JP2002100816A - 熱電冷却装置 - Google Patents

熱電冷却装置

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JP2002100816A
JP2002100816A JP2000288382A JP2000288382A JP2002100816A JP 2002100816 A JP2002100816 A JP 2002100816A JP 2000288382 A JP2000288382 A JP 2000288382A JP 2000288382 A JP2000288382 A JP 2000288382A JP 2002100816 A JP2002100816 A JP 2002100816A
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thermoelectric
cooling device
thermoelectric module
module
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Osao Kido
長生 木戸
Shinji Fujimoto
眞嗣 藤本
Hideo Nishibatake
秀男 西畠
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Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はペルチェ効果を有する熱電モジュー
ルを使用した熱電冷却装置に関するものである。 【解決手段】 吸熱面と放熱面とを有し電流を流すこと
により前記放熱面が加熱され前記吸熱面が冷却される熱
電モジュールと、前記熱電モジュールを内包し、前記熱
電モジュールを除いた空間の少なくとも一部がほぼ真空
状態に保たれ、前記熱電モジュールの吸熱面と放熱面が
熱的に接触した外郭を持つ熱電冷却装置である。これに
より熱電モジュール周囲からの熱リークをコンパクトな
領域で抑えて、従来必要であった厚さ調整用のブロック
などを無くし、熱電冷却装置の冷却効率を高めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はペルチェ効果を有す
る熱電モジュールを使用した熱電冷却装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、フロンガスのオゾン層破壊作用が
地球的な問題となり、フロンガスを使用しない冷却装置
の開発が急がれている。そしてフロンガスを使用しない
冷却装置の一つとして、熱電モジュールを使用した冷却
装置が注目されている。
【0003】ここで熱電モジュールとは、ペルチェ(Pe
ltier)モジュール、サーモモジュール又は熱電素子とし
て知られているものであり、二つの伝熱面を有し、電流
を流すことにより一方の伝熱面が加熱され、他方の伝熱
面が冷却される機能を持つ部材である。すなわち熱電モ
ジュールでは、一方の面が放熱面として機能し、他方が
吸熱面として機能する。
【0004】熱電モジュールを使用した冷却装置は、例
えば特開平7−176796号公報に開示されている。
【0005】以下、図面を参照しながら上記従来の熱電
冷却装置について説明する。
【0006】図9は特開平7−176796号公報に開
示された発明の熱電冷却装置の断面図を示している。図
9において、1は熱電モジュールで、両側に放熱面1a
と吸熱面1bとをほぼ平行に有する。2は複数のフィン
2aを備えた放熱用ヒートシンクで、フィン2aの背面
側が熱電モジュール1の放熱面1aと熱的に接合されて
いる。3は複数のフィン3aを備えた冷却用ヒートシン
クで、フィン3aの背面側がブロック4を介して熱電モ
ジュール1の吸熱面1bと熱的に接合されている。
【0007】以上のように構成された従来の熱電冷却装
置を冷蔵庫等に用いる一般的な場合には、庫内側と庫外
側を分ける断熱壁の一部に貫通穴を設け、放熱用ヒート
シンクが庫外側に、また冷却用ヒートシンクが庫内側に
位置するように貫通穴を挟んで取り付けられる。図9に
おいて、5は断熱壁であり、断熱壁5に設けられた貫通
部分に熱電モジュール1とブロック4が挿入され、断熱
壁5の両側に放熱用ヒートシンク2と冷却用ヒートシン
ク3が突出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術は、庫外側から庫内側への熱侵入量を抑えるため
に、断熱壁5に設ける貫通穴を最小限に抑える必要があ
る。また、放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒートシンク
3は、熱交換する気流の熱伝達率の低さから、伝熱面積
を拡大するために平面方向の大きさを熱電モジュール1
よりも大きくする必要があり、さらに熱電モジュール1
への電気入力の分だけ冷却量よりも放熱量のほうが大き
くなるので、通常は冷却用ヒートシンク3よりも放熱用
ヒートシンク2のほうがさらに大きい。これらを満足す
るため、放熱用ヒートシンク2と冷却用ヒートシンク3
は断熱壁5を挟んで取り付けられる構造となり、断熱壁
5の厚さと熱電モジュール1の厚さとの差をブロック4
で補うこととなる。そのため、接合部の増加による接触
熱抵抗の増加とブロック4内部の熱抵抗の発生によっ
て、庫内側の気流と熱電モジュール1との間の冷却側の
全熱抵抗が大きくなり、熱電モジュール1の放熱面1a
と吸熱面1bとの温度差が大きくなって熱電モジュール
1の冷却効率が低くなるという課題を有していた。
【0009】また前述のように放熱用ヒートシンク2や
冷却用ヒートシンク3が断熱壁5から突出することとな
り、断熱壁5の厚さ方向に熱電冷却装置をコンパクトに
できないという課題を有していた。
【0010】さらに放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒー
トシンク3の大きさが断熱壁5の貫通穴よりも大きいた
めに、放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒートシンク3の
少なくともいずれか一方は、熱電モジュール1とブロッ
ク4を断熱壁5の貫通穴に挿入後、それらと接合する必
要があり、熱電冷却装置としてユニット化できずに組み
立て工程が複雑になるという課題を有していた。
【0011】本発明は従来の課題を解決するもので、ブ
ロックなど熱抵抗を増加させる部品を使用せずに熱電冷
却装置を冷蔵庫等に取り付けることを可能にして、冷却
装置の冷却効率を高めることを目的とする。また熱電冷
却装置をコンパクトにすることを目的とする。さらに熱
電冷却装置の冷蔵庫等への組み込みを容易にすることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
請求項1に記載の本発明は、吸熱面と放熱面とを有し電
流を流すことにより前記放熱面が加熱され前記吸熱面が
冷却される熱電モジュールと、前記熱電モジュールを内
包し、減圧状態に保たれ、前記熱電モジュールの吸熱面
と放熱面が熱的に接触した外郭とを備えた熱電冷却装置
である。
【0013】これにより、熱電モジュールと同じ厚さな
がら優れた断熱性能を有する領域を熱電モジュールの周
囲に一体で構成するので、熱電モジュール周囲からの熱
リークをコンパクトな領域で抑えて、従来必要であった
厚さ調整用のブロックなどの熱抵抗やその接合部で生じ
る接触熱抵抗の増加を抑制することができ、熱電冷却装
置の冷却効率を高めることができる。
【0014】また請求項2に記載の本発明は、熱電モジ
ュールを除いた空間に熱電モジュールの厚みに等しいコ
ア材を設けてなるもので、真空状態の空間形成が容易と
なるとともに、その空間の強度を高めることができる。
【0015】また請求項3に記載の本発明は、熱電モジ
ュールが平面方向に複数配置されたもので、熱電冷却装
置の冷却能力を高めることができる。
【0016】また請求項4に記載の本発明は、熱電モジ
ュールが厚さ方向に複数段積層され、厚さ方向両端の熱
電モジュールの放熱面または吸熱面が外郭と熱的に接触
したことを特徴とするもので、厚さ方向両端の熱電モジ
ュールの放熱面と吸熱面の温度差を大きくすることによ
って、冷却温度を下げることができる。
【0017】また請求項5に記載の本発明は、熱電モジ
ュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面の
少なくとも一方にヒートシンクが直接又は間接的に接続
されたもので、熱電冷却装置に気流と熱交換する機能を
追加するとともに、ヒートシンクの背面の熱電モジュー
ルを除いた領域を熱電モジュールと同じ厚さで十分に断
熱することができ、ヒートシンクを含めた熱電冷却装置
をコンパクト化することができる。
【0018】また請求項6に記載の本発明は、熱電モジ
ュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面の
少なくとも一方に液体流路を構成するタンクが直接又は
間接的に接続されたもので、熱電冷却装置に液体と熱交
換する機能を追加し、熱電冷却装置と離れたところとの
熱移動を可能にすることができる。
【0019】また請求項7に記載の本発明は、熱電モジ
ュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面の
少なくとも一方にヒートパイプの一部が直接又は間接的
に連結されたもので、熱電冷却装置に熱電冷却装置と離
れたところとの熱移動を可能にする機能を追加すること
ができる。
【0020】また請求項8に記載の本発明は、ヒートシ
ンクまたは液体流路を構成するタンクまたはヒートパイ
プが外郭の一部または全部を兼用したもので、ヒートシ
ンクまたは液体流路を構成するタンクまたはヒートパイ
プが熱電モジュールと直接接触することが可能となり、
熱抵抗の減少により冷却効率がさらに高くなるととも
に、外郭を減らすことにより、構造の簡略化と低コスト
化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、吸熱面と放熱面とを有し電流を流すことにより前記
放熱面が加熱され前記吸熱面が冷却される熱電モジュー
ルと、前記熱電モジュールを内包し、減圧状態に保た
れ、前記熱電モジュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触
した外郭とを備えた熱電冷却装置であり、熱電モジュー
ルと同じ厚さながら優れた断熱性能を有する領域を熱電
モジュールの周囲に一体で構成するので、熱電モジュー
ル周囲からの熱リークをコンパクトな領域で抑えて、従
来必要であった厚さ調整用のブロックなどの熱抵抗やそ
の接合部で生じる接触熱抵抗の増加を抑制することがで
き、熱電冷却装置の冷却効率を高めるという作用を有す
る。
【0022】また、請求項2に記載の本発明は、熱電モ
ジュールを除いた空間に熱電モジュールの厚みに等しい
コア材を設けてなる請求項1に記載の熱電冷却装置であ
り、真空状態の空間形成が容易となるとともに、その空
間の強度を高めるという作用を有する。
【0023】また請求項3に記載の本発明は、熱電モジ
ュールが平面方向に複数配置されたもので、熱電冷却装
置の冷却能力を高めるという作用を有する。
【0024】また、請求項4に記載の本発明は、熱電モ
ジュールが厚さ方向に複数段積層され、厚さ方向両端の
熱電モジュールの放熱面または吸熱面が外郭と熱的に接
触したことを特徴とするものであり、厚さ方向両端の熱
電モジュールの放熱面と吸熱面の温度差を大きくするこ
とによって、冷却温度を下げるという作用を有する。
【0025】また、請求項5に記載の本発明は、熱電モ
ジュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面
の少なくとも一方にヒートシンクが直接又は間接的に接
続されたことを特徴とするものであり、熱電冷却装置に
気流と熱交換する機能を追加するとともに、ヒートシン
クの背面の熱電モジュールを除いた領域を熱電モジュー
ルと同じ厚さで十分に断熱することができ、ヒートシン
クを含めた熱電冷却装置をコンパクト化するという作用
を有する。
【0026】また、請求項6に記載の本発明は、熱電モ
ジュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面
の少なくとも一方に液体流路を構成するタンクが直接又
は間接的に接続されたことを特徴とするものであり、熱
電冷却装置に液体と熱交換する機能を追加し、熱電冷却
装置と離れたところとの熱移動を可能にするという作用
を有する。
【0027】また、請求項7に記載の本発明は、熱電モ
ジュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面
の少なくとも一方にヒートパイプの一部が直接又は間接
的に連結されたことを特徴とするものであり、熱電冷却
装置に熱電冷却装置と離れたところとの熱移動を可能に
するという作用を有する。
【0028】また、請求項8に記載の本発明は、ヒート
シンクまたは液体流路を構成するタンクまたはヒートパ
イプが外郭の一部または全部を兼用したことを特徴とす
るものであり、ヒートシンクまたは液体流路を構成する
タンクまたはヒートパイプが熱電モジュールと直接接触
することが可能となり、熱抵抗の減少により冷却効率が
さらに高くなるとともに、外郭を減らすことにより、構
造の簡略化と低コスト化を図るという作用を有する。
【0029】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施の形態の熱電冷却装置の断面図であり、熱電冷却装
置を冷蔵庫等の断熱材に取り付けた状態である。図1に
おいて、6は熱電モジュールで、両側に放熱面6aと吸
熱面6bとをほぼ平行に有する。7は熱電モジュール1
を内包した扁平状の外郭であり、外郭7の内部では、熱
電モジュール6の放熱面6aと吸熱面6bがそれぞれ外
郭7の内表面と熱的に接しており、かつ外郭7の内部の
空間8は熱電モジュール1の内部を含めて減圧状態(約
133Pa)に維持されている。9は複数のフィン9a
を備えた放熱用ヒートシンクで、フィン9aの背面側は
内表面が熱電モジュール6の放熱面6aと接した側の外
郭7と熱的に接合されている。10は複数のフィン10
aを備えた冷却用ヒートシンクで、フィン10aの背面
側は内表面が熱電モジュール6の吸熱面6bと接した側
の外郭7と熱的に接合されている。
【0031】以上のように構成された熱電冷却装置を冷
蔵庫等に用いる場合には、庫内側と庫外側を分ける断熱
壁の一部に貫通穴を設けて、放熱用ヒートシンクが庫外
側に、また冷却用ヒートシンクが庫内側に向くように貫
通穴に熱電冷却装置が取り付けられる。
【0032】図1において、11は断熱壁であり、断熱
壁11に設けられた貫通部分に熱電モジュール6を含ん
だ外郭7に冷却用ヒートシンク10と放熱用ヒートシン
ク9とが既に接合された状態で挿入される。そして、放
熱用ヒートシンク9のみが断熱壁11の庫外側に突出
し、冷却用ヒートシンク10は、外郭7とともに断熱壁
11の貫通穴に挿入された状態となる。
【0033】熱電モジュール6に電流を流すと、放熱面
6aが加熱され、吸熱面6bが冷却される。庫内側で
は、吸熱面6bが冷却されると冷却用ヒートシンク10
は外郭7を通じて吸熱面6bによってほぼ直接冷却さ
れ、さらに庫内側の気流が冷却用ヒートシンク10によ
って冷却される。この過程により、熱電モジュール6に
よって庫内側の気流が効率良く冷却されることになる。
【0034】また庫外側では、放熱面6aが加熱される
と放熱用ヒートシンク9は外郭7を通じて放熱面6aに
よってほぼ直接加熱され、さらに庫外側の気流が放熱用
ヒートシンク9によって加熱される。
【0035】この過程により、熱電モジュール6からの
熱が庫外側の気流に効率良く廃熱されることになる。さ
らに熱電モジュール6の内部の空間も真空状態に保持さ
れるため、熱電モジュール6内部での対流や熱伝導によ
る熱移動を抑え、熱電モジュール6の効率が向上する。
【0036】以上のように本実施の形態の熱電冷却装置
は、吸熱面6bと放熱面6aとを有し電流を流すことに
より放熱面6aが加熱され吸熱面6bが冷却される熱電
モジュール6と、熱電モジュール6を内包し、熱電モジ
ュール6を除いた空間8を真空状態に保ち、熱電モジュ
ール6の吸熱面6bと放熱面6aが熱的に接触した外郭
7を持つことにより、熱電モジュール6と同じ厚さなが
ら優れた断熱性能を有する領域を熱電モジュール6の周
囲に一体で構成するので、熱電モジュール6周囲からの
熱リークをコンパクトな領域で抑えて、従来必要であっ
た厚さ調整用のブロックなどの熱抵抗やその接合部で生
じる接触熱抵抗の増加を抑制することができ、熱電冷却
装置の冷却効率を高めることができる。
【0037】また熱電モジュール6内部の空間も減圧状
態に保つことにより、熱電モジュール6内部の空間での
対流や熱伝導による熱電モジュール6の放熱面6aから
吸熱面6bへの熱移動量を抑えることができ、熱電モジ
ュール6の冷却効率をさらに高めることができるととも
に、蒸気や水分の侵入による熱電材料の劣化を抑えるこ
ともできる。
【0038】さらに熱電モジュール6の放熱面6aと吸
熱面6bが熱的に接触した外郭7の表面の両側に放熱用
ヒートシンク9と冷却用ヒートシンク10を直接接合す
ることにより、熱電冷却装置に気流と熱交換する機能を
追加するとともに、放熱用ヒートシンク9や冷却用ヒー
トシンク10の背面の熱電モジュール9を除いた領域を
熱電モジュール6と同じ厚さで十分に断熱することがで
き、放熱用ヒートシンク9や冷却用ヒートシンク10を
含めた熱電冷却装置をコンパクト化し、冷却用ヒートシ
ンク10を庫内側に突出させずに庫内容積を拡げること
ができる。
【0039】また放熱用ヒートシンク9と冷却用ヒート
シンク10の両方を外郭7に接合した状態で断熱材11
に取り付けが可能となり、熱電冷却装置としてのユニッ
ト化により組み込み工程が単純化できる。
【0040】なお、本実施例の熱電冷却装置では、外郭
7の内部の空間8を真空状態にしたが、図2に示すよう
に、外郭7の内部に熱電モジュール6の厚みとほぼ等し
いコア材12を挿入することにより、外郭7の内部の減
圧状態を実現しても良い.これにより、減圧状態の形成
が容易となるとともに、外郭7の強度を高めることがで
きる。
【0041】また、本実施例の熱電冷却装置では、外郭
7に内包された熱電モジュール6は1個としたが、図3
に示すように、熱電モジュール6は平面方向に複数配置
されても良い。
【0042】これにより、熱電冷却装置の冷却能力を高
めることができる。
【0043】また、本実施例の熱電冷却装置では、外郭
7に内包された熱電モジュール6は1段としたが、図4
に示すように、熱電モジュール6は厚さ方向に複数段積
層されても良い。
【0044】これにより、厚さ方向両端の放熱面6aと
吸熱面6bの温度差を大きくすることによって、冷却用
ヒートシンク10の温度をさらに下げ、庫内の気流の冷
却温度をさらに下げることができる。
【0045】また、本実施例の熱電冷却装置では、外郭
7が熱電モジュール6を完全に内包したが、図5や図6
に示すように、放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒートシ
ンク3が外郭7の一部を兼用しても良い。
【0046】これにより、放熱用ヒートシンク2や冷却
用ヒートシンク3が熱電モジュール6と直接接触するこ
とが可能となり、熱抵抗の減少により冷却効率がさらに
高くなるとともに、外郭を減らすことにより、構造の簡
略化と低コスト化を図ることができる。
【0047】また、本実施例の熱電冷却装置では、熱電
モジュール6を内包する外郭7の両面に放熱用ヒートシ
ンク2や冷却用ヒートシンク3が接合されているが、図
7に示すように、熱電モジュール6を内包する外郭7の
少なくとも片面は流体流路を構成するタンク13が接合
されても良い。
【0048】これにより、熱電冷却装置に液体と熱交換
する機能を追加し、熱電冷却装置と離れたところとの熱
移動を可能にすることができる。
【0049】また、本実施例の熱電冷却装置では、熱電
モジュール6を内包する外郭7の両面に放熱用ヒートシ
ンク2や冷却用ヒートシンク3が接合されているが、図
8に示すように、熱電モジュール6を内包する外郭7の
少なくとも片面はヒートパイプ14が接合されても良
い。
【0050】これにより、 熱電冷却装置に熱電冷却装
置と離れたところとの熱移動を可能にすることができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明は、吸熱面と放熱面とを有し電流を流すこと
により前記放熱面が加熱され前記吸熱面が冷却される熱
電モジュールと、前記熱電モジュールを内包し、減圧状
態に保たれ、前記熱電モジュールの吸熱面と放熱面が熱
的に接触した外郭を持つ熱電冷却装置であり、熱電モジ
ュールと同じ厚さながら優れた断熱性能を有する領域を
熱電モジュールの周囲に一体で構成するので、熱電モジ
ュール周囲からの熱リークをコンパクトな領域で抑え
て、従来必要であった厚さ調整用のブロックなどの熱抵
抗やその接合部で生じる接触熱抵抗の増加を抑制するこ
とができ、熱電冷却装置の冷却効率を高めることができ
る。
【0052】また請求項2に記載の本発明は、熱電モジ
ュール内部の空間もほぼ減圧状態に保たれたことを特徴
とする請求項1に記載の熱電冷却装置であり、熱電モジ
ュール内部の空間での対流や熱伝導による熱電モジュー
ルの放熱面から吸熱面への熱移動量を抑えることがで
き、熱電モジュールの冷却効率をさらに高めることがで
きるとともに、蒸気や水分の侵入による熱電材料の劣化
を抑えることができる。
【0053】また請求項3に記載の本発明は、熱電モジ
ュールが平面方向に複数配置されたことを特徴とする請
求項1、請求項2に記載の熱電冷却装置であり、熱電冷
却装置の冷却能力を高めることができる。
【0054】また請求項4に記載の本発明は、熱電モジ
ュールが厚さ方向に複数段積層され、厚さ方向両端の熱
電モジュールの放熱面または吸熱面が外郭と熱的に接触
したことを特徴とする請求項1、請求項2に記載の熱電
冷却装置であり、厚さ方向両端の熱電モジュールの放熱
面と吸熱面の温度差を大きくすることによって、冷却温
度を下げることができる。
【0055】また請求項5に記載の本発明は、熱電モジ
ュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面の
少なくとも一方にヒートシンクが直接又は間接的に接続
されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいづれ
か一項に記載の熱電冷却装置であり、熱電冷却装置に気
流と熱交換する機能を追加するとともに、ヒートシンク
の背面の熱電モジュールを除いた領域を熱電モジュール
と同じ厚さで十分に断熱することができ、ヒートシンク
を含めた熱電冷却装置をコンパクト化することができ
る。
【0056】また請求項6に記載の本発明は、熱電モジ
ュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面の
少なくとも一方に液体流路を構成するタンクが直接又は
間接的に接続されたことを特徴とする請求項1から請求
項4のいづれか一項に記載の熱電冷却装置であり、熱電
冷却装置に液体と熱交換する機能を追加し、熱電冷却装
置と離れたところとの熱移動を可能にすることができ
る。
【0057】また請求項7に記載の本発明は、熱電モジ
ュールの吸熱面と放熱面が熱的に接触した外郭の表面の
少なくとも一方にヒートパイプの一部が直接又は間接的
に連結されたことを特徴とする請求項1から請求項4の
いづれか一項に記載の熱電冷却装置であり、熱電冷却装
置に熱電冷却装置と離れたところとの熱移動を可能にす
ることができる。
【0058】また請求項9に記載の本発明は、ヒートシ
ンクまたは液体流路を構成するタンクまたはヒートパイ
プが外郭の一部または全部を兼用したことを特徴とする
請求項5から請求項6のいづれか一項に記載の熱電冷却
装置であり、ヒートシンクまたは液体流路を構成するタ
ンクまたはヒートパイプが熱電モジュールと直接接触す
ることが可能となり、熱抵抗の減少により冷却効率がさ
らに高くなるとともに、外郭を減らすことにより、構造
の簡略化と低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱電冷却装置の実施の形態1の断
面図
【図2】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図3】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図4】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図5】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図6】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図7】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図8】本発明による熱電冷却装置の他の実施例の断面
【図9】従来の熱電冷却装置の断面図
【符号の説明】
6 熱電モジュール 6a 放熱面 6b 吸熱面 7 外郭 8 空間 9 放熱用ヒートシンク 10 冷却用ヒートシンク 12 真空断熱材 13 タンク 14 ヒートパイプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸熱面と放熱面とを有し電流を流すこと
    により前記放熱面が加熱され前記吸熱面が冷却される熱
    電モジュールと、前記熱電モジュールを内包し減圧状態
    に保たれ、前記熱電モジュールの吸熱面と放熱面が熱的
    に接触した外郭とを備えた熱電冷却装置。
  2. 【請求項2】 熱電モジュールを除いた空間に熱電モジ
    ュールの厚みに等しいコア材を設けてなる請求項1に記
    載の熱電冷却装置。
  3. 【請求項3】 熱電モジュールが平面方向に複数配置さ
    れたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    熱電冷却装置。
  4. 【請求項4】 熱電モジュールが厚さ方向に複数段積層
    され、厚さ方向両端の熱電モジュールの放熱面または吸
    熱面が外郭と熱的に接触したことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の熱電冷却装置。
  5. 【請求項5】 熱電モジュールの吸熱面と放熱面が熱的
    に接触した外郭の表面の少なくとも一方にヒートシンク
    が直接又は間接的に接続されたことを特徴とする請求項
    1と請求項4のいづれか一項記載の熱電冷却装置。
  6. 【請求項6】 熱電モジュールの吸熱面と放熱面が熱的
    に接触した外郭の表面の少なくとも一方に液体流路を構
    成するタンクが直接又は間接的に接続されたことを特徴
    とする請求項1から請求項4のいづれか一項記載の熱電
    冷却装置。
  7. 【請求項7】 熱電モジュールの吸熱面と放熱面が熱的
    に接触した外郭の表面の少なくとも一方にヒートパイプ
    の一部が直接又は間接的に連結されたことを特徴とする
    請求項1から請求項4のいづれか一項記載の熱電冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 ヒートシンクまたは液体流路を構成する
    タンクまたはヒートパイプが外郭の一部または全部を兼
    用したことを特徴とする請求項5から請求項7のいづれ
    か一項記載の熱電冷却装置。
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