JP2002097140A - ニルバジピン含有易溶性固形製剤およびその製造法 - Google Patents

ニルバジピン含有易溶性固形製剤およびその製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニルバジピンを有効成分として含有する溶解
性やバイオアベイラビリティーを向上させた易溶性固形
製剤を提供する。 【解決手段】 ニルバジピンにヒドロキシプロピルセル
ロース及びポリビニルピロリドンを配合することによっ
て、溶解性が向上しバイオアベイラビリティーの良好な
易溶性固形製剤を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニルバジピンを有効
成分として含有する易溶性固形製剤及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニルバジピンは1,4−ジヒドロピリジ
ン系カルシウム拮抗剤であり、冠動脈,椎骨動脈をはじ
め、その他末梢血管において血管拡張作用を示し、狭心
症、不整脈、高血圧症などの治療薬として用いられてい
る。
【0003】しかし、ニルバジピンは水に対する溶解度
が極めて低いため、例えばそのまま経口投与した場合、
血中に十分に吸収されずバイオアベイラビリティーが低
いという欠点を有する。
【0004】そこで、ニルバジピンを水溶性の高分子化
合物であるヒドロキシプロピルメチルセルロースの有機
溶媒溶液に溶解後、有機溶媒を除去して固溶体とし、溶
解性や血中への移行性を改善された製剤が報告されてい
る(特公平4−12245)。通常であれば高分子と共
に溶解させた溶液を結合剤として用いる練合が考えられ
る。しかし、固溶体形成添加剤として用いているヒドロ
キシプロピルメチルセルロースは、ニルバジピンととも
に有機溶媒に溶解した時、この溶液は粘調となり、流動
層法及び混練法の結合剤溶液として利用するにはハンド
リング性が悪く、また溶液を希釈すれば溶媒コスト及び
製造コストが増大するといった欠点を有している。
【0005】また、ニルバジピンを融解状態にして水溶
性高分子に分散、次いで冷却し固体分散体を製造する方
法(特開平5−139974)により、溶解性、バイオ
アベイラビリティーが改善された固体分散体の製造方法
が報告されている。他に、難溶性薬物と水溶性高分子基
剤とを両者が溶融しない温度で加熱しながら混練するこ
とにより、バイオアベイラビリティーが向上した難溶性
薬物の固体分散体を製する方法(特開平5−26264
2)が報告されている。しかし、これらの発明は150
℃以上の高温に加熱することを特徴とするため、特殊な
設備を必要とする上に、製造に危険をともなう等の欠点
を有する。
【0006】このように水に極めて溶けにくいニルバジ
ピンの溶解性を向上し、バイオアベイラビリティーの優
れた易溶性固形製剤を製することは困難であり、上述の
如くまだ少なく、より簡単に製造できる処方の開発が望
まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯かる実情
に鑑み、ニルバジピンを有効成分として含有し、溶解性
やバイオアベイラビリティーを向上させたニルバジピン
易溶性固形製剤及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはニルバジピ
ンの易溶性固形製剤につき鋭意検討したところ、ニルバ
ジピンにヒドロキシプロピルセルロース及びポリビニル
ピロリドンを配合することによって、溶解性が向上し、
バイオアベイラビリティーの良好なニルバジピン易溶性
固形製剤を製造することができる事を見いだした。
【0009】ニルバジピンにヒドロキシプロピルセルロ
ースのみを配合した場合、製剤製造初期には溶解性を向
上させているものの、経時的にその溶解性は低下する傾
向が見られた。またニルバジピンにポリビニルピロリド
ンのみを配合した場合には、経時的変化はないものの溶
解性を十分に向上させることはできなかった。
【0010】しかし、ニルバジピンにヒドロキシプロピ
ルセルロース及びポリビニルピロリドンの両者を配合す
ると、互いにその欠点を補い合って満足する結果が得ら
れることを見いだした。また、ポリエチレングリコール
や経口製剤に使用できる界面活性剤、ポリソルベート8
0やラウリル硫酸ナトリウムを添加することによって、
固形製剤の親水性が増し、さらに溶解性を向上させる事
も見いだした。
【0011】本発明の製剤を製造する工程においては、
ニルバジピンとヒドロキシプロピルセルロースおよびポ
リビニルピロリドンを有機溶媒に溶解した溶液、もしく
はさらにこれにポリエチレングリコールまたはポリソル
ベート80またはラウリル硫酸ナトリウムを添加した溶
液を、流動層法または混練法の結合剤溶液として直接利
用しているため、高温に加熱する装置などを必要とせ
ず、通常の製造設備を使用できる上に、上記のような従
来法よりもより簡便に、しかも最終製剤まで一気に製造
することができる。
【0012】本発明のニルバジピン易溶性固形製剤は、
流動層法、混練法いずれの方法によっても製することが
できる。
【0013】流動層法は、例えば、ニルバジピンとヒド
ロキシプロピルセルロースおよびポリビニルピロリドン
を有機溶媒に溶解し、もしくはさらにポリエチレングリ
コールまたはポリソルベート80またはラウリル硫酸ナ
トリウムを添加した溶液を通常医薬品に用いられる不活
性な添加剤等に噴霧して乾燥させることによって製する
ことができる。
【0014】混練法は、例えは、ニルバジピンとヒドロ
キシプロピルセルロースおよびポリビニルピロリドンを
有機溶媒に溶解し、もしくはさらにポリエチレングリコ
ールまたはポリソルベート80またはラウリル硫酸ナト
リウムを添加した溶液を通常医薬品に用いられる不活性
な添加剤と練合し、造粒、乾燥することによって製する
ことができる。
【0015】流動層法、混練法にて用いる、ニルバジピ
ンとヒドロキシプロピルセルロースおよびポリビニルピ
ロリドンを溶解した溶液、もしくはさらにポリエチレン
グリコールまたはポリソルベート80またはラウリル硫
酸ナトリウムを添加した溶液は粘度が低いため、流動層
法、混練法で結合溶液として直接利用でき、製造方法を
簡便にできるという特徴を有する。
【0016】本発明に用いられる有機溶媒としては特に
限定されないが、通常ニルバジピンを溶解し、更にヒド
ロキシプロピルセルロースおよびポリビニルピロリドン
を溶解するもの、たとえば、メタノール、エタノールな
どが挙げられる。
【0017】本発明の製剤に用いられるヒドロキシプロ
ピルセルロースはニルバジピン1重量部に対し、0.5
〜10.0重量部が使用され、とくに1.0〜5.0重
量部が好ましい。
【0018】本発明に用いられるヒドロキシプロピルセ
ルロースは、1〜10mm/S(2%、20℃)が使
用され、特に1〜5mm/S(2%、20℃)のグレ
ードのものが好ましい。
【0019】本発明の製剤に用いられるポリビニルピロ
リドンはニルバジピン1重量部に対し、0.5〜10重
量部が使用され、とくに1.0〜5.0重量部が好まし
い。
【0020】本発明に用いられるポリビニルピロリドン
は、1〜10mm/S(2%、20℃)が使用され、
特に1〜5mm/S(2%、20℃)のグレードのも
のが好ましい。
【0021】本発明の製剤に用いられるポリエチレング
リコールまたはポリソルベート80またはラウリル硫酸
ナトリウムはニルバジピンとヒドロキシプロピルセルロ
ースおよびポリビニルピロリドンを有機溶媒に溶解した
結合溶液に添加してもよい。
【0022】本発明に用いられるポリエチレングリコー
ルはニルバジピン1重量部に対し、0.1〜1.0重量
部が使用され、とくに0.1〜0.5重量部が好まし
い。
【0023】本発明に用いられる界面活性剤、ポリソル
ベート80やラウリル硫酸ナトリウムはニルバジピン1
重量部に対し、0.01〜0.1重量部が使用され、と
くに0.01〜0.05重量部が好ましい。
【0024】以上のようにして得られたニルバジピン易
溶性固形製剤は、更に必要に応じて、錠剤、顆粒剤、細
粒等種々の剤形にすることができる。また、各種製剤化
のために、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭
剤等の添加剤を必要に応じて配合してもよい。
【0025】賦形剤では、例えば、結晶セルロース、乳
糖、D−マンニトール、精製白糖、リン酸水素カルシウ
ム、クエン酸カルシウム等が挙げられる。
【0026】崩壊剤では、低置換度ヒドロキシプロピル
セルロース、デンプン、カルボキシメチルスターチ、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム等が挙げられる。
【0027】滑沢剤では、例えば、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、タル
ク、硬化油等が挙げられる。
【0028】さらに本発明の製剤は、主薬の安定化、美
観、矯味矯臭、服用のしやすさを向上させるために、例
えば、フィルムコーティング錠のように、コーティング
剤でコーティングしてもよい。また、この時のコーティ
ング剤は、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリエチレングリコールを含有してもよ
い。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の内容を以下の参考例およ
び実施例により更に詳細に説明する。なお、本発明の易
溶性固形製剤は各実施例の記載に限定されるものではな
い。
【0030】「発明の効果」 溶出試験 試験方法 日本薬局方に記載の溶出試験法(パドル法、50rp
m、水900ml、37℃)に基づき溶質試験を行っ
た。資料はニルバジピン2mg相当量、溶出量としては
溶出試験開始後30分間の値をHPLC法にて測定し
た。その結果を、表1,に示す。
【0031】
【表1】 HPC:ヒドロキシプロピルセルロース PVP:ポリビニルピロリドン PEG:ポリエチレングリコール
【0032】以上の結果より、本発明のニルバジピン易
溶性固形製剤は、溶出性が優れているため、ニルバジピ
ンの吸収率は高くなり、バイオアベイラビリティーが高
くなることが明らかである。 「参考例及び実施例」
【0033】 参考例1(混練法;HPCのみ) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg 乳糖 27.7mg 結晶セルロース 40.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0034】乳糖、結晶セルロース及び低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロースを品川ミキサーもしくはハイス
ピードミキサーで10分間混合する。別にヒドロキシプ
ロピルセルロースをプロペラ攪拌機にてエタノールに溶
解させた後、さらにニルバジピンを加えて完全に溶解し
た溶液を調製する。この溶液を前記の混合物に加えて練
合し、棚式乾燥機にて50℃で乾燥させた後、パワーミ
ルにて整粒する。V型混合機にてステアリン酸マグネシ
ウムを加えて7分間混合し、ロータリー打錠機により、
1錠あたりニルバジピンを2mg含有するように打錠す
る。得られた錠剤は常法によりフィルムコーティングを
施し、フィルムコーティング錠とした。
【0035】 参考例2(混練法;PVPのみ) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ポリビニルピロリドン 10.0mg 乳糖 27.7mg 結晶セルロース 40.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0036】乳糖、結晶セルロース及び低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロースを品川ミキサーもしくはハイス
ピードミキサーで10分間混合する。別にポリビニルピ
ロリドンをプロペラ攪拌機にてエタノールに溶解させた
後、さらにニルバジピンを加えて完全に溶解した溶液を
調製する。この溶液を前記の混合物に加えて練合すし、
棚式乾燥機にて50℃で乾燥させた後、パワーミルにて
整粒する。V型混合機にてステアリン酸マグネシウムを
加えて7分間混合し、ロータリー打錠機により、1錠あ
たりニルバジピンを2mg含有するように打錠する。得
られた錠剤は常法によりフィルムコーティングを施し、
フィルムコーティング錠とした。
【0037】 参考例3(流動層法;HPC) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg 乳糖 72.7mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0038】ヒドロキシプロピルセルロースをプロペラ
攪拌機にてエタノールに溶解させた後、さらにニルバジ
ピンを加えて完全に溶解した溶液を調製する。この溶液
を結合液として、流動層造粒機もしくは転動流動層造粒
機(吸気温度60℃)で乳糖に造粒し、その後60℃で
乾燥させパワーミルにて整粒する。V型混合機にてステ
アリン酸マグネシウムを加えて7分間混合し、ロータリ
ー打錠機により、1錠あたりニルバジピンを2mg含有
するように打錠する。得られた錠剤は常法によりフィル
ムコーティングを施し、フィルムコーティング錠とし
た。
【0039】 参考例4(流動層法;PVP) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ポリビニルピロリドン 10.0mg 乳糖 72.7mg 結晶セルロース 40.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0040】ポリビニルピロリドンをプロペラ攪拌機に
てエタノールに溶解させた後、さらにニルバジピンを加
えて完全に溶解した溶液を調製する。この溶液を結合液
として、流動層造粒機もしくは転動流動層造粒機(吸気
温度60℃)で乳糖に造粒し、その後60℃で乾燥させ
パワーミルにて整粒する。V型混合機にてステアリン酸
マグネシウムを加えて7分間混合し、ロータリー打錠機
により、1錠あたりニルバジピンを2mg含有するよう
に打錠する。得られた錠剤は常法によりフィルムコーテ
ィングを施し、フィルムコーティング錠とした。
【0041】 実施例1(混練法;HPC,PVP) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 6.0mg ポリビニルピロリドン 4.0mg 乳糖 27.7mg 結晶セルロース 40.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0042】乳糖、結晶セルロース及び低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロースを品川ミキサーもしくはハイス
ピードミキサーで10分間混合する。別にヒドロキシプ
ロピルセルロース及びポリビニルピロリドンをプロペラ
攪拌機にてエタノールに溶解させた後、さらにニルバジ
ピンを加えて完全に溶解した溶液を調製する。この溶液
を前記の混合物に加えて練合し、棚式乾燥機にて50℃
で乾燥させた後、パワーミルにて整粒する。V型混合機
にてステアリン酸マグネシウムを加えて7分間混合し、
ロータリー打錠機により、1錠あたりニルバジピンを2
mg含有するように打錠する。得られた錠剤は常法によ
りフィルムコーティングを施し、フィルムコーティング
錠とした。
【0043】 実施例2(流動層法;PVP+HPC) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 5.0mg ポリビニルピロリドン 5.0mg 乳糖 67.7mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0044】ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルピロリドンをプロペラ攪拌機にてエタノールに溶解さ
せた後、さらにニルバジピンを加えて完全に溶解した溶
液を調製する。この溶液を結合液として、流動層造粒機
もしくは転動流動層造粒機(吸気温度60℃)で乳糖に
造粒し、その後60℃で乾燥させパワーミルにて整粒す
る。V型混合機にてステアリン酸マグネシウムを加えて
7分間混合し、ロータリー打錠機により、1錠あたりニ
ルバジピンを2mg含有するように打錠する。得られた
錠剤は常法によりフィルムコーティングを施し、フィル
ムコーティング錠とした。
【0045】 実施例3(流動層法;PVP+HPC+PEG) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 4.0mg ポリビニルピロリドン 6.0mg ポリエチレングリコール 0.5mg 乳糖 67.2mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0046】ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルピロリドンおよびポリエチレングリコールをプロペラ
攪拌機にてエタノールに溶解させた後、さらにニルバジ
ピンを加えて完全に溶解した溶液を調製する。この溶液
を結合液として、流動層造粒機もしくは転動流動層造粒
機(吸気温度60℃)で乳糖に造粒し、その後60℃で
乾燥させパワーミルにて整粒する。V型混合機にてステ
アリン酸マグネシウムを加えて7分間混合し、ロータリ
ー打錠機により、1錠あたりニルバジピンを2mg含有
するように打錠する。得られた錠剤は常法によりフィル
ムコーティングを施し、フィルムコーティング錠とし
た。
【0047】 実施例4(流動層法;PVP+HPC+ポリソルベート80) 一錠あたりの組成 ニルバジピン 2.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 5.0mg ポリビニルピロリドン 5.0mg ポリソルベート80 0.05mg 乳糖 67.65mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.3mg エタノール (70.0ml) ──────────────────────────────── 90.0mg
【0048】ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルピロリドンおよびポリソルベート80をプロペラ攪拌
機にてエタノールに溶解させた後、さらにニルバジピン
を加えて完全に溶解した溶液を調製する。この溶液を結
合液として、流動層造粒機もしくは転動流動層造粒機
(吸気温度60℃)で乳糖に造粒し、その後60℃で乾
燥させパワーミルにて整粒する。V型混合機にてステア
リン酸マグネシウムを加えて7分間混合し、ロータリー
打錠機により、1錠あたりニルバジピンを2mg含有す
るように打錠する。得られた錠剤は常法によりフィルム
コーティングを施し、フィルムコーティング錠とした。
【0049】尚、本発明のニルバジピンまたはその薬理
学的に許容される塩を有効成分として含有する安定な水
溶液製剤は、上述の実施例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
〜6記載のニルバジピンを有効成分として含有する易溶
性固形製剤によれば、溶解性やバイオアベイラビリティ
ーを向上させた、かつより簡便な処方によりニルバジピ
ン易溶性固形製剤を得られるという優れた効果を奏し得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/32 A61K 47/32 47/34 47/34 47/38 47/38 A61P 9/06 A61P 9/06 9/10 9/10 9/12 9/12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニルバジピンとヒドロキシプロピルセル
    ロース及びポリビニルピロリドンを含有することを特徴
    とするニルバジピンの易溶性固形製剤。
  2. 【請求項2】 ポリエチレングリコールまたはポリソル
    ベート80またはラウリル硫酸ナトリウムをさらに添加
    した特許請求の範囲第1項記載の製剤
  3. 【請求項3】 流動層法によって製した、特許請求の範
    囲第1項または第2項のいずれか一項に記載された製剤
  4. 【請求項4】 混練法によって製した、特許請求の範囲
    第1項または第2項のいずれか一項に記載された製剤
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