JP2004314014A - 除塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外周面のスクリーンがウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成された除塵ドラムを用いても、スクリーンのスリットに挟まった塵芥を容易に除去できるようにする。
【解決手段】除塵装置は、塵芥を含む水を導入管2aより導入して除塵した後、除塵後の水を導出口3より導出するものであり、外周面がスクリーン14になっている回転可能な除塵ドラム10と、前記スクリーン14に捕捉された水中の塵芥を取り除くためのスクレーパ30とを含んでいる。前記スクレーパ30は、除塵ドラム10のスクリーン14に向けて空気を噴射する複数のノズル32が除塵ドラム10の全長にわたって備えられている。
【選択図】 図1
【解決手段】除塵装置は、塵芥を含む水を導入管2aより導入して除塵した後、除塵後の水を導出口3より導出するものであり、外周面がスクリーン14になっている回転可能な除塵ドラム10と、前記スクリーン14に捕捉された水中の塵芥を取り除くためのスクレーパ30とを含んでいる。前記スクレーパ30は、除塵ドラム10のスクリーン14に向けて空気を噴射する複数のノズル32が除塵ドラム10の全長にわたって備えられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、下水処理施設などにおいて、下水のスカムや汚泥に含まれる塵芥などを除去するのに用いられる除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、下水処理場では、下水に含まれる塵芥などの固形物は圧送ポンプに障害を与えたり、貯留槽で浮遊スカムとなって腐敗や悪臭の原因となったりするために、できるだけ細かい塵芥まで除去するのが望ましい。従来、そのような細かい塵芥を除去する目的で、外周面がスクリーンとなっている除塵ドラムが組み込まれた除塵装置が用いられている。
【0003】
この種の除塵装置は、図10に示すように、箱状のケース体50に原水を内部に導入するための導入口51と、濾過後の水を外部へ導出するための導出口52と、原水より取り除いた塵芥を外部へ排出するための排出口53とが設けられたものである。前記排出口53の下方には、排出口53より排出された塵芥を搬送するための搬送ベルト54が設置されている。
【0004】
前記ケース体50の内部には、前記導入口51に連通する流入路55と前記導出口52に連通する流出路56とが隔壁57によって区画形成されている。流入路55と流出路56とは除塵ドラム58を介して連通している。前記除塵ドラム58は、外周面がスクリーン59になっており、原水に含まれる塵芥はこのスクリーン59で捕捉されて原水より取り除かれる。
【0005】
前記除塵ドラム58は、モータ60を駆動源とする回転駆動装置61によって回転駆動される。流入路55に流入した原水が除塵ドラム58のスクリーン59を通過する際、その原水に含まれる塵芥が捕捉される。スクリーン59で捕捉された塵芥は、除塵ドラム58の回転により流入路55と反対側の位置に設置されたスクレーパ62へ導かれる。スクレーパ62は、先端部に櫛歯状の掻取部63を備えたものであり、この掻取部63が除塵ドラム58に付着している塵芥を掻き取る。
【0006】
前記除塵ドラム58は、金属製のパイプに旋盤による切削加工を施すことにより所定の溝幅のスリットが所定の間隔で形成されたものである。各スリットには前記スクレーパ62の掻取部63が噛み合わされ、それにより各スリットに挟まった塵芥が掻き出される。
【0007】
上記した固定型のスクレーパ62に代えて、図11に示すような、回転型のスクレーパ70が採用された除塵装置もある(例えば特許文献参照)。
【0008】
【特許文献】
特開平8−199538号公報
【0009】
この回転型のスクレーパ70は、外周面に除塵ドラム58のスクリーン59のスリットに噛み合う複数のリング状の歯71を備えたものである。除塵ドラム58とスクレーパ70とはモータ60を駆動源とする回転駆動装置61によって同じ回転方向に回転駆動される。
【0010】
スクレーパ70の歯71に挟まった塵芥は固定型のスクレーパ72によって掻き取られる。この固定型のスクレーパ72は回転型のスクレーパ70の歯71に噛み合う櫛歯状の掻取部73を有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記した図10および図11に示した除塵ドラム58は、機械切削によ格子状のスクリーン59が製作されているので、スクリーン59のスリット幅を小さくできず、微細な塵芥を捕捉できない。またスクリーン59の格子は断面が矩形であるので、濾過の効率が悪いという問題もある。
この問題を解消するのに、外周面のスクリーンがウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けることにより製作された除塵ドラムも提案されている。この除塵ドラムでは、スクリーンのスリット幅を小さく設定し得るので、微細な塵芥をも捕捉できる。また、ウェッジワイヤーを矩形以外の形状(例えば三角形状)のものを用いることができるので、濾過の効率が高められる。
【0012】
しかしながら、この除塵ドラムのスクリーンでは、スリットが螺旋状になっているので、このスリットに櫛歯状の掻取部63を備えた固定型のスクレーパ62や複数のリング状の歯71をもつ回転型のスクレーパ70を噛み合わせることができない。何故なら、除塵ドラムとスクレーパ62,70とを噛み合わせた場合、スクレーパ62,70が除塵ドラムの回転によってねじ送りされてしまうからである。その結果、スリットに挟まった塵芥を除去するのが容易でなくなり、スクリーンの目詰を引き起こすという問題がある。
【0013】
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、除塵ドラムとして、外周面のスクリーンがウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成された除塵ドラムを用いても、スクリーンのスリットに挟まった塵芥を容易かつ確実に除去できる除塵装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明による除塵装置は、塵芥を含む水を導入して除塵した後、除塵後の水を導出するものであって、外周面がスクリーンになっている回転可能な除塵ドラムと、前記スクリーンに捕捉された水中の塵芥を取り除くためのスクレーパとを含んでいる。前記スクレーパは、除塵ドラムのスクリーンに向けて空気を噴射する複数のノズルが除塵ドラムの全長にわたって備えられて成るものである。
【0015】
この発明の好ましい実施態様においては、前記スクリーンは、ウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成されている。この実施態様によると、スクリーンのスリット幅を十分に小さく設定できるので、微細な塵芥も捕捉できる。また、断面形状が三角形状などのウェッジワイヤーを用いることができるので、濾過の効率を高めることができる。なお、この発明は、スクリーンが機械切削により製作された除塵ドラムにも適用できる。
【0016】
この発明の好ましい一実施態様においては、前記スクレーパは、前記除塵ドラムの内側に複数のノズルをスクリーンに向けて配置されている。この実施態様では、前記除塵ドラムの外側のノズルとの対向位置には塵芥回収のための通路が設けられている。
【0017】
この発明の他の好ましい実施態様においては、前記スクレーパは、前記除塵ドラムの外側に複数のノズルをスクリーンに向けて配置されている。前記除塵ドラムの内部には、ノズルと対向する位置に塵芥回収のための通路と、前記通路の下方位置に塵芥をスクリューコンベヤにより除塵ドラムの外側まで順送りしつつ脱水するスクリュー機構とが、それぞれ設けられている。
【0018】
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記スクリーンに捕捉された塵芥を掻き取るための第2のスクレーパを備えており、これによりスクリーンに付着した塵芥を一層確実に取り除いている。
【0019】
【作用】
除塵装置に水が導入されると、その水に含まれる塵芥が除塵ドラムのスクリーンで捕捉され、除塵後の水が除塵装置より導出される。スクリーンで捕捉された塵芥は除塵ドラムの回転によりスクレーパの位置へ導かれる。スクレーパは除塵ドラムのスクリーンに向けてノズルより空気を噴射して、スクリーンのスリットに挟まった塵芥を空気圧で取り除く。
【0020】
スクレーパが除塵ドラムの内側に配置された態様のものでは、除塵ドラムより取り除かれた塵芥は除塵ドラムの外側の塵芥回収のための通路で回収される。スクレーパが除塵ドラムの外側に配置された態様のものでは、除塵ドラムより取り除かれた塵芥は除塵ドラムの内側の塵芥回収のための通路で回収されてスクリュー機構で脱水される。脱水後の塵芥は、除塵ドラムの外側まで送られて排出される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、この発明の一実施例である除塵装置の構成を示している。図示例の除塵装置は、全体が箱状のケース体1により外壁が形成されている。このケース体1の正面壁1aには原水を内部に導入する導入口2と濾過後の水を外部へ導出する導出口3とが設けられている。ケース体1の背面側には原水より取り除いた塵芥を外部へ排出するための排出口4が下向きに設けられている。前記排出口4の下方には、排出口4より排出された塵芥を搬送するためのベルトコンベヤ49が設置されている。
【0022】
前記ケース体1の内部には、前記導入口2に連通する流入路6と前記導出口3に連通する流出路7とが隔壁8により区画形成されている。隔壁8はケース体1の内部の途中まで延び、その奥の空間に除塵ドラム10が配置されている。前記流入路6と流出路7とはこの除塵ドラム10を介して連通している。なお、除塵ドラム10とケース体1の側壁1b,1cとの隙間は除塵ドラム10の外周に沿って配備された遮蔽板48,48により塞がれている。
【0023】
除塵ドラム10の内部には、除塵ドラム10で捕捉された塵芥を除塵ドラム10の外側へ取り除くためのスクレーパ30が配置されている。また、除塵ドラム10が設置された空間のさらに奥には、スクレーパ30によって取り除かれた塵芥を回収して放出するための放出路9が形成されている。この放出路9の下方には前記排出口4が開口している。
さらに、前記スクレーパ30と対向する位置には第2のスクレーパ35が配備されている。第2のスクレーパ35は、先端が掻取部36になっており、この掻取部36を除塵ドラム10のスクリーン14の外周面に接触させることによりスクリーン14に挟まっている塵芥を掻き取る。
【0024】
前記除塵ドラム10は、その回転軸11がケース体1の両側壁1b,1cに設けられた軸受12,13によって回転自由に支持されるとともに、その外周の複数箇所が支持ローラ25により回転自由に支持されている。
除塵ドラム10は回転駆動機構20により駆動される。ケース体1の上面には駆動源としてのモータ21が取付け固定されている。このモータ21のモータ軸には駆動ホイール22が装着されており、この駆動ホイール22と、除塵ドラム10の回転軸11に装着された従動ホイール23との間にチェン24を巻き付けて前記回転駆動装置20が構成されている。
【0025】
前記除塵ドラム10は、一方の端面が開放され、外周面がスクリーン14になっている。原水に含まれる塵芥はこのスクリーン14で捕捉されて原水より取り除かれる。
この実施例のスクリーン14は、図3に示すように、ウェッジワイヤー15を螺旋状に巻き付けて形成されている。このスクリーン14の目によって塵芥Aが捕捉される。図中、16は内周の等角度位置毎に配置されたロッドであり、円陣に配置された複数本のロッド16の外側よりウェッジワイヤー15を所定のピッチpで巻き付けて螺旋状のスリット19を形成している。この実施例では、スリット19の幅dが外周面から中心方向に向けて拡がるように断面形状が三角形のウェッジワイヤー15を用いてスクリーン14が形成してある。
【0026】
なお、ウェッジワイヤー15は、図4(1)〜(3)に示すように、断面形状が矩形のもの(図4(1)参照)、断面形状が円形のもの(図4(2)参照)、断面形状がベース型のもの(図4(3)参照)など、種々の断面形状のものを用いることができる。
この実施例のような断面形状が三角形のウェッジワイヤー15や、図4(2)(3)に示した断面形状のウェッジワイヤー15を用いると、スリット19の幅が外周面から中心方向に向けて拡がるので、スリット19に挟まった塵芥が脱落し易くなる。
【0027】
前記スクレーパ30は、パイプ31の外周面に複数個のノズル32が開設されて成るもので、除塵ドラム10の内側にノズル32をスクリーン14に向けて配置されている。スクレーパ30はケース体1の側壁1bに取付け固定されている。前記パイプ31の基端は送気管33を介して図示しない圧力空気源に接続されている。
【0028】
図5〜図7は、この発明の他の実施例の構成を示している。
図1〜図3に示した第1実施例は、除塵ドラム10の内側にスクレーパ30を配置して除塵ドラム10の外側へ塵芥を取り除くものであるが、図5〜図7に示した第2実施例では、除塵ドラム10の外側にスクレーパ30を配置して除塵ドラム10の内側へ塵芥を取り除くとともに、除塵ドラム10の内側に設けたスクリュー機構41により塵芥を脱水処理するようにしている。
【0029】
図示例の除塵装置は、ケース体1の正面壁1aに原水を内部に導入するための導入管2aが配置されるとともに、濾過後の水を外部へ導出する導出口3が設けられている。前記導入管2aは、その先端部が除塵ドラム10の内部にまで延びており、先端部の周面に開口された導入口2が上を向いている。
前記ケース体1の内部の下方には、前記導出口3に連通する流出路7が形成されている。前記導入管2aと流出路7とは除塵ドラム10を介して連通する。
【0030】
前記除塵ドラム10は、その回転軸11がケース体1の後壁1dに設けられた軸受12によって回転自由に支持されている。また、除塵ドラム10の外周は複数箇所において支持ローラ25により支持されている。
除塵ドラム10は回転駆動機構20により駆動される。ケース体1の上面には駆動源としてのモータ21が取付け固定され、このモータ21のモータ軸に駆動ホイール22が装着されている。この駆動ホイール22と、除塵ドラム10の回転軸11に装着された従動ホイール23との間にチェン24が巻かれて前記回転駆動装置20が構成されている。
【0031】
前記除塵ドラム10は、一端面が円板状の端板17で塞がれ、他端面にはリング状の端板18が装着されている。除塵ドラム10の外周面はスクリーン14になっている。原水に含まれる塵芥はこのスクリーン14で捕捉されて原水より取り除かれる。
この実施例のスクリーン14は、図8に示すように、ウェッジワイヤー15を螺旋状に巻き付けて形成されている。このスクリーン14の目によって塵芥Aが捕捉される。図中、16は外周の等角度位置毎に配置されたロッドであり、円陣に配置された複数本のロッド16の内側にウェッジワイヤー15を所定のピッチpで巻き付けて螺旋状のスリット19を形成している。この実施例では、スリット19の幅dが中心から外周方向に向けて拡がるように断面形状が三角形のウェッジワイヤー15を用いてスクリーン14が形成してある。
【0032】
なお、ウェッジワイヤー15は、断面形状が矩形のもの(図9(1)参照)、断面形状が円形のもの(図9(2)参照)、断面形状がベース型のもの(図9(3)参照)など、種々の断面形状のものを用いることができる。
【0033】
除塵ドラム10の外周の上方位置には、除塵ドラム10で捕捉された塵芥を除塵ドラム10の内側へ取り除くためのスクレーパ30が配置されている。
前記スクレーパ30は、パイプ31の外周面に複数個のノズル32が開設されて成るもので、除塵ドラム10のスクリーン14にノズル32を向けるようにして、ケース体1の後壁1dに取付け固定されている。前記パイプ31の基端は送気管を介して圧力空気源に接続される。
【0034】
除塵ドラム10の内部には、ノズル32と対向する位置に塵芥回収用のシュート40が、そのシュート40の下方にはスクリュー機構41が、それぞれ配備されている。また、シュート40と対向する位置には第2のスクレーパ35が配備されている。第2のスクレーパ35は、先端が掻取部36になっており、この掻取部36を除塵ドラム10のスクリーン14の内周面に接触させることによりスクリーン14に挟まっている塵芥を掻き取る。
【0035】
前記スクリュー機構41は、筒状ケース42の内部に螺旋翼より成るスクリューコンベヤ43が装填されたものである。このスクリューコンベヤ43は駆動装置44により駆動され、塵芥を順送りしつつ脱水する。
筒状ケース42の上面のスクリューコンベヤ43の上流位置にはシュート40からの塵芥を取り込むための取込口45が形成されている。また、筒状ケース42の下面のスクリューコンベヤ43の下流端には脱水後の塵芥を排出するための排出口46が形成されている。
このスクリュー機構41は下流側が除塵ドラム10の外側へ延び、さらにケース体1の前壁1aより外部へ突き出ており、下流端の排出口46より脱水後の塵芥をケース体1の外部へ排出させている。
【0036】
図1〜図3の第1実施例および図5〜図8の第2実施例の各除塵装置において、導入口2よりケース体1の内部に流入した原水は、除塵ドラム10のスクリーン14を通過して濾過された後、濾過後の水が流出路7を経て導出口3より外部へ導出される。
原水が除塵ドラム10のスクリーン14を通過する際、原水に含まれる塵芥がスクリーン14で捕捉される。スクリーン14はウェッジワイヤー15を螺旋状に巻き付けて形成されているので、スクリーン14のスリット19の幅dは十分に小さく、微細な塵芥がスクリーン14で捕捉される。
【0037】
このスクリーン14で捕捉された塵芥は除塵ドラム10の回転によりスクレーパ30が設置されている位置へ導かれる。除塵ドラム10のスクリーン14にはスクレーパ30のノズル32より空気が噴射されているので、スクリーン14のスリット19に挟まった塵芥は空気圧によって取り除かれる。スクレーパ30は除塵ドラム10と機構的に関わっていないので、除塵ドラム10の回転によってねじ送りされることはない。なお、スクリーン14に挟まった塵芥は、第2のスクレーパ35によっても掻き取られる。
【0038】
第1実施例では、スクレーパ30,35により取り除かれた塵芥は、放出路9を通って排出口4よりベルトコンベヤ49上に排出される。
第2実施例では、スクレーパ30,35により取り除かれた塵芥は、シュート40によってスクリュー機構41へ導かれ、取込口45からスクリュー機構41の内部に取り込まれる。スクリュー機構41は、塵芥をスクリューコンベヤ43によって排出口45に向かって順送りしつつ脱水する。脱水後の塵芥は排出口45よりケース体1の外部へ排出される。
【0039】
【発明の効果】
この発明によれば、除塵ドラムのスクリーンにスクレーパのノズルより空気を噴射して塵芥を取り除くようにしたので、スクレーパが除塵ドラムの回転によりねじ送りされるようなことがなく、スクリーンに挟まった塵芥を容易かつ確実に除去できる。
また、好ましい実施態様では、除塵ドラムより取り除かれた塵芥は除塵ドラムの内側に配置されたスクリュー機構により脱水して外部へ排出するので、脱水などの後処理を簡易化または省略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である除塵装置の内部構成を示す一部を破断した側面図である。
【図2】図1の除塵装置の一部を破断した背面図である。
【図3】除塵ドラムのスクリーンを拡大して示す断面図である。
【図4】除塵ドラムのスクリーンの他の実施例を示す断面図である。
【図5】この発明の他の実施例の内部構成を示す一部を破断した正面図である。
【図6】図5の実施例の一部を破断した側面図である。
【図7】スクリュー機構の内部構成を示す側面図である。
【図8】除塵ドラムのスクリーンを拡大して示す断面図である。
【図9】除塵ドラムのスクリーンの他の実施例を示す断面図である。
【図10】従来の除塵装置の内部構成を示す一部を破断した側面図である。
【図11】従来の他の除塵装置の内部構成を示す一部を破断した側面図である。
【符号の説明】
1 ケース体
10 除塵ドラム
14 スクリーン
15 ウェッジワイヤー
19 スリット
30 スクレーパ
35 第2のスクレーパ
31 ノズル
40 シュート
41 スクリュー機構
【発明の属する技術分野】
この発明は、下水処理施設などにおいて、下水のスカムや汚泥に含まれる塵芥などを除去するのに用いられる除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、下水処理場では、下水に含まれる塵芥などの固形物は圧送ポンプに障害を与えたり、貯留槽で浮遊スカムとなって腐敗や悪臭の原因となったりするために、できるだけ細かい塵芥まで除去するのが望ましい。従来、そのような細かい塵芥を除去する目的で、外周面がスクリーンとなっている除塵ドラムが組み込まれた除塵装置が用いられている。
【0003】
この種の除塵装置は、図10に示すように、箱状のケース体50に原水を内部に導入するための導入口51と、濾過後の水を外部へ導出するための導出口52と、原水より取り除いた塵芥を外部へ排出するための排出口53とが設けられたものである。前記排出口53の下方には、排出口53より排出された塵芥を搬送するための搬送ベルト54が設置されている。
【0004】
前記ケース体50の内部には、前記導入口51に連通する流入路55と前記導出口52に連通する流出路56とが隔壁57によって区画形成されている。流入路55と流出路56とは除塵ドラム58を介して連通している。前記除塵ドラム58は、外周面がスクリーン59になっており、原水に含まれる塵芥はこのスクリーン59で捕捉されて原水より取り除かれる。
【0005】
前記除塵ドラム58は、モータ60を駆動源とする回転駆動装置61によって回転駆動される。流入路55に流入した原水が除塵ドラム58のスクリーン59を通過する際、その原水に含まれる塵芥が捕捉される。スクリーン59で捕捉された塵芥は、除塵ドラム58の回転により流入路55と反対側の位置に設置されたスクレーパ62へ導かれる。スクレーパ62は、先端部に櫛歯状の掻取部63を備えたものであり、この掻取部63が除塵ドラム58に付着している塵芥を掻き取る。
【0006】
前記除塵ドラム58は、金属製のパイプに旋盤による切削加工を施すことにより所定の溝幅のスリットが所定の間隔で形成されたものである。各スリットには前記スクレーパ62の掻取部63が噛み合わされ、それにより各スリットに挟まった塵芥が掻き出される。
【0007】
上記した固定型のスクレーパ62に代えて、図11に示すような、回転型のスクレーパ70が採用された除塵装置もある(例えば特許文献参照)。
【0008】
【特許文献】
特開平8−199538号公報
【0009】
この回転型のスクレーパ70は、外周面に除塵ドラム58のスクリーン59のスリットに噛み合う複数のリング状の歯71を備えたものである。除塵ドラム58とスクレーパ70とはモータ60を駆動源とする回転駆動装置61によって同じ回転方向に回転駆動される。
【0010】
スクレーパ70の歯71に挟まった塵芥は固定型のスクレーパ72によって掻き取られる。この固定型のスクレーパ72は回転型のスクレーパ70の歯71に噛み合う櫛歯状の掻取部73を有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記した図10および図11に示した除塵ドラム58は、機械切削によ格子状のスクリーン59が製作されているので、スクリーン59のスリット幅を小さくできず、微細な塵芥を捕捉できない。またスクリーン59の格子は断面が矩形であるので、濾過の効率が悪いという問題もある。
この問題を解消するのに、外周面のスクリーンがウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けることにより製作された除塵ドラムも提案されている。この除塵ドラムでは、スクリーンのスリット幅を小さく設定し得るので、微細な塵芥をも捕捉できる。また、ウェッジワイヤーを矩形以外の形状(例えば三角形状)のものを用いることができるので、濾過の効率が高められる。
【0012】
しかしながら、この除塵ドラムのスクリーンでは、スリットが螺旋状になっているので、このスリットに櫛歯状の掻取部63を備えた固定型のスクレーパ62や複数のリング状の歯71をもつ回転型のスクレーパ70を噛み合わせることができない。何故なら、除塵ドラムとスクレーパ62,70とを噛み合わせた場合、スクレーパ62,70が除塵ドラムの回転によってねじ送りされてしまうからである。その結果、スリットに挟まった塵芥を除去するのが容易でなくなり、スクリーンの目詰を引き起こすという問題がある。
【0013】
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、除塵ドラムとして、外周面のスクリーンがウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成された除塵ドラムを用いても、スクリーンのスリットに挟まった塵芥を容易かつ確実に除去できる除塵装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明による除塵装置は、塵芥を含む水を導入して除塵した後、除塵後の水を導出するものであって、外周面がスクリーンになっている回転可能な除塵ドラムと、前記スクリーンに捕捉された水中の塵芥を取り除くためのスクレーパとを含んでいる。前記スクレーパは、除塵ドラムのスクリーンに向けて空気を噴射する複数のノズルが除塵ドラムの全長にわたって備えられて成るものである。
【0015】
この発明の好ましい実施態様においては、前記スクリーンは、ウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成されている。この実施態様によると、スクリーンのスリット幅を十分に小さく設定できるので、微細な塵芥も捕捉できる。また、断面形状が三角形状などのウェッジワイヤーを用いることができるので、濾過の効率を高めることができる。なお、この発明は、スクリーンが機械切削により製作された除塵ドラムにも適用できる。
【0016】
この発明の好ましい一実施態様においては、前記スクレーパは、前記除塵ドラムの内側に複数のノズルをスクリーンに向けて配置されている。この実施態様では、前記除塵ドラムの外側のノズルとの対向位置には塵芥回収のための通路が設けられている。
【0017】
この発明の他の好ましい実施態様においては、前記スクレーパは、前記除塵ドラムの外側に複数のノズルをスクリーンに向けて配置されている。前記除塵ドラムの内部には、ノズルと対向する位置に塵芥回収のための通路と、前記通路の下方位置に塵芥をスクリューコンベヤにより除塵ドラムの外側まで順送りしつつ脱水するスクリュー機構とが、それぞれ設けられている。
【0018】
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記スクリーンに捕捉された塵芥を掻き取るための第2のスクレーパを備えており、これによりスクリーンに付着した塵芥を一層確実に取り除いている。
【0019】
【作用】
除塵装置に水が導入されると、その水に含まれる塵芥が除塵ドラムのスクリーンで捕捉され、除塵後の水が除塵装置より導出される。スクリーンで捕捉された塵芥は除塵ドラムの回転によりスクレーパの位置へ導かれる。スクレーパは除塵ドラムのスクリーンに向けてノズルより空気を噴射して、スクリーンのスリットに挟まった塵芥を空気圧で取り除く。
【0020】
スクレーパが除塵ドラムの内側に配置された態様のものでは、除塵ドラムより取り除かれた塵芥は除塵ドラムの外側の塵芥回収のための通路で回収される。スクレーパが除塵ドラムの外側に配置された態様のものでは、除塵ドラムより取り除かれた塵芥は除塵ドラムの内側の塵芥回収のための通路で回収されてスクリュー機構で脱水される。脱水後の塵芥は、除塵ドラムの外側まで送られて排出される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、この発明の一実施例である除塵装置の構成を示している。図示例の除塵装置は、全体が箱状のケース体1により外壁が形成されている。このケース体1の正面壁1aには原水を内部に導入する導入口2と濾過後の水を外部へ導出する導出口3とが設けられている。ケース体1の背面側には原水より取り除いた塵芥を外部へ排出するための排出口4が下向きに設けられている。前記排出口4の下方には、排出口4より排出された塵芥を搬送するためのベルトコンベヤ49が設置されている。
【0022】
前記ケース体1の内部には、前記導入口2に連通する流入路6と前記導出口3に連通する流出路7とが隔壁8により区画形成されている。隔壁8はケース体1の内部の途中まで延び、その奥の空間に除塵ドラム10が配置されている。前記流入路6と流出路7とはこの除塵ドラム10を介して連通している。なお、除塵ドラム10とケース体1の側壁1b,1cとの隙間は除塵ドラム10の外周に沿って配備された遮蔽板48,48により塞がれている。
【0023】
除塵ドラム10の内部には、除塵ドラム10で捕捉された塵芥を除塵ドラム10の外側へ取り除くためのスクレーパ30が配置されている。また、除塵ドラム10が設置された空間のさらに奥には、スクレーパ30によって取り除かれた塵芥を回収して放出するための放出路9が形成されている。この放出路9の下方には前記排出口4が開口している。
さらに、前記スクレーパ30と対向する位置には第2のスクレーパ35が配備されている。第2のスクレーパ35は、先端が掻取部36になっており、この掻取部36を除塵ドラム10のスクリーン14の外周面に接触させることによりスクリーン14に挟まっている塵芥を掻き取る。
【0024】
前記除塵ドラム10は、その回転軸11がケース体1の両側壁1b,1cに設けられた軸受12,13によって回転自由に支持されるとともに、その外周の複数箇所が支持ローラ25により回転自由に支持されている。
除塵ドラム10は回転駆動機構20により駆動される。ケース体1の上面には駆動源としてのモータ21が取付け固定されている。このモータ21のモータ軸には駆動ホイール22が装着されており、この駆動ホイール22と、除塵ドラム10の回転軸11に装着された従動ホイール23との間にチェン24を巻き付けて前記回転駆動装置20が構成されている。
【0025】
前記除塵ドラム10は、一方の端面が開放され、外周面がスクリーン14になっている。原水に含まれる塵芥はこのスクリーン14で捕捉されて原水より取り除かれる。
この実施例のスクリーン14は、図3に示すように、ウェッジワイヤー15を螺旋状に巻き付けて形成されている。このスクリーン14の目によって塵芥Aが捕捉される。図中、16は内周の等角度位置毎に配置されたロッドであり、円陣に配置された複数本のロッド16の外側よりウェッジワイヤー15を所定のピッチpで巻き付けて螺旋状のスリット19を形成している。この実施例では、スリット19の幅dが外周面から中心方向に向けて拡がるように断面形状が三角形のウェッジワイヤー15を用いてスクリーン14が形成してある。
【0026】
なお、ウェッジワイヤー15は、図4(1)〜(3)に示すように、断面形状が矩形のもの(図4(1)参照)、断面形状が円形のもの(図4(2)参照)、断面形状がベース型のもの(図4(3)参照)など、種々の断面形状のものを用いることができる。
この実施例のような断面形状が三角形のウェッジワイヤー15や、図4(2)(3)に示した断面形状のウェッジワイヤー15を用いると、スリット19の幅が外周面から中心方向に向けて拡がるので、スリット19に挟まった塵芥が脱落し易くなる。
【0027】
前記スクレーパ30は、パイプ31の外周面に複数個のノズル32が開設されて成るもので、除塵ドラム10の内側にノズル32をスクリーン14に向けて配置されている。スクレーパ30はケース体1の側壁1bに取付け固定されている。前記パイプ31の基端は送気管33を介して図示しない圧力空気源に接続されている。
【0028】
図5〜図7は、この発明の他の実施例の構成を示している。
図1〜図3に示した第1実施例は、除塵ドラム10の内側にスクレーパ30を配置して除塵ドラム10の外側へ塵芥を取り除くものであるが、図5〜図7に示した第2実施例では、除塵ドラム10の外側にスクレーパ30を配置して除塵ドラム10の内側へ塵芥を取り除くとともに、除塵ドラム10の内側に設けたスクリュー機構41により塵芥を脱水処理するようにしている。
【0029】
図示例の除塵装置は、ケース体1の正面壁1aに原水を内部に導入するための導入管2aが配置されるとともに、濾過後の水を外部へ導出する導出口3が設けられている。前記導入管2aは、その先端部が除塵ドラム10の内部にまで延びており、先端部の周面に開口された導入口2が上を向いている。
前記ケース体1の内部の下方には、前記導出口3に連通する流出路7が形成されている。前記導入管2aと流出路7とは除塵ドラム10を介して連通する。
【0030】
前記除塵ドラム10は、その回転軸11がケース体1の後壁1dに設けられた軸受12によって回転自由に支持されている。また、除塵ドラム10の外周は複数箇所において支持ローラ25により支持されている。
除塵ドラム10は回転駆動機構20により駆動される。ケース体1の上面には駆動源としてのモータ21が取付け固定され、このモータ21のモータ軸に駆動ホイール22が装着されている。この駆動ホイール22と、除塵ドラム10の回転軸11に装着された従動ホイール23との間にチェン24が巻かれて前記回転駆動装置20が構成されている。
【0031】
前記除塵ドラム10は、一端面が円板状の端板17で塞がれ、他端面にはリング状の端板18が装着されている。除塵ドラム10の外周面はスクリーン14になっている。原水に含まれる塵芥はこのスクリーン14で捕捉されて原水より取り除かれる。
この実施例のスクリーン14は、図8に示すように、ウェッジワイヤー15を螺旋状に巻き付けて形成されている。このスクリーン14の目によって塵芥Aが捕捉される。図中、16は外周の等角度位置毎に配置されたロッドであり、円陣に配置された複数本のロッド16の内側にウェッジワイヤー15を所定のピッチpで巻き付けて螺旋状のスリット19を形成している。この実施例では、スリット19の幅dが中心から外周方向に向けて拡がるように断面形状が三角形のウェッジワイヤー15を用いてスクリーン14が形成してある。
【0032】
なお、ウェッジワイヤー15は、断面形状が矩形のもの(図9(1)参照)、断面形状が円形のもの(図9(2)参照)、断面形状がベース型のもの(図9(3)参照)など、種々の断面形状のものを用いることができる。
【0033】
除塵ドラム10の外周の上方位置には、除塵ドラム10で捕捉された塵芥を除塵ドラム10の内側へ取り除くためのスクレーパ30が配置されている。
前記スクレーパ30は、パイプ31の外周面に複数個のノズル32が開設されて成るもので、除塵ドラム10のスクリーン14にノズル32を向けるようにして、ケース体1の後壁1dに取付け固定されている。前記パイプ31の基端は送気管を介して圧力空気源に接続される。
【0034】
除塵ドラム10の内部には、ノズル32と対向する位置に塵芥回収用のシュート40が、そのシュート40の下方にはスクリュー機構41が、それぞれ配備されている。また、シュート40と対向する位置には第2のスクレーパ35が配備されている。第2のスクレーパ35は、先端が掻取部36になっており、この掻取部36を除塵ドラム10のスクリーン14の内周面に接触させることによりスクリーン14に挟まっている塵芥を掻き取る。
【0035】
前記スクリュー機構41は、筒状ケース42の内部に螺旋翼より成るスクリューコンベヤ43が装填されたものである。このスクリューコンベヤ43は駆動装置44により駆動され、塵芥を順送りしつつ脱水する。
筒状ケース42の上面のスクリューコンベヤ43の上流位置にはシュート40からの塵芥を取り込むための取込口45が形成されている。また、筒状ケース42の下面のスクリューコンベヤ43の下流端には脱水後の塵芥を排出するための排出口46が形成されている。
このスクリュー機構41は下流側が除塵ドラム10の外側へ延び、さらにケース体1の前壁1aより外部へ突き出ており、下流端の排出口46より脱水後の塵芥をケース体1の外部へ排出させている。
【0036】
図1〜図3の第1実施例および図5〜図8の第2実施例の各除塵装置において、導入口2よりケース体1の内部に流入した原水は、除塵ドラム10のスクリーン14を通過して濾過された後、濾過後の水が流出路7を経て導出口3より外部へ導出される。
原水が除塵ドラム10のスクリーン14を通過する際、原水に含まれる塵芥がスクリーン14で捕捉される。スクリーン14はウェッジワイヤー15を螺旋状に巻き付けて形成されているので、スクリーン14のスリット19の幅dは十分に小さく、微細な塵芥がスクリーン14で捕捉される。
【0037】
このスクリーン14で捕捉された塵芥は除塵ドラム10の回転によりスクレーパ30が設置されている位置へ導かれる。除塵ドラム10のスクリーン14にはスクレーパ30のノズル32より空気が噴射されているので、スクリーン14のスリット19に挟まった塵芥は空気圧によって取り除かれる。スクレーパ30は除塵ドラム10と機構的に関わっていないので、除塵ドラム10の回転によってねじ送りされることはない。なお、スクリーン14に挟まった塵芥は、第2のスクレーパ35によっても掻き取られる。
【0038】
第1実施例では、スクレーパ30,35により取り除かれた塵芥は、放出路9を通って排出口4よりベルトコンベヤ49上に排出される。
第2実施例では、スクレーパ30,35により取り除かれた塵芥は、シュート40によってスクリュー機構41へ導かれ、取込口45からスクリュー機構41の内部に取り込まれる。スクリュー機構41は、塵芥をスクリューコンベヤ43によって排出口45に向かって順送りしつつ脱水する。脱水後の塵芥は排出口45よりケース体1の外部へ排出される。
【0039】
【発明の効果】
この発明によれば、除塵ドラムのスクリーンにスクレーパのノズルより空気を噴射して塵芥を取り除くようにしたので、スクレーパが除塵ドラムの回転によりねじ送りされるようなことがなく、スクリーンに挟まった塵芥を容易かつ確実に除去できる。
また、好ましい実施態様では、除塵ドラムより取り除かれた塵芥は除塵ドラムの内側に配置されたスクリュー機構により脱水して外部へ排出するので、脱水などの後処理を簡易化または省略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である除塵装置の内部構成を示す一部を破断した側面図である。
【図2】図1の除塵装置の一部を破断した背面図である。
【図3】除塵ドラムのスクリーンを拡大して示す断面図である。
【図4】除塵ドラムのスクリーンの他の実施例を示す断面図である。
【図5】この発明の他の実施例の内部構成を示す一部を破断した正面図である。
【図6】図5の実施例の一部を破断した側面図である。
【図7】スクリュー機構の内部構成を示す側面図である。
【図8】除塵ドラムのスクリーンを拡大して示す断面図である。
【図9】除塵ドラムのスクリーンの他の実施例を示す断面図である。
【図10】従来の除塵装置の内部構成を示す一部を破断した側面図である。
【図11】従来の他の除塵装置の内部構成を示す一部を破断した側面図である。
【符号の説明】
1 ケース体
10 除塵ドラム
14 スクリーン
15 ウェッジワイヤー
19 スリット
30 スクレーパ
35 第2のスクレーパ
31 ノズル
40 シュート
41 スクリュー機構
Claims (5)
- 塵芥を含む水を導入して除塵した後、除塵後の水を導出する除塵装置において、外周面がスクリーンになっている回転可能な除塵ドラムと、前記スクリーンに捕捉された水中の塵芥を取り除くためのスクレーパとを含み、前記スクレーパは、除塵ドラムのスクリーンに向けて空気を噴射する複数のノズルを除塵ドラムの全長にわたって備えられて成る除塵装置。
- 前記スクリーンは、ウェッジワイヤーを螺旋状に巻き付けて形成されている請求項1に記載された除塵装置。
- 請求項1または2に記載された除塵装置であって、前記スクレーパは、前記除塵ドラムの内側に複数のノズルをスクリーンに向けて配置されており、前記除塵ドラムの外側のノズルとの対向位置には塵芥回収のための通路が設けられている除塵装置。
- 請求項1または2に記載された除塵装置であって、前記スクレーパは、前記除塵ドラムの外側に複数のノズルをスクリーンに向けて配置されており、前記除塵ドラムの内部には、ノズルと対向する位置に塵芥回収のための通路と、前記通路の下方位置に塵芥をスクリューコンベヤにより除塵ドラムの外側まで順送りしつつ脱水するスクリュー機構とが、それぞれ設けられて成る除塵装置。
- 請求項1〜4に記載された除塵装置であって、前記スクリーンに捕捉された塵芥を掻き取るための第2のスクレーパをさらに備えている除塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003114764A JP2004314014A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 除塵装置 |
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JP2003114764A JP2004314014A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 除塵装置 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007321453A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Hitachi Plant Technologies Ltd | スクリーン循環式除塵機 |
JP2013117129A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Ryoichi Yamaguchi | 回転分離スクリーン |
KR101583069B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2016-01-06 | 단국대학교 산학협력단 | 하부 협잡물 수거 기능이 향상된 제진기 |
CN117450607A (zh) * | 2023-12-22 | 2024-01-26 | 广州普华环保设备有限公司 | 一种空气加湿滤芯及生产车间通风装置 |
-
2003
- 2003-04-18 JP JP2003114764A patent/JP2004314014A/ja active Pending
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CN117450607B (zh) * | 2023-12-22 | 2024-03-22 | 广州普华环保设备有限公司 | 一种空气加湿滤芯及生产车间通风装置 |
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