JP2002087267A - 輸送機関における情報提供システム及び情報提供方法 - Google Patents

輸送機関における情報提供システム及び情報提供方法

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JP2002087267A
JP2002087267A JP2000274309A JP2000274309A JP2002087267A JP 2002087267 A JP2002087267 A JP 2002087267A JP 2000274309 A JP2000274309 A JP 2000274309A JP 2000274309 A JP2000274309 A JP 2000274309A JP 2002087267 A JP2002087267 A JP 2002087267A
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Kiyoyasu Maruyama
清泰 丸山
Norishige Emoto
憲繁 江本
Tomonori Ohashi
知典 大橋
Kyosuke Yoshimoto
恭輔 吉本
Tetsuya Shigee
哲也 重枝
Yoichi Masubuchi
洋一 増渕
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送機関の運行予定に基づいて乗客に提供す
るデータを生成することができる情報提供システム及び
情報提供方法を提供する。 【解決手段】 列車に装備され、運行ダイヤが記憶され
ているコンピュータ１と、複数の広告データを記録した
光ディスク２ａと、乗客に映像（又は、音声、或いは、
映像と音声）を提供する情報提供部３とを有する。コン
ピュータ１は、列車番号が入力された後に、運行ダイヤ
及び列車番号に基づいて列車の各運行区間における運行
時間を求め、運行時間に対応する時間だけ乗客に映像を
提供し続けるための映像データを、光ディスク２ａから
広告データを選択して並べることによって生成する。情
報提供部３は、列車の各運行区間において、各運行区間
に対応する映像データを再生して乗客に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両（列
車）、バス、船舶、航空機等の輸送機関（交通機関）に
おいて乗客に対して映像情報（又は音声情報或いは映像
音声情報）を提供する情報提供システム及び情報提供方
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】特許第２，５６９，０２５号公報には、
鉄道の駅や列車内における情報提供システムが開示され
ている。図１３は、この情報提供システムを示すブロッ
ク図である。管理者は、キーボード９０２及びモニタ９
０３を用いて、制御用計算機９０１に指令を入力し、こ
の情報提供システムを操作する。ビデオテープレコーダ
９２２、ビデオディスク９２４、画像メモリ９２５に記
録されている映像は、信号切替装置９３１と制御装置９
２１，９２３により、列車内のディスプレイ装置９４１
や駅に設置したディスプレイ装置券売機９４２に表示さ
れる。尚、図１３において、９０４は、固定ディスク、
９０５は、プリンタ、９１１は、通信制御装置、９２６
は、ビデオ信号変換装置を示す。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の情報提供システムには、映像の表示と列車の運
行情報とを関連付ける手段が設けられていない。このた
め、列車内のディスプレイ装置に１時間の映像を連続し
て提供しても、列車が１０分毎に駅に停車すれば、広告
主には、下車する乗客に映像の一部しか提示できないと
いう不利益が存在し、乗客には、映像の再生途中で列車
を下車しなければならないという不快感又は不満が残る
という問題があった。
【０００４】そこで、本発明は、上記したような従来技
術の課題を解決するためになされたものであり、その目
的とするところは、輸送機関の運行予定に基づいて乗客
に提供する提供データを生成することができる輸送機関
における情報提供システム及び情報提供方法を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の情報提供シス
テムは、輸送機関の乗客に対して情報を提供する情報提
供システムにおいて、上記輸送機関に備えられ、運行ダ
イヤ情報を記憶しているコンピュータと、乗客に提供さ
れる複数の広告データが記録されている記録媒体と、乗
客に対して情報を提供する情報提供部とを有し、上記コ
ンピュータは、上記輸送機関を特定する情報が入力され
た後に、上記運行ダイヤ情報及び上記輸送機関を特定す
る情報に基づいて上記輸送機関の各運行区間における運
行時間を求め、上記運行時間に対応する時間だけ乗客に
情報を提供し続けるための提供データを、上記記録媒体
から広告データを選択して並べることによって生成し、
上記情報提供部は、上記輸送機関の各運行区間におい
て、各運行区間に対応する提供データを再生して乗客に
提供することを特徴としている。
【０００６】また、請求項２の情報提供システムは、上
記コンピュータが、上記情報提供部によって提供された
提供データに関する情報を記憶し、上記提供データに関
する情報を出力する提供済情報提供部を備えたことを特
徴としている。
【０００７】また、請求項３の情報提供システムは、上
記コンピュータが、上記情報提供部によって提供された
提供データに関する情報を記憶し、上記提供データに関
する情報を送信する通信制御部を備えたことを特徴とし
ている。
【０００８】また、請求項４の情報提供システムは、上
記輸送機関が通過した地点及び時刻に関する信号を受信
する運行状況受信部を備え、上記コンピュータが、上記
運行情報受信部により受信された信号に基づいて上記輸
送機関の各運行区間において乗客に提供される提供デー
タの再生開始時刻を更新することを特徴としている。
【０００９】また、請求項５の情報提供システムは、上
記輸送機関に、乗客の総重量を測定する乗客情報検出部
を備え、上記コンピュータが、上記乗客情報検出部によ
り検出された総重量に基づいて提供データを変更するこ
とを特徴としている。
【００１０】また、請求項６の情報提供システムは、上
記輸送機関に、乗客の総重量を測定する乗客情報検出部
を備え、上記コンピュータが、上記乗客情報検出部によ
り検出された総重量を記憶することを特徴としている。
【００１１】また、請求項７の情報提供システムは、上
記提供データに再生の優先順位を付け、この優先順位に
従って提供データを再生することを特徴としている。
【００１２】また、請求項８の情報提供システムは、上
記情報提供部が、映像音声信号を出力する再生装置と、
映像を表示するモニタと、音声を出力するスピーカとを
含むことを特徴としている。
【００１３】また、請求項９の情報提供方法は、運行ダ
イヤ情報を輸送機関の情報提供システムに入力し、上記
輸送機関を特定する情報を上記情報提供システムに入力
した後に、上記情報提供システムが、上記運行ダイヤ情
報及び上記輸送機関を特定する情報に基づいて輸送機関
の各運行区間における運行時間を求め、上記運行時間に
対応する時間だけ乗客に情報を提供し続けるための提供
データを、複数の広告データを記憶した媒体から広告デ
ータを選択して並べることによって生成して記録し、上
記輸送機関の各運行区間において、各運行区間に対応す
る提供データを再生して乗客に提供することを特徴とし
ている。
【００１４】また、請求項１０の情報提供方法は、上記
情報提供システムが、乗客に提供された提供データを記
憶し、上記提供データに関する情報を出力することを特
徴としている。
【００１５】また、請求項１１の情報提供方法は、上記
情報提供システムが、乗客に提供された提供データを記
憶し、上記提供された提供データに関する情報を送信す
ることを特徴としている。
【００１６】また、請求項１２の情報提供方法は、上記
情報提供システムが、上記輸送機関が通過した地点及び
時刻に関する信号を受信し、この受信された信号に基づ
いて上記輸送機関の各運行区間において乗客に提供され
る提供データの再生開始時刻を更新することを特徴とし
ている。
【００１７】また、請求項１３の情報提供方法は、上記
情報提供システムが、乗客の総重量を測定し、この総重
量に基づいて提供データを変更することを特徴としてい
る。
【００１８】また、請求項１４の情報提供方法は、上記
情報提供システムが、乗客の総重量を測定し、この総重
量を記憶することを特徴としている。
【００１９】また、請求項１５の情報提供方法は、上記
提供データに再生の優先順位を付け、この優先順位に従
って提供データを再生することを特徴としている。
【００２０】
【発明の実施の形態】実施の形態１ 図１は、本発明の実施の形態１に係る情報提供システム
（又は実施の形態１に係る情報提供方法を実施するシス
テム）の構成を示すブロック図である。
【００２１】実施の形態１に係る情報提供システムは、
輸送機関としての列車に装備されたコンピュータ１と、
乗客に提供される映像音声データを構成するための複数
の広告データを記録した光ディスク２ａを再生するディ
スク再生装置２と、乗客に情報を提供する情報提供部３
とを有する。尚、図１において、４は、外部とデータを
無線で又は回線を通じて送受信する通信制御部、５は、
プリンタを示す。また、輸送機関は、列車に限られず、
バス、船舶、航空機等のように予め決められた運行ダイ
ヤに基づいて運行と停止を繰り返す輸送機関であれば何
であってもよい。さらに、広告データを記録する記録媒
体は、光ディスク２ａに限られず、磁気テープや磁気デ
ィスク等の他の記録媒体であってもよい。また、ディス
ク再生装置２を、コンピュータ１の一部として構成して
もよい。
【００２２】コンピュータ１は、中央処理装置（ＣＰ
Ｕ）１１と、メモリ１２と、ディスプレイ１３と、キー
ボード１４と、ハードディスク（固定ディスク）１５
と、フレキシブルディスクドライブ（ＦＤ）１６とを有
する。コンピュータ１は、例えば、列車の運転室に備え
られる。
【００２３】情報提供部３は、ＤＶＤ−ＲＡＭ等のディ
スクにデータを記録再生するディスク記録再生装置３１
と、映像を表示するディスプレイ装置３２と、音を出力
するスピーカ装置３３とを有する。ディスク記録再生装
置３１は、例えば、列車の運転室に備えられる。ディス
プレイ装置３２は、列車の客室の座席ごと又は列車の壁
等に備えられた液晶モニタである。スピーカ装置３３
は、例えば、列車の客室の各座席ごとに備えられたヘッ
ドフォンスピーカである。尚、ディスプレイ装置３２と
スピーカ装置３３とは必ずしも両方備える必要はなく、
いずれか一方を備えてもよい。また、ディスプレイ装置
３２とスピーカ装置３３を一体とした装置としてもよ
い。さらに、ディスク記録再生装置３１は、コンピュー
タ１の一部として構成してもよい。さらにまた、ディス
ク記録再生装置３１に代えて、コンピュータ１のＣＰＵ
１１とハードディスク１５に、映像音声データの記録・
再生機能を持たせてもよい。
【００２４】次に、実施の形態１に係る情報提供システ
ムの動作（又は実施の形態１に係る情報提供方法におけ
る処理手順）を説明する。先ず、ＦＤ１６に挿入された
磁気ディスクから又は通信制御部４を介して運行ダイヤ
情報を入力し、ハードディスク１５に記憶させる。この
操作は、運行ダイヤが変更される都度行う。図２に、運
行ダイヤの一部を示す。図２は、列車番号１００１の列
車は、Ａ1駅を時刻１０：００に出発し、Ａ2駅を通過
し、時刻１０：５８にＡ3駅に到着し、そして、時刻１
１：００にＡ3駅を出発し、時刻１２：００にＡ4駅に到
着し、時刻１２：０５にＡ4駅を出発する予定になって
いることを示している。同様に、運行ダイヤ情報には、
列車番号１００２の列車、列車番号１００３の列車等の
多数の列車の運行予定情報が含まれている。
【００２５】次に、管理者（列車の乗務員）が、列車を
特定する列車番号（例えば、図２に示される「１００
１」）をキーボード１４から入力し、ハードディスク１
５に記憶させる。この操作は、列車を運行させる前（即
ち、始発駅を出発する前）に行う。
【００２６】ＣＰＵ１１は、ハードディスク１５に記憶
された運行ダイヤ及び列車番号に基づいて列車の各運行
区間における運行時間を求める。
【００２７】次に、ＣＰＵ１１は、各運行区間の運行時
間に対応する時間だけ乗客に映像音声を提供し続けるた
めの映像音声データを、ディスク再生装置２の光ディス
ク２ａからの広告データを選択して並べることによって
生成する。このとき、乗客を飽きさせないために、同じ
運行区間内において広告データが重複しないようにする
ことが望ましい。また、異なる運行区間（特に、隣接す
る運行区間）において、同じ映像音声を再生しないよう
に、広告データを選択することが望ましい。例えば、光
ディスク２ａに記録されている広告データの再生時間が
それぞれ３分であり、ある運行区間の運行時間が１５分
であれば、５本の広告データを所定の順位（例えば、広
告データに付された順位、広告データの提供者（広告
主）ごとに定められた順位等の予め決められた順位）に
従い、且つ、異なる運行区間において同じ映像音声を再
生しないように広告データを並べることによって映像音
声データを生成する。生成された映像音声データは、ハ
ードディスク１５に一時保存される。図３に、ハードデ
ィスク１５に保存された映像音声データＤ1，Ｄ2，…の
一例を示す。
【００２８】次に、ハードディスク１５に保存された映
像音声データＤ1，Ｄ2，…をディスク記録再生装置３１
により光ディスクに記録する。列車の各運行区間におい
て、ディスク記録再生装置３１は、ＣＰＵ１１の制御に
従い、決められた時間に決められた映像音声データを再
生し、ディスプレイ装置３２及びスピーカ装置３３から
映像音声を出力させる。尚、映像音声データＤ1，Ｄ2，
…をディスク記録再生装置３１により光ディスクに記録
する処理をなくし、ハードディスク１５に保存された映
像音声データＤ1，Ｄ2，…から直接映像音声データを再
生し、ディスプレイ装置３２及びスピーカ装置３３から
映像音声を出力させることもできる。
【００２９】例えば、列車番号１００１の列車はＡ1駅
を時刻１０：００に出発し、Ａ3駅に時刻１０：５８に
到着するので、最大連続で５８分の映像音声データを再
生できるが、出発直後及び到着直前は、映像音声データ
の再生を行わないようにする。このため、Ａ1駅からＡ3
駅の間では、再生時間が５５分である映像音声データＤ
1を再生する。Ａ3駅からＡ4駅の間では最大連続で１時
間のデータを再生できる。このため、再生時間が５０分
の映像音声データＤ2と再生時間が３分の映像音声デー
タＤ4を順に再生する。Ａ3駅からＡ4駅の間でも再生時
間が５５分の映像音声データＤ1を再生することは可能
であるが、同じ映像音声データの再生は、列車の乗客を
飽きさせてしまう要因になるので、一度再生した情報と
は異なる映像音声データを再生するようにする。図４
に、ディスク記録再生装置３１による映像音声データと
再生開始及び終了時間を示す。
【００３０】以上述べたように、実施の形態１に係る情
報提供システム及び情報提供方法によれば、映像音声デ
ータの再生と、列車の運行予定を関連付けることによ
り、同じ映像の提供が繰り返されたり、映像の提供の途
中で輸送機関が停車することをなくすることができる。
このため、広告主の不利益や乗客の不満をなくすること
ができる。
【００３１】実施の形態２ 実施の形態２に係る情報提供システム（又は実施の形態
２に係る情報提供方法を実施するシステム）は、ＣＰＵ
１１による処理内容を除き、実施の形態１に係る情報提
供システムと同じである。このため、実施の形態２の説
明においては、図１を参照する。
【００３２】実施の形態２に係る情報提供システムは、
情報提供部３により映像音声データを再生したときに、
再生された映像音声データに関する情報（再生済情報）
をハードディスク１５に記憶させておく点が、実施の形
態１に係る情報提供システムと相違する。図５に、ハー
ドディスク１５に記憶された再生済情報を示す。再生済
情報には、再生した列車番号、広告データ、再生開始日
時、再生終了日時が含まれる。再生済情報は、必要に応
じてプリンタ５により印刷される。
【００３３】以上述べたように、実施の形態２に係る情
報提供システム及び情報提供方法によれば、再生済情報
を印刷できるので、広告主に、広告が乗客に提供された
事実、広告が提供された回数や時間等の情報を提示でき
る。
【００３４】尚、実施の形態２において、上記以外の点
は、上記実施の形態１と同一である。
【００３５】実施の形態３ 図６は、本発明の実施の形態３に係る情報提供システム
（又は実施の形態３に係る情報提供方法を実施するシス
テム）の構成を示すブロック図である。図６において、
図１と同一又は対応する構成には同一の符号を付す。
【００３６】実施の形態３に係る情報提供システムは、
ハードディスク１５に記憶させた再生済情報を通信制御
部４により監視センターのコンピュータ４１に送信する
点が、実施の形態２に係る情報提供システムと相違す
る。尚、図６において、４２は、受信部、４３は、再生
済情報を印刷するプリンタである。
【００３７】以上述べたように、実施の形態３に係る情
報提供システム及び情報提供方法によれば、監視センタ
ーにおいて再生済情報を受信するので、再生済情報を即
座に知ることができる。また、監視センターにおいて再
生済情報を印刷できるので、広告主に、広告が提供され
た事実、広告が提供された回数や時間等の情報を迅速に
提示できる。
【００３８】尚、実施の形態３において、上記以外の点
は、上記実施の形態１又は２と同一である。
【００３９】実施の形態４ 図７は、本発明の実施の形態４に係る情報提供システム
（又は実施の形態４に係る情報提供方法を実施するシス
テム）の構成を示すブロック図である。図７において、
図１と同一又は対応する構成には同一の符号を付す。
【００４０】実施の形態４に係る情報提供システムは、
運行状況取得装置５１を備えた点が、実施の形態１に係
る情報提供システムと相違する。運行状況取得装置５１
は、列車が通過している地点と時刻を取得するために車
両に搭載された装置である。運行状況取得装置５１は、
各駅に備えられた送信機から送信される駅情報、到着時
刻情報及び出発時刻情報に関する信号を受信する。尚、
運行状況取得装置５１への情報の入力は、列車の乗務員
による手動の操作によって行われてもよい。
【００４１】ＣＰＵ１１は、運行状況取得装置５１によ
り取得された運行状況（運行実績）に基づいて、映像音
声データの再生開始及び再生終了の時刻を更新する。図
８に、運行予定と運行実績の例を示す。図８は、列車番
号１００１の列車が、Ａ3駅を出発した時点における運
行情報を示している。この例では、列車番号１００１の
列車は、Ａ3駅を予定より１０分遅れて時刻１１：１０
に出発している。この運行情報は、列車の運行によって
順次更新されるため、この列車がＡ3駅に到着する前に
は、Ａ3駅への到着時刻（１１：０２及び１１：１０）
は記録されていない。
【００４２】実施の形態４においては、列車番号１００
１の列車がＡ3駅に到着する前に映像音声データＤ1の再
生を完了している。
【００４３】次に、時刻１１：０３から、映像音声デー
タＤ2を再生することになっているが、ＣＰＵ１１は、
この映像音声データＤ2の再生の前に運行状況取得装置
５１により取得された運行情報を参照する。この時刻１
１：０３の時点では、運行情報はＡ3駅の到着時刻まで
しか記録されないので、ＣＰＵ１１は、列車が駅に停車
していると判断し、映像音声データＤ2の再生を開始し
ない。
【００４４】同時に、ＣＰＵ１１は、運行状況取得装置
５１により取得された運行実績をもとに、再生情報の更
新を行う。再生情報の更新は、列車が駅を出発してか
ら、映像音声データが再生されるように行われる。図９
に、更新された再生情報を示す。列車が時刻１１：１０
に出発したことが、運行情報に記録されたことによっ
て、ＣＰＵ１１は、図９に示すような、新たに更新され
た再生情報を作成する。図９に示されるように、映像音
声データＤ2及びＤ3の再生開始及び終了時刻を更新す
る。
【００４５】以上述べたように、実施の形態４に係る情
報提供システム及び情報提供方法によれば、列車が予定
通りに運行されなかったときであっても、映像の提供の
途中で輸送機関が停車することをなくすることができ、
広告主の不利益や乗客の不満をなくすることができる。
【００４６】尚、実施の形態４において、上記以外の点
は、上記実施の形態１から３までのいずれかと同一であ
る。
【００４７】実施の形態５ 図１０は、本発明の実施の形態５に係る情報提供システ
ム（又は実施の形態５に係る情報提供方法を実施するシ
ステム）の構成を示すブロック図である。図１０におい
て、図１と同一又は対応する構成には同一の符号を付
す。
【００４８】実施の形態５に係る情報提供システムは、
車両重量測定装置５２を備えた点が、実施の形態１に係
る情報提供システムと相違する。車両重量測定装置５２
は、各車両に搭載されている重量測定装置である。この
情報提供システムは、測定された重量に基づいて各車両
に乗っている乗客の人数を推定する。
【００４９】実施の形態２においては、再生済情報とし
て、列車番号、広告データ、再生開始日時、再生終了日
時をハードディスク１５に記録したが、実施の形態５に
おいては、これらに加えて、車両情報（車両の重量情
報）から得られる推定乗客数を併せて記録することがで
きる。図１１に、ハードディスク１５に記録された情報
を示す。
【００５０】実施の形態５においては、運行ダイヤ、列
車番号、及び映像音声データに加えて、車両重量測定装
置５２により測定された重量情報にもとづいて、再生情
報を更新する。例えば、映像音声データを広告として提
供している広告主が、乗客の多いときに再生してほしい
という要望があるときには（例えば、推定乗客数が１０
０人以上のときに映像を再生してほしいと要望している
場合には）、乗客数に関する条件を満たしたときに該当
する映像音声データを再生することができる。また、推
定乗客数をハードディスク１５に記録することにより、
広告主に、何人の乗客に映像を提供できたかを報告する
ことが可能になる。
【００５１】以上述べたように、実施の形態５に係る情
報提供システム及び情報提供方法によれば、乗客数に応
じて再生される情報を変更することができる。また、広
告主に、再生された広告の内容、再生時刻だけではな
く、再生された映像の前にいた乗客数情報を報告するこ
とができる。
【００５２】尚、実施の形態５において、上記以外の点
は、上記実施の形態１から４までのいずれかと同一であ
る。
【００５３】実施の形態６ 実施の形態６に係る情報提供システム（又は実施の形態
６に係る情報提供方法を実施するシステム）は、ＣＰＵ
１１による処理内容を除き、上記実施の形態１から５ま
でに係る情報提供システムと同じである。このため、実
施の形態６の説明においては、図１を参照する。
【００５４】実施の形態６に係る情報提供システムは、
映像音声データＤ1，Ｄ2，…に再生優先度の情報（優先
レベル）を付し、運行時間に基づいて再生情報を作成す
る場合に、運行時間の範囲内において、優先レベルの高
いものから順に再生する。図１２は、再生優先情報の例
であり、優先レベルを、１０が最高で、１が最低とした
場合、データＤ1とデータＤ2では、データＤ1の方が優
先的に再生される。また、このような優先度をつけるこ
とによって、広告主からの広告料を差別化することも可
能になる。さらに、図１２のように、映像音声データが
再生されたときの推定乗客数を記録する場合には、広告
主に報告する情報として、利用することができる。
【００５５】以上述べたように、実施の形態６に係る情
報提供システム及び情報提供方法によれば、優先レベル
に応じて再生される情報を変更することができる。
【００５６】尚、実施の形態６において、上記以外の点
は、上記実施の形態１から５までのいずれかと同一であ
る。
【００５７】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１から請求
項１５まで情報提供システム及び情報提供方法によれ
ば、列車の運行に適した映像音声データの提供を行うこ
とができ、広告主にとっては提供データの最後まで乗客
に提示できるという効果があり、乗客にとっては提供デ
ータの途中で輸送機関から降りなければならないという
不快感又は不満をなくすることができるという効果があ
る。
【００５８】また、請求項２及び請求項１０の情報提供
システム及び情報提供方法によれば、提供されたデータ
に関する情報を記録するので、輸送機関内でどのような
情報が提供されたかを確認することができるという効果
がある。
【００５９】また、請求項３及び請求項１１の情報提供
システム及び情報提供方法によれば、提供されたデータ
に関する情報を記録し、送信するので、輸送機関内でど
のような情報が提供されたかを遠隔地で確認することが
できるという効果がある。
【００６０】また、請求項４及び請求項１２の情報提供
システム及び情報提供方法によれば、実際の運行状況に
応じて提供データを提供する時刻、順番等を変更するこ
とができるので、運行ダイヤが乱れても、乗客に適切に
提供データを提供できるという効果がある。
【００６１】また、請求項５及び請求項１３の情報提供
システム及び情報提供方法によれば、乗客数に応じて提
供データを変更することができるという効果がある。
【００６２】また、請求項６及び請求項１４の情報提供
システム及び情報提供方法によれば、乗客数を検出し記
録することによって、映像情報提供者に何人の乗客に情
報が提供されたかを広告主に報告できるという効果があ
る。
【００６３】また、請求項７及び請求項１５の情報提供
システム及び情報提供方法によれば、優先順位に従い提
供データを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態１に係る情報提供システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図２】 実施の形態１に係る情報提供システムにおい
て使用される運行ダイヤの一部を示す図である。
【図３】 実施の形態１に係る情報提供システムにおい
て使用される映像音声データを示す図である。
【図４】 実施の形態１に係る情報提供システムにおけ
る再生情報を示す図である。
【図５】 本発明の実施の形態２に係る情報提供システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図６】 本発明の実施の形態３に係る情報提供システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図７】 本発明の実施の形態４に係る情報提供システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図８】 実施の形態４に係る情報提供システムにおけ
る運行情報を示す図である。
【図９】 実施の形態４に係る情報提供システムにおい
て更新された再生情報を示す図である。
【図１０】 本発明の実施の形態５に係る情報提供シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図１１】 実施の形態５に係る情報提供システムにお
ける再生済情報を示す図である。
【図１２】 本発明の実施の形態６に係る情報提供シス
テムにおける再生優先情報を示す図である。
【図１３】 従来の情報提供システムの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
１ コンピュータ、 ２ ディスク再生装置、 ２ａ
光ディスク、 ３ 情報提供部、 ４ 通信制御部、
５ プリンタ、 １１ ＣＰＵ、 １２ メモリ、 １
３ ディスプレイ、 １４ キーボード、 １５ ハー
ドディスク、１６ ＦＤ、 ３１ ディスク記録再生装
置、 ３２ ディスプレイ装置、 ３３ スピーカ装
置、 ５１ 運行状況取得装置、 ５２ 車両重量測定
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ３２６ Ｇ０６Ｆ 17/60 ３２６ (72)発明者 大橋 知典 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉本 恭輔 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 重枝 哲也 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 増渕 洋一 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 Ｆターム(参考） 3D024 BA01 BA08 BA09 BA16 5B049 BB31 BB49 CC02 DD01 DD05 EE07 FF03 FF04 FF06 FF09 5H161 AA01 GG04 GG11 GG22 GG24

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 輸送機関の乗客に対して情報を提供する
    輸送機関における情報提供システムにおいて、 上記輸送機関に備えられ、運行ダイヤ情報を記憶してい
    るコンピュータと、 乗客に提供される複数の広告データが記録されている記
    録媒体と、 乗客に対して情報を提供する情報提供部とを有し、 上記コンピュータは、上記輸送機関を特定する情報が入
    力された後に、上記運行ダイヤ情報及び上記輸送機関を
    特定する情報に基づいて上記輸送機関の各運行区間にお
    ける運行時間を求め、上記運行時間に対応する時間だけ
    乗客に情報を提供し続けるための提供データを、上記記
    録媒体から広告データを選択して並べることによって生
    成し、 上記情報提供部は、上記輸送機関の各運行区間におい
    て、各運行区間に対応する提供データを再生して乗客に
    情報を提供することを特徴とする輸送機関における情報
    提供システム。
  2. 【請求項２】 上記コンピュータが、上記情報提供部に
    よって提供された提供データに関する情報を記憶し、 上記提供データに関する情報を出力する提供済情報提供
    部を備えたことを特徴とする請求項１記載の輸送機関に
    おける情報提供システム。
  3. 【請求項３】 上記コンピュータが、上記情報提供部に
    よって提供された提供データに関する情報を記憶し、 上記提供データに関する情報を送信する通信制御部を備
    えたことを特徴とする請求項１記載の輸送機関における
    情報提供システム。
  4. 【請求項４】 上記輸送機関が通過した地点及び時刻に
    関する信号を受信する運行状況受信部を備え、 上記コンピュータが、上記運行情報受信部により受信さ
    れた信号に基づいて上記輸送機関の各運行区間において
    乗客に提供される提供データの再生開始時刻を更新する
    ことを特徴とする請求項１記載の輸送機関における情報
    提供システム。
  5. 【請求項５】 上記輸送機関に、乗客の総重量を測定す
    る乗客情報検出部を備え、 上記コンピュータが、上記乗客情報検出部により検出さ
    れた総重量に基づいて提供データを変更することを特徴
    とする請求項１から４までのいずれかに記載の輸送機関
    における情報提供システム。
  6. 【請求項６】 上記輸送機関に、乗客の総重量を測定す
    る乗客情報検出部を備え、 上記コンピュータが、上記乗客情報検出部により検出さ
    れた総重量を記憶することを特徴とする請求項１から４
    までのいずれかに記載の輸送機関における情報提供シス
    テム。
  7. 【請求項７】 上記提供データに再生の優先順位を付
    け、この優先順位に従って提供データを再生することを
    特徴とする請求項１から６までのいずれかに記載の輸送
    機関における情報提供システム。
  8. 【請求項８】 上記情報提供部は、映像音声信号を出力
    する再生装置と、映像を表示するモニタと、音声を出力
    するスピーカとを含むことを特徴とする請求項１から７
    までのいずれかに記載の輸送機関における情報提供シス
    テム。
  9. 【請求項９】 運行ダイヤ情報を輸送機関の情報提供シ
    ステムに入力し、上記輸送機関を特定する情報を上記情
    報提供システムに入力した後に、 上記情報提供システムが、 上記運行ダイヤ情報及び上記輸送機関を特定する情報に
    基づいて輸送機関の各運行区間における運行時間を求
    め、 上記運行時間に対応する時間だけ乗客に情報を提供し続
    けるための提供データを、複数の広告データを記憶した
    媒体から広告データを選択して並べることによって生成
    して記録し、 上記輸送機関の各運行区間において、各運行区間に対応
    する提供データを再生して乗客に提供することを特徴と
    する輸送機関における情報提供方法。
  10. 【請求項１０】 上記情報提供システムが、乗客に提供
    された提供データを記憶し、上記提供データに関する情
    報を出力することを特徴とする請求項９記載の輸送機関
    における情報提供方法。
  11. 【請求項１１】 上記情報提供システムが、乗客に提供
    された提供データを記憶し、上記提供された提供データ
    に関する情報を送信することを特徴とする請求項９記載
    の輸送機関における情報提供方法。
  12. 【請求項１２】 上記情報提供システムが、上記輸送機
    関が通過した地点及び時刻に関する信号を受信し、この
    受信された信号に基づいて上記輸送機関の各運行区間に
    おいて乗客に提供される提供データの再生開始時刻を更
    新することを特徴とする請求項９記載の輸送機関におけ
    る情報提供方法。
  13. 【請求項１３】 上記情報提供システムが、乗客の総重
    量を測定し、この総重量に基づいて提供データを変更す
    ることを特徴とする請求項９から１２までのいずれかに
    記載の輸送機関における情報提供方法。
  14. 【請求項１４】 上記情報提供システムが、乗客の総重
    量を測定し、この総重量を記憶することを特徴とする請
    求項９から１２までのいずれかに記載の輸送機関におけ
    る情報提供方法。
  15. 【請求項１５】 上記提供データに再生の優先順位を付
    け、この優先順位に従って提供データを再生することを
    特徴とする請求項９から１４までのいずれかに記載の輸
    送機関における情報提供方法。
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