JP2002116076A - ガスメーターのゼロ点補正方法及びガスメーター - Google Patents

ガスメーターのゼロ点補正方法及びガスメーター

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JP2002116076A
JP2002116076A JP2000309111A JP2000309111A JP2002116076A JP 2002116076 A JP2002116076 A JP 2002116076A JP 2000309111 A JP2000309111 A JP 2000309111A JP 2000309111 A JP2000309111 A JP 2000309111A JP 2002116076 A JP2002116076 A JP 2002116076A
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gas flow
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Hiroshi Matsushita
博 松下
Shuichi Okada
修一 岡田
Shigeru Tagawa
滋 田川
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切にゼロ点設定を行なえる補正方法を得
る。 【解決手段】 流量計測部2より上流側のガス流路を遮
断可能なガス流路遮断手段3を備え、間欠的に計測され
る瞬時流量から一定積算時間内における積算流量を求め
るガスメーターのゼロ点補正を行なうに、ガスメーター
100を通過するガス流がないと推定されるガス非使用
時に、前記ガス流路遮断手段3を働かせて、ガス流路1
を遮断し、ガス流路1が遮断されたガス流路遮断状態に
おいて、ガス流路遮断部10より下流側のガス圧力を検
出して、圧力降下の有無を確認し、圧力降下が無いと確
認された場合に、流量計測を実行し、計測結果に基づい
て、流量のゼロ点設定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、超音波を
利用した流量測定構造を有し、所謂、瞬時流量計測構造
を有するガスメーターのゼロ点補正方法、もしくはこの
ようなゼロ点補正構造を採用するガスメーター、あるい
は、漏洩確認後に自動復帰するガスメーターの復帰方法
等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスメーターに使用されている流
量計としては、容積型の膜式のものが主流であるが、そ
の利便性等との関係から、超音波や熱伝導式流量センサ
ーを利用した流量計が提案されている。
【0003】このような瞬時流量計測型の流量計にあっ
ては、実際の流量出力にあたって、所定の積算時間内に
おいて、逐次計測されてくる瞬時流量から積算流量が計
算され、この積算流量が出力される。
【0004】しかしながら、超音波流量計等において
は、ガスの温度や構成機器の温度変化などによって流量
ゼロの状態を測定しているにも拘わらず、流量を計測す
る可能性がある。この問題は、主には、超音波流量計を
例に採ると、この流量計に備えられる超音波振動子の特
性、あるいは、その後段側に備えられる信号処理用の電
子回路等において発生しやすい。
【0005】このような問題に対して、ゼロ点を補正す
る方法として、特開2000−146658号公報で
は、計測流量がゼロの時(つまり流量計の流量出力が0
となる時)にメーターに搭載されているガス遮断装置を
駆動させて、ガス流路を遮断し、このガス流路遮断状態
で流量を計測して、計測される流量を新たなゼロ点とす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来から使用さ
れてきた流量計として膜式流量計があるが、この流量計
にあっては、保安機能として、漏洩を検知する機能が搭
載されている。これは、安全上の理由から一定の監視期
間(例えば30日間程度)にわたって、ガスの連続的な
漏洩の有無を検知して、警報等を発する機能である。
【0007】この漏洩検査は、比較的小流量のガス流が
一定期間連続して漏れている場合、即ち、膜式流量計の
下流側の配管で微小漏洩が連続的に発生している場合
に、これを検知して警報を発するものであり、この漏洩
検知の監視は、3〜5リットル/hの流量を、25%程
度の誤差で、例えば30日連続して測定する。そして、
30日間連続して上記のような微小流量が計測された場
合に、漏洩が発生している可能性があると判断して、前
記の警報等を発する。
【0008】この漏洩監視は、流量計として瞬時流量計
測型のものを採用する場合にあっても必要とされ、この
場合、瞬時流量計測型のもののほうが、所謂、その測定
原理より、ゼロ点の設定を厳密に行なう必要がある。
【0009】さらに、今日のガスメーターには、復帰漏
洩確認機能が備えられている。この機能は、地震、ガス
機器の誤操作等の何らかの要因によりガス流路遮断操作
がなされた場合に、その流路再開の前に二次側に漏洩が
無いことを確認してガス流路の復帰を行なうための機能
である。
【0010】さて、先に説明したゼロ点設定(補正)の
従来技術では、弁閉状態のみを判断基準とし、この状態
において出力されてくる流量を、流量ゼロと見なして、
ゼロ点補正をするため、例えば、弁閉状態で実際に3リ
ットル/hの微小漏洩がある場合(流量計より下流側で
微小な漏れが発生している場合)でも、そこをゼロ点と
して設定する可能性がある。
【0011】このようにしてゼロ点補正された場合は、
計測値に−3リットル/hのずれが発生することとなる
ので、3リットル/hの微小漏洩を検出することができ
なくなり、微小流量域での計測誤差も大きくなるという
問題が発生する。このようなゼロ点補正構造を採用する
場合のゼロ点補正の説明図を図4(イ)に、3リットル
/hの微小漏洩がある場合の問題の説明図を図4(ロ)
に示した。
【0012】本発明の目的は、ゼロ点補正にあって、上
記のような問題を発生することなく、適切にゼロ点設定
を行なえる補正方法を得ると共に、この方法を使用する
ガスメーターを得ることにある。
【0013】更なる、本願の目的は、復帰漏洩確認機能
を備えたガスメーターにあって、そのゼロ点補正を適切
に行なう方法を得ると共に、ゼロ点設定が適切に行なえ
る機能を有するガスメーターを得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による、流量計測部より上流側のガス流路を遮
断可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測される
瞬時流量から一定積算時間内における積算流量を求める
ガスメーターのゼロ点補正方法の特徴手段は請求項1に
記載されているように、ガスメーターを通過するガス流
がないと推定されるガス非使用時に、前記ガス流路遮断
手段を働かせて、前記ガス流路を遮断し、前記ガス流路
が遮断されたガス流路遮断状態において、ガス流路遮断
部より下流側のガス圧力を検出して、圧力降下の有無を
確認し、前記圧力降下が無いと確認された場合に、流量
計測を実行し、計測結果に基づいて、流量のゼロ点設定
を実行することにある。
【0015】この方法にあっては、例えば、ガスメータ
ーからの流量出力が0とされる時や、ガスメーターが設
置されている設定対象(例えば各家庭)が、通常、ガス
を消費しない時間帯(午前2時から午前5時頃)等の、
ガス非使用時を推定、特定しておき、この時点に、ガス
流路遮断手段を働かせて、ガス流路を遮断する。
【0016】この遮断状態において、ガス流路遮断部よ
り下流側のガス圧力を検出する。このような検出操作を
行なうと、下流側に漏れ等のガス流発生要因がある場合
は、圧力の変化が経時的に検出されることとなる。一
方、このようなガス流発生要因が無い場合は、圧力変化
は発生しない。
【0017】従って、ガス圧力の検出結果に従って、圧
力降下の有無を判断し、この有無に基づいて、ゼロ点の
設定にあたっては、遮断状態で、圧力降下が無いと確認
された状態で、計測される流量をゼロ点とする。
【0018】このような2条件を満足する状態で、真に
ガス流が発生していない状態を判別して、ゼロ点の設定
を行なうことにより、下流側での微小な漏れがある場合
に、誤ってゼロ点を設定してしまうのを避けることがで
きる。
【0019】さて、このようなガスメーターのゼロ点補
正方法を使用するガスメーターとしては、これを請求項
3に記載されているように、流量計測部より上流側のガ
ス流路を遮断可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に
計測される瞬時流量から一定積算時間内における積算流
量を求める流量算出手段と、前記ガス流路遮断手段によ
るガス流路遮断部より下流側のガス圧力を検出する圧力
検出手段とを備えたガスメーターを構成するに、ガスメ
ーターを通過するガス流がないと推定されるガス非使用
時に、前記ガス流路遮断手段を働かせて、前記ガス流路
を遮断する遮断制御手段と、前記ガス流路が遮断された
ガス流路遮断状態において、前記圧力検出手段を働かせ
て、ガス流路遮断部より下流側のガス圧力を検出して、
圧力降下の有無を確認する確認手段と、前記圧力降下が
無いと確認された場合に、流量計測を実行し、計測結果
に基づいて、流量のゼロ点設定をするゼロ点設定手段を
備えて構成すればよい。
【0020】このガスメーターにあっては、遮断制御手
段によりガス非使用時にガス流路の遮断が実行され、こ
の状態で、更に、確認手段により、圧力検出手段により
所定部のガス圧力が検出されると共に、圧力降下の有無
が検出される。
【0021】そして、ゼロ点設定手段が、例えば、ガス
流路が遮断状態で圧力降下が無い状態で計測される流量
を、流量のゼロ点とする。
【0022】結果、先の説明と同様に、微小流量漏れが
発生する状況にあっては、これを避けてゼロ点設定を適
切に行なえる。
【0023】本願の他の発明は、ガスメーターが復帰漏
洩確認機能を有している場合に関する。
【0024】即ち、流量計測部より上流側のガス流路を
遮断可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測され
る瞬時流量から一定積算時間内における積算流量を求め
るガスメーターにおいて、前記ガス流路遮断手段による
ガス流路遮断後のガス流路遮断状態で、ガス流路遮断部
より下流側のガス圧力を検出してガス漏洩検査を行な
い、ガス漏洩が無いと確認された後に、前記ガス流路遮
断手段を開状態に切替え可能とする復帰漏洩確認機能を
備えたガスメーターの復帰方法の特徴手段は、請求項2
に記載されているように、前記ガス流路遮断状態で前記
ガス漏洩が無いと確認された状態において、流量計測を
実行し、計測結果に基づいて、流量のゼロ点設定を行な
った後、前記開状態に切替え可能とするようにする。
【0025】先に説明した請求項1に係るガスメーター
のゼロ点補正方法との差異は、メーターが、復帰漏洩確
認機能を有することにあり、この復帰漏洩確認の前に、
ガス漏洩検査が行なわれる。そして、ガス漏洩が無いと
判断された状態で、流量計測を行ない、ゼロ点設定を行
なう。なお、ここでいう復帰漏洩確認機能とは、ガス使
用異常などにより、ガス流路を遮断し、その後流路を開
にする際に、漏洩確認を行なうガスメーターの機能のこ
とであり、ガス漏洩が認められた場合、復帰は行なえな
い。
【0026】即ち、前述の圧力降下の確認の代わりに、
復帰漏洩確認機能におけるガス漏洩の確認を利用する。
そして、遮断状態が確保され、ガス漏洩が無いと確認さ
れた状態で、流量計測を行ない、その計測値に基づいて
ゼロ点設定を行なう。このようにすることにより、前記
例と同じように、正しいゼロ点設定を行なうことができ
る。
【0027】さて、このようなガスメーターの復帰操作
を行なう場合は、流量計測部より上流側のガス流路を遮
断可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測される
瞬時流量から一定積算時間内における積算流量を求める
流量算出手段と、前記ガス流路遮断手段によるガス流路
遮断部より下流側のガス圧力を検出する圧力検出手段と
を備え、前記ガス流路遮断手段によるガス流路遮断後の
ガス流路遮断状態で、前記ガス流路遮断部より下流側の
ガス圧力を検出してガス漏洩検査を行ない、ガス漏洩が
無いと確認された後に、前記ガス流路遮断手段を開状態
に切替え可能とする復帰漏洩確認手段を備えたガスメー
ターを構成するに、請求項4に記載するように、前記ガ
ス流路遮断状態でガス漏洩が無いと確認された状態にお
いて、流量計測を実行し、計測結果に基づいて、流量の
ゼロ点設定を行なうゼロ点設定手段を備え、前記ゼロ点
設定手段によるゼロ点設定が実行された後、前記復帰漏
洩確認手段が、前記流量遮断状態から前記開状態に切替
える可能とすることが好ましい。
【0028】この復帰漏洩確認手段は、ガス流路の遮断
状態におけるガス漏洩の有無を判断して、ガス漏洩が無
いと確認した状態で、ガス流路遮断手段のよる遮断を解
除(開操作)可能とするものである。この解除操作は、
手動で行なわれてもいいし、自動で行なうこととしても
よい。
【0029】そして、この一連の操作段階にあって、ガ
ス漏洩が無いと確認された状態で、ゼロ点設定手段によ
り流量計測を伴って、その計測結果に基づいたゼロ点設
定を行なう。そして、この設定が終了した後に、ガス遮
断手段の開操作を可能とするのである。
【0030】このようにすることにより、このガスメー
ターにあっては、先に説明した請求項2に記載のガスメ
ーターの復帰方法を実施することとなり、その作用・効
果を奏することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本願のガスメーター100の構成
を図面に基づいて説明する。図1は、本願のガスメータ
ー100の機能ブロック図の一例であり、流量測定のた
めのハードウェア101と、この部位から出力されてく
る情報を処理するソフトウェアを格納した演算処理手段
102とから構成されている。
【0032】ハードウェア側の主要部は、流量計測対象
のガスが流れる流路1を、流量計測部2の上流側で遮断
可能な弁を備えたガス流路遮断手段3と、前記流量計測
部2に備えられる流量計測用の機器4と、前記流量計測
部のガス圧力を計測するための圧力センサーを備えた圧
力検出手段5とから構成されている。
【0033】一方、ソフトウェア側には、前記ガス流路
遮断手段3に対する制御手段としての遮断制御手段6、
前記流量計測用の機器4からの出力に応じて、その機器
構成に対応して瞬時流量を求めると共に、所定の積算時
間内の流量を積算流量として算出する流量算出手段7、
本願独特のゼロ点設定手段8及び、ガスメーターの保安
機能により何らかの異常が検出された状況で流路が遮断
された場合に、この遮断操作の後、下流側における漏洩
を確認して、漏洩が認められない場合に流路の遮断解除
を可能とする復帰漏洩確認手段9を備えている。通常、
復帰指令を発する復帰操作は、ガスメーター使用者によ
るメーターに備えられた操作ボタン(図外)を介して行
われるが、遠隔操作により復帰操作が行われてもよい。
【0034】以上が、本願のガスメーター100の主要
構造であるが、以下、個々の機能について順次説明す
る。
【0035】1 流量測定のための機能 流量測定には、超音波を利用した流量測定を行なうため
の機器4が利用されると共に、得られる出力が流量算出
手段7により処理される。
【0036】図1もしくは図3に示すように、ガスの流
れる流量計測部2に一対の超音波振動子41を流れ方向
に相対して設け、第一振動子41aから流れ方向に超音
波を送信し、第二振動子41bで受信されるまでの超音
波到達時間を計測し、逆に、第二振動子41bから流れ
に逆らって第一振動子41aに超音波を送信し、同様の
到達時間を計測する。このような動作制御は、機器4に
備えられている動作制御手段42によって、一回の流量
計測指令毎に実行される。
【0037】ここで、流れ方向に沿った到達時間がT1
で、流れと逆方向の到達時間がT2で、測定すべき流れ
と超音波伝播路との成す角がθ、流量計測部2の超音波
伝播経路の長さがLであるとき、流量計測部2における
ガスの流速Vは、 V=(1/T1−1/T2)×(L/(2×cos
(θ))) となる。
【0038】このようにして求まった流速Vと流量計測
部2の断面積sより、流量QはQ=k×V×s(kは流
量係数)として求まる。
【0039】このような超音波を利用した流量計測形態
は、各々の流量計測指令の下に、前記動作制御手段42
の動作制御により実行されると共に、得られる伝播時間
T1、T2より流速Vを、さらに流量導出する処理が、
前記流量算出手段7によって行われる。このようにして
得られる流量は、所謂、瞬時流量であり、各計測タイミ
ング毎に、離散状態で瞬時流量が得られる。
【0040】流量算出手段7にあっては、例えば、3分
間といった所定の積算時間を一単位として、その間に
60回程度の瞬時流量計測を実行し、計測タイミング間
隔と、各計測タイミングにおける瞬時流量計測結果とを
利用して、例えば、単純積算方式で、積算流量を算出す
る。このようにして、各積算時間毎に、積算流量が得ら
れる。
【0041】2 ガス圧力検出機能前記流量計測部2に
は、この部位におけるガス圧を検出するための圧力セン
サーが備えられており、流量計測部2のガス圧は常時モ
ニター可能となっている。この圧力センサーは、圧力検
出手段5をなし、常時モニターの他、間欠モニター形式
でもよい。
【0042】3 ガス流路遮断機能 流量計測部2の上流側には、ガス流路遮断手段3として
の流量遮断弁が備えられており、この弁に対して設けら
れている遮断制御手段6からの指令により、ガス流路を
遮断、開放自在に構成されている。
【0043】4 復帰漏洩確認機能 この機能は、図1に記載の復帰漏洩確認手段9によって
果たされる。
【0044】通常ガスメーターには、何らかの異常が発
生している場合に、これを検知して、ガス流路遮断手段
3を働かせてガス流路を遮断する保安機能が備えられて
いる。そして、このようにしてガスメーターが遮断され
た場合、ガスを再使用する前(開操作する前)にはガス
の漏洩確認を行なう必要があり、漏洩が認められた場合
には再遮断させ、漏洩が認められなければ復帰を許容す
ることとする。
【0045】この点に関して、現状のガスメーター遮断
時の復帰は、メーター使用者が実施するものとして設計
されている。従って、異常状態が解除されないまま復帰
されたり、ガス栓を開放したまま復帰したりする可能性
がある。そのような場合に、本機能により、不測にガス
漏洩がある状態で流路が開操作されるのを避けられる。
【0046】即ち、復帰漏洩確認機能は、例えば以下の
ような状況で働く 1.地震によりガスメーターが遮断した場合、ガスを再
利用するときにメーター二次側の漏洩確認を行なう。こ
の漏洩確認を行なう目的は、例えば、地震により二次側
配管に亀裂などが発生していた場合に、保安上ガスを再
利用させないこととなる。 2.ガス栓の誤開放によりメーターが遮断した場合に、
ガスを再利用する時にメーター二次側の漏洩確認を行な
う。この目的は、ガス栓を閉め忘れていて開放したまま
メーターを復帰させると保安上危険であるため、ガスを
再利用させないこととなる。
【0047】即ち、復帰漏洩確認手段9は、ガス流路に
復帰操作が必要となる状況において働き、二次側の漏洩
の有無をガス圧力の検出結果に基づいて確認し、ガス流
路遮断手段の開状態への切替を、所定の条件下に許容す
る手段である。
【0048】以上が本願のガスメーター100に備わる
基本的な機能であるが、流量計測にに関して、本願装置
では、所定の2条件を満足する場合にその流量のゼロ点
補正(設定)が行われる。
【0049】5 ゼロ点補正機能 流量のゼロ点補正にあたっては、下記する所定の状態で
の流量計測結果を流量のゼロ点と補正する。即ち、流量
算出手段7における積算流量の算出段階において、予め
求められているゼロ点が利用されるのであるが、このゼ
ロ点とされる流量は下記の2条件を満たす状態で計測さ
れてくる流量(積算流量)に書き換えられる。
【0050】イ ガス流路遮断手段3により、ガス流路
遮断状態が確保されていること。この状態は、異常を検
知した状態で遮断操作を完了した後の状態である。 ロ 復帰漏洩確認手段9により、ガス流路遮断状態にお
いてガス漏洩検査が実行され、この検査の結果、ガス漏
洩が無いと確認されていること。
【0051】この2条件を満たす状態において、流量計
測が実行され、この状態において計測された流量を新た
なゼロ点とする。結果、正確なゼロ点の設定が行なわれ
る。
【0052】従って、本願のガスメーター100にあっ
ては、ガス流路遮断後のガス流路遮断状態で、ガス流路
遮断部10より下流側のガス圧力を検出(ガス圧力検出
機能による)してガス漏洩検査を行ない、ガス漏洩が無
いと確認された後に、流量計測を実行し、この計測結果
を新たなゼロ点とするゼロ点設定を行なった後、ガス流
路を開状態に切替え可能にする、復帰漏洩確認操作を行
なう(復帰漏洩確認機能による)こととなっている。こ
のような復帰操作の手順とゼロ点の状態を、図4に対応
して図2に示した。
【0053】即ち、このメーターでは、異常検知に伴っ
たガス流路遮断の操作後、ガス流路を再開する前に、漏
洩確認を行ない、漏洩の無いことが確認された段階で、
流量計測を行なって、ゼロ点補正することで、信頼性の
あるゼロ点補正が行なえる。この場合、異常検知時の遮
断というガスメーター特有の機能を利用しているので、
不必要なガス流路遮断を行なうことなしに、ガス流路遮
断時、かつ、漏洩無しの時に、ゼロ点補正を行なうこと
が可能となる。
【0054】〔別実施の形態〕以下、本願の別実施の形
態に関して説明する。 a 上記の実施の形態にあっては、流量計測にあたっ
て、超音波を利用して流量を計測する場合を示したが、
本願は、流量計測手法に関してはこれに限定されるもの
ではなく、瞬時流量計測型のものにあっては、任意のも
のに本願思想を適応できる。このような例としは、熱伝
導式流量センサーにより流量計測を行なうもの等を挙げ
ることができる。 b 上記の実施の形態にあっては、所定の積算流量を対
象として、そのゼロ点補正を行なう例を示したが、瞬時
流量に対してゼロ点補正を行なう構造としてもよい。但
し、積算流量に対する補正を行なうほうが、積算値が比
較的ばらつきの少ないデーターとなっていることから、
ゼロ点補正の信頼性が高い。
【0055】c 上記の実施の形態にあっては、復帰漏
洩確認操作時に、ゼロ点設定を行なう例に関して説明し
たが、ゼロ点設定を復帰漏洩確認操作に対して無関係に
実行しても一向にさしつかえない。即ち、復帰漏洩確認
は、ガス供給状態に異常が発生している場合に、ガス流
路の遮断操作を伴った漏洩確認と、それに引き続く復帰
を実行できるものであり、正常な状態にあっては行われ
ない。
【0056】一方、本願に言うゼロ点補正は、ガスメー
ターに関する異常状況とは独立な要因により必要とされ
る場合が多い。即ち、環境温度、使用時間等の要因によ
るソフトウェア側機器の特性により必要となることもあ
る。従って、本願に言うゼロ点補正は、復帰漏洩確認操
作に対して独立して行なう必要もある。
【0057】このような場合に対応してゼロ点補正を行
なうガスメーターのブロック構造を図3に、図1に対応
して示した。この場合は、単に、ガス非使用時と推定さ
れる時に、ガス流路遮断手段を働かせてガス流路遮断状
態を実現し、さらに圧力検出手段により、圧力降下が発
生するかどうかを判断して、圧力降下が無いと確認され
た状態で、流量計測を実行し、この計測結果に基づいて
ゼロ点補正を行なう。同図に示すガスメーターにあって
は、遮断制御手段5が、適切な時間(ガスメーター内を
通過するガス流が無いと推定されるガス非使用時)に、
ガス流路遮断手段3を働かせ、確認手段90によって、
圧力検出手段5の検出情報から圧力降下の有無が判断さ
れ、この圧力降下が無いと判断される場合に、上記と同
様のシーケンスに従って、ゼロ点補正(設定)を行なう
ことで、本願の目的を達成できる。
【0058】このようなガス非使用時のゼロ点補正操作
の例としては、一カ月に一回、午前4時頃に、ガス流路
遮断後、流量計測を行ない、その計測結果をゼロ点とす
ることとできる。 d 上記の実施の形態においては、圧力検出をガスメー
ター内に備えられる圧力センサーからの出力に基づいて
行なったが、必ずしも、ガスメーター内に圧力検出部を
設ける必要はなく、ガス遮断部より下流側の位置であれ
ば任意の位置で検出可能である。例えば、ガスメーター
とは独立に圧力検出手段を、下流側の配管系に設けるこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願のガスメーターの機能ブロック図
【図2】本願によるゼロ点補正の説明図
【図3】別実施の形態の機能ブロック図
【図4】従来のゼロ点補正の説明図
【符号の説明】
1 ガス流路 2 流量計測部 3 ガス流路遮断手段 4 流量計測用の機器 5 圧力検出手段 6 遮断制御手段 7 流量算出手段 8 ゼロ点設定手段 9 復帰漏洩確認手段 10 ガス流路遮断部 90 確認手段 100 ガスメーター 101 ハードウェア 102 演算処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田川 滋 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CC13 CF05 CF11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量計測部より上流側のガス流路を遮断
    可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測される瞬
    時流量から一定積算時間内における積算流量を求めるガ
    スメーターのゼロ点補正方法であって、 ガスメーターを通過するガス流がないと推定されるガス
    非使用時に、前記ガス流路遮断手段を働かせて、前記ガ
    ス流路を遮断し、 前記ガス流路が遮断されたガス流路遮断状態において、
    ガス流路遮断部より下流側のガス圧力を検出して、圧力
    降下の有無を確認し、 前記圧力降下が無いと確認された場合に、流量計測を実
    行し、計測結果に基づいて、流量のゼロ点設定を実行す
    るガスメーターのゼロ点補正方法。
  2. 【請求項2】 流量計測部より上流側のガス流路を遮断
    可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測される瞬
    時流量から一定積算時間内における積算流量を求めるガ
    スメーターにおいて、 前記ガス流路遮断手段によるガス流路遮断後のガス流路
    遮断状態で、ガス流路遮断部より下流側のガス圧力を検
    出してガス漏洩検査を行ない、ガス漏洩が無いと確認さ
    れた後に、前記ガス流路遮断手段を開状態に切替え可能
    とする復帰漏洩確認機能を備えたガスメーターの復帰方
    法であって、 前記ガス流路遮断状態で前記ガス漏洩が無いと確認され
    た状態において、流量計測を実行し、計測結果に基づい
    て、流量のゼロ点設定を行なった後、前記開状態に切替
    え可能とするガスメーターの復帰方法。
  3. 【請求項3】 流量計測部より上流側のガス流路を遮断
    可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測される瞬
    時流量から一定積算時間内における積算流量を求める流
    量算出手段と、前記ガス流路遮断手段によるガス流路遮
    断部より下流側のガス圧力を検出する圧力検出手段とを
    備えたガスメーターであって、 ガスメーターを通過するガス流がないと推定されるガス
    非使用時に、前記ガス流路遮断手段を働かせて、前記ガ
    ス流路を遮断する遮断制御手段と、 前記ガス流路が遮断されたガス流路遮断状態において、
    前記圧力検出手段を働かせて、ガス流路遮断部より下流
    側のガス圧力を検出して、圧力降下の有無を確認する確
    認手段と、 前記圧力降下が無いと確認された場合に、流量計測を実
    行し、計測結果に基づいて、流量のゼロ点設定をするゼ
    ロ点設定手段を備えたガスメーター。
  4. 【請求項4】 流量計測部より上流側のガス流路を遮断
    可能なガス流路遮断手段を備え、間欠的に計測される瞬
    時流量から一定積算時間内における積算流量を求める流
    量算出手段と、前記ガス流路遮断手段によるガス流路遮
    断部より下流側のガス圧力を検出する圧力検出手段とを
    備え、 前記ガス流路遮断手段によるガス流路遮断後のガス流路
    遮断状態で、前記ガス流路遮断部より下流側のガス圧力
    を検出してガス漏洩検査を行ない、ガス漏洩が無いと確
    認された後に、前記ガス流路遮断手段を開状態に切替え
    可能とする復帰漏洩確認手段を備えたガスメーターであ
    って、 前記ガス流路遮断状態で前記ガス漏洩が無いと確認され
    た状態において、流量計測を実行し、計測結果に基づい
    て、流量のゼロ点設定を行なうゼロ点設定手段を備え、 前記ゼロ点設定手段によるゼロ点設定が実行された後、
    前記復帰漏洩確認手段が、前記流量遮断状態から前記開
    状態に切替え可能とするガスメーター。
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