JP2002114347A - 空気浮上式コンベヤ用ベルト及び空気浮上式ベルトコンベヤ - Google Patents

空気浮上式コンベヤ用ベルト及び空気浮上式ベルトコンベヤ

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JP2002114347A JP2000293977A JP2000293977A JP2002114347A JP 2002114347 A JP2002114347 A JP 2002114347A JP 2000293977 A JP2000293977 A JP 2000293977A JP 2000293977 A JP2000293977 A JP 2000293977A JP 2002114347 A JP2002114347 A JP 2002114347A
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Shoji Nakamura
彰二 中村
Masahiro Shimizu
政博 清水
Masahiro Inukai
雅弘 犬飼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、芯体の種類などに制約を受けず、
予め湾曲された空気浮上式コンベヤ用ベルトを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 ゴム層4に芯体5が埋設されたベルトで
あって、上面を内側にして湾曲状態で曲状走行路中を走
行する空気浮上式コンベヤ用ベルトに於いて、上面を内
側にして湾曲させるべく、前記ゴム層4のうち上側のゴ
ム層4aが、下側のゴム層4bに比して収縮率の大きい
ゴムが用いられていることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円管等の曲状走行
路内をベルトが湾曲状態で走行する空気浮上式コンベヤ
に使用されるベルト、及び空気浮上式ベルトコンベヤに
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種のベルトコンベヤは、下記のような構成からな
る。すなわち、搬送側とリターン側を周回すべく一対の
駆動ローラ間に無端状に張設され、且つ幅方向に可撓性
を有するベルトと、該駆動ローラ間のベルト走行経路中
に設けられ、且つ断面曲面状の内周面の一部に空気を噴
出する空気供給口が設けられた曲状走行路(例えば、所
定長さの円管など)とを備え、該ベルトは、ゴム層の内
部に芯体が埋設された構造(例えば、複数のスチールコ
ードがゴム層の長手方向全長に亘って並列埋設された構
造など)の平ベルトが用いられている。
【0003】かかるベルトは、ゴム層に芯体が設けられ
ているので剛性に優れ、特に、ゴム層内に長手方向全長
に亘ってスチールコードなどの線状芯体が複数に並列埋
設されたベルトは、長大なベルトコンベヤに用いるベル
トとして好適である。
【0004】ところで、この種のベルトコンベヤに用い
られるベルトは、曲状走行路を走行する際に、上面を内
側にして湾曲走行する。この際、ベルトと曲状走行路の
内周面の摩擦は小さいほど円滑にベルトが走行できるの
で好ましいが、ベルト自体はそもそも平坦であり且つ弾
性回復力を有するが故に、ベルトの下面がその内周面に
接触しやすく、ある程度の走行抵抗が生じる。
【0005】このような点に鑑み、本発明者らは、予め
内側に湾曲された湾曲ベルトをコンベヤに用いれば上記
の走行抵抗を軽減できると考え、このようなベルトにつ
いて種々検討した。すなわち、芯体を中心にして上側の
ゴム層を下側のゴム層に比して厚くし且つこれを加硫す
ることにより、上下のゴム層の収縮差を利用して上面を
内側にして予め湾曲されたベルトを用いることを検討し
たが、この場合、前記芯体として、スチールコードなど
の線状芯体を用いた場合には、ゴム層の収縮に伴って線
状芯体が幅方向に位置ずれする結果、予め湾曲されたベ
ルトを構成できない。さらに、このスチールコードの下
側のゴム層に、ベルトの幅方向の伸縮を規制すべく帆布
を埋設すれば、湾曲ベルトを構成することができるが、
下側のゴム層を比較的薄くする場合には、帆布を埋設す
ることが困難なことも多い。また、芯体の種類の別に拘
わらず、上記のベルトは、上側のゴム層の厚みを、下側
のゴム層の厚みよりも薄くせざるを得ず、必然的に、ベ
ルトのゴム層の構成が制約される。
【0006】そこで、本発明は、上記の点に鑑みて、芯
体の種類などに制約を受けず、予め湾曲された空気浮上
式コンベヤ用ベルトを提供することを課題とする。さら
に、ベルトと曲状走行路の走行抵抗を低くして円滑な走
行運転を行うことができる空気浮上式ベルトコンベヤを
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、ゴム層4に芯体5が埋設されたベルトで
あって、上面を内側にして湾曲状態で曲状走行路中を走
行する空気浮上式コンベヤ用ベルトに於いて、上面を内
側にして湾曲させるべく、前記ゴム層4のうち上側のゴ
ム層4aが、下側のゴム層4bに比して収縮率の大きい
ゴムが用いられている空気浮上式コンベヤ用ベルトを提
供する。
【0008】上記構成からなるベルトは、上側のゴム層
4aが下側のゴム層4bに比して収縮率の大きいゴムが
用いられているので、上下のゴムの収縮差によって、上
面を内側にして僅かに湾曲される又は湾曲の癖付けがな
されたベルトが構成される。
【0009】また、本発明は、ゴム層4に芯体5が埋設
されたベルトであって、上面を内側にして湾曲状態で曲
状走行路中を走行する空気浮上式コンベヤ用ベルトに於
いて、上面を内側にして湾曲させるべく、前記ゴム層4
のうち下側のゴム層4bに、短繊維の混合された短繊維
入ゴム層8が設けられている空気浮上式コンベヤ用ベル
トを提供する。
【0010】上記構成からなるベルトは、短繊維入りゴ
ムの加硫時の収縮率が、通常のゴムに比して小さいた
め、下側のゴム層4bは、上側のゴム層に比して収縮し
にくくなり、上記と同様に、上面を内側にして僅かに湾
曲される又は湾曲の癖付けがなされたベルトが構成され
る。
【0011】上記各態様からなるベルトは、ゴム層自体
の収縮差を利用するものであるため、芯体の種類などに
拘わらずに得られるものであるが、前記芯体5として、
線状芯体が用いられているベルトにとっては、芯体5に
よるベルト幅方向の収縮規制が期待できないことから、
特に効果的である。
【0012】さらに、本発明は、ゴム層4に芯体5が埋
設された無端状のベルト2と、前記ベルト2の走行経路
中に設けられ、且つベルト2の上面を内側にして湾曲状
態で走行させるように構成された曲状走行路3とを備え
た空気浮上式ベルトコンベヤに於いて、前記ベルト2の
上面を内側にして湾曲させるべく、前記ゴム層4のうち
下側のゴム層4bに、短繊維の混合された短繊維入ゴム
層8が設けられている空気浮上式ベルトコンベヤを提供
する。
【0013】かかるコンベヤは、上述のように、ベルト
2が、上面を内側にして僅かに湾曲される又は湾曲の癖
付けがなされているので、曲状走行路3の内周面に馴染
み易く、従って、走行抵抗を低減することができる。ま
た、上記短繊維入ゴム層8は、下側のゴム層4bの全体
又は一部に設けられていてもよいが、短繊維入りゴム層
8は接触する部材との摩擦係数が小さくなる傾向にある
ので、下側のゴム層4の表面部に少なくとも短繊維入ゴ
ム層8が設けられている態様は、より走行抵抗を低減す
ることができるので好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参酌しつつ説明する。 <第1実施形態>図1及び図2に於いて、1は、空気浮
上式ベルトコンベヤを示す。該ベルトコンベヤ1は、ゴ
ム層4に芯体5が設けられ、且つ駆動プーリーに掛け渡
された無端状のベルト2と、該ベルト2の走行経路中に
設けられ、且つベルト2を湾曲状態で浮上走行させる内
周面を有する曲状走行路3(例えば円管など)とを少な
くとも具備している。かかるベルトコンベヤ1は、ベル
ト2の下面2bを内側にして湾曲しないようにするた
め、リターン側Yに於いてはフラットローラが配置され
ている(すなわち、搬送側Xにのみ曲状走行路3が設け
られている)。このように構成することにより、ベルト
2は、その上面2aを内側にして湾曲させられることと
なる。尚、特に図示しないが、ベルト2の搬送側X及び
リターン側Yの双方に曲状走行路3を設ける場合には、
リターン側Yにベルト反転機を具備させるなどの手段を
採ればよく、このように構成することによって、上記と
同様に、ベルト2は、常に上面2aを内側にして湾曲さ
せられることとなる。
【0015】上記ベルト2は、図2に示すように、その
長手方向の伸縮を規制すべく、ゴム層4の内部に長手方
向全長に亘って線状芯体5(例えば、スチールコードや
アラミドなどの高剛性合成繊維など)が埋設されてお
り、この線状芯体5は幅方向に複数本並設されている。
【0016】ゴム層4は、概念上、芯体5を中心(基
準)にして上側のゴム層4aと下側のゴム層4bに区画
されており、上側のゴム層4aは、下側のゴム層4bに
比して収縮率の大きいゴムで構成されている。このよう
に上側のゴム層4aが収縮率の大きいゴムにて構成され
ていることにより、ベルト2は、その上面2aを内側に
して僅かに湾曲された形状となっている。
【0017】ゴム層4(4a,4b)のゴム材料として
は、公知のゴムを用いることができ、例えば、天然ゴ
ム、BR、SBRなどが例示され、これら1種又は2種
以上の混合ゴムなどを用いることができる。中でも、ロ
スファクターが小さく且つ摩擦係数の小さいものを選択
するのが好ましい。また、ゴム層4には、必要に応じ
て、カーボンブラック、炭酸カルシウム、タルクなどの
充填剤、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、老化防止剤、加
工助剤などの各種のゴム配合剤などを適宜配合すること
ができる。
【0018】上側のゴム層4aを収縮率の大きくする手
段としては特に限定されず、公知の手段が採用できる。
例えば、上側のゴム層4aにシリカなどの充填剤を多量
に混合したり、或いは、上側のゴム層4aと下側のゴム
層4bを収縮率の異なるゴム素材としたり、更には、上
側のゴムを下側のゴムに比し、ゴム分率若しくはオイル
などの有機物の比率を上げた配合とすることで上側のゴ
ム層4aの収縮率を大きくするなどの手段が例示され
る。また、上側のゴム層4aを収縮率の大きくする手段
としては、配合設計などのゴム材料に起因するものに限
られず、例えば、加硫時の上下の熱盤の温度に差をつけ
る(上側を高温とする)など製造条件に起因するもので
あってもよい。
【0019】上記ベルト2は、収縮率の小さい未加硫ゴ
ムシートの上に、線状芯体3を配設し、次に収縮率の大
きい未加硫のゴムシートを重ね合わせた後、加熱加圧し
て加硫することにより、製造することができる。この加
硫の際、上側のゴム層4aが大きく収縮する結果、図2
に示すように、上面2aを内側にして僅かに湾曲され
た、又は(外見上は湾曲していなくても)湾曲するよう
に癖付けがなされたベルト2が製造される。
【0020】本発明に係るベルト2は、ゴム自体の収縮
差を利用するため、芯体5がスチールコードなどの線状
芯体の場合でも、予定された湾曲を確実に得ることがで
き、又、例えば上側のゴム層4aと下側のゴム層4bの
厚みを同厚にしても同様にベルト2の湾曲が得られるこ
ととなる。
【0021】そして、かかるベルト2を、搬送側Xとリ
ターン側Yを周回走行させるべく、駆動プーリーやテン
ションローラなどの送り装置部6に、その下側のゴム層
4bの表面部を面しさせた状態で無端状に掛け渡すこと
により、空気浮上式ベルトコンベヤ1が構成される(図
1)。
【0022】上記空気浮上式ベルトコンベヤ1は、ベル
ト2が曲状走行路3に進入する際に、案内部材7によっ
てベルト2の表面部が押圧されることにより、ベルト2
の表面部は曲状走行路3の内周面に沿って湾曲し、該ベ
ルト2は、曲状走行路3に設けられた空気供給口からの
エアーによって浮上しつつ周回走行する。この際、本発
明に係るベルトは、僅かに湾曲された又は癖付けられた
ベルト2からなるので、弾性による回復力が平ベルトに
比して小さく、従って、ベルト2は曲状走行路3の内周
面に馴染み易い。よって、ベルト2の走行抵抗が低減
し、コンベヤの円滑な走行運転を実現することができ
る。
【0023】<第2実施形態>第2実施形態は、収縮率
の小さいゴムとして、短繊維入りゴムを利用する点を特
徴とする。以下、上記第1実施形態と重複する部分につ
いての説明については適宜省略し、その名称及び図番に
ついて適宜援用する。
【0024】図3に於いて、第2実施形態のベルト2
は、下側のゴム層4bのうち、その少なくとも表面部
が、短繊維の混合された短繊維入りゴム層8からなる。
このように短繊維入りゴム層8が下側のゴム層4bの表
面部に設けられたベルト2は、短繊維入りゴムの収縮率
が小さいことから、その上面2aを内側にして僅かに湾
曲された形状となっている。
【0025】ゴム層4(4a,4b,8)のゴム材料と
しては、公知のゴムを用いることができ、例えば、天然
ゴム、BR、SBRなどが例示され、これら1種又は2
種以上の混合ゴムなどを用いることができる。中でも、
ロスファクターが小さく且つ摩擦係数の小さいものを選
択するのが好ましい。尚、ゴム層4には、必要に応じ
て、カーボンブラックシリカなどの補強剤、炭酸カルシ
ウム、タルクなどの充填剤、加硫剤、加硫促進剤、可塑
剤、老化防止剤、加工助剤などの各種のゴム配合剤など
を適宜配合することができる。
【0026】また、本発明の短繊維入りゴム層8に配合
される短繊維としては、公知のものを用いることがで
き、例えば、ポリエステル短繊維、ナイロン短繊維、ア
ラミド短繊維、セルロース短繊維などの有機高分子繊
維、炭化珪素、チタン酸カリウムなどの無機繊維が例示
され、これら1種又は2種以上混合したものを用いるこ
とができる。さらに、接着性の便からRFL等の接着剤
が予めディッピングされた繊維を用いてもよい。また、
短繊維の長さは特に限定されないが、通常、0.5〜1
0mm程度の長さのものを用いればよい。
【0027】さらに、短繊維の添加量についても特に限
定されないが、余りに少ないと効果的でなく、一方、余
りに多いとゴムの性質を低下させるので、ゴム100重
量部に対し概ね1〜30重量部程度混合することが最も
好ましい。
【0028】このようなベルト2は、短繊維が混練され
た未加硫の短繊維入りゴムシートに(必要に応じて、そ
の他の未加硫のゴムシートを重ね)、この上に芯体3を
配設し、未加硫のゴムシートを重ね合わせた後、加熱加
圧して加硫することにより、製造することができる。こ
の加硫の際、短繊維入りゴム層8がゴム層4aに比して
小さく収縮する結果、図3に示すように、上面2aを内
側にして僅かに湾曲された、又は(外見上は湾曲してい
なくても)湾曲するように癖付けがなされている。
【0029】本発明に係るベルトは、ゴムに短繊維を混
合することによって生じる加硫時の収縮差を利用するた
め、上記第1実施形態と同様に、芯体5がスチールコー
ドなどの線状芯体の場合でも、予定された湾曲を確実に
得ることができ、又、例えば上側のゴム層4aと下側の
ゴム層4bの厚みを同厚にしても同様にベルト2の湾曲
が得られることとなる。
【0030】そして、かかるベルト2を、送り装置部6
に、その下側のゴム層4bの表面部を面しさせた状態で
無端状に掛け渡すことにより、空気浮上式ベルトコンベ
ヤ1が構成される。かかる空気浮上式ベルトコンベヤ1
は、ベルト2が、僅かに湾曲された又は癖付けられてい
るので、弾性による回復力が平ベルトに比して小さく、
従って、ベルト2は曲状走行路3の内周面に馴染み易
い。特に、短繊維入りゴム層8は、接触する部材(例え
ば、ローラなどの送り装置部や曲状走行路の内周面な
ど)との間の摩擦係数が小さく、従って、第2実施形態
のベルト2は、摩擦係数の低減とベルト自体の湾曲によ
る相乗効果によって、より円滑な走行運転を実現するこ
とができる。
【0031】ここで、第2実施形態に係る短繊維入りゴ
ム層を有するベルト2が、摩擦係数が小さいことを示す
実施例を挙げて更に説明する。表1に示す配合割合(重
量部表示)の各種原料を、常法に従い混練し、成形加硫
して、厚み約20mm、幅30cmの実施例1及び2、
比較例のベルトを得た。尚、芯体としては、EP帆布を
用い、ナイロン短繊維は、1〜3mmのものを用いた。
また、短繊維入りゴムの摩擦係数の優位性を確認するも
のであるため、実施例1及び2のベルトは、ゴム層の全
体を、短繊維が配合された短繊維入りゴムによって形成
した。
【0032】
【表1】
【0033】表1に表記した各原材料は下記のものを用
いた。 天然ゴム…RSS#3(タイ産)。BR…ポリブタジエ
ンゴムBR01(JSR(株)製)。ナイロン短繊維…
1mm長(東レ(株)製)。HAFカーボンブラック…
シースト3(東海カーボン(株)製)。アロマ系オイル
…JSR AROMA(JSR(株)製)。ステアリン
酸…ステアリン酸(新日本理化(株)製)。酸化亜鉛…
亜鉛華3種(堺化学工業(株)製)。老化防止剤6C…
アンチゲン6C(住友化学(株)製)。ミクロクリスタ
リンワックス…サンタイト(精工化学(株)製)。硫黄
…粉末硫黄(細井化学工業(株)製)。加硫促進剤…ノ
クセラーCZ(大内新興化学工業(株)製)。
【0034】得られた各ベルトを、図4に示すように、
一対の駆動プーリーA,Aに掛け渡し(ベルト周長約5
m)、ベルトEの上下を荷重ローラBと支持ローラCで
挟持し、該荷重ローラBに5kgの荷重を加えつつ、1
00m/分の速度でベルトを回転させた。そして、支持
ローラCに具備されたロードセルD(共和電業(株)
製、LM−100KA)を用いて、各ベルトについて走
行抵抗を測定し、比較例の走行抵抗を100として、こ
れとの比率を計算した。その結果を表1に示す。実施例
1及び2のベルトは、比較例のベルトに比して走行抵抗
が小さいことがわかる。
【0035】尚、第2実施形態に於いて、ベルト2の短
繊維入りゴム層8は、下側のゴム層4bの一部(表面
部)に設けられているが、例えば、図5(a)に示すよ
うに、短繊維入りゴム層8が下側のゴム層4bの全部に
設けられていてもよく、又、図5(b)に示すように、
これが上側のゴム層4aの下方側の一部にまで設けられ
ていてもよい。また、短繊維入りゴム層8は、必ずしも
下側のゴム層4bの表面部に設けられていなければなら
ないわけではなく、図6に示すように、下側のゴム層4
bの内部に幅方向に埋設して設けられていてもよい。要
は、下側のゴム層4bに、少なくとも短繊維入りゴム層
8が設けられており、且つ加硫時に上側のゴム層4aと
の収縮差によってベルト2が僅かに湾曲する或いは外見
上湾曲していなくても湾曲し易いように癖付けができる
ように、適宜の厚みで短繊維入りゴム層8が設けられて
いればよい。
【0036】<その他の実施形態>上記各実施形態に於
いては、ベルト2の芯体5として線状芯体が用いられて
おり、これによって長大なベルトコンベヤに用いられる
ベルトとしては好適であるという利点があるが、芯体5
としては線状芯体のみに限られず、線状芯体に代えて又
は線状芯体と併用して、例えば、各種の帆布を用いても
よい。また、芯体5の埋設位置も特に限定されず、例え
ば、上側のゴム層4aと下側のゴム層4bの厚みが均等
になる位置(ベルト2の中央部)や、上側のゴム層4a
の厚み又は下側のゴム層4bの厚みが薄くなるような位
置に埋設することができる。
【0037】さらに、上記実施形態に於いて、曲状走行
路3として円管を例示したが、曲状走行路3は円筒に限
られず、例えば、断面略U字状などのトラフなどであっ
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る空気浮上式
コンベヤ用ベルトは、芯体の種類などに拘わらず、上面
を内側にして僅かに湾曲又は湾曲の癖付けを確実になす
ことができる。かかるベルトが用いられた空気浮上式ベ
ルトコンベヤは、上面を内側にして僅かに湾曲又は湾曲
の癖付けがなされているので、曲状走行路の内周面に馴
染み易く、従って、走行抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気浮上式ベルトコンベヤの一実施形
態を示す概略側面図。
【図2】本発明に係るベルトの第1実施形態を示す幅方
向縦断面図。
【図3】本発明に係るベルトの第2実施形態を示す幅方
向縦断面図。
【図4】走行抵抗測定装置を示す概略側面図。
【図5】(a)、(b)共に、第2実施形態のベルトの
変形例を示す一部省略した幅方向縦断面図。
【図6】第2実施形態のベルトの変形例を示す幅方向縦
断面図。
【符号の説明】
2…ベルト、3…曲状走行路、4…ゴム層、4a…上側
のゴム層、4b…下側のゴム層、5…芯体、8…短繊維
入りゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 犬飼 雅弘 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 Fターム(参考) 3F023 BA03 BB01 BC01 3F024 AA04 CA05 CB03 CB10 CB13 CB19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム層(4)に芯体(5)が埋設された
    ベルトであって、上面を内側にして湾曲状態で曲状走行
    路中を走行する空気浮上式コンベヤ用ベルトに於いて、 上面を内側にして湾曲させるべく、前記ゴム層(4)の
    うち上側のゴム層(4a)が、下側のゴム層(4b)に
    比して収縮率の大きいゴムが用いられていることを特徴
    とする空気浮上式コンベヤ用ベルト。
  2. 【請求項2】 ゴム層(4)に芯体(5)が埋設された
    ベルトであって、上面を内側にして湾曲状態で曲状走行
    路中を走行する空気浮上式コンベヤ用ベルトに於いて、 上面を内側にして湾曲させるべく、前記ゴム層(4)の
    うち下側のゴム層(4b)に、短繊維の混合された短繊
    維入りゴム層(8)が設けられていることを特徴とする
    空気浮上式コンベヤ用ベルト。
  3. 【請求項3】 前記芯体(5)として、線状芯体が用い
    られている請求項1又は2記載の空気浮上式コンベヤ用
    ベルト。
  4. 【請求項4】 ゴム層(4)に芯体(5)が埋設された
    無端状のベルト(2)と、前記ベルト(2)の走行経路
    中に設けられ、且つベルト(2)の上面を内側にして湾
    曲状態で走行させるように構成された曲状走行路(3)
    とを備えた空気浮上式ベルトコンベヤに於いて、 前記ベルト(2)の上面を内側にして湾曲させるべく、
    前記ゴム層(4)のうち下側のゴム層(4b)に、短繊
    維の混合された短繊維入りゴム層(8)が設けられてい
    ることを特徴とする空気浮上式ベルトコンベヤ。
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