JP2002059597A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2002059597A
JP2002059597A JP2000250170A JP2000250170A JP2002059597A JP 2002059597 A JP2002059597 A JP 2002059597A JP 2000250170 A JP2000250170 A JP 2000250170A JP 2000250170 A JP2000250170 A JP 2000250170A JP 2002059597 A JP2002059597 A JP 2002059597A
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JP2000250170A
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English (en)
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Kunihiko Funada
邦彦 舟田
Yukihiro Mori
幸博 森
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加や用紙補給/交換作業性の悪
化を防止しつつ、印字作業中、サーマルプリンタの印字
部を閉状態に固定的に係止できるようにする。 【解決手段】 開閉可能な印字部を有するサーマルプリ
ンタ10は、サーマルヘッド12を支持する第1支持部
材14と、第1支持部材14に相対回動可能に連結さ
れ、プラテン18を支持する第2支持部材16と、印字
作業の間、第1及び第2支持部材14、16を閉位置に
固定的に係止する係止機構とを備える。係止機構は、プ
ラテン18に回転自在に連結される軸受部材48と、第
1支持部材14に設けられ、プラテン18が作用位置に
あるときに、軸受部材48に脱離可能に係合して軸受部
材48を予め定めた位置に固定的に保持するとともに、
軸受部材48を介してプラテン18を回転自在に作用位
置に保持する保持部50とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドとプラテンとを有する感
熱式印字部を備えたサーマルプリンタは、部品点数が比
較的少なく小形化が容易であるため、キャッシュレジス
ターや携帯型端末装置の併設プリンタとして広く採用さ
れている。この種のサーマルプリンタにおいて、ロール
形態で装填される印刷用紙の補給/交換作業を容易にす
るために、互いに開閉動作可能に組み合わされる一対の
支持部材にサーマルヘッドとプラテンとを個別に搭載し
て、開閉可能な印字部を構成したものが知られている
(例えば特開平5−104818号公報、特表平8−5
05576号公報参照)。このような開閉可能な印字部
を有するサーマルプリンタは、補給/交換した新たな印
刷用紙を印字待機状態にセットする際に、両支持部材を
開いてサーマルヘッドとプラテンとを互いに十分に離隔
した状態で、例えばプラテンに印刷用紙の前端部分を載
せ、次いで両支持部材を閉じることにより、容易かつ迅
速に用紙セットできる利点を有する。
【0003】上記した開閉可能な印字部を有するサーマ
ルプリンタでは、印字部すなわち一対の支持部材を閉じ
ている間、安定した印字作業を遂行できるように、サー
マルヘッドとプラテンとを予め定めた相対的位置関係に
保持することが要求される。特に、プラテンに対し固定
的に配置したサーマルヘッドの多数の発熱体を電気的に
走査して印字を行うラインサーマルプリンタでは、サー
マルヘッドとプラテンとの間に印字作業に要する所定の
接触圧力を確保しなければならず、したがって上記した
印字部開閉構造を有する場合、印字部すなわち一対の支
持部材を閉じている間に、そのような接触圧力を維持し
つつ両支持部材を閉位置に固定的に保持することが必要
となっている。そこで、印字部開閉型のサーマルプリン
タは一般に、印字作業の間、一対の支持部材を閉位置に
固定的に係止するための係止機構を備えている。このよ
うな係止機構としては、揺動式フック等の専用の係止部
材を用いるもの(例えば特開平5−104818号公報
参照)や、サーマルヘッドとプラテンとの間の接触圧力
を利用するもの(例えば特表平8−505576号公報
参照)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の印字部開閉型サ
ーマルプリンタにおける上記した係止機構において、揺
動式フック等の専用の係止部材を用いる場合には、部品
点数の増加によりプリンタの全重量が増加したり、係止
部材自体の揺動機構の耐久性及び作動信頼性を確保する
ために製造コストが上昇したりする危惧がある。また、
サーマルヘッドとプラテンとの間の接触圧力を利用する
場合には、プラテンが作用位置にある間、この接触圧力
が印字部すなわち一対の支持部材を閉位置に保持する方
向へ作用するように、サーマルヘッドとプラテンとが相
対的に位置決めされるので、両支持部材を開放しようと
する際に、この接触圧力に抗してサーマルヘッドとプラ
テンとを解離させなければならない。その結果、印刷用
紙の補給/交換作業の都度、過剰な労力が消費されるこ
とになり、作業性の悪化やプリンタ構成部品の劣化促進
が懸念される。
【0005】さらに、従来の印字部開閉型サーマルプリ
ンタでは、プリンタに装填可能なロール形態の印刷用紙
(すなわちロール紙)の寸法が、一対の支持部材の寸法
及びそれら支持部材の開閉ストローク(又は開閉角度)
によって制限される。これに対し、市場で流通している
ロール紙は、サーマルプリンタを併設する主装置(例え
ばキャッシュレジスター、携帯型端末装置、ATM等)
の種類に応じて、異なる定形寸法(特に外径寸法)を有
するものが提供されている。したがって従来の構成で
は、主装置の種類すなわち要求されるロール紙の外径寸
法に対応して、様々な寸法の支持部材を作製しなければ
ならず、結果としてサーマルプリンタの製品単価が上昇
する傾向がある。
【0006】したがって本発明の目的は、開閉可能な印
字部を有するサーマルプリンタにおいて、部品点数を増
加させたり用紙補給/交換作業性を悪化させたりするこ
となく、印字作業の間、印字部すなわち一対の支持部材
を閉じた状態に固定的に係止できる新規かつ有用な係止
機構を備え、以て安定した印字作業を遂行できる高性能
のサーマルプリンタを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、開閉可能な印字部を
有するサーマルプリンタにおいて、構成部品の寸法を変
更することなく、すなわち共通の支持部材を用いて、多
様な外径寸法のロール紙を適宜対応して使用できるよう
に構成されるサーマルプリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、サーマルヘッドと、サー
マルヘッドを支持する第1支持部材と、第1支持部材に
相対移動可能に組み合わされる第2支持部材と、第2支
持部材に支持され、第1支持部材に対する第2支持部材
の移動に伴い、サーマルヘッドと協働して印刷用紙を挟
持する作用位置とサーマルヘッドから離隔して印刷用紙
を解放する非作用位置との間で変位するプラテンとを具
備するサーマルプリンタにおいて、プラテンに回転自在
に連結される軸受部材と、第1支持部材に設けられ、プ
ラテンが作用位置にあるときに、軸受部材に脱離可能に
係合して軸受部材を予め定めた位置に固定的に保持する
とともに、軸受部材を介してプラテンを回転自在に作用
位置に保持する保持部とを具備することを特徴とするサ
ーマルプリンタを提供する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のサーマルプリンタにおいて、プラテンが非作用位置か
ら作用位置に変位する間に、保持部が軸受部材に摺動接
触して軸受部材を予め定めた位置に自動的に案内かつ位
置決めするサーマルプリンタを提供する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のサーマルプリンタにおいて、プラテンが作用位
置にあるときに、プラテンとサーマルヘッドとの間に生
じる接触圧力が軸受部材を保持部から脱離させる方向へ
作用し、保持部は少なくとも接触圧力に抗して軸受部材
を予め定めた位置に保持するサーマルプリンタを提供す
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載のサーマルプリンタにおいて、軸受
部材は、プラテンの回転軸線に交差する断面が略多角形
輪郭を呈する係合部分を有し、保持部は、プラテンが作
用位置にあるときに、係合部分の所望の突角領域を受容
して静止保持する凹所を有するサーマルプリンタを提供
する。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のサーマルプリンタにおいて、保持部は、プラテンが作
用位置にあるときに、軸受部材に当接されて係合部分の
突角領域を保持部の凹所に強制的に嵌入させる***部分
をさらに有するサーマルプリンタを提供する。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4又は5
に記載のサーマルプリンタにおいて、保持部は、プラテ
ンが作用位置にあるときに、係合部分の突角領域に隣接
する軸受部材の外面領域に接触する凸曲面部分をさらに
有するサーマルプリンタを提供する。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の
いずれか1項に記載のサーマルプリンタにおいて、軸受
部材の係合部分の断面が略正方形輪郭を呈するサーマル
プリンタを提供する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか1項に記載のサーマルプリンタにおいて、プラ
テンを駆動する駆動機構が第1支持部材に設置され、プ
ラテンが作用位置にあるときにプラテンが駆動機構に作
用的に連結されるとともに、プラテンが非作用位置にあ
るときにプラテンが駆動機構から分離されるサーマルプ
リンタを提供する。
【0016】請求項9に記載の発明は、第2支持部材が
第1支持部材に相対回動可能に組み合わされ、第1支持
部材に対する第2支持部材の回動に伴い、プラテンが作
用位置と非作用位置との間で揺動変位する請求項1〜8
のいずれか1項に記載のサーマルプリンタであって、プ
ラテンの作用位置と非作用位置との間の揺動半径を調整
する調整機構をさらに具備するサーマルプリンタを提供
する。
【0017】請求項10に記載の発明は、サーマルヘッ
ドと、サーマルヘッドを支持する第1支持部材と、第1
支持部材に相対回動可能に組み合わされる第2支持部材
と、第2支持部材に支持され、第1支持部材に対する第
2支持部材の回動に伴い、サーマルヘッドと協働して印
刷用紙を挟持する作用位置とサーマルヘッドから離隔し
て印刷用紙を解放する非作用位置との間で揺動変位する
プラテンとを具備するサーマルプリンタにおいて、プラ
テンの作用位置と非作用位置との間の揺動半径を調整す
る調整機構を具備することを特徴とするサーマルプリン
タを提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図1
は、開閉可能な印字部を有する本発明の一実施形態によ
るサーマルプリンタ10の、印字部閉鎖時の概略斜視
図、図2は、同サーマルプリンタ10の印字部閉鎖時の
主要部の構成を示す概略側面図である。
【0019】サーマルプリンタ10は、サーマルヘッド
12と、サーマルヘッド12を支持する第1支持部材1
4と、第1支持部材14に相対移動可能に組み合わされ
る第2支持部材16と、第2支持部材16に支持され、
第1支持部材14に対する第2支持部材16の移動に伴
いサーマルヘッド12に対して移動するプラテン18と
を備える。第1支持部材14は、サーマルヘッド12を
搭載する本体部分20と、本体部分20から同一方向へ
互いに略平行に延設される一対の固定フレーム部分22
とを備える。第2支持部材16は、第1支持部材14の
両固定フレーム部分22の末端22aに、共通の軸24
を介してそれぞれ回動自在に連結される一対の揺動フレ
ーム26を備える。第1支持部材14の一対の固定フレ
ーム部分22と第2支持部材16の一対の揺動フレーム
26との間には、ロール形態の印刷用紙(すなわちロー
ル紙R)を収容する開口部28が形成される。
【0020】サーマルヘッド12は、その印字面12a
に整列配置した多数の発熱体(整列位置を図2に符号3
0で示す)を電気的に走査して印字を行うラインドット
構造を有し、第1支持部材14の本体部分20上で印字
面12aを開口部28側に向けて、本体部分20に設け
た支持部20a(一部分のみ図示)から弾性体(例えば
図示の一対のコイルばねや板ばね)32を介して受動変
位可能に支持される。弾性体32は、外力により撓んで
サーマルヘッド12に開口部28に向かう方向への弾性
的付勢力を負荷するように構成され、それにより、後述
するようにプラテン18が作用位置にあるときに、サー
マルヘッド12とプラテン18との間に印字作業に必要
な所定の接触圧力Fを生成する。第1支持部材14には
さらに、サーマルヘッド12の電気的走査を制御する制
御回路部34が設置される。
【0021】プラテン18は、ロール紙Rから繰り出さ
れた印刷用紙Pを、サーマルヘッド12とプラテン18
との間に挟持して摩擦力により連続的に送り出すための
駆動ローラとして機能する円筒状部材であり、第2支持
部材16の一対の揺動フレーム26の末端26aの間
に、駆動軸36を介して回転可能に架設される。駆動軸
36は、プラテン18の軸線方向両端面から軸線方向へ
一体的に突設され、両突出部分で、両揺動フレーム26
の末端26aに貫通形成した支承穴38に、好ましくは
所望の隙間を介して回転自在に遊挿される。したがって
プラテン18は、第1支持部材14に対する第2支持部
材16の回動に伴い、サーマルヘッド12と協働して印
刷用紙Pを挟持する作用位置(図1)と、サーマルヘッ
ド12から離隔して印刷用紙Pを解放する非作用位置
(図示せず)との間で、軸24を中心として所望角度に
渡る円弧状の経路に沿って揺動変位(すなわち支軸旋回
運動)する。なお、プラテン18が作用位置にあるとき
には、プラテン18及び駆動軸36の回転軸線18a
は、第1及び第2支持部材14、16を相互連結する軸
24の軸線に略平行に配置される。
【0022】第2支持部材16の一方の揺動フレーム2
6に近接する駆動軸36の一端近傍部位には、駆動輪4
0が一体的に固定される。他方、第1支持部材14に
は、プラテン18及び駆動軸36を回転駆動するための
駆動機構として、動力伝達装置42(例えば歯車列)及
び駆動源44(例えば電動機)が設置される。プラテン
18が作用位置にあるときには、駆動輪40は動力伝達
装置42に係合するとともに、動力伝達機構42を介し
て駆動源44に作用的に連結される。それにより、駆動
源44のトルクが駆動軸36及びプラテン18に伝達さ
れて、プラテン18が図示矢印α方向へ回転する。ま
た、プラテン18が作用位置から非作用位置へ変位する
に伴い、駆動輪40は動力伝達装置42から脱離し、そ
れによりプラテン18と駆動源44とが互いに分離され
る。
【0023】サーマルプリンタ10で使用される印刷用
紙Pは、ウエブ状に連続する長尺素材からなり、定形寸
法のロール形態に巻かれたロール紙Rの状態で開口部2
8に装填される。図示実施形態では、第1支持部材14
は、サーマルプリンタ10を併設する主装置(例えばキ
ャッシュレジスター、携帯型端末装置、ATM等)のハ
ウジング(図示せず)に内設でき、第2支持部材16
は、このハウジングに対して開閉可能に連結されるカバ
ー(図示せず)に固定できるように構成される。この場
合、主装置のハウジングに、サーマルプリンタ10の開
口部28に整合して配置される用紙支持部46を形成
し、ロール紙Rはこの用紙支持部46に自由転動可能に
直接的に搭載できるようにすることが有利である。なお
本発明において、第1支持部材と第2支持部材との間の
移動(すなわち印字部の開閉動作)は相対的なものであ
り、したがって、主装置上で固定的に配置される第2支
持部材16及びプラテン18に対し、サーマルヘッド1
2及び第1支持部材14が移動(回動)する構成とする
こともできる。
【0024】サーマルプリンタ10においては、例えば
第2支持部材16に固定した主装置のカバーを、開口部
28に整合配置した用紙支持部46の略全体がプリンタ
外部環境に露出されるまで、主装置のハウジング及び第
1支持部材14に対し回動させて、プラテン18をサー
マルヘッド12から十分に離隔した非作用位置に配置し
た状態で、ロール紙Rの補給/交換作業が実施される。
そしてこの位置で、補給/交換した新たなロール紙Rか
ら印刷用紙Pを所望長さだけ繰り出してサーマルヘッド
12に載せ、次いでカバーを閉じるように回動させてプ
ラテン18を作用位置に配置することにより、印刷用紙
Pが印字待機状態に容易かつ迅速にセットされる。同時
にプラテン18は、印刷用紙Pを介してサーマルヘッド
12に弾性体32による所定圧力下で押し付けられ、印
刷用紙Pを摩擦力により図示矢印β方向へ連続的に繰り
出すことができる状態に設定される。
【0025】ここで、プラテン18が作用位置にある間
は、安定した印字作業を遂行できるように、サーマルヘ
ッド12とプラテン18との間に印字作業に要する所定
の接触圧力Fを維持しつつ、第1及び第2支持部材1
4、16を閉位置に固定的に保持する必要がある。その
目的でサーマルプリンタ10は、印字作業の間、第1及
び第2支持部材14、16を閉位置に固定的に係止する
ための係止機構として、プラテン18に回転自在に連結
される軸受部材48と、第1支持部材14に設けられ、
プラテン18が作用位置にあるときに、軸受部材48に
脱離可能に係合して軸受部材48を予め定めた位置(図
2参照)に固定的に保持するとともに、軸受部材48を
介してプラテン18を回転自在に作用位置に保持する保
持部50とを備える。
【0026】図示実施形態では、一対の軸受部材48の
各々が、第2支持部材16の一対の揺動フレーム26の
外側で、駆動軸36の両端の各々に回転自在に連結され
る。これに対応して、第1支持部材14の一対の固定フ
レーム部分22の各々の基端領域に、一対の保持部50
の各々が、各固定フレーム部分22に略直交する方向へ
一体的に延設される。各軸受部材48は、例えばころが
り軸受の構造を有し、プラテン18が作用位置にある
間、各保持部50によって所定位置に保持されて、少な
くとも弾性体32からサーマルヘッド12を介してプラ
テン18及び駆動軸36に加わるラジアル負荷に耐えつ
つ、駆動軸36を保持部50上で回転自在に支持する。
したがって印字作業の間、第2支持部材16に遊挿支持
された駆動軸36及びプラテン18は、両軸受部材48
とそれらを保持する両保持部50との作用により、実質
的に振れを生ずることなく第1支持部材14上で円滑に
回転する。
【0027】各軸受部材48は、プラテン18の回転軸
線18aに交差する断面が略多角形輪郭を呈する係合部
分52を有する。図示実施形態では、各軸受部材48の
外輪の全体が、略正方形輪郭の上記断面を呈する略直方
体外形の係合部分52として構成される。しかしこれに
限定されず、例えば外輪の一部分にこのような係合部分
を有する軸受部材を採用することもできる。なお、本明
細書における「略多角形」、「略正方形」等の用語は、
軸受部材48の形状が、係合部分52の多角形断面の各
辺に対応する平坦な外面同士を直線的に交差させたもの
に限定されず、それら外面の交差部位すなわち突角領域
52aに、所望程度の円弧面(アール)や斜交面(面取
り)を形成したものも含むことを意図するものである。
【0028】他方、各保持部50には、プラテン18が
作用位置にあるときに、各軸受部材48の係合部分52
の所望の突角領域52aを受容して静止保持する凹所5
4が形成される。図示実施形態では、第1支持部材14
の各固定フレーム部分22から遠隔した各保持部50の
上端領域に、サーマルヘッド12側へ突出する係止爪5
6が一体的に延設され、係止爪56の下面とそれに略直
交する端面58との間に、軸受部材48の突角領域52
aの輪郭に対応する輪郭を有した凹所54が形成され
る。
【0029】サーマルプリンタ10においては、プラテ
ン18が作用位置にあるときに、弾性体32によってサ
ーマルヘッド12とプラテン18との間に生成される接
触圧力Fが、各軸受部材48を対応の保持部50から脱
離させる方向、すなわちプラテン18を非作用位置へ向
けて付勢する方向へ作用するような相対位置関係に、各
構成部品が配置されている。このような相対位置関係
は、プラテン18が作用位置にあるときに、印刷用紙P
を介したサーマルヘッド12とプラテン18との相互当
接部位、すなわちサーマルヘッド12の多数の発熱体の
整列位置30が、プラテン18の回転軸線18aと第1
支持部材14に対するプラテン18の揺動中心(すなわ
ち軸24の中心軸線)とを結ぶ直線Lよりも、下方すな
わち第1支持部材14の本体部分20に近い方へずれて
配置されるようにすることで実現される。そして各保持
部50は、このような方向へ作用する接触圧力Fに抗し
て、対応の軸受部材48の所望の突角領域52aを凹所
54に受容することにより、軸受部材48を所定位置に
保持するように構成される。さらに保持部50は、例え
ば動力伝達機構42から駆動輪40に負荷されるラジア
ル力等の、印字作業中に生じ得る外力に抗して、軸受部
材48を所定位置に保持できるものである。
【0030】サーマルプリンタ10はさらに、プラテン
18が非作用位置から作用位置に揺動変位する間に、各
保持部50が対応の軸受部材48に摺動接触して、軸受
部材48を所定位置に自動的に案内かつ位置決めする構
成を有する。具体的には、各保持部50には、プラテン
18が作用位置にあるときに、対応の軸受部材48に当
接されて係合部分52の所望の突角領域52aを保持部
50の凹所54に強制的に嵌入させる***部分60が設
けられる。図示実施形態では、***部分60は、各保持
部50の凹所54に隣接する端面58からサーマルヘッ
ド12側へ所定距離だけ離隔して、凹所54及び端面5
8に対向するように上向きに延設された突起から形成さ
れる。さらに、各保持部50の端面58は、プラテン1
8が作用位置にあるときに、凹所54に嵌入された係合
部分52の突角領域52aに隣接する軸受部材48の平
坦な外面領域52bに接触する凸曲面部分58として構
成される。なお、凹所54、係止爪56、凸曲面部分5
8、***部分60の形状は、図示の形状に限定されな
い。
【0031】以下、図3〜図6を参照して、上記した凸
曲面部分58及び***部分60による軸受部材48の案
内位置決め作用を説明する。作業者は、ロール紙Rの補
給/交換を終えた後、前述したように、第2支持部材1
6を第1支持部材14に対して開位置から閉位置へ向け
て回動操作する。それに伴い、プラテン18が非作用位
置から作用位置へ向けて揺動変位する間は、駆動軸36
に取着した一対の軸受部材48は、駆動軸36上で自由
に回転できるので、対応の保持部50に係合する直前に
は任意の回転位置に置かれる(図3)。その後、両軸受
部材48は対応の保持部50に実質的同時に係合する
が、このとき最初に、各軸受部材48の係合部分52の
任意部位(いずれかの突角領域52a又は外面領域52
b)が保持部50の係止爪56に衝突し、プラテン18
が継続して変位するに伴い、軸受部材48が係止爪56
の干渉によって回転する。そして適当な揺動位置で、軸
受部材48の任意の突角領域52a1 が保持部50の凸
曲面部分58に実質的に接触し、同時に(又は択一的
に)、その突角領域52a1 に隣接する外面領域52b
1 が係止爪56に実質的に接触する(図4)。
【0032】ここで、プラテン18が非作用位置から作
用位置へ揺動変位する間に、各軸受部材48が対応の保
持部50に最初に衝突するのと略同一時期に、プラテン
18がサーマルヘッド12に接触するように構成するこ
とが好ましい。この場合、その後、プラテン18が作用
位置まで揺動変位する間、プラテン18及び駆動軸36
に弾性体32(図2)による弾性的付勢力が漸増的に負
荷されるので、両軸受部材48が対応の保持部50に押
し付けられ、保持部50上で安定的に摺動して所定位置
に案内されることになる。
【0033】図4の状態から、プラテン18が継続して
揺動変位する間、軸受部材48の任意の突角領域52a
1 及び外面領域52b1 は、保持部50の凸曲面部分5
8及び係止爪56に同時に又は択一的に接触した状態を
維持しつつ摺動する。ここで保持部50の凸曲面部分5
8は、図示のような円滑に(例えばプラテン18の揺動
経路の曲率と略同一の曲率で)膨出する凸曲面形状を有
することが好ましい。それにより、軸受部材48の突角
領域52a1 が凸曲面部分58に沿って円滑に摺動でき
るようになる。同様に、保持部50の係止爪56は、軸
受部材48の外面領域52b1 を円滑に摺動させるべ
く、図示のように凸曲面状の外面を有することが好まし
い。
【0034】さらにプラテン18が揺動変位すると、所
定の揺動位置で、保持部50の凸曲面部分58に接触し
た軸受部材48の突角領域52a1 に隣接する他方(下
側)の外面領域52b2 が、それに隣接する他方の突角
領域52a2 の近傍で、保持部50の***部分60に衝
突する(図5)。この揺動位置では、弾性体32による
弾性的付勢力が駆動軸36に十分に負荷されており、こ
の付勢力下で、軸受部材48の突角領域52a1 及び外
面領域52b1 は保持部50の凸曲面部分58及び係止
爪56に接触した状態に維持されている。そこで作業者
は、プラテン18を作用位置へ向けて押圧するように第
2支持部材16を操作して、両軸受部材48を対応の保
持部50の***部分60に強く押し付ける。それにより
軸受部材48は、***部分60の干渉によって、弾性体
32の弾性的付勢力に抗して、図で時計方向(矢印γ)
へ強制的に回転させられる。同時に、軸受部材48の突
角領域52a1 は、保持部50の凸曲面部分58から僅
かに離される。
【0035】続いて、さらにプラテン18を作用位置へ
向けて押圧すると、軸受部材48は強制回転しつつ、そ
の外面領域52b1 が保持部50の係止爪56を通過す
る。さらに、軸受部材48の外面領域52b1 に隣接す
る他方の(突角領域52a2の対角位置にある)突角領
域52a3 が係止爪56を乗り越えると、その瞬間に、
弾性体32の弾性的付勢力により、突角領域52a3
保持部50の凹所54に強制的に嵌入させられる(図
6)。同時に、突角領域52a3 に隣接する軸受部材4
8の外面領域52b1 が、弾性体32の付勢力下で、保
持部50の凸曲面部分58に当接させられる。このよう
にして、両軸受部材48が対応の保持部50上で所定位
置に固定的に位置決め保持され、それにより、プラテン
18が両軸受部材48を介して回転可能に作用位置に保
持されるとともに、第2支持部材16が閉位置に固定的
に保持される。
【0036】上記したように、プラテン18が作用位置
に到達する直前には、両軸受部材48と対応の保持部5
0との相互干渉により、プラテン18が弾性体32の付
勢力に抗してサーマルヘッド12を押圧する方向へ僅か
に移動する。この微少移動は、プラテン18の駆動軸3
6が第2支持部材16の両揺動フレーム26に遊挿支持
されることによって許容されるものである。しかしこれ
に限らず、例えば第1支持部材14と第2支持部材16
との連結部位(軸24)に所望程度の遊びを付与するこ
とによっても、プラテン18の微少移動を実現すること
ができる。また、プラテン18が作用位置に到達する際
には、上記したように弾性体32の弾性的付勢力による
スナップ作用が生じるので、作業者は、プラテン18す
なわち第2支持部材16を閉じるための押圧力の変化、
及び軸受部材48が保持部50の所定位置に嵌入される
瞬間の部材間の衝突音によって、プラテン18が作用位
置に確実に到達したことを感知することができる。
【0037】プラテン18を作用位置から非作用位置へ
変位させる際には、作業者は、第2支持部材16を第1
支持部材14から引き上げるように操作する。それによ
り両軸受部材48は、図7に示すように、突角領域52
3 を対応の保持部50の凹所54に嵌入させたままの
状態で、係止爪56の干渉によって、弾性体32の弾性
的付勢力に抗して、図で時計方向(矢印γ)へ強制的に
回転させられる。同時に、軸受部材48の外面領域52
1 が、保持部50の凸曲面部分58から引き離され
る。その後、継続して第2支持部材16を開位置へ向け
て回動させることにより、両軸受部材48が対応の保持
部50から容易に脱離し、プラテン18を非作用位置へ
変位させることができる。
【0038】ここで、軸受部材48を保持部50から脱
離させる際には、軸受部材48を強制回転させることに
伴い、やはりプラテン18を弾性体32の付勢力に抗し
てサーマルヘッド12を押圧する方向へ僅かに移動させ
る必要がある。しかし前述したように、プラテン18が
作用位置にあるときに、弾性体32による弾性的付勢力
すなわち接触圧力Fは、各軸受部材48を対応の保持部
50から脱離させる方向、すなわちプラテン18を非作
用位置へ向けて付勢する方向へ作用しているから、第2
支持部材16を第1支持部材14から引き上げる操作
は、両軸受部材48を強制回転させるための初動の力の
みを要し、結果として操作性に優れたものとなる。
【0039】このように、上記構成を有するサーマルプ
リンタ10によれば、第1支持部材14上でプラテン1
8を回転自在に支持するための必須の構成要素である軸
受部材48に、印字作業の間、第1及び第2支持部材1
4、16を閉位置に固定的に係止するための係止機構と
しての機能を付加的に付与したので、従来のサーマルプ
リンタにおける揺動式フック等の専用の係止部材の使用
を回避でき、したがって専用部品に起因する部品点数の
増加、プリンタ全重量の増加、製造コストの上昇等の危
惧が排除される。しかも、軸受部材48と保持部50と
の協働により、印字作業の間、印字部(サーマルヘッド
12及びプラテン18)並びに両支持部材14、16を
閉状態に確実に固定的に係止できるので、安定した印字
作業を遂行できる。
【0040】また、保持部50が軸受部材48を所定位
置に保持する際に、サーマルヘッド12とプラテン18
との間に接触圧力Fを生成するための弾性体32による
スナップ作用を利用しているにも関わらず、印字部1
2、18及び両支持部材14、16を開放するための操
作は、両軸受部材48を強制回転させる初動の力を必要
とするだけである。したがって、印字部開放時の労力の
過剰な消費は回避され、その結果、用紙補給/交換作業
性を悪化させたり、プリンタ構成部品の劣化を促進した
りする懸念は排除される。
【0041】上記実施形態では、軸受部材48の係合部
分52の形状を、プラテン回転軸線18aに交差する断
面が略正方形輪郭を呈するものとした。これは前述した
ように、プラテン18が非作用位置から作用位置へ向け
て揺動変位する間、両軸受部材48が駆動軸36上で自
由に回転して、対応の保持部50に係合する直前に任意
の回転位置に置かれることを考慮したものである。すな
わち、略正方形輪郭の係合部分52を有する軸受部材4
8であれば、保持部50に係合する直前に軸受部材48
がどのような回転位置にあっても、その後、保持部50
によって均等な案内作用を受けることができ、また、軸
受部材48の4つの突角領域52aのうちいずれの突角
領域52aが保持部50の凹所54に嵌入されても、均
等な固定的保持作用を受けることができるのである。
【0042】なおこのような観点では、軸受部材48の
係合部分52の形状を、プラテン回転軸線18aに交差
する断面が、略正方形以外の略正多角形輪郭を呈するも
のとすることもできる。しかし、略正五角形輪郭の場
合、係合部分52の突角領域52aが鈍角化するので、
軸受部材48に対する保持部50の保持力が低下する懸
念がある。また、略正三角形輪郭の場合、係合部分52
の突角領域52aは鋭角化するが、突角領域52aを保
持部50の凹所54に強制的に嵌入させる***部分60
を適正に形成することが困難になる。したがって、保持
部50による軸受部材48の自動的案内位置決め作用を
重視する場合は、軸受部材48の係合部分52の断面形
状は略正方形輪郭であることが有利である。
【0043】ところで、上記したサーマルプリンタ10
では、装填可能なロール紙Rの寸法(特に外径寸法)
が、第1支持部材14の一対の固定フレーム部分22及
び第2支持部材16の一対の揺動フレーム26の寸法、
すなわち開口部28の寸法によって制限されてしまう。
このようなサーマルプリンタ10を、多様な定形寸法
(特に外径寸法)のロール紙Rに適用可能な構造とする
ためには、例えば両支持部材14、16を相対回動自在
に連結する軸24を排除して、その代わりに、関連する
固定フレーム部分22と揺動フレーム26とを個別に相
対回動自在に連結する一対の短尺の軸を使用することに
より、開口部28をロール径方向に拡大することが望ま
しい。
【0044】図8は、そのような多用途型の構成を有す
る本発明の他の実施形態によるサーマルプリンタ70を
概略で示す。なおサーマルプリンタ70は、軸24を排
除した点、及び両支持部材14、16を閉位置に固定的
に係止する係止機構(軸受部材48、保持部50)を省
略した点以外は、前述したサーマルプリンタ10と実質
的同一の構成を有する。したがって、対応する構成要素
には共通の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0045】サーマルプリンタ70は、サーマルヘッド
12と、サーマルヘッド12を支持する第1支持部材1
4と、第1支持部材14に相対回動可能に組み合わされ
る第2支持部材16と、第2支持部材16に支持され、
第1支持部材14に対する第2支持部材16の回動に伴
い、サーマルヘッド12と協働して印刷用紙を挟持する
作用位置とサーマルヘッド12から離隔して印刷用紙を
解放する非作用位置との間で揺動変位するプラテン18
とを備える。第1支持部材14の一対の固定フレーム部
分22の各々の末端22aには、個別の軸72を介し
て、第2支持部材16の一対の揺動フレーム26がそれ
ぞれ回動自在に連結される。それら固定フレーム部分2
2と揺動フレーム26との間には、ロール紙を収容する
開放型の開口部74が形成される。
【0046】上記構成を有するサーマルプリンタ70
は、それを併設する主装置(例えばキャッシュレジスタ
ー、携帯型端末装置、ATM等)のハウジング(図示せ
ず)に第1支持部材14を内設するとともに、このハウ
ジングに対して開閉可能に連結されるカバー(図示せ
ず)に第2支持部材16を固定して使用される。この場
合、図9に示すように、主装置のハウジングに、開口部
74に整合して配置される用紙支持部46を形成でき
る。そこで、例えば図9(a)及び(b)に示すよう
に、主装置の機能及び使用するロール紙Rの定形寸法
(特に外径寸法)に応じて、ハウジングに対するカバー
の全開角度を適宜設定することにより、第1及び第2支
持部材14、16を共通部品として用いた同一構造のサ
ーマルプリンタ70で、異なる定形寸法を有するロール
紙Rに対応することが可能になる。
【0047】サーマルプリンタ70はさらに、プラテン
18の作用位置と非作用位置との間の揺動半径を調整す
る調整機構を備えることができる。この調整機構は、例
えば図10(a)及び(b)に示すように、第1支持部
材14の各固定フレーム部分22と第2支持部材16の
各揺動フレーム26との少なくとも一方に、複数の軸支
穴76を設けることにより構成できる。この構成によれ
ば、複数の軸支穴76のうち所望位置の軸支穴76を選
択して軸72を装着し、第1及び第2支持部材14、1
6を相互連結することにより、第1支持部材14に対す
る第2支持部材16の全開角度を変更できない場合に
も、開口部74の寸法、すなわち使用可能なロール紙R
の外径寸法を適宜変更することができる。なお、軸72
は、周知の抜け止め部材を用いて、所望の軸支穴76に
着脱自在に取り付けることが望ましい。
【0048】このように、サーマルプリンタ70によれ
ば、構成部品の寸法を変更することなく、すなわち共通
の第1及び第2支持部材14、16を用いて、多様な定
形寸法(特に外径寸法)のロール紙Rを適宜対応して使
用することが可能になる。したがってサーマルプリンタ
70は、併設対象の主装置の種類を問わない多用途型の
ものとなり、結果としてプリンタ製品単価の上昇を抑制
することができる。なお、上記したプラテン揺動半径調
整機構を、図1に示すサーマルプリンタ10に適用でき
ることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、開閉可能な印字部を有するサーマルプリンタ
において、部品点数を増加させたり用紙補給/交換作業
性を悪化させたりすることなく、印字作業の間、印字部
すなわち一対の支持部材を閉じた状態に固定的に係止す
ることが可能になり、その結果、安定した印字作業を遂
行できる高性能のサーマルプリンタが提供される。さら
に本発明によれば、開閉可能な印字部を有するサーマル
プリンタにおいて、構成部品の寸法を変更することな
く、すなわち共通の支持部材を用いて、多様な外径寸法
のロール紙を適宜対応して使用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるサーマルプリンタの
印字部閉鎖時の概略斜視図である。
【図2】図1のサーマルプリンタの印字部閉鎖時の主要
部の構成を示す概略側面図である。
【図3】図1のサーマルプリンタにおけるプラテン係止
機構の作用を示す概略側面図で、軸受部材が保持部に係
合する直前の状態を示す。
【図4】図1のサーマルプリンタにおけるプラテン係止
機構の作用を示す概略側面図で、軸受部材が保持部に係
合した直後の状態を示す。
【図5】図1のサーマルプリンタにおけるプラテン係止
機構の作用を示す概略側面図で、軸受部材が保持部によ
って所定位置に保持される直前の状態を示す。
【図6】図1のサーマルプリンタにおけるプラテン係止
機構の作用を示す概略側面図で、軸受部材が保持部によ
って所定位置に保持された状態を示す。
【図7】図1のサーマルプリンタにおけるプラテン係止
機構の作用を示す概略側面図で、軸受部材が保持部から
脱離する直前の状態を示す。
【図8】本発明の他の実施形態によるサーマルプリンタ
の印字部開放時の概略斜視図である。
【図9】図8のサーマルプリンタの多用途機能を説明す
る概略側面図で、(a)小径のロール紙を使用する場
合、及び(b)大径のロール紙を使用する場合を示す。
【図10】図8のサーマルプリンタの変形例における多
用途機能を説明する概略側面図で、(a)小径のロール
紙を使用する場合、及び(b)大径のロール紙を使用す
る場合を示す。
【符号の説明】
10、70…サーマルプリンタ 12…サーマルヘッド 14…第1支持部材 16…第2支持部材 18…プラテン 22…固定フレーム部分 24、72…軸 26…揺動フレーム 28、74…開口部 32…弾性体 36…駆動軸 40…駆動輪 48…軸受部材 50…保持部 52…係合部分 52a…突角領域 52b…外面領域 54…凹所 56…係止爪 58…凸曲面部分 60…***部分 76…軸支穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドと、該サーマルヘッドを
    支持する第1支持部材と、該第1支持部材に相対移動可
    能に組み合わされる第2支持部材と、該第2支持部材に
    支持され、該第1支持部材に対する該第2支持部材の移
    動に伴い、該サーマルヘッドと協働して印刷用紙を挟持
    する作用位置と該サーマルヘッドから離隔して印刷用紙
    を解放する非作用位置との間で変位するプラテンとを具
    備するサーマルプリンタにおいて、 前記プラテンに回転自在に連結される軸受部材と、 前記第1支持部材に設けられ、前記プラテンが前記作用
    位置にあるときに、前記軸受部材に脱離可能に係合して
    該軸受部材を予め定めた位置に固定的に保持するととも
    に、該軸受部材を介して該プラテンを回転自在に該作用
    位置に保持する保持部と、を具備することを特徴とする
    サーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プラテンが前記非作用位置から前記
    作用位置に変位する間に、前記保持部が前記軸受部材に
    摺動接触して該軸受部材を前記予め定めた位置に自動的
    に案内かつ位置決めする請求項1に記載のサーマルプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記プラテンが前記作用位置にあるとき
    に、該プラテンと前記サーマルヘッドとの間に生じる接
    触圧力が前記軸受部材を前記保持部から脱離させる方向
    へ作用し、該保持部は少なくとも該接触圧力に抗して該
    軸受部材を前記予め定めた位置に保持する請求項1又は
    2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記軸受部材は、前記プラテンの回転軸
    線に交差する断面が略多角形輪郭を呈する係合部分を有
    し、前記保持部は、該プラテンが前記作用位置にあると
    きに、該係合部分の所望の突角領域を受容して静止保持
    する凹所を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    サーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、前記プラテンが前記作用
    位置にあるときに、前記軸受部材に当接されて前記係合
    部分の前記突角領域を該保持部の前記凹所に強制的に嵌
    入させる***部分をさらに有する請求項4に記載のサー
    マルプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記保持部は、前記プラテンが前記作用
    位置にあるときに、前記係合部分の前記突角領域に隣接
    する前記軸受部材の外面領域に接触する凸曲面部分をさ
    らに有する請求項4又は5に記載のサーマルプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記軸受部材の前記係合部分の前記断面
    が略正方形輪郭を呈する請求項4〜6のいずれか1項に
    記載のサーマルプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記プラテンを駆動する駆動機構が前記
    第1支持部材に設置され、該プラテンが前記作用位置に
    あるときに該プラテンが該駆動機構に作用的に連結され
    るとともに、該プラテンが前記非作用位置にあるときに
    該プラテンが該駆動機構から分離される請求項1〜7の
    いずれか1項に記載のサーマルプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記第2支持部材が前記第1支持部材に
    相対回動可能に組み合わされ、該第1支持部材に対する
    該第2支持部材の回動に伴い、前記プラテンが前記作用
    位置と前記非作用位置との間で揺動変位する請求項1〜
    8のいずれか1項に記載のサーマルプリンタであって、
    該プラテンの該作用位置と該非作用位置との間の揺動半
    径を調整する調整機構をさらに具備するサーマルプリン
    タ。
  10. 【請求項10】 サーマルヘッドと、該サーマルヘッド
    を支持する第1支持部材と、該第1支持部材に相対回動
    可能に組み合わされる第2支持部材と、該第2支持部材
    に支持され、該第1支持部材に対する該第2支持部材の
    回動に伴い、該サーマルヘッドと協働して印刷用紙を挟
    持する作用位置と該サーマルヘッドから離隔して印刷用
    紙を解放する非作用位置との間で揺動変位するプラテン
    とを具備するサーマルプリンタにおいて、 前記プラテンの前記作用位置と前記非作用位置との間の
    揺動半径を調整する調整機構を具備することを特徴とす
    るサーマルプリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7399130B2 (en) 2004-03-03 2008-07-15 Zih Corporation Printer with quick release print head and platen to promote installation and removal of same
JP2014200932A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ装置及びプリンタ装置の操作方法

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