JP2002106051A - 既設マンホールの補修方法および補修桝 - Google Patents

既設マンホールの補修方法および補修桝

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JP2002106051A
JP2002106051A JP2000294693A JP2000294693A JP2002106051A JP 2002106051 A JP2002106051 A JP 2002106051A JP 2000294693 A JP2000294693 A JP 2000294693A JP 2000294693 A JP2000294693 A JP 2000294693A JP 2002106051 A JP2002106051 A JP 2002106051A
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manhole
outlet
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existing
pipe
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Naoshi Shimoda
直志 霜田
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Maezawa Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設マンホールが簡単な手段で補修できる既
設マンホールの補修方法を提供する。 【解決手段】 既設のマンホール11内に桝体21を挿入す
る。桝体21の流出口23とマンホール11の流出口14とを下
流管41で接続して、マンホール11を補修する。既設のマ
ンホール11は、流出口14に接続された下水管などの内部
を流れる下水から発生する硫化水素によりインバート部
12や流出口14が腐蝕しやすい。マンホール11の腐蝕部分
をモルタルなどのライニング材で被覆して補修する場合
に比べ、マンホール11を簡単な手段で補修できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流出口を備えた既
設マンホールを補修する既設マンホールの補修方法およ
び補修桝に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水道が古くから整備されている
地域では、下水道の資器材としてコンクリート製の管渠
およびマンホールが使用されている。
【0003】そして、これら管渠およびマンホールに用
いられているコンクリートは、耐薬品性に弱いため、例
えば下水中に発生する硫化水素などに浸されてしまい、
この硫化水素により内面が腐蝕してしまう。また、経時
的な地盤の変動などにより、管渠またはマンホールの接
合部分に隙間が生じてしまい、この隙間から雨水や地下
水などが浸水してしまう。
【0004】このため、管渠の補修技術が開発されてお
り、この管渠の内面を補修する種々の方法が知られてい
る。そして、マンホールもまた腐蝕や継ぎ目からの浸入
水・漏水などが問題となっており、マンホールの内面を
補修する方法が主に実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
補修方法では、例えばマンホール内に作業者が入り、こ
のマンホール内の剥離または腐蝕箇所を、セメントやモ
ルタル、特殊樹脂などのライニング材を塗布して内面を
被覆しなければならない。このため、このマンホールの
補修に手間が掛かる。
【0006】また、管渠またはマンホール内を流れる下
水から硫化水素やメタンガスなどが発生し、これら硫化
水素またはメタンガスが管渠またはマンホール内に充満
している場合には、これら硫化水素またはメタンガスは
人体に悪影響であるため、これら管渠またはマンホール
内に作業者が入ることは危険である。このため、マンホ
ールの補修が容易ではないという問題を有している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、既設マンホールが簡単な手段で補修できる既設マ
ンホールの補修方法および補修桝を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の既設マン
ホールの補修方法は、流出口およびインバート部を備え
た既設マンホール内に、流出口および立上り受口を備え
た桝体を挿入し、この桝体の流出口と前記既設マンホー
ルの流出口とを下流管で接続するものである。
【0009】そして、この構成では、流出口を備えた既
設マンホールは、この既設マンホールの流出口に接続さ
れた、例えば下水管などの内部を流れる下水から発生す
る硫化水素などにより内面、特に流出口やインバート部
などが腐蝕されやすい。このため、既設マンホール内に
桝体を挿入して、この桝体の流出口と、既設マンホール
の流出口とを下流管で接続して、この既設マンホールを
補修する。これにより、既設マンホールの腐蝕部分を、
モルタルなどのライニング材で被覆して補修する場合な
どに比べ、この既設マンホールが簡単な手段で補修可能
となる。
【0010】請求項2記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項1記載の既設マンホールの補修方法におい
て、既設マンホールは流入口を備えるとともに、桝体は
流入口を備え、この桝体を前記既設マンホールに挿入
し、前記桝体の流出口と前記既設マンホールの流出口と
を下流管で接続する前に、前記桝体の流入口を前記既設
マンホールの流入口に連通させるものである。
【0011】そして、この構成では、流入口から流出口
へと内部を流れる下水から発生する硫化水素などにより
既設マンホールの内面、特に流入口や流出口、インバー
ト部などが腐蝕されやすい。このため、既設マンホール
内に桝体を挿入して、この桝体の流入口を既設マンホー
ルの流入口に、例えば直接または上流管を介して連通さ
せた後、桝体の流出口と、既設マンホールの流出口とを
下流管で接続して、既設マンホールを補修する。これに
より、流入口を備えた既設マンホールであっても、この
既設マンホールの腐蝕部分を、モルタルなどのライニン
グ材で被覆して補修する場合などに比べ、簡単な手段で
補修可能となる。
【0012】請求項3記載の既設マンホールの補修方法
は、流出口およびインバート部を備えた既設マンホール
の流出口に下流管を接続し、流出口および立上り受口を
備えた桝体を、前記既設マンホール内に挿入し、この桝
体の流出口に前記下流管を接続するものである。
【0013】そして、この構成では、流出口を備えたい
わゆる起点用の既設マンホールは、この既設マンホール
の流出口に接続された、例えば下水管などの内部を流れ
る下水から発生する硫化水素などにより内面、特に流出
口やインバート部などが腐蝕されやすい。このため、こ
の既設マンホールの流出口に下流管を接続し、次いで、
この既設マンホール内に桝体を挿入した後、この桝体の
流出口に下流管を接続して、この既設マンホールを補修
する。この結果、既設マンホールの腐蝕部分を、モルタ
ルなどのライニング材で被覆して補修する場合などに比
べ、この既設マンホールが簡単な手段で補修可能とな
る。
【0014】請求項4記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項3記載の既設マンホールの補修方法におい
て、既設マンホールは流入口を備えるとともに、桝体は
流入口を備え、この既設マンホールの流入口に上流管を
接続するとともに、この既設マンホールの流出口に下流
管を接続し、前記桝体を前記既設マンホール内に挿入
し、前記桝体の流入口に前記上流管を接続するととも
に、前記桝体の流出口に前記下流管を接続するものであ
る。
【0015】そして、この構成では、流入口から流出口
へと内部を流れる下水から発生する硫化水素などにより
既設マンホールの内面、特に流入口や流出口、インバー
ト部などが腐蝕されやすい。このため、この既設マンホ
ールの流入口に上流管を接続し、この既設マンホールの
流出口に下流管を接続する。次いで、この既設マンホー
ル内に桝体を挿入して、この桝体の流入口に上流管を接
続するとともに、この桝体の流出口に下流管を接続し、
既設マンホールを補修する。この結果、流入口を備えた
既設マンホールであっても、この既設マンホールの腐蝕
部分を、モルタルなどのライニング材で被覆して補修す
る場合などに比べ、簡単な手段で補修可能となる。
【0016】請求項5記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項4記載の既設マンホールの補修方法におい
て、上流管は、既設マンホールの流入口に内挿して接続
されるものである。
【0017】そして、この構成では、既設マンホールの
流入口に上流管を内挿して、この上流管を既設マンホー
ルの流入口に接続するため、既設マンホールの流入口内
に新たな管体などを挿入することなく、既設マンホール
の流入口と桝体の流入口とが接続可能となる。よって、
この既設マンホールの流入口と桝体の流入口との接続が
容易になる。
【0018】請求項6記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項4または5記載の既設マンホールの補修方法
において、既設マンホールの流入口内にこの流入口から
内部へと突出した管状体を形成し、この管状体に上流管
を接続するものである。
【0019】そして、この構成では、既設マンホールの
流入口から突出した管状体に上流管を接続し、この上流
管に桝体の流入口を接続して、この既設マンホールを補
修する。この結果、流入口を管状体で補修した既設マン
ホールであっても、上流管および桝体により補修可能で
ある。
【0020】請求項7記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項1ないし6いずれか記載の既設マンホールの
補修方法において、下流管は、既設マンホールの流出口
に内挿して接続されるものである。
【0021】そして、この構成では、既設マンホールの
流出口に下流管を内挿して、この下流管を既設マンホー
ルの流出口に接続するため、既設マンホールの流出口内
に新たな管体などを挿入することなく、既設マンホール
の流出口と桝体の流出口とが接続可能となる。よって、
この既設マンホールの流出口と桝体の流出口との接続が
容易になる。
【0022】請求項8記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項1ないし7いずれか記載の既設マンホールの
補修方法において、既設マンホールの流出口内にこの流
出口から内部へと突出した管状体を形成し、この管状体
に下流管を接続するものである。
【0023】そして、この構成では、既設マンホールの
流出口から突出した管状体に下流管を接続し、この下流
管に桝体の流出口を接続することにより、この桝体の流
出口と既設マンホールの流出口とを接続する。この結
果、流入口および流出口を管状体でそれぞれ補修した既
設マンホールであっても、上流管、下流管および桝体に
より補修可能である。
【0024】請求項9記載の既設マンホールの補修方法
は、請求項1ないし8いずれか記載の既設マンホールの
補修方法において、桝体の立上り受口に、円筒状の立上
り管を接続し、この立上り管で前記立上り受口を上方に
向けて延伸するものである。
【0025】そして、この構成では、桝体の立上り受口
に立上り管を接続して、この桝体の立上り受口を上方に
向けて延伸することにより、マンホール内に侵入した雨
水や土砂などによる桝体内への侵入を立上り管が防止す
る。よって、上流管、下流管および桝体により補修した
既設マンホールの維持管理が容易になる。
【0026】請求項10記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項1ないし9いずれか記載の既設マンホール
の補修方法において、桝体の流入口を、屈曲可能な自在
受口にするものである。
【0027】そして、この構成では、既設マンホールの
流入口が屈曲している場合であっても、桝体の流入口を
屈曲可能な自在受口にすることにより、桝体の流入口に
上流管が接続可能となる。よって、既設マンホールの流
入口に対する桝体の接続が容易になるので、この既設マ
ンホールの補修がより容易になるとともに、流入口が屈
曲した桝体を改めて成形する必要がなくなるので、桝体
の在庫管理が容易になる。
【0028】請求項11記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項1ないし10いずれか記載の既設マンホー
ルの補修方法において、対向する径方向に向けて下流管
を軸方向に沿って分割形成し、この分割した下流管で、
桝体の流出口と既設マンホールの流出口とを接続するも
のである。
【0029】そして、この構成では、既設マンホールの
流入口に上流管で流入口が接続された桝体の流出口を既
設マンホールの流出口に接続する際に、対向する径方向
に向けて軸方向に沿って分割形成した下流管で、これら
桝体の流出口と既設マンホールの流出口とを挟んで接続
する。この結果、既設マンホールの流入口および流出口
に桝体を接続する際に、上流管および下流管の軸方向へ
の移動が不可能な場合であっても、これら上流管および
下流管により桝体の流入口および流出口が容易に既設マ
ンホールの流入口および流出口に接続可能となる。
【0030】請求項12記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項1ないし11いずれか記載の既設マンホー
ルの補修方法において、上流管および下流管のいずれか
に、水抜穴を穿設し、この水抜穴に栓体を着脱可能に取
り付けるものである。
【0031】そして、この構成では、マンホール内に雨
水や地下水などが溜まった場合であっても、上流管およ
び下流管のいずれかに穿設した水抜穴から栓体を取り外
すことにより、この水抜穴からマンホール内に溜まった
雨水や地下水が桝体内へと流れる。この結果、マンホー
ル内に入りやすくなり、上流管および下流管、桝体で補
修した既設マンホールの点検および掃除が容易になる。
【0032】請求項13記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項12記載の既設マンホールの補修方法にお
いて、立上り受口を蓋体で開閉可能に閉塞し、この蓋体
と栓体とを紐状体で繋ぐものである。
【0033】そして、この構成では、上流管、下流管お
よび桝体で補修した既設マンホール内に雨水や地下水が
溜まった場合に、紐状体を引っ張ることにより水抜穴か
ら栓体が外れるので、既設マンホール内に溜まった雨水
や地下水の除去がより容易になる。
【0034】請求項14記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項1ないし13いずれか記載の既設マンホー
ルの補修方法において、桝体内の気体抜き用の気体抜孔
が穿設された蓋体で立上り受口を開閉可能に閉塞するも
のである。
【0035】そして、この構成では、気体抜孔を穿設し
た蓋体で、既設マンホールの流入口および流出口に接続
された桝体の立上り受口を開閉可能に閉塞したことによ
り、桝体内の圧力が外圧より高くなると、この桝体内の
気体が、蓋体の気体抜孔から既設マンホール内へと排気
される。
【0036】請求項15記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項14記載の既設マンホールの補修方法にお
いて、桝体内の圧力の上昇でのみ開く逆止弁を、蓋体の
気体抜孔に取り付けるものである。
【0037】そして、この構成では、既設マンホールに
接続した桝体に取り付けた蓋体の気体抜孔に、桝体内の
圧力の上昇でのみ開く逆止弁を取り付けたことにより、
マンホール内の圧力より桝体内の圧力が上昇して、逆止
弁が開いている以外のときでは蓋体は閉まっているの
で、マンホール内からの雨水や地下水が桝体内に侵入し
にくくなる。
【0038】請求項16記載の既設マンホールの補修方
法は、請求項1ないし15いずれか記載の既設マンホー
ルの補修方法において、桝体内の圧力の上昇でのみ開く
逆止弁で、立上り受口を閉塞するものである。
【0039】そして、この構成では、既設マンホールに
接続した桝体の立上り受口を、桝体内の圧力の上昇での
み開く逆止弁で閉塞したことにより、マンホール内の圧
力より桝体内の圧力が上昇した以外のときでは逆止弁は
閉じているので、マンホール内からの雨水や地下水が桝
体内に侵入しにくくなる。
【0040】請求項17記載の補修桝は、流出口を備え
た既設マンホールを補修する補修桝であって、流出口お
よび立上り受口を備え、既設マンホール内に挿入される
桝体と、前記桝体の流出口と前記既設マンホールの流出
口とを接続する下流管とを具備しているものである。
【0041】そして、この構成では、既設マンホール
は、この既設マンホールの流出口に接続された、例えば
下水管などの内部を流れる下水から発生する硫化水素な
どにより内面、特に流出口やインバート部などが腐蝕さ
れやすい。このため、既設マンホール内に桝体を挿入
し、この桝体の流出口と既設マンホールの流出口とを下
流管で接続して、既設マンホールを補修する。これによ
り、既設マンホールの流出口およびインバート部の各腐
蝕部分を、モルタルなどのライニング材で被覆して補修
する場合などに比べ、簡単な手段で補修可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の既設マンホールの
補修方法の第1の実施の形態の構成を図1ないし図3を
参照して説明する。
【0043】図1ないし図3において、1は補修桝で、
この補修桝1は、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂製の桝
であり、地表面に沿って埋設された既設の人孔、すなわ
ちマンホール11内に挿入されてこのマンホール11を補修
する。
【0044】ここで、このマンホール11は、内部に作業
者が入ることができる、例えば900mm程度の内径寸
法を有する略有底円筒状にコンクリートにより形成され
た、いわゆる1号マンホールである。また、このマンホ
ール11の底部には、インバート部12が形成されている。
さらに、このインバート部12の流入側には、マンホール
11内に下水を流入させる呼び径200mmまたは250
mmの流入口13が形成されている。また、この流入口13
と対向するインバート部12の流出側には、マンホール11
内に流入した下水を下流側へと流出させる呼び径200
mmまたは250mmの流出口14が形成されている。
【0045】また、このマンホール11の上部は、底部に
対して上方に向かうに連れて徐々に偏心して縮径した縮
径部15が形成されている。この縮径部15の上方には、開
口部16が形成されている。この開口部16には、鋳物によ
り形成された略円筒状の蓋支持枠17が取り付けられてい
る。また、この蓋支持枠17の上方には、鋳物などで形成
された図示しない外蓋が開閉可能に取り付けられてい
る。この外蓋は、600mmの外径寸法を有している。
さらに、このマンホール11の縮径されていない内面に
は、複数、例えば4個のステップ18がこのマンホール11
の高さ方向に沿って並設されている。
【0046】そして、補修桝1は、上方および対向する
側方がそれぞれ開口した桝体21を備えている。この桝体
21の流入側には、略水平方向に向けて開口した流入口22
が形成されている。また、この流入口22と対向する桝体
21の流出側には、略水平方向に向けて開口した流出口23
が形成されている。
【0047】さらに、桝体21の上方には、この桝体21を
マンホール11のインバート部12に載置させた際に、垂直
方向に向けて開口する点検口としての立上り受口24が形
成されている。そして、この立上り受口24の開口内縁に
は、周方向に沿った凹溝状のパッキン保持溝25が形成さ
れている。このパッキン保持溝25には、弾性を有する円
環状のパッキン26が取り付けられている。
【0048】また、マンホール11内に挿入されて、この
マンホール11のインバート部12に載置された桝体21の流
入口22と、マンホール11の流入口13との間には、塩化ビ
ニル樹脂などの合成樹脂で略円筒状に成形されたカラー
としての流入管である上流管31が取り付けられている。
この上流管31の一端である流入端の開口内縁には、開口
方向に向けて拡径したテーパ部32が形成されている。こ
のテーパ部32は、上流管31の流入端をマンホール11の流
入口13に内挿した際に、マンホール11の流入口13の内面
と上流管31の内面との段差を小さくして、この上流管31
に流入する下水の流れに対する負荷を少なくする。ま
た、この上流管31の他端である流出端は、桝体21の流入
口22に内挿されて水密に圧入接着されるか、またはこの
上流管31の流出端の外周域がシーリングされて水密にシ
ール接続されている。
【0049】さらに、この状態で、桝体21の流出口23と
マンホール11の流出口14との間には、合成樹脂で略円筒
状に成形されたカラーとしての流出管である下流管41が
取り付けられている。この下流管41の一端である流入端
は、桝体21の流出口23に内挿されて水密に圧入接着され
るか、またはこの下流管41の流入端の外周域がシーリン
グされて水密にシール接続されている。また、この下流
管41の他端である流出端は、この下流管41の流出端に対
して縮径している。さらに、この下流管41の周面は、流
入側から流出側に向けて下方に向けて偏心して縮径した
テーパ状に形成されている。そして、この下流管41の流
出端の開口外縁には、周方向に沿って突出した断面略凹
状のパッキン保持部42が形成されており、このパッキン
保持部42には、弾性を有する円環状のパッキン43が取り
付けられている。
【0050】また、この状態で、桝体21の立上り受口24
には、呼び径300mmの円筒状の立上り管51の下端が
内挿接続されている。これにより、この立上り受口24が
上方に向けて延伸する。そして、この立上り管51の下端
は、立上り受口24のパッキン保持溝25に取り付けたパッ
キン26により水密に接続されている。ここで、この立上
り管51は、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂製である。さ
らに、この立上り管51の上端は、マンホール11の開口部
16の近傍に位置している。そして、この立上り管51の上
端近傍には、基端がマンホール11の内周面に接続固定さ
れたブラケット52が取り付けられている。このブラケッ
ト52は、立上り受口24に対する立上り管51の揺れを防止
する。ここで、この立上り管51の上端は、マンホール11
の開口部16より低い位置であってもよい。
【0051】そして、この立上り管51の上端には、略有
底円筒状の蓋体としての中蓋61が開閉可能に取り付けら
れている。この中蓋61の外周面には、周方向に沿った凹
溝状のパッキン保持溝62が形成されている。このパッキ
ン保持溝62には、弾性を有する円環状のパッキン63が取
り付けられている。さらに、この中蓋61の上端面には、
略コ字状の把持部64が取り付けられている。この把持部
64は、この把持部64を把持することにより立上り管51か
ら容易に中蓋61が取り外せる。
【0052】次に、上記第1の実施の形態の既設マンホ
ールの補修方法を説明する。
【0053】まず、既設のマンホール11の蓋支持枠17か
ら外蓋を取り外し、このマンホール11内に桝体21、上流
管31および下流管41を挿入、すなわち運び込む。
【0054】次いで、上流管31の流入側をマンホール11
の流入口13に内挿するとともに、下流管41の流出端をマ
ンホール11の流出口14に少し深めに内挿する。
【0055】この後、桝体21をマンホール11のインバー
ト部12の所定位置に載置させる。
【0056】この状態で、上流管31の流出端を桝体21の
流入口22に圧入接着またはシール接続する。このとき、
マンホール11の流入口13と上流管31との接合部分をパ
テ、すなわち接着剤などで水密に接続してもよい。
【0057】次いで、マンホール11の流出口14から下流
管41を引き出すとともに、この下流管41の流入端を桝体
21の流出口23に圧入接着またはシール接続する。
【0058】この後、マンホール11の開口部16から立上
り管51をマンホール11内に挿入して、この立上り管51の
下端を桝体21の立上り受口24に内挿接続する。
【0059】そして、この立上り管51の上端に中蓋61を
取り付けた後、マンホール11の蓋支持枠17を外蓋で閉塞
して、このマンホール11の補修を完了する。ここで、必
要に応じて、立上り管51をブラケット52でマンホール11
の内周面に位置決め固定する。
【0060】また、補修後のマンホール11を点検または
清掃する場合には、マンホール11の蓋支持枠17から外蓋
を取り外した後、立上り管51から中蓋61を取り外す。
【0061】次いで、立上り管51の内部に図示しないテ
レビカメラや点検鏡、または高圧洗浄機などを挿入し
て、上流管31および下流管41内、すなわち下水管内をそ
れぞれ点検または清掃する。
【0062】そして、点検または清掃が完了した場合に
は、立上り管51の上端に中蓋61を取り付けた後、マンホ
ール11の蓋支持枠17に外蓋を取り付ける。
【0063】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、一般に既設のマンホール11は、内部を流れる下
水から硫化水素などが発生するおそれがあるため、これ
ら硫化水素などにより、このマンホール11の内面、特に
このマンホール11のインバート部12や流入口13、流出口
14などが腐蝕されやすい。
【0064】このため、マンホール11の流入口13と流出
口14とを桝体21、上流管31および下流管41で連通させ
て、マンホール11の腐蝕が激しい部分を重点的に補修す
るので、このマンホール11を効率良く補修できる。
【0065】また、マンホール11の流入口13に上流管31
を内挿するとともに、このマンホール11の流出口14に下
流管41を内挿した後、桝体21の流入口22に上流管31を圧
入接着またはシール接続するとともに、この桝体21の流
出口23に下流管41を圧入接着またはシール接続して、こ
のマンホール11を補修する。よって、マンホール11のイ
ンバート部12、流入口13および流出口14のそれぞれの各
腐蝕部分を、モルタルなどのライニング材で被覆して補
修する場合などに比べ、マンホール11を簡単な手段で補
修できるとともに、水密性を確保できる。
【0066】さらに、マンホール11のインバート部12に
設置した桝体21の立上り受口24に立上り管51を内挿し
て、この立上り受口24をマンホール11の開口部16の近傍
まで上方に向けて延伸させたため、マンホール11内に作
業者が入らなくても、マンホール11の蓋支持枠17から外
蓋を取り外し、立上り管51から中蓋61を取り外した状態
で、この立上り管51内にテレビカメラや点検鏡、または
高圧洗浄機などを挿入して操作することにより、桝体2
1、上流管31および下流管41それぞれの内部、さらには
マンホール11の流入口13および流出口14に接続されたそ
れぞれの下水管内を点検および清掃できる。
【0067】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図4を参照して説明する。
【0068】この図4に示す補修桝1は、基本的には図
1ないし図3に示す補修桝1と同様であるが、桝体21の
流入口22を屈曲可能な自在受口71にしたものである。ま
た、この補修桝1の桝体21の立上り受口24に接続した立
上り管51は、マンホール11の高さ寸法における略中間ま
で延出している。
【0069】そして、この補修桝1の自在受口71は、円
弧状の周面部72を有しており、この周面部72の内部に
は、外面が円弧状で内面が円筒状である筒状の継手体73
が回動可能に嵌合されている。この継手体73の外周に
は、この継手体73の軸方向に対する周方向に沿った断面
凹溝状のパッキン保持溝74が形成されている。また、こ
のパッキン保持溝74には、弾性を有する円環状のパッキ
ン75が取り付けられている。このパッキン75は、自在受
口71の周面部72に対する継手体73の水密性を確保する。
さらに、継手体73の内面には、周方向に沿った断面凹溝
状のパッキン保持部76が形成されている。このパッキン
保持部76には、弾性を有する円環状のパッキン77が取り
付けられている。このパッキン77は、継手体73と、この
継手体73に内挿される上流管31との水密性を確保する。
【0070】ここで、マンホール11の流入口13の内部に
は、この流入口13からマンホール11内へと突出、すなわ
ち延出した円筒状の管状体81が形成されている。また、
マンホール11の流出口14の内部にも同様に、この流出口
14からマンホール11内へと突出、すなわち延出した円筒
状の管状体82が形成されている。これら管状体81,82
は、FRP(Fiber Reinforced Plastics)、すなわち繊
維強化プラスチックなどにより形成されている。
【0071】さらに、上流管31の流入端の開口内縁に
は、周方向に沿った断面凹溝状のパッキン保持部83が形
成されている、このパッキン保持部83には、弾性を有す
る円環状のパッキン84が取り付けられている。このパッ
キン84は、マンホール11の流入口から延出した管状体81
を上流管31の流入端に内挿接続した際に、この管状体81
と上流管31との接続の水密性を確保する。
【0072】そして、下流管41は、この下流管41におけ
る対向する径方向に向けて軸方向に沿って分割形成され
ており、この分割した下流管41の流入端で桝体21の流出
口23を挟むとともに、この下流管41の流出端でマンホー
ル11の流出口23から延出した管状体82を挟んだ状態で、
この分割した下流管41をボルト85およびナット86で締め
付け固定することにより、桝体21の流出口23とマンホー
ル11の流出口14に形成した管状体82とを連通させる。
【0073】また、分割した下流管41の図示しない分割
面、すなわち合せ面には、断面平板状の図示しない平パ
ッキンが周方向に沿って取り付けられている。この平パ
ッキンは、分割した下流管41を合せ面で接続した際にお
けるこの合せ面での水密性を確保する。
【0074】さらに、下流管41の流入端および流出端そ
れぞれの開口内縁には、周方向に沿った断面凹溝状のパ
ッキン保持部87,88がそれぞれ形成されている。これら
パッキン保持部87,88には、弾性を有する円環状のパッ
キン89,90がそれぞれ取り付けられている。これらパッ
キン89,90は、下流管41と桝体21の流出口23または管状
体82との接続の水密性を確保する。
【0075】次に、上記第2の実施の形態の既設マンホ
ールの補修方法を説明する。
【0076】この図4に示す補修桝1は、基本的には図
1ないし図3に示す補修桝1による既設のマンホール11
の補修方法と同様である。
【0077】そして、桝体21の自在受口71に上流管31を
内挿した状態で、この桝体21をマンホール11内に挿入す
る。
【0078】次いで、この桝体21の自在受口71に内挿し
た上流管31の流入端を、マンホール11の流入口13から延
出した管状体81に内挿させて接続する。
【0079】このとき、マンホール11の流入口13がこの
マンホール11の内周面に対して屈曲して接続されている
場合には、桝体21の自在受口71の継手体73を周面部72に
対して回動させて、この桝体21の自在受口71を適宜に屈
曲させる。
【0080】この後、桝体21の流出口23およびマンホー
ル11の流出口14から延出した管状体82の外周に、予めパ
ッキン89,90を嵌めておき、分割した下流管41の流入端
で桝体21の流出口23を挟むとともに、この下流管41の流
出端でマンホール11の流出口14から延出した管状体82を
挟む。
【0081】この状態で、分割した下流管41をボルト85
およびナット86で締め付け固定して、桝体21の流出口23
とマンホール11の流出口14とを接続する。
【0082】上述したように、上記第2の実施の形態に
よれば、マンホール11の流入口13と桝体21の流入口22と
を上流管31で接続し、この桝体21の流出口23とマンホー
ル11の流出口14とを下流管41で接続して、このマンホー
ルを補修するので、図1ないし図3に示す補修桝1と同
様の効果を奏することができる。
【0083】そして、マンホール11の流入口13から延出
した管状体81に上流管31を接続するとともに、このマン
ホール11の流出口14から延出した管状体82に下流管41を
接続した後、これら上流管31および下流管41を桝体21の
流入口22および流出口23にそれぞれ接続することによ
り、このマンホール11を補修できる。この結果、流入口
13および流出口14を管状体81,82でそれぞれ補修したマ
ンホール11であっても、これら管状体81,82を桝体21、
上流管31および下流管41で連通することにより補修でき
る。
【0084】また、桝体21の流入口22を屈曲可能な自在
受口71にしたため、内周面に対して流入口13が屈曲して
接続されているマンホール11であっても、桝体21の自在
受口71の継手体73を適宜に回動させることにより、マン
ホール11の流入口13と流出口14とを桝体21、上流管31お
よび下流管41で連通できる。
【0085】よって、マンホール11の流入口13と桝体21
の流入口22との接続を容易にできるので、このマンホー
ル11の補修をより容易にでき、流入口22が屈曲した桝体
21を改めて成形する必要がなくなるので、桝体21の在庫
管理を容易にできる。
【0086】さらに、マンホール11の流入口13に上流管
31で流入口22が接続された桝体21の流出口23を、このマ
ンホール11の流出口14に接続する際に、桝体21の流出口
23とマンホール11の流出口14とを、分割した下流管41で
それぞれ挟んだ状態で、この分割した下流管41をボルト
85およびナット86で締め付け固定することにより、桝体
21の流出口23とマンホール11の流出口14とを接続でき
る。
【0087】この結果、マンホール11の流入口13および
流出口14に桝体21を接続する際に、上流管31および下流
管41が軸方向に向けて移動、すなわち摺動することが不
可能であっても、これら上流管31および下流管41により
桝体21の流入口22および流出口23を、マンホール11の流
入口13および流出口14それぞれに容易に接続できる。こ
のため、マンホール11の補修をより容易にできる。
【0088】また、マンホール11内に作業者が入り、把
持部64を把持して中蓋61を取り外すことにより、補修後
のマンホール11の流入口13および流出口14のそれぞれに
接続された下水管内を容易に点検および清掃できる。
【0089】なお、上記第2の実施の形態では、桝体21
の流入口22を上流管31を介してマンホール11の流入口13
に接続した構成について説明したが、このような構成に
限定されることはなく、桝体21の流入口22をマンホール
11の流入口13に直接接続することもできる。
【0090】次に、本発明の第3の実施の形態の構成を
図5を参照して説明する。
【0091】この図5に示す補修桝1は、基本的には図
4に示す補修桝1と同様であるが、中蓋61の上端面に気
体抜孔としてのエアー抜き口92を穿設するとともに、下
流管41に水抜穴93を穿設したものである。
【0092】そして、この補修桝1の中蓋61の上端面の
外周縁近傍には、先端が閉塞された略円筒状の筒状体94
が上方に向けて突設されている。この筒状体94の先端
を、図示しないカッターやサンダなどで切断または研磨
することにより、この筒状体41の先端が開口してエアー
抜き口92が形成される。このエアー抜き口92は、マンホ
ール11の流入口13と流出口14とを連通した桝体21内に充
満する気体、例えば空気、硫化水素またはメタンガスな
どを抜く。
【0093】さらに、このエアー抜き口92には、細長円
筒状の細長管体95の一端が連通した状態で内挿接続され
ている。この細長管体95の他端は、マンホール11の開口
部16近傍に位置している。このため、この細長管体95
は、エアー抜き口92をマンホール11の開口部16近傍まで
上方に向けて延出させている。
【0094】また、桝体21の流出口23とマンホール11の
流出口から延出した管状体81とを接続した際における下
流管41の上面略中央には、上方に向けて開口した水抜穴
93が穿設されている。この水抜穴93は、補修後のマンホ
ール11を維持管理、すなわち点検および清掃する際に、
このマンホール11内に溜まった雨水や地下水などをこの
マンホール11の流出口14へと排水する。
【0095】さらに、この水抜穴93には、弾性を有する
ゴム製の栓体としての水抜栓96が着脱可能に取り付けら
れている。この水抜栓96には、中蓋61の把持部64に一端
が接続された紐状体としての鎖体97の他端が接続されて
いる。よって、この水抜栓96は、鎖体97を上方に向けて
引き上げることにより水抜穴93から外れる。
【0096】次に、上記第3の実施の形態の既設マンホ
ールの補修方法を説明する。
【0097】この図5に示す補修桝1は、基本的には図
4に示す補修桝1による既設のマンホール11の補修方法
と同様である。
【0098】そして、マンホール11の流入口12および流
出口13を桝体21、上流管31および下流管41で連通させ
て、この桝体21の立上り受口24に立上り管51を接続した
状態で、中蓋61の筒状体94の先端をカッターやサンダな
どで切断してエアー抜き口92を形成する。
【0099】次いで、桝体21に接続した立上り管51の上
端に中蓋61を取り付け、この中蓋61のエアー抜き口92に
細長管体95の一端を内挿接続する。
【0100】さらに、中蓋61の把持部64に鎖体97の一端
を接続するとともに、この鎖体97の他端を下流管41の水
抜穴93に取り付けた水抜栓96に接続する。
【0101】この状態で、マンホール11内に雨水や地下
水などが溜まった場合には、鎖体97の他端を上方に向け
て引っ張って下流管41の水抜穴93から水抜栓96を外し、
この水抜穴93からマンホール11内に溜まった雨水や地下
水などを排水する。
【0102】また、マンホール11の流入口13、流出口1
4、桝体21、上流管31および下流管41の内部に気体が充
満して、これらの内圧がマンホール11の内圧より上昇し
た場合には、これらの内部に充満している気体が、補修
桝1のエアー抜き口92から外部へと抜ける。
【0103】上述したように、上記第3の実施の形態に
よれば、マンホール11の流入口13および流出口14を、桝
体21、上流管31および下流管41により連通させて、この
マンホール11を補修するので、図4に示す補修桝1と同
様の効果を奏することができる。
【0104】そして、マンホール11内に雨水などが溜ま
った場合であっても、下流管41に穿設した水抜穴93から
水抜栓96を取り外すことにより、この水抜穴93からマン
ホール11内に溜まった雨水などがマンホール11の流出口
14へと流出し、このマンホール11に溜まった雨水などを
排水できる。よって、補修後のマンホール11を点検およ
び清掃する際に、補修桝1がこのマンホール11内で水没
した場合であっても、マンホール11内に溜まった雨水な
どを排水することにより、この補修桝1を介してマンホ
ール11の流入口13および流出口14のそれぞれに接続され
た下水管内を容易に点検または掃除できる。
【0105】また、水抜穴93に取り付けた水抜栓96を鎖
体97により中蓋61の把持部64に接続したため、この鎖体
97を上方に向けて引くことにより水抜穴93から水抜栓96
を取り外すことができる。このため、マンホール11内で
補修桝1が雨水などにより水没している場合であって
も、このマンホール11内に溜まった雨水に手を入れて、
手探りで水抜栓96を抜く場合などに比べ、この水抜栓96
を容易に抜くことができる。よって、マンホール11内に
溜まった雨水などの除去をより容易にできる。
【0106】さらに、エアー抜き口92を形成した中蓋61
で、立上り管51の上端を閉塞したことにより、マンホー
ル11の流入口13、流出口14、桝体21、上流管31および下
流管41の内部に気体が充満しても、補修桝1のエアー抜
き口92から外部へ常時排気できるので、内部に気体が充
満することがない。
【0107】なお、上記第3の実施の形態では、中蓋61
の筒状体94の先端をカッターやサンダなどで切断してエ
アー抜き口92を形成した構成について説明したが、この
ような構成に限定されることはなく、マンホール11の流
入口13から流出口14へと通過する下水による圧力の変動
が生じない場合などには、中蓋61の筒状体94の先端にエ
アー抜き口を形成しなくてもよい。この結果、この中蓋
61で立上り管51の上端を開閉可能に完全に閉塞できる。
【0108】また、下流管41に水抜穴93を穿設した構成
について説明したが、桝体21または上流管31に水抜穴93
を穿設し、この水抜穴93に水抜栓96を取り付けることに
より、上記第3の実施の形態の水抜穴93および水抜栓96
と同様の作用効果を奏することができる。
【0109】次に、本発明の第4の実施の形態の構成を
図6および図7を参照して説明する。
【0110】この図6および図7に示す補修桝1は、基
本的には図5に示す補修桝1と同様であるが、中蓋61に
のエアー抜き口92を穿設し、このエアー抜き口92に逆止
弁101を取り付けたものである。
【0111】そして、桝体21の立上り受口24に内挿接続
した立上り管51の上端に取り付ける中蓋61の上端面の外
周縁近傍には、エアー抜き口92が開口形成されている。
このエアー抜き口92には、桝体21内の圧力が、マンホー
ル11内の圧力よりも上昇した場合にのみ開口する逆止弁
101が取り付けられている。この逆止弁101は、上下方向
に向けて移動可能な弁体102を備えている。この弁体102
は、逆止弁101の中心に位置する軸受部103により上下方
向に移動可能に軸支されている。また、この弁体102
は、桝体21内の圧力がマンホール11内の圧力よりも上昇
した場合にのみ、桝体21内とマンホール11内との圧力差
により上方に向けて移動してエアー抜き口92を開口し、
桝体21内の圧力がマンホール11内の圧力以下になった場
合に、自重により下方に移動してこのエアー抜き口92を
閉塞する。
【0112】次に、上記第4の実施の形態の既設マンホ
ールの補修方法を説明する。
【0113】この図6ないし図7に示す補修桝1は、基
本的には図5に示す補修桝1による既設のマンホール11
の補修方法と同様である。
【0114】そして、マンホール11の流入口13から流入
した後に、桝体21内を通過してこのマンホール11の流出
口14へと流れる下水から硫化水素やメタンガスなどが発
生して桝体21内の圧力が上昇した場合や、急激な下水の
流入により桝体21内の圧力が上昇した場合などに、桝体
21内の圧力がマンホール11内の圧力より上昇した際に
は、桝体21内の圧力とマンホール11内の圧力との差によ
り差圧力が生じ、この差圧力により逆止弁101の弁体102
が上方に向けて移動して、中蓋61のエアー抜き口92が開
口する。
【0115】この結果、桝体21内の気体がマンホール11
内へと排気されて、この桝体21内の圧力がマンホール11
内の圧力と等しくなる。このとき、逆止弁101の弁体102
に作用していた差圧力が消滅してしまうので、この弁体
102が自重により下方に向けて移動し、中蓋61のエアー
抜き口92を閉塞する。
【0116】上述したように、上記第4の実施の形態に
よれば、マンホール11の流入口13および流出口14を桝体
21で連通して、このマンホール11を補修するので、図5
に示す補修桝1と同様の効果を奏することができる。
【0117】そして、マンホール11を補修した桝体21の
立上り受口24を閉塞する中蓋61のエアー抜き口92に、桝
体21内の圧力がマンホール11内の圧力より上昇した場合
にのみ開口する逆止弁101を取り付けたため、マンホー
ル11内に溜まった雨水や地下水などを桝体21内に流入さ
せることなく、桝体21内の気体をマンホール11内へと排
気できる。
【0118】この結果、桝体21内の圧力を常時、マンホ
ール11内の圧力より低くできるので、桝体21内を通過す
る下水から発生する硫化水素やメタンガスなどをマンホ
ール11内に排気して、これら硫化水素やメタンガスなど
を拡散できる。
【0119】次に、本発明の第5の実施の形態の構成を
図8を参照して説明する。
【0120】この図8に示す補修桝1は、基本的には図
6および図7に示す補修桝1と同様であるが、桝体21の
立上り受口24に接続した立上り管51の上端全域を逆止弁
で閉塞したものである。この逆止弁101は、図6および
図7に示す逆止弁101と同様の構成である。
【0121】そして、上記第5の実施の形態では、マン
ホール11の流入口13から流入した下水が桝体21内を通過
した後、このマンホール11の流出口14へと排水され、さ
らに、桝体21の立上り受口24を逆止弁101で閉塞してい
るので、図6および図7に示す補修桝1と同様の作用効
果を奏することができる。
【0122】また、マンホール11を補修した桝体21の立
上り受口24に接続した立上り管51の上端全域を逆止弁10
1で閉塞したことにより、図6および図7に示す補修桝
1に比べ、桝体21内の気体をマンホール11内へとより効
率良く排気できる。
【0123】次に、本発明の第6の実施の形態の構成を
図9を参照して説明する。
【0124】この図9に示す補修桝1は、基本的には図
8に示す補修桝1と同様であるが、桝体21の立上り受口
24を、逆止弁であるフラップ弁105で開閉可能に閉塞し
た排水桝である。
【0125】そして、桝体21の立上り受口24には、上端
が傾斜して切断された円筒状の立上り管51が内挿接続さ
れている。この傾斜した立上り管51の上端には、この立
上り管51の上端を閉塞する略楕円盤状の弁体106が開閉
可能に取り付けられている。この弁体106は、立上り管5
1の上端の最上端部分にのみ一側が回動可能に接続され
ている。さらに、この弁体106は、自重により立上り管5
1の上端を閉塞できる位置まで上方に向けて回動可能で
ある。
【0126】これにより、この弁体106は、桝体21内の
圧力がマンホール11内の圧力より上昇した際に生じる差
圧力により、この弁体106の他側が上方に向けて移動し
て、立上り管51の上端を開口する。また、この弁体106
は、桝体21内の圧力がマンホール11内の圧力以下になっ
た際に、この弁体106の自重により、この弁体106の他側
が下方に向けて移動して、立上り管51の上端を閉塞す
る。この結果、この立上り管51の上端および弁体106に
より、フラップ弁105が形成されている。
【0127】そして、上記第6の実施の形態では、マン
ホール11の流入口13と流出口14とを連通した桝体21の立
上り受口24をフラップ弁105で閉塞しているので、図8
に示す補修桝1と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0128】さらに、立上り管51の上端を傾斜させ、こ
の傾斜させた立上り管51の上端に弁体106を回動可能に
取り付けて逆止弁であるフラップ弁105を形成したた
め、図8に示す補修桝1の逆止弁101に比べ、構成が簡
単である。この結果、構成を簡略化できるので、製造性
を向上できる。
【0129】なお、上記各実施の形態では、流入口13、
流出口14およびインバート部12を備えたマンホール11を
補修する補修桝1について説明したが、このような構成
に限定されることはなく、流入口13を有さない、すなわ
ち流出口14およびインバート部12のみを備えた起点用ま
たは点検用であるマンホール11であっても、上記各実施
の形態の桝体21に流入口22を形成せずにこの流入口22を
閉塞することにより、上記各実施の形態と同様にこの起
点用のマンホール11を容易に補修できる。
【0130】また、流入口13または流出口14が複数ある
マンホール11であっても、このマンホール11に合致する
ように、補修桝1に流入口22または流出口23を複数設け
ることにより、この補修桝1で補修できる。さらに、流
入口13の開口方向と流出口14の開口方向とが異なるマン
ホール11であっても、これら流入口13および流出口14そ
れぞれの開口方向に補修桝1の流入口22の開口方向およ
び流出口23の開口方向をそれぞれ合致させることによ
り、この補修桝1で補修できる。
【0131】
【発明の効果】請求項1記載の既設マンホールの補修方
法によれば、既設マンホール内に桝体を挿入し、この桝
体の流出口と既設マンホールの流出口とを下流管で接続
して、この既設マンホールを補修するので、既設マンホ
ールの腐蝕部分をモルタルなどのライニング材で被覆し
て補修する場合などに比べ、簡単な手段で補修できる。
【0132】請求項2記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項1記載の既設マンホールの補修方法の
効果に加え、既設マンホール内に挿入した桝体の流入口
を既設マンホールの流入口に連通させた後、桝体の流出
口と既設マンホールの流出口とを下流管で接続して補修
するので、流入口を備えた既設マンホールであっても、
この既設マンホールの腐蝕部分をライニング材で被覆し
て補修する場合などに比べ、簡単な手段で補修できる。
【0133】請求項3記載の既設マンホールの補修方法
によれば、流出口を備えたいわゆる起点用の既設マンホ
ールの流出口に下流管を接続し、この既設マンホール内
に桝体を挿入した後、この桝体の流出口に下流管を接続
して補修するので、既設マンホールの腐蝕部分をモルタ
ルなどのライニング材で被覆して補修する場合などに比
べ、簡単な手段で補修可能となる。
【0134】請求項4記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項3記載の既設マンホールの補修方法の
効果に加え、既設マンホールの流入口および流出口のそ
れぞれに上流管および下流管を接続した後、これら上流
管および下流管に桝体の流入口および流出口のそれぞれ
を接続して補修するので、流入口を備えた既設マンホー
ルであっても、既設マンホールの腐蝕部分をライニング
材で被覆して補修する場合などに比べ、簡単な手段で補
修できる。
【0135】請求項5記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項4記載の既設マンホールの補修方法の
効果に加え、既設マンホールの流入口に上流管を内挿し
て接続するので、既設マンホールの流入口内に新たな管
体などを挿入することなく、既設マンホールの流入口と
桝体の流入口とを接続できるから、この既設マンホール
の流入口と桝体の流入口とを容易に接続できる。
【0136】請求項6記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項4または5記載の既設マンホールの補
修方法の効果に加え、既設マンホールの流入口から突出
した管状体に上流管を接続し、この上流管に桝体の流入
口を接続して補修するので、流入口を管状体で補修した
既設マンホールであっても、簡単な手段で容易に補修で
きる。
【0137】請求項7記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項1ないし6いずれか記載の既設マンホ
ールの補修方法の効果に加え、既設マンホールの流出口
に下流管を内挿して接続するので、既設マンホールの流
出口内に新たな管体などを挿入することなく、既設マン
ホールの流出口と桝体の流出口とを接続できるから、こ
の既設マンホールの流出口と桝体の流出口とを容易に接
続できる。
【0138】請求項8記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項1ないし7いずれか記載の既設マンホ
ールの補修方法の効果に加え、既設マンホールの流出口
から突出した管状体に下流管を接続し、この下流管に桝
体の流出口を接続することにより、この桝体の流出口と
既設マンホールの流出口とを接続できるから、流出口を
管状体で補修した既設マンホールであっても、簡単な手
段で容易に補修できる。
【0139】請求項9記載の既設マンホールの補修方法
によれば、請求項1ないし8いずれか記載の既設マンホ
ールの補修方法の効果に加え、桝体の立上り受口に立上
り管を接続してこの立上り受口を上方に向けて延伸する
ことにより、マンホール内に侵入した雨水や土砂などに
よる桝体内への侵入を防止できので、補修した既設マン
ホールの維持管理を容易にできる。
【0140】請求項10記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項1ないし9いずれか記載の既設マン
ホールの補修方法の効果に加え、桝体の流入口の自在受
口を適宜に屈曲させることにより、既設マンホールの流
入口が屈曲している場合であっても、この流入口に上流
管を接続できるので、既設マンホールの流入口に対する
桝体の接続を容易にできるとともに、流入口が屈曲した
桝体を改めて成形する必要がなくなるので、桝体の在庫
管理を容易にできる。
【0141】請求項11記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項1ないし10いずれか記載の既設マ
ンホールの補修方法の効果に加え、分割した下流管で、
桝体の流出口と既設マンホールの流出口とを挟んで接続
することにより、既設マンホールに桝体を接続する際
に、上流管および下流管が軸方向へ移動できなくても、
これら上流管および下流管で桝体を既設マンホールに容
易に接続できる。
【0142】請求項12記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項1ないし11いずれか記載の既設マ
ンホールの補修方法の効果に加え、水抜穴から栓体を取
り外すことにより、この水抜穴から既設マンホール内に
溜まった雨水や地下水が桝体内へと流れるので、マンホ
ール内に入りやすくなり、桝体で補修した既設マンホー
ル内の点検および掃除を容易にできる。
【0143】請求項13記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項12記載の既設マンホールの補修方
法の効果に加え、紐状体を引っ張ることにより水抜穴か
ら栓体が外れ、桝体で補修した既設マンホール内に溜ま
った雨水や地下水が水抜穴から桝体内へと流れるので、
既設マンホール内に溜まった雨水や地下水の除去をより
容易にできる。
【0144】請求項14記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項1ないし13いずれか記載の既設マ
ンホールの補修方法の効果に加え、桝体内の圧力が既設
マンホール内の圧力より高くなると、桝体の立上り受口
を開閉可能に閉塞した蓋体の気体抜孔から、この桝体内
の気体を既設マンホール内へと排気できる。
【0145】請求項15記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項14記載の既設マンホールの補修方
法の効果に加え、桝体の立上り受口を閉塞する蓋体の気
体抜孔に、桝体内の圧力の上昇でのみ開く逆止弁を取り
付けたことにより、マンホール内の圧力より桝体内の圧
力が上昇して、逆止弁が開いている以外は蓋体が閉まる
ので、マンホール内からの雨水や地下水の桝体内への侵
入を防止できる。
【0146】請求項16記載の既設マンホールの補修方
法によれば、請求項1ないし15いずれか記載の既設マ
ンホールの補修方法の効果に加え、桝体の立上り受口
を、桝体内の圧力の上昇でのみ開く逆止弁で閉塞したこ
とにより、マンホール内の圧力より桝体内の圧力が上昇
した以外のときでは逆止弁が閉じるので、マンホール内
からの雨水や地下水の桝体内への侵入を防止できる。
【0147】請求項17記載の補修桝によれば、既設マ
ンホール内に桝体を挿入し、この桝体の流出口と既設マ
ンホールの流出口とを下流管で接続して補修するので、
既設マンホールの各腐蝕部分を、モルタルなどのライニ
ング材で被覆して補修する場合などに比べ、簡単な手段
で補修できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設マンホールの補修方法の第1の実
施の形態を示す断面図である。
【図2】同上既設マンホールの補修方法を示す断面図で
ある。
【図3】同上既設マンホールの補修方法を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】同上既設マンホールの補修方法の一部を示す断
面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第6の実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 補修桝 11 マンホール 12 マンホール11のインバート部 13 マンホール11の流入口 14 マンホール11の流出口 21 桝体 22 桝体21の流入口 23 桝体21の流出口 24 立上り受口 31 上流管 41 下流管 51 立上り管 71 自在受口 81 管状体 82 管状体 92 気体抜孔としてのエアー抜き口 93 水抜穴 96 栓体としての水抜栓 97 紐状体としての鎖体 101 逆止弁 105 逆止弁としてのフラップ弁

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流出口およびインバート部を備えた既設
    マンホール内に、流出口および立上り受口を備えた桝体
    を挿入し、 この桝体の流出口と前記既設マンホールの流出口とを下
    流管で接続することを特徴とする既設マンホールの補修
    方法。
  2. 【請求項2】 既設マンホールは流入口を備えるととも
    に、桝体は流入口を備え、 この桝体を前記既設マンホールに挿入し、 前記桝体の流出口と前記既設マンホールの流出口とを下
    流管で接続する前に、前記桝体の流入口を前記既設マン
    ホールの流入口に連通させることを特徴とする請求項1
    記載の既設マンホールの補修方法。
  3. 【請求項3】 流出口およびインバート部を備えた既設
    マンホールの流出口に下流管を接続し、 流出口および立上り受口を備えた桝体を、前記既設マン
    ホール内に挿入し、 この桝体の流出口に前記下流管を接続することを特徴と
    する既設マンホールの補修方法。
  4. 【請求項4】 既設マンホールは流入口を備えるととも
    に、桝体は流入口を備え、 この既設マンホールの流入口に上流管を接続するととも
    に、この既設マンホールの流出口に下流管を接続し、 前記桝体を前記既設マンホール内に挿入し、 前記桝体の流入口に前記上流管を接続するとともに、前
    記桝体の流出口に前記下流管を接続することを特徴とす
    る請求項3記載の既設マンホールの補修方法。
  5. 【請求項5】 上流管は、既設マンホールの流入口に内
    挿して接続されることを特徴とする請求項4記載の既設
    マンホールの補修方法。
  6. 【請求項6】 既設マンホールの流入口内にこの流入口
    から内部へと突出した管状体を形成し、 この管状体に上流管を接続することを特徴とする請求項
    4または5記載の既設マンホールの補修方法。
  7. 【請求項7】 下流管は、既設マンホールの流出口に内
    挿して接続されることを特徴とする請求項1ないし6い
    ずれか記載の既設マンホールの補修方法。
  8. 【請求項8】 既設マンホールの流出口内にこの流出口
    から内部へと突出した管状体を形成し、 この管状体に下流管を接続することを特徴とする請求項
    1ないし7いずれか記載の既設マンホールの補修方法。
  9. 【請求項9】 桝体の立上り受口に、円筒状の立上り管
    を接続し、この立上り管で前記立上り受口を上方に向け
    て延伸することを特徴とする請求項1ないし8いずれか
    記載の既設マンホールの補修方法。
  10. 【請求項10】 桝体の流入口を、屈曲可能な自在受口
    にすることを特徴とする請求項1ないし9いずれか記載
    の既設マンホールの補修方法。
  11. 【請求項11】 対向する径方向に向けて下流管を軸方
    向に沿って分割形成し、 この分割した下流管で、桝体の流出口と既設マンホール
    の流出口とを接続することを特徴とする請求項1ないし
    10いずれか記載の既設マンホールの補修方法。
  12. 【請求項12】 上流管および下流管のいずれかに、水
    抜穴を穿設し、 この水抜穴に栓体を着脱可能に取り付けることを特徴と
    する請求項1ないし11いずれか記載の既設マンホール
    の補修方法。
  13. 【請求項13】 立上り受口を蓋体で開閉可能に閉塞
    し、 この蓋体と栓体とを紐状体で繋ぐことを特徴とする請求
    項12記載の既設マンホールの補修方法。
  14. 【請求項14】 桝体内の気体抜き用の気体抜孔が穿設
    された蓋体で立上り受口を開閉可能に閉塞することを特
    徴とする請求項1ないし13いずれか記載の既設マンホ
    ールの補修方法。
  15. 【請求項15】 桝体内の圧力の上昇でのみ開く逆止弁
    を、蓋体の気体抜孔に取り付けることを特徴とする請求
    項14記載の既設マンホールの補修方法。
  16. 【請求項16】 桝体内の圧力の上昇でのみ開く逆止弁
    で、立上り受口を閉塞することを特徴とする請求項1な
    いし15いずれか記載の既設マンホールの補修方法。
  17. 【請求項17】 流出口を備えた既設マンホールを補修
    する補修桝であって、 流出口および立上り受口を備え、既設マンホール内に挿
    入される桝体と、 前記桝体の流出口と前記既設マンホールの流出口とを接
    続する下流管とを具備していることを特徴とした補修
    桝。
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