JP2002103534A - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP2002103534A JP2000303474A JP2000303474A JP2002103534A JP 2002103534 A JP2002103534 A JP 2002103534A JP 2000303474 A JP2000303474 A JP 2000303474A JP 2000303474 A JP2000303474 A JP 2000303474A JP 2002103534 A JP2002103534 A JP 2002103534A
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達哉 神山
Kenkichi Yano
健吉 矢野
Koji Shioda
浩二 塩田
Katsuji Takahashi
勝治 高橋
Takaomi Otsuka
孝臣 大塚
Hirofumi Yamada
裕文 山田
Fumihiro Suzuki
文博 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属調表面を有する積層シート、特に自動車
関連部材、建材部材、家電品等の外装塗装不要のシート
として耐傷付き性に優れる成型用積層シートを提供す
る。 【解決手段】 第一の構成は、透明又は半透明である第
一のフィルム層(A)上に、蒸着金属膜から得られる金
属細片を樹脂ワニス中に分散したインキを1層以上設け
たインキ層(B)を有し、該フィルム層を表面層とする
成型用積層シートであって、該フィルム層がフッ素樹脂
を含有することを特徴とする成型用積層シート。第二の
構成は、透明又は半透明である第一のフィルム層(A)
上に、セルロース誘導体で表面処理した蒸着金属膜細片
を樹脂ワニス中に分散したインキを1層以上設けたイン
キ層(B)を有する積層シートであって、該フィルム層
がフッ素樹脂を含有することを特徴とする積層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属調表面を有す
る積層シート、特に自動車関連部材、建材部材、家電品
等の外装塗装不要のシートとして有用な成型用積層シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、成型部材は一般に射出成型な
どで成型された後、意匠性、表面保護の観点からスプレ
ー塗装が施され、焼き付けにより架橋させる方法で塗装
がなされている。しかしながら、揮発性有機溶剤の排出
に対する作業環境保護、外部環境保護の観点から粉体塗
料の使用等の無溶剤化が図られている。同時に、着色シ
ートを成型性樹脂を積層させて一体として成型する方法
が紹介されている。
【0003】特に金属調の意匠性を有するシートとし
て、アルミ蒸着したポリエチレンテレフタレートフィル
ムやポリプロピレンフィルム等をドライラミネートした
積層シートや、鱗片状でかつ表面が平面なアルミニウム
粒子を含有するアクリレート系エマルジョン層を有する
積層シート(特許第2679485号)等が知られてい
る。しかしながら、これらのシートは、平面として金属
調表面を有しているものの、蒸着面に展延性が十分にな
いことや、インキ層を表面層としていることのため、真
空成型またはインモールド成型等の成型加工を施した場
合に、成型後に光沢のムラを生ずる等、金属調層の意匠
性が不十分であった。又、特に自動車外装関連部材等の
場合、展延性に関係する意匠性のみならず、同時に表面
の耐傷つき性にも耐え得る素材が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、金属
調の意匠性を有する積層シート、特に、成型時に必要な
展延性を有し、自動車関連部材等に求められる、表面の
耐傷つき性良好な成型用積層シートを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、検討の結果、フッ素樹脂を含有するフィルムを表
面層とし、蒸着金属膜から得られる金属細片を樹脂ワニ
ス中に分散したインキを有する積層シートを用いること
により上記課題を解決し本発明に至った。
【0006】すなわち、本発明の第一の構成は、 1.透明又は半透明である第一のフィルム層(A)上
に、蒸着金属膜から得られる金属細片を樹脂ワニス中に
分散したインキを1層以上設けたインキ層(B)を有
し、該フィルム層を表面層とする成型用積層シートであ
って、該フィルム層がフッ素樹脂を含有することを特徴
とする成型用積層シートである。
【0007】更に、本発明の構成は、 2.第一のフィルム層(A)がアクリル樹脂を含有する
前記1記載の成型用積層シート、 3.第一のフィルム層(A)がフッ素樹脂を主成分とす
る上層とアクリル樹脂を主成分とする下層からなる積層
フィルム層である前記1又は2に記載の成型用積層シー
ト、 4.インキ層(B)側に更に、透明、半透明又は着色剤
含有の第二のフィルム層(C)を有する前記3に記載の
成型用積層シート、 5.第二のフィルム層(C)が熱可塑性樹脂層である前
記4に記載の成型用積層シート、 6.(A)(B)層間及び又は(B)(C)層間に接着
剤層(D)を有する前記4又は5に記載の成型用積層シ
ート、 7.樹脂ワニスを構成する樹脂の軟化点が、(A)及び
又は(C)を構成する熱可塑性樹脂の軟化点よりも低い
ものである前記1〜6の何れかに記載の成型用積層シー
ト、 8.インキ層(B)がフッ素樹脂を含有する前記1〜7
の何れかに記載の成型用積層シート、 9.「200%展延時」に於ける(A)側の表面光沢値
の変化率が20%以下である前記1〜8の何れかに記載
の成型用積層シートを含む。
【0008】本発明の第二の構成は、透明又は半透明で
ある第一のフィルム層(A)上に、セルロース誘導体で
表面処理した蒸着金属膜細片を樹脂ワニス中に分散した
インキを1層以上設けたインキ層(B)を有する積層シ
ートであって、該フィルム層がフッ素樹脂を含有するこ
とを特徴とする積層シートである。
【0009】尚、表面光沢値の変化率の定義は以下の通
りとする。積層シートを構成する材料の軟化点よりも高
い温度で展延加工を行った後、積層シートの厚さを測定
し、展延加工前と同じ厚さを有する部分(非展延部)及
び、展延加工前の1/2の厚さを有する部分(200%
展延部)についての表面光沢を、光沢計:micro−
TRI−gloss(BYK Gardner製)を用
い、(A)側から、60゜/60゜の条件で測定する。
表面光沢値の変化率=(非展延部の光沢値−200%展
延部の光沢値)÷(非展延部の光沢値)×100(%)
と定義する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る成型用積層シートの
形態は、第一に、透明又は半透明である第一のフィルム
層(A)上に、蒸着金属膜から得られる金属細片を樹脂
ワニス中に分散したインキを1層以上設けたインキ層
(B)を有する構造の成型用積層シートであって、該フ
ィルム層がフッ素樹脂を含有することを特徴とする成型
用積層シートである。更に付加された形態として、イン
キ層(B)側に更に、透明、半透明又は着色剤含有の第
二のフィルム層(C)を有する構造の成型用積層シート
である。又、(A)(B)層間及び又は(B)(C)層
間に接着剤層(D)を有していても良い。本発明の別の
形態は、透明又は半透明である第一のフィルム層(A)
上に、セルロース誘導体で表面処理した蒸着金属膜細片
を樹脂ワニス中に分散したインキを1層以上設けたイン
キ層(B)を有する積層シートであって、該フィルム層
がフッ素樹脂を含有することを特徴とする積層シートで
ある。以下、各構成要素について詳述する。
【0011】本発明に用いる第一のフィルム層(A)は
少なくともフィルム層(A)の最表層にフッ素樹脂を含
有する、透明、半透明又は着色クリアの単層又は多層フ
ィルムである。第一のフィルム(A)の最表層に含有さ
れるフッ素樹脂は、二フッ化エチレン、四フッ化エチレ
ン、六フッ化エチレン等のホモポリマー及び又はコポリ
マー等が好ましく用いられる。
【0012】第一のフィルム層(A)のフッ素樹脂以外
の樹脂成分としては、熱可塑性樹脂が好ましく、例を挙
げれば、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリウレタ
ン、ナイロン、ポリビニリデンクロライド等の熱可塑性
樹脂が好ましく用いられる。更に、樹脂の相溶性、表面
の耐傷付き性等の観点からアクリル樹脂が特に好ましく
用いられる。
【0013】第一のフィルム層(A)のフッ素樹脂含有
量は、表面の耐傷付き性を害さない限り任意であるが、
50〜90%が好ましく用いられる。
【0014】第一のフィルム層(A)が多層フィルムの
場合、最表層を除く層の樹脂成分はフィルムの展延性を
害しない限り任意であるが、フッ素樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂とアクリル樹脂のブレンドタイプが好ま
しく用いられる。
【0015】本発明のインキ層(B)に用いるインキ
は、蒸着金属膜から得られる金属細片を樹脂ワニス中に
分散した高輝度インキであり、特にグラビアインキが好
ましい。ワニス用樹脂は、アクリル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、ビニル樹脂(塩ビ、酢ビ共重合樹
脂)、フッ素樹脂(二フッ化エチレン、四フッ化エチレ
ン、六フッ化エチレン等のホモポリマー及び又はコポリ
マー等)、エチレン−ビニルアセテート樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、塩素化オレフィン樹脂、エチレン−アクリ
ル樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂等の熱可塑
性樹脂が好ましく用いられる。特に、第一層のフィルム
層(A)のインキ塗工面にフッ素樹脂が多い場合は、接
着性の観点からフッ素樹脂を含有することが好ましい。
【0016】更に、成型工程が必要な場合、インキ層が
十分に展延するために、第一のフィルム層(A)、第二
のフィルム層(C)を構成する樹脂の軟化点より低い軟
化点を有する樹脂が好ましい。その差が20℃以上有る
ことが好ましい。
【0017】また、高輝度グラビアインキの溶剤は、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサ
ン、ノルマルヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水
素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エチ
レングリコールモノエチルエーテル等のアルキレングリ
コールアルキルエーテル等が好ましく用いられる。
【0018】なお、意匠性、展延性を阻害しない限り、
インキ中に消泡、沈降防止、顔料分散、流動性改質、ブ
ロッキング防止、帯電防止、酸化防止、光安定性、紫外
線吸収、内部架橋等を目的とする各種添加剤を加えても
構わない。
【0019】本発明に用いるインキに使用される、蒸着
金属膜から得られる金属細片は、アルミニウム(A
l)、金(Au)、銀(Ag)、真鍮(Cu−Zn)、
チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、
ニッケルクローム(Ni−Cr)、ステンレス(SU
S)等が好ましく用いられる。これらの金属細片は、分
散性、酸化防止・インキ層の強度アップ等のためにニト
ロセルロース等、セルロース誘導体で表面処理を行って
も良い。
【0020】インキ層(B)は高輝度の意匠性を持つた
めに、全体として、0.5〜50μmの膜厚が好まし
い。高輝度を得るために、最終膜厚が同一であっても、
インキ層(B)の第一層の乾燥膜厚が0.05〜3μm
であることが好ましい。複数のインキ層の間に透明又は
半透明の熱可塑性ニスを積層することも出来る。
【0021】高輝度インキ層の下に更に第二のインキ層
として、着色剤含有インキを積層することも出来る。こ
の場合、高輝度グラビアインキの層を第一のインキ層と
称する。用いられる樹脂ワニスは、アクリル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂(塩ビ、酢ビ共重
合樹脂)、フッ素樹脂(二フッ化エチレン、四フッ化エ
チレン、六フッ化エチレン等のホモポリマー及び又はコ
ポリマー等)、エチレン−ビニルアセテート樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、塩素化オレフィン樹脂、エチレン−ア
クリル樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂等の熱
可塑性樹脂が好ましく用いられる。更に、成型工程が必
要な場合、インキ層が十分に展延するために、第一のフ
ィルム層(A)、第二のフィルム層(C)を構成する樹
脂の軟化点より低い軟化点を有する樹脂が好ましい。
【0022】第二のインキ層の膜厚は0.05〜100
μm程度が好ましい。着色剤含有の第二のインキ層を有
する場合、表面層からは、第一のインキ層を透して着色
剤の金属調の意匠性を得ることが出来る。この場合の第
一のインキ層の膜厚は、透過性の観点から0.5μm以
下程度であることが好ましい。
【0023】また、第二のインキ層を第一のインキ層と
同色系のインキにすることで、第二層により隠蔽性を付
与することができる。
【0024】本発明で、インキ層(B)側に更に設ける
ことの出来る、第二のフィルム層(C)は、透明、半透
明又は着色剤含有の単層又は多層フィルム層であって、
延伸性を有するフィルムが用いられるが、真空成型等の
熱による成型工程が必要な場合には、熱可塑性樹脂を主
体とするフィルムが好ましく、例を挙げれば、ポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリウレ
タン、ナイロン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビ
ニルアルコール、ポリビニルクロライド、ポリビニリデ
ンクロライド、二フッ化エチレン、フッ素樹脂(四フッ
化エチレン、六フッ化エチレン等のホモポリマー及び又
はコポリマー等)の熱可塑性樹脂が好ましく用いられ
る。
【0025】インキ層(B)と第二のフィルム層(C)
の間に、第一のフィルム層と同様のフィルム層(A’)
と、(B)層と同様のインキ層(B’)を積層させた層
を挿入することも出来る。この場合接着剤を介しても介
さなくても良い。(A)と(A’)又(B)と(B’)
は同一でも異なっていても良い。更に、(A)(B)
(A)(B)(A)(B)(C)の如く、(A)(B)
の積層単位を3単位以上繰り返し積層しても良い。
【0026】本発明に係る積層シートでは、(A)
(B)層間及び又は(B)(C)層間に接着剤層(D)
を設けることが出来る。接着剤層(D)としては、ドラ
イラミネート接着剤、ウェットラミネート接着剤、ヒー
トシール接着剤、ホットメルト接着剤等が好ましく用い
られる。各層に接着性樹脂を用いた場合、特別の接着剤
層を用いない熱ラミネートでも良い。
【0027】本発明に係る積層シートでは、(B)側、
又は(C)側に、更に粘着剤層(E)を設けることが出
来る。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリアル
キルシリコン系、ウレタン系、ポリエステル系等が好ま
しく用いられる。
【0028】本発明に関わる積層シートでは、(A)表
面層側に、意匠性、耐摩擦性、耐擦傷性、耐候性、耐汚
染性、耐水性、耐薬品性及び耐熱性等の性能を付与する
ために、透明、半透明若しくは着色クリアトップコート
層を1層以上設けることができる。トップコート剤とし
ては積層シートの展延性を阻害しない限り、ラッカータ
イプ、イソシアネート又はエポキシ等による架橋タイ
プ、UV架橋タイプ又はEB架橋タイプが好ましく用い
られる。
【0029】本発明に関わる積層シートでは、第一のフ
ィルム層(A)には、意匠性を付与するために、(A)
の表面層又は(A)と第一のインキ層(B)の間に、透
明若しくは半透明の着色インキ層を設けることができ
る。
【0030】本発明に関わるインキ層及び接着剤層の塗
工方式は、グラビアコーター、グラビアリバースコータ
ー、マイクログラビアコーター、フレキソコーター、ブ
ランケットコーター、ロールコーター、ナイフコータ
ー、エアナイフコーター、キスタッチコーター及びコン
マコーター等を用いることが出来る。
【0031】本発明に係る成型用積層シートは各種成型
法の表面層として用いることが出来る。例を挙げると、
第一のフィルム層(A)を表面側に配置し、反対面に金
属板を積層しプレス接着成型法で成型することが出来
る。又、第一のフィルム層(A)を表面側に配置し、熱
成型により三次元形状を有する予備成型体とした後、射
出成型金型内にインサートし、射出樹脂と一体化するイ
ンサート射出成型法で成型することが出来る。更には、
射出成型金型にシート状で挿入し、金型内で射出樹脂と
一体化するインモールド射出成型法で成型することが出
来る。積層シートの優れた展延性により、展延度合いの
大きい箇所も意匠性、即ち高い光沢を保つことが出来
る。
【0032】本発明に係る成型用積層シートの展延性
は、200%展延時に於ける(A)側の表面光沢値の変
化率が目安となるが、20%以下であることが好まし
い。特に10%以下が好ましい。
【0033】
【実施例】以下に、実施例をもって、本発明を具体的に
説明するが、これらに何ら制限されるものではない。
【0034】(インキ調製例B−1)ニトロセルロース
で表面処理を施した、アルミ蒸着膜細粉30部(10%
スラリー品)、ウレタン樹脂(バーノックEZL−67
6:大日本インキ化学工業製)18部、酢酸エチル26
部、イソプロパノール26部を配合し、撹拌・分散し、
アルミ蒸着細粉を用いたグラビアインキB−1を得た。
【0035】(インキ調製例B−2)ニトロセルロース
で表面処理を施した、アルミ蒸着膜細粉30部(10%
スラリー品)、四フッ化エチレン/二フッ化エチレン共
重合樹脂(ディフェンサTR−250:大日本インキ化
学工業製)7部、アクリル樹脂(パラロイド B44
(ロームアンドハース社製)40%溶液)7部、酢酸エ
チル56部を配合し、撹拌・分散し、アルミ蒸着細粉を
用いたグラビアインキB−2を得た。
【0036】(接着剤調製例D−1)主剤として、芳香
族ポリエーテルウレタン樹脂(ディックドライAS−1
06A:大日本インキ化学工業社製)100部及び硬化
剤として、エポキシ(LR−100:大日本インキ化学
工業社製)10部からなる2液型接着剤D−1を得た。
【0037】(接着剤調製例D−2)四フッ化エチレン
/二フッ化エチレン共重合樹脂(ディフェンサTR−2
50:大日本インキ化学工業製)25部、アクリル樹脂
(パラロイド B44(ロームアンドハース社製)40
%溶液)25部、酢酸エチル50部を配合し、撹拌・分
散し、接着剤D−2を得た。
【0038】第一のフィルム層(A)を構成するフィル
ムとして、 フィルム層(A−1):40μmのPVDF/アクリル
アロイ単層フィルム(電気化学製 DX−10S)、 フィルム層(A−2):50μmのPVDF/アクリル
アロイ二層フィルム(電気化学製 DX−14S)、 及びフィルム層(A−3):100μmのゴム変性PM
MAフィルム)、 第二のフィルム層(C)を構成するフィルムとして、透
明で厚さ300μmのABSフィルム(フィルムC)を
用いた。
【0039】(実施例1)層構成を、フィルム(A−
1)/インキB−1/接着剤D−1/フィルムCとし、
インキB−1はグラビアコーターにて、乾燥膜厚1.0
μmに1回塗工、接着剤D−1はグラビアコーターに
て、塗布量5.0g/m2に塗工した。得られた積層シ
ートを40℃で3日間エージングし、その後、真空成型
法にてシートを展延加工した。
【0040】(実施例2)層構成を、フィルム(A−
2)/インキB−1/接着剤D−1/フィルムCとし、
インキB−1はグラビアコーターにて、乾燥膜厚1.0
μmを1回塗工、接着剤D−1はグラビアコーターに
て、乾燥塗布量5.0g/m2に塗工した。実施例1と
同様の展延加工を施した。
【0041】(実施例3)層構成を、フィルム(A−
1)/インキB−2/接着剤D−2/フィルムCとし、
インキB−1はグラビアコーターにて、乾燥膜厚1.0
μmを1回塗工、接着剤D−2はグラビアコーターに
て、乾燥塗布量2.0g/m2に塗工した。得られた積
層シートを130℃、1秒、1Kg/cm2でヒートシ
ールし、その後、真空成型法にてシートを展延加工し
た。
【0042】(比較例1)層構成を、フィルム(A−
3)/インキB−1/接着剤D−1/フィルムCとし、
接着剤D−1はグラビアコーターにて、乾燥塗布量5.
0g/m2に塗工した。実施例1と同様の展延加工を施
した。
【0043】尚、展延加工は、金型温度155℃の条件
にて真空成型法で行った。展延加工後、加工前の積層シ
ートの厚さと同じ厚さを有する部分(非展延部)及び、
加工前の厚さの1/2の厚さを有する部分(200%展
延部)についての表面光沢を、光沢計:micro−T
RI−gloss(BYK Gardner製)を用
い、60゜/60゜の条件で測定した。更に、耐傷付き
試験として、フィルムAの表面層をスチールウールにて
加重0.5Kg/cm2で100回擦った後の表面光沢
を、上記と同様の方法にて測定した。結果を表1に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、金属調の意匠性を有
し、かつ成型時に必要な展延性及び表面の耐傷付き性を
有し、光沢の変化の少ない優れた成型用積層シートが得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 孝臣 神奈川県横浜市磯子区中原2−11−8 (72)発明者 山田 裕文 千葉県市原市光風台5−434 (72)発明者 鈴木 文博 神奈川県横須賀市小矢部2−38−1 Fターム(参考) 4F100 AK01B AK01C AK17B AK25A AR00A BA01 BA03 BA07 BA10A BA10C CA13B CA13C CB00 CC00B DE01B EH66B GB90 HB00B JB16C JK08 JK09 JM02B JN01A JN01C JN02A JN02C JN21 JN24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明である第一のフィルム層
    (A)上に、蒸着金属膜から得られる金属細片を樹脂ワ
    ニス中に分散したインキを1層以上設けたインキ層
    (B)を有し、該フィルム層を表面層とする成型用積層
    シートであって、該フィルム層がフッ素樹脂を含有する
    ことを特徴とする成型用積層シート。
  2. 【請求項2】 第一のフィルム層(A)がアクリル樹脂
    を含有する請求項1に記載の成型用積層シート。
  3. 【請求項3】 第一のフィルム層(A)がフッ素樹脂を
    主成分とする上層とアクリル樹脂を主成分とする下層か
    らなる積層フィルム層である請求項1又は2に記載の成
    型用積層シート。
  4. 【請求項4】 インキ層(B)側に更に、透明、半透明
    又は着色剤含有の第二のフィルム層(C)を有する請求
    項1〜3の何れかに記載の成型用積層シート。
  5. 【請求項5】 第二のフィルム層(C)が熱可塑性樹脂
    層である請求項4に記載の成型用積層シート。
  6. 【請求項6】 (A)(B)層間及び又は(B)(C)
    層間に接着剤層(D)を有する請求項4又は5に記載の
    成型用積層シート。
  7. 【請求項7】 樹脂ワニスを構成する樹脂の軟化点が、
    (A)及び又は(C)を構成する熱可塑性樹脂の軟化点
    よりも低いものである請求項1〜6の何れかに記載の成
    型用積層シート
  8. 【請求項8】 インキ層(B)がフッ素樹脂を含有する
    請求項1〜7の何れかに記載の成型用積層シート。
  9. 【請求項9】 200%展延時に於ける(A)側の表面
    光沢値の変化率が20%以下である請求項1〜8の何れ
    かに記載の成型用積層シート。
  10. 【請求項10】 透明又は半透明である第一のフィルム
    層(A)上に、セルロース誘導体で表面処理した蒸着金
    属膜細片を樹脂ワニス中に分散したインキを1層以上設
    けたインキ層(B)を有する積層シートであって、該フ
    ィルム層がフッ素樹脂を含有することを特徴とする積層
    シート。
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