JP2002109585A - 電子券、電子リフト券、電子登山券、電子券返却受付装置及び自己位置検出装置 - Google Patents

電子券、電子リフト券、電子登山券、電子券返却受付装置及び自己位置検出装置

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JP2002109585A
JP2002109585A JP2000293562A JP2000293562A JP2002109585A JP 2002109585 A JP2002109585 A JP 2002109585A JP 2000293562 A JP2000293562 A JP 2000293562A JP 2000293562 A JP2000293562 A JP 2000293562A JP 2002109585 A JP2002109585 A JP 2002109585A
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English (en)
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Koichi Tanaka
幸一 田中
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Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己位置を取得することができるGPS機能
のメリットを生かすこのとのできる電子リフト券等を提
供する。 【解決手段】 スキーヤーは、保証金を支払って電子リ
フト券を入手する。電子リフト券は、自己位置を取得し
て(S101)、スキーヤーの滑走経路を記録する(S
102)。この滑走経路と予め記憶されているコースと
を比較することにより、コース外を滑走しているか否か
を判断する(S103)。コース外を滑走している場合
には、コース外を滑走した距離と時間とを記録する(S
104)。また、このコース外を滑走した距離と時間と
に基づき、減額値である「−α」を算出する(S10
5)。さらに、この減額値「−α」と返還金データDと
に基づき、「D=D−α」を演算して、返還金データD
の値を更新する(S106)。滑走終了後、スキーヤー
はこの電子リフト券を電子リフト券返却受付装置に返却
し、返還金データDが示す金額の返還を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子券、電子リフ
ト券、電子登山券、電子券返却受付装置及び自己位置検
出装置に関する。
【0002】
【発明の背景】現在、GPS(Global Positioning Sys
tem)衛星からのデータを受信して測位するGPS測位
システムは、カーナビゲーションなどの陸上における測
位に多種多様に使用されている。また、その他のGPS
機能の利用方法として、通信機能付携帯型GPS受信器
を痴呆性徘徊老人に持たせ、当該老人が行方不明になっ
たときに基地局等からの要求によりGPS衛星から受信
した位置情報を基地局等に送信し、基地局等はその位置
情報により老人の位置を知り、それによって痴呆性徘徊
老人を探し出す方法が提案されている。さらに、スキー
ヤーや登山者に携帯させたGPS携帯無線機からの位置
情報を基地無線機に対して自動的に送信し、基地無線機
側において登山者の位置を常時把握することができるよ
うにしたシステム等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のGPS携帯端末は、単に位置情報を送信することに
より登山者やスキーヤーの行動を管理、監視するための
ものであり、GPS機能付であることのメリットを最大
限に生かしているとは言えなかった。
【0004】本発明は、自己位置を取得することができ
るGPS機能のメリットを生かすこのとのできる電子
券、電子リフト券、電子登山券、電子券返却受付装置及
び自己位置検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にかかる電子券にあっては、自己
位置情報を取得する自己位置情報取得手段と、この自己
位置情報取得手段により取得された自己位置情報と、予
め設定されているコース又はエリアに関する情報とを比
較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づ
き、ペナルティ/ボーナス情報を生成する情報生成手段
と、この情報生成手段により生成されたペナルティ/ボ
ーナス情報を記憶する情報記憶手段とを備える。したが
って、ペナルティ/ボーナス情報が記憶されることを承
知している利用者は、予め設定されているコース内又は
エリア内において行動し、これにより利用者の安全性が
確保される。
【0006】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記電子券は電子リフト券であり、前記比較手段は、前記
自己位置情報と、予め設定されている滑走コース又は滑
走可能エリアに関する情報とを比較する。したがって、
スキーヤーは予め設定されている滑走コース内又は滑走
可能エリア内において滑走を行い、これによりスキーヤ
ーの安全性が確保される。
【0007】また、請求項3記載の発明に係る電子券に
あっては、前記情報生成手段は、当該電子券の返却時に
請求/支給する金額を決定するための金額情報を生成
し、前記情報記憶手段は、前記情報生成手段により生成
された金額情報を記憶する。したがって、当該電子券の
返却時に請求/支給する金額が決定されることを承知し
ている利用者やスキーヤーは、スキーヤーは予め設定さ
れているコース内又は滑走可能エリア内において行動や
滑走を行い、これにより安全性が確保される。
【0008】また、請求項4記載の発明に係る電子券に
あっては、当該電子券の返却時に返却される保証金の額
を予め記憶する保証金記憶手段を備え、前記情報生成手
段は、前記比較手段による比較結果に基づき、前記保証
金記憶手段に予め記憶されている保証金の額を減額/増
額処理する処理手段と、この処理手段により減額/増額
処理された保証金の金額情報を生成する生成手段とを含
む。
【0009】つまり、この電子券は、券代とは別に保証
金を払い、終了後に保証金が返却されるシステムで用い
られる電子券である。例えば、スキーヤーがこの電子リ
フト券を携帯して滑走を行った際に、予め設定されてい
るコース又は滑走可能エリアを無視して、コース外又は
滑走可能エリア外を滑走すると、当該電子リフト券の返
却時に返却される保証金を減額するための減額情報が生
成されて記憶される。したがって、減額情報の生成及び
記憶を回避するべく、スキーヤーは予め設定されている
コース内又は滑走可能エリア内において滑走を行って、
逆に増額処理されることを期待し、これによりスキーヤ
ーの安全性が一層確保される。
【0010】また、請求項5記載の発明に係る電子券に
あっては、前記情報生成手段は、前記コース外又はエリ
ア外を移動した距離又は時間に応じた金額情報、又は前
記コース内又はエリア内を移動した距離又は時間に応じ
た金額情報を生成する。したがって、例えばスキーヤー
がコース外又は滑走可能エリア外を滑走した距離又は時
間に応じて、滑走終了後に返却される保証金が額が減少
する。したがって、スキーヤーはコース外又は滑走可能
エリア外を滑走してしまった場合であっても、可及的速
やかにコース又は滑走可能エリアに戻るべく行動し、こ
れによりスキーヤーの安全性確保が高められる。
【0011】また、請求項6記載の発明にかかる電子券
返却受付装置にあっては、請求項1記載の電子券が返却
された際に、前記情報記憶手段に記憶されているペナル
ティ/ボーナス情報を取得する情報取得手段と、この情
報取得手段により取得されたペナルティ/ボーナス情報
に基づいた金額を利用者に請求/支給する処理手段とを
備える。したがって、滑走終了後等にスキーヤー等が持
参した電子券に記憶されているペナルティ/ボーナス情
報を取得することにより、容易かつ迅速にペナルティ/
ボーナス情報に基づいた金額の請求/支給を行うことが
できる。
【0012】また、請求項7記載の発明にかかる電子券
返却受付装置にあっては、前記情報取得手段は、前記情
報記憶手段に記憶されている金額情報を取得し、前記処
理手段は、前記情報取得手段により取得された金額情報
に従って、返却する保証金の額を減額/増額処理する。
したがって、滑走終了後等にスキーヤー等が持参した電
子券に記憶されている金額情報を取得することにより、
容易かつ迅速に返却する保証金の精算を行うことができ
る。
【0013】また、請求項8記載の発明にかかる電子券
返却受付装置にあっては、前記情報取得手段は、前記情
報記憶手段に記憶されている保証金の金額情報を取得
し、前記処理手段は、前記情報取得手段により取得され
た保証金の金額情報に応じた金額を利用者に返却する。
したがって、単に保証金の金額情報を取得するのみによ
り、保証金の金額情報に応じた金額の利用者への返却が
可能となる
【0014】また、請求項9記載の発明にかかる電子券
返却受付装置にあっては、移動に伴って移動経路情報を
記憶した電子券から、前記移動経路情報を取得する移動
経路取得手段と、この移動経路取得手段により取得され
た移動経路情報と、予め記憶しているコース又はエリア
に関する情報とを比較する比較手段と、この比較手段に
よる比較結果に基づき、ペナルティ/ボーナス金額を利
用者に請求/支給する処理手段とを備える。つまり、電
子券側には、例えば滑走を終了したスキーヤーの滑走経
路が記憶されており、電子券返却受付装置により、滑走
経路と予め記憶しているコース又はエリアとを比較し
て、その比較結果に基づき、ペナルティ/ボーナス金額
を利用者に請求/支給する。したがって、電子券側の構
成を簡単にしつつ、コース外又はエリア外を滑走したこ
とによるペナルティ/ボーナス金額の請求/支給が可能
となる。
【0015】また、請求項10記載の発明にかかる電子
券返却受付装置にあっては、前記処理手段は、前記比較
手段による比較結果に基づき、返却する保証金の額を減
額/増額処理する。
【0016】また、請求項11記載の発明にかかる電子
券返却受付装置にあっては、前記処理手段は、前記比較
手段による比較の結果、前記コース外又はエリア外を移
動したことが検出された場合、前記返却する保証金の額
を減額処理する。したがって、減額情報の減額を回避す
るべく、スキーヤー等は予め設定されているコース内又
はエリア内において滑走等を行い、これによりスキーヤ
ーの安全性が確保される。
【0017】また、請求項12記載の発明にかかる電子
リフト券にあっては、自己位置情報を取得する自己位置
情報取得手段と、この自己位置情報取得手段により取得
された自己位置情報と、予め記憶されている複数の位置
情報とを比較する比較手段と、この比較手段による比較
結果を記憶する比較結果記憶手段とを備える。つまり、
この電子リフト券は、スタンプラリー機能を備えるもの
であり、スタンプラリーポイントに相当する予め記憶さ
れている複数の位置をスキーヤーが通過した場合には、
それが比較結果として記憶される。したがって、別途ス
タンプラリーの用紙や装置を携帯することなく、電子リ
フト券を携帯するのみでスタンプラリーを行うことがで
きるとともに、スタンプラリーポイントで用紙にスタン
プを押印する動作を伴うことなく、滑走を継続しつつス
タンプラリーを行うことができる。
【0018】また、請求項13記載の発明にかかる電子
券返却受付装置にあっては、移動に伴って移動経路情報
を記憶した電子券が返却された際に、該電子券から前記
移動経路情報を取得する移動経路取得手段と、この移動
経路取得手段により取得された移動経路情報と、予め記
憶している複数の位置情報とを比較する比較手段と、こ
の比較手段による比較結果を、記録、送信又は印刷出力
する処理を実行する処理手段とを備える。つまり、電子
券側には、例えば滑走を終了したスキーヤーの滑走経路
が記憶されており、電子券返却受付装置により、滑走経
路と予め記憶している複数の位置(スタンプラリーポイ
ント)とを比較して、その比較結果を記録、送信又は印
刷出力する。したがって、電子券側の構成を簡単にしつ
つ、電子券を携帯するのみでスタンプラリーを行うこと
ができる。
【0019】また、請求項14記載の発明にかかる自己
位置検出装置にあっては、自己位置情報を取得する自己
位置情報取得手段と、この自己位置情報取得手段により
取得された自己位置情報と、予め設定されている経路又
は移動可能エリアに関する情報とを比較する比較手段
と、この比較手段による比較結果に基づき、前記経路外
又は移動可能エリア外にいることが検出された場合、前
記自己位置情報を送信する送信手段とを備える。したが
って、利用者がこの自己位置検出装置を携帯して、予め
設定されている経路外又は移動可能エリア外に移動した
場合には、当該利用者の自己位置情報が送信され、この
自己位置情報に基づき利用者を探し出すことが可能とな
る。
【0020】また、請求項15記載の発明にかかる電子
リフト券にあっては、請求項14記載の自己位置検出装
置を備える電子リフト券であって、前記比較手段は、前
記自己位置情報と予め設定されている滑走コース、滑走
可能エリア又は滑走禁止区域に関する情報とを比較し、
前記送信手段は、前記比較手段による比較結果に基づ
き、前記滑走コース外、滑走可能エリア外又は滑走禁止
区域内にいることが検出された場合に、前記自己位置情
報を送信する。したがって、スキーヤーがこの電子リフ
ト券を携帯して、予め設定されているコース外、滑走可
能エリア外又は滑走禁止区域内を滑走した際には、当該
利用者の自己位置情報が送信され、この自己位置情報に
基づきスキーヤーを探し出し、必要に応じて救助するこ
とが可能となる。
【0021】また、請求項16記載の発明にかかる登山
券にあっては、請求項14記載の自己位置検出装置を備
える登山券であって、前記比較手段は、前記自己位置情
報と予め設定されている登山コース、安全区域又は危険
区域に関する情報とを比較し、前記送信手段は、前記比
較手段による比較結果に基づき、前記登山コース外、安
全区域外又は危険区域内にいることが検出された場合
に、前記自己位置情報を送信する。したがって、登山者
がこの電子登山券を携帯して、予め設定されている登山
コース外、安全区域外又は危険区域内にて登山した際に
は、当該登山者の自己位置情報が送信され、この自己位
置情報に基づき登山者を探し出し、必要に応じて救助す
ることが可能となる。
【0022】また、請求項17記載の発明にかかる電子
リフト券にあっては、タイマー手段と、自己位置情報を
取得する自己位置情報取得手段と、この自己位置情報取
得手段により取得された自己位置情報と、予め記憶され
ている複数の位置情報とを比較する比較手段と、この比
較手段による比較結果に基づき、両者が一致した場合に
前記タイマー手段をスタート又はストップさせる制御手
段と、このタイマー手段のスタート又はストップにより
得られる滑走タイムを記録又は表示する処理手段とを備
える。したがって、この電子リフト券により、スタート
地点からゴール地点までの滑走に要した時間を計時する
ことができ、電子リフト券に自動ストップウォッチ機能
を付加することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1に示すように、本実施の形態に
かかるシステムは、スキーヤーが携帯する電子リフト券
1、スキー場の山頂等に配置された中継基地局2、この
中継基地局2を介して無線で接続された管理装置5、及
び電子リフト券返却受付装置3を有している。管理装置
5及び電子リフト券返却受付装置3は、管理センター
(リフト券売り場)4に配置されている。電子リフト券
1は、スキーヤーが、リフト券代とは別に保証金を支払
うことによって、管理センター(リフト券売り場)4か
ら貸与されたものであり、スキーヤーは滑走終了後にこ
れを電子リフト券返却受付装置3の返却口に挿入するこ
とにより返却する義務を有する。なお、電子リフト券返
却受付装置3はスキーヤーからの電子リフト券1の返却
に応じて、予め預かっている保証金を精算して精算額に
応じた金額のお金を支払口(返却口)から返還する。
【0024】また、リフト乗り場には、電子リフト券1
の時刻データを後述するI/Oポート113から読み取
るための既存の搭乗ゲート7が設けられている。時刻デ
ータは、例えば、4時間券を購入する場合は購入時刻+
4時間の時刻データであり、搭乗ゲート7に設置されて
いるデータ読取装置6により読み取られると、現在時刻
と比較され、現在時刻に達していなければゲートを開く
とともにOK音が出力される。
【0025】電子リフト券1は、図2に示すように、G
PSアンテナ101、及びGPSアンテナ101により
受信した衛星からのL1帯のC/Aコードを復調・解読
して現在地の緯度・経度を割り出すGPSモジュール1
02を有しており、GPSモジュール102により割り
出された緯度・経度の情報はバス103を介してCPU
104に取り込まれる。CPU104には、ROM10
5及びRAM106がそれぞれバス103を介して接続
されている。ROM105には、CPU104が動作す
るためのプログラム、及びスキーヤーが滑走を許可され
たコース及び滑走可能エリアを示すデータ、タイムレー
スのスタート地点とゴール地点、スタンプラリーポイン
ト等が予め記憶されている。RAM106には、後述す
るフローチャートに示すように、CPU104の処理動
作により生成されたデータが格納されるとともに、電子
リフト券1の販売時に書き込まれるリフト搭乗のための
時刻データや返還金データDが記憶されている。この返
還金データDの初期値は、スキーヤーが管理センター4
で支払った保証金の額と同額の値である。
【0026】さらに、バス103には、時計部107、
タイマー108、通信部109、表示部112、及びI
/Oポート113が接続されている。時計部107は現
在時刻を計時するものであり、タイマー108はタイム
レースのスタート地点からゴール地点までの滑走に要し
た時間を計時するために使用される。表示部112はL
CDからなる。I/Oポート113は、リフト乗り場に
設置されているデータ読取装置のI/Oポートや後述す
る電子リフト券返却受付装置3のI/Oポートに接続さ
れて、RAM106に記憶したデータを出力するための
ものである。なお、I/Oポートは接触型でも非接触型
でもよい。
【0027】電子リフト券返却受付装置3は、図3に示
すように、バス301を介して接続されたCPU30
2、プログラムメモリ303、RAM304、表示部3
06、プリンタ部307、CPU周辺回路G/A309
及びI/Oポート311等で構成されている。CPU3
02は、プログラムメモリ303に記憶されているプロ
グラムに基づき、RAM304をワークエリアとして使
用しつつ動作することにより、各部を制御するものであ
る。表示部306はCRTやLCDで構成される。
【0028】CPU周辺回路G/A309には地図記憶
部310が接続されており、地図記憶部310には、管
理センター4が管理するスキー場及びその周辺の地図デ
ータ、スキーヤーが滑走を許可されたコース及び滑走可
能エリアを示すデータ、タイムレースのスタート地点と
ゴール地点、及びスタンプラリーポイントが記憶されて
いる。I/Oポート311は、前記電子リフト券1のI
/Oポート113が接続されて、電子リフト券1のRA
M106に記憶されているデータ読み込むために使用さ
れる。
【0029】次に、以上の構成にかかる本実施の形態の
動作をフローチャートに従って説明する。スキーヤー
が、管理センター4にてリフト料金及び保証金を支払っ
て電子リフト券1を貸与される(購入する)と、電子リ
フト券1のCPU104はROM105に格納されてい
るプログラムに基づき図4に示すフローチャートに従っ
て処理を実行する。すなわち、GPSモジュール102
により自己位置を取得する(ステップS101)。この
取得した自己位置と時計部107で計時されている現在
時刻とを対応付けて、RAM506の所定エリアに記憶
することにより、滑走経路を記録する(ステップS10
2)。
【0030】引き続き、この記録した滑走経路(滑走位
置)とROM105に記憶されているコースとを比較す
ることにより、コース外を滑走しているか否かを判断す
る(ステップS103)。コース外を滑走することな
く、コース内を滑走している場合には、ステップS10
4〜S107の処理を行うことなく、ステップS108
に進む。また、コース外を滑走している場合には、この
コース外を滑走した距離と時間とをRAM106の所定
エリアに記録する(ステップS104)。また、このコ
ース外を滑走した距離と時間とに基づき所定の演算を行
って、減額値である「−α」を算出する(ステップS1
05)。さらに、この減額値「−α」と前記返還金デー
タDとに基づき、「D=D−α」を演算して、返還金デ
ータDの値を更新する(ステップS106)。しかる後
に、コース外にいることを示す自己位置情報を通信部1
09及びアンテナ110から送信し(ステップS10
7)、この自己位置情報は、中継基地局2を介して(介
さなくてもよい)管理センター4内の管理装置5に送信
される。
【0031】また、ステップS103又はステップS1
07に続くステップS108では、前記滑走経路とRO
M105に記憶されている滑走可能エリアとを比較する
ことにより、滑走可能エリア外を滑走しているか否かを
判断する(ステップS108)。滑走可能エリア外を滑
走することなく、滑走可能エリア内を滑走している場合
には、ステップS109〜S112の処理を行うことな
く、ステップS113に進む。また、滑走可能エリア外
を滑走している場合には、この滑走可能エリア外を滑走
した距離と時間とをRAM106の所定エリアに記録す
る(ステップS109)。また、この滑走可能エリア外
を滑走した距離と時間とに基づき所定の演算を行って、
減額値である「−β」を算出する(ステップS11
0)。さらに、この減額値「−β」と前記返還金データ
Dとに基づき、「D=D−β」を演算して、返還金デー
タDの値を更新する(ステップS111)。しかる後
に、滑走可能エリア外にいることを示す自己位置情報を
通信部109及びアンテナ110から送信し(ステップ
S112)、この自己位置情報は、中継基地局2を介し
て管理センター4内の管理装置5に送信される。
【0032】次に、取得した自己位置と予めROM10
5に記憶されているタイムレースのスタート地点とを比
較することにより、現在位置がスタート地点であるか否
かを判断する(ステップS113)。スタート地点であ
るならば、タイマー108をリセットさせるとともにス
タートさせる(ステップS114)。また、取得した自
己位置と予めROM105に記憶されているスタンプラ
リーポイントとを比較することにより、現在位置がスタ
ンプラリーポイントであるか否かを判断する(ステップ
S115)。スタンプラリーポイントであるならば、当
該ポイントを通過したことをRAM106の所定エリア
に記憶する(ステップS116)。
【0033】また、取得した自己位置と予めROM10
5に記憶されているタイムレースのゴール地点とを比較
することにより、現在位置がゴール地点であるか否かを
判断し(ステップS117)、ゴール地点を通過するま
で、ステップS101からの処理を繰り返す。したがっ
て、この間においてコース外を滑走した場合には、ステ
ップS104〜106の処理により返還金データDが減
額され、滑走可能エリア外を滑走した場合には、ステッ
プS109〜111の処理により返還金データDが減額
される。また、スタンプラリーポイントを通過した際に
は、ステップS116の処理により、ポイント通過の記
録がなされる。
【0034】そして、タイムレースのゴール地点を通過
すると、ステップS117からステップS118に進
み、タイマー108をストップさせる。引き続き、タイ
マー108の値をRAM106の所定エリアに記憶させ
るとともに(ステップS119)、表示部112に表示
させる(ステップS120)。したがって、ゴール地点
を通過したスキーヤーが表示部112を視認することに
より、レースタイムを知ることができる。その後、ステ
ップS101に戻り前述した処理を繰り返す。また、ス
キーヤーは滑走を終了したならば、電子リフト券1を返
却すべく、電子リフト券返却受付装置3に赴く。
【0035】なお、上述した実施の形態においては、ス
テップS102で、滑走経路を記録するようにしたが、
ステップS101で取得した自己位置と、ROM105
に記憶されているコース、滑走可能エリア、スタート地
点、ゴール地点およびスタンプラリーポイントを比較す
るようにすることにより、滑走経路(滑走位置)を記録
しないようにしてもよい。
【0036】一方、管理センター4に設置されている管
理装置5は、プログラムメモリに格納されているプログ
ラムに基づき図5に示すフローチャートに従って処理を
実行する。すなわち、前述のステップS107又はステ
ップS112で電子リフト券1側から送信される自己位
置情報を受信したか否かを判断する(ステップS20
1)。そして、この自己位置情報を受信した場合には、
地図記憶部に記憶されている地図データに基づき、表示
部に地図を表示させるとともに、この地図上の前記自己
位置情報が示す位置を点滅させる等により、位置表示を
行う(ステップS202)。したがって、管理センター
4に待機しているパトロール員がこれを視認することに
より、コース外又は滑走可能エリア外のどの場所にスキ
ーヤーがいるかを知ることができ、当該場所に赴いて警
告あるいは救助を行うことができる。
【0037】一方、電子リフト券返却受付装置3は、図
6に示すフローチャートに従って動作し、ステップS2
01では、電子リフト券1が当該電子リフト券返却受付
装置3の返却口に挿入されたか否かを判断する。そし
て、両者のI/Oポート113、311が接続され、ス
キーヤーが返却した電子リフト券1が電子リフト券返却
受付装置3にセットされたならば、電子リフト券1のR
AM106に記憶されている返還金データDの値を読み
込んで(ステップS202)、これを表示部306に表
示すると同時に返還口から返還金データDの値に応じた
金額のお金を返却する(ステップS203)。
【0038】引き続き、電子リフト券1のRAM106
に記憶されているスタンプラリーポイントを通過したか
否かを示す情報を読み込んで(ステップS204)、こ
れをRAM304に記憶するとともに、図示せぬ通信回
線(電話回線)を利用して集計センターに送信し、ある
いはプリンタにてスタンプラリー用紙等の所定紙面に印
刷出力させる(ステップS205)。したがって、スキ
ーヤーは滑走中にスタンプラリー用紙等を携帯しなくて
も、滑走終了後に、自己が通過したスタンプラリーポイ
ントが記録されたスタンプラリー用紙を入手することが
できる。
【0039】図6及び図7は、本発明の他の実施の形態
における電子リフト券1と電子リフト券返却受付装置3
の処理手順を示すものであり、返還金データDの演算や
スタンプラリーポイントの記録等を、電子リフト券1の
返却後に電子リフト券返却受付装置3側で実行するよう
にしたものである。
【0040】すなわち、スキーヤーが管理センター4
(リフト券売り場)にてリフト料金及び保証金を支払っ
て電子リフト券1を貸与される(購入する)と、電子リ
フト券1のCPU104はROM105に格納されてい
るプログラムに基づき図6に示すフローチャートに従っ
て処理を実行する。まず、GPSモジュール102によ
り自己位置を取得する(ステップS301)。この取得
した自己位置と時計部107で計時されている現在時刻
とを対応付けて、RAM506の所定エリアに記憶する
ことにより、滑走経路を記録する(ステップS30
2)。
【0041】引き続き、この記録した滑走経路(あるい
はステップS301で取得した自己位置)とROM10
5に記憶されているコースとを比較することにより、コ
ース外を滑走しているか否かを判断する(ステップS3
03)。コース外を滑走することなく、コース内を滑走
している場合には、ステップS304の処理を行うこと
なく、ステップS305に進む。また、コース外を滑走
している場合には、コース外にいることを示す自己位置
情報を通信部109及びアンテナ110から送信し(ス
テップS304)、この自己位置情報は、中継基地局2
を介して管理センター4内の管理装置5に送信される。
【0042】また、ステップS303又はステップS3
04に続くステップS305では、前記滑走経路(ある
いはステップS301で取得した自己位置)とROM1
05に記憶されている滑走可能エリアとを比較すること
により、滑走可能エリア外を滑走しているか否かを判断
する(ステップS305)。滑走可能エリア外を滑走す
ることなく、滑走可能エリア内を滑走している場合に
は、ステップS306の処理を行うことなく、ステップ
S307に進む。また、滑走可能エリア外を滑走してい
る場合には、滑走可能エリア外にいることを示す自己位
置情報を通信部109及びアンテナ110から送信し
(ステップS306)、この自己位置情報は、中継基地
局2を介して管理センター4内の管理装置5に送信され
る。
【0043】次に、取得した自己位置と予めROM10
5に記憶されているタイムレースのスタート地点とを比
較することにより、現在位置がスタート地点であるか否
かを判断する(ステップS307)。スタート地点であ
るならば、タイマー108をリセットさせるとともにス
タートさせる(ステップS308)。また、取得した自
己位置と予めROM105に記憶されているスタイムレ
ースのゴール地点とを比較することにより、現在位置が
ゴール地点であるか否かを判断し(ステップS30
9)、ゴール地点を通過するまで、ステップS301か
らの処理を繰り返す。したがって、この間ステップS3
01の処理により順次自己位置が取得され、ステップS
302の処理により、この取得した自己位置と時計部1
07で計時されている現在時刻とを対応付けられて記憶
されることにより、滑走経路が記録されていく(ステッ
プS302)。
【0044】そして、タイムレースのゴール地点を通過
すると、ステップS309からステップS310に進
み、タイマー108をストップさせる。引き続き、タイ
マー108の値をRAM106の所定エリアに記憶させ
るとともに(ステップS311)、表示部112に表示
させる(ステップS312)。したがって、ゴール地点
を通過したスキーヤーが表示部112を視認することに
より、スタンプラリータイムを知ることができる。その
後、ステップS301に戻り前述した処理を繰り返す。
また、スキーヤーは滑走を終了したならば、電子リフト
券1を返却すべく、電子リフト券返却受付装置3に赴
く。
【0045】なお、電子リフト券1に上述したステップ
S304及びS306による自己位置送信機能やステッ
プS307〜S312によるレースタイム計測表示機能
を設けないのであれば、ステップS301による自己位
置取得機能とステップS302による滑走経路記録機能
のみを電子リフト券1に設けるだけで済むようになる。
【0046】一方、管理センター4に設置されている管
理装置5は、プログラムメモリに格納されているプログ
ラムに基づき、前述と同様に図5に示すフローチャート
に従って処理を実行する。すなわち、前述のステップS
107又はステップS112で電子リフト券1側から送
信される自己位置情報を受信したか否かを判断する(ス
テップS201)。そして、この自己位置情報を受信し
た場合には、地図記憶部に記憶されている地図データに
基づき、表示部に地図を表示させるとともに、この地図
上の前記自己位置情報が示す位置を点滅させる等によ
り、位置表示を行う(ステップS202)。したがっ
て、管理センター4に待機しているパトロール員がこれ
を視認することにより、コース外又は滑走可能エリア外
のどの場所にスキーヤーがいるかを知ることができ、当
該場所に赴いて警告あるいは救助を行うことができる。
【0047】一方、管理センター4により管理されてい
る電子リフト券返却受付装置3のCPU302は、プロ
グラムメモリ303に格納されているプログラムに基づ
き図8に示すフローチャートに従って処理を実行する。
すなわち、ステップS401(以下、ステップ番号変
更)では、電子リフト券1が当該電子リフト券返却受付
装置3NO返却口に挿入されたか否かを判断する。そし
て、両者のI/Oポート113、311が接続され、ス
キーヤーが返却した電子リフト券1が電子リフト券返却
受付装置3にセットされたならば、電子リフト券1のR
AM106に記憶されている滑走経路記録を読み込む
(ステップS402)。次に、この読み込んだ滑走経路
記録と、電子リフト券返却受付装置3側の地図記憶部3
10に記憶されているコース及び滑走可能エリアとを比
較する(ステップS403)。そして、この比較結果に
基づき、コース外の滑走記録があるか否かを判断する
(ステップS404)。コース外の滑走記録がない場合
には、ステップS405〜S407の処理を行うことな
く、ステップS410に進む。また、コース外の滑走記
録がある場合には、読み込んだ滑走経路記録に基づき、
コース外を滑走した距離と時間とを算出する(ステップ
S405)。また、このコース外を滑走した距離と時間
とに基づき所定の演算を行って、減額値である「−α」
を算出する(ステップS406)。さらに、この減額値
「−α」と前記返還金データDとに基づき、「D=D−
α」を演算して、返還金データDの値を所定のレジスタ
に格納する(ステップS407)。
【0048】また、ステップS404又はステップS4
07に続くステップS408では、前記読み込んだ滑走
経路記録と、電子リフト券返却受付装置3側の地図記憶
部310に記憶されている滑走可能エリアとの比較結果
に基づき、滑走可能エリア外の滑走記録があるか否かを
判断する(ステップS408)。滑走可能エリア外の滑
走記録がない場合には、ステップS409〜S411の
処理を行うことなく、ステップS412に進む。また、
滑走可能エリア外の滑走記録がある場合には、読み込ん
だ滑走経路記録に基づき、滑走可能エリア外を滑走した
距離と時間とを算出する(ステップS409)。また、
この滑走可能エリア外を滑走した距離と時間とに基づき
所定の演算を行って、減額値である「−β」を算出する
(ステップS410)。さらに、この減額値「−β」と
前記返還金データDとに基づき、「D=D−β」を演算
して、返還金データDの値を更新する(ステップS41
1)。次に、この返還金データDの値を読み込んで、こ
れを表示部306に表示すると同時に返還口から返還金
データDの値に応じた金額のお金を返却する(ステップ
S412)。
【0049】引き続き、前記読み込んだ滑走経路記録
と、電子リフト券返却受付装置3側の地図記憶部310
に記憶されているスタンプラリーポイントとを比較する
(ステップS413)。この比較結果に基づき、滑走経
路記録中にスタンプラリーポイントがあるか否かを判断
する(ステップS414)。そして、スタンプラリーポ
イントがある場合には、これをRAM304に記憶する
とともに(ステップS415)、図示せぬ通信回線(電
話回線)を利用して集計センターに送信し、あるいはプ
リンタにてスタンプラリー用紙等の所定紙面に印刷出力
させる(ステップS416)。したがって、スキーヤー
は滑走中にスタンプラリー用紙等を携帯しなくても、滑
走終了後に、自己が通過したスタンプラリーポイントが
記録されたスタンプラリー用紙を入手することができ
る。
【0050】なお、各実施の形態においては、スキーヤ
ーが滑走コース外又は滑走可能エリア外を滑走した場合
に返却する保証金の額を減額処理するようにしたが、減
算処理に代えて、又は減算処理に加えて、スキーヤーが
滑走コース内又は滑走可能エリア内を滑走した場合に返
却する保証金の額を増額するための増額処理を行うよう
にしてもよい。
【0051】また、各実施の形態においては、電子リフ
ト券を返却する際に返却される保証金の額の減額/増額
処理を電子リフト券内で行うようにしたが、これに代え
て、電子リフト券側では電子リフト券を返却する際に返
却される保証金の額を減額/増額するための金額情報を
記憶する処理を行い、電子リフト券返却受付装置側で取
得した金額情報を用いて予め記憶されている保証金の額
の減額/増額処理を行うようにしてもよい。
【0052】また、各実施の形態においては、電子リフ
ト券を返却する際に返却される保証金の額を減額/増額
処理するようにしたが、これに代えて、例えば、電子リ
フト券を購入する際のリフト券代(保証金を含む)の支
払いを自動引き落とし等の電子決済とした場合、この電
子決済される金額に対して減額/増額処理を行うように
したり、電子リフト券としての機能を果たすために記憶
されている時刻データが示すリフト搭乗可能期限を変え
たり、電子リフト券としての機能を果たすために記憶さ
れている回数データが示すリフト搭乗可能回数を変える
ようにしてもよい。
【0053】また、各実施の形態においては、本発明を
電子リフト券1と電子リフト券返却受付装置3とに適用
するようにしたが、電子登山券と電子登山券返却受付装
置とに適用したり、遊園地、テーマパーク、博覧会等で
利用される電子入場券と電子入場券返却受付装置、施設
利用券と施設利用券返却受付装置とに適用するようにし
てもよい。この場合、登山者は登山を開始する前に、管
理センター4にて保証金を支払って、前記実施の形態に
おける電子リフト券1と同一構成の電子登山券を入手
し、これを携帯した登山を行う。また、下山後に電子登
山券を管理センター4に持参して返却し、電子リフト券
返却受付装置3と同様の構成からなる電子登山券返却受
付装置にて、保証金の精算を行うこととなる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、利
用者が電子券を携帯して行動した際に、予め設定されて
いるコース又はエリアを無視して行動しか否かにより、
ペナルティ/ボーナス情報を生成されて、記憶される。
したがって、ペナルティ/ボーナス情報が記憶されるこ
とを承知している利用者は、予め設定されているコース
内又はエリア内において行動し、これにより利用者の安
全性が確保することができる。
【0055】また、スキーヤーが電子リフト券を携帯し
て滑走を行った際に、予め設定されている滑走コース又
は滑走可能エリアを無視して、滑走コース外又は滑走可
能エリア外を滑走した場合には、当該電子リフト券の返
却時に返却される保証金を減額するための減額情報が生
成されて記憶される。したがって、減額情報の生成及び
記憶を回避するべく、スキーヤーは予め設定されている
滑走コース内又は滑走可能エリア内において滑走を行
い、これによりスキーヤーの安全性を確保することがで
きる。
【0056】また、電子リフト券に保証金の額を予め記
憶しておいてこれを減額処理することにより、滑走後の
精算時において、迅速に保証金の精算を行うことができ
る。
【0057】また、滑走コース外又は滑走可能エリア外
を滑走した距離又は時間に応じた金額の減額情報を生成
するようにしたことから、スキーヤーはコース外又は滑
走可能エリア外を滑走してしまった場合であっても、可
及的速やかにコース又は滑走可能エリアに戻るべく行動
し、これによりスキーヤーの安全性確保が高めることが
できる。
【0058】また、自己位置情報を取得し、予め記憶さ
れている複数の位置とを比較して、比較結果を記憶する
手段とを備えることにより、スタンプラリー機能を発生
させることができる。したがって、別途スタンプラリー
の用紙や装置を携帯することなく、電子リフト券を携帯
するのみでスタンプラリーを行うことができるととも
に、スタンプラリーポイントで用紙にスタンプを押印す
る動作を伴うことなく、滑走を継続しつつスタンプラリ
ーを行うことができる。
【0059】また、コース外、滑走可能エリア外又は滑
走禁止区域内にいることが検出された場合に、前記自己
位置情報を送信することにより、スキーヤーがこの電子
リフト券を携帯して、予め設定されている滑走コース
外、滑走可能エリア外又は滑走禁止区域内を滑走した際
には、当該ユーザの自己位置情報が送信され、この自己
位置情報に基づきスキーヤーを探し出し必要に応じて救
助したり、滑走禁止である旨を警告しに行くことが可能
となる。さらに、滑走コース外、滑走可能エリア外又は
滑走禁止区域内を滑走した場合のみ前記自己位置情報を
送信する、つまり滑走コース内又は滑走可能エリア内を
滑走している場合は前記自己位置情報を送信しないの
で、不要な送信を無くして送信回数を減らすことがで
き、電子リフト券の省電力化、管理センターの作業の効
率化等を図ることが可能となる。
【0060】また、取得した自己位置情報と、予め記憶
されている複数の位置とを比較し、この比較結果に基づ
き、両者が一致した場合にタイマー手段をスタート又は
ストップさせことから、電子リフト券により、スタート
地点からゴール地点までの滑走に要した時間を自動的に
計時することができ、電子リフト券に自動ストップウォ
ッチ機能を付加することができる。これにより、タイム
計測用コースのスタート地点とゴール地点にタイム計測
用の設備を設置する必要がなくなる。
【0061】また、本発明にかかる登山券によれば、登
山コース外、安全区域外又は危険区域内にいることが検
出された場合に自己位置情報を送信することから、登山
者がこの電子登山券を携帯して、予め設定されている登
山コース外、安全区域外又は危険区域内にて登山した際
には、当該登山者の自己位置情報が送信され、この自己
位置情報に基づき登山者を探し出し、必要に応じて救助
することが可能となる。さらに、登山コース外、安全区
域外又は危険区域内に登山者がいる場合のみ前記自己位
置情報を送信する、つまり登山コース内又は安全区域内
に登山者がいる場合は前記自己位置情報を送信しないの
で、不要な送信を無くして送信回数を減らすことがで
き、結果として、登山者が遭難した際に電池が無くなっ
ていて自己位置情報を送信できないといったことがなく
なる。
【0062】また、本発明にかかる電子リフト券返却受
付装置によれば、電子リフト券が返却された際に、該電
子リフト券から減額情報を取得して、返却する保証金の
額を減額処理することから、滑走終了後にスキーヤーが
返却した電子リフト券に記憶されている減額情報を読み
取るのみにより、容易かつ迅速に保証金の精算を行うこ
とができる。
【0063】また、滑走に伴って滑走経路を記憶した電
子リフト券から滑走経路を取得し、予め記憶しているコ
ース又は滑走可能エリアとの比較結果に基づき、返却す
る保証金の額を減額処理するようにしたことから、電子
リフト券側の構成を簡単にしつつ、コース外又は滑走可
能エリア外を滑走したことによる保証金の精算を行うこ
とが可能となる。
【0064】また、滑走に伴って滑走経路を記憶した電
子リフト券が返却された際に、該電子リフト券から滑走
経路を取得して、予め記憶している複数の位置(スタン
プラリーポイント)とを比較して、その比較結果を記
録、送信又は印刷出力することから、電子リフト券側の
構成を簡単にしつつ、電子リフト券を携帯するのみでス
タンプラリーを行うことができる。
【0065】また、本発明にかかる自己位置検出装置に
よれば、自己位置情報を取得して、予め設定されている
経路又は移動可能エリアとを比較する比較し、この比較
結果に基づき、経路外又は移動可能エリア外にいること
が検出された場合、自己位置情報を送信することから、
ユーザがこの自己位置検出装置を携帯して、予め設定さ
れている経路外又は移動可能エリア外に移動した場合に
は、当該ユーザの自己位置情報が送信され、この自己位
置情報に基づきユーザを探し出すことが可能となる。さ
らに、経路外又は移動可能エリア外にユーザがいる場合
のみ前記自己位置情報を送信する、つまり経路内又は移
動可能エリア内にユーザがいる場合は前記自己位置情報
を送信しないので、不要な送信を無くして送信回数を減
らすことができ、自己位置検出装置の省電力化、管理セ
ンターの作業の効率化等を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すシステム構成図で
ある。
【図2】電子リフト券のブロック構成図である。
【図3】電子リフト券返却受付装置のブロック構成図で
ある。
【図4】電子リフト券の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】電子リフト券返却受付装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態における電子リフト券
の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施の形態における電子リフト券
返却受付装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子リフト券 2 中継基地局 3 電子リフト券返却受付装置 4 管理センター 5 管理装置 101 GPSアンテナ 102 GPSモジュール 107 時計部 108 タイマー 109 通信部 112 表示部 302 CPU 303 プログラムメモリ 307 プリンタ部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己位置情報を取得する自己位置情報取
    得手段と、 この自己位置情報取得手段により取得された自己位置情
    報と、予め設定されているコース又はエリアに関する情
    報とを比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づき、ペナルティ/ボ
    ーナス情報を生成する情報生成手段と、 この情報生成手段により生成されたペナルティ/ボーナ
    ス情報を記憶する情報記憶手段と、を備えることを特徴
    とする電子券。
  2. 【請求項2】 前記電子券は電子リフト券であり、 前記比較手段は、前記自己位置情報と、予め設定されて
    いる滑走コース又は滑走可能エリアに関する情報とを比
    較することを特徴とする請求項1記載の電子券。
  3. 【請求項3】 前記情報生成手段は、当該電子券の返却
    時に請求/支給する金額を決定するための金額情報を生
    成し、 前記情報記憶手段は、前記情報生成手段により生成され
    た金額情報を記憶することを特徴とする請求項1又は2
    記載の電子券。
  4. 【請求項4】 当該電子券の返却時に返却される保証金
    の額を予め記憶する保証金記憶手段を備え、 前記情報生成手段は、 前記比較手段による比較結果に基づき、前記保証金記憶
    手段に予め記憶されている保証金の額を減額/増額処理
    する処理手段と、 この処理手段により減額/増額処理された保証金の金額
    情報を生成する生成手段とを含むことを特徴とする請求
    項3記載の電子券。
  5. 【請求項5】 前記情報生成手段は、前記コース外又は
    エリア外を移動した距離又は時間に応じた金額情報、又
    は前記コース内又はエリア内を移動した距離又は時間に
    応じた金額情報を生成することを特徴とする請求項3又
    は4記載の電子券。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電子券が返却された際
    に、前記情報記憶手段に記憶されているペナルティ/ボ
    ーナス情報を取得する情報取得手段と、 この情報取得手段により取得されたペナルティ/ボーナ
    ス情報に基づいた金額を利用者に請求/支給する処理手
    段とを備えることを特徴とする電子券返却受付装置。
  7. 【請求項7】 前記情報取得手段は、前記情報記憶手段
    に記憶されている金額情報を取得し、 前記処理手段は、前記情報取得手段により取得された金
    額情報に従って、返却する保証金の額を減額/増額処理
    することを特徴とする請求項6記載の電子券返却受付装
    置。
  8. 【請求項8】 前記情報取得手段は、前記情報記憶手段
    に記憶されている保証金の金額情報を取得し、 前記処理手段は、前記情報取得手段により取得された保
    証金の金額情報に応じた金額を利用者に返却することを
    特徴とする請求項6記載の電子券返却受付装置。
  9. 【請求項9】 移動に伴って移動経路情報を記憶した電
    子券から、前記移動経路情報を取得する移動経路取得手
    段と、 この移動経路取得手段により取得された移動経路情報
    と、予め記憶しているコース又はエリアに関する情報と
    を比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づき、ペナルティ/ボ
    ーナス金額を利用者に請求/支給する処理手段とを備え
    ることを特徴とする電子券返却受付装置。
  10. 【請求項10】 前記処理手段は、前記比較手段による
    比較結果に基づき、返却する保証金の額を減額/増額処
    理することを特徴とする請求項9記載の電子券返却受付
    装置。
  11. 【請求項11】 前記処理手段は、前記比較手段による
    比較の結果、前記コース外又はエリア外を移動したこと
    が検出された場合、前記返却する保証金の額を減額処理
    することを特徴とする請求項10記載の電子券返却受付
    装置。
  12. 【請求項12】 自己位置情報を取得する自己位置情報
    取得手段と、 この自己位置情報取得手段により取得された自己位置情
    報と、予め記憶されている複数の位置情報とを比較する
    比較手段と、 この比較手段による比較結果を記憶する比較結果記憶手
    段と、を備えることを特徴とする電子リフト券。
  13. 【請求項13】 移動に伴って移動経路情報を記憶した
    電子券が返却された際に、該電子券から前記移動経路情
    報を取得する移動経路取得手段と、 この移動経路取得手段により取得された移動経路情報
    と、予め記憶している複数の位置情報とを比較する比較
    手段と、 この比較手段による比較結果を、記録、送信又は印刷出
    力する処理を実行する処理手段とを備えることを特徴と
    する電子券返却受付装置。
  14. 【請求項14】 自己位置情報を取得する自己位置情報
    取得手段と、 この自己位置情報取得手段により取得された自己位置情
    報と、予め設定されている経路又は移動可能エリアに関
    する情報とを比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づき、前記経路外又は
    移動可能エリア外にいることが検出された場合、前記自
    己位置情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴
    とする自己位置検出装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の自己位置検出装置を
    備える電子リフト券であって、前記比較手段は、前記自
    己位置情報と予め設定されている滑走コース、滑走可能
    エリア又は滑走禁止区域に関する情報とを比較し、 前記送信手段は、前記比較手段による比較結果に基づ
    き、前記滑走コース外、滑走可能エリア外又は滑走禁止
    区域内にいることが検出された場合に、前記自己位置情
    報を送信することを特徴とする電子リフト券。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の自己位置検出装置を
    備える登山券であって、前記比較手段は、前記自己位置
    情報と予め設定されている登山コース、安全区域又は危
    険区域に関する情報とを比較し、 前記送信手段は、前記比較手段による比較結果に基づ
    き、前記登山コース外、安全区域外又は危険区域内にい
    ることが検出された場合に、前記自己位置情報を送信す
    ることを特徴とする電子登山券。
  17. 【請求項17】 タイマー手段と、 自己位置情報を取得する自己位置情報取得手段と、 この自己位置情報取得手段により取得された自己位置情
    報と、予め記憶されている複数の位置情報とを比較する
    比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づき、両者が一致した
    場合に前記タイマー手段をスタート又はストップさせる
    制御手段と、 このタイマー手段のスタート又はストップにより得られ
    る滑走タイムを記録又は表示する処理手段とを備えるこ
    とを特徴とする電子リフト券。
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