JP2006091577A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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武史 増田
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Abstract

【課題】レンズ付きフイルムユニットにおいて、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影する。
【解決手段】モード切替えノブ8を操作して日中撮影モード又は夜景撮影モードにセットすると、突起部69eが凹部72c又は72dに嵌入し、係止部材72が下降位置となってモード操作リング69が第1又は第2操作位置に係止される。レリーズボタン9を押し下げると、シャッタ羽根により露光開口の開閉が行われると同時にレリーズボタン9の下面が受け部78を押し、リセットレバー76が反時計方向に回動する。係止部材72が下降位置から上昇位置に移動し、モード操作リング69がコイルバネ70,71の付勢力によりニュートラル位置に戻ると、レリーズ操作阻止レバー80の端部80aがレリーズボタン9の下面に近接した位置まで上昇してレリーズボタン9の押下操作が阻止される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、複数の撮影モードを有するレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
未露光の写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。このようなレンズ付きフイルムユニットには、日中屋外等の明るい場所での撮影に適した日中撮影モード(ストロボ発光せず)と、日中屋外での逆光撮影に適した日中シンクロ撮影モード(ストロボ発光あり)と、暗い室内での撮影や夜景撮影に適した夜間撮影モード(ストロボ発光あり)との3つの撮影モードを備えたものがある(特許文献1参照)。
前記レンズ付きフイルムユニットは、ISO1600の写真フイルムが用いられ、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードでは、シャッタ速度が1/120秒に、絞り値がF14に設定され、夜間撮影モードでは、シャッタ速度が1/45秒に、絞り値がF6.2に設定される。これによれば、ISO100を基準としたEV値での適正露出は、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードがEV10.5、夜間撮影モードがEV6.8となる。
特開2003−344914号公報
ところが、ユーザが夜間撮影モードにセットしたまま撮影モードを切り替えるのを忘れて日中晴天時の野外で撮影を行うと、極端な露光オーバー(約4EV(=10.5−6.8)の露光差)となって失敗するという問題があった。
本発明は上記問題を解消するためになされたもので、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影できるレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
本発明のレンズ付きフイルムユニットは、未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、撮影が禁止されるOFFモードを設け、シャッタレリーズ操作を行う毎に、前記撮影モードからOFFモードに戻ることを特徴とする。また、前記OFFモードでは、シャッタレリーズ操作が阻止されることを特徴とする。
また、未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記撮影モードの切替え操作に伴って前記撮影モードの各セット位置と前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードのセット位置との間で変位され、前記OFFモードのセット位置に向かって付勢されているモード操作部材と、前記撮影モードの各セット位置でモード操作部材を係止する係止位置と前記OFFモードのセット位置でモード操作部材の変位を許容する許容位置との間で移動自在に設けられ、前記許容位置から係止位置に向かって付勢されている係止部材と、この係止部材と連動し、前記係止部材が係止位置にあるときにシャッタレリーズ操作を許容し、前記係止部材が許容位置にあるときにシャッタレリーズ操作を阻止するレリーズ操作制御部材と、シャッタレリーズ操作に応動して係止部材を係止位置から許容位置へ移動させることにより、前記モード操作部材を前記撮影モードの各セット位置からOFFモードのセット位置に復帰させるリセット部材と、を設けたことを特徴とする。
本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、シャッタレリーズ操作を行う毎に撮影モードからOFFモードに戻るようにしたので、撮影モードの切り替え忘れを防止して希望と異なる撮影モードにセットしたまま誤って撮影を行うことを防止でき、常に正しい撮影モードで撮影できる。また、前記OFFモードでは、シャッタレリーズ操作が阻止されるようにしたので、ユーザはシャッタレリーズ操作を行おうとしてこれができないことから、シャッタレリーズ操作時に撮影モードにセットしていないことを容易に気づくことができる。
また、撮影モードの切替え操作に伴って撮影モードの各セット位置と撮影が禁止されるOFFモードのセット位置との間で変位され、OFFモードのセット位置に向かって付勢されているモード操作部材と、撮影モードの各セット位置でモード操作部材を係止する係止位置とOFFモードのセット位置でモード操作部材の変位を許容する許容位置との間で移動自在に設けられ、許容位置から係止位置に向かって付勢されている係止部材と、この係止部材と連動し、前記係止部材が係止位置にあるときにシャッタレリーズ操作を許容し、前記係止部材が許容位置にあるときにシャッタレリーズ操作を阻止するレリーズ操作制御部材と、シャッタレリーズ操作に応動して係止部材を係止位置から許容位置へ移動させることによりモード操作部材を撮影モードの各セット位置からOFFモードのセット位置に復帰させるリセット部材とを設けたので、シャッタレリーズ操作を行う毎にモード操作部材が撮影モードのセット位置からOFFモードのセット位置に復帰し、次にモード操作部材を撮影モードのセット位置に変位させなければ、レリーズ操作阻止部材によってシャッタレリーズ操作が阻止される。この結果、撮影モードの切り替え忘れを防止でき、常に正しい撮影モードで撮影できる。
本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す図1において、レンズ付きフイルムユニット2は、撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3の製造時に装填されたフイルムパトローネと、ユニット本体3の外周に巻き付けられるようにして貼着されるラベル4とからなる。ラベル4には、ユニット本体3の各部を露呈させるための開口が形成されている。なお、レンズ付きフイルムユニット2は、その場の光と影だけで雰囲気のある写真を撮影するためにISO3200の高感度フイルムを使用するとともに、ストロボ装置を搭載していない。
ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5,ファインダ6,撮影モードを切り替える際に操作されるモード切替えノブ8が設けられている。また、ユニット本体3の上面には、レリーズボタン9,カウンタ表示窓10が設けられ、背面には撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻上げダイヤル12の一部が露呈されている。
前記モード切替えノブ8は、ユニット本体3の前面下方部に形成された円弧状をしたスリット状開口14内で回動自在に設けられている。モード切替えノブ8は、ラベル4に印刷された晴天マーク15に合わせることにより小絞り及び高速シャッタの日中撮影モードとなる第1操作位置と、第1操作位置から図中反時計方向に回動され、家マーク16に合わせることにより大絞り及び低速シャッタの室内撮影モードとなる第2操作位置との間で回動される。また、第1操作位置と第2操作位置との中間には、OFFマーク17で示されるニュートラル位置が設けられ、これにモード切替えノブ8を合わせると、撮影を禁止するOFFモードとなる。
ユニット本体3の構成を示す図2において、ユニット本体3は、135タイプのフイルムパトローネ22が装填される本体基部23と、撮影モードの切り替えを行うモード切替え機構25と、本体基部23の前面側及び背面側に取り付けられる前カバー26及び後カバー27とからなる。フイルムパトローネ22は、パトローネ22aと、フイルム感度がISO3200の写真フイルム22bとからなり、前述のように製造時に装填される。
本体基部23の前面中央には、遮光筒30が設けられている。この遮光筒30の周囲には、シャッタチャージ機構,シャッタ機構,フイルム巻上げ機構,フイルム巻止機構,フイルムカウント機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,撮影光学系,ファインダ光学系等が組み込まれ、この前方部には、前記モード切替え機構25が設けられている。
前記シャッタレリーズ機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,撮影光学系,モード切替え機構25の構成を示す図3において、遮光筒30の前面には、矩形状の露光開口32が形成されている。遮光筒30の側方には、シャッタ羽根34を揺動自在に支持するピン36と、バネ38の一端が掛けられるピン40とが設けられている。
シャッタ機構を構成するシャッタ羽根34は、ピン36に挿通される穴42aが形成されたベース部42と、露光開口32の前方に配置されて該露光開口32の開閉を行う羽根部44と、ベース部42と羽根部44とを接続する連結部46とからなる。ベース部42には、バネ38の他端が掛けられるピン42bと、シャッタ駆動レバー48によって蹴飛ばされる突出部42cと、速度調節突起42dとが設けられている。シャッタ羽根34は、バネ38に付勢されて露光開口32を塞ぐ閉じ位置に保持されている。
シャッタ駆動レバー48は、シャッタ機構を構成する部品の一つであり、シャッタチャージ機構によって図中矢線Aと逆方向に回動し、チャージ位置にセットされる。そして、レリーズボタン9の押圧操作に応答して、チャージ解除位置に向けて矢線A方向に回動し、その際にシャッタ羽根34の突出部42cを蹴飛ばす。
シャッタ駆動レバー48に蹴飛ばされたシャッタ羽根34は、バネ38の付勢に抗して図中矢線B方向に回動し、露光開口32を全開した後に、バネ38の付勢によって閉じ位置に復帰する。シャッタ羽根34は、露光開口32を全開させる全開位置を経て、レンズホルダ56の内面に設けられたストッパーピン56b(図4,図5参照)に当接する移動端位置に達するまで回動可能にされている。
レンズホルダ56の上部には、ストップレバー49を回動自在に支持するピン50が形成されている。ストップレバー49は、ピン50に支持されるボス51と、このボス51の側面から突出された2本のアーム52,53とからなり、一方のアーム52の先端にパッド52aが形成されている。
このストップレバー49は、パッド52aがシャッタ羽根34の速度調節突起42dの移動軌跡内に入り込んだ高速シャッタ位置と、パッド52aがその移動軌跡から退避した低速シャッタ位置との間で回動される。
図4に示すように、ストップレバー49が高速シャッタ位置にあるときにシャッタレリーズが行われると、シャッタ羽根34の速度調節突起42dがパッド52aに当接するので、シャッタ羽根34は全開位置から移動端位置への途中で回動が阻止される。これにより、短時間でシャッタ羽根34が閉じ位置に復帰する。このときのシャッタ速度は1/100秒としており、これが日中撮影モードの高速シャッタのシャッタ速度となる。
上記とは逆に、図5に示すように、ストップレバー49が低速シャッタ位置にあるときには、速度調節突起42dがパッド52aに当接しないで回動する。このため、シャッタ羽根34は、移動端位置まで回動する。その結果、シャッタ羽根34が閉じ位置に復帰するまでの時間が長くなって、シャッタ速度が遅くなる。このときのシャッタ速度は1/45秒としており、これが室内撮影モードの低速シャッタのシャッタ速度となる。
図3に示されるように、遮光筒30の前方には、レンズホルダ56が取り付けられる。レンズホルダ56の前面中央には、筒形状の鏡筒57が形成されている。鏡筒57内には、開口58が形成されており、鏡筒57の側面には切欠59が形成されている。鏡筒57内には、撮影レンズ5を構成する第1レンズ60と第2レンズ61とが収納される。これら第1レンズ60と第2レンズ61との間には、大絞り板62,絞り切替え板63の挿入スペースを確保するスペーサー64が収められる。
前記レンズホルダ56の前面には、鏡筒57に収められた撮影レンズ5等の部品と、鏡筒57の外周に取り付けられた切替えリング68とが外れないように押さえるレンズ押さえ板65が取り付けられる。
前記レンズ押さえ板65の前面には、第1レンズ60を露呈する開口66aを有する筒状部66が一体に形成され、この外周には、モード操作リング69が中央部に形成された円形開口69aを介して回動自在に取り付けられる。モード操作リング69は、ピン68aとこれに遊嵌される孔69bとを介して切替えリング68と一体的に連結されている。したがって、前面下方部に立設された前記モード切替えノブ8を操作することにより、モード操作リング69が筒状部66の周りに回動され、これに伴って切替えリング68が回動される。なお、図示していないが、モード操作リング69が筒状部66から外れないように押さえる押さえ部材が筒状部66の前部に取り付けられている。
前記モード切替えノブ8を挟んでモード操作リング69の左右下方部には、一対の突起69c,69dを介してコイルバネ70,71が取り付けられ、モード操作リング69を左右から同じ力で引っ張っている。これにより、モード切替えノブ8が常にニュートラル位置に復帰されるようにモード操作リング69が付勢されている。
モード操作リング69の上方には、モード操作リング69を第1操作位置又は第2操作位置に係止する係止部材72が設けられている。この係止部材72は、一対の長孔72a,72bと、これが遊挿されるピン65a,65bとを介して、レンズ押さえ板65の前面に上昇位置と下降位置との間で上下動自在に取り付けられている。そして、係止部材72は、左右端に設けられたコイルバネ73,74によりモード操作リング69側へ付勢されている。
前記係止部材72の下方部は、モード操作リング69の周縁に当接されるように円弧状に凹んだ形状をしており、その左右対称の位置に、モード操作リング69の上部に形成された突起部69eが嵌まり込む一対の凹部72c,72dが形成されている。突起部69eが、凹部72cに嵌まり込むと、モード操作リング69は第1操作位置に係止され、凹部72dに嵌まり込むと、モード操作リング69は第2操作位置に係止される。
前記係止部材72の上部中央には、突起72eに形成された孔72fとこれに遊挿されたピン77とを介して、細長いリセットレバー76の端部76aが連結されている。リセットレバー76は、長手方向のほぼ中央部に設けられた孔76bがレンズ押さえ板65のピン65cに遊挿され、回動自在に設けられている。リセットレバー76の他端部76cには、リセットレバー76の長手方向と直交する方向にへらのように細長くてうすい受け部78が、レリーズボタン9の下方部に配置されるように突出形成されている。なお、リセットレバー76の孔76bと他端部76cとの間に段差を設け、受け部78の位置が孔76bの位置よりも高くなるようにしてある。
レリーズボタン9の押下操作によってレリーズボタン9の下面で受け部78が押されると、リセットレバー76が回動孔76bを中心に反時計方向に回動される。これにより、係止部材72がコイルバネ73,74の付勢に抗して上昇し、突起部69eと凹部72c,72dとの係合が解除される。この結果、モード操作リング69は自由に回動可能となり、コイルバネ70,71の付勢力によりニュートラル位置に戻る。
前記係止部材72の上部左端には、レリーズ操作制御部材としてのL字型をしたレリーズ操作阻止レバー80が一体に形成されている。このレリーズ操作阻止レバー80の端部80aは、前記受け部78の近傍でレリーズボタン9の下方に配置されている。これにより、係止部材72が上昇位置にあるときに、前記端部80aがレリーズボタン9の下面近くまで接近し、レリーズボタン9の押下操作が阻止される。また、係止部材72が下降位置にあるときに、前記端部80aがレリーズボタン9の下面から離間し、レリーズボタン9の押下操作が許容される。
レリーズボタン9を押し下げてゆくにつれて、まずシャッタ駆動レバー48がシャッタ羽根34の突起部42cを蹴飛ばし、これとほぼ同時にレリーズボタン9の下面が受け部78を押し下げ始め、シャッタ羽根34が露光開口32を開閉した直後に係止部材72が上昇位置に達し、凹部72c又は凹部72dから突起部69eが外れる。これと同時にレリーズ操作阻止レバー80の端部80aがレリーズボタン9の下面近くまで上昇し、次のシャッタレリーズ操作を阻止する。このため、レリーズボタン9を押し下げ終わった直後にレリーズ操作阻止レバー80の端部80aによってレリーズボタン9が押し上げられ、レリーズボタン9を押している指が押し上げられるような感じを受けるが、この時は既に露光開口32の開閉は終わっているから、撮影には支障がない。
前記モード切替え機構25は、絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,モード操作リング69,係止部材72,リセットレバー76,レリーズ操作阻止レバー80等から構成される。絞り切替え機構は、大絞り板62,絞り切替え板63,スペーサー64,切替えリング68等により構成される。大絞り板62は、円形の薄板からなり、中央に大径の絞り開口62aが形成されている。絞り開口62aは、室内撮影モードの大絞りとなるもので、絞り値がF4.0となるようにその径が決められている。
絞り切替え板63は、く字形状の薄板からなり、一端に大絞り開口62aを塞ぐ大きさの小絞り部63aが設けられ、この小絞り部63aに小径の絞り開口63bが形成されている。絞り開口63aは、日中撮影モードの小絞りとなるものであって、絞り値がF18となるようにその径が決められている。絞り切替え板63の他端には、穴63cと屈曲された長穴63dとが形成されている。穴63cは、レンズホルダ56の鏡筒57の近傍に形成されたピン56aに挿通され、絞り切替え板63を揺動自在とする。
上記の絞り切替え板63は、小絞り部63aを撮影光軸上に配置する小絞り位置と、小絞り部63aを切欠59から鏡筒57の外に退避させ、大絞り開口62aを露呈させる大絞り位置との間で回動される。小絞り位置となると、撮影光は、大径の絞り開口62aと、小径の絞り開口63bとを通過するようになり、結果的には径の小さい小絞り開口63bによって光量が制限される。
切替えリング68には、絞り切替え板63の長穴63dに挿入されるリンクピン68bと、ストップレバー49のアーム53を間に挟み込む一対の挟持ピン68cとが設けられている。
日中撮影モードのときの切替えリング68の状態を示す図6において、モード切替えノブ8が第1操作位置のときには、リンクピン68bによって絞り切替え板63の小絞り部63aが鏡筒57内に挿入される。これにより、小絞り部63aが大絞り開口62aを塞いで絞り値F18の小絞り状態となる。また、一対の挟持ピン68cは、ストップレバー49を高速シャッタ位置に保持している。
室内撮影モードのときの切替えリング68の状態を示す図7において、モード切替えノブ8が第1操作位置から第2操作位置へと回動されると、切替えリング68が図中反時計方向に回動され、リンクピン68bに押圧された絞り切替え板63が図中時計方向に回動し、小絞り部63aが光軸上から退避して絞り値F4.0の大絞り状態となる。また、一対の挟持ピン68cはストップレバー49を低速シャッタ位置にセットする。
日中撮影モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV10となっており、カラーネガタイプの写真フイルム22bのラチチュードを考慮して+5.5EV(露光オーバー)、−1.5EV(露光アンダー)の露光量の過不足を許容すると、EV8.5〜EV15.5の範囲で撮影が行うことができる。室内撮影モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV4.5となっており、ラチチュードを考慮すると、EV3.0〜EV10.0の範囲で撮影が行うことができ、ストロボ発光を用いずに暗い室内や夜間屋外での撮影ができる。
撮影レンズ5の焦点距離は、ピントの実質的な合致範囲を考慮して、撮影レンズ5を広角化して、大絞りの下でも適当な被写界深度を確保するのが好ましく、大絞りの絞り値をF2.8以上F8以下としたときに、焦点距離は28mm以下、好ましくは17mm以上28mm以下とするのがよい。
本実施形態では、撮影レンズ5の焦点距離は、26mmとしており、室内撮影モードでの絞り値は前述のようにF4.0としている。撮影レンズ5は、被写体距離が2mの被写体にピントが合致するようにされており、実質的に日中撮影モードでは1m〜無限遠の被写体に、室内撮影モードで1m〜3mの被写体にピントが合うようになっている。
次に、上記実施形態の作用について説明する。図1に示すように、モード切替えノブ8がニュートラル位置にあるときには、図8に示すように、突起部69eが係止部材72の円弧状をした縁に当接して係止部材72が上昇位置にある。このとき、レリーズ操作阻止レバー80の端部aがレリーズボタン9の下面に近接した位置にあり、レリーズボタン9の押下操作ができないようにされている。
日中屋外等の明るい場所で撮影を行う場合には、日中撮影モードを選択する。日中撮影モードを選択するには、図1に示されるニュートラル位置から、モード切替えノブ8を左方へ操作して晴天マーク15で示される第1操作位置に合わせる。これにより、図9に示すように、モード操作リング69がニュートラル位置から時計方向に回動して突起部69eが凹部72cに嵌入し、係止部材72が上昇位置から下降位置となり、モード操作リング69が第1操作位置に係止される。
係止部材72が下降位置になると、レリーズ操作阻止レバー80が下降してレリーズボタン9の下面から離間するから、レリーズボタン9の押下操作が許容される。また、モード操作リング69がニュートラル位置から時計方向に回動されると、ピン68aを介して切替えリング68も時計方向に回動され、図6に示すように、絞り切替え板63が小絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が高速シャッタ位置にセットされる。
レリーズボタン9を押し下げてゆくと、レリーズボタン9の下面によって受け部78が押し下げられ、リセットレバー76が反時計方向に回動されて係止部材72がコイルバネ73,74の付勢に抗して上昇してゆく。この間に、シャッタ羽根34が露光開口32を開閉する。このときに、図4に示すように、シャッタ羽根34は、その速度調節突起42dがパッド52aに当接し、移動端位置に達する前に閉じ位置に復帰するから1/100秒のシャッタ速度で露光が行われる。また、この露光は、絞り値F18の小絞り開口63bを通して行われるから、シャッタ速度1/100秒,絞り値F18で露光が行われる。したがって、適正EV値はフイルム感度ISO3200の写真フイルム22bに対してEV10となり、EV8.5〜EV15.5の範囲で良好な撮影が行える。
係止部材72が上昇位置に達し、凹部72cから突起部69eが完全に外れると、モード操作リング69は回動自在となり、コイルバネ70,71の付勢力によりニュートラル位置に戻る。また、係止部材72が上昇位置に達すると同時に、レリーズ操作阻止レバー80の端部80aがレリーズボタン9の下面に近接した位置まで上昇するから、次にモード切替えノブ8を操作して日中撮影モードまたは室内撮影モードにセットするまで、レリーズボタン9を押し下げることができなくなる。
次に、夜景や室内で人物等を撮影する場合には、図1に示されるニュートラル位置から、モード切替えノブ8を第2操作位置に回動し、室内撮影モードを選択する。これにより、図10に示すように、モード操作リング69がニュートラル位置から反時計方向に回動して突起部69eが凹部72dに嵌入し、係止部材72が上昇位置から下降位置となり、モード操作リング69が第2操作位置に係止される。このとき、係止部材72と一体にレリーズ操作阻止レバー80も下降し、端部80aがレリーズボタン9の下面から離間されるから、レリーズボタン9の押下操作が許容される。
また、モード操作リング69がニュートラル位置から反時計方向に回動すると、ピン68aを介して切替えリング68も一体に回動され、図5に示すように、絞り切替え板63が大絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が低速シャッタ位置にセットされる。また、図7に示されるように、切替えリング68の回動に連動して絞り切替え板63が大絞り位置に回動し、小絞り部63aが撮影レンズ5の光路上から退避し、大絞り開口62aによって光量の規制が行われるようになる。また、ストップレバー49は、低速シャッタ位置にセットされる。
レリーズボタン9を押し下げてゆくと、レリーズボタン9の下面によって受け部78が押し下げられ、リセットレバー76が反時計方向に回動されて係止部材72がコイルバネ73,74の付勢に抗して上昇してゆく。この間に、シャッタ羽根34が露光開口32を開閉する。このとき、ストップレバー49が低速シャッタ位置にあるため、シャッタ羽根34は、パッド52aに当接することなく回動し、移動端位置に達した後に閉じ位置に復帰する。また、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、大絞り開口62aを通って写真フイルムに露光を与えるから、1/45秒のシャッタ速度と絞り値F4.0とで露光が行われる。この露光は、フイルム感度ISO3200の写真フイルム22bに対して適正EV値がEV4.5となり、EV3.0〜EV10.0の範囲で良好な撮影が行える。
係止部材72が上昇位置に達し、凹部72dから突起部69eが完全に外れると、モード操作リング69は回動自在となり、コイルバネ70,71の付勢力によりニュートラル位置に戻る。また、係止部材72が上昇位置に達すると同時に、レリーズ操作阻止レバー80の端部80aがレリーズボタン9の下面に近接した位置まで上昇するから、次にモード切替えノブ8を操作して日中撮影モードまたは室内撮影モードにセットするまで、レリーズボタン9を押し下げることができなくなる。
このように、レリーズ操作を行う度に、必ずモード操作リング69がニュートラル位置に戻り、次にモード切替えノブ8を操作して第1操作位置又は第2操作位置のいずれかに合わせるまで、レリーズボタン9の押下操作を行うことができなくなる。したがって、例えばユーザが室内撮影モードにセットしたまま撮影モードを切り替えるのを忘れて日中晴天時の野外で撮影を行うというような撮影モードの切り替え忘れを防止できるから、常に正しい撮影モードで撮影することができる。
なお、上記実施形態では、モード操作リングや係止部材を本体基部に組み付けたが、前カバーの内壁部に組み付けるようにしてもよい。
レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解斜視図である。 モード切替え機構の構成を示す分解斜視図である。 ストッパーレバーの高速シャッタ位置でのシャッタレリーズを示す説明図である。 ストッパーレバーの低速シャッタ位置でのシャッタレリーズを示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構の日中撮影モードでの状態を示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構の室内撮影モードでの状態を示す説明図である。 OFFモードでのリセットレバー,係止部材,モード操作リング及びレリーズ操作阻止レバーの関係を示す説明図である。 日中撮影モードでのリセットレバー,係止部材,モード操作リング及びレリーズ操作阻止レバーの関係を示す説明図である。 室内撮影モードでのリセットレバー,係止部材,モード操作リング及びレリーズ操作阻止レバーの関係を示す説明図である。
符号の説明
2 レンズ付きフイルムユニット
8 モード切替えノブ
9 レリーズボタン
22b 写真フイルム
25 モード切替え機構
34 シャッタ羽根
49 ストップレバー
62 大絞り板
63 絞り切替え板
65 レンズ押さえ板
68 切替えリング
69 モード操作リング
69e 突起部
72 係止部材
72c,72d 凹部
76 リセットレバー
80 レリーズ操作阻止レバー

Claims (3)

  1. 未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    撮影が禁止されるOFFモードを設け、シャッタレリーズ操作を行う毎に、前記撮影モードからOFFモードに戻ることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記OFFモードでは、シャッタレリーズ操作が阻止されることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記撮影モードの切替え操作に伴って前記撮影モードの各セット位置と前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードのセット位置との間で変位され、前記OFFモードのセット位置に向かって付勢されているモード操作部材と、
    前記撮影モードの各セット位置でモード操作部材を係止する係止位置と前記OFFモードのセット位置でモード操作部材の変位を許容する許容位置との間で移動自在に設けられ、前記許容位置から係止位置に向かって付勢されている係止部材と、
    この係止部材と連動し、前記係止部材が係止位置にあるときにシャッタレリーズ操作を許容し、前記係止部材が許容位置にあるときにシャッタレリーズ操作を阻止するレリーズ操作制御部材と、
    シャッタレリーズ操作に応動して係止部材を係止位置から許容位置へ移動させることにより、前記モード操作部材を前記撮影モードの各セット位置からOFFモードのセット位置に復帰させるリセット部材と、
    を設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015038571A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 日本電産コパル株式会社 撮像装置
JP2015038576A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 日本電産コパル株式会社 撮像装置

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