JP3205321U - 内視鏡リプロセッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の内視鏡のスコープコネクタに簡便に接続チューブを取り付けることができる内視鏡リプロセッサを提供する。【解決手段】内視鏡リプロセッサは、トップカバー及び装置本体を有して構成される。トップカバーが開かれると、処理槽21は、外部に露出する。処理槽21には、底部21aと、底部21aを一段低く形成した底部凹部22と、底部21aから立ち上がる処理槽壁23と、処理槽上縁24と、送気送水用コネクタ31、32、33、34、35、36、37、38と、保持網41と、洗浄ケース51と、水位計61、62と、薬液ノズル63と、循環ノズル71と、を有して構成される。底部凹部22は、送気送水用コネクタ30と、保持網41との間に配置される。底部凹部22には、第1及び第2の操作部配置部22a、22bと、第1及び第2のスコープコネクタ配置部22c、22dが設けられる。【選択図】図2

Description

本考案は、内視鏡リプロセッサに関する。
従来、汚染された内視鏡に対し、洗浄消毒等の再生処理をする内視鏡リプロセッサがある。内視鏡リプロセッサでは、複数の内視鏡を再生処理することができるように、複数の内視鏡を接続チューブによって内視鏡リプロセッサに接続し、処理槽に配置可能である。例えば、特開2015−70947号公報では、2つの内視鏡を接続し、洗浄消毒することができる洗浄消毒装置が開示される。
特開2015−70947号公報
しかし、従来の洗浄消毒装置は、2つの内視鏡が処理槽に配置されるとき、各内視鏡のスコープコネクタは、処理槽内に、互いに重なるように配置されてしまうことがあり、各スコープコネクタに対する接続チューブの取付けが煩雑になる問題がある。
そこで、本考案は、複数の内視鏡のスコープコネクタに簡便に接続チューブを取り付けることができる内視鏡リプロセッサを提供することを目的とする。
本考案の一態様の内視鏡リプロセッサは、第1のスコープコネクタ配置部と、前記第1のスコープコネクタ配置部と隣り合うように配置され、前記第1のスコープコネクタ配置部よりも一段高い、第2のスコープコネクタ配置部と、を有する。
本考案によれば、複数の内視鏡のスコープコネクタに簡便に接続チューブを取り付けることができる。
本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの外観構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの処理槽の構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの処理槽に内視鏡の挿入部を配置した状態を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの処理槽に内視鏡を配置した状態を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのコネクタの配置を示す模式図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの処理槽の処理槽壁の構成を示す模式図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのトップカバーのパッキンの構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのパッキンの断面形状を示す断面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのパッキンの断面形状を示す断面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの保持網及び付属品ケースの構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの処理槽の水位計の構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液ノズルの構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液ノズル内の薬液受け止め部の構成を説明するための正面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液ノズル内の薬液受け止め部の構成を説明するための側面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液ノズル内の薬液受け止め部の構成を説明するための底部拡大図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液ノズルの薬液導出口の構成を説明するための切断部端面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのトップカバーの構成を説明するための上面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのトップカバーの構成を説明するための18−18線組合せ断面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの断面形状を示す断面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの加温部の構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの加温部取付口及びフランジの構成を説明するための斜視図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの加温部取付口及びフランジの構成を説明するための上面図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの加温部の構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの水位センサの入力信号の波形を説明するための波形図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの水位センサの入力信号の波形を説明するための波形図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの薬液タンクの水位センサの入力信号の波形を説明するための波形図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ洗剤ボトル及び洗剤ボトルトレイの構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサのスタイラスペンの構成を説明するための説明図である。 本考案の実施形態に係わる内視鏡リプロセッサの内部の配管構成の一例を示す図である。 本考案の実施形態に係わる、漏水検知用コネクタに接続される自動漏水検知装置に連通する管路と排水用管路の管路の構造を示す図である。 本考案の実施形態に係わる、漏水検知用コネクタに接続される自動漏水検知装置に連通する管路と、排水用管路の他の構造の例を示す図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの配管構成を概略的に示すブロック図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサに設けられる自動漏水検知装置の構成を示す構成図である。 本考案の実施形態に係わる、制御部により実行される自動漏水検知装置の動作を示すフローチャートである。 本考案の実施形態に係わる、圧力センサの圧力変化の例を示すグラフである。 本考案の実施形態に係わる、自動漏水検知装置の自己診断の処理の流れを示すフローチャートである。 本考案の実施形態に係わる、薬液の循環を説明するための図である。 本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの超音波出力に関わる構成を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施形態を説明する。
(外観構成)
図1は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の外観構成を説明するための説明図である。図2は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の処理槽21の構成を説明するための説明図である。図3は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の処理槽21に内視鏡Eの挿入部を配置した状態を説明するための説明図である。図4は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の処理槽21に内視鏡Eを配置した状態を説明するための説明図である。
内視鏡リプロセッサ1は、汚染された内視鏡E、及び、内視鏡Eの部品又は付属品等の再生処理を行う装置である。ここでいう再生処理とは、特に限定されるものではなく、水によるすすぎ、有機物等の汚れを落とす洗浄、所定の微生物を無効化する消毒、全ての微生物を排除、もしくは、死滅させる滅菌、又は、これらの組み合わせのいずれであってもよい。付属品は、特に限定されず、例えば、使用時に内視鏡Eに装着されて再生処理時に内視鏡Eから取り外される吸引ボタン、送気送水ボタン、または内視鏡Eの先端部を覆う先端カバーなどが挙げられる。
内視鏡リプロセッサ1は、トップカバー11及び装置本体111を有して構成される。トップカバー11は、装置本体111に開閉自在に取り付けられる。装置本体111は、バーコードリーダ2と、スタイラスホルダ3と、スタイラスペン4と、表示パネルにタッチパネルが重畳配置された操作パネル211と、を有する。
トップカバー11が開かれると、処理槽21は、外部に露出する。図2に示すように、処理槽21には、底部21aと、底部21aを一段低く形成した底部凹部22と、底部21aから立ち上がる処理槽壁23と、処理槽上縁24と、送気送水用コネクタ31、32、33、34、35、36、37、38と、保持網41と、洗浄ケース51と、水位計61、62と、薬液ノズル63と、循環ノズル71と、を有して構成される。図2では、送気送水用コネクタ31、32、33、34、35、36、37、38は、8つ表されるが、全ての送気送水用コネクタ又はいずれか1つの送気送水用コネクタを表すときには、送気送水用コネクタ30という。なお、図2では、送気送水用コネクタ30は、8つ表されるが、8つに限定されるものではない。
底部凹部22は、送気送水用コネクタ30と、保持網41との間に配置される。底部凹部22には、第1及び第2の操作部配置部22a、22bと、第1及び第2のスコープコネクタ配置部22c、22dが設けられる。
操作部Eaが第1の操作部配置部22aに配置され(図3)、挿入部が保持網41に巻き回して保持され、スコープコネクタEbが第1のスコープコネクタ配置部22cに配置され、内視鏡Eは、処理槽21にセットされる(図4)。
図示はしないが、同様に他の内視鏡も、操作部が第2の操作部配置部22bに配置され、挿入部が保持網41に巻き回して保持され、スコープコネクタが第2のスコープコネクタ配置部22dに配置され、処理槽21にセットされる。
(第1及び第2のスコープコネクタ配置部22c、22dの構成)
第1及び第2のスコープコネクタ配置部22c、22dの具体的構成について、説明をする。
第1のスコープコネクタ配置部22cは、スコープコネクタEbを配置できるように構成される。第1のスコープコネクタ配置部22cは、底部凹部22において、第1の操作部配置部22a及び第2のスコープコネクタ配置部22dと隣り合うように配置される。第1のスコープコネクタ配置部22cは、第1の操作部配置部22a及び第2のスコープコネクタ配置部22dよりも一段低くなるように形成される。
第2のスコープコネクタ配置部22dは、他の内視鏡のスコープコネクタを配置できるように構成される。第2のスコープコネクタ配置部22dは、底部凹部22において、第1の操作部配置部22a及び第1のスコープコネクタ配置部22cと隣り合うように配置される。第2のスコープコネクタ配置部22dは、第1の操作部配置部22a及び第1のスコープコネクタ配置部22cよりも一段高くなるように形成される。
これにより、第1のスコープコネクタ配置部22cにスコープコネクタEbが配置され、第2のスコープコネクタ配置部22dに他のスコープコネクタが配置され、第1及び第2のスコープコネクタ配置部22c、22dの間には、段差が形成される。したがって、2つのスコープコネクタの各々は、互いに横方向に並んで配置され、簡便に接続チューブTを取り付けることができる。
(第1及び第2の操作部配置部22a、22bの構成)
従来、内視鏡リプロセッサでは、内視鏡の操作部の配置位置が保持網によって示される。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、底部凹部22に、第1及び第2の操作部配置部22a、22bを設けることで、操作部の配置位置を分かり易くしている。
第1及び第2の操作部配置部22a、22bの構成について説明をする。
第1の操作部配置部22aは、操作部Eaを配置できるように構成される。第1の操作部配置部22aは、底部凹部22において、第2の操作部配置部22b、第1のスコープコネクタ配置部22c及び第2のスコープコネクタ配置部22dと隣り合うように配置される。第1の操作部配置部22aは、第2の操作部配置部22b及び第2のスコープコネクタ配置部22dよりも一段低くなるように形成され、第1のスコープコネクタ配置部22cよりも一段高くなるように形成される。第1の操作部配置部22aは、操作部Ea及び操作部Eaから延出するユニバーサルコードの折れ止め部が配置できるように、第2の操作部配置部22b方向へ小円状に膨出するように形成される。
第2の操作部配置部22bは、他の内視鏡の操作部を配置できるように構成される。第2の操作部配置部22bは、底部凹部22において、第1の操作部配置部22aと隣り合うように配置される。第2の操作部配置部22bは、第1の操作部配置部22aよりも一段高くなるように形成される。第2の操作部配置部22bは、操作部Ea及び操作部Eaから延出するユニバーサルコード基端の折れ止め部が配置できるように、保持網41の外周へ向けて漸次高くなる断面U字状凹部を有する。
これにより、第1及び第2の操作部配置部22a、22bの各々は、底部凹部22において、操作部Eaの外形状に沿って形成され、術者にとって操作部の配置位置が分かりやすい。
(送気送水用コネクタ30の配置の構成)
内視鏡Eは、操作部Eaに接続された2本の接続チューブTと、スコープコネクタEbに接続された2本の接続チューブTと、によって内視鏡リプロセッサ1と接続される。処理槽21には、2つの内視鏡E1、E2をセットすることができる。したがって、処理槽21では、8本の接続チューブTによって2つの内視鏡E1、E2が内視鏡リプロセッサ1に接続される。
しかしながら、処理槽21では、内視鏡E1、E2と内視鏡リプロセッサ1とを接続する接続チューブTの数が多く、内視鏡E1、E2と内視鏡リプロセッサ1との接続が煩雑である。
そこで、処理槽21では、内視鏡E1、E2の配置に合わせ、送気送水用コネクタ30が配置されるようにしている。
内視鏡リプロセッサ1の送気送水用コネクタ30の配置について、説明をする。
図5は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の送気送水用コネクタ30の配置を示す模式図である。
第1の操作部配置部22aと、第2の操作部配置部22bと、第1のスコープコネクタ配置部22cと、第2のスコープコネクタ配置部22dと、の各々は、送気送水用コネクタ30と隣り合うように、底部凹部22に配置される。
送気送水用コネクタ31、32は、第2の操作部配置部22bと隣り合うように配置される。送気送水用コネクタ33、34は、第1の操作部配置部22aと隣り合うように配置される。送気送水用コネクタ35、36は、第2のスコープコネクタ配置部22dと隣り合うように配置される。送気送水用コネクタ37、38は、第1のスコープコネクタ配置部22cと隣り合うように配置される。
接続チューブTは、送気送水/吸引シリンダに接続される接続チューブT1と、鉗子口に接続される接続チューブT2と、吸引口金に接続される接続チューブT3と、前方送水口金に接続される接続チューブT4とを有して構成される。接続チューブT1、T2、T3、T4は、筒状に形成される装置本体側取付部を有する。接続チューブT1、T2、T3、T4の装置本体側取付部の各々の内周部は、誤取付けされないように、送気送水用コネクタ30の各々の外周部の形状に応じて形成される。
送気送水用コネクタ31、34には、接続チューブT1が接続される。送気送水用コネクタ32、33には、接続チューブT2が接続される。送気送水用コネクタ35、38には、接続チューブT3が接続される。送気送水用コネクタ36、37には、接続チューブT4が接続される。送気送水用コネクタ30の各々は、全体が凸状に形成される。送気送水用コネクタ30の外周部は、誤取付けされないように、接続チューブTの装置本体側取付部の各々の内周部の形状に応じて形成される。
第2の操作部配置部22bに配置される内視鏡E2の操作部E2aは、接続チューブT1を介して送気送水用コネクタ31に接続され、接続チューブT2を介して送気送水用コネクタ32に接続される。第1の操作部配置部22aに配置される内視鏡E1の操作部E1aは、接続チューブT1を介して送気送水用コネクタ34に接続され、接続チューブT2を介して送気送水用コネクタ33に接続される。第2のスコープコネクタ配置部22dに配置される内視鏡E2のスコープコネクタE2bは、接続チューブT3を介して送気送水用コネクタ35に接続され、接続チューブT4を介して送気送水用コネクタ36に接続される。第1のスコープコネクタ配置部22cに配置される内視鏡E1のスコープコネクタE1bは、接続チューブT3を介して送気送水用コネクタ38に接続され、接続チューブT4を介して送気送水用コネクタ37に接続される。
これにより、送気送水用コネクタ30は、第1の操作部配置部22aと、第2の操作部配置部22bと、第2のスコープコネクタ配置部22cと、第2のスコープコネクタ配置部22dと、の各々に隣り合うように配置され、また、接続チューブTの種類に応じて異なるように形成される。したがって、内視鏡E1、E2と内視鏡リプロセッサ1との接続が簡便である。
(内視鏡側コネクタTcの構成)
接続チューブTの内視鏡側コネクタTcは、内視鏡Eの鉗子口に取り付けられる。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、内視鏡側コネクタTcの外周に、斜めに突出するように形成されたチューブ取付筒Tdを配置するようにしている。
内視鏡側コネクタTcの構成について、説明をする。
接続チューブTの内視鏡側コネクタTcは、円筒状に形成される。内視鏡側コネクタTcは、一端に内視鏡Eに取り付けるための内視鏡取付口を有し、他端に手指で押し込むための平坦部を有する。
内視鏡側コネクタTcは、外周に、斜めに突出するように形成されたチューブ取付筒Tdを有する。チューブ取付筒Tdは、チューブ本体を外嵌めできるように、外周に滑り止め突起を有し、内側に流体流路を有する。チューブ取付筒Tdは、内視鏡側コネクタTcの軸方向に対して傾斜するように形成される。より具体的には、内視鏡側コネクタTcの内視鏡取付口が内視鏡Eの鉗子口に取り付けられると、チューブ取付筒Tdに取り付けられたチューブ本体が操作部Eaの軸方向に沿った方向に配置されるように、チューブ取付筒Tdは、操作部Eaの軸方向に対して傾斜するように形成される。
これにより、チューブ取付筒Tdに取り付けられたチューブ本体が操作部Eaに沿って配置され、チューブ本体は、隣に配置される他の内視鏡のスコープコネクタにかからず、他の内視鏡のスコープコネクタの配置作業の邪魔にならない。
(処理槽21の処理槽壁23の構成)
内視鏡リプロセッサ1は、トップカバー11を閉じることによって処理槽21が水密状態になるように、トップカバー11裏面の周縁を周回するようにパッキン12(図7)が取り付けられる。また、処理槽21には、処理槽21を周回するように処理槽壁23にパッキン受け25が形成される。
しかしながら、内視鏡リプロセッサ1では、再生処理の終了後にトップカバー11を開けた際、パッキン受け25に処理槽21の液体が残ると、液体を拭き取る手間がかかる。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、パッキン受け25に液体が残らないようにしている。
処理槽21の処理槽壁23について、説明をする。
図6は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の処理槽21の処理槽壁23の構成を示す模式図である。
処理槽21の処理槽壁23は、テーパ状に形成されたパッキン受け25を有して構成される。図6に示すように、処理槽21では、底部21aからパッキン受け25下端にかけて処理槽壁23が立ち上がるように形成され、続いてパッキン受け25がテーパ状に形成され、続いてパッキン受け25上端から処理槽上縁24にかけてさらに処理槽壁23が立ち上がるように形成される。パッキン受け25は、処理槽21を周回するように処理槽壁23内に形成される。
これにより、トップカバー11を開けるとパッキン受け25に残った液体は、テーパ状のパッキン受け25から流れ落ち、パッキン受け25の拭き取りの手間はかからない。
(トップカバー11のパッキン12の構成1)
トップカバー11裏面には、トップカバー11周縁を周回するようにパッキン12が取り付けられる。パッキン12は、環状に形成され、軸方向の端部に処理槽21のパッキン受け25に当てるためのリップ12aを有する(図8及び図9)。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、パッキン12のリップ12a先端が内周方向へ向いてパッキン受け25に当たるようにしている。
図7は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1のトップカバー11のパッキン12の構成を説明するための説明図である。図8及び図9は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1のパッキン12の断面形状を示す断面図である。
パッキン12の構成について、説明をする。
図7に示すように、トップカバー11裏面の周縁には、環状に形成されたパッキン12が取り付けられる。
パッキン12は、軸方向の端部に、処理槽21のパッキン受け25に当てるためのリップ12aを有する。図8及び図9に示すように、トップカバー11が閉じられると、リップ12aは、パッキン受け25に当たり、リップ12a先端が内周方向Iへ向いてパッキン受け25に沿って湾曲する。
これにより、処理槽21の内圧に対して捲れにくく、リップ12aとパッキン受け25の間に処理槽21の液体が入りにくく、液体が湾曲したリップ12aの内側に溜まらない。
(トップカバー11のパッキン12の構成2)
パッキン12は、トップカバー11裏面に設けられた取付溝に、密着性を高めることができるように、伸ばされて取り付けられる。
しかしながら、パッキン12は、曲りのきつい部位では大きく伸ばされ、その結果、リップ12a先端が内側に倒れ、水密性を悪化させることがある。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、パッキン12のリップ12a基端に肉厚部12bを形成するようにしている。
図9に示すように、パッキン12は、リップ12a基端の外周側を肉厚に形成した肉厚部12bを有して構成される。肉厚部12bは、曲りのきつい部位に配置されることが好ましい。
これにより、パッキン12は、曲りのきつい部位における伸びが抑えられ、リップ12a先端の内周方向Iへの倒れ込みが抑えられ、水密性の悪化を抑える。
(トップカバー11及びパッキン12の構成)
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、内視鏡リプロセッサ1の巨大化を抑え、処理槽21とパッキン12のシール圧が高くならないようにしている。
図6、図8及び図9に示すように、処理槽21側のシール面であるパッキン受け25は、テーパ状に形成される。
図8及び図9に示すように、パッキン12のリップ12aは、パッキン受け25との接触面積が大きくなるように、パッキン12底部からパッキン12の外周方向へ延出し、続いて内周方向Iへ曲がるように形成される。
これにより、パッキン受け25の横幅が小さく、リップ12aとパッキン受け25との接触面積が大きくなるように構成され、内視鏡リプロセッサ1の巨大化を抑え、かつシール圧が水密性を保ちつつ劣化が加速しない程度の圧にすることができる。
(洗浄ケース51の構成1)
洗浄ケース51は、内視鏡Eから取り外した付属品や部品(以下単に「付属品」という)を収納し、内視鏡Eとともに付属品を洗浄可能である。
付属品にチェーンC1を介してタグC2が取り付けられているとき、タグC2は、チェーンC1を介して洗浄ケース51の外側に配置される。
しかしながら、タグC2が取り付けられている付属品が複数あり、各付属品に取り付けられるタグC2がそれぞれチェーンC1を介して洗浄ケース51の外側に配置されると、各付属品に接続されるチェーンC1が互いに絡み合い、洗浄ケース51内に収納された各付属品が十分に撹拌されなくなることがある。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、各付属品に接続されるチェーンC1が互いに絡み合わないようにしている。
図10は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の保持網41及び洗浄ケース51の構成を説明するための説明図である。
洗浄ケース51の構成について説明をする。
洗浄ケース51は、ケース本体及び蓋を有して構成される。ケース本体及び蓋は、鎖によって連結される。洗浄ケース51は、ケース本体底部にノズル取付部を有し、内視鏡リプロセッサ1の処理槽21に設けられたノズルに取り付けられる。
ケース本体は、有底筒状に形成され、内側に付属品を収納可能である。ケース本体は、上部に開口を有し、開口の周囲に外向フランジを有する。外向フランジ上には、外向フランジの内縁から外縁に貫通する貫通溝51aが複数設けられる。
蓋は、ケース本体上部に、着脱自在に取り付けられる。
これにより、洗浄ケース51内の複数の付属品からタグC2を取り出す際、複数の付属品に取り付けられているチェーンC1の各々を、複数の貫通溝51aの各々に配置可能である。したがって、複数のチェーンC1が互いに絡み合うことを防ぐことができる。
(洗浄ケース51の構成2)
洗浄ケース51では、チェーンC1を介して付属品にタグC2が取り付けられているとき、洗浄ケース51の外側にタグC2を配置できる。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、洗浄ケース51の外側に配置されるタグC2の配置位置が定まるようにしている。
ケース本体は、外周に位置決め部51bが取り付けられる。位置決め部51bは、凸状に形成される。
ケース本体を保持する保持網41には、洗浄ケース51の位置決め部51bを内挿できるように、凹状に形成された洗浄ケース取付部42を有する。
これにより、位置決め部51bが洗浄ケース取付部42に内挿され、洗浄ケース51は、所定の向きで洗浄ケース取付部42に取り付けられる。貫通溝51aにチェーンC1を配置してタグC2が洗浄ケース51の外部に配置されることにより、タグC2の配置位置が所定領域内に定められる。
(フロートの固着状態の検出1)
内視鏡リプロセッサ1は、水位計61、62によって処理槽21内の液体の水位を検知する。
図11は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の処理槽21の水位計61、62の構成を説明するための説明図である。
水位計61、62の構成について、説明をする。
水位計61、62の各々は、フロートセンサを有して構成される。
水位計61は、底部凹部22の第2の操作部配置部22b内に設けられる。水位計61は、円筒容器61aと、ステム61bと、ストッパ61c1、61c2と、フロート61d1、61d2とを有して構成される。
円筒容器61aは、図示しない開口を有し、処理槽21の液体を内部に取り込むことができるように構成される。円筒容器61a内には、軸方向に沿ってステム61bが立設される。ステム61bには、後述する水位計62よりも低い位置にストッパ61c1、61c2が取り付けられ、水位計62のストッパ62cよりも高い位置にストッパ61c2が取り付けられる。フロート61d1は、軸方向中央に取付孔を有し、ストッパ61c1の下方において、取付孔によってステム61bにスライド自在に取り付けられる。フロート61d2は、軸方向中央に取付孔を有し、ストッパ61c1とストッパ61c2の間において、取付孔によってステム61bにスライド自在に取り付けられる。フロート61d1、61d2は、円筒容器61a内に取り込まれる処理槽21の液体の液面の高さに応じてステム61bの軸方向へ移動可能である。フロート61d1は、ステム61b下端からストッパ61c1まで移動可能であり、フロート61d2は、ストッパ61c1からストッパ61c2まで移動可能である。
ステム61b内には、軸方向に複数のリードスイッチが設けられる。ステム61b内の複数のリードスイッチは、制御部163に接続される。フロート61d1、61d2の各々の内部には、リードスイッチをON/OFFするための磁石が設けられる。処理槽21の液面の高さに応じてフロート61d1、61d2が動くと、フロート61d1、61d2と近接したリードスイッチがフロート61d1、61d2内の磁石の磁力によってON状態になり、一方、フロート61d1、61d2から離間したリードスイッチがOFF状態になり、水位計61は、処理槽21の水位を検出する。水位計61は、フロート61d1、61d2によって検出された水位を検出信号として制御部163に出力する。
水位計62は、第2の操作部配置部22bよりも一段高いテラス部内に設けられる。水位計62は、円筒容器62aと、ステム62bと、ストッパ62cと、フロート62dとを有して構成される。
円筒容器62a内には、軸方向に沿ってステム62bが立設される。ステム62bの上部には、ストッパ61c2よりも低い位置にストッパ62cが設けられる。フロート62dは、軸方向中央に取付孔を有し、ストッパ62cの下方において、取付孔によってステム62bにスライド自在に取り付けられる。フロート62dは、円筒容器62a内に取り込まれる処理槽21の液体の液面の高さに応じ、ステム62b下端からストッパ62cまで移動可能である。
ステム62b内には、フロート62d内の磁石によってON/OFFされる複数のリードスイッチが設けられる。処理槽21の液面の高さに応じてフロート62dが動くと、複数のリードスイッチのON/OFF状態が切り替わり、水位計62は、処理槽21の水位を検出する。水位計62は、フロート62dによって検出された水位を検出信号として制御部163に出力する。
制御部163は、水位計61、62から入力される検出信号により、フロート61d1、61d2、62dの各々が、例えばステム61b、62b等の他の部材に固着され、水位に応じて移動できない固着状態になっているか否かを、判定することができる。制御部163は、フロート61d1、61d2、62dのいずれかが固着状態になっていると判定するとき、操作パネル211に警告メッセージを表示させる。
次に、制御部163における固着状態の判定処理について、説明をする。
フロート61d1が水位を検出しない、かつフロート62dが水位を検出するとき、制御部163は、フロート61d1が固着状態であると判定する。フロート61d1は、フロート62dが配置されるテラス部よりも低い位置にある。通常であれば、水位の上昇に応じ、フロート62dよりもフロート61d1が先に上昇を開始する。したがって、フロート61d1が水位を検出しないにも関わらずフロート62dが水位を検出するとき、フロート61d1は、固着状態であると判定される。
フロート61d2が水位を検出しない、かつフロート62dが水位を検出するとき、制御部163は、フロート61d2が固着状態であると判定する。ストッパ61c1は、水位計62よりも低い位置にある。通常であれば、水位の上昇に応じ、フロート62dよりもストッパ61c1に載っているフロート61d2が先に上昇を開始する。したがって、フロート61d2が水位を検出しないにも関わらずフロート62dが水位を検出するとき、フロート61d2は、固着状態であると判定される。
フロート62dが水位を検出しない、かつフロート61d2が所定水位よりも高い水位であることを検出するとき、制御部163は、フロート62dが固着状態であると判定する。所定水位は、フロート62dが検出可能である最低水位よりも高い水位に予め設定される。したがって、フロート62dが水位を検出しないにも関わらずフロート61d2が所定水位よりも高い水位であることを検出するとき、フロート62dは、固着状態であると判定される。
これにより、フロート61d1、61d2、62dのいずれかが固着状態にあるとき、内視鏡リプロセッサ1は、操作パネル211に警告メッセージを表示し、術者にフロート61d1、61d2、62dの固着状態を解消させ、処理槽21に貯留された液体の水位を検出することができる。
(フロートの固着状態の検出2)
フロート61d2、62dのいずれか一方が固着状態になったとき、制御部163は、フロート61d2、62dのいずれか一方が固着状態であることを判定することができる。
しかしながら、フロート61d2、62dの両方が固着状態になると、内視鏡リプロセッサ1は、フロート61d2、62dを超える液体の水位を検出できなくなるという課題がある。
また、処理槽21から液体が溢れるまでの時間は、例えば、処理槽21の大きさや単位時間当たりの給水量等の給水条件に応じて異なる。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、フロート61d2、62dの両方が固着状態になっていることを検出できるようにしている。
制御部163は、例えば、給水電磁弁125等、処理槽21に液体を供給する管路に設けられた電磁弁の開放開始時間を検出し、給水開始からフロート61d1が水位を検出するまでの時間を計測できるように構成される。
制御部163は、給水開始からフロート61d1が水位を検出するまでの時間に基づいて、フロート61d2、62dが水位を検出するまでの時間を算出する。制御部163は、算出した時間から、所定時間を経過しても、フロート61d2、62dが水位を検出しないとき、操作パネル211に警告メッセージを表示させ、給水を停止させる。
これにより、内視鏡リプロセッサ1は、フロート61d2、62dの両方が固着状態になっている場合においても、フロート61d2、62dの固着状態を検出し、処理槽21から液体が溢れないように、操作パネル211に警告メッセージを表示し、給水を停止することができる。
(薬液受け止め部63e内の薬液の濃度低下の抑制)
薬液ノズル63は、薬液の濃度検査のため、上部に設けられたキャップ63bを開け、内部に貯留される薬液に、テストストリップ先端を浸漬させ、また、ピペット先端を挿入させることができる。薬液ノズル63の内部には、テストストリップが落下しないように、薬液受け止め部63eが取り付けられる。
図12は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液ノズル63の構成を説明するための説明図である。図13は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液ノズル63内の薬液受け止め部63eの構成を説明するための正面図である。図14は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液ノズル63内の薬液受け止め部63eの構成を説明するための側面図である。図15は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液ノズル63内の薬液受け止め部63eの構成を説明するための底部拡大図である。
薬液ノズル63の構成について、説明をする。
薬液ノズル63は、薬液タンク81に連通し、薬液タンク81内の薬液を処理槽21に導出できるように構成される。薬液ノズル63は、処理槽21内のテラス部に配置される。薬液ノズル63は、胴部63aと、キャップ63bと、逆止弁63cと、薬液導出口63dと、薬液受け止め部63eと、を有して構成される。
胴部63aは、筒状に形成され、内部に薬液を貯留可能である。
キャップ63bは、胴部63aの上部に着脱自在に取り付けられる。
逆止弁63cは、胴部63aの下部に設けられ、胴部63a内に貯留された薬液が薬液タンク81に戻らないように、逆止する。
薬液導出口63dは、胴部63aの外周に突出するように筒状に形成される。薬液導出口63dでは、基端が胴部63aの内部と連通し、先端が開口する。
薬液受け止め部63eは、胴部63aの上部に着脱自在に取り付けられる。図13及び図14に示すように、薬液受け止め部63eは、胴部63aの内径よりも一回り小さい、略有底筒状に形成される。筒壁には、複数の矩形孔63fが形成される。上部は、胴部63a上縁に当たるように、複数段の鍔状に形成される。図15に示すように、薬液受け止め部63e底部には、貫通孔63gが形成される。貫通孔63gの下方には、貫通孔63gに挿入されたピペットを当止めできるように、貫通孔63gを挟んで互いに対向した2つの部位を基端として貫通孔63gに臨むようにストッパ63hが形成される。
これにより、薬液受け止め部63eの筒壁には、複数の矩形孔63fが形成され、底部21aには、貫通孔63gが形成され、薬液ノズル63内の水位が薬液受け止め部63e下端よりも下がると、薬液は薬液受け止め部63eから流れ落ち、逆止弁63cが壊れていた場合であっても薬液受け止め部63e内に少量の薬液が残留してしまうことを防止できる。
(薬液ノズル63の薬液流出の防止)
薬液ノズル63では、薬液の導出が停止されると、表面張力が作用し、薬液導出口63dの内周側には、薬液が溜まる。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、キャップ63bを取り外した際に、薬液導出口63dから表面張力により溜まっていた薬液が流出することを防止できるようにしている。
図16は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液ノズル63の薬液導出口63dの構成を説明するための切断部端面図である。
薬液導出口63dの構成について、説明をする。
薬液導出口63dの先端には、内径を一段大きくした大径部63iが設けられる。
これにより、薬液導出口63dの先端面では、薬液と空気の接触面積が大きくなり、薬液の溜まりを抑え、キャップ63bを取り外した際における薬液導出口63dからの薬液の流出を防止することができる。
(トップカバー11のドーム11a内側の洗浄1)
トップカバー11は、処理槽21内の気体を図示しないガスフィルタに排出できるように、ガスフィルタ取付口13の周囲をトップカバー11表面に向かって膨出するように形成したドーム11aを有する。内視鏡リプロセッサ1は、再生処理をするとき、トップカバー11裏面のドーム11a内側も洗浄消毒できるように、吐出しノズル71a及び第2ノズル134からドーム11a内側に向けて洗浄消毒液を噴出する。
しかしながら、内視鏡リプロセッサ1では、ガスフィルタ取付口13の下端が、ドーム11a内側に突出するように形成され、吐出しノズル71a及び第2ノズル134に対してガスフィルタ取付口13の背後の部位Hを隠してしまうという課題がある。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、ドーム11a内側のガスフィルタ取付口13の背後の隠された部位Hに対しても洗浄消毒液を噴出できるようにしている。
図17は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1のトップカバー11の構成を説明するための上面図である。図18は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1のトップカバー11の構成を説明するための18−18線組合せ断面図である。
図17及び図18に示すように、トップカバー11を閉じた状態において、ドーム11aの下方には、循環ノズル71上部の吐出しノズル71aと、第2ノズル134と、が配置される。
ドーム11aは、ガスフィルタ取付口13を有する。ガスフィルタ取付口13は、短筒状に形成され、ドーム11a内側に下端が突出するように形成される。
ドーム11a内側には、リブ14、15が設けられる。
リブ14、15は、吐出しノズル71a及び第2ノズル134から噴出された流体を、ガスフィルタ取付口13の背後の隠された部位Hに導くことができるように構成される。
リブ14、15は、ガスフィルタ取付口13の外周から所定距離離れた位置であって、吐出しノズル71a及び第2ノズルと、部位Hとに、臨むように配置される。
リブ14、15は、ドーム11a内側に凸状になるように形成され、ガスフィルタ取付口13側が凹状になるように湾曲した細長状に形成される。リブ14、15は、短手方向に所定間隔を空けて2本形成される。
吐出しノズル71a及び第2ノズル134が流体を噴出すると、噴出された流体は、リブ14、15に沿ってガスフィルタ取付口13の周囲を周回し、ガスフィルタ取付口13の背後の隠された部位Hに導かれる(図17のR)。
これにより、内視鏡リプロセッサ1では、吐出しノズル71a及び第2ノズル134は、ガスフィルタ取付口13の背後の隠された部位Hに、洗浄消毒液を噴出することができる。
(トップカバー11のドーム11a内側の洗浄2)
内視鏡リプロセッサ1では、内視鏡Eを再生処理する際、ドーム11a内側を含むトップカバー11の裏側全体に、薬液を噴出し洗浄消毒を行う。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、少ない流量の流体によって、トップカバー11裏面全体を洗浄消毒できるようにしている。
第2ノズル134は、内視鏡Eに流体を供給する管路から分岐され、吐出しノズル71aと隣り合うように処理槽21内に配置される。したがって、第2ノズル134及び吐出しノズル71aは、互いに異なるポンプによって流体を噴出させる。
制御部163は、吐出しノズル71aから流体を噴出する前、かつ内視鏡E内に流体を導出する前に、第2ノズル134から流体を噴出させ、トップカバー11裏面のうち吐出しノズル71aから吹きかけ難い部位の濡れ性が良好な状態になるようにする。制御部163は、第2ノズル134から流体を噴出した後、吐出しノズル71aから流体を噴出させ、接続チューブTを介して内視鏡E内に流体を導出させる。第2ノズル134により予め吐出しノズル71aから吹きかけ難い部位の濡れ性を高めることで、吐出しノズル71aから噴出された流体が前記吹きかけ難い部位にまで回り込む。
これにより、トップカバー11裏面全体の濡れ性が良好な状態となった後、吐出しノズル71aから流体が噴出され、少ない流量の流体によって、トップカバー11裏面全体を洗浄消毒可能である。
(加温部83の空焚き防止)
内視鏡リプロセッサ1は、装置本体111内に薬液タンク81を有する。内視鏡リプロセッサ1では、例えば、朝の業務開始直後等、即座に最適な温度の薬液を使用することができるように、夜間のうちに加温部83によって薬液を加温する。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、薬液の水位が発熱部83bよりも低いとき、加温部83の動作を停止させるようにしている。
図19は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液タンク81の断面形状を示す断面図である。
薬液タンク81の構成について、説明をする。
薬液タンク81は、薬液を貯留できるように構成される。薬液タンク81は、薬液ポンプによって処理槽21に薬液を導出できるように、薬液導出管路を介して薬液ノズル63に連通される。薬液タンク81は、処理槽21の薬液を回収できるように、薬液回収管路155を介して処理槽21に連通される。薬液タンク81は、開閉自在なドレン部82を有し、ドレン部82を介して薬液タンク81内の薬液を排出可能である。薬液タンク81は、加温部83と、水位センサ84と、を有して構成される。加温部83及び水位センサ84は、制御部163に接続される。
加温部83は、薬液タンク81を加温できるように構成される。加温部83は、支持部83aと、発熱部83bとを有して構成される。支持部83aは、薬液タンク81上部に設けられた加温部取付口81aに挿入され、発熱部83bを支持する。発熱部83bは、支持部83a先端から水平方向に延出される。発熱部83bは、制御部163の制御の下、電流を流され、ジュール熱によって薬液タンク81内の薬液を加温できるように構成される。
水位センサ84は、薬液タンク81内の薬液の水位を検出できるように構成される。水位センサ84は、制御部163に接続される。水位センサ84は、例えば、2本の電極棒を有する電極式センサによって構成される。水位センサ84では、第1電極の先端が薬液タンク81の底部近傍に配置され、第2電極の先端が発熱部83bよりも上方の所定水位の位置に配置される。薬液タンク81の水位が第2電極の先端よりも低くなると、第1電極と第2電極の間が導通されなくなり、水位センサ84は、薬液タンク81の水位が所定位置よりも低いことを検出して検出信号を制御部163に出力する。水位センサ84から水位が所定位置よりも低いことを示す検出信号が入力されると、制御部163は、発熱部83bの加温を停止させる。
これにより、薬液タンク81の薬液の水位が発熱部83bの位置よりも低くなるとき、内視鏡リプロセッサ1は、加温部83による加温を停止させ、加温部83の空焚きを防止することができる。
(過加温時の加温部83の加温停止)
薬液タンク81では、加温部83によって薬液を加温することがある。
しかしながら、薬液が過加温状態になったとき、加温を停止しなければならないという課題がある。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、薬液が過加温状態になったとき、加温部83の動作を停止できるようにしている。
図20は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の加温部83の構成を説明するための説明図である。
加温部83の構成について、説明をする。
加温部83は、温度センサ85を有する。温度センサ85は、薬液タンク81内の薬液の温度を検出し、検出結果を制御部163に出力する。制御部163は、CPUを有して構成される第1の過加温検出部86aと、FPGAによって構成される第2の過加温検出部86bとを有する。第1の過加温検出部86a及び第2の過加温検出部86bの各々は、温度センサ85から入力される薬液タンク81内の薬液の温度を監視する。第1の過加温検出部86aは、第2の過加温検出部86bに接続され、第2の過加温検出部86bは、パワーリレー86cに接続され、パワーリレー86cは、ソリッドステートリレー86dに接続され、ソリッドステートリレー86dは、サーモスタット83cに接続され、サーモスタット83cは、発熱部83bに接続される。第1の過加温検出部86a又は第2の過加温検出部86bのいずれか一方が、薬液タンク81内の薬液の過加温状態を検出すると、発熱部83bによる加温は、停止する。したがって、第1の過加温検出部86a及び第2の過加温検出部86bのいずれか一方が機能停止状態になっても加温を停止させることができる。
加温部83は、サーモスタット83cを有する。サーモスタット83cは、薬液タンク81内の薬液の温度を検出し、薬液の温度が所定温度になると、発熱部83bによる加温を停止させる。
これにより、加温部83では、薬液が過加温状態になったとき、加温を停止させることができる。
(加温部83の脱落防止)
加温部83は、薬液タンク81上部の加温部取付口81aから挿入される。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、加温部83が薬液タンク81内に脱落しないようにしている。
図21は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液タンク81の加温部取付口81a及びフランジ83dの構成を説明するための斜視図である。図22は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液タンク81の加温部取付口81a及びフランジ83dの構成を説明するための上面図である。
薬液タンク81の加温部取付口81a及びフランジ83dについて、説明をする。
加温部取付口81aは、薬液タンク81の上部に設けられる。加温部取付口81aは、互いに対向する2つの円弧状縁と、2つの円弧を繋ぐ2つの直線状縁と、によって形成される開口81bを有する。加温部取付口81aは、直線状縁に沿うように、2つの直線状縁の各々の外側に2つの突出部81cが設けられる。加温部取付口81aは、開口81bと突出部81cの上から、ネジによって着脱自在の薬液タンクキャップが取り付けられる。
フランジ83dは、加温部83の基端に設けられる。フランジ83dは、加温部取付口81aの開口81bよりも一回り大きく形成され、加温部取付口81aの2つの突出部81cの間に収まるように形成される。
薬液タンクキャップを取り外し、発熱部83b及び支持部83aが薬液タンク81内に挿入されると、フランジ83dは、加温部取付口81aの2つの突出部81cの間に収まり、開口81bの周囲に当て止めされる。
これにより、加温部83の薬液タンク81内への落下を防止できる。
(加温部83の漏電防止)
加温部83の発熱部83bは、制御部163の制御の下、発熱部83b内の配線に電流を流され、ジュール熱によって薬液タンク81内の薬液を加温する。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、加温部83内を流れる電流が薬液中に漏電しないようにしている。
図23は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液タンク81の加温部83の構成を説明するための説明図である。図24、図25、図26は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の薬液タンク81の水位センサ84の入力信号の波形を説明するための波形図である。図24、図25、図26では、縦軸が信号電圧(V)を示し、横軸が時間(t)を示す。
薬液タンク81は、水位センサ87を有する。水位センサ87は、電極式水位センサによって構成される。水位センサ87では、少量の薬液でも水位を検出できるように、水位センサ87先端が薬液タンク81の底部近傍に設けられる。水位センサ87は、検出電極87a及び接地電極87bを有し、検出電極87a及び接地電極87b間に、所定の交流電圧が印加される。
水位センサ87は、検出電極87a及び接地電極87bの間の静電容量に応じ、検出電極87a及び接地電極87bによって検出される検出信号の振幅が変化するように構成される。より具体的には、水位センサ87では、検出電極87a及び接地電極87bの間の静電容量が高いとき検出信号の振幅は大きくなり、両電極間の静電容量が低いとき検出信号の振幅は小さくなる。例えば、水位センサ87では、検出電極87a及び接地電極87bの間に薬液が無いとき、図24に示すような所定波形の検出信号が出力され、両電極間に薬液があるとき、図25に示すような所定波形の検出信号が出力される。
水位センサ87は、制御部163に接続され、制御部163に検出信号を出力する。
制御部163は、水位センサ87から入力される検出信号により、薬液が薬液タンク81に貯留されていることを検出できる。
破損等によって発熱部83b内の配線が薬液タンク81内の薬液に触れると、発熱部83bに印加される電圧は、検出電極87a及び接地電極87b間に印加される電圧に重畳される。したがって、水位センサ87では、図26に示すような所定波形の検出信号が出力される。
制御部163は、水位センサ87から図26に示すような所定波形の検出信号が入力されると、破損等によって発熱部83b内の配線が薬液に触れていることを検出し、加温部83に対する電流の供給を停止させる。
これにより、内視鏡リプロセッサ1では、破損等によって発熱部83b内の配線が薬液タンク81内の薬液に触れると、加温部83に対する電流の供給を停止させ、発熱部83b内の電流の漏電を防止することができる。
(洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの誤取付け防止)
内視鏡リプロセッサ1では、洗浄液やアルコール等の洗剤は、術者によって洗剤タンクトレイ92に取り付けられる洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bによって供給される。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの誤取付けを防止するようにしている。
図27は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1の洗剤タンク143a及びアルコールタンク143b及び洗剤タンクトレイ92の構成を説明するための説明図である。図27は、洗剤タンクトレイ92の俯瞰図である。
洗剤タンク143a、アルコールタンク143b及び洗剤タンクトレイ92の構成について、説明をする。
内視鏡リプロセッサ1は、洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bと、洗剤タンクトレイ92と、を有して構成される。
洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの各々は、洗浄液やアルコール等の洗剤を収納できるように構成される。洗剤タンク143aは、断面四角形の四角柱状に形成される。アルコールタンク143bは、断面略台形状の略台形柱状に形成される。洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの各々は、チューブ接続部93を有し、チューブによって内視鏡リプロセッサ1に接続される。
洗剤タンクトレイ92は、内側に、インナートレイ94a、94bを有する。インナートレイ94a、94bは、洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの各々を内側に収容できるように、洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの各々の形状に応じて形成される。より具体的には、インナートレイ94aは、洗剤タンク143aを内側に収容できるように、断面四角形状に形成され、インナートレイ94bは、アルコールタンク143bを内側に収容できるように、断面略台形状に形成される。したがって、インナートレイ94aには、インナートレイ94aの形状に応じた洗剤タンク143aが収納され、インナートレイ94bには、インナートレイ94bの形状に応じたアルコールタンク143bが収納される。
これにより、内視鏡リプロセッサ1では、洗剤タンク143a及びアルコールタンク143bの誤取付けを防止することができる。
(スタイラスホルダ3の構成)
内視鏡リプロセッサ1は、操作パネル211に対する指示入力が簡便に行えるように、スタイラスペン4を有する。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、術者が、手袋が装置本体111に接触しないように、装置本体111からスタイラスペン4を手に取ることができるようにしている。
スタイラスホルダ3の構成について、説明をする。
スタイラスホルダ3は、スタイラスペン4を保持できるように構成される。スタイラスホルダ3は、保持したスタイラスペン4の胴軸が装置本体111から突出するように、装置本体111の側部の上部に取り付けられる。
スタイラスホルダ3は、上部開口と、胴部と、下部開口とを有する。上部開口は、スタイラスペン4を挿入できるように開口される。胴部は、上部開口から延設される。胴部内側は、拡径して構成されるスタイラスペン4の首軸が当て止めされるように、下部開口へ向かって窄まるテーパ状に形成される。下部開口は、胴部下端に設けられ、スタイラスペン4の先端が当たらないように開口される。
これにより、スタイラスホルダ3は、胴軸が装置本体111から突出するようにスタイラスペン4を保持し、術者は、手袋が装置本体111に接触しないように、装置本体111からスタイラスペン4を手に取ることができる。
(スタイラスペン4の構成)
内視鏡リプロセッサ1は、操作パネル211に対する指示入力が簡便に行えるように、スタイラスペン4を有する。
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、内視鏡Eとともに、スタイラスペン4についても洗浄消毒できるようにしている。
図28は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサ1のスタイラスペン4の構成を説明するための説明図である。
スタイラスペン4の構成について、説明をする。
図28に示すように、スタイラスペン4は、保持網41のピンに取り付けることができるように、胴軸に取付孔5を有する。
図3及び図4に示すように、内視鏡Eを処理槽21にセットする際、スタイラスペン4は、取付孔5によって保持網41に取り付けられる。
これにより、スタイラスペン4は、内視鏡Eとともに、内視鏡リプロセッサ1によって洗浄消毒がされる。
(配管関連)
次に内視鏡リプロセッサ1の配管関連の工夫について説明する。
図29は、内視鏡リプロセッサ1の内部の配管構成の一例を示す図である。
図29に示すように、内視鏡リプロセッサ1において、水道栓121がチューブ122aを介して給水ホース接続口122に接続されている。給水ホース接続口122は、給水管路123の一端と連通している。この給水管路123は、他端が三方電磁弁124に接続されており、給水管路123の中途には、給水ホース接続口122側から順に、給水電磁弁125と、逆止弁126と、給水フィルタ127とが介装されている。
なお、給水フィルタ127は、定期的に交換できるように、カートリッジタイプの濾過フィルタとして構成されている。給水フィルタ127は、通過する水道水の異物、雑菌等を除去する。
三方電磁弁124は、流液管路128の一端と接続されており、循環ノズル71に対する給水管路123と流液管路128との連通を内部の弁によって切り替える。つまり、循環ノズル71は、三方電磁弁124の切り替え動作により、給水管路123と流液管路128とのいずれか一方と連通する。また、流液管路128の他端側には、液体のみを移送することができる、液体の移送能力に優れた非自吸式のポンプである流液ポンプ129が介装されている。
処理槽21に配設された循環口130は、循環管路131の一端に接続されている。循環管路131の他端は、流液管路128の他端及びチャンネル管路132の一端と連通するように、2つに分岐している。チャンネル管路132の他端は、各コネクタ31、32等及び漏水検知用コネクタ133、第2ノズル134に連通している。
チャンネル管路132の中途には、一端側から順に、チャンネルポンプ135、チャンネルブロック136、複数のチャンネル電磁弁137、開閉弁138がそれぞれ介装されている。
チャンネルブロック136とチャンネル電磁弁137の間におけるチャンネル管路132には、洗浄ケース51と一端が接続しているケース用管路139の他端が接続されている。このケース用管路139には、リリーフ弁140が介装されている。なお、チャンネルポンプ135は、液体と気体とをどちらも、非自吸式ポンプよりも高圧で移送することができる自吸式のポンプから構成されている。
洗剤ノズル141は、洗浄剤管路142の一端と接続されており、洗浄剤管路142の他端は、洗剤タンク143aに接続されている。この洗浄剤管路142の中途に、洗浄剤を洗剤タンク143aから処理槽21まで持ち上げるため高圧の自吸式のポンプから構成された洗剤用ポンプ144が介装されている。
アルコールタンク143bは、アルコール管路145の一端と接続されており、このアルコール管路145はチャンネル管路132と連通するように、チャンネルブロック136に接続されている。
このアルコール管路145には、アルコールをアルコールタンク143bから処理槽21まで持ち上げるため高圧の自吸式のポンプから構成されたアルコール供給ポンプ146と、電磁弁147とが介装されている。
また、チャンネルブロック136には、気体を移送することができる自吸式ポンプから構成された送気ポンプ148からの空気を供給するためのエア管路149の一端がチャンネル管路132と連通するように接続されている。このエア管路149は、他端が送気ポンプ148に接続されており、エア管路149の中途位置には、逆止弁150と、定期的に交換されるエアフィルタ151とが介装されている。
排出口152内には、弁の切り替え動作により、外部へ洗浄液等を排出したり、薬液タンク81に薬液を回収したりするための開閉自在な図示しない弁体が設けられている。
排出口152は、外部排液口へ接続される不図示の排水ホースと一端が接続されて連通する排液管路153の他端と接続されており、この排液管路153には、非自吸式のポンプから構成された排水ポンプ154が介装されている。また、排出口152は、薬液回収管路155の一端と接続され、この薬液回収管路155の他端は薬液タンク81に接続されている。
薬液タンク81は、薬液ボトル91から薬液が供給されるように、薬液供給管路156の一端とも接続されている。薬液タンク81には、加温部83が設けられている。
また、薬液タンク81内には、一端に吸引フィルタ157が設けられた薬液管路158の前記一端部分が収容されている。この薬液管路158は、他端が薬液ノズル63に接続されており、中途位置に、薬液を薬液タンク81から処理槽21まで引き上げるため高圧の自吸式のポンプから構成された薬液移送部159が介装されている。
なお、処理槽21の底面の下部には、例えば2つの振動部160と、ヒータ161とが配設されている。
また、ヒータ161の温度調節のため、処理槽21の底面の略中央には、温度検知センサ161aが設けられている。
また、内視鏡リプロセッサ1の内部には、外部のACコンセントから電力が供給される電源162と、この電源162と電気的に接続される制御部163が設けられている。
この制御部163は、内視鏡リプロセッサ1に設けられたメインの操作パネル211及びサブ操作パネル(図示せず)からの各種信号が供給され、上述した各ポンプ、各電磁弁などを駆動制御する。
(漏水検知用コネクタの劣化対策)
図29では図示しないが、内視鏡リプロセッサ1には自動漏水検知装置が設けられている。自動漏水検知装置は、内視鏡の内部空間に送気して内視鏡の内部空間の圧力変化を検出することにより、内視鏡の所謂リークテストを自動的に行う。
リークテスト時に用いられ、一端が内視鏡のリークテストポートに接続されたチューブの他端が接続される漏水検知用コネクタ133は、内部にOリングなどのシール構造を有している。しかし、Oリングの劣化などがあると、漏水検知用コネクタ133が水没したときに、漏水検知用コネクタ133内に液体が浸入する。漏水検知用コネクタ133から浸入した液体が、漏水検知用コネクタ133に接続された通気チューブ内に浸入して、自動漏水検知装置に流れ込むと、自動漏水検知装置が故障する虞がある。
そこで、内視鏡リプロセッサ1内の通気チューブと排水チューブの分岐部に高低差を設けることにより、液体が通気チューブ内に浸入するのを防止する。
図30は、漏水検知用コネクタに接続される自動漏水検知装置102Aに連通する管路と排水用管路の管路の構造を示す図である。
漏水検知用コネクタ133に接続された管路部材101は、通気チューブ102との接続部101aと、排水チューブ103との接続部101bを有している。通気チューブ102の一端は、自動漏水検知装置102Aが接続されている。排水チューブ103には、開閉弁103Aが接続されている。
管路部材101は、直線状に延びた形状を有し、重力方向において、接続部101aよりも下方に接続部101bが設けられている。接続部101aは、管路部材101の途中において、管路部材101の中心軸に直交する方向に延出するように形成されている。通気チューブ102の他端は、接続部101aに接続されている。
排水チューブ103の一端は、接続部101bに接続され、排水チューブ103の他端は、開閉弁103Aに接続され、排水チューブ103に浸入した液体は、水受け部103Bで受けるようになっている。水受け部103Bには、電極103Cが配設され、水受け部103Bの浸水を検知できるようになっている。自動漏水検知装置102Aは、排水チューブ103に接続された開閉弁103Aを閉じた状態で、通気チューブ102に送気することにより、漏水検知が行われ、自動漏水検知を行わないとき、その開閉弁103Aは、開かれている。
図30に示すように、接続部101aは、接続部101bよりも重力方向において高い位置に、形成あるいは配置される。
よって、漏水検知用コネクタ133を介して管路部材101内に浸入した液体は、接続部101aを介して通気チューブ102内に浸入することなく、接続部101bへ流れ込む。
図31は、漏水検知用コネクタ133に接続される自動漏水検知装置102Aに連通する管路と、排水用管路の他の構造の例を示す図である。管路部材101Aは、直線状に延びた部分の下部に、管路部材101の中心軸に直交する方向に湾曲した接続部101bが設けられている。
図31においても、接続部101aは、接続部101bよりも重力方向において高い位置に、形成あるいは配置される。よって、図31においても、漏水検知用コネクタ133を介して管路部材101A内に浸入した液体は、接続部101aを介して通気チューブ102内に浸入することなく、接続部101bへ流れ込む。
(濯ぎ水の採取の容易化)
内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡の再処理を行うときに、消毒工程と、それに続く複数回の濯ぎ工程を実行する。
ユーザは、濯ぎ水が適切な水、すなわち所謂綺麗な水、であるかを確認する。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、濯ぎ工程が途中で停止し、ユーザがトップカバー11を開けられるようになっている。例えば、濯ぎが3回行われる場合、最後の回の濯ぎ工程において、ユーザがトップカバー11を開けられるようにして、ユーザに濯ぎ水の採取が可能であることを表示あるいは音などで知らせるようになっている。この動作は、内視鏡リプロセッサ1の制御部163により実現される。
具体的には、例えば、内視鏡リプロセッサ1の制御部163は、濯ぎ工程を実行中に、処理槽21に濯ぎ水が溜まった段階で、濯ぎ工程を一時的に停止し、かつトップカバー11をユーザが開けられるようにプログラムされ、さらに、ユーザに、トップカバー11を開けて、濯ぎ水の採取が可能であることを告知する動作を実行する。
結果として、その告知に応じて、ユーザは、トップカバー11を開けて、処理槽21に溜まっている濯ぎ水を、カップ等を用いて簡単に採取することができる。
(各種弁の故障検知)
各弁が故障して完全に閉じることができないと、洗浄消毒工程を確実に実行することができない。
そこで、内視鏡リプロセッサ1では、流量センサを用いて、当該弁の故障を検知するようになっている。
はじめに、弁の故障検知を説明するための内視鏡リプロセッサの概略配管構成を説明する。
図32は、内視鏡リプロセッサの配管構成を概略的に示すブロック図である。図32の配管構成は、上述した図29の配管構成とは異なる。
ここでは、内視鏡リプロセッサ1にて2本の内視鏡を洗浄消毒する構成を例に挙げて説明する。
内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡E1、E2の外表面及び各内視鏡E1、E2が具備する管路内を洗浄消毒する。図32に示すように、内視鏡リプロセッサ1は、装置本体111において内視鏡E1、E2が収容可能な処理槽21を具備している。
また、装置本体111の処理槽21に臨む位置には、複数のチューブTを介して内視鏡E1の複数の管路と接続される送気送水用コネクタ31、32、35、36が設けられている。
同様に、装置本体111の処理槽21に臨む位置には、複数のチューブTを介して内視鏡E2の複数の管路と接続される送気送水用コネクタ33、34、37、38が設けられている。
さらに、送気送水用コネクタ31、32、35、36には、それぞれ送気送水用コネクタ31、32、35、36に通じる流路を閉じるまたは開く複数の弁Vが設けられている。
よって、各弁Vの開閉に伴い、チューブTを介した内視鏡E1の各管路内への液体の供給と遮断が切り替えられるようになっている。なお、液体としては、洗浄液、消毒液、アルコール、濯ぎ水、または気相と液相とが混合してなる気液2相流体等が挙げられる。
同様に、送気送水用コネクタ33、34、37、38には、それぞれ送気送水用コネクタ33、34、37、38に通じる流路を閉じるまたは開く弁Vが設けられている。
よって、各弁Vの開閉に伴い、チューブTを介した内視鏡E2の各管路内への液体の供給と遮断が切替られるようになっている。
なお、各弁Vは、例えば開閉自在なソレノイド弁から構成されている。また、各弁Vの開閉動作は、装置本体111内に設けられた制御部163によって制御されている。
また、装置本体111内には、一端が、各送気送水用コネクタ30に接続された送流体管路171が設けられている。なお、送流体管路171の他端には、チャンネル(CH)ブロック172が設けられているとともに、送流体管路171の中途位置には流量測定部である流量センサ173が配設されている。更に、CHブロック172を送流体管路171の上流とすると、上流側から順に、流量センサ173、次にCHブロック174、その次にCHブロック175とが送流体管路171に配設されている。
装置本体111内において、CHブロック172には、液体供給管路176の一端が接続されている。なお、液体供給管路176の他端は、処理槽21に設けられた循環口130に接続されている。また、液体供給管路176の中途位置には、後述する制御部163の動作制御によって駆動するチャンネルポンプ177が配設されている。
また、装置本体111内において、送流体管路171の他端の、例えばCHブロック172には、大気開放管路178の一端が接続されている。
大気開放管路178の他端は後述する切替弁179に接続されており、後述する排水管路180、排出口152を介して処理槽21に大気開放されている。なお、大気開放管路178の中途位置には、大気開放管路178を閉じるまたは開くことができる弁181が設けられている。
弁181は、例えば開閉自在なソレノイド弁から構成されている。また、弁181の開閉動作は、装置本体111内に設けられた制御部163によって制御されている。
弁181は、送流体管路171、液体供給管路176内の圧力が高くなってしまうと、停止中のチャンネルポンプ177や、図示しないコンプレッサが再起動しなくなってしまうことから、送流体管路171、液体供給管路176内の圧力が所定の圧力以上とならないよう、チャンネルポンプ177やコンプレッサの駆動前に大気開放管路178、排水管路180を介して排出口152から圧力を逃すものである。
なお、弁181は、チャンネルポンプ177やコンプレッサの駆動前、及び内視鏡E1、E2の管路内の詰まり検出や、弁182の故障検知の際に開かれ、所定の目的以外では閉じるよう制御部163によって制御されている。これは、洗浄消毒工程において、送気送水用コネクタ30から内視鏡E1、E2の各管路内に液体を供給する際、弁181が開かれていると内視鏡E1、E2の各管路内への液体の送液圧が弱くなってしまうためである。
また、装置本体111において、切替弁179は、処理槽21に設けられた排出口152に一端が接続された排水管路180の中途位置に配置されている。なお、排水管路180他端は、装置本体111外に位置する。また、排水管路180において、排水管路180の他端と切替弁179との間には、後述する制御部163の動作制御によって駆動する排水ポンプ183が配置されている。
また切替弁179には、一端が薬液タンク81に接続された消毒液管路184の他端が接続されている。
切替弁179は、排水ポンプ183の駆動によって処理槽21から排出口152、排水管路180を介して排出された液体を、排水管路180の他端から装置本体111外に排出するか、液体が消毒液であれば、消毒液管路184を介して薬液タンク81に回収するか否かを後述する制御部163の動作制御によって切り替える弁である。
流量センサ173は、送流体管路171を通過する液体の流量を測定するものであり、例えば既知の流量計から構成されている。
また、装置本体111内において、CHブロック174には、循環管路185の一端が後述する制御部163によって開閉制御されるポンプ弁186を介して接続されており、循環管路185の他端は、装置本体111における処理槽21に臨む位置に設けられた循環ノズル71に接続されている。
循環ノズル71は、チャンネルポンプ177の駆動により、処理槽21内の液体を、循環口130、液体供給管路176、送流体管路171、循環管路185を介して、再度処理槽21に供給するためのものである。
また、装置本体111内では、送流体管路171において、送流体管路171の一端と流量センサ173との間の位置、例えばCHブロック175には、大気開放管路187の一端が接続されている。
大気開放管路187の他端は、処理槽21に設けられた洗浄ケース51に接続されることにより洗浄ケース51を介して大気開放されている。洗浄ケース51は、内視鏡E1、E2から取り外された釦等が収容されるものである。なお、大気開放管路187の他端は、洗浄ケース51に接続されていなくとも良く、単に処理槽21内に開放されているだけでも良い。
また、装置本体111内において、大気開放管路187の中途位置には、設定圧力により開くリリーフ弁188が配置されているとともに、大気開放管路187を閉じるまたは開く弁182が配置されている。
なお、弁182は、例えば開閉自在なソレノイド弁から構成されている。また、弁182の開閉動作は、装置本体111内に設けられた後述する制御部163によって制御されている。
さらに、弁182は、内視鏡E1、E2の管路内の詰まり検出を行う場合及び弁182の故障検知を行う場合、及び内視鏡に溜められた液体を一気に押し出す際に閉じるよう制御部163によって制御される。つまり、弁182は、送気送水コネクタ30を介して内視鏡E1、E2の管路内へ液体を供給することにより行う管路内の洗浄消毒工程においては開かれている。
リリーフ弁188は、送気送水コネクタ30を介して内視鏡E1、E2の各管路内へ液体を供給することにより行う管路内の洗浄消毒工程において、管路内に詰まりが有る場合に、設定圧力にて開くことにより、送流体管路171及び液体供給管路176内の圧力を、液体とともに大気開放管路187を介して処理槽21に逃がすものである。
次に、弁の故障検知について説明する。
内視鏡リプロセッサ1では、内部の弁の故障を検知するために、流量センサが用いられる。ここでは、ポンプ弁186をチェックするために、流量センサ173が用いられる例を説明する。
制御部163は、各弁V及び弁182を閉じ、且つポンプ弁186を閉じ、弁181を開いた状態で、チャンネルポンプ177を駆動して、流量センサ173の出力を監視することによって、ポンプ弁186の故障を判定する。
ポンプ弁186が完全に閉じていると、チャンネルポンプ177からの液体は、CHブロック172と弁181と切替弁179を通して流れると共に、流量センサ173の出力は、0(ゼロ)となる。
ポンプ弁186が故障して完全に閉じることができないとき、流量センサ173の出力は、0(ゼロ)ではなくなるので、制御部163は、ポンプ弁186の故障を検知することができる。
すなわち、弁と流量センサが流路に配置されるようにして、弁を閉じたときに流量センサの出力に基づいて、弁が完全に閉じているかのチェックを行うことができる。
このように、弁と流量センサが設けられた流路を利用して、弁の故障が判定される。
なお、図32において点線で示すように、CHブロック172と174の間にバイパス路171Aを設け、そのバイパス路171Aに弁186Aが設けられている。この場合も、弁186Aのチェックを、流量センサ173の出力に基づいて行うことができる。
制御部163は、各弁V及び弁182を閉じ、且つポンプ弁186を開け、チャンネルポンプ177を駆動して、流量センサ173の出力を監視することによって、弁186Aの故障を判定することができる。なお、弁181は、閉じていても開いていてもよい。
弁186Aが完全に閉じていると、チャンネルポンプ177からの液体は、CHブロック172と流量センサ173を通して流れて、流量センサ173の出力は、所定の流量となる。この所定の流量とは、チャンネルポンプ177により吐出される液体の流量である。
弁186Aが故障して完全に閉じることができないとき、バイパス路171Aにも液体は流れて、流量センサ173の出力は、所定の流量よりも少なくなるので、制御部163は、弁186Aの故障を検知することができる。
(内視鏡への流量の確保)
図32のリリーフ弁188は、流体の圧力が所定の圧力以上にならないようにするために設けられるが、図32に示すように、ここでは、リリーフ弁188は、内視鏡内の管路と接続される複数のチューブTに近く、チャンネルポンプ177からは所定距離離れた箇所に設けられている。
内視鏡内の各種管路を壊さないために、内視鏡内の各種管路に流す液体の圧力は、一定値以下にしなければならない。そのためにリリーフ管路が設けられるが、リリーフ管路が送液ポンプの近くにあると、リリーフ管路に流れる液体の方が、内視鏡内の各種管路に流れる液体よりも、相対的に多くなり、内視鏡内の各種管路に流れる液体の流量が減少して、内視鏡内の各種管路の洗浄力が低下してしまう。
そこで、リリーフ弁188は、内視鏡内の管路と接続される複数のチューブTに近く、チャンネルポンプ177からは遠い箇所に設けられている。
このような構成により、内視鏡内の管路を破壊しないように所定の圧力以上の液体が内視鏡内の管路に流れ、内視鏡内の各種管路の洗浄力が低下しない。
(漏水検知の自動化と大気圧を考慮したリーク量検出)
内視鏡の外皮あるいは筐体に割れ等があると、薬液などが内視鏡の内部に浸入して、内視鏡の故障の原因となるため、内視鏡リプロセッサ1では、リークテストすなわち内視鏡の漏水検知が行われる。
内視鏡リプロセッサ1では、漏水検知が自動化されている。図32においては、内視鏡リプロセッサ1には、図示しない自動漏水検知装置が備わっている。
図33は、内視鏡リプロセッサ1に設けられる自動漏水検知装置300の構成を示す構成図である。
漏水検知用コネクタ133Aと133Bは、内視鏡E1とE2の内部空間に連通する2つのコネクタ(図示せず)に、それぞれチューブを介して接続される。
自動漏水検知装置300は、エアポンプ311と、配管312、313、314、320と、フィルタ315と、締切弁316、317、321と、圧力センサ318、319、322、323とを含んで構成されている。
自動漏水検知装置300のエアポンプ311は、配管312に接続されている。配管312は、漏水検知用コネクタ133Aに接続された配管313と、漏水検知用コネクタ133Bに接続された配管314とに接続されている。
配管312には、フィルタ315が配設されている。配管313には、締切弁316が介装されている。配管314には、締切弁317が介装されている。
締切弁316と漏水検知用コネクタ133Aの間の配管313には、圧力センサ318が設けられている。締切弁317と漏水検知用コネクタ133Bの間の配管314には、圧力センサ319が設けられている。
配管312には配管320が接続されている。配管320には、排気弁である締切弁321が介装されている。
配管312には、圧力センサ322が設けられている。さらに、自動漏水検知装置300には、大気圧を測定するための圧力センサ323が配設されている。
以上のような構成の自動漏水検知装置300のエアポンプ311及び各弁の動作は、制御部163により制御され、各圧力センサの出力信号は、制御部163に受信される。
図34は、制御部163により実行される自動漏水検知装置300の動作を示すフローチャートである。図35は、圧力センサ318又は319の圧力変化の例を示すグラフである。
はじめに、締切弁316及び317を開いた状態で、締切弁321が閉じられる(ステップ(以下Sと略す)1)。その後、エアポンプ311を駆動する(S2)。
そして、制御部163は、エアポンプ311の駆動時刻t0から所定時間経過した時刻t1において、エアポンプ311を停止して、締切弁316と317を閉じる(S3)。
図35に示すように、時刻t0から時刻t1まで、圧力センサ318及び319の検出圧力値はそれぞれ上昇していく。
制御部163は、配管313及び314内の圧力が安定するまで、時刻t1から所定時間PTだけ待機して、その状態を保持する(S4)。
制御部163は、圧力が安定した時刻t2から、測定工程時間となる所定時間Stが経過する時刻t3までの間、圧力センサ318及び319の出力信号を監視し、圧力センサ318及び319の、時刻t2と時刻t3のそれぞれの圧力値を検出する(S5)。すなわち、時刻t2とt3における、圧力センサ318及び319の出力値を検出する。
内視鏡E1あるいはE2において空気の漏洩があると、図35において、時刻t1以降、圧力センサ318あるいは319の出力値は低下する。図35は、内視鏡E1あるいはE2において空気の漏洩があった場合の圧力変化を示している。
時刻t3において圧力検出が終了すると、制御部163は、各締切弁316、317、321を開けて、各配管312、313、314内の高い圧力の空気を排気する(S6)。
その後、制御部163は、内視鏡E1とE2のそれぞれについて、S5で検出した時刻t2と時刻t3における圧力値から、リーク量の算出と、漏洩の判定を行う(S7)。
各内視鏡のリーク量Rの算出は、次の式による。
R=V・(P1−P2)/P0・60/St ・・・ (1)
ここで、Vは、全体内容量であり、全体内容量は、内視鏡E1あるいはE2の内部空間の内容量と、自動漏水検知装置300内の配管などの内容量の和である。
P1は、時刻t2における圧力値、すなわち測定工程の開始時圧力値である。P2は、時刻t3における圧力値、すなわち測定工程の終了時圧力値である。P0は、大気圧センサである圧力センサ323の検出値である。Stは、測定工程時間である。
制御部163は、各内視鏡E1、E2について、算出されたリーク量Rが所定の閾値を超えていなければ、リーク無しであると判定し、算出されたリーク量Rが所定の閾値を超えているとき、リーク有りと判定し、ユーザにメッセージ表示等により告知する。
以上のように、各内視鏡内の圧力を一定の圧力まで加圧した後、各内視鏡に繋がる締切弁を閉じ、かつ一定時間だけ待って圧力変動が収まるようにしてから、各内視鏡の内部空間内の圧力変化量を測定して、リークの有無を判定している。
以上のように、内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡の漏水検知を自動でかつ正確に行うことができる。
なお、圧力センサ318、319、322は大気圧を基準としたゲージ圧を測定する。大気圧は、内視鏡リプロセッサ1が使用される場所、季節によって、内視鏡リプロセッサ1の使用環境の圧力が異なる。
そこで、ここでは、上述した式(1)に示すように、ゲージ圧を大気圧を用いて補正して、リーク量Rを正確に算出される。よって、内視鏡リプロセッサ1は、漏水検知を正確に行うことができる。
(漏水検知装置の自己診断機能)
自動漏水検知装置300自体に異常があると、内視鏡の漏水検知が正確に行われない。
そこで、漏水検知処理を行う前、あるいは定期的に、内視鏡リプロセッサ1は、自動漏水検知装置300の自己診断を行うようにしている。
図36は、自動漏水検知装置300の自己診断の処理の流れを示すフローチャートである。
制御部163は、はじめに、各圧力センサ318、319、322のキャリブレーションを行う(S11)。キャリブレーションは、例えば、各締切弁316、317、321を開けて、大気圧センサである圧力センサ323の圧力と一致するように各圧力センサ318、319の較正をすることによって行われる。
次に、制御部163は、エアポンプ311を駆動して流量異常のチェックを行う(S12)。具体的には、例えば締切弁316のみを開けて、配管313内の圧力を測定することによって、エアポンプ311の吐出量を測定することによって、流量異常のチェックが行われる。
そして、制御部163は、S12で測定した圧力値から、エアポンプ311の能力を算出して測定する(S13)。
さらに、各締切弁を順番に1つずつ閉じるように駆動して、各時点における圧力センサの検出圧力から、各締切弁の駆動異常のチェックが行われる(S14)。圧力センサの検出圧力が所定値以下のときには、締切弁が正しく閉じていないか、対応する配管に漏れがあると考えられる。
制御部163は、S14のチェック結果から各配管のリーク異常の有無を判定する(S15)。
以上の自動漏水検知装置300の自己診断処理を実行することによって、自動漏水検知装置300自体の異常の有無が判定され、自動漏水検知装置300に異常がないと判定されると、漏水検知処理が実行可能とされるので、漏水検知処理が正確に行われる。
(薬液タンクの濃度のバラツキ解消の処理)
上述したように、薬液ノズル63内に薬液を貯留させることによって、簡単に薬液を採取して、薬効確認のための薬液の濃度が測定できるようになっているが、薬液ノズル63内の薬液と、薬液タンク81内の薬液とは、それぞれ周囲環境に晒されている状況が異なる。例えば、装置本体111外に配設された薬液ノズル63内の薬液は、装置本体111内に配設された薬液タンク81内の薬液よりは、蒸発し易い。また、装置本体111内に配設された薬液タンク81内の薬液の温度は、薬液ノズル63内の薬液の温度と異なる場合もある。温度によって、薬液の劣化の進行度合いは異なる。
そこで、内視鏡リプロセッサ1は、薬液ノズル63からの薬液の吐出がない状態が所定の期間なかったときは、制御部163は、操作パネル211の画面上に、ユーザに所定の警告表示を行い、内視鏡リプロセッサ1内の薬液を循環させるように促す。
図37は、薬液の循環を説明するための図である。
図37は、3つの状態ST1、ST2、ST3を示している。状態ST1は、薬液ノズル63からの薬液の吐出がなくなった直後の状態を示している。薬液ノズル63からの薬液の吐出がない状態が続くと、薬液ノズル63内の薬液の濃度dNと、薬液タンク81の内の薬液の濃度dTとの間に差が生じてくる。
状態ST2は、薬液ノズル63内の薬液の濃度dNと、薬液タンク81の内の薬液の濃度dTとの間に差が生じている状態を示す。
薬液の吐出がない状態が長く続くと、薬液ノズル63内の薬液の濃度を測定しても、薬液タンク81内の薬液の濃度とは大きく異なっている場合がある。
そこで、制御部163は、薬液移送部159を最後に駆動した時から、所定期間PPが経過すると、薬液の循環を促すメッセージ表示などを操作パネル211の画面上に行う告知処理を行う。
状態ST2において、ユーザがその告知に応じて、操作パネル211に対して薬液循環のための動作指示の操作を行うと、薬液移送部159が駆動して、薬液ノズル63から薬液が吐出され、薬液ノズル63と薬液タンク81間で薬液の循環が行われる。
状態ST3は、薬液ノズル63と薬液タンク81間で薬液の循環が行われている状態を示す。
所定期間PPは、薬液ノズル63内の薬液の濃度dNと薬液タンク81の内の薬液の濃度dTとの間に差が大きくならない程度の時間に設定される。その結果、薬液ノズル63から採取した薬液の濃度は、正確なものとなる。
(送液時の正確な流量の測定)
本考案の内視鏡リプロセッサ1では、互いに精度保証流量範囲が異なる複数の流量センサを設けている。これにより、異なるサイズの内視鏡であってもそれぞれ精度よく測定することができる。
上述した図32を用いて説明する。図32では、流量センサ173とは別に、二点鎖線で示す第2の流量センサ173aが送流体管路171に設けられている。
例えば、流量センサ173は、送液時の流量の小さなタイプの内視鏡に合わせて選定されたセンサであり、流量センサ173aは、送液時の流量の大きいタイプの内視鏡に合わせて選定されたセンサである。
制御部163は、2つの流量センサ173と173aの検出信号を受信しており、接続された内視鏡のタイプ、あるいは送液される管路、等々の情報に基づいて、流量測定に用いる検出信号を、2つの流量センサ173、173aのうちのいずれかの検出信号から選択する。
なお、ここでは、互いに精度保証流量範囲が異なる2つの流量センサが用いられているが、互いに精度保証流量範囲が異なる3つ以上の流量センサを用いてもよい。
結果として、互いに精度保証流量範囲が異なる複数の流量センサを用いているため、接続される内視鏡の液体の流量が小さいものであっても大きいものであって、送液流量を精度良く測定することができる。
(リプロセス工程完了時のユーザIDの入力)
内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡Eの再生処理の開始時、すなわち、リプロセス工程の開始時に操作パネル211を用いてユーザIDの入力を行っている。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程の完了時にユーザIDの入力をできるようにしている。まず、内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程の開始時にトップカバー11のロックをかける。内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程が終了すると、ユーザIDを入力させるためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)であるユーザID入力画面を操作パネル211に表示する。操作パネル211に表示されるユーザID入力画面は、制御部163によって生成され、操作パネル211に出力される。
内視鏡リプロセッサ1は、ユーザID入力画面を操作パネル211に表示している段階においても、トップカバー11のロックをかけた状態で維持する。内視鏡リプロセッサ1は、ユーザが操作パネル211に表示されたユーザID入力画面においてユーザIDを入力すると、リプロセス工程の完了を示す完了画面を操作パネル211に表示する。そして、内視鏡リプロセッサ1は、ユーザがユーザID入力画面においてユーザIDを入力すると、トップカバー11のロックを解除し、内視鏡Eを処理槽21から取り出せるようにする。
この結果、内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス完了時にユーザIDを残せるようにすることができる。また、内視鏡リプロセッサ1は、ユーザがユーザID入力画面においてユーザIDを入力後にトップカバー11のロックを解除するため、ユーザIDの入力忘れを防止することができる。
(フィルタ交換作業の容易化)
内視鏡リプロセッサ1は、給水フィルタ127及び給水管路123を備えているが、給水フィルタ127の交換、及び、給水管路の消毒等の作業を定期的に行う必要がある。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、作業内容に応じたガイドを操作パネル211に表示するようにしている。ユーザが操作パネル211に表示された所定の項目から例えば給水フィルタ127の項目を選択すると、内視鏡リプロセッサ1は、給水フィルタ127の交換作業に応じたガイドを操作パネル211に表示する。さらに、ガイドが表示された状態において操作パネル211に表示されている詳細ボタンをユーザが押下すると、内視鏡リプロセッサ1は、給水フィルタ127の交換作業の詳細な指示を操作パネル211に表示する。
この結果、ユーザは操作パネル211に表示された指示に従って給水フィルタ127の交換作業を行うことができ、給水フィルタ127の交換作業を容易に行うことができる。
なお、内視鏡リプロセッサ1は、給水フィルタ127の交換作業、及び、給水管路123の消毒作業に限定されることなく、例えば、エアフィルタ151の交換作業、ガスフィルタの交換作業のガイドを操作パネル211に表示してもよい。
(フィルタ交換日時の管理)
内視鏡リプロセッサ1は、定期的に交換が必要なエアフィルタ151を備えている。エアフィルタ151の交換日時は、交換日時が書き込まれたシールを内視鏡リプロセッサ1の所定の位置に貼ることで管理している。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、エアフィルタ151を交換した時に、次の交換日時を設定するための設定画面を操作パネル211に表示する。ユーザは設定画面を操作して所定の期間を設定する。この所定の期間は、例えば30日に設定されているが、変更可能である。
内視鏡リプロセッサ1は、内部のカウンタ機能を用いて所定の期間をカウントし、所定の期間を過ぎると、操作パネル211に警告画面を表示し、ユーザに交換日時が過ぎたことを報知する。この結果、ユーザはエアフィルタ151の交換日時が過ぎたことを直ちに認識し、エアフィルタ151の交換を行うことができる。
なお、内視鏡リプロセッサ1は、エアフィルタ151の交換日時の管理に限定されることなく、給水フィルタ127及びガスフィルタの交換日時も管理することができる。
(患者情報の入力)
内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程を行う際に、患者情報をリプロセス工程の履歴に紐付ける。従来の内視鏡リプロセッサ1は、患者情報をリプロセス工程の履歴に紐付ける際に、患者名及び患者ID等の患者情報の入力を手入力で行っていた。
そこで、内視鏡リプロセッサ1は、装置本体111に配置されているバーコードリーダ2により患者情報が記録されたバーコードを読み込む構成となっている。ユーザは、バーコードリーダ2に患者情報が記録されたバーコードをかざして、内視鏡リプロセッサ1に患者情報を読み込ませる。このとき、内視鏡リプロセッサ1は、患者情報を操作パネル211に表示するとともに、患者情報をリプロセス工程の履歴に紐付ける。
この結果、内視鏡リプロセッサ1は、バーコードリーダ2に患者情報が記録されたバーコードをかざして、患者情報を読み込ませることで、患者情報の入力を簡便にし、ユーザビリティを向上させることができる。
(薬液濃度と工程履歴との紐付け)
薬効確認のための薬液の濃度をユーザが測定または判定している。薬液の濃度の測定または判定は、例えば、デジタル濃度計により薬液の濃度(%)を測定する、あるいは、テストストリップと呼ばれる簡易試験紙を薬液に浸し、簡易試験紙の変色により薬液の濃度がOKかNGかを判定している。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、操作パネル211に表示されるリプロセス工程の履歴の画面に濃度入力ボタンを配設する。ユーザは濃度入力ボタンを押下し、例えばデジタル濃度計により測定された薬液の濃度(%)を入力する。これにより、内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程の履歴に測定された薬液の濃度(%)を紐付けることができる。
また、内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程の履歴に測定された薬液の濃度を紐付けた際に、紐付けてからリプロセス工程の実行の前後で所定の時間が過ぎた場合、警告画面を操作パネル211に表示する。例えば、薬液の濃度を測定してから所定の時間が過ぎている場合、薬液の濃度が変わって可能性があるため、内視鏡リプロセッサ1は、ユーザにもう一度、薬液の濃度を測定するように促す警告画面を操作パネル211に表示する。
さらに、内視鏡リプロセッサ1は、リプロセス工程の履歴に測定された薬液の濃度(%)を紐付けた際に、薬液の濃度(%)が低い場合、警告画面を操作パネル211に表示し、リプロセス工程の開始を止めることができる。
(連続通電後の再起動)
上述したように、内視鏡リプロセッサ1では、例えば、朝の業務開始直後等、即座に最適な温度の薬液を使用することができるように、夜間のうちに加温部83によって薬液を加温する。
この場合、内視鏡リプロセッサ1は、ユーザによって加温タイマーがセットされ、夜間のうちに薬液を加温する夜間運転を行う。システム障害は内視鏡リプロセッサ1を再起動することにより解消する。
そこで、内視鏡リプロセッサ1は、夜間運転等で連続通電した際に、一定期間が経過すると、再起動を促すための待機画面を操作パネル211に表示する。ユーザは操作パネル211に表示された待機画面において再起動を行うためのボタンを押下することにより、内視鏡リプロセッサ1の再起動を実行する。
この結果、内視鏡リプロセッサ1は、ソフトウェアの連続稼働によるシステム障害を防ぐことができる。なお、内視鏡リプロセッサ1は、連続通電した後、一定期間後に自動的に再起動を行うようにしてもよい。
(加温タイマー後の攪拌)
内視鏡リプロセッサ1は、加温タイマーにより夜間のうちに加温部83によって薬液を加温する。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、加温タイマー後に薬液タンク81内の薬液を攪拌させるための表示画面を操作パネル211に表示する。ユーザは、朝の業務開始直後等に操作パネル211に表示された表示画面を操作し、薬液タンク81内の薬液の攪拌を内視鏡リプロセッサ1に指示する。この結果、内視鏡リプロセッサ1は、薬液ノズル63内の薬液の濃度と、薬液タンク81内の薬液の濃度とを均一にすることができる。
加温タイマー後の攪拌は、薬液ノズル63内の薬液の濃度と、薬液タンク81内の薬液の濃度とを均一にする効果に加え、薬液タンク81内の薬液の温度を安定させる効果を有する。
(超音波出力のばらつきの抑制)
図29に示すように、処理槽21の底面の下部には、例えば2つの振動部160が配設されている。振動子160は、処理槽21に貯留される洗浄水、あるいは水道水に超音波振動を与えて、内視鏡Eの外表面を超音波洗浄、あるいは濯ぐものである。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、振動子160に流れる電流を検出し、検出した電流値をフィードバックして超音波出力の調整を行うようにしている。
図38は、本考案の実施形態に係わる、内視鏡リプロセッサの超音波出力に関わる構成を説明するための図である。
図38に示すように、内視鏡リプロセッサ1は、振動子160及び制御部163に加え、超音波出力の制御を行う超音波基板330と、超音波基板330の制御に応じて振動子160に超音波駆動信号を出力する超音波駆動部331とを有して構成されている。
振動子160に流れる電流は、図示しない電流センサにより検出され、検出された電流値が超音波基板330に入力される。そして、超音波基板330は、入力された電流値を制御部163にフィードバックする。制御部163は、フィードバックされた電流値を所定の設定値と比較し、比較結果に応じた制御信号を超音波基板330に出力する。超音波基板330は、制御部163からの制御信号に基づき、超音波出力を制御する。
この結果、内視鏡リプロセッサ1は、超音波洗浄を行う際、洗浄物等の負荷変動による超音波出力のばらつきを抑えることができる。
(濯ぎ工程による流量判定)
内視鏡リプロセッサ1では、内視鏡EのチューブTが接続されているか、内視鏡E内の管路が詰まっていないかを検出するフローコントロールを実施する。このフローコントロールは、送流体管路171に流れる流体の流量を流量センサ173により測定する。
流量センサ173が電磁流量計である場合、送流体管路171に流れる流体の流量を測定する際は、流体の導電率が一定以上必要となる。
本考案の内視鏡リプロセッサ1は、消毒工程直後の1回目の濯ぎ工程において、送流体管路171に流れる流体の流量を測定するようにしている。1回目の濯ぎ工程であれば、消毒工程で使用した薬液の残液により、ある一定以上の導電率を確保することが可能となり、流量センサ173として電磁流量計を使用している場合でも、送流体管路171に流れる流体の流量の測定を行うことができる。
本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 内視鏡リプロセッサ
2 バーコードリーダ
3 スタイラスホルダ
4 スタイラスペン
5 取付孔
11 トップカバー
11a ドーム
12 パッキン
12a リップ
12b 肉厚部
13 ガスフィルタ取付口
14、15 リブ
21 処理槽
21a 底部
22 底部凹部
22a 第1の操作部配置部
22b 第2の操作部配置部
22c 第1のスコープコネクタ配置部
22d 第2のスコープコネクタ配置部
23 処理槽壁
24 処理槽上縁
25 パッキン受け
30、31、32、33、34、35、36、37、38 送気送水用コネクタ
41 保持網
42 洗浄ケース取付部
51 洗浄ケース
51a 貫通溝
51b 位置決め部
61、62 水位計
61a、62a 円筒容器
61b、62b ステム
61c1、61c2、62c ストッパ
61d1、61d2、62d フロート
63 薬液ノズル
63a 胴部
63b キャップ
63c 逆止弁
63d 薬液導出口
63e 薬液受け止め部
63f 複数の矩形孔
63g 貫通孔
63h ストッパ
71 循環ノズル
71a 吐出しノズル
81 薬液タンク
81a 加温部取付口
81b 開口
81c 突出部
82 ドレン部
83 加温部
83a 支持部
83b 発熱部
83c サーモスタット
83d フランジ
84 水位センサ
85 温度センサ
86a 第1の過加温検出部
86b 第2の過加温検出部
86c パワーリレー
86d ソリッドステートリレー
87 水位センサ
87a 検出電極
87b 接地電極
91 薬液ボトル
92 洗剤タンクトレイ
93 チューブ接続部
94a、94b インナートレイ
101、101A 管路部材
101a、101b 接続部
102 通気チューブ
102A、300 自動漏水検知装置
103 排水チューブ
103A 開閉弁
103B 水受け部
103C 電極
111 装置本体
121 水道栓
122 給水ホース接続口
122a チューブ
123 給水管路
124 三方電磁弁
125 給水電磁弁
126 逆止弁
127 給水フィルタ
128 流液管路
129 非自吸式のポンプ
130 循環口
131 循環管路
132 チャンネル管路
133、133A、133B 漏水検知用コネクタ
134 第2ノズル
135 チャンネルポンプ
136 チャンネルブロック
137 チャンネル電磁弁
138 開閉弁
139 ケース用管路
140、188 リリーフ弁
141 洗剤ノズル
142 洗浄剤管路
143a 洗剤タンク
143b アルコールタンク
144 洗剤用ポンプ
145 アルコール管路
146 アルコール供給ポンプ
147 電磁弁
148 送気ポンプ
149 エア管路
150 逆止弁
151 エアフィルタ
152 排出口
153 排液管路
154 排水ポンプ
155 薬液回収管路
156 薬液供給管路
157 吸引フィルタ
158 薬液管路
159 薬液移送部
160 振動部
161 ヒータ
161a 温度検知センサ
162 電源
163 制御部
171 送流体管路
171A バイパス路
172、174、175 CHブロック
173、173a 流量センサ
176 液体供給管路
177 チャンネルポンプ
178、187 大気開放管路
179 切替弁
180 排水管路
181、182、186、186A、V 弁
183 排水ポンプ
184 消毒液管路
185 循環管路
211 操作パネル
311 エアポンプ
312、313、314、320 配管
315 フィルタ
316、317、321 締切弁
318、319、322 圧力センサ
323 大気圧センサ
330 超音波基板
331 超音波駆動部
C1 チェーン
C2 タグ
E、E1、E2 内視鏡
Ea、E1a、E2a 操作部
Eb、E1b、E2b スコープコネクタ
H 部位
I 内周方向
PP 所定期間
PT、St 所定時間
R リーク量
T、T1、T2、T3、T4 接続チューブ
Tc 内視鏡側コネクタ
Td チューブ取付筒
t0、t1、t2、t3 時刻

Claims (1)

  1. 第1のスコープコネクタ配置部と、
    前記第1のスコープコネクタ配置部と隣り合うように配置され、前記第1のスコープコネクタ配置部よりも一段高い、第2のスコープコネクタ配置部と、
    を有することを特徴とする内視鏡リプロセッサ。
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