JP2002118264A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002118264A
JP2002118264A JP2000306139A JP2000306139A JP2002118264A JP 2002118264 A JP2002118264 A JP 2002118264A JP 2000306139 A JP2000306139 A JP 2000306139A JP 2000306139 A JP2000306139 A JP 2000306139A JP 2002118264 A JP2002118264 A JP 2002118264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOIデバイスの占有面積の増加を抑えつ
つ、SOIデバイスにおけるインパクトイオン化に伴う
基板浮遊効果を十分に抑制できる半導体装置及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置は、支持基板
2、その上に形成された絶縁膜3及びその上に形成され
た単結晶Si層4を有するSOI基板1と、単結晶Si
層4の表面に形成されたゲート酸化膜6と、このゲート
酸化膜上に形成されたゲート電極7と、単結晶Si層4
に形成され、ゲート電極7の側壁側の下方に形成された
ソース/ドレイン領域の拡散層16,17と、上記絶縁
膜3に形成された、ゲート電極7の下方に位置するピン
ホール3aと、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI構造を有す
る半導体装置及びその製造方法に関する。特には、基板
浮遊効果を十分に抑制できる半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁膜上の単結晶半導体層にトランジス
タを構成する手法はSOI(Silicon On Insulator)構造
として公知である。以下、SOI基板に形成されたMO
Sトランジスタについて説明する。
【0003】図3(a),(b)は、従来の半導体装置
の製造方法を示す断面図である。まず、SOI基板10
1を準備する。このSOI基板101は、単結晶シリコ
ンからなる支持基板102と、この支持基板102上に
形成された絶縁膜103と、この絶縁膜103上に形成
された単結晶Si層104と、から構成されている。な
お、SOI基板101は、種々の製造方法により製造す
ることが可能であり、例えば、張り合わせ法、SIMO
X(separation by Implanted oxygen)などにより製造す
ることも可能である。張り合わせ法とは、表面に絶縁膜
を有するシリコン基板を2つ準備し、これらのシリコン
基板の絶縁膜を互いに張り合わせることによりSOI基
板を製造する方法である。SIMOXとは、単結晶シリ
コン基板中に酸素を高濃度にイオン注入してシリコン基
板内部に酸化膜を形成することによりSOI基板を製造
する方法である。
【0004】次に、図3(a)に示すように、単結晶S
i層104にトレンチを形成し、このトレンチ内にシリ
コン酸化膜を埋め込む。これにより、絶縁膜103上の
素子分離領域にはシリコン酸化膜からなる素子分離膜1
05が形成される。次に、単結晶Si層104にP型不
純物をイオン注入する。
【0005】この後、単結晶Si層104の表面に熱酸
化法によりゲート酸化膜106を形成する。次に、この
ゲート酸化膜106を含む全面上にポリシリコン膜を堆
積し、このポリシリコン膜をパターニングすることによ
り、ゲート酸化膜上にゲート電極107が形成される。
【0006】次に、SOI基板101を回転させなが
ら、単結晶Si層104の底部で濃度が最大となるよう
な条件で高エネルギーのArイオン109を斜めにイオ
ン注入する。これにより、ゲート電極の下方に位置する
単結晶Si層104の底部に結晶欠陥からなるダメージ
層111が形成される。このダメージ層111は、SO
Iデバイスにおけるインパクトイオン化に伴う基板浮遊
効果を抑制するためのものである。つまり、ダメージ層
が無い場合は、単結晶Si層104が支持基板102か
ら絶縁されているので、ドレイン強電界等により発生し
た少数キャリア(正孔)が単結晶Si層内に過渡的に蓄
積され、これにより閾値電圧が変動するが、ダメージ層
111がある場合は、単結晶Si層内に発生した正孔の
再結合を促し、正孔のライフタイムを短くすることによ
り、単結晶Si層内に正孔が蓄積されるのを抑制するこ
とができ、基板浮遊効果を抑制することができる。
【0007】この後、図3(b)に示すように、ゲート
電極107をマスクとして低濃度のN型不純物イオンを
イオン注入する。次に、ゲート電極107を含む全面上
にCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリ
コン酸化膜を堆積し、このシリコン酸化膜を全面エッチ
ングすることにより、ゲート電極107の側壁にはシリ
コン酸化膜からなるサイドウォール113が形成され
る。
【0008】次に、サイドウォール113及びゲート電
極107をマスクとしてN型不純物イオンをイオン注入
する。この後、SOI基板101にアニールを施すこと
により、単結晶Si層104には低濃度のN型拡散層1
15及びソース/ドレイン領域のN型拡散層116,1
17が形成される。
【0009】ところで、上記従来の半導体装置の製造方
法では、Arイオン109をイオン注入する際、単結晶
Si層104の底部で濃度が最大となるような条件とす
ることにより、単結晶Si層の底部に結晶欠陥からなる
ダメージ層111が形成されるようにしている。このた
め、結晶欠陥の濃度は単結晶Si層の底部が最も高くな
る。しかし、この結晶欠陥は、単結晶Si層の底部より
濃度は低いが、結晶欠陥が形成されて欲しくない場所で
あるソース/ドレイン領域の拡散層116,117にも
形成されてしまう。これにより、例えばNチャンネルM
OSトランジスタの場合、多数キャリア(電子)がソー
ス/ドレイン領域の結晶欠陥(ダメージ部分)にトラッ
プされてしまい、所望のトランジスタ性能を発揮するこ
とができなくなる。
【0010】図4は、他の従来の半導体装置を示す平面
図である。この半導体装置は、ドレイン強電界等により
発生した少数キャリア(正孔)を単結晶Si層に接続し
ているボディコンタクト部から抜き取ることにより、基
板浮遊効果を抑制するものである。
【0011】半導体装置はSOI基板を有し、このSO
I基板は、単結晶シリコンからなる支持基板、この支持
基板上に形成された絶縁膜、及び、この絶縁膜上に形成
された単結晶Si層104から構成されている。
【0012】単結晶Si層104には素子分離膜105
が形成されている。素子分離膜105は絶縁膜上の素子
分離領域に位置している。単結晶Si層104にはP型
不純物が導入されている。単結晶Si層104の表面に
はゲート酸化膜(図示せず)が形成されており、このゲ
ート酸化膜上にはゲート電極107が形成されている。
また、単結晶Si層にはソース/ドレイン領域のN型拡
散層116,117が形成されている。単結晶Si層1
04にはボディコンタクト部121〜123が形成され
ている。
【0013】上述した他の従来の半導体装置の製造方法
では、単結晶Si層内に発生した正孔をボディコンタク
ト部121〜123から引き抜くことにより、単結晶S
i層内に正孔が蓄積されるのを抑えて基板浮遊効果を抑
制することができる。
【0014】しかしながら、単結晶Si層104にボデ
ィコンタクト部121〜123を形成すると、基板浮遊
効果を抑制することはできるが、図4に示すように、ボ
ディコンタクト部を形成するための領域が必要となるの
で、デバイスの占有面積が増加する原因となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の半導体装置
の製造方法では、結晶欠陥が形成されて欲しくない場所
であるソース/ドレイン領域の拡散層116,117に
も形成されてしまい、それにより、多数キャリアがソー
ス/ドレイン領域の結晶欠陥にトラップされてしまう。
その結果、所望のトランジスタ性能を発揮することがで
きなくなる。また、上記他の従来の半導体装置では、ボ
ディコンタクト部を形成するための領域が必要となるの
で、デバイスの占有面積が増加するという問題がある。
【0016】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、SOIデバイスの占有面
積の増加を抑えつつ、SOIデバイスにおけるインパク
トイオン化に伴う基板浮遊効果を十分に抑制できる半導
体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置は、支持基板、その上に形
成された絶縁膜及びその上に形成された単結晶Si層を
有するSOI基板と、単結晶Si層の表面に形成された
ゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に形成されたゲー
ト電極と、単結晶Si層に形成され、ゲート電極の側壁
側の下方に形成されたソース/ドレイン領域の拡散層
と、上記絶縁膜に形成された、ゲート電極の下方に位置
するピンホールと、を具備することを特徴とする。
【0018】上記半導体装置によれば、ゲート電極及び
ソース/ドレイン領域の拡散層からなるトランジスタを
SOI基板に形成し、そのSOI基板の絶縁膜にゲート
電極の下方に位置するピンホールを設けている。これに
より、単結晶Si層内に発生したインパクトイオン化に
伴う正孔をピンホールから支持基板側へ効率的に引き抜
くことができる。従って、正孔のライフタイムが短くな
り、単結晶Si層内に正孔が蓄積されるのを抑制でき、
基板浮遊効果を十分に抑制することができる。
【0019】また、本発明に係る半導体装置において
は、上記ピンホールが複数形成されていることも可能で
ある。これにより、単結晶Si層内に発生したインパク
トイオン化に伴う正孔をピンホールから支持基板側へ引
き抜く効率をさらに上げることができる。
【0020】また、本発明に係る半導体装置において
は、上記絶縁膜に形成された、上記ソース/ドレイン領
域の拡散層の下に位置するピンホールをさらに含むこと
も可能である。これにより、単結晶Si層内に発生した
インパクトイオン化に伴う正孔をピンホールから支持基
板側へ引き抜く効率をさらに上げることができる。
【0021】本発明に係る半導体装置の製造方法は、支
持基板上に形成された第1絶縁膜と、第1絶縁膜に形成
された第1ピンホールと、を有する第1の基板を準備す
る工程と、単結晶Si層上に形成された第2絶縁膜と、
第2絶縁膜に形成された第2ピンホールと、を有する第
2の基板を準備する工程と、第1ピンホールと第2ピン
ホールがつながるように位置合わせして第1絶縁膜と第
2絶縁膜を張り合わせることにより、支持基板、その上
に形成された絶縁膜及びその上に形成された単結晶Si
層を有するSOI基板を形成する工程と、単結晶Si層
の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、このゲート絶
縁膜上に、第1ピンホールと第2ピンホールとの上方に
位置するゲート電極を形成する工程と、ゲート電極をマ
スクとして単結晶Si層に不純物イオンを注入する工程
と、単結晶Si層にアニールを施すことにより、単結晶
Si層にソース/ドレイン領域の拡散層を形成する工程
と、を具備することを特徴とする。
【0022】本発明に係る半導体装置の製造方法は、支
持基板上に形成された第1絶縁膜と、第1絶縁膜に形成
された第1ピンホール及び第2ピンホールと、を有する
第1の基板を準備する工程と、単結晶Si層上に形成さ
れた第2絶縁膜と、第2絶縁膜に形成された第3ピンホ
ール及び第4ピンホールと、を有する第2の基板を準備
する工程と、第1ピンホールと第3ピンホールがつなが
ると共に第2ピンホールと第4ピンホールがつながるよ
うに位置合わせして第1絶縁膜と第2絶縁膜を張り合わ
せることにより、支持基板、その上に形成された絶縁膜
及びその上に形成された単結晶Si層を有するSOI基
板を形成する工程と、単結晶Si層の表面にゲート絶縁
膜を形成する工程と、このゲート絶縁膜上に、第1ピン
ホールと第3ピンホールとの上方に位置するゲート電極
を形成する工程と、ゲート電極をマスクとして単結晶S
i層に不純物イオンを注入する工程と、単結晶Si層に
アニールを施すことにより、単結晶Si層に、第2ピン
ホールと第4ピンホールの上方に位置するソース/ドレ
イン領域の拡散層を形成する工程と、を具備することを
特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態による半導体装置を示す断面図である。
【0024】半導体装置は、SOI基板1を有し、この
SOI基板1は、単結晶シリコンからなる支持基板2、
この支持基板2上に形成された絶縁膜(BOX層)3、
及び、この絶縁膜3上に形成された単結晶Si層4から
構成されている。BOX層3には、後記ゲート電極7の
下方に位置するピンホール3aが形成されている。この
ピンホール3aの内径は1〜10nm程度が好ましい。
その理由は、内径が大きすぎるとリーク電流が大きくな
り、逆に小さすぎると効率的に正孔を引き抜くことがで
きなくなるからである。
【0025】単結晶Si層4には素子分離膜5が形成さ
れている。素子分離膜5はBOX層3上の素子分離領域
に位置している。単結晶Si層4にはP型不純物が導入
されている。単結晶Si層4の表面にはゲート酸化膜6
が形成されており、このゲート酸化膜6上にはゲート電
極7が形成されている。また、単結晶Si層には、低濃
度のN型拡散層15及びソース/ドレイン領域のN型拡
散層16,17が形成されている。
【0026】次に、上記半導体装置の製造方法について
説明する。まず、SOI基板1を準備する。このSOI
基板1は、単結晶シリコンからなる支持基板2と、この
支持基板2上に形成された絶縁膜(BOX層)3と、こ
の絶縁膜3上に形成された単結晶Si層4と、から構成
されている。BOX層3にはピンホール3aが形成され
ており、このピンホール3aは後記ゲート電極の下方に
位置している。なお、SOI基板1は、種々の製造方法
により製造することが可能であるが、張り合わせ法、S
IMOXなどにより製造することも可能である。張り合
わせ法の場合、表面に絶縁膜を有するシリコン基板を2
つ準備し、両方の絶縁膜に予めピンホールを形成してお
き、両方のピンホールがつながるように位置合わせして
両方の絶縁膜を互いに張り合わせることにより、絶縁膜
(BOX層)3にピンホール3aを備えたSOI基板1
を製造する。
【0027】次に、図1に示すように、単結晶Si層4
にトレンチを形成し、このトレンチ内を含む全面上にC
VD法によりシリコン酸化膜を堆積する。この後、単結
晶Si層4の上に存在するシリコン酸化膜をエッチバッ
ク又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨
により除去する。これにより、トレンチ内にシリコン酸
化膜が埋め込まれ、BOX層3上の素子分離領域にはシ
リコン酸化膜からなる素子分離膜5が形成される。次
に、単結晶Si層4にP型不純物をイオン注入する。
【0028】この後、単結晶Si層4の表面に熱酸化法
によりゲート酸化膜6を形成する。次に、このゲート酸
化膜6を含む全面上にCVD法によりポリシリコン膜を
堆積し、このポリシリコン膜をパターニングすることに
より、ゲート酸化膜上にゲート電極7が形成される。こ
のゲート電極7はピンホール3aの上方に位置してい
る。
【0029】次に、ゲート電極7をマスクとして低濃度
のN型不純物イオンをイオン注入する。次に、ゲート電
極7を含む全面上にCVD法によりシリコン酸化膜を堆
積し、このシリコン酸化膜を全面エッチングすることに
より、ゲート電極7の側壁にはシリコン酸化膜からなる
サイドウォール13が形成される。
【0030】この後、サイドウォール13及びゲート電
極7をマスクとしてN型不純物イオンをイオン注入し、
SOI基板1にアニールを施す。これにより、単結晶S
i層4には低濃度のN型拡散層15及びソース/ドレイ
ン領域のN型拡散層16,17が形成される。
【0031】上記第1の実施の形態によれば、ゲート電
極7及びソース/ドレイン領域のN型拡散層16,17
からなるトランジスタをSOI基板1に形成し、そのS
OI基板1のBOX層3にゲート電極7の下方に位置す
るピンホール3aを設けている。これにより、SOIデ
バイスにおけるインパクトイオン化に伴う基板浮遊効果
を効率的に抑制することができる。つまり、BOX層3
にピンホール3aを設けていない場合は、単結晶Si層
4が支持基板2から絶縁されているので、ドレイン強電
界等により発生した少数キャリア(正孔)が単結晶Si
層内に過渡的に蓄積され、これにより閾値電圧が変動す
るが、ピンホール3aを設けることにより、単結晶Si
層内に発生したインパクトイオン化に伴う正孔をピンホ
ール3aから支持基板2側へ効率的に引き抜くことがで
きる。従って、正孔のライフタイムが短くなり、単結晶
Si層内に正孔が蓄積されるのを抑制でき、基板浮遊効
果を抑制することができる。
【0032】また、本実施の形態では、上述したように
BOX層3にピンホール3aを設けることにより基板浮
遊効果を抑制している。このため、前述した従来の半導
体装置のような多数キャリアがソース/ドレイン領域の
結晶欠陥にトラップされることがない。さらに、前述し
た他の従来の半導体装置のようなデバイスの占有面積が
増加することもない。
【0033】図2は、本発明の第2の実施の形態による
半導体装置を示す断面図であり、図1と同一部分には同
一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0034】絶縁膜(BOX層)3には、ゲート電極7
の下方に位置するピンホール3a、及び、ソース/ドレ
イン領域のN型拡散層16,17それぞれの下方に位置
するピンホール3b,3cが形成されている。
【0035】SOI基板を張り合わせ法により製造する
場合、表面に絶縁膜を有するシリコン基板を2つ準備
し、両方の絶縁膜に予めピンホールを形成しておき、両
方のピンホールがつながるように位置合わせして両方の
絶縁膜を互いに張り合わせることにより、BOX層3に
ピンホール3a〜3cを備えたSOI基板1を製造す
る。
【0036】上記第2の実施の形態においても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができ、しかも、BO
X層3にところどころピンホール3a〜3cを空けてい
るため、単結晶Si層内に発生したインパクトイオン化
に伴う正孔をピンホール3a〜3cから支持基板2側へ
引き抜く効率をさらに上げることができる。
【0037】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
ピンホールの形状や大きさは適宜変更可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゲ
ート電極及びソース/ドレイン領域の拡散層からなるト
ランジスタをSOI基板に形成し、そのSOI基板の絶
縁膜にゲート電極の下方に位置するピンホールを設けて
いる。したがって、SOIデバイスの占有面積の増加を
抑えつつ、SOIデバイスにおけるインパクトイオン化
に伴う基板浮遊効果を十分に抑制できる半導体装置及び
その製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置を
示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による半導体装置を
示す断面図である。
【図3】(a),(b)は、従来の半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図4】他の従来の半導体装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1,101 SOI基板 2,102 支持基板 3,103 絶縁膜(BOX層) 3a〜3c ピンホール 4,104 単結晶Si層 5,105 素子分離膜 6,106 ゲート酸化膜 7,107 ゲート電極 13,113 サイドウォール 15,115 低濃度のN型拡散層 16,116 ソース拡散層 17,117 ドレイン拡散層 109 Arイオン 111 ダメージ層 121〜123 ボディコンタクト部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板、その上に形成された絶縁膜及
    びその上に形成された単結晶Si層を有するSOI基板
    と、 単結晶Si層の表面に形成されたゲート絶縁膜と、 このゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 単結晶Si層に形成され、ゲート電極の側壁側の下方に
    形成されたソース/ドレイン領域の拡散層と、 上記絶縁膜に形成された、ゲート電極の下方に位置する
    ピンホールと、 を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記ピンホールが複数形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記絶縁膜に形成された、上記ソース/
    ドレイン領域の拡散層の下に位置するピンホールをさら
    に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 支持基板上に形成された第1絶縁膜と、
    第1絶縁膜に形成された第1ピンホールと、を有する第
    1の基板を準備する工程と、 単結晶Si層上に形成された第2絶縁膜と、第2絶縁膜
    に形成された第2ピンホールと、を有する第2の基板を
    準備する工程と、 第1ピンホールと第2ピンホールがつながるように位置
    合わせして第1絶縁膜と第2絶縁膜を張り合わせること
    により、支持基板、その上に形成された絶縁膜及びその
    上に形成された単結晶Si層を有するSOI基板を形成
    する工程と、 単結晶Si層の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、 このゲート絶縁膜上に、第1ピンホールと第2ピンホー
    ルとの上方に位置するゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極をマスクとして単結晶Si層に不純物イオン
    を注入する工程と、 単結晶Si層にアニールを施すことにより、単結晶Si
    層にソース/ドレイン領域の拡散層を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 支持基板上に形成された第1絶縁膜と、
    第1絶縁膜に形成された第1ピンホール及び第2ピンホ
    ールと、を有する第1の基板を準備する工程と、 単結晶Si層上に形成された第2絶縁膜と、第2絶縁膜
    に形成された第3ピンホール及び第4ピンホールと、を
    有する第2の基板を準備する工程と、 第1ピンホールと第3ピンホールがつながると共に第2
    ピンホールと第4ピンホールがつながるように位置合わ
    せして第1絶縁膜と第2絶縁膜を張り合わせることによ
    り、支持基板、その上に形成された絶縁膜及びその上に
    形成された単結晶Si層を有するSOI基板を形成する
    工程と、 単結晶Si層の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、 このゲート絶縁膜上に、第1ピンホールと第3ピンホー
    ルとの上方に位置するゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極をマスクとして単結晶Si層に不純物イオン
    を注入する工程と、 単結晶Si層にアニールを施すことにより、単結晶Si
    層に、第2ピンホールと第4ピンホールの上方に位置す
    るソース/ドレイン領域の拡散層を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183987A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Samsung Electronics Co Ltd 非対称埋没絶縁膜を採択して二つの異なる動作を有する半導体素子及びその製造方法
US7361956B2 (en) 2003-11-07 2008-04-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device having partially insulated field effect transistor (PiFET) and method of fabricating the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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