JP2002069750A - 難燃性に優れたフィラメント - Google Patents

難燃性に優れたフィラメント

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JP2002069750A
JP2002069750A JP2000261184A JP2000261184A JP2002069750A JP 2002069750 A JP2002069750 A JP 2002069750A JP 2000261184 A JP2000261184 A JP 2000261184A JP 2000261184 A JP2000261184 A JP 2000261184A JP 2002069750 A JP2002069750 A JP 2002069750A
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flame retardancy
polymer
thermoplastic polyester
flame
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JP2000261184A
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Katsuji Oda
勝二 小田
Yasuo Ota
康雄 大田
Tetsushi Oka
哲史 岡
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】力学特性および弾性回復性に優れ且つ、難燃性
・耐熱性・耐候性およびクリープ特性に優れる各種産業
資材用途に最適なポリエステルフィラメントを提供す
る。 【解決手段】芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、
脂肪族及び/又は脂環族のジヒドロキシ化合物を主たる
グリコール成分とし、更に下記一般式(I)で示される
燐化合物を500〜50000ppm含有してなる熱可
塑性ポリエステル系重合体からなる難燃性に優れたフィ
ラメント。 【化1】 (ただし、式中R1、R2は一価のエステル成形性官能
基、R3、R4は同じか又は異なる基であって、それぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の炭化水素
基、Aは二価もしくは三価の有機残基を表す。n1、n
2はそれぞれ0〜4の整数を表し、nは2以上の整数を
表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸長回復性に優れ
るロープ、漁網、ネットあるいは事務用および車両用椅
子などの各種産業資材、更にテキスタイル分野に使用可
能なマルチあるいはモノフィラメントとして、従来に無
い難燃性、耐熱性、着色性、耐候性、伸長回復特性及び
引っ張り特性に優れるポリエステル系フィラメントに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的高い引っ張り強度を有し、しかも
高度な伸長及び曲げ変形に対する回復特性に優れる熱可
塑性ポリエステルブロック共重合体を組成とする分子配
向フィラメントを伸縮回復性に優れるロープ、漁網、ネ
ット、あるいは布帛形態として、その弾性特性を利用し
て従来のウレタンなどのクッション材の代替となるよう
な高性能の事務用及び車両用椅子用途などの産業資材に
応用しようとする場合、例えば通常のポリエステル等の
繊維に比べるとその難燃性や耐候性、耐熱老化性といっ
た使用環境に対する安定性に乏しいことが知られてお
り、これらの特性が上記で応用を限られたものにしてい
た。
【0003】ここで、熱可塑性ポリエステル系重合体か
ら成るフィラメントの難燃性を改善する技術として、共
重合体にヘキサブロモベンゼンやデカブロモフェニルエ
ーテル等の有機ハロゲン化合物と、難燃助剤として三酸
化アンチモン等の無機化合物を併用することが従来より
知られている。
【0004】ところが、このような方法ではフィラメン
トを例えば屋外などで長期に使用した場合、難燃剤がブ
リードアウトすることで外観不良や、熱や光劣化で難燃
効果が無くなり、可燃性になる可能性があり、更には熱
可塑性ポリエステル系重合体を原料とするフィラメント
の特徴である伸長回復性や比較的高い強度等の力学特性
が損なわれる等の問題があった。
【0005】そこで、こうした難燃性と滞留安定性の問
題を解決する方法として、高分子量ハロゲン化ビスフェ
ノールA型フェノキシ樹脂と無機系難燃助剤を添加する
方法(特公平4−14132号公報)や、臭素化エポキ
シ樹脂を添加する方法(特公昭53−18068号公
報)等が提案されている。しかい、これらの場合でも、
難燃性を付与する場合には上記の難燃剤を多量に添加す
る必要が有り、高温成形時でのゲル化による成形不良
や、光による機械的物性の低下や、特に伸長回復性が低
下する問題がある。
【0006】また、さらに上記の問題点の改良の目的
で、ポリマー製造時に難燃性付与物質を添加して共重合
する方法が有り、従来から種々の燐系化合物を用いる方
法(特公昭55−41610号公報)が提案されてい
る。ただし、これらの場合では、期待する難燃性が不足
する等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、難燃性、耐候性及び耐熱老化性のいずれにも優れ、
しかもフィラメントが使用される形状における伸長回復
性等の力学的特性に優れる熱可塑性ポリエステル系フィ
ラメントを提供することである。
【0008】
【課題を解決しようとするための手段】即ち、本発明
は、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族及
び/又は脂環族のジヒドロキシ化合物を主たるグリコー
ル成分とし、更に下記一般式(I)で示される燐化合物
を500〜50000ppm含I有してなる熱可塑性ポ
リエステル系重合体からなることを特徴とする難燃性に
優れたフィラメントである。
【0009】
【化6】
【0010】(ただし、式中R1、R2は一価のエステ
ル成形性官能基、R3、R4は同じか又は異なる基であ
って、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜1
0の炭化水素基、Aは二価もしくは三価の有機残基を表
す。n1、n2はそれぞれ0〜4の整数を表し、nは2
以上の整数を表す。)そして、具体的には燐化合物が下
記一般式(II)で示されることを特徴とする上記記載の
難燃性に優れたフィラメント、
【0011】
【化7】
【0012】(式中、nは2以上の整数を表す。)熱可
塑性ポリエステル系重合体にトリアジン系化合物及び/
又はその誘導体を含有してなることを特徴とする難燃性
に優れたフィラメント、トリアジン系化合物及び/又は
その誘導体が下記一般式(III)〜(V)で示される難燃
性ポリエステル系重合体組成物からなることを特徴とす
る上記記載の難燃性に優れたフィラメント、
【0013】
【化8】
【0014】
【化9】
【0015】
【化10】
【0016】(式中R1,R2,R3は水素原子、アミ
ノ基、アルキル基、アニール基、フェニル基であり、R
1,R2,R3は同一であっても異なっていても良
い。)燐化合物の分子量が800以上9000以下であ
ることを特徴とする上記記載の難燃性に優れたフィラメ
ント、ポリエステル系重合体が熱可塑性ポリエステルブ
ロック共重合体であることを特徴とする上記記載の難燃
性に優れたフィラメント、熱可塑性ポリエステルブロッ
ク共重合体が分子量400〜6000の低融点重合体セ
グメントを含有してなることを特徴とする上記記載の難
燃性に優れたフィラメント、
【0017】低融点ポリマーセグメントの共重合割合が
5〜60重量%であることを特徴とする上記記載の難燃
性に優れたフィラメント、破断伸度が60%以上、破断
強度が0.5g/d以上で、且つ80℃における10%
伸長後の伸長回復率が80%以上であることを特徴とす
る上記記載の難燃性に優れたフィラメント、熱可塑性ポ
リエステル系重合体にカーボンブラックが0.1重量%
以上含有されてなることを特徴とする上記記載の難燃性
に優れたフィラメント、上記記載の熱可塑性ポリエステ
ル系重合体を1成分とする多成分からなる複合断面構造
を呈することを特徴とする難燃性に優れたフィラメン
ト、熱可塑性ポリエステル系重合体をシース部に配して
なることを特徴とする上記記載の難燃性に優れた複合フ
ィラメント、複合断面構造が実質的にシース・コア形状
であり、且つ繊維断面積に占めるコア部の面積比が50
%以上であることを特徴とする上記記載の難燃性に優れ
たフィラメント、及びコア部成分の融点が150℃以上
270℃未満であり、且つシース部の融点はコア部成分
の融点より20℃以上80℃未満低いことを特徴とする
上記記載の難燃性に優れたフィラメントである。以下、
本発明を詳述する。
【0018】本発明におけるフィラメントの原料である
熱可塑性ポリエステル系重合体とは、エステル結合を有
する重縮合体をいうが、特に高融点硬ポリエステルセグ
メントと分子量400〜6000の低融点重合体セグメ
ントとからなる共重合体であり、高融点ポリエステルセ
グメント構成成分だけで高重合体を形成した場合の融点
が150℃以上であり、低融点重合体セグメント構成成
分のみで測定した場合の融点ないし軟化点が80℃以下
の構成成分からなる熱可塑性ポリエステルブロック共重
合体であることが望ましい。
【0019】このフィラメントの原料であるポリエステ
ルブロック共重合体を更に詳しく述べると、高融点硬ポ
リエステルセグメント構成成分としては、例えばテレフ
タル酸、イソフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4‘−ジフ
ェニルジカルボン酸、ビス(4−カルボキシフェニル)
メタン、ビス(4−カルボキシフェニル)スルホン等の
芳香族ジカルボン酸又はそのエステルと、
【0020】エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコ
ール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、デカメチレングリコール、p−
キシリレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等
のジオールから製造されるポリエステル、あるいはこれ
ら2種類以上のジカルボン酸あるいは2種類以上のジオ
ールを用いたコポリエステル、
【0021】p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸
などのオキシ酸及びそれらのエステルから誘導されるポ
リエステル、ポリピバロラクトンなどのポリラクトン、
1,2−ビス(4,4‘−ジカルボキシフェノキシ)エ
タン等の芳香族エーテルジカルボン酸と前述のジオール
とから製造されるポリエーテルエステル、更に以上のジ
カルボン酸、オキシ酸類、ジオール類を組み合わせたコ
ポリエステル類などを示すことができる。
【0022】分子量400〜6000の低融点重合体セ
グメントの構成成分としては、例えばポリ(エチレンオ
キサイド)グリコール、ポリ(プロピレンオキサイド)
グリコール、ポリ(テトラメチレンオキサイド)グリコ
ール等のポリアルキレンエーテルグリコール及びこれら
の混合物、更にこれらのポリエーテルグリコール構成成
分を共重合した共重合ポリエーテルグリコール等を示す
ことができる。また炭素数2〜12の脂肪族ジカルボン
酸と炭素数2〜10の脂肪族グリコールから製造される
ポリエステル、例えばポリエチレナジペート、ポリテト
ラメチレンアジペート、ポリエチレンセバケート、ポリ
ネオベンチルセバケート、ポリテトラメチレンドデカネ
ート、ポリテトラメチレンアゼレート、ポリヘキサメチ
レンアゼレート、ポリ−ε−カプロラクトンなどを示す
ことができる。さらに上記ポリエステルとポリエーテル
を組み合わせたポリエステルポリエーテル共重合体など
も示すことができる。上記ポリエステル共重合体での低
融点重合体セグメント構成成分の割合は5〜60重量%
が好ましく、より好ましくは20〜50重量%である。
【0023】上記ポリエステル中の燐原子含有量が50
0〜50000ppmとなるように、下記一般式(I)
で示される燐化合物を添加することを特徴とするもので
ある。
【0024】
【化11】
【0025】(ただし、式中R1、R2は一価のエステ
ル成形性官能基、R3、R4は同じか又は異なる基であ
って、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜1
0の炭化水素基、Aは二価もしくは三価の有機残基を表
す。n1、n2はそれぞれ0〜4の整数を表し、nは2
以上、好ましくは3以上、更に好ましくは5〜10の整
数を表す。)
【0026】そしてより好ましくは、一般式(I)が下
記一般式(II)で示される燐化合物を添加することを特
徴とするものである。
【0027】
【化12】
【0028】(式中、nは2以上、好ましくは3以上、
更に好ましくは5〜10の整数を表す。)
【0029】本発明においては、一般式(I)で示され
る燐化合物は、ポリマー中に燐原子として500〜50
000ppm含まれるようにするのが適当であり、特に
5000〜10000ppmに使用するのが好ましい。
上記燐化合物の使用量が上記の範囲より多い場合では、
機械的強度が劣り好ましくない。
【0030】一般式(I)及び(II)で示される燐化合
物の分子量は800〜9000が好ましく、より好まし
くは2000〜5000である。この燐化合物は、ポリ
マー中に繰り返し単位ある方が局所的に燐原子が存在
し、より効果的な難燃性能を得ることができる。
【0031】これらのポリエステルブロック共重合体は
通常の重縮合法によって製造することができる。好適な
方法としては芳香族ジカルボン酸またはそのジメチルエ
ステル、低融点セグメント形成ジオール及び分子量ジオ
ールを触媒の存在下に約150〜260℃の温度に加熱
し、次いで重縮合反応またはエステル交換反応により形
成された水またはメタノールを除去し、生成したプレポ
リマーを真空下に加熱して過剰の低分子量ジオールを除
去することにより高重合度のポリエステル型ブロック共
重合体とする方法、あらかじめ調整した高融点ポリエス
テルセグメント形成性プレポリマーの末官能基と反応す
る2官能性の化合物を混合反応させたのち、系を高真空
に保ち、揮発成分を除去することにより、ポリエステル
ブロック共重合体とする方法、高重合度の高融点ポリエ
ステルとラクトンモノマーを加熱混合し、ラクトンを開
環重合させつつエステルブロック共重合体とする方法な
どがある。
【0032】一般式(I)及び(II)で示された燐化合
物を添加する方法としては、エステル交換反応の際に添
加しても、エステル交換後の重縮合前又は重縮合反応の
比較的初期段階で添加することもでき、特に添加方法と
しては限定されない。
【0033】一般式(I)及び(II)で示された燐化合
物の添加量はポリエステルブロック共重合体100重量
部に対して0.1〜20重量部であり、これ未満では難
燃性の効果が少なく、また20重量部を超えると繊維と
あいての力学特性が低下するばかりか、紡糸性も低下
し、好ましくない。より好ましくは0.5〜10重量部
である。
【0034】本発明においては上記の燐系化合物の他
に、下記一般式(III)〜(V)で示されるトリアジン
系化合物及び又はその誘導体を添加してもよい。
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】(式中R1,R2,R3は水素原子、アミ
ノ基、アルキル基、アニール基、フェニル基であり、R
1,R2,R3は同一であっても異なっていても良
い。)
【0039】さらにトリアジン系化合物の誘導体として
は、下記一般式で示されるイソシアネート基含有化合物
も挙げられる。R1−(NCO)n(ここでn=1〜
4、R1の構造は任意である。)これらのうちで最も一
般的なものは、MDI、TDI等のウレタンの原料とし
て使用されているものである。これらの中でポリエステ
ルブロック共重合体の物性を低下させず、ブルーミング
を生じないという点で、メラミンとシアヌール酸の付加
物であるメラミンシアヌレートが特に好ましい。さらに
好ましくは、粉末状のメラミンシアヌレートであり、走
査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した概粉末の像をイメ
ージアナライザーで分析した時の、概粉末の平均粒径
が、2μm〜100μmである。 トリアジン系化合物
及び/又はその誘導体の添加量としては、ポリエステル
ブロック共重合体100重量部に対して0.5〜20重
量部が好ましい。特に1〜5重量部が、柔軟性と難燃性
の面から好ましい。
【0040】上記燐系化合物又はトリアジン系化合物及
び/又はその誘導体を添加する方法としては、エステル
交換反応の際に添加しても、エステル交換後の重縮合前
または重縮合反応の比較的初期段階で添加することや、
加熱ロール、押出機、バンバリミキサー等の混練機を用
いて混合することができ、特に添加方法としては限定さ
れない。
【0041】さらに本発明の組成物は、添加物として公
知のヒンダードフェノール系、硫黄系、燐系等の酸化防
止剤、ヒンダードアミン系、トリアゾール系、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾエート系、ニッケル系、サリチル系等
の光安定剤、帯電防止剤、滑剤、過酸化物等の分子調整
剤、金属不活性化剤、有機及び無機系の核剤、中和剤、
制酸剤、防菌剤、蛍光増白剤、充填剤、難燃剤、難燃助
剤等を一種類以上を添加することができる。
【0042】ヒンダードフェノール系酸化防止剤として
は、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−トルエ
ン、n−オクタデシル−β−(4’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネー
ト、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t
−ブチルー4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6’−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒイドロキシベ
ンジル)ベンゼン、カルシウム(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−ベンジル−モノエチル−フォスフ
ェート)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−
t−ブチル−5−メチルー4ーヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2
−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、
ビス[3,3−ビス(4’ヒドロキシ−3’−t−ブチ
ルフェニル)酪酸]グリコールエステル、トコフェロー
ル、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェノール)、N,N’−ビス[3−(3,5−ジー
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]
ヒドラジン、2,2’−オキサミドビス[エチル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,
4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,3,5−
トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ
メチルベンジル)イソシアヌレート、3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミックアシドトリ
エステルウイズ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシ
エチル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,3H,
5H)等を挙げることができる。
【0043】硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリル−
3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジミリスチル
−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジステアリ
ル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ラウリル
ステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、
ジオクタデシルサルファイド、ペンタエリストリトール
−テトラ(β−ラウリル−チオプロピオネート)エステ
ル等を挙げることができる。
【0044】燐系酸化防止剤としては、トリス(ミック
スド、モノ及びジノリルフェニル)フォスファイト、ト
リス(2,3−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t
−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)フォスファイト、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシル
フォスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビ
ス(2、4ージ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリ
トール−ジ−フォスファイト、テトラキス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンフォ
スファナイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリストール−ジ−フォスファイ
ト、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)−2−エチルヘキシル−フォスファイ
ト、ビス(2,4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジ−フォスファイト、トリフェニル
ホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、ジデシ
ルフェニルホスファイト、トリデシルホスファイト、ト
リオクチルホスファイト、トリドデシルホスファイト、
トリオクタデシルフォスファイト、トリノニルフェニル
ホスファイト、トリドデシルトリチオホスファイト等を
挙げることが出来る。
【0045】光安定剤はヒンダードアミン系としては、
琥珀酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペロジン
との重縮合物、ポリ[[6−(1,1,3,3−テトラ
ブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
イル]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミル]]、2−n−ブチルマロ
ン酸のビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)エステルや、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン
酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジル)などの誘導体、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、N,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミンと1,2−ジブロモエタン
との重縮合物、ポリ[(N,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジ
アミン)−(4−モノホリノ−1,3,5−トリアジン
2、6−ジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラミチ
ルピペラジノン)、トリス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−ドデシル−1,2,3,4−
ブタンテトラカルボキシレート、トリス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−ドデシル−
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、1,6,11−トリス[{4,6−ビ
ス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン−4−イル)アミノ−1,3,5−トリ
アジン−2−イル}アミノ]ウンデカン、1−[2−
[3−5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ]−2,2,6,6−テトロメチル
ピペリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメ
チル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ
[4,5]ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミ
ン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6
−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物等を挙げるこ
とができる。この中で、光安定化の効果および繊維中で
の長期安定性、分散性等の観点から、2−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブ
チルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)の使用が推奨されるが、もちろんそ
れに限定されるものではない。
【0046】トリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベン
ゾエート系、ニッケル系、サリチル酸系等の光安定剤ト
リアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ニ
ッケル系、サリチル酸系等の光安定剤としては、2,
2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、p
−t−ブチルフェニルサリシレート、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエート、2−(2’−ヒドオキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルーフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−
ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2,5−ビス−[5’−t−ブチルベンゾキサゾリ
ル−(2)]−チオフェン、[ビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル燐酸モノエチルエステ
ル]ニッケル塩、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’
−エチルオキサリックアシッド−ビス−アニリド85〜
90%と2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチル
−4’−t−ブチルオキサリックアシッド−ビス−アニ
リド10〜15%の混合物、2−(3,5−ジ−t−ブ
チル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチ
ルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、
2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビス
アニリド、2−[2’ヒドオキシ−5’−メチル−3’
−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフ
タルイミド−メチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシ
フェニル)メタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t
−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロ
キシ−4−i−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2ーヒドロ
キシ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン等を挙げ
ることができる。特に、上記のヒンダードアミン系の光
安定剤とともにベンゾトリアゾール系化合物を併用して
使用することは好ましい。
【0047】帯電防止剤としては、グリセリン脂肪酸
(C8〜C22)エステル、ソルビタン脂肪酸(C8〜
C22)エステル、プロピレングリコール脂肪酸(C8
〜C22)エステル、ショ糖酸脂肪酸(C8〜C22)
エステル、クエン酸モノ(ジ又はトリ)ステアリルエス
テル、ペンタエリスリトール脂肪酸(C8〜C18)エ
ステル、トリメチロールプロパン脂肪酸(C8〜C1
8)エスエル、ポリグリセリン脂肪酸(C8〜C22)
エステル、ポリオキシエチレン(20モル)グリセリン
脂肪酸(C12〜C18)エステル、オイリオキシエチ
レン(20モル)ソルビタン脂肪酸(C12〜C18)
エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸(C8〜C2
2)エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコール(C
12〜C20)エーテル、ポリオキシエチレン(4〜5
0モル)アルキル(C4以上)フェニルエーテル、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪(C8〜C1
8)アミン、脂肪酸とジエタノールアミンによる縮合生
成物、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロッ
クポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールなどの非イオン性界面活性剤;アルキル(C
10〜C20)スルホン酸塩(Na,K,NH4)、ア
ルキルナフタリンスルホン酸塩(Na)、ソジウムジア
ルキル(C4〜C16)スルホンサクシネート、アルキ
ル(C8〜C20)サルフェート(Na,K,NH
4)、脂肪酸(C8〜C22)塩(Na,K,NH4)
等の陰イオン性界面活性剤;N−アシル(C8〜C1
8)ザルコシネート等の両イオン性界面活性剤;ポリア
クリル酸及びそのナトリウム塩等のその他の助剤等を挙
げることができる。
【0048】滑剤としては、ヘキシルアミド、オクチル
アミド、ステアリルアミド、オレイルアミド、エルシル
アミドエチレンビスステアリルアミド、ラウリルアミ
ド、ベヘニルアミド、メチレンビスステアリルアミド、
リシノールアミド等の炭素数3〜30の飽和或いは不飽
和脂肪族アミド及びその誘導体;ブチルステアリート、
イソブチルステアレート等の等の炭素数3〜30の飽和
或いは不飽和脂肪族エステル及びその誘導体;市販のシ
リコーン離型剤シリコーンオイル、シリコーンガム等の
シリコーン化合物;市販のフッ素系離型剤、4フっ化エ
チレン等のフッ素系化合物等を挙げることができる。
【0049】金属不活性剤としては、3−N’−サリチ
ロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、サリチルア
ルデヒド、サリチルヒドラジン、N,N’−ビス−[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニル]ヒドラジン、オキサリル−ビス[ベ
ンジリデンヒドラジド]、9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイ
ド、3,4,5,6−ジベンゾ−1,2−オキサフォス
ファン−2−オキサイド、トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5−t−ブ
チル)フェニル−5−メチル]フェニルフォスファイ
ト、2,2’−オキサミド−ビス−[エチル−3(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]等を挙げることができる。
【0050】核剤としては、1,3,2,4−ジ−ベン
ジリデン−ソルビートル、1,3,2,4−ジ−ジ−
(p−メチル−ベンジリデン)ソルビトール、1,3,
2,4−ジ−(p−エチル−ベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3,2,4−ジ−(2’,4’−ジ−メチル−
ベンジリデン)ソルビトール、1,3−p−クロロ−ベ
ンジリデン−2,4−p−メチル−ベンジリデン−ソル
ビトール、1,3,2,4−ジ−(p−プロピル−ベン
ジリデン)ソルビトール、アルミニウム−モノ−ヒドロ
キシ−ジ−p−t−ブチルベンゾエート、ソジウム−ビ
ス(4−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ソジウ
ム−2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブ
チル−フェニル)フォスフェート、タルク、安息香酸ナ
トリウム、リチウム−2,2’−メチレン−ビス−
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート等
を挙げることができる。
【0051】中和剤及び制酸剤としては、リチウムステ
アレート、1,2−ヒドロキシリチウムステアレート、
ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアリン酸ソーダ、ス
テアリン酸カリウム、ベヘン酸リチウム、モンタンリチ
ウム、ベヘン酸ナトリウム、モンタン酸ナトリウム、ス
テアリル乳酸カルシウム、ベヘン酸カルシウム、モンタ
ン酸カルシウム、ステアリン酸カドニウム、ラウリル酸
カドミウム、リシノール酸カドミウム、ナフテン酸バリ
ウム、2−エチルヘキソイン酸バリウム、ステアリン酸
バリウム、2−エチルヘキソイン酸バリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ラウリル酸カルシウム、リシノール酸
カルシウム、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン
酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、2−エチ
ルヘキソイン酸亜鉛、ステアリン亜鉛、二塩基性ステア
リン酸鉛、ナフテン酸鉛、ステアリン酸錫、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の高級脂
肪酸、アルキル乳酸のアルカリ又はアルカリ土類金属
塩;塩基性マグネシウム・アルミニウム・ハイドロオキ
シ・カーボネート・ハイドレート(ハイドロタルサイ
ト)、塩基性ゼオライト、エピクロルヒドリンとビスフ
ェノールA重合物類、エポキシ化大豆油類、エポキシ化
脂肪化モノエスエル類、エポキシ化脂環式脂肪酸エステ
ル類、ポリカルボジイミド類、イソシアネート系化合物
等を挙げることができる。
【0052】充填剤としては、カーボンブラック、酸化
マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化カル
シウム、酸化チタン、酸化クロム(III)、酸化鉄、酸
化亜鉛、シリカ、珪藻土、アルミナ繊維、酸化アンチモ
ン、バリウムフェライト、ストロンチムフェライト、酸
化ベリリウム、軽石、軽石バルーン等の酸化物、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネ
シウム等の塩基性物又は水酸化物;炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜
硫酸カルシウム、ドロマイト、ドーソナイト等の炭酸
塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸カルシウム、塩基性硫酸マグネシウム等の
(亜)硫酸塩;珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、タル
ク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、モンモ
リロライト、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ペントナ
イト等の珪酸塩;カオリン(陶土)、パーライト、鉄
粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボ
ロン繊維、炭化珪素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウ
ム、チタン酸ジルコン酸鉛、硼酸亜鉛、硼酸アルミニウ
ム、メタ硼酸バリウム、硼酸カルシウム、硼酸ナトリウ
ム等を挙げることができる。特に、フィラメントの耐光
劣化を向上させる目的において、特にモノフィラメント
形状での光の遮蔽効果としてはカーボンブラックが好適
である。
【0053】上記組成からなるフィラメントは破断伸度
が60%以上、破断強度が0.5g/d以上で且つ80
℃における10%伸長後の伸長回復率が80%以上であ
ることをが望ましい。即ち破断伸度60%未満であると
適正なエラストマー的な特徴が発揮できないといった問
題が生じる。好ましくは80%以上である。また破断強
度が0.5g/d未満では形成される布帛の強力が不十
分で静的な荷重に耐えないといった問題が生じる。好ま
しくは0.8g/d以上さらに好ましくは1.5g/d
以上である。ただし、繊維の強度が逆に4.0g/dを
超えると布帛の初期荷重勾配が立ち上がり布帛設計上好
ましくない。更に80℃における10%伸長後の伸長回
復率はクッション材料としての耐久性の観点から非常に
重要であり、それが80%未満であると繰り返し使用に
より弾性特性が低下するとともに布帛に弛みが生じ製品
上も好ましくない。このような観点から好ましい弾性回
復率は90%以上である。
【0054】上記の力学特性を有するフィラメントを製
造する方法としては、単軸の押出し装置を有する紡糸機
のホッパー部にポリマーを投入し、一定量のポリマーを
1〜50孔の紡糸ノズルから押出しながら定速の紡糸ロ
ーラーで引き取り、更に連続して定温加熱装置を通し、
約3〜6倍に延伸しながら引き取りローラーを介して巻
取る。この時、延伸倍率は、目的の糸特性に合わせて変
更する。
【0055】上記組成のうち熱可塑性ポリエステルブロ
ック共重合体に、トリアジン系化合物及び/又はその誘
導体を含有してなるポリマーは限界酸素指数が20以上
であることを要する。限界酸素指数が20未満であると
難燃焼性において不十分な効果しか得られない。
【0056】さらに、本発明においては上記フィラメン
トが実質シース・コア形状であり、且つ繊維断面に占め
るコア部の面積比が50%以上であることを特徴とする
複合フィラメントである。そしてそのコア部成分の融点
が150℃以上270℃未満であり、且つシース部の融
点はコア部の融点より20℃以上80℃未満低く、具体
的にはシース部成分として上記熱可塑性ポリエステルブ
ロック共重合体を使用することを特徴とする複合フィラ
メントである。ここで、シースコア形状とは断面の形状
が同芯円状の配列をしておれば良く、中心は偏芯してい
ても良い。又、極端な場合、コア成分が一部表面に露出
していても良いが、好ましくはシース成分が繊維の平均
の表面積に対して50%以上、さらに好ましくは70%
以上であることが望ましい。
【0057】ここで、本発明の効果の一つとして、これ
らの上記の各種添加剤はシース・コアのどちらに添加し
ても構わないが、難燃剤や耐光・吸収剤、滑剤、抗菌剤
など特に繊維表面に配合した方が効果が向上するものに
ついては、シース部により多く配合することで、添加剤
の量を節約でき経済的で有るばかりか、それを多量に必
要とする場合の従来の問題点であった、強度など力学特
性の低下を著しく改善することができることなど挙げら
れる。この効果は例えば、シース部には従来、糸の力学
特性を損なうため困難であった添加量を添加し、逆にコ
ア部には全く添加しないという処方が最も効果的であ
り、シース部で難燃・耐光・平滑性・抗菌性などの機能
を持たせ、コア部により強度、弾性特性などの力学特性
を持たせるという高度な設計を可能とする。実際、本発
明による糸の難燃レベルは従来のポリエステル系フィラ
メントをはるかに凌駕するレベルにある。
【0058】かかる共重合エラストマーを用いる時の留
意点は、共重合による本来のエラストマーとしての力学
特性とくに繰り返し変形時の伸長回復性の低下や、長期
に一定荷重が加わる場合に永久歪みが残る、いわゆるク
リープ特性が低下することである。既に述べた通り、本
特許によれば、2成分のポリマーを用いて、それをいわ
ゆるシースコア形状に配置することで、両者の共重合濃
度や添加剤の量を調整することができ多様な機能を付与
することが可能である。例えば、伸長回復特性やクリー
プ性能に影響が大きコア部に配するポリマーは共重合量
や添加量を低減することが好ましい。また、直接炎や光
などを受けるシース部には難燃剤や共重合量をむしろ増
加することが好ましい。特に、耐光遮蔽効果としてカー
ボンブラックなどの無機添加物は表面層のみに配合すれ
ば十分効果を期待することができる。ここで、シース部
とコア部の比率は重要であり、力学特性を維持するため
には50%以上、70%以上がより好ましい。また、シ
ース部とコア部のエラストマーの融点に差を与えてつま
り、例えば繊維を布帛に仕上げてから低融点に設定した
シース部を部分融着させて、布帛としての形態安定性を
向上させるなどの手段も必要により講じることが可能と
なる。
【0059】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。 実施例1 ポリマーA:テレフタル酸ジメチル100mol%、
1,4−ブタンジオール97.8mol%、分子量約1
000のポリ(テトラメチレンオキサイド)グリコール
2.2mol%、下記式で示される分子量3000の燐
化合物(II)[(株)三光開発化学研究所製品;2−
(9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−オキサイド
−10−ホスファフェナントレン−10−イル)メチル
琥珀酸ビス−(2−ヒドロキシエチル)−エステル重合
物]を、
【0060】
【化16】
【0061】(式中、nは7〜8の整数を表す。)生成
するポリマーに対し、5000ppmとなるように添加
し、触媒としてテトラブチルチタネートを金属チタンと
して、生成するポリマーに対し、150ppmとなるよ
うに添加し、150〜230℃でエステル交換を行っ
た。次いで生成したオリゴマーにヒンダードフェノール
系安定剤[チバ・ガイギー(株)製品;Irganox
1010]0.2重量部をそれぞれ1,4−ブタンジオ
ールのスラリーとして添加し、3torr以下の減圧
下、230〜250℃で溶融重合を行いポリマーを得
た。このポリマーに、二軸押出し機を用いてカーボンブ
ラックを0.35重量部を添加した。
【0062】それを0.1mmHGの真空度、80℃の
雰囲気温度下で4時間予備乾燥した後、同真空条件で1
20℃で12時間乾燥処理を施した。乾燥したレジンを
吐出量がノズル1孔(モノフィラメントの単位)あたり
24g/minとなるように調整し、紡糸を実施した。
紡出される糸の状態は安定であった。吐出されたポリマ
ーは150mmのエアーギャップを有して設置された約
25℃の水槽をくぐることで冷却されて、続いて27.
5m/minコントロールされた第1ローラーと108
m/minにコントロールされた第2ローラーの間で9
8℃にコントロールされた沸水浴を通して4倍に延伸さ
れて、引き続いて120℃の温度にコントロールされた
スリット型ヒーター1と160℃にコントロールされた
スリット型ヒーター2で約1%リラックスさせながらも
う第3ローラーに引き取られて、直ちに巻き取られた。
最終の糸のデニールは約2000デニールであり、力学
特性と難燃特性に優れた結果が得られた。
【0063】実施例2 実施例1のポリマーに二軸混練機を用いてメラミンシア
ヌレートを10重量部添加し、(ポリマーBとする)他
は実施例1と同じ重合、製糸操作を行い、目的とする糸
を得た。添加剤の多さが起因するのか、力学特性、特に
強度は低下したが、難燃性は一段と向上した。
【0064】実施例3 実施例1のポリマーAをコア成分として、シース成分の
ポリマーCとしてテレフタル酸ジメチル75mol%、
イソフタル酸ジメチル25mol%、1,4−ブタンジ
オール86.7mol%、分子量約1000のポリ(テ
トラメチレンオキサイド)グリコール13.3mol
%、下記式で示される分子量3000の燐化合物(II)
[(株)三光開発化学研究所製品;2−(9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−オキサイド−10−ホスフ
ァフェナントレン−10−イル)メチル琥珀酸ビス−
(2−ヒドロキシエチル)−エステル重合物]を、
【0065】
【化17】
【0066】(式中、nは7〜8の整数を表す。)生成
するポリマーに対し、5000ppmとなるように添加
し、触媒としてテトラブチルチタネートを金属チタンと
して、生成するポリマーに対し、150ppmとなるよ
うに添加し、150〜230℃でエステル交換を行っ
た。次いで生成したオリゴマーにヒンダードフェノール
系安定剤[チバ・ガイギー(株)製品;Irganox
1010]0.2重量部をそれぞれ1,4−ブタンジオ
ールのスラリーとして添加し、3torr以下の減圧
下、230〜250℃で溶融重合を行いポリマーを得
た。このポリマーに、二軸押出し機を用いてカーボンブ
ラックを0.35重量部を添加した。
【0067】それぞれ、実施例1と同じ操作で乾燥し、
コア部にポリマーA、シース部にポリマーCとなるよう
に予め設定した二重のチューブからなる複合ノズル部及
び2対の押出し装置を有する紡糸機を用いて2成分のレ
ジンを別々に溶解し、会合部においてシースとコアの面
積比が20:80になるように吐出量を調整して両者の
合計の吐出量がノズル1孔あたり24g/minとなる
ように調整した。このレジンの組み合わせにおいて、コ
ア部に配置されるレジンの融点より約20℃高い温度を
会合部の温度に設定し、紡糸を実施した。紡出される糸
の状態は安定であった。他は実施例1と同様の操作を行
い、目的のフィラメントを得た。力学特性と難燃性に優
れた結果が得られた。
【0068】比較例1 ポリマーD:テレフタル酸ジメチル100mol%、
1,4−ブタンジオール97.8mol%、分子量約1
000のポリ(テトラメチレンオキサイド)グリコール
2.2mol%、触媒としてテトラブチルチタネートを
金属チタンとして、生成するポリマーに対し、150p
pmとなるように添加し、150〜230℃でエステル
交換を行った。次いで生成したオリゴマーにヒンダード
フェノール系安定剤[チバ・ガイギー(株)製品;Ir
ganox1010]0.2重量部をそれぞれ1,4−
ブタンジオールのスラリーとして添加し、3torr以
下の減圧下、230〜250で溶融重合を行い、ポリマ
ーを得た。このポリマーを原料にして、実施例1と同じ
操作によりモノフィラメントを作成した。力学特性は優
れるものの、難燃性が著しく低下した。
【0069】比較例2 実施例1のポリマーの燐化合物の添加量を300ppm
に変更した(ポリマーEとする)他は実施例と全く同じ
操作を行いモノフィラメントを作成した。力学特性は優
れるものの、難燃性が著しく低下した。
【0070】
【表1】
【0071】(評価方法)本特許明細及び実施例に記載
の評価方法を示す。 (強伸度特性)オリエンテック社製テンシロンTM測定
装置を用いて、試料長100mmを100%/分の歪み
率で温度25%、相対湿度65%雰囲気下で測定し、求
めた歪み・応力曲線より破断強度と伸度を評価した。各
測定は各々5回の平均値をその値とした。 (伸長回復率)80℃の温度に調整した加熱槽を上記の
測定装置に設置し、同じく100mmの試料長にセット
後、2分間の加熱後、100%/分の歪み速度で30%
まで伸長して直ちに同じ速度で0%まで変形を戻した。
変形が戻ってから10秒後に再び同じ歪み速度で30%
までの伸長変形を与えた。この時一連の歪み・応力曲線
の記録から、2回目の伸長により応力が発生開始する歪
み量(x%)を求めて、以下の式で伸長回復性を評価し
た。 伸長回復率(%)=100−x (難燃性)各実験で得られた繊維をそれぞれ経緯糸に配
置して22本/インチとなる打ち込み密度となるように
平織り布を作成し燃焼試験を実施した。燃焼性試験は基
本的にはJIS−L1091のA2法(メッケルバーナ
ー法)に準拠した。すなわち、上記織物を経、緯それぞ
れ長手方向に350mm×250mmに切断し、それぞ
れn=5の燃焼試験をJISと同じ条件で実施し、合計
n=10の最長炭化距離をもって難燃性の指標とした。 (クリープ率)モノフィラメントを100cmの長さを
とり、80℃±2℃に設定した縦形の加熱型のオーブン
内にそれぞれの繊度の1/100gfの荷重を加えて1
0分間放置し、所定の温度になった状態で繊維の中央部
50cmの間隔をマーキングした。引き続いて、その繊
維の初期荷重をはずして、直ちに予め繊維が室温におい
て15%伸びるように計算しておいた荷重を加えてその
直後の上記マーキング間の長さ(L1)とした。オーブ
ンを上記温度に維持して24時間後に再びその長さを測
定し(L2)とした。高温でのクリープ率を下記の式で
求めた。 クリープ率(%)=100×(L2−L1)/L1
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟性、難燃性、成形
滞留安定性、クリープ特性および外観が非常に優れた難
燃性に優れたフィラメントを提供することを可能とした
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 6/92 301 D01F 6/92 301M 301G 8/14 8/14 B Fターム(参考) 4J002 CF151 DA036 EU187 EU197 GK01 4J029 AA03 AC03 AE02 BA02 BA03 BA07 BA08 BB06A BD06A BF25 BF27 BH03 CB05A CB06A CB10A CB12A CC05A CC06A CF15 CH02 DB12 DC05 ED07A EG03 HB01 HB02 JE162 JE182 4L035 BB31 BB57 BB85 DD01 DD14 EE01 EE14 FF01 JJ03 JJ18 4L041 AA07 BA02 BA05 BA21 BA22 BA46 BC11 BD02 CA08 CA16 CB02 DD01 DD05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、
    脂肪族及び/又は脂環族のジヒドロキシ化合物を主たる
    グリコール成分とし、更に下記一般式(I)で示される
    燐化合物を500〜50000ppm含有してなる熱可
    塑性ポリエステル系重合体からなることを特徴とする難
    燃性に優れたフィラメント。 【化1】 (ただし、式中R1、R2は一価のエステル成形性官能
    基、R3、R4は同じか又は異なる基であって、それぞ
    れ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の炭化水素
    基、Aは二価もしくは三価の有機残基を表す。n1、n
    2はそれぞれ0〜4の整数を表し、nは2以上の整数を
    表す。)
  2. 【請求項2】燐化合物が下記一般式(II)で示されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の難燃性に優れたフィラメ
    ント。 【化2】 (式中、nは2以上の整数を表す。)
  3. 【請求項3】破断伸度が60%以上、破断強度が0.5
    g/d以上で、且つ80℃における10%伸長後の伸長
    回復率が80%以上であることを特徴とする請求項1記
    載の難燃性に優れたフィラメント。
  4. 【請求項4】熱可塑性ポリエステル系重合体にカーボン
    ブラックが0.1重量%以上含有されてなることを特徴
    とする請求項1記載の難燃性に優れたフィラメント。
  5. 【請求項5】熱可塑性ポリエステル系重合体にトリアジ
    ン系化合物及び/又はその誘導体を含有してなることを
    特徴とする請求項1記載の難燃性に優れたフィラメン
    ト。
  6. 【請求項6】トリアジン系化合物及び/又はその誘導体
    が下記一般式(III)〜(V)で示される難燃性ポリエス
    テル系重合体組成物からなることを特徴とする請求項5
    記載の難燃性に優れたフィラメント。 【化3】 【化4】 【化5】 (式中R1,R2,R3は水素原子、アミノ基、アルキ
    ル基、アニール基、フェニル基であり、R1,R2,R
    3は同一であっても異なっていても良い。)
  7. 【請求項7】燐化合物の分子量が800以上9000以
    下であることを特徴とする請求項1記載の難燃性に優れ
    たフィラメント。
  8. 【請求項8】ポリエステル系重合体が熱可塑性ポリエス
    テルブロック共重合体であることを特徴とする請求項1
    記載の難燃性に優れたフィラメント。
  9. 【請求項9】熱可塑性ポリエステルブロック共重合体が
    分子量400〜6000の低融点重合体セグメントを含
    有してなることを特徴とする請求項8記載の難燃性に優
    れたフィラメント。
  10. 【請求項10】低融点ポリマーセグメントの共重合割合
    が5〜60重量%であることを特徴とする請求項9記載
    の難燃性に優れたフィラメント。
  11. 【請求項11】請求項8記載の熱可塑性ポリエステル系
    重合体を1成分とする多成分からなる複合断面構造を呈
    することを特徴とする難燃性に優れたフィラメント。
  12. 【請求項12】熱可塑性ポリエステル系重合体をシース
    部に配してなることを特徴とする請求項11記載の難燃
    性に優れた複合フィラメント。
  13. 【請求項13】複合断面構造が実質的にシース・コア形
    状であり、且つ繊維断面積に占めるコア部の面積比が5
    0%以上であることを特徴とする請求項11記載の難燃
    性に優れたフィラメント。
  14. 【請求項14】コア部成分の融点が150℃以上270
    ℃未満であり、且つシース部の融点はコア部成分の融点
    より20℃以上80℃未満低いことを特徴とする請求項
    13記載の難燃性に優れたフィラメント。
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