに形成されるオイル通路がエン
ジン始動装置の部品群やクラッチ装置の部品群と干渉し
ないように配設するために、クランクケースに形成され
るオイル通路のレイアウトが複雑となったり、この複雑
化を回避するためにクランクケースを大型化しなければ
ならず、エンジンの大型化とコストアップの要因となっ
ていた。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、オイル通路を簡素化するとともに、エンジン
の小型化、製造コストの低減を図ることができるように
したエンジンの潤滑装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエンジンの
潤滑装置は、上述した課題を解決するために、請求項1
に記載したように、エンジンケースの前部にクランクシ
ャフトを有するとともにクランクシャフト後方にトラン
スミッション機構を配設し、上記クランクシャフトの前
下方にオイルポンプを設ける一方、上記クランクシャフ
トにエンジン始動装置の回転を伝達するスタータアイド
ルギアを、エンジンケース内上部に回動自在に軸支した
エンジンにおいて、前記エンジンケースの前部にオイル
フィルタを設け、このオイルフィルタを通して前記オイ
ルポンプからの潤滑オイルをエンジンケースのメインオ
イル通路に案内し、上記メインオイル通路はオイルフィ
ルタの下流側で分岐させ、エンジンケース一側に形成さ
れるクランクシャフト潤滑系のオイル通路と、前記スタ
ータアイドルギアを軸支する中空シャフト内を通ってエ
ンジンケース他側に形成されたトランスミッション潤滑
系のオイル通路とにそれぞれ連通させたことを特徴とす
るものである。
【0008】上述した課題を解決するために本発明に係
るエンジンの潤滑装置は、請求項2に記載したように、
前記クランクシャフト潤滑系のオイル通路または前記ト
ランスミッション潤滑系のオイル通路の途中からシリン
ダヘッド潤滑系のオイル通路を分岐させたものであり、
さらに、請求項3に記載したように、前記クランクシャ
フトの一端側にエンジン始動装置を設けるとともにクラ
ンクシャフトの他端側にクランクシャフト潤滑系のオイ
ル通路を連通させ、上記クランクシャフト潤滑系のオイ
ル通路が連通する側のカウンタシャフト端部にクラッチ
装置を設ける一方、前記エンジン始動装置が配置される
側のカウンタシャフトおよびドライブシャフトの端部に
トランスミッション潤滑系のオイル通路を連通させたも
のである。
【0009】また、上述した課題を解決するために本発
明に係るエンジンの潤滑装置は、請求項4に記載したよ
うに、前記スタータアイドルシャフトはクランクシャフ
トとトランスミッション潤滑系を構成するカウンタシャ
フトおよびドライブシャフトとの間であって、上記カウ
ンタシャフトおよびドライブシャフトを結ぶほぼ延長線
上に配設したものであり、さらに、請求項5に記載した
ように、前記エンジンケースの上部にブリーザ室を形成
し、このブリーザ室にスタータアイドルシャフトを設け
たものであり、請求項6に記載したように、前記メイン
オイル通路はエンジンケースの前部上壁に沿ってエンジ
ンケース後方に向けて配設されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るエンジンの潤滑装置
の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0011】図1および図2は本発明に係るエンジンの
潤滑装置を鞍乗型不整地走行車両に適用した例を示す。
図1は鞍乗型不整地走行車両(以下、AT車両とい
う。)の左側面図であり、図2はAT車両の平面図を示
す。
【0012】AT車両は全体を符号1で示し、パイプ材
料あるいはフレーム材料で構成された車体フレーム2を
備える。車体フレーム2は例えば略L字形をなすアッパ
フレーム3とロアフレーム4が左右一対ずつ互いに向き
合うように連結され、その間に縦方向に延びる複数のバ
ーティカルフレーム5,6が架設される。左右のアッパ
フレーム3同士およびロアフレーム4同士は横方向に延
びる複数のラテラルフレーム7,8,9,10,11で
連結される。また、バーティカルフレーム5,6の間は
リーンフォースフレーム12で連結される。
【0013】車体フレーム2は、各フレーム3〜12を
組み立てたフレーム組立構造をなし、車両最前部のラテ
ラルフレーム8,9には、前方に延びる左右一対のバン
パーステー13,14が固定され、その前端集合部にバ
ンパーフレーム15が固定される。バンパーフレーム1
5の上部にはヘッドランプ16が設置される。
【0014】車体フレーム2のアッパフレーム3の後部
には後方に延びる左右一対のシートレール17が設けら
れ、ロアフレーム4の後部から後斜め上方に立ち上がる
シートステー18がシートレール17を下方からサポー
トしている。左右のシートレール18同士は後端がラテ
ラルパイプ19で連結されている。
【0015】一方、車体フレーム2の前後には、それぞ
れ左右一対の前輪21と後輪22が、図示しないサスペ
ンション装置を介して軸支される。この前輪21と後輪
22には、比較的外径の大きな幅広の低圧バルーンタイ
ヤが装着されている。また、車体フレーム2の車幅方向
中央部には、前方から順に、前輪21操舵用のステアリ
ング軸23と燃料タンク24と鞍乗シート25が設置さ
れている。
【0016】ステアリング軸23の上端には自動二輪車
と同様なハンドルバー27が設置され、このハンドルバ
ー27を回動させることにより、図示しないステアリン
グ装置で前輪21を操舵し、車体の進行方向の向きが変
化する。また、ハンドルバー27の左端にはクラッチレ
バー28が設けられ、右端にはフロントブレーキレバー
29とスロットルグリップ30が設けられる。さらに、
ハンドルバー27の中央部には計器類31が回動一体に
設けられる。
【0017】燃料タンク24は、例えば合成樹脂材料あ
るいは金属材料による一体成型品である。燃料タンク2
4は車体フレーム2の左右のアッパフレーム3に挟まれ
るようにして設けられている。この燃料タンク24の上
面には給油口33が設けられており、キャップ34で開
閉されるようになっている。
【0018】また、燃料タンク24の前部形状は、左右
二股に分岐してステアリング軸23を挟みながら前方に
延びる形状とされている。例えば、燃料タンク24のタ
ンク中央部35の前端から左右一対の中空アーム状の分
岐タンク36が前方に延ばされており、その間にステア
リング軸23が位置する態様となっている。
【0019】左右の分岐タンク36の先端には前部固定
部37が形成され、タンク中央部35の後端には後部固
定部38が形成されている。そして、車体フレーム2の
左右のアッパフレーム3に固定された前後のタンクブラ
ケット40に、それぞれ前部固定部37と後部固定部3
8が載置され、ボルト等の締結部材42,43でタンク
ブラケット40に締結固定されるようになっている。こ
れらの締結部材42,43の軸線方向は鉛直方向に設定
されている。
【0020】ところで、車体フレーム2の中央下部にエ
ンジン45が搭載される。エンジン45は、車体の重心
付近に位置するように、前輪21と後輪22の間、かつ
燃料タンク24の下方に配置されており、エンジン45
を車体下部に設置することで車体の低重心化とマスの集
中化が図られている。具体的には、車体フレーム2のア
ッパフレーム3とロアフレーム4とバーティカルフレー
ム6に囲まれるようにしてエンジン45やエンジン吸気
系46(図3参照)が取り付けられている。このエンジ
ン45の出力は動力伝達装置47を介して前後輪21,
22に伝達される。なお、エンジン45の両側にはフッ
トレスト48が設けられており、例えば左側のフットレ
スト48の近傍には変速ペダル49が設けられ、右側の
フットレスト48の近傍にはリヤブレーキペダル50が
設けられている。
【0021】また、燃料タンク24の後方に繋がる鞍乗
シート25は、図示しない支持部材によって車体フレー
ム2のシートレール17上に着脱可能に固定され、その
固定をロックする図示しないロック機構を専用のキーで
解錠することにより取り外すこともできる。
【0022】一方、車体の前部は、合成樹脂材料で一体
に成型されたフロントカバー51によって覆われてい
る。このフロントカバー51は、前輪21のサスペンシ
ョン装置やブレーキ装置、ステアリング装置等を覆って
保護するカバーであり、その左右両側には前輪21を覆
うフロントフェンダ52が一体に成型されている。
【0023】燃料タンク24は、その前部がフロントカ
バー51に覆われ、後部が着脱可能なタンクカバー53
に覆われる。フロントカバー51とタンクカバー53
は、ステアリング軸23の位置を境にして前後に分割さ
れるように造形されており、タンクカバー53の上面に
は燃料タンク24の給油口33を通すための開口部が形
成されている。なお、エンジン45の上部両側はエンジ
ンカバー(図示せず)で覆われ、エンジン45の後部に
設けられたエアクリーナ54(図3参照)が図示しない
左右一対のエアクリーナカバーで覆われる。エアクリー
ナ54はキャブレタ55とともにエンジン吸気系46を
構成してエンジン45に接続される。
【0024】AT車両1は、燃料タンク24の前部固定
部37を車体フレーム2に締結する締結部材42は、そ
の軸線方向が鉛直方向に設定されている。このため、締
結部材42の軸線はフロントカバー51の面方向に対し
て交差している。そして、フロントカバー51には、締
結部材42の軸線が交差する部位に左右一対のメンテナ
ンス孔58が穿孔されており、このメンテナンス孔58
を塞ぐ閉塞キャップ59が着脱可能に設けられている。
閉塞キャップ59は、例えばゴムやビニール等の可撓性
材料で形成される。
【0025】他方、AT車両1は車体の後部も合成樹脂
成型されたリヤカバー61で覆われる。このリヤカバー
61は、後輪22のサスペンション装置やブレーキ装置
を覆うカバーで、その左右両側には後輪22を覆うリヤ
フェンダ62が一体に成型されている。このリヤフェン
ダ62の後面には左右一対のテールランプ63が設けら
れる。そして、フロントカバー51の上部にはパイプ製
の堅牢なフロントキャリア64が設置され、リヤカバー
61の上部にもパイプ製のリヤキャリア65が設置され
る。
【0026】このAT車両1の車体フレーム2の中央下
部に搭載されるエンジン45は、図3および図4に示す
ように概略的に構成される。
【0027】エンジン45は、エンジンケース67内に
クランクシャフト68およびこのシャフト後方にトラン
スミッション機構69が収容される。エンジンケース6
7にはエンジンシリンダ装置70が一体的に組み付けら
れる。エンジンシリンダ装置70は冷却フィン付きのシ
リンダボディとしてのシリンダブロック72にシリンダ
ヘッド73およびシリンダヘッドカバー74を一体的に
組み立てたものである。シリンダブロック72内に形成
されるシリンダ室75内にピストン76が往復ストロー
ク自在に収容される。
【0028】エンジンシリンダ装置70のシリンダヘッ
ド73にはエアクリーナ54およびキャブレタ55を備
えたエンジン吸気系45が接続される。このエンジン吸
気系46はキャブレタ55からの燃料ガスを図示しない
吸気弁を通してシリンダブロック72内の燃焼室に案内
し、燃焼させてピストン76を往復駆動させるようにな
っている。燃焼室はシリンダブロック72内でピストン
76とシリンダヘッド73により形成される。
【0029】燃焼室で燃焼された燃焼ガス(排気ガス)
は図示しない排気弁を通して排気ポート77からエンジ
ン排気系(図示せず)に排出される。
【0030】なお、シリンダヘッドカバー74内には、
吸気弁および排気弁の開閉タイミングを調整する動弁装
置が収容されている。この動弁装置は図4に示すタイミ
ングベルト79により駆動されるようになっている。
【0031】エンジンシリンダ装置70のシリンダ室7
5内を摺動するピストン76は、図3に示すように、コ
ンロッド80を介してクランクウェブ81のクランクピ
ン82に連結され、ピストン76の往復摺動によりクラ
ンクシャフト68を回転駆動させるようになっている。
【0032】クランクシャフト68の回転駆動力はトラ
ンスミッション機構69を介してアウトプットシャフト
84から動力伝達装置47のプロペラシャフト85に伝
達され、前輪21や後輪22を走行駆動させるようにな
っている。トランスミッション機構69は、カウンタシ
ャフト87およびドライブシャフト88上に設けられた
ミッションギア群89,90を備え、各ミッションギア
群89,90からギア列を選択して噛合させることによ
り、変速比を多段変換できる構成となっている。
【0033】また、AT車両1のエンジン45は、エン
ジンケース67の頂部に図4に示すようにエンジン始動
装置92を構成するスタータモータ93が設置される。
スタータモータ93はエンジンシリンダ装置70の後方
(背側)に設けられる。
【0034】さらに、エンジンケース67は図5に示す
ように、クランクケースを兼ねる2つ割構造のエンジン
インナケース94とこのインナケース94の外側から固
着されるエンジンアウタケース95とを備え、エンジン
アウタケース95はケースカバーを兼ねている。エンジ
ンインナケース94内にはクランク室96が形成される
一方、このクランク室96の後方にミッション室97が
形成され、トランスミッション機構69が収容される。
ミッション室97はクランク室96に連通している。
【0035】前記エンジンケース67の前方下部に、図
4に示すようにオイルポンプ98が設けられる。オイル
ポンプ98はオイル貯溜部としてのオイルパン99に貯
溜されたオイルをポンプ駆動させるようになっている。
オイルパン99はエンジンケース94内底部に設けら
れ、このオイルパン99にエンジン45の各潤滑部を潤
滑したオイルが集められる。
【0036】一方、オイルポンプ98からの潤滑オイル
はメインオイル通路100を通り車体前部に設けられた
オイルクーラ101で冷却された後、エンジンケース6
7の前方に設けられたオイルフィルタ102に案内さ
れ、このオイルフィルタ102で潤滑オイルから異物が
除去される。
【0037】異物が除去された潤滑オイルを案内するメ
インオイル通路100はオイルフィルタ102の下流側
で分岐される。メインオイル通路100は図4に示すよ
うに、エンジンケース67の前部上壁を経て分岐され、
シリンダヘッド潤滑系105、クランクシャフト潤滑系
106およびトランスミッション潤滑系107の各潤滑
部に供給されてオイル潤滑をする。各潤滑部をオイル潤
滑したオイルは、エンジンケース67内を流下して底部
のオイルパン99に集められる。このように、エンジン
45のオイル潤滑装置108は、エンジンケース67内
とオイルクーラ101との間で潤滑オイルを循環させる
閉じたオイル循環系を構成している。
【0038】ところで、オイル潤滑装置108の全体的
なレイアウト構成を図5に示す。図5は図4のV−V線
に沿う展開断面図である。
【0039】AT車両1のエンジン45は、図5に示さ
れた内部構造を有する。エンジンケース67のエンジン
インナケース94にはクランクシャフト68が軸受11
0により回転自在に軸支される一方、クランクシャフト
68はエンジンインナケース94を貫いて外側方に突出
している。
【0040】クランクシャフト68の一側突出部には発
進用自動遠心式クラッチ等の遠心クラッチ装置111が
装着され、その先端はエンジンアウタケース95に軸受
112を介して軸支される。遠心クラッチ装置111は
クランクシャフト68に回転一体に軸支されたクラッチ
ディスク113と、回転フリーのクラッチハウジング1
14とを有し、クラッチディスク113に備えられた遠
心シュー115が遠心力作用でクラッチハウジング11
4の内周壁に摩擦接触するようになっている。遠心シュ
ー115とクラッチハウジング114の摩擦接触で一体
化されると、クラッチディスク113にクラッチハウジ
ング114は回転一体に回転駆動せしめられる。クラッ
チハウジング114はプライマリドライブギア116に
一体に設けられている。
【0041】しかして、遠心クラッチ装置111はアイ
ドリング時には回転数が低いためクラッチは離れており
動力は伝達されない。このときには、クラッチディスク
113とクラッチハウジング114とは回転フリーとな
り、クランクシャフト68の回転駆動力がクラッチハウ
ジング114に伝達されない。クランクシャフト68の
回転数が上昇し、一定の回転数以上になると遠心シュー
115は遠心力作用を受けてクラッチディスク113と
クラッチハウジング114とを一体化させ、クランクシ
ャフト68の回転駆動力がクラッチハウジング114に
伝達されるようになっている。
【0042】また、クランクシャフト68の他側突出部
には、エンジン始動装置92のスタータドリブンギア1
18が回転フリーに軸支される一方、発電機を構成する
オルタネータ120が回転一体に装着される。さらに、
クランクシャフト68はオルタネータ120を貫いて外
側方に延設され、その外側部がエンジンカバーとしての
エンジンアウタケース95に液密に軸支される一方、そ
の外側突出端部に手動式エンジン始動装置121が装着
される。
【0043】手動式エンジン始動装置121は、例えば
リコイルスタータであり、手動式ハンドル122の操作
によりリコイルスタータを起動させ、エンジン45を手
動にて始動させ得るようになっている。
【0044】さらに、クランクシャフト68に軸支され
たスタータドリブンギア118はスタータモータ93の
出力軸に多段減速装置124を構成する減速ギア列を介
して連結され、スタータモータ93の駆動により回転駆
動せしめられる。減速装置124のスタータアイドルギ
ア125はスタータアイドルシャフト126に回転自在
に支持される。スタータアイドルシャフト126は中空
シャフトであり、エンジンケース67の上部に形成され
るブリーザ室127をほぼ水平方向に横断して設けられ
る。
【0045】クランクシャフト68の後方ミッション室
97にトランスミッション機構69が配設される。トラ
ンスミッション機構69はエンジンインナケース94に
軸受130,131により回転自在かつ液密に支持され
たカウンタシャフト87とドライブシャフト88とを有
する。カウンタシャフト87およびドライブシャフト8
8にミッションギア群89,90がそれぞれ軸支され
る。各シャフト87,88上のミッションギア群89,
90で噛合するミッションギアを選択することで多段変
速されるようになっている。
【0046】カウンタシャフト87の一側にはプライマ
リドライブギア116に噛合するプライマリドリブンギ
ア133が回転自在に軸支されており、このプライマリ
ドリブンギア133は多板クラッチを有するクラッチ装
置134を介してカウンタシャフト87に連結される。
クラッチ装置134およびプライマリドリブンギア13
3はエンジンインナケース94とアウタケース95との
間に配置される。クラッチ装置134はクラッチスプリ
ング135のばね力により回転駆動力をプライマリドリ
ブンギア133からカウンタシャフト87に常時伝達す
るようになっており、図示しないクラッチ操作により、
クラッチスプリング135のばね力に抗して多段クラッ
チを緩めることによりクラッチ作用が行なわれるように
なっている。
【0047】また、カウンタシャフト87の他側はエン
ジンインナケース94を貫いてアウタケース95側に突
出し、その先端はエンジンカバーとしてのエンジンアウ
タケース95に軸受136により回転自在にかつ液密に
軸支される。
【0048】このエンジンアウタケース95にはドライ
ブシャフト88の一端も軸受137により回転自在かつ
液密に軸支される。ドライブシャフト88の軸受137
とカウンタシャフト87の軸受136は一方のエンジン
アウタケース95のケース面に沿ってほぼ直線状に整列
配置される。しかして、ドライブシャフト88とカウン
タシャフト87の各軸受部はエンジンアウタケース95
に沿って一直線状に整列配置され、この整列配置状態を
利用してトランスミッション潤滑系107のオイル通路
を形成するように構成している。
【0049】上記ドライブシャフト88にはエンジン始
動装置92を取り付けた側のエンジンインナケース94
とアウタケース95との間に出力用ドライブギア139
が設けられており、このドイラブギア139はアウトプ
ットシャフト84のドリブンギア140に噛合してい
る。アウトプットシャフト84はエンジンインナケース
94とアウタケース95に軸受141により回転自在に
軸支される。
【0050】アウトプットシャフト84には図5に示す
ようにエンジン中心線CL側にアウトプットドライブギ
ア143としてのベベルギアが設けられる。このベベル
ギア143が動力伝達装置47のプロペラシャフト85
に設けられたアウトプットドリブンギア144に噛合し
ており、動力伝達装置47により図1に示す前輪21あ
るいは後輪22にエンジン45からの駆動力を伝達し、
AT車両1を走行駆動させるようになっている。
【0051】このAT車両1に備えられたエンジン45
では、オイル潤滑装置108のオイル通路が図5に示す
ようなレイアウト構成を有する。その際、カウンタシャ
フト87とドライブシャフト88の両軸受136,13
7がエンジンアウタケース95の内側面に沿って一直線
上に配置されているので、トランスミッション潤滑系1
07のオイル通路146をエンジンアウタケース95の
図5において左側に配置すれば、オイル通路146のほ
ぼ一直線状に形成でき、加工がし易い。また、形成され
たオイル通路146は流路形状が直線状に形成されるの
で、潤滑オイルの流路抵抗が小さく、潤滑オイルを円滑
かつスムーズに案内することができる。
【0052】トランスミッション潤滑系107へのオイ
ル通路146をエンジンアウタケース95の左側、すな
わちエンジン始動装置92設置側に設ければ、トランス
ミッション潤滑系107へ大きな流路抵抗を生じさせる
ことなく潤滑オイルを円滑かつスムーズに案内すること
ができる。
【0053】その際、エンジン始動装置92を取り付け
た側のエンジンアウタケース95には、クランクシャフ
ト68端部に手動式エンジン始動装置121としてのリ
コイルスタータが取り付けられるために、クランクシャ
フト潤滑系106へのオイル通路147を形成すること
は困難である。エンジン始動装置92取付側には、クラ
ンクシャフト潤滑系106へのオイル通路147を設け
るスペースが存在しない。
【0054】この点から、クランクシャフト潤滑系10
6へのオイル通路147は、トランスミッション潤滑系
107へのオイル通路146と反対側である図5の右側
エンジンアウタケース95内に形成される。このエンジ
ンアウタケース95には、カウンタシャフト87やドラ
イブシャフト88の端部が揃えられておらず、しかも、
カウンタシャフト87の右端部に多板クラッチ装置13
4が設けられているので、このクラッチ装置134側に
トランスミッション潤滑系107を構成できない。
【0055】AT車両1のエンジン45に設けられたオ
イル潤滑装置108では、クランクシャフト潤滑系10
6へのオイル通路147とトランスミッション潤滑系1
07へのオイル通路146とをオイルフィルタ102の
下流側でメインオイル通路100から分岐させ、エンジ
ンケース67の左右に振り分ける。その際、エンジンケ
ース67前部上壁に沿って横断するオイル通路148と
して、スタータアイドルシャフト126の内部空間を利
用する。このスタータアイドルシャフト126はエンジ
ンケース67内頂部に設けられたブリーザ室127内に
設けられる。スタータアイドルシャフト126をブリー
ザ室127内に設置しているために、オイル通路をスタ
ータアイドルシャフト126以外の場所に形成する必要
がなく、スタータアイドルシャフト126以外の場所に
エンジンケース67の横断オイル通路を設ける場合に較
べ、ブリーザ室127の容量を充分に確保でき、ブリー
ザ作用を効率的に行なうことができる。
【0056】スタータアイドルシャフト126内に形成
されたオイル通路148はその下流側でトランスミッシ
ョン潤滑系107とシリンダヘッド潤滑系106に分岐
される。分岐されたシリンダヘッド潤滑系105はエン
ジンシリンダ装置70のシリンダブロック72、シリン
ダヘッド73を通してシリンダヘッドカバー74内に案
内され、ヘッドカバー内部に収納された動弁装置(図示
せず)をオイル潤滑させるようになっている。
【0057】シリンダヘッド潤滑系105はクランクシ
ャフト潤滑系106のオイル通路147の途中から分岐
させることもできる。
【0058】また、トランスミッション潤滑系107は
エンジン始動装置92側のエンジンアウタケース95内
に形成されるオイル通路146を通って案内され、エン
ジンアウタケース95のカウンタシャフト87およびド
ライブシャフト88の軸受部に対応する軸方向位置から
カウンタシャフト87およびドライブシャフト88の軸
孔としてのオイル通路150,151に導かれ、カウン
タシャフト87のオイル通路150から半径方向外方に
延びる分岐オイル孔を通してミッションギア群89に潤
滑オイルを導くようになっている。
【0059】ドライブシャフト88のオイル通路151
に案内された潤滑オイルもオイル通路151から半径方
向外方に延びる分岐オイル孔を通してドライブシャフト
88のミッションギア群90に導かれ、ミッションギア
群90をオイル潤滑している。
【0060】このようにして、カウンタシャフト87の
ミッシヨンギア群89およびドライブシャフト88のミ
ッションギア群90に潤滑オイルが供給され、トランス
ミッション潤滑系107を構成している。
【0061】他方、エンジン45前方のオイルフィルタ
102下流側から分岐されたクランクシャフト潤滑系1
06のオイル通路147が分岐され、このオイル通路1
47に導かれた潤滑オイルは、クラッチ装置134側の
エンジンアウタケース95内を案内され、クランクシャ
フト68の軸方向に対向して形成されたオイル溜り15
2に導かれる。オイル溜り152はエンジンアウタケー
ス95に形成されたオイルチャンバであり、このオイル
溜り152に導かれた潤滑オイルはクランクシャフト6
8の軸孔としてのオイル通路153に案内される。この
オイル通路153はブライマリドライブギア116を潤
滑したり、コンロッド嵌合部を潤滑する分岐オイル孔を
通してクランクシャフト潤滑系106の各潤滑部をオイ
ル潤滑している。
【0062】クランクシャフト潤滑系106やトランス
ミッション潤滑系107を潤滑したオイルは、エンジン
ケース67内を流下してケース底部に設けられたオイル
パン99に集められる。オイルパン99に集められた潤
滑オイルは、オイルポンプ98のポンプ駆動により、次
のオイル循環系内に再び案内されるようになっている。
【0063】ところで、AT車両1において、エンジン
45の整備を行う時には、最初にエンジン45の上部を
覆っている燃料タンク24を取り外す必要がある。この
場合、まず鞍乗シート25とタンクカバー53を取り外
し(ワンタッチで取り外せる)、燃料タンク24の後部
固定部38を締結している締結部材43を緩めて抜き取
る。
【0064】そして次に、フロントカバー51のメンテ
ナンス孔58を塞ぐ閉塞キャップ59を取り外し、燃料
タンク24の前部固定部37を締結している締結部材4
2を緩めて取り外す。その後、燃料タンク24を後方へ
引き出すようにすれば、燃料タンク24を簡単に取り外
すことができる。
【0065】このように、例え燃料タンク24の前部が
フロントカバー51に覆われていても、大型なフロント
カバー51を取り外すことなく燃料タンク24を着脱で
きるので、速やかにエンジン45の整備作業に移ること
ができ、エンジン45の整備性が飛躍的に向上した。
【0066】しかも、燃料タンク24の前部が、ステア
リング軸23を避けるように設けられた分岐タンク3
6,36の設置により左右二股に分岐した形状となって
いるので、燃料タンク24の長さ(タンク中央部35の
長さ)や幅、高さ等の外形寸法を拡大することなく、分
岐タンク36,36の内部容積の分だけ燃料タンク24
の容量を効果的に増大することができる。なお、この分
岐タンク36,36によりステアリング軸23周辺およ
び車体各部のレイアウト性が損なわれる懸念は一切な
く、デッドスペースのみを有効に活用して燃料タンク2
4の容量を拡大することができる。
【0067】なお、本発明の実施の形態においては、鞍
乗型不整地走行車両に適用した例を示したが,本発明は
同様なエンジン構造を備えた自動二・三輪車に適用する
ことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係るエンジンの潤滑装置におい
ては、エンジンケースの一側から他側に潤滑オイルを導
く際、エンジンケース上部内に設けられたスタータアイ
ドルシャフト内の空間を利用することで、オイル通路を
エンジンケースに沿わせて配設でき、エンジンケース内
に新たに別のオイル通路を設ける必要がないので、オイ
ル通路を簡素化でき、エンジンの小型化や製造コストの
低減を図ることができる。
【0069】また、クランクシャフト一端側にエンジン
始動装置が設けられ、かつクランクシャフト他端側のカ
ウンタシャフト端部にクラッチ装置が設けられ、クラン
クシャフト潤滑系のオイル通路やトランスミッション潤
滑系のオイル通路を集約できない場合にも、スタータア
イドルシャフト内に潤滑オイルを導くことでトランスミ
ッション潤滑系のオイル通路をスタータアイドルシャフ
トからトランスミッション潤滑系を構成するカウンタシ
ャフト軸受部およびドライブシャフト軸受部に向けて略
直線状に形成できるので、オイル通路の加工性が向上
し、通路抵抗が少なく潤滑オイルをトランスミッション
潤滑系に円滑かつスムーズに導くことができる。
【0070】さらに、エンジンケース前面にオイルフィ
ルタが配設され、エンジンシリンダ装置の後方にスター
タアイドルシャフトが設けられているので、エンジンケ
ース上壁に沿ってメインオイル通路を配設することで、
最短のオイル通路でエンジンシリンダ装置を避けてメイ
ンオイル通路をエンジンケース後方に延設できる。
【0071】さらにまた、エンジン始動装置のスタータ
モータはエンジンケース上部に設置されることから、エ
ンジンケース上部のブリーザ室内にスタータアイドルシ
ャフトを設けなければならないが、このスタータアイド
ルシャフトを中空シャフト構造にして内部にオイル通路
を形成することで、ブリーザ室の容量を犠牲にすること
なくオイル通路を設けることができ、トランスミッショ
ン潤滑系のオイル通路の簡素化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの潤滑装置を備えた鞍乗
型不整地走行車両を示す左側面図。
【図2】図1に示された鞍乗型不整地走行車両の平面
図。
【図3】本発明に係るエンジンの潤滑装置の一実施形態
を示すもので、エンジンケースの左側面図。
【図4】本発明に係るエンジンの潤滑装置の一実施形態
を示すもので、エンジンケースの右側面図。
【図5】図4のV−V線に沿う展開断面図。
【符号の説明】
1 鞍乗型不整地走行車両(AT車両) 2 車体フレーム 3 アッパフレーム 4 ロアフレーム 5,6 バーティカルフレーム 7,8,9,10,11 ラテラルフレーム 12 リーンフォースメント 13,14 バンパーステー 15 バンパーフレーム 16 ヘッドランプ 17 シートレール 18 シートステー 19 ラテラルパイプ 21 前輪 22 後輪 23 ステアリング軸 24 燃料タンク 25 鞍乗シート 27 ハンドレバー 28 クラッチレバー 29 フロントブレーキレバー 30 スロットルグリップ 31 計器類 33 給油口 34 キャップ 35 タンク中央部 36 分岐タンク 37 前部固定部 38 後部固定部 40 タンクブラケット 42,43 締結部材 45 エンジン 46 エンジン吸気系 47 動力伝達装置 48 フットレスト 49 変速ペダル 50 リヤブレーキペダル 51 フロントカバー 52 フロントフェンダ 53 タンクカバー 54 エアクリーナ 55 キャブレタ 58 メンテナンス孔 59 閉塞キャップ 61 リヤカバー 62 リヤフェンダ 63 テールランプ 64 フロントキャリア 65 リヤキャリア 67 エンジンケース 68 クランクシャフト 69 トランスミッション機構 70 エンジンシリンダ装置 72 シリンダブロック 73 シリンダヘッド 74 シリンダヘッドカバー 75 シリンダ室 76 ピストン 77 排気ポート 79 タイミングベルト 80 コンロッド 81 クランクウェブ 82 クランクピン 84 アウトプットシャフト 85 プロペラシャフト 87 カウンタシャフト 88 ドライブシャフト 89,90 ミッションギア群 92 エンジン始動装置 93 スタータモータ 94 エンジンインナケース(クランクケース) 95 エンジンアウタケース(エンジンカバー) 96 クランク室 97 ミッション室 98 オイルポンプ 99 オイルパン 100 メインオイル通路 101 オイルクーラ 102 オイルフィルタ 105 シリンダヘッド潤滑系 106 クランクシャフト潤滑系 107 トランスミッション潤滑系 108 オイル潤滑装置 110,112 軸受 111 遠心クラッチ装置 113 クラッチディスク 114 クラッチハウジング 115 遠心シュー 116 プライマリドライブギア 118 スタータドリブンギア 120 オルタネータ 121 手動式エンジン始動装置 122 手動式ハンドル 124 多段減速装置 125 スタータアイドルギア 126 スタータアイドルシャフト 127 ブリーザ室 130,131 軸受 133 プライマリドリブンギア 134 クラッチ装置 135 クラッチスプリング 136,137 軸受 139 出力用ドライブギア 140 ドリブンギア 141 軸受 143 アウトプットドライブギア(ベベルギア) 144 アウトプットドリブンギア(ベベルギア) 146,147,148 オイル通路 150,151,153 オイル通路 152 オイル溜り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 11/03 F01M 11/03 A 11/12 11/12 D F02F 7/00 301 F02F 7/00 301Z F16H 57/02 302 F16H 57/02 302D Fターム(参考) 3G013 AA02 AB00 BB02 BB14 BC01 BC06 BD25 BD37 3G015 AA02 AB00 BA05 BE00 CA14 DA11 3G024 AA44 BA23 EA04 FA14 3J063 AA06 AB02 AC06 BA11 BB42 BB48 XE15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンケースの前部にクランクシャフ
    トを有するとともにクランクシャフト後方にトランスミ
    ッション機構を配設し、 上記クランクシャフトの前下方にオイルポンプを設ける
    一方、上記クランクシャフトにエンジン始動装置の回転
    を伝達するスタータアイドルギアを、エンジンケース内
    上部に回動自在に軸支したエンジンにおいて、 前記エンジンケースの前部にオイルフィルタを設け、こ
    のオイルフィルタを通して前記オイルポンプからの潤滑
    オイルをエンジンケースのメインオイル通路に案内し、 上記メインオイル通路はオイルフィルタの下流側で分岐
    させ、エンジンケース一側に形成されるクランクシャフ
    ト潤滑系のオイル通路と、前記スタータアイドルギアを
    軸支する中空シャフト内を通ってエンジンケース他側に
    形成されたトランスミッション潤滑系のオイル通路とに
    それぞれ連通させたことを特徴とするエンジンの潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】 前記クランクシャフト潤滑系のオイル通
    路または前記トランスミッション潤滑系のオイル通路の
    途中からシリンダヘッド潤滑系のオイル通路を分岐させ
    た請求項1記載のエンジンの潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記クランクシャフトの一端側にエンジ
    ン始動装置を設けるとともにクランクシャフトの他端側
    にクランクシャフト潤滑系のオイル通路を連通させ、上
    記クランクシャフト潤滑系のオイル通路が連通する側の
    カウンタシャフト端部にクラッチ装置を設ける一方、前
    記エンジン始動装置が配置される側のカウンタシャフト
    およびドライブシャフトの端部にトランスミッション潤
    滑系のオイル通路を連通させた請求項1記載のエンジン
    の潤滑装置。
  4. 【請求項4】 前記スタータアイドルシャフトはクラン
    クシャフトとトランスミッション潤滑系を構成するカウ
    ンタシャフトおよびドライブシャフトとの間であって、
    上記カウンタシャフトおよびドライブシャフトを結ぶほ
    ぼ延長線上に配設した請求項1記載のエンジンの潤滑装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エンジンケースの上部にブリーザ室
    を形成し、このブリーザ室にスタータアイドルシャフト
    を設けた請求項1または4記載のエンジンの潤滑装置。
  6. 【請求項6】 前記メインオイル通路はエンジンケース
    の前部上壁に沿ってエンジンケース後方に向けて配設さ
    れた請求項1記載のエンジンの潤滑装置。
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