JP2002115528A - ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御方法 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御方法

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JP2002115528A
JP2002115528A JP2000304018A JP2000304018A JP2002115528A JP 2002115528 A JP2002115528 A JP 2002115528A JP 2000304018 A JP2000304018 A JP 2000304018A JP 2000304018 A JP2000304018 A JP 2000304018A JP 2002115528 A JP2002115528 A JP 2002115528A
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diesel particulate
filter
particulate filter
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JP2000304018A
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Shogo Suzuki
省伍 鈴木
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の第1温度から所定の第2温度までの温度
上昇経過時間を用いることにより、フィルタの再処理時
の温度上昇を抑制して、寿命を延ばすことができるディ
ーゼルパティキュレートフィルタの再生温度制御方法を
提供する。 【解決手段】 ディーゼルエンジンの排気ガス浄化のた
めに、フィルタ11f、21fを用いて、粒子状物質を
捕集すると共に、該捕集した粒子状物質を燃焼除去し
て、該フィルタ11f、21fを再生するディーゼルパ
ティキュレートフィルタ装置1における再生温度制御方
法を、再生処理時における前記フィルタ11f、21の
温度が再生途中の所定の第1温度から所定の第2温度ま
で上昇する経過時間tbを測定し、その経過時間tbが
所定の判定値以下の場合には、再生処理を中断する制御
を含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関の排気ガス中のPMを捕集し、排ガスを
浄化するディーゼルパティキュレートフィルタ装置にお
けるディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温
度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車載等のディーゼルエンジンから
排出される排ガス中には、有害なPM(粒子状物質:パ
テキュレート)が含まれているため、エンジンの排気ガ
ス中のPMを捕集するディーゼルパティキュレートフィ
ルタ(DPF)装置を用意して排ガスを浄化している。
【0003】このディーゼルパティキュレートフィルタ
装置のフィルタには、コーデイエライト・ハニカム・フ
ィルタや炭化ケイ素繊維フィルタ等を使用したものがあ
るが、このディーゼルパティキュレートフィルタ装置
は、通常複数のディーゼルパティキュレートフィルタユ
ニットを備えて形成され、一方のディーゼルパティキュ
レートフィルタユニットが排ガス中のPMを捕集して、
この捕集したPMにより、このディーゼルパティキュレ
ートフィルタユニットのフィルタが目詰まりすると、排
ガス通路を切換えて、他方のディーゼルパティキュレー
トフィルタユニットにより、PMの捕集を継続すると共
に、目詰まりしたディーゼルパティキュレートフィルタ
ユニットの再生処理を行うように構成されている。
【0004】通常は、ディーゼルパティキュレートフィ
ルタ装置の前後の排気ガスの圧力を測定して、この排圧
から目詰まり量即ちPMの捕集量を推定し、適切な時期
にフィルタ温度をPMの燃焼開始温度以上に上昇させ
て、捕集したPMを加熱して燃焼して除去し、フィルタ
を再生処理する。
【0005】この再生処理は、通常、電気ヒータをフィ
ルタに備えて、再生処理を行う側のフィルタの電気ヒー
タに通電して加熱し、別のフィルタで排ガス中のPMを
捕集している最中に行うが、この再生処理中は、空気や
排ガスの一部を流してPMの燃焼に必要な酸素を補給す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この再
生処理は、PMの燃焼を伴うため、再生時のフィルタ温
度が上昇し、ディーゼルパティキュレートフィルタ装置
の寿命を短くするという問題がある。
【0007】この再生時には、フィルタの最高温度が
1,100℃を超えるような状態も発生するので、耐熱
性の高い炭化ケイ素を使用している場合であっても、劣
化が生じる。
【0008】そのため、従来技術では、ディーゼルパテ
ィキュレートフィルタ装置のフィルタが捕集したPM捕
集量やフィルタの温度を検知して、再生時に流す空気量
を制御することにより、再生時の最高温度を制御してい
る。
【0009】フィルタのPM捕集量を検知して制御する
場合には、この捕集量の把握が難しく、排気圧力等では
エンジンの負荷状態により変動するので正確に推定でき
ない上に、この捕集量によって、再生時の最高温度が著
しく変化するので、最高温度の制御が難しいという問題
がある。
【0010】一方、フィルタの温度検知で制御する場合
には、フィルタの温度が最高限度温度を超えるのを検知
してから空気量を制御するために、温度上昇が激しく、
一瞬にして1,100℃を超えるため、実質的な制御が
できず、フィルタの寿命を長くすることが出来ないとい
う問題がある。
【0011】そして、ディーゼルパティキュレートフィ
ルタ装置のフィルタに熱電対を設置して、PMの捕集量
を変化させて十分な酸素を供給して炭化ケイ素繊維のフ
ィルタを再生した時のフィルタの温度計測を行った結
果、PM捕集量が40g/m2の場合は、600℃から
800℃までの経過時間が90sで、最高温度が950
℃であるのに対して、PM捕集量が45g/m2 の場合
は、600℃から800℃までの経過時間が70sで、
最高温度が1,100℃であった。
【0012】この測定結果より、600℃から800℃
までの経過時間が90s以下の時に、最高温度が、炭化
ケイ素繊維の寿命に大きく影響する950℃を超えるこ
とが解るので、この600℃から800℃までの経過時
間、即ち、温度上昇時間を制御パラメータに加えること
によって、再生時の最高温度を制御できることが分か
る。
【0013】本発明は、上記の知見を得て、従来技術の
問題を解決するためになされたものであり、その目的
は、所定の第1温度から所定の第2温度までの温度上昇
経過時間を用いることにより、フィルタの再処理時の温
度上昇を抑制して、フィルタの寿命を延ばすことができ
るディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度
制御方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのディーゼルパティキュレートフィルタ(DP
F)装置の再生温度制御方法は、以下のように構成され
る。
【0015】ディーゼルエンジンの排気ガス浄化のため
に、フィルタを用いて、粒子状物質を捕集すると共に、
該捕集した粒子状物質を燃焼除去して、該フィルタを再
生するディーゼルパティキュレートフィルタ装置におい
て、再生処理における前記フィルタの温度が再生途中の
所定の第1温度から所定の第2温度まで上昇する経過時
間を測定し、その経過時間が所定の判定値以下の場合に
は、再生処理を中断するように構成される。
【0016】また、上記のディーゼルパティキュレート
フィルタ装置の再生温度制御方法を、前記フィルタの材
質が、コーデイエライトハニカム、無機繊維使用フィル
タ、金属多孔体フィルタ、金属繊維フィルタのうちの少
なくとも1種を含んでいる場合において適用すると特に
効果がある。
【0017】そして、上記のディーゼルパティキュレー
トフィルタ装置の再生温度制御方法において、前記所定
の第1温度を600℃、前記所定の第2温度を800℃
とする。この600℃は、PMが燃焼を開始する温度で
あり、800℃は、再生処理を中断した後の温度上昇に
おいて無機繊維の約950の耐熱温度に上昇するまでに
余裕をもてる温度である。
【0018】また、所定の判定値は、85s〜95sの
範囲内、好ましくは、90sとするが、無機繊維の種類
やディーゼルパティキュレートフィルタ装置によって異
なり、予め、実験等で求めることができる。この85s
〜95sは、ディーゼルパティキュレートフィルタの使
用条件や製品のバラツキを考えた範囲である。この範囲
での最高温度であれば使用している炭化ケイ素の劣化は
小さく、十分な耐久性を発揮できる。
【0019】また、前記再生処理の中止を、再生ガスを
遮断する手段とフィルタ加熱用ヒータへの電流を遮断す
る手段との少なくともどちらか一方の手段を用いて行
う。この再生ガスとは、再生用の空気や、再生用の排ガ
スの一部等、PMの燃焼に必要な酸素を供給するための
ガスのことをいう。
【0020】更に、上記のディーゼルパティキュレート
フィルタ装置の再生温度制御方法において、前記再生処
理中断後に前記フィルタの温度が600℃(所定の第3
温度)以下になった場合に再生処理を再開するように構
成する。この所定の第3温度は、所定の第1温度と別の
値を使用することもできるが、同じ値にすると、制御が
容易となる。
【0021】以上の構成のディーゼルパティキュレート
フィルタ装置の再生温度制御方法によれば、再生途中の
所定の第1温度から所定の第2温度まで上昇する経過時
間を測定し、その経過時間が所定の判定値以下の場合に
は、再生処理を中断するという、比較的簡便な再生時の
フィルタの温度制御により、再生時の最高温度を低く保
つ制御を簡単に行うことができるので、ディーゼルパテ
ィキュレートフィルタ装置の寿命が延びる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る実施の形態のディーゼルパティキュレートフィルタ
(DPF)装置の再生温度制御方法について説明する。
【0023】図1は本発明のディーゼルパティキュレー
トフィルタ装置の再生温度制御方法で使用される再生温
度制御を示すフローチャートであり、図2は本発明のデ
ィーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御
方法が適用されるディーゼルパティキュレートフィルタ
装置1の1例を示す構成図であり、図3は図2のディー
ゼルパティキュレートフィルタ装置1に用いたフィルタ
本体11を示す模式的な断面図である。また、図4は図
3のフィルタ本体11の一部分の領域を示す拡大説明図
である。
【0024】〔ディーゼルパティキュレートフィルタ装
置の構成〕先ず、このディーゼルパティキュレートフィ
ルタ装置の再生温度制御方法を適用するディーゼルパテ
ィキュレートフィルタ装置1について説明する。
【0025】このディーゼルパティキュレートフィルタ
装置1は、図2に示すように、筒状のケース2内に車両
前後方向に配置された第1ディーゼルパティキュレート
フィルタユニット10と第2ディーゼルパティキュレー
トフィルタユニット20を有して、この第1ディーゼル
パティキュレートフィルタユニット10と第2ディーゼ
ルパティキュレートフィルタユニット20によって排気
ガスG中のパティキュレート(PM)を捕集するように
構成され、車両の排気通路の途中の排気管3と排気管4
の間に設置される。
【0026】そして、図2に示すように、排ガスGは排
気管3に接続する入口側排気通路31から、第1ディー
ゼルパティキュレートフィルタユニット10の肩部に設
けられた排気通路32を経由して第1ディーゼルパティ
キュレートフィルタユニット10と第2ディーゼルパテ
ィキュレートフィルタユニット20の間に設けた切り換
え通路33に入り、この切り換え通路33に設けられた
切換弁34により、排ガス通路を切り換えられて、第1
ディーゼルパティキュレートフィルタユニット10又は
第2ディーゼルパティキュレートフィルタユニット20
のいずれかに入る。
【0027】第1ディーゼルパティキュレートフィルタ
ユニット10を通過する場合(図2の場合)には、フィ
ルタ本体11の外側通路12から、フィルタ本体11を
通りPMを捕集されて浄化された排ガスGcとなり、内
側通路13に出た後、第1ディーゼルパティキュレート
フィルタユニット10と第2ディーゼルパティキュレー
トフィルタユニット20の肩部に設けられた排気通路3
5を経由して出口36からに排気管4に排出される。
【0028】また、第2ディーゼルパティキュレートフ
ィルタユニット20を通過する場合には、フィルタ本体
21の外側通路22から、フィルタ本体21を通り、内
側通路23に出た後、出口36から排気管4に排出され
る。
【0029】この第1ディーゼルパティキュレートフィ
ルタユニット10のフィルタ本体11は、図2及び図3
に示すように中空状円筒体に形成され、入口側端部11
aが閉止され、ケース2とこの円筒体11の外周面との
間に排ガスの流入側通路である外側通路12が形成さ
れ、中空部13がフィルタ本体11で浄化された排ガス
Gcの流出側通路である内側通路13を形成する。フィ
ルタ本体11の出口側は、中空部の内側通路13を除い
て閉鎖されている。
【0030】そのため、排ガスGは、外側通路12から
フィルタ11f内を通過して内側通路13に出ることに
なり、このフィルタ11f内を通過する際にPMが捕集
される。
【0031】このフィルタ11fは、コーデイエライト
ハニカム、無機繊維使用フィルタ、金属多孔体フィル
タ、金属繊維フィルタのうちの少なくとも1種を含んで
形成されたフィルタ11fに耐熱金属からなる金網1
4、15を設けて構成される。この耐熱金属は、少なく
とも元素として、鉄とアルミニウムとクロムとを含むF
e−Al−Cr合金であり、少なくとも一方の金網15
(図2では外周側)を通電可能にして、フィルタ11f
の再生時の加熱ヒータとして使用し、これに電流を流す
ことによりフィルタ11fを加熱する。
【0032】そして、このフィルタ11fを、図3及び
図4に示すように、蛇腹状に折り曲げながら、蛇腹を作
成し、この蛇腹状のフィルタ11fの平らな部分が放射
状になるように、円筒形状に巻き回して、篭状円筒形状
のフィルタ本体11を構成する。
【0033】第2ディーゼルパティキュレートフィルタ
ユニット20のフィルタ本体21も、第1ディーゼルパ
ティキュレートフィルタユニット10のフィルタ本体1
1と同様に形成される。
【0034】そして、切換弁34よりも上流側に配置し
た上流側(入口側)排気圧力センサー51と第1ディー
ゼルパティキュレートフィルタユニット10の出口側に
配置した第1下流側(出口側)排気圧力センサー52と
第2ディーゼルパティキュレートフィルタユニット20
の出口側に配置した第2下流側(出口側)排気圧力セン
サー53の各センサーの検出値PI ,PO1,PO2を入力
して、切換弁34の操作信号を出力するディーゼルパテ
ィキュレートフィルタ制御装置40を設けて構成する。
【0035】そして、このフィルタ11f、21fの再
生時の温度Tdpf を測定するための温度センサとして、
フィルタ11f、21fの蛇腹状の凹部の底にセラミッ
クシール性の熱電対54、55をそれぞれ設置する。
【0036】〔ディーゼルパティキュレートフィルタの
再生制御〕そして、以上のようなディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置1において、次のような再生制御を
行う。
【0037】先ず、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタ制御装置40に備えられたメインのディーゼルパ
ティキュレートフィルタ制御フローでは、上流側排気圧
力センサー51,第1下流側排気圧力センサー52,第
2下流側排気圧力センサー53の各センサーの検出値P
I ,PO1,PO2を入力して、予め設定された、例えば、
(PI −PO1)が所定値を超える等の判定条件により、
第1ディーゼルパティキュレートフィルタユニット10
のフィルタ本体11の目詰まりが大きくなって再生処理
が必要であると判断すると、排ガスGを第2ディーゼル
パティキュレートフィルタユニット20側に流すように
切換弁34へ操作信号SCを出力し、同時に、第1ディ
ーゼルパティキュレートフィルタユニット10のヒータ
15に電流I1を流して加熱し、フィルタ11fに捕集
されたPMを燃焼させる再生処理を行う。
【0038】また、第2ディーゼルパティキュレートフ
ィルタユニット20のフィルタ本体21の目詰まりが大
きくなって再生処理が必要であると判断すると、排ガス
Gを第1ディーゼルパティキュレートフィルタユニット
10側に流すように切換弁34へ操作信号SCを出力
し、それと共に、第2ディーゼルパティキュレートフィ
ルタユニット20のヒータ25に電流I2を流して加熱
し、フィルタ21fに捕集されたPMを燃焼させる再生
処理を行う。
【0039】これを繰り返すことにより、継続して排ガ
スGを交互に第1ディーゼルパティキュレートフィルタ
ユニット10と第2ディーゼルパティキュレートフィル
タユニット20に流しながら、一方ではPMの捕集を、
他方では再生を行って、排ガスを浄化するが、本発明で
は、このフィルタ11f、12fの再生処理時に図1に
例示するようなフローに従ったディーゼルパティキュレ
ートフィルタ装置の再生温度制御を行うように構成され
る。
【0040】〔再生温度制御フロー〕そして、このディ
ーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生制御におい
て、本発明では、ディーゼルパティキュレートフィルタ
装置の再生温度制御を行うが、このディーゼルパティキ
ュレートフィルタ装置の再生温度制御の中心は、次に説
明するように再生中断にある。
【0041】この図1のディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置の再生温度制御フローは、各ディーゼルパテ
ィキュレートフィルタユニット10、20のフィルタ1
1f,21fの再生制御時にメインのディーゼルパティ
キュレートフィルタ再生制御のフローから繰り返し呼ば
れては戻るフローであり、この図1の再生温度制御フロ
ーから再生中断指令を受けると、メインのディーゼルパ
ティキュレートフィルタ再生制御のフローで、対象とし
ているフィルタ本体11,21の加熱ヒータ15,25
への通電を中断したり、再生ガス(酸素供給)を遮断し
たりする等して再生処理を中断するように構成される。
【0042】なお、図1のフロー中のFaは再生フラグ
でFa=1は再生中断、Fa=0は再生中と再生再開を
表し、Fbは、再生対象のフィルタの温度Tdpf が60
0℃以上になってからの経過時間tpを計測するタイマ
ーの作動フラグであり、Fb=1はタイマー作動中、F
b=0はタイマー停止中を表す。
【0043】この再生温度制御フローが呼ばれてスター
トすると、先ず、ステップS11で再生処理に入ったフ
ィルタ11(又は21)のフィルタの温度Tdpf を熱電
対54(又は55)から読み込む。
【0044】そして、ステップS12で、この検出した
フィルタの温度Tdfp が所定の第1温度である(所定の
第3温度でもある)600℃以上であるか否かを判定す
る。
【0045】ステップS12の判定で、所定の第3温度
である600℃を超えていなければ、ステップS41,
S42で、タイマー作動フラグをFb=0とし、タイマ
ー作動停止指令を出し(作動していなければ、そのまま
停止状態を継続し)、更に、ステップS43,S44
で、再生フラグをFa=0とし再生指令(再生中断中で
あれば、再生中断指令の撤回になり、再生再開指令とな
る)を出力する。
【0046】ステップS12の判定で、フィルタの温度
Tdfp が所定の第1温度である600℃以上であれば、
ステップS13に行き、再生中であるか否かを、再生フ
ラグFaが0であるか否かで判定する。
【0047】ステップS13でFa=0ではなく、再生
中ではない場合には、即ちFa=1で再生中断中である
場合には、そのままでリターンし、再生中断を継続す
る。
【0048】ステップS13でFa=0で、再生中の場
合には、即ち、再生中断中ではない場合には、ステップ
S14でタイマーが作動しているか否かをFbの値で判
定して、Fb=0で作動していない時のみ、ステップS
21,S22でFb=1とし、タイマーを作動させて、
ステップS15に行く。
【0049】ステップS15では、フィルタの温度Tdf
p が所定の第2温度である800℃以上であるか否かを
判定し、否であれば、そのままリターンし、タイマーで
継続時間の測定を続行する。
【0050】ステップS15で、フィルタの温度Tdfp
が800℃以上であれば、600℃以上になってからの
経過時間tpを測定するために、ステップS16で、タ
イマーから経過時間tpを読込み、ステップS17で、
この経過時間tpが90sを超えているか否かを判定す
る。
【0051】ステップS17の判定で経過時間tpが所
定の判定値である90sを超えている場合には、緩やか
な温度上昇であると判定して、そのままリターンし、超
えていない場合、即ち、経過時間tpが90s以下の場
合には、急激な温度上昇であると判定して、ステップS
33,S34で、再生フラグをFa=1として、再生中
断指令を出力してからリターンする。
【0052】なお、このフローでは所定の第1温度と所
定の第3温度を共に600℃としているが、別の値とす
る場合には、このステップS12の判定を2段階で設
け、この第1温度と第2温度との間にある場合の処理を
付け加えることになる。
【0053】以上の構成の再生温度制御フローによれ
ば、再生中のフィルタの温度Tdfp が所定の第1温度で
ある600℃以上になってから(S14),所定の第2
温度である800℃以上になるまで(S16)の経過時
間tbをタイマーで計測し、この経過時間tbが所定の
判定値である90s以下であれば再生中断指令を出力し
(S34)、90sより大きければ、そのまま再生を継
続する。
【0054】そして、再生中断中で、所定の第3温度で
ある600℃より低くなった場合に、再生指令を出力
し、再生中断指令の撤回を行う(S44)。
【0055】以上のような再生温度制御を取り入れた再
生制御の場合と、再生温度制御無しの従来の再生制御の
場合とにおいて、ディーゼルパティキュレートフィルタ
装置のフィルタを形成している繊維強度の劣化状態につ
いて測定した。
【0056】この測定結果において、本発明の再生温度
制御を取り入れた再生制御の場合では、繊維強度が、試
験開始前の3GPaが5万km走行後で2.6GPaと
なり、従来技術の再生制御の場合では、試験開始前の3
GPaが5万km走行後で1.5GPaとなっており、
本発明の再生温度制御方法を取り入れることにより、デ
ィーゼルパティキュレートフィルタの寿命を長くできる
ことが確認された。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るディ
ーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御方
法によれば、再生途中のフィルタの温度が所定の第1温
度から所定の第2温度まで上昇する経過時間を測定し、
その経過時間が所定の判定値以下の場合には、再生処理
を中断するという処理であるので、比較的簡便制御とな
る。
【0058】そして、このディーゼルパティキュレート
フィルタ装置の再生温度制御により、再生時のフィルタ
の最高温度を低く抑制することができるので、フィルタ
及びディーゼルパティキュレートフィルタ装置の寿命を
飛躍的に延ばすことができる。そのため、ディーゼルパ
ティキュレートフィルタ装置をディーゼルエンジン等の
排ガス浄化に極めて有効な手段とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディーゼルパティキュレートフィ
ルタ装置の再生制御で使用する「再生温度制御」のフロ
ーチャートである。
【図2】本発明に係るディーゼルパティキュレートフィ
ルタ装置の再生温度制御方法を適用するディーゼルパテ
ィキュレートフィルタ装置の1例を示す構成図で、第1
ディーゼルパティキュレートフィルタユニットで、PM
捕集を行っている図である。
【図3】図2のディーゼルパティキュレートフィルタ装
置に用いたフィルタ本体を示す模式的な断面図である。
【図4】図3のフィルタ本体の一部分の領域を示す拡大
説明図である。
【符号の説明】
1 ディーゼルパティキュレートフィルタ装置 10,20 第1ディーゼルパティキュレートフィル
タユニット,第2ディーゼルパティキュレートフィルタ
ユニット 11,21 フィルタ本体 11f,21f フィルタ 15,25 金網(加熱ヒータ) 40 ディーゼルパティキュレートフィルタ制御装置 54、55 熱電対(温度センサ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気ガス浄化のた
    めに、フィルタを用いて、粒子状物質を捕集すると共
    に、該捕集した粒子状物質を燃焼除去して、該フィルタ
    を再生するディーゼルパティキュレートフィルタ装置に
    おいて、再生処理時における前記フィルタの温度が再生
    途中の所定の第1温度から所定の第2温度まで上昇する
    経過時間を測定し、その経過時間が所定の判定値以下の
    場合には、再生処理を中断することを特徴とするディー
    ゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記フィルタの材質が、コーデイエライ
    トハニカム、無機繊維使用フィルタ、金属多孔体フィル
    タ、金属繊維フィルタのうちの少なくとも1種を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のディーゼルパティキュレ
    ートフィルタ装置の再生温度制御方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の第1温度を600℃、前記所
    定の第2温度を800℃とすることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ
    装置の再生温度制御方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の判定値を、85s〜95sの
    範囲内とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ装置
    の再生温度制御方法。
  5. 【請求項5】 前記再生処理の中止を、再生ガスを遮断
    する手段とフィルタ加熱用ヒータへの電流を遮断する手
    段との少なくともどちらか一方の手段を用いて行うこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のディ
    ーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記再生処理中断後にフィルタの温度が
    600℃以下になった場合に再生処理を再開することを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のディー
    ゼルパティキュレートフィルタ装置の再生温度制御方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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