JP2002093625A - 空隙層の形成方法 - Google Patents

空隙層の形成方法

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JP2002093625A
JP2002093625A JP2000281475A JP2000281475A JP2002093625A JP 2002093625 A JP2002093625 A JP 2002093625A JP 2000281475 A JP2000281475 A JP 2000281475A JP 2000281475 A JP2000281475 A JP 2000281475A JP 2002093625 A JP2002093625 A JP 2002093625A
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JP
Japan
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pot
air
coil
cores
core
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JP2000281475A
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English (en)
Inventor
Hideaki Sasahira
秀昭 笹平
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Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポット型コアの研磨や絶縁シートが不要で、製
造工数が低減されるほか、接着強度も充分で、外観にも
優れたチョークコイルの得られる空隙層の形成方法を提
供するる。 【解決手段】絶縁電線を巻線した空芯コイル3と、空芯
コイル3を収納する環状凹部6および空芯コイル3の端
末リード線を導出するリード線引出溝7,7を具備するマ
ンガン系フェライト材からなる上下のポット型コア1,1
とで構成されるチョークコイルの閉磁路における空隙層
の形成方法であって、ポリイミド系樹脂のコーティング
層2,2で表面を絶縁処理したポット型コア1,1を上下から
重ね合わせるとともに、コーティング層2,2で空隙層を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ポット型コアを上
下から重ね合わせるとともに、空芯コイルを収納してな
るチョークコイルの閉磁路における空隙層の形成方法に
係わり、特には抵抗率の低いマンガン系フェライトコア
からなるポット型コアを用いたチョークコイルに好適な
空隙層の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、インダクタンス素子として、例え
ば、絶縁電線を巻線した空芯コイルを上下のポット型コ
ア間に収納した閉磁路型のチョークコイルが多用されて
いる。また、一般にこの種のチョークコイルでは、閉磁
路の一部にポット型コア材とは透磁率が異なる空隙層
(以下ギャップと記す)を形成して、インダクタンス値
や電流容量等の電気特性を調整する手段が採用されてい
る。以下、図2〜図6を参照していくつかの調整手段を
具体的に説明するが、ポット型コア1,1それぞれは、例
えば、Mn-Zn系のフェライト材で製造され、中央部には
円柱状突起部5、円柱状突起部5の周囲には空芯コイル
3を収納する環状凹部6と空芯コイル3のリード線引出
し溝7,7が形成された直方体状の構造で、表面平滑、対
向面が平行に形成されているものとする。 図2に図示する如く、円柱状突起部5の端面側を研磨
して研磨部8を形成したポット型コア1,1を重ね合わせ
てギャップ10を形成する。図3に図示する如く、円柱
状突起部5とその外周部分の一部を直線状に研磨して研
磨部8,8A,8Aを形成したポット型コア1,1を重ね合わせて
ギャップ10,10Aを形成する。図4に図示する如く、ポ
ット型コア1,1は研磨せず、重ね合わせた上下のポット
型コア1,1間全体に絶縁シート9を配設してギャップと
する。図5に図示する如く、ポット型コア1,1は研磨
せず、円柱状突起部5の端面側にのみ絶縁シート9を配
設してギャップとするほか、外周部分に空気層からなる
ギャップ10Aを形成する。図6に図示する如く、ポッ
ト型コア1,1は研磨せず、上下のポット型コア1,1の対向
する接触面全体に絶縁シート9を配設してギャップとす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した調整手段には
それぞれ一長一短があり、ではチョークコイル外観上
への影響はないものの、円柱状突起部5の端面側を研磨
するにはポット型コア1を1個づつ研磨するしかなく、
製造工数が増加しポット型コア1が高価になる難点があ
る。では直線状に研磨するので一度に複数のポット型
コア1を研磨可能で、に比べて製造工数を大幅に低減
できるが、研磨部8A,8Aに形成されるギャップ10A,10Aが
むき出しのままだと外観的上好ましくない。ではポッ
ト型コア1,1の研磨が不要で、絶縁シート9の加工も容
易だが、ポット型コア1,1同士が直接接触しないので、
空芯コイル3を分割する必要があり、ポット型コア1,1
同士の接着強度に難点があるほか、製造工数が増加して
空芯コイル3が高価になる難点がある。ではポット型
コア1,1の研磨が不要で、絶縁シートの加工も容易だ
が、研磨部8A,8Aに形成されるギャップ10A,10Aがむき出
しのままだと外観上および信頼性の面で好ましくない。
ではポット型コア1,1の研磨は不要だが、ポット型コ
ア1,1同士が直接接触しないため、接着強度に難点があ
るほか、絶縁シート9の加工が煩雑で高価になる難点が
ある。
【0004】本発明の目的は、これら調整手段の難点が
解消され、ポット型コアの研磨や絶縁シートが不要で、
製造工数が低減されるほか、接着強度も充分で、外観に
も優れたチョークコイルの得られる空隙層の形成方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は絶縁電線を巻線した空芯コイル3と、前記空芯コイル
3を収納する環状凹部6および空芯コイル3の端末リー
ド線を導出するリード線引出溝7,7を具備するマンガン
系フェライト材からなる上下のポット型コア1,1とで構
成されるチョークコイルの閉磁路における空隙層の形成
方法であって、ポリイミド系樹脂のコーティング層2,2
で表面を絶縁処理したポット型コア1,1を上下から重ね
合わせるとともに、前記コーティング層2,2で空隙層を
形成することを特徴とする空隙層の形成方法を提供す
る。第1の観点による空隙層の形成方法では、抵抗率の
低いマンガン系フェライト材からなるポット型コア1,1
の表面にポリイミド系樹脂のコーティング層2を形成し
て絶縁処理を施したポット型コア1,1を上下から重ね合
わせコーティング層2,2を空隙層とするので、ポット型
コア1,1の特定部分の研磨や絶縁シート9が不要になり
製造工数が低減される。また、ポット型コア1,1同士が
直接接触するので充分な接着強度が得られ、外観的にも
優れたチョークコイルを提供できる空隙層の形成方法が
得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施例に
より具体的に説明する。なお、これにより本発明が限定
されるものではない。
【0007】−第1の実施形態− 図1は、本発明による空隙層の形成方法の説明図で、同
図(a)はポット型コアの構成を示す平面図、同図(b)は同
図(a)のポット型コアを用いたチョークコイルの構成を
示す要部断面図である。図において、1,1それぞれはマ
ンガン系フェライト材からなるポット型コアであり、外
径寸法として幅11.6mm,長さ12.5mm,高さ2.25mmの直方
体状に形成されている。また、ポット型コア1の中央部
には直径4.7mmの円柱状突起部5が形成されており、円
柱状突起部5の周囲には平角絶縁電線をエッジワイズ巻
して形成した空芯コイル3を収納する深さ1.25mmの環状
凹部6が形成されている。なお、この環状凹部6はポッ
ト型コア1の中心から半径2.35mm〜4.8mmの間に形成さ
れている。また、ポット型コア1の一辺には、コの字型
端子(図示せず)の端部が挿入されるほか、空芯コイル
3の端末リード線を引き出すためのリード線引き出し溝
7,7が深さ1.0 mmで形成されている。
【0008】2,2は、本発明の特徴をなすポリイミド系
フッ素樹脂からなるコーティング層であり、ポット型コ
ア1,1 の表面全体に厚さ0.1mmで形成して絶縁処理を施
しているが、ポット型コア1,1を上下から重ね合わせた
時に直接接触する対向面については、全面塗装コーティ
ング技術により特に公差が小さく、均一な厚さになるよ
う構成している。この理由は、マンガン系フェライト材
は抵抗率が低いため、そのままの状態のポット型コア1,
1自身は絶縁体でないため、コアとして使用できないか
らである。そこで、コーティング層2,2を設けて絶縁処
理を施すもので、ポット型コア1,1同士を上下から重ね
合わせ、厚さ0.2mmのギャップをポット型コア1,1同士の
接触面全体に均一に形成することができる。
【0009】本発明による空隙層の形成方法では、ポッ
ト型コアの特定部分を研磨する必要がなく、絶縁シート
9も不要なので、従来の調整方法に比べて、製造工数を
大幅に低減することができる。また、ポット型コア同士
が直接接触する構成なので、接着強度も充分で、外観に
も優れたチョークコイルが得られる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、ポット型コアの特定部
分にギャップ形成のための研磨を施す必要がなく、絶縁
シートも不要なので、製造工数が大幅に低減されるほ
か、充分な接着強度が得られ、外観にも優れたチョーク
コイルを提供が可能になる。等その実用上の効果は大き
なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空隙層の形成方法の説明図で、同
図(a)はポット型コアの構成を示す平面図、同図(b)は同
図(a)のポット型コアを用いたチョークコイルの構成を
示す要部断面図である。
【図2】従来例の一例を示す説明図である。
【図3】従来例の他の一例を示す説明図である。
【図4】従来例の他の一例を示す説明図である。
【図5】従来例の他の一例を示す説明図である。
【図6】従来例の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ポット型コア 2 コーティング層 3 空芯コイル 5 円柱状突起部 6 環状凹部 7 リード線引出溝 8,8A,8A 研磨部 9 絶縁シート 10,10A ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁電線を巻線した空芯コイル3と、前
    記空芯コイル3を収納する環状凹部6および空芯コイル
    3の端末リード線を導出するリード線引出溝7,7を具備
    するマンガン系フェライト材からなる上下のポット型コ
    ア1,1とで構成されるチョークコイルの閉磁路における
    空隙層の形成方法であって、 ポリイミド系樹脂のコーティング層2,2で表面を絶縁処
    理したポット型コア1,1を上下から重ね合わせるととも
    に、前記コーティング層2,2で空隙層を形成することを
    特徴とする空隙層の形成方法。
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