JP2002092884A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

Info

Publication number
JP2002092884A
JP2002092884A JP2000280144A JP2000280144A JP2002092884A JP 2002092884 A JP2002092884 A JP 2002092884A JP 2000280144 A JP2000280144 A JP 2000280144A JP 2000280144 A JP2000280144 A JP 2000280144A JP 2002092884 A JP2002092884 A JP 2002092884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
reflected light
level
output
header
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000280144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4403344B2 (ja
JP2002092884A5 (ja
Inventor
Tsuneo Hayashi
恒生 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000280144A priority Critical patent/JP4403344B2/ja
Priority to TW090121509A priority patent/TW512313B/zh
Priority to US09/948,400 priority patent/US6847599B2/en
Priority to KR1020010055410A priority patent/KR100768614B1/ko
Publication of JP2002092884A publication Critical patent/JP2002092884A/ja
Publication of JP2002092884A5 publication Critical patent/JP2002092884A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4403344B2 publication Critical patent/JP4403344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/02Analogue recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0901Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/005Reproducing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD−RAM再生時において、信頼性の高
いヘッダ検出が行われるようにする。 【解決手段】 プッシュプル信号を積分した積分出力に
ついて所定レベルのオフセットを与えたレベルを閾値と
して、この閾値とプッシュプル信号とについて比較を行
うことでヘッダ領域を検出するように構成する。この構
成では、プッシュプル信号の積分出力に基づいて閾値を
生成していることから、閾値としては、プッシュプル信
号のオフセットに追随したレベルを維持でき、従ってよ
り正確にヘッダ検出を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学ディスク状記録
媒体に対応して記録又は再生が可能とされるディスクド
ライブ装置に関するもので、特に、反射光情報としての
検出信号の振幅がそれぞれ異なる複数の信号面領域を有
する光学ディスク状記録媒体に対応するディスクドライ
ブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクメディアとしてDVD(Digital
Versataile Disc又はDigital VideoDisc)が知られてい
る。このDVDとしては、DVD−ROMといわれてデ
ータの記録は不可の再生専用のほか、DVD−RAMと
いわれるデータの書き換えが可能なものも開発され、ま
た、普及してきている。DVD−RAMは、いわゆる相
変化方式によって記録ピットを形成することによりデー
タ記録を行うようにされる。
【0003】DVD−RAMのトラックフォーマットと
しては、データが記録再生される記録トラックが周回歩
行に沿ってセクタという単位によって分割されている。
そして、セクタとしての記録可能領域の先頭に対してヘ
ッダ領域が存在する。ここで、ヘッダ領域はピット列に
よってデータが記録されている領域とされ、記録可能領
域は相変化方式によってデータの書き換えが可能な領域
とされる。つまり、ヘッダ領域と記録可能領域とではデ
ータの記録方式が異なっているものであり、これによっ
ては、照射されたレーザ光の反射光量も異なってくる。
【0004】また、ここでの詳しい説明は省略するが、
ヘッダ領域には物理アドレスを示すPID1,PID
2,PID3,PID4の4つのアドレスが記録され
る。そして、PID1,PID2のピット列をグルーブ
トラックの中心線から外周方向に1/2トラックピッチ
ずらして配置し、PID3,PID4は、逆に内周方向
に1/2トラックピッチずらして配置させている。即
ち、ヘッダ領域と記録可能領域とでは、ディスク半径方
向におけるトラック位置は、1/2トラックピッチ分ず
れているようにされている。なお、DVD−RAMにあ
っては、ランドとグルーブとの両者に記録を行う、いわ
ゆるランド・グルーブ記録方式が採られる。
【0005】このため、DVDに対応するディスクドラ
イブ装置では、例えばデータ再生時においてトラックを
トレースしているレーザ光がヘッダ領域を通過する際に
は、トラッキングサーボをホールドさせることが必要と
なる。つまり、ヘッダ領域通過時においてトラッキング
サーボをホールドさせれば、トラッキング方向における
レーザ光のトレース位置としては、記録可能領域のトラ
ックに対するずれが生じないようにされるものである。
また、前述もしたように、各領域ではそれぞれ記録方式
が異なっているため、再生信号処理回路系における各種
パラメータの変更などを行う必要も生じる。
【0006】そして、上記したようなトラッキングサー
ボ制御のホールド及び各種再生パラメータの変更などの
処理をヘッダ領域の通過に対応する適正なタイミングで
実行するには、レーザ光がヘッダ領域を通過するタイミ
ングを検出することが更に必要となるものである。な
お、以降においては、このレーザ光がヘッダ領域を通過
するタイミングの検出については、単に「ヘッダ検出」
ともいう。
【0007】図14及び図15を参照して従来例として
のヘッダ検出について説明する。図14には、ヘッダ検
出回路の構成の一例が示されている。光学ピックアップ
101は、DVDとしてのディスク1に対して再生のた
めのレーザ光を照射し、また、この照射されたレーザ光
の反射光をフォトディテクタ(ここでは図示せず)によ
り受光して検出を行い、受光信号を得る。そして、この
受光信号は、プッシュプル信号生成回路102に対して
入力される。プッシュプル信号生成回路102では、入
力された受光信号を利用してプッシュプル信号PPを生
成する。プッシュプル信号とは、ここでの詳しい説明は
省略するが、例えばフォトディテクタをトラック方向に
2分割して得られる各受光領域にて検出された検出信号
の差分をとることによって得られる。
【0008】プッシュプル信号生成回路102から出力
されたプッシュプル信号PPは、この場合にはローパス
フィルタ103を通過することによって、高周波成分が
除去されて、滑らかなエンベロープ波形が得られるよう
にされる。そして、このローパスフィルタを通過したプ
ッシュプル信号PPLは、分岐してコンパレータ10
4,105に対して入力される。
【0009】ここで、プッシュプル信号PPLの波形と
しては、例えば適正にヘッダを検出している場合には、
図15(a)に示すものとなる。つまり、ヘッダ領域を
通過しているとされるヘッダ区間において、PID1,
2のピット列の検出と、これに対して1トラックピッチ
分ずれているPID3,4のピット列との検出に応じ
て、図示するように、前半区間と後半区間で検出波形が
反転する。この場合には、例えば前半区間が正極性方向
で後半区間が負極性方向となるように反転しているが、
前半区間が負極性方向で後半区間が正極性方向となるよ
うに反転する場合もある。これは、後続する記録可能領
域の記録トラックがランドであるかグルーブであるかに
よって決まるものである。
【0010】図14において、プッシュプル信号PPL
は、コンパレータ104,105に対して比較対象とし
て分岐して入力される。そして、比較のための基準値と
して、コンパレータ104に対しては、正極性方向の検
出波形に対応して設定された所定の閾値th1が入力さ
れる。一方、コンパレータ105に対しては、負極性方
向の検出波形に対応して設定された所定の閾値th2が
入力される。これら閾値th1,th2は共に予め決定
された固定値であり、そのレベルは、例えば図15
(a)においてそれぞれ破線によって示される。
【0011】そして、コンパレータ104においては、
入力されているプッシュプル信号PPLと閾値th1と
を比較して、プッシュプル信号PPLのレベルの絶対値
が、閾値th1の絶対値を越えたときに、図15(b)
に示すようにして、検出信号DT・h1としてHレベル
を出力するようにされている。同様にして、コンパレー
タ105においても、入力されているプッシュプル信号
PPLと閾値th2とを比較して、プッシュプル信号P
PLのレベルの絶対値が閾値th2の絶対値を越えたと
きに、図15(c)に示すようにしてHレベルの検出信
号DT・h2を出力する。
【0012】このようにして、ヘッダ区間の前半期間と
後半期間に対応して、検出信号DT・h1及び検出信号
DT・h2がHレベルとなることで、ヘッダ区間として
の期間が検出されることになる。つまりヘッダ検出が行
われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したヘッ
ダ検出の構成の場合には、固定の閾値で、なおかつプッ
シュプル信号を用いた検出とされていることで、誤検出
が生じる可能性が少なくない。この点について、図16
を参照して説明する。例えば、ディスクの偏芯によるデ
トラック、また、レーザ光のビームスポット位置の揺ら
ぎ、ディスク上の基部やゴミなどのディフェクト等が生
じると、この影響で、図16(a)のプッシュプル信号
PPLとして示すように、プッシュプル信号自体に不要
なオフセットレベルが与えられてしまうことがある。こ
の場合には、レベルが増加する傾向でオフセットがかか
った状態が示されている。そして、例えばこのようなオ
フセットが与えられたプッシュプル信号PPLについ
て、コンパレータ104,105において閾値th1,
th2により比較を行った場合には、例えば具体的には
図16(a)に示されるように、本来はヘッダ区間の後
半区間であるのに、プッシュプル信号PPLの絶対値レ
ベルが閾値th2を越えないために、図16(c)に示
すようにして、検出信号DT・h2としてはHレベルの
出力ができていないという状態が生じてしまう。
【0014】また、逆に図16(a)に示した場合で
は、プッシュプル信号PPLに対して正レベルにオフセ
ットが与えられている。このため、本来のヘッダ区間の
前半区間だけでなく、例えばヘッダ区間以外の区間Aで
閾値th1のレベルを超えてしまったような場合には、
図16(c)に示すようにして、ヘッダ区間以外の区間
でHレベルが出力されてしまうような誤検出も生じる。
【0015】上述もしたように、ヘッダ検出は、ヘッダ
領域の通過に対応するトラッキングサーボのホールドや
再生パラメータの変更などの処理のタイミング制御に利
用されることから、誤検出の発生頻度が高くなるほど再
生性能の信頼性が低下してしまう。従って、例えばこの
ヘッダ検出のような、ディスク上における特定領域につ
いての検出は、できるだけ良好に行えるようにすること
が要求される。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、反射光情報としての検出信号の振幅が
それぞれ異なる複数の信号面領域を有する光学ディスク
状記録媒体に対応するディスクドライブ装置として次の
ように構成する。つまり、光学ディスク状記録媒体の信
号面にて反射された光の全光量を検出して反射光量検出
信号を出力する反射光量検出手段と、反射光量検出信号
について積分を行って積分出力を得る積分手段とを備え
る。そして、上記積分出力のレベルを閾値として、この
閾値と反射光量検出信号のレベルとについて比較を行う
ことで、複数の信号面領域における特定の信号面領域で
あることを識別するための識別信号を出力する識別信号
出力手段を備える。
【0017】上記構成では、特定の信号面領域を検出す
るために利用される信号としては、ディスク信号面から
の全反射光量を検出した反射光量検出信号とされる。そ
して、反射光量検出信号レベルと、反射光量検出信号の
積分値を閾値として、この閾値と反射光量検出信号レベ
ルとについて比較を行うことで、特定の信号面領域の検
出を行う。この場合、閾値は反射光量検出信号を積分す
ることで得られていることから、固定値ではなく、例え
各種要因によって反射光量検出信号レベルにオフセット
が与えられて変動したとしても、これに追随したものと
なる。
【0018】また、反射光情報としての検出信号の振幅
がそれぞれ異なる複数の信号面領域を有する光学ディス
ク状記録媒体に対応するディスクドライブ装置として次
のように構成する。つまり、光学ディスク状記録媒体の
信号面にて反射された光の全光量を検出して反射光量検
出信号を出力する反射光量検出手段と、反射光量検出信
号について微分を行って微分出力を得る微分手段と、こ
の微分出力について所定の時定数による積分を行うこと
で(第1の)積分出力を得る(第1の)積分手段とを備
える。そして、この(第1の)積分出力のレベルを閾値
として、この閾値と上記微分出力のレベルとについて比
較を行うことで、複数の信号面領域における特定の信号
面領域であることを識別するための識別信号を出力する
識別信号出力手段とを備える。
【0019】上記構成では、特定の信号面領域を検出す
るための基となる信号としては、ディスク信号面からの
全反射光量を検出した反射光量検出信号とされる。そし
てこの場合には、先ず、反射光量検出信号を微分する。
そして、この微分出力についての積分出力を閾値とし
て、この閾値と微分出力に基づいた信号レベルと比較す
ることで特定の信号面領域の検出を行っている。従っ
て、この構成においても、閾値は反射光量検出信号を基
として積分等を行っていることから、固定値ではなく、
例えば各種要因によってそのオフセットレベルが変動す
る反射光量検出信号のレベルに追随したものとなる。そ
して、更にこの場合には、この微分出力を積分した積分
値の閾値と、反射光量検出信号を微分した微分出力とに
ついて比較を行っている。つまり、比較のための入力と
して微分出力が利用されている。これは、つまり、特定
の信号面領域の検出に応じた反射光量検出信号波形の変
化が強調される部分を利用して検出が行われるものであ
り、結果的にはより高い精度での検出が可能とされる。
【0020】また、反射光情報としての検出信号の振幅
がそれぞれ異なる複数の信号面領域を有する光学ディス
ク状記録媒体に対応するディスクドライブ装置として次
のようにも構成する。つまり、光学ディスク状記録媒体
の信号面にて反射された光を分割受光して得られる検出
信号に基づいて所定の演算を行うことで反射光検出信号
を生成する信号生成手段と、反射光検出信号を積分して
積分出力を得る積分手段と、積分出力のレベルについて
所定レベルのオフセットを与えるオフセット手段とを備
える。そして、オフセット手段によりオフセットされた
積分出力を閾値として、この閾値と反射光検出信号のレ
ベルとについて比較を行うことで、複数の信号面領域に
おける特定の信号面領域であることを識別するための識
別信号を出力する識別信号出力手段とを備えることとし
た。
【0021】上記構成においては、反射光を分割受光し
て得られる検出信号に基づいて所定の演算を行うことで
生成した反射光検出信号が、特定の信号面領域を検出す
るために利用されることになる。そして、反射光検出信
号を積分したうえでオフセットを与えた信号を閾値とし
て、この閾値と反射光検出信号のレベルとについて比較
を行うことで、識別信号を出力するようにされる。反射
光検出信号は、例えばそれ自体がデトラックなどの要因
によってオフセット量が変動する振動であるが、上記構
成のようにして、閾値を生成するのに反射光検出信号を
利用していることで、閾値としては、このオフセット量
の変動成分も含むようにして、元の反射光検出信号に追
随するようにされる。これは換言すれば、信号レベルの
比較時において、反射光検出信号のオフセット量の変動
がキャンセルされることであり、従って、反射光検出信
号のオフセット量の変動に影響されることなく、特定の
信号面領域の検出に応じた反射光検出信号の波形変化を
より正確に検出可能となるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明を行っていくこととする。本発明の実施の形態と
してのディスクドライブ装置としては、DVD−RAM
の再生が可能に構成されているが、その実際としては、
DVD−ROM、及びCD−DA(Digital Audio)及び
CD−ROM等のCDフォーマットのディスクも再生可
能とされる。なお、以降の説明は次の順序で行う。 1.DVD−RAMのトラックフォーマット 2.ディスクドライブ装置の構成 3.ヘッダ検出部の構成 3−1.第1例 3−2.第2例 3−3.第3例
【0023】1.DVD−RAMのトラックフォーマッ
ト ここで先ず、本発明の実施の形態としてのディスクドラ
イブ装置により再生可能とされるDVD−RAMのトラ
ックフォーマットについて、図10〜図12を参照して
概略的に説明しておく。
【0024】DVD−RAMはいわゆる相変化方式によ
る書き換え可能型のディスクメディアであり、その記憶
容量としては、現状において、片面で4.7GB(アン
フォーマット時)を有する。図10には、DVD−RA
Mのトラックフォーマットとして、ディスク全体の構造
を概念的に示している。この図に示すディスク1はDV
D−RAMとされる。そしてこのDVD−RAMにおけ
る記録トラックは、いわゆるシングルスパイラルとされ
た上で、グルーブといわれる溝(凹部)が形成されてお
り、また、2つの隣接するグルーブ間には凸部となるラ
ンドが形成される。そして、DVD−RAMにおいて
は、これらグルーブとランドの両者を記録トラックとし
てデータの記録を行う、いわゆるランド・グルーブ記録
方式を採っている。この方式の採用が記録密度を高める
1つの要因となっている。そして、ランド・トラックと
グルーブ・トラックは、例えば図において矢印aで示す
ディスク半径に沿った所定の直線位置にて、1周ごとに
交互に接続するようにされながら、ディスク内周側から
外周側にかけて1本のトラックをスパイラル状に形成し
ているものである。
【0025】また、ランド・トラックとグルーブ・トラ
ックから成るとされる記録トラックは、図10にも示す
ように、周回方向において、複数のセクタに分割され
る。この1セクタ内の構造を図11及び図12に示す。
【0026】図11に示すようにして、1セクタは、先
ずヘッダ領域が設けられ、これに続けて記録可能領域が
設けられる。ヘッダ領域においては、図示するように、
ディスク上の物理アドレスを示すPIDが、ピット列に
よって記録される。また、記録可能領域は、相変化方式
によりデータの書き換えが可能な領域であり、図示する
ようにしてランド・トラックとグルーブ・トラックがデ
ィスク半径方向に沿って交互に配置される状態となって
いる。また、ランド・トラックとグルーブ・トラックは
1セクタ内において232サイクルの周期で以て蛇行し
た形状となっており、いわゆるウォブルが形成されてい
るものである。DVD−RAMにあって、このウォブル
形状によってクロックが記録されている。
【0027】また、ヘッダ領域においては、PID1,
2,3,4で1組となるヘッダを形成するようになって
いる。また、PID1,2は同じ内容が記録される。同
様にして、PID3,4には同じ内容が記録される。そ
して、PID1,2としてのピット列は、グルーブ・ト
ラックの中心線に対して1/2トラックピッチ外周方向
にずれるようにして配置され、PID3,4としてのピ
ット列は、PID1,2のピット列に対して後続するよ
うにされた上で、1/2トラックピッチ内周方向にずれ
るようにして配置される。このようなPIDの配置、即
ちアドレスの配置は、CAPA(Complimentary Allocat
ed Pit Address)といわれるもので、1セクタ内におけ
る或るグルーブ・トラックをトレースするときと、この
グルーブ・トラックに隣接するランドトラックを操作す
るときのアドレスを共有しているものである。このよう
なアドレスの配置によって、例えば隣接するピット列の
アドレスのクロストークを解消している。また、ランド
・トラックとグルーブ・トラックの各々に対してアドレ
スを割り当てる方法と比較して、そのヘッダ長は半分で
済むことになり、それだけ冗長度を小さくして記録容量
を増加させることができる。
【0028】ここで、図11におけるPID1(m+
N),PID2(m+N),PID3(m),PID4
(m)から成る1組のヘッダを例に採ると、PID1
(m+N),PID2(m+N)は、グルーブ・トラッ
ク(m)のトラック中心線に対して1/2トラックピッ
チ外周方向にずれるようにして配置され、PID3
(m),PID4(m)としてのピット列は、1/2ト
ラックピッチ内周方向にずれるようにして配置されてい
る。そして、PID1(m+N),PID2(m+N)
によっては、グルーブ・トラック(m)に対して外周方
向に隣接するランドトラック(m+N)としてのセクタ
内のアドレス位置を示し、PID3(m),PID4
(m)によっては、グルーブ・トラック(m)としての
セクタ内のアドレス位置を示すようにされる。
【0029】また、図12には、1セクタ内におけるデ
ータ配列構造が示される。先ずヘッダ領域においては、
図示するように4つのPID1,2,3,4が存在する
が、PID1及びPID3の各々に対しては、その前に
VF0(VariableFrequency Oscillator)1、アドレス
マークAMが配置され、その後ろにはポストアンブルP
A1が配置される。また、PID2及びPID4の各々
に対しても、その前にVF0(Variable Frequency Osc
illator)2、アドレスマークAMが配置され、その後
ろにポストアンブルPA2が配置される。VFO1,2
は、後述するディスクドライブ装置のPLL回路でのV
F0(Variable Frequency Oscillator)を同期させる
ためのものであり、即ち、クロック再生のために利用さ
れる。アドレスマークAMは、後続のPIDのバイト同
期を装置に対して与えるために使用され、所定のパター
ンを有する。ポストアンブルPA1,2は、境界的な領
域とされる。
【0030】また、記録可能領域においては、先頭から
ギャップ、ガード1、VFO3が設けられる。ギャッ
プ、ガード1の領域は、後述するデータ領域を物理的に
保護するために設けられており、VFO3は、前述のV
FO1,2と同様、クロック再生に利用される。そし
て、VFO3の後ろに対しては、アンブルPSに続け
て、データ(Data)領域が配置される。このデータ領域
に対してユーザデータが記録される。このデータ領域に
続けてはポストアンブルPA3が配置される。
【0031】ポストアンブルPA3に続けてはガード
2、バッファの領域が設けられる。バッファは、電気
的、あるいは機械的な誤差に対する許容範囲として使用
される。
【0032】また、1セクタ内のデータ領域に記録され
るデータは、図13に示すようにして26のフレームか
ら構成される。各フレームの先頭にはフレームシンクが
配置され、このフレームシンクには、図示するように、
SY0〜7のシンクナンバーが与えられている。そし
て、このシンクナンバーとしての文脈から、フレームデ
ータ内の位置を特定することができる。
【0033】2.ディスクドライブ装置の構成 続いてDVD−RAMに対応して再生が可能とされるデ
ィスクドライブ装置の構成例について、図1のブロック
図を参照して説明する。なお、本実施の形態のディスク
ドライブ装置の実際としては、DVD−RAMの再生の
みに限定されるものではなく、DVD−ROMの再生も
可能とされている。また、DVDだけではなく、CD−
DA(Digital Audio)及びCD−ROMの再生も可能と
される。但しここでは、説明の便宜上、主としては、D
VD−RAMを再生するための構成についてのみ説明を
おこなっていくこととする。但し実際には、以降説明す
る各機能回路部において、ディスク種別に応じて、再生
信号処理系を切り換えたり、また、所要の再生パラメー
タを変更したりすることで、上記した各ディスクの再生
が可能とされているものである。
【0034】ここでの光学ディスク1は、上記したDV
D−RAMとされる。この光学ディスク1は、図示しな
いターンテーブルに載置され、スピンドルモータ2によ
って回転制御される。
【0035】ここで、DVD−RAMに対する回転制御
方式としては、いわゆるZCAV(Zoned Constant Angu
lar Velocity)が採用される。ZCAVは、周知のよう
に、先ずディスクフォーマットとして、ディスクを半径
方向に複数ゾーンに分割し、各ゾーンの1トラックあた
りのセクタ数を外周方向に従って増加させるようにして
おく。そして、各ゾーン内では、CAV(角速度一定:
Constant Angular Verocity)で回転制御を行うようにさ
れるが、線速度をディスク全面でほぼ一定とするよう
に、CAVの回転速度は外周ゾーンに行くのに従って低
速となるように制御されるものである。
【0036】光学ピックアップ3では、レーザダイオー
ド30によって、光学ディスク1の信号面にレーザ光を
照射して、フォトディテクタ37によって上記信号面か
らの反射光を検出することで、光学ディスク1に記録さ
れているデータの読み出しを行う。
【0037】また、光学ピックアップ3においてレーザ
光の出力端である対物レンズ34は二軸機構3aによっ
てトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保
持されている。2軸機構3aには、対物レンズ34を光
学ディスク1に接離する方向に駆動するフォーカスコイ
ルと、対物レンズ34を光学ディスク1の半径方向に駆
動するトラッキングコイルとが形成されている。また、
光学ピックアップ3全体は、スレッド機構19によって
光学ディスク1の半径方向に移動可能とされている。
【0038】光学ヘッド3内にて検出した反射光はその
反射光量に応じた電流信号とされてRFアンプ4に供給
され、このRFアンプ4での電流−電圧変換、マトリク
ス演算処理により、フォーカスエラー信号FE、トラッ
キングエラー信号TEが生成されるとともに再生情報と
してのRF信号、和信号であるPI(プルイン)信号等
を生成することができる。
【0039】RFアンプ4で生成されたフォーカスエラ
ー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロ
セッサ5にて位相補償、利得調整等の所要の処を施され
たのちに駆動回路6に供給され、フォーカスドライブ信
号、トラッキングドライブ信号として上述したフォーカ
スコイルと、トラッキングコイルとに出力される。さら
に上記トラッキングエラー信号TEをサーボプロセッサ
5内にてLPF(low pass filter)を介してスレッド
エラー信号を生成して、駆動回路6からスレッドドライ
ブ信号としてスレッド機構14に出力される。これによ
りいわゆるフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ
制御、スレッドサーボ制御が実行される。
【0040】またサーボプロセッサ5はシステムコント
ローラ11からの指示に基づいて、フォーカスサーチ動
作、トラックジャンプ動作のための信号を駆動回路6に
供給し、それに応じた、フォーカスドライブ信号、トラ
ッキングドライブ信号、スレッドドライブ信号を発生さ
せて、光学ヘッド3のフォーカスサーチやトラックジャ
ンプ/アクセス等を実行させる。
【0041】フォーカスサーチとは、フォーカスサーボ
引込のために対物レンズ34をディスク1から最も遠い
位置と最も近い位置の間を強制的に移動させながら、フ
ォーカスエラー信号FEの波形として、いわゆるS字カ
ーブを検出する動作である。既に知られているようにフ
ォーカスエラー信号FEとしては、対物レンズ15がデ
ィスク1の記録層に対して合焦点位置となるポイントの
前後の狭い区間においてS字カーブが観測されるものと
なり、そのS字カーブのリニア領域でフォーカスサーボ
をオンとすることで、フォーカスサーボ引込が可能とな
る。このようなフォーカスサーボ引込のために、フォー
カスサーチが行われるものであり、このためのフォーカ
スドライブ信号がフォーカスコイルに流され、対物レン
ズ15の移動が行われる。
【0042】またトラックジャンプやアクセスの場合に
は、2軸機構3aによる対物レンズ34のディスク半径
方向への移動や、スレッド機構14による光学ヘッド3
のディスク半径方向への移動が行われるが、このための
ドライブ信号がトラッキングドライブ信号、スレッドド
ライブ信号としてトラッキングコイルやスレッド機構1
4に出力されることになる。
【0043】RFアンプ4にて生成された再生RF信号
は、二値化回路7に対して出力されることで二値化さ
れ、いわゆるEFMプラス信号となる。そして、このE
FMプラス信号は、クロック再生回路8に対して出力さ
れる。クロック再生回路8では、入力されたEFMプラ
ス信号に基づいて、PLL回路などによって、EFMプ
ラス信号に同期した再生クロックCLKを抽出生成して
出力する。この再生クロックCLKは、デコード回路や
サーボプロセッサ5をはじめとする各種回路における動
作クロックとして供給される。クロックが抽出されたE
FMプラス信号は、デコード回路9に入力される。ま
た、分岐して、後述するRAM用ブロック14のPID
検出部16に対しても入力される。
【0044】デコード回路9においては、入力されたE
FMプラス信号について、EFM-Plus復調(eight
to fourteen demodulation Plus:8/16変調に対す
る復調)を施して、エラー訂正回路10に対して出力す
る。エラー訂正回路10においては、バッファメモリ1
1を作業領域として利用しながら、RS−PC方式に従
っての誤り訂正処理を実行する。
【0045】エラー訂正が行われた2値化データ、つま
り再生データは、例えばこの図の場合であれば、エラー
訂正処理回路10を介するようにして、バッファメモリ
11からデータインターフェイス12を介して転送され
る。データインターフェイス12は、外部データバス1
8を介して接続されるホストコンピュータ40等の外部
情報処理装置との通信のために設けられるもので、上述
のようにして再生データが転送されてきた場合には、更
にこの再生データをに対して外部データバス18を介し
てホストコンピュータ40に転送することができる。ま
た、データインターフェイス12を介しては、例えば当
該ディスクドライブ装置とホストコンピュータ40との
コマンドの送受信も可能とされている。当該ディスクド
ライブ装置にあっては、このコマンドの送受信は、シス
テムコントローラ13が処理を実行する。
【0046】システムコントローラ13は全体を制御す
る部位としてマイクロコンピュータにより形成される。
システムコントローラ11は現在の動作状況、また、ホ
ストコンピュータ40からの指示等に基づいて、各種再
生動作のための所要の制御を行うことになる。
【0047】また、本実施の形態のディスクドライブ装
置では、DVD−RAMの再生に対応して、図示するよ
うに、RAM用ブロック14が設けられる。本実施の形
態のRAM用ブロック14は、ヘッダ検出部15、PI
D検出部16、及びランド・グルーブ検出部17を備え
て成る。
【0048】ヘッダ検出部15は、ヘッダ検出を行うた
めの部位とされる。つまり、レーザ光のトレース位置と
して、DVD−RAMのヘッダ領域を通過しているタイ
ミングを検出する。この場合、ヘッダ検出部15では、
RFアンプにより得られるプルイン信号PI、若しくは
プッシュプル信号PPを入力してヘッダ検出を行い、ヘ
ッダ検出信号DT・Hをサーボプロセッサ5及びシステ
ムコントローラ13に対して出力する。
【0049】サーボプロセッサ5においては、入力され
たヘッダ検出信号DT・Hに基づいて、ヘッダを再生し
ているとされる期間に対応して、トラッキングサーボ制
御動作をホールドさせる。つまり、例えばヘッダ領域が
検出された直前のトラッキングエラー信号TEの値をホ
ールドして、閉ループによるトラッキングサーボ制御を
実行するものである。これによって、トラッキングサー
ボ制御としては、記録可能領域のトラックに対して1/
2トラックピッチ分シフトしているヘッダ領域のトラッ
ク(アドレスのピット列)には追随しないようにされ、
そのヘッダに続いてトレースすべきランド・トラック又
はグルーブ・トラックのトレースを適正かつ良好に実行
できることになる。
【0050】また、システムコントローラ13では、記
録再生可能領域とヘッダ領域とのそれぞれに適合させる
ようにして、所定の再生パラメータについての切り換え
制御を実行可能とされている。この制御は例えばデコー
ド回路9をはじめとする所要の機能回路部に対して再生
パラメータ切り換えのための制御信号を出力することで
行われる。そして、システムコントローラ13は、ヘッ
ダ検出部15から入力されたヘッダ検出信号DT・Hに
基づき、ヘッダ領域を再生しているとされる期間におい
ては、ヘッダ領域に対応した再生用パラメータへの切り
換えが行われるように制御を実行する。
【0051】PID検出部16では、ヘッダ領域に記録
された物理アドレスである、PID(1,2,3,4)
を検出する。このために、PID検出部16では、アド
レスマークAMを検出して、その検出に基づいて、PI
D信号をデコード回路9に対して出力する。デコード回
路9では、このEFMプラス復調処理の過程において、
入力されたPID信号についてデコードを行い、PID
としてのデータを得る。このようにして取得したPID
を利用することで、例えばデコード回路9及びシステム
コントローラ13等においては、ヘッダ領域に続く記録
可能領域の物理アドレスを認識することが可能になる。
【0052】また、図10によっても説明したように、
DVD−RAMでは、トラックを1周するごとにランド
とグルーブが交代する。このため、再生時にあっては、
現セクタの記録可能領域としてはランド/グルーブの何
れであるのかを検出し、その検出結果に基づいて、例え
ばランドとグルーブとに対応させてトラッキングサーボ
制御で利用されるトラッキングエラー信号TEの極性を
反転させることが必要となる。そして、このランド/グ
ルーブについての検出を行うのがランド/グルーブ検出
部17とされる。この場合には、ランド/グルーブ検出
部17は、例えばRFアンプ4にて生成したとされるプ
ッシュプル信号PPを入力するようにされる。
【0053】1つのセクタにおいてランド・トラックを
トレースする場合と、グルーブ・トラックをトレースす
る場合とでは、プッシュプル信号PPは、セクタのヘッ
ダ領域を検出したときには、PID1,2のピット列
と、PID3,4のピット列とで、検出波形が互いに反
転する。そして、その反転パターンとして、正極性→負
極性の順となるのか、或いは負極性→正極性の順となる
のかについては、そのヘッダに続くトラックが、ランド
・セクタとグルーブセクタの何れとなるのかによって一
義的に決まる。そこで、ランド/グルーブ検出部17で
は、入力されたプッシュプル信号PPについて、上記し
たヘッダ領域に対応する波形の反転のパターンを検出
し、その検出結果に基づいて、ランド又はグルーブであ
ることを示す検出信号を生成する。この検出信号は、例
えばサーボプロセッサ5が入力して、前述したようにト
ラッキングエラー信号TEの極性を適正タイミングで反
転させるのに利用する。なお、ランド/グルーブ検出の
方法、構成はほかにも各種考えられ、例えばPIDのデ
コード結果によっても検出可能であるし、ディスク回転
の周期性からも判定することができる。従って、ランド
/グルーブ検出部17としては、上記した構成に限定さ
れるものではない。
【0054】また、ここでDVD−RAMの再生に対応
した光学系の構成例について説明しておく。図2は、光
学ピックアップ3における光学系の構成を示している。
この図に示す光学系としては、レーザーダイオード30
から出力されるレーザービームは、コリメータレンズ3
1で平行光にされた後、ビームスプリッタ33に入射す
る。ビームスプリッタ33の入射光は、光学ディスク1
側に90度反射され、更に対物レンズ34を透過するこ
とで、収束される状態で光学ディスク1に照射される。
光学ディスク1にて反射された反射光は、対物レンズ3
4を介してビームスプリッタ33に入射し、そのまま透
過して集光レンズ35に達する。そして集光レンズ35
で集光された後、円筒レンズ(シリンドリカルレンズ)
36を介してフォトディテクタ37に入射される。
【0055】ここで、レーザーダイオード30は前述し
たように、DVDに準拠したHDレイヤーの再生を可能
とすることを前提として、例えば中心波長が650nm
のものとされ、対物レンズ34はNA=0.6とされて
いるものである。
【0056】また、図3に、フォトディテクタ37の構
造例を示す。この場合のフォトディテクタ37として
は、図示するように、少なくとも検出部A,B,C,D
から成る4分割ディテクタを備えて成る。このフォトデ
ィテクタ37における4つの検出部A,B,C,Dは、
図示する配列形態とされると共に、図の左側に示される
記録トラックとの位置関係が得られる方向によって配置
される。なお、以降においては、検出部A〜Dにて得ら
れる検出信号については、それぞれ検出信号A〜Dと表
記する。
【0057】本実施の形態では、後述するヘッダ検出の
ためにプルイン信号PIを利用する構成を採り得るが、
このプルイン信号PIについては、図において等価回路
的に示すように、検出部A,B,C,Dの出力である検
出信号A,B,C,Dを利用してPI=(A+B+C+
D)の演算によって生成することが可能である。
【0058】また、DVD−RAMにあっては、トラッ
キングサーボ制御としていわゆるプッシュプル方式が採
られる。この方式ではプッシュプル信号PPを利用して
サーボ制御を行うが、このプッシュプル信号PPを生成
する場合は、図においてこれも等価回路的に示すよう
に、検出部A,B,C,Dの出力である検出信号A,
B,C,Dを利用して、差動アンプにより、PP=(A
+D)−(B+C)の演算を行うことにより生成するこ
とができる。なお、DVD−ROMにあっては、位相差
法が利用される。また、フォーカスエラー信号FEは、
演算のための等価回路図は示していないが、検出信号
A,B,C,Dを利用して、FE=(A+C)−(B+
D)の演算により生成することができる。なお、上記各
信号を生成するための演算は、実際にはRFアンプ4に
おいて行われる。
【0059】3.ヘッダ検出部の構成 3−1.第1例 本実施の形態のディスクドライブ装置としては、図1に
示したRAM用ブロック14内のヘッダ検出部15の構
成に特徴を有する。そこで以降において、本実施の形態
としてのヘッダ検出部15の構成について説明していく
こととする。本実施の形態のヘッダ検出部15の構成と
しては、第1例〜第4例までの4例を挙げる。
【0060】先ず第1例のヘッダ検出部15の構成及び
動作について説明する。図4のブロック図は、第1例と
してのヘッダ検出部15の構成を示している。この図に
示すように、第1例としてのヘッダ検出部4では、RF
アンプ4にて生成されるプルイン信号PIを入力する。
確認のために記しておくが、プルイン信号PIは、図3
にて説明したように、フォトディテクタ37の検出部
A,B,C,Dの各出力である検出信号A,B,C,D
について、 PI=(A+B+C+D) で表される演算によって生成される信号であり、ディス
ク信号面から反射される全反射光量を示す。
【0061】このプルイン信号PIは、積分器51に対
して入力されると共に、分岐してコンパレータ52に対
して比較対象信号として入力される。積分器51は所定
の時定数を有しており、入力されたプルイン信号PIの
レベルをほぼ平均化する。そして、このプルイン信号P
Iについての積分出力が、コンパレータ52の閾値TH
として入力される。
【0062】コンパレータ52においては、比較対象信
号として入力されたプルイン信号PIのレベルを閾値T
Hと比較し、プルイン信号PIのレベルが閾値THを越
えていないときにはLレベルで、越えたときにはHレベ
ルとなる信号を出力する。この出力信号が、ヘッダ検出
信号DT・Hとされ、Hレベルの区間がヘッダ領域の区
間に対応していることを示す。
【0063】図5のタイミングチャートは、上記図4に
示す構成によるヘッダ検出部15の動作を示している。
DVD−RAMとしての光学ディスク1を再生している
際に得られるプッシュプル信号PIとしては、図5
(a)に示すものとなる。即ち、ディスクのヘッダ領域
と記録可能領域とでは光反射率が異なっており、ヘッダ
領域のほうが光反射率が高い。このため、例えば図5
(a)における期間t1〜t2、t3〜t4、t5〜t
6、t7〜t8のように、ヘッダ領域を通過する期間に
応じては、或るほぼ決まった値程度にまで信号レベルが
高くなる。これに対して、期間t2〜t3、t4〜t
5、t6〜t7のように、記録可能領域を通過している
際には、ヘッダ領域通過時よりも低いとされる、ほぼ決
まったレベルとなる。また、記録可能領域としては、デ
ータが記録済みとされている場合と未記録とされている
場合とで光反射率が異なっており、記録済み状態のほう
が、未記録状態の場合よりも光反射率は低くなる。この
ため、例えば図5(a)における期間t2〜t3と、t
6〜t7を比較して分かるように、記憶可能領域が記録
済みとされている場合よりも、未記録の状態の場合のほ
うが、プルイン信号PIとしては、高いレベルが得られ
ている。
【0064】そして、上記プルイン信号PIを入力する
積分器51の出力である閾値THは、図5(b)に示さ
れる。この図から分かるように、積分器51の時定数が
比較的大きいものとされていることで、閾値THとして
は、図5(a)に示すプルイン信号PIのレベルをほぼ
平均化したような滑らかな波形となる。つまり、プルイ
ン信号PIにおいてヘッダ領域に対応する突出したレベ
ルが平坦化されたうえで、記録可能領域に対応するプル
イン信号PIのレベルよりもほぼ一定レベル増加してい
るような波形となるものである。また、上記もしたよう
に、プルイン信号PIとしては、セクタにおける記録可
能領域が記録済みの場合には低レベルで、未記録の場合
にはこれよりも高いレベルとなるのであるが、閾値TH
は積分出力であることから、この閾値THもまた、図5
(b)に示すように、記録済みの記録可能領域を含むセ
クタを通過している期間t1〜t5においては低レベル
で、未記録の記録可能領域を含むセクタを通過している
期間t5以降においてはより高いレベルに変化するもの
となる。つまり、記録可能領域が記録済みである場合と
未記録である場合とに応じたプルイン信号PIの平均レ
ベルの変動に追随するようにして、閾値THのレベルも
変動するようにされているものである。
【0065】そして、コンパレータ52においては、図
5(c)に示すようにして入力されるプルイン信号PI
と閾値THについて比較を行うことになる。なお、図5
(c)においては、閾値THは破線により示している。
この図から分かるように、閾値THのレベルは、プルイ
ン信号PIにおいて記録可能領域を通過しているときの
レベルよりも高く、かつ、ヘッダ領域を通解していると
きのレベルよりも低いものとなる。従って、コンパレー
タ52の出力であるヘッダ検出信号DT・HがHレベル
となるのは、図5(d)に示されるように、ほぼちょう
どヘッダ領域を通過しているとされる期間t1〜t2、
t3〜t4、t5〜t6、t7〜t8となるものであ
る。
【0066】例えば、図14及び図15により説明した
従来のヘッダ検出のための構成では、閾値(th1,t
h2)が固定値とされていたことから、検出のための源
信号であるプッシュプル信号PPのオフセットには追随
することができず、図16により説明したような誤検出
が発生する確率は相応に高いものであった。これに対し
て、上記図4及び図5により説明したヘッダ検出の構成
であれば、検出のための源信号であるプルイン信号PI
に対してオフセット的なレベル変動が生じたとしても、
閾値THは、このレベル変動に追随して、ほぼ常に適正
なレベルを維持することが可能になる。従って、誤検出
の発生を従来のばあいよりも大幅に抑制することが可能
となるものである。
【0067】そして、例えばサーボプロセッサ5は、入
力されるヘッダ検出信号DT・HがHレベルとなってい
るホールド期間としてのタイミングで、トラッキングサ
ーボ制御をホールドするのであるが、上記したように、
本実施の形態では、ヘッダ検出がより正確に実行されて
いることから、トラッキングサーボ制御のホールド動作
も、実際のヘッダ領域の通過に応じて、より正確に実行
されることになる。
【0068】3−2.第2例 続いて本実施の形態の第2例としてのヘッダ検出部15
について説明する。図6は、第2例としてのヘッダ検出
部15の構成を示している。この第2例にあっても、検
出のために利用する源信号としてはプルイン信号PIと
なる。
【0069】この場合、RFアンプ4から出力されたプ
ルイン信号PIは、微分器61に対して入力される。そ
して、この微分器61により微分波形とされたプルイン
信号PI−1は、第1積分器62及び第2積分器63に
対して入力される。
【0070】ここで、第1積分器62と第2積分器63
においては、それぞれ異なるとされる所定の時定数が設
定されており、その大小関係としては、第1積分器62
の時定数のほうが、第2積分器63の時定数よりも小さ
なものとなっている。第1積分器62からの積分出力P
I−2は、比較対象入力としてコンパレータ64に対し
て入力され、第2積分器63からの積分出力PI−3
は、加算器65に対して入力される。
【0071】加算器65では、積分出力PI−3に対し
て、所定のレベルのオフセットが与えられるように、例
えば予め設定されたオフセット値を加算する。そして、
この積分出力PI−3にオフセットを与えることで得ら
れるレベルの信号を閾値THとしてコンパレータ64に
入力する。コンパレータ64では、第1積分器62から
の積分出力PI−2のレベルと閾値THとを比較して、
この場合にも、閾値THよりも積分出力PI−2のレベ
ルが高いときにはHレベルとされ、低いときにはLレベ
ルとなるヘッダ検出信号DT・Hを出力する。
【0072】次に、図7のタイミングチャートにより、
上記図6に示した構成によるヘッダ検出部15の動作を
説明する。ここで、ヘッダ検出のための源信号として入
力されるプルイン信号PIは、図7(a)に示されてい
るが、ここでは、先に図5(a)に示したのと同一の波
形を示している。
【0073】このプルイン信号PIを入力して微分する
微分器61の微分出力PI−1は、図7(b)に示すよ
うに、プルイン信号PI(図5(a))の波形(レベ
ル)変化が大きいとされる、ヘッダ領域の開始位置と終
了位置において微分パルスが得られる波形となる。例え
ば、時点t1のヘッダ領域の開始位置ではプルイン信号
PIが急峻に立ち上がるために、これに応じて、微分出
力PI−1は正極性の方向に微分パルスが得られ、これ
に続く時点t2のヘッダ領域の終了位置ではプルイン信
号PIが急峻に立ち下がるのに応じて、微分出力PI−
1は負極性の方向に微分パルスが得られることになる。
【0074】上記時点t1,t2については、その前後
の記録可能領域が記録済みとされて、その反射率が低い
状態の場合であるが、例えば時点t7及びt8の場合の
ように、その時点の前後の記録可能領域が未記録である
場合にも、ヘッダ領域の開始/終了位置に対応する時点
t7及び時点t8のタイミングで、図7(b)に示すよ
うにして、時点t1,t2の場合と同様のタイミングで
正負の微分波形が得られる。但し、時点t1,t2のと
きに対して、時点t7,t8のときのほうがプルイン信
号PIのレベル変化量が小さいために、これに対応して
得られる微分パルスも、時点t1,t2のときよりも、
時点t7,t8のときのほうがレベルが小さいものとな
ってはいる。そして、このような波形の微分出力PI−
1が、第1積分器62,第2積分器63に対して入力さ
れる。
【0075】第1積分器62から出力される積分出力P
I−2は、第1積分器62の時定数設定によって、図7
(c)に示すようにして、微分出力PI−1の微分パル
スを積分することで、この微分パルスの立ち下がりが緩
やかなものとなるようにし、その幅を拡大させている。
なお、この拡大幅は、ほぼヘッダ領域の通過期間(ホー
ルド期間)に対応する期間t1〜t2に対応したものと
され、第1積分器62の時定数によって決定される。
【0076】また、第2積分器63から出力される積分
出力PI−3は、微分出力PI−1を微分パルスを除去
するようにして、そのレベルを平均化した波形となる。
そして、結果的には、図7(c)に示されるように、積
分出力PI−2における拡大された微分パルスを除去す
るようにしてそのレベルを平均化した波形となる。ま
た、この積分出力PI−3のレベルとしては、実際に
は、積分出力PI−2の平坦部分とされるレベルに対し
て若干増加させたものとなる。
【0077】ここで、例えばコンパレータ64として
は、閾値THとして積分出力PI−3を利用して積分出
力PI−2と比較するようにしても、ヘッダ領域の検出
は可能とされる。但し、積分出力PI−3のレベルは、
積分出力PI−2の平坦部分のレベルに対する増加分が
比較的僅かなものであることから、例えば積分出力PI
−2の平坦部分において或る程度のレベル変動が現れた
波形部分を誤検出してしまう可能性が生じる。そこで、
本実施の形態においては、ヘッダ検出の信頼性を向上さ
せるために、積分出力PI−3に対してオフセットを与
えたレベルの信号を閾値THとしている。この閾値TH
もまた、図7(c)に示されている。この図から分かる
ように、閾値THは、積分出力PI−3に対して増加方
向のオフセットが与えられたレベルを有しており、これ
によって、積分出力PI−2の平坦部分の波形が閾値T
H以上となることが無いようにしているものである。
【0078】そして、コンパレータ64において、図7
(c)に示す積分出力PI−2と閾値THとを比較す
る。ここで、例えば、期間t1〜t2に対応して得られ
ている、積分出力PI−2の正極性の拡大パルス波形
((c))は、閾値THのレベルを越えていることか
ら、このタイミングで、図7(d)に示すようにしてH
レベルのヘッダ検出信号DT・Hが出力されることにな
る。つまり、ヘッダ領域であることを示す信号を出力す
るものである。また、期間t3〜t4、t5〜t6につ
いても同様の動作によって、Hレベルのヘッダ検出信号
DT・Hが得られていることで、適正にヘッダ領域を検
出している。そしてこの場合にも、ヘッダ検出信号DT
・HがHレベルとされる期間がホールド期間に対応し、
このホールド期間にわたって、トラッキングサーボ制御
がホールドされる。
【0079】このような構成では、ヘッダ検出に利用さ
れる源信号を微分したうえで、この微分波形に基づいて
ヘッダ検出を行うようにされている。ヘッダ検出の基と
なる信号を微分するということは、ヘッダ領域と記録可
能領域との境界に対応する源信号のレベルの変化を強調
していることにほかならず、従って、この強調されたレ
ベル変化を利用して信号レベルの比較を行うようにすれ
ば、その検出精度はより高いものとなる。また、この第
2例にあっても、閾値THとしては、源信号を微分した
微分出力PI−1を積分していることで、結果的には、
コンパレータ64に対して入力される積分出力PI−2
の平坦波形部のレベル変動に追随させたレベルを得るこ
とができているものである。
【0080】但し、第2例の構成にあっては、図7に示
すように、その前後の記録可能領域が未記録エリアとさ
れている期間t7〜t8においては、積分出力PI−2
の拡大された微分パルス波形のピークレベルが小さくな
ることから、この期間t7〜t8においてヘッダ検出信
号DT・HがHレベルとなる期間は、ヘッダ領域の終了
位置に対応する時点t8よりも前の時点で終了してしま
っている。つまり、この場合には、ヘッダ検出信号DT
・HがHレベルとなる期間長が対応するとされるホール
ド期間は、実際よりも短いものとなってしまっている。
そこでこのような場合に対応して、例えばこの第2例に
あっては、ヘッダ検出信号DT・HがHレベルに立ち上
がった時点から計時を開始し、この計時開始時点から例
えば現在の線速度でヘッダを通過するとされる時間が経
過した時点までをホールド期間とするようにされる。こ
のようにすれば、期間t7〜t8のようなヘッダ検出信
号DT・Hが出現したとしても、ヘッダ領域通過時に対
応した適正タイミングでトラッキングサーボ制御をホー
ルドさせることが可能となるものである。
【0081】3−3.第3例 続いて第3例としてのヘッダ検出部15の構成について
説明する。図8のブロック図は、第3例としてのヘッダ
検出部15の構成を示している。この第3例にあって
は、図示するように、源信号としてはプルイン信号PI
ではなく、プッシュプル信号PPとされる。プッシュプ
ル信号PPは、図3にも示したように、トラック方向に
沿ってフォトディテクタを2分割した検出部において得
られる検出信号の差分を取ることで得られる。
【0082】当該ヘッダ検出部15に入力されたプッシ
ュプル信号PPは、積分器71に対して入力されると共
に、コンパレータ73,75の各々に対しても分岐して
入力される。積分器71においては、入力されたプッシ
ュプル信号PPについて積分して出力する。この積分器
71に入力されるプッシュプル信号PPとしては、例え
ば時間経過に応じて図9(b)に示す変化を有する波形
となる。つまり、プッシュプル信号PPは、記録可能領
域に対応しては平坦な波形となり、ヘッダ領域に対応し
ては、正極性と負極性の方向で交互に反転するパターン
の波形が得られる。なお、先にも述べたが、この極性の
反転は、PID1,2のピット列と、PID3,4のピ
ット列とがグルーブ中心線から互いに1/2トラックピ
ッチずれるようにして配置されていることに起因してい
る。また、ヘッダに続くトラックが、ランド・セクタと
グルーブセクタの何れとなるのかによって、その反転パ
ターンが、正極性→負極性の順となるのか、或いは負極
性→正極性の順となるのかが決まる。
【0083】そして、上記プッシュプル信号PPを積分
する積分器71の積分出力Skは、図9(a)に示され
るものとなる。これは、図9(b)に示すプッシュプル
信号PPの波形と比較して分かるように、ヘッダ領域に
おいて得られる反転パターンが平均化されるようにして
ほぼ除去された波形となるものである。
【0084】上記のような波形とされた積分器71の積
分出力Skは、分岐して加算器72,74に対して入力
される。そして、加算器72においては、積分出力Sk
のレベルに対して第1オフセットレベルを加算し、加算
器74においては、積分出力Skのレベルに対して第2
オフセットレベルを加算する。第1オフセットレベル
は、所定のプラス方向にオフセットを与える値とされ、
第2オフセットレベルは、所定のマイナス方向にオフセ
ットを与える値とされる。そして、加算器72の出力が
第1の閾値TH1とされ、加算器74の出力が第1の閾
値TH2とされる。
【0085】図9(a)には、先に説明した積分出力S
kと共に閾値TH1,TH2が示されている。上記説明
のとおり、閾値TH1は、積分出力Skに対して第1オ
フセットレベル分、増加方向にシフトした波形を有する
こととなり、一方の閾値TH2は、積分出力Skに対し
て第2オフセットレベル分、減少方向にシフトした波形
を有することとなる。
【0086】コンパレータ73においては、図8に示す
ように、プッシュプル信号PPを比較対象として入力
し、加算器72から出力される閾値TH1との比較を行
う。これについては、図9(b)に示されている。即
ち、コンパレータ73では、プッシュプル信号PPの波
形として、ヘッダ領域において出現する正極性の略矩形
波形を検出対象としており、この正極性の略矩形波形
(検出波形)が閾値TH1を越えた状態が得られたとき
に、図9(c)に示すようにして、ヘッダ検出信号DT
・H−1としてHレベルを出力する。このHレベルのヘ
ッダ検出信号DT・H−1は、ヘッダ領域におけるPI
D1,2のピット列と、PID3,4のピット列の何れ
か一方の領域を検出したことを示している。
【0087】これ対して、コンパレータ75は、図8に
示されるように、プッシュプル信号PPを比較対象とし
て入力し、加算器72から出力される閾値TH2との比
較を行うようにされている。そして、これについても図
9(b)に示されている。コンパレータ73では、プッ
シュプル信号PPにつき、ヘッダ領域において出現する
負極性の略矩形波形(検出波形)を検出対象としてい
る。そして、この負極性の略矩形波形(検出波形)が閾
値TH2を越えた状態が得られたときに、図9(d)に
示すようにして、ヘッダ検出信号DT・H−2としてH
レベルを出力する。このHレベルのヘッダ検出信号DT
・H−2は、例えばヘッダ検出信号DT・H−1とし
て、ヘッダ領域におけるPID1,2のピット列を検出
したものであるとすれば、他方のPID3,4のピット
列を検出したことを示していることになる。そして、こ
のヘッダ検出信号DT・H−1の立ち上がり時点から、
DT・H−2の立ち下がり時点までの期間がホールド期
間となり、この期間にわたってトラッキングサーボ制御
をホールドさせれば、実際のヘッダ領域に応じた正確な
動作を得ることができる。
【0088】そして、このような構成においても、閾値
TH1,TH2は源信号であるプッシュプル信号PPを
積分した信号に基づいて生成されることから、プッシュ
プル信号PPにオフセットが与えられたとしても、この
レベル変動に追随したレベルを有することになる。従っ
て、この構成においてもヘッダ検出を従来より高精度で
行うことができるものである。また、この構成の場合に
は、ヘッダ領域においてPID1,2のピット列とPI
D3,4のピット列とに応じて反転する波形部分を個別
に検出できるようになっているために、各検出出力であ
るヘッダ検出信号DT・H−1,DT・H−2をそれぞ
れ利用することで、より詳細なヘッダ検出を行い、これ
に基づいた細かな所定の動作制御等を実行させるように
もすることができる。
【0089】なお、上記実施の形態としては、DVD−
RAMを再生する場合を例に挙げているが、再生対象と
なるディスクの種別はこれに限定されるものではなく、
例えば周回トラック上で光反射率が異なる複数領域を有
しているトラックフォーマットのディスクでありさえす
れば本発明の適用は可能である。また、ここでは、再生
時における動作として説明しているが、記録時において
も、同様に、周回トラック上で光反射率が異なる複数領
域のうちの特定領域を検出する必要のある場合には本発
明を適用できる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばヘ
ッダ領域と記録可能領域のように、光反射率、つまり、
反射光量に基づいて検出される信号の振幅が異なるとさ
れる複数の信号面領域を有するディスクに対応するディ
スクドライブ装置において、上記ヘッダ領域のような特
定の信号面領域を検出するのにあたって、プルイン信号
(反射光量検出信号)を積分して得られる積分出力を閾
値として、この閾値とプルイン信号とを比較した結果に
基づいて、ヘッダ領域を検出するように構成される。こ
の構成であれば、閾値としては固定ではなく、プルイン
信号に重畳するオフセットによるレベル変動に追随して
変動することになるため、プルイン信号のオフセットに
関わらず、従来よりも的確にヘッダ検出を行うことが可
能となるという効果を有している。
【0091】また、本発明としては、ヘッダ領域を検出
するのにあたり、プルイン信号を微分して得られる微分
出力を第1の積分手段(積分器)により積分して閾値を
生成し、この閾値と微分出力とを比較した結果に基づい
てヘッダ検出を行うようにもされる。この構成では、積
分出力を閾値としていることで、上記した発明の場合と
同様に、プルイン信号のオフセットに追随する閾値を得
ることが可能とされている。そして更に本発明では、プ
ルイン信号を微分していることから、例えばヘッダ領域
と記録可能領域の境界でのプルイン信号のレベル変化を
強調した信号を比較対象信号として利用することにな
り、それだけ、誤検出の可能性も低いものとすることが
できる。
【0092】また、上記発明のもとで、閾値生成のため
の第1の積分手段の時定数よりも小さいとされる所定の
時定数による第2の積分手段を設けて、この第2の積分
手段を閾値と比較して、検出結果を得るようにされる。
この構成であれば、例えばプルイン信号を微分して得ら
れる微分出力の微分パルスの幅を、実際のヘッダ領域の
通過期間と同等となるように拡大させることが可能とな
り、より正確なヘッダ領域の検出を行うことが可能とな
る。更に、上記した発明のもとで、第1の積分手段によ
る積分出力のレベルについて所定のオフセットを与える
ようにすれば、閾値と比較される信号の記録可能領域
(検出対象では無い信号面領域である)に対応する波形
部分を誤検出することが防止され、これによっても、ヘ
ッダ領域の検出を更に正確なものとすることができる。
【0093】また、本発明としては、ヘッダ検出に利用
する信号として、例えばプッシュプル信号といわれる、
ディスク信号面からの反射光を分割受光して得られる検
出信号に基づいて得られる反射光検出信号を利用するよ
うにもされる。そしてこの場合には、上記プッシュプル
信号を積分した積分出力について所定レベルのオフセッ
トを与えたレベルを閾値として、この閾値とプッシュプ
ル信号とについて比較を行うことでヘッダ領域を検出す
るようにされる。プッシュプル信号は、例えばヘッダ検
出にあたって、ヘッダ領域に記録されたピット列の配置
に応じて波形が反転するために、この反転パターンをよ
り詳細なヘッダ検出に利用できるという利点は有するの
であるが、その一方で、各種要因による信号レベルのオ
フセットが生じやすい。しかし、本発明によっても、プ
ッシュプル信号の積分出力に基づいて閾値を生成してい
ることから、閾値としては、プッシュプル信号のオフセ
ットに追随したレベルを維持でき、従ってこの場合に
も、従来よりも正確にヘッダ検出を行うことができる。
また、上記発明の構成のもとで、ヘッダ領域に対応して
得られるプッシュプル信号の波形が反転するのに応じ
て、一方のの反転波形について検出を行う系と、他方の
反転波形の検出を行う系との2系統の検出回路系を備え
るようにすれば、単にヘッダ領域の区間を検出するだけ
ではなく、ヘッダ領域内のデータ列の配置パターンの変
化も識別することを実現でき、これにより、結果的には
ヘッダ検出の信頼性をより高いものとすることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのディスクドライブ
装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のディスクドライブ装置における
光学系の構成例を示す概念図である。
【図3】本実施の形態のディスクドライブ装置における
フォトディテクタ及び信号の生成方法を示す説明図であ
る。
【図4】本実施の形態のディスクドライブ装置に備えら
れるヘッダ検出部の第1例としての構成を示すブロック
図である。
【図5】第1例としてのヘッダ検出部の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】本実施の形態のディスクドライブ装置に備えら
れるヘッダ検出部の第2例としての構成を示すブロック
図である。
【図7】第2例としてのヘッダ検出部の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図8】本実施の形態のディスクドライブ装置に備えら
れるヘッダ検出部の第3例としての構成を示すブロック
図である。
【図9】第3例としてのヘッダ検出部の動作を示す説明
図である。
【図10】DVD−RAMについて、ディスク全体に関
してのトラックフォーマットを示す説明図である。
【図11】DVD−RAMのトラックフォーマットとし
て、1セクタ内のトラック配列をを概念的に示す説明図
である。
【図12】DVD−RAMのトラックフォーマットとし
て、1セクタを形成するデータ構造を概念的に示す説明
図である。
【図13】1セクタ内のデータ領域に記録されるデータ
の構造を示す説明図である。
【図14】従来例におけるヘッダ検出のための構成例を
示すブロック図である。
【図15】図14に示す構成の回路によるヘッダ検出動
作を示す説明図である。
【図16】図14に示す構成の回路によるヘッダ検出動
作として誤検出が行われた場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光学ディスク、2 スピンドルモータ、3 光学ピ
ックアップ、3a 二軸機構、4 RFアンプ、5 サ
ーボプロセッサ、6 駆動回路、10 エラー訂正回
路、11 バッファメモリ、12 データインターフェ
イス、13 システムコントローラ、14 RAM用ブ
ロック、15 ヘッダ検出部、16 PID検出部、1
7 ランド・グルーブ検出部、18 外部データバス、
19 スレッド機構、30 レーザダイオード、34
対物レンズ、37 フォトディテクタ、40 ホストコ
ンピュータ、51 積分器、52 コンパレータ、61
微分器、62,63,71 積分器、64、73,7
5 コンパレータ、72,74 加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射光情報としての検出信号の振幅がそ
    れぞれ異なる複数の信号面領域を有する光学ディスク状
    記録媒体に対応するディスクドライブ装置において、 上記光学ディスク状記録媒体の信号面にて反射された光
    の全光量を検出して反射光量検出信号を出力する反射光
    量検出手段と、 上記反射光量検出信号について積分を行って積分出力を
    得る積分手段と、 上記積分出力のレベルを閾値として、この閾値と上記反
    射光量検出信号のレベルとについて比較を行うことで、
    上記複数の信号面領域における特定の信号面領域である
    ことを識別するための識別信号を出力する識別信号出力
    手段と、 を備えていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 反射光情報としての検出信号の振幅がそ
    れぞれ異なる複数の信号面領域を有する光学ディスク状
    記録媒体に対応するディスクドライブ装置において、 上記光学ディスク状記録媒体の信号面にて反射された光
    の全光量を検出して反射光量検出信号を出力する反射光
    量検出手段と、 上記反射光量検出信号について微分を行って微分出力を
    得る微分手段と、 上記微分出力について、所定の時定数による積分を行う
    ことで第1の積分出力を得る第1の積分手段と、 上記第1の積分出力のレベルを閾値として、この閾値と
    上記微分出力のレベルとについて比較を行うことで、上
    記複数の信号面領域における特定の信号面領域であるこ
    とを識別するための識別信号を出力する識別信号出力手
    段と、 を備えていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記微分出力について、上記第1の積分
    出力よりも小さいとされる所定の時定数による積分を行
    うことで第2の積分出力を得る第2の積分手段を設け、 上記識別信号出力手段は、上記閾値と、上記微分出力に
    代えて上記第2の積分出力のレベルとについて比較を行
    うことで、上記複数の信号面領域における特定の信号面
    領域であることを識別する識別信号を出力するようにさ
    れている、 ことを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記閾値としての第1の積分出力のレベ
    ルについて所定のオフセットを与えるためのオフセット
    手段が備えられることを特徴とする請求項2に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 反射光情報としての検出信号の振幅がそ
    れぞれ異なる複数の信号面領域を有する光学ディスク状
    記録媒体に対応するディスクドライブ装置において、 上記光学ディスク状記録媒体の信号面にて反射された光
    を分割受光して得られる検出信号に基づいて所定の演算
    を行うことで反射光検出信号を生成する信号生成手段
    と、 上記反射光検出信号を積分して積分出力を得る積分手段
    と、 上記積分出力のレベルについて所定レベルのオフセット
    を与えるオフセット手段と、 上記オフセット手段によりオフセットが与えられた上記
    積分出力を閾値として、この閾値と上記反射光検出信号
    のレベルとについて比較を行うことで、上記複数の信号
    面領域における特定の信号面領域であることを識別する
    ための識別信号を出力する識別信号出力手段と、 を備えていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 上記オフセット手段及び識別信号出力
    手段は、 上記特定の信号面領域の物理的記録状態に応じて反転す
    る上記反射光検出信号の波形の各々を検出可能するため
    に複数系統備えられる、 ことを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ装
    置。
JP2000280144A 2000-09-11 2000-09-11 ディスクドライブ装置 Expired - Fee Related JP4403344B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000280144A JP4403344B2 (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ディスクドライブ装置
TW090121509A TW512313B (en) 2000-09-11 2001-08-30 Disc drive apparatus
US09/948,400 US6847599B2 (en) 2000-09-11 2001-09-07 Disc drive apparatus
KR1020010055410A KR100768614B1 (ko) 2000-09-11 2001-09-10 디스크 드라이브 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000280144A JP4403344B2 (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ディスクドライブ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002092884A true JP2002092884A (ja) 2002-03-29
JP2002092884A5 JP2002092884A5 (ja) 2007-02-01
JP4403344B2 JP4403344B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=18765039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000280144A Expired - Fee Related JP4403344B2 (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ディスクドライブ装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6847599B2 (ja)
JP (1) JP4403344B2 (ja)
KR (1) KR100768614B1 (ja)
TW (1) TW512313B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516316A (ja) * 2005-11-14 2009-04-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学式担体上のヘッダ領域を検出する方法および光学式ドライブ

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10062078A1 (de) * 2000-12-13 2002-06-20 Thomson Brandt Gmbh Verfahren zum Erzeugen eines Linsenpositionssignals sowie entsprechendes Gerät zum Lesen und/oder Beschreiben eines optischen Aufzeichnungsträgers
TWI228709B (en) * 2002-09-23 2005-03-01 Mediatek Inc Detection system and method for judging areas of optical storage medium
TWI261822B (en) * 2003-01-21 2006-09-11 Hitachi Maxell Optical disk and optical disk recording method, optical disk reproduction method, and optical disk driver
KR100499586B1 (ko) * 2003-05-20 2005-07-07 엘지전자 주식회사 고밀도 광디스크의 복사 방지 정보 관리방법 및 그에 따른고밀도 광디스크와 복사 방지 정보 검출장치
TWI303807B (en) * 2004-09-22 2008-12-01 Lite On It Corp An optical disk drive for compensating wobble signal and method thereof
TWI299493B (en) * 2004-09-23 2008-08-01 Lite On It Corp An optical disk drive for compensating wobble signal and method thereof
JP2006147016A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディフェクト検出回路

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4833662A (en) * 1985-05-02 1989-05-23 Olympus Optical Co., Ltd. Reproduction apparatus for a magneto-optical recording medium
JP2836539B2 (ja) * 1995-09-06 1998-12-14 日本電気株式会社 記録中ベリファイ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516316A (ja) * 2005-11-14 2009-04-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学式担体上のヘッダ領域を検出する方法および光学式ドライブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4403344B2 (ja) 2010-01-27
KR20020020853A (ko) 2002-03-16
KR100768614B1 (ko) 2007-10-18
TW512313B (en) 2002-12-01
US20020031070A1 (en) 2002-03-14
US6847599B2 (en) 2005-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100284842B1 (ko) 광디스크매체, 광디스크장치 및 광디스크 트랙킹방법
KR100252562B1 (ko) 광학적 정보 기록 재생 장치 및 기록 재생 방법
JP3560410B2 (ja) 光ディスク装置および光ディスク
KR100246968B1 (ko) 광디스크에 기록된 정보재생장치 및 방법
KR19990016487A (ko) 트랙판별 방법 및 장치
JP4403344B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2000132850A (ja) 記録情報再生装置
JP3802189B2 (ja) 光学的情報記録再生装置及び記録再生方法
JP4370658B2 (ja) 記録方法及び装置
KR100651965B1 (ko) 광 기록매체의 기록 재생 방법 및 장치
JP4348864B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3858616B2 (ja) ディスクドライブ装置
JPH08185634A (ja) フォーカスオフセット調整装置
JP4694087B2 (ja) ディスク記録再生装置及び再生方法
JPH11316957A (ja) 光ディスク装置とdvd−ramドライブ装置と光ディスク装置のトラッキング方法とdvd−ramドライブ装置のトラッキング方法
KR20010084663A (ko) 광 기록매체의 제어 장치
JP3914223B2 (ja) フォーカス位置調整方法及び記録再生装置
JP2002298367A (ja) ディスクドライブ装置
JP2002208230A (ja) ディスクドライブ装置
JPH10283730A (ja) 光ディスク再生装置および方法
JP2001250249A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000003555A (ja) 光ディスク装置
JP2002298346A (ja) ディスクドライブ装置
JP2002298510A (ja) ディスクドライブ装置
JP2005011518A (ja) フォーカス位置調整方法及び記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees