JP2002082194A - 建造物遮断装置 - Google Patents

建造物遮断装置

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JP2002082194A
JP2002082194A JP2000269184A JP2000269184A JP2002082194A JP 2002082194 A JP2002082194 A JP 2002082194A JP 2000269184 A JP2000269184 A JP 2000269184A JP 2000269184 A JP2000269184 A JP 2000269184A JP 2002082194 A JP2002082194 A JP 2002082194A
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water
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JP2000269184A
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Takuo Kuwabara
卓雄 桑原
Yukio Takishita
幸男 瀧下
Hidefumi Shibamoto
秀文 芝本
Fumio Hosoya
文夫 細谷
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Hosoya Fireworks Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速増殖炉等の核物質使用施設の
事故発生時に、遠隔操作により、その施設の建屋を、そ
の側面から上面にわたって遮蔽し、その核物質使用施設
から放射性物質及び放射線等が放出されるのを防止する
ことができる建造物遮断装置を提供すること。 【解決手段】 核物質使用施設の側方を水で包囲
して、前記核物質使用施設から放出される高速中性子を
熱中性子に変えるとともに、前記核物質使用施設の上方
を覆うように設けられたパイロラント保持部材上にパイ
ロラントの層を形成し、これを反応させて強固な反応生
成物に変化させて、防御部材となる塊状体を形成するこ
とのできる建造物遮断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建造物遮断装置
に関し、さらに詳しくは、高速増殖炉等の核物質使用施
設等において事故等が発生し、放射性物質及び放射線等
がその核物質使用施設の建屋の外に放出されたときに、
その放射性物質及び放射線等が外部環境に拡散されるの
を防止する建造物遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速増殖炉又は軽水炉等を備えた原子力
発電所においては、安全対策として、事故が発生しない
ような対策を講じると共に、万が一事故が発生した場合
でも、その被害の拡大を阻止する対策を講じる必要があ
る。被害の拡大を阻止するためには、何よりもまず、原
子力発電所施設内の放射性物質が絶対に外部環境に放出
されないようにしなければならない。
【0003】原子力発電所においては、放射性物質が外
部環境に放出されることがないように、放射性物質を含
有する核燃料と外部環境との間に、4つの障壁が設けら
れている。すなわち、第1の障壁が燃料ペレットであ
り、第2障壁が被覆管であり、第3の障壁が原子炉圧力
容器であり、第4の障壁が原子炉格納容器である。
【0004】つまり、原子力発電所においては、核燃料
中の放射性物質は、その大部分が燃料ペレット中に保持
されており、燃料ペレット外に漏れ出すことはほとんど
ない。その燃料ペレットは漏出被覆管内に収容されてい
るので、燃料ペレットから漏出した放射性物質は被覆管
内に保持されて、被覆管外に放出されることはなく、ま
た、燃料ペレットが破裂等した場合でも、その破片は被
覆管内に保持されて、被覆管外に放出されることはな
い。また、被覆管は、原子炉圧力容器の中に収容されて
いるので、被覆管にピンホール、又は亀裂等が生じた
り、被覆管が破損して、被覆管中の核燃料に含まれる放
射性物質が被覆管外に漏出しても、原子炉圧力容器外に
放出されることはない。さらに、原子炉圧力容器は、原
子炉格納容器の中に収容されているので、原子炉圧力容
器が破壊されるような事故が起きても、原子炉圧力容器
中の放射性物質が原子炉格納容器の外部に放出されるこ
とはない。
【0005】通常は、これら4つの障壁により、原子炉
内の放射性物質が外部環境に放出されるのを防止するこ
とができると考えられている。
【0006】しかし、原子炉内で発生する原子力は強大
であるので、原子炉内での異常事態の種類及び状況等に
よっては、原子炉格納容器が破壊されるような事態が発
生することは充分に考えられる。原子炉格納容器が破壊
されるような事故が起こると、放射性物質が外部環境に
放出されて、外部環境が放射能汚染され、大災害が発生
する。チェルノブイリの例を見れば、その悲惨さは明か
である。このような事態の発生は何としても阻止しなけ
ればならない。
【0007】原子炉格納容器が破壊されるような事故等
が起きた場合には、その原子力発電所の建屋を外部環境
から隔離し、放射性物質等が外部環境へ放出されるのを
阻止しなければならない。
【0008】しかし、このような事故が発生してからそ
の原子力発電所の建屋をコンクリート詰め等により遮蔽
するには、放射能及び放射線が放出されている状況の下
では作業員が事故現場に近づくことが困難であるので時
間がかかり、この間に放射性物質が飛散し、被害の拡大
を阻止することはできない。また、作業にあたる作業員
が被曝する危険性も大きい。
【0009】そこで、事故が発生したときに、原子力発
電所の建屋を遠隔操作により直ちに遮蔽することのでき
る設備を、原子力発電所に予め装備しておくことが望ま
れる。なお、原子炉格納容器が破壊され、放射性物質が
放出されるような事故は現実には起こることがないとし
ても、事故が起きたときの悲惨さを考えると、念には念
を入れた装備を備えておくことが好ましい。また、その
ような装備を備えておくことで、周辺住民等に安心を与
え、生活の平穏をもたらすことができる。
【0010】しかしながら、現在このような装置又は設
備はまったく存在していない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記の問題を解決すること、すなわち高速増殖炉等の核物
質使用施設の事故発生時に、遠隔操作により、その施設
の建屋を遮蔽し、その核物質使用施設から放射性物質及
び放射線等が放出されるのを防止することができる建造
物遮断装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明は、核物質使用施設を包囲するように設置さ
れ、前記核物質使用施設よりも大きな高さを有する防御
壁と、前記防御壁で包囲されて成る内部空間内で前記核
物質使用施設を水没させるのに充分な量の水を貯蔵する
貯水手段と、前記水貯蔵手段に貯留された水を前記内部
空間内に供給する水供給手段と、前記核物質使用施設の
上方を覆うように設けられ、パイロラントを保持するこ
とのできるパイロラント保持部材と、パイロラントを収
容したパイロラント収納容器と、前記パイロラント収納
容器内のパイロラントを前記内部空間内に供給するパイ
ロラント供給手段と、前記パイロラント保持部材上のパ
イロラントを着火させるパイロラント着火手段とを有す
ることを特徴とする建造物遮断装置であり、前記建造物
遮断装置の好適な態様として、前記パイロラントは、金
属粒子30〜80%、及び炭素単体粒子5〜40%を有
して成り、前記金属粒子は、W、又は、Zrであり、前
記金属粒子及び炭素単体粒子は、その粒径が1〜100
μmであり、前記パイロラントは、ホウ素を含有する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明に係る建造物遮断装置の
一具体例である建造物遮断装置1を図1に示す。図1
は、建造物遮断装置1を垂直方向に横断したときの概略
断面図である。
【0014】建造物遮断装置1は、高速増殖炉の建屋2
を包囲するように設置された防御壁3と、水29を収容
した貯水容器5と、貯水容器5内の水29を防御壁3で
包囲されて成る内部空間4内に供給する水供給手段6
と、パイロラント28を収容したパイロラント収容手段
7と、パイロラント収容手段7内のパイロラント282
8を内部空間4内に供給するパイロラント供給手段8
と、建屋2の上方を覆うように設けられたパイロラント
保持部材9と、パイロラント保持部材9に装着されたパ
イロラント着火手段17とを有して成る。
【0015】防御壁3は、建屋2の四方を隙間なく包囲
して、建屋2からその側面方向に放出される放射性物質
等が、外部環境に放出されるのを防止し、さらに、貯水
容器5から内部空間4内に供給される水を保持する機能
を有する。
【0016】防御壁3が包囲する空間の平面形状は、建
屋2を包囲することができれば特に制限はなく、建屋2
の形状等に応じて適宜決定することができ、例えば、正
方形、長方形、及び円形等にすることができる。
【0017】防御壁3が包囲する空間の水平方向の面積
は、建屋2を包囲することができる大きさであれば特に
制限はないが、大き過ぎると、内部空間4が大きくなる
ので、その中に供給する水の量が膨大になり、その水を
収容する貯水容器5の容積も膨大になる不都合を生じ、
また、小さ過ぎると、建屋2と防御壁3との距離が短く
なるので、建屋2内から放出される放射線が、内部空間
4に貯留された水の中を通過する距離が短くなり、中性
子の減速や吸収が不十分になるなどの不都合を生じる。
このため、前記面積としては、内部空間4内に供給する
水の量が膨大になることがなく、また、中性子の減速や
吸収等を十分に行える放射線の通過距離を確保すること
ができる程度の大きさであることが好ましい。
【0018】防御壁3の高さは、建屋2の高さよりも大
きければ特に制限はないが、前記面積と同様の理由によ
り、内部空間4内に供給する水の量が膨大になることが
なく、また、中性子の減速や吸収等を十分に行えるよう
な放射線の通過距離を確保することができる程度の大き
さであることが好ましい。なお、防御壁3の高さが建屋
2の高さよりも大きいことを要するのは、内部空間4に
貯留した水により、建屋2の全体を完全に水没させるこ
とができるようにするためであり、また、後述するよう
に、建屋2の上方にパイロラントの層を形成することが
できるようにするためである。
【0019】防御壁3の材料としては、建屋2内から放
出される放射線を吸収することができ、また、内部空間
4に貯留された水の圧力に耐えることができる材料であ
れば特に制限はなく、例えば、コンクリート、鉄、鉛、
及びタングステン等を挙げることができ、特に機械的強
度、価格、及び施行の容易さ等の点からコンクリートが
好適であり、さらに、γ線を吸収させるために鉄、鉛、
及びバリウム等を含有させたコンクリート、また、中性
子を吸収させるためにホウ素を含有させたコンクリート
等が特に好適である。
【0020】防御壁3の厚みは、建屋2内から放出され
る放射線を吸収することができ、また、内部空間4に貯
留された水の圧力に耐えることができれば特に制限はな
く、使用される材料等との関係から決定される。
【0021】また、防御壁3の下端部には、火薬20及
びこれに接続する起爆装置(図示せず)が備え付けられ
ている。これらは、後述する水供給手段6が誤作動し
て、貯水容器5内の水29が内部空間4に注入されたと
きに作動させ、防御壁3の一部を破壊して、その破壊さ
れた部分から、前記の注入された水を内部空間4の外部
に排出する機能を有する。
【0022】貯水容器5は、建屋2内で放射性物質放出
事故が発生したときに、内部空間4内に注入され、建屋
2を水没させるために充分な量の水を貯蔵しておく容器
である。また、建造物遮断装置1において前記水は、建
屋2全体を包囲することにより、建屋2を冷却する機
能、建屋2から放出される放射線物質、α線及びβ線を
吸収する機能、並びに、建屋2から放出される高速中性
子を減速させ、熱中性子にして、防御壁3等により吸収
させやすくする機能を有する。図1においては、貯水容
器5は、構築材30によって所定の高さに保持されてい
る。なお、建造物遮断装置1においては、この貯水容器
5が、この発明に係る建造物遮蔽防止装置の貯水手段と
なる。
【0023】貯水容器5の容量は、前記の水の量以上で
あることが必要であり、したがって、内部空間4の大き
さ及び建屋2の大きさ等によって決定される。
【0024】貯水容器5の個数は、1個に制限されるこ
とはなく、必要に応じて適宜決定することができる。し
たがって、貯水容器5を複数個使用する場合には、それ
らの容量の総和が、前記に示した水の量以上であればよ
い。
【0025】貯水容器5の形状としては、図1において
は断面円形に示されているが、この形状に制限されるこ
とはなく、この発明の目的を達成することができれば特
に制限はない。
【0026】貯水容器5の材料は、その内部に収容され
た水29の圧力に耐えることができ、また、後述する火
薬10の作用により破壊可能であること等の条件を満た
せば特に制限はなく、例えば金属等を挙げることができ
る。
【0027】貯水容器5は、建屋2の最上部よりも上位
に設置されている。こうすることによって、貯水容器5
内の水29を、動力を用いることなく、重力によって内
部空間4内に供給し、建屋2を水没させることができ
る。したがって、高速増殖炉施設における事故によって
動力を使用することができなくなった場合でも、貯水容
器5内の水29を内部空間4に供給することが可能であ
る。
【0028】なお、この発明に係る建造物遮断装置の貯
水手段は、内部空間内に水を供給することができれば、
貯水容器5のような容器に制限されることはなく、例え
ば、貯水池又はプール等であってもよい。
【0029】水供給手段6は、貯水容器5と防御壁3と
を連結する送水管12と、送水管12内に設けられた火
薬10、火薬11、及び閉塞板13と、火薬10及び火
薬11を起爆させる起爆装置(図示せず)とを有して構
成される。
【0030】送水管12は、貯水容器5内の水29が内
部空間4に供給されるときの流水路を形成する管体であ
る。送水管12は、その一端部が貯水容器5の外壁面に
当接し、他端部が防御壁3の上端部を貫通して、防御壁
3の内壁面に達し、開口14を形成している。貯水容器
5における、送水管12が接合する位置は、貯水容器5
内の水29がすべて送水管12を通って内部空間4に供
給することができるように、貯水容器5の最下部付近で
ある。送水管12の内部では、後述するように、火薬1
0及び火薬11を爆発させて、貯水容器5及び閉塞板1
3を破壊する操作を行うので、送水管12は、このよう
な爆発が起こっても破壊されないような強度を有する材
料で製造され、また、そのような肉厚を有する。
【0031】送水管12内の、貯水容器5の外壁面に隣
接する部分には火薬10が備え付けられており、また、
送水管12内における長手方向の中間部には、送水管1
2内の流水路を閉塞する閉塞板13が取り付けられい
て、その閉塞板13に隣接して火薬11が備え付けられ
ている。
【0032】火薬10は、その爆発により、貯水容器5
における、送水管12の末端周縁部によって囲まれる部
分を破壊し、貯水容器5内の水29を送水管12内に導
く機能を有する。火薬10の種類としては、貯水容器5
を前記のように***することができること等の条件を満
たせば特に制限はなく、例えば、ダイナマイト、硝安爆
薬、TNT、RDX、及びPETN等を挙げることがで
きる。
【0033】閉塞板13は、誤って火薬10が爆発し、
貯水容器5が破壊されて、貯水容器5内の水29が送水
路12内を流下してきたときに、その水が内部空間4に
流れ込むのを阻止する機能を有する。したがって、閉塞
板13は、送水路12内を流下してきた貯水容器5内の
水29の圧力に耐えることのできる強度を有する材料で
形成され、また、そのような肉厚を有する。
【0034】火薬11は、その爆発により閉塞板13を
破壊して、送水間12内の流水路を貫通させ、貯水容器
5から送水管12内を流下してきた水を内部空間4内に
流出させる機能を有する。したがって、前記高速増殖炉
の施設において事故が発生し、内部空間4に貯水容器5
内の水29を供給するときには、火薬10及び火薬11
を同時に爆発させて、貯水容器5の前記部分及び閉塞板
13を破壊し、貯水容器5内と内部空間4とを連通させ
る。火薬11の種類は、火薬10の場合と同様である。
【0035】以上のように、建造物遮断装置1において
は、火薬の作用により水の流通路を形成し、その後水の
自重により、貯水容器5内の水29を内部空間4に供給
する仕組みになっているので、前記水の供給に関して電
力等の動力源を必要とせず、前記高速増殖炉の施設にお
ける事故により、電力等が使用不能になった場合でも水
供給手段6を起動させることができる利点を有する。
【0036】火薬10及び火薬11にはそれぞれ起爆装
置(図示せず)が接続されている。前記高速増殖炉の施
設において事故が発生し、内部空間4に貯水容器5内の
水29を供給するときには、この起爆装置を作動させ
て、火薬10及び火薬11を爆発させる。起爆させる方
法としては、火薬10及び火薬11を爆発させることが
できれば特に制限はなく、電気的な起爆方法及び導火線
による方法等を挙げることができる。
【0037】また、送水管12は、必要に応じて1個の
貯水容器5に複数本設置することができる。この場合、
それぞれの送水管12に火薬10、火薬11、及び閉塞
板13が取り付けられる。
【0038】なお、この発明に係る建造物遮断装置の水
供給手段としては、貯水手段が有する水を内部空間内に
供給することができれば、水供給手段6のような手段に
制限されることはなく、例えばポンプ等であってもよ
い。水供給手段としてポンプを使用すれば、貯水手段は
内部空間よりも低い位置に設置することができる。
【0039】パイロラントは、金属と酸化剤、炭素単
体、又は窒素とを混合して成り、通常は粒状物であっ
て、電気的又は熱的エネルギー等を付加することによっ
て、発熱反応を起こして固まり、塊状体になる物質であ
る。パイロラントは、後述するように、建屋2で事故が
発生したときに、パイロラント保持部材9上に積層され
た後、前記反応により塊状体になることによって、放射
性物質及び放射線に対する防御部材として機能する。
【0040】また、このパイロラントの塊状体は、高い
機械的強度を有しており、建屋2において爆発等が起き
てもその機械的な衝撃等に対して充分な耐性を有してい
る。
【0041】前記金属としては、パイロラントを構成す
ることができれば特に制限はないが、密度の大きい金属
ほどγ線を吸収する性質が優れている点で好ましく、こ
のような金属としては、例えば、Co、Zr、Ti、
W、Cu、Pb、Ni、Mn、及びMo等を挙げること
ができる。これらの中で、特にW及びZrが好適であ
る。
【0042】前記酸化剤としては、過塩素酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、及び硝石等を挙げることができ
る。
【0043】ただし、酸化剤を含有するパイロラント
は、反応したときにガスを発生するので、建造物遮断装
置1に使用するパイロラントとしては、反応によりガス
を発生することのない、金属と炭素単体、又は窒素とを
含有したパイロラントが好適である。
【0044】金属と炭素単体とを含有したパイロラント
は、金属粒子と炭素単体粒子とを混合することにより製
造することができる。このパイロラントにおける配合率
としては、金属粒子が30〜80%、炭素単体粒子が5
〜40%であることが好適である。前記配合率が前記範
囲内であると、ガスが発生しないという利点がある。金
属と窒素とを含有したパイロラントは、金属粒子に窒素
を発生する物質を混合して製造することができる。
【0045】前記パイロラントに含有される金属粒子及
び炭素単体粒子等の粒子径としては、1〜100μmで
あることが好ましい。前記粒子径がこの範囲であると、
パイロラントの充填密度を比較的大きくすることができ
るという利点がある。
【0046】また、前記パイロラントに、さらにホウ素
又はカドミウム等を混合すると、これらのパイロラント
から得られる前記塊状体が中性子線を吸収することがで
きるようになる点で好ましい。
【0047】パイロラント収容手段7は、建屋2で事故
が起きたときに、内部空間4内に供給するパイロラント
28を収容する容器である。建造物遮断装置1において
は、パイロラント収容手段7は、貯水容器5と同様に構
築材(図示せず)によって所定の高さに保持されてい
る。
【0048】パイロラント収容手段7は、後述するパイ
ロラント保持部材9上に供給するのに必要な量のパイロ
ラントを収容することができる容量を有する。したがっ
て、パイロラント収納容器の容量は、内部空間4の水平
方向の広さ等に応じて適宜決定される。
【0049】パイロラント収容手段7の個数は、1個に
制限されることはなく、必要に応じて適宜決定すること
ができる。したがって、パイロラント収容手段7を複数
個使用する場合には、それらの容量の総和が、前記に示
したパイロラントの量以上であればよい。
【0050】パイロラント収容手段7の形状としては、
図1においては断面円形に示されているが、この形状に
制限されることはなく、この発明の目的を達成すること
ができれば特に制限はない。
【0051】パイロラント収容手段7の材料は、その内
部に収容されたパイロラント28の圧力に耐えることが
でき、また、後述する火薬15の作用により破壊可能で
あること、及び製造可能であること等の条件を満たせば
特に制限はなく、例えば金属等を挙げることができる。
【0052】パイロラント収容手段7は、パイロラント
保持部材9よりも上位に設置されている。こうすること
によって、パイロラント収容手段7内のパイロラント2
8を、動力を用いることなく、重力によってパイロラン
ト保持部材9上に供給することができる。したがって、
建造物遮断装置1においては、高速増殖炉施設における
事故によって動力を使用することができなくなった場合
でも、パイロラント収容手段7内のパイロラント28を
パイロラント保持部材9上に供給することが可能であ
る。
【0053】パイロラント供給手段8は、パイロラント
収容手段7内のパイロラント28をパイロラント保持部
材9上に供給する手段であり、パイロラント収容手段7
に取り付けられた送通管16と、送通管16内に設けら
れた火薬15と、火薬15を起爆させる起爆装置(図示
せず)とを有して構成される。
【0054】送通管16は、パイロラント収容手段7内
のパイロラント28がパイロラント保持部材9上に供給
されるときの通路を形成する管体である。送通管16
は、その一端部がパイロラント収容手段7の外壁面に当
接し、他端部が防御壁3の上端部を越えて、その開口2
4をパイロラント保持部材9に向けて延在している。パ
イロラント収容手段7における、送通管16が接合する
位置は、パイロラント収容手段7内のパイロラント28
がすべて送通管16を通って内部空間4内に供給するこ
とができるように、パイロラント収容手段7の最下部付
近である。送通管16の内部では、後述するように、火
薬15を爆発させて、パイロラント収容手段7を破壊す
る操作を行うので、送通管16は、このような爆発が起
こっても破壊されないような強度を有する材料で製造さ
れ、また、そのような肉厚を有する。
【0055】送通管16内の、パイロラント収容手段7
の外壁面に隣接する部分には火薬15が備え付けられて
いる。火薬15は、その爆発により、パイロラント収容
手段7における、送通管16の末端周縁部によって囲ま
れる部分を破壊し、パイロラント収容手段7内のパイロ
ラント28を送通管16内に導く機能を有する。火薬1
5の種類としては、火薬10の場合と同様にすることが
できる。
【0056】火薬15には起爆装置(図示せず)が接続
されている。火薬15に接続する起爆装置は、火薬10
及び火薬11に接続した起爆装置と同様にすることがで
きる。
【0057】以上のように、建造物遮断装置1において
は、火薬の作用によりパイロラントの通路を形成し、そ
の後、パイロラント収容手段7内のパイロラント28を
その自重により内部空間4に供給する仕組みになってい
るので、パイロラントの供給に関して電力等の動力源を
必要とせず、前記高速増殖炉の施設における事故によ
り、電力等が使用不能になった場合でもパイロラント供
給手段8を起動させることができる利点を有する。
【0058】なお、この発明に係る建造物遮蔽防止装置
のパイロラント供給手段としては、パイロラント収容手
段が有するパイロラントを内部空間内に供給することが
できれば、パイロラント供給手段8のような手段に制限
されることはなく、例えばポンプ等であってもよい。パ
イロラント供給手段としてポンプを使用すれば、パイロ
ラント収容手段は内部空間よりも低い位置に設置するこ
とができる。
【0059】パイロラント保持部材9は、パイロラント
収容手段7から供給されたパイロラント28を保持し
て、建屋2の上方にパイロライトの層を形成させる機能
を有する。
【0060】パイロラント保持部材9は、板状の網体で
あり、内部空間4内に、その水平面全体を覆うように設
置されている。パイロラント保持部材9が有する網目の
大きさは、パイロラント収容手段7から供給されるパイ
ロラント28がパイロラント保持手段9を通過しない大
きさであり、たとえば1〜10mmである。また、パイ
ロラント保持部材9が設置される位置は、貯水容器5か
ら水が内部空間4内に供給されたときに、内部空間4の
中に貯留された水の表面の直上を覆う位置であり、送水
管12の開口14よりも下位である。
【0061】建造物遮断装置1においては、パイロラン
ト保持手段9が網体であるので、送水管12の開口14
から放出される水は、パイロラント保持手段9を通過し
て、内部空間4の下部に移行することができ、内部空間
4内で貯留される。また、その網目の大きさが前記のよ
うな大きさであることから、パイロラント収容手段7か
ら供給されるパイロラント28は、パイロラント保持部
材9上に保持され、建屋2の上方を覆うことができる。
さらに、パイロラント保持部材9の設置位置が前記のよ
うな位置であることから、パイロラント保持部材9上に
供給されたパイロラント28が水に浸ることがなく、ま
た、パイロラント保持部材9上にパイロラントの塊状体
を形成したときに、その塊状体と内部空間4内に貯留さ
れた水の表面との間に余分なスペースが生じることもな
い。
【0062】パイロラント保持手段9の材料としては、
その上に供給されたパイロラントの重量に耐えることの
できる強度を有すること等の条件を満たせば特に制限は
なく、例えば金属等を挙げることができる。
【0063】パイロラント保持手段9の厚みとしては、
前記の強度を確保することができること等の条件を満た
せば特に制限はなく、目的に応じて適宜決定することが
できる。
【0064】なお、この発明に係る建造物遮断装置にお
けるパイロラント保持部材は、パイロラントを保持する
ことができれば網体に制限されることはなく、例えば、
板状体に多数の小孔又はスリットを設けて成る部材等で
あってもよい。また、この発明に係る建造物遮断装置に
おけるパイロラント保持部材は、1つの部材によって構
成されている必要はなく、複数の部材から構成されてい
てもよく、さらに、前記要件を満たせば板状体である必
要もなく、例えばシート状及び簾状等であってもよい。
【0065】この発明に係る建造物遮断装置におけるパ
イロラント保持部材は、常時防御壁に備え付けられてい
る必要はなく、通常時は退避させておき、この建造物遮
断装置を作動させる必要のある事故が発生したときにの
み、上記の所定の位置に設置するようにしてもよい。例
えば、図2及び図3に示すように、パイロラント保持部
材21をシート状及び簾状の部材にして、通常時は防御
壁22の内壁面に沿わせた位置に退避させておき(図
2)、防御壁22におけるパイロラント保持部材21を
設置する位置にレール23を設け、事故発生時に、パイ
ロラント保持部材21を、その端部からレール23に沿
わせて移動させていき(図3)、所定の位置に設置する
ようにすることができる。
【0066】パイロラント着火手段17は、パイロラン
ト保持部材9上のパイロラント28を着火して、そのパ
イロラントの反応を開始させる手段であり、パイロラン
ト保持部材9の上面に装着された点火薬18と、これに
接続されるリード線19と、これにエネルギーを負荷す
るエネルギー負荷装置(図示せず)とを有して成る。
【0067】なお、この発明に係る建造物遮断装置にお
けるパイロラント着荷手段としては、パイロラントを着
火させてパイロラントの塊状体を形成することができれ
ばどのような方式の手段であってもよく、例えば、電気
的に着火させる方式等であってもよい。
【0068】次に、建造物遮断装置1の作用を、図4〜
図7を用いて説明する。
【0069】高速増殖炉において建屋2から放射性物質
及び放射線が放出される事故が発生したときには、まず
送水路12に備え付けた火薬10及び火薬11にそれぞ
れ接続された起爆装置を作動させ、火薬10及び火薬1
1を爆発させる。火薬10の爆発により貯水容器5の所
定の部分が破壊され、火薬11の爆発により閉塞板13
が破壊される。このことによって、貯水容器5内と内部
空間4とが送水管12の内部空間を介して連通する。
【0070】貯水容器5は送水管12の開口14よりも
高位にあるので、貯水容器5内に貯蔵されていた水は重
力により送水管12を通って流下し、内部空間4に供給
される。内部空間4に設置されたパイロラント保持部材
9は網体であるので、内部空間4に供給された水は、パ
イロラント保持部材を通過して、内部空間4の下部に達
し、内部空間4内に溜まり、貯留水26となる(図
4)。貯水容器5内に収容される水の量は、内部空間4
内において建屋2を水没させるのに充分な量であるの
で、貯水容器5内の水29が全部内部空間4に移行した
ときには、内部空間4内の貯留水26の表面は、建屋2
の最上部よりも上位に位置する(図5)。
【0071】貯水容器5内の水29が全部内部空間4内
に移行した後、送通管16に備え付けられた火薬15に
接続される起爆装置を作動させ、火薬15を爆発させ
る。火薬15の爆発によりパイロラント収容手段7の所
定の部分が破壊される。このことによって、パイロラン
ト収容手段7内と内部空間4とが送通管16の内部空間
を介して連通する。
【0072】パイロラント収容手段7は送通管16の開
口24よりも高位にあるので、パイロラント収容手段7
内のパイロラント28は送通管16を通って流下し、内
部空間4内のパイロラント保持部材9上に供給される。
パイロラント保持部材9が有する網目の大きさはパイロ
ラントの粒子が通過しない大きさであるので、パイロラ
ント保持部材9上に供給されたパイロラント28は、パ
イロラント保持部材9の下に移行することはなく、その
実質的にすべてがパイロラント保持部材9上に保持され
る(図6)。また、パイロラント保持部材9は、内部空
間4内の貯留水26の表面よりも上に設置されているの
で、パイロラント保持部材9上に供給されたパイロラン
ト28は、内部空間4内の貯留水26に浸ることはな
い。
【0073】また、パイロラント28は粒状体であるの
で、パイロラント収容手段7から送通管16を通ってパ
イロラント保持部材9上に連続的に供給されるパイロラ
ント28は、順次供給された場所から遠い場所に流れる
ように移行していき、パイロラント保持部材9上の全面
に広がる(図6)。
【0074】パイロラント収容手段7のパイロラント2
8がすべてパイロラント保持部材9上に供給され、パイ
ロラント保持部材9上にパイロラント28の層25が形
成される(図7)。層25の厚みは、一定値以上であれ
ば必ずしも均一でなくてもよい。
【0075】前述のように、パイロラント保持部材9上
にパイロラント28は、パイロラント保持部材9上の全
面に広がるので、その一部が必ずパイロラント保持部材
9上に設置された点火薬17に接触する。層25が形成
された後、リード線19を介して点火薬17に接続され
る着火装置により、点火薬17にエネルギーを負荷し
て、点火薬17を着火させる。その着火により、点火薬
17に接触するパイロラントが反応して、発熱し、その
熱を受けて、その発熱したパイロラントが隣接するパイ
ロラントが反応し、発熱する。この過程を繰り返して、
パイロラントの反応は、点火薬17に隣接する部分から
層25全体に同心円状に広がっていく。この反応によ
り、パイロラントの構成粒子が互いに融合し合って一体
化し、前記反応が層25を構成するパイロラント全体で
完了すると、層25は全体が1つの塊状体27(図7)
になる。
【0076】なお、以上の操作については、すべて遠隔
操作が可能であるので、建屋2から放射性物質及び放射
線が放出されていても、円滑かつ迅速に作業を行うこと
ができる。
【0077】このようにして、図7に示すように、建屋
2は、その側面方向及び上面方向を貯留水26によって
包囲され、さらにその水平方向を防御壁3によって包囲
され、その上方をパイロラント保持部材9及び塊状体2
7によって覆われた状態になる。つまり、建屋2は、貯
留水26、防御壁3、及び塊状体27等によって外部環
境隔離された状態になる。
【0078】したがって、建屋2から放出される放射性
物質は、貯留水26、防御壁3、及び塊状体27等によ
って遮断されて、外部環境に放出されることがない。
【0079】また、建屋2から放出される放射線につい
ては、以下のようになる。透過性の低いα線及びβ線
は、貯留水26、防御壁3、及び塊状体27等を通過す
ることができないので、外部環境に放出されることがな
い。γ線は、貯留水26は透過するが、防御壁3、及び
塊状体2を構成するパイロラント28に密度の大きい金
属を含有させておくことにより、防御壁3及び塊状体2
に吸収されるので、外部環境に放出されることがない。
中性子線は、防御壁3、及び塊状体2を構成するパイロ
ラント28にホウ素及びカドミウム等を含有させておく
ことにより、建屋2を包囲する貯留水26、及び、パイ
ロラント28に炭素が含有されている場合にはその炭素
によって減速されて熱中性子になった後、防御壁3及び
塊状体2に吸収されるので、外部環境に放出されること
がない。
【0080】建造物遮断装置1は、以上のように作用す
ることにより、建屋2から放射性物質及び放射線が放出
される事故が発生しても、その放射性物質及び放射線が
外部環境に放出されるのを阻止することができる。
【0081】なお、上記の建造物遮断装置1の説明にお
いては、建造物遮断装置1の設置対象物を高速増殖炉施
設にしているが、建造物遮断装置1は、高速増殖炉以外
の放射性物質使用施設にも上記と同様にして設置するこ
とができ、また、そのときにも上記と同様に作用する。
【0082】
【発明の効果】この発明に係る建造物遮断装置は、核物
質使用施設において放射性物質及び放射線の放出事故が
発生したときに、短時間で前記核物質使用施設を外部環
境から隔離して、前記核物質使用施設から放射性物質及
び放射線が外部環境に放出されるのを防止することがで
きる。
【0083】パイロラントは、粒状体であるので、核物
質使用施設の事故発生時に、その上方に設置したパイロ
ラント保持部材上にパイロラントを流し込むことによ
り、容易にパイロラントの層を形成することができる。
また、パイロラントは、その反応により強固な塊状体に
なるので、前記層を構成するパイロラントを反応させて
塊状体にすることにより、前記核物質使用施設の上方に
防御壁を構築することができる。このことにより、この
発明に係る建造物遮断装置では、前記核物質使用施設の
側面方向だけでなく、その上面方向にも防御壁を設ける
ことができる。
【0084】放射性物質及び放射線の放出事故発生後
に、その施設の上方に強固な防御壁を構築するのは、従
来の技術では困難であるが、この発明に係る建造物遮断
装置では上記の通りに容易である。
【0085】また、この発明に係る建造物遮断装置で
は、上記操作を遠隔操作により行うことができるので、
この操作に当たり、作業員が被曝するおそれがない。
【0086】この発明に係る建造物遮断装置では、前記
核物質使用施設を水で包囲するので、前記核物質使用施
設から放出される高速中性子を減速させ、吸収しやすい
熱中性子にすることができる。
【0087】前記パイロラントにはホウ素等を含有させ
ることができ、そうすることによって、前記核物質使用
施設の上方に構築した前記防御壁において前記熱中性子
を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、建造物遮断装置1を垂直方向に横断し
たときの概略断面図である。
【図2】図2は、パイロラント保持部材21を防御壁2
2の内壁面に沿わせた位置に退避させた状態を示す説明
図である。
【図3】図3は、パイロラント保持部材21をレール2
3に沿わせて移動させた状態を示す説明図である。
【図4】図4は、貯水容器5内の水29を内部空間4内
に供給する状況を示す説明図である。
【図5】図5は、貯水容器5内の水29が全部内部空間
4に移行したときの状態を示す説明図である。
【図6】図6は、パイロラント収容手段7内のパイロラ
ント28がパイロラント保持部材9上に供給される状況
を示す説明図である。
【図7】図7は、パイロラント保持部材9上にパイロラ
ントの層25が形成された状態、又は、パイロラント保
持部材9上に塊状体27が形成された状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1・・建造物遮断装置、2・・建屋、3・・防御壁、4
・・内部空間、5・・貯水容器、6・・水供給手段、7
・・パイロラント収容手段、8・・パイロラント供給手
段、9・・パイロラント保持部材、10・・火薬、11
・・火薬、12・・送水管、13・・閉塞板、14・・
開口、15・・火薬、16・・送通管、17・・パイロ
ラント着火手段17、18・・点火薬18、19・・リ
ード線、20・・火薬、21・・パイロラント保持手
段、22・・防御壁、23・・レール、24・・開口、
25・・層、26・・貯留水、27・・塊状体、28・
・パイロラント、29・・水、30・・構築材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝本 秀文 東京都あきる野市菅生1847 細谷火工株式 会社内 (72)発明者 細谷 文夫 東京都あきる野市菅生1847 細谷火工株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核物質使用施設を包囲するように設置さ
    れ、前記核物質使用施設よりも大きな高さを有する防御
    壁と、 前記防御壁で包囲されて成る内部空間内で前記核物質使
    用施設を水没させるのに充分な量の水を貯蔵する貯水手
    段と、 前記水貯蔵手段に貯留された水を前記内部空間内に供給
    する水供給手段と、 前記核物質使用施設の上方を覆うように設けられ、パイ
    ロラントを保持することのできるパイロラント保持部材
    と、 パイロラントを収容したパイロラント収納容器と、 前記パイロラント収納容器内のパイロラントを前記内部
    空間内に供給するパイロラント供給手段と、 前記パイロラント保持部材上のパイロラントを着火させ
    るパイロラント着火手段と、 を有することを特徴とする建造物遮断装置。
  2. 【請求項2】 前記パイロラントは、金属粒子30〜8
    0%、及び炭素単体粒子5〜40%を有して成る請求項
    1に記載の建造物遮断装置。
  3. 【請求項3】 前記金属粒子は、W、又は、Zrである
    請求項2に記載の建造物遮断装置。
  4. 【請求項4】 前記金属粒子及び炭素単体粒子は、その
    粒径が1〜100μmである請求項2又は3に記載の建
    造物遮断装置。
  5. 【請求項5】 前記パイロラントは、ホウ素を含有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の建造物遮断装置。
JP2000269184A 2000-09-05 2000-09-05 建造物遮断装置 Withdrawn JP2002082194A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2335338A1 (es) * 2009-06-02 2010-03-24 Domingo Bengo A Saez De Cortazar Sistema de seguridad para centrales nucleares.
JP2015135299A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ベントフィルタシステム設備

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2335338A1 (es) * 2009-06-02 2010-03-24 Domingo Bengo A Saez De Cortazar Sistema de seguridad para centrales nucleares.
JP2015135299A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ベントフィルタシステム設備

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