JP2002084637A - 可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造 - Google Patents

可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造

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JP2002084637A
JP2002084637A JP2000267243A JP2000267243A JP2002084637A JP 2002084637 A JP2002084637 A JP 2002084637A JP 2000267243 A JP2000267243 A JP 2000267243A JP 2000267243 A JP2000267243 A JP 2000267243A JP 2002084637 A JP2002084637 A JP 2002084637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの破断を防止すると共に任意方向に
ケーブルを自由に配索できるようにする。 【解決手段】 可撓性帯状導体ケーブル1をその中途部
で湾曲させてループ部4を形成し、そのループ部4から
一方向へ配索されるケーブル部1aとこれと交差して他
方向に配索されるケーブル部1bとの交差部分に、支持
部材2を台座部3に取り付けた結束手段を設け、その支
持部材2を中心として各方向に配索されるケーブル部1
a、1bの交差角度を任意に可変可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性帯状導体ケ
ーブルの湾曲部固定構造に関し、詳細には、可撓性帯状
導体ケーブルの破断防止及び配索経路の高自由度化を図
ったものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル・プリントサーキット(F
PC)は、可撓性を有することから折り曲げて配索する
ことが比較的容易である。例えば、クリップを利用して
フレキシブル・プリントサーキットの配索方向を変える
ようにした構造のものが、特開平4−209417号公
報に開示されている。
【0003】かかる構造は、図10に示すように、フレ
キシブル・プリントサーキット101を折り曲げて重ね
合わせ、その重ね合わせ部を両表面から板状体102、
103で挟み込み、その両板状体102、103を嵌め
合い係止により一体化する。その嵌め合い係止は、一方
の板状体103に突起状のクリップ104を形成し、そ
のクリップ104をフレキシブル・プリントサーキット
101を挿通して他方の板状体102に形成した孔部1
05に嵌め込むことで行う。
【0004】上記構造では、板状体102、103を利
用した簡単な構造でフレキシブル・プリントサーキット
101を折り曲げて配索方向を変えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、フレキシブル・プリントサーキット101の屈
曲点に亀裂が生じる等の信頼性低下の危険性がある。ま
た、フレキシブル・プリントサーキット101の屈曲点
に折り目が付くため、該フレキシブル・プリントサーキ
ット101の付け直し或いは再利用時において信頼性が
低下したり、また、屈曲固定後において曲げ角度を任意
に変更することができない。さらには、屈曲部全体を折
り目に沿って均一に折り曲げるために、フレキシブル・
プリントサーキット101を加圧して塑性変形させる工
程が別途必要になる。
【0006】そこで本発明は、可撓性帯状導体ケーブル
の破断を防止すると共に任意方向にケーブルを自由に配
索することのできる配索経路の高自由度化が実現可能な
可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
可撓性帯状導体ケーブルをその中途部で湾曲させてルー
プ部を形成し、そのループ部から一方向へ配索される可
撓性帯状導体ケーブルとこれと交差して他方向に配索さ
れる可撓性帯状導体ケーブルとの交差部分に結束手段を
設け、結束手段を中心として各方向に配索される可撓性
帯状導体ケーブルの交差角度を任意に可変可能としたこ
とを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、可撓性帯状
導体ケーブルを折り曲げて重ね合わせたものではなく、
ケーブルを湾曲させてループ形状としたことから、折れ
目が付かず導体の破断や破損が生じない。また、ループ
部の各方向に配索される可撓性帯状導体ケーブルの交差
部分に結束手段を設け、その結束手段を中心として各方
向に配索される可撓性帯状導体ケーブルの交差角度を任
意に可変可能としたことから、所定位置に可撓性帯状導
体ケーブルを配置した後でも自由に可撓性帯状導体ケー
ブルの配索方向が変えられる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の可
撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造であって、前記
結束手段は、可撓性帯状導体ケーブルに形成された孔部
に挿通される軸部を有した支持部材と、可撓性帯状導体
ケーブルを挟んで支持部材と反対側に配置され該支持部
材を回転自在に支持する台座部とからなることを特徴と
する。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、結束手段を、可撓性帯状導体
ケーブルに形成された孔部に挿通される軸部を有した支
持部材と、該支持部材を回転自在に支持する台座部との
2部品構成としたことから、部品点数が少なくコストの
低減が図れる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の可
撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造であって、台座
部に、被取付部に固定される係止部を設けたことを特徴
とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、台座部に、被取付部に固定さ
れる係止部を設けたことから、ループ部を簡単に被取付
部に固定させることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載の可
撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造であって、支持
部材に、一方向へ配索される可撓性帯状導体ケーブルを
挿通させて保持せしめるケーブル保持部を設けたことを
特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、支持部材に、一方向へ配索さ
れる可撓性帯状導体ケーブルを挿通させて保持せしめる
ケーブル保持部を設けたことで、この支持部材を台座部
に対して回転させることにより、交差する可撓性帯状導
体ケーブルに対してその交差角度を任意に可変可能とな
し得る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の可
撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造であって、前記
結束手段は、一方向へ配索される可撓性帯状導体ケーブ
ルを配置させる第1のケーブル配置溝を有した基台部
と、第1のケーブル配置溝が形成された面上に固定さ
れ、外周面に環状溝が形成された回転保持部材と、環状
溝に係合して回転保持部材に回動自在に取り付けられる
と共に該回転保持部材と対向する面に他方向へ配索され
る可撓性帯状導体ケーブルを配置させる第2のケーブル
配置溝が形成された回転部材とからなることを特徴とす
る。
【0016】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、各方向に配索される可撓性帯
状導体ケーブルを、基台部と回転部材に形成したそれぞ
れのケーブル配置溝に配置させて、回転部材を前記基台
部に固定した回転保持部材に対して回転自在として可撓
性帯状導体ケーブルの交差角度を任意方向に自由に配索
可能としたしたことから、ケーブル自体に孔を開ける必
要がなく、その分ケーブル幅を狭くできる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項2〜請求項
4記載の可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造であ
って、前記可撓性帯状導体ケーブルの交差部に形成され
る前記孔部を該可撓性帯状導体ケーブルの長手方向に略
平行な長孔として、前記可撓性帯状導体ケーブルの長さ
を調整可能としたことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明によれば、請求項2〜
請求項4記載の発明の作用に加えて、可撓性帯状導体ケ
ーブルの交差部に形成された孔部をケーブル長手方向に
略平行な長孔としたことから、可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部における可撓性帯状導体ケーブルの長さを任意
に可変することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】<第1実施形態>本実施形態の可撓性帯状
導体ケーブルの湾曲部固定構造は、図1に示すように、
可撓性帯状導体ケーブル1と、結束手段である支持部材
2及び台座部3とから構成される。
【0021】『可撓性帯状導体ケーブル』可撓性帯状導
体ケーブル1としては、可撓性を有した帯状の導体ケー
ブルで、例えばフレキシブル・プリントサーキット(F
PC)、フレキシブル・フラットケーブル(FFC)、
リボル線などが使用される。フレキシブル・プリントサ
ーキットは、ベースフィルムの表面に導体(銅箔など)
をエッチング法又はメッキ法などによって密着して形成
し、表面上をカバーレイフィルムで絶縁被覆した構造で
ある。フレキシブル・フラットケーブルは、圧延した導
体(銅箔など)を接着剤を用いてベースフィルムで挟み
込んだ構造である。リボル線は、複数本の電線をフラッ
トに並べて溶着した構造である。
【0022】この可撓性帯状導体ケーブル1は、図1に
示すように、その中途部で湾曲させてループ部4を形成
している。ループ部4を形成するには、例えば可撓性帯
状導体ケーブル1の一端を手前にUターンさせながら左
方向に捻ってもとの可撓性帯状導体ケーブル1と交差す
るように他方向へ配索させることで形成する。この可撓
性帯状導体ケーブル1のループ部4の交差部には、支持
部材2の軸部5を挿通させる孔部6を形成する。孔部6
は、導体に掛からない位置に開けておく必要がある。
【0023】『支持部材』支持部材2は、図1に示すよ
うに、上記孔部6に挿通する軸部5と、この軸部5の途
中に形成される抜止め部7と、軸部5の基端に形成され
るケーブル押さえ部8とからなる。軸部5は、可撓性帯
状導体ケーブル1に形成された孔部6に挿通されるに足
る外径寸法の支持軸として形成され、その先端から基端
部に向かってスリット9を有している。抜止め部7は、
軸部5の先端寄りの位置に円錐体として形成されてお
り、軸部5との段差面10を後述の台座部3の裏面12
aに係止させることで当該台座部3に対して抜止めを図
る。ケーブル押さえ部8は、孔部6よりも大径の円盤体
として形成されており、軸部5の端部から可撓性帯状導
体ケーブル1が抜け出るのを防止する。
【0024】『台座部』台座部3は、図1に示すよう
に、軸部5を挿通させる貫通孔11を有した円盤部12
と、この円盤部12の裏面12aに設けられた一対の係
止部13、13とを有してなる。円盤部12は、軸部5
の長さよりも短い高さ寸法とされており、支持部材2を
支持したときに、ケーブル押さえ部8で可撓性帯状導体
ケーブル1を押し付けないようになっている。係止部1
3、13は、被取付部に台座部3を固定するためのもの
で、円盤部12の裏面12aから下方に延びる爪部とし
て形成されている。この係止部13、13を被取付部に
形成した取付孔部に挿通させて係止させることで、台座
部3を被取付部に固定することができる。
【0025】『動作説明』このように構成された可撓性
帯状導体ケーブル1の湾曲部固定構造においては、ルー
プ部4の交差部分に設けられた支持部材2を基準として
一方向へ配索される可撓性帯状導体ケーブル1のケーブ
ル部1aと、これと交差して他方向へ配索される可撓性
帯状導体ケーブル1のケーブル部1bとの交差角度θ
(図2の状態のときの角度)を任意に可変することがで
きる。例えば、一方のケーブル部1a、1bの何れか又
は両方を動かすことで、図3(a)のように交差角度θ
1を大きくしたり、同図(b)のように交差角度θ2を
小さくすることが簡単にできる。
【0026】このように交差角度θを可変した場合であ
っても、ループ部4が湾曲した形態で折り曲げられて重
ねられた形態ではないため、交差角度θを狭くしてもル
ープ部4が折れ曲がって導体が破断したり破損したりす
ることがなく、自由に交差角度θを可変できる。
【0027】『発明の適用形態』本発明の可撓性帯状導
体ケーブルの湾曲部固定構造は、例えば自動車のチルト
機構付きステアリングなどの屈曲可動が必要で且つ配索
スペースが限られる部分に配索する場合に有効である。
【0028】図4には、自動車のステアリング機構部に
本発明の可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造を適
用した例を示す。この例では、可撓性帯状導体ケーブル
1を、ステアリング側に設けられる機器と車体側に設け
られる機器との間を接続するケーブルに適用し、ステア
リングの回転やチルト動作に連動してケーブル自体を追
従させたものである。
【0029】具体的には、台座部3(図示は省略する)
をコンビスイッチユニット14に固定し、可撓性帯状導
体ケーブル1の一方向に配索されるケーブル部1aをス
テアリングシャフト15に沿って配索すると共に、他方
向に配索されるケーブル部1bをコンビスイッチユニッ
ト14に配索する。
【0030】このように構成することで、ステアリング
ホイール16が図4中矢印で示すようにチルトした場合
であっても可撓性帯状導体ケーブル1がテアリングホイ
ール16に追従する。また、本実施形態の構造では、交
差するケーブル部1bの交差角度θが自由に可変できる
ため、配索スペースが狭い部分に配索する場合に有効で
ある。また、台座部3をコンビスイッチユニット14に
固定した後でも、交差角度θを自由に可変することがで
きる。
【0031】<第2実施形態>第2実施形態では、一方
向へ配索される可撓性帯状導体ケーブル1を挿通させて
保持せしめるケーブル保持部17を支持部材2に設けた
構造である。具体的には、図5に示すように、ケーブル
保持部17は、可撓性帯状導体ケーブル1を挿通させる
ケーブル挿通孔18を有した矩形体として形成され、軸
部5の基端部に設けられている。ケーブル挿通孔18
は、可撓性帯状導体ケーブル1の幅方向を高さ方向に向
けて配置するように形成されている。
【0032】このケーブル挿通孔18を挿通したケーブ
ル部1aは、他方向に配索されるケーブル部1bに対し
て交差するように配置されると共に、フラット面に配索
される他方のケーブル部1bに対して、フラット面に対
して直交する向きに一方のケーブル部1aが配置され
る。
【0033】このような構成の湾曲部固定構造では、ケ
ーブル挿通孔18に挿通されたケーブル部1aを図5中
矢印で示す方向に動かすことで軸部5が回転して、互い
に交差するケーブル部1a、1bの交差角度θを任意の
角度に自由に可変することができる。
【0034】<第3実施形態>第3実施形態では、各方
向に配索されるケーブル部1a、1bをほぼ同一方向に
配索した例である。具体的には、図6に示すように、可
撓性帯状導体ケーブル1の他方向へ配索されるケーブル
部1bを約180度反転させて引き返すように配索して
一方のケーブル部1a上に重ね合わす。
【0035】この第3実施形態では、可撓性帯状導体ケ
ーブル1の両端が互いに同方向に近い方向で配索される
ような場合に適している。かかる構成においても、やは
り支持部材2を中心として何れか一方または両方のケー
ブル部1a、1bを動かすことで交差するケーブル部1
a、1bの交差角度θを任意の角度に自由に可変するこ
とができる。
【0036】<第4実施形態>第4実施形態では、可撓
性帯状導体ケーブル1に支持部材2を挿通させる孔を形
成せずに、交差するケーブル部1a、1bの交差角度θ
を可変するように構成したものである。具体的には、結
束手段を図7に示す構成とした。
【0037】結束手段は、図7に示すように、一方向へ
配索される可撓性帯状導体ケーブル1を配置させる第1
のケーブル配置溝19を有した基台部20と、第1のケ
ーブル配置溝19が形成された面20a上に固定され、
外周面22aに環状溝21が形成された回転保持部材2
2と、環状溝21に係合して回転保持部材22に回動自
在に取り付けられると共に回転保持部材22と対向する
面23aに他方向へ配索される可撓性帯状導体ケーブル
1を配置させる第2のケーブル配置溝23が形成された
回転部材24とからなる。
【0038】『基台部』基台部20は、図7に示すよう
に、例えば円盤体として形成されている。この基台部2
0の上面20aには、一方向へ配索される可撓性帯状導
体ケーブル1のケーブル部1aを図8に示すように配置
するための第1のケーブル配置溝19が形成されてい
る。この第1のケーブル配置溝19にケーブル部1aが
配置されることで、そのケーブル幅方向の位置が規制さ
れ、ケーブル部1aのがたつきが押さえられる。また、
この基台部20の上面20aには、後述する回転保持部
材22に形成される一対の係止爪部25、25を挿通さ
せる係止爪部挿入孔26、26が形成されている。
【0039】『回転保持部材』回転保持部材22は、図
7に示すように、基台部20とほぼ同一外径寸法の円盤
体として形成されている。そして、この回転保持部材2
2には、後述する回転部材24に形成される一対の回転
ガイド片27、27のガイド爪28を摺動自在に係合さ
せる環状溝21が形成されている。また、回転保持部材
22には、係止爪部挿入孔26、26に挿入されて該回
転保持部材22を前記基台部20に固定するための係止
爪部25、25が形成されている。
【0040】『回転部材』回転部材24は、図7に示す
ように、回転保持部材22とほぼ同一外径寸法の円盤体
として形成されている。そして、この回転保持部材22
と対向する下面23aには、他方向へ配索される可撓性
帯状導体ケーブル1のケーブル部1bを配置させる第2
のケーブル配置溝23が形成されている。この第2のケ
ーブル配置溝23にケーブル部1bが配置されること
で、そのケーブル幅方向の位置が規制され、ケーブル部
1bのがたつきが押さえられる。
【0041】『動作説明』このように構成された構造に
おいては、他方向に配索されるケーブル部1bを動かす
と、図8中矢印で示すように、このケーブル部1bをガ
イドしている回転部材24が前記回転保持部材22に対
して回転する。この回転部材24の回転によって、交差
するケーブル部1a、1bの交差角度θを任意の角度に
自由に可変可能することが可能となる。
【0042】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、本発明構成の要旨に付随する各種の変更が可能
である。
【0043】例えば、上述した実施形態1〜3では、何
れもケーブル部1a、1bの交差部にある孔部6を円形
孔としたが、当該孔部6を長孔形状としてもよい。具体
的には、図9に示すように、一方のケーブル部1aに
は、可撓性帯状導体ケーブル1の長手方向に略平行とな
るようなスリット状の長孔6aを形成する。他方のケー
ブル部1bには、円形状の孔部6bを形成する。このよ
うにすることで、可撓性帯状導体ケーブル1の長さを、
単純な構造で任意に可変することが可能となる。
【0044】この他、第1実施形態において、台座部3
を被取付部と別体として設けたが、当該台座部3を自動
車などの被取付部自体に一体化してもよい。このように
すれば、部品点数をさらに削減することができる。同様
に、第4実施形態の台部20を被取付部自体に一体化し
てもよい。
【0045】また、第2実施形態〜第4実施形態の何れ
の構造においても、図4に示すように、自動車のチルト
機構付きステアリングなどの屈曲可動が必要で且つ配索
スペースが限られる部分にこれらの実施形態を適用する
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、可撓性帯状導体ケーブルを折り
曲げて重ね合わせたものではなく、ケーブルを湾曲させ
てループ形状としたことから、折れ目が付かず導体の破
断や破損が生じない。また、ループ部の各方向に配索さ
れる可撓性帯状導体ケーブルの交差部分に結束手段を設
け、その結束手段を中心として各方向に配索される可撓
性帯状導体ケーブルの交差角度を任意に可変可能とした
ことから、所定位置に可撓性帯状導体ケーブルを配置し
た後でも自由に可撓性帯状導体ケーブルの配索方向を変
えることができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、結束手段を、可撓性帯状導体
ケーブルに形成された孔部に挿通される軸部を有した支
持部材と、該支持部材を回転自在に支持する台座部との
2部品構成としたことから、部品点数が少なくコストの
低減が図れる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、台座部に、被取付部に固定さ
れる係止部を設けたことから、ループ部を簡単に被取付
部に固定させることができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、支持部材に、一方向へ配索さ
れる可撓性帯状導体ケーブルを挿通させて保持せしめる
ケーブル保持部を設けたことで、この支持部材を台座部
に対して回転させることにより、交差する可撓性帯状導
体ケーブルに対してその交差角度を任意に可変可能とな
し得る。
【0050】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、各方向に配索される可撓性帯
状導体ケーブルを、基台部と回転部材に形成したそれぞ
れのケーブル配置溝に配置させて、回転部材を前記基台
部に固定した回転保持部材に対して回転自在として可撓
性帯状導体ケーブルの交差角度を任意方向に自由に配索
可能としたしたことから、ケーブル自体に孔を開ける必
要がなく、その分ケーブル幅を狭くできる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、請求項2〜
請求項4記載の発明の作用に加えて、可撓性帯状導体ケ
ーブルの交差部に形成された孔部をケーブル長手方向に
略平行な長孔としたことから、可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部における可撓性帯状導体ケーブルの長さを任意
に可変することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、各構成部品を分解した
状態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、各構成部品を組み立て
た状態を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、(a)は交差角度を広
げた状態の斜視図、(b)は交差角度を狭くした状態の
斜視図である。
【図4】第1実施形態の可撓性帯状導体ケーブルの湾曲
部固定構造を、自動車のチルト機構付きステアリングに
適用した例を示す側面図である。
【図5】第2実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、(a)は支持部材にケ
ーブル保持部を設けた例を示す斜視図、(b)はケーブ
ル保持部にケーブルを通した例を示す斜視図である。
【図6】第3実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、(a)は各ケーブル部
をほぼ同一方向に配列させた状態の斜視図、(b)はケ
ーブル部に交差角度を持たせた状態を示す斜視図であ
る。
【図7】第4実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、ケーブル自体に孔を開
けずに交差角度を可変自在とする結束構造の分解斜視図
でる。
【図8】第4実施形態における可撓性帯状導体ケーブル
の湾曲部固定構造を示すもので、回転部材を回転させて
ケーブル部の交差角度を可変自在とする例を示す斜視図
である。
【図9】可撓性帯状導体ケーブルの交差部にある孔部を
長孔とした例を示す斜視図である。
【図10】板状板を挟み込むことによってフレキシブル
・プリントサーキットの折曲げ部をクランプした状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 可撓性帯状導体ケーブル 2 支持部材 3 台座部 4 ループ部 5 軸部 6 孔部 17 ケーブル保持部 19 第1のケーブル配置溝 20 基台部 22 回転保持部材 23 第2のケーブル配置溝 24 回転部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性帯状導体ケーブルをその中途部で
    湾曲させてループ部を形成し、そのループ部から一方向
    へ配索される可撓性帯状導体ケーブルとこれと交差して
    他方向に配索される可撓性帯状導体ケーブルとの交差部
    分に結束手段を設け、結束手段を中心として各方向に配
    索される可撓性帯状導体ケーブルの交差角度を任意に可
    変可能としたことを特徴とする可撓性帯状導体ケーブル
    の湾曲部固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可撓性帯状導体ケーブル
    の湾曲部固定構造であって、 前記結束手段は、可撓性帯状導体ケーブルに形成された
    孔部に挿通される軸部を有した支持部材と、可撓性帯状
    導体ケーブルを挟んで支持部材と反対側に配置され該支
    持部材を回転自在に支持する台座部とからなることを特
    徴とする可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の可撓性帯状導体ケーブル
    の湾曲部固定構造であって、 前記台座部に、被取付部に固定される係止部を設けたこ
    とを特徴とする可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の可撓性帯状導体ケーブル
    の湾曲部固定構造であって、 前記支持部材に、一方向へ配索される可撓性帯状導体ケ
    ーブルを挿通させて保持せしめるケーブル保持部を設け
    たことを特徴とする可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固
    定構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の可撓性帯状導体ケーブル
    の湾曲部固定構造であって、 前記結束手段は、一方向へ配索される可撓性帯状導体ケ
    ーブルを配置させる第1のケーブル配置溝を有した基台
    部と、第1のケーブル配置溝が形成された面上に固定さ
    れ、外周面に環状溝が形成された回転保持部材と、環状
    溝に係合して回転保持部材に回動自在に取り付けられる
    と共に該回転保持部材と対向する面に他方向へ配索され
    る可撓性帯状導体ケーブルを配置させる第2のケーブル
    配置溝が形成された回転部材とからなることを特徴とす
    る可撓性帯状導体ケーブルの湾曲部固定構造。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項4記載の可撓性帯状導
    体ケーブルの湾曲部固定構造であって、 前記可撓性帯状導体ケーブルの交差部に形成される前記
    孔部を該可撓性帯状導体ケーブルの長手方向に平行な長
    孔として、前記可撓性帯状導体ケーブルの長さを調整可
    能としたことを特徴とする可撓性帯状導体ケーブルの湾
    曲部固定構造。
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