JP2002065607A - 内視鏡洗滌消毒装置 - Google Patents

内視鏡洗滌消毒装置

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JP2002065607A JP2000259491A JP2000259491A JP2002065607A JP 2002065607 A JP2002065607 A JP 2002065607A JP 2000259491 A JP2000259491 A JP 2000259491A JP 2000259491 A JP2000259491 A JP 2000259491A JP 2002065607 A JP2002065607 A JP 2002065607A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者の手作業を減らし、簡便かつ短時間で正
確に洗滌消毒装置内管路に漏れがないか、コンプレッサ
ーやポンプが動作しているか等を確認できる内視鏡洗滌
消毒装置を提供することにある。 【解決手段】内視鏡の管路に接続される吸引管路洗滌チ
ューブ接続口4、送気送水管路洗滌チューブ接続口5、
鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6を備え、前記内視
鏡管路に洗滌消毒作業用の流体を流して前記内視鏡管路
内を洗滌消毒可能な内視鏡洗滌消毒装置において、前記
各チューブ接続口4,5,6に接続されることにより各
チューブ接続口4,5,6を開放するジョイント9,1
0,11と、前記各チューブ接続口4,5,6に流れる
流体の物理量を測定する測定手段として例えば圧力セン
サー22と、前記圧力センサー22で測定された測定値
が使用者に告知する必要のない情報か使用者に告知すべ
き情報かを判断する制御手段とを具備したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡を洗滌・
消毒する内視鏡洗滌消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内視鏡は体腔内の検査および
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行うための各種の管路が組み込まれている。そ
して、内視鏡は、使用する毎に、その内部管路を洗滌消
毒する必要がある。
【0003】これらを洗滌消毒するために、内視鏡洗滌
消毒装置においては、装置と内視鏡各管路とを接続し、
装置から内視鏡各管路内へ洗滌液や消毒液、空気等を送
り込んでいる。このため装置内部には、コンプレッサー
や送液ポンプが内蔵され、様々な送気用管路や送液用管
路が構成されている。
【0004】ところで、内視鏡管路の洗滌性、消毒性を
保つためには内視鏡管路への十分な送液及び送気が行わ
れなくてはならない。
【0005】従来の内視鏡洗滌消毒装置においては、内
視鏡を洗滌消毒する前に装置の送気量や送液量といった
作動状態を手作業で目視確認を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内視鏡洗滌消毒装置において内視鏡管路への送気もしく
は送液を確認する方法は、例えば特開平9−25302
8号公報に示すような内視鏡各管路用に設けられた内視
鏡洗滌消毒装置の各コネクタに詰まり検具を手作業で順
次接続していき、それぞれのコネクタから詰まり検具に
水や空気が出てくることを一つ一つ目視で確認する方法
であったため、時間と手間が掛かってしまっていた。
【0007】この発明は前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、使用者の手作業を減ら
し、簡便かつ短時間で正確に洗滌消毒装置のコンプレッ
サーやポンプ、弁、管路等の送気及び送液の状態を確認
できる内視鏡洗滌消毒装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、内視鏡の管路に接続される管路接続部
を備え、前記内視鏡管路に洗滌消毒作業用の流体を流し
て前記内視鏡管路内を洗滌消毒可能な内視鏡洗滌消毒装
置において、前記管路接続部に接続されることにより前
記管路接続部を開放するジョイントと、前記管路接続部
に流れる流体を測定する測定手段と、前記測定手段で測
定された測定値が使用者に告知する必要のない情報か使
用者に告知すべき情報かを判断する制御手段とを具備し
たことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置である。
【0009】前記測定手段は、前記管路接続部に流れる
流体を測定する圧力計または流量計であり、前記制御部
は、前記測定手段の測定結果と予め記憶されている閾値
とを比較して作動状態を判定し、使用者に告知すべき情
報の場合に使用者に告知すべき情報を告知する手段を具
備している。
【0010】前記構成によれば、前記管路接続部に流れ
る流体の圧力あるいは流量を測定し、前記測定結果と予
め記憶されている閾値とを比較することで前記管路接続
部に流体が十分流れているかを使用者の手を煩わせず内
視鏡洗滌消毒装置が自動的かつ確実に確認することがで
きる。そして、作動状態を使用者に告知することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図6は第1の実施形態を示し、図1
は内視鏡洗滌消毒装置の概略的な全体構成図である。図
中1は洗滌槽で、この洗滌槽1の内底部には循環液吸引
口2及び排液口3が設けられている。洗滌槽1の内壁面
には、吸引管路洗滌チューブ接続口4と、送気送水管路
洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ
接続口6とがそれぞれ配設されているとともに、給水口
7と消毒液注入口8と洗剤注入口204とが配設されて
いる。
【0013】また、洗滌槽1の内壁面には、洗滌槽1内
に貯留する洗滌液や消毒液の貯留量を検知する液面セン
サー301、302が配設されている。ここで、液面セ
ンサー301は洗滌槽1内の洗滌液や消毒液が内視鏡1
00を洗滌消毒するに適量貯留されたことを検知する水
位に設置されている電極式液面検知センサーである。
【0014】一方、液面センサー302は前記適量水位
以上の位置に設置されており、洗滌槽1から洗滌液や消
毒液があふれてしまうような使用者に告知すべき情報を
検知するために設置されているフロート式液面センサー
である。ここで、液面センサー301と、液面センサー
302を検知方式の異なるものにすることで、2つのセ
ンサーが同時に誤検知することを防止している。
【0015】内視鏡洗滌消毒装置内の管路内の詰まり・
漏れやポンプ、コンプレッサーの動作不良が無いかを調
べる機能チェック機能を行う際には、洗滌槽1内の吸引
管路洗滌チューブ接続口4と、送気送水管路洗滌チュー
ブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6の
それぞれの接続口に脱着可能な吸引管路洗滌チューブ接
続口用ジョイント9と、送気送水管路洗滌チューブ接続
口用ジョイント10と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接
続口用ジョイント11が接続される。これら各ジョイン
トは各接続口に設置されると、各接続口がジョイントを
通して開放されるようになっている。
【0016】また、ここで、図示しない内視鏡を内視鏡
洗滌消毒装置で洗滌消毒する際には、前記各ジョイント
の代わりに、吸引管路洗滌チューブ接続口4と、送気送
水管路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チ
ューブ接続口6に、それぞれ図示しない吸引管路洗滌チ
ューブと送気送水管路洗滌チューブと、鉗子起上パイプ
洗滌チューブの一端を接続するようになっている。
【0017】そして、これら洗滌チューブの他端は図示
しない内視鏡の吸引管路、送気送水管路、鉗子起上パイ
プにそれぞれ接続され、この洗滌チューブを通して内視
鏡各管路へ洗滌液や消毒液が送液されることにより、各
管路の洗滌消毒が行われるようになっている。
【0018】また、給水口7には給水管路12の一端部
が接続されている。この給水管路12の他端部は給水弁
13を介して、例えば水道水の蛇口14に接続されてい
る。さらに、消毒液注入口8には消毒液供給管路15の
一端が接続されている。この消毒液供給管路15の他端
は消毒液タンク16の底部に接続されている。
【0019】なお、この消毒液供給管路15の途中には
消毒液注入ポンプ17が介設されている。さらに、洗剤
注入口204には洗剤供給管路202の一端が接続され
ている。この洗剤供給管路202の他端は洗剤ボトル2
00の上部に接続されている。なお、この洗剤供給管路
202の途中には洗剤注入ポンプ205が介設されてい
る。
【0020】また、洗滌槽1の内底部の循環液吸引口2
には内視鏡管路内洗滌消毒用管路18の一端が接続され
ている。この内視鏡管路内洗滌消毒用管路18の他端部
側は3つの流路に分岐され、3つの分岐流路19a、1
9b、19cが形成されている。そして、分岐流路19
aは吸引管路洗滌チューブ接続口4、分岐流路19bは
送気送水管路洗滌チューブ接続口5、分岐流路19cは
鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6にそれぞれ接続さ
れている。
【0021】さらに、内視鏡管路内洗滌消毒用管路18
の途中には、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20と、逆
止弁21と、圧力センサー(測定手段)22とが順次介
設されている。なお、3つの分岐流路19a、19b、
19cには洗滌消毒管路切換電磁弁23a、23b、2
3cがそれぞれ設けられている。
【0022】また、洗滌槽1の底部には超音波振動子8
0が設けられており、洗滌槽1内に設置された内視鏡を
超音波洗滌する際に駆動される。
【0023】また、内視鏡管路内洗滌消毒用管路18に
おける逆止弁21と、圧力センサー22との間の圧力セ
ンサー22に通じる管路部分24には逆止弁25を介し
て、コンプレッサー26に通じるエアー供給管路27が
接続されている。
【0024】また、洗滌槽1の排液口3には管路切換弁
28の流入ポート28aが連結されている。この管路切
換弁28には前記流入ポート28aと、2つの流出ポー
ト28b、28cとが設けられている。ここで、管路切
換弁28の一方の流出ポート28bには回収管路29の
一端部が連結されている。この回収管路29の他端部は
消毒液タンク16の上部に連結されている。さらに管路
切換弁28の他方の流出ポート28cには排液管路30
の一端部が連結されている。
【0025】この排液管路30の途中には排液ポンプ3
1が介設されている。また、管路切換弁28は排液口3
を閉塞遮断する状態と、排液口3を回収管路29に連通
させる状態と、排液口3を排液管路30に連通させる状
態のいずれかに切換えるものである。そして、管路切換
弁28を排液管路30側へ切換えて排液ポンプ31を運
転することにより洗滌槽1内の液体を内視鏡洗滌消毒装
置の外へ排出するようになっている。
【0026】また、図2(A)、(B)は前記洗滌槽1
内の各洗滌チューブ接続口と、接続口に脱着可能な各接
続口用ジョイントの一例を示すものである。図2
(A)、(B)中で51は洗滌槽1の壁面である。この
洗滌槽1の壁面51に取り付けられている洗滌チューブ
接続口52には管路形成するベース部材53と、接続口
本体54とが設けられている。そして、ベース部材53
はパッキン55を介してナット56で壁面51に固定さ
れているベース部材53の装置内部側は洗滌消毒装置の
分岐流路に接続される。また、接続口本体54はパッキ
ン57を介してベース部材53にねじ螺合して締め付け
固定されている。さらに、接続口本体54の内部には管
路を開閉する弁体58と、接続口本体54の内部管路を
閉じる方向に弁体58を付勢するばね59などが収納さ
れている。
【0027】ここで、弁体58の外周面には接続口本体
54の内部管路の弁座部60に接合されるリング状のパ
ッキン61が装着されている。そして、接続口本体54
の開操作時には洗滌チューブ接続口52の弁体58をば
ね59に抗して押し込み、接続口本体54の弁座部60
と弁体58のパッキン61とを切り離すことにより、管
路を開放するようになっている。
【0028】さらに、接続口本体54の外周面にはべー
ス部材53との接合部側に洗滌チューブ接続口52側の
リング状のリブ62が突設され、先端部側にリング状の
パッキン63が装着されている。
【0029】また、接続口用ジョイント64の内部管路
65内には押しピン66が突設されている。この押しピ
ン66は洗滌チューブ接続口52の弁体58と対応する
位置に配置されている。
【0030】さらに、接続口用ジョイント64の外周面
には洗滌チューブ接続口52側のリブ62に係脱可能に
係止されるロック爪67が設けられている。そして、接
続口用ジョイント64と洗滌チューブ接続口52との連
結時には洗滌チューブ接続口52の接続口本体54が接
続口用ジョイント64の内部に挿入される。
【0031】このとき、接続口用ジョイント64の内部
の押しピン66が洗滌チューブ接続口52の弁体58を
押し込み、接続口本体54の弁座部60から弁体58の
パッキン61を切り離して管路を形成するようになって
いる。その際、接続口本体54のパッキン63が接続口
用ジョイント64の内周面に嵌合し、周囲との気密を保
つ構造になっている。
【0032】また、結合時には図2(A)に示すように
接続口用ジョイント64のロック爪67の先端部が洗滌
チューブ接続口52側のリブ62に掛かり、接続口用ジ
ョイント64と洗滌チューブ接続口52の接続口本体5
4との間が不用意に結合が外れないようになっている。
すなわち、接続口用ジョイント64と洗滌チューブ接続
口52の接続口本体54との結合はロック爪67の他端
を押し込んでロック爪67の先端部とリブ62との掛か
りを解除しない限り外れないようになっている。
【0033】なお、接続口用ジョイント64と洗滌チュ
ーブ接続口52の接続口本体54との結合を外すと弁体
58は、ばね59により元の位置である接続口本体54
の内部管路を塞ぐ位置まで押し戻されるようになってい
る。そこで、洗滌チューブ接続口52は何も接続されて
いない状態では、内部管路が閉鎖されており、接続口用
ジョイント64が接続された場合は内部管路が開放され
る状態となる。
【0034】また、図3は使用者が本実施形態の内視鏡
洗滌装置を操作するための操作パネル32を示すもので
ある。この操作パネル32にはプログラム選択ボタン3
3と、洗滌消毒工程始動ボタン34と、停止ボタン35
と、複数の付加機能ボタン36a〜36fと、洗滌時間
表示部37と、消毒時間表示部38と、メッセージコー
ド表示部(告知手段)39と、消毒液温度表示部40と
が配設されている。
【0035】なお、付加機能ボタン36a〜36fは、
機能チェックボタン36aと、漏水検知ボタン36b
と、アルコールフラッシュボタン36cと、送気ボタン
36dと、消毒液加温ボタン36eと、洗剤すすぎボタ
ン36fとがそれぞれ設けられている。
【0036】この操作パネル32の操作時には、プログ
ラム選択ボタン33によって選択された工程の洗滌時間
と、消毒時間とが洗滌時間表示部37、消毒時間表示部
38にそれぞれ表示される。その後、洗滌消毒工程始動
ボタン34を押して洗滌消毒工程を開始するようになっ
ている。
【0037】さらに、付加機能ボタン36a〜36fを
選択して押すことで洗滌消毒工程以外の、内視鏡洗滌消
毒装置の管路内の詰まり、漏れ等が無いかを調べる機能
チェック工程や、内視鏡内部の漏れが無いかを調べる漏
水検知工程、内視鏡洗滌消毒装置貯蔵の消毒液を設定温
度まで加温する消毒液加温工程などの付加機能を実行で
きる。
【0038】また、停止ボタン35を押すことで、洗滌
消毒工程や付加機能工程を途中で中止することができ
る。なお、内視鏡洗滌消毒装置には、使用者に告知すべ
き情報を使用者に報知する、図3に示す警告ブザー(告
知手段)48が内蔵されている。
【0039】そして、工程の途中で使用者に告知すべき
情報が発生した場合は警告ブザー48が鳴り、メッセー
ジコード表示部39にメッセージコードが表示されるこ
とで、使用者に使用者に告知すべき情報を告知する。こ
こで、表示されるメッセージコードは表1のメッセージ
コード表に従って決められる。
【0040】
【表1】
【0041】また、図4は、本実施形態の内視鏡洗滌消
毒装置の制御を行う制御部41の概略構成を示すブロッ
ク図である。この制御部41には内視鏡洗滌消毒装置の
機器の制御を司るCPU(中央処理装置)42が設けら
れている。このCPU42には、図示しない演算回路、
ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム
・アクセス・メモリ)、パラレル通信ポート、シリアル
通信ポート、A/Dコンバータ、カウンタが内蔵されて
いる。
【0042】さらに、CPU42には、アナログ回路4
3と、デジタル式センサ44と、ドライバ45と、操作
パネル32と、リセット回路46とがそれぞれ接続され
ている。ここで、アナログ回路43には内視鏡洗滌消毒
装置内の機器の状態を監視し、連続的な電気信号に変換
するアナログ式センサ47が接続されている。
【0043】そして、アナログ回路43ではアナログ式
センサ47からの出力を増幅してCPU42に供給する
ようになっている。また、デジタル式センサ44は、内
視鏡洗滌消毒装置内の機器の状態を監視し、二値化した
電気信号をCPU42に出力するセンサである。
【0044】さらに、ドライバ45には警告ブザー48
および内視鏡洗滌消毒装置内の弁/ポンプ類49が接続
されている。そして、ドライバ45から出力される制御
信号によって警告ブザー48および内視鏡洗滌消毒装置
内の弁/ポンプ類49が駆動されるようになっている。
【0045】また、リセット回路46は、電源電圧の変
動、低下を検出してリセット信号を出力することにより
システムの暴走を防止する電気回路である。さらに、C
PU42内部のROMには、内視鏡洗滌消毒装置内の機
器を制御するためのプログラムが記録されている。そし
て、CPU42は、このプログラムに従って動作するよ
うになっている。
【0046】次に、第1の実施形態の内視鏡洗滌消毒装
置の作用について説明する。内視鏡洗滌消毒装置で内視
鏡を洗滌消毒する前には、十分な洗滌消毒機能を達成す
るために、装置内の管路の詰まりや漏れ、或いはポン
プ、コンプレッサー等の動作不良が無いかを機能チェッ
ク工程を用いて調べる必要がある。この機能チェック工
程を行うために、まず洗滌槽1内の吸引管路洗滌チュー
ブ接続口4と、送気送水管路洗滌チューブ接続口5と、
鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6のそれぞれの接続
口に吸引管路洗滌チューブ接続口用ジョイント9と、送
気送水管路洗滌チューブ接続口用ジョイント10と、鉗
子起上パイプ洗滌チューブ接続口用ジョイント11が接
続される。
【0047】これら各ジョイントが各接続口に設置され
ると、各接続口が開放される。続いて、内視鏡洗滌消毒
装置の操作パネル32の機能チェックボタン36aを押
すと機能チェック工程が行われる。このとき内視鏡洗滌
消毒装置は図5に示すフローチャートに従って機能チェ
ック工程を次の通り実行する。
【0048】まず、洗滌槽1内に水溜めが行われる。す
なわち、ステップS1で管路切換弁28を動作させ排液
口3を閉塞遮断する状態にし、続いてステップS2で、
給水弁13が開き水道の蛇口14からの洗滌水が給水管
路12及び給水口7を通じて洗滌槽1内へ供給される。
【0049】そして、ステップS3において、洗滌槽1
内への給水により貯留量が指定水位に達したかどうかを
液面センサー301からの情報から判断し、指定水位に
達した場合に次のステップS4に進み、給水弁13が閉
じられる。次に各分岐流路の送液時の圧力測定が行われ
る。ここでは、洗滌消毒管路切換電磁弁23a、23
b、23cを動作させ、各分岐流路19a、19b、1
9cに個別に送液させる。そして、各流路毎に個別に圧
力センサー22の出力を読み取ることで、各流路毎の圧
力測定を行う。
【0050】すなわち、ステップS5で洗滌消毒管路切
換電磁弁23aがまず開く。この時、洗滌消毒管路切換
電磁弁23b、23cは閉じられている。そして、ステ
ップS6で内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20が動作す
ることで、洗滌槽1内の洗滌液が循環液吸引口2より吸
引され、内視鏡管路内洗滌消毒用管路18を通じ、逆止
弁21、圧力センサー22、さらに分岐流路19a、洗
滌消毒管路切換電磁弁23aを順次介して、吸引管路洗
滌チューブ接続口4へと達する。ここで接続された吸引
管路洗滌チューブ接続口用ジョイント9を通過して、洗
滌槽1内へと洗滌液は放出される。
【0051】この動作中にステップS7において、圧力
センサー22の出力を読み取ることで、内視鏡管路内洗
滌消毒用管路18及び分岐流路19aを洗滌液が流れて
いる時の圧力値を測定する。なお、Paはこの時測定さ
れた圧力値である。この測定値Paは内視鏡管路内洗滌
消毒用管路18及び分岐流路19a、そしてこれら管路
に介在する内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20、逆止弁
21及び洗滌消毒管路切換電磁弁23a等の動作確認の
ために利用される。
【0052】同様に分岐流路19b及び19cについて
圧力測定を行う。つまり、ステップS8でまず開いてい
た洗滌消毒管路切換電磁弁23aを閉じて、続いてステ
ップS9で閉じていた洗滌消毒管路切換電磁弁23bを
開く。このとき洗滌消毒管路切換電磁弁23cは閉じら
れている。
【0053】そして、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ2
0を動作させたままの状態でステップS10において圧
力センサー22の出力を読み取ることで内視鏡管路内洗
滌消毒用管路18及び分岐流路19bを洗滌液が流れて
いる時の圧力値を測定する。この時測定された圧力値を
Pbとする。
【0054】続いてステップS11に進み、洗滌消毒管
路切換電磁弁23bを閉じて、ステップ12で洗滌消毒
管路切換電磁弁23cを開く。このとき洗滌消毒管路切
換電磁弁23aは閉じられている。そして、同様に内視
鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20を動作させたままの状態
でステップS13において圧力センサー22の出力を読
み取ることで内視鏡管路内洗滌消毒用管路18及び分岐
流路19cを洗滌液が流れている時の圧力値、つまり作
動状態に関する情報を測定する。この時測定された圧力
値をPcとする。
【0055】次に、各分岐流路毎の圧力測定が終わった
後は、洗滌槽1内の洗滌液を排出する。すなわち、ステ
ップ14で洗滌消毒管路切換電磁弁23cを閉じて、ス
テップS15で内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20の動
作を止める。続いて、ステップS16で管路切換弁28
を動作させて排出位置にすることで、排液口3を排液管
路30に連通させ、次にステップS17で排液ポンプ3
1を動作させる。
【0056】排液ポンプ31は洗滌槽1内に指定水位ま
で貯留された洗滌液を排出するのに十分な時間動作させ
る。この時間は貯留量とポンプ能力により予め決定され
る値である。
【0057】図5のフローチャートには仮の値として1
分間の時間を記載してある。つまり、ステップS18で
排液ポンプ31の動作時間が1分を経過したかを判断
し、経過した時は次のステップS19に進み、排液ポン
プ31の動作を止める。
【0058】洗滌槽1内の洗滌液が排出し終わると、測
定した圧力値を比較演算することで使用者に告知すべき
情報が無いかを判断する。そのために予め洗滌消毒装置
には測定した圧力値に対する下限の閾値Aと上限の閾値
Bが記憶されている。この閾値と各分岐流路の測定値と
が下式を満たすかどうかそれぞれ比較し、閾値を満たさ
ない場合は使用者に告知すべき情報と判断する。
【0059】比較式:(下限の閾値A)<(測定値P
a、Pb、Pc)<(上限の閾値B) 例えば、下限の閾値が0.15MPa、上限の閾値が
0.18MPaと記憶されているとする。これに対して
測定された圧力値が0.17MPaであったとする。こ
の場合は、比較式を満たしているので、使用者に告知す
る必要のない情報と判断する。
【0060】しかし、例えば測定された値が0.12M
Paであったとする。この場合は、測定値が下限の閾値
を下回っているので、必要な送液圧力が出ていないと判
断する。この原因として、内視鏡管路内洗消毒用ポンプ
20が動作していない、または途中の管路で漏れが生じ
ている、または圧力センサー22より前段の管路の何処
かが詰まっている等の可能性が考えられ、装置は使用者
に告知すべき情報が発生したと判断する。
【0061】さらに、例えば測定された値が0.2MP
aであったとする。この場合は、測定値が上限の閾値を
上回っているので、過剰な送液圧力が管路に掛かってい
ると判断する。この原因としては、洗滌消毒管路切換電
磁弁23が故障して開いていない、または圧力センサー
22より後段の管路の何処かが詰まっている等の可能性
が考えられ、この場合も装置は使用者に告知すべき情報
が発生したと判断する。
【0062】このように、作動状態に関する情報として
の測定された圧力値と、予め装置に記憶されている使用
者に告知すべき情報か否かを判断する上限と下限の閾値
との比較を各分岐流路毎に行う。そして、各分岐流路の
圧力値の内、1つでも使用者に告知すべき情報と判断さ
れた場合は、機能チェック工程を中止して使用者への使
用者に告知すべき情報の告知を行う。すなわち、ステッ
プS20では、各分岐流路毎の圧力測定値が下限の閾値
Aよりも大きい(Pa>A、Pb>A、Pc>A)か否
かが判断される。このステップS20で、圧力測定値の
内一つでも閾値Aよりも小さい場合(使用者に告知すべ
き情報が発生した場合)には次のステップS21に進
む。このステップS21では内視鏡洗滌消毒装置の内蔵
の警告ブザー48を鳴らすと共に操作パネル32のメッ
セージコード表示部39に表1のメッセージコード表に
従って圧力測定値が下限の閾値を下回っている状態を表
す“E21”の文字のメッセージコードが表示される。
これにより、使用者への使用者に告知すべき情報発生と
その内容についての告知が行われる。
【0063】また、ステップS20で圧力測定値が3つ
とも全て下限の閾値Aよりも大きい場合(使用者に告知
すべき情報が発生しない場合)には次のステップS22
に進む。このステップS22では各分岐流路毎の圧力測
定値が上限の閾値Bよりも小さい(Pa<B、Pb<
B、Pc<B)か否かが判断される。
【0064】このステップS22で、圧力測定値の内一
つでも閾値Bよりも大きい場合(使用者に告知すべき情
報が発生した場合)には次のステップS23に進む。こ
のステップS23では内視鏡洗滌消毒装置の内蔵の警告
ブザー48を鳴らすと共に操作パネル32のメッセージ
コード表示部39に表1のメッセージコード表に従って
圧力測定値が上限の閾値を上回っている状態を表す“E
22”の文字のメッセージコードが表示される。これに
より、使用者への使用者に告知すべき情報発生とその内
容についての告知が行われる。
【0065】また、全ての各分岐流路毎の圧力測定値が
使用者に告知する必要のない情報と判断されれば、送液
系の管路やポンプや弁の動作が使用者に告知する必要の
ない情報であると判断し、次工程に進む。ここからは、
送気系の管路やコンプレッサー26の動作に使用者に告
知すべき情報が無いかを確認する。ここでは、送液時の
圧力測定と同様に、洗滌消毒管路切換電磁弁23a、2
3b、23cを動作させ、各分岐流路19a、19b、
19cに個別にエアーの送気を行う。
【0066】そして、各流路毎に個別に圧力センサー2
2の出力を読み取ることで、各流路毎のエアー送気時の
圧力測定を行う。すなわち、まずステップS24で洗滌
消毒管路切換電磁弁23aがまず開く。この時、洗滌消
毒管路切換電磁弁23b、23cは閉じられている。
【0067】そして、ステップS25でコンプレッサー
26が動作することで、コンプレッサー26から吹き出
されるエアーがエアー供給管路27を通じ、逆止弁2
5、圧力センサー22を介し、さらに分岐流路19aを
通じ洗滌消毒管路切換電磁弁23aを介して吸引管路洗
滌チューブ接続口4へと達する。ここで接続された吸引
管路洗滌チューブ接続口用ジョイント9を通過して洗滌
槽1内へとエアーは流出する。
【0068】この動作中にステップS26において圧力
センサー22の出力を読み取ることで、エアー供給管路
27及び分岐流路19aをエアーが流れている時の圧力
値を測定する。なお、Pdはこの時測定された圧力値で
ある。この測定値Pdはエアー供給管路27及び分岐流
路19a、そしてこれら管路に介在するコンプレッサー
26、逆止弁25及び洗滌消毒管路切換電磁弁23a等
の動作確認のために利用される。
【0069】同様に分岐流路19b及び19cについて
圧力測定を行う。つまり、ステップS27でまず開いて
いた洗滌消毒管路切換電磁弁23aを閉じて、続いてス
テップS28で閉じていた洗滌消毒管路切換電磁弁23
bを開く。このとき洗滌消毒管路切換電磁弁23cは閉
じられている。
【0070】そして、コンプレッサー26を動作させた
ままの状態でステップS29において圧力センサー22
の出力を読み取ることでエアー供給管路27及び分岐流
路19bをエアーが流れている時の圧力値を測定する。
この時測定された圧力値をPeとする。続いてステップ
S30に進み、洗滌消毒管路切換電磁弁23bを閉じ
て、ステップ31で洗滌消毒管路切換電磁弁23cを開
く。このとき洗滌消毒管路切換電磁弁23aは閉じられ
ている。
【0071】そして、同様にコンプレッサー26を動作
させたままの状態でステップS32において圧力センサ
ー22の出力を読み取ることでエアー供給管路27及び
分岐流路19cをエアーが流れている時の圧力値を測定
する、この時測定された圧力値をPfとする。
【0072】圧力値の測定が終わった後は、図6のステ
ップ33で洗滌消毒管路切換電磁弁23cを閉じて、ス
ナップS34でコンプレッサー26の動作を止める。続
いて、送液系管路の使用者に告知すべき情報を確認した
手順と同様に測定した圧力値(Pd、Pe、Pf)が使
用者に告知する必要のない情報であるかを判断する。こ
のために予め洗滌装置には測定した圧力値に対する下限
の閾値Cと上限の閾値Dが記憶されている。この閾値と
各分岐流路の測定値とが下式を満たすかどうかそれぞれ
比較し、閾値を満たさない場合は使用者に告知すべき情
報と判断する。
【0073】比較式:(下限の閾値C)<(測定値P
d、Pe、Pf)<(上限の閾値D) 例えば、下限の閾値が0.11MPa、上限の閾値が
0.15MPaと記憶されているとする。これに対して
測定された圧力値が0.13MPaであったとする。こ
の場合は、比較式を満たしているので、使用者に告知す
る必要のない情報と判断する。
【0074】しかし、例えば測定された値が0.02M
Paであったとする。この場合は、測定値が下限の閾値
を下回っているので、必要な送気圧力が出ていないと判
断する。この原因として、コンプレッサー26が動作し
ていない、または途中の管路で漏れが生じている、また
は圧力センサー22より前段の管路の何処かが詰まって
いる等の可能性が考えられ、装置は使用者に告知すべき
情報が発生したと判断する。
【0075】さらに、例えば測定された値が0.18M
Paであったとする。この場合は、測定値が上限の閾値
を上回っているので、過剰な送気圧力が管路に掛かって
いると判断する。この原因としては、洗滌消毒管路切換
電磁弁23が開いていない、または圧力センサー22よ
り後段の管路の何処かが詰まっている等の可能性が考え
られ、この場合も装置は使用者に告知すべき情報が発生
したと判断する。このように、測定された圧力値と予め
装置に記憶されている上限と下限の閾値との比較を各分
岐流路毎に行う。そして、各分岐流路の内、1つでも使
用者に告知すべき情報と判断された場合は、機能チェッ
ク工程を中止し使用者への使用者に告知すべき情報の告
知を行う。すなわち、ステップS35では、各分岐流路
毎の圧力測定値が下限の閾値Cよりも大きい(Pd>
C、Pe>C、Pf>C)か否かが判断される。このス
テップS35で、圧力測定値の内一つでも閾値Cよりも
小さい場合(使用者に告知すべき情報が発生した場合)
には次のステップS36に進む。このステップS36で
は内視鏡洗滌消毒装置の内蔵の警告ブザー48を鳴らす
とともに、操作パネル32のメッセージコード表示部3
9に表1のメッセージコード表に従って圧力測定値が下
限の閾値を下回っている状態を示す。”23”の文字メ
ッセージが表示される。これにより、ユーザーへの異常
表示とその内容についての告知が行なわれる。
【0076】また、ステップS35で圧力測定値が3つ
とも全て下限の閾値Cよりも大きい場合(使用者に告知
すべき情報が発生しない場合)には次のステップS37
に進む。このステップS37では各分岐流路毎の圧力測
定値が上限の閾値Dよりも小さい(Pd<D、Pe<
D、Pf<D)か否かが判断される。このステップS3
7で、圧力測定値の内一つでも閾値Dよりも大きい場合
(使用者に告知すべき情報が発生した場合)には次のス
テップS38に進む。このステップS38では内視鏡洗
滌消毒装置の内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作
パネル32のメッセージコード表示部39に表1のメッ
セージコード表に従って圧力測定値が上限の閾値を上回
っている状態を表す“E24”の文字のメッセージコー
ドが表示される。これにより、使用者への使用者に告知
すべき情報発生とその内容についての告知が行われる。
【0077】また、全ての分岐流路の圧力測定値が使用
者に告知する必要のない情報と判断されれば、送気系の
管路やコンプレッサー26や弁の動作が使用者に告知す
る必要のない情報であると判断し、機能チェック工程を
終了する。
【0078】また、工程動作中は常に液面検知センサー
302を監視して、使用者に告知すべき情報水位に洗滌
水や消毒液が達したと判断された場合には、給水弁13
を閉じると共に消毒液注入ポンプ17、洗剤注入ポンプ
205を停止させる。
【0079】また、同時に内視鏡洗滌消毒装置の内蔵の
警告ブザー48を鳴らすと共に操作パネル32のメッセ
ージコード表示部39に表1のメッセージコード表に従
って使用者に告知すべき情報水位に達している状態を表
す“E05”の文字のメッセージコードが表示される。
これにより、使用者への使用者に告知すべき情報発生と
その内容についての告知が行われる。
【0080】本実施形態によれば、次のような効果が得
られる。機能チェック工程を実施することで内視鏡洗滌
消毒装置が自動的に送液時と送気時に圧力測定を行い、
測定値を予め記憶している閾値と比較することで送液系
管路、送気系管路、弁、ポンプ、コンプレッサー等に使
用者に告知すべき情報が無いかの判定を行う。
【0081】そして、使用者に告知すべき情報と判断さ
れた場合は機能チェック工程を中止して装置内蔵の警告
ブザー48を鳴らすと共に操作パネル32のメッセージ
コード表示部39にメッセージコードを表示させること
により、使用者への使用者に告知すべき情報発生とその
内容に付いての告知を行うようにしたものである。その
ため装置内の送液管路系及び送気管路系における使用者
に告知すべき情報を使用者の手を煩わせること無く自動
的且つ正確に検出することができる。
【0082】なお、本実施形態においては管路の使用者
に告知すべき情報を検知するために圧力計を用いて、圧
力値をもって判断しているが、圧力計の代わりに流量計
を用いて流量値をもって作動状態の情報を検知して判断
を行ってもよい。
【0083】また、本実施形態においては送液系の管路
の確認の後に送気系の管路の確認を行っているが、先に
送気系管路の確認を行ってから、送液系管路の確認を行
うようにしてもよい。
【0084】さらに、本実施形態においては送液系管路
の確認の後に送気系管路の確認を行っているが、その際
送気系管路確認は分岐流路3本とも圧力測定を行ってい
る。しかし、送液系管路確認時に分岐流路の動作確認は
行っているので、送気系管路確認時は分岐流路3本の内
一本だけ圧力測定を行うよう省略して、測定した1つの
圧力値を元にコンプレッサー26及びエアー供給管路2
7及び逆止弁25の動作確認を行うようにしてもよい。
【0085】さらに、本実施形態では液面検知センサー
に電極式とフロート式の2種類を用いているが、その他
にダイヤフラム式、光学式、超音波式などの中から異な
る検知方式の液面センサーを複数個設置するようにして
もよい。
【0086】図7及び図8は第2の実施形態を示し、図
7は内視鏡洗滌消毒装置の概略的な構成図である。本実
施形態は第1の実施形態(図1〜図6参照)の内視鏡洗
滌消毒装置の構成を次の通り変更したものである。な
お、図7中で、第1の実施形態と同一構成部分には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0087】図7において、内視鏡洗滌消毒装置の洗滌
槽1の内底部の循環液吸引口2には内視鏡管路内洗滌消
毒用管路18の一端が接続されている。この内視鏡管路
内洗滌消毒用管路18の他端部側は3つの流路に分岐さ
れ、3つの分岐流路19a、19b、19cが形成され
ている。そして、分岐流路19aは吸引管路洗滌チュー
ブ接続口4、分岐流路19bは送気送水管路洗滌チュー
ブ接続口5、分岐流路19cは鉗子起上パイプ洗滌チュ
ーブ接続口6にそれぞれ接続されている。さらに、内視
鏡管路内洗滌消毒用管路18の途中には、内視鏡管路内
洗滌消毒用ポンプ20と、逆止弁21と、圧力センサー
(測定手段)22とが順次介設されている。
【0088】次に、本実施形態の内視鏡洗滌消毒装置の
作用について説明する。機能チェック工程を行うため
に、まず洗滌槽1内の吸引管路洗滌チューブ接続口4
と、送気送水管路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パ
イプ洗滌チューブ接続口6のそれぞれの接続口に吸引管
路洗滌チューブ接続口用ジョイント9と、送気送水管路
洗滌チューブ接続口用ジョイント10と、鉗子起上パイ
プ洗滌チューブ接続口用ジョイン11が接続される。こ
れら各ジョイントは各接続口に設置されると、各接続口
が開放される。
【0089】続いて、内視鏡洗滌消毒装置の操作パネル
32の機能チェックボタン36aを押すと機能チェック
工程が行われる。このとき内視鏡洗滌消毒装置は図8に
示すフローチャートに従って機能チェック工程を次の通
り実行する。
【0090】まず、洗滌槽1内に水溜めが行われる。す
なわち、ステップS39で管路切換弁28を動作させ排
液口3を閉塞遮断する状態にし、続いてステップS40
で、給水弁13が開き水道の蛇口14からの洗滌水が給
水管路12及び給水口7を通じて洗滌槽1内へ供給され
る。
【0091】そしてステップS41において、洗滌槽1
内への給水により貯留量が指定水位に達したかどうかを
図示しない装置内の水位センサーからの情報から判断
し、指定水位に達した場合に次のステップS42に進
み、給水弁13が閉じられる。
【0092】次に管路の圧力測定が行われる。すなわ
ち、ステップS43で内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ2
0が動作することで、洗滌槽1内の洗滌液が循環液吸引
口2より吸引され、内視鏡管路内洗滌消毒用管路18を
通じ、逆止弁21、圧力センサー22を介し、さらに分
岐流路19a、19b、19cの3つに分流されて吸引
管路洗滌チューブ接続口4と、送気送水管路洗滌チュー
ブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6へ
と達する。
【0093】ここで接続された吸引管路洗滌チューブ接
続口用ジョイント9と送気送水管路洗滌チューブ接続口
用ジョイント10と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続
口用ジョイント11とを通過して洗滌槽1内へと洗滌液
は放出される。
【0094】この動作中にステップS44において圧力
センサー22の出力を読み取ることで圧力値を測定す
る。なお、Pgはこの時測定された内視鏡管路内洗滌消
毒用管路18及び分岐流路19a、19b、19cとを
洗滌液が流れている時の圧力値である。この測定値Pg
は内視鏡管路内洗滌消毒用管路18及び分岐流路19
a、19b、19c、そしてこれら管路に介在する内視
鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20及び逆止弁21等の動作
確認のために利用される。
【0095】圧力値の取得が終わった後は、洗滌槽1内
の洗滌液を排出する。すなわち、ステップS45で内視
鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20の動作を止めて、ステッ
プS46で管路切換弁28を動作させて排出位置にする
ことで、排液口3を排液管路30に連通させ、次にステ
ップS47で排液ポンプ31を動作させる。
【0096】ステップS48で排液ポンプ31が洗滌槽
1内に貯留された洗滌液を排出するのに十分な時間動作
したかを判断し、経過した時は次のステップS49に進
み、排液ポンプ31の動作を止める。洗滌槽1内の洗滌
液が排出し終わると、測定された圧力値を比較演算する
ことで内視鏡洗滌消毒装置内に使用者に告知すべき情報
が無いかを判断する。そのために予め内視鏡洗滌消毒装
置には測定した圧力値に対する下限の閾値Eと上限の閾
値Fが記憶されている。この閾値と測定値とが下式を満
たすか比較し、下式を満たさない場合は使用者に告知す
べき情報と判断する。
【0097】比較式:(下限の閾値E)<(測定値P
g)<(上限の閾値F) つまり、ステップS50で、圧力測定値が下限の閾値E
よりも大きい(Pg>E)か否かが判断される。このス
テップS50で、圧力測定値が閾値Eよりも小さい場合
(使用者に告知すべき情報が発生した場合)には次のス
テップS51に進む。このステップS51では内視鏡洗
滌消毒装置の内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作
パネル32のメッセージコード表示部39に表1のメッ
セージコード表に従って圧力測定値が下限の閾値を下回
っている状態を表す“E21”の文字のメッセージコー
ドが表示される。これにより、使用者への使用者に告知
すべき情報発生とその内容についての告知が行われる。
【0098】また、ステップS50で圧力測定値が下限
の閾値Eよりも大きい場合(使用者に告知すべき情報が
発生しない場合)には次のステップS52に進む。この
ステップS52では圧力測定値が上限の閾値Fよりも小
さい(Pg<F)か否かが判断される。このステップS
52で、圧力測定値が閾値Fよりも大きい場合(使用者
に告知すべき情報が発生した場合)には次のステップS
53に進む。
【0099】このステップS53では内視鏡洗滌消毒装
置の内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作パネル3
2のメッセージコード表示部39に表1のメッセージコ
ード表に従って圧力測定値が上限の閾値を上回っている
状態を表す“E22”の文字のメッセージコードが表示
される。これにより、使用者への使用者に告知すべき情
報発生とその内容についての告知が行われる。
【0100】また、圧力測定値が使用者に告知する必要
のない情報と判断されれば、送液系の管路やポンプや弁
の動作が使用者に告知する必要のない情報であると判断
し、次工程に進む。
【0101】ここからは、送気系の管路やコンプレッサ
ー26の動作に使用者に告知すべき情報が無いかを確認
する。すなわち、まずステップS54でコンプレッサー
26を動作させることで、コンプレッサー26から吹き
出されるエアーがエアー供給管路27を通じ、逆止弁2
5、圧力センサー22を介し、さらに分岐流路19a、
19b、19cの3つに分流されて吸引管路洗滌チュー
ブ接続口4と、送気送水管路洗滌チューブ接続口5と、
鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6へと達する。
【0102】ここで接続された吸引管路洗滌チューブ接
続口用ジョイント9と送気送水管路洗滌チューブ接続口
用ジョイント10と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続
口用ジョイン11とを通過して洗滌槽1内へとエアーは
流出される。この動作中にステップS55において圧力
センサー22の出力を読み取ることで、エアー供給管路
27及び分岐流路19a、19b、19cをエアーが流
れている時の圧力値を測定する。
【0103】なお、Phはこの時測定されたエアー供給
管路27及び分岐流路19a、19b、19cをエアー
が流れている時の圧力値である。この検出値Phはエア
ー供給管路27及び分岐流路19a、19b、19c、
そしてこれら管路に介在するコンプレッサー26、逆止
弁25等の動作確認のために利用される。
【0104】圧力の測定が終わった後は、ステップS5
6でコンプレッサー26の動作を止める。続いて、送液
系管路の使用者に告知すべき情報を確認した手順と同様
に測定した圧力値が使用者に告知する必要のない情報で
あるかを確認する。このために予め洗滌装置には測定し
た圧力値に対する下限の閾値Gと上限の閾値Hが記憶さ
れている。この閾値と測定値とが下式を満たすかどうか
比較し、下式を満たさない場合は使用者に告知すべき情
報と判断する。
【0105】比較式:(下限の閾値G)<(測定値P
h)<(上限の閾値H) すなわち、ステップS57では、圧力測定値が下限の閾
値Gよりも大きい(Ph>G)か否かが判断される。こ
のステップS57で、圧力測定値が閾値Gよりも小さい
場合(使用者に告知すべき情報が発生した場合)には次
のステップS58に進む。
【0106】このステップS58では内視鏡洗滌消毒装
置の内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作パネル3
2のメッセージコード表示部39に表1のメッセージコ
ード表に従って圧力測定値が下限の閾値を下回っている
状態を表す“E23”の文字のメッセージコードが表示
される。これにより、使用者への使用者に告知すべき情
報発生とその内容についての告知が行われる。
【0107】また、ステップS57で圧力測定値が下限
の閾値Gよりも大きい場合(使用者に告知すべき情報が
発生しない場合)には次のステップS59に進む。この
ステップS59では圧力測定値が上限の閾値Hよりも小
さい(Ph<H)か否かが判断される。このステップS
59で、圧力測定値が閾値Hよりも大きい場合(使用者
に告知すべき情報が発生した場合)には次のステップS
60に進む。
【0108】このステップS60では内視鏡洗滌消毒装
置の内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作パネル3
2のメッセージコード表示部39に表1のメッセージコ
ード表に従って圧力測定値が上限の閾値を上回っている
状態を表す“E24”の文字のメッセージコードが表示
される。これにより、使用者への使用者に告知すべき情
報発生とその内容についての告知が行われる。
【0109】また、圧力測定値が使用者に告知する必要
のない情報と判断されれば、送気系の管路やコンプレッ
サーや弁の動作が使用者に告知する必要のない情報であ
ると判断し、機能チェック工程を終了する。
【0110】本実施形態によれば、分岐流路19a、1
9b、19cへ同時に洗滌液やエアーを流しているの
で、第1の実施形態の場合において分岐流路19a、1
9b、19cをそれぞれ一本毎に圧力を測定している場
合に比べ、管路抵抗が低くなり測定する圧力値も低くな
ってくる。そこで、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20
やコンプレッサー26の能力が低い場合には、分岐流路
19a、19b、19cが使用者に告知する必要のない
情報な場合と分岐流路19a、19b、19c内1つが
詰まっている状態とで測定圧力値が同等になることが考
えられる。
【0111】このような場合は、洗滌槽1内の吸引管路
洗滌チューブ接続口4と、送気送水管路洗滌チューブ接
続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6のそれ
ぞれの接続口に接続する吸引管路洗滌チューブ接続口用
ジョイント9と、送気送水管路洗滌チューブ接続口用ジ
ョイント10と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口用
ジョイント11にオリフィス等の適度な管路抵抗を発生
させる機構を設けてもよい。
【0112】前記機構により、分岐流路の3本ともが使
用者に告知する必要のない情報な場合と分岐流路の内1
つが詰まっている状態とで容易に測定圧力値に有意差を
生じさせるようにすることができる。
【0113】本実施形態によれば、次のような効果を奏
する。すなわち、本実施形態によれば、機能チェック工
程を実施することで内視鏡洗滌消毒装置が自動的に送液
時と送気時に圧力測定を行い、測定値を予め記憶してい
る閾値と比較することで送液系管路と送気系管路とに使
用者に告知すべき情報が無いかの判定を行い、使用者に
告知すべき情報と判断された場合は機能チェック工程を
中止して装置内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作
パネル32のメッセージコード表示部39にメッセージ
コードを表示させることにより、使用者への使用者に告
知すべき情報発生とその内容に付いての告知を行うよう
にしたものである。
【0114】そのため装置内の送液管路系及び送気管路
系における使用者に告知すべき情報を使用者の手を煩わ
せること無く自動的に正確且つ簡単な構成で検出するこ
とができる。また、内視鏡洗滌消毒装置側の部品点数、
制御方法は第1の実施形態に比べ簡略化することができ
る。
【0115】前述した第1及び第2の実施形態の場合に
おいては、内視鏡洗滌消毒装置が自動的に装置内の使用
者に告知すべき情報を確認するものであるが、なるべく
使用者の手間や時間を掛けずに目視確認してもらう方法
もある。図9を用いてその実施形態を説明する。図9は
内視鏡洗滌消毒装置の概略的な構成図である。
【0116】本実施形態は第1の実施形態(図1〜図6
参照)の内視鏡洗滌消毒装置の構成を次の通り変更した
ものである。なお、図9中で、第1の実施形態と同一構
成部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0117】図9中で50は機能チェック用チューブで
ある。機能チェック用チューブ50には3本のチューブ
51a、51b、51cがついており、これらチューブ
の一端は洗滌槽1内の吸引管路洗滌チューブ接続口4
と、送気送水管路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パ
イプ洗滌チューブ接続口6に取り付けられるようになっ
ている。
【0118】また、これら3本のチューブ51a、51
b、51cの他端はブロック52に繋がっている。この
ブロック52はそれぞれのチューブ51a、51b、5
1cから流れてくる液体をそのまま3つの開口部53
a、53b、53cからブロック52の上方へ放出する
ようになっている。また、このブロック52は洗滌槽1
内の中心付近に固定できるようになっている。
【0119】次に前記構成の作用について説明する。機
能チェックチューブ50の3本のチューブ51a、51
b、51cを洗滌槽1内の吸引管路洗滌チューブ接続口
4と、送気送水管路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上
パイプ洗滌チューブ接続口6に取り付ける。
【0120】次に、機能チェックチューブ50のブロッ
ク52を洗滌槽1内に固定し、機能チェック工程を操作
パネル32を操作して開始する。機能チェック工程が開
始されると洗滌液を洗滌槽1内に溜める。指定水位に達
した後に内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20を動作させ
る。
【0121】洗滌槽1内の洗滌液が内視鏡管路内洗滌消
毒用ポンプ20が動作することで、洗滌槽1内の洗滌液
が循環液吸引口2より吸引され、内視鏡管路内洗滌消毒
用管路18を通じ、さらに分岐流路19a、19b、1
9cの3つに分流されて吸引管路洗滌チューブ接続口4
と、送気送水管路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パ
イプ洗滌チューブ接続口6へと達する。
【0122】ここで接続された機能チェックチューブ5
0を通過して洗滌槽1内へと洗滌液は放出される。ここ
で、使用者に機能チェックチューブ50のブロック52
の開口部53a、53b、53cから洗滌液が吹き出し
ていることを目視確認してもらうことで、内視鏡洗滌消
毒装置内部のポンプや弁の動作確認を行ってもらう。
【0123】前記構成によれば、次のような効果を奏す
る。すなわち、本実施形態によれば、一つ一つの管路を
手作業でいちいち確認すること無く、簡便かつ短時間に
装置の管路の使用者に告知すべき情報を検知することが
でき、しかも内視鏡洗滌消毒装置側の部品点数、制御方
法も第1及び第2の実施形態に比べ簡略化することがで
きる。
【0124】図10(A)(B)は洗滌槽1の底面に複
数個の超音波振動子を設置した実施形態である。図10
(A)(B)において80a〜80hは超音波振動子で
ある。超音波振動子80a〜80hは洗滌槽1の底面に
配置され、内視鏡100の洗滌時に駆動させることで、
内視鏡100の超音波洗滌を行う。
【0125】本実施形態では仮に8個の超音波振動子8
0a〜80hを配置している。洗滌槽1は設置された内
視鏡100の挿入部101が設置される部分が浅く、操
作部102や電気コネクタ103が設置される部分は深
くなっている。超音波振動子80a〜80dは内視鏡1
00の操作部102や電気コネクタ103を洗滌する水
深の深い位置に配置され、超音波振動子80e〜80h
は内視鏡100の挿入部101を洗滌する水深の浅い位
置に配置されている。
【0126】図11は超音波振動子80と、超音波振動
子80を駆動する回路のブロック図である。図中81は
基準信号発生回路である。この基準信号発生回路81
で、超音波振動子80を駆動する周波数の基準信号を生
成する。この基準信号発生回路81は乗算器82に基準
信号を入力する。
【0127】この乗算器82には内視鏡洗滌消毒機のC
PU42からのデジタル信号をアナログ信号に変換した
D/A変換器83からの信号も入力される。乗算器82
では、入力された基準信号発生回路81で生成された基
準信号とD/A変換器83からの信号の二者を掛け合わ
せた信号を増幅回路84へ出力する。
【0128】増幅回路84では入力された信号を増幅
し、出力を超音波振動子80へ供給することで、超音波
振動子80を駆動する。増幅回路84からの出力は、超
音波振動子80aと80b、80cと80d、80eと
80f、80gと80hの、2個ずつ4つの超音波振動
子の組に並列に供給される。
【0129】また、増幅回路84からの出力は、電圧検
知回路85と電流検知回路86a〜86dにおいて測定
される。そして、電圧検知回路85において測定された
電圧値と電流検知回路86a〜86dにおいて測定され
た電流値はCPUへと出力される。
【0130】ここで、電流検知回路85aは超音波振動
子80aと80bの2つの超音波振動子に流れる電流を
測定し、測定した電流値をCPUへ出力する。同様に、
電流検知回路85bは超音波振動子80cと80dの2
つの超音波振動子に流れる電流を、電流検知回路85c
は超音波振動子80eと80fの2つの超音波振動子に
流れる電流を、電流検知回路85dは超音波振動子80
gと80hの2つの超音波振動子に流れる電流をそれぞ
れ測定している。
【0131】図12(A)〜(C)は、洗滌消毒装置1
19に内蔵された洗剤ボトル200と洗剤ボトル200
の収納トレー201の構成図である。洗剤ボトル200
には洗滌消毒装置119で内視鏡100を洗滌する際に
使用する洗剤が貯蔵されている。洗剤は使用され、減少
してきた時に使用者に補充してもらう。この際、内視鏡
洗滌装置119から簡便に洗剤ボトル200が取り出せ
るように収納トレー201が内視鏡洗滌装置119の前
面から引き出せるように配置されている。
【0132】また、収納トレー201を引き出した際に
洗剤ボトル200から、洗滌消毒装置の洗剤注入ポンプ
205に繋がる洗剤供給管路202が抜けないよう、収
納トレー201を引き出す分だけ洗剤供給管路202に
は冗長を持たせてある。
【0133】さらに、洗剤管路チューブ202の冗長
が、収納トレー201を収納した際に、絡まったり、座
屈したりしないようばね203で洗剤管路チューブ20
2を吊り下げている。つまり、収納トレー201が収納
されている時は、ばね203が縮まり、洗剤供給管路2
02の冗長分がばね203に吊り上げることで、洗剤供
給管路202が絡まったり、座屈したりしないようにな
っている。また、収納トレー201が引き出される時
は、ばね203が伸びて、洗剤供給管路202の冗長分
が収納トレー201に沿って伸びることで、洗剤供給管
路202が突っ張ったり、抜けたりしないようになって
いる。
【0134】前記内視鏡洗滌消毒装置において、使用さ
れた内視鏡100を洗滌消毒する際には、まず洗滌槽1
に内視鏡100を設置する。そして、洗滌槽1内の吸引
管路洗滌チューブ接続口4と、送気送水管路洗滌チュー
ブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6
に、それぞれ図示しない吸引管路洗滌チューブと送気送
水管路洗滌チューブと、鉗子起上パイプ洗滌チューブの
一端を接続する。そして、これら洗滌チューブの他端を
図示しない内視鏡の吸引管路、送気送水管路、鉗子起上
パイプにそれぞれ接続する。その後、操作パネル32の
プログラム選択ボタン33によって、内視鏡の種類や内
視鏡の使用条件によって最適な洗滌消毒プログラムを選
択し、洗滌消毒工程始動ボタン34を押して洗滌消毒工
程を開始する。
【0135】洗滌消毒工程が開始されると、超音波洗
滌、消毒、すすぎ、送気の各工程が順次自動的に行われ
る。まず、洗滌工程では洗滌槽1内に水溜めが行われ
る。管路切換弁28を動作させ排液口3を閉塞遮断する
状態にし、続いて、給水弁13が開き水道の蛇口14か
らの洗滌水が給水管路12及び給水口7を通じて洗滌槽
1内へ供給される。
【0136】そして、洗滌槽1内への給水により貯留量
が指定水位に達したかどうかを液面センサー301から
の情報から判断し、指定水位に達した場合に給水弁13
が閉じられる。続いて、洗剤ポンプ120が一定時間動
作して、洗滌槽1内に洗剤が注入される。ここで、給水
後に洗剤を注入するようにしているのは液面の泡立ちを
防止するためである。
【0137】続いて、内視鏡管路内洗滌消毒用ポンプ2
0が動作することで、洗滌槽1内の洗滌液が循環液吸引
口2より吸引され、内視鏡管路内洗滌消毒用管路18を
通じ、逆止弁21、圧力センサー22、さらに分岐流路
19、洗滌消毒管路切換電磁弁23を順次介して、吸引
管路洗滌チューブ接続口4と、送気送水管路洗滌チュー
ブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口6へ
と達する。
【0138】ここから、各接続口に接続された吸引管路
洗滌チューブと送気送水管路洗滌チューブと、鉗子起上
パイプ洗滌チューブを介して内視鏡100の吸引管路と
送気送水管路と、鉗子起上パイプヘ洗滌水が送られるこ
とで、内視鏡100の各管路内の洗滌が行われる。この
とき、洗滌消毒管路切換電磁弁23a、23b、23c
を動作させ、各分岐流路19a、19b、19cに個別
に送液させることで、内視鏡100の各管路毎に洗滌を
行う。これは、各管路へ流す洗滌水の圧力と流量を確保
し、確実に洗滌を行うためである。また、給水後に内視
鏡管路内洗滌消毒用ポンプ20を動作させているのは、
水面の波立ちを防止するためである。
【0139】また、ここで超音波振動子80を駆動させ
ることで、超音波洗滌が行われる。超音波洗滌が開始さ
れると、基準信号発生回路81で、超音波振動子80を
駆動する周波数の基準信号が生成される。例えばこの基
準信号は2Vp−pの36kHzの正弦波とする。
【0140】このとき、CPUからは基準信号を1倍に
するようD/A変換器83に例えば“1”というデジタ
ル信号が入力され、この入力をアナログ化した信号例え
ば1Vという制御信号をD/A変換器83は乗算器82
へと出力する。乗算器82では、入力された基準信号発
生回路81からの基準信号とD/A変換器83からの信
号の二者を掛け合わせた信号を出力する。
【0141】つまり、基準周波数3Vp−pの正弦波に
制御信号1Vが入力されている場合の出力は3Vp−p
の正弦波となる。乗算器82から出力された信号は増幅
回路84に入力される。増幅回路84では入力された信
号を超音波振動子80を駆動するために増幅する。例え
ば増幅回路のゲインを40倍とすると、増幅回路84へ
の入力が3Vp−pの場合出力は120Vp−pとな
る。
【0142】この出力は、超音波振動子80aと80
b、80cと80d、80eと80f、80gと80h
の、2個ずつ4つの超音波振動子の組に並列に供給さ
れ、それぞれの超音波振動子を駆動し超音波洗滌が行わ
れる。そして、増幅回路84から超音波振動子80a〜
80hへ供給される出力は、電圧検知回路84において
出力電圧を測定され、測定結果はCPUへと出力され
る。この時測定された出力電圧をVoutとする。
【0143】また、各々2個ずつの超音波振動子の組に
流れる電流が電流検知回路85a〜85dにおいて測定
され、各々測定された電流値がCPUへと出力される。
つまり、電流検知回路85aは超音波振動子80aと8
0bの2つの超音波振動子に流れる電流を測定し、測定
した電流値をCPUへ出力する。
【0144】この時測定された出力電流をI1 とす
る。同様に、電流検知回路85bは超音波振動子80c
と80dの2つの超音波振動子に流れる電流を測定し、
測定した電流値をCPUへ出力する。この時測定された
出力電流をIとする。電流検知回路85cは超音波
振動子80eと80fの2つの超音波振動子に流れる電
流を測定し、測定した電流値をCPUへ出力する。この
時測定された出力電流をIとする。電流検知回路8
5dは超音波振動子80gと80hの2つの超音波振動
子に流れる電流を測定し、測定した電流値をCPUへ出
力する。この時測定された出力電流をI4 とする。C
PUでは、電圧検知回路84から送られてきた出力電圧
Woutと電流検知回路85a〜85dから送られてきた
出力電流I1 〜I4 から、超音波振動子80a〜80h
に供給されている出力Woutを下式より算出する。
【0145】 Wout=Vout×(I1 +I+I+I4 ) この算出された出力値Woutと予め記憶されている出力
基準値Wsを比較して、出力基準値Wsより大きい場合
は出力を下げるように乗算器82へ送る信号を小さくす
る。つまり、Wout >Wsの場合は基準信号を例えば1
/2倍にするようD/A変換器83に“0.5”という
デジタル信号を出力し、この入力をアナログ化した信号
例えば0.5Vという制御信号をD/A変換器83は乗
算器82へと出力する。
【0146】乗算器82では、入力された基準信号発生
回路81からの基準信号と83からの信号の二者を掛け
合わせたアンプ入力信号を出力する。つまり、基準周波
数3Vp−pの正弦波に制御信号0.5Vが入力されて
いる場合は、出力は1.5Vp−pの正弦波となる。乗
算器82から出力された信号は増幅回路84に入力され
40倍に増幅されて60Vp−pの出力を超音波振動子
80に供給する。
【0147】逆に、算出された出力値Woutが予め記憶
されている出力基準値Wsより小さい場合は出力を上げ
るように乗算器82へ送る信号を大きくする。つまり、
Wout<Wsの場合は、基準信号を例えば2倍にするよ
うD/A変換器83に“2”というデジタル信号を出力
し、この入力をアナログ化した信号例えば2Vという制
御信号をD/A変換器83は乗算器82へと出力する。
【0148】乗算器82では、入力された基準信号発生
回路81からの基準信号とD/A変換器83からの信号
の二者を掛け合わせたアンプ入力信号を出力する。つま
り、基準周波数3Vp−pの正弦波に制御信号2Vが入
力されている場合は、出力は6Vp−pの正弦波とな
る。乗算器82から出力された信号は増幅回路84に入
力され40倍に増幅されて240Vp−pの出力を超音
波振動子80に供給する。
【0149】ところで内視鏡には、胃用内視鏡、気管支
用内視鏡、大腸用内視鏡、超音波内視鏡など多種類であ
り、それらの構造もまた様々である。胃用内視鏡が標準
的な大きさであるのに対し、気管支用内視鏡は挿入部が
短く細い。また、大腸用内視鏡は挿入部が長い。超音波
内視鏡は超音波コードや副操作部を具備しており、非常
に大きい。
【0150】このように多種の内視鏡を洗滌消毒するに
あたり、洗滌対象となる内視鏡の種類によって超音波振
動子80に掛かる負荷は大きく変化する。前記のように
超音波振動子への供給電力を監視し、制御することで常
に一定電力で超音波振動子を駆動し、効率よく一定の洗
滌力を保つようにする。
【0151】また、CPUでは電力制御を行うと同時に
超音波振動子80に使用者に告知すべき情報が無いか、
電流値I1 とI2 、とI4 をそれぞれ比較す
ることで確認する。ここで、電流値I1 とIはそ
れぞれ、超音波振動子80aと80bの組と、80cと
80dの組に流れる電流である。超音波振動子80a〜
80dは内視鏡100の操作部102や電気コネクタ1
03が設置される洗滌槽1の中で水深が深い部分に配置
されており、超音波振動子80a〜80dには、ほぼ同
等の負荷が掛かっている。そこで、電流値I1 とI
は通常であれば、ほぼ同等の値を示す。
【0152】また、電流値IとI4 はそれぞれ、
超音波振動子80eと80fの組と、80gと80hの
組に流れる電流である。超音波振動子80e〜80hは
内視鏡100の挿入部101が設置される洗滌槽1の中
で水深が浅い部分に配置されているので、超音波振動子
80e〜80hには、ほぼ同等の負荷が掛かる。そこ
で、電流値IとI4 は通常であれば、ほぼ同等の
値を示す。
【0153】しかし、超音波振動子80a〜80hの何
れか1つでも動作しないと、電流値I1 とIまた
は、IとI4 で同等の値を示さなくなる。そこ
で、CPUにおいて下式を用いて、電流値I1 とI
、IとI4 をそれぞれ比較することで超音波
振動子80に使用者に告知すべき情報が無いか確認す
る。
【0154】(式1) X1=I1 ÷I×100 X2=I÷I
4 ×100 ここで、X1及びX2が予め記憶されている適正範囲内
に収まっているか否かで使用者に告知すべき情報を判断
する。例えば仮に適正範囲を80%〜120%とする。
そして、電流値の測定結果がI1 =1.2A、I
=1.4A、I =1.3A、I4 =1、1Aであ
ったとする。すると、上式の演算結果はX1≒85.7
%、X2≒118.2%となり、適正範囲80%〜12
0%内にあるので使用者に告知する必要のない情報と判
断する。
【0155】しかし、例えば、電流値の測定結果がI
1 =1.2A、I=1.8A、I=1.3
A、I4 =0.6Aであったとする。すると、上式の
演算結果はX1≒66.7%、X2≒216.7%とな
り、両者ともに適正範囲80%〜120%外にあるので
使用者に告知すべき情報と判断する。もちろんX1また
はX2の何れかが適正範囲を外れた場合には使用者に告
知すべき情報とする。前記のように、ほぼ同等の負荷の
掛かる超音波振動子に流れる電流を比較することで、超
音波振動子の使用者に告知すべき情報を精度良く検知す
ることができる。
【0156】また同時に、I1 〜I4 各々に対しても
閾値を設けて、過剰に電流値が低い場合や高い場合にも
使用者に告知すべき情報と判断する。つまり、例えば上
限値として3A、下限値を0.5Aと設定した場合にI
1 〜I4 のそれぞれに対し上限値と下限値を比較し、
その閾値を超えた場合も使用者に告知すべき情報とす
る。これは例えば、断線や発振回路の使用者に告知すべ
き情報によって超音波振動子への供給電力に使用者に告
知すべき情報がある場合を検知することができる。
【0157】つまり、例えばI1 =0A、I=0
A、I=3.7A、I4 =3.8Aであったとす
る。この場合、式1の演算結果では使用者に告知する必
要のない情報範囲に入っているが、I1 〜I4 個々は
上限値3A、下限値0.5Aを外れているので使用者に
告知すべき情報と判断する。もちろんI1 〜I4 の何
れかが閾値を外れた場合には使用者に告知すべき情報と
する。
【0158】使用者に告知すべき情報と判断された場合
には、洗滌消毒工程を中止して、内視鏡洗滌消毒装置の
内蔵の警告ブザー48を鳴らすと共に操作パネル32の
メッセージコード表示部39に表1のメッセージコード
表に従って超音波回路の使用者に告知すべき情報を示す
“E61”の文字のメッセージコードが表示される。こ
れにより、使用者への使用者に告知すべき情報発生とそ
の内容についての告知が行われる。
【0159】超音波洗滌工程が使用者に告知すべき情報
なく終了すると、洗滌槽1内の洗滌水が洗滌消毒装置外
へ排出される。すなわち、内視鏡管路内洗滌消毒用ポン
プ20の動作をまず止めて、管路切換弁28を動作させ
て排出位置にすることで、排液口3を排液管路30に連
通させ、次に排液ポンプ31を動作させる。排液ポンプ
31は洗滌槽1内に指定水位まで貯留された洗滌液を排
出するのに十分な時間動作させる。この時間は貯留量と
ポンプ能力により予め決定される値である。指定時間を
経過したら排液ポンプ31の動作を止める。
【0160】続いて、消毒工程が開始される。まず洗滌
槽1内に消毒液が溜められる。すなわち、管路切換弁2
8を動作させ排液口3を閉塞遮断する状態にし、続い
て、消毒液ポンプ17が動作し、消毒液タンク16内に
貯蔵してある消毒液が消毒液供給15及び消毒液注入口
8を通じて洗滌槽1内へ供給される。
【0161】そして、洗滌槽1内への消毒液注入により
貯留量が指定液位に達したかどうかを液面センサー30
1からの情報から判断し、指定水位に達した場合に消毒
液注入ポンプ17の動作を止める。こうして、洗滌槽1
内に消毒液が満たされることで洗滌槽1内に設置された
内視鏡100が消毒液に浸漬され、内視鏡100の外表
面が消毒される。
【0162】消毒液が貯留された後、内視鏡管路内洗滌
消毒用ポンプ20が動作することで、洗滌槽1内の消毒
液が循環液吸引口2より吸引され、内視鏡管路内洗滌消
毒用管路18を通じ、逆止弁21、圧力センサー22、
さらに分岐流路19、洗滌消毒管路切換電磁弁23順次
介して、吸引管路洗滌チューブ接続口4と、送気送水管
路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗滌チュー
ブ接続口6へと達する。
【0163】ここから、各接続口に接続された吸引管路
洗滌チューブと送気送水管路洗滌チューブと、鉗子起上
パイプ洗滌チューブを介して内視鏡100の吸引管路と
送気送水管路と、鉗子起上パイプヘ消毒液が送られるこ
とで、内視鏡100の各管路内の消毒が行われる。
【0164】このとき、洗滌消毒管路切換電磁弁23
a、23b、23cを動作させ、各分岐流路19a、1
9b、19cに個別に送液することで、内視鏡100の
各管路毎に消毒を行う。これは、各管路へ流す消毒液の
圧力と流量を確保し、確実に内視鏡各管路内を消毒液で
満たすためである。また、消毒液注入後に内視鏡管路内
洗滌消毒用ポンプ20を動作させているのは、液面の波
立ちを防止するためである。
【0165】そして、選択された消毒時間が経過する
と、洗滌槽1内の消毒液を消毒液タンク16へ回収し消
毒工程が終了する。
【0166】すなわち、管路切換弁28を動作させて回
収位置にすることで、排液口3を回収管路29に連通さ
せることで、洗滌槽1と消毒液タンク16を連通させ
て、消毒液を自重で洗滌槽1から消毒液タンク16に回
収させる。
【0167】消毒工程が終了すると、続いてすすぎ工程
が行われる。すすぎ工程は、超音波洗滌工程と同様に洗
滌槽1内に水を溜めて、次に内視鏡管路内洗滌消毒用ポ
ンプ20が動作させ、内視鏡100の各管路へ洗滌水が
送ることで、内視鏡100の外表面と各管路内のすすぎ
が行われる。
【0168】すすぎが終わると、洗滌槽1内の洗滌水を
超音波洗滌工程と同様に内視鏡洗滌消毒装置の外へと排
出する。その後、コンプレッサー26が動作すること
で、コンプレッサー26から吹き出されるエアーがエア
ー供給管路27を通じ、逆止弁25、圧力センサー22
を介し、さらに分岐流路19を通じ洗滌消毒管路切換電
磁弁23を介して吸引管路洗滌チューブ接続口4と、送
気送水管路洗滌チューブ接続口5と、鉗子起上パイプ洗
滌チューブ接続口6へと達する。
【0169】ここから、各接続口に接続された吸引管路
洗滌チューブと送気送水管路洗滌チューブと、鉗子起上
パイプ洗滌チューブを介して内視鏡100の吸引管路と
送気送水管路と、鉗子起上パイプへエアーが送られるこ
とで、内視鏡100の各管路内の除水が行われる。この
とき、洗滌消毒管路切換電磁弁23a、23b、23c
を動作させ、各分岐流路19a、19b、19cに個別
に送気させることで、内視鏡100の各管路毎に除水を
行う。これは、各管路へ流すエアーの圧力と流量を確保
し、確実に除水を行うためである。
【0170】以上のようにして、一連の洗滌消毒工程が
行われる。
【0171】前述した実施形態によれば、次のような構
成が得られる。
【0172】(付記1)内視鏡の管路に接続される管路
接続部を備え、前記内視鏡管路に洗滌消毒作業用の流体
を流して前記内視鏡管路内を洗滌消毒可能な内視鏡洗滌
消毒装置において、前記管路接続部に接続されることに
より前記管路接続部を開放するジョイントと、前記管路
接続部に流れる流体の物理量を測定する測定手段と、前
記測定手段で測定された測定値が使用者に告知する必要
のない情報か使用者に告知すべき情報かを判断する制御
手段とを具備したことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装
置。
【0173】(付記2)前記測定手段は、前記管路接続
部に流れる流体の圧力測定手段であることを特徴とする
付記1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【0174】(付記3)前記測定手段は、前記管路接続
部に流れる流体の流量測定手段であることを特徴とする
付記1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【0175】(付記4)前記制御手段は、前記測定手段
で測定された測定結果が使用者に告知すべき情報と判断
された場合に、前記管路接続部に流れる流体の使用者に
告知すべき情報状態を告知する告知手段を備えたことを
特徴とする付記1の内視鏡洗滌消毒装置。
【0176】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内視鏡の管路に接続される管路接続部に、該管路接
続部に流れる流体を測定する測定手段を設け、この測定
手段で測定された測定値が使用者に告知する必要のない
情報か使用者に告知すべき情報かを判断する制御手段を
設けることにより、使用者の手作業を減らし、簡便かつ
短時間で正確に洗滌消毒装置内管路に漏れがないか、コ
ンプレッサーやポンプが動作しているか等を確認できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡洗滌消
毒装置の概略的構成図。
【図2】同実施形態の洗滌チューブ接続口と接続口用ジ
ョイントを示し、(A)は側面図、(B)は縦断側面
図。
【図3】同実施形態の操作パネルの正面図。
【図4】同実施形態の制御部のブロック図。
【図5】同実施形態の作用を示すフローチャート図。
【図6】同実施形態の作用を示すフローチャート図。
【図7】この発明の第2の実施形態を示す内視鏡洗滌消
毒装置の概略的構成図。
【図8】同実施形態の作用を示すフローチャート図。
【図9】内視鏡洗滌消毒装置の他の実施形態を示す概略
的構成図。
【図10】同実施形態の洗滌槽の底部を示し、(A)は
縦断側面図、(B)は平面図。
【図11】同実施形態の制御部のブロック図。
【図12】同実施形態の内視鏡洗滌装置を示し、(A)
は斜視図、(B)(C)は作用を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1…洗滌槽 4…吸引管路洗滌チューブ接続口 5…送気送水管路洗滌チューブ接続口 6…鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口 9…吸引管路洗滌チューブ接続口用ジョイント 10…送気送水管路洗滌チューブ接続口用ジョイント 11…鉗子起上パイプ洗滌チューブ接続口用ジョイント 22…圧力センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の管路に接続される管路接続部を
    備え、前記内視鏡管路に洗滌消毒作業用の流体を流して
    前記内視鏡管路内を洗滌消毒可能な内視鏡洗滌消毒装置
    において、 前記管路接続部に接続されることにより前記管路接続部
    を開放するジョイントと、 前記管路接続部に流れる流体の物理量を測定する測定手
    段と、 前記測定手段で測定された測定値が使用者に告知する必
    要のない情報か使用者に告知すべき情報かを判断する制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
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