JP2002096446A - 印刷物の印刷面管理方法及び装置 - Google Patents

印刷物の印刷面管理方法及び装置

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JP2002096446A
JP2002096446A JP2000285809A JP2000285809A JP2002096446A JP 2002096446 A JP2002096446 A JP 2002096446A JP 2000285809 A JP2000285809 A JP 2000285809A JP 2000285809 A JP2000285809 A JP 2000285809A JP 2002096446 A JP2002096446 A JP 2002096446A
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JP2000285809A
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Takashi Sawada
隆司 澤田
Tsukasa Nakanishi
司 中西
Tomotsugu Urai
智継 浦井
Takao Shoji
岳雄 荘司
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物に適正の印刷を行うことのできる印刷
物の印刷面管理方法及び装置を提供する。 【解決手段】 印刷物7における画像領域7A間の余白
部分7Bに、各インキを検査するための検査用マーク1
4A〜14Dを印刷し、この各検査用マーク14A〜1
4Dで検出した色調又は面積の検出値と予め設定した各
インキの設定値とを比較して検出値が設定値外となった
ときにオペレータに報知する印刷物の印刷面管理方法で
あり、印刷ユニット1A〜1Dによって印刷物7におけ
る画像領域7A間の余白部分7Bに印刷された検査用マ
ーク14A〜14Dを撮像する撮像手段9と、撮像手段
9によって検出された検査用マーク14A〜14Dの各
種検出値と予め設定された設定値とを比較する比較手段
17と、比較手段17による比較の結果、検出値が設定
値外となったときにオペレータに報知する報知手段とを
備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオフセット
印刷機等により印刷される印刷物の印刷面管理方法及び
装置に係り、さらに詳細には、印刷物の画像領域間の余
白部分に微小面積の検査用マークを印刷し、この検査用
マークを検査して印刷面の管理を行う方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の印刷面の品種管理を行う
方法として、印刷中の印刷物を輪転機のオペレータがラ
ンダムに抜き取って目視により監視しており、かつ印刷
機に備えたインキつぼに、印刷物の流れ方向に対して直
交する方向に多数配置されたインキキーの調整ネジを調
節してインキ量の調節を行っているのが一般的である。
【0003】したがって、オペレータには熟練者が必要
であり、またオペレータの感覚によって監視しているも
のであるから、例えば工場や印刷機単位で印刷品質にバ
ラツキを生じ易いものである。
【0004】また、従来の印刷品質の管理として、印刷
物の印刷使用面以外の比較的大きな余白部分にカラーパ
ッチを印刷し、このカラーパッチを適宜のセンサによっ
て測定することにより、オンラインにて色調の変動を検
出し、この検出した結果に基づいて前記調整ネジを調節
することが行われている。また、前記検出結果に基づい
てインキ量を自動的に調節すべくフィードバック制御を
行うことも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとくオペレー
タによる監視の場合には個人の感性に左右され易く印刷
品質の均一性に問題があり、またカラーパッチを印刷し
てセンサにより検出し測定する構成においては、上記カ
ラーパッチを印刷するための比較的大きな余白部分が必
要であり、かつ最終的には上記カラーパッチの印刷部分
を切断分離しなければならない等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明
は、印刷物における画像領域間の余白部分に、印刷に使
用する適数インキを検査するための微小面積の検査用マ
ークを印刷し、この適数の検査用マークで検出した色調
又は面積或は反射光量の検出値と予め設定した上記イン
キの設定値とを比較して上記検出値が上記設定値外とな
ったときにオペレータに報知する印刷物の印刷面管理方
法である。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
印刷物の印刷面管理方法において、検査用マークの大き
さは印刷物における画像領域間の余白部分に十分に入る
大きさであって撮像手段によって撮像可能の大きさであ
る印刷物の印刷面管理方法である。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の印刷物の印刷面管理方法において、検査用マーク
での色調又は反射光量の検出値は当該検査用マークの中
央付近での検出値である印刷物の印刷面管理方法であ
る。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載の印刷物の印刷面管理方法において、検査用マ
ークはインキ量を調節可能の適数のインキキー毎に行う
印刷物の印刷面管理方法である。
【0010】請求項5に係る発明は、印刷物における画
像領域間の余白部分に印刷機によって印刷された微小面
積の検査用マークを撮像する撮像手段と、この撮像手段
によって検出された検査用マークの色調又は面積或は反
射光量の検出値と予め設定された設定値とを比較する比
較手段と、この比較手段による比較の結果、検出値が設
定値外となったときにオペレータに報知する報知手段と
を備えた構成である。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
印刷物の印刷面管理装置において、撮像手段によって撮
像した撮像領域における両側の検出値をキャンセルし、
中央側の検出値を検査用マークの検出値として採用する
構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、例えば連続し
た紙などの印刷物に印刷するための印刷機は、公知のよ
うに黒,藍,紅及び黄の各色の印刷ユニット1A,1
B,1C,1Dを備えており、かつ上記各印刷ユニット
へ例えばロール紙のごとき印刷物を供給する印刷物供給
部3を備えている。なお、6色刷や7色刷の場合にはさ
らに多くの印刷ユニットを備えるものであるが、既に公
知であるから、説明は省略する。
【0013】前記各印刷ユニット1A〜1Dの構成は公
知であるので、概略的に説明すると、印刷ユニットは、
印刷物7としての印刷用紙等を上下から挟むブランケッ
ト胴を備えていると共にブランケット胴に接触している
版胴を備えてる。さらに、前記版胴に湿し水を与える湿
し装置を備えると共に版胴の軸方向に長いインキつぼを
備えている。このインキつぼにはインキ量を調節するた
めに多数のインキキーが版胴の軸方向に配置してあり、
かつインキつぼに備えたインキ出しローラと上記各イン
キキーとの間隙を調節してインキ量の調節を行うための
調整ネジが各インキキーに対応して設けられている。
【0014】上記各調整ネジをサーボモータ等のごとき
適宜の制御モータ(アクチュエータ)によって個別に制
御し、前記インキ出しローラと各インキキーとの間の間
隙を調節することにより、各インキキーに対応した位置
のインキ量を自動的に制御することができるものであ
る。さらに、インキ出しローラと版胴との間には、版胴
の版面にインキを供給するために、インキ着けローラや
インキ練りローラなどの複数のローラを適宜に組合わせ
たインキング装置が備えられている。
【0015】前記各印刷ユニット1A〜1Dのうち適宜
の印刷ユニットの版胴又はブランケット胴には、回転数
を検出するための回転数検出装置の1例としてロータリ
ーエンコーダ5が連動連結してある。
【0016】本実施の形態においては、例えば印刷ユニ
ット1Dのブランケット胴にロータリーエンコーダ5が
連動連結してある。したがって、このロータリーエンコ
ーダ5によって印刷ユニット1Dのブランケット胴の回
転を検出し、この検出結果に基づいて印刷物7の送り出
し長さを演算することができる。よって印刷物7に対す
る所定の印刷部が印刷ユニット1Dから所定の距離Lの
位置に達した事を検出することができるものである。
【0017】前記印刷ユニット1Dから所定距離Lの位
置には、印刷物7に印刷された所定の印刷部を撮像する
ためのカラー用イメージセンサ等のごとき撮像手段9が
配置されている。したがって、印刷物7に所定の印刷部
を印刷してからロータリーエンコーダ5によって印刷物
7が距離Lだけ送られたことを検出したときに、タイミ
ングを合わせて撮像手段9により印刷物7を撮像するこ
とにより、印刷物7に印刷された所定の印刷部を撮像す
ることができるものである。
【0018】前記撮像手段9による撮像タイミングを制
御すると共に、撮像手段9によって撮像された画像の画
像処理を行い、かつ前記各印刷ユニット1A〜1Dにお
けるインキ量を制御するための制御装置11が設けられ
ている。この制御装置11は、例えばコンピュータより
なるものであって、前記ロータリーエンコーダ5から供
給されるパルス数を計数して、印刷物7に印刷された所
定の印刷部が撮像手段9に対応する位置の距離Lに移動
したことを演算するための演算手段13を備えている。
【0019】前記ブランケット胴の間を印刷物7が通過
して印刷が行われるとき、例えば上記印刷物7に対する
印刷開始位置と前記ロータリーエンコーダ5の原点位置
とが一致するように予め調節しておくことにより、刷版
の所定の位置に所定の印刷部を設けた場合、上記ロータ
リーエンコーダ5のパルス数を計数し上記所定の印刷部
が撮像手段9に対応した位置に達したことを容易に演算
することができるものである。
【0020】前記印刷物7上の所定の印刷部は、前記各
印刷ユニット1A〜1Dによる印刷部の色調等を検査す
るためのカラーパッチに相当するもので、図2に示すよ
うに、印刷物7に印刷された写真,文字欄などの画像領
域7Aの間の余白部分7Bに、微小面積の検査用マーク
14A,14B,14C,14Dとして印刷されるもの
である。上記検査用マーク14A〜14Dは、各印刷ユ
ニット1A〜1Dで個別に印刷される単色で、印刷物7
の移送方向(矢印A方向)に対して直交する直線上に位
置するように印刷してあり、かつその大きさは同一で、
例えば直径は1mm以下であって撮像手段9により撮像
可能の大きさである。そして、形状は、中心座標が演算
し易く、また基準形状と印刷後の形状とを比較し易い円
形又は正方形であることが望ましいが、必ずしも円形,
正方形に限るものではなく、例えば星形など適宜形状と
することが可能である。
【0021】前記演算手段13によって印刷物7上の所
定の印刷部としての前記検査用マーク14A〜14Dが
前記撮像手段9に対応した位置に達したことが演算され
て検出されると、前記制御装置11から前記撮像手段9
に対して撮像指令信号が出力され、撮像手段9において
閃光が発せられ前記検査用マーク14A〜14Dを印刷
した領域が撮像される。
【0022】上記撮像手段9による撮像後に撮像信号の
処理を行うために、前記制御装置11には撮像信号処理
手段15が備えられている。
【0023】上記撮像信号処理手段15は、撮像した前
記各検査用マーク14A〜14Dの面積,中心座標位置
及び色調或は反射光量を検出すべく機能するものであ
り、この色調或は反射光量の検出は、所定のしきい値以
上の検出値であって各検査用マーク14A〜14Dの中
心付近の検出値を採用するものである。なお、エリアセ
ンサ等によって撮像した各検査用マーク14A〜14D
の各面積,中心座標位置を演算し求めることは一般的な
ことであるので、その詳細については省略する。
【0024】ところで、前記撮像手段9によって前記各
検査用マーク14A〜14Dを撮像すると、前記画像領
域7Aの間の余白部分7Bの間隙は比較的狭いので、印
刷物7の移送方向(矢印A方向)に見て前後の画像領域
7Aの1部分7P,7Qの領域が撮像手段9の撮像領域
9Aに入り、同時に撮像されることが一般的である。し
たがって、この場合は、撮像領域の部分7P,7Qをキ
ャンセルするように画像処理を行い、各検査用マーク1
4A〜14Dの検出を行うものである。
【0025】なお、上記の場合、撮像手段9の検出は、
矢印A方向において部分7P,各検査用マーク14A〜
14D及び部分7Qに対応した部分、すなわち移送方向
の前後3区分において検出値が表われるので、3区分の
うち前後両側の検出値の部分、すなわち部分7P,7Q
に対応した部分の検出値をキャンセルすることにより、
各検査用マーク14A〜14Dを検出することができる
ものである。
【0026】撮像手段9による撮像領域9Aが部分7P
と各検査用マーク14A〜14D又は各検査用マーク1
4A〜14Dと部分7Qの領域になると、検出値が表わ
れるのは2区分となり、撮像手段9による撮像タイミン
グがずれていることとして検出できるので、この場合に
は、撮像タイミングの補正を行うものである。
【0027】前記撮像信号処理手段15によって演算さ
れた各検査用マーク14A〜14Dの中心座標を前記制
御装置11に備えた比較手段17において比較して例え
ばY軸方向(矢印A方向)に一致していない場合には印
刷物7の移送方向の印刷ズレを検出することができ、ま
た各検査用マーク14A〜14Dの中心位置間の寸法を
予め設定してある設定寸法と比較することにより、印刷
物7のX軸方向(Y軸方向に直交する方向,印刷物7の
幅方向)の伸びを検出することができるものである。
【0028】したがって、各検査用マーク14A〜14
Dの中心座標位置や中心座標位置間の寸法を検出して設
定値等と比較することにより、印刷ずれ等を検出でき、
この検出に基づき修正を加えることにより印刷ずれ等を
修正することができるものである。
【0029】ところで、上記説明においては、印刷物7
の移送方向(矢印A方向:Y軸方向)の前後の画像領域
7A間の余白部分7Bに、移送方向に対して直交するX
軸方向に複数の検査用マーク14A〜14Dを適宜間隔
に配置した場合について説明したが、上記X軸方向(左
右方向)に配置された画像領域7A間のY軸方向に長い
余白部分に複数の検査用マーク14A〜14Dを一直線
上に適宜間隔に配置することも可能である。
【0030】この場合、撮像手段9によって撮像された
撮像領域9Aにおいて検出値が表われる部分は移送方向
に対して直交する左右方向に3区分された領域となる。
したがって、この場合は左右両側の部分の検出値をキャ
ンセルすることにより、各検査用マーク14A〜14D
を検出することができるものである。このように、複数
の検査用マーク14A〜14DをY軸方向に配置し、そ
の中心座標のX軸方向の位置ずれを検出することによ
り、印刷物7の左右方向(X軸方向)の僅かな蛇行を検
出することができるものである。
【0031】既に理解されるように、複数の検査用マー
ク14A〜14Dは印刷物7の移送方向であるY軸方向
及び移送方向に対して直交するX軸方向に配置してもよ
いものである。したがって、余白部分7BがT字形状、
十字形状を呈する部分に複数の検査用マーク14A〜1
4DをT字形、十字形等に配置し検査することにより、
例えば印刷物7のX,Y軸方向の伸や印刷ずれ等を同時
に検出することができるものである。
【0032】また、前記撮像信号処理手段15によって
演算された各検査用マーク14A〜14Dの各検出面積
とそれぞれの基準面積を比較手段17において比較する
ことにより、印圧やインキ量等が適正であるか否かを検
出することができる。すなわち、各検査用マーク14A
〜14Dの検出面積が各基準面積より大きい場合には、
印圧やインキ量が適正値より大であることとして知るこ
とができる。
【0033】したがって、検出面積と基準面積との比較
結果によって印圧やインキ量を調整することにより、適
正の印刷が行われることになる。なお、検査用マーク1
4A〜14Dの面積の検出は、例えば検査用マーク14
Aの面積を検出し、この検出した面積と基準面積とを比
較しても良いものである。すなわち、検査用マーク14
A〜14Dの全てを必ずしも比較する必要はないもので
ある。
【0034】前記撮像信号処理手段15によって検出さ
れた各検査用マーク14A〜14Dの色調の検出値は、
比較手段17において予め設定された基準値と比較され
る。上記色調の検出値は各検査用マーク14A〜14D
の中心位置付近の検出値であり、この検出値と基準値と
の比較により検出値が基準値と大きく異なる場合(許容
値から外れた場合)には、適正の検出値となるように、
各印刷ユニット1A〜1Dにおいてそれぞれインキ量が
調節されるものである。
【0035】この場合、オペレータによってインキキー
の調整ネジを操作し手動的に行うことも可能であるが、
インキつぼに備えた複数のインキキーを調整する各調整
ネジに連動連結した各サーボモータのごときアクチュエ
ータを制御して、インキ出しローラと各インキキーの間
隙を自動的に制御することが望ましい。インキ量を自動
的に制御する場合、各検査用マーク14A〜14Dの色
調の検出値と基準値とが等しくなるようにフィードバッ
ク制御するものである。
【0036】この場合、インキ量を迅速に適正量に制御
できるように、インキキーの開度と検出される色調の検
出値との関係を示すデータベース19を備えることが望
ましい。この様にデータベース19を備えることによ
り、色調の基準値に対応して予めインキキーの開度を調
節することができ、検出値が基準値と一致するようにイ
ンキキーの開度を制御することを迅速容易に行い得るも
のである。
【0037】ところで、上記説明においては、複数の検
査用マーク14A〜14Dは印刷ユニット1A〜1Dの
数に対応して設けた場合について説明したが、印刷物7
の表面状態を検出するために、上記印刷ユニット1A〜
1Dよりも1個多い検査用マークを検出するように設定
し、その1個の検査用マークに相当する領域によって印
刷物7の表面からの反射光量を検出する構成とすること
ができる。
【0038】このように、印刷物7の表面からの反射光
量を検出し、この検出値と予め設定した基準値とを比較
することにより、印刷物7の表面の汚れを検出すること
ができるものである。この場合、印刷物7の表面からの
反射光量の最初の検出値を基準値に設定、定期的に反射
光量を検出し記録し、表示部21に表示することにより
表面の汚れ具合の進行傾向を知ることができ、表面汚れ
の修正時期を予め予測可能であり、適正時期に適正な修
正を行うことができるものである。
【0039】なお、前記制御装置11にはオペレータに
対して検出結果や比較手段17による比較結果を表示し
報知する報知手段の1例としての表示部21が設けられ
ている。
【0040】前記各種の比較結果に基づいて各印刷ユニ
ット1A〜1Dの制御を行うためのコントローラ23が
設けられている。このコントローラ23は、主として各
印刷ユニット1A〜1Dのインキつぼに備えた調整ネジ
の回転を制御しインキキーとインキ出しローラとの間の
間隙を調整して供給されるインキ量を制御するものであ
る。
【0041】上記インキキーは版胴の軸方向に多数配置
してあり、各インキキー毎にインキ量を制御するため
に、前記撮像手段9は各インキキーに対応して多数設け
ても良く、また適数の撮像手段9を各インキキーに対応
した位置へ位置調節すべく印刷物7の幅方向(図1にお
いて紙面に垂直な方向)へ位置調節自在に設けてある。
【0042】以上のごとき構成において、各印刷ユニッ
ト1A〜1Dへ紙のごとき印刷物7を供給し各印刷ユニ
ット1A〜1Dにおけるブランケット胴の間を通過させ
ることにより、印刷物7にカラー印刷が行われる。そし
て、最終の印刷ユニット1Dから印刷物7が送り出さ
れ、各印刷ユニット1A〜1Dにおいて印刷された検査
用マーク14A〜14Dが撮像手段9に対応した位置に
達したことが前述したように検出されると、前述したよ
うに撮像手段9によって検査用マーク14A〜14Dが
撮像される。
【0043】撮像された各検査用マーク14A〜14D
は前述したように面積が演算されると共に中心位置座標
演算され検出される。また各検査用マーク14A〜14
Dの中央付近の色調が検出される。そして、検出された
検査用マーク14A〜14Dの面積と予め設定してある
基準面積とが比較されてインキの潰れ等が検出される。
また検出した各検査用マーク14A〜14Dの中心位置
座標に基づいて印刷ずれや印刷物7の伸び等が検出され
る。さらに、検出した各検査用マーク14A〜14Dの
色調の検出値と予め設定してある各設定値とを比較する
ことにより、インキの膜厚が検出されインキ量が適正で
あるか否かが検出される。さらに、印刷物7の表面白紙
部からの反射光量が検出され基準値と比較することによ
り、表面の汚れ具合が検出される。
【0044】上述のごとき各種の検出に基づいて適正の
修正を行うことにより適正な印刷が行われることとな
る。各印刷ユニット1A〜1Dにおいてのインキ量の制
御に関しては、前記検出面積の比較、色調の検出値の比
較等に基づいて制御装置11からコントローラ23へ補
正指令が出力され、このコントローラ23の制御の下に
各印刷ユニット1A〜1Dにおけるインキキーの開度か
制御される。また場合によってはインキ出しローラの回
転が制御される。さらに、また各印刷ユニット1A〜1
Dにおける湿し装置における水元ローラの回転を制御し
て給水量の制御を行ったり、また表面汚れ等の適宜の報
知を行うものである。
【0045】なお、本発明は上記の実施の形態のみに限
るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他
の態様でも実施可能である。例えば各検査用マークの色
調の検出値と比較する基準値として、印刷物の印刷が施
されていない無地の地肌の色調を検出し、この色調の検
出値を基準値とすることも可能である。この場合、例え
ば黒などの一色の印刷の場合に有効であると共に版デー
タとの比較により各印刷ユニットの印刷管理に有効であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明によれば、印刷物における画像領域間の余白
部分に各インキの検査用の微小面積のマークを印刷し、
この各検査用マークを撮像手段により撮像することによ
って色調,インキの潰れ,印刷ずれ等を検出し、この検
出結果に基づいて必要な修正処理を行うことができるの
で、適正の印刷を行うことができるものである。
【0047】前記検査用マークは印刷物の画像領域間の
余白部分に印刷されるので、従来のごときカラーパッチ
とは異なり、カラーパッチを印刷するための比較的大き
な印刷部分が不要であると共にカラーパッチ部分を切断
分離する必要がないものであり、作業能率向上を図るこ
とができるものである。
【0048】また、各種検出値と予め設定した設定値と
を比較して各種検出値が設定値と一致するようにインキ
量を制御することが容易であり、工場や印刷機単位での
印刷品質のバラツキを抑制でき、前述したごとき従来の
問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷システムの全体
的構成を示すブロック説明図である。
【図2】印刷物に対する検査用マークの印刷例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1A〜1D 印刷ユニット 5 ロータリーエンコーダ 7 印刷物 7A 画像領域 7B 余白部分 9 撮像手段 11 制御装置 13 演算手段 14A〜14D 検査用マーク 15 撮像信号処理手段 17 比較手段 19 データベース
フロントページの続き (72)発明者 浦井 智継 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 荘司 岳雄 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 2C250 DB04 EA03 EA12 EA23 EB43 EB45 EB46 2H113 AA04 BA05 BA17 FA54 FA56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物における画像領域間の余白部分
    に、印刷に使用する適数インキを検査するための微小面
    積の検査用マークを印刷し、この適数の検査用マークで
    検出した色調又は面積或は反射光量の検出値と予め設定
    した上記インキの設定値とを比較して上記検出値が上記
    設定値外となったときにオペレータに報知することを特
    徴とする印刷物の印刷面管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷物の印刷面管理方
    法において、検査用マークの大きさは印刷物における画
    像領域間の余白部分に十分に入る大きさであって撮像手
    段によって撮像可能の大きさであることを特徴とする印
    刷物の印刷面管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の印刷物の印刷面
    管理方法において、検査用マークでの色調又は反射光量
    の検出値は当該検査用マークの中央付近での検出値であ
    ることを特徴とする印刷物の印刷面管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の印刷物の印
    刷面管理方法において、検査用マークはインキ量を調節
    可能の適数のインキキー毎に行うことを特徴とする印刷
    物の印刷面管理方法。
  5. 【請求項5】 印刷物における画像領域間の余白部分に
    印刷機によって印刷された微小面積の検査用マークを撮
    像する撮像手段と、この撮像手段によって検出された検
    査用マークの色調又は面積或は反射光量の検出値と予め
    設定された設定値とを比較する比較手段と、この比較手
    段による比較の結果、検出値が設定値外となったときに
    オペレータに報知する報知手段とを備えたことを特徴と
    する印刷物の印刷面管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の印刷物の印刷面管理装
    置において、撮像手段によって撮像した撮像領域におけ
    る両側の検出値をキャンセルし、中央側の検出値を検査
    用マークの検出値として採用する構成であることを特徴
    とする印刷物の印刷面管理装置。
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