JP2002108278A - プラズマディスプレイ装置およびその駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置およびその駆動方法

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JP2002108278A
JP2002108278A JP2000303162A JP2000303162A JP2002108278A JP 2002108278 A JP2002108278 A JP 2002108278A JP 2000303162 A JP2000303162 A JP 2000303162A JP 2000303162 A JP2000303162 A JP 2000303162A JP 2002108278 A JP2002108278 A JP 2002108278A
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voltage
sustain
discharge
subfield
subfields
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JP2000303162A
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English (en)
Inventor
Shinji Masuda
真司 増田
Yasuaki Muto
泰明 武藤
Minoru Takeda
実 武田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細化および高輝度化を達成することがで
きるとともに、黒表示の視認性を向上することができ、
さらに、消費電力も低減することができるプラズマディ
スプレイ装置およびその駆動方法を提供する。 【解決手段】 第3のサブフィールドSF3の維持期間
SPにおける維持動作の一部および第4のサブフィール
ドSF4の維持・消去・初期化期間IEにおける初期化
動作等を同時に行うとともに、第1〜第3のサブフィー
ルドSF1〜SF3のうち書き込み放電が行われたサブ
フィールド以降のすべてのサブフィールドにおいて維持
放電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電を制御するこ
とにより画像を表示するプラズマディスプレイ装置およ
びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のAC型プラズマディスプ
レイパネル(以下、パネルという)の一部斜視図であ
る。
【0003】図8に示すように、第一のガラス基板1上
には誘電体層2および保護膜3で覆われた走査電極4と
維持電極5とが対をなして互いに平行に付設されてい
る。第二のガラス基板6上には絶縁体層7で覆われたデ
ータ電極8が付設され、データ電極8の間の絶縁体層7
上にデータ電極8と平行して隔壁9が設けられている。
また、絶縁体層7の表面および隔壁9の側面にかけて蛍
光体10が設けられ、走査電極4および維持電極5とデ
ータ電極8とが直交するように第一のガラス基板1と第
二のガラス基板6とが放電空間11を挟んで対向して配
置されている。放電空間11には、放電ガスとして、ヘ
リウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうち少なくとも
1種類の希ガスが封入されており、隣接する二つの隔壁
9に挟まれ、データ電極8と対向する対をなす走査電極
4と維持電極5との交差部の放電空間には放電セル12
が構成されている。
【0004】次に、このパネルの電極配列図を図9に示
す。図9に示すように、このパネルの電極配列はM×N
のマトリックス構成であり、列方向にはM列のデータ電
極D1〜DMが配列されており、行方向にはN行の走査
電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜SU
SNが配列されている。また、図8に示した放電セル1
2は図9に示すように構成されている。
【0005】このパネルを駆動するための従来の駆動方
法による駆動タイミング図を図10に示す。この駆動方
法は256階調の階調表示を行うためのものであり、1
フィールド期間を8個のサブフィールドで構成してい
る。以下、従来のパネルの駆動方法について図8ないし
図10を用いて説明する。
【0006】図10に示すように、第1ないし第8のサ
ブフィールドはそれぞれ初期化期間、書き込み期間、維
持期間および消去期間から構成されている。まず、第1
のサブフィールドにおける動作について説明する。
【0007】図10に示すように、初期化期間の前半の
初期化動作において、すべてのデータ電極D1〜DMお
よびすべての維持電極SUS1〜SUSNを0(V)に
保持し、すべての走査電極SCN1〜SCNNには、す
べての維持電極SUS1〜SUSNに対して放電開始電
圧以下となる電圧Vp(V)から、放電開始電圧を越え
る電圧Vr(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電
圧を印加する。このランプ電圧が上昇する間に、すべて
の放電セル12において、すべての走査電極SCN1〜
SCNNからすべてのデータ電極D1〜DMおよびすべ
ての維持電極SUS1〜SUSNにそれぞれ一回目の微
弱な初期化放電が起こり、走査電極SCN1〜SCNN
上の保護膜3の表面に負の壁電圧が蓄積されるととも
に、データ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面および
維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3の表面には正
の壁電圧が蓄積される。
【0008】さらに、初期化期間の後半の初期化動作に
おいて、すべての維持電極SUS1〜SUSNを正電圧
Vh(V)に保ち、すべての走査電極SCN1〜SCN
Nには、すべての維持電極SUS1〜SUSNに対して
放電開始電圧以下となる電圧Vq(V)から放電開始電
圧を越える0(V)に向かって緩やかに下降するランプ
電圧を印加する。このランプ電圧が下降する間に、再び
すべての放電セル12において、すべての維持電極SU
S1〜SUSNからすべての走査電極SCN1〜SCN
Nにそれぞれ二回目の微弱な初期化放電が起こり、走査
電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負の壁電圧
および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の
正の壁電圧が弱められる。一方、データ電極D1〜DM
上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧はそのまま保たれ
る。以上により初期化期間の初期化動作が終了する。
【0009】次の書き込み期間の書き込み動作におい
て、すべての走査電極SCN1〜SCNNを電圧Vs
(V)に保持し、データ電極D1〜DMのうち、第一行
目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電
極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第一行目の
走査電極SCN1に書き込みパルス電圧0(V)をそれ
ぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極と走査電極
SCN1との交差部における絶縁体層7の表面と走査電
極SCN1上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込
みパルス電圧Vw(V)にデータ電極D1〜DM上の絶
縁体層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるた
め、この交差部において、所定のデータ電極と走査電極
SCN1との間および維持電極SUS1と走査電極SC
N1との間に書き込み放電が起こり、この交差部の走査
電極SCN1上の保護膜3の表面に正電圧が蓄積され、
維持電極SUS1上の保護膜3表面に負電圧が蓄積さ
れ、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7
の表面に負電圧が蓄積される。
【0010】次に、データ電極D1〜DMのうち、第二
行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ
電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第二行目
の走査電極SCN2に書き込みパルス電圧0(V)をそ
れぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極と走査電
極SCN2との交差部における絶縁体層7の表面と走査
電極SCN2上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き
込みパルス電圧Vw(V)に所定のデータ電極上の絶縁
体層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるた
め、この交差部において、所定のデータ電極と走査電極
SCN2との間および維持電極SUS2と走査電極SC
N2との間に書き込み放電が起こり、この交差部の走査
電極SCN2上の保護膜3の表面に正電圧が蓄積され、
維持電極SUS2上の保護膜3の表面に負電圧が蓄積さ
れる。
【0011】同様な動作が引き続いて行われ、最後に、
データ電極D1〜DMのうち、第N行目に表示すべき放
電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込み
パルス電圧Vw(V)を、第N行目の走査電極SCNN
に書き込みパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。こ
のとき、所定のデータ電極と走査電極SCNNとの交差
部において、所定のデータ電極と走査電極SCNNとの
間および維持電極SUSNと走査電極SCNNとの間に
書き込み放電が起こり、この交差部の走査電極SCNN
上の保護膜3の表面に正電圧が蓄積され、維持電極SU
SN上の保護膜3の表面に負電圧が蓄積され、書き込み
放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電
圧が蓄積される。以上により書き込み期間における書き
込み動作が終了する。
【0012】続く維持期間において、まず、すべての走
査電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜S
USNを0(V)に一旦戻した後、すべての走査電極S
CN1〜SCNNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印
加すると、書き込み放電を起こした放電セル12におけ
る走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3と維持電極
SUS1〜SUSN上の保護膜3との間の電圧は、維持
パルス電圧Vm(V)に、書き込み期間において蓄積さ
れた走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の正
電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表
面の負電圧が加算されたものとなる。このため、書き込
み放電を起こした放電セルにおいて、走査電極SCN1
〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNとの間に維持
放電が起こり、この維持放電を起こした放電セルにおけ
る走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に負電
圧が蓄積され、維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜
3表面に正電圧が蓄積される。その後、維持パルス電圧
は0(V)に戻る。
【0013】続いて、すべての維持電極SUS1〜SU
SNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加すると、維
持放電を起こした放電セル12における維持電極SUS
1〜SUSN上の保護膜3と走査電極SCN1〜SCN
N上の保護膜3との間の電圧は、維持パルス電圧Vm
(V)に、直前の維持放電によって蓄積された走査電極
SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧および維
持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧が
加算されたものとなる。このため、この維持放電を起こ
した放電セルにおいて、維持電極SUS1〜SUSNと
走査電極SCN1〜SCNNとの間に維持放電が起こる
ことにより、その放電セルにおける維持電極SUS1〜
SUSN上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、走査電
極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に正電圧が蓄積
される。その後、維持パルス電圧は0(V)に戻る。
【0014】以降同様に、すべての走査電極SCN1〜
SCNNとすべての維持電極SUS1〜SUSNとに正
の維持パルス電圧Vm(V)を交互に印加することによ
り、維持放電が継続して行われ、維持期間の最終におい
て、すべての走査電極SCN1〜SCNNに正の維持パ
ルス電圧Vm(V)を印加すると、維持放電を起こした
放電セル12における走査電極SCN1〜SCNN上の
保護膜3と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3と
の間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、直前の維
持放電によって蓄積された走査電極SCN1〜SCNN
上の保護膜3表面の正電圧と維持電極SUS1〜SUS
N上の保護膜3表面の負電圧が加算されたものとなる。
このため、この維持放電を起こした放電セルにおいて、
走査電極SCN1〜SCNNと維持電極SUS1〜SU
SNとの間に維持放電が起こることにより、その放電セ
ルにおける走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表
面に負電圧が蓄積され、維持電極SUS1〜SUSN上
の保護膜3表面に正電圧が蓄積される。その後、維持パ
ルス電圧は0(V)に戻る。以上により維持期間の維持
動作が終了する。この維持放電により発生する紫外線で
励起された蛍光体10からの可視発光を表示に用いてい
る。
【0015】続く消去期間において、すべての維持電極
SUS1〜SUSNに0(V)から電圧Ve(V)に向
かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加すると、維持
放電を起こした放電セル12において、走査電極SCN
1〜SCNN上の保護膜3と維持電極SUS1〜SUS
N上の保護膜3との間の電圧は、維持期間の最終時点に
おける、走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面
の負電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜
3表面の正電圧がこのランプ電圧に加算されたものとな
る。このため、維持放電を起こした放電セルにおいて、
維持電極SUS1〜SUSNと走査電極SCN1〜SC
NNとの間に微弱な消去放電が起こり、走査電極SCN
1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧と維持電極SU
S1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧が弱められて
維持放電は停止する。以上により消去期間における消去
動作が終了する。
【0016】ただし、以上の動作において、表示が行わ
れない放電セルに関しては、初期化期間に初期化放電は
起こるが、書き込み放電、維持放電および消去放電は行
われず、表示が行われない放電セルの走査電極SCN1
〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNの保護膜3の
表面の壁電圧、およびデータ電極D1〜DM上の絶縁体
層7の表面の壁電圧は、初期化期間の終了時の状態のま
ま保たれる。
【0017】以上のすべての動作により第1のサブフィ
ールドにおける一画面が表示される。以下、同様な動作
が、第2のサブフィールドから第8のサブフィールドに
わたって行われる。これらのサブフィールドにおいて表
示される放電セルの輝度は、維持パルス電圧Vm(V)
の印加回数により定まる。したがって、詳しい説明は省
略するが、例えば、各サブフィールドにおける維持パル
ス電圧の印加回数を適宜設定して、1フィールド期間に
維持放電による輝度が20 、21 、22 、…、27 であ
る8個のサブフィールドで構成することにより、28
256階調の階調表示が可能になる。
【0018】以上説明した従来の駆動方法においては、
パネルに表示する放電セルが全くない、いわゆる黒画面
の表示においては、書き込み期間の書き込み放電、維持
期間の維持放電および消去期間の消去放電が起こらず、
初期化期間の初期化放電のみが起こり、この初期化放電
が微弱であり、その放電発光もまた微弱であるために、
パネルのコントラストが高いという特長がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の駆動方法においては、通常の照明下でパネル表示
を行った場合にはかなり高いコントラストが得られてい
るが、サブフィールド毎に必ず二回の初期化放電が起こ
り、周囲が暗いところでパネル表示する場合において
は、この微弱な初期化放電による発光でさえも目立つほ
ど輝度が高くなり、、余り明るくない場所でパネル表示
する場合の黒表示の視認性に問題があった。
【0020】また、サブフィールド毎に1回ずつ書き込
み動作が行われるため、サブフィールドの数だけ書き込
み放電が行われ、データ電極を駆動するデータドライバ
の消費電力が大きくなるという問題もあった。
【0021】さらに、近年では、表示画面の高精細化お
よび高輝度化が要望されているが、各サブフィールドに
おいて独立した初期化動作を行っているため、書き込み
期間および維持期間を十分に確保することができず、高
精細化および高輝度化の支障となっていた。
【0022】本発明の目的は、高精細化および高輝度化
を達成することができるとともに、黒表示の視認性を向
上することができ、さらに、消費電力も低減することが
できるプラズマディスプレイ装置およびその駆動方法を
提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、1フィ
ールドを所定の順序で時間軸上に配列された複数のサブ
フィールドに分割して階調表示を行うプラズマディスプ
レイ装置であって、複数のサブフィールドは、時間軸上
に連続して配列された複数の第1のサブフィールドと、
複数の第2のサブフィールドとを含み、マトリックス状
に配置された複数の放電セルを含む表示部と、複数のサ
ブフィールドのうちの少なくとも1つのサブフィールド
の維持動作の一部と当該サブフィールドの後に配置され
るサブフィールドの初期化動作とを同時に行うととも
に、複数の第1のサブフィールドのうち書き込み放電が
行われた第1のサブフィールド以降のすべての第1のサ
ブフィールドにおいて維持放電を行うように表示部を駆
動する駆動手段とを備えるものである。
【0024】本発明に係るプラズマディスプレイ装置に
おいては、時間軸上に連続して配列された複数の第1の
サブフィールドとその他の複数の第2のサブフィールド
とから構成される複数のサブフィールドにより1フィー
ルドが構成され、複数のサブフィールドのうちの少なく
とも1つのサブフィールドの維持動作の一部と当該サブ
フィールドの後に配置されるサブフィールドの初期化動
作とを同時に行うとともに、複数の第1のサブフィール
ドのうち書き込み放電が行われた第1のサブフィールド
以降のすべての第1のサブフィールドにおいて維持放電
を行うように表示部が駆動される。
【0025】このように、1つのサブフィールドの維持
動作の一部と当該サブフィールドの後に配列されるサブ
フィールドの初期化動作とが同時に行われるので、各サ
ブフィールドごとに維持動作と初期化動作とを分離して
別々の期間に行う場合に比べて所要時間を短縮すること
ができる。また、複数の第1のサブフィールドのうち書
き込み放電が行われた第1のサブフィールド以降のすべ
ての第1のサブフィールドにおいて維持放電が行われる
ので、複数の第1のサブフィールドに対する維持動作を
1回に削減することができる。したがって、複数の第1
のサブフィールドのうち最初の第1のサブフィールドに
のみ初期化期間を設け、その他の第1のサブフィールド
には初期化期間を設ける必要がなくなり、1フィールド
中の初期化期間を短縮することができる。上記のように
して短縮された各時間を書き込み期間および維持期間に
割り振ることにより、書き込み期間および維持期間を長
くすることができ、高精細化および高輝度化を達成する
ことができる。
【0026】また、複数の第1のサブフィールドにおい
て、上記のように書き込み動作および初期化動作を一回
に削減することができるので、初期化放電および書き込
み放電の回数を少なくすることができるので、黒画面表
示における輝度を非常に低くすることができ、黒表示の
視認性を向上することができる。
【0027】さらに、複数の第1のサブフィールドにお
いて、上記のように書き込み動作を一回に削減すること
ができるので、放電セルを充放電する回数が削減され、
駆動手段の消費電力を低減することができる。
【0028】このようにして、高精細化および高輝度化
を達成することができるとともに、黒表示の視認性を向
上することができ、さらに、消費電力を低減することも
できる。
【0029】(2)第2の発明 第2の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1の
発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成において、
駆動手段は、複数の第2のサブフィールドの各々におい
て独立して書き込み動作を行うように表示部を駆動する
ものである。
【0030】この場合、複数の第2のサブフィールドの
各々において独立して書き込み動作を行うように表示部
を駆動しているので、第2のサブフィールドにおける維
持放電をサブフィールド毎に独立して制御することがで
きるので、第2のサブフィールドを任意に組み合わせる
ことにより表示可能な階調数を増加することができる。
【0031】(3)第3の発明 第3の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1ま
たは第2の発明に係るプラズマディスプレイ装置の構成
において、駆動手段は、複数のサブフィールドのうちの
少なくとも1つのサブフィールドの維持動作の一部と当
該サブフィールドの後に配置されるサブフィールドの初
期化動作とを同時に行う際、最後の維持パルスのパルス
幅が他の維持パルスのパルス幅より短くなるように表示
部を駆動するものである。
【0032】この場合、複数のサブフィールドのうちの
少なくとも1つのサブフィールドの維持動作の一部と当
該サブフィールドの後に配置されるサブフィールドの初
期化動作とを同時に行う際、最後の維持パルスのパルス
幅が他の維持パルスのパルス幅よりも短くなるように表
示部を駆動しているので、維持動作の一部と初期化動作
とを同時に行う際にさらに維持動作を停止させるための
消去動作を合わせて行うことができる。したがって、よ
り所要時間を短縮することができるので、短縮された時
間を書き込み期間および維持期間に割り振ることがで
き、より高精細化および高輝度化を達成することができ
る。
【0033】(4)第4の発明 第4の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1〜
第3のいずれかの発明に係るプラズマディスプレイ装置
の構成において、駆動手段は、複数のサブフィールドの
うちの少なくとも1つのサブフィールドの維持動作の一
部と当該サブフィールドの後に配置されるサブフィール
ドの初期化動作とを同時に行う際、最後の維持パルスの
立ち下がり期間において、走査電極に印加する電圧を放
電開始電圧を超えない電圧範囲内で少なくとも1回急峻
に低下させた後、放電開始電圧以上の電圧に徐々に低下
させるように表示部を駆動するものである。
【0034】この場合、複数のサブフィールドのうち少
なくとも1つのサブフィールドの維持動作の一部と当該
サブフィールドの後に配置されるサブフィールドの初期
化動作とを同時に行う際、最後の維持パルスの立下り期
間において、走査電極に印加する電圧を放電開始電圧を
越えない電圧範囲内で少なくとも1回急峻に低下させた
後、放電開始電圧以上の電圧に徐々に低下させるように
表示部を駆動しているので、不要な放電を発生させるこ
となく、走査電極に印加する電圧を急峻に低下させ、維
持動作の一部と初期化動作とを同時に行う期間をより短
縮することができる。
【0035】(5)第5の発明 第5の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1〜
第4のいずれかの発明に係るプラズマディスプレイ装置
の構成において、駆動手段は、コンデンサとツェナーダ
イオードとを直列に接続した複数のフィードバックルー
プを有し、各フィードバックループの接続状態を制御可
能なミラー積分回路を含むものである。
【0036】この場合、走査電極に印加する電圧をツェ
ナーダイオードにより急峻に低下させた後にコンデンサ
によりランプ波形で徐々に低下させることができるの
で、複数の電源を用いることなく、各フィードバックル
ープの接続状態を制御することにより走査電極に印加す
る電圧を複数回急峻に低下させることができ、簡略な回
路構成で維持動作の一部と初期化動作とを同時に行う期
間をより短縮することができる。
【0037】(6)第6の発明 第6の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1〜
第5のいずれかの発明に係るプラズマディスプレイ装置
の構成において、表示部は、放電セルを構成する複数の
維持電極および走査電極を含み、駆動手段は、複数の第
1のサブフィールドが時間軸上で1フィールドの最後に
配置される場合、複数の第1のサブフィールドの最後の
第1のサブフィールドにおける最後の維持パルスの立ち
下がり期間において、走査電極に印加する電圧を放電開
始電圧を超えない電圧から放電開始電圧以上の電圧に徐
々に低下させるとともに、維持電極に印加する電圧を正
電圧にするように表示部を駆動するものである。
【0038】この場合、1フィールドの最後に配置され
た最後の第1のサブフィールドにおける最後の維持パル
スの立ち下がり期間において、走査電極に印加する電圧
を放電開始電圧を越えない電圧から放電開始電圧以上の
電圧に徐々に低下させるとともに、維持電極に印加する
電圧を正電圧にするように表示部を駆動しているので、
複数の第1のサブフィールドにおいて維持放電を連続し
て行う場合に発生する余剰の壁電荷を除去することがで
き、誤放電の発生を防止することができる。
【0039】(7)第7の発明 第7の発明に係るプラズマディスプレイ装置の駆動方法
は、マトリックス状に配置された複数の放電セルを含む
表示部を備え、1フィールドを所定の順序で時間軸上に
配列された複数のサブフィールドに分割して階調表示を
行うプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、複
数のサブフィールドは、時間軸上に連続して配列された
複数の第1のサブフィールドと、複数の第2のサブフィ
ールドとを含み、複数のサブフィールドのうちの少なく
とも1つのサブフィールドの維持動作の一部と当該サブ
フィールドの後に配置されるサブフィールドの初期化動
作とを同時に行うように表示部を駆動するステップと、
複数の第1のサブフィールドのうち書き込み放電が行わ
れた第1のサブフィールド以降のすべての第1のサブフ
ィールドにおいて維持放電を行うように表示部を駆動す
るステップとを含むものである。
【0040】本発明に係るプラズマディスプレイ装置の
駆動方法においては、時間軸上に連続して配列された複
数の第1のサブフィールドとその他の複数の第2のサブ
フィールドとから構成される複数のサブフィールドによ
り1フィールドが構成され、複数のサブフィールドのう
ちの少なくとも1つのサブフィールドの維持動作の一部
と当該サブフィールドの後に配置されるサブフィールド
の初期化動作とを同時に行うとともに、複数の第1のサ
ブフィールドのうち書き込み放電が行われた第1のサブ
フィールド以降のすべての第1のサブフィールドにおい
て維持放電を行うように表示部が駆動される。
【0041】このように、1つのサブフィールドの維持
動作の一部と当該サブフィールドの後に配列されるサブ
フィールドの初期化動作とが同時に行われるので、各サ
ブフィールドごとに維持動作と初期化動作とを分離して
別々の期間に行う場合に比べて所要時間を短縮すること
ができる。また、複数の第1のサブフィールドのうち書
き込み放電が行われた第1のサブフィールド以降のすべ
ての第1のサブフィールドにおいて維持放電が行われる
ので、複数の第1のサブフィールドに対する維持動作を
1回に削減することができる。したがって、複数の第1
のサブフィールドのうち最初の第1のサブフィールドに
のみ初期化期間を設け、その他の第1のサブフィールド
には初期化期間を設ける必要がなくなり、1フィールド
中の初期化期間を短縮することができる。上記のように
して短縮された各時間を書き込み期間および維持期間に
割り振ることにより、書き込み期間および維持期間を長
くすることができ、高精細化および高輝度化を達成する
ことができる。
【0042】また、複数の第1のサブフィールドにおい
て、上記のように書き込み動作および初期化動作を一回
に削減することができるので、初期化放電および書き込
み放電の回数を少なくすることができるので、黒画面表
示における輝度を非常に低くすることができ、黒表示の
視認性を向上することができる。
【0043】さらに、複数の第1のサブフィールドにお
いて、上記のように書き込み動作を一回に削減すること
ができるので、放電セルを充放電する回数が削減され、
駆動回路の消費電力を低減することができる。
【0044】このようにして、高精細化および高輝度化
を達成することができるとともに、黒表示の視認性を向
上することができ、さらに、消費電力を低減することも
できる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるプラズマディ
スプレイ装置の一例としてAC型プラズマディスプレイ
装置について説明する。本発明のプラズマディスプレイ
装置は、テレビジョン受像機およびコンピュータ端末等
の画像表示装置に好適に用いられるものである。
【0046】図1は、本発明の一実施の形態によるプラ
ズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0047】図1のプラズマディスプレイ装置は、PD
P(プラズマディスプレイパネル)100、データドラ
イバ200、スキャンドライバ300およびサステイン
ドライバ400を備える。
【0048】PDP100は、複数のデータ電極(アド
レス電極)8、複数の走査電極(スキャン電極)4およ
び複数の維持電極(サステイン電極)5を含む。複数の
データ電極8は、画面の垂直方向に配列され、複数の走
査電極4および複数の維持電極5は、画面の水平方向に
配列されている。また、複数の維持電極5は、共通に接
続されている。データ電極8、走査電極4および維持電
極5の各交点には、放電セル12が形成され、各放電セ
ル12が画面上の画素を構成する。なお、PDP100
の詳細な構成は、図8および図9を用いて説明した従来
のプラズマディスプレイパネルと同様である。
【0049】データドライバ200は、PDP100の
複数のデータ電極8に接続されている。スキャンドライ
バ300は、PDP100の複数の走査電極4に接続さ
れている。サステインドライバ400は、PDP100
の複数の維持電極5に接続されている。
【0050】データドライバ200は、書き込み期間に
おいて、画像データに応じてPDP100の該当するデ
ータ電極8に書き込みパルスを印加する。スキャンドラ
イバ300は、複数の駆動回路から構成され、書き込み
期間において、PDP100の複数の走査電極4に書き
込みパルスを順に印加する。これにより、該当する放電
セル12において書き込み放電が行われる。
【0051】また、複数のスキャンドライバ300は、
維持期間において、周期的な維持パルスをPDP100
の複数の走査電極4に印加する。一方、サステインドラ
イバ400は、維持期間において、PDP100の複数
の維持電極5に走査電極4の維持パルスに対して180
度位相のずれた維持パルスを同時に印加する。これによ
り、該当する放電セル12において維持放電が行われ
る。
【0052】なお、データドライバ200、スキャンド
ライバ300およびサステインドライバ400により初
期化動作および消去動作等も行われるが、これらに関し
ては後述する。
【0053】本実施例の形態において、PDP100が
表示部に相当し、データドライバ200、スキャンドラ
イバ300およびサステインドライバ400が駆動手段
に相当する。
【0054】図2は、図1に示すプラズマディスプレイ
装置に用いられるサブフィールドの構成の一例を説明す
るための模式図である。図2に示すように、各フィール
ドは、複数のサブフィールド、例えば、5つのサブフィ
ールドSF1〜SF5に分割されるとともに、残りの期
間が余剰期間RPとなり、第1〜第3のサブフィールド
SF1〜SF3によりサブフィールド群が構成されてい
る。
【0055】第1のサブフィールドSF1は、初期化期
間IP、書き込み期間WPおよび維持期間SPから構成
され、第2のサブフィールドSF2は、書き込み期間W
Pおよび維持期間SPから構成され、第3のサブフィー
ルドSF3は、書き込み期間WPおよび維持期間SPか
ら構成されている。したがって、このサブフィールド群
には、初期化期間IPは1回しか存在せず、この初期化
期間IPに続けて各サブフィールドの書き込み期間WP
および維持期間SPが配置される。
【0056】一方、第4のサブフィールドSF4は、最
初の維持・消去・初期化期間IE、書き込み期間WPお
よび維持期間SPから構成され、第5のサブフィールド
SF5は、最初の維持・消去・初期化期間IE、書き込
み期間WP、維持期間SPおよび最後の維持・消去・初
期化期間IEから構成されている。
【0057】上記のように、サブフィールド群では、最
初のサブフィールドSF1において初期化動作を行った
後に消去動作および初期化動作を行っていないため、サ
ブフィールド群中の一つのサブフィールドにおいて一度
書き込み動作が行われると、それ以降のすべてのサブフ
ィールドにおいて維持動作が行われ、維持放電が発生す
る。したがって、このサブフィールド群では、第1〜第
3のサブフィールドSF1〜SF3のすべてにおいて発
光しない状態、第1〜第3のサブフィールドSF1〜S
F3のすべてにおいて発光する状態、第2および第3の
サブフィールドSF2,SF3においてのみ発光する状
態、および第3のサブフィールドにおいてのみ発光する
状態の4種類の発光状態しか実現することができず、こ
の4種類の発光状態により表現可能な4種類の階調数し
か実現することはできない。
【0058】一方、第4および第5のサブフィールドS
F4,SF5では、それぞれ維持・消去・初期化期間I
E、書き込み期間WPおよび維持期間SPが設けられて
いるため、それぞれ独立して書き込み動作および維持動
作を行うことができ、このサブフィールドの数をn(本
実施例では2)とした場合、2n の階調数で表示画面を
表示することができる。
【0059】したがって、上記のサブフィールド群のみ
では十分な階調数で表示画面を表示することはできない
が、本実施の形態では、このサブフィールド群以外に独
立に維持動作を行うことができる第4および第5のサブ
フィールドSF4,SF5を設けているため、表現可能
な階調数を増加することができ、より高精細化および高
輝度化を達成することができる。なお、サブフィールド
群に含まれるサブフィールドの数および独立して維持動
作を行うことができるサブフィールドの数は、上記の例
に特に限定されず、種々の変更が可能である。
【0060】図3は、図1のPDP100におけるデー
タ電極8、走査電極4および維持電極5の駆動電圧の一
例を示すタイミング図である。
【0061】まず、第1のサブフィールドSF1の初期
化期間IPの初期化動作について説明する。初期化動作
は、PDP100の各放電セル12において安定に放電
を起こせるために、映像を表現するための放電とは別に
封入ガスを活性化するために行われる放電動作であり、
その期間が初期化期間となる。
【0062】第1のサブフィールドSF1の初期化期間
IPの前半の初期化期間IBにおいて、データドライバ
200およびサステインドライバ400によりすべての
データ電極8およびすべての維持電極5を0(V)に保
持し、すべての走査電極4には、すべての維持電極5に
対して放電開始電圧を越えない電圧Vp(V)から、放
電開始電圧以上となる電圧Vr(V)に向かって緩やか
に上昇するランプ電圧がスキャンドライバ300により
印加される。
【0063】このランプ電圧が上昇する間に、すべての
放電セル12において、すべての走査電極4からすべて
のデータ電極8およびすべての維持電極5にそれぞれ1
回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極4に負の壁
電圧が蓄積されるとともに、データ電極8および維持電
極5に正の壁電圧が蓄積される。
【0064】次に、初期化期間IPの後半の初期化期間
IAにおいて、サステインドライバ400によりすべて
の維持電極5を正電圧Vh(V)に保ち、すべての走査
電極4には、すべての維持電極5に対して放電開始電圧
を越えない電圧Vq(V)から放電開始電圧以上となる
電圧Va(V)に向かって緩やかに降下するランプ電圧
がスキャンドライバ300により印加される。このラン
プ電圧が降下する間に、再びすべての放電セル12にお
いて、すべての維持電極5からすべての走査電極4にそ
れぞれ2回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極4
の負の壁電圧および維持電極5の正の壁電圧が弱められ
る。
【0065】このとき、走査電極4とデータ電極8との
間にも同時に放電が起こり、走査電極4の負の壁電圧お
よびデータ電極8の正の壁電圧がわずかに弱められる。
以上により、放電セル12を構成する走査電極4と維持
電極5との間および走査電極4とデータ電極8との間の
電位差は、放電開始電圧と同じ電圧になり、初期化期間
の初期化動作が終了する。
【0066】次に、第1のサブフィールドSF1の書き
込み期間WPの書き込み動作において、スキャンドライ
バ300によりすべての走査電極4を電圧Vs(V)に
保持し、その後、その都度映像信号に応じてオンまたは
オフする書き込みパルス電圧Vw(V)がデータドライ
バ200により各データ電極8に印加され、この書き込
みパルスに同期して複数の走査電極4に負の書き込みパ
ルス電圧Va(V)がスキャンドライバ300により順
に印加される。
【0067】このとき、第1のサブフィールドSF1中
の表示すべき放電セルに対応するデータ電極8と走査電
極4との間の電圧は、書き込みパルス電圧Vw(V)と
電圧Va(V)(絶対値)とを加算した電圧に初期化期
間に走査電極4とデータ電極8のそれぞれに蓄積された
壁電圧が、さらに加算されたものとなる。したがって、
データ電極8と走査電極4との間および維持電極5と走
査電極4との間に書き込み放電が起こり、走査電極4に
正の壁電圧が蓄積され、維持電極5に負の壁電圧が蓄積
され、データ電極8に負の壁電圧が蓄積される。
【0068】次に、第1のサブフィールドSF1の維持
期間SPにおいて、すべての走査電極4には、0(V)
から維持パルス電圧Vm(V)へ立ち上がる電圧がスキ
ャンドライバ300により印加され、維持電極5はサス
テインドライバ400により0(V)に一旦戻される。
【0069】このとき、書き込み放電を起こした放電セ
ルにおける走査電極4と維持電極5との間の電圧は、維
持パルス電圧Vm(V)に書き込み期間において蓄積さ
れた走査電極4の正の壁電圧および維持電極5の負の壁
電圧が加算されたものとなる。このため、書き込み放電
を起こした放電セルにおいて、走査電極4と維持電極5
との間に維持放電が起こり、この維持放電を起こした放
電セルにおける走査電極4に負の壁電圧が蓄積され、維
持電極5に正の壁電圧が蓄積される。
【0070】続いて、スキャンドライバ300によりす
べての走査電極4の電圧が維持パルス電圧Vm(V)か
ら0(V)に戻され、サステインドライバ400により
すべての維持電極5に正の維持パルス電圧Vm(V)が
印加されると、維持放電を起こした放電セルにおける維
持電極5と走査電極4との間の電圧は、維持パルス電圧
Vm(V)に直前の維持放電により蓄積された走査電極
4の負の壁電圧および維持電極5の正の壁電圧が加算さ
れたものとなる。
【0071】このため、この維持放電を起こした放電セ
ルにおいて、維持電極5と走査電極4との間に維持放電
が発生する。以降、スキャンドライバ300およびサス
テインドライバ400により維持パルス電圧Vm(V)
を走査電極4と維持電極5とに交互に印加し、維持放電
が継続して行われる。この維持放電において、維持電極
5側の維持パルスが最後の維持パルスとなるため、走査
電極4に正の壁電圧が蓄積されるとともに、維持電極5
の負の壁電圧が蓄積された状態で第2のサブフィールド
SF2の書き込み期間に移行する。
【0072】次に、第2のサブフィールドSF2では、
第1のサブフィールドSF1において維持放電が行われ
た放電セルに対して、書き込み期間WPにおいて書き込
み動作は行われないが、継続して維持放電が行われる。
すなわち、第1のサブフィールドSF1では、消去期間
が存在しないため、維持放電が行われた放電セルでは、
上記のように走査電極4および維持電極5に壁電荷が形
成されており、この壁電荷により第2のサブフィールド
SF2の維持期間SPにおいて上記と同様に維持パルス
電圧Vm(V)が印加された場合、維持放電が継続して
行われる。
【0073】一方、第1のサブフィールドSF1におい
て書き込み放電が行われていない放電セルでは維持放電
も行われておらず、第1のサブフィールドSF1の初期
化期間IPにおいて形成された壁電荷がそのままの状態
で残されている。したがって、第2のサブフィールドS
F2の書き込み期間WPにおいて、上記と同様にデータ
電極8および走査電極4に書き込みパルス電圧Vw
(V)および書き込みパルス電圧Va(V)を印加する
と、上記と同様にして書き込み放電が行われる。したが
って、第2のサブフィールドSF2において書き込み放
電が行われた放電セルでは継続して維持放電が行われ
る。
【0074】次に、第3のサブフィールドSF3の書き
込み期間WPおよび維持期間SPにおいても第2のサブ
フィールドSF2の書き込み期間WPおよび維持期間S
Pと同様の動作が行われ、第1または第2のサブフィー
ルドSF1,SF2において書き込み放電が行われた放
電セルにおいて継続して維持放電が行われるとともに、
第1および第2のサブフィールドSF1,SF2におい
てともに書き込み放電が行われていない放電セルでは、
第3のサブフィールドSF3の書き込み期間WPにおい
て書き込み放電が行われた放電セルに対して維持期間S
Pにおいて維持放電が行われる。
【0075】上記のように、第2および第3のサブフィ
ールドSF2,SF3の書き込み期間WPでは、それ以
前のサブフィールドにおいて書き込み動作が行われた放
電セルに対しては書き込み動作は行われず、書き込み期
間WPにおいてデータドライバ200により当該放電セ
ルのデータ電極8に書き込みパルス電圧Vw(V)を印
加することはないので、書き込み放電は発生しない。
【0076】また、走査電極4には、スキャンドライバ
300により負の書き込みパルス電圧Va(V)が印加
されるが、このときすでに走査電極4には正の壁電荷が
蓄積されるとともに、維持電極5には負の壁電荷が蓄積
されているので、走査電極4と維持電極5との間での放
電も発生しない。
【0077】したがって、上記のサブフィールド群で
は、以前のサブフィールドの維持放電により形成された
壁電荷がそのまま次のサブフィールドに保持されている
ので、書き込み放電を行うことなく、継続して維持放電
を行うことができる。
【0078】次に、サブフィールド群の最後のサブフィ
ールドである第3のサブフィールドSF3の維持期間S
Pの維持動作の一部と同時に行われる第4のサブフィー
ルドSF4の維持・消去・初期化期間IEの維持・消去
・初期化動作について説明する。
【0079】サブフィールド群すなわち第1〜第3のサ
ブフィールドSF1〜SF3において書き込み動作が行
われた放電セルでは、維持・消去・初期化期間IPの最
初の期間まで維持放電が継続して行われる。
【0080】ここで、維持・消去・初期化期間IEにお
いて、スキャンドライバ300により走査電極4に印加
される維持パルス電圧Vm(V)のパルス幅は、約1μ
sであり、同様にサステインドライバ400により維持
電極5に印加される維持パルス電圧Vm(V)のパルス
幅も約1μsであり、走査電極4および維持電極5に印
加される最後の維持パルスのパルス幅が他の維持パルス
のパルス幅より短く設定されている。
【0081】このとき、壁電圧と印加電圧とを加算した
電圧は、その直前の維持放電の状態となんら変わるとこ
ろはなく、十分に放電開始電圧を超えており、他の維持
放電の発光強度と同様の発光強度で発光することができ
る。
【0082】また、通常、維持パルスを印加して十分な
壁電荷が安定して形成されるまでには3μs以上の維持
パルス幅が必要となるが、本実施の形態では、上記の1
μsのパルス幅を有する維持パルスを印加した直後に、
走査電極4および維持電極5の電圧を維持パルス電圧V
m(V)よりも低い電圧Vb(V)に固定している。こ
のとき、走査電極4と維持電極5との間の壁電圧は、通
常の維持パルスにより形成される壁電圧と異なり、ほぼ
0(V)となる。
【0083】一方、データ電極8の電圧は、データドラ
イバ200により0(V)に固定されているため、上記
のように走査電極4および維持電極5の電圧をVb
(V)に固定すると、放電セル内の壁電圧は、外部から
の印加電圧を打ち消すように形成され、電圧Vb(V)
より低いがこれに近い値の壁電圧が走査電極4とデータ
電極8との間および維持電極5とデータ電極8との間に
形成される。
【0084】次に、維持・消去・初期化期間IEの後半
の期間には、サステインドライバ400によりすべての
維持電極5の電圧を正電圧Vh(V)に保持し、すべて
の走査電極4にはすべての維持電極5に対して放電開始
電圧を越えない電圧Vb(V)から放電開始電圧を越え
る電圧Va(V)に向かって緩やかに降下するランプ電
圧がスキャンドライバ300により印加される。
【0085】このランプ電圧が降下する間に、再びすべ
ての放電セル12において、すべての維持電極5からす
べての走査電極4にそれぞれ微弱な初期化放電が起こ
り、走査電極4に正の壁電荷が蓄積されるとともに、維
持電極5に負の壁電荷が蓄積される。ここで、初期化期
間IPの動作終了時とは、壁電荷の極性が異なる場合が
あるが、走査電極4と維持電極5との間の電位差が放電
開始電圧と同じであることには変わりはない。
【0086】また、このとき、走査電極4とデータ電極
8との間にも同時に放電が起こり、走査電極4に負の壁
電圧が蓄積され、データ電極8の電圧Vb(V)に近い
値の正の壁電圧がわずかに弱められる。
【0087】上記の動作により、放電セル12内の走査
電極4と維持電極5との間および走査電極4とデータ電
極8との間の電位差は、放電開始電圧と同じ電圧にな
り、第4のサブフィールドSF4の維持・消去・初期化
期間IEの終了時には、第1のサブフィールドSF1の
初期化期間IPにおいて初期化動作を完了した状態と同
じ状態が実現される。
【0088】このように、維持・消去・初期化期間IE
において、第3のサブフィールドSF3の維持動作の一
部および消去動作と第4のサブフィールドSF4の初期
化動作を同時に行うことができ、これらの各動作を独立
して実行した場合の所要時間に比べて時間短縮を行うこ
とができる。
【0089】なお、上記の説明では、維持・消去・初期
化期間において放電開始電圧を越えない電圧から放電開
始電圧以上となる電圧に向かって緩やかに降下する波形
としてランプ波形(ランプ電圧)を用いたが、上記と同
様に微弱放電を発生させることができれば、充放電波形
(充放電電圧)等の他の波形を用いてもよい。この点に
ついては、以下の各例についても同様である。
【0090】次に、第4のサブフィールドSF4の書き
込み期間WPおよび維持期間SPにおいて、通常のサブ
フィールドと同様の動作が行われ、必要に応じて第4の
サブフィールドSF4において書き込み放電および維持
放電が行われる。
【0091】次に、上記と同様に、第5のサブフィール
ドSF5の最初の維持・消去・初期化期間IEにおい
て、第4のサブフィールドSF4の維持期間SPの維持
動作の一部および消去動作が第5のサブフィールドSF
5の初期化動作と同時に行われ、その後、第4のサブフ
ィールドSF4と独立して第5のサブフィールドSF5
の書き込み動作および維持動作が行われ、最後に、第5
のサブフィールドSF5の最後の維持・消去・初期化期
間IEにおいて上記と同様の動作が行われ、1フィール
ドの各動作が終了する。
【0092】上記のように、本実施の形態では、第3の
サブフィールドSF3の維持動作の一部および第4のサ
ブフィールドSF4の初期化動作等が同時に行われるの
で、各サブフィールドごとに維持動作、消去動作および
初期化動作を分離して別々の期間に行う場合に比べて所
要時間を短縮することができる。また、サブフィールド
群のうち書き込み放電が行われたサブフィールド以降の
すべてのサブフィールドにおいて維持放電が行われるの
で、サブフィールド群に含まれる複数のサブフィールド
SF1〜SF3に対する維持動作を1回に削減すること
ができる。したがって、第1のサブフィールドSF1に
のみ初期化期間を設け、その他のサブフィールドSF
2,SF3には初期化期間を設ける必要がなくなり、1
フィールド中の初期化期間を短縮することができる。上
記のようにして短縮された各時間を書き込み期間および
維持期間に割り振ることにより、書き込み期間および維
持期間を長くすることができ、高精細化および高輝度化
を達成することができる。
【0093】また、サブフィールド群において、上記の
ように書き込み動作および初期化動作を一回に削減する
ことができるので、初期化放電および書き込み放電の回
数を少なくすることができるので、黒画面表示における
輝度を非常に低くすることができ、黒表示の視認性を向
上することができる。
【0094】さらに、サブフィールド群において、上記
のように書き込み動作を一回に削減することができるの
で、データ電極を充放電する回数が削減され、データド
ライバの消費電力を低減することができる。
【0095】次に、図1に示すプラズマディスプレイ装
置に適用されるサブフィールドの構成の他の例について
説明する。図4は、図1に示すプラズマディスプレイ装
置に用いられるサブフィールドの構成の他の例を説明す
るための模式図である。図4に示すように、各サブフィ
ールドは、複数のサブフィールド、例えば5つのサブフ
ィールドSF1〜SF5に分割され、第3〜第5のサブ
フィールドSF3〜SF5によりサブフィールド群が構
成されている。
【0096】第1のサブフィールドSF1は、初期化期
間IP、書き込み期間WPおよび維持期間SPから構成
され、第2のサブフィールドSF2は、維持・消去・初
期化期間IE、書き込み期間WPおよび維持期間SPか
ら構成されている。
【0097】一方、第3のサブフィールドSF3は、維
持・消去・初期化期間IE、書き込み期間WPおよび維
持期間SPから構成され、第2のサブフィールドSF2
は、書き込み期間WPおよび維持期間SPから構成さ
れ、第3のサブフィールドSF3は、書き込み期間W
P、維持期間SPおよび消去期間EPから構成されてい
る。したがって、このサブフィールド群も、図2に示す
サブフィールド群と同様に、維持・消去・初期化期間I
Eおよび消去期間EPはそれぞれ1回しか存在せず、こ
れらの間に各サブフィールドの書き込み期間WPおよび
維持期間SPが配置される。
【0098】このように、本例では、サブフィールド群
が独立したサブフィールドよりも後に配置され、サブフ
ィールド群の最後の消去動作は維持動作と独立させるこ
とができる。このため、サブフィールド群の最後の第5
のサブフィールドSF5の維持期間SPにおいて走査電
極4に印加される最後の維持パルスは、図3に示すよう
に、パルス幅を狭くするとともに、電圧Vb(V)に一
端降下させた後にランプ波形によりさらに降下させる必
要がなくなり、最後の維持パルスの立ち下がり時の波形
を図3に示す波形から変更することができる。
【0099】また、上記のサブフィールド群のように、
各サブフィールドごとに初期化動作および消去動作を行
わずに維持放電をサブフィールド間で連続して行う場
合、余剰の壁電圧が本来必要としないところに、例え
ば、維持放電が行われる放電セルに隣接する放電セルに
発生し、この余剰の壁電荷により誤放電が発生する可能
性がある。
【0100】このため、本実施の形態では、以下に説明
するように、走査電極4に印加する電圧を維持パルス電
圧Vm(V)から電圧Va(V)までランプ波形により
徐々に降下させるとともに、維持電極5に印加する電圧
を正電圧にすることにより、余剰の壁電荷が形成されな
いようにしている。
【0101】図5は、図4に示すサブフィールドの構成
を用いた場合のPDP100におけるデータ電極8、走
査電極4および維持電極5の駆動電圧の一例を示すタイ
ミング図である。
【0102】図5に示すように、サブフィールド群の最
後のサブフィールドである第5のサブフィールドSF5
の維持期間SPの最後の期間において走査電極4にはス
キャンドライバ300により維持パルス電圧Vm(V)
が印加され、維持電極5にはサステインドライバ400
により0(V)の電圧に保持される。このとき、走査電
極4には負の壁電圧が蓄積され、維持電極5には正の壁
電圧が蓄積される。
【0103】次に、消去期間EPにおいて、サステイン
ドライバ400により維持電極5を正の電圧Vh(V)
に保持し、データドライバ200によりデータ電極8を
0(V)に固定する。このとき、走査電極4には、スキ
ャンドライバ300により走査電極4と維持電極5との
間の放電開始電圧を越える電圧Va(V)に徐々に降下
するランプ波形を印加する。このランプ波形により微弱
放電が発生し、走査電極4と維持電極5との間の壁電圧
を減少させる消去動作が行われる。また、このとき、デ
ータ電極8と走査電極4との間でも微弱放電が発生し、
その間に形成されている壁電圧が消滅する。
【0104】このようにして、本例では、壁電圧を減少
させて余剰の壁電荷が形成されないようにすることがで
きるとともに、放電が発生しやすいように空間電荷を増
加することができ、壁電荷および空間電荷を次のフィー
ルドの動作に適した状態にすることができる。
【0105】なお、上記のランプ波形を発生する駆動回
路は、制御信号のタイミングを変更することにより、独
立したサブフィールドの維持・消去・初期化期間の波形
を発生する駆動回路により実現することができるので、
新たな駆動回路が必要とならず、装置の構成を簡略化す
ることができる。
【0106】次に、図3に示す維持・消去・初期化期間
IEにおける他の駆動波形について説明する。図6は、
図1のPDP100におけるデータ電極8、走査電極4
および維持電極5の駆動電圧の他の例を示すタイミング
図である。
【0107】維持・消去・初期化期間IEにおいて走査
電極4に印加される電圧Vb(V)は、維持放電終了後
に走査電極4とデータ電極8との間に蓄積される壁電荷
を決定する電圧である。このときの走査電極4と維持電
極5との間の壁電圧は、0(V)に近い値である。
【0108】上記のように、図3に示す例では、維持・
消去・初期化期間IEの後半の期間において、スキャン
ドライバ300により走査電極4には電圧Vb(V)か
ら放電開始電圧を超える負の電圧Va(V)に徐々に変
化するランプ電圧が印加される。
【0109】ここで、例えば、電圧Vb(V)が100
(V)であった場合、走査電極4に印加する電圧を10
0(V)から0(V)に急変させた場合でも、走査電極
4とデータ電極8との間の電位差は、壁電圧にデータ電
極8の印加電圧を加算し、この加算値から走査電極4の
印加電圧を減算した電圧となり、上記の場合、100
(=100+0−0)(V)となり、放電開始電圧を超
えることはなく、放電が発生することはない。
【0110】また、走査電極4と維持電極5との間の電
位差も、壁電圧に維持電極5の電圧を加算した値から走
査電極4の印加電圧を減算した電圧となり、上記の場
合、Vh(=0+Vh−0)(V)となり、電圧Vh
(V)だけでは放電開始電圧を超えることはなく、放電
が発生することはない。
【0111】したがって、維持・消去・初期化期間IE
の後半の期間において、走査電極4に印加する電圧をV
b(V)から0(V)に変化させても、誤放電は発生し
ない。
【0112】このため、図6に示す例では、図3に示す
例と同様に、維持・消去・初期化期間IEの前半の期間
において、スキャンドライバ300により走査電極4に
最後の維持パルスとして約1μsのパルス幅の維持電圧
Vm(V)を印加した後に直ちに電圧Vb(V)に降下
させ、一定期間電圧Vb(V)に保持して各電極間に所
定の壁電荷が形成された後、電圧Vb(V)から電圧V
b’(V)まで急峻に降下させ、その後、電圧Vb’
(V)から放電開始電圧を超える電圧Va(V)まで緩
やかに下降するランプ電圧を印加している。なお、電圧
Vb’(V)は、走査電極4と維持電極5との間および
走査電極4とデータ電極8との間で放電が発生しない電
圧である。
【0113】上記のように、図6に示す例では、電圧V
b(V)から電圧Vb’(V)まで急峻に降下させた
後、電圧Vb’(V)から放電開始電圧を超える電圧V
a(V)まで緩やかに下降するランプ電圧を印加するこ
とにより、図3に示す例と同様に微弱放電を発生させ、
初期化動作を行っている。
【0114】このように、本例では、電圧Vb(V)か
ら電圧Va(V)までランプ波形により降下させるので
はなく、電圧Vb(V)から電圧Vb’(V)まで急峻
に降下させた後にランプ波形により電圧を徐々に降下さ
せているので、電圧Vb(V)から電圧Va(V)まで
降下させるために必要とする時間を短縮することができ
る。
【0115】なお、上記の例では、電圧Vb(V)から
1段階で電圧を急峻に降下させる場合について説明した
が、急峻に電圧を降下させる段数はこの例に特に限定さ
れず、他の段数により電圧を急峻に降下させてもよい。
【0116】次に、上記のように維持・消去・初期化期
間において走査電極4に印加する電圧を段階的に降下さ
せるためのスキャンドライバ300に用いられるミラー
積分回路の一例について説明する。図7は、図1に示す
スキャンドライバ300に用いられるミラー積分回路の
構成を示す回路図である。
【0117】図7に示すミラー積分回路は、図1に示す
スキャンドライバ300内に具備され、コンデンサC
1,C2、ツェナーダイオードD1,D2、スイッチS
1,S2、FET(電界効果トランジスタ、以下、トラ
ンジスタと称す)Q1、FETドライバ301および駆
動回路302を含む。
【0118】FETドライバ301は、抵抗R1を介し
てトランジスタQ1のゲートに接続される。駆動回路3
02は、トランジスタQ1のドレインに接続される。ま
た、トランジスタQ1のドレインは、プラズマディスプ
レイパネル100のパネル容量Cpに接続され、ソース
は所定の電源から電圧Va(V)を受ける。
【0119】トランジスタQ1のドレイン・ゲート間に
は、直列に接続されたコンデンサC1、ツェナーダイオ
ードD1およびスイッチS1と、直列に接続されたコン
デンサC2、ツェナーダイオードD2およびスイッチS
2とが並列に接続され、コンデンサC1,C2、ツェナ
ーダイオードD1,D2およびスイッチS1,S2によ
り2つのフィードバックループが形成されている。
【0120】次に、上記のように構成されたミラー積分
回路の動作について説明する。まず、パネル容量Cpに
電荷が蓄積され、電圧Vが発生している場合、所定の制
御回路(図示省略)によりスイッチS1,S2をオンす
ると、各コンデンサC1,C2の両端には電圧Vから各
ツェナーダイオードD1,D2のツェナー電圧を減算し
た電圧になるように電荷が蓄積される。ここで、ツェナ
ーダイオードD1のツェナー電圧は、ツェナーダイオー
ドD2のツェナー電圧よりも低い電圧に設定されてい
る。
【0121】次に、スイッチS1をオンしたままで、ス
イッチS2をオフさせ、FETドライバ301がハイレ
ベルの駆動電圧を出力すると、トランジスタQ1がオン
し、トランジスタQ1のドレインの電圧は急激に降下す
る。このとき、トランジスタQ1のドレインの電圧がコ
ンデンサC1の両端電圧より降下すると、コンデンサC
1に蓄積されていた電荷がツェナーダイオードD1を介
してトランジスタQ1のドレインに流れ込み、フィード
バックループが形成される。この結果、トランジスタQ
1のドレインにランプ波形が発生する。
【0122】次に、スイッチS1をオフし、スイッチS
2をオンさせると、トランジスタQ1のドレイン電圧
は、コンデンサC2の両端電圧と同じ電圧になるまで急
激に降下する。その後、上記と同様にコンデンサC2に
蓄積されていた電荷がツェナーダイオードD2を介して
トランジスタQ1のドレインに流れ込み、フィードバッ
クループが形成される。この結果、トランジスタQ1の
ドレインにランプ波形が発生する。
【0123】このようにして、トランジスタQ1のドレ
イン電圧すなわち走査電極4に印加する電圧を、電圧V
から第1のツェナーダイオードD1のツェナー電圧を減
算した電圧、例えば、電圧Vb(V)まで急峻に降下さ
せた後にランプ波形により降下させ、さらに、電圧Vか
ら第2のツェナーダイオードD2のツェナー電圧を減算
した電圧、例えば、電圧Vb’(V)まで急峻に降下さ
せた後、ランプ波形により電圧Va(V)まで降下させ
ることができる。
【0124】上記のように、図7に示すミラー積分回路
では、ツェナーダイオードD1,D2のツェナー電圧を
段階的に設定することにより、新たな電源を用いること
なく、パネル容量Cpすなわち走査電極4に印加される
電圧を2段階で急峻に降下させた後ランプ波形によりさ
らに降下させることができる。したがって、図6に示す
ように維持・消去・初期化期間IEにおいて走査電極4
に印加する電圧を多段階で降下する電圧波形を実現する
ことができる。
【0125】なお、上記の例では、2段階に降下させる
場合について説明したが、この例に特に限定されず、フ
ィードバックループを形成するスイッチ、ツェナーダイ
オードおよびコンデンサの数を増やすことにより、他の
段数で走査電極4に印加される電圧を降下させるように
してもよい。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、1つのサブフィールド
の維持動作の一部と当該サブフィールドの後に配列され
るサブフィールドの初期化動作とが同時に行われるとと
もに、複数の第1のサブフィールドのうち書き込み放電
が行われた第1のサブフィールド以降のすべての第1の
サブフィールドにおいて維持放電が行われるので、初期
化期間等を短縮して書き込み期間および維持期間を長く
することができ、高精細化および高輝度化を達成するこ
とができる。また、複数の第1のサブフィールドにおい
て書き込み動作および初期化動作の回数を削減し、初期
化放電および書き込み放電の回数を少なくすることがで
きるので、黒画面表示における輝度を非常に低くするこ
とができ、黒表示の視認性を向上することができるとと
もに、放電セルを充放電する回数が削減され、消費電力
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプ
レイ装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示すプラズマディスプレイ装置に用いら
れるサブフィールドの構成の一例を説明するための模式
【図3】図1のPDPにおけるデータ電極、走査電極お
よび維持電極の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図4】図1に示すプラズマディスプレイ装置に用いら
れるサブフィールドの構成の他の例を説明するための模
式図
【図5】図4に示すサブフィールドの構成を用いた場合
のPDPにおけるデータ電極、走査電極および維持電極
の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図6】図1のPDPにおけるデータ電極、走査電極お
よび維持電極の駆動電圧の他の例を示すタイミング図
【図7】図1に示すスキャンドライバに用いられるミラ
ー積分回路の構成を示す回路図
【図8】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの一
部斜視図
【図9】図8に示すAC型プラズマディスプレイパネル
の電極配列図
【図10】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの
動作駆動タイミング図
【符号の説明】
4 走査電極 5 維持電極 8 データ電極 100 PDP 200 データドライバ 300 スキャンドライバ 301 FETドライバ 302 駆動回路 400 サステインドライバ C1,C2 コンデンサ D1,D2 ツェナーダイオード S1,S2 スイッチ Q1 FET(電界効果トランジスタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 642 H04N 5/66 101B H04N 5/66 101 G09G 3/28 H (72)発明者 武田 実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C058 AA11 BA02 BA03 BA05 BA25 BA26 BA35 5C080 AA05 BB05 DD26 EE29 FF12 HH02 HH04 HH05 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フィールドを所定の順序で時間軸上に
    配列された複数のサブフィールドに分割して階調表示を
    行うプラズマディスプレイ装置であって、 前記複数のサブフィールドは、時間軸上に連続して配列
    された複数の第1のサブフィールドと、複数の第2のサ
    ブフィールドとを含み、 マトリックス状に配置された複数の放電セルを含む表示
    部と、 前記複数のサブフィールドのうちの少なくとも1つのサ
    ブフィールドの維持動作の一部と当該サブフィールドの
    後に配置されるサブフィールドの初期化動作とを同時に
    行うとともに、前記複数の第1のサブフィールドのうち
    書き込み放電が行われた第1のサブフィールド以降のす
    べての第1のサブフィールドにおいて維持放電を行うよ
    うに前記表示部を駆動する駆動手段とを備えることを特
    徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記複数の第2のサブ
    フィールドの各々において独立して書き込み動作を行う
    ように前記表示部を駆動することを特徴とする請求項1
    記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記複数のサブフィー
    ルドのうちの少なくとも1つのサブフィールドの維持動
    作の一部と当該サブフィールドの後に配置されるサブフ
    ィールドの初期化動作とを同時に行う際、最後の維持パ
    ルスのパルス幅が他の維持パルスのパルス幅より短くな
    るように前記表示部を駆動することを特徴とする請求項
    1または2記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記複数のサブフィー
    ルドのうちの少なくとも1つのサブフィールドの維持動
    作の一部と当該サブフィールドの後に配置されるサブフ
    ィールドの初期化動作とを同時に行う際、最後の維持パ
    ルスの立ち下がり期間において、走査電極に印加する電
    圧を放電開始電圧を超えない電圧範囲内で少なくとも1
    回急峻に低下させた後、放電開始電圧以上の電圧に徐々
    に低下させるように前記表示部を駆動することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマディスプ
    レイ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、コンデンサとツェナー
    ダイオードとを直列に接続した複数のフィードバックル
    ープを有し、各フィードバックループの接続状態を制御
    可能なミラー積分回路を含むことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のプラズマディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記表示部は、前記放電セルを構成する
    複数の維持電極および走査電極を含み、 前記駆動手段は、前記複数の第1のサブフィールドが時
    間軸上で1フィールドの最後に配置される場合、前記複
    数の第1のサブフィールドの最後の第1のサブフィール
    ドにおける最後の維持パルスの立ち下がり期間におい
    て、走査電極に印加する電圧を放電開始電圧を超えない
    電圧から放電開始電圧以上の電圧に徐々に低下させると
    ともに、維持電極に印加する電圧を正電圧にするように
    前記表示部を駆動することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のプラズマディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に配置された複数の放電
    セルを含む表示部を備え、1フィールドを所定の順序で
    時間軸上に配列された複数のサブフィールドに分割して
    階調表示を行うプラズマディスプレイ装置の駆動方法で
    あって、 前記複数のサブフィールドは、時間軸上に連続して配列
    された複数の第1のサブフィールドと、複数の第2のサ
    ブフィールドとを含み、 前記複数のサブフィールドのうちの少なくとも1つのサ
    ブフィールドの維持動作の一部と当該サブフィールドの
    後に配置されるサブフィールドの初期化動作とを同時に
    行うように前記表示部を駆動するステップと、 前記複数の第1のサブフィールドのうち書き込み放電が
    行われた第1のサブフィールド以降のすべての第1のサ
    ブフィールドにおいて維持放電を行うように前記表示部
    を駆動するステップとを含むことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイ装置の駆動方法。
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