JP2002120321A - 高耐久性反射フイルム - Google Patents

高耐久性反射フイルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線、熱線の両者が長時間強く当たる場合
においても耐久性のある、軽量かつ小型化にも対応しう
る高耐久性反射フイルムを提供する。 【解決手段】 プラスチックフイルムからなる基材の片
面に、アンカー層、銀蒸着層、腐食防止層を順次形成
し、プラスチックフイルムからなる基材の反対面に熱線
遮断層を設けたことを特徴とする高耐久性反射フイルム
であり、さらに耐久性を高める場合には腐食防止層上に
接着剤層を設け、該接着剤層を介して他基材と貼り合わ
せることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐久性及び反射率を向
上した高耐久反射フィルムに関し、各種照明器具の反射
材や、液晶パネルのバックライト反射材や、光学的ミラ
ーなどに用いることができる高耐久反射フィルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の反射材は、アルミニウム板やステ
ンレス板を磨いたものや、プラスチックフィルムに、直
接アルミニウム、銀などの金属薄膜を蒸着したものが使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
反射材であるアルミニウム板やステンレス板を磨いたも
のや、プラスチックフィルムに直接アルミニウムを蒸着
したものでは、反射率が低く光輝性も不十分であった。
又、プラスチックフィルムに直接銀を蒸着したものは、
アルミニウム板やステンレス板を磨いたものや、プラス
チックフィルムに直接アルミニウムを蒸着したものより
反射率は高いが、市場が要求している反射率には至って
いない。更に、経時でプラスチックフィルムと銀蒸着層
間の密着力の低下、銀蒸着層の腐食、光による色相変化
などの耐久性に問題があり、いずれも要求されている物
性に対して満足のいく高耐久性反射フイルムは得られて
いない。更に近年、冷陰極管の長寿命化やバックライト
ユニットの小型化が進み反射体に紫外線と熱線が強くあ
たると共に点灯時間が長時間化している。そのため、紫
外線遮断性のプラスチックフイルムを使用する試みもな
されているが、紫外線に対しては耐久性が向上しても、
紫外線、熱線の両者が長時間強く当たる場合には不充分
なものが殆どであった。
【0004】従って、本発明の目的は、従来のアルミニ
ウム板やステンレス板を磨いたものや、プラスチックフ
ィルムに直接アルミニウム、銀などの金属薄膜を蒸着し
た反射材や紫外線遮断性のプラスチックフイルムに銀な
どの金属薄膜を蒸着した反射材の抱えていた前述の課題
をすべて解決して、優れた高耐久性反射フイルムを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フイルムからなる基材の片面に、耐久性及び反射率向上
の為のアンカー層を形成し、その上に銀蒸着層を形成
し、更にその上に腐食防止層を形成し、プラスチックフ
イルムからなる基材の反対面に熱線遮断層を設けたこと
を特徴とする高耐久性反射フイルムであり、またプラス
チックフイルムからなる基材が耐光性プラスチックフィ
ルムである前記の高耐久性反射フイルムであり、さらに
また熱線遮断層が、フタロシアニン系化合物、クロム・
コバルト錯塩チオール、ニッケル錯体、アンスラキノン
系化合物、酸化錫、アンチモン−錫系酸化物(AT
O)、インジウム−錫系酸化物(ITO)、酸化バナジ
ウムから選ばれた一種以上を含有する層である前記の高
耐久性反射フイルムであります。
【0006】上記構成としたことにより、従来の反射フ
ィルムが抱えていた課題を解決した高耐久反射フィルム
を作ることができる。
【0007】
【発明の実施態様】本発明の高耐久性反射フイルムにお
けるプラスチックフイルムからなる基材としては、高透
明で耐光性があれば特に制限はないが、例えばアクリル
フイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリアリレート
フイルム、ポリエチレンナフタレートフイルム、ポリエ
チレンテレフタレートフイルム、フッ素フィルムなどが
好ましく、いずれも易接着、易滑、帯電防止、コロナ、
ケン化などの表面処理が施されていたり、更に耐光性を
向上させる為に紫外線吸収剤を練り込んだり、紫外線吸
収剤を混入した樹脂を表面にコーティングしたものでも
よい。その厚さについては特に制限はないが、通常6〜
300μmの範囲が好ましい。厚さが6μm未満では強
度が不足し樹脂の塗工などの工程で皺を発生したり作業
性に劣り好ましくない。一方厚さが300μmを超える
と強度が強すぎて樹脂の塗工などでの巻取性に劣り、
又、コストが上がり、材料費の点からも経済的でなく、
特別な場合を除き実用的でない。これらのフイルム厚さ
は、本発明の小型化、軽量化の反射材としての目的から
して、より好ましくは12〜40μmである。これらの
基材としてプラスチックフイルムにおいて、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルムが耐熱性、透明性、経済性な
どの観点から最も好ましいフイルムである。
【0008】本発明の高耐久性反射フイルムに採用され
るアンカー層としては、高透明で耐久性があり反射率を
向上させる樹脂であれば特に制限はないが、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂などのいずれからなる塗料、例えば、アミノ系樹脂、
アミノアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル−
スチレン共重合体、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルブチラール、ウレ
タン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラ
ミン系樹脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカー
ボネート、ニトロセルロース、セルロースアセテート、
アルキッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリア
ミド系樹脂などの単独、又はこれらの混合物からなる樹
脂が用いられる。又、上記樹脂は、有機重合体、共重合
体を主成分とし可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤などの添
加剤を含むものであってもよい。
【0009】前記アンカー層は、前記アンカー樹脂を溶
剤にて希釈した塗料を前記基材の片面にグラビアコーテ
ィング法、リバースロールコーティング法、ロールコー
ティング法、ディップコーティング法などの通常のコー
ティング法により塗布、乾燥(硬化性樹脂の場合には硬
化)して形成される。アンカー層の厚さは、特に制限は
ないが通常0.01〜3μm程度の範囲から適宜選択さ
れる。厚さが0.01μm未満では前記基材の表面を均
一に被覆することができず、又、耐久性及び反射率向上
を付与するといった効果が充分に発揮できず、 アンカー
層を形成した価値がなく、一方3μmを超えてもアンカ
ー層の乾燥速度が遅くなり非能率的で経済的にも好まし
くない。
【0010】本発明の高耐久性反射フイルムにおける銀
蒸着層としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法などの製膜方法によって形成され
る。銀蒸着層の厚さは、特に制限はないが通常20nm
〜200nm程度の範囲から適宜選択される。厚さが2
0nm未満では反射率が悪く、一方200nmを超えて
も反射率の更なる向上はみられず銀蒸着層の内部応力が
増してアンカー層との密着強度が低下する傾向を示し、
蒸着時に基材が受ける熱量が増加するだけ作業性に劣り
銀の使用量も増えるので経済的にも劣り好ましくない。
本発明における銀蒸着層としては、純銀が採用される
が、耐候性(耐酸化性、耐硫化性など)向上のため反射
率を損なわない範囲で、他金属を混合又は合金化したも
のを採用してもよいものである。
【0011】本発明の高耐久性反射フイルムにおける腐
食防止層としては、特に制限されず、例えば熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂などのいずれからなる塗料も用いられる。例えばアミ
ノ系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、
スチレン系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、尿素−
メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
カーボネート、ニトルセルロース、セルロースアセテー
ト、アルキッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポ
リアミド系樹脂などの単独、又はこれらの混合物からな
る樹脂塗料が用いられる。
【0012】前記腐食防止層は、前記腐食防止層樹脂を
溶剤にて希釈した塗料を前記の銀蒸着層を形成した基材
の銀蒸着層側の全面にグラビアコーティング法、ロール
コーティング法、ディップコーティング法などの通常の
コーティング法により塗布、乾燥(硬化性樹脂の場合に
硬化)して形成される。腐食防止層の厚さは、特に制限
はないが通常0.5〜5μm程度の範囲から適宜選択さ
れる。厚さが0.5μm未満では前記基材及び金属蒸着
層の表面を均一に被覆することができず、腐食防止層を
形成した効果が充分に発揮できず、腐食防止層を形成し
た価値がなく、一方5μmを超えても腐食防止層の効果
には大きな差はなく、腐食防止層の乾燥速度が遅くなり
非能率的であるので好ましくない。更に該腐食防止層に
隠ぺい性や蓄熱発散性を付与したい場合には、腐食防止
層用樹脂塗料にマット化剤、例えば硫酸バリウム、炭酸
バリウム、炭酸カルシウム、石膏、酸化チタン、酸化ケ
イ素、アルミナ白、シリカ白、タクル、ケイ酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムなどの体質顔料やアルミニウム
粉、真鍮粉、銅粉などの金属粉末などをあらかじめ混合
分散したものを用いることができる。マット化剤の粒子
の大きさについては、特に制限はないが、コーティング
に支障がない0.001μm〜5μm程度の範囲が望ま
しい。
【0013】本発明の高耐久反射フィルムにおいて他基
材に本発明の高耐久反射フィルムを重合貼り合せするた
めに腐食防止層上に接着剤層を設けてもよい。この接着
剤層としては、特に制限されず、例えばドライラミネー
ト剤、ウエットラミネート剤、粘着剤、ヒートシール
剤、ホットメルト剤などのいずれもが用いられる。例え
ばポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ニトリルゴムなどが用いら
れる。ラミネート方法は特に制限されず、例えばロール
式で連続的に行うのが経済性及び生産性の点から好まし
い。接着剤層の厚さは通常1〜50μm程度の範囲から
選ばれる。厚さが1μm未満では充分な接着効果が得ら
れず、一方50μmを超えると接着剤層が厚すぎて乾燥
速度が遅くなり、非能率的である。しかも本来の接着力
が得られず、溶剤が残留するなどの弊害が生じるので好
ましくない。
【0014】本発明に適宜採用される本発明の高耐久反
射フィルムと貼り合せられる他基材としては、銀蒸着層
の保護性を付与できるものであればよく、例えば、アク
リルフイルム又はシート、ポリカーボネートフイルム又
はシート、ポリアリレートフイルム又はシート、ポリエ
チレンナフタレートフイルム又はシート、ポリエチレン
テレフタレートフイルム又はシート、フッ素フィルムな
どのプラスチックフィルム又はシート、又は酸化チタ
ン、シリカ、アルミニウム粉、銅粉などを練り込んだプ
ラスチックフィルム又はシート、これらを練り込んだ樹
脂をコーティングしたり金属蒸着などの表面加工を施し
たプラスチックフィルム又はシートが用いられる。貼り
合わせフィルム又はシートの厚さは、特に制限はないが
通常12〜250μmの範囲から選ばれる。厚さが12
μm未満では貼り合わせ作業面で問題があり好ましくな
い、一方250μmを超えるとフィルムの腰が強く、作
業面や経済性に問題が生じるので好ましくない。またこ
れらの他基材は本発明の高耐久反射フィルムと貼り合わ
せる前に凹部や凸部を設けてから貼り合せてもよく、貼
り合せた後で凹部や凸部を有するように成形してもよ
く、貼り合わせと凹部や凸部を有するように成形するこ
とを同時にしてもよいものである。
【0015】本発明におけるプラスチックフイルムから
なる基材の反対面に設けられる熱線遮断層としては、蒸
着等による公知の金属薄膜層や無機化合物薄膜層の単独
または積層体の熱線遮断層、熱線遮断性剤を含有する樹
脂塗料を塗布形成した熱線遮断層等があり特に限定され
ないが、経済性および熱線遮断性等の点から熱線遮断性
剤を含有する樹脂塗料を塗布形成した熱線遮断層が好ま
しい。熱線遮断性剤を含有する樹脂塗料を塗布形成した
熱線遮断層に使用する熱線遮断性剤としては、酸化錫、
アンチモン−錫系酸化物(ATO)、インジウム−錫系
酸化物(ITO)、酸化バナジウム、等の無機酸化物、
またはその他の無機導電性酸化物、導電性硫化物、導電
性炭化物、導電性窒化物等の無機系微粒子熱線遮断性剤
や、フタロシアニン系化合物、クロム・コバルト錯塩チ
オール、ニッケル錯体、アンスラキノン系化合物等の有
機系熱線遮断性剤が適宜使用できるが、透明性に優れ可
視光線透過率が高くかつ高い熱線遮断性能を持つ点で、
有機系熱線遮断性剤と無機系熱線遮断性剤との組み合わ
せ(その組み合わせ体中での有機系熱線遮断性剤の割合
が0.1〜30重量%のものがより好ましい)であっ
て、平均一次粒子径が0.5μm以下さらに好ましくは
0.1μm以下のものが好ましいものである。
【0016】上記した態様に依って得られた高耐久性反
射フイルムは、プラスチックフイルムからなる基材の銀
蒸着層形成面の反対側に、熱線遮断層を設けたことによ
り、紫外線と熱線が同時に強く照射されたときの耐久性
及び反射率が向上したものとなる。銀の保護として腐食
防止層を設け、更なる銀蒸着層の保護が必要な場合は腐
食防止層の次に接着層を介して他基材と貼り合わせる。
以下に高耐久性反射フイルムについて実施例を挙げて詳
細に説明するが、これに制限されるものではない。
【0017】
【実施例】実施例1 厚さ25μmの紫外線吸収剤を練り込んだポリエチレン
テレフタレートフイルムからなる基材の片面に、熱線遮
断性剤としてフタロシアニン系熱線遮断剤(有機系)1
部(重量部、以下同じ)を使用しこれをアクリル樹脂3
0部と共に分散せしめた塗料を塗布乾燥して厚さ2μm
の熱線遮断層を形成した。この熱線遮断層を形成した反
対面に、ポリエステル系樹脂系塗料を塗布し乾燥し、厚
さ1μmのアンカー層を形成し、このアンカー層上に銀
を真空蒸着して厚さ80nmの銀蒸着層を形成し、次い
で銀蒸着層上の全面にメラミン−エポキシ樹脂塗料(酸
化チタン添加)を塗布乾燥して厚さ1.5μmの腐食防
止層を形成して、本発明の高耐久性反射フイルムを得
た。
【0018】実施例2 厚さ25μmの紫外線吸収剤を練り込んだポリエチレン
テレフタレートフイルムからなる基材の片面に、熱線遮
断性剤として平均粒子径0.1μmのアンチモン−錫系
酸化物(ATO)(無機系)26部とを使用しこれをア
クリル樹脂30部と共に分散せしめた塗料を塗布乾燥し
て厚さ2μmの熱線遮断層を形成した。この熱線遮断層
を形成した反対面に、ポリエステル系樹脂系塗料を塗布
し乾燥し、厚さ1μmのアンカー層を形成し、このアン
カー層上に銀を真空蒸着して厚さ80nmの銀蒸着層を
形成し、次いで銀蒸着層上の全面にメラミン−エポキシ
樹脂塗料(酸化チタン添加)を塗布乾燥して厚さ1.5
μmの腐食防止層を形成して、本発明の高耐久性反射フ
イルムを得た。
【0019】実施例3 厚さ25μmの紫外線吸収剤を練り込んだポリエチレン
テレフタレートフイルムからなる基材の片面に、熱線遮
断性剤としてフタロシアニン系熱線遮断剤(有機系)1
部(重量部、以下同じ)と平均粒子径0.1μmのアン
チモン−錫系酸化物(ATO)(無機系)24部とを使
用しこれをアクリル樹脂30部と共に分散せしめた塗料
を塗布乾燥して厚さ2μmの熱線遮断層を形成した。こ
の熱線遮断層を形成した反対面に、ポリエステル系樹脂
系塗料を塗布し乾燥し、厚さ1μmのアンカー層を形成
し、このアンカー層上に銀を真空蒸着して厚さ80nm
の銀蒸着層を形成し、次いで銀蒸着層上の全面にメラミ
ン−エポキシ樹脂塗料(酸化チタン添加)を塗布乾燥し
て厚さ1.5μmの腐食防止層を形成して、本発明の高
耐久性反射フイルムを得た。
【0020】比較例1 厚さ25μmの紫外線吸収剤を練り込んだポリエチレン
テレフタレートフイルムからなる基材の片面に、ポリエ
ステル系樹脂系塗料を塗布し乾燥し、厚さ1μmのアン
カー層を形成し、このアンカー層上に銀を真空蒸着して
厚さ80nmの銀蒸着層を形成し、次いで銀蒸着層上の
全面にメラミン−エポキシ樹脂塗料(酸化チタン添加)
を塗布乾燥して厚さ1.5μmの腐食防止層を形成し
て、本発明の反射フイルムを得た。
【0021】《発明の評価》実施例、比較例で得られた
反射フイルムを、ポリエチレンテレフタレートフイルム
からなる基材の銀蒸着層形成面と反対面側からウエーザ
ーメーターQUV(スガ試験機社製 DPWL−5R)
にて温度80℃の雰囲気下で紫外線照射を行い一定時間
経過後の反射率と色相を評価した。なお反射率は、株式
会社島津製作所製、分光光度計(UV−3100PC)
を用いて全反射率を測定しY値を読み取った。また色相
は目視判定によって判定した。
【0022】実施例1の初期反射率は93%、色相は無
色であり、300時間照射後の反射率は93%、色相は
無色であり、1000時間照射後の反射率は85%、色
相は薄黄色であった。実施例2の初期反射率は93%、
色相は無色であり、300時間照射後の反射率は93
%、色相は無色であり、1000時間照射後の反射率は
89%、色相は薄黄色であった。実施例3の初期反射率
は93%、色相は無色であり、300時間照射後の反射
率は93%、色相は無色であり、1000時間照射後の
反射率は93%、色相は無色であった。
【0023】比較例の初期反射率は93%、色相は無色
であり、300時間照射後の反射率は85%、色相は薄
黄色であり、1000時間照射後の反射率は69%、色
相は褐色であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の高耐久性反射フイルムは、プラ
スチックフイルムからなる基材フイルムの片面に、アン
カー層、銀蒸着層、腐食防止層を順次設け、該基材フイ
ルムの反対面に熱線遮断層を設けることにより、更に銀
蒸着層の保護が必要な場合は腐食防止層の上に接着剤層
を介して他基材と貼り合わせたことで更なる銀蒸着層の
保護を向上させたことで、紫外線と熱線が同時にまた強
く照射される場に使用される反射材として耐久性のある
高耐久反射フィルムとなり、軽量化、小型化、長寿命化
に有効な高耐久反射フィルムを提供しうることが判っ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 DA04 DA11 DA14 DA17 DA21 DC02 DE04 4F100 AA33E AA33H AB24C AH02E AH02H AH03E AH03H AH04E AH04H AK01A AK25 AK42 AT00A BA05 BA07 BA10D BA10E CC00B EH46 EH462 EH463 EH66 EH663 EJ86 EJ862 EJ863 GB90 JB02 JB02D JD10E JL11 JN02A JN06 JN21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフイルムからなる基材の片
    面に、アンカー層を形成し、その上に銀蒸着層を形成
    し、更にその上に腐食防止層を形成し、プラスチックフ
    イルムからなる基材の反対面に熱線遮断層を設けたこと
    を特徴とする高耐久性反射フイルム。
  2. 【請求項2】 プラスチックフイルムからなる基材が耐
    光性プラスチックフィルムである請求項1記載の高耐久
    性反射フイルム。
  3. 【請求項3】 熱線遮断層が、フタロシアニン系化合
    物、クロム・コバルト錯塩チオール、ニッケル錯体、ア
    ンスラキノン系化合物、酸化錫、アンチモン−錫系酸化
    物(ATO)、インジウム−錫系酸化物(ITO)、酸
    化バナジウムから選ばれた一種以上を含有する層である
    請求項1記載の高耐久性反射フイルム。
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