JP2002080307A - 生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法 - Google Patents

生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法

Info

Publication number
JP2002080307A
JP2002080307A JP2001178714A JP2001178714A JP2002080307A JP 2002080307 A JP2002080307 A JP 2002080307A JP 2001178714 A JP2001178714 A JP 2001178714A JP 2001178714 A JP2001178714 A JP 2001178714A JP 2002080307 A JP2002080307 A JP 2002080307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bioactive
coated
coating
composition according
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001178714A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Chikami
世始裕 千頭
Shigetoshi Kimoto
成年 木元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP2001178714A priority Critical patent/JP2002080307A/ja
Publication of JP2002080307A publication Critical patent/JP2002080307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆生物活性粒状物と被膜で被覆されていな
い生物活性物質とを含有する生物活性物質組成物であっ
て、保存後も被覆生物活性粒状物の放出機能の経時変化
が生じない生物活性物質組成物の提供。 【解決手段】 1種以上の生物活性物質を含有する芯材
粒子の表面を、樹脂を含む被膜で被覆した被覆生物活性
粒状物であって、該粒状物に対する濃度が500ppm
以下である被覆生物活性粒状物と、被膜で被覆されてい
ない生物活性物質とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生物活性物質組成物
およびそれを用いた作物の栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】就農人口が減少し、且つ就農者が高齢化
している近年の農業環境においては、肥料や農薬をはじ
めとする生物活性物質の施肥や散布などの作業の省力化
と効率化が求められ、樹脂や硫黄で芯材粒子である肥料
粒子を被覆した被覆肥料や、樹脂で芯材粒子である農薬
粒子を被覆した被覆農薬が開発され、その技術内容は特
許などを通じて既に公開されている。
【0003】被覆肥料としては、例えば特開昭63−1
62593号公報には、作物の吸収にあわせて肥料成分
を適期に供給することができる被覆粒状尿素硝酸加里肥
料が開示され、特開平4−202079号公報には、溶
出開始時期が調節できる重層被覆粒状肥料が開示されて
いる。
【0004】一方、被覆農薬としては、例えば特公昭6
4−5002号公報には、農薬成分の放出を徐放化した
被覆粒状農薬が開示され、特開平6−9303号公報に
は、高吸水膨潤性物質層とオレフィン系重合体層からな
る多層被膜で農薬粒剤を被覆した被覆農薬粒剤が開示さ
れている。
【0005】これらの被覆肥料、被覆農薬は被覆された
肥料や農薬に代表される生物活性物質の放出を徐放化す
るものであり、施肥や農薬散布などの農作業の省力化に
有効な資材である。特に、施用後一定期間肥料の放出が
抑制された放出抑制期間(以下「d1」と記述する)
と、一定期間経過後放出が持続する放出期間(以下「d
2」と記述する)とからなる時限放出型の徐放機能を有
する被覆肥料は、その徐放機能により、多量の該肥料を
播種若しくは本圃への苗の移植と同時に施用することを
可能とし、施肥の省力化を一層向上させた。現在では既
に、前述の被覆肥料と被膜で被覆されていない肥料とを
含有する配合肥料が実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
被覆肥料と被膜で被覆されていない肥料とを含有する配
合肥料における、各肥料成分の放出制御機能は極めて有
効なものであるが、製造直後の放出機能(放出期間の長
さ、放出速度など)と、長期保存後の放出機能との間に
違いが生じる場合があった。つまり保存後に放出機能の
経時変化が生じる場合があった。このような経時変化は
保管条件の影響を受け、どの程度変化するのか予測する
ことは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、被覆生物
活性粒状物と被膜で被覆されていない生物活性物質とを
含有する生物活性物質組成物であって、保存した後であ
っても該被覆生物活性粒状物の放出機能の経時変化が生
じない生物活性物質組成物を開発すべく鋭意研究を行っ
た。その結果、1種以上の生物活性物質を含有する芯材
粒子の表面を、樹脂を含む被膜で被覆した被覆生物活性
粒状物であって、該粒状物に対する濃度が500ppm
以下である被覆生物活性粒状物と、被膜で被覆されてい
ない生物活性物質とを含有する生物活性物質組成物であ
れば、保存している間に発生する該被覆生物活性粒状物
の放出機能の経時変化が極めて少ないことを見出した。
本発明者らはこれらの知見に基づいて本発明を完成させ
た。
【0008】本発明は下記の(1)〜(17)の構成か
らなる。 (1)生物活性物質を含有する芯材粒子の表面を被膜で
被覆した被覆生物活性粒状物であって、該被覆生物活性
粒状物に含まれる揮発物質の該被覆生物活性粒状物に対
する濃度が500ppm以下である被覆生物活性粒状物
と、被膜で被覆されていない生物活性物質とを含有する
生物活性物質組成物。
【0009】(2)揮発物質の該被覆生物活性粒状物に
対する濃度が100ppm以下である前記第1項記載の
生物活性物質組成物。
【0010】(3)揮発物質の該被覆生物活性粒状物に
対する濃度が10ppm以下である前記第1項記載の生
物活性物質組成物。
【0011】(4)揮発物質の該被覆生物活性粒状物に
対する濃度が1ppm以下である前記第1項記載の生物
活性物質組成物。
【0012】(5)被膜が樹脂を含有する被膜である前
記第1項〜第4項の何れか一項記載の生物活性物質組成
物。
【0013】(6)被膜が樹脂とフィラーとを含有する
被膜である前記第1項〜第4項の何れか一項記載の生物
活性物質組成物。
【0014】(7)フィラーが被膜内に均一に分散され
ている前記第6項記載の生物活性物質組成物。
【0015】(8)樹脂が熱可塑性樹脂である前記第5
項〜第7項の何れか1項記載の生物活性物質組成物。
【0016】(9)熱可塑性樹脂がオレフィン重合体、
およびオレフィン共重合体から選ばれた1種以上である
前記第8項記載の生物活性物質組成物。
【0017】(10)熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−一酸化炭素共重合体、エチレン−ヘキセン共重合
体、エチレン−ブテン共重合体、およびプロピレン−ブ
テン共重合体から選ばれた1種以上である前記第8項記
載の生物活性物質組成物。
【0018】(11)揮発物質が溶剤である前記第1項
〜第10項の何れか1項記載の生物活性物質組成物。
【0019】(12)溶剤が炭化水素系有機溶剤および
塩素系有機溶剤から選ばれた1種以上である前記第11
項記載の生物活性物質組成物。
【0020】(13)溶剤がトルエン、キシレン、テト
ラクロロエチレン、およびトリクロロエチレンから選ば
れた1種以上である前記第11項記載の生物活性物質組
成物。
【0021】(14)被覆生物活性粒状物が、溶剤に樹
脂を溶解させた樹脂溶液を、生物活性物質を含有する芯
材粒子の表面に付着させるとともに、該樹脂溶液から溶
剤を蒸発させることによって得られたものである前記第
1項〜第13項の何れか1項記載の生物活性物質組成
物。
【0022】(15)被覆生物活性粒状物に用いる生物
活性物質が肥料である前記第1項〜第14項の何れか1
項記載の生物活性物質組成物。
【0023】(16)被覆生物活性粒状物に用いる生物
活性物質が農薬である前記第1項〜第14項の何れか1
項記載の生物活性物質組成物。
【0024】(17)前記第1項〜第16項の何れか1
項記載の記載の生物活性物質組成物を使用することを特
徴とする作物の栽培方法。
【0025】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いる生物活性物質とは、農作物、有用植物、農産物な
どの植物体の育成、保護の目的で用いられるものであ
り、使用目的に応じて増収、農作物の高品質化、病害防
除、害虫防除、有害動物防除、雑草防除、生育促進、更
には、農作物の生育促進、生育抑制、矮化などの効果を
もたらすものであって、具体的には肥料、農薬、微生
物、植物ホルモン類(メチオニン等)等を挙げることが
できる。特に被覆生物活性粒状物に用いる場合、生物活
性物質が肥料または農薬であると、その使用目的に対し
て比較的高い効果が得られる。本発明においては、前記
生物活性物質から選ばれた1種を使用してもよく、2種
以上を使用しても良い。
【0026】該肥料としては、窒素質肥料、燐酸質肥
料、加里質肥料のほか、植物必須要素のカルシウム、マ
グネシウム、硫黄、鉄、微量要素やケイ素等を含有する
肥料を挙げることができる。具体的には、窒素質肥料と
して硫酸アンモニア、尿素、硝酸アンモニアのほか、イ
ソブチルアルデヒド縮合尿素、アセトアルデヒド縮合尿
素等が挙げられ、燐酸質肥料としては過燐酸石灰、熔成
リン肥、焼成リン肥等が挙げられ、加里質肥料としては
硫酸加里、塩化加里、けい酸加里肥料等が挙げられ、そ
の形態としては特に限定はない。また、肥料の三要素の
合計成分量が30%以上の高度化成肥料や配合肥料、更
には、有機質肥料でもよい。また、硝酸化成抑制材や農
薬を添加した肥料でもよい。
【0027】農薬としては、病害防除剤、害虫防除剤、
有害動物防除剤、雑草防除剤、植物生長調節剤を挙げる
ことができ、これらであればその種類に制限なく使用す
ることができる。病害防除剤とは、農作物等を病原微生
物の有害作用から保護するために用いられる薬剤であ
り、主として殺菌剤が挙げられる。害虫防除剤とは、農
作物等の害虫を防除する薬剤であり、主として殺虫剤が
挙げられる。有害動物防除剤とは、農作物等を加害する
植物寄生性ダニ、植物寄生性線虫、野そ、鳥、その他の
有害動物を防除するために用いる薬剤である。雑草防除
剤とは農作物や樹木等に有害となる草木植物の防除に用
いられる薬剤であり、除草剤とも呼ばれる。植物生長調
節剤とは、植物の生理機能の増進あるいは抑制を目的に
用いられる薬剤である。
【0028】本発明において使用する農薬は、常温で固
体の粉状であることが望ましいが常温で液体であっても
良い。また、本発明においては、農薬が水溶性であって
も、水難溶性であっても、水不溶性のものであっても用
いることができ特に限定されるものではない。本発明に
利用できる農薬として、その具体例を下記に挙げるが、
これらはあくまでも例示であり、これらに限定されるも
のではない。また、農薬は1種であっても、2種以上の
複合成分からなるものであっても良い。
【0029】例えば、1−(6−クロロ−3−ピリジル
メチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンア
ミン、O,O−ジエチル−S−2−(エチルチオ)エチ
ルホスホロジチオエート、1,3−ビス(カルバモイル
チオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸
塩、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ
〔b〕フラニル=N−ジブチルアミノチオ−N−メチル
カルバマート、(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6)−ジエチルチオホスフェート、5−ジメチル
アミノ −1,2,3−トリチアンシュウ酸塩、O,O−
ジプロピル−O−4−メチルチオフェニルホスフェー
ト、エチル=N−〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)
アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニナート、
1−ナフチル−N−メチルカーバメート、2−イソプロ
ポキシフェニル−N−メチルカーバメート、ジイソプロ
ピル−1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネー
ト、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ〔3,4−
b〕ベンゾチアゾール、1,2,5,6−テトラヒドロ
ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン−4−オン、3−
アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1
−ジオキシド、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸のナト
リウム塩またはジメチルアミン塩、エチルエステル。
【0030】2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸の
ナトリウム塩またはエチル、ブチルエステル。2−メチ
ル−4−クロロフェノキシ酪酸のナトリウム塩またはエ
チルエステル。α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニ
リド、S−1−メチル−1−フェニルエチル=ピペリジ
ン−1−カルボチオアート、S−(4−クロロベンジ
ル)−N,N−ジエチルチオカーバメート、5−ターシ
ャリーブチル−3−(2,4−ジクロル−5−イソプロ
ポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリン−2
−オン、2−〔4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−
1,3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ〕アセト
フェノン、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,
3−ジメチル−5−ピラゾリル−p−トルエンスルホネ
ート、3−イソプロピル−2,1,3−ベンゾ−チアジ
アジノン−(4)−2,2−ジオキシドまたはそのナト
リウム塩、2−クロロ−4−エチルアミノ−6−イソプ
ロピルアミノ−s−トリアジン、
【0031】2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−
(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジ
ン、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−
s−トリアジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソ
プロピルアミノ)−s−トリアジン、1−(α,α−ジ
メチルベンジル)−3−(パラトリル)尿素、メチル=
α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバ
モイルスルファモイル)−ο−トルアート、2−ベンゾ
チアゾール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリ
ド、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−イル尿素、S−ベンジル=1,2−ジメ
チルプロピル(エチル)チオカルバマート、2−クロロ
−N−(3−メトキシ−2−テニル)−2´,6´−ジ
メチルアセトアニリド等を挙げることができる。
【0032】更に、本発明における農薬としては植物が
接触した後に、植物によって合成され、植物体内に蓄積
する低分子の抗菌性物質であるファイトアレキシンを誘
導する物質を挙げることができる。微生物としては、病
原微生物の繁殖抑制効果のあるものを用いることができ
る。具体的にはトリコデルマ属(トリコデルマ・リグノ
ーラム、トリコデルマ・ビィリディなど)、グリオクラ
ディウム属(グリオクラディウム・ビレンスなど)、セ
ファロスポリウム属、コニオシリウム属、スポリデスミ
ウム属、ラエティサリア属などの糸状菌、アグロバクテ
リウム属(アグロバクテリウム・ラディオバクター)、
バチルス属(バチルス・ズブチリス)、シュードモナス
属(シュードモナス・セパシア、シュードモナス・グル
メ、シュードモナス・グラディオリ、シュードモナス・
フロルエッセンス、シュードモナス・アウレオファシエ
ンス、シュードモナス・プチダなど)、キサントモナス
属、エルビニア属、アースロバクター属、コリネバクテ
リウム属、
【0033】エンテロバクター属、アゾトバクター属、
フラボバクテリウム属、ストレプトマイセス属(ストレ
プトマイセス・アクロモゲナス、ストレプトマイセス・
ファエオパーピュレンス、ストレプトマイセス・ヒグロ
スコピカス、ストレプトマイセス・ニトロスポレンス、
ストレプトマイセス・バーネンシスなど)、アクチノプ
ラネス属、アルカリゲネス属、アモルフォスポランギウ
ム属、セルロモナス属、マイクロモノスポラ属、パスチ
ュリア属、ハフニア属、リゾビウム属、ブラディリゾビ
ウム属、セラティア属、ラストニア属(ラストニア・ソ
ラナセアラム)などの細菌および放線菌を挙げることが
できる。
【0034】これらの中で好ましくは使用できるもの
は、抗菌活性物質産生菌である。具体的には抗菌物質生
産能の高いシュードモナス属細菌であり、例えば抗生物
質を生産する菌株としては抗生物質ピロールニトリン
(対ダイコン苗立枯病菌)を生産するシュードモナス・
セパシア、抗生物質フェナジンカルボン酸(対コムギ立
枯病菌)やピロールニトリン、ピオルテオリン(対ワタ
苗立枯病菌、キュウリ苗立枯病菌)、シアン化物(タバ
コ黒根病菌)、ディアセチルフログルシノール(対コム
ギ立枯病菌)などを生産するシュードモナス フロルエ
ッセンス、更には土壌中の鉄を病原菌に利用させず、植
物にのみ利用できるようにする鉄キレート物質シデロフ
ォア(シュードバクチン、蛍光性シデロフォア:ピオベ
ルディン)などを生産する蛍光性シュードモナス属菌
(シュードモナス・プチダ、シュードモナス・フロルエ
ッセンスなど)を挙げることができる。
【0035】その他の微生物としては、バクテリオシン
のアグロシン84(対根頭がんしゅ病菌)を生産するア
グロバクテリウム・ラディオバクターや植物ホルモンな
どの生育増進物質を生産する生育増進性根圏細菌(PG
PR)として蛍光性シュードモナス(シュードモナス・
プチダ、シュードモナス・フロルエッセンスなど)やバ
チルス属などが挙げられる。特にCDU分解菌群(シュ
ードモナス属、アースロバクター属、コリネバクテリウ
ム属、アグロバクテリウム属など)やストレプトマイセ
ス属の菌株(例えば特公平5−26462号公報に開示
の微工研寄託第10533号)は土壌伝染性の病原性糸
状菌に対し顕著な抑止力を有するため好ましく用いられ
る。
【0036】本発明で用いる被膜で被覆されていない生
物活性物質は、粉状および粒子状の何れか、あるいはそ
れらの混合物であることが好ましい。
【0037】被覆生物活性粒状物に用いる生物活性物質
を含有する芯材粒子、および被膜で被覆されていない生
物活性物質を含有する芯材粒子の組成は、1種以上の生
物活性物質を含有していれば、特に限定されるものでは
ない。生物活性物質単独で造粒されたものであってもよ
く、クレー、カオリン、タルク、ベントナイト、炭酸カ
ルシウムなどの担体や、ポリビニルアルコール、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、澱粉類などの結合剤
を用いて造粒したものであっても構わない。また、必要
に応じ、例えばポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル等の界面活性剤や廃糖蜜、動物油、植物油、水素添
加油、脂肪酸、脂肪酸金属塩、パラフィン、ワックス、
グリセリンなどを含有したものであっても構わない。
【0038】該芯材粒子の造粒方法としては、押出し造
粒法、流動層式造粒法、転動造粒法、圧縮造粒法、被覆
造粒法、吸着造粒法等を用いることができる。本発明に
おいては、これらの造粒法のいずれを使用しても良い
が、押し出し造粒法が最も簡易である。
【0039】該芯材粒子の粒径は特に限定されるもので
はないが、例えば、肥料の場合においては1〜1mmで
あり、農薬の場合においては0.3〜3mmであること
が好ましい。これらは篩いを用いることにより、前記範
囲内で任意の粒径を選択することができる。
【0040】該芯材粒子の形状は特に限定されるもので
はないが、被覆生物活性粒状物に用いる生物活性物質を
含有する芯材粒子においては特に、時限放出型の徐放機
能を発現させるためには球状のものが好ましい。具体的
には、芯材粒子の円形度合いを知るための尺度である円
形度係数を用いるとよく、式{(4π×芯材粒子の投影
面積)/(芯材粒子投影図の輪郭の長さ)2}によって求め
られた値が0.7以上のものが好ましく、より好ましく
は0.75以上であり、更に好ましくは0.8以上であ
る。円形度係数の最大値は1であり、1に近づくほど芯
材粒子は真円に近づき、芯材粒子形状が真円から崩れる
に従って円形度係数は小さくなる。
【0041】円形度係数が0.7を下回る芯材粒子が増
えると、これを用いて得られる時限放出型の徐放機能を
有する被覆生物活性粒状物のd1における放出抑制が不
十分となり、生物活性物質の洩れを生じやすくなる傾向
にあるため、本発明に用いる芯材粒子は、全てが0.7
以上のものであることが好ましいが、本発明の効果を大
きく損なわない限りにおいて、下限値未満のものが若干
量存在していても差し支えない。なお上記の円形度係数
は、PIAS−IV(株式会社ピアス製)等の市販の測
定機器を用いることにより測定することができる。
【0042】本発明に用いる被覆生物活性粒状物の被膜
は、樹脂を含有するものや硫黄などの無機物質を含有す
るものであっても良い。樹脂を含有する被膜において、
樹脂の含有割合は被膜重量に対し、10〜100重量%
の範囲であることが好ましく、より好ましくは、20〜
100重量%の範囲である。また、無機物質を含有する
被膜において、無機物質の含有割合は被膜重量に対し、
50〜100重量%の範囲であることが好ましく、より
好ましくは、20〜90重量%の範囲である。
【0043】被膜に使用する樹脂は特に限定されるもの
ではなく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エマルジョン
等を挙げることができる。熱可塑性樹脂としては具体的
に、オレフィン系重合体、塩化ビニリデン系重合体、ジ
エン系重合体、ワックス類、ポリエステル、石油樹脂、
天然樹脂、油脂およびその変性物、ウレタン樹脂を挙げ
ることができる。
【0044】オレフィン系重合体としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−一酸化炭素共重合体、エチレン−ヘキセン共
重合体、エチレン−ブタジエン共重合体、ポリブテン、
ブテン−エチレン共重合体、ブテン−プロピレン共重合
体、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、およびエチレン−メタアクリル酸
エステル共重合体等が例示でき、塩化ビニリデン系重合
体としては、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体が例
示できる。
【0045】ジエン系重合体としては、ブタジエン重合
体、イソプレン重合体、クロロプレン重合体、ブタジエ
ン−スチレン共重合体、EPDM重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体等が例示できる。
【0046】ワックス類としては、密ロウ、木ロウ、パ
ラフィン等が例示でき、ポリエステルとしてはポリ乳
酸、ポリカプロラクトン等の脂肪族ポリエステルやポリ
エチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステルが例
示でき、天然樹脂としては、天然ゴム、ロジン等が例示
でき、油脂及びその変性物としては、硬化物、固形脂肪
酸および金属塩等を例示することができる。
【0047】熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、
フラン樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、ケトン
ホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、アルキド樹脂、不
飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ウレタ
ン樹脂、および乾性油などを挙げることができる。これ
らの熱硬化性樹脂は数多くのモノマーの組み合わせが有
るが、本発明においては、モノマーの種類や組み合わせ
は限定されるものではない。また、モノマー同士の重合
物の他に、2量体あるいはポリマー化したもの、または
その混合物の重合物であっても良い。また、種類の異な
る複数の樹脂を配合したものであっても良い。
【0048】フェノール樹脂としては、フェノール、o-
クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、2,4-キシレ
ノール、2,3-キシレノール、3,5-キシレノール、2,5-キ
シレノール、2,6-キシレノール、および3,4-キシレノー
ルなどのフェノール類から選ばれた1種以上と、ホルム
アルデヒドに代表されるアルデヒド類から選ばれた1種
以上との縮合反応によって得られたものを使用すること
ができる。
【0049】フラン樹脂の代表的なものとしてフェノー
ル・フルフラール樹脂、フルフラール・アセトン樹脂、
およびフルフリルアルコール樹脂などを挙げることがで
きる。キシレン・ホルムアルデヒド樹脂は、o-キシレ
ン、m-キシレン、p-キシレン、およびエチルベンゼンな
どのキシレン類から選ばれた1種以上と、ホルムアルデ
ヒドに代表されるアルデヒド類から選ばれた1種以上と
の縮合反応によって得られたものを使用することができ
る。
【0050】ケトンホルムアルデヒド樹脂としては、ア
セトン・ホルムアルデヒド樹脂、シクロヘキサノン・ホ
ルムアルデヒド樹脂、アセトフェノン・ホルムアルデヒ
ド樹脂、および高級脂肪族ケトン・ホルムアルデヒド樹
脂などを挙げることができる。
【0051】アミノ樹脂としては、尿素、メラミン、チ
オ尿素、グアニジン、ジシアンジアミド、グアナミン
類、およびアニリンなどのアミノ基含有モノマーから選
ばれた1種以上と、ホルムアルデヒドとの縮合反応によ
って得られたものを挙げることができる。
【0052】アルキド樹脂は非転化型、転化型のどちら
でもよく、グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ソルビトール、マン
ニトール、およびトリメチロールプロパンなどの多価ア
ルコールから選ばれた1種以上と、無水フタル酸、イソ
フタル酸、マレイン酸、フマル酸、セバシン酸、アジピ
ン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、ジフェン酸、1,8-
ナフタリル酸、またテルペン油、ロジン、不飽和脂肪酸
とマレイン酸の付加物などの多塩基酸から選ばれた1種
以上とを縮合させて得られたものを挙げることができ
る。
【0053】また、アルキド樹脂を変性させる際に使用
する脂肪油または脂肪酸としては、アマニ油、大豆油、
エゴマ油、魚油、桐油、ヒマワリ油、クルミ油、オイチ
シカ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、蒸留脂肪酸、綿実
油、ヤシ油、およびそれらの脂肪酸、またはグリセリン
とエステル交換したモノグリセリドを挙げることができ
る。このほかロジン、エステルロジン、コーパル、フェ
ノールレジン等の樹脂変生物も使用することができる。
【0054】不飽和ポリエステルとしては、無水マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、無水フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、3,6-
エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、アジピン
酸、セバシン酸、テトラクロル無水フタル酸、および3,
6-エンドジクロルメチレンテトラクロルフタル酸などの
有機酸から選ばれた1種以上と、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、水素化ビスフェノールA、2,2-
ビス(4-オキシエトキシフェニル)プロパン、および2,2-
ビス(4-オキシプロポキシフェニル)プロパンなどのポリ
オールから選ばれた1種以上とを縮合反応させて得られ
たものを挙げることができる。更に、該不飽和ポリエス
テルの硬化促進を目的として、スチレン、ビニルトルエ
ン、ジアリルフタレート、メタクリル酸メチル、トリア
リルシアヌル酸、およびトリアリルリン酸などのビニル
モノマーから選ばれた1種以上とを縮合時に加えて得ら
れたものも使用することができる。
【0055】エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA
型、ノボラック型、ビスフェノールF型、テトラビスフ
ェノールA型、およびジフェノール酸型のエポキシ樹脂
を挙げることができる。
【0056】さらに、ポリエステル樹脂をウレタン化し
たものなど、複合化した樹脂を使用することも可能であ
る。
【0057】ウレタン樹脂としては、トリレンジイソシ
アナート、3,3'-ビトリレン-4,4'-ジイソシアナート、
ジフェニルメタン-4,4'-ジイソシアナート、ポリメチレ
ンポリフェニレンポリイソシアナート、3,3'-ジメチル-
ジフェニルメタン-4,4'-ジイソシアナート、メタフェニ
レンジイソシアナート、トリフェニルメタントリイソシ
アナート、2,4-トリレンジイソシアナート、トリジンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イ
ソホロンジイソシアナート、キシレンジイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、水添キ
シレンジイソシアナート、およびナフタリン-1,5-ジイ
ソシアナートなどのジイソシアナートから選ばれた1種
以上と、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシ
エチレンポリオール、アクリロニトリル-プロピレンオ
キシド重合物、スチレン-プロピレンオキシド重合物、
ポリオキシテトラメチレングリコール、アジピン酸-エ
チレングリコール、アジピン酸-ブチレングリコール、
アジピン酸-トリメチロールプロパン、グリセリン、ポ
リカプロラクトンジオール、ポリカーボネートジオー
ル、ポリブタジエンポリオール、およびポリアクリラー
トポリオールなどのポリオールから選ばれた1種以上と
を、ポリ付加重合させることによって得られたものを挙
げることができる。
【0058】長期にわたる徐放機能、更には時限放出型
の徐放機能の達成には、芯材粒子の表面を透湿性の低い
樹脂で完全に被覆し、水分の透過を極僅かに抑えること
ができる被膜を形成させることが必要である。つまり、
ピンホールや亀裂の無い被膜を形成することが重要であ
る。特に、時限放出型の徐放機能において、長いd1が
必要な場合には、芯材粒子の表面に透湿性の小さな被膜
を形成させることが有効である。透湿性の小さい樹脂被
膜を該芯材粒子表面に被覆することにより、外部に存在
する水分を徐々に時間をかけて生物活性物質を含有する
芯材粒子にまで浸透させることができる。
【0059】そのためには、熱可塑性樹脂を含有する被
膜で該芯材粒子を被覆することが有効であり、更に、熱
可塑性樹脂としてオレフィン重合体、オレフィン共重合
体、塩化ビニリデン重合体、塩化ビニリデン共重合体を
用いることが有効である。特にポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−一
酸化炭素共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチ
レン−ブテン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体及
びこれらの混合物を最も好ましい被膜材料として挙げる
ことができる。これらの被膜材料を用い、ピンホールや
亀裂のない被膜が形成されれば、水分の透過量は極僅か
となる。
【0060】更に本発明においては、本発明の効果を損
なわない範囲で、被膜にフィラーや親水性付与のための
界面活性剤などを添加してもよい。フィラーとしてはタ
ルク、クレー、カオリン、ベントナイト、硫黄、白雲
母、金雲母、雲母状酸化鉄、金属酸化物、珪酸質、ガラ
ス、アルカリ土類金属の炭酸塩、硫酸塩、および澱粉等
を挙げることができ、界面活性剤としては、ポリオール
の脂肪酸エステルに代表されるノニオン界面活性剤を挙
げることができる。
【0061】本発明における揮発物質とは、物質の蒸気
圧が25℃で1×10-4Pa以上の物質である。被覆生
物活性粒状物に含まれる揮発物質としては、樹脂重合時
に使用した溶剤(n−ヘキサン等)、水、界面活性剤、
未反応モノマー、重合度の低いプレポリマー、および被
膜形成時に使用した溶剤などがある。
【0062】生物活性物質を含有する生物活性物質を含
有する芯材粒子の表面を被膜で被覆する方法は、特に限
定されるものではなく、例えば、溶融させた被膜材料を
該芯材粒子表面に噴霧する方法、溶剤に被膜材料を溶解
させた被膜材料溶解液を該芯材粒子表面に噴霧する方
法、被膜材料の粉体を該芯材粒子表面に付着させ、その
後溶融する方法、モノマーを該芯材粒子表面に噴霧し、
該芯材粒子表面で反応させ樹脂化(被膜化)する方法、
更に、被膜材料の溶融液ないし被膜材料溶解液に、該芯
材粒子を浸すディップ法などを挙げることができる。本
発明に用いる被覆生物活性粒状物は、例えば1種以上の
生物活性物質からなる芯材粒子を予め製造し、該芯材粒
子の表面を被膜で被覆することによって得ることが出来
る。
【0063】樹脂を含む被膜材料を該芯材粒子に被覆す
る方法としては、該被膜材料中の樹脂を溶解し得る溶剤
に溶解させた被膜材料溶解液を、噴霧により該芯材粒子
表面に付着させ、被膜を形成させる方法(以下「溶解液
噴霧法」と云う)、若しくは該被膜材料を加熱により溶
融させて得られた被膜材料溶融液を、噴霧により該芯材
粒子表面に付着させ、被膜を形成させる方法(以下「溶
融液噴霧法」と云う)を挙げることができる。
【0064】本発明の被覆生物活性粒状物は、どちらの
方法で得られたものであっても構わないが、生産効率の
高さや、得られる被膜の均一性などの面から、転動また
は流動状態にある該芯材粒子に該被膜材料溶解液を噴霧
により付着させ、その後に熱風に晒すことにより溶剤を
蒸発させ被膜を形成させる方法が好ましい。
【0065】樹脂を含有する被膜にフィラーを分散させ
る場合において、良好に生物活性物質の溶出を制御する
ためには、フィラーが被膜内において均一に分散されて
いることが重要である。本発明において、フィラーが被
膜内に均一に分散されている状態とは、下記の方法で求
めた変動係数が30%以下である場合を意味する。該変
動係数は、被覆生物活性粒状物の被膜の切断面におい
て、膜厚方向を縦、膜表面に対して平行方向を横とし、
被覆生物活性粒状物の被膜の切断面から任意に、縦×横
=20μm×50μmの範囲を10箇所、任意に抽出し
た20粒について走査型電子顕微鏡で観察し、各箇所毎
に存在するフィラー数を計測し、その計測結果から求め
た(該変動係数=標準偏差/平均値×100)ものであ
る。フィラーを均一に分散した被膜を得るためには、本
発明の被覆生物活性粒状物を溶解液噴霧法で製造するこ
とが好ましい。
【0066】該溶解液噴霧法に使用し得る被覆装置の一
例について、図1に示した噴流装置を参照しながら説明
する。該方法においては、無機フィラー等の溶剤に不溶
な被膜材料を、被膜材料溶解液中に均一に分散させるた
め、特に被膜材料溶解液の撹拌を強力に行う必要があ
る。この噴流装置は、噴流状態にある芯材粒子3に対
し、被膜材溶解液を配管5経由で輸送、スプレーノズル
2により噴霧し、芯材粒子3の表面に吹き付けて、該表
面を被覆すると同時並行的に、高温気体を噴流塔1に下
部からガイド管6へ流入させ、該高速熱風流によって、
該被覆生物活性粒状物の表面に付着している被膜材溶解
液中の溶剤を瞬時に蒸発乾燥させるものである。噴霧時
間は被膜材料溶解液の樹脂濃度、及び該溶液のスプレー
速度、被覆率等により異なるが、これらは目的に応じて
適宜選択されるべきものである。
【0067】図1に示した噴流装置以外の本発明に使用
し得る被覆装置としては、流動層型または噴流層型の被
覆装置として、特公昭42−24281号公報及び特公
昭42−24282号公報に開示の、ガス体により芯材
粒子の噴水型流動層を形成せしめ、中心部に生ずる芯材
粒子分散層にコーティング剤を噴霧する装置を挙げるこ
とができ、回転型の被覆装置としては、特開平7−31
914号公報及び特開平7−195007号公報に開示
の、ドラムの回転によりドラム内周に具えたリフタによ
って粉粒体を上方に移送した後に落下させ、落下中の粉
粒体表面にコーティング剤を塗布し、被膜を形成させる
装置を挙げることができる。
【0068】溶解液噴霧法で本発明に用いる被覆生物活
性粒状物を得る場合、使用する溶剤は特に限定されるも
のではないが、被膜に用いる樹脂の種類毎に、各溶剤に
対する溶解特性が異なることから、使用する樹脂に併せ
て溶剤を選択すればよい。例えば、樹脂としてオレフィ
ン重合体、オレフィン共重合体、塩化ビニリデン重合
体、塩化ビニリデン共重合体などを用いる場合には、塩
素系溶剤や炭化水素系溶剤が好ましく、その中でもテト
ラクロロエチレン、トリクロロエチレン、トルエンを用
いた場合には、緻密で均一な被膜が得られることから特
に好ましい溶剤である。
【0069】本発明においては、被覆性物活性粒状物に
含まれる揮発物質の該被覆生物活性粒状物に対する濃度
は500ppm以下であることが好ましい。500pp
m以下であれば、被覆生物活性粒状物を長期保存した際
の放出機能の経時変化を良好に抑えることができ、より
好ましくは100ppm以下であり、更に好ましくは1
0ppm以下であり、特に好ましくは1ppm以下であ
る。
【0070】時限放出型の徐放機能を有する被覆生物活
性粒状物においては、揮発物質の該被覆生物活性粒状物
に対する濃度は10ppm以下であることが好ましく、
さらに好ましくは1ppm以下で有ることが望ましい。
これら被覆生物活性粒状物に含まれる揮発物質の濃度
は、例えば、ベンゼンやノルマルヘキサン等の溶媒を用
いて抽出し、ガスクロマトグラフィ(例えばECD)等
の公知の分析方法で測定することができる。
【0071】本発明に用いる被覆生物活性粒状物を得る
ためには、被覆工程終了後、揮発物質を被覆生物活性粒
状物から除去するための脱気の工程を設けることが有効
である。脱気の方法は特に限定されないが、通熱風、赤
外線照射、マイクロウェーブ、減圧、通気しながら減圧
する等により、被膜が損傷しない程度に該粒状物を加熱
する方法を挙げることができる。具体的には、該被覆生
物活性粒状物に対し、揮発物質を含有していない、加熱
された窒素や空気、水蒸気等のガスを吹き付ける処理を
行えばよい。水蒸気を用いる場合は、水蒸気単独でもよ
くまた他のガスとの混合ガスでも良い。水蒸気を用いる
場合は、芯材粒子への透湿を避ける為に脱気工程後速や
かに該被覆生物活性粒状物を乾燥することが好ましい。
揮発物質をほとんど含有していないガスで処理するため
には、揮発物質をほとんど含有していないガスで揮発性
物質の脱気を行うためには、該被覆生物活性粒状物に吹
き付けたガスを、脱気のための空間から速やかに排出す
ればよい。処理後のガスをそのまま循環させたり、該ガ
スが滞留するような構造の脱気(加熱)装置を用いた場
合には、該生物活性粒状物における揮発物質の濃度を本
発明の範囲にするのに、長時間を要するほか、脱気処理
時の温度や、脱気に用いるガスに含まれる揮発物質の濃
度によっては、本発明に用いる被覆生物活性粒状物が得
られない場合がある。
【0072】該脱気処理後のガスを循環再利用する場合
は、該ガスを活性炭等を用いて揮発物質を分離精製した
うえで再利用すれば、前記弊害を緩和することができ
る。また、該ガスにおける揮発物質の濃度は、露点以下
であることが好ましい。
【0073】また、脱気処理を行う際の、被覆生物活性
粒状物の状態は、特に限定されるものではないが、流動
若しくは転動状態にあることが好ましい。静置状態であ
っても脱気処理は可能であるが、揮発物質の濃度を本発
明の範囲にするためには、長時間を要するほか、脱気時
の温度や、脱気に用いるガスに含まれる揮発物質の濃度
によっては、本発明に用いる被覆生物活性粒状物が得ら
れない場合がある。更に、脱気処理の際に、ビーカーの
ような底深の容器に該粒状物を入れて脱気処理を行った
場合、また特に、ガス化した際の揮発物質の比重が、脱
気処理の際に使用するガスの比重よりも重い場合にも、
本発明に用いる被覆生物活性粒状物が得られない場合が
ある。
【0074】このときの脱気の温度は特に限定されるも
のではないが、被膜が熱可塑性樹脂を含有する場合に
は、被膜に含まれる熱可塑性樹脂の融点をT℃とした場
合、(T−60)℃以上(T−5)℃未満であることが
好ましい。被膜に含まれる熱可塑性樹脂が単一の場合
は、該樹脂の融点をT℃とし、2種以上の場合は、それ
ぞれの樹脂の融点を比較して高い方の樹脂の融点をT℃
とする。但し、その温度条件下で脱気処理をしていて被
覆生物活性粒状物同士が団粒化するなどの不都合が生じ
た場合には、融点が低い方の樹脂の融点以下で行うこと
が好ましい。樹脂の融点はDSC等公知の分析機器を用
いて測定することができる。
【0075】脱気時間は被膜の厚さ、製造直後に被覆生
物活性粒状物に含まれる揮発物質の濃度などにより一様
ではないが、好ましくは0.05〜2時間である。本発
明に用いる被膜生物活性粒状物から脱気された揮発物質
は、例えば冷却、圧縮や、活性炭等の吸着剤により回収
することができる。従って、揮発物質は、廃棄物として
排出されることなく、リサイクルすることにより被覆工
程で再利用できることから環境面、コスト面においても
好ましい処理法であるといえる。
【0076】前述の脱気処理は、被覆生物活性粒状物を
溶解液噴霧法で得た場合に特に有効である。それは、溶
解液噴霧法においては、被膜材料溶解液を得る際に、多
量の溶剤を用いることから、被覆工程終了後の該粒状物
に含まれる揮発物質の濃度が、非常に高くなる傾向にあ
るからである。
【0077】本発明に用いる被覆生物活性粒状物は放出
特性の経時変化がほとんどないため、製造直後の製品を
直ちに品質検査に供試できる。このようにして得られた
品質検査データは、速やかに製造部門へフィードバック
することができ、例えば、品質管理目標値からの偏差が
生じ始めた場合、その対処を少ないロスタイムで行うこ
とができるため、本発明に用いる被覆生物活性粒状物は
製造管理の面からも好ましい機能を有する。
【0078】発明の生物活性物質組成物に含有される被
覆生物活性粒状物の割合は特に限定されるものではない
が、5〜95重量%の範囲であることが好ましく、より
好ましくは10〜50の重量%範囲である。
【0079】本発明の生物活性物質組成物に含有され
る、被膜で被覆されていない生物活性物質の割合は特に
限定されるものではないが、5〜95重量%の範囲であ
ることが好ましく、より好ましくは10〜50の重量%
範囲である。
【0080】本発明の生物活性においては、本発明の効
果を損なわない範囲で、該被覆生物活性粒状物と被膜で
被覆されていない生物活性物質以外の資材として保水
材、補強材、生物活性物質組成物成形助材などを含有す
ることができる。
【0081】その含有割合は、5〜90重量%の範囲で
あることが好ましく、より好ましくは10〜30の重量
%範囲である。この範囲を下回る場合には、該生物活性
粒状物以外の資材の実質的な効果が得られにくくなる。
【0082】本発明の作物の栽培方法は、本発明の生物
活性物質組成物を用いた、作物の栽培方法であれば、特
に限定されるものではない。本発明の栽培方法で栽培す
る作物としては、食用作物、飼料作物、工芸作物等の圃
場作物、果樹、蔬菜、花卉等の園芸作物に用いることが
できる。例えば、食用作物としてはイネ、麦類、トウモ
ロコシ、イモ類、マメ類を挙げることができ、飼料作物
としてはイネ科、マメ科、飼料用根菜を挙げることがで
き、工芸作物としては嗜好料作物(茶等)、香辛料作物
(コショウ等)、油料作物(ゴマ等)、糖料作物(甜菜
等)、繊維作物(綿花等)を挙げることができ、果樹と
しては仁果類(リンゴ等)、核果類(モモ等)、柑橘
類、熱帯果樹(パイナップル等)を挙げることができ、
蔬菜としては葉菜類、根菜類、果菜類を挙げることがで
き、花卉としては1年草、2年草、宿根草、花木等を挙
げることができる。
【0083】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により限定されるべきものではな
い。尚、以下の実施例における「%」は特に断りがない
限り「重量%」である。 1.被覆生物活性粒状物の製造 1)被覆生物活性粒状物の製造A(被覆粒状物1〜4の
製造) 図1に示される噴流層被覆装置(塔径450mm、高さ
4000mm、空気噴出口径70mm、円錐角50度)
を用い、生物活性物質を含有する芯材粒子として粒径
2.0〜3.4mm、円形度係数0.8の粒状尿素を、
表1に記載の被膜材料で被覆率が12%になるまで被覆
し、被覆生物活性粒状物1〜4を製造した。製造条件は
以下の方法に準拠して行った。また、被覆率は被覆生物
活性粒状物の重量(A)と被膜の重量(B)との和を1
00重量%とした被覆生物活性粒状物に対する被膜の重
量(A)の比率であり、算式[B×100/(A+
B)]で求めた値である。被膜材料溶解液は、被膜材料
を表1に記載の割合で揮発物質に均一に溶解、分散さ
せ、被膜材料溶解液に対する被膜材料の濃度を1.0重
量%にした。 一流体ノズル:出口径0.8mmフルコーン型 粒状肥料:10kg 熱風温度:100〜110℃ 熱風風量:240m3/hr スプレー流速:0.5kg/min
【0084】
【表1】 被膜材の数字は重量部を示す。 蒸気圧:「改訂第5版 化学工業便覧」丸善(株)発
行、1988年より PE:低密度ポリエチレン(MFR=23g/10mi
n[JIS K 6760]、密度:d=0.916g/cm3、融
点105℃) EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体(MI=20g
/10min[JIS K 6730]、酢酸ビニル30重量%) タルク:平均粒径 5μm SA:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(H
LB=13) ECO:エチレン−一酸化炭素共重合体(MFR=0.
75g/10min、CO=0.95重量%、d=0.
93g/cm3、融点120℃) PP:ポリプロピレン(MFR=3g/10min[JIS
K 6758]、密度:d=0.90g/cm3、ビカット軟
化点:145℃[JIS K 6758]) スターチ:でんぷん、トウモロコシ(和光純薬工業) PCL:ポリ−ε−カプロラクトン(Mn=80,00
0、融点60℃) PLA:ポリ−L−乳酸(Mn=60,000) イオウ:平均粒径10μm
【0085】2)被覆生物活性粒状物の製造B(被覆粒
状物5〜7の製造) 図1に示される噴流層被覆装置(塔径250mm、高さ
2000mm、空気噴出口径50mm、円錐角50度)
を用い、生物活性物質を含有する芯材粒子として粒径
1.4〜1.7mm、円形度係数0.8の粒状農薬(ベ
ントナイト60重量部、クレー25重量部、三共ダイア
ジノン水和剤34(九州三共、ダイアジノン34%)1
5重量部)を、表1に記載の被膜材料で被覆率が20%
になるまで被覆し、被覆生物活性粒状物5〜7を製造し
た。製造条件は以下の方法に準拠して行った。また、被
覆率は被覆生物活性粒状物の重量(a)と被膜の重量
(b)との和を100重量%とした被覆生物活性粒状物
に対する被膜の重量(b)の比率であり、算式[b×1
00/(a+b)]にて求めた値である。被膜材料溶解
液は、被膜材料を表1に記載の割合で揮発物質に均一に
溶解、分散させ、被膜材料溶解液に対する被膜材料の濃
度を1.0重量%にした。 一流体ノズル:出口径0.4mmフルコーン型 粒状肥料:3kg 熱風温度:100〜110℃ 熱風風量:70m3/hr スプレー流速:0.2kg/min
【0086】2.揮発物質の脱気 被覆生物活性粒状物の製造A及びBで得られた被覆生物
活性粒状物1〜7を用いて、揮発物質の脱気処理を行っ
た。供試ガスは、揮発物質(トリクロロエチレン、パー
クロロエチレン、トルエン)濃度が1ppm未満である
空気を用いた。脱気処理時のガスの温度は表2に示し
た。得られた被覆生物活性粒状物1〜7からそれぞれ5
00gを用いて図2の脱気装置で脱気処理を行った。被
覆生物活性粒状物1〜7を製造後、図2の脱気装置に該
生物活性粒状物を投入し、熱風導入管を通して空気を装
置内に入れ、30分間通風することで脱気処理を行っ
た。排気ガスは上方の開口部から連続的に排出され、溶
剤回収装置で処理した後脱気処理用のガスとして再利用
される。このようにして脱気処理することにより、実施
例1〜7を得た。一方、脱気処理を行わない被覆粒状物
1〜7を比較例1〜7とした。
【0087】
【表2】
【0088】3.揮発物質濃度の測定 表2の実施例1〜7と比較例1〜7について、揮発物質
の濃度測定を行った。比較例1〜7については製造直後
(被覆工程終了直後)、実施例1〜7については揮発物
質の脱気処理後に行った。抽出する揮発物質がテトラク
ロロエチレン、トリクロロエチレンの場合には、抽出用
溶媒としてベンゼンを用い、抽出する揮発物質がトルエ
ンの場合には、ノルマルヘキサンを用い、実施例1〜7
及び比較例1〜7のそれぞれ0.5gを、該抽出用溶媒
50mlに1週間、常温で浸漬し、揮発物質を抽出させ
ることによって分析試料を調整した。該分析試料をガス
クロマトグラフィー(検出器:ECD(抽出用溶媒:ベ
ンゼン)、FID(抽出用溶媒:ノルマルヘキサン))
によって揮発物質を分析し揮発物質濃度を得た(表
2)。
【0089】4.生物活性物質組成物(実施例8〜1
4、比較例8〜14)の作成とその性能評価試験 実施例1〜7は揮発物質の脱気処理後のもの、比較例1
〜7は製造直後(被覆工程終了直後)のものを6kgそ
れぞれ、粒状硫酸カリ(チッソ旭肥料)28kg、粒状
熔過リン(日東肥料化学工業)8kg、CDUタマゴ
(チッソ旭肥料)2kgと共に混合し、生物活性物質組
成物(実施例8〜14、比較例8〜14)を作成した。
これとは別に、実施例8〜14及び比較例8〜14を、
それぞれを100gずつ個々に厚さ0.063mmのポ
リエチレン製袋(商品名:リード冷凍保存するバッグ、
ライオン(株))に入れて封印して2週間冷暗所に保存
後、前述と同様に性能評価試験に供試した。性能評価試
験は下記A及びBの方法で行った。 1)性能評価試験A 被覆生物活性粒状物と被膜で被覆されていない生物活性
物質との混合物である実施例8〜11及び比較例8〜1
1から、被覆生物活性粒状物のみをそれぞれ10gを取
り出し、200ml水中に浸漬して25℃に静置し、所
定期間経過後被覆生物活性粒状物と水とに分け、水中に
溶出した尿素を定量分析により求める。肥料には新水2
00mlを入れて再び25℃に静置し、所定期間経過後
同様の操作を行う。このような動作を反復して水中に溶
出した尿素の溶出累計と日数の関係をグラフ化して溶出
速度曲線を作成し、グラフから溶出累計が10%に到達
する日数(d1)を読みとった。その結果を表3に示し
た。
【0090】2)性能評価試験B 試験は、供試サンプルの被膜に亀裂が入り、被膜が破壊
されることにより、内部の芯材粒子に含まれる農薬が外
部に10%放出されるまでの時間を測定したものであ
る。水を1.5ml入れたキャップ付試験管(12mm
×72mm)に、被覆生物活性粒状物と被膜で被覆され
ていない生物活性物質との混合物である実施例12〜1
4及び比較例12〜14から取り出した被覆生物活性粒
状物をそれぞれ該試験管1本当たり1粒投入しキャップ
をした。これを実施例5〜7、比較例5〜7それぞれ1
00管(粒)用い、水温20℃一定の条件下でそれぞれ
被覆生物活性粒状物の崩壊の個数をカウントした。観察
は試験開始から毎日行った。得られた結果から放出累計
と日数の関係をグラフ化して放出速度曲線を作成し、グ
ラフから溶出累計が10%に到達する日数(d1)を読
みとった。その結果を表3に示した。
【0091】
【表3】 d1:10%溶出に要する日数(日)
【0092】表3の結果からも明らかな様に、実施例8
〜14においては、2週間保存下後、実施例8〜14に
含まれる被覆生物活性粒状物の放出機能における経時変
化は極僅かであったのに対し、比較例8〜14において
は著しい経時変化が認められた。
【0093】
【発明の効果】本発明の、被覆生物活性粒状物と被膜で
被覆されていない生物活性物質とを含有する生物活性物
質組成物であれば、保存している間に発生する該被覆生
物活性粒状物の放出機能の経時変化が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴流層被覆装置の断面図
【図2】脱気処理装置断面図
【符号の説明】
1.噴流塔 2.スプレーノズル 3.芯材粒子 4.熱風導入管 5.被膜材料導入管 6.ガイド管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 EA01 EA10 4H011 AA01 AB01 AC01 BA01 BB06 BB09 BB13 BB14 BC18 BC19 DA04 DC06 DC10 DF02 DH02 DH03 DH04 DH05 DH08 4H061 AA01 AA04 BB15 DD18 EE36 FF08 FF15 GG15 GG18 GG26 GG46 HH03 LL26

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物活性物質を含有する芯材粒子の表面
    を被膜で被覆した被覆生物活性粒状物であって、該被覆
    生物活性粒状物に含まれる揮発物質の該被覆生物活性粒
    状物に対する濃度が500ppm以下である被覆生物活
    性粒状物と、被膜で被覆されていない生物活性物質とを
    含有する生物活性物質組成物。
  2. 【請求項2】 揮発物質の該被覆生物活性粒状物に対す
    る濃度が100ppm以下である請求項1記載の生物活
    性物質組成物。
  3. 【請求項3】 揮発物質の該被覆生物活性粒状物に対す
    る濃度が10ppm以下である請求項1記載の生物活性
    物質組成物。
  4. 【請求項4】 揮発物質の該被覆生物活性粒状物に対す
    る濃度が1ppm以下である請求項1記載の生物活性物
    質組成物。
  5. 【請求項5】 被膜が樹脂を含有する被膜である請求項
    1〜4の何れか一項記載の生物活性物質組成物。
  6. 【請求項6】 被膜が樹脂とフィラーとを含有する被膜
    である請求項1〜4の何れか一項記載の生物活性物質組
    成物。
  7. 【請求項7】 フィラーが被膜内に均一に分散されてい
    る請求項6記載の生物活性物質組成物。
  8. 【請求項8】 樹脂が熱可塑性樹脂である請求項5〜7
    の何れか1項記載の生物活性物質組成物。
  9. 【請求項9】 熱可塑性樹脂がオレフィン重合体、およ
    びオレフィン共重合体から選ばれた1種以上である請求
    項8記載の生物活性物質組成物。
  10. 【請求項10】熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリプロ
    ピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−一
    酸化炭素共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチ
    レン−ブテン共重合体、およびプロピレン−ブテン共重
    合体から選ばれた1種以上である請求項8記載の生物活
    性物質組成物。
  11. 【請求項11】揮発物質が溶剤である請求項1〜10の
    何れか1項記載の生物活性物質組成物。
  12. 【請求項12】溶剤が炭化水素系有機溶剤および塩素系
    有機溶剤から選ばれた1種以上である請求項11記載の
    生物活性物質組成物。
  13. 【請求項13】溶剤がトルエン、キシレン、テトラクロ
    ロエチレン、およびトリクロロエチレンから選ばれた1
    種以上である請求項11記載の生物活性物質組成物。
  14. 【請求項14】被覆生物活性粒状物が、溶剤に樹脂を溶
    解させた樹脂溶液を、生物活性物質を含有する芯材粒子
    の表面に付着させるとともに、該樹脂溶液から溶剤を蒸
    発させることによって得られたものである請求項1〜1
    3の何れか1項記載の生物活性物質組成物。
  15. 【請求項15】被覆生物活性粒状物に用いる生物活性物
    質が肥料である請求項1〜14の何れか1項記載の生物
    活性物質組成物。
  16. 【請求項16】被覆生物活性粒状物に用いる生物活性物
    質が農薬である請求項1〜14の何れか1項記載の生物
    活性物質組成物。
  17. 【請求項17】請求項1〜16の何れか1項記載の記載
    の生物活性物質組成物を使用することを特徴とする作物
    の栽培方法。
JP2001178714A 2000-06-14 2001-06-13 生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法 Pending JP2002080307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001178714A JP2002080307A (ja) 2000-06-14 2001-06-13 生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178118 2000-06-14
JP2000-178118 2000-06-14
JP2001178714A JP2002080307A (ja) 2000-06-14 2001-06-13 生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002080307A true JP2002080307A (ja) 2002-03-19

Family

ID=26593905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001178714A Pending JP2002080307A (ja) 2000-06-14 2001-06-13 生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002080307A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074809A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粉状農薬

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074809A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粉状農薬

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4642238B2 (ja) 被覆生物活性粒状物
JP5014554B2 (ja) 被覆生物活性粒状物の製造方法
MXPA04009230A (es) Revestimeinto de semilla de nitrogeno de lenta liberacion.
MX2008000772A (es) Composiciones granulares de mesotriona seguras para cesped.
US6787234B2 (en) Triggered start products and processes for the production and use thereof
RU2482675C2 (ru) Способы получения гранулированных препаратов для борьбы с сорняками, имеющих улучшенное распределение сельскохозяйственно-активных веществ в их покрытии
KR100362798B1 (ko) 피복농약입제,이의제조방법및이의용도
CA2225061C (en) Sprout inhibiting and/or anti-fungal composition for potatoes
KR100337048B1 (ko) 시한방출제어형 피복농약입제
JP4804631B2 (ja) 被覆生物活性物質用粒子、被覆生物活性物質とその製造方法、および被覆生物活性物質を含有する組成物
JP2002080307A (ja) 生物活性物質組成物およびそれを用いた作物の栽培方法
JP2003089605A (ja) 被覆生物活性物質、生物活性物質組成物、および作物の栽培方法
JP2004224609A (ja) 被覆生物活性物質粒子
Volova et al. Natural degradable Polyhydroxyalkanoates as the basis for creation of prolonged and targeted pesticides to protect cultivated plants from weeds and pathogens
JP2002068880A (ja) 被覆生物活性粒状物およびその製造方法
JP2003183104A (ja) 被覆生物活性物質
CN102665407A (zh) 植物生长调节
JP2002087904A (ja) 被覆生物活性粒状物の製造方法
JP2002114592A (ja) 生物活性物質粒子、被覆生物活性物質、それらを含有する生物活性物質組成物、および被覆生物活性物質の製造方法
JP2002161002A (ja) 被覆生物活性粒状物およびその製造方法
JP2004292319A (ja) 被覆粒状物
JP2002249392A (ja) 浮上防止処理を施した被覆生物活性粒状物およびその製造方法
JP2002226287A (ja) 高吸水性樹脂被覆生物活性粒状物およびその製造方法
JP2002104893A (ja) 被覆粒状物およびそれを用いた作物の栽培方法
JP2003137682A (ja) 被覆生物活性粒状物の製造方法