JP2002079599A - 不織布壁紙とその製法 - Google Patents

不織布壁紙とその製法

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JP2002079599A
JP2002079599A JP2000312646A JP2000312646A JP2002079599A JP 2002079599 A JP2002079599 A JP 2002079599A JP 2000312646 A JP2000312646 A JP 2000312646A JP 2000312646 A JP2000312646 A JP 2000312646A JP 2002079599 A JP2002079599 A JP 2002079599A
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wallpaper
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blown
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JP2000312646A
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English (en)
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Kunio Suzuki
邦夫 鈴木
Satoshi Kasugata
聡 霞流
Seiichi Sumi
誠市 角
Masahiro Umemura
昌弘 梅村
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YOSHIKAWA KAMI SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の不織布壁紙においては、立体感やボリ
ューム感が出せること、表面摩耗強さを強くすること、
美的に印刷されること、防汚性を有すること等を兼ね備
えることが困難であり、またそれらを兼ね備えた上でコ
スト安く製造することが困難であった。 【解決手段】 本発明は、壁紙用原紙と、その原紙に接
合して壁紙の中間層にあるメルトブロー不織布と、その
中間層のメルトブロー不織布に接合している壁紙の表面
層不織布とを含み、壁紙にしたときの表面の摩耗強さが
4.0級以上である不織布壁紙であることを特徴とし、
さらに本発明は、前記表面層不織布となる不織布が走行
する過程において、その不織布上にメルトブローされた
フィラメントを集積し、その不織布とメルトブローされ
たフィラメントとを一体化する工程を含む不織布壁紙の
製法を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布壁紙および
その製法に関し、特に表面の摩耗強さのある表面層と、
中間層にメルトブロー不織布層を設けたことにより、表
面摩耗強さのある壁紙であるにもかかわらず、エンボス
による立体感のある壁紙になるようにした不織布壁紙お
よびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の壁紙は、塩ビ壁紙即ち壁紙原紙に
ポリ塩化ビニル樹脂層を設け、それをエンボスすること
により立体感を出したものが主流であった。しかし、壁
紙の廃棄物処理等の観点から、塩ビ壁紙が敬遠され、不
織布壁紙が注目されるようになってきた。壁紙は、立体
感やボリューム感のあるものが好まれ、また、美的に印
刷されることも重要である。また使用に際して、手など
で擦ることなどによって、剥げたりササクレが生じるよ
うでは、実用に耐えない。さらに、布的風合いを持たす
ことで、高級感を出すことも要求される。また、壁紙原
紙を濡れから護る防水性を有することも求められてい
る。これらの要件を満たした上で、コストを安く製造で
きることも重要な要因である。従来の不織布壁紙におい
ては、上記の壁紙が備えるべき特性の全てを具備するこ
とは困難であった。即ち、不織布壁紙は、不織布のもつ
布的な風合いにより壁紙適性はあるが、エンボスして立
体感を出すためには、不織布の坪量を多くする必要があ
り、それではコストがアップしてしまうことにより、現
実にはコストの面から立体感の乏しいものとなってい
た。また、コストの面からスパンボンドやサーマルボン
ド等のポリオレフィンの不織布が使用される例がある
が、そのポリオレフィン100%で嵩高性で表面が粗い
不織布は、印刷適性が低く、印刷適性を上げるためには
特別の処理をする必要があり(特開平11−22708
6号)、その処理にコストもアップしていた。また、表
面摩耗強さをアップするために、表面にフィルム層を設
ける(特開平10−204783号)ことは、布的触感
が失われる欠点がある。さらに、表面摩耗強さを上げた
り、エンボスによる立体感をもたすためには、エンボス
により不織布のファイバー間の接合が充分になされる必
要があり、そのために、芯鞘型の複合形態の熱融着繊維
を使用することが提案されている(特開平10−961
97号)。しかし、熱融着繊維はコストが高いので、不
織布全体に熱融着繊維を使用すると、壁紙に必要な不透
明度を出し難く、また、エンボスによる立体感が出るほ
どの厚みにするためには、コストの面から不都合であっ
た。また、従来の不織布の製法においては、複数のウェ
ブを使用する場合に、それらを一体化するために、接着
剤や接着工程、ウォータジェット、ニードルパンチの工
程等が必要であり、コストアップの要因になっており、
コストの安い壁紙とすることに問題があった。さらに、
接着剤は、黄変や劣化等の品質を低下させる要因ともな
りうる問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの従来の不織布壁紙のもつ問題点を解消し、不織布壁
紙でありながら、立体感や表面摩耗強さがあり、防水性
や印刷適性も良い壁紙を、コストを安く提供することを
可能にするものである。また他の目的は、不織布壁紙の
不織布の製法においても、複数の不織布を一体化するた
めのコストを安くすると同時に、嵩高性も増すことがで
き、また、接着剤等の使用を少なくして、黄変や劣化の
少ない高品質の壁紙とすることをも目的としたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁紙用原紙
と、その原紙に接合して壁紙の中間層にあり、繊維径1
0μm以下であるフィラメントからなり、坪量が平方メ
ートル当たり20gから60gであるメルトブロー不織
布と、壁紙の表面層にあり、その中間層のメルトブロー
不織布に接合している坪量が、平方メートル当たり10
gから40gである不織布とを含み、壁紙にしたときの
エンボス深さが0.10mmから0.60mmの範囲で
あり、表面の摩耗強さが4.0級以上の不織布壁紙に関
する。さらに本発明は、壁紙用原紙と、その原紙に接合
して壁紙の中間層にあり、繊維径10μm以下であるフ
ィラメントからなり、坪量が平方メートル当たり20g
から60gであるメルトブロー不織布と、壁紙の表面層
にあり、その中間層のメルトブロー不織布に接合してい
る坪量が、平方メートル当たり10gから40gである
不織布であり、かつその表面層が表面コートされている
不織布とを含み、壁紙にしたときのエンボス深さが0.
10mmから0.60mmの範囲で、表面の摩耗強さが
4.5級以上である不織布壁紙に関する。さらに本発明
は、壁紙の表面層不織布となる不織布が走行する過程に
おいて、その不織布上にメルトブローされたフィラメン
トを集積し、その不織布とメルトブローされたフィラメ
ントとを一体化する工程を含む、不織布壁紙の製法に関
する。
【0005】本発明の壁紙用原紙は、壁との接合性を良
くするためや、壁紙に腰を持たせて壁紙を貼る作業を容
易にするために必要とされる。また、リフォーム等の貼
替作業時に、下地の壁材を損傷することなく、壁紙用原
紙の厚み方向の中間層で層間剥離させて剥がし、平滑な
下地を作る効果もある。本発明の壁紙用原紙は、坪量は
平方メートルあたり、好ましくは50gから130g、
60gから120gがさらに好ましい。本発明の不織布
壁紙においては、使用される壁紙用原紙は不透明度が9
0.0%以上、更に好ましくは91.0%以上である。
一般に不織布壁紙においては、不織布が塩ビ壁紙の塩化
ビニール層に比較して隠蔽力すなわち不透明度が小さい
ので、壁の汚れや模様が裏写りして、壁紙としての装飾
性を損ねる。そために、不透明度の大きい壁紙用原紙を
使用することが好ましい。なお、不透明度は、JIS
P8138により測定される。本発明の壁紙用原紙は、
通常の湿式の抄紙法により製造され、難燃紙として製造
されることが多い。しかし、普通紙として抄紙してその
まま使用するか、必要に応じて、難燃剤をスプレーまた
は塗工すること等で適宜難燃化してもよい。
【0006】本発明の壁紙の中間層として、メルトブロ
ー不織布(ジェット紡糸不織布とも云われる)が好適で
ある。メルトブロー不織布は、ノズルから紡出されたポ
リマーを熱風で吹き飛ばすことにより形成されるフィラ
メントからなる不織布で、繊維径を小さくしたい場合
に、特に有効な不織布の製法である。メルトブロー不織
布が使用されるのは、繊維径を小さくできるので、不織
布が嵩張り、見かけ密度の小さいウェブとなり、エンボ
スされることにより本発明の目的である中間層による立
体感を出すことができるからである。また、メルトブロ
ー不織布は、熱風によりフィラメントが吹き飛ばされる
ので、フィラメントにおける分子配向が小さく、そのた
めに結晶化が不十分であり、熱融着しやすく、エンボス
され易いため、本発明の中間層として好適である。メル
トブロー不織布は、ポリプロピレンから製造されるケー
スが多いが、ポリプロピレン等のポリオレフィンは、撥
水性があり、醤油等の水性の汚れが付着した場合に防汚
機能を有し、更に汚れを拭き落とし易くできる点で、中
間層として好適である。また、メルトブロー不織布は、
不織布の中でも最も不透明度が大きく、他の不織布壁紙
に比較して、不透明度の小さな、即ち坪量の小さな壁紙
用原紙を使用することができ、その面からもコストが安
く、軽くて作業性の良い壁紙とすることができる。さら
にまた、メルトブロー不織布は、代表的な量産型の不織
布であるため、コストが安いことも、厚みが必要な中間
層ウェブとして好適である。さらにまた、メルトブロー
不織布を中間層ウェブとして使用することは、後述する
ように、メルトブロー不織布の製造工程で、表面層不織
布と一体化することができるので、コストを低減させる
ことができる点で中間層ウェブとして好適である。この
ように、メルトブロー不織布は種々の利点を有する不織
布ではあるが、表面の摩耗強さが弱いことにより、壁紙
用不織布としては実用化されてこなかった。そこで本発
明は、摩耗強さの大きな不織布と組み合わせて、役割分
担することにより、壁紙用不織布として好適な素材とす
ることができた。
【0007】本発明に使用されるメルトブロー不織布を
構成するフィラメントの平均繊維径は、10μm以下で
あり1μm以上であることが好ましく、さらに好ましく
は、5μm以下1.5μm以上である。10μmを超え
ると充分な嵩高性を出すことが困難であり、1μm以下
では、ショットが多発して壁紙として好適なウェブとす
ることが困難な場合があるからである。平均繊維径は、
不織布からランダムに採取したサンプルより100フィ
ラメントについて顕微鏡で測定し、その平均値を求め
る。本発明でメルトブロー不織布のフィラメントと表現
したが、必ずしも連続したフィラメントである必要はな
く、数センチメートルから数十センチメートルの長さを
有するものであっても良い。
【0008】メルトブロー不織布の変形として、スパン
ボンド不織布と組み合わされたタイプのSM(スパンボ
ンド−メルトブロー不織布)やSMS、MSM等もあ
り、メルトブロー不織布に不足する機械的強度を付与し
たものも、壁紙製造の高速化に対応することができるた
め、本発明のメルトブロー不織布に含まれる。また、メ
ルトブロープロセスで、パルプを混合し、衛生材等に使
用されることも行われているが(USP410032
4)、そのようなパルプ等が混ぜられたメルトブローフ
ィラメント層も、本発明の中間層不織布として使用する
ことができる。
【0009】本発明に使用されるメルトブロー不織布に
使用されるポリマーとしては、ポリプロピレンが、品質
的にもコスト的にも好適である。また、ポリプロピレン
を変性した樹脂や他のポリオレフィン樹脂もメルトブロ
ーに適する。但し、ポリプロピレン等のポリオレフィン
のメルトブロー不織布は、耐候性が劣る場合があり、耐
候性が要求される壁紙には適さない場合がある。その場
合は、下記の耐候剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等(以
下、耐候剤という言葉で代表させる)を、0.01%か
ら2.0%、さらに0.03%から0.5%が好ましい
(いずれも繊維質量に対するパーセント)。0.01%
より低い含有量では、耐候性の実効を期すことができ
ず、2.0%より多い場合は、メルトブローのショット
の数が増えて品質を悪くし、またコストを高くするの
で、本発明の目的とするウェブとしては適さない場合が
ある。耐候剤としては、代表的なものとして、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン
系、ヒンダードフェノール系、ベンゾトリアゾール系等
の化合物が使用されるが、これらに限定されるものでは
ない。また、これらの耐候剤は、ポリマーに練り込んで
おくことが望ましいが、紡糸後にスプレーまたは塗工等
で付与される場合もある。メルトブロー不織布は、上記
ポリオレフィンばかりでなく、ポリエステル系やポリア
ミド系、合成ゴム系等の他のポリマーが有効な場合もあ
り、本発明の中間層ウェブとして使用することもでき
る。
【0010】本発明の中間層にあるメルトブロー不織布
は、坪量が平方メートル当たり好ましくは20gから6
0g、25gから50gがさらに好ましく、これらの範
囲から選択される。それらより小さい場合は、本発明の
目的とする立体感や不透明度が十分ではなく、また、そ
れらの値より大きい場合は、壁紙が厚くなりすぎたり重
くなって作業性が悪く、また本発明の目的とするコスト
の安い壁紙とすることに反する。なお、これらの坪量に
おける壁紙にしたときの中間層の不織布の厚みは、0.
10mmから0.60mmの範囲に入っていることが好
ましい。カレンダー処理等で薄く仕上げると、壁紙にし
たときのエンボスによる立体感が不十分となり、また、
あまりにも厚くすると、壁紙としての中間層の強度が不
十分となるからである。なお、これらの不織布の坪量
は、壁紙から各層の不織布を剥がして、JISL190
6により測定する。また、厚みは、壁紙の断面の顕微鏡
観察で、エンボスされていない部分の厚みをランダムに
20点とり、その平均値で求める。
【0011】本発明の表面層にある不織布は、壁紙とし
ての表面摩耗強さを与え、印刷適性を向上させて壁紙に
装飾性を持たせ、また、布的風合いを与えて高級感を持
たせる等の中間層ウェブにない特性を付与することで、
役割分担をし、壁紙特性をアップすることができる。こ
のような機能をもたせることにより、コスト的には多少
高い材料となる場合であっても、表面層不織布の坪量は
小さいので、壁紙全体としてもコストを相対的に低く押
さえることができる。この表面層不織布の坪量は、平方
メートル当たり10gから40gであって、15gから
30gがさらに好ましい。坪量が小さすぎると、不織布
の地合が悪く、印刷性や表面摩耗強さ等の表面層不織布
の機能を有しない。表面層不織布の坪量を大きくする
と、上記コストの問題ばかりでなく、壁紙全体としての
重量が増し、作業性の点からも好ましくないからであ
る。
【0012】また、表面層不織布は10〜40g/m
と坪量が小さく、その繊維径は、ほとんど15μmから
50μmと太いため、繊維間の空隙が大きく、表面層不
織布単体では、表面の平滑性が劣り印刷性が悪い。しか
し、中間層のメルトブロー不織布と接合することによ
り、メルトブローされたフィラメントが、表面層不織布
の繊維間の空隙を埋めたり、下敷となって、表面層不織
布の平滑性を増すことができ、それによって印刷適性を
向上させることができる。
【0013】本発明は、表面摩耗強さが強いにもかかわ
らず、エンボスによる立体感のある壁紙であることを特
徴とする。壁紙は、手や体と触れ合うことも多く、それ
により簡単に表面が損傷したり毛羽立ちが生じるようで
は、壁紙として実用できないからである。本発明人は、
壁紙に必要とされる表面の摩耗強さを種々検討の結果、
好ましくは4.0級以上、さらに好ましくは4.5級以
上であって、5.0級の値のあることが最も好ましい。
その摩耗強さは、JIS L1906のテーバ形法によ
って測定される。
【0014】本発明に使用される表面層にある不織布と
しては、湿式不織布や、ケミカルボンド不織布、ポイン
トボンド不織布やエアースルー不織布を含むサーマルボ
ンド不織布、スパンレース(ウオータジェット)等の乾
式の短繊維集積タイプ、および長繊維集積タイプである
スパンボンド不織布、フラシュ紡糸不織布、トウ開繊不
織布等が使用される。
【0015】表面層不織布が短繊維集積タイプの不織布
である湿式不織布、ケミカルボンド不織布、サーマルボ
ンド不織布、スパンレース不織布は、レーヨンやパルプ
等のセルローズ系繊維を含めることにより、印刷インク
との親和性が良く、また印刷インクの保持性も良くな
り、さらに、叩解されたパルプは、ファイバー径が小さ
いために表面平滑性や隠蔽力を高めるため、印刷適性に
優れることとなり、本発明の表面層不織布として好適で
ある。セルローズ繊維は、好ましくは10〜70%、さ
らに好ましくは20〜60%の割合で配合される(すべ
て質量%、以下同じ)。これらの範囲より小さい場合
は、印刷適性を良くするという、本発明の目的を達成し
難く、この範囲より大きい場合は、熱融着繊維の割合が
小さくなり、表面の摩耗強さや、エンボス深さの保持力
等が小さくなり、総合的に本発明の目的を達成できない
場合がある。また、抄紙浴中等にサイジング剤を添加
し、セルローズ繊維に吸着させたり、抄紙工程中で塗工
やスプレーして、印刷適性を向上させることができる。
サイジング剤としては、膠、CMC、アルキルケテンダ
イマー、ロジン、ミョウバン等が使用される。湿式不織
布は、大量生産が可能で、10〜25g/mの低坪量
であっても、地合が均一であり、さらに低コストで隠蔽
力のあるパルプの使用が容易であり、経済性に優れてい
る。
【0016】表面層不織布が湿式不織布である場合、そ
の繊維配合は熱融着繊維とレーヨンやパルプ等のセルロ
ーズ系繊維が主に使用され、必要に応じて、ポリエステ
ル、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール等の合成繊
維も使用される。熱融着繊維は、低軟化点のポリエステ
ル、ポリオレフィン系等の繊維や、芯鞘型やサイドバイ
サイド型の複合繊維が好ましく使用される。熱融着繊維
は、好ましくは30〜90%、さらに好ましくは40〜
80%で使用される。この範囲より小さい場合は、不織
布の表面摩耗強さや引張強度、エンボス深さの保持力が
充分ではなく、この範囲より大きい場合は、コストが高
くなり、また不透明性が悪くなり、印刷適性も悪くな
る。熱融着繊維は、その繊維自体の強度と接着力によっ
て湿式不織布の表面摩耗強さを向上させることができ
る。前記記載のパーセントの範囲外では、これらの目的
効果が達し難い。
【0017】本発明の乾式の短繊維集積タイプの表面層
不織布は、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリオレフ
ィン系、アクリル系、エチレン−ビニルアルコール系を
含むポリビニルアルコール系等の合成繊維、ビスコース
等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、羊毛、絹等
の天然繊維、合成パルプ等も使用される。また、これら
の短繊維には熱融着繊維が含まれていることが好まし
い。これらの熱融着繊維は、低軟化点のポリエステル
系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱融着繊維が
使用される。また、熱融着繊維には、芯鞘型やサイドバ
イサイド型等の複合繊維が好ましく使用される。これら
の熱融着繊維は、エンボス深さの保持力を高めて、本発
明の表面摩耗強さをアップすることに貢献する。なお、
熱融着繊維やレーヨン等のセルローズ繊維の配合割合
は、湿式不織布の場合と同様である。
【0018】また、短繊維集積タイプであるこれらの不
織布は、難燃繊維、抗菌(制菌)防臭繊維、撥水繊維、
耐候性繊維等の種々の機能を有する繊維も使用し、壁紙
の機能をアップすることもできる。合成繊維には、印刷
適性が小さいものも多いが、コロナ処理やバインダー処
理、親水処理等により印刷適性を高めて使用することも
できる。
【0019】スパンボンド不織布は、表面摩耗強さが大
きく、本発明の表面層不織布として好適である。ここ
で、スパンボンド不織布とは、紡出されたポリマーをエ
ジェクターで吸引してフィラメントとし、集積させてウ
ェブを形成する方式である。スパンボンド不織布の中で
も、熱接着性ポリマーとの複合紡糸されたものは、エン
ボスによる表面の摩耗強さがアップし、本発明に特に適
する。また、スパンボンド不織布を延伸したものも、繊
維径が小さくなり、平滑性が増すので、本発明の表面層
不織布として適する。これら複合繊維等を使用すること
は、コストアップの要因となるが、坪量が小さいので、
相対的には影響が少ない。ポリオレフィン系のサーマル
ボンド不織布やスパンボンド不織布は、コロナ処理、バ
インダー処理、界面活性剤等の薬剤処理により、印刷適
性をアップして使用することが好ましい。
【0020】同様に、フラッシュ紡糸不織布も、表面摩
耗強さが大きく、引張特性、引裂特性等も良いので、本
発明の表面層不織布として好適である。ここで、フラシ
ュ紡糸不織布は、溶剤に溶解されたポリマーをノズルか
ら噴出させることにより、網状のウェブを形成させる方
式である。なお、フラシュ紡糸不織布は、ポリオレフィ
ン系のポリマーを原料にする場合が多いが、その場合
は、印刷適性を上げるため、コロナ処理や薬剤処理等の
特別の処理が望ましい。また、トウ開繊不織布も本発明
の表面層不織布として使用することができる。トウ開繊
不織布とは、多数の長繊維を集束したトウを延伸、開
繊、拡幅し長繊維不織布としたものである。この場合、
バーストファイバーをフィラメント間の接着性繊維と使
用する方式は、そのバーストファイバーが中間層ウェブ
との接着にも使用されるので、本発明の表面層不織布と
して特に好ましい。なお、メルトブロー不織布は、繊維
径が細く分子配向も小さいので、一般には表面の摩耗強
さが小さく、表面層不織布としては使用できないものが
多い。しかし、延伸や熱処理することにより、表面の摩
耗強さが増し、表面層不織布として使用できる場合があ
る。
【0021】本発明の壁紙の表面には、通常、印刷を施
して用いられる。本発明は、表面層不織布に、セルロー
ズ繊維を配合するなど、印刷適性を高めた不織布を使用
できることに特徴がある。その印刷処理において、印刷
に使用される顔料や染料と共に使用される樹脂により、
表面の摩耗強さをアップすることができる。また、印刷
インクに、発泡インクを使用して、印刷することも、立
体感のある壁紙とすることに有効である。
【0022】本発明は、壁紙の表面にコーティング処理
をすることにより、表面の摩耗強さを向上して用いる場
合がある。例えば、エチレン酢酸ビニル共重合系やアク
リル系の樹脂等を、全面または部分的に、スプレーやコ
ーティング処理等によって行われる。また、印刷工程に
おける多色刷りの一色の代わりとして、表面処理を行う
こともできる。このように表面コートされることによ
り、表面の摩擦強さを、少なくとも4.5級以上、好ま
しくは5.0級とすることができる。したがって、特に
表面の摩耗強さが求められる用途では、このように表面
コートを施して用いることが望ましい。また、表面コー
トには、壁紙の汚染を防止する機能もある。
【0023】本発明の中間層となるウェブは、メルトブ
ロー不織布が使用される。この場合、メルトブロー不織
布の製造工程において、本発明の壁紙の表面層不織布と
なる不織布をコンベア上に走行させ、その不織布の上に
メルトブロー紡糸されたフィラメントを集積し、コンベ
ア下の負圧吸引を行う。そして、その後のカレンダー加
工やエンボス加工により、フィラメント層と表面層不織
布とを一体化させることができる。但し、その際のカレ
ンダー加工等は、見かけ密度を小さく保つために、熱と
圧力を調整して行う必要がある。このように、メルトブ
ローフィラメント製造工程で接合一体化することは、別
工程を必要とせず、また接着剤を使用しないことによ
り、コストが安いメリットがある。さらに、メルトブロ
ーフィラメント製造工程で接合一体化することは、メル
トブローフィラメント層の見かけ密度を小さくして接合
一体化できるので、後の壁紙製造時のエンボスで、エン
ボス深さを大きくでき、立体感のある不織布壁紙とする
ことができる。即ち、別工程で接合すると、熱接合や接
着剤による接合の場合であっても、メルトブローフィラ
メント層が熱圧着され、見かけ密度が大きくなり易く、
壁紙製造時のエンボスで、エンボス深さを大きくし難い
からである。したがって、メルトブロー工程での接合一
体化は、品質面でも効果が大きい。この場合、メルトブ
ローコンベアの裏面からの負圧吸引により、表面層とな
る不織布とメルトブロー紡糸されたフィラメントが混在
した層も形成することもでき、両者の一体化をより強固
にすることができる。
【0024】メルトブローフィラメント製造工程で、表
面層不織布とを接合一体化する場合、表面層不織布の繊
維は、メルトブローフィラメントと同一または同系統の
繊維をより多く使用することにより、接合一体化し易
い。例えば、メルトブローフィラメントがポリプロピレ
ンの場合は、表面層不織布はポリプロピレンまたは低軟
化点のポリプロピレン系の繊維の使用が好ましい。同一
または同系統の繊維の構成の割合は、好ましくは50%
から100%、60%から90%がさらに好ましい。同
一または同系統の繊維は、メルトブロー紡糸されたフィ
ラメントの熱によって接合一体化され易く、さらに、壁
紙製造時の最終的なエンボスにおいて、両者の一体化を
より強固にすることができるからである。
【0025】なお、メルトブロー不織布製造工程や別工
程等での表面層不織布となるウェブと中間層となるウェ
ブとの接合は、必ずしも壁紙として完全なものである必
要はなく、次工程の壁紙用原紙との接合や、印刷、エン
ボス工程に、一体物として処理に耐えれば良い。メルト
ブロー不織布と表面層不織布を別工程で接合する場合
は、接着剤や熱融着によって接合することもできる。そ
の場合、嵩高性を保持するには、接着剤による接着工程
が好ましい。接着剤としては、エチレン酢酸ビニル共重
合系、アクリル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、
ポリエステル系等のホットメルトタイプ、エマルジョン
タイプ、溶剤タイプ等が選べれる。また、接着剤の中に
耐候剤、難燃剤、抗菌防臭剤を添加することも、壁紙の
品質を向上させることに有効である。壁紙としての一体
物としての接合は、最終的なエンボスによって完全なも
のとすることができる。
【0026】壁紙製造時には、不織布等を加熱後冷却ロ
ーラでエンボスされるが、熱ローラエンボスで一気に行
うこともできる。壁紙製造時のエンボスにより、エンボ
スの深さは、好ましくは0.10mmから0.60m
m、0.15mmから0.50mmがさらに好ましく、
0.20mmから0.50mmがもっとも好ましい。
0.10mmに達し無い場合は、立体感が乏しく、0.
60mmを超える場合は、中間層不織布の強度が弱くな
る場合がある。なお、エンボス深さは、壁紙の断面を顕
微鏡で観察し、ランダムに取った20点のエンボス深さ
の平均値D(mm)で表す。
【0027】壁紙は難燃処理されていることが好まし
い。難燃処理は個々の壁紙用原紙や不織布において難燃
処理を施してもよいが、それらの不織布等を積層後に難
燃剤等を表面からスプレーすること等によって難燃化す
ることもできる。難燃剤としては、例えば、ハロゲン化
物も使用できるが、ダイオキシン対策上好ましくはな
く、三酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、燐酸グア
ニジン等のリン系難燃剤、水酸化アルミニュウム、水酸
化マグネシウム、メタ硼酸系難燃剤等が使用される。
【0028】壁紙は抗菌処理されていることが好まし
い。上記のように抗菌処理で代表されたが、抗菌処理、
防臭処理、制菌処理等も含められる。それらは、グルコ
ン酸クロルヘキシジン等のビグアナイド系、トリクロカ
ルバン等のカーバニリド系、塩化ベンザルコニウム等の
第四アンモニウム塩系、多価アルコール系、ヒノキチオ
ール等のトロボロン系、キトサン等の糖質、パラクロー
ルメタキシレノール等のフェノール系、銀・亜鉛ゼオラ
イト等の金属塩等の化合物が使用され、壁紙の表面に塗
工やスプレーすること等によって処理される。
【0029】
【図面の説明】本発明に係る壁紙の例を、図1で具体的
に説明する。本発明の壁紙1は、壁紙用原紙2と、それ
に接合しているメルトブロー紡糸されたフィラメントか
らなる中間層不織布3と、それに接合している表面層不
織布4とを含む。そして壁紙1の全体がエンボスされた
窪み5a、5bを有し、立体感のある壁紙1を構成す
る。エンボスされての圧縮は、中間層のメルトブロー不
織布がもっとも多く、それにより立体感を大きく出すこ
とができる。なお、壁紙の表面からエンボスの谷の最深
部までの距離をD(mm)で示し、「エンボス深さ」と
して示した。
【0030】本発明の壁紙を製造する工程の例を図2示
す。メルトブローダイス11に供給された溶融樹脂は、
一列に並んだ多数のノズル12より押し出され、ノズル
の両サイドのスリット13a、13bから噴出する熱風
で吹き飛ばされて、繊維径の小さいフィラメント14と
なる。ダイス11の下方には、循環する網状コンベア1
5があり、その上にロール巻された不織布16から繰り
出された表面層不織布4が、コンベア15上に供給され
る。そのコンベア上の表面層不織布4上に、メルトブロ
ー紡糸されたフィラメント14が負圧吸引ボックス17
によって負圧されることにより集積し、ウェブ18を形
成する。なお、負圧吸引により、メルトブローフィラメ
ントの一部は、表面層不織布の中に混在するか、または
接合するようになり、接着剤を使用することなく、表面
層不織布とメルトブローフィラメント層との一体性が高
まり、表面摩耗強さを高めることができた。そして、不
織布4とウェブ18は、加熱されたクリアランスを持っ
たカレンダーローラ19a、19bにより接合一体化さ
れ不織布20となる。なお、カレンダーローラ19a、
19bは、加熱温度はあまり高くすることは好ましくな
く、メルトブローフィラメント樹脂の融点より30℃以
上、好ましくは50℃以上、さらに好ましくは80℃以
上低く、またカレンダーローラのニップ圧も低いことが
好ましい。あまり高温や高圧は、メルトブロー不織布層
が緻密となり、後の本エンボスによる立体感を出すこと
ができないからである。また、カレンダローラ19aを
エンボスローラとすることもできるが、エンボスも、同
様な理由や印刷のための平滑性を確保するためにも、や
はりカレンダーローラと同様、低温、低圧が望ましい。
なお、図では真下にフィラメントが噴出される例を示し
たが、フィラメントの噴出は水平方向や斜め方向でもよ
く、また、コンベアは、網状の篭ローラでもよい。
【0031】
【実施例】実施例1 図2に示すメルトブロー不織布製造工程において、サー
マルボンド不織布の一種であるポリプロピレン短繊維8
0%、レーヨン短繊維20%からなるポイントボンド不
織布(20g/m)をコンベア上に乗せて、30m/
分で走行させる。そのサーマルボンド不織布上に、ポリ
プロピレン(MFR700)に耐候剤として含燐フィン
ダードフェノール金属塩0.03重量%、フィンダード
アミン化合物0.02重量%を混合された溶融樹脂を、
ダイ温度300℃、熱風300℃で噴出し、メルトブロ
ーされたフィラメントを集積させる。コンベア裏面から
は、負圧吸引されており、フィラメントの集積と表面層
不織布との一体化を助けている。この負圧吸引を大きく
することにより、メルトブローフィラメントの一部がサ
ーマルボンド不織布の繊維間の空隙を埋め、より強固な
一体化と、表面の平滑性を促進する。このサーマルボン
ド不織布にメルトブローフィラメントが集積したウェブ
は、クリアランス0.35mmの加熱ローラ間で、85
℃のカレンダー表面温度で処理されることにより、メル
トブローフィラメントと一体化され、60g/mの積
層不織布とした。
【0032】この積層不織布と壁紙用原紙(普通紙65
g/m)は、別工程で接合される。この接合におい
て、エチレン酢酸ビニルエマルジョン接着剤85部と三
酸化アンチモン難燃剤7部、ベンゾフェノン系耐候剤1
部、塩化ベンゼルコニウム抗菌抗カビ剤0.5部(すべ
て固形分換算)を混合して、ローラ転写方式で、前記両
面に合計15g/m(固形分)塗工して接着乾燥し、
3層一体化した積層物とした。この積層物に、花柄のグ
ラビア印刷を施し、深度0.5mmの格子状エンボスロ
ーラで、加熱圧着し、不織布壁紙とした。得られた壁紙
の諸物性を表1の実施例1に示す。なお、表中で「M
B」としたのは、メルトブローの略であり、「PP」は
ポリプロピレンの略である。繊維径は、得られた壁紙の
断面より採取して、1000倍の顕微鏡により測定し
た。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2 実施例1で示した3層一体化した積層物の表面に、エチ
レン酢酸ビニル共重合系エマルジョン中に難燃剤である
水酸化アルミニュウム5部、ベンゾフェノン系耐候剤1
部、塩化ベンゼルコニウム抗菌抗カビ剤0.2部を混合
して、中間層に浸透するようにオーバーコートし、花柄
のグラビア印刷を施した後、深度0.5mmの格子状エ
ンボスローラで、加熱圧着し、立体感のある不織布とす
ることができた。得られた不織布壁紙の諸物性を表1の
実施例2に示す。 実施例3 表面層不織布として、ポリプロピレン−ポリエチレン系
芯鞘構造の熱融着繊維60%、レーヨン10%、木材パ
ルプ30%からなる湿式不織布20gを使用し、市販の
ポリプロピレンメルトブロー不織布50g/mと、別
工程でエチレン酢酸ビニル共重合系ホットメルト接着剤
5g/mを繊維状に噴射して接合した場合を示す。壁
紙用原紙との接合は実施例1と同様であり、印刷および
エンボスも同様である。実施例1、2、3における不透
明度は、すべて95%以上であり、壁紙としての隠蔽力
を備えたものである。
【0035】比較例1 表面層不織布を使用せずに、メルトブロー不織布(40
g/m)を実施例1と同様に壁紙用原紙と接合した例
を示す。表面の摩耗強さが弱く、実用に耐えず、印刷適
性も良くない。これら実施例および比較例を表1に示
す。
【0036】
【発明の効果】本発明は、表面の摩耗強さや印刷適性、
布的風合い等の壁紙としての表面適性を有する不織布を
表面層不織布として使用し、嵩高性、不透明度、撥水性
を有するメルトブロー不織布を中間層として使用するこ
とにより、不織布壁紙でありながら、立体感やボリュー
ム感があり、さらに表面摩耗強さがあり、不透明度、防
汚性や印刷適性も良い壁紙をコストを安く提供すること
ができた。また、不織布壁紙の不織布の製法において
も、メルトブロー不織布の製造工程で表面層不織布と一
体化できるので、工程を省略でき、接着剤を使用しない
のでコストの安い製品とすることができた。さらに、メ
ルトブローフィラメント層の見かけ密度を小さい状態で
積層できるので、壁紙製造時のエンボスで立体感のある
不織布とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の壁紙を示す断面図
【図2】 本発明の壁紙製造のための不織布製造工程の
概念図
【符号の説明】
1:壁紙、2:壁紙用原紙、3:メルトブロー紡糸され
た中間層不織布、4:表面層不織布、5a、5b:エン
ボスされた窪み、D:壁紙の表面からエンボスの谷の最
深部まで距離(mm)。11:メルトブローダイス、1
2:多数のノズル、13a、13b:ノズルの両サイド
のスリット、14:繊維径の小さいフィラメント、1
5:循環する網状コンベア、16:ロール巻された不織
布、17:負圧吸引ボックス、18:集積ウェブ、19
a、19b:カレンダーローラ、20:接合一体化され
た不織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 27/30 D21H 27/30 A (72)発明者 梅村 昌弘 東京都中央区京橋1丁目12番5号吉川紙商 事株式会社内 Fターム(参考) 4F055 AA17 BA11 CA03 DA02 EA02 EA07 EA24 HA06 4F100 AA29 AH02 AH05 AJ05 AK07 AK68 BA03 BA07 BA10A BA10C CB01 DD01 DG10A DG15B DG15C EC18 EH46 EJ39 EJ86 GB09 HB21 HB31 JD05 JK09 YY00B YY00C 4L047 AA08 AA14 AB02 AB03 BA08 CA05 CB10 CC10 4L055 FA13 FA15 FA16 FA19 GA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁紙用原紙と、 該原紙に接合して壁紙の中間層にあり、繊維径10μm
    以下であるフィラメントからなり、坪量が平方メートル
    当たり20gから60gであるメルトブロー不織布と、 壁紙の表面層にあり、該中間層のメルトブロー不織布に
    接合している坪量が平方メートル当たり10gから40
    gである不織布と、を含み、壁紙にしたときのエンボス
    深さが0.10mmから0.60mmの範囲で、表面の
    摩耗強さが4.0級以上である不織布壁紙。
  2. 【請求項2】 壁紙用原紙と、 該原紙に接合して壁紙の中間層にあり、繊維径10μm
    以下であるフィラメントからなり、坪量が平方メートル
    当たり20gから60gであるメルトブロー不織布と、 壁紙の表面層にあり、該中間層のメルトブロー不織布に
    接合している坪量が平方メートル当たり10gから40
    gである不織布であり、かつ該表面層が表面コートされ
    ている不織布と、を含み、壁紙にしたときのエンボス深
    さが0.10mmから0.60mmの範囲で、表面の摩
    耗強さが4.5級以上である不織布壁紙。
  3. 【請求項3】 壁紙の表面層不織布となる不織布が走行
    する過程において、該不織布上にメルトブローされたフ
    ィラメントを集積し、該不織布とメルトブローされたフ
    ィラメントとを一体化する工程を含む、不織布壁紙の製
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096687A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Japan Vilene Co Ltd 印刷基材用不織布
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WO2014175529A1 (ko) * 2013-04-23 2014-10-30 주식회사 에스지오 노즐 분사형 제올라이트 처리장치 및 그 방법
JP2015171816A (ja) * 2014-02-18 2015-10-01 有限会社デジタルプランニングワークコア 防炎段ボールおよびその製造方法
CN117853076A (zh) * 2024-03-07 2024-04-09 广州珠江装修工程有限公司 一种基于bim的墙体施工管理方法及***

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