JP2002101999A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JP2002101999A
JP2002101999A JP2000301166A JP2000301166A JP2002101999A JP 2002101999 A JP2002101999 A JP 2002101999A JP 2000301166 A JP2000301166 A JP 2000301166A JP 2000301166 A JP2000301166 A JP 2000301166A JP 2002101999 A JP2002101999 A JP 2002101999A
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lid
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JP2000301166A
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English (en)
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Isao Ikegaya
勲 池ケ谷
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック時における蓋体60の周方向のガタを
阻止するようにした車両用シートリクライニング装置を
提供することを課題としている。 【解決手段】 複数個のロックギヤ(20)のうちの1
つのロックギヤ(23)を径方向に分割すると共にこの
分割面に向って傾斜する略谷形状のカム面(23c)を
形成し、さらに、この略谷形状のカム面(23c)とカ
ム状板(40)との間に楔部材(80)を配置して構成
され、カム状板(40)を回動して複数個のロックギヤ
(20)を外方側に向って作動させた際、分割されたロ
ックギヤ(23)の略谷形状のカム面(23c)に楔部
材(80)が圧接され、このロックギヤ(23)が左右
に拡開してロックギヤ(23)の左右両側面をガイド
(11)の内側面に圧接することにより、蓋体(60)
の周方向のガタを阻止するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートクッショ
ンに対してシートバックを回動可能とした車両用シート
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートリクライニ
ング装置として、シートクッション側に取り付けられた
機枠と、シートバック側に取り付けられた蓋体とが相互
に回動可能に設けられ、機枠内に放射状に配置した複数
個、例えば3個のロックギヤと蓋体の内周面に形成した
内歯ギヤとの噛合によって機枠と蓋体との相互回動が阻
止されるように構成されたものが知られている。
【0003】この車両用シートリクライニング装置で
は、ロックギヤが径方向に摺動するため、そのガイド面
との間にクリアランスを有し、このクリアランスがその
まま周方向のガタとして作用するため、シートバック上
でのガタが大きくなるという不具合がある。
【0004】上述したような車両用シートリクライニン
グ装置は、特開平1−104201号に開示されてお
り、この明細書に開示されている実施例では、蓋体、す
なわちシートバックの周方向のガタを阻止するために、
1つのロックギヤに対して他の2つのロックギヤが、歯
のピッチの3分の1だけ意図的にずらして配置されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した車両用シート
リクライニング装置では、3個のロックギヤと蓋体の内
歯ギヤとの噛合により機枠と蓋体との相互回動が阻止さ
れたロック状態において、完全ロックされているロック
ギヤは1つだけであり、他の2つのロックギヤは半噛み
状態になっているので、歯の噛合強度が弱くなるという
問題があった。
【0006】この発明は、上記問題を解決すべくなされ
たものであり、複数個のロックギヤのうち、1つのロッ
クギヤを径方向に分割し、この分割されたロックギヤを
楔部材を介してカム状板で押圧することにより、ロック
時における蓋体の周方向のガタを阻止するようにした車
両用シートリクライニング装置を提供することを課題と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、円板状の機枠(10)に形
成した円形凹部(14)の内面側を覆うと共に、前記機
枠(10)の内周面に沿って回動する蓋体(60)を有
し、常時は前記機枠(10)内にガイド(11)を介し
て配置した複数個のロックギヤ(20)と前記蓋体(6
0)の内周面に形成した内歯ギヤ(61)との噛合によ
って、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動が
阻止され、前記機枠(10)と蓋体(60)に遊嵌して
設けられた操作軸(30)を回転させることにより操作
軸(30)と一体化されたカム状板(40)及びこのカ
ム状板(40)によって駆動されるロック解除プレート
(50)を介して前記複数個のロックギヤ(20)を中
心方向に引き寄せてロックを解除し、前記機枠(10)
と蓋体(60)との相互回動を自由化するように構成し
たロック機構(100)を備え、前記機枠(10)と前
記蓋体(60)の一方をシートクッション(150)側
に取り付けると共に、他方をシートバック(160)側
に取り付けて構成した車両用シートリクライニング装置
(E)であって、前記3個のロックギヤ(20)のうち
の1つのロックギヤ(23)を径方向に分割すると共に
この分割面に向って傾斜する略谷形状のカム面(23
c)を形成し、さらに、この略谷形状のカム面(23
c)と前記カム状板(40)との間に楔部材(80)を
配置して構成され、前記カム状板(40)が前記楔部材
(80)を押圧して、前記分割されたロックギヤ(2
3)の略谷形状のカム面(23c)に圧接され、このロ
ックギヤ(23)が径方向外方に移動して前記内歯ギヤ
(61)と噛合すると共に、左右に拡開してロックギヤ
(23)の左右の側面が前記ガイド(11)の両側面に
それぞれ圧接することを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、前記楔部材(8
0)を円板状に形成したことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、前記カム状板(4
0)の各カム面(41)のうち前記分割されたロックギ
ヤ(23)と対応するカム面(41c)の前記楔部材
(80)の作動面を、前記操作軸(30)の軸心を中心
とする円弧状に形成したことを特徴としている。
【0010】そして、上記のように構成された請求項1
記載の発明においては、カム状板(40)を回動して複
数個のロックギヤ(20)を外方側に向って作動させた
際、分割されたロックギヤ(23)の略谷形状のカム面
(23c)に楔部材(80)が圧接され、このロックギ
ヤ(23)が左右に拡開してロックギヤ(23)の左右
の側面をガイド(11)の両側面にそれぞれ圧接する。
【0011】これによって、ロック時におけるロックギ
ヤ(20)のガタを阻止し、蓋体(60)の周方向のガ
タを阻止することができる。
【0012】請求項2記載の発明においては、楔部材
(80)が円板状に形成されているので、ロックギヤ
(23)の径方向外方への押圧と、左右への拡開を簡単
な構造で容易に行なうことができ、ロック機構(10
0)の作動を確実に行うことができる。
【0013】請求項3記載の発明においては、分割され
たロックギヤ(23)と対応するカム状板(40)のカ
ム面(41c)の楔部材(80)の作動面を円弧状に形
成したので、他のロックギヤ(21,22)が半噛み状
態になるのを防止してロック機構(100)の作動を確
実に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図面を参照して説明する。
【0015】なお、本実施例では、ロックギヤを3個用
いた場合を例として説明しているが、2個あるいは3個
以上用いた場合でも同様の効果を得ることができる。
【0016】この発明に係る車両用シートリクライニン
グ装置Eは、円板状の機枠10に形成した円形凹部14
の内面側を覆うと共に、機枠10の内周面に沿って回動
する蓋体60を有し、常時は機枠10内にガイド11を
介して配置した複数個、例えば3個のロックギヤ20と
蓋体60の内周面に形成した内歯ギヤ61との噛合によ
って、機枠10と蓋体60との相互回動が阻止され、機
枠10と蓋体60に遊嵌して設けられた操作軸30を回
転させることにより操作軸30と一体化されたカム状板
40及びこのカム状板40によって駆動されるロック解
除プレート50を介してロックギヤ20を中心方向に引
き寄せてロックを解除し、機枠10と蓋体60との相互
回動を自由化するように構成したロック機構100を備
えている。
【0017】また、機枠10の外側面にシートクッショ
ン150側に取り付けられるベースプレート110を、
蓋体60の外側面にシートバック160側に取り付けら
れるアームプレート120をそれぞれ取り付け、さらに
アームプレート120をフロント(F)方向に付勢する
うず巻スプリング130を取り付けて構成されている。
【0018】そして、3個のロックギヤ20のうちの1
つのロックギヤ23を径方向に分割すると共にこの分割
面に向って傾斜する略谷形状のカム面23cを形成し、
さらに、この略谷形状のカム面23cとカム状板40と
の間に楔部材80を配置して構成され、カム状板40を
回動して各ロックギヤ20を外方側に向って作動させた
際、分割されたロックギヤ23の略谷形状のカム面23
cに楔部材80が圧接され、このロックギヤ23が径方
向外方に移動して蓋体60の内歯ギヤ61と噛合すると
共に、左右に拡開してロックギヤ23の左右の側面がガ
イド11の両側面にそれぞれ圧接することにより、蓋体
60の周方向のガタを阻止するようにしてある。
【0019】さらに、上記車両用シートリクライニング
装置Eの実施例の構成を詳細に説明する。
【0020】車両用シートリクライニング装置Eは、機
枠10と、蓋体60と、ロックギヤ20と、操作軸30
と、カム状板40と、ロックスプリング70と、ロック
解除プレート50と、楔部材80とから構成されたロッ
ク機構100を備えており、機枠10の外側面にベース
プレート150が、蓋体60の外側面にアームプレート
120がそれぞれ取り付けられている。
【0021】機枠10は円板状に形成されており、その
外側面にシートクッション150側に取り付けられるベ
ースプレート110が固定されている。また、機枠10
の外周面側には、同心状に円形凹部14が形成されてい
る。
【0022】蓋体60は、円板状に形成されており、機
枠10の円形凹部14の内面側を覆うと共に、機枠10
の円形凹部14の内周面に沿って回動可能な外周面を有
するように機枠10に取り付けられている。また、蓋体
60の外周面側に形成した円形凹部の内周面には、ロッ
クギヤ20に噛合可能な内歯ギヤ61が形成されてい
る。
【0023】蓋体60の外側面には、シートバック16
0側に取り付けられるアームプレート120が固定され
ており、この蓋体60と機枠10は、リング状のカバー
体90によって外周部を挟持するように覆われており、
これにより相互に回動可能に支持されている。
【0024】ロックギヤ20は、本実施例においては、
機枠10の内面側に120度の間隔をもって放射状に配
設された略矩形状の3個のロックギヤ21,22,23
からなっている。
【0025】ロックギヤ21,22は同一形状で形成さ
れており、機枠10の内側に形成されたガイド11の内
側面に少許の間隙をもって径方向に作動するようにそれ
ぞれ挿入されている。
【0026】ロックギヤ21,22の外周面には、蓋体
60の内歯ギヤ61と同じ半径を有する円弧状部に外歯
ギヤ21a,22aがそれぞれ形成されており、機枠1
0側の側面にロック解除プレート50の後記カム溝51
に係合する略楕円状の作動突起21b,22bがそれぞ
れ突設されている。さらに、ロックギヤ21,22の外
歯ギヤ21a,22aの反対側の外周面には、カム状板
40の後記カム面41と係合可能なカム面21c,22
cがそれぞれ形成されている。
【0027】ロックギヤ23は、径方向に2分割された
左右対称のロックギヤ23A,23Bからなり、ガイド
11の内側面に少許の間隙をもって径方向に摺動するこ
とができるように、その分割面には、内方に向って開く
ように僅かに傾斜するテーパー面23dがそれぞれ形成
されている。
【0028】ロックギヤ23A,23Bの外周面には、
蓋体60の内歯ギヤ61と同じ半径を有する円弧状の外
歯ギヤ23aがそれぞれ形成されており、機枠10側の
側面には、ロック解除プレート50のカム溝51に係合
する作動突起23bがそれぞれ突設されている。このロ
ックギヤ23A,23Bの作動突起23bを重ねたもの
が、前記ロックギヤ21,22の作動突起21b,22
bと同じ略楕円状となるように形成されている。
【0029】さらに、ロックギヤ23A,23Bの外歯
ギヤ23aの反対側の外周面は、それぞれ外周側に向っ
て突出する略山形状に形成され、これによりテーパー面
23d側に傾斜する略谷形状のカム面23cが形成され
ている。
【0030】操作軸30は、機枠10及び蓋体60の中
心部にそれぞれ形成された貫通孔12,62に遊嵌され
ており、ベースプレート110及びアームプレート12
0にそれぞれ形成された支持孔112,122に遊嵌し
て挿入されている。これによって、操作軸30はロック
ギヤ20の作動方向に移動することができ、操作軸30
と一体化されたカム状板40と各ロックギヤ20とのロ
ック位置のばらつきを吸収して接合不良、すなわちロツ
ク時における半噛み状態を阻止することができる。
【0031】また、操作軸30のベースプレート110
側の外方に突出した部分には、操作レバー31が取り付
けられており、アームプレート120側の外方に突出し
た部分には、両側ロック連結用のスプライン32が形成
されている。なお、操作レバー31には、操作ノブ33
が取り付けられている。
【0032】カム状板40は、操作軸30の中間部に圧
入固定されており、外周部にロックギヤ21,22,2
3にそれぞれ形成されたカム面21c,22c,23c
と係合可能なカム面41が形成されている。このカム面
41は、120度の間隔をもって形成されたカム面41
a,41b,41cからなっている。
【0033】ロックギヤ21,22のカム面21c,2
2cと対応するカム面41a,41bは同一形状に形成
されており、ロックギヤ23のカム面23cと対応する
カム面41cは、操作軸30の軸心を中心とする円弧状
に形成されている。
【0034】また、カム状板40の機枠10側の側面に
は、操作軸30の軸心を中心とする円周上に120度の
間隔をもって3個の取付突部42が突設されている。
【0035】ロックスプリング70は、機枠10の内面
に貫通孔12を中心とする円周上に120度の間隔をも
って3個が配設されており、その基部は機枠10の内面
に形成された凸部13に係止されている。また、ロック
スプリング70の外側端は、カム状板40の外周面に形
成された係止部43にそれぞれ係止されており、このロ
ックスプリング70によりカム状板40は、常時図1中
反時計方向に回動するように付勢されている。尚、図1
及び図13においては、ロックスプリング70を1個だ
け表示し、他の2個は省略している。
【0036】ロック解除プレート50は円板状で、機枠
10の底面10a中央部に同心状に形成された円形凹部
15内に回動可能に嵌合されており、その板厚は、円形
凹部15の高さと同一又は僅か小さく設定されている。
【0037】ロック解除プレート50の中心部には、1
20度の間隔をもって3個の取付溝52が形成されてお
り、この取付溝52に、カム状板40の3個の取付突部
42が遊嵌するように設定されている。これにより、ロ
ック解除プレート50は、カム状板40、すなわち、操
作軸30と一体的に回動可能であると共に、カム状板4
0が径方向に少許移動できるように設定されている。
【0038】ロック解除プレート50の外周部側には、
ロックギヤ21,22,23の作動突起21b,22
b,23bに係合するカム溝51が120度の間隔をも
って3個形成されている。このカム溝51は、ロック解
除プレート50の中心を中心として円弧状に形成されて
おり、大径の遊嵌溝51aと、小径のロック解除用カム
溝51bとからなっている。
【0039】楔部材80は円板状に形成されており、ロ
ックギヤ23A,23Bの略谷形状のカム面23cとカ
ム状板40のカム面41Cとの間に配置されている。
【0040】そして、カム状板40を回動してロックギ
ヤ21,22,23を外方側に向って作動させた際、ロ
ックギヤ23A,23Bの略谷形状のカム面23cにカ
ム状板40のカム面41cを介して楔部材80が圧接さ
れ、これによりロックギヤ23A,23Bが径方向外方
に移動して蓋体60の内歯ギヤ61と噛合すると共に、
カム面23Cに作用する分力により、ロックギヤ23A
と23Bがそれぞれ左右に拡開して左右の側面がガイド
11の内側面にそれぞれ圧接するように設定されてい
る。
【0041】アームプレート120は、シートバック1
60側への取付部121と、うず巻スプリング130の
内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0042】この保持手段140は、アームプレート1
20の貫通孔122の下部側に設けられており、貫通孔
122の中心を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿っ
て、アームプレート120を半円状に切り起こして形成
されている。この切り起こし部141の一側端側に形成
された凹部142に、うず巻スプリング130の内側端
132が係止されており、また、うず巻スプリング13
0の外側端133は、ベースプレート110に設けた係
止ピン111に係止されている。
【0043】なお、図6において、123は前倒れスト
ッパで、アームプレート120、すなわちシートバック
160がフロント(F)方向に回動したとき、ベースプ
レート110に設けた係止ピン111に前倒れストッパ
123が当接し、これによりシートバック160のフロ
ント(F)方向への回動を規制している。
【0044】なお、本実施例に限定されることなく、上
記構造とは逆に機枠10にアームプレート120を取り
付け、蓋体60をシートクッション150側に取り付け
てもよい。
【0045】上記のように構成された車両用シートリク
ライニング装置Eにおいては、図1に示すように、ロッ
ク機構100がロックされているときは、ロックギヤ2
1,22のカム面21c,22cがカム状板40のカム
面41a,41bによりそれぞれ押圧され、外歯ギヤ2
1a,22aが蓋体60の内歯ギヤ61にそれぞれ噛合
していると共に、ロックギヤ21,22の作動突起21
b,22bがロック解除プレート50のカム溝51の遊
嵌溝51aに遊嵌している。
【0046】また、分割されたロックギヤ23A,23
Bの略谷形状のカム面23cが楔部材80を介してカム
状板40のカム面41cにより押圧され、その外歯ギヤ
23aが内歯ギヤ61に噛合していると共に、ロックギ
ヤ23A,23Bの作動突起23bがロック解除プレー
ト50のカム溝51の遊嵌溝51aに遊嵌している。
【0047】このロックギヤ23A,23Bの噛合時
に、略谷形状のカム面23cが楔部材80により圧接さ
れロックギヤ23A,23Bが左右に拡開してガイド1
1の内側面にそれぞれ圧接している。
【0048】これによって、ロック時におけるロックギ
ヤ23のガタを阻止し、蓋体60、すなわちシートバッ
ク160の周方向のガタを阻止することができる。
【0049】また、楔部材80が円板状に形成されてい
るので、ロックギヤ23の径方向外方への押圧と、左右
への拡開を簡単な構造で容易に行なうことができ、ロッ
ク機構100の作動を確実に行うことができる。
【0050】さらに、分割されたロックギヤ23と対応
するカム状板40のカム面41cの楔部材80の作動面
を円弧状に形成したので、ロック時におけるカム状板4
0の回動位置が楔部材80に関係なく、ロックギヤ2
1,22のカム面21C,22Cとカム状板40のカム
面41a,42aによって決まるため、ロックギヤ2
1,22が半噛み状態になるのを防止してロック機構1
00の作動を確実に行うことができる。
【0051】上述したロック機構100のロック状態か
ら図13に示すロック解除状態にするには、操作軸30
を図1中ロックスプリング70の付勢力に抗して時計方
向に回転させる。
【0052】すると、ロックギヤ21,22のカム面2
1c,22cとカム状板40のカム面41a,41bと
の係合及び楔部材80とカム状板40のカム面41cと
の係合がそれぞれ解かれると共に、ロックギヤ21,2
2,23の作動突起21b,22b,23bがロック解
除プレート50のカム溝51のロック解除用カム溝51
bに係合する。
【0053】これによって、ロックギヤ21,22,2
3が中心方向に移動し、各外歯ギヤ21a,22a,2
3aと内歯ギヤ61との噛合が解かれて蓋体60のロッ
クが解除され、蓋体60に取り付けられたアームプレー
ト120が、うず巻スプリング130の付勢力によりフ
ロント方向に回動する。
【0054】このロック解除状態から、再びロック状態
に復帰させるには、操作軸30を図13中反時計方向に
回転させることによって行われるものであり、その詳細
な説明は省略する。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、カム状
板(40)を回動して複数個のロックギヤ(20)を外
方側に向って作動させた際、分割されたロックギヤ(2
3)の略谷形状のカム面(23c)に楔部材(80)が
圧接され、このロックギヤ(23)が径方向外方に移動
して前記内歯ギヤ(61)と噛合すると共に、左右に拡
開してロックギヤ(23)の左右の側面をガイド(1
1)の両側面にそれぞれ圧接する。
【0056】これによって、ロック時におけるロックギ
ヤ(23)のガタを阻止し、蓋体(60)の周方向のガ
タを阻止することができる。
【0057】請求項2記載の発明においては、楔部材
(80)が円板状に形成されているので、ロックギヤ
(23)の径方向外方への押圧と、左右への拡開を簡単
な構造で容易に行なうことができ、ロック機構(10
0)の作動を確実に行うことができる。
【0058】請求項3記載の発明においては、分割され
たロックギヤ(23)と対応するカム状板(40)のカ
ム面(41c)の楔部材(80)の作動面を、円弧状に
形成したので、他のロックギヤ(21,22)が半噛み
状態になるのを防止してロック機構(100)の作動を
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係り、ロック状態における
ロック機構を一部除去して示す正面視説明図である。
【図2】同図1のII−II矢視断面説明図である。
【図3】同ロック機構の分解斜視説明図である。
【図4】同車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図である。
【図5】同図4のV −V 矢視説明図である。
【図6】同図5のVI−VI矢視説明図である。
【図7】同機枠の正面視説明図である。
【図8】同分割されたロックギヤの正面視説明図であ
る。
【図9】同カム状板の正面視説明図である。
【図10】同ロック解除プレートの正面視説明図であ
る。
【図11】同アームプレートの正面視説明図である。
【図12】同図11のXII −XII 矢視説明図である。
【図13】同ロック解除状態におけるロック機構を一部
除去して示す正面視説明図である。
【符号の説明】
10 機枠 11 ガイド 14 円形凹部 20 ロックギヤ 21 ロックギヤ 22 ロックギヤ 23 ロックギヤ 23A 分割されたロックギヤ 23B 分割されたロックギヤ 23c 略山形状のカム面 30 操作軸 40 カム状板 41 カム面 50 ロック解除プレート 60 蓋体 61 内歯ギヤ 80 楔部材 100 ロック機構 110 ベースプレート 120 アームプレート 150 シートクッション 160 シートバック E 車両用シートリクライニング装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の機枠(10)に形成した円形凹
    部(14)の内面側を覆うと共に、前記機枠(10)の
    内周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前
    記機枠(10)内にガイド(11)を介して配置した複
    数個のロックギヤ(20)と前記蓋体(60)の内周面
    に形成した内歯ギヤ(61)との噛合によって、前記機
    枠(10)と蓋体(60)との相互回動が阻止され、前
    記機枠(10)と蓋体(60)に遊嵌して設けられた操
    作軸(30)を回転させることにより操作軸(30)と
    一体化されたカム状板(40)及びこのカム状板(4
    0)によって駆動されるロック解除プレート(50)を
    介して前記複数個のロックギヤ(20)を中心方向に引
    き寄せてロックを解除し、前記機枠(10)と蓋体(6
    0)との相互回動を自由化するように構成したロック機
    構(100)を備え、前記機枠(10)と前記蓋体(6
    0)の一方をシートクッション(150)側に取り付け
    ると共に、他方をシートバック(160)側に取り付け
    て構成した車両用シートリクライニング装置(E)であ
    って、 前記複数個のロックギヤ(20)のうちの1つのロック
    ギヤ(23)を径方向に分割すると共にこの分割面に向
    って傾斜する略谷形状のカム面(23c)を形成し、さ
    らに、この略谷形状のカム面(23c)と前記カム状板
    (40)との間に楔部材(80)を配置して構成され、
    前記カム状板(40)が前記楔部材(80)を押圧し
    て、前記分割されたロックギヤ(23)の略谷形状のカ
    ム面(23c)に圧接され、このロックギヤ(23)が
    径方向外方に移動して前記内歯ギヤ(61)と噛合する
    と共に、左右に拡開してロックギヤ(23)の左右の側
    面が前記ガイド(11)の両側面にそれぞれ圧接するこ
    とを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記楔部材(80)を円板状に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用シートリクライ
    ニング装置。
  3. 【請求項3】 前記カム状板(40)の各カム面(4
    1)のうち前記分割されたロックギヤ(23)と対応す
    るカム面(41c)の前記楔部材(80)の作動面を、
    前記操作軸(30)の軸心を中心とする円弧状に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の車両用シートリクラ
    イニング装置。
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