JP2002095257A - 電子機器の電源装置 - Google Patents

電子機器の電源装置

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JP2002095257A
JP2002095257A JP2000283784A JP2000283784A JP2002095257A JP 2002095257 A JP2002095257 A JP 2002095257A JP 2000283784 A JP2000283784 A JP 2000283784A JP 2000283784 A JP2000283784 A JP 2000283784A JP 2002095257 A JP2002095257 A JP 2002095257A
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voltage
circuit
coils
power supply
switching
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JP2000283784A
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Kenjiro Hirota
健二郎 広田
Toshiro Kojima
俊郎 小島
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、しかも低ノイズとされる
力率改善回路を備えたワイド入力電圧に対応した電源装
置を提供すること。 【解決手段】 入力される商用交流電圧レベルに合わせ
て、力率改善回路3に設けられている複数のコイルが直
列接続、又は並列接続となるように切換制御を行うこと
で力率改善用のチョークコイルを形成するようにしてい
る。例えば入力されるAC電圧が100V系とされる時
は、2組のコイルL1,L2を並列に接続することで、イ
ンダクタンス値が小さく、しかもその電流容量が大きい
チョークコイルを形成し、AC200V系とされる時
は、2組のコイルL1,L2を直列に接続することでイン
ダクタンス値が大きいチョークコイルを形成するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば商用交流電
圧の広い入力電圧範囲に対応可能な電子機器の電源装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】世界中で用いられている商用電源電圧
(以下、「AC電圧」という)は、大略AC100V系
とAC200V系に地域に分割することができる。この
ため、特定の地域を限定せずに出荷される電子機器で
は、これらAC100V系(AC100V〜AC120V)の電圧
と、AC200V系(AC220V〜AC240V)の電圧、すなわ
ちワイド入力電圧に対応した電源装置を搭載することが
望まれている。
【0003】また、このような電源装置では、その力率
改善を図るために、例えば整流平滑ラインに対して、チ
ョークコイルを挿入した、いわゆるインプットチョーク
方式の力率改善回路や、アクティブフィルタ回路などに
より構成される力率改善回路を備えたものなどが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えば同じ消
費電力の場合は、AC100V系の電源装置に対してイ
ンプットチョーク方式の力率改善回路を形成する場合
と、AC200V系の電源装置に対して同じくインプッ
トチョーク方式の力率改善回路を形成する場合とでは、
力率改善回路に用いられる力率改善用のチョークコイル
のインダクタンス値が異なるものとされる。例えば、A
C200V系の力率改善回路に用いられるチョークコイ
ルのほうが、AC100V系の力率改善回路に用いられ
るチョークコイルより大きいインダクタンス値が必要に
なる。また、AC100V系の力率改善回路のチョーク
コイルを流れる負荷電流と、AC200V系の力率改善
回路のチョークコイルを流れる負荷電流を比較した場合
は、AC100V系のチョークコイルを流れる負荷電流
のほうが大きくなる。
【0005】このため、AC100V系の電源装置に対
してインプットチョーク方式の力率改善回路を形成する
場合は、インダクタンス値は小さいが電流容量の大きい
チョークコイルを用いる必要があった。またAC200
V系の電源装置に対してインプットチョーク方式の力率
改善回路を形成する場合は、インダクタンスは大きいが
電流容量の小さいチョークコイルを用いる必要があっ
た。
【0006】よって、ワイド入力電圧に対応した電源装
置においては、インプットチョーク方式の力率改善回路
を形成することが困難であり、実際には製品が使用され
る地域のAC電圧に応じて力率改善用のチョークコイル
を変更するようにしていた。つまり、AC100V系の
地域では、インダクタンス値は小さいが電流容量の大き
いチョークコイルを使用した力率改善回路を搭載し、A
C200V系の地域ではインダクタンスは大きいが電流
容量の小さいチョークコイルを使用した力率改善回路を
搭載するなどして対応するようにしていた。
【0007】また、例えば電源装置に対してAC200
V系の力率改善回路を設けて、ワイド入力電圧に対応さ
せることも考えられるが、力率改善用のチョークコイル
は、実装面の制約などから、そのサイズを大きくできな
いため、巻線の径を細くして巻数を増やすことで、その
インダクタンス値を大きくするようにしているため、A
C200V系の入力電圧に対応した力率改善回路を、A
C100V系の入力電圧で使用すると、チョークコイル
の電流容量が足りなくなり、チョークコイルが発熱する
などの不具合が生じることがあった。
【0008】そこで、ワイド入力電圧に対応した電源装
置には、上記したような不具合がなく、力率改善を容易
に図ることが可能とされるアクティブフィルタ方式の力
率改善回路を搭載するようにしたものもあるが、アクテ
ィブフィルタ方式の力率改善回路は、上記したインプッ
トチョーク方式の力率改善回路に比べて部品点数が多
く、コストが高くなるうえに、高周波ノイズ等も増加す
るため、AC電圧ラインのフィルタを強化するなどの対
策が必要になるという欠点があった。
【0009】そこで、本発明は、このような点を鑑みて
成されたものであり、簡単な構成で、しかも低ノイズと
される力率改善回路を備えたワイド入力電圧に対応可能
な電源装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子機器の電源装置は、入力される商用交
流電圧を整流して出力する整流器と、この整流器の整流
出力を平滑する平滑コンデンサから成る整流平滑回路
と、整流平滑回路により得られる直流電圧を、所定の直
流出力電圧に変換して出力するコンバータ回路と、整流
器と平滑コンデンサとの間に挿入される力率改善回路と
を備える。そして、上記力率改善回路としては、複数の
コイルにより形成されるチョークコイルと、複数のコイ
ルの接続形態を切り換える切換手段と、入力される商用
交流電圧レベルに応じて、切換手段の切換制御を行う切
換制御手段とを備えるようにした。
【0011】本発明によれば、入力される商用交流電圧
レベルに合わせて、力率改善回路として設けられる複数
のコイルを、直列接続または並列接続となるように切換
制御を行うことで力率改善用のチョークコイルを形成す
るようにしている。これにより、例えば第1の商用交流
電圧レベル(AC100V系)とされる時は、2組のコ
イルを並列に接続することで、インダクタンス値が小さ
く、しかもその電流容量が大きいチョークコイルを形成
することができ、第2の商用交流電圧レベル(AC20
0V系)とされる時は、2組のコイルを直列に接続する
ことでインダクタンス値が大きいチョークコイルを形成
することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とされ
る電子機器の電源装置について説明する。なお、本実施
の形態の電源装置は、例えばモニタ装置等の電子機器に
搭載され、AC100V系とAC200V系のワイド入
力電圧に対応可能な電源装置とされる。
【0013】図1は本発明の実施の形態とされる電源装
置の基本的な構成を示すブロック図である。この図1に
示す電源装置は、商用交流電源1からの商用交流電圧
(AC電圧)を整流するブリッジ整流回路DBと、この
ブリッジ整流回路DBからの整流出力を平滑する平滑コ
ンデンサCiと、この平滑コンデンサCiにて平滑され
た平滑電圧(直流電圧)を電力変換して出力する電力変
換回路2と、ブリッジ整流回路DBと平滑コンデンサC
iとの間に挿入される力率改善回路3とから構成され
る。なお、商用交流電源1からは、例えばAC100V
系のAC電圧、またはAC200V系のAC電圧の何れ
でも良いものとされる。
【0014】一点破線で囲って示した力率改善回路3
は、力率改善用のチョークコイルとして2組のコイルL
1,L2と、このコイルL1,L2の接続形態を切り換える
ための切換回路4と、その切り換え制御を行う切換制御
回路5から構成される。切換回路4は、例えばリレーや
半導体スイッチなどからなる2組の切換スイッチS1,
S2によって構成され、これらの切換スイッチS1,S2
が切換制御回路5によって連動して切り換わるものとさ
れる。この場合、切換制御回路5は、商用交流電源1か
ら入力されるAC電圧レベルに応じて、切換回路4の切
換スイッチS1,S2の切換制御を行うものとされる。な
お、切換制御回路5の詳細な構成については後述する。
【0015】このような力率改善回路3においては、コ
イルL1の一端がブリッジ整流回路DBの整流出力ライン
と、切換スイッチS1の端子c1に対して接続され、コイ
ルL1の他端が切換スイッチS2の端子c2に対して接続
されている。またコイルL2の一端が切換スイッチS1の
端子a1、及び切換スイッチS2の端子b2に対して接続
され、コイルL2の他端が平滑コンデンサCiの正極側
及び切換スイッチS2の端子a2に対して接続されてい
る。
【0016】従って、切換制御回路5の制御によって、
切換スイッチS1,S2が連動して端子a1,a2側に切り
換えられている状態のもとでは、ブリッジ整流回路DB
と平滑コンデンサCiとの間には、コイルL1,L2の並
列接続によって形成されたチョークコイルが挿入される
ことになる。これに対して、切換スイッチS1,S2が連
動して端子b1,b2側に切り換えられている状態では、
ブリッジ整流回路DBと平滑コンデンサCiとの間に
は、コイルL1,L2の直列接続によって形成されたチョ
ークコイルが挿入されることになる。
【0017】即ち、本実施の形態では、商用交流電源1
から入力されるAC電圧がAC100V系とされる時
は、切換制御回路5によって、コイルL1,L2が並列接
続となるように、切換回路4の切り換え制御を行うこと
で、インダクタンス値が小さく、且つ電流容量が大き
い、AC100V系のAC電圧に対応したチョークコイ
ルを形成する。これに対して、AC電圧がAC200V
系とされる時は、切換制御回路5によって、コイルL
1,L2が直列接続となるように、切換回路4の切り換え
制御を行うことで、インダクタンス値が大きい、AC2
00V系のAC電圧に対応したチョークコイルを形成す
るようにしている。これにより、AC100V系とAC
200V系のワイド入力電圧に対応した力率改善回路3
を形成するようにしたものである。
【0018】図2は、上記図1に示した電源装置の構成
を具現化して示したブロック図である。なお、図1と同
一部位には同一番号を付し、その詳細な説明は省略す
る。この図2に示す電源装置では、平滑コンデンサCi
にて得られる平滑電圧が、電力変換回路とされるコンバ
ータ回路21に入力されていると共に、この平滑コンデ
ンサCiにて得られる平滑電圧が力率改善回路3に設け
られている電圧検出回路6にも分岐して入力されてい
る。電圧検出回路6は、平滑コンデンサCiの平滑電圧
レベルに基づいて、入力されているAC電圧がAC10
0V系、又はAC200V系かどうかの検出を行い、そ
の検出結果を切換制御回路5に出力する。これにより、
切換制御回路5は切換回路4の切換制御を行うことにな
る。
【0019】なお、この図2に示す電圧検出回路6で
は、平滑コンデンサCiの平滑電圧に基づいて、入力さ
れるAC電圧がAC100V系、又はACAC200V
系かどうか検出するようにしている。これは平滑コンデ
ンサCiの平滑電圧レベルと、入力されるAC電圧レベ
ルとが相関関係にあることから、平滑コンデンサCiの
平滑電圧を検出することで、入力されるAC電圧がAC
100V系、又はAC200V系かどうか検出するよう
にしている。なお、電圧検出回路6の具体的な構成につ
いても後述する。
【0020】保護回路7は、コイルL1,L2の接続状態
が、何らかの異常或いは故障のために、入力されている
AC電圧と一致していない時に、力率改善回路3を保護
するために設けられている。保護回路7には、例えば切
換スイッチS1の端子b1の端子電圧と、平滑コンデンサ
Ciの平滑電圧とが入力されており、この端子電圧から
コイルL1,L2の接続状態を検出すると共に、平滑電圧
から入力されるAC電圧がAC100V系、又はAC2
00V系かどうかの検出を行うようにしている。そし
て、例えばコイルL1,L2が直列に接続されている時、
すなわち力率改善回路3のチョークコイルがAC200
V系に対応した状態となっているもとで、AC100V
系のAC電圧が入力された時は、コンバータ回路21の
動作をシャットダウンするようにしている。これによ
り、力率改善回路3の保護を図るようにしている。
【0021】コンバータ回路21は、後述するように、
入力される平滑電圧のスイッチングを行うことで、所定
レベルの直流電圧に変換して出力するDC−DCコンバ
ータとされる。
【0022】上記図2に示した電源装置の具体的な回路
構成を図3に示す。なお、図2と同一部位には同一番号
を付し、その詳細な説明は省略する。この図3に示す電
源装置では、先ず商用交流電源1からの入力を商用交流
電圧を整流するための整流回路として、4本のダイオー
ド素子をブリッジ接続したブリッジ整流回路DBと、ブ
リッジ整流回路DBの整流出力を平滑する平滑コンデン
サCiが設けられている。そして、このブリッジ整流回
路DBと平滑コンデンサCiとの間に破線で囲って示し
た力率改善回路3が挿入されている。
【0023】力率改善回路3は、先おいても説明したよ
うに、2組のコイルL1,L2が設けられている。この場
合、コイルL1,L2は別体で構成することはもちろんの
こと、1つのコアに対して、それぞれコイルL1,L2を
巻装するようにして構成することも可能である。コイル
L1は、その一端がブリッジ整流回路DBの整流出力ライ
ンと、例えば電磁リレー回路4aの切換スイッチS1の
端子c1に対して接続され、その他端が電磁リレー回路
4aの切換スイッチS2の端子c2に対して接続されてい
る。また、コイルL2は、その一端が切換スイッチS1の
端子a1、及び切換スイッチS2の端子b2に対して接続
され、その他端が平滑コンデンサCiの正極側及び切換
スイッチS2の端子a2に対して接続されている。これに
より、ブリッジ整流回路DBの整流出力は、コイルL1,
L2の並列接続又は直列接続によって形成されるチョー
クコイルを介して平滑コンデンサCiに入力され、平滑
コンデンサCiで平滑された平滑電圧がコンバータ回路
21に供給されることになる。
【0024】また、平滑コンデンサCiの平滑電圧は、
上述したように、入力されるAC電圧レベルと相関があ
ることから、この平滑電圧からAC電圧レベルを検出す
るようにしている。ここでは、平滑コンデンサCiの平
滑電圧を抵抗R1,R2によって分圧し、その分電圧を、
例えばオープンコレクタ又はオープンドレインタイプの
内部構成を有するコンパレータU1により、電圧Vccを
抵抗R3,R4,R5で分圧した基準電圧と比較すること
で、入力されるAC電圧の検出を行うようにしている。
このため、コンパレータU1では、その正相入力端子
(+)に前述の基準電圧が印加され、逆相入力端子
(−)に平滑電圧を分圧した分電圧が印加されている。
従って、コンパレータU1の出力は、入力されるAC電
圧がAC200V系とされる時は「Low」レベル(0レ
ベル)となり、AC100V系の時は「High」レベルと
なる。なお、ここでは、コンパレータU1に対して、図
示するように抵抗R3,R4,R5を接続して、ヒステリ
シス特性を持たせることで、切り換え時の安定性を得る
ようにしている。
【0025】この場合、コンパレータU1の「High」出
力は、抵抗R3,R4,R5の分圧により低レベルとされ
ることから、レベル変換器とされるコンパレータU2の
逆相入力端子に入力し、その正相入力端子に入力されて
いる閾値電圧Vrと比較してレベル変換(増幅)を行う
ようにしている。
【0026】コンパレータU2の出力は、スイッチング
素子Q1のベースに入力される。スイッチング素子Q1
は、電磁リレー回路4aをドライブするドライブ回路で
あり、コンパレータU2の出力に基づいて、電磁リレー
回路4aに設けられている切換スイッチS1,S2を連動
させて切り換えるようにしている。この場合、スイッチ
ング素子Q1は、入力電圧がAC100V系の時にはオ
フ状態、200V系の時にはオン状態となり、電磁リレ
ー回路4aの切換スイッチS1,S2がAC100V系の
時は端子a1,a2側に接続され、AC200V系の時は
端子b1,b2側に接続されることになる。即ち、AC1
00系の時はコイルL1,L2の並列接続、AC200V
系の時はコイルL1,L2の直列接続によって形成される
ように切換制御が行われることになる。
【0027】また、保護回路7は、コイルL1,L2の接
続状態と、入力されるAC電圧レベルを検出すること
で、負荷電流が多いとされるAC100V系のAC電圧
が入力されている時に、何らかの不具合によって、コイ
ルL1,L2がAC200V系の接続状態、即ちコイルL
1,L2の直列接続によってチョークコイルが形成された
時でも、コイルL1,L2が発熱により加熱されるのを防
止するために設けられている。
【0028】この図3に示す保護回路7の構成として
は、平滑コンデンサCiの平滑電圧を分圧するための抵
抗R7,R8,R9と、スイッチング素子Q2が設けられ、
この抵抗R7,R8によって分圧した電圧Vdが抵抗R9
を介してスイッチング素子Q2のコレクタに入力される
と共に、コンバータ回路21の動作制御部40に検出電
圧電圧として入力されている。また、スイッチング素子
Q2は、そのベースがベース電流制限用抵抗R10を介し
て切換スイッチS1の端子b1に接続されている。なお、
そのエミッタは接地されている。
【0029】このような構成とされる保護回路7では、
例えば入力電圧がAC100V系とされ、電磁リレー回
路4aの切換スイッチS1,S2が端子a1,a2側に接続
されている正常動作時は、スイッチング素子Q2がオフ
になるため、コンバータ回路21の動作制御部40に
は、AC100V系の入力電圧に対応した平滑電圧を抵
抗R7,R8によって分圧した電圧(Vd1)が検出電圧
として入力される。また、例えば入力電圧がAC200
V系とされ、電磁リレー回路4aの切換スイッチS1,
S2が端子b1,b2側に接続されている同じく正常動作
時は、スイッチング素子Q2がオンになるため、コンバ
ータ回路21の動作制御部40には、AC200V系の
入力電圧に対応した平滑電圧を、抵抗R7と抵抗R8、R
9の合成抵抗で分圧した電圧(Vd2)が検出電圧として
入力される。
【0030】一方、例えば入力電圧がAC100V系で
あるにも関わらず、電磁リレー回路4aの切換スイッチ
S1,S2が端子b1,b2側に接続されている異常動作時
は、スイッチング素子Q2がオンになるため、コンバー
タ回路21の動作制御部40には、AC100V系の入
力電圧に対応した平滑電圧を抵抗R7と、抵抗R8,R9
の合成抵抗で分圧した電圧(Vd3)が検出電圧として
入力されることになる。
【0031】この場合の抵抗R7〜R9の抵抗値として
は、例えば100V系、200V系に関わらず、正常動
作時は、コンバータ回路21に入力される検出電圧(V
d1,Vd2)が或る閾値電圧(Vop)以上となり、且
つ、少なくとも100V系のAC電圧が入力されている
にも関わらず、電磁リレー回路4aの切換スイッチS
1,S2が端子b1,b2側に接続されている異常動作時
は、コンバータ回路21に入力される検出電圧(Vd
3)が或る閾値電圧Vop以下となるような抵抗値が適当
に選択される。
【0032】従って、このような構成とされる保護回路
7を設け、この保護回路7から出力される検出電圧Vd
に基づいて、コンバータ回路21の動作制御部40が、
コンバータ回路21の動作制御を行うようにすれば、力
率改善回路3に設けられているコイルL1,L2を発熱な
どの不具合から保護することが可能になる。
【0033】ここで、上記図3に示したコンバータ回路
21の一例として、スイッチングコンバータ回路の構成
を図5に示す。この図5に示すスイッチングコンバータ
回路は、1石のスイッチング素子Q11によって構成さ
れ、上記図3に示した平滑コンデンサCiの平滑電圧が
入力端子t1から入力電圧Vinとして入力されている。
この入力電圧Vinは、絶縁コンバータトランスSRTの
一次巻線N1を介してスイッチング素子Q11のコレクタ
に供給されている。スイッチング素子Q11がスイッチン
グ動作を行うことで絶縁コンバータトランスSRTの二
次側に設けられている二次巻線N2に交番電圧が誘起さ
れ、この交番電圧を、整流ダイオードD11と平滑コンデ
ンサC11からなる整流平滑回路にて整流平滑すること
で、所定の二次側出力電圧Voutを得るようにしてい
る。
【0034】スイッチング素子Q11のスイッチング動作
は動作制御部40により制御される。動作制御部40に
は、スイッチング素子Q1をPWM(Pulse Width Modul
ation)制御方式で動作させるための発振回路42や発
振制御回路41、PWM制御回路43が設けられてい
る。そしてこの場合、PWM制御回路43には、動作制
御端子t2を介して、上記図3に示した保護回路7から
の検出電圧Vdが入力されており、PWM制御回路43
は、この検出電圧Vdの電圧レベルが或る閾値電圧Vop
以下とされる時に、その動作を強制的に停止するように
している。
【0035】またPWM制御回路43には、絶縁コンバ
ータトランスSRTの二次側から出力される二次側出力
電圧Voutの定電圧化を図るため、定電圧制御部30を
介して二次側出力電圧がフィードバックされている。定
電圧制御部30では、二次側出力電圧レベルを検出する
電圧検出回路31と、所定の基準電圧を発生する基準電
圧回路32、及び電圧検出回路31にて検出された検出
電圧と基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅回
路33等によって構成され、二次側出力電圧レベルに応
じた誤差信号をPWM制御回路43に出力する。なお、
この図5に示したコンバータ回路の構成はあくまでも一
例であり、本発明のコンバータ回路21は、このような
構成に限定されるものでない。
【0036】図4は、本発明の第2の実施の形態とされ
る電源装置の具体的な回路構成を示した図である。な
お、この場合も図3と同一部位には同一番号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。この図4に示す電源装置の力
率改善回路3は、入力されるAC電圧に応じてコイルL
1,L2の接続形態をマニュアルにて設定できるように構
成されている。このため、力率改善回路3には、切換ス
イッチS3が設けられており、AC200V系の時は、
切換スイッチS3を端子a3側に切り換えることで、スイ
ッチング素子Q1をオン状態にすると共に、AC100
V系の時は切換スイッチS3を端子b3側に切り換えるこ
とで、スイッチング素子Q1をオフ状態にするものであ
る。
【0037】なお、これまで説明した本実施の形態で
は、平滑コンデンサCiに得られる平滑電圧によって、
保護回路7に設けられているスイッチング素子Q2をオ
ンオフ制御しているが、これはあくまでも一例であり、
例えばコイルL1,L2の温度や電流を検出するなどして
保護回路を構成することも可能である。
【0038】また、本実施の形態では、力率改善回路3
に2組のコイルL1,L2を設け、これら2組のコイルL
1,L2を直列又は並列に接続してチョークコイルを形成
する場合が示されているが、力率改善回路3にさらに複
数のコイルを設け、これら複数のコイルを直列或いは並
列に接続することで、AC100V系またはAC200
V系の入力電圧に対応した力率改善用のチョークコイル
を形成することも、もちろん可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子機器
の電源装置は、入力される商用交流電圧レベルに合わせ
て、力率改善回路にチョークコイルとして設けられてい
る複数のコイルが直列接続、又は並列接続となるように
切換制御を行うことで力率改善用のチョークコイルを形
成するようにしている。例えば入力される商用交流電圧
が第1の電圧レベル(AC100V系)とされる時は、
2組のコイルを並列に接続することで、インダクタンス
値が小さく、しかもその電流容量が大きいチョークコイ
ルを形成すると共に、第2の商用交流電圧レベル(AC
200V系)とされる時は、2組のコイルを直列に接続
することでインダクタンス値が大きいチョークコイルを
形成するようにしている。これにより、AC100V
系、又はAC200V系とされる商用交流電圧の何れに
も対応可能な力率改善回路を、チョークコイルを用いた
簡単な回路で、しかも安価に形成することが可能にな
る。
【0040】また、複数のコイルの接続状態を検出する
検出手段の検出結果に基づいて、複数のコイルの直列接
続又は並列接続によって形成されるチョークコイルが適
正でないときは、コンバータ回路の動作を停止させるこ
とができるため、力率改善回路の保護を図ることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態される電源装置の基本的な
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電源装置の構成を具現化して示し
たブロック図である。
【図3】図2に示した電源装置の具体的な回路構成を示
した図である。
【図4】第2の実施の形態とされる電源装置の具体的な
回路構成を示した図である。
【図5】コンバータ回路の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源、2 電力変換回路、3 力率改善回
路、4a リレー回路、4 切換回路、5 切換制御回
路、6 電圧検出回路、7 保護回路、21コンバータ
回路、30 定電圧制御部、31 電圧検出回路、32
基準電圧回路、33 誤差増幅回路、40 動作制御
部、41 発振制御回路、42 発振回路、43 制御
回路a1〜a3 b1〜b3 c1〜c3 端子、t1 入力
端子、t2 動作制御端子、t3 出力端子、Ci C11
平滑コンデンサ、D11 整流ダイオード、DB ブリ
ッジ整流回路、L1 L2 コイル、N1 一次巻線、N2
二次巻線、SRT 絶縁コンバータトランス、Q1 Q2
Q11 スイッチング素子、R1〜R10 抵抗、S1〜S
3 切換スイッチ、U1 U2 コンパレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される商用交流電圧を整流して出力
    する整流器と、該整流器の整流出力を平滑する平滑コン
    デンサから成る整流平滑回路と、 上記整流平滑回路により得られる直流電圧を、所定の直
    流出力電圧に変換して出力するコンバータ回路と、 上記整流器と上記平滑コンデンサとの間に挿入される力
    率改善回路とを備え、 上記力率改善回路は、 複数のコイルにより形成されるチョークコイルと、 上記複数のコイルの接続形態を切り換える切換手段と、 入力される商用交流電圧レベルに応じて、上記切換手段
    の切換制御を行う切換制御手段とを備えるようにしたこ
    とを特徴とする電子機器の電源装置。
  2. 【請求項2】 上記切換制御手段は、入力される商用交
    流電圧が第1の電圧レベルとされる時は、上記切換手段
    によって上記複数のコイルが並列接続となるように制御
    すると共に、 入力される商用交流電圧が第2の電圧レベルとされる時
    は、上記切換手段によって上記複数のコイルが直列接続
    となるように制御することを特徴とする請求項1に記載
    の電子機器の電源装置。
  3. 【請求項3】 上記切換制御手段は、上記平滑コンデン
    サから得られる直流電圧レベルに基づいて、上記切換手
    段の切換制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    電子機器の電源装置。
  4. 【請求項4】 上記切換手段は、電磁リレー回路によっ
    て構成したことを特徴とする請求項1に記載の電子機器
    の電源装置。
  5. 【請求項5】 上記複数のコイルの接続状態を検出する
    検出手段を設け、 上記検出手段の検出結果に基づいて、上記コンバータ回
    路の動作を停止させるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の電子機器の電源装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280135A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Kyocera Mita Corp 電気機器、変換装置
KR100663545B1 (ko) 2005-11-24 2007-01-02 선린전자 주식회사 역률 보상 장치
JP2010110085A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Daikin Ind Ltd インバータ装置及びそれを用いた空調機
JP2012016164A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Fuji Xerox Co Ltd 電源装置、電源装置を用いた画像形成装置
EP3499723A1 (en) 2017-12-18 2019-06-19 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Noise cancellation circuit, power supply circuit, control method according to noise cancellation circuit, and program

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