JP4766765B2 - 車両用シートリクライニング装置及びその製造方法 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、座面となるシートクッションに対して背もたれとなるシートバックを回転可能に取り付けるための車両用シートリクライニング装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用シートリクライニング装置としては、シートクッションのベースプレートに取り付けられる機枠と、シートバックのアームプレートに取り付けられる蓋体とを相互に回転可能に連結し、機枠に揺動可能に軸着されたロックツースにおける歯と蓋体の内周面に形成した内歯ギヤとの噛合によって機枠と蓋体との相互回転を阻止し、また機枠と蓋体とを貫通して設けられた操作軸を回転させることにより、カム状板を介してロックツースを作動させ、ロックツースの歯と内歯ギヤとの噛合を解き、機枠と蓋体との相互回転を回復させるように構成したものが知られている。
【0003】
また、上記操作軸は、カム状板の回転中心孔に圧入又は異形嵌合することにより、該カム状板に一体的に連結されている。そして、操作軸には、その端部に例えばセレーション(継手部)が形成されており、このセレーションを介して例えば操作レバーが取り付けられるようになっている。なお、機枠には、カム状板を所定の方向に回転させて、ロックツースの歯を内歯ギヤに常時噛合させておくためのロックスプリングが設けられている。
【0004】
即ち、上記車両用シートリクライニング装置においては、カム状板がロックスプリングの付勢力により自動的に回転し、ロックツースの歯が内歯ギヤに常時噛合した状態になるので、機枠と蓋体との相互回転が停止して、シートバックが所定の角度に保持された状態になる。一方、操作レバーを操作すると、ロックスプリングの付勢力に反してカム状板が回転し、ロックツースの歯が内歯ギヤから離れるので、機枠と蓋体とが相互に回転可能となり、これによりシートバックがシートクッションに対して回転可能になる。そして、シートバックを所定の角度に設定した後、操作レバーを放すと、ロックスプリングの付勢力によりカム状板が自動的に回転して、ロックツースの歯が内歯ギヤに噛合するので、機枠と蓋体との相互回転が阻止され、シートバックがその設定された角度に確実に保持された状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記車両用シートリクライニング装置においては、カム状板とロックツースの当接部に形成したカム面による増幅作用を利用して、ロックツースの歯を内歯ギヤに押し付けるようになっているため、カム状板のカム面が周方向に移動する量に比べてロックツースの歯が内歯ギヤ側に移動する量は極めて微小である。このため、例えばロックツースの歯からカム面までの間の寸法に極めて僅かなバラツキしかない場合であっても、カム状板及び操作軸の回転範囲にはバラツキが生じることになる。そして、このバラツキは全ての構成部品が有しているため、歯と内歯ギヤとの噛合により停止している操作軸の回転方向の角度が装置ごとに大きく異なったものとなるので、例えばセレーションを介して操作軸に連結されている操作レバーの延在方向も大きくばらつくことになるという問題があった。
【0006】
この発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであり、操作軸の回転方向の角度のバラツキを低減することのできる車両用シートリクライニング装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、機枠(10)に形成した円形凹部(14)の内面側に嵌合すると共に、該円形凹部(14)の内周面に沿って同軸状に回転可能な蓋体(60)を有し、これらの機枠(10)及び蓋体(60)の軸方向の間に配置されたロックツース(20)及びカム状板(40)を有してなり、前記蓋体(60)は、同軸状に形成した内周面に沿って内歯ギヤ(61)を有し、前記ロックツース(20)は、前記機枠(10)に所定方向へ移動自在に取り付けられている共に、前記内歯ギヤ(61)に対向する位置にこの内歯ギヤ(61)に噛合可能な歯(21)を有し、前記カム状板(40)は、このカム状板(40)の回転中心孔(42)を中心として一方向に回転することにより、前記ロックツース(20)を移動させて歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させたり、他方向に回転することによりその噛合を解除させたりするようになっており、前記機枠(10)及び蓋体(60)は、その一方がシートクッション(150)側に連結され、他方がシートバック(160)側に連結された状態で、前記ロックツース(20)の歯(21)が内歯ギヤ(61)に噛合することにより、シートバック(160)をシートクッション(150)に対して所定の角度に保持するようになっており、前記カム状板(40)の回転中心孔(42)には、操作軸(30)が圧入により固定されるようになっており、この操作軸(30)は、外部との回転力の伝達を行うための継手部を有し、カム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終えた状態で、かつ、この継手部における回転方向の所定の位置が前記機枠(10)の所定の位置に合わされた状態で、前記カム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入されるようになっていることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、ロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させるようにカム状板(40)を回転付勢するロックスプリング(70)を有し、このロックスプリング(70)の付勢力によるカム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終え、かつ操作軸(30)の継手部における回転方向の所定の位置と機枠(10)の所定の位置と合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入するようになっていることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、機枠(10)及び蓋体(60)の一方をシートクッション(150)における幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ配置して連結すると共に、他方をシートバック(160)における幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ連結し、左右両側の操作軸(30)をそれぞれの継手部を介してシャフト(50)で連結したことを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、操作軸(30)の継手部とシャフト(50)とは、回転方向に所定の角度の遊びが生じるようにして連結されていることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、機枠(10)と、この機枠(10)に回転可能に取り付けられ、同軸状に形成した内周面に沿って内歯ギヤ(61)を有する蓋体(60)と、前記機枠(10)に所定方向へ移動自在に取り付けられ、前記内歯ギヤ(61)に対向する位置にこの内歯ギヤ(61)に噛合可能な歯(21)を有するロックツース(20)と、このロックツース(20)を移動させて、歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させたり、その噛合を解除させたりすることが可能な回転式のカム状板(40)と、このカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入され、外部回転力の伝達を行うための継手部を有する操作軸(30)とを備え、前記機枠(10)及び蓋体(60)の一方をシートクッション(150)側に連結し、他方をシートバック(160)側に連結した状態で、前記ロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)における異なる位置に噛合させることによりシートバック(160)の傾きを変更するようになっており、前記操作軸(30)は、前記機枠(10)、ロックツース(20)、カム状板(40)及び蓋体(60)を全て組み立てた後に、前記ロックツース(20)の歯(21)が内歯ギヤ(61)に噛合し終わるまでカム状板(40)を回転した状態で、かつ、前記継手部における回転方向の所定の位置を機枠(10)の所定の位置に合わせた状態で、カム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入することを特徴とする方法を採用している。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、ロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させるようにカム状板(40)を回転付勢するロックスプリング(70)を備え、このロックスプリング(70)の付勢力によりカム状板(40)を、ロックツース(20)の歯(21)が内歯ギヤ(61)に噛合し終わるまで回転した後、操作軸(30)の継手部における回転方向の所定の位置と機枠(10)の所定の位置と合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入することを特徴とする方法を採用している。
【0013】
そして、上記のように構成された請求項1記載の発明においては、継手部における回転方向の所定の位置を機枠(10)における所定の位置に合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入するようになっているので、機枠(10)に対する操作軸(30)の回転方向の角度が一定になる。即ち、カム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終え、これによりカム状板(40)が停止した時点で、上述のように回転中心孔(42)に操作軸(30)を圧入することにより、ロック時における操作軸(30)の回転方向の位置、即ち操作軸(30)の角度を一定にすることができる。従って、例えば操作レバーを操作軸(30)の継手部に取り付けた場合には、その操作レバーの延在方向を常に一定にすることができる。
【0014】
また、カム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終え、かつ操作軸(30)の継手部における回転方向の所定の位置と機枠(10)の所定の位置と合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入するようになっているので、例えば機枠(10)をシートクッション(150)側に連結したものであれば、シートバック(160)が停止した状態において、操作軸(30)がシートクッション(150)に対して常に一定の角度で停止した状態になる。即ち、操作軸(30)に例えば操作レバーを取り付けた場合にはその操作レバーがシートクッション(150)に対して常に一定の角度で停止した状態になる。
請求項2記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0015】
請求項3記載の発明においては、機枠(10)及び蓋体(60)の一方をシートクッション(150)における左右両側の各位置にそれぞれ配置して連結し、他方をシートバック(160)における左右両側の各位置にそれぞれ連結しているので、シートバック(160)を左右の各位置で所定の角度に確実かつ安全に保持することができる。
【0016】
また、左右に位置する操作軸(30)は機枠(10)を基準にして継手部の回転方向の位置が一定になるので、それぞれの継手部を介して操作軸(30)にシャフト(50)を容易に連結することができる。即ち、継手部を例えばセレーションや四角形等の多角形断面状に形成したものにあっては、左右の継手部の回転方向の位置がずれてしまうと、これらの継手部に正確に嵌合するように形成したシャフト(50)側の継手部が各操作軸(30)の継手部に嵌合することができなくなる。このため、軸受部の継手部と、この継手部に嵌合するシャフト(50)の継手部との回転方向の遊びは、従来においては組立上の理由から大きく設定する必要があった。しかし、この発明では、左右の継手部の回転方向の位置、即ち角度がずれることがないので、上記遊びを小さくしても、各継手部とシャフト(50)とを容易に連結することができる。
【0017】
従って、例えば右側の一方の操作軸(30)のみを回転した際の、左右両側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合及び噛合解除のタイミングのずれやばらつきを小さくすることができる。よって、シートバック(160)の角度を設定する際のフィーリングが向上するという利点がある。
【0018】
ただし、上述した各継手部とシャフト(50)との回転方向の遊びがあまりにも小さくなりすぎると、例えばシートクッション(150)の左側などの一方の側にベルトアンカなどが取り付けられ、そのベルトアンカから大きな力が作用した場合、シートクッション150の強度メンバー等の弾性変形によりその一方の側の操作軸(30)が回転して、その回転がシャフト(50)を介して他方の側の操作軸(30)に伝わり、同他方の側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合が解除されてしまうというような不具合を生じることが有り得る。このため、上述した回転方向の遊びは最小限の範囲で設けることが好ましい。しかし、この発明においては、その最小限の範囲の遊びに加えて、従来必要であった組立上の遊びを加わえる必要がないので、シートバック(160)の角度を設定する際のフィーリングが悪化するのを防止する上で効果がある。
【0019】
請求項4記載の発明においては、左右の各操作軸(30)の継手部とシャフト(50)とが回転方向に所定の角度の遊びが生じるようにして連結されているので、例えばシートクッション(150)の左側などの一方の側にベルトアンカなどから大きな力が作用し、その際の弾性変形によりその一方の側の操作軸(30)が回転してその回転がシャフト(50)を介して他方の側の操作軸(30)に伝わり、同他方の側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合が解除されるのを防止することができる。ただし、上記遊びの範囲は他方の側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合が解除されるのを防止するための最小限の範囲に抑えることができるので、シートバック(160)を回転自由にするなどの際のフィーリングが悪化するのを防止することができる。
【0020】
請求項5記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0021】
請求項6記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を実施例に基づき、図1〜図8を参照して説明する。
【0023】
この実施例で示す車両用シートリクライニング装置Eは、機枠10に形成した円形凹部14の内面側に嵌合すると共に、円形凹部14の内周面に沿って同軸状に回転可能な蓋体60を有し、これらの機枠10及び蓋体60の軸方向の間に配置された揺動式のロックツース20及び回転式のカム状板40を有している。
【0024】
蓋体60には、内周面に沿う互いに対向する2ヶ所の位置に内歯ギヤ61が形成されている。ロックツース20は、機枠10における2ヶ所の位置に揺動自在に取り付けられている共に、上記各内歯ギヤ61に対向する位置にその内歯ギヤ61に噛合可能な外歯ギヤ(歯)21を有している。カム状板40は、このカム状板40の回転中心孔42を中心にして一方向(反時計方向)に回転することにより、2つの各ロックツース20を半径方向外側に押して外歯ギヤ21を内歯ギヤ61に噛合させたり、他方向(時計方向)に回転することによりその噛合を解除させたりするようになっている。
【0025】
また、機枠10及び蓋体60は、その一方がシートクッション150側に連結され、他方がシートバック160側に連結された状態で、前記ロックツース20の外歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合することにより、シートバック160をシートクッション150に対して所定の角度に保持するようになっている。なお、この実施例では、機枠10をシートクッション150側における幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ配置して固定すると共に、蓋体60をシートバック160側における幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ固定し、左右両側の操作軸30を後述するセレーション(継手部)32を介して円筒状のシャフト50で連結するようになっている。
【0026】
カム状板40の回転中心孔42には、操作軸30が圧入により固定されるようになっており、この操作軸30は、外部との回転力の伝達を行うためのセレーション32、34を有し、このセレーション32、34における回転方向の所定の位置が機枠10の所定の位置に合わされた状態で、カム状板40の回転中心孔42に圧入されるようになっている。なお、セレーション32は、シャフト50の内面に形成したセレーション(継手部)51に噛み合うように形成されたものであり、セレーション34は、操作レバー31の連結孔に形成されたセレーション35に噛み合うように形成されている。また、これらのセレーション32、34は、凹凸の位置や形状が周方向において一致したものとなっている。
【0027】
また、操作軸30は、カム状板40の回転によりロックツース20の外歯ギヤ21を内歯ギヤ61に噛合し終え、かつ操作軸30のセレーション32、34における回転方向の所定の位置と機枠10の所定の位置と合わせた状態で、その圧入軸部30aをカム状板40の回転中心孔42に圧入するようになっている。回転中心孔42にはセレーション42aが形成されているが、このセレーション42aは、操作軸30の圧入軸部30aを圧入する際の力を軽減すると共に、圧入後の圧入軸部30aをより強固に保持する上で役立つようになっている。
【0028】
更に、シートの左右に配置された各操作軸30のセレーション32とシャフト50のセレーション51とは、回転方向に所定の角度の遊びが生じる噛み合いをもって連結されるようになっている。この遊びは、例えばシートクッション150の左側などの一方の側にベルトアンカなどから大きな力が作用し、その際のシートクッション150の強度メンバ等の弾性変形によりその一方の側の操作軸30が回転してその回転がシャフト50を介して他方の側の操作軸30に伝わり、同他方の側の外歯ギヤ21と内歯ギヤ61との噛合が解除されるのを防止することができる最小限の量に設定されている。
【0029】
以下、上記構成についてさらに詳細に説明する。
【0030】
機枠10は、その外側面がシートクッション150の強度メンバの一部を構成するベースプレート110に溶接やボルト等で固定され、蓋体60は、その外側面がシートバック160の強度メンバの一部を構成するアームプレート120に溶接やボルト等で固定されるようになっている。また、機枠10及び蓋体60と同軸状の位置には、アームプレート120をフロント(F)方向に付勢して、シートバック160を前方に倒すためのうず巻スプリング130が装着されている。
【0031】
機枠10は、全体として円板状に形成されたものであって、円形状の内周面14aを外周近傍位置に同軸状に形成することにより、円形凹部14を有するように構成したものである。また、機枠10には、その軸心位置に、操作軸30を挿通するための回転中心孔17が形成されている。
【0032】
また、円形凹部14の底面からは、第1ガイド凸部11A、第2ガイド凸部11B、凸部13、軸部16が2つずつ突設されている。軸部16は、ロックツース20を揺動自在に支持するようになっている。第1ガイド凸部11Aは、軸部16回りに揺動するロックツース20の第1外周面27を摺動自在に案内するガイド面11aを有しており、第2ガイド凸部11Bは、同じく軸部16回りに揺動するロックツース20の第2外周面28を摺動自在に案内するガイド面11bを有している。第1外周面27、第2外周面28、ガイド面11a、11bは、軸部16によるロックツース20の回転中心に対して同軸状の円弧状に形成されている。
【0033】
凸部13は、一方の第1ガイド凸部11Aと他方の第2ガイド凸部11Bとの間、及び他方の第1ガイド凸部11Aと一方の第2ガイド凸部11Bとの間に配置されており、ロックスプリング70の基部70aを保持するようになっている。
【0034】
ロックスプリング70は、うず巻スプリング状に形成されており、カム状板40を、図1において反時計方向に回転するように付勢するようになっている。また、ロックスプリング70は、カム状板40を反時計方向に回転させることにより、ロックツース20の外歯ギヤ21を内歯ギヤ61に常時噛合させるように付勢するようになっている。
【0035】
蓋体60も、機枠10と同様に円板状に形成されたものであり、機枠10の内周面14aに回転自在に嵌合するリム部60aの内周面に沿って、上述した内歯ギヤ61が設けられている。この蓋体60には、その軸心位置に、操作軸30を挿通するための回転中心孔62が形成されている。
【0036】
また、蓋体60及び機枠10は、その外周部がリング状のホルダ80によって挟持するように覆われており、これにより軸方向に分離されることなく相互に回転可能に保持されている。
【0037】
ロックツース20は、軸部16の一方の側であって内歯ギヤ61に対向する部分に上述した外歯ギヤ21を有し、また、この外歯ギヤ21の背面側にカム状板40のロックカム面41から力を受ける被ロックカム面25を有している。即ち、ロックツース20は、その被ロックカム面25でロックカム面41から力を受けることにより、軸部16を中心にして時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合するようになっている。
【0038】
外歯ギヤ21は、軸部16に接近した位置まで形成され、この外歯ギヤ21と、内歯ギヤ61の歯は、その圧力角を60〜90°に設定されている。しかも、外歯ギヤ21は、軸部16側の歯の高さを、他の歯の高さと比較して低く形成すると共に、軸部16側の歯の歯先円の半径を、他の歯の歯先円の半径よりも大きく形成してある。
【0039】
また、軸部16を挟んで外歯ギヤ21とは反対側の外周面22は、内歯ギヤ61と干渉しないように扁平に切断されている。この外周面22の背面側にカム状板40のロック解除カム面44から力を受ける被ロック解除カム面26を有している。即ち、ロックツース20は、その被ロック解除カム面26でロック解除カム面44から力を受けることにより、反時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61から離れるようになっている。
【0040】
操作軸30は、機枠10及び蓋体60のそれぞれの回転中心孔17,62に遊嵌されており、ベースプレート110及びアームプレート120にそれぞれ形成された支持孔112,122にも遊嵌により挿通されている。また、操作軸30は、そのセレーション35がベースプレート110の外方に突出し、セレーション32がアームプレート120の外方に突出している。なお、セレーション35に取り付けられた操作レバー31には、更に操作ノブ33が取り付けられている。
【0041】
カム状板40は、その回転中心孔42に操作軸30の圧入軸部30aを圧入により固定するようになっており、外周面には上述したロックカム面41、ロック解除カム面44がそれぞれ2つずつ形成されている。更に、カム状板40の外周面には、ロックスプリング70の外側端70bが係止する係止部43が形成されている。
【0042】
ロックスプリング70は、うず巻スプリングによって構成されており、その基部70aが凸部13によって保持され、その外側端70bがカム状板40の係止部43に係止して、カム状板40を図1において反時計方向に回転させるべく該カム状板40に付勢力を付すようになっている。なお、カム状板40は、軸対称の2ヶ所の位置に設けられた係止部43を介して、2つのロックスプリング70からの付勢力を接線方向に効率よく受けるようになっている。
【0043】
アームプレート120は、シートバック160側への取付部121と、うず巻スプリング130の内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0044】
この保持手段140は、アームプレート120の回転中心孔122の下部側に設けられており、回転中心孔122を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿って、アームプレート120を半円状に切り起こして形成されている。この切り起こし部141の一側端側に形成された凹部(図示せず)にうず巻スプリング130の内側端132が係止されている。
【0045】
また、うず巻スプリング130の外側端133は、ベースプレート110に設けた係止ピン111に係止されている。そして、このうず巻スプリング130によりアームプレート120は常時フロント(F)方向に回転するように付勢されている。
【0046】
なお、図8において、123は前倒れストッパで、アームプレート120、すなわちシートバック160がフロント(F)方向に回転したとき、ベースプレート110の係止ピン111に前倒れストッパ123が当接し、これによりシートバック160のフロント(F)方向の回転を規制している。また、本実施例に限られるのではなく上記構造とは逆に機枠10にアームプレート120を取り付け、蓋体60をシートクッション150側に取り付けても良い。
【0047】
つぎに、上述した車両用シートリクライニング装置Eの作用、効果等について説明する。
【0048】
車両用シートリクライニング装置Eを組み立てるには、まず機枠10側にカム状板40及びロックスプリング70を設置する。この状態ではロックスプリング70の付勢力によりロックスプリング70の外側端70bが第1ガイド凸部11Aに係合しており、カム状板40の係止部43とは係合していない。
【0049】
次に、カム状板40の回転中心孔42に形成したセレーション42aに噛合するセレーションを有するシャフト状の保持具(図示せず)を用いて、カム状板40を時計方向に回転させ、これによってカム状板40の係止部43にロックスプリング70の外側端70bが係合することになり、この状態でロックツース20を機枠10側に設置した上で、機枠10の円形凹部14に蓋体60を嵌合する。即ち、保持具のセレーション部を回転中心孔42に挿入して時計方向に回転した状態では、ロック解除カム面44、被ロック解除カム面26を介してロックツース20が反時計方向に回転し、外歯ギヤ21が仮想上の蓋体60の内歯ギヤ61の位置より半径方向の内側に移動することになる。そこで、機枠10の内周面14aとロックツース20の外歯ギヤ21との間にリム部60aを挿入するようにして、蓋体60を機枠10の円形凹部14に嵌合する。その後、保持具に作用させていた力を抜くことにより、ロックスプリング70の付勢力により、カム状板40を介して、ロックツース20が時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合した状態になる。即ち、ロックツース20は、外歯ギヤ21が内歯ギヤ61に噛合し終わるまで時計方向に揺動する。蓋体60を組み付けた後は、保持具を取り外す。
【0050】
次に、機枠10及び蓋体60の外周部をホルダ80で覆う。これにより、機枠10及び蓋体60は、軸方向に分離されることなく相互に回転可能に支持された状態になる。
【0051】
このようにして、機枠10、ロックツース20、カム状板40、蓋体60、ロックスプリング70、ホルダ80を全て組み立てた後に、セレーション32、4部における回転方向の所定の位置を機枠10の所定の位置に合わせた状態で、操作軸30の圧入軸部30aをカム状板40の回転中心孔42に圧入する。
【0052】
このようにして組立が完成した車両用シートリクライニング装置Eは、シートの左右両側の位置に組み付けられることになる。この組み付けの際に、各操作軸30のセレーション32にシャフト50のセレーション51を嵌合させる。
【0053】
また、運転席の場合には、シートの右側(ドア側)に位置する操作軸30のセレーション34に操作レバー31のセレーション35を嵌合させて、ボルト(図示せず)等により、操作レバー31を操作軸30に固定する。また、助手席の場合には、シートの左側(ドア側)に位置する操作軸30に操作レバー31を取り付ける。
【0054】
このようにしてシートに組み付けられた車両用シートリクライニング装置Eにおいては、通常時は図1に示すように、カム状板40がロックスプリング70の付勢力により反時計方向に回転しているので、ロックカム面41によってロックツース20の被ロックカム面25が押圧され、ロックツース20が軸部16を介して時計方向に揺動し、外歯ギヤ21が蓋体60の内歯ギヤ61に噛合した状態になっている。即ち、シートバック160の回転が阻止された状態になっている。
【0055】
一方、操作レバー31の操作ノブ33を操作して操作軸30を時計方向に回転させると、カム状板40のロックカム面41とロックツース20の被ロックカム面25との係合が解かれると共に、ロック解除カム面44がロックツース20の被ロック解除カム面26を押圧することになる。
【0056】
このため、ロックツース20は、軸部16を中心として反時計方向に揺動し、外歯ギヤ21と蓋体60の内歯ギヤ61との噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体60に取り付けられたアームプレート120,すなわちシートバック160がうず巻スプリング130の付勢力によりフロント(F)方向に回転する。
【0057】
このロック解除状態から再びロック状態に復帰させるには、所望するシートバック160の傾動位置で把持している操作ノブ33を放す操作を行う。そうすると、ロックスプリング70の付勢力によりカム状板40が反時計方向に回転し、これによりロックツース20が時計方向に回転し、その外歯ギヤ21が内歯ギヤ61と噛合してロック状態となる。
【0058】
そして、上記車両用シートリクライニング装置Eによれば、セレーション32、34における回転方向の所定の位置を機枠10における所定の位置に合わせた状態で、操作軸30の圧入軸部30aをカム状板40の回転中心孔42に圧入するようになっているので、機枠10に対する操作軸30の回転方向の角度が一定になる。即ち、カム状板40の回転によりロックツース20の歯21を内歯ギヤ61に噛合し終え、これによりカム状板40が停止した時点で、上述のように回転中心孔42に操作軸30を圧入することにより、ロック状態における操作軸30の回転方向の位置、即ち操作軸30の角度を一定にすることができる。そして、機枠10がシートクッション150側に固定されているので、操作レバー31の延在方向がシートクッション150に対して常に一定になり、見栄えが良くなるという利点がある。
【0059】
また、機枠10をシートクッション150における左右両側の各位置に連結し、蓋体60をシートバック160における左右両側の各位置に連結しているので、シートバック160を左右の各位置で所定の角度に確実かつ安全に保持することができる。
【0060】
更に、左右に位置する操作軸30は機枠10を基準にしてセレーション32の回転方向の位置が一定になるので、それぞれのセレーション32を介して操作軸30にシャフト50を容易に連結することができる。即ち、左右の操作軸30のセレーション32の回転方向の位置、即ち角度がずれることがないので、これらの操作軸30のセレーション32とシャフト50のセレーション51との回転方向の遊びを小さくしても、操作軸30のセレーション32とシャフト50のセレーション51とを容易に嵌合することができる。
【0061】
従って、例えば運転席でいえば、右側の操作レバー31を操作した際の、左右両側の歯21と内歯ギヤ61との噛合及び噛合解除のタイミングのずれやばらつきを小さくすることができる。よって、シートバック160の角度を設定する際のフィーリングが向上するという利点がある。
【0062】
ただし、上述した操作軸30のセレーション32とシャフト50のセレーション51との回転方向の遊びがあまりにも小さくなりすぎると、例えばシートクッション150の左側などの一方の側にベルトアンカなどが取り付けられ、そのベルトアンカから大きな力が作用した場合、シートクッション150の強度メンバー等の弾性変形によりその一方の側の操作軸30が回転して、その回転がシャフト50を介して他方の側の操作軸30に伝わり、同他方の側の歯21と内歯ギヤ61との噛合が解除されてしまうというような不具合を生じることが有り得る。このため、上述した回転方向の遊びは最小限の範囲で設けることが好ましい。しかし、その最小限の範囲の遊びに加えて、従来必要であった組立上の遊びを加わえる必要がないので、シートバック160の角度を設定する際のフィーリングが悪化するのを最小限に抑えることができる。
【0063】
また、ロックツース20が、機枠10に突設された軸部16と2つの円弧状ガイド面11a,11bにより回転可能に支持されているため、衝突等によりシートバック160に作用した負荷がロックツース20に作用しても軸部16と一方の円弧状ガイド面で支持することができ、受け面を大きくできるので負荷による圧壊荷重を高くでき、強度を大幅に向上することができる。
【0064】
なお、上記実施例では、ロックツース20、軸部16、第1ガイド凸部11A、第2ガイド凸部11B、ロックスプリング70、凸部を2セット設けるように構成したが、これらのものは、1セット、あるいは3セット以上の複数セット設けるように構成してもよい。
【0065】
また、車両用シートリクライニング装置Eをシートの左右両側に設けるように構成したが、この車両用シートリクライニング装置Eは、シートの一方の側に設けるように構成してもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の発明においては、継手部における回転方向の所定の位置を機枠(10)における所定の位置に合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入するようになっているので、機枠(10)に対する操作軸(30)の回転方向の角度が一定になる。即ち、カム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終え、これによりカム状板(40)が停止した時点で、上述のように回転中心孔(42)に操作軸(30)を圧入することにより、停止時における操作軸(30)の回転方向の位置、即ち操作軸(30)の角度を一定にすることができる。従って、例えば操作レバーを操作軸(30)の継手部に取り付けた場合には、その操作レバーの延在方向を常に一定にすることができる。
【0067】
また、カム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終え、かつ操作軸(30)の継手部における回転方向の所定の位置と機枠(10)の所定の位置と合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入するようになっているので、例えば機枠(10)をシートクッション(150)側に連結したものであれば、シートバック(160)が停止した状態において、操作軸(30)がシートクッション(150)に対して常に一定の角度で停止した状態になる。即ち、操作軸(30)に例えば操作レバーを取り付けた場合にはその操作レバーがシートクッション(150)に対して常に一定の角度で停止した状態になる。
請求項2記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0068】
請求項3記載の発明においては、機枠(10)及び蓋体(60)の一方をシートクッション(150)における左右両側の各位置にそれぞれ配置して連結し、他方をシートバック(160)における左右両側の各位置にそれぞれ連結しているので、シートバック(160)を左右の各位置で所定の角度に確実かつ安全に保持することができる。
【0069】
また、左右に位置する操作軸(30)は機枠(10)を基準にして継手部の回転方向の位置が一定になるので、それぞれの継手部を介して操作軸(30)にシャフト(50)を容易に連結することができる。即ち、継手部を例えばセレーションや四角形等の多角形断面状に形成したものにあっては、左右の継手部の回転方向の位置がずれてしまうと、これらの継手部に正確に嵌合するように形成したシャフト(50)側の継手部が各操作軸(30)の継手部に嵌合することができなくなる。このため、軸受部の継手部と、この継手部に嵌合するシャフト(50)の継手部との回転方向の遊びは、従来においては組立上の理由から大きく設定する必要があった。しかし、この発明では、左右の継手部の回転方向の位置、即ち角度がずれることがないので、上記遊びを小さくしても、各継手部とシャフト(50)とを容易に連結することができる。
【0070】
従って、例えば右側の一方の操作軸(30)を回転した際の、左右両側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合及び噛合解除のタイミングのずれやばらつきを小さくすることができる。よって、シートバック(160)の角度を設定する際のフィーリングが向上するという利点がある。
【0071】
ただし、上述した各継手部とシャフト(50)との回転方向の遊びがあまりにも小さくなりすぎると、例えばシートクッション(150)の左側などの一方の側にベルトアンカなどが取り付けられ、そのベルトアンカから大きな力が作用した場合、シートクッション150の強度メンバー等の弾性変形によりその一方の側の操作軸(30)が回転して、その回転がシャフト(50)を介して他方の側の操作軸(30)に伝わり、同他方の側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合が解除されてしまうというような不具合を生じることが有り得る。このため、上述した回転方向の遊びは最小限の範囲で設けることが好ましい。しかし、この発明においては、その最小限の範囲の遊びに加えて、従来必要であった組立上の遊びを加わえる必要がないので、シートバック(160)の角度を設定する際のフィーリングが悪化するのを防止する上で効果がある。
【0072】
請求項4記載の発明においては、左右の各操作軸(30)の継手部とシャフト(50)とが回転方向に所定の角度の遊びが生じるようにして連結されているので、例えばシートクッション(150)の左側などの一方の側にベルトアンカなどから大きな力が作用し、その際の弾性変形によりその一方の側の操作軸(30)が回転してその回転がシャフト(50)を介して他方の側の操作軸(30)に伝わり、同他方の側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合が解除されるのを防止することができる。ただし、上記遊びの範囲は他方の側の歯(21)と内歯ギヤ(61)との噛合が解除されるのを防止するための最小限の範囲に抑えることができるので、シートバック(160)を回転自由にするなどの際のフィーリングが悪化するのを防止することができる。
【0073】
請求項5記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0074】
請求項6記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る車両用シートリクライニング装置を示す要部正面視説明図である。
【図2】同車両用シートリクライニング装置の要部側断面図である。
【図3】同車両用シートリクライニング装置のロックツースを示す正面視拡大説明図である。
【図4】同車両用シートリクライニング装置を示す図であって、図3の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。
【図5】同車両用シートリクライニング装置の要部分解斜視説明図である。
【図6】同車両用シートリクライニング装置の正面視説明図である。
【図7】同車両用シートリクライニング装置を示す図であって、図6のVII-VII矢視説明図である。
【図8】同車両用シートリクライニング装置を示す図であって、図7のVIII−VIII矢視説明図である。
【符号の説明】
10 機枠
14 円形凹部
20 ロックツース
21 外歯ギヤ(歯)
30 操作軸
32、34 セレーション(継手部)
40 カム状板
42 回転中心孔
50 シャフト
60 蓋体60
61 内歯ギヤ
150 シートクッション
160 シートバック
E 車両用シートリクライニング装置

Claims (6)

  1. 機枠(10)に形成した円形凹部(14)の内面側に嵌合すると共に、該円形凹部(14)の内周面に沿って同軸状に回転可能な蓋体(60)を有し、これらの機枠(10)及び蓋体(60)の軸方向の間に配置されたロックツース(20)及びカム状板(40)を有してなり、
    前記蓋体(60)は、同軸状に形成した内周面に沿って内歯ギヤ(61)を有し、
    前記ロックツース(20)は、前記機枠(10)に所定方向へ移動自在に取り付けられている共に、前記内歯ギヤ(61)に対向する位置にこの内歯ギヤ(61)に噛合可能な歯(21)を有し、
    前記カム状板(40)は、このカム状板(40)の回転中心孔(42)を中心として一方向に回転することにより、前記ロックツース(20)を移動させて歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させたり、他方向に回転することによりその噛合を解除させたりするようになっており、
    前記機枠(10)及び蓋体(60)は、その一方がシートクッション(150)側に連結され、他方がシートバック(160)側に連結された状態で、前記ロックツース(20)の歯(21)が内歯ギヤ(61)に噛合することにより、シートバック(160)をシートクッション(150)に対して所定の角度に保持するようになっており、
    前記カム状板(40)の回転中心孔(42)には、操作軸(30)が圧入により固定されるようになっており、
    この操作軸(30)は、外部との回転力の伝達を行うための継手部を有し、カム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終えた状態で、かつ、この継手部における回転方向の所定の位置が前記機枠(10)の所定の位置に合わされた状態で、前記カム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入されるようになっていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. ロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させるようにカム状板(40)を回転付勢するロックスプリング(70)を有し、このロックスプリング(70)の付勢力によるカム状板(40)の回転によりロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合し終え、かつ操作軸(30)の継手部における回転方向の所定の位置と機枠(10)の所定の位置と合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入するようになっていることを特徴とする請求項1記載の車両用シートリクライニング装置。
  3. 機枠(10)及び蓋体(60)の一方をシートクッション(150)における幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ配置して連結すると共に、他方をシートバック(160)における幅方向の左右両側の各位置にそれぞれ連結し、左右両側の操作軸(30)をそれぞれの継手部を介してシャフト(50)で連結したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用シートリクライニング装置。
  4. 操作軸(30)の継手部とシャフト(50)とは、回転方向に所定の角度の遊びが生じるようにして連結されていることを特徴とする請求項3記載の車両用シートリクライニング装置。
  5. 機枠(10)と、この機枠(10)に回転可能に取り付けられ、同軸状に形成した内周面に沿って内歯ギヤ(61)を有する蓋体(60)と、前記機枠(10)に所定方向へ移動自在に取り付けられ、前記内歯ギヤ(61)に対向する位置にこの内歯ギヤ(61)に噛合可能な歯(21)を有するロックツース(20)と、このロックツース(20)を移動させて、歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させたり、その噛合を解除させたりすることが可能な回転式のカム状板(40)と、このカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入され、外部回転力の伝達を行うための継手部を有する操作軸(30)とを備え、前記機枠(10)及び蓋体(60)の一方をシートクッション(150)側に連結し、他方をシートバック(160)側に連結した状態で、前記ロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)における異なる位置に噛合させることによりシートバック(160)の傾きを変更するようになっており、
    前記操作軸(30)は、前記機枠(10)、ロックツース(20)、カム状板(40)及び蓋体(60)を全て組み立てた後に、前記ロックツース(20)の歯(21)が内歯ギヤ(61)に噛合し終わるまでカム状板(40)を回転した状態で、かつ、前記継手部における回転方向の所定の位置を機枠(10)の所定の位置に合わせた状態で、カム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入することを特徴とする車両用シートリクライニング装置の製造方法。
  6. ロックツース(20)の歯(21)を内歯ギヤ(61)に噛合させるようにカム状板(40)を回転付勢するロックスプリング(70)を備え、このロックスプリング(70)の付勢力によりカム状板(40)を、ロックツース(20)の歯(21)が内歯ギヤ(61)に噛合し終わるまで回転した後、操作軸(30)の継手部における回転方向の所定の位置と機枠(10)の所定の位置と合わせた状態で、操作軸(30)をカム状板(40)の回転中心孔(42)に圧入することを特徴とする請求項5記載の車両用シートリクライニング装置の製造方法。
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