JP2002114467A - 家庭用エレベータおよび該エレベータの組込み方法 - Google Patents

家庭用エレベータおよび該エレベータの組込み方法

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JP2002114467A
JP2002114467A JP2000306203A JP2000306203A JP2002114467A JP 2002114467 A JP2002114467 A JP 2002114467A JP 2000306203 A JP2000306203 A JP 2000306203A JP 2000306203 A JP2000306203 A JP 2000306203A JP 2002114467 A JP2002114467 A JP 2002114467A
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box
floor
downstairs
hoistway
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JP2000306203A
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Seiji Abe
清司 安部
Hidemi Izawa
秀観 伊澤
Takeshi Okawa
剛 大川
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Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭用のエレベータを、既存の住宅の室内に
も取付けられるように構成する。 【解決手段】 ボックス状の昇降路2を、第一、第二、
第三ボックスユニット3、4、5により分割可能に形成
し、昇降路2内に昇降体8を組込むとともに、昇降路2
の上部と二階天井部とのあいだの二階室内空間に、昇降
機13と巻装装置14とが内装された駆動ユニット12
を設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の二階、三階
建て等の一般住宅にも組込み可能な家庭用エレベータお
よび該エレベータの組込み方法の技術分野に属するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、一般住宅に家庭用のエレベータを
設け、高齢者や障害のある人が階下と階上のあいだを自
由に行き来できるようにして、快適な生活環境が得られ
るようにすることが提唱されている。このように一般住
宅にエレベータを設ける場合、従来では、高層建築物に
エレベータを設置するときと同様、新たに住宅を建設す
るときに、その建設段階で予めエレベータ用のスペース
を確保し、該スペースにエレベータの昇降路と、昇降体
を上下移動案内するガイドレールとを敷設工事し、その
後、昇降体と、該昇降体を上下昇降させるための駆動装
置とを配設する工法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エレベータ
は高価な装置であり、住宅を新築するときに、将来を想
定してエレベータを設置することはなかなか決断しにく
いのが実情である。その様な場合、既存の住宅に後付け
することが考えられるが、そのとき、住宅自体を改造す
るために工事費が嵩んだり、取付け作業が困難になる等
の問題がある。そこで、例えば特開平11−35254
号公報に示すように、住宅に形成された二階バルコニー
を利用して躯体の外側に隣接する状態でボックス状の昇
降路を隣接状に設け、該昇降路にガイドレール、駆動装
置、そして昇降体を組込むようにすることで、エレベー
タ装置を後付けしたものが知られている。しかるにこの
ものは、住宅の外側に設けられるものであるが故に、住
宅の屋内にいる人が二階に上ろうとした場合、一旦屋外
に出てエレベータに乗らなければならず、いちいち屋外
に出てからの乗り降りが強要される。このため、高齢者
や障害者にとっては、上下階の行き来がかえって面倒に
なってしまい使用しにくいという問題がある。そこで、
このようにボックス状に形成された昇降路を住宅の居室
内に設けることでエレベータを後付けすることが提唱さ
れる。ところがこの場合、前記屋外に設けた昇降路のよ
うに上下階を連通するボックス状のものを屋内に設ける
には、屋根に取付け孔を開設する等、屋根部までを含む
大がかりな工事が必要となってしまうという問題があ
り、ここに本発明が解決しようとする課題があった。さ
らには、前記従来のものでは、駆動部材と昇降体に連結
された吊持体を巻装する巻装装置とをエレベータの下部
に配す構成となっているため、昇降路の上部に巻装装置
の一部となる滑車を設ける必要があり、その分上下方向
に長くなってしまいコンパクト化が損なわれる。そのう
え、このものは屋外に配されるものであるが故に意匠性
等にも問題があって、いずれにしても前記屋外に設置す
るものをそのまま採用することはできず、ここにも本発
明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、住宅内に、階下と階上を連絡す
る家庭用エレベータを設けるにあたり、該家庭用エレベ
ータは、階下と階上とを上下昇降する昇降体と、該昇降
体の移動案内をするガイドレールが配され、階下と階上
とを連通する状態で配されるボックス状の昇降路と、昇
降路の上部に配され、昇降体に連結された吊持体を巻装
する巻装装置および該巻装装置を駆動せしめる駆動装置
が配された駆動ユニットとを備えて構成されているもの
である。そして、このようにすることにより、既存の住
宅であっても室内にエレベータを容易に設けることがで
きる。このものにおいて、本発明の昇降路は、上下方向
複数のボックスユニットを連結して構成されているもの
とすることができ、これによって、既存住宅側の工事を
少ないものにできる。さらにこのものにおいて、本発明
の駆動ユニットは、階上の屋内空間に面して配されてい
るものとすることができ、これによって、駆動装置や巻
装装置の調整が容易にできる。またこのものにおいて、
本発明の昇降路は、階下の屋内空間に面する第一ボック
スユニットと、階下と階上とのあいだの天井部に面する
第二ボックスユニットと、階上の屋内空間に面する第三
ボックスユニットとで構成されるものとし、家庭用エレ
ベータは、第一ボックスユニットを階下の屋内に組付
け、階上の屋内側から階下とのあいだの天井部に開設し
た空間部に第二ボックスユニットを組込むとともに、昇
降体を第一、第二ボックスユニット内に挿入し、第三ボ
ックスユニットと駆動ユニットとを階上の屋内側から組
込むことで構成されるものとすることができる。さらに
本発明は、住宅内に、階下と階上を連絡する家庭用エレ
ベータを、階下と階上とを上下昇降する昇降体と、該昇
降体の移動案内をするガイドレールが配され、階下と階
上とを連通する状態で配されるボックス状の昇降路と、
昇降路の上部に配され、昇降体に連結された吊持体を巻
装する巻装装置および該巻装装置を駆動せしめる駆動装
置が配された駆動ユニットとを備えて構成するにあた
り、階下の屋内空間に面する第一ボックスユニットを階
下の屋内に組付けた後、階上の屋内側から階下とのあい
だの天井部に開設した空間部に第二ボックスユニットを
組込むと共に、昇降体を第一、第二ボックスユニット内
に挿入し、しかる後、第三ボックスユニットと駆動ユニ
ットとを階上の屋内側から組込むようにしたものであ
る。このようにすることにより、既存の住宅に大きな工
事をすることなく、しかも容易にエレベータを組込むこ
とができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第一の実施の形態
を図1〜図7の図面に基づいて説明する。図面におい
て、1は二階建住宅室内の例えば居室コーナー部に設け
られた家庭用のエレベータであって、該エレベータ1
は、最大乗員二名のコンパクト化された構成となってい
る。前記エレベータ1を構成する昇降路2は、上下方向
に長いボックス形状に形成されるが、該昇降路2は、下
側から順に第一、第二、第三ボックスユニット3、4、
5の各ユニットに分割可能な構成となっている。
【0006】前記第一ボックスユニット3は、エレベー
タ1が設置される一階部分床面に載置される下辺3a
と、上端部が一階天井部位置よりも低位に位置し、一階
の室内空間部に対向する前後左右の四側辺3b、3c、
3d、3eとにより、上部が開口されたボックス形状に
形成されている。そして、左右側辺3d、3eの前方の
内面には後方が開口する凹溝状の前用ガイドレール3f
が、後方の内面には左右方向内方が開口する凹溝状の後
用ガイドレール3gがそれぞれ一体に形成されている。
さらに、第一ボックスユニット3の後側辺3cを除く各
側辺3b、3d、3eはそれぞれアルミ製の四周枠材3
hと該四周枠材3hに囲繞されるガラス板材3iとで形
成されている。そして、前側辺3bの四周枠材3hの一
側縁部(本実施の形態では、図4において図面向かって
右側)は、右側辺3eの四周枠材3h前縁部に蝶着され
ており、これによって、前側辺3bが右端部を支点とし
て前後方向に揺動し、第一ボックスユニット3の開閉を
行うように設定されている。さらに、左右側辺3d、3
eの四周枠材3hは略角筒状に形成されており、前後に
位置する四周枠材3hの上端部内面には上方に突出する
クランク形状の連結片3jの基端部が一体固定されてい
る。尚、前側辺3bの前面には開閉用把手6が突出状に
取付けられており、さらに、前側辺3bの裏面(内面)
には、左右方向中央よりの左方に位置して側面視L字形
の連結アーム7が先端を上方に向ける状態で配設されて
いる。
【0007】前記第二ボックスユニット4は、一階部分
と二階部分のあいだ、つまり天井部に対向して組込まれ
るが、前後左右の四側片4b、4c、4d、4eにより
上下が開口する角筒状に形成されている。そして、左右
側辺4d、4eには、前記第一ボックスユニット前、後
用ガイドレール3f、3gと連通する状態で凹溝状のガ
イドレール4f、4gがそれぞれ形成されている。ま
た、各側辺4b、4c、4d、4eは、アルミ製の四周
枠材4hとパネル材4iで形成されており、左右側辺4
d、4eの前後に位置する四周枠材4h下端部の筒内
に、第一ボックスユニット連結片3jを挿入固定するこ
とで、第一、第二ボックスユニット3、4の連結がなさ
れるように設定されている。さらに、左右側辺4d、4
eの前後に位置する四周枠材4hの上端部内面には上方
に突出するクランク形状の連結片4jの基端部が一体固
定されている。
【0008】また、前記第三ユニット5は、二階部分天
井面よりも低位に位置する上辺5aと、二階床面から上
辺5aとのあいだに配され、二階の室内空間部に対向す
る前後左右の側辺5b、5c、5d、5eとにより、下
端部が開口するボックス状に形成されている。そして、
左右側辺5d、5eの前方の内面には、前記第一、第二
ボックスユニット3、4の各ガイドレール3f、3g、
4f、4gに連通する状態の前、後用ガイドレール5
f、5gがそれぞれ一体に形成されている。また、後側
辺5cを除く各側辺5b、5d、5eは、第一ボックス
ユニット3と同様にアルミ製の四周枠材5hと該四周枠
材5hに囲繞されるガラス板材5iで形成されており、
左右側辺5d、5eの前後に位置する四周枠材5h下端
部の筒内に、第二ボックスユニット連結片4jを挿入固
定することで、第二、第三ボックスユニット4、5の連
結がなされるように設定されている。さらに、左右側辺
5d、5eの前後に位置する四周枠材5hの上端部内面
には上方に突出するクランク形状の連結片5jの基端部
が一体固定されている。さらに、第三ボックスユニット
5の前側辺5bの四周枠材5hの一側縁部は、右側辺5
eの四周枠材5h前縁部に蝶着されており、これによっ
て、前側辺5bが右端部を支点として前後方向に揺動
し、第二ボックスユニット5の開閉を行うように設定さ
れている。さらにまた、左右側辺5d、5eの前後に位
置する四周枠材5hの上端部内面には上方に突出する連
結片5jが一体固定されている。尚、前記第一ボックス
ユニット3と同様に、前側辺5bの前面には開閉用把手
6が突出状に取付けられ、さらに、前側辺5bの裏面
(内面)には左右方向中央よりの左方に位置して側面視
L字形の連結アーム7が先端を下方に向ける状態で配設
されている。
【0009】一方、8は昇降路2内を上下移動するべく
ボックス状に形成される昇降体(エレベータケージ)で
あって、該昇降体8は上下辺8a、8bそして前後左右
の四側辺8c、8d、8e、8fにより囲繞されるが、
四側辺8c、8d、8e、8fはそれぞれ昇降路2を構
成する各ユニット3、4、5に近接対向するべく寸法設
定されている。そして、後側辺8dを除く各側辺8c、
8e、8fはそれぞれ四周枠材8gとガラス板材8hと
で構成され、左右側辺8e、8fの前方に位置する四周
框材8gの上下には一対の前用ガイドローラ9が前方方
向に突出状に軸承されているとともに、左右側辺8e、
8fの後方に位置する四周框材8gの上下には一対の後
用ガイドローラ10が左右方向外方に突出状に軸承され
ている。そしてこれら前用、後用ガイドローラ9、10
は、前記昇降路2側に上下方向一体に連結された前、後
用ガイドレール2f、2g(3f、4f、5f、3g、
4g、5gに相当する)にそれぞれ係合案内される設定
となっている。尚、10aは後用ガイドローラ10の近
傍に位置し、後方に突出する状態で軸承された上下一対
の振れ止めローラであって、該振れ止めローラ10a
を、各ボックスユニット3、4、5の後方に位置する四
周框材3h、4h、5hの左右方向内面に当接させるこ
とで、昇降体8の振れ止めができるように設定されてい
る。
【0010】さらに、昇降体8の前側辺8cは、四周枠
材3hの一側縁部(本実施の形態では、図2(A)にお
いて図面向かって右側)が、右側辺8fの四周枠材8g
の前縁部に蝶着されており、これによって、前側辺8c
が右端部を支点として前後方向に揺動し、昇降体8の開
閉を行うように設定されている。そして、この前側辺8
cには、前記第一、第三ボックスユニット3、5の前側
辺3b、5bに取付けられた連結アーム7に対向して、
平面視凵字状の係合受け片部11が固定されている。こ
れによって、昇降体8が下降して一階の停止位置に停止
することに伴い、係合受け片部11内側面の右端部が、
第一ボックスユニット前側辺3bの連結アーム7に上側
から係合し、この状態から昇降体8が上昇することに伴
い、連結アーム7と係合受け片部11との係合が解除さ
れるように設定されている。一方、昇降体8が上昇して
二階の停止位置に停止することに伴い、係合受け片部1
1内側面の右端部が、第三ボックスユニット前側辺5b
の連結アーム7に下側から係合し、この状態から昇降体
8が下降することに伴い、連結アーム7と係合受け片部
11との係合が解除されるように設定されている。これ
によって、各停止位置において、昇降路2側の前側辺3
bまたは5bと連結アーム7とは係合受け片部11を介
して係合状態が維持され、これによって、昇降路2側の
前側辺3bまたは5bを開閉作動したとき、これに連動
する状態で昇降体8側の前側辺8cが開閉作動するが、
このとき、昇降体側前側辺8cは、連結アーム7が係合
受け片部11の内側面を右端部から左端部に摺動するこ
とで昇降路側前側辺3bまたは5bに対して変姿しなが
ら開閉するように設定されている。
【0011】さらに、12は昇降路2と天井面とのあい
だに配されるべく、第三ボックスユニット上辺5a上に
積層される駆動ユニットであって、該駆動ユニット12
は、昇降路2の外径と略同寸法に形成されたボックス状
のケーシング12aに電動モータを備えた昇降機13と
巻装装置14とが配されている。前記昇降機13の出力
軸13aと巻装装置14の巻装軸14aとはケーシング
12aに前後方向を向いて軸承され、これら出力軸13
aと巻装軸14aとがチエン等により動力伝動されてい
る。そして、巻装軸14aの前後両端部にはそれぞれ一
対、都合四個のプーリ14bが一体的に嵌着さており、
これらプーリ14bに吊持用ベルト15の一端部が連結
され、プーリ14bの回転に伴い吊持用ベルト15が巻
出し、巻取りされる設定となっている。そして、吊持用
ベルト15の他端部(遊端部)は、ケーシング12aの
コーナー部に配されたローラ12bを経由してケーシン
グ12a下辺に穿設された挿通孔12cから下方に繰り
出されるように設定されている。ここで、ケーシング1
2aを構成する四側辺下端部には連結受け部(図示せ
ず)が形成されており、該連結受け部に、第三ボックス
ユニット5の連結片5jを挿入、固定することで第三ボ
ックスユニット5との連結が成されるように設定されて
いる。
【0012】そして、駆動ユニット12から繰り出され
た吊持用ベルト15の他端部は、第三ボックスユニット
上辺5a四隅に穿設された挿通孔(図示せず)を介して
昇降路2内に延出され、該延出他端部が、昇降体8の上
辺8aの四隅に形成された連結部8iに固定される設定
となっている。これによって、昇降機13の駆動に基づ
いて巻装装置14の各プーリ14bが正逆回転すること
に伴い、吊持用ベルト15が巻出し、巻取りされて昇降
体8の上昇、下降作動がなされるように設定されてい
る。尚、16は昇降体8に設けられ昇降機13の駆動制
御をする操作ボタン、17は昇降体後側辺8dに起倒自
在に配された簡易型腰かけである。また、18は昇降体
8の前側辺8cに前方に突出する状態で設けられた複数
のガイド部材であって、該ガイド部材18は、昇降路側
前側辺3bまたは5bと昇降体側前側辺8cとを閉鎖し
た状態で昇降体8を昇降移動させたとき、昇降路2の各
前側辺3b、4b、5bの内面に突出状に配された突状
部3k、4k、5kに当接するように構成されており、
これによって、昇降体2の上下昇降時に昇降体側前側辺
8cを所定の閉鎖状態に維持し、昇降体側前側辺8cが
昇降路側に突出して昇降路2を構成する各部材の内面に
当ってしまい昇降体8の昇降動が損なわれることがない
ように配慮されている。
【0013】一方、上述のような家庭用エレベータ1を
住宅に組付ける場合について説明する。この場合、住宅
側の工事としては、エレベータ1の設置部位において二
階床部(一階天井部)を工事して組込み用の開口部を形
成し、該開口部の四周面にエレベータ取付け部材19を
固定する。そして、一階部分から一階空間部に対向する
第一ユニット3を組込んだ後、二階から、一階と二階の
あいだの天井部に対向する第二ユニット4を組込むが、
このとき、前述したように四周枠材4hに第一ボックス
ユニット3の連結片3jを差し込むようにして連結する
ことで、第一、第二ボックスユニット3、4とは、前、
後用ガイドレール3f、3g、4f、4g同志が連通す
る位置合せ状態で連結されるように設定されている。こ
こで、第二ボックスユニット4は、四側辺4b、4c、
4d、4eを躯体側のエレベータ取付け部材19に螺合
することで躯体側への固定支持がなされている。そうし
て、第一、第二ボックスユニット3、4が組込まれた段
階で、二階部分から昇降体8を挿入組込みし、その後、
二階部分から第三ボックスユニット5を、四周枠材5h
に第二ボックスユニット4の連結片3jを嵌め込むよう
にして前、後用ガイドレール4f、4g、5f、5g同
志が位置合せ状となり、このようにして一、二階空間部
を連通する昇降路2と昇降体8とが組込まれるように設
定されている。さらに、昇降路2の上辺5aと二階天井
部とのあいだ、つまり、二階の室内空間に面する部位に
駆動ユニット12を組込み、前述したように吊持用ベル
ト15を昇降路2内側に延出せしめ、該吊持用ベルト1
5の他端部を前記昇降体上辺8aの連結部8iに固定す
ることで、エレベータ1の組込みが完成するように設定
されている。
【0014】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、家庭用エレベータ1を構成する昇降路2は、
昇降体8を移動前、後用ガイドレール2f、2gが一体
に形成されたボックス形状に形成されており、住宅の室
内空間に昇降路2が露出する状態で取付けられている。
この結果、室内に居ながらにしてエレベータ1により一
階と二階への行き来ができることになって、高齢者や障
害者の負担を減らしてより広い行動範囲を提供すること
ができる。しかもこの場合に、駆動装置となる昇降機1
3と、昇降体8に連結された吊持用ベルト15を巻装す
る巻装装置14とを供に内装する駆動ユニット12は、
昇降路2の上部に配される構成となっているため、下部
に駆動装置と巻装装置を設ける従来のもののように、吊
持体を下部の巻装装置に案内するための滑車を昇降路の
上部に配す必要がなくなって、上下方向の長さをコンパ
クト化できる。
【0015】さらに、本発明が実施されたものでは、昇
降路2は、第一、第二、第三ボックスユニット3、4、
5を順に組込むことで構成される三分割型のものになっ
ている。このため、エレベータ1を工場出荷するにあた
り、各ユニット3、4、5を分割状態で運べるため、出
荷作業が容易になる。そのうえ、このように分割された
各ユニット3、4、5は、第一ボックスユニット3は一
階の室内空間から組込まれ、第二、第三ボックスユニッ
ト4、5そして駆動ユニット12は二階の室内空間から
組込まれ、さらには、昇降体8も、第一、第二ボックス
ユニット3、4を組込んだ段階で、二階の室内空間から
組込むことができる。この結果、既存の住宅の室内に家
庭用エレベータ1を組込む場合に、住宅側に行う工事と
しては一階と二階とのあいだの部分、つまり一階天井部
と二階床面との工事だけでよいことになって、住宅の改
造工事が容易に行えるばかりでなく、エレベータ1の組
込み作業自体も容易となって、作業性の向上が計れてコ
スト低下を招来できる。
【0016】しかも、このものでは、駆動ユニット12
は昇降路2の上部と二階天井部とのあいだの二階の室内
空間部に面して配されているため、昇降機13や巻装装
置14のメンテナンスを二階室内側において行うことが
でき、メンテナンスの作業が容易に行える。
【0017】尚、本発明は前記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、図8に示す第二の実施の形態の
ように、一階の床面を工事することで第一ボックスユニ
ットを少し埋め込むように配することで、昇降体の下辺
レベルと床面レベルとを略一致させるようにしてもよ
く、このようにすることにより、エレベータへの乗降作
動も楽に行えるようになる。尚、図中に附されている符
号は前記第一の実施の形態のものをそのまま用いてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エレベータの全体斜視図である。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれ昇降路の組立状
態を示す全体正面図、側面図である。
【図3】図2(A)のA−A断面図である。
【図4】エレベータの一部正面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ駆動ユ
ニットの平面図、正面図、側面図である。
【図8】第二の実施の形態におけるエレベータの昇降体
の昇降状態を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
1 エレベータ 2 昇降路 3 第一ボックスユニット 3b 前側辺 3f 前用ガイドレール 3g 後用ガイドレール 4 第二ボックスユニット 5 第三ボックスユニット 5b 前側辺 6 開閉用把手 7 連結アーム 8 昇降体 8c 前側辺 9 前用ガイドローラ 10 後用ガイドローラ 11 係合受け片部 12 駆動ユニット 13 昇降機 14 巻装装置 14b プーリ 15 吊持用ベルト 16 操作ボタン
フロントページの続き (72)発明者 大川 剛 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 三和 シヤッター工業株式会社内 Fターム(参考) 3F301 AA09 BB08 CA06 3F305 AA08 BA09 DA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅内に、階下と階上を連絡する家庭用
    エレベータを設けるにあたり、該家庭用エレベータは、
    階下と階上とを上下昇降する昇降体と、該昇降体の移動
    案内をするガイドレールが配され、階下と階上とを連通
    する状態で配されるボックス状の昇降路と、昇降路の上
    部に配され、昇降体に連結された吊持体を巻装する巻装
    装置および該巻装装置を駆動せしめる駆動装置が配され
    た駆動ユニットとを備えて構成されている家庭用エレベ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、昇降路は、上下方向
    複数のボックスユニットを連結して構成されている家庭
    用エレベータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、駆動ユニットは、階
    上の屋内空間に面して配されている家庭用エレベータ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、昇降路は、
    階下の屋内空間に面する第一ボックスユニットと、階下
    と階上とのあいだの天井部に面する第二ボックスユニッ
    トと、階上の屋内空間に面する第三ボックスユニットと
    で構成されるものとし、家庭用エレベータは、第一ボッ
    クスユニットを階下の屋内に組付け、階上の屋内側から
    階下とのあいだの天井部に開設した空間部に第二ボック
    スユニットを組込むとともに、昇降体を第一、第二ボッ
    クスユニット内に挿入し、第三ボックスユニットと駆動
    ユニットとを階上の屋内側から組込むことで構成される
    家庭用エレベータ。
  5. 【請求項5】 住宅内に、階下と階上を連絡する家庭用
    エレベータを、階下と階上とを上下昇降する昇降体と、
    該昇降体の移動案内をするガイドレールが配され、階下
    と階上とを連通する状態で配されるボックス状の昇降路
    と、昇降路の上部に配され、昇降体に連結された吊持体
    を巻装する巻装装置および該巻装装置を駆動せしめる駆
    動装置が配された駆動ユニットとを備えて構成するにあ
    たり、階下の屋内空間に面する第一ボックスユニットを
    階下の屋内に組付けた後、階上の屋内側から階下とのあ
    いだの天井部に開設した空間部に第二ボックスユニット
    を組込むと共に、昇降体を第一、第二ボックスユニット
    内に挿入し、しかる後、第三ボックスユニットと駆動ユ
    ニットとを階上の屋内側から組込むようにした家庭用エ
    レベータの組込み方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN105173968A (zh) * 2015-10-13 2015-12-23 江南嘉捷电梯股份有限公司 一种家用电梯

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