JP2002082477A - 多色画像形成方法および多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成方法および多色画像形成装置

Info

Publication number
JP2002082477A
JP2002082477A JP2000269008A JP2000269008A JP2002082477A JP 2002082477 A JP2002082477 A JP 2002082477A JP 2000269008 A JP2000269008 A JP 2000269008A JP 2000269008 A JP2000269008 A JP 2000269008A JP 2002082477 A JP2002082477 A JP 2002082477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner
silicone oil
color
color toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000269008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4007530B2 (ja
Inventor
Koki Furuya
弘毅 古谷
Tadahiro Tsubaki
忠洋 椿
Yoichi Tamagawa
洋一 玉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2000269008A priority Critical patent/JP4007530B2/ja
Publication of JP2002082477A publication Critical patent/JP2002082477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4007530B2 publication Critical patent/JP4007530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重ね転写の際の転写性が良好で、カブリおよ
びボイドの発生を防止した、高品質の画像を形成するこ
とを可能とする多色画像形成方法および多色画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 それぞれ表面に静電潜像が形成され、並
設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対
応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現
像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像さ
れるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成す
る多色画像形成方法。各色トナーは、シリコーンオイル
を含有しており、前記並設された複数の像担持体のう
ち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する
色トナーのシリコーンオイル含有量は、上流側に配置さ
れた像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリコー
ンオイル含有量よりも多いことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンター、ファ
クシミリ、複写機など、電子写真方式によって用紙や樹
脂フィルムに画像を記録する多色画像形成方法及び多色
画像形成装置に係り、特に、重ね転写における転写性を
改善した多色画像形成方法および多色画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成は、一般
に、静電潜像をトナーにより現像して可視化し、現像に
より得られたトナー像を用紙に転写することにより行わ
れる。このような画像形成に用いるトナーは、通常、結
着樹脂と着色剤とを含む組成物を粉砕し、分級すること
により製造されている。
【0003】トナーに用いる結着樹脂として、特に多色
画像形成用には、透明性に優れたポリエステル樹脂が使
用されるが、ポリエステル樹脂は親水基を有するため、
耐湿性が低く、トナーの帯電性を低下させてしまう。そ
のため、ポリエステル樹脂を結着樹脂として含むトナー
を用いて画像形成を行うと、特に高温・高湿下では、カ
ブリが発生し、高品質の画像が得られないという問題が
あった。
【0004】一方、トナーに流動性および均一な帯電性
を付与するため、トナーにシリカ微粉末を添加すること
が行われているが、シリカ微粉末は親水性を有するた
め、空気中の湿気を吸収し、その結果、トナーが凝集し
たり、帯電性を低下させてしまう。
【0005】このような問題を解決するため、トナーに
疎水化処理されたシリカ微粉末を添加することが提案さ
れている。例えば、特公平7−120068号公報に
は、トナーの外添剤として、ヘキサメチルジシラザン
(HMDS)により処理されたシリカに、更にジメチル
シリコーンオイルの噴霧処理を施したものを添加するこ
とが記載されている。
【0006】また、特公平7−113783号公報に
は、トナーの外添剤として、ケイ酸微粉体をシランカツ
プリング剤で処理した後、さらに各種シリコーンオイル
で処理したものを使用する方法が記載されている。
【0007】しかし、このように疎水化処理されたシリ
カ微粉末を用いたとしても、その効果は不十分であり、
特に高湿條件下では、トナーの帯電性の低下を防止する
ことは出来なかった。
【0008】近年、小型で安価な複写機やプリンターが
販売されるようになり、一般家庭でも使用されるように
なっているが、このような状況の下では、常温常湿下、
高温高湿下、低温低湿等の、様々な環境下においても高
品質の画像を得ることが望まれている。
【0009】
【従来技術の問題点】このように、従来より、種々の処
理剤を用いて種々の処理方法で疎水化されたシリカを外
添したトナーが提案されている。しかし、このようなト
ナーによっても、高温高湿下における画質の低下を解決
するには不十分であった。即ち、疎水化されたシリカを
外添したトナーを用いても、そのようなトナーは転写性
が悪く、例えば6000枚印字するとベタ部にボイド
(トナーの未転写による白地)が生じたり、高温高湿下
においてカブリが発生してしまう。
【0010】特に、複数の現像装置が並設されたタンデ
ム型のカラー画像形成装置では、各色のトナー像が用紙
に順次重ねて転写されるが、下流側の現像装置に用いら
れるトナーの転写効率が特に低いという問題があった。
【0011】本発明は、このような事情の下になされ、
重ね転写の際の転写性が良好で、カブリおよびボイドの
発生を防止した、高品質の画像を形成することを可能と
する多色画像形成方法および多色画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、それぞれ表面に静電潜像が形成され、並
設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対
応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現
像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像さ
れるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成す
る多色画像形成方法であって、前記各色トナーは、シリ
コーンオイルを含有しており、前記並設された複数の像
担持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像
を現像する色トナーのシリコーンオイル含有量は、上流
側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナー
のシリコーンオイル含有量よりも多いことを特徴とする
多色画像形成方法を提供する。
【0013】また、本発明は、それぞれ表面に静電潜像
が形成され、並設された複数の像担持体と、前記複数の
像担持体上にそれぞれ所定の色トナー像を形成する複数
の現像手段と、前記複数の像担持体のそれぞれに転写材
を搬送するように循環移動する搬送手段と、前記搬送手
段により像担持体に搬送された転写材に像担持体上の色
トナー像を順次重ね転写する複数の転写手段と、前記転
写材上に転写されたトナー像を熱定着する定着手段とを
備えたタンデム型の多色画像形成装置であって、前記複
数の現像手段に用いる各色トナーは、シリコーンオイル
を含有しており、前記並設された複数の像担持体のう
ち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する
現像手段に用いる色トナーのシリコーンオイル含有量
は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する
現像手段に用いる色トナーのシリコーンオイル含有量よ
りも多いことを特徴とする多色画像形成装置を提供す
る。
【0014】以上のように構成される本発明の多色画像
形成方法および多色画像形成装置において、各色トナー
が含有するシリコーンオイルは、ジメチルシリコーンオ
イル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチルスチ
レン変性シリコーンオイル、クロルフェニル変性シリコ
ーンオイル及びフッ素変性シリコーンオイルからなる群
から選択されることが望ましい。
【0015】また、並設された複数の像担持体にそれぞ
れ対応する複数の転写手段は、それぞれ対応する像担持
体に転写材を圧接するように配置された接触型転写手段
であることが望ましい。
【0016】本発明の多色画像形成方法および多色画像
形成装置に用いるトナーにおいて、結着樹脂としては、
ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
【0017】本発明において、トナーに含まれるシリコ
ーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル、アル
キル変性シリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シ
リコーンオイル、クロルフェニル変性シリコーンオイ
ル、及びフッ素変性シリコーンオイルからなる群から選
択されたものを用いることが出来る。シリコーンオイル
は、1〜30cm2/sの動粘度を有することが望まし
い。
【0018】トナー中のシリコーンオイルの含有量は、
上流側の現像に用いられるトナーの最も低い含有量がト
ナー100重量部に対して0.02ないし0.14重量
部、下流側の現像に用いられるトナーの最も高い含有量
が0.2ないし0.5重量部であるのが好ましい。なお、
トナー中のシリコーンオイルの含有量は、上流側から下
流側まで常に段階的に増加しなければならないものでは
なく、減少することがなければ、隣接する現像、転写に
用いるトナー同士のシリコーンオイル含有量が同一の場
合があってもよい。
【0019】例えば4つの像担持体が並設された構成で
は、最下流の現像、転写で用いるトナーのシリコーンオ
イル含有量が最も高く、最上流の現像、転写で用いるト
ナーのシリコーンオイル含有量が最も低いが、中間の2
つの現像、転写で用いるトナーのシリコーンオイル含有
量は両者の間の値でかつ、同一であってもよい。
【0020】本発明に係るトナーには、必要に応じて公
知の帯電制御剤を添加してもよい。帯電制御剤として
は、例えば、正帯電性トナーを得るためには、四級アン
モニウム塩やそれらの造塩化合物などが、負帯電トナー
を得るためにはサリチル酸あるいはアルキルサリチル酸
の金属錯体や金属錯塩、硼素含有カリウム塩化合物など
が好ましい。これら帯電制御剤の添加量は、トナー10
0重量部に対し、0.01〜20重量部の範囲が好まし
い。
【0021】更に、本発明に係るトナーには、熱特性改
良のための離型剤として、各種ワックスを添加してもよ
い。また、本発明のトナーには、流動性向上剤としての
シリカ、チタニア、アルミナなどの無機酸化物微粒子を
トナー100重量部に対し、0.01〜5重量部の範囲
で添加してもよい。
【0022】本発明に係るトナーは、種々の製造方法に
より製造可能である。一般的には次のような製造方法に
より製造可能である。まず、樹脂、着色剤、必要に応じ
て帯電制御剤、ワックス、流動性向上剤等をヘンシェル
ミキサーなどにより均一に混合する。次いで、この混合
物を、ニーダー、エクストルーダー、ロールミルなどを
用い、溶融混練する。
【0023】次に、混練物をハンマーミル、カッターミ
ルなどを用いて粗粉砕した後、ジェトミル、1式ミルな
どで微粉砕する。その後、微粉砕物をDS(分散式分級
機)、ジクザグ分級機などにより分級する。分級により
得るトナーの平均粒径としては、3〜18μmが好適で
ある。
【0024】その後、分級されたトナー粒子に対し、シ
リコーンオイルを添加することにより、トナーが製造さ
れる。場合によっては、更に、ヘンシェルキミサーを用
いて、トナーにシリカを添加してもよい。シリカは、シ
リコーンオイル等を用いて、表面が疎水化処理されたも
のであってもよい。
【0025】以上のように、本発明によると、並設され
た複数の像担持体のうち、下流側に配置された像担持体
の静電潜像を現像する色トナーのシリコーンオイル含有
量を、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像す
る色トナーのシリコーンオイル含有量よりも多くしてい
るため、複数の色トナーを重ねて転写する際の転写性を
改善した、ボイド発生が少なく、原稿に忠実で鮮明な、
色再現性の良い多色画像を得ることが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示
し、本発明をより具体的に説明する。図1に、本発明の
一実施形態に係るカラー画像形成装置の内部構成を模式
的に示す。先ず、同図を用いてカラー画像形成装置の全
体構成について説明する。
【0027】図1に示すように、このカラー画像形成装
置(本体装置)30は、その後面(図の左方)に開閉ト
レー31を備え、下部には本体装置前方(図の右方)か
ら着脱自在な用紙カセット32を備えている。用紙カセ
ット32には、多枚数の用紙が載置・収容されている。
【0028】本体装置30は、その上面に上蓋33を備
えている。上蓋33の前部側方には図では示されていな
いが、電源スイッチ、液晶表示装置、複数の入力キー等
が配設されている。上蓋33は、その後部が本体装置3
0の後部上面とともに排紙トレー34を形成している。
【0029】本体装置30の内部には、略中央に、偏平
なループ状の用紙搬送ベルト(以下、単にベルトとい
う)35が前後に延在して配置され、そのループの水平
方向の両端部を駆動ローラ36と従動ローラ37に保持
されている。このベルト35は、駆動ローラ36により
駆動され、図の矢印Rで示す反時計回り方向に循環移動
する。このベルト35の上循環部に沿って、4個の感光
体ドラム38(38a、38b、38c、38d)が、
用紙搬送方向(図の右から左方向)に多段式に並設され
ている。
【0030】これらの感光体ドラム38(38a、38
b、38c、38d)を各々取り囲むようにして(以
下、代表的に感光体ドラム38dの周囲装置についての
み符号を付して示す)、クリーナ41、初期化帯電ロー
ラ42、書込ヘッド43、及び現像器44(44d)が
配置されている。また、接触型のシート転写器39が、
ベルト35を介して感光体ドラム38に圧接して転写部
を形成している。なお、感光体ドラム38a、38b、
38cに対しては、それぞれ現像器44a、44b、4
4cが配置されている。
【0031】現像器(現像ホッパー)44(44d)
は、その下部開口部に回転可能に支持された現像ローラ
45を備えている。この現像ローラ45は、感光体ドラ
ム38周面に当接して、現像部を形成している。書込ヘ
ッド43は、上蓋33の裏面に支持部材46を介して配
設されており、上蓋33の開閉に伴って円弧を描いて昇
降し、上蓋33の閉成により降下して、初期化帯電ロー
ラ42と現像ローラ45との間に位置決めされて、記録
部を形成している。
【0032】ベルト35の上循環部の上流側端部には、
吸着ローラ47が、ベルト35を介して従動ローラ37
に圧接され、ここに用紙搬入部を形成している。吸着ロ
ーラ47は、用紙搬入部に搬入されてくる用紙に吸着バ
イアスを印加しながらベルト35を押圧し、ベルト35
に用紙を静電的に吸着させる。
【0033】上記用紙搬送方向最上流の感光体ドラム3
8aに対する現像器44aから感光体ドラム38dに対
応する現像器44dまでの各現像器には、減法混色の三
原色であるM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロ
ー)、Bk(ブラック)の各色トナーがそれぞれ収容さ
れている。これら各色トナーは、いずれもシリコーンオ
イルを含有しており、また、上流側の現像器に収容され
るトナーのシリコーンオイル含有量よりも、下流側の現
像器に収容されるトナーのシリコーンオイル含有量が高
くなるように調整されている。
【0034】ベルト35より更に搬送方向上流側(図の
右方)には、待機ロール対48、その下方に給紙案内路
49が配置され、給紙案内路49の下端部には、給送ロ
ール対51が配設されている。給送ロール対51の上流
(下方)に、前述した用紙カセット32の給紙端が位置
している。用紙カセット32の給紙端上方に、給紙コロ
52が配設されている。給紙コロ52は、一回転毎に、
用紙カセット32に収容されている最上部の用紙一枚を
取り出して、給送ロール対51へ給紙する。
【0035】一方、ベルト35よりも用紙搬送方向下流
(図の左方)には、定着器53、排紙ロール対54、切
り換えレバー55が設けられる。定着器53は、断熱性
の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、定着ローラ、発
熱ローラ、用紙分離爪、周面清掃器、オイル塗布部材、
サーミスタ等から構成され、用紙上に転写されたトナー
像を紙面に熱定着させる。
【0036】切り換えレバー55は、同図に示すように
下の位置にあるときは、上方の排出路56及び排紙ロー
ル対57を介して排紙トレー34へ用紙を案内する。一
方、上に回動しているときは、本体装置後面に開成され
る開閉トレー31へ用紙を案内する。
【0037】ベルト35と用紙カセット32の間には、
回路基板を装着可能な電装部58が配設され、その回路
基板には複数の電子部品からなる制御装置が搭載されて
いる。
【0038】制御装置は、コントローラ部とエンジン部
からなり、コントローラ部はCPU(中央演算処理装
置)、ROM(読出し専用メモリ)、EEPROM(再
書込み可能な読出し用メモリ)、フレームメモリ、イメ
ージデータ転送回路等を備えていて、ホストコンピュー
タ等から入力される印刷データを解析し、印字用データ
を作成してエンジン部に転送する。
【0039】エンジン部は、CPUやROM等を備え、
その入力側にはコントローラ部からのデータや指令信
号、温度センサの出力、用紙検知センサの出力等が入力
され、出力側には不図示のモータを駆動するモータドラ
イバ、そのモータの駆動を各部に伝達する駆動系を切り
替えるクラッチドライバ、書込ヘッド43を上記印字用
データに基づいて駆動する印字ドライバ、初期化帯電ロ
ーラ42、現像ローラ45、転写器、吸着ローラ47、
後述するトナー供給ローラ、ドクターブレード、現像部
掬いシート等に所定のバイアス電圧を供給するバイアス
電源ドライバ等が接続されている。エンジン部は、コン
トローラ部からのデータや指令信号、温度センサの出
力、用紙検知センサの出力等に基づいて各部を駆動制御
する。
【0040】次に、以上説明したカラー画像形成装置3
0の基本的な動作について説明する。先ず、電源が投入
され、使用する用紙の紙質、枚数、印字モード、その他
の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信
号として入力されると、図示しない駆動機構により給紙
コロ52が一回転して、用紙カセット32に載置収容さ
れている用紙を給送ロール対51を介して待機ロール対
48へ給送する。待機ロール対48は、回転を一時停止
して、一対のローラで形成される挟持部に用紙先端を当
接させた状態で、搬送タイミングを待機する。
【0041】続いて、駆動ローラ36が反時計回り方向
に回転し、従動ローラ37が従動して、同じく反時計回
り方向に回転する。これにより、ベルト35は、上循環
部が4個の感光体ドラム38a、38b、38c、38
dに当接して、全体が反時計回り方向へ循環移動する。
【0042】これと共に、各現像器44a、44b、4
4c、44d及び感光体ドラム38a、38b、38
c、38dが印字タイミングに合わせて順次駆動され
る。感光体ドラム38は時計回り方向に回転し、初期化
帯電ローラ42は、感光体ドラム38周面に一様な高マ
イナス電荷を付与し、書込ヘッド42は、その感光体ド
ラム38周面に画像信号に応じて露光を行って、低電位
部を形成する。これにより、上記初期化による高マイナ
ス電位部と、露光による低マイナス電位部からなる静電
潜像が形成される。現像器44の現像ローラ45は、そ
の静電潜像の低電位部にトナーを転移させて、感光体ド
ラム38周面上にトナー像を形成(反転現像)する。
【0043】最上流の感光体ドラム38aの周面上のト
ナー像の先端が、ベルト35との対向点に回転搬送され
てくるタイミングで、その対向点に用紙の印字開始位置
が一致するように、待機ロール対48が回転を開始し
て、用紙を用紙搬入部へ給送する。
【0044】従動ローラ37と吸着ローラ47は、給送
された用紙をベルト35と共に挟持して搬送する。用紙
は、ベルト35に吸着され、感光体ドラム38aと転写
器により形成されている最初の転写部へ搬送される。
【0045】転写器は、転写バイアス電源から出力され
る転写電流をベルト35を介して用紙に印加する。この
転写器から印加される転写電流により、感光体ドラム3
8a上のM(マゼンタ)のトナー像が用紙に転写され
る。続いて、感光体ドラム38bと転写器により形成さ
れている上流から2番目の転写部においてC(シアン)
のトナー像が転写され、更に感光体ドラム38cと転写
器により形成されている上流から3番目の転写部Y(イ
エロー)のトナー像が転写される。そして、感光体ドラ
ム38dと転写器により形成されている最下流の転写部
でBk(ブラック)のトナー像が順次転写される。
【0046】この場合、上流側の現像器に収容されるト
ナーのシリコーンオイル含有量よりも、下流側の現像器
に収容されるトナーのシリコーンオイル含有量が高くな
るように調整されているので、重ね転写時の転写性が良
好となる。
【0047】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙は、ベルト35から分離して定着器53に搬入
される。定着器53は、トナー像を用紙に熱定着させ
る。この画像定着後、用紙は、排紙ロール対54によっ
て後面の開閉トレー31上にトナー像を上にして、又は
上部の排紙トレー34上にトナー像を下にして排出され
る。
【0048】図2は、上記現像器44の主要部を模式的
に示す側断面図である。同図に示す現像器44は、カラ
ー画像形成装置30に着脱自在であり、ドラムユニット
とともに一つの画像形成ユニットを構成する現像ユニッ
トとされている。現像器44は、トナーホッパーを兼ね
る匡体61を備え、その匡体61の下部開口に導電性ゴ
ムローラからなる現像ローラ45を回転可能に保持し、
匡体61の内部には、トナー62を収容し、このトナー
62に埋没するように配設されたトナー攪拌部材63を
備えている。
【0049】また、現像器44の最下部には、スポンジ
体から成る供給ローラ64が現像ローラ45に圧接して
配置されている。現像ローラ45には、その斜め右上周
面に圧接して金属製の板バネ状のドクターブレード65
が配設され、下部周面に当接して現像部掬いシート(導
電性規制シート)66が配設されている。この現像部掬
いシート66には、バイアス電源71を含む後述する導
電性規制シートバイアス手段が設けられている。ドクタ
ーブレード65の両側部には、匡体61開口部の内部と
外部を隔絶してトナー62の漏出を防止するための封止
部材67が配設されている。
【0050】ところで、感光体ドラム38への現像を終
った後の現像ローラ45周面上に残留する非現像部分の
トナー62を、現像メモリの解消のために匡体61内で
掻き落とすために必要とされる供給ローラ64の摺擦力
は、トナー62の現像ローラ45への付着力によって異
なる。すなわち、付着力の強いトナーに対しては強い摺
擦力を必要とするが、付着力の弱いトナーに対しては弱
い摺擦力で間に合う。このトナー62の現像ローラ45
への付着力は、略トナー62の帯電能力によって決定さ
れるといってよい。すなわち、摩擦帯電量の小さいもの
ほど付着力が弱く、したがって現像ローラ45から掻き
落とし易い。
【0051】しかしながら、トナー62の摩擦帯電量
は、現像時に生じ、不具合となる非画像部分への付着現
像(以下、感光体かぶりという)と密接な関係を有して
おり、帯電量の少ないトナーほど感光体かぶりを発生さ
せ易い。したがって、このような感光体かぶりを生じさ
せないためには、トナー62の摩擦帯電量を高くする必
要がある。そして、トナー62の摩擦帯電量を高くする
と現像ローラ45への付着力が増すから、供給ローラ6
4に強い摺擦力を与える必要が生じてくる。
【0052】このような強い摺擦力で長時間の回転を繰
り返すと、トナーの帯電能力の低下や流動性の低下など
トナー特性の劣化を引き起こすので好ましくない。例え
ば、帯電量が低下すると、上述した感光体かぶりが発生
し、流動性が低下すると網点印刷の現像欠落が発生す
る。
【0053】このような問題を抱えている現像器44に
おいて、本発明の一実施形態においては、先ず、現像ロ
ーラ45を、芯金とこの芯金を取り巻く円筒状の半導電
性(10Ωcm)のウレタンゴムとで形成し、芯金に
は「−250V」の現像バイアスをバイアス電源68か
ら印加する。また、現像ローラ45の表面には、上述し
たように、所定量のシリコーンオイルが塗布されてい
る。
【0054】また、供給ローラ64を、芯金とこの芯金
を取り巻く円筒状の半導電性(10Ωcm)のウレタ
ンスポンジとで構成し、芯金には「−500V」の供給
バイアスをバイアス電源69から印加する。
【0055】更に、ドクターブレード65を弾性金属板
で形成し、このドクターブレード65にも上記バイアス
電源69から「−500V」のドクターバイアスを印加
する。そして、供給ローラ64の上流側に位置する現像
部掬いシート66を導電性部材(10Ωcm)で構成
して、これに0V(0ボルト)から現像ローラ45の現
像バイアス電圧までの範囲のシートバイアス電圧をバイ
アス電源71により印加するようにしている。
【0056】このように、現像部掬いシート66を導電
性部材で構成して、これに0Vから現像ローラ45の現
像バイアス電圧までの範囲のシートバイアス電圧を印加
するのは、現像ローラ45上に付着するトナー62の電
荷を減少させるためである。これにより、供給ローラ6
4による弱い摺擦力によっても、容易に現像ローラ45
上に付着して戻ってきた非現像部分のトナーを掻き取る
ことができるようにしている。
【0057】なお、図2に示す現像器44においては、
便宜上、上記現像ローラ45への現像バイアス電圧の印
加をバイアス電源68により行い、上記現像部掬いシー
ト66へのシートバイアス電圧の印加をバイアス電源7
1により個別に行う例で説明しているが、電源はこのよ
うに個別に設ける必要はない。すなわち、本発明におけ
る実際の現像ユニット構成では、例えばユニット内に抵
抗素子を含む分圧回路を備え、装置本体の共通バイアス
電源により現像ローラ45と現像部掬いシート66の各
々に分圧されたバイアス電圧を印加するようにしてい
る。
【0058】以上説明した装置構成のカラー画像形成装
置および画像形成プロセスにより、重ね転写の際の転写
性を改善した、ボイド発生が少なく、原稿に忠実で鮮明
な、色再現性の良い多色画像を得ることが可能である。
【0059】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明につい
てより具体的に説明する。まず、各実施例で使用するト
ナーの結着樹脂の製造例について示す。
【0060】 製造例1(レジンA) ポリオキシプロポキシプロピレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 1050g ポリオキシプロポキシエチレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 325g テレフタル酸 330g フマール酸 240g ハイドロキノン 0.5g 以上の各化合物を容量2リットルのガラス製4つロフラ
スコ内に収容し、このフラスコに温度計、ステンレス製
攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取り付け
た。次いで、電熱マントルヒータ中で窒素を流しつつ、
前半180℃、後半200℃で減圧下で攪拌しつつ、酸
価を追跡しながら反応を行ない、ポリエステルを製造し
た。得られたポリエステルの酸価は、27.0(mgK
OH/g)であった。
【0061】 製造例2(レジンB) ポリオキシプロポキシプロピレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 840g ポリオキシプロポキシエチレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 195g テレフタル酸 249g フマール酸 132g 1,2,5−ペンゼントリカルボン酸 29g ジブチル錫オキシド 2g ハイドロキノン 0.5g 以上の各化合物を製造例1と同様の装置を用い、同様の
処方にて、酸価を追跡しながら、反応を行った。得られ
たポリエステルの酸価は、19.0(mgKOH/g)
であった。
【0062】 製造例3(レジンC) ポリオキシプロポキシプロピレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 578g ポリオキシプロポキシエチレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 176g トリメチロールプロパン 72g イソフタル酸 472g 以上の各化合物を製造例1と同様の装置を用い、同様の
処方にて、酸価を追跡しながら、反応を行った。得られ
たポリエステルの酸価は、16.0(mgKOH/g)
であった。
【0063】 製造例4(レジンD) ポリオキシプロポキシプロピレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 770g ポリオキシプロポキシエチレン(2,2)−2.2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 720g テレフタル酸 690g 1,2,4ベンゼントリカルボン酸トリn−エチルヘキシル 120g 以上の化合物を製造例1と同様の装置を用い、同様の処
方にて、酸価を追跡しながら、反応を進めた。得られた
ポリエステルの酸価は2.1(mgKOH/g)であっ
た。
【0064】実施例1 図1に示すカラー画像形成装置において、4個の像担持
体にそれぞれ対応する、転写材搬送方向に関し下流側の
現像手段に用いる各色トナーのシリコーンオイル含有量
が、上流に配置される現像手段に用いるトナーのシリコ
ーンオイル含有量よりも大となるように、下記実施例1
−A、実施例1−B、実施例1−C、実施例1−Dのよ
うに調整した各色トナーを、下記方法により作成した。
【0065】実施例1−A ポリエステル樹脂(レジンA:酸価27.0mgKOH
/g)100重量部、帯電制御剤(日本カーリット社製
LR−147)1.5重量部、ポリプロピレン樹脂
2.0重量部、および着色顔料(赤色顔料:Pig.R
ed57:1)3.0重量部をヘンシェルミキサーで混
合し、熱ロールミルで溶融混練して、冷却した後、ハン
マーミルを用いて粗粉砕し、次いで、エアージェット方
式により微粉砕し、分散式分級機で分散し、粒径が5〜
20μmの分級物を得た。
【0066】この分級物100重量部、およびジメチル
シリコーンオイル(信越化学工業社製:KF96−50
0cs)(動粘度5cm2/s)0.14重量部をヘンシ
ェルミキサーで混合し、シリコーンオイルで処理された
トナー粉末を得た。
【0067】このトナー粉末100重量部に、酸化ケイ
素微粉末(日本アエロジル社製 :RX−50)1.5
重量部を更にヘンシェルミキサーで混合し、赤色トナー
を得た。
【0068】実施例1−B ポリエステル樹脂(レジンA:酸価27.0mgKOH
/g)100重量部、帯電制御剤(日本カーリット社製
LR−147)1.5重量部、ポリプロピレン樹脂
2.0重量部、および着色顔料(銅bフタロシアニン:
Pig.Blue15:3)3.0重量部をヘンシェル
ミキサーで混合し、熱ロールミルで溶融混練して、冷却
した後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次いで、エア
ージェット方式により微粉砕し、分散式分級機で分散
し、粒径が5〜20μmの分級物を得た。
【0069】この分級物100重量部、およびジメチル
シリコーンオイル(信越化学工業社製:KF96−50
0cs)(動粘度5cm2/s)0.16重量部をヘンシ
ェルミキサーで混合し、シリコーンオイルで処理された
トナー粉末を得た。
【0070】このトナー粉末100重量部に、酸化ケイ
素微粉末(日本アエロジル社製 :RX−50)1.5
重量部を更にヘンシェルミキサーで混合し、青色トナー
を得た。
【0071】実施例1−C ポリエステル樹脂(レジンA:酸価27.0mgKOH
/g)100重量部、帯電制御剤(日本カーリット社製
LR−147)1.5重量部、ポリプロピレン樹脂
2.0重量部、および着色顔料(黄色顔料、ジスアゾイ
エロー:Pig.Y−17)3.0重量部をヘンシェル
ミキサーで混合し、熱ロールミルで溶融混練して、冷却
した後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次いで、エア
ージェット方式により微粉砕し、分散式分級機で分散
し、粒径が5〜20μmの分級物を得た。
【0072】この分級物100重量部、およびジメチル
シリコーンオイル(信越化学工業社製:KF96−50
0cs)(動粘度5cm2/s)0.18重量部をヘンシ
ェルミキサーで混合し、シリコーンオイルで処理された
トナー粉末を得た。
【0073】このトナー粉末100重量部に、酸化ケイ
素微粉末(日本アエロジル社製 :RX−50)1.5
重量部を更にヘンシェルミキサーで混合し、黄色トナー
を得た。
【0074】実施例1−D ポリエステル樹脂(レジンA:酸価27.0mgKOH
/g)100重量部、帯電制御剤(保土ヶ谷化学社製
T−77)1.5重量部、ポリプロピレン樹脂2.0重
量部、および黒色顔料(カーボンブラック:モナーク8
80)4.0重量部をヘンシェルミキサーで混合し、連
続式押出機で溶融混練して、冷却した後、ハンマーミル
を用いて粗粉砕し、次いで、エアージェット方式により
微粉砕し、分散式分級機で分散し、粒径が5〜20μm
の分級物を得た。
【0075】この分級物100重量部、およびジメチル
シリコーンオイル(信越化学工業社製:KF96−50
0cs)(動粘度5cm2/s)0.2重量部をヘンシェ
ルミキサーで混合し、シリコーンオイルで処理されたト
ナー粉末を得た。
【0076】このトナー粉末100重量部に、酸化ケイ
素微粉末(日本アエロジル社製 :RX−50)1.5
重量部を更にヘンシェルミキサーで混合し、黒色トナー
を得た。
【0077】以上の赤色トナー、青色トナー、黄色トナ
ー、黒色トナーを用い、カラープリンタ(カラーページ
プレストN4−612:カシオ社製)で6千枚印字した
ところ、重ね転写における転写性が良好で、ボイドの発
生がなく、原稿に忠実で鮮明な、色再現性の良好な画像
出力が得られた。
【0078】また、32.5℃、80RH%の高温・高
湿の環境下で印字を行ったところ、良好な画像が得られ
た。更に、10.5℃、20RH%の環境下で印字を行
ったところ、良好な画像が得られた。
【0079】実施例2 ポリエステル樹脂として、レジンAの代わりにレジンB
(酸価:19.0mgKOH/g)に代えた以外は、実
施例1と同様の方法で、赤色トナー、青色トナー、黄色
トナー、黒色トナーを製造した。
【0080】これらのトナーをカラープリンタ(カラー
ページプレストN4−612:カシオ社製)で6千枚印
字したところ、重ね転写における転写性が良好で、ボイ
ドの発生がなく、原稿に忠実で鮮明な、色再現性の良好
な画像出力が得られた。
【0081】また、32.5℃、80RH%の高温・高
湿の環境下で印字を行ったところ、良好な画像が得られ
た。更に、10.5℃、20RH%の環境下で印字を行
ったところ、良好な画像が得られた。
【0082】実施例3 ポリエステル樹脂として、レジンAの代わりにレジンC
(酸価:16.0mgKOH/g)に代えた以外は、実
施例1と同様の方法で、赤色トナー、青色トナー、黄色
トナー、黒色トナーを製造した。
【0083】これらのトナーをカラープリンタ(カラー
ページプレストN4−612:カシオ社製)で6千枚印
字したところ、重ね転写における転写性が良好で、ボイ
ドの発生がなく、原稿に忠実で鮮明な、色再現性の良好
な画像出力が得られた。
【0084】また、32.5℃、80RH%の高温・高
湿の環境下で印字を行ったところ、良好な画像が得られ
た。更に、10.5℃、20RH%の環境下で印字を行
ったところ、良好な画像が得られた。
【0085】実施例4 ポリエステル樹脂として、レジンAの代わりにレジンD
(酸価:2.1mgKOH/g)に代えた以外は、実施
例1と同様の方法で、赤色トナー、青色トナー、黄色ト
ナー、黒色トナーを製造した。
【0086】これらのトナーをカラープリンタ(カラー
ページプレストN4−612:カシオ社製)で6千枚印
字したところ、重ね転写における転写性が良好で、ボイ
ドの発生がなく、原稿に忠実で鮮明な、色再現性の良好
な画像出力が得られた。
【0087】また、32.5℃、80RH%の高温・高
湿の環境下で印字を行ったところ、良好な画像が得られ
た。更に、10.5℃、20RH%の環境下で印字を行
ったところ、良好な画像が得られた。
【0088】実施例5 シリコーンオイルの添加量を、赤色トナーが0.12重
量部、青色トナーが0.14重量部、黄色トナーが0.
14重量部、黒色トナーが0.16重量部にそれぞれ調
整したこと以外は、実施例1と同様の方法で、赤色トナ
ー、青色トナー、黄色トナー、黒色トナーを製造した。
【0089】これらのトナーをカラープリンタ(カラー
ページプレストN4−612:カシオ社製)で6千枚印
字したところ、重ね転写における転写性が良好で、ボイ
ドの発生がなく、原稿に忠実で鮮明な、色再現性の良好
な画像出力が得られた。
【0090】また、32.5℃、80RH%の高温・高
湿の環境下で印字を行ったところ、良好な画像が得られ
た。更に、10.5℃、20RH%の環境下で印字を行
ったところ、良好な画像が得られた。
【0091】比較例1 シリコーンオイルの添加量を、赤色トナーが0.16重
量部、青色トナーが0.14重量部、黄色トナーが0.
12重量部、黒色トナーが0.12重量部にそれぞれ調
整したこと以外は、実施例1と同様の方法で、赤色トナ
ー、青色トナー、黄色トナー、黒色トナーを製造した。
【0092】これらのトナーをカラープリンタ(カラー
ページプレストN4−612:カシオ社製)で6千枚印
字したところ、ボイドが発生し、色再現性の不良な画像
出力となった。特に、黒色トナーの転写性が不良であ
り、黒色トナーの画像濃度の低い画像となった。
【0093】また、32.5℃、80RH%の高温・高
湿の環境下で印字を行ったところ、ボイド発生数が増加
し、色再現性の極めて不良な画像出力となった。
【0094】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よると、並設された複数の像担持体のうち、下流側に配
置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリ
コーンオイル含有量を、上流側に配置された像担持体の
静電潜像を現像する色トナーのシリコーンオイル含有量
よりも多くしているため、複数の色トナーを重ねて転写
する際の転写性を改善した、ボイド発生が少なく、原稿
に忠実で鮮明な、色再現性の良い多色画像を得ることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラー画像形成装置
の内部構成を模式的に示す図。
【図2】図1のカラー画像形成装置の現像器の主要部を
模式的に示す側断面図。
【符号の説明】
30…カラー画像形成装置 31…開閉トレー 32…用紙カセット 33…上蓋 34…排紙トレー 35…用紙搬送ベルト 36…駆動ローラ 37…従動ローラ 38、38a、38b、38c、38d…感光体ドラム 39…シート転写器 41…クリーナ 42…初期化帯電ローラ 43…書込ヘッド 44a、44b、44c、44d…現像器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿 忠洋 埼玉県入間市宮寺4084番地 カシオ電子工 業株式会社内 (72)発明者 玉川 洋一 埼玉県入間市宮寺4084番地 カシオ電子工 業株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AA21 CA12 EA07 2H030 AB02 AD01 AD16 BB02 BB21 BB54 2H032 AA05 AA15 BA05 BA18 BA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設
    された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応
    する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現像
    し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像され
    るごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する
    多色画像形成方法であって、前記各色トナーは、シリコ
    ーンオイルを含有しており、前記並設された複数の像担
    持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を
    現像する色トナーのシリコーンオイル含有量は、上流側
    に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーの
    シリコーンオイル含有量よりも多いことを特徴とする多
    色画像形成方法。
  2. 【請求項2】前記各色トナーが含有するシリコーンオイ
    ルは、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコ
    ーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイ
    ル、クロルフェニル変性シリコーンオイル及びフッ素変
    性シリコーンオイルからなる群から選択される請求項1
    に記載の多色画像形成方法。
  3. 【請求項3】それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設
    された複数の像担持体と、 前記複数の像担持体上にそれぞれ所定の色トナー像を形
    成する複数の現像手段と、 前記複数の像担持体のそれぞれに転写材を搬送するよう
    に循環移動する搬送手段と、 前記搬送手段により像担持体に搬送された転写材に像担
    持体上の色トナー像を順次重ね転写する複数の転写手段
    と、 前記転写材上に転写されたトナー像を熱定着する定着手
    段とを備えたタンデム型の多色画像形成装置であって、 前記複数の現像手段に用いる各色トナーは、シリコーン
    オイルを含有しており、前記並設された複数の像担持体
    のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像
    する現像手段に用いる色トナーのシリコーンオイル含有
    量は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像す
    る現像手段に用いる色トナーのシリコーンオイル含有量
    よりも多いことを特徴とする多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記並設された複数の像担持体にそれぞれ
    対応する複数の転写手段は、それぞれ対応する像担持体
    に前記転写材を圧接するように配置された接触型転写手
    段であることを特徴とする請求項3に記載の多色画像形
    成装置。
JP2000269008A 2000-09-05 2000-09-05 多色画像形成方法および多色画像形成装置 Expired - Fee Related JP4007530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000269008A JP4007530B2 (ja) 2000-09-05 2000-09-05 多色画像形成方法および多色画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000269008A JP4007530B2 (ja) 2000-09-05 2000-09-05 多色画像形成方法および多色画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002082477A true JP2002082477A (ja) 2002-03-22
JP4007530B2 JP4007530B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=18755698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000269008A Expired - Fee Related JP4007530B2 (ja) 2000-09-05 2000-09-05 多色画像形成方法および多色画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4007530B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236731B2 (en) 2003-09-30 2007-06-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for a color laser printer for transferring a higher transfer efficiency on a recording sheet on the upstream side of the imaging forming process
WO2009031551A1 (ja) * 2007-09-06 2009-03-12 Tomoegawa Co., Ltd. 電子写真用トナーおよびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236731B2 (en) 2003-09-30 2007-06-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for a color laser printer for transferring a higher transfer efficiency on a recording sheet on the upstream side of the imaging forming process
WO2009031551A1 (ja) * 2007-09-06 2009-03-12 Tomoegawa Co., Ltd. 電子写真用トナーおよびその製造方法
JPWO2009031551A1 (ja) * 2007-09-06 2010-12-16 株式会社巴川製紙所 電子写真用トナーおよびその製造方法
US8232036B2 (en) 2007-09-06 2012-07-31 Tomoegawa Co., Ltd. Toner for electrophotography and process for producing the same
JP5248511B2 (ja) * 2007-09-06 2013-07-31 株式会社巴川製紙所 電子写真用トナーおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4007530B2 (ja) 2007-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010072334A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP4043738B2 (ja) 画像形成装置
CN106483783B (zh) 图像形成装置
JP2002082582A (ja) 多色画像形成装置およびそれに用いるトナー
JP2004219507A (ja) 静電像現像用トナーおよび現像装置
JP4007530B2 (ja) 多色画像形成方法および多色画像形成装置
JP2005215501A (ja) トナーおよびその製造方法、非磁性一成分現像剤、ならびに画像形成装置
JP2002082504A (ja) 多色画像形成方法および多色画像形成装置
JP2003084572A (ja) 画像形成装置
JP2001147585A (ja) 画像形成方法及び装置
US20090245832A1 (en) Development cartridge, development unit, and image forming apparatus
JP2002082476A (ja) 静電像現像用トナーの製造方法
JP4607389B2 (ja) 現像剤及び画像形成装置
US20090245878A1 (en) Development cartridge, development unit, and image forming apparatus
JP4301054B2 (ja) 非磁性一成分トナー
JP2005195934A (ja) 電子写真用カラートナー
JP5361748B2 (ja) 混合現像剤、並びに、当該混合現像剤を用いる現像装置及び画像形成装置
JP2004198762A (ja) 静電像現像用トナーおよびその製造方法
JP3832285B2 (ja) 静電像現像用トナーの製造方法
JP5672825B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH08262785A (ja) 現像剤
JP2004294590A (ja) イエロートナーおよび現像装置
JP2002082522A (ja) 画像形成方法
JP3583281B2 (ja) 一成分現像方法
JP2005017660A (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050825

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051004

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20051028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees