JP2002115526A - フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレートフィルタユニット - Google Patents

フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレートフィルタユニット

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JP2002115526A
JP2002115526A JP2000311569A JP2000311569A JP2002115526A JP 2002115526 A JP2002115526 A JP 2002115526A JP 2000311569 A JP2000311569 A JP 2000311569A JP 2000311569 A JP2000311569 A JP 2000311569A JP 2002115526 A JP2002115526 A JP 2002115526A
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diesel particulate
pressure sensor
fiber filter
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Shogo Suzuki
省伍 鈴木
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2550/00Monitoring or diagnosing the deterioration of exhaust systems
    • F01N2550/04Filtering activity of particulate filters

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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルタユニットを形成する無機繊維フィルタ
の無機繊維が高温に曝されて劣化して、粉化や短繊維化
した場合に、その劣化状況を把握できてフィルタの適切
な交換時期を感知できるフィルタ寿命感知機能付きディ
ーゼルパティキュレートフィルタユニットを提供する。 【解決手段】上流側から、第1圧力センサ41、前記無
機繊維フィルタ20、第2圧力センサ42、発泡金属フ
ィルタ30を順に配置すると共に、前記第1圧力センサ
41の第1検出値PO1と前記第2圧力センサ42の第2
検出値PO2に基づいて、前記両フィルタ20、30の再
生制御と、前記無機繊維フィルタ20の劣化判定を行う
制御装置40を備えてフィルタ寿命感知機能付きディー
ゼルパティキュレートフィルタユニットを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関の排気ガス中のPMを捕集し、排ガスを
浄化するディーゼルパティキュレートフィルタユニット
に関するものであり、より詳細には、フィルタ寿命感知
機能を備えたディーゼルパティキュレートフィルタユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車載等のディーゼルエンジンから
排出される排ガス中には、黒煙を主成分とするPM(粒
子状物質:パテキュレートマター)が含まれており、こ
れを低減するため、ディーゼルパティキュレートフィル
タ(DPF)装置が用いられている。 このディーゼル
パティキュレートフィルタ装置は、通常複数のフィルタ
ユニットを備えて形成され、一方のフィルタユニットが
排ガス中のPMを捕集して、この捕集したPMにより目
詰まりすると、排ガス通路を切換えて、他方のフィルタ
ユニットにより、PMの捕集を継続すると共に、目詰ま
りしたフィルタユニットを再生処理を行うように構成さ
れている。
【0003】この再生処理は、フィルタユニットの前後
の排気ガスの圧力を測定して、この排圧から目詰まり量
即ちPMの捕集量を推定し、適切な時期にフィルタ温度
をPMの燃焼開始温度以上に上昇させて、捕集したPM
を加熱して燃焼して除去することで行っている。
【0004】この加熱は、通常、電気ヒータをフィルタ
ユニットに備えて、再生処理を行う側のフィルタユニッ
トの電気ヒータに通電して行い、この再生処理中は、空
気や排ガスの一部を流してPMの燃焼に必要な酸素を補
給する。
【0005】そして、このフィルタユニットとしては、
多孔質のハニカム型コーデイエライトのフィルタ、繊維
を多孔金属円筒に巻き付けたて形成したフィルタ、多孔
質金属を利用したフィルタ、繊維織物を利用したフィル
タ、金属金網を利用したフィルタ、更には、無機繊維を
フェルト状にしたフィルタユニット等がある。
【0006】しかしながら、コーデイエライトのフィル
タは、大きいPMは捕捉できるが、微粒子は捕捉できな
いという問題があり、無機繊維織物よりなるフィルタ
は、微粒子を捕捉できるという優れた点があるが、捕集
面積を大きくすることが難しく、フィルタ装置の小型化
が困難であるという問題がある。
【0007】また、無機繊維フェルトのフィルタは、コ
ーデイエライトのフィルタに比べ、微粒子を捕捉できる
が、織物フィルタと比べると微粒子捕捉率が低いという
問題がある。
【0008】そのため、フィルタユニットに、無機繊維
をランダムに積層してフェルト状に形成した無機繊維フ
ェルトを使用して小型のディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置を構成することが考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無機繊
維を使用した場合には、この繊維が高温に曝されると劣
化する特性があるので、無機繊維フィルタの再生処理中
にPMの燃焼により、1,100℃を超えるような異常
な高温に達する場合が生じると、無機繊維の粉化や短繊
維化等の劣化が生じるために、無機繊維フィルタの捕集
効率が低下し、フィルタの寿命を短くするという問題が
ある。
【0010】そのため、従来技術では、異常な高温状態
が発生しないように、無機繊維フィルタの温度を検知し
て、再生時に流す空気流量を制御することにより、再生
時の最高温度を制御している。
【0011】しかしながら、無機繊維フィルタの温度検
知で制御する場合には、無機繊維フィルタの温度が最高
限度温度を超えるのを検知してから空気量を制御するた
めに、温度上昇が激しく、一瞬にして1,100℃を超
えるため、実質的な制御ができない場合が発生するの
で、無機繊維フィルタの無機繊維の劣化を完全に防止す
ることができない。
【0012】そして、この無機繊維フィルタの捕集性能
は、高温による無機繊維フィルタの劣化の影響を受け、
しかも、この劣化の進展が、無機繊維フィルタ再生時の
温度状況によって異なってしまうために、無機繊維フィ
ルタの機能が低下して寿命になって交換が必要となる時
期を判定できないという問題がある。
【0013】本発明は、上記の従来技術の問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、ディーゼル
パティキュレートフィルタユニットを形成する無機繊維
フィルタの無機繊維が高温に曝されて劣化して、粉化や
短繊維化した場合に、その劣化状況を把握できて無機繊
維フィルタの適切な交換時期を感知できるフィルタ寿命
感知機能付きディーゼルパティキュレートフィルタユニ
ットを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのフィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティ
キュレートフィルタ(DPF)ユニットは、以下のよう
に構成される。
【0015】1)本発明のフィルタ寿命感知機能付きデ
ィーゼルパティキュレートフィルタユニットは、排ガス
通路の上流側から順に、第1圧力センサ、無機繊維フィ
ルタ、第2圧力センサ、耐熱金属製の発泡金属フィルタ
を配設すると共に、前記第1圧力センサの第1検出値と
前記第2圧力センサの第2検出値に基づいて、前記無機
繊維フィルタと前記発泡金属フィルタの再生制御と、前
記無機繊維フィルタの劣化状態の判定を行う制御装置を
備えて構成される。
【0016】つまり、ディーゼルパティキュレートフィ
ルタユニットの無機繊維フィルタの後方(下流側)に発
泡金属フィルタで構成し、更に、第1圧力センサを無機
繊維フィルタの前方(上流側)に、無機繊維フィルタの
後方且つ発泡金属フィルタの前方に第2圧力センサを設
置する。
【0017】この発泡金属フィルタとは、フォームドメ
タル、多孔質金属、セルメット等と呼ばれる発泡金属で
形成したフィルタのことであり、材料は、ステンレス
鋼、パーマロイ、アルミニウム合金、銅等の多彩な金属
材料の中から、耐熱性や重量や価格等を勘案して採用す
る。
【0018】2)上記のフィルタ寿命感知機能付きディ
ーゼルパティキュレートフィルタユニットにおいて、前
記制御装置が、前記第1検出値、又は、前記第1検出値
と前記第2検出値との圧力比に基づいて、前記無機繊維
フィルタの再生処理の制御を行うと共に、前記第2検出
値に基づいて、前記発泡金属フィルタの再生処理の制御
を行い、かつ、前記発泡金属フィルタの再生処理後の前
記第2検出値に基づいて、前記無機繊維フィルタの寿命
を判定するように構成される。
【0019】つまり、第1圧力センサの第1検出値、又
は、前記第1圧力センサの検出値と前記第2圧力センサ
の第2検出値との圧力比により、無機繊維フィルタのP
Mの捕集量を検知し、第2圧力センサの検出値により発
泡金属フィルタのつまり具合を検知する。
【0020】そして、第2圧力センサの検出値が所定の
値に達した場合に発泡金属フィルタの再生用のヒータに
通電し、捕集されたPMを燃焼除去する。
【0021】更に、燃焼除去後の第2圧力センサの検出
値が所定の値を超えた場合に、粉化又は短繊維化した無
機繊維が発泡金属フィルタに捕集されて発泡金属フィル
タが目詰まりしていると判断し、フィルタ交換時期とす
るものである。
【0022】3)また、上記のフィルタ寿命感知機能付
きディーゼルパティキュレートフィルタユニットにおい
て、前記無機繊維フィルタを炭化ケイ素系、窒化ケイ素
系、シリカ系、アルミナ系の少なくともいずれか一つの
無機繊維を用いて形成する。
【0023】4)そして、上記のフィルタ寿命感知機能
付きディーゼルパティキュレートフィルタユニットにお
いて、前記発泡金属フィルタを、Fe,Cr,Al,
Y,Ni,Moの内少なくとも2種以上の金属元素を含
む合金で形成する。
【0024】以上の構成のフィルタ寿命感知機能付きデ
ィーゼルパティキュレートフィルタユニットによれば、
無機繊維フィルタの劣化状態、及び、その劣化に伴うP
M捕集効率の劣化を、後流側に設けた発泡金属フィルタ
の目詰まり状態で判断するので、走行状態によって大き
く異なる、無機繊維フィルタの寿命と交換時期を的確に
判断できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る実施の形態のフィルタ寿命感知機能付きディーゼルパ
ティキュレートフィルタユニットについて説明する。
【0026】図1は本発明のフィルタ寿命感知機能付き
ディーゼルパティキュレートフィルタユニットを示す概
略説明図であり、図2は図1のディーゼルパティキュレ
ートフィルタユニットの無機繊維フィルタを示す、図1
のA−A断面における模式的な断面図である。また、図
3は図2の無機繊維フィルタの一部分の領域を示す拡大
説明図であり、図4は図3の無機繊維フィルタの符号B
の領域を示す拡大説明図である。また、図5は本発明の
フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレート
フィルタユニットの無機繊維フィルタの寿命感知のフロ
ーチャートである。
【0027】図1に示すように、本発明の実施の形態の
フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレート
フィルタユニット1は、ケース2と無機繊維フィルタ2
0と耐熱金属製の発泡金属フィルタ30を有し、ケース
2は入口側排気管5と出口側排気管6とに連結されてい
る。
【0028】そして、このケース2の入口側に、無機繊
維フィルタ部材10で形成された中空状円筒体である無
機繊維フィルタ20が配置されており、この無機繊維フ
ィルタ20の後方に耐熱金属製の発泡金属フィルタ30
を設置し、その前面に発泡金属フィルタ30用の第2再
生用ヒータ31を設け、電源46から電流を流すことに
より、発泡金属フィルタ30を加熱し、捕集されたPM
を燃焼除去するように構成されている。
【0029】そして、無機繊維フィルタ20は、その入
口側排気管5側が入口側端部20aで閉止され、ケース
2とこの無機繊維フィルタ20の外周面20bとの間に
排ガスGの流入側通路である外側通路22が形成され、
また、無機繊維フィルタ20の中空部分が浄化された排
ガスGcが流出する内側通路23となる。なお、無機繊
維フィルタ20の出口側は内側通路23を除いて出口側
端部20cで閉鎖されている。
【0030】第1圧力センサ41を無機繊維フィルタ2
0の前面に設置し、第2圧力センサ42を無機繊維フィ
ルタ20と発泡金属フィルタ30との間に設置すると共
に、これらの圧力センサ41、42の検出値PO1,PO2
を入力して、ディーゼルパティキュレートフィルタユニ
ット1の第1再生用ヒータ15と第2再生用ヒータ31
を制御する制御装置40を設ける。この制御装置40は
通常はエンジンコントロールユニット(ECU)内のエ
ンジンコントロールを行う制御装置の一部に組み入れら
れて設けられる。
【0031】そして、図2及び図3に示すように、この
中空状円筒体の無機繊維フィルタ20は、蛇腹状に折り
曲げながら、折り曲げ部分の一方側が円筒の外側に、他
方側が円筒の内部側に、また、その平坦部分が円筒の中
心に対して放射状になるように、巻き回された無機繊維
フィルタ部材10で形成される。
【0032】この無機繊維フィルタ部材10は、図4に
示すような構成をしており、上流側に配置される粗の構
造を有する無機繊維フェルト11と、その下流側に配置
される密の構造を有する無機繊維フェルト12とを重
ね、次に、この両面を、線径0.3mm,15メッシュ
の耐熱金網14、15で挟んで形成される。
【0033】この粗構造の無機繊維フェルト11は、繊
維径が比較的太い、例えば、線径14μmで長さ50m
m程度の炭化ケイ素繊維をランダムに積層して形成す
る。また、密構造の無機繊維フェルト12は、粗構造の
無機繊維フェルト11よりも繊維径が細い、例えば、線
径9μmで長さ50mm程度の炭化ケイ素繊維をランダ
ムに積層して形成する。
【0034】なお、寸法の一例を上げれば、粗構造の無
機繊維フェルト11、密構造の無機繊維フェルト12の
厚さは、それぞれ3mm,3mmであり、中空状円筒体
20の外形は200mmφ,長さは190mmである。
【0035】なお、ここでは、無機繊維に炭化ケイ素繊
維を用いているが、アルミナ系、窒化ケイ素、ムライト
系等の無機繊維を用いることもできる。
【0036】また、この耐熱金網14、15は、少なく
とも元素として、鉄とアルミニウムとクロムとを含むF
e−Al−Cr合金製であり、少なくとも一方の金網1
5を通電可能に形成して、無機繊維フィルタ部材10の
再生時の加熱用の第1再生ヒータ15として使用し、こ
れに電源45から電流を流すことにより無機繊維フィル
タ20を加熱する。
【0037】以上の構成のディーゼルパティキュレート
フィルタユニット1によれば、PM捕集時には、入口側
排気管5から導入された排ガスGは、外側通路22経由
で無機繊維フィルタ20内を通過して内側通路23に至
り、そこから、発泡金属フィルタ30内を通過し出口側
排気管6に抜ける。
【0038】そして、排ガスG中のPMは無機繊維フィ
ルタ20で60%以上が、また、残りのPMが発泡金属
フィルタ30を通過する際に捕捉され捕集される。
【0039】また、無機繊維フィルタ20にある所定量
のPMが捕集され、目詰まりすると、この無機繊維フィ
ルタ20の上流側に設置した第1圧力センサ41の第1
圧力PO1が上昇し、また、発泡金属フィルタ30にある
所定量のPMが捕集され、目詰まりすると、発泡金属フ
ィルタ30の直前の上流側に設置した第2圧力センサ4
2の第2圧力PO2が上昇する。この第1圧力PO1と第2
圧力PO2の上昇によりそれぞれの再生時期を検知する。
【0040】また、発泡金属フィルタ30の再生処理後
の第2圧力PO2の上昇により、無機繊維フィルタ20が
劣化して粉化及び短繊維化した無機繊維による発泡金属
フィルタ30の目詰まりを検知し、これにより、無機繊
維フィルタ20の劣化状態及び寿命を判断する。
【0041】次に、以上のような構成のディーゼルパテ
ィキュレートフィルタユニットのフィルタ寿命の感知制
御の流れについて図5を参照して説明する。
【0042】この図5のフローは、各瞬間における制御
用プログラムの機能を示すフローではなく、ディーゼル
パティキュレートフィルタユニットのフィルタ寿命の感
知制御の大きな流れを示すフローであり、片方のフィル
タユニットから見た流れを示す。
【0043】実際には、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタユニットの制御装置40は複数のフィルタユニッ
ト1を操作し、一方のフィルタユニットでPMを捕集し
ている間に、他方のフィルタユニットを再生処理し、再
生後のフィルタユニットでPMを捕集し、この他方のフ
ィルタユニットの捕集中に一方のフィルタユニットを再
生処理している。
【0044】なお、この図5のフローでは、フィルタユ
ニット1の上流側排気圧力を検出する第1圧力センサ4
1,下流側排気圧力を検出する第2圧力センサ42の検
出値である第1圧力PO1と第2圧力PO2は適宜読み込ま
れ、判断時には最新の検出値となっているものとする。
【0045】先ず最初に、フィルタユニット1の制御機
能をスタートさせると、ステップS11でPM捕集を行
う。このPM捕集は、第1圧力PO1が第1判定値Paを
超えるまで行われる。
【0046】つまり、ステップS12で、第1圧力PO1
が予め設定された所定の第1判定値Paを超えるか否か
をPM捕集中に行い、ステップS12の判断で、第1圧
力PO1が第1判定値Paを超えない場合には、無機繊維
フィルタ20の目詰まりの程度が小さく捕集継続可能と
判断し、ステップS11に戻りPM捕集を継続する。
【0047】この無機繊維フィルタ20で、PMが60
%以上捕捉し、残りのPMの一部が発泡金属フィルタ3
0に捕捉されるが、無機繊維フィルタ20が目詰まりし
てくると、第1圧力センサ41の第1圧力PO1が上昇し
てくる。
【0048】そして、ステップS12の判断で、第1圧
力PO1が第1判定値Paを超える場合には、フィルタユ
ニット1の無機繊維フィルタ20の目詰まりが大きくな
って再生処理が必要であると判断し、ステップS13に
行き無機繊維フィルタ20の再生処理を行う。
【0049】なお、このステップS12では、第1圧力
PO1が第1判定値Paを超えるか、否かで再生制御して
いるが、第1圧力PO1と第2圧力PO2の圧力比で判断す
る場合には、「PO1≧Pa」の代わりに、「(PO1/P
O2)≧Pa’」とする。
【0050】このステップS13における再生処理を予
め設定された時間で終了した後に、ステップS14に行
き、このステップS14で、第2圧力PO2が予め設定さ
れた第2判定値Pbを超えるか否かを判断して、第2圧
力PO2が第2判定値Pbを超えない場合には、発泡金属
フィルタ30の目詰まりが小さく、ステップS11〜ス
テップS13の繰り返しが可能と判断しステップS11
のPM捕集に戻る。
【0051】そして、発泡金属フィルタ30が、PMや
劣化して無機繊維フィルタ20から離脱した無機繊維を
捕捉して目詰まりしてくるので、第2圧力センサ41の
圧力PO2が上昇する。
【0052】そのため、ステップS14で、第2圧力P
O2が第2判定値Pbを超える場合には、フィルタユニッ
ト1の発泡金属フィルタ30の目詰まりが大きくなって
発泡金属フィルタ30の再生処理が必要であると判断
し、ステップS15に行き、第2再生ヒータ31に通電
して発泡金属フィルタ30の再生処理を行う。
【0053】このステップS15の発泡金属フィルタ3
0の再生処理を予め設定された時間で終了した後に、ス
テップS16で、第2圧力PO2が予め設定された第3判
定値Pcを超えるか否かを判断して、第2圧力PO2が第
3判定値Pcを超えない場合には、無機繊維フィルタ2
0の寿命は未だであり、ステップS11〜ステップS1
5の繰り返しが可能であると判断し、ステップS11の
PM捕集に戻る。
【0054】そして、無機繊維フィルタ20の再生時に
異常に高い燃焼が生じ、無機繊維が粉化や短繊維化して
無機繊維フィルタ20の部分から離脱すると、この離脱
した繊維を発泡金属フィルタ30で捕捉する。そのた
め、無機繊維フィルタ20が劣化すると、離脱した繊維
が発泡金属フィルタ30に蓄積し、第2圧力PO2がもと
に復帰しなくなる。
【0055】そして、ステップS16で、第2圧力PO2
が第3判定値Pcを超える場合には、フィルタユニット
1の発泡金属フィルタ30の目詰まりが大きくなってい
て、無機繊維フィルタ20が寿命であると判断して、ス
テップS17に行き、フィルタ寿命であるとして、警告
ランプの点灯やブザー音の発生や警告メッセージの通告
等の警報を出し、ステップS11に戻り、警報を出しな
がら、ステップS11〜ステップS17の繰り返しを行
う。
【0056】これにより、無機繊維フィルタ20の捕集
効率が落ちて寿命になっていることを検知でき、この警
報を運転者等が感知して、フィルタユニット1の交換を
行う。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフィ
ルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレートフィ
ルタユニットによれば、走行条件によって異なる個々の
フィルタの寿命判定において、無機繊維フィルタの劣化
状態を、発泡金属フィルタが無機繊維フィルタから離脱
した繊維を捕捉した量から推定して、無機繊維フィルタ
の寿命を感知することができるので、無機繊維フィルタ
の交換時期を明確に知ることができる。そのため、この
フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレート
フィルタユニットを使用したディーゼルパティキュレー
トフィルタ装置は、ディーゼルエンジン等の排ガス浄化
に極めて有効な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフィルタ寿命感知機能付
きディーゼルパティキュレートフィルタユニットを示す
概略説明図である。
【図2】図1のフィルタ寿命感知機能付きディーゼルパ
ティキュレートフィルタユニットの無機繊維フィルタを
示す図1のA−A断面図である。
【図3】図2の無機繊維フィルタの一部分の領域を示す
拡大説明図である。
【図4】図3の無機繊維フィルタの符号Bの領域を示す
拡大説明図である。
【図5】本発明に係るフィルタ寿命感知機能付きディー
ゼルパティキュレートフィルタユニットのフィルタの寿
命感知のフローチャートである。
【符号の説明】
1 フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュ
レートフィルタユニット 10 無機繊維フィルタ部材 20 無機繊維フィルタ(中空状円筒体) 15 第1再生用ヒータ(耐熱金属金網) 30 発泡金属フィルタ 31 第2再生用ヒータ 41 第1圧力センサ 42 第2圧力センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 46/42 B01D 46/42 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス通路の上流側から順に、第1圧力
    センサ、無機繊維フィルタ、第2圧力センサ、耐熱金属
    製の発泡金属フィルタを配設すると共に、前記第1圧力
    センサの第1検出値と前記第2圧力センサの第2検出値
    に基づいて、前記無機繊維フィルタと前記発泡金属フィ
    ルタの再生制御と、前記無機繊維フィルタの劣化状態の
    判定を行う制御装置を備えたフィルタ寿命感知機能付き
    ディーゼルパティキュレートフィルタユニット。
  2. 【請求項2】 前記制御装置が、前記第1検出値、又
    は、前記第1検出値と前記第2検出値との圧力比に基づ
    いて、前記無機繊維フィルタの再生処理の制御を行うと
    共に、前記第2検出値に基づいて、前記発泡金属フィル
    タの再生処理の制御を行い、かつ、前記発泡金属フィル
    タの再生処理後の前記第2検出値に基づいて、前記無機
    繊維フィルタの寿命を判定することを特徴とする請求項
    1記載のフィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキ
    ュレートフィルタユニット。
  3. 【請求項3】 前記無機繊維フィルタを、炭化ケイ素
    系、窒化ケイ素系、シリカ系、アルミナ系の少なくとも
    いずれか一つの無機繊維を用いて形成することを特徴と
    する請求項1又は2に記載のフィルタ寿命感知機能付き
    ディーゼルパティキュレートフィルタユニット。
  4. 【請求項4】 前記発泡金属フィルタを、Fe,Cr,
    Al,Y,Ni,Moの内少なくとも2種以上の金属元
    素を含む合金で形成することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のフィルタ寿命感知機能付きディ
    ーゼルパティキュレートフィルタユニット。
JP2000311569A 2000-10-12 2000-10-12 フィルタ寿命感知機能付きディーゼルパティキュレートフィルタユニット Pending JP2002115526A (ja)

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