JP2002120936A - 物品供給装置 - Google Patents

物品供給装置

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JP2002120936A
JP2002120936A JP2000314210A JP2000314210A JP2002120936A JP 2002120936 A JP2002120936 A JP 2002120936A JP 2000314210 A JP2000314210 A JP 2000314210A JP 2000314210 A JP2000314210 A JP 2000314210A JP 2002120936 A JP2002120936 A JP 2002120936A
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JP2000314210A
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English (en)
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Yoshinori Iijima
芳紀 飯島
Takeshi Inoue
武司 井上
Koji Imagawa
幸司 今川
Hideho Miyake
秀穂 三宅
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Pioneer Corp
Pioneer FA Corp
Original Assignee
Pioneer FA Corp
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の供給速度を増加させることが出来、こ
れによって稼働率の向上を図ることが出来る物品供給装
置を提供する。 【解決手段】 回転駆動部3と、この回転駆動部3の回
転テーブル3Aの外周部に等角度間隔に取り付けられた
部品保持部4を備え、回転テーブル3Aの回転方向に沿
ってその外周部に対向する位置に、上流側から順に、部
品吸着部11と、部品保持部4に吸着された電子部品P
の向きを検出する部品方向検出部13と、この部品方向
検出部13による検出結果に基づいて部品保持部4に吸
着された電子部品Pの保持方向を矯正する部品方向矯正
部14と、この方向矯正された電子部品Pを部品保持部
4から離脱させてエンボスベルト17Aの嵌合穴17A
a内に嵌合させる部品供給部17が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、部品などの物品
を所要の部位に供給するための物品供給装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、製品の組立ラ
インに部品を供給するためのテーピングや組立ラインに
おける部品の組み立ての際に、部品が適正な位置にテー
ピングされたり製品の適正な位置に組み付けられるよう
に、供給される部品に対して正確な位置決めが要求され
る。
【0003】例えば、電子機器に取り付けられる半導体
チップ等の小型の電子部品などは、組立ラインに供給す
るために、先ず、帯状のリボンやテープ等に所定の向き
に整列された状態でテーピング(仮止め)される。
【0004】また、この電子部品が組立ラインにおいて
プリント基板や半導体基板等に取り付けられる際に、そ
のプリント基板や半導体基板等の取付部位に正確に適合
するように、電子部品の位置や向きの矯正が行われる。
【0005】このような部品の位置や向きの矯正は、通
常、部品の供給を行う装置によって自動的に行われてい
るが、外形寸法が数mmしかないようなチップ状電子部
品等の極小型の部品については、その位置決めや向きの
矯正が特に難しいためにエラーが出易く、その度に装置
が停止して稼働率が低下するといったことが従来から問
題になっており、その問題の解決が懸案となっている。
【0006】その一方で、部品供給装置に対しては、稼
働率向上のために部品の供給速度を上げることが要求さ
れており、その結果、部品の供給ミスや位置決めおよび
向きの矯正エラー等が増加して、反対に稼働率を低下さ
せてしまうという問題が発生している。
【0007】この発明は、上記のような部品などの物品
を供給する装置における従来の問題点を解決するために
為されたものである。すなわち、この発明は、物品の供
給速度を増加させることが出来、これによって稼働率の
向上を図ることが出来る物品供給装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明による物品供
給装置は、上記目的を達成するために、物品を所定の方
向に揃えて所要の部位に供給する物品供給装置におい
て、回転部材を有しこの回転部材を所定の角度ずつ間欠
的に回転させて位置決めする回転駆動部と、この回転駆
動部の回転部材の外周部に等角度間隔に配置されて供給
対象である物品を吸着して保持する物品保持部材と、こ
の物品保持部材に接続されて物品保持部材に負圧を加え
ることにより物品の吸着を行わせる吸引部材とを備え、
前記回転部材の回転方向に沿ってそれぞれ回転部材の外
周部に対向するとともに回転部材の間欠的な回転によっ
て物品保持部材が順次位置決めされる位置に、回転部材
の回転方向の上流側から順に、物品保持部材に物品を吸
着させる物品吸着部と、この物品吸着部において物品保
持部材に吸着された物品の向きを検出する物品方向検出
部と、この物品方向検出部によって検出された物品の向
きに対応して物品保持部材に対して物品の保持方向を矯
正する物品方向矯正部と、この物品方向矯正部において
方向の矯正が行われた物品を物品保持部材から離脱させ
て所要の部位に供給する物品供給部が配置されているこ
とを特徴としている。
【0009】この第1の発明による物品供給装置は、回
転部材の外周部に等角度間隔に取り付けられた物品保持
部材が、回転駆動部による回転部材の間欠的な回転にと
もなって、回転部材の回転方向に沿ってそれぞれ回転部
材の外周部に対向する位置に上流側から順に配置された
物品吸着部および物品方向検出部,物品方向矯正部,物
品供給部とそれぞれ対向する位置に、順次位置決めされ
てゆく。
【0010】そして、物品保持部材が物品吸着部に対向
する位置に位置決めされると、この物品保持部材に接続
された吸引部材によって加えられている負圧によって、
物品吸着部に給送されてくる供給対象である物品が、物
品保持部材に一個ずつ吸着されて保持される。
【0011】この物品を保持した物品保持部材が、回転
駆動部による次の回転部材の間欠的な回転によって、物
品方向検出部と対向する位置に位置決めされると、物品
方向検出部が、例えば物品を撮影した映像の解析などに
よる手段によって、物品保持部材に保持されている物品
の向きを検出する。
【0012】この物品を保持した物品保持部材が、回転
駆動部による次の回転部材の間欠的な回転によって、物
品方向矯正部と対向する位置に位置決めされると、物品
方向矯正部が、物品方向検出部における検出結果に基づ
いて、検出された物品の向きに対応して物品が設定され
ている方向を向くように、物品保持部材に対する物品の
保持方向を矯正する。
【0013】そして、上記のようにして設定向きに向け
られた物品を保持した物品保持部材が、回転駆動部によ
る次の回転部材の間欠的な回転によって、物品供給部と
対向する位置に位置決めされると、吸引部材による負圧
の解除等の手段によって、物品が物品保持部材から離脱
されることにより、物品供給部の所要の部位に供給され
る。
【0014】上記第1の発明によれば、供給対象である
物品を吸着して保持する物品保持部材が、円周方向に配
置された物品吸着部および物品方向検出部,物品方向矯
正部,物品供給部を順次経由しながら、物品の吸着およ
び物品の方向検出,物品の方向矯正,物品供給という工
程が自動的に行われて、設定方向に向けられた物品が連
続的に供給されるので、物品の供給速度を増加させるこ
とが出来るとともに、これらの工程が供給対象である物
品を吸着によって保持した状態で行われるので、チップ
状電子部品等の極小型の物品の供給を行う場合でも、容
易に物品を設定方向に整列させて供給することができ、
これによって、稼働率を増加させることが可能になる。
【0015】第2の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
物品吸着部と物品方向検出部の間において、回転部材の
外周部に対向するとともに回転部材の間欠的な回転によ
って物品保持部材が位置決めされる位置に、物品保持部
材に吸着された物品の有無を検出する吸着検出部が配置
されていることを特徴としている。
【0016】この第2の発明による物品供給装置によれ
ば、物品保持部材が回転部材の間欠的な回転によって物
品吸着部の位置を経て吸着検出部と対向する位置に位置
決めされた際に、吸着検出部によって、物品保持部材に
物品が保持されているか否かの検出が行われる。
【0017】これによって、例えば物品保持部材におけ
る吸引部材の負荷を測定することによって物品が物品保
持部材に吸着されているか否かを検出するような手段を
用いる場合と比べて、簡易な構成で確実にかつ短時間
で、物品保持部材への物品の吸着の有無を検出すること
が出来るようになる。
【0018】第3の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
物品方向矯正部が、この物品方向矯正部において方向の
矯正が行われた物品の吸着の有無を検出するセンサ部材
を有していることを特徴としている。
【0019】この第3の発明による物品供給装置によれ
ば、センサ部材によって、物品方向矯正部において物品
の方向の矯正が行われた際に物品が物品方向矯正部から
脱落しなかったかどうかが検出される。これによって、
物品の供給エラーが発生するのを未然に防止することが
出来るようになる。
【0020】第4の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
物品方向矯正部と物品供給部の間において、回転部材の
外周部に対向するとともに回転部材の間欠的な回転によ
って物品保持部材が位置決めされる位置に、物品保持部
材に吸着されている物品のセンタリングを行うセンタリ
ング部が配置されていることを特徴としている。
【0021】この第4の発明による物品供給装置によれ
ば、物品方向矯正部において物品保持部材に吸着されて
いる物品の向きが設定方向に向くように矯正された後、
センタリング部において、物品供給部における物品供給
位置に正確に適合するように、センタリングされる。
【0022】これによって、物品供給部における物品の
供給位置に厳密さが要求されるような場合であっても、
供給エラーを発生させることなく確実に物品の供給を行
うことが出来るようになる。
【0023】第5の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
回転部材の外周部に対向するとともに回転部材の間欠的
な回転によって物品保持部材が位置決めされる位置であ
って、物品供給部が配置されている位置の一つ前の位置
に、物品保持部材に吸着されている物品の吸着状態を検
出する物品確認部が配置されていることを特徴としてい
る。
【0024】この第5の発明による物品供給装置によれ
ば、物品保持部材が物品供給部の一つ手前に配置された
物品確認部と対向する位置に位置された際に、この物品
確認部によって、物品保持部材に保持されている物品の
吸着状態、すなわち、物品保持部材に物品が吸着されて
いるか否か、および、物品保持部材に物品が吸着されて
いる場合にその吸着位置が設定された位置であるか否か
の検出が行われて、物品供給部においてそのまま物品の
供給を行って良いか否かの確認が行われる。
【0025】これによって、物品保持部材から物品が脱
落していたり、物品保持部材に物品が保持されている場
合であっても、その吸着位置が設定された位置からずれ
ているような場合には、この物品保持部材からの物品の
供給をキャンセルすることによって、事前に供給エラー
が発生するのを防止することが出来るようになる。
【0026】第6の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第5の発明の構成に加えて、前記
物品確認部が、物品の吸着状態が正規の状態でないこと
を検出した際に、物品保持部材に吸着されている物品を
物品保持部材から離脱させて廃棄する物品廃棄手段を有
していることを特徴としている。
【0027】この第6の発明による物品供給装置によれ
ば、物品保持部材が物品を保持している場合に、その物
品の吸着位置がずれていたりまたは物品が傾いていたり
する状態が物品確認部によって検出されると、物品廃棄
手段によって物品保持部材から物品が離脱されて、物品
供給部の手前で廃棄される。これによって、物品供給部
における物品の供給位置から外れる虞のある物品が事前
に排除されるので、物品の供給エラーが発生するのを防
止することが出来るようになる。
【0028】第7の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
物品供給部と物品吸着部の間において、回転部材の外周
部に対向するとともに回転部材の間欠的な回転によって
物品保持部材が位置決めされる位置に、物品供給部を経
た物品保持部材への物品の吸着の有無を検出する物品供
給確認部が配置されていることを特徴としている。
【0029】この第7の発明による物品供給装置によれ
ば、物品保持部材が、物品供給部における物品供給工程
位置を経て物品供給確認部と対向する位置に位置された
際に、この物品供給確認部によって、物品供給部におい
て物品保持部材から物品が供給されずに保持されたまま
になっているか否かが検出される。
【0030】これによって、物品保持部材に物品が保持
されたままになっていることが検出された場合に、事前
に後工程における誤動作の発生を防止したり、物品供給
部における欠品の発生を防止したりすることが出来るよ
うになる。
【0031】第8の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
回転駆動部が、回転部材の回転によって物品保持部材が
回転移動されるときにこの物品保持部材の物品の吸着部
位を上昇位置に保持し、回転部材の回転が停止して物品
保持部材が位置決めされたときにこの物品保持部材の物
品の吸着部位を下降させて吸着している物品をそれぞれ
の動作位置に位置させる昇降手段を有していることを特
徴としている。
【0032】この第8の発明による物品供給装置によれ
ば、昇降手段によって、物品保持部材が回転部材の回転
によって各工程が行われる位置間を移動する際には、物
品保持部材の物品を吸着して保持する吸着部位が上昇位
置に保持され、物品保持部材が各工程が行われる位置に
停止されて位置決めされた際に、物品保持部材の吸着部
位が下降されて、物品の吸着や検出,方向の矯正,供給
等の各工程が行われる動作位置に位置される。
【0033】これによって、例えば物品の吸着動作等の
ように物品保持部材の吸着部位の上下動が必要な工程位
置において、それぞれの工程における動作が確実に行わ
れるようになるとともに、物品保持部材が各工程の位置
間を移動する際には、物品保持部材の吸着部位がその上
昇位置に保持されるので、物品保持部材に保持されてい
る物品が、各工程の動作を行う部分に接触して物品保持
部材から脱落するのが防止される。
【0034】第9の発明による物品供給装置は、前記目
的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記
物品が、チップ状電子部品であることを特徴としてい
る。
【0035】この第9の発明による物品供給装置によれ
ば、外形寸法が数mmしかないような極小型のチップ状
電子部品が、供給エラーの発生を防止しながら確実に供
給されるようになる。
【0036】第10の発明による物品供給装置は、前記
目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前
記物品供給部が、物品をテーピングするためのベルトに
形成された位置決め穴内に物品保持部材に吸着されてい
る物品を嵌合させることを特徴としている。
【0037】この第10の発明による物品供給装置によ
れば、物品供給部において、物品のテーピングのための
ベルトに形成された位置決め穴内に、物品保持部材から
その保持状態を解除された物品が挿入されて嵌合され
る。これによって、位置決め穴内に物品が嵌合されてい
るベルトの部分に粘着テープが張り合わされることによ
って、物品がそれぞれ所定の向きに向けられて等間隔に
整列された状態でテーピングされる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。なお、この発明は、部品などの様々な物品の
供給を行う装置について適用が可能であり、また、部品
のテーピングのみならず部品を製品の組立ラインに直接
供給するような供給装置についても適用が可能である
が、下記においては、この発明を、チップ状電子部品を
出荷や組立ラインへの供給のためにテーピングする装置
に適用した例について説明を行う。
【0039】図1は、この発明による物品供給装置の実
施形態における一例を示す平面図である。
【0040】この図1において、電子部品供給装置1の
基台2上のほぼ中央部に、水平面内において軸回りに回
転する回転テーブル3Aを備えた回転駆動部3が配置さ
れており、この回転テーブル3Aの外周部の8箇所の等
角度間隔位置に、それぞれ部品保持部4が取り付けら
れ、さらに回転テーブル3Aの上面中央部に吸引機構5
が取り付けられている。
【0041】そして、基台2上において回転駆動部3を
囲む円周上の等角度間隔位置に、図1において回転駆動
部3の右側方位置から反時計回り方向に順に、部品吸着
部11,吸着検出部12,部品方向検出部13,部品方
向矯正部14,センタリング部15,部品確認部16,
部品供給部17,部品供給確認部18が配置されてい
る。
【0042】基台2上には、さらに、部品供給部17の
図1において右側方に、電子部品をテープに仮止めする
テーピング部20が配置されている。
【0043】図2は、回転駆動部3を示す側面図であ
る。この図2において、回転テーブル3Aは、基台2上
に固定された支持フレーム3Bのモータベース3Ba上
に直立向きに支持されたDDモータ3Cの回転軸にその
中心が取り付けられて、水平向きに回転自在に支持され
ている。
【0044】この回転テーブル3Aの下方の間隔を空け
た固定位置に、DDモータ3Cに外嵌された支持盤3D
が、モータベース3Ba上に立設された四本の支柱3B
bによって回転テーブル3Aと同軸状に支持されてお
り、さらに、この支持盤3Dと回転テーブル3Aとの間
に、昇降盤3Eが回転テーブル3Aと同軸状に配置され
て、後述する昇降機構3Fによって昇降自在に支持され
ている。
【0045】昇降盤3Eを支持する昇降機構3Fは、モ
ータベース3Baの下方において支持フレーム3Bに回
転軸が水平向きになるように支持されたステッピングモ
ータ3Faと、このステッピングモータ3Faの回転軸
に取り付けられてモータベース3Baの下方の中央位置
に配置されるとともに垂直面内において回転される図3
に示されるようなカム3Fbと、このカム3Fbとモー
タベース3Baとの間に昇降自在に配置されたリフトプ
レート3Fcと、このリフトプレート3Fcの下面に取
り付けられてカム3Fbの外周面に対して転動自在に接
触される従動ローラ3Fdと、リフトプレート3Fc上
に立設されてそれぞれ支持フレーム3Bの支柱3Bb内
を同軸状に貫通して昇降盤3Eに連結された四本のスラ
イドシャフト3Feとから構成されている。
【0046】そして、この昇降機構3Fは、カム3Fb
がステッピングモータ3Faによって両方向にステップ
回転されて、従動ローラ3Fdを介してリフトプレート
3Fcが昇降され、スライドシャフト3Feが軸方向に
スライドされることによって、昇降盤3Eを昇降させる
ようになっている。
【0047】図4は、部品保持部4を示す側面図であ
り、図5はその正面図である。この図4および5におい
て、回転テーブル3Aの外周部の8箇所に取り付けられ
た各部品保持部4は、それぞれ、回転テーブル3Aの径
方向に沿って外方に水平向きに突出する支持アーム4A
に、鉛直向きに延びるノズルシャフト4Bとガイドシャ
フト4Cが、その軸方向に沿ってスライド自在に取り付
けられている。
【0048】そして、このノズルシャフト4Bとガイド
シャフト4Cは、互いの上端部が支持アーム4Aの上方
に位置されるホルダ4Dによって連結され、また、互い
の下端部が支持アーム4Aの下方に位置されるホルダ4
Eによって連結されて、支持アーム4Aに対して上下向
きに一体的にスライドされるようになっている。
【0049】ノズルシャフト4Bには、その下端面に、
後述するようにチップ状電子部品を吸着して水平な状態
に保持するノズル4Baが設けられ、上端部に吸引ホー
ス連結部4Bbが設けられている。
【0050】支持アーム4Aの上方に位置するホルダ4
Dと支持アーム4Aとの間には、それぞれの側方に配置
された一対の引張りばね4Fが介装されていて、ノズル
シャフト4Bおよびガイドシャフト4Cを支持アーム4
Aに対して下向きにスライドする方向に付勢している。
【0051】そして、支持アーム4Aの下方に位置する
ホルダ4Eの内端部(図4において左側端部)には、カ
ムフォロア4Gが、支持アーム4Aの長手方向に沿った
水平向きの軸線を中心に回転自在に取り付けられてい
る。
【0052】この部品保持部4は、図2に示されるよう
に、回転テーブル3Aの8箇所の取付位置において、そ
れぞれ、支持アーム4Aの内端部(図4において左側端
部)が回転テーブル3Aの上面に固定されて、その長手
方向が回転テーブル3Aの径方向外方に延びるように取
り付けられ、このとき、ホルダ4Eの内端部に取り付け
られたカムフォロア4Gが、回転駆動部3の昇降盤3E
の外周面上に当接されてこの昇降盤3E上を転道する位
置に位置されている。
【0053】そして、ノズルシャフト4Bの吸引ホース
連結部4Bbに、吸引機構5に連結された吸引ホース6
が連結されている。
【0054】吸引機構5は、図6の片側断面図において
示されるように、回転テーブル3Aの中心部上面に同軸
状に配置されて回転テーブル3Aに対して一体回転する
ように固定された回転リング5Aと、この回転リング5
A上に同軸状に配置されて中心部がDDモータ3Cの固
定部分に回転不能にかつ上下動自在に連結されて下面が
回転リング5Aの上面に摺接されている固定プレート5
Bと、この固定プレート5Bの上方に間隔を開けて同軸
状に配置されて中心部がDDモータ3Cの固定部分に固
定された支持プレート5Cと、支持プレート5Cの下面
に上端部が固定され上端部が固定プレート5Bの上面に
嵌合されることによって支持プレート5Cと固定プレー
ト5Bとの間に鉛直向きに延びるように介装された複数
本(図示の例では4本)のシャフト5Dと、このシャフ
ト5Dにそれぞれ外嵌されることにより固定プレート5
Bと支持プレート5Cの間に介装されて固定プレート5
Bを下方向に付勢する圧縮ばね5Eとから構成されてい
る。
【0055】図7は、回転リング5Aを片側を断面して
示す側面図であり、図8はこの回転リング5Aの平面図
である。この図7および8において、回転リング5A
は、その外周部の8箇所の等角度間隔位置に、吸引ホー
ス6(図2参照)が連結される吸引ホース連結部5Aa
が形成されている。
【0056】そして、この回転リング5Aの上面の各吸
引ホース連結部5Aaに対応する位置に、同一の円周上
に配列された8個の円弧状の溝5Abが等間隔に形成さ
れていて、各溝5Abが対応する吸引ホース連結部5A
aにそれぞれ連通孔5Acを介して連通されている。
【0057】図9は、固定プレート5Bを示す底面図で
あり、図10はこの回転リング5Aの側断面図である。
この図9および10において、固定プレート5Bは、そ
の上面の8箇所の等角度間隔位置に、図示しない真空ポ
ンプに接続された吸引ホース7(図6参照)が連結され
る吸引ホース連結部5Baがそれぞれ形成されている。
【0058】固定プレート5Bの底面には、回転リング
5Aの溝5Abが配列されている円周と同一の径を有す
る円周上に配列された8個の円弧状の溝5Bbが等間隔
に形成されていて、各溝5Bbが対応する各吸引ホース
連結部5Baにそれぞれ連通孔5Bcを介して連通され
ている。
【0059】そして、この固定プレート5Bの底面の外
周部の溝5Bbを囲む部分には、リング状のシール材5
Bdが貼着されている。この固定プレート5Bの各溝5
Bbは、回転リング5Aがその回転にともなって後述す
るような工程位置に位置された際に、回転リング5Aの
各溝5Abに対してそれぞれ一対一の関係で連通され、
回転リング5Aが各工程位置間を回転するときには、各
溝5Bbが回転リング5Aの互いに隣接する二つの溝5
Abに跨った状態で連通されるようになっている。
【0060】そして、この溝5Bbと溝5Ab間の密閉
は、シール材5Bdによって保持され、さらに、固定プ
レート5Bと支持プレート5Cとの間に介装された圧縮
ばね5Eによって固定プレート5Bが回転リング5Aに
押圧される方向に付勢されることにより、その密閉度が
確保されている。
【0061】回転リング5Aの各吸引ホース連結部5A
aには、一端部が部品保持部4のノズルシャフト4Bの
吸引ホース連結部4Bbに連結された吸引ホース6の他
端部がそれぞれ連結されている。
【0062】固定プレート5Bの吸引ホース連結部5B
aには、図示しない真空ポンプに接続された吸引ホース
7が、支持プレート5Cに形成された貫通孔に挿通され
て支持された状態で、上方から連結されている。
【0063】そして、この吸引ホース7のうち、部品確
認部16と部品供給部17に対応して形成されている吸
引ホース連結部5Baおよび溝5Bbに接続されている
吸引ホース7には、図示しない電磁弁が取り付けられて
いて、吸引ホース7による吸引がオン・オフされるよう
になっている。
【0064】次に、回転駆動部3の周囲に部品供給のた
めに配置された各工程部の構成について説明を行う。電
子部品吸着部11は、基台2上の図1において右上の部
分に配置された電子部品給送部11Aから給送されてく
る図11に示されるような電子部品Pを、部品保持部4
に一個ずつ吸着させる第1の工程を行う部分である。
【0065】この電子部品吸着部11は、図1から分か
るように、電子部品給送部11Aから部品給送ライン1
1Bが、電子部品吸着部11と対向する位置に位置され
た部品保持部4の下方に延びて、電子部品Pを後述する
吸着位置に給送するようになっている。
【0066】この部品給送ライン11Bは、回転テーブ
ル3Aの接線方向と平行に延びていて、図12に拡大し
て示されるように、電子部品Pを表向き(図11におい
て端子Paが下側になる向き)でかつ縦向きに整列させ
て順次給送し、この給送してきた電子部品Pを、電子部
品吸着部11に対向する位置に位置される部品保持部4
のノズルシャフト4Bの真下でかつ後述するような下降
位置にあるノズルシャフト4Bのノズル4Baと同一の
高さ位置(以下、吸着位置という)に位置させるように
なっている。
【0067】吸着検出部12は、電子部品吸着部11に
おいて部品保持部4に電子部品Pが吸着されて保持され
たか否かを検出する第2の工程を行う部分である。この
吸着検出部12は、図13に示されるように、回転駆動
部3のモータベース3Baの外周部に取り付けられたベ
ース12Aの上端部に、光ファイバセンサ12Bが取り
付けられている。
【0068】そして、この光ファイバセンサ12Bは、
その一対の検出ヘッド12Ba,12Bbが、回転テー
ブル3Aの径方向と平行な方向でかつ後述するような下
降位置にある部品保持部4のノズル4Baの僅かに下方
の部分において、電子部品Pの通過が可能な間隔を開け
て互いに対向する位置に配置されていて、ノズル4Ba
に電子部品Pが保持されているか否かを検出するように
なっている。
【0069】部品方向検出部13は、電子部品吸着部1
1において部品保持部4に保持されている電子部品Pの
向きを検出する第3の工程を行う部分である。この部品
方向検出部13は、図14および15に示されるよう
に、基台2上に立設された取付スタンド13Aにカメラ
部13Bが取り付けられている。
【0070】このカメラ部13Bは、同軸落射照明アタ
ッチメント13Baが、部品方向検出部13の上方に位
置された部品保持部4のノズル4Baに対向する位置に
配置され、この同軸落射照明アタッチメント13Baの
下方に接写リング13BbおよびCCDカメラ13Bc
が取り付けられていて、同軸落射照明アタッチメント1
3Baから照射された後ノズル4Baに保持された電子
部品Pの底面から反射されてきた光が、同軸落射照明ア
タッチメント13Baおよび接写リング13Bbを介し
てCCDカメラ13Bcに入射されることにより、電子
部品Pの底面の映像が撮影され、この撮影された電子部
品Pの画像が、このCCDカメラ13Bcに接続された
図示しない画像解析装置において解析されて、ノズル4
Baに吸着されている電子部品Pの方向が検出されるよ
うになっている。
【0071】部品方向矯正部14は、電子部品吸着部1
1において部品保持部4に吸着された電子部品Pの方向
が設定方向と異なる場合に、この電子部品Pの方向を設
定方向に矯正する第4の工程を行う部分である。
【0072】この部品方向矯正部14は、図16および
17に示されるように、基台2上に固定されたベース1
4A上に、ステッピングモータ14Bが、その回転軸1
4Baが鉛直上向きになる状態で取り付けられ、この回
転軸14Baに部品ホルダ14Cがその中心部を一体回
転するように取り付けられている。
【0073】このステッピングモータ14Bは、その回
転軸14Baが両方向に90度だけ回転されるようにな
っている。この部品ホルダ14Cの上面の中心部には、
電子部品Pの外形とほぼ同じ形状の凹部14Caが形成
されている。
【0074】そして、この部品ホルダ14Cは、その凹
部14Caが、部品方向矯正部14の上方に位置された
部品保持部4のノズルシャフト4Bの真下位置に位置す
るするとともに、後述するようにノズルシャフト4Bが
その下降位置に位置された際のノズル4Baに吸着され
ている電子部品Pと同じ高さ位置になるように配置され
ていて、ノズルシャフト4Bの下降によって、ノズル4
Baに吸着されている電子部品Pが凹部14Ca内に嵌
合されるようになっている。
【0075】この部品方向矯正部14には、さらに、部
品ホルダ14Cの上方に位置するように、光ファイバセ
ンサ14Dが、ステッピングモータ14Bを支持するフ
レームに固定されている。
【0076】そして、この光ファイバセンサ14Dは、
その一対の検出ヘッド14Da,14Dbが、回転テー
ブル3Aの径方向と平行な方向でかつ後述するような上
昇位置にある部品保持部4のノズル4Baの僅かに下方
の部分において、電子部品Pの通過が可能な間隔を開け
て互いに対向する位置に配置されていて、ノズル4Ba
に保持された電子部品Pの有無を検出するようになって
いる。
【0077】センタリング部15は、部品方向矯正部1
4において方向の矯正が行われた電子部品Pのセンタリ
ングを行う第5の工程を行う部分である。このセンタリ
ング部15は、図18ないし20に示されるように、基
台2上に固定されたベース15A上にステッピングモー
タ15Bが、その回転軸15Baが鉛直上向きになる状
態で取り付けられ、この回転軸15Baに略方形のカム
面を有するカム15Cが一体回転するように取り付けら
れている。このステッピングモータ15Bは、その回転
軸15Baが一方向に90度ずつ回転されるようになっ
ている。
【0078】ステッピングモータ15Bの上部には、箱
形状のセンタリングベース15Dが、カム15Cを内側
に収容した状態で取り付けられている。このセンタリン
グベース15Dには、図20に示されるように、ステッ
ピングモータ15Bの回転軸15Baに対向する中心位
置sを挟んで対向するとともに回転テーブル3Aの径方
向に延びる一対のガイド溝15Daが形成され、さら
に、中心位置sを挟んで対向するとともに回転テーブル
3Aの回転方向に対する接線方向に延びる一対のガイド
溝15Dbが形成されている。
【0079】そして、センタリングベース15D上の各
ガイド溝15Da,15Dbに対向する位置に、それぞ
れ対になったスライダ15Eaと15Ebが載置され、
この各スライダ15Ea,15Ebは、底面に軸線が鉛
直下向きになるように固定されてそれぞれ対応するガイ
ド溝15Da,15Dbにスライド自在に嵌合されたガ
イドシャフト15Fa,15Fbによって、各ガイド溝
15Da,15Dbに沿ってガイドされるようになって
いる。
【0080】この各スライダ15Ea,15Ebには、
センタリングベース15Dの外周部に取り付けられたブ
ラケットとの間に介装された圧縮ばね15Gが取り付け
られていて、この圧縮ばね15Gにより、スライダ15
Ea,15Ebがそれぞれガイド溝15Da,15Db
に沿って中心位置sの方向に付勢されている。
【0081】各ガイドシャフト15Fa,15Fbに
は、その下端部のカム15Cに対向する位置に、それぞ
れガイドシャフト15Fa,15Fbの軸線回りに回転
自在にカムフォロア15Ha,15Hbが取り付けられ
ている。
【0082】そして、このカムフォロア15Ha,15
Hbは、それぞれ、各スライダ15Ea,15Ebが圧
縮ばね15Gによって中心位置sの方向に付勢されてい
ることによって、カム15Cのカム面に押圧されてい
る。
【0083】さらに、それぞれ対となったスライダ15
Eaと15Ebの中心位置sを挟んで互いに対向する端
部に、それぞれ対となっている他方の側に延びるプッシ
ュプレート15Ea’,15Eb’が取り付けられてい
る。
【0084】この回転テーブル3Aの径方向に沿って配
置される一対のプッシュプレート15Ea’の互いに対
向する端面は、電子部品Pの短手方向の幅と等しい幅に
なるように形成され、回転テーブル3Aの回転方向に対
する接線方向に沿って配置される一対のプッシュプレー
ト15Eb’の互いに対向する端面は、電子部品Pの長
手方向の幅と等しい幅になるように形成されていて、ス
ライダ15Ea,15Ebがそれぞれ圧縮ばね15Gに
付勢されて中心位置sに最も近い位置に位置された際
に、プッシュプレート15Ea’と15Eb’のそれぞ
れの端面に囲まれた部分が、電子部品Pと同一の形状を
形成するようになっている。
【0085】部品確認部16は、センタリング部15に
おけるセンタリングの後、電子部品Pが部品保持部4か
ら落下したり部品保持部4に正しい姿勢で吸着されてい
るか否かを検出する第6の工程を行う部分である。
【0086】この部品確認部16は、図21に示される
ように、回転駆動部3のモータベース3Baの外周部に
取り付けられたベース16Aの上端部に、光ファイバセ
ンサ16Bが取り付けられている。
【0087】そして、この光ファイバセンサ16Bは、
その一対の検出ヘッド16Ba,16Bbが、回転テー
ブル3Aの径方向と平行な方向でかつ後述するような下
降位置にある部品保持部4のノズル4Baの僅かに下方
の部分において、電子部品Pの通過が可能な間隔を開け
て互いに対向する位置に配置されていて、ノズル4Ba
に保持された電子部品Pの検出を行うようになってい
る。
【0088】以上の構成については、前述した吸着検出
部12の構成とほぼ同じであるが、ベース16A上に、
光ファイバセンサ16Bの下方で、かつ、この部品確認
部16の上方に位置される部品保持部4のノズルシャフ
ト4Bの真下位置に、上面が開放された廃棄ボックス1
6Cが取り付けられている。
【0089】部品供給部17は、部品保持部4に吸着さ
れている電子部品Pをテーピングのためのエンボスベル
トに装着する第7の工程を行う部分である。
【0090】この部品供給部17は、図1に示されるよ
うに、この部品供給部17の上方に位置される部品保持
部4のノズルシャフト4Bの真下位置に、回転テーブル
3Aの回転方向に対する接線方向に沿って走行するよう
に、エンボスベルト17Aが配置されている。
【0091】このエンボスベルト17Aは、図1の左側
からテーピング部20の方向にエンドレスで走行される
ようになっており、その表面に、電子部品Pの外形とほ
ぼ同じ形状を有していて後述するように電子部品Pが嵌
合される嵌合穴17Aaが、ベルトの走行方向に沿って
等間隔に、かつ、長手方向がエンボスベルト17Aの幅
方向に向くように形成されている。
【0092】そして、このエンボスベルト17Aは、図
示しないステッピングモータによって、部品供給部17
の上方に位置決めされた部品保持部4のノズルシャフト
4Bの真下に嵌合穴17Aaが順次位置決めされるよう
に、走行駆動されるようになっている。
【0093】部品供給確認部18は、部品保持部4に保
持されたままになっている電子部品Pを検出する第8の
工程を行う部分である。
【0094】この部品供給確認部18は、吸着検出部1
2の構成とほぼ同様であり、図22に示されるように、
回転駆動部3のモータベース3Baの外周部に取り付け
られたベース18Aの上端部に光ファイバセンサ18B
が取り付けられている。
【0095】そして、この光ファイバセンサ18Bは、
その一対の検出ヘッド18Ba,18Bbが、回転テー
ブル3Aの径方向と平行な方向でかつ上昇位置にある部
品保持部4のノズル4Baの僅かに下方の部分におい
て、電子部品Pの通過が可能な間隔を開けて互いに対向
する位置に配置されていて、ノズル4Baに保持された
ままの電子部品Pを検出するようになっている。
【0096】テーピング部20は、部品供給部17から
嵌合穴17Aaに電子部品Pが嵌合された状態で走行さ
れてくるエンボスベルト17Aに粘着テープTを張り合
わせて、この嵌合穴17Aa内に嵌合されている電子部
品Pを粘着テープTにテーピング(仮止め)する構成に
なっている。
【0097】次に、上記の電子部品供給装置1の部品供
給動作の説明を行う。この電子部品供給装置1の部品供
給は、回転駆動部3において、DDモータ3Cの駆動に
より、回転テーブル3Aが45度ずつあらかじめ設定さ
れた時間間隔ごとにステップ回転されて、回転テーブル
3Aの外周部に配置されたそれぞれの部品保持部4が、
電子部品吸着部11,吸着検出部12,部品方向検出部
13,部品方向矯正部14,センタリング部15,部品
確認部16,部品供給部17,部品供給確認部18に対
向する位置に順次移動して、各工程を経ることにより、
連続的に行われる。
【0098】このとき、回転テーブル3Aのステップ回
転によって各部品保持部4が各工程位置間を移動してい
る間は、回転駆動部3の昇降機構3Fのリフトプレート
3Fcがカム3Fbによって上昇位置に位置されていて
(図2に図示されている状態)、これにより、上昇位置
にある昇降盤3E上を転動する各部品保持部4のカムフ
ォロア4Gがその上昇位置に支持されて、ノズルシャフ
ト4Bが上昇位置に保持される。
【0099】そして、各部品保持部4が、電子部品吸着
部11および吸着検出部12,部品方向検出部13,部
品方向矯正部14,センタリング部15,部品確認部1
6,部品供給部17,部品供給確認部18とそれぞれ対
向する位置に位置決めされた際に、DDモータ3Cの駆
動に同期して昇降機構3Fのステッピングモータ3Fa
が駆動され、カム3Fbのカム面に沿って従動ローラ3
Fdが下降してリフトプレート3Fcおよび昇降盤3E
が下降位置に位置されることにより、各部品保持部4の
ノズルシャフト4Bが引張りばね4Fの付勢力によって
下降されて、各部における後述するような各動作位置に
位置される。
【0100】昇降機構3Fは、上記の下降動作の後、設
定時間が経過すると、上記と反対方向に駆動され、カム
3Fbのカム面に沿って従動ローラ3Fdが上昇されて
リフトプレート3Fcおよび昇降盤3Eが上昇位置に位
置されることにより、カムフォロア4Gが持ち上げられ
ることによって、各部品保持部4のノズルシャフト4B
が上昇される。
【0101】そして、この昇降機構3Fの上昇動作に同
期して、DDモータ3Cが駆動されて回転テーブル3A
がステップ回転されることにより、各部品保持部4が次
の工程位置に移動される。なお、DDモータ3Cとステ
ッピングモータ3Faの同期制御は、図示しない制御装
置によって行われる。
【0102】さらに、この電子部品供給装置1の部品供
給動作時には、吸引機構5の固定プレート5Bの溝5B
bにそれぞれ接続された各吸引ホース7(図6,9,1
0参照)が連結されている図示しない真空ポンプが駆動
されて、各吸引ホース7による吸引が行われる。
【0103】以上のような電子部品供給装置1の駆動が
開始されると、部品供給動作の第1工程が行われる電子
部品吸着部11において、電子部品給送部11Aに搬入
された電子部品Pが、この電子部品給送部11Aにおい
て発生される遠心力によって一列に整列されて、部品給
送ライン11Bに沿って部品保持部4による吸引位置に
向けて給送される。
【0104】このとき、部品給送ライン11Bを給送さ
れる電子部品Pは、表向き(図11において端子Paが
下側になる向き)の状態で、かつ、その長手方向が給送
方向に沿う向きに整列される。
【0105】そして、部品保持部4による吸引位置(以
下、第1工程位置という)において、この第1工程位置
に部品保持部4が回転テーブル3Aのステップ回転によ
って位置決めされると、前述したように昇降機構3Fの
作動によってノズルシャフト4Bが下降されて、その下
端部に設けられているノズル4Baが、部品給送ライン
11Bによって給送されてきた先頭の電子部品Pの上面
にほぼ接触する高さ位置に位置される。
【0106】このとき、吸引機構5の固定プレート5B
の電子部品吸着部11に対応して形成されている溝5B
bと、そのとき第1工程位置に位置されている部品保持
部4に対応して回転リング5Aに形成されている溝5A
bとが一対一の対応で連通されて、部品保持部4のノズ
ル4Baが、ノズルシャフト4Bおよび吸引ホース6,
回転リング5Aの溝5Ab,固定プレート5Bの溝5B
b,吸引ホース7を介して真空ポンプによる吸引を行っ
ていることによって、第1工程位置に給送されてきた先
頭の電子部品Pが、下降位置にある部品保持部4のノズ
ル4Baによって一個ずつ吸着される。
【0107】このとき、図12に示されるように、部品
給送ライン11Bが回転テーブル3Aの回転方向に対す
る接線方向に沿って延びるように配置されており、電子
部品Pがその長手方向を部品給送ライン11Bによる給
送方向に向けた状態で給送されているので、電子部品P
は、その長手方向が回転テーブル3Aの径方向と直交す
る方向(接線方向)に向いた状態でノズル4Baに吸着
される。
【0108】この後、回転駆動部3の昇降機構3Fが前
述したような上昇動作を行うことによって、部品保持部
4のノズルシャフト4Bが上昇されて、ノズル4Baに
吸着された電子部品Pが部品給送ライン11Bから持ち
上げられる。
【0109】そして、この後、前述したように回転駆動
部3のDDモータ3Cの駆動によって回転テーブル3A
がステップ回転されることにより、部品保持部4は、第
1工程位置から次の吸着検出部12に対向する位置(以
下、第2工程位置)に移動されて、位置決めされる。
【0110】この回転テーブル3Aのステップ回転によ
って部品保持部4が移動される際にも、吸引機構5の回
転リング5Aの溝5Abが固定プレート5Bの対応する
二つの溝5Bb間に跨って連通されることにより、ノズ
ル4Baにおける吸引は維持されている。
【0111】第2工程位置において、第1工程位置から
移動されてきた部品保持部4が位置決めされると、前述
したような回転駆動部3の昇降機構3Fの下降動作によ
って、ノズルシャフト4Bが下降されて、そのノズル4
Baが吸着検出部12の光ファイバセンサ12Bの一対
の検出ヘッド12Ba,12Bb間に位置される(図1
3参照)。
【0112】そして、ノズル4Baに電子部品Pが保持
されている場合には、この電子部品Pによって一対の検
出ヘッド12Ba,12Bb間で照射される光が遮断さ
れて、この光ファイバセンサ12Bに接続された図示し
ない制御装置により、電子部品Pがノズル4Baに保持
されていることが検出される。
【0113】このように、ノズル4Baに電子部品Pが
保持されているか否かを、吸着検出部12を設けて、光
ファイバセンサ12Bにより検出するようにしたことに
よって、例えばノズル4Baにおける吸引の負荷の値を
測定することによって電子部品Pが保持されているか否
かを検出するような通常考えられる手段を用いる場合と
比べて、簡易な構成で確実にかつ短時間で検出を行うこ
とが出来る。
【0114】この電子部品Pの検出の後、前述した回転
駆動部3の昇降機構3Fによる上昇動作によってノズル
シャフト4Bが上昇され、さらに、回転テーブル3Aの
ステップ回転によって、部品保持部4は、第2工程位置
から次の部品方向検出部13に対向する位置(以下、第
3工程位置)に吸引状態を維持したまま移動されて、位
置決めされる。
【0115】この第3工程位置において、第2工程位置
から移動されてきた部品保持部4が位置決めされると、
回転駆動部3の昇降機構3Fの下降動作によって、ノズ
ルシャフト4Bが下降されて、そのノズル4Baに吸着
されている電子部品Pが、部品方向検出部13による撮
影位置に位置される。
【0116】そして、この電子部品Pの底面(図11参
照)が、部品方向検出部13の同軸落射照明アタッチメ
ント13Baによって照明され、その反射光が接写リン
グ13Bbを介してCCDカメラ13Bcに入射される
ことによって、撮影される(図15参照)。
【0117】このCCDカメラ13Bcによって撮影さ
れた映像信号は、図示しない制御装置に送信され、この
制御装置において映像解析されることによって、ノズル
4Baに吸着されている電子部品Pの前後の向きが検出
される。
【0118】すなわち、電子部品Pは、図11に示され
るように、その底面に配設された4個の端子Paのうち
1個の端子Pa’の形状が、その角が面取りされること
によって他の3つの端子Paに対して異なっており、制
御装置は、CCDカメラ13Bcによって撮影された電
子部品Pの底面の映像とあらかじめ記憶されている電子
部品の設定映像とを比較して、電子部品Pの端子Pa’
の位置が回転テーブル3Aの回転方向に対して前後のど
ちらの位置に位置されているかを判定することにより、
ノズル4Baに吸着されている電子部品Pの方向が検出
される。
【0119】なお、この部品方向検出部13による電子
部品Pの方向検出の際に、第2工程位置における検出に
よって、部品保持部4が電子部品Pを保持してない(吸
着に失敗した)ことが検出されている場合には、制御装
置は、その検出結果に基づいて、部品方向検出部13に
よる電子部品Pの方向検出操作をキャンセルする。
【0120】この電子部品Pの方向検出の後、回転駆動
部3の昇降機構3Fによる上昇動作によってノズルシャ
フト4Bが上昇され、さらに、回転テーブル3Aのステ
ップ回転によって、部品保持部4は、第3工程位置から
次の部品方向矯正部14と対向する位置(以下、第4工
程位置)に吸引状態を維持したまま移動されて、位置決
めされる。
【0121】この第4工程位置において、第3工程位置
から移動されてきた部品保持部4が位置決めされると、
回転駆動部3の昇降機構3Fの下降動作によってノズル
シャフト4Bが下降され、そのノズル4Baに吸着され
ている電子部品Pが、部品方向矯正部14の部品ホルダ
14Cの上面に形成されている凹部14Caに向かって
下降される。
【0122】このとき、部品ホルダ14Cは、その待機
状態において、凹部14Caが、ノズル4Baに吸着さ
れている電子部品Pの向きと同様に、長手方向が回転テ
ーブル3Aの径方向と直交する方向(接線方向)に向く
ように位置決めされている。
【0123】これによって、この凹部14Caに向かっ
て下降して来た電子部品Pは、部品ホルダ14Cの凹部
14Ca内に挿入されて、嵌合される。
【0124】そして、電子部品Pが凹部14Ca内に嵌
合された後、制御装置によってDDモータ3Cとステッ
ピングモータ3Faに同期して駆動制御されるステッピ
ングモータ14Bが駆動されて、部品ホルダ14Cが後
述するような方向に90度回転される。
【0125】すなわち、先の第3工程位置において部品
方向検出部13による検出の結果、電子部品Pの端子P
a’の位置が回転テーブル3Aの回転方向において前側
にある場合と後ろ側にある場合とに対応して、部品ホル
ダ14Cが互いに逆方向に回転されることによって、電
子部品Pの保持方向が設定された保持方向に向くように
矯正される。
【0126】例えば、電子部品Pの部品保持部4におけ
る部品供給のための設定された保持方向が、電子部品P
の端子Pa’を回転テーブル3Aの側(内側)にして長
手方向が回転テーブル3Aの径方向に沿って延びる方向
である場合に、部品方向検出部13によって電子部品P
の端子Pa’が回転テーブル3Aの回転方向において前
側に位置されていることが検出された場合には、部品ホ
ルダ14Cが反時計回り方向に90度回転され、電子部
品Pの端子Pa’が後ろ側に位置されていることが検出
された場合には、部品ホルダ14Cが時計回り方向に9
0度回転されることによって、電子部品Pが設定された
保持方向に向くように矯正される。
【0127】このように、この電子部品供給装置1にお
いては、第1工程位置において部品保持部4が電子部品
Pを設定された保持方向に対して90度回転した向きの
状態で吸着し、その後、この吸着された電子部品Pの前
後の向きを検出して、その検出結果に基づいて部品方向
矯正部14において常に何れかの方向に90度回転させ
ることにより方向の矯正を行うようにしたことにより、
例えば、部品保持部4に電子部品Pを設定された保持方
向に対してその長手方向だけを合わせた状態で吸着さ
せ、電子部品Pの前後の向きを検出して、その前後の向
きが逆であった場合にだけ電子部品Pの向きを180度
回転させて向きの矯正を行うような通常考えられる方法
を採用する場合に比べて、その都度、電子部品Pを回転
させるかさせないかの判断を行う必要がなくなり、か
つ、電子部品Pを半分の時間で正規の保持方向に向くよ
うに矯正することができる。
【0128】なお、電子部品Pが部品ホルダ14Cとと
もに回転されてその保持方向の矯正が行われる際に、ノ
ズル4Baと電子部品Pの上面とが擦れ合うことになる
が、電子部品Pの回転が90度と小さいために、問題が
生じることは無い。
【0129】しかしながら、ノズル4Baに接触する電
子部品Pの上面に回転の際に傷などがつく虞があるよう
な場合には、吸引機構5の固定プレート5Bの部品方向
矯正部14に対応する溝5Bbに接続されている吸引ホ
ース7に電磁弁を取り付けて、電子部品Pが部品ホルダ
14Cによって回転される間だけ、ノズル4Baによる
吸引を停止して、電子部品Pをノズル4Baから離間さ
せるようにしても良い。
【0130】以上のようにして、電子部品Pの保持方向
の矯正が行われた後、回転駆動部3の昇降機構3Fによ
る上昇動作によってノズルシャフト4Bが上昇され、さ
らに、回転テーブル3Aのステップ回転によって、部品
保持部4は、第4工程位置から次のセンタリング部15
に対向する位置(以下、第5工程位置)に吸引状態を維
持したまま移動されて、位置決めされる。
【0131】なお、電子部品Pの保持方向の矯正が行わ
れてノズルシャフト4Bが上昇した際に、電子部品Pの
吸着状態が保持されていて電子部品Pがノズル4Baと
ともに上昇する場合には、この電子部品Pが光ファイバ
センサ14Dの一対の検出ヘッド14Da,14Db間
において照射される光を遮ることによって、電子部品P
がノズル4Baから脱落していないことが検知される
が、電子部品Pがノズル4Baから外れてノズルシャフ
ト4Bとともに上昇しなかった場合には、光ファイバセ
ンサ14Dの一対の検出ヘッド14Da,14Db間に
おいて照射される光が遮られないために、制御装置は、
電子部品Pがノズル4Baから脱落したことを検知し
て、電子部品供給装置1の駆動を停止させる。
【0132】第5工程位置において、第4工程位置から
移動されてきた部品保持部4が位置決めされると、回転
駆動部3の昇降機構3Fの下降動作によってノズルシャ
フト4Bが下降され、そのノズル4Baに吸着されてい
る電子部品Pが、センタリング部15のセンタリングベ
ース15Dの中心部分(図18,19参照)に向かって
下降される。
【0133】このとき、制御装置によって昇降機構3F
のステッピングモータ3Faの駆動に同期して、センタ
リング部15のステッピングモータ15Bが駆動され、
電子部品Pが下降してくる直前にカム15Cが回転さ
れ、このカム15Cに四方から接触されているカムフォ
ロア15Haおよび15Hbがそれぞれ外側方向に付勢
される。
【0134】これによって、それぞれ対となっているガ
イドシャフト15Faと15Fbが、それぞれセンタリ
ングベース15Dのガイド溝15Da,15Db内を外
側方向にスライドし、スライダ15Eaおよび15Eb
がそれぞれ圧縮ばね15Gに抗して外側方向にスライド
して、それぞれの互いに対になっているプッシュプレー
ト15Ea’および15Eb’間の間隔が拡大される。
【0135】このようにして拡大されているプッシュプ
レート15Ea’と15Eb’によって囲まれた方形の
空所内に、ノズルシャフト4Bとともに下降されてきた
電子部品Pが挿入される。
【0136】そして、このプッシュプレート15Ea’
と15Eb’によって囲まれた空所内に電子部品Pが挿
入された後、カム15Cの回転にともなってカムフォロ
ア15Ha,15Hbに対する外向きの付勢力が解除さ
れることにより、各スライダ15Ea,15Ebが圧縮
ばね15Gの付勢力によってセンタリングベース15D
の中心方向にスライドされる。
【0137】これによって、それぞれ対になっているプ
ッシュプレート15Ea’,15Eb’間の間隔が狭め
られて、その間に挿入されている電子部品Pの側面が押
圧されることにより、電子部品Pがセンタリングされ
る。
【0138】そして、カム15Cの回転にともなってカ
ムフォロア15Ha,15Hbが再び外向きに付勢さ
れ、各スライダ15Ea,15Ebが圧縮ばね15Gに
抗してセンタリングベース15Dに対して外向きにスラ
イドされて、各プッシュプレート15Ea’,15E
b’間の間隔が広がった直後に、回転駆動部3の昇降機
構3Fによる上昇動作によってノズルシャフト4Bが上
昇されて、電子部品Pがプッシュプレート15Ea’,
15Eb’間の空所内から引き上げられる。
【0139】この後、回転テーブル3Aのステップ回転
によって、部品保持部4は、第5工程位置から次の部品
確認部16に対向する位置(以下、第6工程位置)に吸
引状態を維持したまま移動されて、位置決めされる。
【0140】この第6工程位置において、第5工程位置
から移動されてきた部品保持部4が位置決めされると、
回転駆動部3の昇降機構3Fの下降動作によって、ノズ
ルシャフト4Bが下降されて、ノズル4Baが部品確認
部16の光ファイバセンサ16Bの一対の検出ヘッド1
6Ba,16Bb間に位置される(図21参照)。
【0141】このとき、ノズル4Baに電子部品Pがそ
の設定された保持方向において吸着されている場合に
は、一対の検出ヘッド12Ba,12Bb間において照
射される光が完全に遮断されるが、一対の検出ヘッド1
2Ba,12Bb間において照射される光が遮断されな
い場合には、制御装置は、前の第5工程位置において電
子部品Pがノズル4Baから脱落していることを検知す
る。
【0142】また、一対の検出ヘッド12Ba,12B
b間において照射される光が完全に遮断されない場合に
は、制御装置は、電子部品Pが設定された姿勢で保持さ
れていないことを検知して、吸引機構5の固定プレート
5Bの部品確認部16に対応する溝5Bbに接続されて
いる吸引ホース7に取り付けられた電磁弁を閉鎖するこ
とにより、ノズル4Baに吸着されている電子部品Pを
廃棄ボックス16C内に落下させて廃棄する。
【0143】この電子部品Pの吸着状態の確認の後、回
転駆動部3の昇降機構3Fによる上昇動作によって、ノ
ズルシャフト4Bが上昇され、さらに、回転テーブル3
Aのステップ回転によって、部品保持部4は、この第6
工程位置から次の部品供給部17に対向する位置(以
下、第7工程位置)に吸引状態を維持したまま移動され
て、位置決めされる。
【0144】この第7工程位置において、第6工程位置
から移動されてきた部品保持部4が位置決めされると、
回転駆動部3の昇降機構3Fの下降動作によって、ノズ
ルシャフト4Bが下降されて、ノズル4Baがエンボス
ベルト17Aの嵌合穴17Aaへの電子部品Pの挿入位
置に位置され、この後、吸引機構5の固定プレート5B
の部品供給部17に対応する溝5Bbに接続された吸引
ホース7の電磁弁が、制御装置による制御によって閉じ
られる。
【0145】これによって、この第7工程位置に位置さ
れている部品保持部4がそのノズル4Baに電子部品P
を設定された状態で保持している場合には、吸引ホース
7の電磁弁の閉鎖によって、ノズル4Baに保持されて
いる電子部品Pが、その真下に位置するエンボスベルト
17Aの嵌合穴17Aa内に挿入された状態で離脱され
る(図1参照)。
【0146】この後、回転駆動部3の昇降機構3Fによ
る上昇動作によってノズルシャフト4Bが上昇され、さ
らに、回転テーブル3Aのステップ回転によって、部品
保持部4は、この第7工程位置から次の部品供給確認部
18に対向する位置(以下、第8工程位置)に移動され
て、位置決めされる。
【0147】このとき、前の第7工程位置において、ノ
ズル4Baに吸着された電子部品Pがエンボスベルト1
7Aの嵌合穴17Aa内に正常に挿入されている場合に
は、部品供給確認部18の一対の検出ヘッド18Ba,
18Bb間において照射される光が遮られることがない
ので、制御装置は、部品保持部4が電子部品Pを保持し
ていないことを確認し、部品供給部17のエンボスベル
ト17Aを嵌合穴17Aaの一個分だけ進行させて、次
の部品保持部4からの電子部品Pの挿入のために待機さ
せるとともに、回転テーブル3Aのステップ回転によっ
て部品保持部4をこの第8工程位置から最初の第1工程
位置に移動させて、再度、上述したような電子部品吸着
部11による電子部品Pの吸引動作を行わせる。
【0148】しかしながら、前の第8工程位置において
電子部品Pが離脱されずにノズル4Baに保持されたま
まの状態になっている場合には、部品供給確認部18の
一対の検出ヘッド18Ba,18Bb間において照射さ
れる光が電子部品Pによって遮られることにより、制御
装置は、部品保持部4が電子部品Pを保持したままにな
っていることを検知して、次の第1工程位置以降に行わ
れる各工程動作をキャンセルし、この電子部品Pを吸着
したままの部品保持部4が再度第6工程位置に位置され
た際に、その吸引状態を解除して、電子部品Pを部品確
認部16の廃棄ボックス16C内に落下させることによ
り廃棄する。
【0149】なお、第7工程位置において電子部品Pが
落下されずにノズル4Baに保持されたままの状態にな
っている場合には、第8工程位置においてノズル4Ba
による吸着を解除して、電子部品Pを落下させることに
より、廃棄するようにしても良い。
【0150】そして、この電子部品Pが落下されずにノ
ズル4Baに保持されたままの状態になっている場合に
は、制御装置は、第7工程位置において挿入位置に待機
していたエンボスベルト17Aの嵌合穴17Aaが空の
ままなので、エンボスベルト17Aをそのまま停止させ
て、次の部品保持部4からの電子部品Pの挿入のために
待機させる。
【0151】また、第6工程位置において、部品保持部
4に電子部品Pが吸着されていないことが検出されてい
たり、または、電子部品Pが設定された状態で保持され
ていないとして廃棄されている場合には、制御装置は、
その部品保持部4が第7工程位置を通過しても、エンボ
スベルト17Aをそのまま停止させて、次の部品保持部
4による電子部品Pの挿入のために待機させる。
【0152】以上のようにして、各部品保持部4が回転
テーブル3Aのステップ回転にともなって第1から第8
の各工程位置を順次経由してゆくことにより、部品供給
部17のエンボスベルト17Aの嵌合穴17Aa内に電
子部品Pがそれぞれ同一向きに整列された状態で嵌合さ
れてゆく。
【0153】そして、このエンボスベルト17Aの嵌合
穴17Aa内に嵌合された電子部品Pは、エンボスベル
ト17Aの走行にともなってテーピング部20内に順次
送り込まれて、このテーピング部20において粘着テー
プTにテーピングされる(図1参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による物品供給装置の実施形態におけ
る一例を示す平面図である。
【図2】同例における回転駆動部を示す側面図である。
【図3】同回転駆動部のカム機構を示す側面図である。
【図4】同例における部品保持部を示す側面図である。
【図5】同部品保持部の正面図である。
【図6】同例における吸引機構の構成を示す片側断面図
である。
【図7】同吸引機構の回転リングを示す片側断面図であ
る。
【図8】同回転リングの底面図である。
【図9】同吸引機構の固定プレートを示す底面図であ
る。
【図10】図9のX−X線における断面図である。
【図11】同例における供給対象の電子部品を示す底面
図である。
【図12】同例における部品吸着部を示す平面図であ
る。
【図13】同例における吸着検出部を示す側面図であ
る。
【図14】同例における部品方向検出部を示す平面図で
ある。
【図15】同部品方向検出部の側面図である。
【図16】同例における部品方向矯正部を示す部分断面
側面図である。
【図17】同部品方向矯正部の平面図である。
【図18】同例におけるセンタリング部を示す側断面図
である。
【図19】同センタリング部の平面図である。
【図20】同センタリング部の底面図である。
【図21】同例における部品確認部を示す側面図であ
る。
【図22】同例における部品供給確認部を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 …電子部品供給装置 2 …基台 3 …回転駆動部 3A …回転テーブル(回転部材) 3C …DDモータ 3E …昇降盤(昇降手段) 3F …昇降機構(昇降手段) 3Fa …ステッピングモータ 3Fb …カム 3Fc …リフトプレート 3Fd …従動ローラ 3Fe …スライドシャフト 4 …部品保持部(部品保持部材) 4A …支持アーム 4B …ノズルシャフト 4Ba …ノズル(吸着部位) 4F …引張りばね(昇降手段) 4G …カムフォロア(昇降手段) 5 …吸引機構(吸引部材) 5A …回転リング 5Aa …吸引ホース連結部 5Ab …溝 5Ac …連通孔 5B …固定プレート 5Ba …吸引ホース連結部 5Bb …溝 5Bc …連通孔 5Bd …シール材 6 …吸引ホース 7 …吸引ホース 11 …部品吸着部(物品吸着部) 11A …部品給送部 11B …部品給送ライン 12 …吸着検出部 12B …光ファイバセンサ 12Ba,12Bb…検出ヘッド 13 …部品方向検出部(物品方向検出部) 13B …カメラ部 13Ba …同軸落射照明アタッチメント 13Bb …接写リング 13Bc …CCDカメラ 14 …部品方向矯正部(物品方向矯正部) 14B …ステッピングモータ 14C …部品ホルダ 14Ca …凹部 14D …光ファイバセンサ 14Da,14Db…検出ヘッド 15 …センタリング部 15B …ステッピングモータ 15C …カム 15D …センタリングベース 15Da,15Db…ガイド溝 15Ea,15Eb…スライダ 15Ea’,15Eb’…プッシュプレート 15Faと15Fb…ガイドシャフト 16 …部品確認部(物品確認部) 16B …光ファイバセンサ 16Ba …検出ヘッド 16C …廃棄ボックス(物品廃棄手段) 17 …部品供給部(物品供給部) 17A …エンボスベルト(ベルト) 17Aa …嵌合穴(位置決め穴) 18 …部品供給確認部(物品供給確認部) 18B …光ファイバセンサ 18Ba,18Bb…検出ヘッド P …電子部品(物品) Pa,Pa’…端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 武司 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 株 式会社パイオニアエフ・エー内 (72)発明者 今川 幸司 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 株 式会社パイオニアエフ・エー内 (72)発明者 三宅 秀穂 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 株 式会社パイオニアエフ・エー内 Fターム(参考) 3F072 AA15 GA10 GD08 GE01 GE03 GE09 GG12 GG16 HA06 JA05 JA09 KA01 KC01 KC05 KC07 KC09 KC10 KE11 3F081 AA22 BB05 BC01 BC07 BE04 BF08 BF11 BF13 CA05 CA47 CB05 CC08 CE13 DA02 DA07 EA09 EA10 EA15 FA01 FB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を所定の方向に揃えて所要の部位に
    供給する物品供給装置において、 回転部材を有しこの回転部材を所定の角度ずつ間欠的に
    回転させて位置決めする回転駆動部と、この回転駆動部
    の回転部材の外周部に等角度間隔に配置されて供給対象
    である物品を吸着して保持する物品保持部材と、この物
    品保持部材に接続されて物品保持部材に負圧を加えるこ
    とにより物品の吸着を行わせる吸引部材とを備え、 前記回転部材の回転方向に沿ってそれぞれ回転部材の外
    周部に対向するとともに回転部材の間欠的な回転によっ
    て物品保持部材が順次位置決めされる位置に、回転部材
    の回転方向の上流側から順に、 物品保持部材に物品を吸着させる物品吸着部と、この物
    品吸着部において物品保持部材に吸着された物品の向き
    を検出する物品方向検出部と、この物品方向検出部によ
    って検出された物品の向きに対応して物品保持部材に対
    して物品の保持方向を矯正する物品方向矯正部と、この
    物品方向矯正部において方向の矯正が行われた物品を物
    品保持部材から離脱させて所要の部位に供給する物品供
    給部が配置されている、 ことを特徴とする物品供給装置。
  2. 【請求項2】 前記物品吸着部と物品方向検出部の間に
    おいて、回転部材の外周部に対向するとともに回転部材
    の間欠的な回転によって物品保持部材が位置決めされる
    位置に、物品保持部材に吸着された物品の有無を検出す
    る吸着検出部が配置されている請求項1に記載の物品供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記物品方向矯正部が、この物品方向矯
    正部において方向の矯正が行われた物品の吸着の有無を
    検出するセンサ部材を有している請求項1に記載の物品
    供給装置。
  4. 【請求項4】 前記物品方向矯正部と物品供給部の間に
    おいて、回転部材の外周部に対向するとともに回転部材
    の間欠的な回転によって物品保持部材が位置決めされる
    位置に、物品保持部材に吸着されている物品のセンタリ
    ングを行うセンタリング部が配置されている請求項1に
    記載の物品供給装置。
  5. 【請求項5】 前記回転部材の外周部に対向するととも
    に回転部材の間欠的な回転によって物品保持部材が位置
    決めされる位置であって、物品供給部が配置されている
    位置の一つ前の位置に、物品保持部材に吸着されている
    物品の吸着状態を検出する物品確認部が配置されている
    請求項1に記載の物品供給装置。
  6. 【請求項6】 前記物品確認部が、物品の吸着状態が正
    規の状態でないことを検出した際に、物品保持部材に吸
    着されている物品を物品保持部材から離脱させて廃棄す
    る物品廃棄手段を有している請求項5に記載の物品供給
    装置。
  7. 【請求項7】 前記物品供給部と物品吸着部の間におい
    て、回転部材の外周部に対向するとともに回転部材の間
    欠的な回転によって物品保持部材が位置決めされる位置
    に、物品供給部を経た物品保持部材への物品の吸着の有
    無を検出する物品供給確認部が配置されている請求項1
    に記載の物品供給装置。
  8. 【請求項8】 前記回転駆動部が、回転部材の回転によ
    って物品保持部材が回転移動されるときにこの物品保持
    部材の物品の吸着部位を上昇位置に保持し、回転部材の
    回転が停止して物品保持部材が位置決めされたときにこ
    の物品保持部材の物品の吸着部位を下降させて吸着して
    いる物品をそれぞれの動作位置に位置させる昇降手段を
    有している請求項1に記載の物品供給装置。
  9. 【請求項9】 前記物品が、チップ状電子部品である請
    求項1に記載の物品供給装置。
  10. 【請求項10】 前記物品供給部が、物品をテーピング
    するためのベルトに形成された位置決め穴内に物品保持
    部材に吸着されている物品を嵌合させる請求項1に記載
    の物品供給装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014118996A1 (ja) * 2013-02-04 2014-08-07 上野精機株式会社 電子部品搬送装置
CN108176605A (zh) * 2017-12-28 2018-06-19 安徽智森电子科技有限公司 一种用于有孔料板的前后位置筛选装置
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CN118183278A (zh) * 2024-05-15 2024-06-14 广东迈科盛电子有限公司 防电弧外溢的泄压型锂离子电池组多工位防爆检测装置

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