JP2002068680A - ガレージジャッキ - Google Patents

ガレージジャッキ

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JP2002068680A
JP2002068680A JP2001063560A JP2001063560A JP2002068680A JP 2002068680 A JP2002068680 A JP 2002068680A JP 2001063560 A JP2001063560 A JP 2001063560A JP 2001063560 A JP2001063560 A JP 2001063560A JP 2002068680 A JP2002068680 A JP 2002068680A
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hydraulic
low
pressure
cylinder
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JP2001063560A
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Kokichi Tominaga
浩吉 富永
Yaichi Sawai
弥一 沢井
Hisashi Asano
恒 浅野
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Masada Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Masada Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F5/00Mobile jacks of the garage type mounted on wheels or rollers
    • B66F5/04Mobile jacks of the garage type mounted on wheels or rollers with fluid-pressure-operated lifting gear

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 早送りのための2重シリンダー機構を有する
ガレージジャッキにおいて、早送り中における不測の負
荷により生ずる損傷の恐れがなく、かつ、油圧回路の加
工が簡単なガレージジャッキを提供する。 【解決手段】 移動車輪を備えたフレームと、このフレ
ームに軸支され、先端に受座を有するアームと、このア
ームを上下方向に起伏するように作動させる油圧シリン
ダー(9)であって、ピストン(8)に対して有効断面
積の小さい低圧室(15)と有効断面積の大きい高圧室
(16)を有する2重シリンダー機構からなる油圧シリ
ンダー(9)と、この油圧シリンダーに作動油を送るた
めのポンプシリンダー(10)と、このポンプシリンダ
ーを操作するためのハンドル(13)とからなるガレー
ジジャッキにおいて、低圧室(15)と高圧室(16)
とを直列に結ぶ、シーケンス弁(19)を有する油圧経
路(27)を設け、低圧室の圧力がシーケンス弁の設定
圧以上になった場合には、低圧室の作動油を高圧室へ送
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラック
等の車両の修理や整備の際に、車両を持上げ、あるいは
下降させるために使用するガレージジャッキに関し、特
に、移動用車輪を備えたフレームと、このフレームに軸
支され、先端に受座を有するアームと、このアームを上
下方向に起伏するように作動させる油圧シリンダーと、
この油圧シリンダーに作動油を送るためのポンプシリン
ダーと、このポンプシリンダーを作動するためのハンド
ルとからなるガレージジャッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、この種のガレージジャッキは、
図4に示されるように、移動用車輪2を備えたフレーム
1と、このフレーム1に軸支3され、先端に受座4を有
するアーム5と、このアーム5の作動を助けるためにフ
レーム1に旋回可能に取り付けられたリンクロッド6
と、アーム5の基端部7にその先端が連結されたピスト
ンロッド8を有する油圧シリンダー9と、この油圧シリ
ンダー9に作動油を送るためのポンプシリンダー10
と、リンク11,12を介してこのポンプシリンダー1
0を操作するためのハンドル13とからなっている。
【0003】そして、ハンドル13を人力で操作するこ
とによりリンク11,12を介してポンプシリンダー1
0を作動し、ポンプシリンダー10からの作動油により
油圧シリンダー9を作動し、アーム5を起き上がらせる
ことにより受座4が上昇し、被押上物である車両を押上
げる。また、作動油を油圧回路の逃し弁から逃がすこと
により、押上げた車両を下降させることができるもので
ある(特開平10−33090号公報参照)。
【0004】ところで、この種のガレージジャッキが被
押上物である車両を押上げまたは下降させる際には、安
定的に支持するために受座を車両の床下にあるジャッキ
ポイント(例えば、デフ、車軸等)に正しくセットする
必要がある。そして、受座を正しくセットするために
は、ガレージジャッキのフレームを車両の床下に差し込
み、受座を上記ジャッキポイントの直下に位置させる必
要があった。
【0005】したがって、この種のガレージジャッキに
あっては、地面から車両の最下部までの高さ、すなわ
ち、車両の最低地上高さによってその高さが制約され、
できるだけ低く構成することが提案されている。例え
ば、上記特開平10−33090号公報に掲載されたも
のは、最低地上高さの低い車両にも適用できるように、
アーム5、リンクロッド6、油圧シリンダー9を水平に
縦一列に配置したものである。また、図5に示されるよ
うに、受座4を先端に有するアーム5をリンク14を介
して作動させることにより、油圧シリンダー9をアーム
5の下側に配置できるようにコンパクトに構成したもの
も、特開平10−33090号公報により既に知られて
いる。
【0006】上述のように、この種のガレージジャッキ
にあっては、特に押上げの際に、フレームを被押上物で
ある車両の床下に差し込む必要があるために、車両の最
低地上高さによってガレージジャッキの高さが制約さ
れ、ガレージジャッキの出力を大きくするために油圧シ
リンダーを大径化する場合には、適用できる車両が著し
く制限された。
【0007】したがって、このようなガレージジャッキ
において大きな出力を得るためには、専ら油圧シリンダ
ー内の高圧化が図られている。しかしながら、一般的に
ガレージジャッキにおいては、ポンプシリンダーの操作
を人力により行うために、その操作力に限界があり、油
圧シリンダー径に比してポンプシリンダー径を小径に留
める必要があるので、油圧シリンダー内を高圧にする場
合には、ポンプシリンダーの操作ハンドルの操作回数を
著しく増加させる必要があった。
【0008】ところで、ガレージジャッキにおいて受座
を車両のジャッキポイントに当接させるまでのアームの
作動は、アームの上昇を行うためだけの作動であって、
負荷を殆ど無視できるので、必要とされる油圧シリンダ
ーの出力は極めて小さくてよい。すなわち、受座の最低
高さ位置からジャッキポイントまでのアームの作動は、
ガレージジャッキ本来の作業である車体の押上げ作業で
はなく、押上げ作業に付随する準備作業であるために、
このアームの作動のためにポンプシリンダーを操作する
ハンドルの操作回数を減少させることはガレージジャッ
キの利便性を著しく増大させるものである。
【0009】ハンドルの操作回数の増加を解消するため
の手段として、受座の最低高さ位置からジャッキポイン
トまでの間の殆ど無負荷状態の作動時には、ハンドルの
操作回数を減少させるために、2重シリンダー機構、す
なわち、早送りのためにピストンに対して有効断面積の
小さい低圧室と通常の作動のために有効断面積の大きい
高圧室とを有する2重シリンダー機構を備えたガレージ
ジャッキが既に米国特許第5755099号において提
案されている。
【0010】すなわち、図6に示されるように、油圧シ
リンダー9を2重シリンダー機構とし、この2重シリン
ダー機構の内側シリンダーをピストンに対して有効断面
積の小さい低圧室15、外側シリンダーを有効断面積の
大きい高圧室16とし、ポンプシリンダー10から圧送
される作動油を低圧室15と高圧室16への2経路17
および18に分け、低圧室15への油圧経路17には逆
流防止のためのチェック弁25を設けるとともに、高圧
室16への油圧経路18には高圧室16の手前にシーケ
ンス弁19を設け、この油圧経路18の圧力がシーケン
ス弁19の設定圧以上に上昇した場合に高圧室16へ作
動油を送るようにしたものである。
【0011】したがって、アームが受座の最低高さ位置
からジャッキポイントまでの間の殆ど無負荷状態で作動
する時には、作動油はまず油圧経路17を経て優先的に
有効断面積の小さい低圧室15に圧送され、油圧シリン
ダー9のピストン8が速い速度で作動して受座を有する
アームを迅速に起き上がらせる。アームが起き上がり、
アームの受座がジャッキポイントに達すると、被押上物
である車両を押し上げる負荷状態で作動することとな
る。すなわち、低圧室15の作動油の圧力が上昇すると
ともにポンプシリンダー10から圧送される作動油の圧
力がシーケンス弁19の設定圧を超え、シーケンス弁1
9が開いて高圧室16へも作動油が圧送される。かくし
て、ピストン8の作動は遅い速度となるが、その出力は
非常に大きくなり、被押上物である車両を押し上げるこ
とができる。
【0012】なお、高圧室16とオイルタンク21との
間には、逆流防止のためのチェック弁20を有する油圧
回路を設け、低圧室15のみに作動油が圧送されてピス
トン8が動く場合に、高圧室16に負圧が発生しないよ
うに、オイルタンク21から高圧室16に作動油を吸い
込むことができるようにしている。また、安全弁22は
油圧回路における超過圧力を避けるために設けられたも
のであり、逃がし弁23は、油圧シリンダー9内および
各油圧回路の作動油をオイルタンク21に戻すために設
けられている。さらに、チェック弁24は、オイルタン
ク21から作動油を汲み上げるために作動するものであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
2重シリンダー機構を有するガレージジャッキにおいて
は、ポンプシリンダーにより圧送される作動油を低圧室
と高圧室への2経路に分け、低圧室への油圧経路には逆
流防止用チェック弁を設け、低圧室に作動油が確実に送
られるように設計されているので、早送り中すなわち低
圧室への作動油の供給中に受座を有するアームに不測の
負荷が生じる場合には、低圧室の作動油に高い圧力が生
じ、低圧室の構成材や低圧室への油圧経路などに損傷を
招く恐れがあり、また、高圧室へ分かれた油圧経路に設
けられるシーケンス弁は、ガレージジャッキのベッド内
に設けることとなり、ベッド内にはシーケンス弁やチェ
ック弁等が集中し、油圧回路が非常に複雑になり、ベッ
ド内への油圧回路の加工が非常に困難であった。本発明
は、このような欠点を解消し、早送り中における不測の
負荷により生ずる損傷の恐れが無く、油圧回路の加工が
簡単なガレージジャッキを提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、移動用車輪を備えたフレームと、このフ
レームに軸支され、先端に受座を有するアームと、この
アームを上下方向に起伏するように作動させる油圧シリ
ンダーであって、ピストンに対して有効断面積の小さい
低圧室と有効断面積の大きい高圧室とを有する2重シリ
ンダー機構からなる油圧シリンダーと、この油圧シリン
ダーに作動油を送るためのポンプシリンダーと、このポ
ンプシリンダーを操作するためのハンドルとからなるガ
レージジャッキにおいて、前記低圧室と高圧室とを直列
に結ぶ、シーケンス弁を有する油圧経路を設け、作動油
の圧力がシーケンス弁の設定圧以上となった場合には、
作動油を低圧室から高圧室へ送るようにしたものであ
る。
【0015】なお、低圧室と高圧室とを直列に結ぶ、シ
ーケンス弁を有する油圧経路を油圧シリンダーのピスト
ンに配置するのが好適であり、この際、シーケンス弁
が、ピストンに形成された段付穴と、この段付穴と供給
管との間をシールするパッキンと、このパッキンを段付
穴の段部に押圧するスプリングとから構成されるのが好
適である。また、高圧室とオイルタンクとの間には、こ
の高圧室が負圧になるのを防止するために、チェック弁
を有する油圧経路を設けるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施例を図に示さ
れたガレージジャッキについて説明する。なお、図中、
同一または相当する部分には同一符号が付されている。
【0017】図1に示されるように、油圧シリンダー9
は2重シリンダー機構として構成され、内側シリンダー
にはピストン8に対して有効断面積の小さい低圧室15
を構成し、外側シリンダーにはピストンに対して有効断
面積の大きい高圧室16を構成する。低圧室15と高圧
室16とを直列に結ぶ油圧経路27を設けるとともに、
この油圧経路27の高圧室16の手前にはシーケンス弁
19を設ける。かくして、低圧室15にシーケンス弁1
9の設定圧以上の圧力が発生した場合には、シーケンス
弁19が開放され、作動油がシーケンス弁19を通って
低圧室15から高圧室16へ圧送される。
【0018】この油圧回路において、まず、操作ハンド
ル13によるリンク11を介しての操作により、ポンプ
シリンダー10から圧送される作動油は、低圧室15に
送られる。ピストンに対して有効断面積の小さい低圧室
15に圧送された作動油は、殆ど無負荷状態にある油圧
シリンダー9のピストン8を速い速度で作動して、受座
4を有するアーム5を起き上がらせ、受座4を車両のジ
ャッキポイントに迅速に当接させることができる。
【0019】アーム5の受座4をジャッキポイントに当
接させた後、さらに操作ハンドル13を操作すると、ピ
ストンには車両を押し上げるための負荷がかかり、低圧
室15の作動油の圧力が上昇する。やがて低圧室15の
圧力が、低圧室15と高圧室16とを直列に結ぶ油圧経
路27に設けられたシーケンス弁19の設定圧を超える
と、シーケンス弁19が開き、低圧室15から高圧室1
6へ作動油が送られ、ピストン8は遅い速度で作動する
こととなる。しかし、作動油の圧力が高くなるばかりで
なく、低圧室15と高圧室16の有効断面積が合算され
て大きくなるので、ピストンの出力は大きくなり、被押
上物である車両を押し上げることができる。なお、高圧
室16とオイルタンク21との間にはチェック弁20を
有する吸込み用油圧経路が設けられ、低圧室15へ送ら
れた作動油によりピストン8が移動して、高圧室16の
容積が増大する場合にも、高圧室16に負圧が発生しな
いように、高圧室16に吸込み用油圧経路を介してオイ
ルタンク21から作動油を吸い込むことができる。
【0020】本発明のガレージジャッキにおいては、油
圧シリンダーに2重シリンダー機構を採用し、受座の最
低高さ位置からジャッキポイントまでのほぼ無負荷状態
でのアーム5の作動を低圧室15を構成する内側シリン
ダーで行わせ、ハンドルの操作回数を減少させることに
より操作の利便性を高めるともに、油圧シリンダー9の
ピストン8に低圧室15と高圧室16を直列に結ぶ油圧
経路27を設け、この油圧経路27にシーケンス弁19
を設けたので、受座4が車両のジャッキポイントに当接
した後に連続的にハンドル13を操作することによっ
て、低圧室15を構成する内側シリンダーと高圧室16
を構成する外側シリンダーの圧力を一緒に上昇させ、車
両を押上げることができる。
【0021】なお、低圧室15を構成する内側シリンダ
ーのみの作動中に、アーム5に何らかの負荷が生じ、低
圧室15内の作動油の圧力が急激に上昇してシーケンス
弁19の設定圧以上になった場合には、シーケンス弁1
9が開いて、低圧室15から高圧室16に作動油を自動
的に送ることができるので、ガレージジャッキの内側シ
リンダー、すなわち、低圧室15の構成部材の損傷を防
止することができる。例えば、図2に示される油圧シリ
ンダーにおいて、低圧室15のみへの作動油の供給中
に、受座4に車両の重量がかかっても、低圧室15と高
圧室16の圧力が同時に上昇するので、内側シリンダー
の低圧室15やその構成部材である供給管29、パッキ
ン30、スプリング31や押え板32に局部的な圧力の
加わることがなく、したがってこれらの構成部材が損な
われることはない。
【0022】また、本発明のガレージジャッキにおいて
は、シーケンス弁19をピストンに設けることができ、
シーケンス弁19をガレージジャッキのヘッドに設けな
いことにより、ガレージジャッキのベッドの加工、特
に、ベッドへの油圧回路の形成のための加工が容易にな
る。したがって、ガレージジャッキによる車両の押上作
業における、受座4の最低高さからジャッキポイントま
での早送り機能を搭載し、低圧室15への作動油の供給
中に受座4に外部負荷が掛かっても低圧室15やその構
成部材などを損傷することがなく、また、油圧回路の加
工が容易で製作の簡単なガレージジャッキを提供するこ
とができる。
【0023】本発明のシーケンス弁の好適な具体例は、
図2に示されるように、油圧シリンダー9のピストン8
に適当な径の段付穴28を形成し、この段付穴28に
は、作動油を供給するために、図示しないジャッキのベ
ッドに固着した供給管29が挿入される。段付穴28と
供給管29の先端との間には低圧室15が形成され、こ
の低圧室15から高圧室16への油圧経路は、段付穴2
8の内周面と供給管29の外周面との間の間隙によって
形成される。
【0024】低圧室15と高圧室16の間の遮断は、段
付穴28の拡大部28aの位置で供給管29の外周に嵌
合された環状パッキン30と段部28bによって行われ
る。図3(A)図に示されるように、環状パッキン30
は供給管29の外周に滑動的に嵌合できる中心開口30
aを有し、その外径Dは段付穴28の拡大部28aの内
径より小さく、環状のパッキン30の外周面と段付穴2
8の拡大部28aの内周面との間には作動油の通路が形
成される。環状パッキン30は、ピストン8に形成され
た段付穴28の拡大部28aの端部に円周溝8aを形成
し、そこに固定された環状の押え板32との間に挿入し
た圧縮スプリング31によって、段付穴28における拡
大部28aの境界に形成された段部28bに押付けられ
て油圧経路のシールを構成する。なお、図3(B)図に
示されるように、環状の押え板32に形成される中心開
口32aは、その開口の直径dが圧縮スプリング31の
内径よりも小さく、供給管29の外径よりも大きい。し
たがって、押え板32は、圧縮スプリング31を支持す
るとともに、その中心開口32aと供給管29の外周面
の間に低圧室15から高圧室16への作動油の油圧経路
を形成する。
【0025】今、ハンドル13の操作によりポンプシリ
ンダー10より圧送された作動油は、ガレージジャッキ
のベッドに固着された供給管29を通り低圧室15に送
られる。油圧シリンダー9のピストン8に殆ど負荷が掛
かっていない状態では低圧室15の圧力は低く、低圧室
15と高圧室16とを結ぶ油圧経路は、パッキン30を
段付穴28の段部28bに押付けているスプリング31
の力でシールされ、作動油は低出力ながらピストン8を
高速で動かす。
【0026】そして、受座4がジャッキポイントに当接
し、油圧シリンダー9のピストン8に負荷が掛かった状
態になると、低圧室15の圧力は上昇し、この圧力によ
りパッキン30に作用する力がパッキン30を段部28
bに押付ける圧縮スプリング31の力を上回り、パッキ
ン30を後退させ、作動油は、供給管29の外周、段部
28bとパッキン30の間、パッキン30の外周面と拡
大部28aの内周面の間および押え板32の中心開口8
aと管の外周面の間を通って高圧室16へ送り込まれ、
ピストン8を低速ながら高出力で動かす。
【0027】なお、圧縮スプリング31は、それを圧縮
するための力Fがアームに殆ど負荷が掛かっていない状
態の低圧室15の圧力P1によりパッキン30に作用す
る力F1より大きく選定されている。すなわち、F1<
Fの場合には、油圧経路はパッキン30によりシールさ
れ、ポンプシリンダー10からの作動油は容積の小さい
低圧室15のみに送られるので、ピストン8を高速、低
出力で動かすことができる。ピストン8に負荷が掛かっ
た状態では、低圧室15の作動油の圧力P1が上昇し、
その圧力P1により作用する力F1が大きくなってF1
>Fとなり、パッキン30は後退させられて作動油は高
圧室16に圧送される。
【0028】高圧室16の圧力P2が低圧室15の圧力
P1にほぼ等しくなると、高圧室16の圧力P2により
パッキン30に作用する力F2と圧縮スプリング31の
力との合力F2+Fが低圧室15の圧力P1によりパッ
キン30に作用する力F1を超えてF2+F>F1とな
り、パッキン30はその合力F2+Fにより再び油圧経
路をシールする。さらに、低圧室15の作動油の圧力P
1が上昇し、F1>F2+Fになると、パッキン30は
後退し、作動油は高圧室16に送られる。この動作を繰
り返すことにより、高圧室16における作動油の圧力P
2が順次高められ、高圧室16の圧力P2によりピスト
ンに対して作用する力が負荷より大きい状態となった
時、ピストン8は低速、高出力で動き、負荷である車体
を押上げることができる。
【0029】
【発明の効果】油圧シリンダーを2重シリンダー機構と
し、受座の最低高さ位置からジャッキポイントまでの無
負荷の状態のハンドル操作では、操作回数の増加をさせ
ないガレージジャッキにおいて、油圧シリンダーの低圧
室と高圧室を結ぶ、シーケンス弁を有する油圧経路を設
け、作動油の圧力がシーケンス弁の設定値以上になった
場合には、作動油を低圧室から高圧室へ送るので、低圧
室への作動油の供給中に受座を有するアームに大きな負
荷が生じてもガレージジャッキを損傷する恐れがないと
ともに、ガレージジャッキのベッドへの油圧回路の加工
を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例を示すガレージジャ
ッキの油圧回路図である。
【図2】図2は、本願発明の具体例であるガレージジャ
ッキのシーケンス弁の要部断面図である。
【図3】図3(A)図は図2のシーケンス弁のパッキン
の平面図、(B)図は図2のシーケンス弁の押さえ板3
2の平面図である。
【図4】図4は、従来のガレージジャッキの説明図であ
る。
【図5】図5は、従来の他のガレージジャッキの説明図
である。
【図6】図6は、従来のさらに他のガレージジャッキの
油圧回路図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 移動用車輪 4 受座 5 アーム 8 ピストン 9 油圧シリンダー 10 ポンプシリンダー 13 ハンドル 15 低圧室 16 高圧室 17、18 油圧経路 19 シーケンス弁 21 オイルタンク 22 安全弁 23 逃がし弁 27 油圧経路 28 段付穴 28a 拡大部 28b 段部 29 供給管 30 パッキン 30a 中心開口 31 スプリング 32 押え板 32a 中心開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動用車輪を備えたフレームと、このフ
    レームに軸支され、先端に受座を有するアームと、この
    アームを上下方向に起伏するように作動させる油圧シリ
    ンダーであって、ピストンに対して有効断面積の小さい
    低圧室と有効断面積の大きい高圧室とを有する2重シリ
    ンダー機構からなる油圧シリンダーと、この油圧シリン
    ダーに作動油を送るためのポンプシリンダーと、このポ
    ンプシリンダーを操作するためのハンドルとからなるガ
    レージジャッキにおいて、前記低圧室と高圧室とを直列
    に結ぶ、シーケンス弁を有する油圧経路を設け、低圧室
    の作動油の圧力がシーケンス弁の設定圧以上になった場
    合には、低圧室の作動油を高圧室へ送ることを特徴とす
    るガレージジャッキ。
  2. 【請求項2】 上記低圧室と高圧室とを直列に結ぶ、シ
    ーケンス弁を有する油圧経路を油圧シリンダーのピスト
    ンに配設したことを特徴とする請求項1記載のガレージ
    ジャッキ。
  3. 【請求項3】 上記シーケンス弁が、油圧シリンダーの
    ピストンに形成された段付穴と、この段付穴と作動油の
    供給管との間をシールするパッキンと、このパッキンを
    段付穴の段部に押圧するスプリングとからなることを特
    徴とする請求項1または2のいずれかに記載のガレージ
    ジャッキ。
  4. 【請求項4】 上記高圧室とオイルタンクとの間には、
    この高圧室が負圧になることを防止するために、チェッ
    ク弁を有する油圧回路が設けられていることを特徴とす
    る請求項1から3の何れか1項記載のガレージジャッ
    キ。
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