JP2002099026A - 静止画撮影装置 - Google Patents

静止画撮影装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素ずらし手段を備えた静止画撮影装置にお
いて、画質を悪化させることなく、画素ずらし量の調整
や検査を容易に行うことができる静止画撮影装置を提供
する。 【解決手段】 撮影レンズ2と撮像素子3との間には、
光学ローパスフィルタとして作用する平行平面板4,5
が配置されている。平行平面板4を光軸Lに対して傾け
ることにより画素ずらしを行う。平行平面板5を光軸L
回りに回転させて光学ローパスフィルタの特性に切り換
える。平行平面板4にはIRカットコートを施し、平行
平面板5には可視光の反射を抑えるコートを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメラ
や電子スチルカメラ機能を持つビデオカメラ等の撮影装
置において、静止画を撮影する際、画素ずらし撮影と画
素ずらしを行わない撮影とを切り換えることができる静
止画撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像素子を用いた静止画撮影装置の解像
力は、撮像素子の画素数によって制限される。従って、
撮影装置の解像力を高めるには、画素数の多い撮像素子
が必要となる。ところが、限られた大きさの撮像素子上
に画素を増やすには、1つ1つの画素を小さくしなけれ
ばならず、加工が困難になり、撮像素子の歩留まりが下
がり、撮像素子自体が高価なものとなってしまう。さら
に、1画素当たりに受け取ることができる光量が少なく
なるため、S/Nやダイナミックレンジにとって不利と
なり、かえって解像力以外の画質を劣化させることにな
る。
【0003】そこで、撮像素子の画素数を増やさずに解
像力を高めるために、画素ずらしと称される技術が提案
されている。これは、撮影レンズで結像した被写体像と
撮像素子の位置を画素ピッチ単位、例えば0.5画素ピ
ッチ分水平方向にずらした2枚の画像情報を合成して、
水平方向の解像力を2倍にする方法である。その際、被
写体像と撮像素子との位置を画素ピッチ単位でずらす方
法は、アクチュエータにより撮像素子を平行移動させる
方法の他に、撮影レンズ光路内に配置した平行平面板を
傾斜させて光路を移動させる方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電荷結合素子(CC
D)のように周期的な画素配列を持つ撮像素子を用いた
静止画撮影装置では、撮像素子の再現可能な周波数以上
の空間周波数が被写体像に含まれていると、モアレ状の
偽信号が発生して画質を損なってしまう。そこで、撮像
素子の再現可能な周波数以上の空間周波数を減衰させる
光学ローパスフィルタを撮像素子の前に配置することが
行われる。但し、一般的に使われている水晶の複屈折を
利用した光学ローパスフィルタは、不必要な高周波数成
分のみを減衰するのではなく必要な周波数成分にも影響
があるため、使用する撮像素子の再現可能な空間周波数
に合わせて最適化する必要がある。
【0005】また、0.5画素ピッチの画素ずらしを行
う場合は、見かけ上、撮像素子の画素ピッチが半分にな
った状態であり、再現可能な空間周波数は画素ずらしを
行う方向に倍になることが期待できる。従って、1つの
装置で画素ずらしを行う場合と、画素ずらしを行わない
場合の両方の撮影を可能とする場合は、光学ローパスフ
ィルタの特性を画素ずらしの有無に応じて切り換えるこ
とが必要となる。
【0006】光学ローパスフィルタの特性を切り換える
には、予め用意した複数の光学ローパスフィルタの一部
を抜き取ったり、異なった仕様の光学ローパスフィルタ
を差し替える方法があるが、これらは、装置の小型化を
妨げ、撮影レンズの収差変化を招く。そこで、予め2種
類の光学ローパスフィルタを撮像素子の前に配置してお
き、画素ずらしを行う場合と行わない場合とで、一方の
光学ローパスフィルタを撮影レンズの光軸回りに所定角
度回転させ、光学ローパスフィルタの特性を変える方法
が提案されている。
【0007】この場合、一方の光学ローパスフィルタを
画素ずらしを行うための第1の平行平面板とし、もう一
方の光学ローパスフィルタを光学ローパスフィルタの特
性を変えるために必要に応じて撮影レンズの光軸回りに
所定角度回転させる第2の平行平面板とすることが装置
の小型化に有利である。
【0008】ところで、撮影レンズ光学系の光学素子の
表面には可視光の反射を防ぎ、撮影した画像にゴースト
の発生やフレアによるコントラストの低下を防ぐ目的で
コート(いわゆるARコート)が施されている。上述し
た画素ずらしを行うための平行平面板に対しても、光の
反射を防ぐためのコートを施すことが望ましい。
【0009】しかしながら、第1の平行平面板と第2の
平行平面板にコートを施すと、画素ずらし量を調整する
ため、オートコリメータを用いて第1の平行平面板の反
射光を観察する際、反射光が淡くて第1の平行平面板の
反射光を観察しにくいという問題点があった。さらに、
第2の平行平面板の反射光と区別が付かず、第1の平行
平面板を調整することができないという問題点もあっ
た。
【0010】そこで、画素ずらし量の調整・検査時に観
察の必要な第1の平行平面板の片面に対してはコートを
施さず、オートコリメータによりその反射光を観察でき
るようにすることが考えられる。しかしながら、そのよ
うにすると、撮影した画像はゴーストやフレアの影響を
受けやすく、フレアの発生によりコントラストが低下し
て画質を悪化させてしまうという別の問題点が発生して
しまう。
【0011】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、光学ローパスフィルタとして作用する一対
の平行平面板の内の一方を光軸に対して傾けることによ
って画素ずらしを行う画素ずらし手段を備えた静止画撮
影装置において、画質を悪化させることなく、画素ずら
し量の調整や検査を容易に行うことができる静止画撮影
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(a)撮影レンズ(2)
と撮像素子(3)とを備えて静止画を撮影する静止画撮
影装置において、前記撮影レンズと前記撮像素子との間
に設置した光学ローパスフィルタとして作用する第1及
び第2の平行平面板(4,5)と、前記第1及び第2平
行平面板の一方を光軸に対して傾けることにより画素ず
らしを行う画素ずらし手段と、前記第1及び第2平行平
面板の一方を光軸回りに回転させるとことにより、前記
画素ずらし手段によって画素ずらしを行う場合と画素ず
らしを行わない場合とのそれぞれに適した光学ローパス
フィルタの特性に切り換える特性切換手段とを備え、前
記画素ずらし手段として作用する前記一方の平行平面板
(4)の少なくとも一方の面に施したコートの分光反射
率を、他方の平行平面板(5)の面に施したコートの分
光反射率と異ならせたことを特徴とする静止画撮影装置
を提供し、(b)撮影レンズ(2)と撮像素子(3)と
を備えて静止画を撮影する静止画撮影装置において、前
記撮影レンズと前記撮像素子との間に設置した光学ロー
パスフィルタとして作用する第1及び第2の平行平面板
(4,5)と、前記第1及び第2平行平面板の一方を光
軸に対して傾けることにより画素ずらしを行う画素ずら
し手段と、前記第1及び第2平行平面板の一方を光軸回
りに回転させるとことにより、前記画素ずらし手段によ
って画素ずらしを行う場合と画素ずらしを行わない場合
とのそれぞれに適した光学ローパスフィルタの特性に切
り換える特性切換手段とを備え、前記画素ずらし手段と
して作用する前記一方の平行平面板(4)の少なくとも
一方の面の撮影に関係する部分には可視光線の反射を抑
えるコートを施すと共に、撮影に関係しない部分にはコ
ートを施さず、他方の平行平面板(5)の面には、可視
光線の反射を抑えるコートを全面に施すことを特徴とす
る静止画撮影装置を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静止画撮影装置に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の
静止画撮影装置の一実施例を示す断面図、図2は図1中
の平行平面板4を光軸に対して傾けた場合の作用を説明
するための図、図3は図1中の平行平面板4,5の内の
一方の平行平面板のみの作用を説明するための図、図4
は図1中の平行平面板4,5を揃えた場合の作用を説明
するための図、図5は図1中の平行平面板4,5をずら
した場合の作用を説明するための図、図6は図1中の平
行平面板4の他の実施例を説明するための平面図であ
る。
【0014】図1において、鏡筒1の左側端部には撮影
レンズ2が取り付けられており、右側端部にはCCD3
が取り付けられている。撮影レンズ2とCCD3との間
には、光学ローパスフィルタとして作用する第1の平行
平面板4と、同じく光学ローパスフィルタとして作用す
る第2の平行平面板5が配置されている。第1,第2の
平行平面板4,5は例えば水晶により形成し、両者の光
学的な特性は同じとする。なお、平行平面板とは、両面
が平行な板を言う。
【0015】第1の平行平面板4は具体的に次のように
保持されている。第1の平行平面板4は、図1における
下側を枠6aに保持され、図1における上側を枠6bに
保持されている。枠6a,6bによって保持された第1
の平行平面板4は、枠6a内に設けた光軸Lに直行する
軸7を支点として傾斜可能とされている。第1の平行平
面板4は、図示していないばねによって図1における右
側に押圧されており、枠6bが鏡筒1に固定されたねじ
8に当たることによって位置決めされている。このと
き、第1の平行平面板4の面は、光軸Lにほぼ直行した
状態である。
【0016】さらに、枠6bの上端部には、プランジャ
9が連結されている。プランジャ9が枠6bを引っ張る
と、第1の平行平面板4は、軸7を中心として図1にお
ける左回りに回動する。鏡筒1には、突出部10が形成
されており、プランジャ9が枠6bを引っ張ると、枠6
bが突出部10に当たって位置決めされる。このとき、
第1の平行平面板4の面は、光軸Lに対して傾いた状態
である。即ち、第1の平行平面板4は、ねじ8に当接し
て光軸Lにほぼ直行した図1に示す状態と、突出部10
に当接して光軸Lに対して傾いた状態の2つの状態をと
る。
【0017】第2の平行平面板5は具体的に次のように
保持されている。第2の平行平面板5は、図1における
下側を枠11aに保持され、図1における上側を枠11
bに保持されている。枠11a,11bによって保持さ
れた第2の平行平面板5の面は、光軸Lにほぼ直行した
状態で保持されている。図示していないレバーを操作す
ることより、第2の平行平面板5は光軸L回りに回転す
るようになっている。第2の平行平面板5は、画素ずら
しを行わない撮影に適した特性である姿勢と、画素ずら
しを行う撮影に適した特性である姿勢の2つの姿勢をと
る。
【0018】ここで、第1,第2の平行平面板4,5の
作用について詳細に説明する。まず、図2は、第1の平
行平面板4を傾けることによる作用を示している。第1
の平行平面板4を傾けると、第1の平行平面板4を通過
する図2の左側より入射した光(CCD3上の被写体
像)は、二点鎖線で示す位置から実線で示す位置へとず
れて出射する。このとき、第1の平行平面板4を通過す
る光のずれ量を、画素ピッチの1/2である距離dとな
るようにする。第1の平行平面板4を傾ける角度θ(r
ad)は、像の移動量をd(mm)、第1の平行平面板
4の厚さをt(mm)、第1の平行平面板4の屈折率を
nとすると、次の(1)式で表す関係になる。
【0019】θ=d/(t−t/n) …(1)
【0020】また、水晶で第1,第2の平行平面板4,
5を形成する場合、第1の平行平面板4の厚さt(m
m)は、複屈折による分離幅をp(mm)とすると、次
の(2)式で表す関係になる。なお、分離幅pは、上記
の距離dに相当する。
【0021】t=170.1p …(2)
【0022】CCD3の画素ピッチを0.010mmと
し、水平方向に0.5画素ピッチの画素ずらしを行うた
めには、分離幅pは0.005mmであるから、tは
0.850mmとなる。水晶の屈折率nを1.544と
すると、θは(1)式より、57.4′(′は分)とす
ればよいことが分かる。画素ずらしを行う際、第1の平
行平面板4の傾き角度(振れ角)の誤差を±3%以内と
するには、無調整とすると部品の要求精度高くなりすぎ
るので、ねじ8及び突出部10による位置決めの調整機
構を設けることにより、±1.7′以内とすればよい。
【0023】図3は、1つの平行平面板、即ち、第1,
第2の平行平面板4,5の一方の光学ローパスフィルタ
としての作用を示している。図3において、(A)は平
行平面板4(または5)に対する光の入射/出射状態、
(B)は光の分離状態を示している。図3(A)に示す
ように、光L1が平行平面板4(または5)を通過する
と、2つの光L2,L3に分離される。光L2,L3
は、図3(B)に示すように、それぞれ縦方向,横方向
の光であり、距離dだけ離れている。この距離dを、C
CD3の画素ピッチのほぼ1/2とする。
【0024】さて、第1,第2の平行平面板4,5を同
じ姿勢で並べると、図4に示すようになる。図4(A)
に示すように、光L1が第1の平行平面板4を通過する
と、2つの光L2,L3に分離され、さらに、第2の平
行平面板5を通過すると、光L2,L3の間隔が広が
る。光L2,L3は、図4(B)に示すように、距離2
d(即ち、CCD3の画素ピッチ)だけ離れることにな
る。この図4に示す状態は、画素ずらしを行うことなく
撮影する場合に適した姿勢である。
【0025】そして、第1,第2の平行平面板4,5の
内、上記のように、第2の平行平面板5を光軸L回りに
回転させると、図5に示すようになる。図5(A)に示
すように、光L1が第1の平行平面板4を通過すると、
2つの光L2,L3に分離され、さらに、第2の平行平
面板5を通過すると、光L2は光L21,L22に分離
され、光L3は光L31,L32に分離される。光L2
1〜L32は、図5(B)に示すような位置関係とな
る。この図5に示す状態は、画素ずらしを行って撮影す
る場合に適した姿勢である。
【0026】以上のような構成において、第1の平行平
面板4には、CCD3の赤外線領域に伸びた感度を補正
するため、可視光線を90%以上透過し、波長650n
mを半値として、赤外線を反射するIRカットコートを
施す。第1の平行平面板4に施すIRカットコートは、
いずれか一方の片面でも、両面でもよい。第2の平行平
面板5には、可視光の反射を1%以下に抑えた通常のコ
ート(ARコート)を施す。第2の平行平面板5に施す
可視光の反射を抑えるためのコートは、両面とする。即
ち、本発明では、第1の平行平面板4の少なくとも1面
に施したコートの分光反射率は、第2の平行平面板5に
施したコートの分光反射率と異なっている。
【0027】このようにすると、オートコリメータを用
いて第1の平行平面板4の姿勢を調整・検査する際に、
第1の平行平面板4のIRカットコートの反射光が明瞭
に観察され、容易に調整や検査を行うことができる。こ
れは、人間の目は、IRカットコートの反射率が増加す
る波長630nmから670nm程度の光にも感度があ
るため、オートコリメータの視野には第1の平行平面板
4の反射光が赤く明瞭に見えるためである。
【0028】ところで、CCDを用いた撮影装置におい
ては、吸収型のIRカットフィルタを任意の位置に設け
るが、この実施例では、第1の平行平面板4にIRカッ
トコートを施しているので、IRカットフィルタを別に
設ける必要はない。
【0029】第1の平行平面板4の他の実施例として、
図6に示すようにしてもよい。第1の平行平面板4以外
の他の構成は、図1と同じである。図6において、第1
の平行平面板4の一方の面には、斜線を付した中央部の
みに可視光線の反射を1%以下に抑えるコート(ARコ
ート)を施し、その周囲部(端部)にはコートを施さな
い。コートを施した中央部とコートを施さない周囲部と
の境界は、撮影に関係する領域、即ち、CCD3の画素
上に結像する光線が通過する領域を僅かに越える位置と
する。逆に言えば、画素上に結像する光線がコートを施
した中央部に入射するようにする。
【0030】第1の平行平面板4の他方の面には、可視
光線の反射を1%以下に抑えるARコートを全面に施す
か、図6と同じように中央部のみに施す。
【0031】中央部のみにコートを施すには、コート処
理を行う蒸着釜内で平行平面板を保持する置き台に、必
要な形状の穴を開けておく。このようにすると、穴の部
分にのみコートが施され、図6に示すような第1の平行
平面板4を容易に生産することができる。
【0032】このようにすると、オートコリメータを用
いて第1の平行平面板4の姿勢を調整・検査する際に、
第1の平行平面板4のコートを施していない周囲部の反
射光が明瞭に観察され、容易に調整や検査を行うことが
できる。これは、コートを施さない部分の反射率が4%
を越えるため、オートコリメータの視野には第1の平行
平面板4の反射光が明瞭に見えるためである。撮影に有
効な光線が通過する面の全てにコートを施しているの
で、ゴーストやフレアによる画質の悪化はない。
【0033】この実施例では、吸収型のIRカットフィ
ルタを、第1,第2の平行平面板4,5のいずれかに張
り付けておいてもよいし、単独で撮影レンズ2の光路内
に配置してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の静
止画撮影装置は、撮影レンズと撮像素子との間に設置し
た光学ローパスフィルタとして作用する第1及び第2の
平行平面板と、第1及び第2平行平面板の一方を光軸に
対して傾けることにより画素ずらしを行う画素ずらし手
段と、第1及び第2平行平面板の一方を光軸回りに回転
させるとことにより、画素ずらし手段によって画素ずら
しを行う場合と画素ずらしを行わない場合とのそれぞれ
に適した光学ローパスフィルタの特性に切り換える特性
切換手段とを備え、画素ずらし手段として作用する一方
の平行平面板の少なくとも一方の面に施したコートの分
光反射率を、他方の平行平面板の面に施したコートの分
光反射率と異ならせたり、画素ずらし手段として作用す
る一方の平行平面板の少なくとも一方の面の撮影に関係
する部分には可視光線の反射を抑えるコートを施すと共
に、撮影に関係しない部分にはコートを施さず、他方の
平行平面板の面には、可視光線の反射を抑えるコートを
全面に施すようにしたので、画質を悪化させることな
く、画素ずらし量の調整や検査を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1中の平行平面板4を光軸に対して傾けた場
合の作用を説明するための図である。
【図3】図1中の平行平面板4,5の内の一方の平行平
面板のみの作用を説明するための図である。
【図4】図1中の平行平面板4,5を揃えた場合の作用
を説明するための図
【図5】図1中の平行平面板4,5をずらした場合の作
用を説明するための図
【図6】図1中の平行平面板4の他の実施例を説明する
ための平面図である。
【符号の説明】
1 鏡筒 2 撮影レンズ 3 撮像素子 4,5 平行平面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/335 V 5/335 101:00 // H04N 101:00 G02B 1/10 A (72)発明者 横井 暁 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 2H048 AA07 AA11 AA18 AA25 AA26 CA12 CA17 CA24 2H054 AA01 BB11 2K009 AA02 BB04 DD03 FF01 5C022 AA00 AB45 AC42 AC54 AC55 AC80 5C024 AX01 BX01 CX37 CY34 EX04 EX51 EX55 GY01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズと撮像素子とを備えて静止画を
    撮影する静止画撮影装置において、 前記撮影レンズと前記撮像素子との間に設置した光学ロ
    ーパスフィルタとして作用する第1及び第2の平行平面
    板と、 前記第1及び第2平行平面板の一方を光軸に対して傾け
    ることにより画素ずらしを行う画素ずらし手段と、 前記第1及び第2平行平面板の一方を光軸回りに回転さ
    せるとことにより、前記画素ずらし手段によって画素ず
    らしを行う場合と画素ずらしを行わない場合とのそれぞ
    れに適した光学ローパスフィルタの特性に切り換える特
    性切換手段とを備え、 前記画素ずらし手段として作用する前記一方の平行平面
    板の少なくとも一方の面に施したコートの分光反射率
    を、他方の平行平面板の面に施したコートの分光反射率
    と異ならせたことを特徴とする静止画撮影装置。
  2. 【請求項2】前記一方の平行平面板の少なくとも一方の
    面に施したコートは、可視光線を透過し赤外線を反射す
    るIRカットコートであることを特徴とする請求項1記
    載の静止画撮影装置。
  3. 【請求項3】撮影レンズと撮像素子とを備えて静止画を
    撮影する静止画撮影装置において、 前記撮影レンズと前記撮像素子との間に設置した光学ロ
    ーパスフィルタとして作用する第1及び第2の平行平面
    板と、 前記第1及び第2平行平面板の一方を光軸に対して傾け
    ることにより画素ずらしを行う画素ずらし手段と、 前記第1及び第2平行平面板の一方を光軸回りに回転さ
    せるとことにより、前記画素ずらし手段によって画素ず
    らしを行う場合と画素ずらしを行わない場合とのそれぞ
    れに適した光学ローパスフィルタの特性に切り換える特
    性切換手段とを備え、 前記画素ずらし手段として作用する前記一方の平行平面
    板の少なくとも一方の面の撮影に関係する部分には可視
    光線の反射を抑えるコートを施すと共に、撮影に関係し
    ない部分にはコートを施さず、他方の平行平面板の面に
    は、可視光線の反射を抑えるコートを全面に施すことを
    特徴とする静止画撮影装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007065650A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Samsung Electro Mech Co Ltd 赤外線フィルタ及びウィンドウ一体型カメラモジュール装置

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