JP2002057042A - 積層トランス - Google Patents
積層トランスInfo
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- JP2002057042A JP2002057042A JP2000240593A JP2000240593A JP2002057042A JP 2002057042 A JP2002057042 A JP 2002057042A JP 2000240593 A JP2000240593 A JP 2000240593A JP 2000240593 A JP2000240593 A JP 2000240593A JP 2002057042 A JP2002057042 A JP 2002057042A
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- layer
- transformer
- laminated
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の、シートに同心配置した略３／４ター
ンの２つのコイル素子を形成し、角度を９０°ずつ回転
させながら積層する煩わしさを解消し、また内周側のコ
イルのインダクタンスが小さく,外周側のコイルのイン
ダクタンスが大きくなり電圧昇圧比が１：１のトランス
を構成し難い問題を解消することである。 【解決手段】２つのコイルが形成された絶縁層を積層
し、各層のそれぞれのコイルを層間接続してなるトラン
スの中層部において、１ターンの矩形コイルを１辺と３
辺に分割して、それぞれの分割コイルの１端を、コイル
のループの内角に層間接続部を備えた層と、該層と虚像
関係になる層とを交互に積層し、それぞれの分割コイル
が２層で１ターンの同心コイルを形成することを繰り返
して積層、圧着し一体焼成して積層トランスを構成す
る。
ンの２つのコイル素子を形成し、角度を９０°ずつ回転
させながら積層する煩わしさを解消し、また内周側のコ
イルのインダクタンスが小さく,外周側のコイルのイン
ダクタンスが大きくなり電圧昇圧比が１：１のトランス
を構成し難い問題を解消することである。 【解決手段】２つのコイルが形成された絶縁層を積層
し、各層のそれぞれのコイルを層間接続してなるトラン
スの中層部において、１ターンの矩形コイルを１辺と３
辺に分割して、それぞれの分割コイルの１端を、コイル
のループの内角に層間接続部を備えた層と、該層と虚像
関係になる層とを交互に積層し、それぞれの分割コイル
が２層で１ターンの同心コイルを形成することを繰り返
して積層、圧着し一体焼成して積層トランスを構成す
る。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、２つのコイル部分
のパターンが形成された絶縁シートを積層してなる積層
トランスに関するものである。
のパターンが形成された絶縁シートを積層してなる積層
トランスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】積層トランスには、誘電体ペーストや高
絶縁抵抗磁性体ペーストと、導電ペーストを交互に印刷
して２つ以上のコイルを形成する多層印刷トランスや、
絶縁性磁性体グリーンシートに、導電ペーストを印刷し
たコイル素子を積層して２つのコイル素子を形成し、上
下に絶縁性磁性体グリーンシートを配置して圧着し、一
体焼成した積層トランスがある。さらに、誘電体グリー
ンシートを用いた積層トランスもある。
絶縁抵抗磁性体ペーストと、導電ペーストを交互に印刷
して２つ以上のコイルを形成する多層印刷トランスや、
絶縁性磁性体グリーンシートに、導電ペーストを印刷し
たコイル素子を積層して２つのコイル素子を形成し、上
下に絶縁性磁性体グリーンシートを配置して圧着し、一
体焼成した積層トランスがある。さらに、誘電体グリー
ンシートを用いた積層トランスもある。
【０００３】絶縁性磁性体グリーンシートを用いた積層
トランスの中間層は、絶縁性磁性体グリーンシートに導
電ペーストを印刷したコイル素子シートを２種類形成
し、交互に積層して１層おきにビア接続し、磁気結合す
る２つのコイルを形成した積層トランスと、絶縁性磁性
体グリーンシートに導電ペーストを印刷して２つのコイ
ル素子を形成し、積層して各層でビア接続して磁気結合
する２つのコイルを形成した積層トランスとがあるが、
２つのコイル素子シートを交互に積層して１層おきに接
続する積層トランスは、中間層のビアの上下面で接続す
るため、中間層およびその上下層の積みずれにより接続
が不確実になり易い。また、コイルの捲き数比を任意に
選ぶことができるが、結合係数は大きくとれない。
トランスの中間層は、絶縁性磁性体グリーンシートに導
電ペーストを印刷したコイル素子シートを２種類形成
し、交互に積層して１層おきにビア接続し、磁気結合す
る２つのコイルを形成した積層トランスと、絶縁性磁性
体グリーンシートに導電ペーストを印刷して２つのコイ
ル素子を形成し、積層して各層でビア接続して磁気結合
する２つのコイルを形成した積層トランスとがあるが、
２つのコイル素子シートを交互に積層して１層おきに接
続する積層トランスは、中間層のビアの上下面で接続す
るため、中間層およびその上下層の積みずれにより接続
が不確実になり易い。また、コイルの捲き数比を任意に
選ぶことができるが、結合係数は大きくとれない。
【０００４】シートに２つのコイル素子を形成し、積層
して各層でビア接続する積層トランスは、結合係数が大
きく取れるので、捲き数比が１：１のトランス、あるい
はコモンモードチョークコイルを形成するのに適する。
なお、ノーマルモドチョークコイルは、コモンモードチ
ョークコイル端子の結線を逆にすればよい。図５に示す
ように、２出力トランスを構成する場合に、シートに同
心配置した略３／４ターンの３つのコイル素子を形成
し、角度を９０°ずつ回転させながら積層して各層でビ
ア接続する、２出力の積層型チップトランスの実施例
は、特開平８−７８２３６に開示されている。
して各層でビア接続する積層トランスは、結合係数が大
きく取れるので、捲き数比が１：１のトランス、あるい
はコモンモードチョークコイルを形成するのに適する。
なお、ノーマルモドチョークコイルは、コモンモードチ
ョークコイル端子の結線を逆にすればよい。図５に示す
ように、２出力トランスを構成する場合に、シートに同
心配置した略３／４ターンの３つのコイル素子を形成
し、角度を９０°ずつ回転させながら積層して各層でビ
ア接続する、２出力の積層型チップトランスの実施例
は、特開平８−７８２３６に開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
に同心配置した略３／４ターンの２つのコイル素子を形
成し、角度を９０°ずつ回転させながら積層して電圧昇
圧比（捲き数比）が１：１のトランスを形成しようとす
ると、内周側のコイルのインダクタンスが小さく,外周
側のコイルのインダクタンスが大きくなり、１次側のコ
イルのインダクタンス値と,２次側のコイルのインダク
タンス値が不揃いになるため、電圧昇圧比が１：１のト
ランスを構成し難い問題があったが、この問題を解消す
ることであり、さらに、角度を９０°ずつ回転させなが
ら積層する煩わしさを解消することである。
に同心配置した略３／４ターンの２つのコイル素子を形
成し、角度を９０°ずつ回転させながら積層して電圧昇
圧比（捲き数比）が１：１のトランスを形成しようとす
ると、内周側のコイルのインダクタンスが小さく,外周
側のコイルのインダクタンスが大きくなり、１次側のコ
イルのインダクタンス値と,２次側のコイルのインダク
タンス値が不揃いになるため、電圧昇圧比が１：１のト
ランスを構成し難い問題があったが、この問題を解消す
ることであり、さらに、角度を９０°ずつ回転させなが
ら積層する煩わしさを解消することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、２つのコ
イルが形成された絶縁層を積層し、各層のそれぞれのコ
イルを層間接続して一体焼成してなるトランスにおい
て、１ターンの矩形コイルを１辺と３辺に分割したコイ
ルのそれぞれの両端に層間接続部を備えた２種類の層を
交互に積層し、それぞれの分割コイルが２層で１ターン
の同心コイルを形成することを繰り返した中層部を備
え、上下層に外部引き出し電極層を備えたことを特徴と
する積層トランスである。
イルが形成された絶縁層を積層し、各層のそれぞれのコ
イルを層間接続して一体焼成してなるトランスにおい
て、１ターンの矩形コイルを１辺と３辺に分割したコイ
ルのそれぞれの両端に層間接続部を備えた２種類の層を
交互に積層し、それぞれの分割コイルが２層で１ターン
の同心コイルを形成することを繰り返した中層部を備
え、上下層に外部引き出し電極層を備えたことを特徴と
する積層トランスである。
【０００７】数百ＭＨＺ以上の高周波用には、誘電率が
低く損失の少ない低温焼成のガラス・セラミック系のグ
リーンシートを用い、１ターンの矩形コイルを１辺と３
辺に分割して、それぞれの分割コイルの両端に、コイル
のループ上または、ループ上から逸れた位置に層間接続
用のビアを備えた２種類の層を交互に積層し、それぞれ
の分割コイルが２層で１ターンの同心コイルを形成させ
る。上下層には引き出し端子層およびダミーの絶縁層を
積層し、圧着して一体焼成して積層トランスを構成す
る。 層間接続部は、他の分割コイルと一定の間隔を設
け、多少の積みずれがあっても短絡しないようにしてお
く。
低く損失の少ない低温焼成のガラス・セラミック系のグ
リーンシートを用い、１ターンの矩形コイルを１辺と３
辺に分割して、それぞれの分割コイルの両端に、コイル
のループ上または、ループ上から逸れた位置に層間接続
用のビアを備えた２種類の層を交互に積層し、それぞれ
の分割コイルが２層で１ターンの同心コイルを形成させ
る。上下層には引き出し端子層およびダミーの絶縁層を
積層し、圧着して一体焼成して積層トランスを構成す
る。 層間接続部は、他の分割コイルと一定の間隔を設
け、多少の積みずれがあっても短絡しないようにしてお
く。
【０００８】図１のコイルパターン図に示す、矩形コイ
ルを１辺と３辺に分割し各分割コイルの１端を、矩形コ
イルの内角に延長した接続部を設けた層と、該層と虚像
関係になる層とを、図２の積層説明図に示すように交互
に積層する。多数個取りの層において、層間接続のビア
が矩形コイルの一辺の角部に揃うため、ビアホールのパ
ンチング作業、およびコイル印刷後のビア位置の検査作
業が、シートを直線的に移動させながらできるので、対
角にビアを設けた場合に比べ能率が上がり、タクトタイ
ムを短縮できる。なお図面は複雑さをさけるため個片で
説明しているが、実際は多数個取りシートを積層圧着し
たのち、個片に切断して焼成する。
ルを１辺と３辺に分割し各分割コイルの１端を、矩形コ
イルの内角に延長した接続部を設けた層と、該層と虚像
関係になる層とを、図２の積層説明図に示すように交互
に積層する。多数個取りの層において、層間接続のビア
が矩形コイルの一辺の角部に揃うため、ビアホールのパ
ンチング作業、およびコイル印刷後のビア位置の検査作
業が、シートを直線的に移動させながらできるので、対
角にビアを設けた場合に比べ能率が上がり、タクトタイ
ムを短縮できる。なお図面は複雑さをさけるため個片で
説明しているが、実際は多数個取りシートを積層圧着し
たのち、個片に切断して焼成する。
【０００９】第２の発明は、２つのコイルが形成された
絶縁層を積層し、各層のそれぞれのコイルを層間接続し
て一体焼成してなるトランスにおいて、絶縁層にニッケ
ル・亜鉛系フェライトよりなる絶縁性磁性体層を用い、
１ターンの矩形コイルを１辺と３辺に分割したコイルの
それぞれの両端に層間接続部を備えた２種類の層を交互
に積層し、それぞれの分割コイルが２層で１ターンの同
心コイルを形成することを繰り返した中層部を備え、上
下層に外部引き出し電極層を備え、さらに外層に磁性体
層を備えたことを特徴とする積層トランスである。
絶縁層を積層し、各層のそれぞれのコイルを層間接続し
て一体焼成してなるトランスにおいて、絶縁層にニッケ
ル・亜鉛系フェライトよりなる絶縁性磁性体層を用い、
１ターンの矩形コイルを１辺と３辺に分割したコイルの
それぞれの両端に層間接続部を備えた２種類の層を交互
に積層し、それぞれの分割コイルが２層で１ターンの同
心コイルを形成することを繰り返した中層部を備え、上
下層に外部引き出し電極層を備え、さらに外層に磁性体
層を備えたことを特徴とする積層トランスである。
【００１０】数１００ＭＨＺ帯以下の低周波帯では、使
用する周波数帯に適したニッケル・亜鉛系の低温焼成フ
ェライトの絶縁性磁性体グリーンシートを用い、圧着し
て一体焼成して積層トランスを構成する。高絶縁抵抗磁
性体層を用いる場合は，前記した上下層の引き出し端子
層の、さらに上下に高絶縁抵抗磁性体層を所定の厚みに
積層し、圧着して一体焼成して積層トランスを構成す
る。これにより、閉磁路トランスとなるので、インピー
ダンスが大きく、周辺回路の影響を受けないトランスと
なる。
用する周波数帯に適したニッケル・亜鉛系の低温焼成フ
ェライトの絶縁性磁性体グリーンシートを用い、圧着し
て一体焼成して積層トランスを構成する。高絶縁抵抗磁
性体層を用いる場合は，前記した上下層の引き出し端子
層の、さらに上下に高絶縁抵抗磁性体層を所定の厚みに
積層し、圧着して一体焼成して積層トランスを構成す
る。これにより、閉磁路トランスとなるので、インピー
ダンスが大きく、周辺回路の影響を受けないトランスと
なる。
【００１１】
【発明の実施の形態】低温焼成用のニッケル・亜鉛フェ
ライトの絶縁性磁性体グリーンシート、あるいはガラス
・セラミックスの誘電体グリーンシートに、１ターンの
矩形コイルを１辺と３辺に分割したコイルのそれぞれの
両端に、コイルのループ上または、ループ上から逸れた
位置に層間接続用のビア部を備えた２種類の層を交互に
積層し、それぞれの分割コイルが２層で１ターンの同心
コイルを形成することを繰り返した中層部の上下に外部
引き出し電極層を積層し、さらに最上下層に閉磁路を形
成させるためのダミーの磁性体グリーンシート、あるい
は引き出し端子層を絶縁するための誘電体グリーンシー
トを積層圧着し一体焼成して積層トランスを形成する。
ライトの絶縁性磁性体グリーンシート、あるいはガラス
・セラミックスの誘電体グリーンシートに、１ターンの
矩形コイルを１辺と３辺に分割したコイルのそれぞれの
両端に、コイルのループ上または、ループ上から逸れた
位置に層間接続用のビア部を備えた２種類の層を交互に
積層し、それぞれの分割コイルが２層で１ターンの同心
コイルを形成することを繰り返した中層部の上下に外部
引き出し電極層を積層し、さらに最上下層に閉磁路を形
成させるためのダミーの磁性体グリーンシート、あるい
は引き出し端子層を絶縁するための誘電体グリーンシー
トを積層圧着し一体焼成して積層トランスを形成する。
【００１２】
【実施例１】図３の回路図に示す４端子の５０ＭＨＺ帯
のトランスを形成するべく、層間接続用のビアホールを
打ち抜いた低温焼成用のニッケル・亜鉛フェライトの絶
縁性磁性体グリーンシートに、銀ペーストを印刷して図
１のコイルパターン図に示す４種類の多数個取りのコイ
ル印刷シートを形成した。次に図２の積層説明図に示す
ように、３枚のダミー層１、引き出し端子電極層５、中
間コイル電極層４、中間コイル電極層３、と中間コイル
電極層４，３を繰り返して積層し、引き出し端子電極層
２、３枚のダミー層１の順序で積層し圧着してから個片
に切断し、外部端子電極を塗布して９００℃のコンベア
炉に流して、電極およびグリーンシートを１体的に焼成
して図４に示す積層トランスを形成した。
のトランスを形成するべく、層間接続用のビアホールを
打ち抜いた低温焼成用のニッケル・亜鉛フェライトの絶
縁性磁性体グリーンシートに、銀ペーストを印刷して図
１のコイルパターン図に示す４種類の多数個取りのコイ
ル印刷シートを形成した。次に図２の積層説明図に示す
ように、３枚のダミー層１、引き出し端子電極層５、中
間コイル電極層４、中間コイル電極層３、と中間コイル
電極層４，３を繰り返して積層し、引き出し端子電極層
２、３枚のダミー層１の順序で積層し圧着してから個片
に切断し、外部端子電極を塗布して９００℃のコンベア
炉に流して、電極およびグリーンシートを１体的に焼成
して図４に示す積層トランスを形成した。
【００１３】
【実施例２】実施例１と同等に、図３の回路図に示す４
端子の８００ＭＨＺ帯の高周波用トランスを形成するべ
く、端子電極形成用のハーフスルーホールとビアホール
を打ち抜いた低温焼成用のガラス・セラミックの誘電体
グリーンシートに、銀ペーストを印刷して図１に示す４
種類の多数個取りのコイル印刷シートを形成した。次に
実施例１と同様に図２の積層説明図のように積層し圧着
してから、個片に切断し外部端子電極を塗布乾燥後、９
００℃のコンベア炉に流して電極およびグリーンシート
を１体的に焼成して図３に示す高周波用積層トランスを
形成した。このとき、誘電体グリーンシートを用いたの
で最上下のダミー層は、コイル電極を外部から絶縁する
ために１層のみを積層した。
端子の８００ＭＨＺ帯の高周波用トランスを形成するべ
く、端子電極形成用のハーフスルーホールとビアホール
を打ち抜いた低温焼成用のガラス・セラミックの誘電体
グリーンシートに、銀ペーストを印刷して図１に示す４
種類の多数個取りのコイル印刷シートを形成した。次に
実施例１と同様に図２の積層説明図のように積層し圧着
してから、個片に切断し外部端子電極を塗布乾燥後、９
００℃のコンベア炉に流して電極およびグリーンシート
を１体的に焼成して図３に示す高周波用積層トランスを
形成した。このとき、誘電体グリーンシートを用いたの
で最上下のダミー層は、コイル電極を外部から絶縁する
ために１層のみを積層した。
【００１４】
【発明の効果】矩形コイルを１辺と３辺に分割すると、
層間接続のビアが矩形コイルの一辺の角部に揃うため、
ビアホールのパンチング作業、およびコイル印刷後のビ
ア位置の検査作業が、シートを直線的に移動させながら
できるので、対角にビアを設けた場合に比べ、能率が上
がりタクトタイムを短縮できる。また、角度を９０°ず
つ回転させながら積層する必要がなくなり、さらに、１
次側のコイルのインダクタンス値と,２次側のコイルの
インダクタンス値が不揃いになることもなく、電圧昇圧
比が１：１のトランスを容易に構成できる。
層間接続のビアが矩形コイルの一辺の角部に揃うため、
ビアホールのパンチング作業、およびコイル印刷後のビ
ア位置の検査作業が、シートを直線的に移動させながら
できるので、対角にビアを設けた場合に比べ、能率が上
がりタクトタイムを短縮できる。また、角度を９０°ず
つ回転させながら積層する必要がなくなり、さらに、１
次側のコイルのインダクタンス値と,２次側のコイルの
インダクタンス値が不揃いになることもなく、電圧昇圧
比が１：１のトランスを容易に構成できる。
【００１５】
【図１】トランスのコイルパターン図を示す。
【図２】積層によるコイル形成の説明図を示す。
【図３】積層トランスの回路図を示す。
【図４】完成品の斜視図を示す。
【図５】従来の３コイルトランスの回路図とパターン図
を示す。
を示す。
１・・・・・ダミー層 ２、５・・・引き出し端子電極層 ３、４・・・中間コイル電極層
Claims (2)
- 【請求項１】２つのコイルが形成された絶縁層を積層
し、各層のそれぞれのコイルを層間接続して一体焼成し
てなるトランスにおいて、１ターンの矩形コイルを１辺
と３辺に分割したコイルのそれぞれの両端に層間接続部
を備えた２種類の層を交互に積層し、それぞれの分割コ
イルが２層で１ターンの同心コイルを形成することを繰
り返した中層部を備え、上下層に外部引き出し電極層を
備えたことを特徴とする積層トランス。 - 【請求項２】２つのコイルが形成された絶縁層を積層
し、各層のそれぞれのコイルを層間接続して一体焼成し
てなるトランスにおいて、絶縁層にニッケル・亜鉛系フ
ェライトよりなる磁性体層を用い、１ターンの矩形コイ
ルを１辺と３辺に分割したコイルのそれぞれの両端に層
間接続部を備えた２種類の層を交互に積層し、それぞれ
の分割コイルが２層で１ターンの同心コイルを形成する
ことを繰り返した中層部を備え、上下層に外部引き出し
電極層を備え、さらに外層に磁性体層を備えたことを特
徴とする請求項１に記載の積層トランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000240593A JP2002057042A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 積層トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000240593A JP2002057042A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 積層トランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002057042A true JP2002057042A (ja) | 2002-02-22 |
Family
ID=18731923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000240593A Pending JP2002057042A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 積層トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002057042A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005166791A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層チップコモンモードチョークコイル |
| US8325001B2 (en) * | 2005-08-04 | 2012-12-04 | The Regents Of The University Of California | Interleaved three-dimensional on-chip differential inductors and transformers |
| WO2013031873A1 (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-07 | 株式会社村田製作所 | 積層型コモンモードチョークコイルおよび高周波部品 |
| US8773232B2 (en) | 2011-12-19 | 2014-07-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High-frequency transformer, high-frequency component, and communication terminal device |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000240593A patent/JP2002057042A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005166791A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層チップコモンモードチョークコイル |
| US8325001B2 (en) * | 2005-08-04 | 2012-12-04 | The Regents Of The University Of California | Interleaved three-dimensional on-chip differential inductors and transformers |
| WO2013031873A1 (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-07 | 株式会社村田製作所 | 積層型コモンモードチョークコイルおよび高周波部品 |
| JP5505564B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2014-05-28 | 株式会社村田製作所 | 積層型コモンモードチョークコイルおよび高周波部品 |
| JPWO2013031873A1 (ja) * | 2011-08-31 | 2015-03-23 | 株式会社村田製作所 | 積層型コモンモードチョークコイルおよび高周波部品 |
| US9230723B2 (en) | 2011-08-31 | 2016-01-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Laminated common mode choke coil and high frequency component |
| US8773232B2 (en) | 2011-12-19 | 2014-07-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High-frequency transformer, high-frequency component, and communication terminal device |
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