JP2002066212A - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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JP2002066212A
JP2002066212A JP2000257985A JP2000257985A JP2002066212A JP 2002066212 A JP2002066212 A JP 2002066212A JP 2000257985 A JP2000257985 A JP 2000257985A JP 2000257985 A JP2000257985 A JP 2000257985A JP 2002066212 A JP2002066212 A JP 2002066212A
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sewage
filter
liquid separation
solids
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JP2000257985A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Kenichiro Minami
憲一郎 南
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Ataka Construction and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Ataka Construction and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく固形物を分離除去でき保守管理が容
易な小型の固液分離装置を提供する。 【解決手段】 略円形の通水孔を有した板材にて上端に
流入口37を開口し下端に落下口38を開口し上方に向けて
拡開する逆円錐形の濾過体35を回転可能に配設する。濾
過体35の上方に、固形物を含有する汚水を濾過体35の内
面に周方向に沿って流入させる汚水流入手段10を設け
る。汚水は、濾過体35の内面を液分を濾過しつつ流下
し、固形物は滞積せずに落下して固液分離する。落下し
た固形物を洗浄しつつ脱水手段にて脱水して回収容器に
回収する。細長い固形物でも通水孔に絡み付くことなく
通水孔が閉塞せずに効率よく濾過できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば下水や産業
汚水や河川、湖沼、港湾の低質などの固形物を含有する
汚水を固液分離する固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の固液分離装置としては、
固形物が流通不可能で汚水が流通可能な縦長スリット状
の通水孔を複数有した板状のスクリーンを備え、このス
クリーンを汚水が流通する方向に対して平面が交差する
堰き止める状態に配設し、固形物を汚水から分離除去す
る構成が広く知られている。そして、この板状のスクリ
ーンを備えた固液分離装置は、スクリーンに捕捉した固
形物を爪状のレーキにて掻き取って回収する構成が採ら
れている。
【0003】しかしながら、スリット状の通水孔を有し
た板状のスクリーンにより固形物を捕捉する固液分離装
置では、紐状の細長い固形物を捕捉できないおそれがあ
る。さらに、スクリーンの厚さ方向に汚水が流通して固
形物を分離するので、紐状の細長い固形物がスリット部
分に絡み付きやすく、保守管理が煩雑となる。
【0004】そこで、固液分離装置として、複数の通水
孔を有し平面が傾斜して配設された板状のスクリーンの
上面に汚水を流し、汚水の液分はスクリーンの通水孔を
流通して下方で捕捉し、汚水の固形物はスクリーン上を
転がり落ちてスクリーンの下部で回収する構成が採られ
ている。
【0005】しかしながら、このスクリーン上で汚水を
流して固液分離する固液分離装置では、汚水の流れる下
流側であるスクリーンの下部側で汚水の液分が少なくな
って固形物の濃度が増大し、固形物がスクリーン上を転
がり落ちずにスクリーン上に滞積し、効率よく固液分離
できなくなるとともにスクリーンの保守管理が煩雑とな
る。さらに、固液分離中に、スクリーン上に滞積してい
た固形物が流れてくる汚水により急激に落下し、下部に
位置する固形物を回収する構成を閉塞したり損傷するお
それもある。また、スクリーンの傾斜角度を大きくする
ことも考えられるが、傾斜角度が大きくなるにしたがっ
て汚水の液分が通水孔を流通しにくくなり、固液分離効
率が低下するおそれがある。
【0006】一方、固液分離装置として、スクリーンを
円筒状に形成して軸方向が略水平となるように中心軸を
回転軸として回転可能に配設し、一端側から汚水を流入
させて、他端側から固形物を回収し、液分は円筒状のス
クリーンを透過してスクリーンの下方で回収して固液分
離する構成も知られている。この回転式のスクリーン
は、回転により通水孔を流通できない固形物は、スクリ
ーンの内周面側でスクリーンの回転により転動するの
で、スクリーン上に滞積することなくスクリーンから排
出される。
【0007】しかしながら、この回転式のスクリーンを
備えた固液分離装置では、スクリーンは軸方向が略水平
となる状態で配設されるので、スクリーンの内周面側で
は汚水の液分が次第に通水孔を流通して固形物の濃度が
増大し粘性が増大するので、スクリーンから排出される
際には固形物が成長した状態となり、固形物を回収する
構成に負荷がかかるおそれがあり、固形物を回収する構
成が大型化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、スリ
ット状の通水孔を有した板状のスクリーンを汚水の流過
を堰き止めるように配設した固液分離装置では、紐状の
細長い固形物を捕捉できないおそれがあるとともに、紐
状の細長い固形物がスリット部分に絡み付きやすく、保
守管理が煩雑となる。
【0009】また、板状のスクリーン上で汚水を流して
固液分離する固液分離装置では、スクリーン上に固形物
が滞積して効率よく固液分離できなくなりスクリーンの
保守管理も煩雑となるとともに、滞積していた固形物が
流れてくる汚水により急激に落下して固形物を回収する
構成を閉塞したり損傷するおそれがある。
【0010】さらに、回転式のスクリーンを備えた固液
分離装置では、固形物が成長しやすく、固形物を回収す
る構成に負荷が掛かり、装置が大型化する。
【0011】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、効率よく固形物を分離除去でき保守管理が容易な
小型の固液分離装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の固液分離
装置は、上面に開口され固形物が混入する汚水が流入す
る流入口、下面に開口され前記固形物が落下する落下
口、および、前記流入口および前記落下口間に位置して
設けられ前記固形物が流通不可能で前記汚水が流通可能
な複数の通水孔を有し、上方に向けて拡開した逆円錐状
の濾過体を具備したものである。
【0013】そして、上方に向けて拡開した逆円錐状の
濾過体の上面の流入口から固形物が混入する汚水を流入
し、濾過体の内周面を流れる汚水の液分は順次固形物が
流通不可能で汚水が流通可能な複数の通水孔を介して濾
過体外に流過し、固形物は濾過体の内面を汚水にて押し
流されつつ濾過体の下面の落下口から落下して固液分離
することにより、通水孔が固形物にて閉塞されにくく長
期間安定した固液分離が得られるとともに、固形物が濾
過体内で滞積しにくく、固形物の回収が簡単な構成で容
易となる。
【0014】請求項2記載の固液分離装置は、上面に開
口され固形物が混入する汚水が流入する流入口、下面に
開口され前記固形物が落下する落下口、および、前記流
入口および前記落下口間に位置して設けられ前記固形物
が流通不可能で前記汚水が流通可能な複数の通水孔を有
した筒状の濾過体と、この濾過体の流入口から軸方向に
対して交差する方向に内周面に沿って前記汚水を流入さ
せる汚水流入手段とを具備したものである。
【0015】そして、筒状の濾過体の上面の流入口か
ら、汚水流入手段にて軸方向に対して交差する方向に内
周面に沿って汚水を流入させて、濾過体の内周面を流れ
る汚水の液分は順次固形物が流通不可能で汚水が流通可
能な複数の通水孔を介して濾過体外に流過させ、固形物
は濾過体の内面を汚水にて押し流されつつ濾過体の下面
の落下口から落下して固液分離させることにより、通水
孔が固形物にて閉塞されにくく長期間安定した固液分離
が得られるとともに、固形物が濾過体内で滞積しにく
く、固形物の回収が簡単な構成で容易となる。
【0016】請求項3記載の固液分離装置は、請求項2
記載の固液分離装置において、濾過体は、上方に向けて
拡開する逆円錐状に形成されたものである。
【0017】そして、濾過体を上方に向けて拡開する逆
円錐状に形成することにより、濾過体の流入口から落下
口まで濾過体の内周面を汚水が流下する時間が長くな
り、固液分離効率が向上する。
【0018】請求項4記載の固液分離装置は、請求項1
または3記載の固液分離装置において、濾過体は、内周
面の水平方向に対する傾斜角度が30°以上80°以下
であるものである。
【0019】そして、濾過体の内周面の水平方向に対す
る傾斜角度を30°以上80°以下とすることにより、
濾過体の流入口から落下口まで濾過体の内周面を汚水が
流下する時間が長くなり、固液分離効率が向上する。こ
こで、内周面の水平方向に対する傾斜角度が30°より
小さい角度の緩斜面となると固形物が濾過体の内周面に
滞積する状態となり、効率よく固液分離できなくなると
ともに滞積していた固形物の落下による落下口の閉塞や
落下口から落下する固形物を回収する構成に負荷が掛か
るおそれがある。また、内周面の水平方向に対する傾斜
角度が80°より大きい角度の急斜面となると通水孔の
通水効率が低下し、固液分離効率が低下する。このた
め、濾過体の内周面の水平方向に対する傾斜角度を30
°以上80°以下とする。
【0020】請求項5記載の固液分離装置は、請求項
1、3および4いずれか一記載の固液分離装置におい
て、濾過体の上方に設けられ汚水が渦巻き状に流入し底
面に前記汚水を前記濾過体に螺旋状に流入させる原水流
入口を開口した流入室を備えた汚水流入手段を具備した
ものである。
【0021】そして、汚水が渦巻き状に流入して汚水を
下方に位置する濾過体に底面の原水流入口から螺旋状に
流入させる流入室を備えた汚水流入手段を設けることに
より、簡単な構成で濾過体の内周面を汚水が螺旋状に流
れ、濾過体の流入口から落下口まで濾過体の内周面を汚
水が流下する時間が長くなって固液分離効率が向上する
構成が容易に得られる。
【0022】請求項6記載の固液分離装置は、請求項2
ないし4いずれか一記載の固液分離装置において、汚水
流入手段は、汚水の流入方向が水平方向の0°以上でか
つ水平方向に対して上方に向く15°以下であるもので
ある。
【0023】そして、汚水流入手段による汚水の流入方
向を水平方向の0°以上でかつ水平方向に対して上方に
向く15°以下とすることにより、濾過体の内周面を汚
水が螺旋状に流れ、濾過体の流入口から落下口まで濾過
体の内周面を汚水が流下する時間が長くなり、固液分離
効率が向上する。ここで汚水の流入方向が水平方向の0
°より下方に向く状態および水平方向に対して15°よ
り上方に向く状態では、流入した汚水が鉛直方向に略沿
う流れになりやすくなり、濾過体の内周面を汚水が流下
する時間が短くなって、固液分離効率が低下するため、
汚水の流入方向を水平方向の0°以上水平方向に対して
上方に向く15°以下とする。
【0024】請求項7記載の固液分離装置は、請求項1
ないし6いずれか一記載の固液分離装置において、濾過
体は、略円形の通水孔が複数設けられた板材にて形成さ
れたものである。
【0025】そして、略円形の通水口を複数設けた板材
にて濾過体を形成することにより、例えば紐状の細長い
固形物が通水口に絡み付くことを防止して固液分離効率
が向上し保守管理性も向上するとともに、濾過体の形成
が容易で製造性が向上する。
【0026】請求項8記載の固液分離装置は、請求項1
ないし7いずれか一記載の固液分離装置において、濾過
体を中心軸を回転中心として回転させる回転駆動手段を
具備したものである。
【0027】そして、回転駆動手段にて濾過体を中心軸
を回転中心として回転させることにより、汚水が濾過体
の内周面を相対的に周方向に沿って流れる状態となり、
濾過体の流入口から落下口まで濾過体の内周面を汚水が
流下する接触効率が向上し、固液分離効率が向上する。
【0028】請求項9記載の固液分離装置は、請求項1
ないし8いずれか一記載の固液分離装置において、濾過
体の下方に位置し落下口から落下する固形物を脱水する
脱水手段を具備したものである。
【0029】そして、濾過体の下方に落下口から落下す
る固形物を脱水する脱水手段を設けることにより、固液
分離効率が向上する。
【0030】請求項10記載の固液分離装置は、請求項
1ないし9いずれか一記載の固液分離装置において、濾
過体の外周面をこの濾過体に対して相対的に移動可能に
外周面に接触する清掃体を具備したものである。
【0031】そして、濾過体の外周面に相対的に移動可
能に外周面に接触する清掃体を設けることにより、通水
孔の固形物による閉塞が確実に防止され、固液分離効率
が向上する。
【0032】請求項11記載の固液分離装置は、請求項
10記載の固液分離装置において、清掃体は、濾過体に
対して相対的な移動に対応して回転する回転軸およびこ
の回転軸の周面に植設されたブラシ毛を備えたものであ
る。
【0033】そして、濾過体に対して相対的な移動に対
応して回転する回転軸の周面にブラシ毛を植設して清掃
体を構成することにより、通水孔の閉塞の防止が簡単な
構成で確実となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の固液分離装置の一
実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0035】図1ないし図6において、1は図示しない
固形物を含有する汚水を固液分離する固液分離装置で、
この固液分離装置1は、略箱状の本体ケース2を備えて
いる。ここで、汚水は、下水や産業汚水、屎尿や浄化槽
汚水、河川、湖沼、港湾の低質などの固形物および液体
を含有するものである。
【0036】そして、この本体ケース2内には、上方に
固液分離室3を区画し下方に脱水室4を区画する仕切板
5が設けられている。また、本体ケース2には、固液分
離室3に連通し固液分離室3内の図示しない汚水を排出
する排水管6が設けられている。さらに、本体ケース2
には、固液分離室3および脱水室4内をそれぞれ開放す
る点検口7をそれぞれ閉塞する点検蓋8が複数設けられ
ているとともに、脱水室4を開閉する扉体9が設けられ
ている。
【0037】また、本体ケース2の上部には、汚水流入
手段10が設けられている。この汚水流入手段10は、固液
分離室3の上方に位置して上下方向に軸方向を有する円
筒状に形成された流入室11を有している。そして、この
流入室11の下部には、固形物を含有する汚水を流入室11
の円筒状の内周面に対して略接線方向に流入させる原水
管12が接続されている。また、流入室11の底部には、下
方に向けて縮径する逆円錐形となる漏斗状で下端に原水
流入口13を開口する漏斗部14が設けられている。
【0038】さらに、流入室11の側面には、この流入室
11に連通した略箱状で、底面が原水管12が接続する位置
より上方に位置し流入室11内に流入した汚水が所定量以
上となると溢れ出して流入するオーバーフロー室16が設
けられている。そして、このオーバーフロー室16の底部
には、流入したオーバーフロー分の汚水を排出するオー
バーフロー管17が設けられている。なお、オーバーフロ
ー室16内には、オーバーフローした汚水を検出するオー
バーフロー検出手段であるオーバーフロー検出電極18が
設けられている。
【0039】また、本体ケース2の仕切板5の略中央に
は、この仕切板5を貫通する上下方向に軸方向を有した
円筒状の連通管21が設けられている。そして、この連通
管21の固液分離室3側に位置する上端部の外周面には、
ベアリング22およびシール部材23が設けられている。ま
た、連通管21の固液分離室3側に位置する上端部には、
略円筒状に形成され連通管21の上端部を回転自在に嵌合
してベアリング22にて連通管21に回転自在に保持された
ラッパ管25が設けられている。このラッパ管25の上端に
は、上方に向けて拡径するラッパ状に形成され内周面に
内方に向けて係止ピン26が複数突設された連結部27が設
けられている。
【0040】さらに、ラッパ管25の外周面には、フラン
ジ状に突出し外周面にチェーン30が掛け渡される回転歯
車31が一体的に設けられている。そして、ラッパ管25
は、回転歯車31の下面が仕切板5の上面に連通管21の周
縁に所定間隔で複数配設された支持車輪32,32上に載置
されて、回転自在に支持されている。さらに、ラッパ管
25には、回転歯車31の上方に位置して第1のかさ歯車33
が設けられている。
【0041】また、ラッパ管25の連結部27には、濾過体
35が一体的に着脱可能に取り付けられている。この濾過
体35は、例えばパンチングメタルなどの図示しない略円
形の通水孔が複数設けられた板材にて上方に向けて拡開
する逆円錐形となる漏斗状に形成され、上端に流入室11
の漏斗部14の下部を嵌挿し漏斗部14からの汚水を流入す
る流入口37を開口し、下端に汚水中の固形物が流通可能
な落下口38を開口する。さらに、この濾過体35の落下口
38の下端縁には、下方に向けて凹状に切欠形成されラッ
パ管25の係止ピン26を係脱可能に係合する係合凹部39が
複数設けられている。
【0042】そして、濾過体35は、下端部がラッパ管25
の連結部27に嵌挿されてラッパ管25の係止ピン26が係合
凹部39に係合して一体的に連結され、ラッパ管25により
連通管21に回転可能に軸支されて固液分離室3内に回転
可能に配設されている。この濾過体35は、流入室11から
流入する汚水を内周面で流下させ、汚水の液分を通水孔
を介して濾過体35の外周面側の固液分離室3内に流通さ
せ、汚水中の固形物は下端の落下口38からラッパ管25を
介して連通管21内に落下させ、固液分離する。
【0043】なお、濾過体35は、ラッパ管25を介して連
通管21に支持された状態で、内周面の水平方向に対する
傾斜角度θが30°以上80°以下、好ましくは45°
以上60°以下となるように形成されている。ここで、
内周面の水平方向に対する傾斜角度θが30°より小さ
い角度の緩斜面となると、固形物が濾過体35の内周面を
下方に落下せずに滞積する状態となり効率よく固液分離
できなくなるとともに、滞積していた固形物が一気に落
下して落下口38や連通管21などを閉塞したり下方に位置
する後述する脱水手段41に負荷が掛かるおそれがある。
また、内周面の水平方向に対する傾斜角度θが80°よ
り大きい角度の急斜面となると通水孔の通水効率が低下
し、固液分離効率が低下する。このため、濾過体35を、
内周面の水平方向に対する傾斜角度θが30°以上80
°以下、好ましくは45°以上60°以下となるように
設定する。
【0044】さらに、濾過体35の外周面側には、清掃体
45が複数、例えば4つ配設されている。この清掃体45
は、固液分離室3の内面に設けられた複数の対をなすリ
ブ46,46に取り付けられる支持体47と、この支持体47に
取り付けられた清掃部材48とを備えている。そして、支
持体47は、細長棒状で軸方向が濾過体35の外周面の母線
に沿うように両端部が対をなすリブ46,46に取付金具50
を介して取り付けられた支持棒51と、この支持棒51の両
端に同方向に突出し先端部に軸支ベアリング52が設けら
れた一対の腕部53,53とを備えている。また、清掃部材
48は、支持体47の一対の腕部53,53に両端部が軸支ベア
リング52を介してそれぞれ回転自在に軸支された回転軸
55と、この回転軸55の外周面に植設され先端部が濾過体
35の外周面に接触するブラシ毛56とを備え、支持体47に
回転自在に支持されている。さらに、清掃部材48の回転
軸55の一端には、ラッパ管25の第1のかさ歯車33に係合
する第2のかさ歯車58が一体に設けられている。また、
回転軸55の他端には、濾過体35の外周面に外周面が接触
して濾過体の外周面を転動するローラ59が設けられてい
る。そして、清掃体45は、ラッパ管25とともに濾過体35
が回転することにより、ラッパ管25の第1のかさ歯車33
に係合する第2のかさ歯車58およびローラ59にて清掃部
材48が回転し、清掃部材48がラッパ管25とともに回転す
る濾過体35の外周面を相対的に移動するようにブラッシ
ングして清掃する。
【0045】また、本体ケース2内には、仕切板5に取
り付けられた駆動支持体61が設けられている。そして、
この駆動支持体61には、回転駆動手段としての第1の電
動機62が配設されているとともに、第1の電動機62の図
示しない出力軸に係合し第1の電動機62の回転駆動に伴
って回転する回転シャフト63が軸支されている。そし
て、この回転シャフト63の下端部には、ラッパ管25の回
転歯車31とチェーン30が掛け渡される駆動歯車64が一体
的に設けられ、第1の電動機62の回転駆動により、回転
シャフト63、駆動歯車64、チェーン30、回転歯車31およ
びラッパ管25を介して濾過体35が回転する。なお、第1
の電動機62の回転を濾過体35に伝達させる構成として
は、チェーン30を用いたが、例えば無端ベルトを各歯車
31,64に代えたプーリに掛け渡してもよい。
【0046】一方、脱水室4に位置する連通管21の下端
部には、脱水手段41が設けられている。この脱水手段41
は、連通管21の下端部に軸方向が上下方向に対して交差
する傾斜した搬送管66と、この搬送管66内に配設された
スクリュー体67とを有したスクリューコンベア68を備え
ている。
【0047】そして、スクリューコンベア68の搬送管66
は、一端側となる下方に位置する上流側の端部の上面に
連通管21が接続されている。また、搬送管66の上流側の
端部の下面には、メッシュ状に汚水中の固形物が流通不
可能で汚水中の液分が流通可能、例えば濾過体35の通水
孔と同径の図示しない通孔が複数設けられたフィルタを
介して連通し、搬送管66内の液分を排出する脱水管71が
接続されている。そして、この脱水管71は、下端部が屈
曲して本体ケース2の側面から導出し、上下方向に軸方
向を有する液面検出管72に接続されている。さらに、液
面検出管72の上端部には、脱水管71内に流れる汚水量が
増大して脱水管71内を流過する以上の流量で汚水が流れ
込んで水面位置が高くなったことを検出する汚水検出電
極73が設けられている。なお、汚水中の固形物が屎渣な
どの粘性があるものや紐や毛髪などの細長く引っ掛かり
やすいものの場合には、脱水管71の搬送管66への接続部
分にフィルタを設けなくてもよい。さらに、連通管21に
は、スクリューコンベア68の上方に位置して分岐された
分岐管75が接続されている。
【0048】また、スクリューコンベア68のスクリュー
体67は、両端部が搬送管66から突出する軸体77と、この
軸体77の外周面に螺旋状に設けられたスクリュー翼78と
を備え、搬送管66内に回転可能に配設されている。そし
て、軸体77の一端側である下端には第2の電動機79が接
続され、この第2の電動機79の駆動によりスクリュー体
67が搬送管66内で回転して連通管21を介して流入した固
形物を搬送管66の上方に位置する下流側の端部から排出
する。
【0049】さらに、スクリューコンベア68の下流側の
端部には、排出される固形物を案内して下方に位置する
回収容器80に落下させるシュート81が設けられている。
なお、回収容器80は、走行輪83が設けられ上面を開口す
る略箱状に形成され、本体ケース2に設けられ脱水室4
を開閉する扉体9を介して本体ケース2内に出し入れ可
能となっている。そして、このシュート81には、スクリ
ューコンベア68にて搬送される固形物を例えば水を噴出
して洗浄する洗浄手段85が設けられている。
【0050】また、脱水室4の底部には、脱水室4の底
部に漏洩した汚水や脱水室4内を洗浄した際の汚水を排
出する脱水室配管88が設けられている。
【0051】次に、上記実施の形態の固形物を含有する
汚水の固液分離動作を説明する。
【0052】まず、シュート81の下方に回収容器80を配
置させておく。
【0053】そして、原水管12を介して固形物を含有す
る汚水を所定の流量で流入室11内に流入させる。この原
水管12からの流入により、汚水は、流入室11の円筒状の
内周面に周方向に沿って渦巻き状に流入する。そして、
渦巻き状に流入した汚水は、そのまま漏斗部14の原水流
入口13を介して濾過体35の内周面側に渦巻き状、すなわ
ち濾過体35の内周面に周方向に沿う状態で流入する。こ
の濾過体35内に流入した汚水は、螺旋状に濾過体35の内
周面を流れ落ち、液分が次第に濾過体35の通水孔を流過
して濾過体35外の固液分離室3内に流入し、排水管6を
介して本体ケース2外に流出する。また、汚水の固形分
は、濾過体35の通水孔を流通することなく、濾過体35の
内周面を転がるように次第に下方に落下し、通水孔を通
過しきれずに残留する液分とともに落下口38からラッパ
管25を介して連通管21に落下する。
【0054】ここで、濾過体35が逆円錐形である漏斗状
で内周面の傾斜角度θが水平方向に対して30°以上8
0°以下であることから、液分が通水孔を介して濾過さ
れ固形物の濃度が増大しても、残留する液分にて押され
るようにして濾過体35の内周面にほとんど滞積すること
なく落下口38から順次連通管21に落下する。
【0055】そして、残留する液分とともに連通管21内
に落下した固形物は、脱水手段41のスクリューコンベア
68の搬送管66内に流入する。そして、固形物は、回転す
るスクリュー体67にて液分が水切りされつつ順次傾斜す
る搬送管66内を上方に向けて搬送される。この固形物の
搬送の際、搬送管66の下方に位置する端部側に残留する
液分はフィルタ70を介して脱水管71に流過し、固形物の
みが搬送される。また、この固形物の搬送の際、洗浄手
段85から適宜水を噴出して固形物を洗浄する。なお、洗
浄した洗浄水は、搬送管66内を流れ落ち、フィルタ70を
介して脱水管71に流過する。
【0056】さらに、搬送管66内を搬送され洗浄された
固形物は、搬送管66の上端部からシュート81に排出さ
れ、シュート81を落下して回収容器80内に回収される。
【0057】そして、排水管6および脱水管71から流出
する汚水の液分や洗浄手段85にて固形物を洗浄した洗浄
水は、例えば活性汚泥法などにより別途処理される。
【0058】また、汚水の固液分離の継続により濾過体
35の通水孔が目詰まりし始めると、汚水は液分が通水孔
を流通できなくなって汚水がほとんど固液分離されずに
落下口38から連通管21に流れ込んでしまう。このため、
適宜第1の電動機62を駆動させ、回転シャフト63、駆動
歯車64、チェーン30および回転歯車31を介してラッパ管
25とともに濾過体35を回転する。このラッパ管25の回転
により、係合する第1のかさ歯車33および第2のかさ歯
車58により清掃体45の清掃部材48が回転し、回転する濾
過体35の外周面を相対的に移動してブラッシングし、目
詰まりを防止する。
【0059】なお、清掃体45によるブラッシングにより
通水孔の目詰まりを解消できない場合、通水孔を流通で
きなくなって汚水がほとんど固液分離されずに落下口38
から連通管21に流れ込み、脱水管71内に流れる汚水量が
増大して脱水管71内を流過する以上の流量で汚水が流れ
込んで次第に液面が高くなる。そして、この液面の上昇
を汚水検出電極73が検出することにより、濾過体35の目
詰まりが発生したことを認識し、別途図示しないブザー
や音声などの発音手段あるいはランプや液晶表示などの
表示手段などである報知手段にて異常を報知して認知さ
せる。
【0060】また、脱水手段41や連通管21で固形物が閉
塞したり脱水手段41のスクリュー体67が回転できなくな
って固形物をシュート81へ排出できなくなる場合などで
は、次第に液面が高くなってオーバーフロー室16からオ
ーバーフローする。この汚水のオーバーフローをオーバ
ーフロー検出電極18にて検出することにより、固形物の
閉塞や脱水手段の異常を認識し、報知手段にて異常を報
知して認知させる。
【0061】上述したように、上面に固形物が混入する
汚水が流入する流入口37を開口し下面に固形物が落下す
る落下口38を開口して上方に向けて拡開した逆円錐状に
形成され、固形物が流通不可能で汚水の液分が流通可能
な通水孔を複数有した濾過体35を用いて固液分離するた
め、汚水が濾過体35の内周面を流れ落ちつつ汚水の液分
は順次通水孔を介して濾過体35外に流過し、固形物は濾
過体35の内面を汚水にて押し流されつつ落下口38から落
下して固液分離するので、逆円錐形とした簡単な構造
で、通水孔が固形物にて閉塞されにくく、効率よく固液
分離できるとともに、固形物が濾過体35に残留して滞積
することなく回収でき、滞積した固形物が一気に落下口
38に落下して落下口38を閉塞したり下流側に位置する脱
水手段41などの固形物を回収する構成に負荷がかかるこ
とを防止でき、長期間安定して固液分離できる。
【0062】また、汚水を濾過体35の内周面に周方向に
沿って流れるように渦巻き状に濾過体35に流入させるた
め、汚水が濾過体35の流入口37から流入して落下口38か
ら落下するまでに濾過体35の内周面を流れる時間が長く
なって濾過体35との接触効率が向上し、効率よく固液分
離できる。
【0063】そして、円筒状の内周面を有し原水管12が
内周面に対して略接線方向に汚水を流入させるように接
続した流入室11を設けるため、簡単な構造で渦巻き状に
濾過体35に汚水を流入させることができるとともに、汚
水がオーバーフローする構成を容易に設けることができ
る。
【0064】さらに、濾過体35の内周面の水平方向に対
する傾斜角度θを30°以上80°以下とするため、固
形物が濾過体35内に滞積することなく汚水が濾過体35の
内周面を流れる時間が長くなって濾過体35との接触効率
が向上し、効率よく固液分離できる。
【0065】そして、濾過体35を略円形の通水孔を複数
設けた板材にて形成するため、濾過体35の形成が容易で
製造性を向上できるとともに、円形の通水孔にて例えば
紐や毛髪などの細長い固形物が絡み付きにくく、細長い
固形物が絡み付くことによる通水孔の開口面積の減少や
閉塞を防止するとともに絡み付く固形物により固形物が
引っ掛かるなどして滞積することを防止して効率よく固
液分離でき、濾過体35の清掃なども容易にでき、保守管
理性を向上できる。
【0066】また、濾過体35の下方に落下口38から落下
する固形物を脱水する脱水手段41を設けるため、高度に
固液分離でき、固液分離効率を向上できる。
【0067】そして、濾過体35の外周面に相対的に移動
可能に外周面に接触する清掃体45を設けるため、通水孔
の固形物による閉塞を確実に防止でき、長期間安定して
固液分離でき、固液分離効率を向上できる。
【0068】さらに、清掃体45に濾過体35に対して相対
的な移動に対応して回転し周面にブラシ毛56が植設され
た回転軸55を設けるため、通水孔の閉塞の防止を簡単な
構成で確実にできる。
【0069】また、オーバーフロー室16を設けるため、
固形物の閉塞や通水孔の閉塞などにより固液分離できな
い状態が生じた場合に固液分離装置1で汚水が溢れ出す
ことを防止でき、仮に固液分離できない異常状態となっ
ても通常状態への復帰が容易にできる。
【0070】なお、上記実施の形態において、濾過体35
を逆円錐形である漏斗状に形成したが、例えば円筒状に
形成して汚水を内周面で周方向に沿って流れるように流
入させる構成であれば、逆円錐形に限らず筒状でもよ
い。なお、この濾過体35を円筒状に形成する場合、汚水
の流入方向は、水平方向の0°以上でかつ水平方向に対
して上方に向く15°以下とすることが好ましい。すな
わち、汚水の流入方向が水平方向の0°より下方に向く
状態および水平方向に対して15°より上方に向く状態
では、流入した汚水が鉛直方向に略沿う流れになりやす
くなり、濾過体35の内周面を汚水が流下する時間が短く
なって、固液分離効率が低下するため、汚水の流入方向
を水平方向の0°以上水平方向に対して上方に向く15
°以下とし、濾過体35の流入口37から落下口38まで濾過
体35の内周面を汚水が流下する時間を長くして固液分離
効率を向上させる。
【0071】そして、濾過体35をパンチングメタルなど
の略円形の通水孔を有した板材にて形成したが、例えば
通水性を有した多孔質部材にて形成したもの、格子や網
目状の部材を用いて形成したものなど、いずれのものを
用いて形成してもよく、円形の通水孔を有したものに限
られない。
【0072】また、汚水の性状によっては、濾過体35の
内周面の傾斜角度θが30°以上80°以下でなくても
よい。
【0073】さらに、流入室11を設けず、原水管12から
濾過体35の内周側に直接汚水を流入させてもよい。
【0074】そして、スクリューコンベア68を備えた脱
水手段41を設けたが、脱水手段41としては、遠心力を用
いるものなど、いずれの構成でもよく、また汚水の性状
により脱水手段41を設けなくてもよい。
【0075】また、濾過体35の通水孔の閉塞を解消する
清掃体45として、ブラシ毛56を有した清掃部材48を設け
た構成について説明したが、例えば水を噴出して洗浄す
るなどいずれの構成でもよく、また汚水の性状が通水孔
の閉塞を生じにくい場合には、清掃体45を設けなくても
よい。
【0076】そして、固形物をシュート81から回収容器
80に回収したが、シュート81な回収容器80を設けず別途
コンベアなどにて槽外に搬送して別途処理するなどして
もよい。
【0077】また、濾過体35を清掃体45にて清掃する際
に回転させたが、固液分離する際にも回転させてもよ
い。すなわち、固液分離しつつ清掃体45にて清掃して固
液分離効率を向上させたり、濾過体45の回転により流入
して流れ落ちる汚水が濾過体45の内面を相対的に周方向
に沿って流れる方向となり、汚水が濾過体35の流入口37
から流入して落下口38から落下するまでに濾過体35の内
周面を流れる時間が長くなって濾過体35との接触効率が
向上し、固液分離効率を向上できる。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の固液分離装置によれば、
固形物が流通不可能で汚水が流通可能な通水孔を複数有
し、上面に流入口を開口し下面に落下口を開口して上方
に向けて拡開する逆円錐状の濾過体を用いるため、濾過
体の内周面を流れる汚水の液分は順次通水孔を介して濾
過体外に流過し、固形物は濾過体の内面を汚水にて押し
流されつつ落下口から落下して固液分離するので、通水
孔が固形物にて閉塞されにくく長期間安定して固液分離
できるとともに、固形物が濾過体内で滞積しにくく閉塞
や他の部位での負荷を生じることなく固形物を簡単な構
成で容易に回収できる。
【0079】請求項2記載の固液分離装置によれば、固
形物が流通不可能で汚水が流通可能な通水孔を複数有し
上面に流入口を開口し下面に落下口を開口した筒状の濾
過体の流入口から、汚水流入手段にて濾過体の軸方向に
対して交差する方向に内周面に沿って汚水を流入させる
ため、濾過体の内周面を流れる汚水の液分は順次通水孔
を介して濾過体外に流過し、固形物は濾過体の内面を汚
水にて押し流されつつ落下口から落下して固液分離する
ので、通水孔が固形物にて閉塞されにくく長期間安定し
て固液分離できるとともに、固形物が濾過体内で滞積し
にくく閉塞や他の部位での負荷を生じることなく固形物
を簡単な構成で容易に回収できる。
【0080】請求項3記載の固液分離装置によれば、請
求項2記載の固液分離装置の効果に加え、濾過体を上方
に向けて拡開する逆円錐状に形成するため、濾過体の流
入口から落下口まで濾過体の内周面を汚水が流下する時
間が長くなり、固液分離効率を向上できる。
【0081】請求項4記載の固液分離装置によれば、請
求項1または3記載の固液分離装置の効果に加え、濾過
体の内周面の水平方向に対する傾斜角度を30°以上8
0°以下とするため、濾過体の流入口から落下口まで濾
過体の内周面を汚水が流下する時間が確実に長くなり、
固液分離効率を容易に向上できる。
【0082】請求項5記載の固液分離装置によれば、請
求項1、3および4いずれか一記載の固液分離装置の効
果に加え、汚水が渦巻き状に流入して汚水を底面の原水
流入口から下方に位置する濾過体に螺旋状に流入させる
流入室を備えた汚水流入手段を設けるため、簡単な構成
で濾過体の内周面を汚水が螺旋状に流れ、濾過体の流入
口から落下口まで濾過体の内周面を汚水が流下する時間
が長くなって固液分離効率が向上する構成が容易に得ら
れる。
【0083】請求項6記載の固液分離装置によれば、請
求項2ないし4いずれか一記載の固液分離装置の効果に
加え、汚水流入手段による汚水の流入方向を水平方向の
0°以上でかつ水平方向に対して上方に向く15°以下
とするため、濾過体の流入口から落下口まで濾過体の内
周面を汚水が流下する時間が確実に長くなり、固液分離
効率を容易に向上できる。
【0084】請求項7記載の固液分離装置によれば、請
求項1ないし6いずれか一記載の固液分離装置の効果に
加え、略円形の通水口を複数設けた板材にて濾過体を形
成するため、濾過体を容易に形成でき製造性を向上でき
るとともに、例えば紐状の細長い固形物が通水口に絡み
付くことを防止でき、固液分離効率を向上でき保守管理
性も向上できる。
【0085】請求項8記載の固液分離装置によれば、請
求項1ないし7いずれか一記載の固液分離装置の効果に
加え、回転駆動手段にて濾過体を中心軸を回転中心とし
て回転させるため、汚水が濾過体の内周面を相対的に周
方向に沿って流れる状態となり、濾過体の流入口から落
下口まで濾過体の内周面を汚水が流下する際の接触効率
が向上して固液分離効率を容易に向上できる。
【0086】請求項9記載の固液分離装置によれば、請
求項1ないし8いずれか一記載の固液分離装置の効果に
加え、濾過体の下方に固形物を脱水する脱水手段を設け
るため、固液分離効率を向上できる。
【0087】請求項10記載の固液分離装置によれば、
請求項1ないし9いずれか一記載の固液分離装置の効果
に加え、濾過体の外周面に相対的に移動可能に外周面に
接触する清掃体を設けるため、通水孔の固形物による閉
塞が確実に防止されて固液分離効率を向上できる。
【0088】請求項11記載の固液分離装置によれば、
請求項10記載の固液分離装置の効果に加え、清掃体に
濾過体との相対的な移動に対応して回転し周面にブラシ
毛が植設された回転軸を設けるため、簡単な構成で通水
孔の閉塞の防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す固液分離装置の濾
過体近傍の断面図である。
【図2】同上固液分離装置の断面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】同上側面図である。
【図5】同上平面図である。
【図6】同上流入室での平面図である。
【符号の説明】
1 固液分離装置 10 汚水流入手段 35 濾過体 37 流入口 38 落下口 41 脱水手段 45 清掃体 55 回転軸 56 ブラシ毛 62 回転駆動手段としての第1の電動機

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口され固形物が混入する汚水が
    流入する流入口、下面に開口され前記固形物が落下する
    落下口、および、前記流入口および前記落下口間に位置
    して設けられ前記固形物が流通不可能で前記汚水が流通
    可能な複数の通水孔を有し、上方に向けて拡開した逆円
    錐状の濾過体を具備したことを特徴とした固液分離装
    置。
  2. 【請求項2】 上面に開口され固形物が混入する汚水が
    流入する流入口、下面に開口され前記固形物が落下する
    落下口、および、前記流入口および前記落下口間に位置
    して設けられ前記固形物が流通不可能で前記汚水が流通
    可能な複数の通水孔を有した筒状の濾過体と、 この濾過体の流入口から軸方向に対して交差する方向に
    内周面に沿って前記汚水を流入させる汚水流入手段とを
    具備したことを特徴とした固液分離装置。
  3. 【請求項3】 濾過体は、上方に向けて拡開する逆円錐
    状に形成されたことを特徴とした請求項2記載の固液分
    離装置。
  4. 【請求項4】 濾過体は、内周面の水平方向に対する傾
    斜角度が30°以上80°以下であることを特徴とした
    請求項1または3記載の固液分離装置。
  5. 【請求項5】 濾過体の上方に設けられ汚水が渦巻き状
    に流入し底面に前記汚水を前記濾過体に螺旋状に流入さ
    せる原水流入口を開口した流入室を備えた汚水流入手段
    を具備したことを特徴とした請求項1、3および4いず
    れか一記載の固液分離装置。
  6. 【請求項6】 汚水流入手段は、汚水の流入方向が水平
    方向の0°以上でかつ水平方向に対して上方に向く15
    °以下であることを特徴とした請求項2ないし4いずれ
    か一記載の固液分離装置。
  7. 【請求項7】 濾過体は、略円形の通水孔が複数設けら
    れた板材にて形成されたことを特徴とした請求項1ない
    し6いずれか一記載の固液分離装置。
  8. 【請求項8】 濾過体を中心軸を回転中心として回転さ
    せる回転駆動手段を具備したことを特徴とした請求項1
    ないし7いずれか一記載の固液分離装置。
  9. 【請求項9】 濾過体の下方に位置し落下口から落下す
    る固形物を脱水する脱水手段を具備したことを特徴とし
    た請求項1ないし8いずれか一記載の固液分離装置。
  10. 【請求項10】 濾過体の外周面をこの濾過体に対して
    相対的に移動可能に外周面に接触する清掃体を具備した
    ことを特徴とした請求項1ないし9いずれか一記載の固
    液分離装置。
  11. 【請求項11】 清掃体は、濾過体に対して相対的な移
    動に対応して回転する回転軸およびこの回転軸の周面に
    植設されたブラシ毛を備えたことを特徴とした請求項1
    0記載の固液分離装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006068606A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Tsukishima Kikai Co Ltd 含液固形物の処理設備
CN110302573A (zh) * 2019-06-20 2019-10-08 南京润科环境有限公司 一种工业污水治理用污水处理装置

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