JP2002119298A - イヌリン測定方法 - Google Patents

イヌリン測定方法

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JP2002119298A
JP2002119298A JP2000315602A JP2000315602A JP2002119298A JP 2002119298 A JP2002119298 A JP 2002119298A JP 2000315602 A JP2000315602 A JP 2000315602A JP 2000315602 A JP2000315602 A JP 2000315602A JP 2002119298 A JP2002119298 A JP 2002119298A
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肇一 馬島
Katsuhiko Mizuguchi
水口  克彦
Shizuo Hattori
静夫 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イヌリンを簡便で正確に測定する方法を提供す
る。 【解決手段】イヌリンを酵素的に分解することにより生
成したフルクトースを測定するに際し、NADまたはN
ADPを電子受容体としないフルクトースデヒドロゲナ
ーゼを用いて電子受容体を介して酸素との反応により生
成する過酸化水素を測定するイヌリン測定方法におい
て、電子受容体が1−メトキシ−5−メチルフェナジニ
ウムメチルスルフェートであり、かつ過酸化水素をペル
オキシダーゼの触媒作用により4−アミノアンチピリン
とアニリン系トリンダー試薬がカップリングして生成す
るキノン色素の増加を測定するイヌリン測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イヌリンを正確に
測定するための方法、ならびにそのための試薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】腎機能の一指標である糸球体濾過値(G
FR:glomerular filtration rate)は、一般にクレア
チニンなどの内因性物質、チオ硫酸ナトリウム、イヌリ
ン、放射性のEDTAやイオタラム酸などの外因性物質
を用いたクリアランス試験によって測定される。
【0003】クレアチニンクリアランスは、クレアチニ
ンが内因性物質であるため被験者への侵襲が少ないメリ
ットはあるが、測定の正確性に関して、尿細管からの分
泌があること、クレアチニン産生量が食事や運動などの
影響を受けること、等の問題点の指摘がある。また、チ
オ硫酸ナトリウムクリアランスは、チオ硫酸ナトリウム
が強く陰性に帯電している近位尿細管腔において水素イ
オンの多量分泌を促し、GFRに影響を与える可能性が
指摘されている。また、イオタラム酸をはじめとする放
射性物質を用いたクリアランスは、放射性物質の取り扱
いに資格を要すること、放射性負荷に対する配慮が必要
であることなどに問題点の指摘がある。これらに対し、
イヌリンは完全に糸球体により濾過されるのでクリアラ
ンス測定において理想的な物質とされている。
【0004】イヌリンクリアランスを測定する際には、
被験者の静脈にイヌリンを投与し、その前後で経時的に
単回または複数回採取した被験者の血漿および/または
尿についてイヌリン濃度を適当な方法で測定する。イヌ
リンの測定方法には、従来イヌリンを強酸で加熱して産
生するフルフラールをアンスロン等と反応させて発色さ
せる方法が多用されてきたが、強酸での加熱操作が煩雑
で危険性が高いことや、反応が非特異的でグルコースな
ど他の糖類の影響を受けることなどの問題点が指摘され
ている。特に反応が非特異であることは、クリアランス
に好適な物質としてのイヌリンの長所を損なう。中でも
糖尿病性腎症などグルコース濃度が高い被験者の場合に
は問題が大きい。
【0005】そこで、イヌリンを簡便で正確に測定する
方法として、下記に示すように酵素を利用する方法が開
発されてきた。これらは、イヌリンを一般にイヌリナー
ゼと呼ばれる酵素等を用いて単糖に分解し、生じたフル
クトースを種々の方法で測定するものである。
【0006】例えば、特開昭62−205799号公報
には、イヌリンが分解して出来た単糖であるフルクトー
スを、ヘキソキナーゼ、ホスホグルコイソメラーゼ、グ
ルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼと共役反応させ
NADPHの上昇を測定する方法が開示されている。た
だし、この方法は共役反応を触媒するヘキソキナーゼが
グルコースに対しても反応するため、グルコースを前も
って消去する必要がある。
【0007】また、CLIN.CHEM.第39巻、第
11号、第2333〜2337頁、および臨床化学 第
10巻、第64〜69頁(1981)には、フルクトー
スをソルビトールデヒドロゲナーゼと共役反応させNA
DHの減少を測定する方法が開示されている。この方法
も、前者の文献によれば、グルコース300mg/dL
を試料に上乗せした際に、ソルビトール、マンニトー
ル、キシリトールの影響が全くなかったのに対し、グル
コースでは1.3mg/dL相当とごくわずかではある
が影響を受けることが報告されている。
【0008】そこで、理論上グルコースの影響を受けな
い方法が種々開発された。例えば、臨床化学 第23
巻、第164〜169頁(1994)には、フルクトー
スをフルクトキナーゼ、ホスホグルコイソメラーゼ、グ
ルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼと共役反応させ
NADPHの上昇を測定する方法が開示されているが、
この方法は感度が十分でなく、またフルクトキナーゼ、
ホスホグルコイソメラーゼ、グルコース−6−リン酸デ
ヒドロゲナーゼの3種の酵素とアデノシン−3−リン酸
(ATP)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリ
ン酸(NADP)の2種類の補酵素を必要とするので、
妨害物質の影響を受けやすい、高価である等といった欠
点が考えられる。
【0009】また、特公昭59−35592号公報に
は、フルクトースを、酸素の存在下で、NADまたはN
ADPを電子受容体としないフルクトースデヒドロゲナ
ーゼ、および電子受容体であるフェロシアン化カリウム
と反応させ、生成するフェリシアン化カリウムを硫酸第
二鉄、デュパノール試薬と反応させて生じるプルシアン
ブルーを測定する方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、反応時間が長く操作も複雑なため、
汎用の自動分析機に適用させることが難しい等の欠点が
考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記イヌリ
ン測定方法の問題点を解消し、イヌリンを正確に測定す
る方法、ならびにイヌリン測定用試薬を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討したところ、イヌリンを酵素
的に分解し生成したフルクトースを測定するに際し、N
ADまたはNADPを電子受容体としないフルクトース
デヒドロゲナーゼを用い、電子受容体を介して酸素との
反応により生成する過酸化水素を測定するイヌリン測定
方法において、電子受容体として1−メトキシ−5−メ
チルフェナジニウムメチルスルフェート(略称:1−メ
トキシ−PMS)を用い、かつ過酸化水素をペルオキシ
ダーゼの触媒作用により、4−アミノアンチピリンとア
ニリン系トリンダー試薬がカップリングして生成するキ
ノン色素の増加を測定することにより、イヌリンを感度
よく短時間で測定でき、さらに自動分析機への適応も容
易に出来ることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0012】すなわち、本発明は以下のような構成から
なる。 (1)イヌリンを酵素的に分解することにより生成した
フルクトースを測定するに際し、NAD(ニコチンアミ
ドアデニンヌクレオチド)またはNADP(ニコチンア
ミドアデニンヌクレオチドリン酸)を電子受容体としな
いフルクトースデヒドロゲナーゼを用いて電子受容体を
介して酸素との反応により生成する過酸化水素を測定す
るイヌリン測定方法において、電子受容体が1−メトキ
シ−5−メチルフェナジニウムメチルスルフェート(略
称:1−メトキシ−PMS)であり、かつ過酸化水素を
ペルオキシダーゼの触媒作用により4−アミノアンチピ
リンとアニリン系トリンダー試薬がカップリングして生
成するキノン色素の増加を測定するイヌリン測定方法。 (2)第一ステップとしてイヌリンを酵素的に分解する
ことにより生成したフルクトースを酸素の存在下でフル
クトースデヒドロゲナーゼおよび電子受容体と反応させ
て過酸化水素を生成させ、次いで第二ステップとして生
成した過酸化水素を定量する(1)に記載のイヌリン測
定方法。 (3)第二ステップにおいて過酸化水素の増加を測定す
る際に電子受容体の作用を抑える目的でドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムを作用させる(1)または
(2)に記載のイヌリン測定方法。 (4)アニリン系トリンダー試薬がN−エチル−N−
(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メチル
アニリン(略称:TOOS)である(1)〜(3)のい
ずれかに記載のイヌリン測定方法。 (5)緩衝液、イヌリン分解酵素、NADまたはNAD
Pを電子受容体としないフルクトースデヒドロゲナー
ゼ、1−メトキシ−PMS、ペルオキシダーゼ、4−ア
ミノアンチピリン、アニリン系トリンダー試薬、及びド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むことを特徴
とするイヌリン測定用試薬。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する
が、本発明がこれら実施例により特に限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0014】本発明に使用するイヌリン分解酵素は、イ
ヌリンを単糖に分解する能力があるものであれば特に限
定されない。例えば、アスペルギルス(Aspergillus)
属、クリベロマイセス(Klyveromyces)属等の微生物等
から得られるエキソイヌリナーゼ(EC3.2.1.8
0)、エンドイヌリナーゼ(EC3.2.1.7)など
があり、市販品ではエキソイヌリナーゼとエンドイヌリ
ナーゼの混合物である「Fructozyme」(ノボ・ノルディ
スク社製)などが挙げられる。また、濃度についても特
に限定はなく、例えば反応時の濃度として好ましくは1
〜500単位/mL、さらには3〜150単位/mL程
度存在させるのがより好ましい。
【0015】本発明に使用するフルクトースデヒドロゲ
ナーゼは、NADまたはNADPを電子受容体としない
ものであれば由来等は特に限定されない。例えばグルコ
ノバクター(Gluconobacter)属等の微生物から得るこ
とができ、市販品では東洋紡績株式会社製のFCD−3
01などが挙げられる。また、濃度についても特に限定
はないが、例えば反応時の濃度として好ましくは1〜5
00単位/mL、さらには3〜150単位/mL程度存
在させるのがより好ましい。
【0016】本発明で用いる電子受容体は、具体的には
1−m−PMSである。イヌリン分解工程で生成した単
糖がフルクトースデヒドロゲナーゼの存在下で脱水素さ
れる過程において、電子を1−m−PMSを介して酸素
に渡し、生じたラジカルが自然不均化を経て過酸化水素
になる。
【0017】生成した過酸化水素は、ペルオキシダーゼ
の触媒作用により、4−アミノアンチピリンとアニリン
系トリンダー試薬をカップリングさせてキノン色素を生
成させる。この方法は、測定感度が高い、反応が早くて
簡便であることより自動分析機への適用が容易であるな
どの利点を持つ好ましい方法である。さらには、アニリ
ン系トリンダー試薬としては特に限定されないが、高感
度のN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピル)−3−メチルアニリン(略称:TOOS)を使
用するのが好ましい。それ以外にも、N−エチル−N−
スルホプロピル−3−メトキシアニリン(略称:ADP
S)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−
3,5−ジメトキシアニリン(略称:HDAOS)、N
−エチル−N−スルホプロピル−3−メチルアニリン
(略称:TOPS)などが挙げられる。なお、一般にト
リンダー試薬とは、ハロゲン化フェノール誘導体に代表
されるフェノール系水素供与体をいう。これらは、当初
Trinderらが開発した4-アミノアンチピリンとフェノー
ルの過酸化水素存在下でのペルオキシダーゼによる酸化
縮合による呈色が、さらに多くの研究者たちによって検
討を加えられ見出されたものであるが、さらに近年、よ
り感度の高いものとして、アニリン誘導体を水素供与体
としたアニリン系トリンダー試薬が開発され汎用されて
いる。
【0018】本発明の汎用自動分析機への適用は、例え
ば次のように行うことが出来る。第一ステップとして、
イヌリンを酵素的に分解し生成したフルクトースを酸素
の存在下でフルクトースデヒドロゲナーゼおよび電子受
容体と反応させて過酸化水素を生成させ、次いで第二ス
テップとして、生成した過酸化水素を定量させる。試薬
形態は特に限定されないが、液状2試薬や、測定直前に
複数のパーツを混合するタイプのものでもよく、そのう
ちの一部がバイアルなどの固形製剤であってもよい。
【0019】第二ステップにおいては、電子受容体が残
っていると発色した色素を褪色させたり、アニリン系ト
リンダー試薬に直接反応して測定に妨害を与える可能性
があるので、その作用を抑える手段を講じることが望ま
しい。反応抑制方法には、4℃以下に冷却する、少量の
塩酸を添加する、SDSを添加するなどが考えられる
が、前二者の方法では自動分析機の制約上困難であり、
SDSを反応停止剤として試薬(第二試薬)へ添加する
方法には、冷蔵保存中に析出する問題点があった。本発
明では、このような問題点のない反応停止剤として、例
えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含ませる
ことが好ましい。具体例としては、例えばネオペレック
スF−65(花王製)などが挙げられる。それ以外に
も、例えば、ニューレックスペーストH(日本油脂)、
ルノックス100(東邦化学工業株式会社)などを用い
てもよい。
【0020】本発明のイヌリン測定方法には、必要に応
じて上述したものに加えてさらにその他の添加剤を共存
せしめても良い。該添加剤としては、N−トリス(ヒド
ロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルフォニッ
クアシッド(略称:TES)などのグッド緩衝液や酢酸
−酢酸ナトリウム緩衝液をはじめとする各種緩衝液、ポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のような
界面活性剤、塩化ナトリウムなどの塩類、アルブミンや
ポリエチレングリコールなどの高分子化合物、アミノ酸
類、糖類、シクロデキストリン類等のような安定化剤、
抗生物質、アジ化ナトリウム等のような防腐剤、EDT
A(又はその塩)等のようなキレート剤などが挙げられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0021】本発明におけるイヌリン測定用試薬は、緩
衝液、イヌリン分解酵素、NADまたはNADPを電子
受容体としないフルクトースデヒドロゲナーゼ、1−メ
トキシ−PMS、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチ
ピリン、アニリン系トリンダー試薬、及びドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムを含むことを特徴とする。緩
衝液としては、pH4〜9である酢酸緩衝液、リン酸緩
衝液、MES(2−モルフォリノエタンスルフォニック
アシッド)緩衝液、TES(N‐トリス(ヒドロキシメ
チル)メチル−2―アミノエタンスルフォニックアシッ
ド)緩衝液などのグッド緩衝液、等を用いるのが好まし
い。また、アニリン系トリンダー試薬としては、TOO
S、ADPS、HDAOS、TOPSなどが好ましい。
また、上述したような種々の添加剤を含んでいてもよ
い。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例により特に限定される
ものでないことは言うまでもない。
【0023】実施例1:イヌリン測定(日立7170自
動分析機への適用) 1.試薬の調製 下記組成からなる試薬をそれぞれ調製した。 R1(濃度はR1中) 酢酸緩衝液(pH5.0) 0.05mol/L イヌリナーゼ(ノボ・ノルディスク社製Fructozyme)
30単位/mL フルクトースデヒドロゲナーゼ(東洋紡績株式会社製F
CD−301) 100U/mL 1−メトキシ−PMS 100mg/L R2(濃度はR2中) TES緩衝液(pH7.5) 0.05mol/L ペルオキシダーゼ(東洋紡績株式会社製PEO−30
1) 10U/mL 4−アミノアンチピリン 0.1g/L アニリン系トリンダー試薬(TOOS) 1g/L ネオペレックスF−65(花王製) 20g/L
【0024】2.試料の調製 イヌリン水溶液は、0,10,20,30,40,50mg
/dLの各濃度に調製して用いた。
【0025】3.測定 日立7170自動分析機を使用した。試料をそれぞれ
2.0μL添加後すぐR1を180μLを添加し混和後
37℃にて5分間静置した後と、その後R2を180μ
L添加し5分間静置した後の2ポイントエンド法で54
6nmにおける吸光度を800nmを副波長にして測定
した。ブランク、基準液(20mg/dL)についても
同様に測定し、次の式によりイヌリン濃度を求めた。
【0026】
【数1】
【0027】4.結果 表1に示す。50mg/dLまで良好な直線性が得られ
ていることが認められる。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2:試薬の保存 1.試薬の調製 下記組成からなる試薬をそれぞれ調製した。 R1(濃度はR1中) 酢酸緩衝液(pH5.0) 0.05mol/L イヌリナーゼ(ノボ・ノルディスク社製Fructozyme)
30単位/mL フルクトースデヒドロゲナーゼ(東洋紡績株式会社製F
CD−301) 100U/mL 1−メトキシ−PMS 100mg/L R2(濃度はR2中) TES緩衝液(pH7.5) 0.05mol/L ペルオキシダーゼ(東洋紡績株式会社製PEO−30
1) 10U/mL 4−アミノアンチピリン 0.1g/L アニリン系トリンダー試薬(TOOS) 1g/L (ここまで実施例、比較例共通) 実施例2:ドデシルベンセンスルホン酸ナトリウム(花
王製ネオペレックスF−65) 15g/L 比較例2:ドデシル硫酸ナトリウム(ナカライテスク
製) 15g/L
【0030】2.試薬の保存 4℃冷蔵庫にて保存し、析出の有無を目視で観察した。 3.結果 表2に示す。実施例2では4℃、1週間の保存を行って
も析出は確認されないが、比較例2では冷蔵保存により
析出が生じる。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明は簡便かつ正確に
イヌリン濃度を測定できる方法を提供することができる
ものである。また、自動分析機への適用も容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 AA13 AA16 CA25 CA26 CB03 DA30 DA32 FA25 FA26 FA29 FB01 GC10 4B063 QA01 QQ67 QQ68 QR04 QS28 QS36 QX02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イヌリンを酵素的に分解することにより
    生成したフルクトースを測定するに際し、NAD(ニコ
    チンアミドアデニンヌクレオチド)またはNADP(ニ
    コチンアミドアデニンヌクレオチドリン酸)を電子受容
    体としないフルクトースデヒドロゲナーゼを用いて電子
    受容体を介して酸素との反応により生成する過酸化水素
    を測定するイヌリン測定方法において、電子受容体が1
    −メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチルスルフェ
    ート(略称:1−メトキシ−PMS)であり、かつ過酸
    化水素をペルオキシダーゼの触媒作用により4−アミノ
    アンチピリンとアニリン系トリンダー試薬がカップリン
    グして生成するキノン色素の増加を測定するイヌリン測
    定方法。
  2. 【請求項2】 第一ステップとしてイヌリンを酵素的に
    分解することにより生成したフルクトースを酸素の存在
    下でフルクトースデヒドロゲナーゼおよび電子受容体と
    反応させて過酸化水素を生成させ、次いで第二ステップ
    として生成した過酸化水素を定量する請求項1に記載の
    イヌリン測定方法。
  3. 【請求項3】 第二ステップにおいて過酸化水素の増加
    を測定する際に電子受容体の作用を抑える目的でドデシ
    ルベンゼンスルホン酸ナトリウムを作用させる請求項1
    または2に記載のイヌリン測定方法。
  4. 【請求項4】アニリン系トリンダー試薬がN−エチル−
    N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メ
    チルアニリン(略称:TOOS)である請求項1〜3の
    いずれかに記載のイヌリン測定方法。
  5. 【請求項5】 緩衝液、イヌリン分解酵素、NADまた
    はNADPを電子受容体としないフルクトースデヒドロ
    ゲナーゼ、1−メトキシ−PMS、ペルオキシダーゼ、
    4−アミノアンチピリン、アニリン系トリンダー試薬、
    及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むこと
    を特徴とするイヌリン測定用試薬。
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