JP2003318452A - 熱電装置と貯蔵庫 - Google Patents

熱電装置と貯蔵庫

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JP2003318452A
JP2003318452A JP2002123995A JP2002123995A JP2003318452A JP 2003318452 A JP2003318452 A JP 2003318452A JP 2002123995 A JP2002123995 A JP 2002123995A JP 2002123995 A JP2002123995 A JP 2002123995A JP 2003318452 A JP2003318452 A JP 2003318452A
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Japan
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heat
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thermoelectric
thermoelectric device
heat exchange
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Yoshihiro Ueda
啓裕 上田
Osao Kido
長生 木戸
Hideo Nishibatake
秀男 西畠
Mitsunori Taniguchi
光▲のり▼ 谷口
Noriyuki Miyaji
法幸 宮地
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電装置の冷却効率を高め、コンパクトな構
成として貯蔵庫等への組み込みを容易にする。 【解決手段】 放熱面6aと吸熱面6bとが対向する熱
電モジュール6と、放熱面6aに接合され放熱面6aと
熱交換する放熱用ヒートシンク9と、吸熱面6bに接合
され吸熱面6bと熱交換する冷却用ヒートシンク10と
を備えた熱電装置において、熱電モジュール6の外周面
と放熱用ヒートシンク9の接合面と冷却用ヒートシンク
10の接合面とで囲まれた空間を、熱電モジュール6を
収容可能な孔8を有する一つの板状の真空断熱材7で埋
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ効果を有
する熱電モジュールを使用した熱電装置とその熱電装置
を使った貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フロンガスのオゾン層破壊作用が
地球的な問題となり、フロンガスを使用しない貯蔵庫等
の開発が急がれている。そしてフロンガスを使用しない
貯蔵庫等の一つとして、熱電モジュールを使用した貯蔵
庫が注目されている。
【0003】ここで熱電モジュールとは、ペルチェ(P
eltier)モジュール、サーモモジュール、又は熱
電子チップ、熱電素子として知られているものであり、
二つの伝熱面を有し、電流を流す(所定の電圧をかけ
る)ことにより一方の伝熱面が加熱され、他方の伝熱面
が冷却される機能を持つ部材である。すなわち熱電モジ
ュールでは、一方の面が放熱面として機能し、他方が吸
熱面として機能する。
【0004】熱電モジュールを使用した熱電装置として
は、例えば特開平7−176796号公報に示されてい
るものがある。
【0005】以下、図面を参照にしながら上記従来の熱
電装置について説明する。
【0006】図8は、従来の熱電装置の断面図を示して
いる。
【0007】図8において、1は熱電モジュールで、対
向する2平面の一方に放熱面1a、他方に吸熱面1bを
有する。2は片面に複数のフィン2aを備えた放熱用ヒ
ートシンクで、フィン2aの背面側が熱電モジュール1
の放熱面1aと熱的に接合されている。3は片面に複数
のフィン3aを備えた冷却用ヒートシンクで、フィン3
aの背面側がブロック4を介して熱電モジュール1の吸
熱面1bと熱的に接合されている。
【0008】以上のように構成された従来の熱電装置を
冷蔵庫等に用いる一般的な場合には、庫内側と庫外側を
分ける断熱壁の一部に貫通孔を設け、放熱用ヒートシン
ク2が庫外側に、また冷却用ヒートシンク3が庫内側に
位置するように貫通孔を挟んで取り付けられる。
【0009】図8において、5は断熱壁であり、断熱壁
5に設けられた貫通部分に熱電モジュール1とブロック
4が挿入され、断熱壁5の両側に放熱用ヒートシンク2
と冷却用ヒートシンク3が突出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術は、庫外側から庫内側への熱侵入量を抑えるため
に、断熱壁5に設ける貫通孔を最小限に抑える必要があ
る。また、放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒートシンク
3は、熱交換する気流の熱伝達率の低さから、伝熱面積
を拡大するために平面方向の大きさを熱電モジュール1
よりも大きくする必要があり、さらに熱電モジュール1
への電気入力の分だけ冷却量よりも放熱量のほうが大き
くなるので、通常は冷却用ヒートシンク3よりも放熱用
ヒートシンク2のほうがさらに大きい。
【0011】これらを満足するため、放熱用ヒートシン
ク2と冷却用ヒートシンク3は断熱壁5を挟んで取り付
けられる構造となり、断熱壁5の厚さと熱電モジュール
1の厚さとの差をブロック4で補うこととなる。
【0012】そのため、接合部の増加による接触熱抵抗
の増加とブロック4内部の熱抵抗の発生によって、庫内
側の気流と熱電モジュール1との間の冷却側の全熱抵抗
が大きくなり、熱電モジュール1の放熱面1aと吸熱面
1bとの温度差が大きくなって熱電モジュール1の冷却
効率が低くなるという課題を有していた。
【0013】また前述のように放熱用ヒートシンク2や
冷却用ヒートシンク3が断熱壁5から突出することとな
り、断熱壁5の厚さ方向に熱電装置をコンパクトにでき
ないという課題を有していた。
【0014】さらに放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒー
トシンク3の大きさが断熱壁5の貫通孔よりも大きいた
めに、放熱用ヒートシンク2や冷却用ヒートシンク3の
少なくともいずれか一方は、熱電モジュール1とブロッ
ク4を断熱壁5の貫通孔に挿入後、それらと接合する必
要があり、熱電装置としてユニット化できずに組み立て
工程が複雑になるという課題を有していた。
【0015】そこで本発明は、従来技術の上記したよう
な課題を解決するもので、ブロックなど熱抵抗を増加さ
せる部品を使用せずに熱電装置を貯蔵庫等に取り付ける
ことを可能にして、熱電装置の冷却効率を高めることを
目的とする。また熱電装置をコンパクトにすることを目
的とする。さらに熱電装置の貯蔵庫等への組み込みを容
易にすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の請求項1記載の熱電装置の発明は、放熱面と吸
熱面とが対向し所定の電圧をかけると放熱面から放熱し
吸熱面から吸熱する熱電モジュールと、前記放熱面より
大きい接合面が前記放熱面を完全に覆うように前記放熱
面に接合され前記放熱面と熱交換する放熱側熱交換手段
と、前記吸熱面より大きい接合面が前記吸熱面を完全に
覆うように前記吸熱面に接合され前記吸熱面と熱交換す
る吸熱側熱交換手段と、前記熱電モジュールの外周面の
少なくとも一つの面と前記放熱側熱交換手段の前記接合
面と前記吸熱側熱交換手段の前記接合面とで囲まれた空
間を埋めるように設けられた真空断熱材とから熱電装置
を構成するものである。
【0017】請求項1記載の発明は、熱電モジュールの
外周面と放熱側熱交換手段の接合面と吸熱側熱交換手段
の接合面とで囲まれた空間を埋めるように真空断熱材を
設けるものであり、真空断熱材は、発泡断熱材より断熱
性能が高いため、発泡断熱材より断熱材を薄くできるの
で、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段との間隔を狭
くでき、厚み調整用の部品であるブロックを介在させず
に直接、熱電モジュールの伝熱面(放熱面と吸熱面)に
放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段とを接合すること
が可能になり、熱電装置の冷却効率を高めることができ
る。
【0018】また、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手
段との間隔を狭くできるため、熱電装置をコンパクトに
でき、熱電モジュールの外周面と放熱側熱交換手段の接
合面と吸熱側熱交換手段の接合面とで囲まれた空間を埋
めるように真空断熱材を設けたため、放熱側熱交換手段
と吸熱側熱交換手段のどちらか接合面が大きい方の熱交
換手段を除く熱電装置の大きさに合わせた貫通孔を形成
した断熱壁(断熱箱体)に対して、その貫通孔に挿入嵌
合させることにより、一動作で簡単に熱電装置を貯蔵庫
等に取付け(組み込み)でき、そのため、熱電装置のユ
ニット化が可能である。
【0019】また、請求項2記載の熱電装置の発明は、
請求項1記載の発明における熱電モジュールを、放熱側
熱交換手段または吸熱側熱交換手段の接合面に平行に並
べられた複数の熱電モジュール単体で構成するものであ
り、放熱側熱交換手段または吸熱側熱交換手段と熱電モ
ジュールとの接触面積が増えることにより、放熱側熱交
換手段または吸熱側熱交換手段と熱電モジュールとの熱
交換量が増え、熱電装置の冷却能力を高めることができ
る。また、複数の熱電モジュール単体を放熱側熱交換手
段または吸熱側熱交換手段の接合面に平行に並べること
により、熱電モジュールの外周面と放熱側熱交換手段の
接合面と吸熱側熱交換手段の接合面とで囲まれた空間が
小さくなり、その空間を埋めるために設けられる真空断
熱材の量を少なくできる。
【0020】また、請求項3記載の熱電装置の発明は、
請求項1記載の発明における熱電モジュールを、放熱側
熱交換手段または吸熱側熱交換手段の接合面に垂直に重
ねた複数の熱電モジュール単体で構成するものであり、
積層された(重ねた)熱電モジュール両端の放熱面の温
度差を大きくすることによって、冷却温度を下げること
ができる。また、真空断熱材の厚みを熱電モジュールの
厚みに合わせる場合に、一つの熱電モジュール(単体)
に合わせた厚みの真空断熱材では充分な断熱性能が得ら
れない場合であっても、複数の熱電モジュール単体を重
ねて熱電モジュールを厚くすると、真空断熱材の厚みを
厚くできるため、真空断熱材の断熱性能が向上し、放熱
側熱交換手段と吸熱側熱交換手段との間の熱の移動量が
少なくなって、熱電装置の冷却効率を高めることができ
る。
【0021】また、請求項4記載の熱電装置の発明は、
請求項1から3のいずれか一項記載の発明における放熱
側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の一方または両方を、
反接合面側に空気と熱交換するための複数のフィンを備
えたヒートシンクとするものであり、請求項1から3の
いずれか一項記載の発明は、放熱側熱交換手段と吸熱側
熱交換手段の一方または両方をヒートシンクとした熱電
装置に適用することができる。
【0022】また、請求項5記載の熱電装置の発明は、
請求項1から3のいずれか一項記載の発明における放熱
側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の少なくとも一方を、
内部を液体が流れる熱交換器とするものであり、請求項
1から3のいずれか一項記載の発明は、放熱側熱交換手
段と吸熱側熱交換手段の少なくとも一方を、内部を液体
が流れる熱交換器とした熱電装置に適用することができ
る。
【0023】また、請求項6記載の熱電装置の発明は、
請求項1から3のいずれか一項記載の発明における放熱
側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の少なくとも一方を、
ヒートパイプとするものであり、請求項1から3のいず
れか一項記載の発明は、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交
換手段の少なくとも一方を、ヒートパイプとした熱電装
置に適用することができる。
【0024】また、請求項7記載の熱電装置の発明は、
請求項1から6のいずれか一項記載の発明における真空
断熱材を、熱電モジュールと略同一の厚みを有し、前記
熱電モジュールの大きさに合わせた前記熱電モジュール
を収納可能な孔または切り欠きを有する板状としたもの
であり、熱電モジュールの外周面と放熱側熱交換手段の
接合面と吸熱側熱交換手段の接合面とで囲まれた空間を
埋める真空断熱材として、孔または切り欠きを有する一
つの板状の真空断熱材を使用することにより、複数の板
状の真空断熱材を組み合わせて熱電モジュールを取り囲
む場合よりも、高い断熱性能が得られ、熱電装置の冷却
効率を高めることができる。また、孔または切り欠きを
有する一つの板状の真空断熱材を使用することにより、
複数の板状の真空断熱材を組み合わせて熱電モジュール
を取り囲む場合よりも、熱電装置の組み立てが簡単であ
る。
【0025】また、請求項8記載の熱電装置の発明は、
請求項1から6のいずれか一項記載の発明における真空
断熱材を、熱電モジュールより厚みが厚く、前記熱電モ
ジュールの大きさに合わせた前記熱電モジュールを収納
可能な孔または切り欠きを有する板状とし、請求項1か
ら6のいずれか一項記載の発明における放熱側熱交換手
段と吸熱側熱交換手段の少なくとも一方が、接合面に前
記孔または切り欠きと係合し前記真空断熱材に対する前
記熱電モジュールの厚み不足を補う突起を有するもので
ある。
【0026】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
発明と同様に、孔または切り欠きを有する一つの板状の
真空断熱材を使用することにより、高い断熱性能が得ら
れ、熱電装置の冷却効率を高めることができ、また、熱
電装置の組み立てが簡単である。また、断熱性能を確保
するために真空断熱材の厚みを熱電モジュールの厚みが
より厚くした場合でも、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交
換手段の少なくとも一方の接合面に、真空断熱材の孔ま
たは切り欠きと係合し真空断熱材に対する熱電モジュー
ルの厚み不足を補う突起を設けることにより、厚み調整
用の部品であるブロックを介在させずに直接、熱電モジ
ュールの伝熱面(放熱面と吸熱面)に放熱側熱交換手段
と吸熱側熱交換手段とを接合することが可能になり、熱
電装置の冷却効率を高めることができる。
【0027】また、請求項9記載の熱電装置の発明は、
請求項1から8のいずれか一項記載の発明において、厚
み寸法を除く真空断熱材の外形寸法を、放熱側熱交換手
段と吸熱側熱交換手段のどちらか接合面が小さい方の接
合面の寸法と略同一にするものであり、放熱側熱交換手
段と吸熱側熱交換手段のどちらか接合面が小さい方の接
合面の寸法と略同一の貫通孔を形成した断熱壁(断熱箱
体)に対して、その貫通孔に挿入嵌合させることによ
り、一動作で簡単に熱電装置を貯蔵庫等に取付け(組み
込み)でき、孔の貫通方向に対して貫通孔の大きさが変
化しないので貫通孔を形成が容易であり、断熱壁(断熱
箱体)の貫通孔に熱電装置を取付け(組み込み)後は真
空断熱材が外から見えないため、真空断熱材を損傷から
保護でき、真空断熱材の長期にわたる信頼性を確保でき
る。
【0028】また、請求項10記載の貯蔵庫の発明は、
請求項1から9のいずれか一項記載の熱電装置の大きさ
に合わせて形成された貫通孔を有する断熱箱体と、前記
貫通孔に挿入嵌合され取付けられた前記熱電装置とを備
えたものであり、組み立て(製造)、分解(メンテナン
ス)が容易で、冷却効率が高く、省エネであり、熱電装
置が小型軽量化されたことにより、貯蔵庫の軽量化が図
れる。
【0029】また、放熱側熱交換手段(庫外側の熱交換
手段)の接合面が吸熱側熱交換手段(庫内側の熱交換手
段)の接合面より大きくて断熱箱体の外側(庫外側)か
ら熱電装置が取り付けられている場合は、吸熱側熱交換
手段(庫内側の熱交換手段)の庫内側への突出量を少な
くでき、突出量が少なくなった分だけ庫内の有効スペー
スを拡大できる。逆に吸熱側熱交換手段(庫内側の熱交
換手段)の接合面が放熱側熱交換手段(庫外側の熱交換
手段)の接合面より大きくて断熱箱体の内側(庫内側)
から熱電装置が取り付けられている場合は、放熱側熱交
換手段(庫外側の熱交換手段)の庫外側(放熱室または
放熱空間)への突出量を少なくでき、突出量が少なくな
った分だけ貯蔵庫の外形寸法(通常は奥行き寸法)を小
さくできる。
【0030】また、請求項11記載の貯蔵庫の発明は、
請求項7または8記載の熱電装置の真空断熱材が、放熱
側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の両方の接合面より広
く、断熱箱体の少なくとも一部の断熱壁を構成するもの
であり、熱電装置の真空断熱材を、断熱箱体の少なくと
も一部の断熱壁として、熱電装置を取り付ける前の未完
成の断熱箱体に取り付けることにより、断熱箱体が完成
すると同時に、断熱箱体に熱電装置を取り付けることが
できる。このとき、真空断熱材の表面が補強されていれ
ば、真空断熱材をそのまま断熱箱体の少なくとも一部の
断熱壁として使用することが可能である。また、断熱箱
体の少なくとも一部の断熱壁を真空断熱材で構成する場
合、真空断熱材は発泡断熱材より断熱性能が高く、その
ため、発泡断熱材より断熱壁の厚みを薄くできるので、
断熱壁を薄くした分だけ、貯蔵庫の庫内を広くしたり、
貯蔵庫の外形寸法を小さくしたりできる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0032】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による熱電装置を、貯蔵庫の断熱箱体を構成する
断熱壁の貫通孔に挿入嵌合させて取付けた状態を示す縦
断面図である。
【0033】図1において、6は熱電モジュールで、両
側に放熱面6aと吸熱面6bとをほぼ平行に有する。7
aは非通気性の外被材であり、外被材7aの内部には芯
材7bが収容され、外被材7aの内部が減圧状態に保た
れて、真空断熱材7を構成している。真空断熱材7は、
1.3〜133Paの真空度で製造可能であり、従来の
発泡ウレタン等の断熱材と比べて約2〜3倍の断熱性能
を示すことが知られている。
【0034】ここで、外被材7aは、ガスバリヤ性に優
れたプラスチックラミネート袋であり、最外層がナイロ
ン(15μm)、その内側がポリエチレンテレフタレー
ト(12μm)、中間層がアルミ箔(6μm)、最内層
が熱溶着層であり低密度ポリエチレン(100μm)か
らなる4層構成である。最外層およびその内側は、外部
からの耐衝撃性、耐摩耗性に優れた材料で、上記の他、
二軸延伸ポリプロピレンなどが使用でき、これら3種の
材料の少なくとも1種類が含まれることが好ましい。中
間層はガスバリヤ性に優れた材料で、アルミ箔の他、ア
ルミ蒸着層を有するガスバリヤ性材料等も使用できる。
最内層が熱溶着性材料であり、上記の他、高密度ポリエ
チレン、非晶質ポリプロピレン、アモルファスポリエチ
レンテレフタレート、エチレンビニルアルコール共重合
体等が使用でき、シール安定性の点から融点の低いもの
が好ましい。
【0035】また、芯材7bは、外被材7aによって減
圧密封される空間が大気圧力によって潰されるのを防止
するためのものであり、完全連通構造の多孔質体が使用
でき、好ましくは、低真空でも高い断熱性能を発揮する
微細孔のものが良い。例えば、非晶質シリカ粉末、連続
気泡構造のウレタンフォーム、微細繊維グラスウール等
があり、特に微細繊維グラスウールは、優れた断熱性能
を有し、真空断熱容器を形成したときに可撓性を有する
点から好ましい。また、シリカ粉末に限定されるもので
はなく、パーライト粉末や珪酸カルシウム板、連通フォ
ーム、グラスウールなどの公知材料を使用しても良い。
【0036】主要構成材料は以上であるが、特に高温で
使用される場合、あるいは、要求性能および耐用寿命が
厳しい場合、補助的に水分吸着剤、あるいは空気吸着物
質として常温活性型ゲッター等を用いることが好まし
い。水分吸着剤としてはゼオライトに限定されるもので
はなく、水酸化カルシウムや塩化カルシウム、塩化リチ
ウム、活性炭やシリカゲルなど、一般公知の水分吸着剤
を使用できる。吸着能力的には、水酸化カルシウムや塩
化カルシウム、塩化リチウムなどの化学吸着が優れてい
るが、取り扱い性を考慮すると物理吸着であるゼオライ
ト活性炭などが適している。
【0037】また、真空断熱材7には貫通口(孔)8が
備えられており、貫通口(孔)8に熱電モジュール6の
放熱面6aと吸熱面6bが貫通口(孔)8の孔形成方向
に対して垂直に配置している。9は複数のフィン9aを
備えた放熱用ヒートシンクで、フィン9aの背面側は熱
電モジュール6の放熱面6aと直接または間接的に熱的
に接合されている。10は複数のフィン10aを備えた
冷却用ヒートシンクで、フィン10aの背面側は熱電モ
ジュール6の吸熱面6bと直接または間接的に熱的に接
合されている。
【0038】放熱用ヒートシンク9と冷却用ヒートシン
ク10は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた素材によ
って作られたものである。放熱用ヒートシンク9と冷却
用ヒートシンク10は、いずれもベースとなる熱電モジ
ュール6から熱を拡散する板状部を持ち、その表面側に
多数のフィン9a,10aが設けられたものである。
【0039】また放熱用ヒートシンク9と冷却用ヒート
シンク10は、フィン9a,10aの形状を板状部の表
面を薄く削り、削り部を起立させたものや、フィン9
a,10aが略L字型または略I字型の薄い板状の部材
であり、放熱用ヒートシンク9と冷却用ヒートシンク1
0の板状部の表面側にカシメあるいは超音波溶接等の加
工を行い、接合したものがある。
【0040】以上のように構成された熱電装置を貯蔵庫
等に用いる場合には、庫内側と庫外側を分ける断熱壁の
一部に貫通孔を設けて、放熱用ヒートシンクが庫外側
に、また冷却用ヒートシンクが庫内側に向くように貫通
孔に熱電装置が取り付けられる。
【0041】図1において、11は貯蔵庫の断熱箱体を
構成する断熱壁であり、断熱壁11に設けられた貫通部
分に熱電モジュール6を真空断熱材7に備えた貫通口
(孔)8内に収容し、冷却用ヒートシンク10と放熱用
ヒートシンク9とが既に接合された状態で挿入される。
そして、放熱用ヒートシンク9のみが断熱壁11の庫外
側に突出し、冷却用ヒートシンク10は、真空断熱材7
とともに断熱壁11の貫通孔に挿入された状態となる。
一般的には断熱壁11は、表裏面に薄い鋼板または真空
成形されたプラスチック部材が使用され、その内部に発
泡ウレタン等の断熱材が充填されたものである。
【0042】熱電モジュール6に所定の電流を流す(電
圧をかける)と、放熱面6aが加熱され、吸熱面6bが
冷却される。庫内側では、吸熱面6bが冷却されると冷
却用ヒートシンク10は吸熱面6bによってほぼ直接冷
却され、さらに庫内側の気流が冷却用ヒートシンク10
によって冷却される。この過程により、熱電モジュール
6によって庫内側の気流が効率良く冷却されることにな
る。
【0043】また庫外側では、放熱面6aが加熱される
と放熱用ヒートシンク9は放熱面6aによってほぼ直接
加熱され、さらに庫外側の気流が放熱用ヒートシンク9
によって加熱される。この過程により、熱電モジュール
6からの熱が庫外側の気流に効率良く排熱されることに
なる。さらに熱電モジュール6の周囲が真空断熱材7に
保持されるため、熱電モジュール6内部での対流や熱伝
導による熱移動を抑え、熱電モジュール6の効率が向上
する。
【0044】以上のように本発明の実施の形態1の熱電
装置は、吸熱面6bと放熱面6aとを有し電流を流す
(電圧をかける)ことにより放熱面6aが加熱され吸熱
面6bが冷却される熱電モジュール6と、真空断熱材7
が少なくとも非通気性の外被材7aと断熱性を有する芯
材7bで構成され、かつ外被材7a内部が減圧状態に保
たれていて、真空断熱材7に貫通口(孔)8を備え、熱
電モジュール6が貫通口(孔)8内に熱電モジュール6
の冷却面6bまたは放熱面6aを貫通口(孔)8の穴形
成方向に対して垂直に配置していることにより、優れた
断熱性能を有する真空断熱材7が熱電モジュール6の周
囲に一体で構成するので、従来熱電装置周囲における断
熱性を確保するため必要であった壁厚を小さくすること
ができる。また、熱電モジュール6周囲からの熱リーク
をコンパクトな領域で抑えて、従来必要であった厚さ調
整用のブロックなどの熱抵抗やその接合部で生じる接触
熱抵抗の増加を抑制することができ、熱電装置の冷却効
率を高めることができる。
【0045】さらに熱電モジュール6の放熱面6aと吸
熱面6bが直接または間接的に熱的に放熱用ヒートシン
ク9または冷却用ヒートシンク10と接合することによ
り、熱電装置に気流と熱交換する機能を追加するととも
に、放熱用ヒートシンク9や冷却用ヒートシンク10の
背面で熱電モジュール6の周囲を真空断熱材7で完全に
断熱することができ、さらに放熱用ヒートシンク9や冷
却用ヒートシンク10を含めた熱電装置をコンパクト化
し、冷却用ヒートシンク10を庫内側に突出させずに庫
内容積を拡げることができる。
【0046】また放熱用ヒートシンク9と冷却用ヒート
シンク10の両方を熱電モジュール6に接合した状態で
断熱壁11に取り付けが可能となり、熱電装置としての
ユニット化により組み込み工程が単純化できる。熱電モ
ジュールを使用しているので軽量である。また、設置姿
勢に制約を受けない。
【0047】また、本発明の実施の形態1では、放熱用
ヒートシンク9が庫外側に、また冷却用ヒートシンク1
0が庫内側に向くように貯蔵庫に熱電装置が取り付けら
れるが、放熱用ヒートシンク9が庫内側に、また冷却用
ヒートシンク10が庫外側に向くように熱電装置を取り
付けて、庫内側を加温庫として使用することもできる。
【0048】また、本発明の実施の形態1では、放熱用
ヒートシンク9が庫外側に、また冷却用ヒートシンク1
0が庫内側に向くように貯蔵庫に熱電装置が取り付けら
れ、庫内側が冷蔵庫また冷凍庫としているが、熱電装置
を本発明の実施の形態1のように取り付けても、熱電モ
ジュール6へ供給する電流方向を切り替えられる電流供
給装置を使用することにより冷温蔵庫として使用するこ
とができる。
【0049】以上、整理すると本実施の形態の熱電装置
は、放熱面6aと吸熱面6bとが対向し所定の電圧をか
けると放熱面6aから放熱し吸熱面6bから吸熱する熱
電モジュール6と、放熱面6aより大きい接合面が放熱
面6aを完全に覆うように放熱面6aに接合され放熱面
6aと熱交換する放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手
段)9と、吸熱面6bより大きい接合面が吸熱面6bを
完全に覆うように吸熱面6bに接合され吸熱面6bと熱
交換する冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10
と、熱電モジュール6の外周面(放熱面6aと吸熱面6
bに垂直な四面)と放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換
手段)9の接合面と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換
手段)10の接合面とで囲まれた空間を埋めるように設
けられた真空断熱材7とから熱電装置を構成するもので
ある。
【0050】本実施の形態は、熱電モジュール6の外周
面(四面)と放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)
9の接合面と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)
10の接合面とで囲まれた空間を埋めるように真空断熱
材7を設けるものであり、真空断熱材7は、発泡断熱材
より断熱性能が高いため、発泡断熱材より断熱材を薄く
できるので、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)
9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10との
間隔を狭くでき、厚み調整用の部品であるブロックを介
在させずに直接、熱電モジュール6の伝熱面(放熱面6
aと吸熱面6b)に放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換
手段)9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)1
0とを接合することが可能になり、熱電装置の冷却効率
を高めることができる。
【0051】また、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換
手段)9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)1
0との間隔を狭くできるため、熱電装置をコンパクトに
でき、熱電モジュール6の外周面と放熱用ヒートシンク
(放熱側熱交換手段)9の接合面と冷却用ヒートシンク
(吸熱側熱交換手段)10の接合面とで囲まれた空間を
埋めるように真空断熱材7を設けたため、放熱用ヒート
シンク(放熱側熱交換手段)9と冷却用ヒートシンク
(吸熱側熱交換手段)10のどちらか接合面が大きい方
の熱交換手段を除く熱電装置の大きさに合わせた貫通孔
を形成した断熱壁(断熱箱体)11に対して、その貫通
孔に挿入嵌合させることにより、一動作で簡単に熱電装
置を貯蔵庫等に取付け(組み込み)でき、そのため、熱
電装置のユニット化が可能である。
【0052】なお、本実施の形態では、冷却用ヒートシ
ンク10(放熱側熱交換手段9と吸熱側熱交換手段10
のうちの小さい方)の接合面の中央部に、熱電モジュー
ル6を配置しているため、真空断熱材7が熱電モジュー
ル6の外周面の全て(四面)を囲んでいるが、熱電モジ
ュール6が冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)1
0の接合面の角部を除く一辺に合わせて配置する場合
は、真空断熱材7が熱電モジュール6の外周面の3面を
覆う。また、熱電モジュール6が冷却用ヒートシンク
(吸熱側熱交換手段)10の接合面の角部に合わせて配
置する場合は、真空断熱材7が熱電モジュール6の外周
面の2面を覆う。また、熱電モジュール6の一辺が冷却
用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10の接合面の一
辺と同じ長さで、熱電モジュール6が冷却用ヒートシン
ク(吸熱側熱交換手段)10の接合面の片側を覆うよう
に配置する場合は、真空断熱材7が熱電モジュール6の
隣に位置して熱電モジュール6の外周面の1面を覆う。
【0053】また、本実施の形態は、熱電モジュール6
の伝熱面(放熱面6aと吸熱面6b)に接合する放熱側
熱交換手段と吸熱側熱交換手段の両方を、反接合面側に
空気と熱交換するための複数のフィン9a,10aを備
えたヒートシンクとするものであり、熱電モジュール6
に所定の電圧をかけた(所定の電流を流した)時に、放
熱用ヒートシンク9を介して放熱用ヒートシンク9のフ
ィン9aの周囲の空気と熱電モジュール6の放熱面6a
とで熱交換を行い、熱電モジュール6の放熱面6aで発
生する熱を放熱用ヒートシンク9のフィン9aの周囲の
空気に放熱する。また、冷却用ヒートシンク10を介し
て冷却用ヒートシンク10のフィン10aの周囲の空気
と熱電モジュール6の吸熱面6bとで熱交換を行い、冷
却用ヒートシンク10のフィン10aの周囲の空気の熱
が熱電モジュール6の吸熱面6bに伝導し、それによ
り、冷却用ヒートシンク10のフィン10aの周囲の空
気が冷却される。
【0054】そして、放熱用ヒートシンク9が庫外側
に、また冷却用ヒートシンク10が庫内側に向くように
貯蔵庫に熱電装置を取り付けた場合には、冷却用ヒート
シンク10と熱電モジュール6と放熱用ヒートシンク9
とを介して、庫内の空気の熱が庫外の空気に放熱され、
結果として、庫内が冷却される。換言すれば、庫内の空
気の温度が庫外の空気の温度より所定温度(熱電モジュ
ール6の放熱面6aと吸熱面6bとの温度差に近い温
度)だけ低くなる。
【0055】また、本実施の形態は、熱電モジュール6
と略同一の厚みを有し、熱電モジュール6の大きさに合
わせた熱電モジュール6を収納可能な孔8を有する板状
の真空断熱材7を、熱電装置に使用したものである。
【0056】熱電モジュール6の外周面と放熱用ヒート
シンク(放熱側熱交換手段)9の接合面と冷却用ヒート
シンク(吸熱側熱交換手段)10の接合面とで囲まれた
空間を埋める真空断熱材7として、孔8を有する一つの
板状の真空断熱材を使用することにより、複数の板状の
真空断熱材を組み合わせて熱電モジュール6を取り囲む
場合よりも、高い断熱性能が得られ、熱電装置の冷却効
率を高めることができる。
【0057】また、孔8を有する一つの板状の真空断熱
材7を使用することにより、複数の板状の真空断熱材を
組み合わせて熱電モジュール6を取り囲む場合よりも、
熱電装置の組み立てが簡単である。
【0058】なお、真空断熱材7で、熱電モジュール6
の外周面の3面または2面を覆う場合は、切り欠きを有
する一つの板状の真空断熱材7を使用する。
【0059】また、本実施の形態は、厚み寸法を除く真
空断熱材7の外形寸法を、放熱用ヒートシンク(放熱側
熱交換手段)9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手
段)10のうちの接合面が小さい方の冷却用ヒートシン
ク(吸熱側熱交換手段)10の接合面の寸法と略同一に
するものである。
【0060】放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)
9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10のう
ちの接合面が小さい方の冷却用ヒートシンク(吸熱側熱
交換手段)10の接合面の寸法と略同一の貫通孔を形成
した断熱壁(断熱箱体)11に対して、その貫通孔に挿
入嵌合させることにより、一動作で簡単に熱電装置を貯
蔵庫等に取付け(組み込み)でき、孔の貫通方向に対し
て貫通孔の大きさが変化しないので貫通孔を形成が容易
であり、断熱壁(断熱箱体)11の貫通孔に熱電装置を
取付け(組み込み)後は真空断熱材7が外から見えない
ため、真空断熱材7を損傷から保護でき、真空断熱材7
の長期にわたる信頼性を確保できる。
【0061】また、本実施の形態の貯蔵庫は、熱電装置
の大きさに合わせて形成された貫通孔を有する断熱箱体
と、貫通孔に挿入嵌合され取付けられた熱電装置とを備
えたものであり、組み立て(製造)、分解(メンテナン
ス)が容易で、冷却効率が高く、省エネであり、熱電装
置が小型軽量化されたことにより、貯蔵庫の軽量化が図
れる。
【0062】また、本実施の形態は、庫外側の熱交換手
段である放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)9の
接合面が、庫内側の熱交換手段である冷却用ヒートシン
ク(吸熱側熱交換手段)10の接合面より大きいため、
断熱箱体の外側(庫外側)から熱電装置を取り付けてい
るので、庫内側の熱交換手段である冷却用ヒートシンク
(吸熱側熱交換手段)10の庫内側への突出量を少なく
でき、突出量が少なくなった分だけ庫内の有効スペース
を拡大できる。
【0063】もし、逆に、庫内側の熱交換手段である冷
却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10の接合面が
庫外側の熱交換手段である放熱用ヒートシンク(放熱側
熱交換手段)9の接合面より大きくて断熱箱体の内側
(庫内側)から熱電装置が取り付けられる場合は、庫外
側の熱交換手段である放熱用ヒートシンク(放熱側熱交
換手段)9の庫外側(放熱室または放熱空間)への突出
量を少なくでき、突出量が少なくなった分だけ貯蔵庫の
外形寸法(通常は奥行き寸法)を小さくできる。
【0064】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2による熱電装置について、図2を参照しながら説明
するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0065】図2は、本発明の実施の形態2による熱電
装置の縦断面図である。
【0066】実施の形態1の熱電装置では、真空断熱材
7に備えた貫通口(孔)8に収容された熱電モジュール
6は1個としたが、実施の形態2では、図2に示すよう
に、熱電モジュール6は真空断熱材7の貫通口(孔)8
の穴形成方向に対して垂直な平面方向に複数個配置して
いる。
【0067】実施の形態2による熱電装置は、熱電モジ
ュール6を、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)
9または冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10
の接合面に平行に並べられた複数の熱電モジュール単体
6で構成するものであり、その他の構成は、実施の形態
1の熱電装置と同一である。
【0068】本実施の形態では、放熱用ヒートシンク
(放熱側熱交換手段)9または冷却用ヒートシンク(吸
熱側熱交換手段)10と熱電モジュール6との接触面積
が増えることにより、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交
換手段)9または冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手
段)10と熱電モジュール6との熱交換量が増え、熱電
装置の冷却能力を高めることができる。また、複数の熱
電モジュール単体6を放熱用ヒートシンク(放熱側熱交
換手段)9または冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手
段)10の接合面に平行に並べることにより、熱電モジ
ュール6の外周面と放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換
手段)9の接合面と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換
手段)10の接合面とで囲まれた空間が小さくなり、そ
の空間を埋めるために設けられる真空断熱材7の量を少
なくできる。
【0069】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3による熱電装置について、図3を参照しながら説明
するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0070】図3は、本発明の実施の形態3による熱電
装置の縦断面図である。
【0071】実施の形態1の熱電装置では、真空断熱材
7に備えた貫通口(孔)8に収容された熱電モジュール
6は1段としたが、実施の形態3では、図3に示すよう
に、熱電モジュール6は真空断熱材7の貫通口(孔)8
の穴形成方向に複数段積層している。
【0072】これにより、真空断熱材7の貫通口(孔)
8の穴形成方向両端の放熱面6aと吸熱面6bの温度差
を大きくすることによって、冷却用ヒートシンク10の
温度をさらに下げ、庫内の気流の冷却温度をさらに下げ
ることができる。
【0073】実施の形態3による熱電装置は、熱電モジ
ュール6を、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)
9または冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10
の接合面に垂直に重ねた複数(2つ)の熱電モジュール
単体6で構成するものであり、積層された(重ねた)熱
電モジュール6両端の放熱面の温度差を大きくすること
によって、冷却温度を下げることができる。
【0074】また、真空断熱材7の厚みを熱電モジュー
ル6の厚みに合わせる場合に、一つの熱電モジュール
(単体)6に合わせた厚みの真空断熱材7では充分な断
熱性能が得られない場合であっても、複数の熱電モジュ
ール単体6を重ねて熱電モジュール6を厚くすると、真
空断熱材7の厚みを厚くできるため、真空断熱材7の断
熱性能が向上し、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手
段)9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10
との間の熱の移動量が少なくなって、熱電装置の冷却効
率を高めることができる。
【0075】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4による熱電装置について、図4を参照しながら説明
するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0076】図4は、本発明の実施の形態4による熱電
装置の縦断面図である。
【0077】実施の形態1の熱電装置では、熱電モジュ
ール6の放熱面6aに放熱用ヒートシンク9を接合して
いるが、実施の形態4では、図4に示すように、熱電モ
ジュール6の放熱面6aに流体流路を構成するパイプ1
2を接合している。
【0078】これにより、熱電装置に液体と熱交換する
機能を追加し、熱電装置と離れたところとの熱移動を可
能にすることができる。
【0079】実施の形態4による熱電装置は、放熱側熱
交換手段と吸熱側熱交換手段のうちの放熱側熱交換手段
を、流体流路を構成するパイプ(内部を液体が流れる熱
交換器)12とするものであり、パイプ(放熱側熱交換
手段)12以外の構成は、実施の形態1の熱電装置と同
一である。
【0080】(実施の形態5)以下、本発明の実施の形
態5による熱電装置について、図5を参照しながら説明
するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0081】図5は、本発明の実施の形態5による熱電
装置の縦断面図である。
【0082】実施の形態1の熱電装置では、熱電モジュ
ール6の放熱面6aに放熱用ヒートシンク9を接合して
いるが、実施の形態5では、図5に示すように、熱電モ
ジュール6の放熱面6aにヒートパイプ13を接合して
いる。
【0083】これにより、 熱電装置に熱電装置と離れ
たところとの熱移動を可能にすることができる。
【0084】実施の形態5による熱電装置は、放熱側熱
交換手段と吸熱側熱交換手段のうちの放熱側熱交換手段
を、ヒートパイプ13とするものであり、ヒートパイプ
(放熱側熱交換手段)13以外の構成は、実施の形態1
の熱電装置と同一である。
【0085】(実施の形態6)以下、本発明の実施の形
態6による熱電装置について、図6を参照しながら説明
するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0086】図6は、本発明の実施の形態6による熱電
装置の縦断面図である。
【0087】実施の形態6による熱電装置は、真空断熱
材7を、熱電モジュール6より厚みが厚く、熱電モジュ
ール6の大きさに合わせた熱電モジュール6を収納可能
な孔8を有する板状とし、放熱用ヒートシンク(放熱側
熱交換手段)9と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手
段)10のうちの冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手
段)10が、接合面に孔8と係合し真空断熱材7に対す
る熱電モジュール6の厚み不足を補う突起10bを有し
ている。
【0088】実施の形態6による熱電装置では、孔8を
有する一つの板状の真空断熱材7を使用することによ
り、高い断熱性能が得られ、熱電装置の冷却効率を高め
ることができ、また、熱電装置の組み立てが簡単であ
る。また、断熱性能を確保するために真空断熱材7の厚
みを熱電モジュール6の厚みがより厚くした場合でも、
放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)9と冷却用ヒ
ートシンク(吸熱側熱交換手段)10のうちの冷却用ヒ
ートシンク(吸熱側熱交換手段)10の接合面に、孔8
と係合し真空断熱材7に対する熱電モジュール6の厚み
不足を補う突起10bを設けることにより、厚み調整用
の部品であるブロックを介在させずに直接、熱電モジュ
ール6の伝熱面(放熱面6aと吸熱面6b)に放熱用ヒ
ートシンク(放熱側熱交換手段)9と冷却用ヒートシン
ク(吸熱側熱交換手段)10とを接合することが可能に
なり、熱電装置の冷却効率を高めることができる。
【0089】なお、冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換
手段)10の接合面に、孔8と係合し真空断熱材7に対
する熱電モジュール6の厚み不足を補う突起10bを設
ける代わりに、冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手
段)10の接合面に厚み調整用の部品であるブロックを
接合する場合は、熱電モジュール6の吸熱面6bに、冷
却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10が、直接接
合されていないため、多少冷却性能は低下するが、真空
断熱材7を使用していない場合に較べて、ブロックの厚
みが薄いため、冷却性能の低下は少なく、突起10bを
設ける場合より、製造コストを低減できる。
【0090】冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)
10の接合面に厚み調整用の部品であるブロックを接合
する場合は、冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)
10とブロックとの接合面での熱伝達が充分に行われる
ように、冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10
とブロックとを、予め、しっかりと接着しておくことが
好ましい。
【0091】(実施の形態7)以下、本発明の実施の形
態7による熱電装置について、図7を参照しながら説明
するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0092】図7は、本発明の実施の形態7による熱電
装置の縦断面図である。
【0093】実施の形態1の貯蔵庫では、断熱箱体を構
成する断熱壁11は発泡ウレタン等の発泡断熱材で構成
されているが、実施の形態7では、図7に示すように、
熱電装置に使用した貫通口(孔)8を備えた真空断熱材
7が断熱箱体を構成する断熱壁11の一部を構成してい
る。
【0094】実施の形態7による熱電装置では、真空断
熱材7が、放熱用ヒートシンク(放熱側熱交換手段)9
と冷却用ヒートシンク(吸熱側熱交換手段)10の両方
の接合面より広く、断熱箱体の少なくとも一部の断熱壁
を構成するものであり、熱電装置の真空断熱材7を、断
熱箱体の少なくとも一部の断熱壁として、熱電装置を取
り付ける前の未完成の断熱箱体に取り付けることによ
り、断熱箱体が完成すると同時に、断熱箱体に熱電装置
を取り付けることができる。このとき、予め真空断熱材
7の表面を補強しておけば、真空断熱材7をそのまま断
熱箱体の少なくとも一部の断熱壁として使用することが
可能である。また、断熱箱体の少なくとも一部の断熱壁
を真空断熱材7で構成する場合、真空断熱材7は発泡断
熱材より断熱性能が高く、そのため、発泡断熱材より断
熱壁の厚みを薄くできるので、断熱壁を薄くした分だ
け、貯蔵庫の庫内を広くしたり、貯蔵庫の外形寸法を小
さくしたりできる。
【0095】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1記載の発
明は、熱電モジュールの外周面の少なくとも一つの面と
放熱側熱交換手段の接合面と吸熱側熱交換手段の接合面
とで囲まれた空間を埋めるように真空断熱材を設けたの
で、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段との間隔を狭
くでき、厚み調整用の部品であるブロックを介在させず
に直接、熱電モジュールの伝熱面(放熱面と吸熱面)に
放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段とを接合すること
が可能になり、熱電装置の冷却効率を高めることができ
る。
【0096】また、熱電装置をコンパクトにでき、熱電
装置の大きさに合わせた貫通孔を形成した断熱壁(断熱
箱体)に対して、その貫通孔に挿入嵌合させることによ
り、一動作で簡単に熱電装置を貯蔵庫等に取付け(組み
込み)でき、そのため、熱電装置のユニット化が可能で
ある。
【0097】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における熱電モジュールを、放熱側熱交換手段
または吸熱側熱交換手段の接合面に平行に並べられた複
数の熱電モジュール単体で構成したので、熱電装置の冷
却能力を高めることができ、また、その空間を埋めるた
めに設けられる真空断熱材の量を少なくできる。
【0098】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明における熱電モジュールを、放熱側熱交換手段
または吸熱側熱交換手段の接合面に垂直に重ねた複数の
熱電モジュール単体で構成したので、積層された(重ね
た)熱電モジュール両端の放熱面の温度差を大きくし
て、冷却温度を下げることができる。
【0099】また、真空断熱材の厚みを熱電モジュール
の厚みに合わせる場合に、真空断熱材の厚みを厚くでき
るため、真空断熱材の断熱性能が向上し、放熱側熱交換
手段と吸熱側熱交換手段との間の熱の移動量が少なくな
って、熱電装置の冷却効率を高めることができる。
【0100】また、請求項4記載の発明では、請求項1
から3のいずれか一項記載の発明における放熱側熱交換
手段と吸熱側熱交換手段の一方または両方を、反接合面
側に空気と熱交換するための複数のフィンを備えたヒー
トシンクとすることができる。
【0101】また、請求項5記載の発明では、請求項1
から3のいずれか一項記載の発明における放熱側熱交換
手段と吸熱側熱交換手段の少なくとも一方を、内部を液
体が流れる熱交換器とすることができる。
【0102】また、請求項6記載の発明では、請求項1
から3のいずれか一項記載の発明における放熱側熱交換
手段と吸熱側熱交換手段の少なくとも一方を、ヒートパ
イプとすることができる。
【0103】また、請求項7記載の発明は、熱電モジュ
ールの外周面と放熱側熱交換手段の接合面と吸熱側熱交
換手段の接合面とで囲まれた空間を埋める真空断熱材と
して、孔または切り欠きを有する一つの板状の真空断熱
材を使用したことにより、高い断熱性能が得られ、熱電
装置の冷却効率を高めることができ、また、熱電装置の
組み立てが簡単である。
【0104】また、請求項8記載の発明では、請求項7
記載の発明の効果に加えて、断熱性能を確保するために
真空断熱材の厚みを熱電モジュールの厚みがより厚くし
た場合でも、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の少
なくとも一方の接合面に、真空断熱材の孔または切り欠
きと係合し真空断熱材に対する熱電モジュールの厚み不
足を補う突起を設けることにより、厚み調整用の部品で
あるブロックを介在させずに直接、熱電モジュールの伝
熱面(放熱面と吸熱面)に放熱側熱交換手段と吸熱側熱
交換手段とを接合することが可能になり、熱電装置の冷
却効率を高めることができる。
【0105】また、請求項9記載の発明では、放熱側熱
交換手段と吸熱側熱交換手段のどちらか接合面が小さい
方の接合面の寸法と略同一の貫通孔を形成した断熱壁
(断熱箱体)に対して、その貫通孔に挿入嵌合させるこ
とにより、一動作で簡単に熱電装置を貯蔵庫等に取付け
(組み込み)でき、貫通孔を形成が容易であり、真空断
熱材を損傷から保護でき、真空断熱材の長期にわたる信
頼性を確保できる。
【0106】また、請求項10記載の発明は、請求項1
から9のいずれか一項記載の熱電装置の大きさに合わせ
て形成された貫通孔を有する断熱箱体と、前記貫通孔に
挿入嵌合され取付けられた前記熱電装置とを備えたもの
であり、組み立て(製造)、分解(メンテナンス)が容
易で、冷却効率が高く、省エネであり、熱電装置が小型
軽量化されたことにより、貯蔵庫の軽量化が図れる。ま
た、庫内の有効スペースの拡大、または、貯蔵庫の外形
寸法の短縮が図れ、容積効率が向上する。
【0107】また、請求項11記載の発明は、熱電装置
の真空断熱材を、断熱箱体の少なくとも一部の断熱壁と
して、熱電装置を取り付ける前の未完成の断熱箱体に取
り付けることにより、断熱箱体が完成すると同時に、断
熱箱体に熱電装置を取り付けることができる。また、断
熱壁を薄くした分だけ、貯蔵庫の庫内を広くしたり、貯
蔵庫の外形寸法を小さくしたりでき、容積効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による熱電装置を断熱壁
に取付けた状態を示す縦断面図
【図2】本発明の実施の形態2による熱電装置の縦断面
【図3】本発明の実施の形態3による熱電装置の縦断面
【図4】本発明の実施の形態4による熱電装置の縦断面
【図5】本発明の実施の形態5による熱電装置の縦断面
【図6】本発明の実施の形態6による熱電装置の縦断面
【図7】本発明の実施の形態7による熱電装置の縦断面
【図8】従来の熱電装置の縦断面図
【符号の説明】
6 熱電モジュール 6a 放熱面 6b 吸熱面 7 真空断熱材 8 貫通口(孔) 9 放熱用ヒートシンク 9a フィン 10 冷却用ヒートシンク 10a フィン 10b 突起 11 断熱壁 12 パイプ 13 ヒートパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西畠 秀男 滋賀県草津市野路東2丁目3番1−2号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 谷口 光▲のり▼ 滋賀県草津市野路東2丁目3番1−2号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 宮地 法幸 滋賀県草津市野路東2丁目3番1−2号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA06 BA01 CA02 DA04 PA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱面と吸熱面とが対向し所定の電圧を
    かけると放熱面から放熱し吸熱面から吸熱する熱電モジ
    ュールと、 前記放熱面より大きい接合面が前記放熱面を完全に覆う
    ように前記放熱面に接合され前記放熱面と熱交換する放
    熱側熱交換手段と、 前記吸熱面より大きい接合面が前記吸熱面を完全に覆う
    ように前記吸熱面に接合され前記吸熱面と熱交換する吸
    熱側熱交換手段と、 前記熱電モジュールの外周面の少なくとも一つの面と前
    記放熱側熱交換手段の前記接合面と前記吸熱側熱交換手
    段の前記接合面とで囲まれた空間を埋めるように設けら
    れた真空断熱材とからなる熱電装置。
  2. 【請求項2】 熱電モジュールを、放熱側熱交換手段ま
    たは吸熱側熱交換手段の接合面に平行に並べられた複数
    の熱電モジュール単体で構成した請求項1記載の熱電装
    置。
  3. 【請求項3】 熱電モジュールを、放熱側熱交換手段ま
    たは吸熱側熱交換手段の接合面に垂直に重ねた複数の熱
    電モジュール単体で構成した請求項1記載の熱電装置。
  4. 【請求項4】 放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の
    一方または両方は、反接合面側に空気と熱交換するため
    の複数のフィンを備えたヒートシンクである請求項1か
    ら3のいずれか一項記載の熱電装置。
  5. 【請求項5】 放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の
    少なくとも一方は、内部を液体が流れる熱交換器である
    請求項1から3のいずれか一項記載の熱電装置。
  6. 【請求項6】 放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の
    少なくとも一方は、ヒートパイプである請求項1から3
    のいずれか一項記載の熱電装置。
  7. 【請求項7】 真空断熱材は、熱電モジュールと略同一
    の厚みを有し、前記熱電モジュールの大きさに合わせた
    前記熱電モジュールを収納可能な孔または切り欠きを有
    する板状である請求項1から6のいずれか一項記載の熱
    電装置。
  8. 【請求項8】 真空断熱材は、熱電モジュールより厚み
    が厚く、前記熱電モジュールの大きさに合わせた前記熱
    電モジュールを収納可能な孔または切り欠きを有する板
    状であり、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の少な
    くとも一方は、接合面に前記孔と係合し前記真空断熱材
    に対する前記熱電モジュールの厚み不足を補う突起を有
    する請求項1から6のいずれか一項記載の熱電装置。
  9. 【請求項9】 厚み寸法を除く真空断熱材の外形寸法
    を、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段のどちらか接
    合面が小さい方の接合面の寸法と略同一にした請求項1
    から8のいずれか一項記載の熱電装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項記載の
    熱電装置の大きさに合わせて形成された貫通孔を有する
    断熱箱体と、前記貫通孔に挿入嵌合され取付けられた前
    記熱電装置とを備えた貯蔵庫。
  11. 【請求項11】 請求項7または8記載の熱電装置の真
    空断熱材が、放熱側熱交換手段と吸熱側熱交換手段の両
    方の接合面より広く、断熱箱体の少なくとも一部の断熱
    壁を構成する貯蔵庫。
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