JP2002054339A - 耐震扉安全装置 - Google Patents

耐震扉安全装置

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JP2002054339A
JP2002054339A JP2000240135A JP2000240135A JP2002054339A JP 2002054339 A JP2002054339 A JP 2002054339A JP 2000240135 A JP2000240135 A JP 2000240135A JP 2000240135 A JP2000240135 A JP 2000240135A JP 2002054339 A JP2002054339 A JP 2002054339A
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JP
Japan
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seesaw
piece
earthquake
door
seesaw body
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Application number
JP2000240135A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Sasaki
俊治 佐々木
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Isokawa Industry Co Ltd
Original Assignee
Isokawa Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震の発生時に作動させたロック機構が、地
震の継続中に解除される事を防止し、扉体の閉鎖状態を
継続可能とする。 【解決手段】 扉体1を本体2に開閉可能に接続し、こ
の本体2に支持軸8を支点として回動可能なシーソー体
7を設ける。このシーソー体7は、可動体10により、
通常時には扉体1の規制片2と非係合状態とし、地震発
生時には、このシーソー体7が回動して規制片20と係
合し、扉体1を開放不能とする。また、シーソー体7の
裏面に、球状の補助可動体32が嵌合し得る係合凹部3
3を設け、地震発生時は、本体1に設けた長溝35内を
補助可動体32が自在に移動する事により、シーソー体
7の裏面と補助可動体32が衝突し、シーソー体7の通
常時位置への復元を困難とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震の発生に伴う揺れ
や収納物の移動によって扉体が開放されることを防止す
る耐震扉安全装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地震の発生に伴う揺れや収納物の
移動によって、本体に接続した扉体が開放される事を防
止するため、揺れに伴ってシーソー状に回転するシーソ
ー体により、扉体のロック機構を作動する、耐震扉安全
装置が存在した。このシーソー体は、本体に支持軸を支
点として回動可能に形成するとともに、このシーソー体
に、通常時には扉体の係合部と非係合状態となるよう、
シーソー体の位置を保持可能に、金属ボール等の可動体
を配置している。そして、地震発生時には、この可動体
がシーソー体上を移動して、このシーソー体を回動する
事により、扉体に設けた規制片にシーソー体を係合し
て、ロック機構を作動し、扉体を開放不能とするもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ーソー体は、地震の振動の大きさや揺れのタイミングに
より、地震前の定位置方向に回動してしまう事がある。
このシーソー体の復帰が生じると、ロック機構が解除さ
れるため、扉体が開放されてしまう可能性があった。
【0004】本発明は上述の如き課題を解決するため、
地震の発生時にはロック機構を作動させるとともに、地
震の継続中はこのロック機構が容易に解除される事がな
く、扉体の閉鎖を確実に継続できるようにするものであ
る。
【0005】尚、本明細書中にて扉体とは、蝶番等の軸
を支点として開閉する観音開き方式、片開き方式は勿
論、ガイドレールに従って摺動する引き戸、アコーデオ
ンドア等も含むものである。また、本体とは、前記扉体
を接続する建造物は勿論、キャビネット、壁面、机、食
器棚、冷蔵庫、その他の家具等も含むものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するため、扉体を本体に開閉可能に接続し、こ
の本体に支持軸を支点として回動可能なシーソー体を設
け、このシーソー体に、通常時には扉体の規制片と非係
合状態となるようシーソー体の位置を保持可能に可動体
を配置し、地震発生時には可動体がシーソー体上を移動
してシーソー体を回動し扉体の規制片とシーソー体を係
合して扉体を開放不能とするよう構成したものに於い
て、地震の発生しない通常時に可動体が配置されるシー
ソー体の裏面に、地震発生時に移動可能な補助可動体が
嵌合し得る係合凹部を設けるとともに、この係合凹部に
対応する本体に、補助可動体が地震の震動で自在に移動
し得る長溝を形成し、補助可動体が地震発生によって長
溝内を移動時は、シーソー体の裏面と補助可動体が衝突
し、シーソー体の通常時位置への復元を困難として成る
ものである。
【0007】また、長溝には、地震終了時に補助可動体
を、係合凹部と対応する定位置に誘導するための誘導傾
斜を形成しても良い。
【0008】また、補助可動体を配置した長溝及び係合
凹部は、複数個形成しても良い。
【0009】また、複数配置した係合凹部及びこの係合
凹部に嵌合する補助可動体の定位置は、シーソー体の支
持軸と平行な同軸線上に配置される事のないよう、ラン
ダムに設けても良い。
【0010】また、シーソー体及び規制片との係合及び
係合解除は、シーソー体の側面に突出しシーソー体の地
震時の回動に伴って位置を移動可能な係合片を、この移
動時にのみ規制片に係合して扉体の開放を規制可能とす
るとともに、前記規制片を、一定以上の力が加えられた
時に位置移動及び復元が可能となるよう、係合部により
規制可能とし、シーソー体の係合片と規制片とが係合し
た状態で、一定以上の力が加わる事により位置移動した
規制片が、シーソー体の外面を押圧してこのシーソー体
を元位置に復元可能とし、シーソー体と規制片との係合
を解除するものであっても良い。
【0011】また、規制片は、係合部を弾性変形して乗
り越える事により、一定の可動範囲内を往復移動するも
のであっても良い。
【0012】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、地震の発生していない通常の状態では、可動体の移
動は起こらないので、シーソー体が支持軸を介してシー
ソー状に回動する事はない。また、シーソー体の復元を
阻止し得る補助可動体も、シーソー体の係合凹部に嵌合
しているので、シーソー体は通常位置を保つものとな
る。従って、通常時は、シーソー体と扉体に設けた規制
片とが係合する事はなく、ロック機構が作動していない
から、扉体の操作者は、開閉動作を容易に行う事ができ
る。
【0013】そして、地震が発生すると、激しい振動が
本体及び扉体に加えられるから、シーソー体内に配置し
ている可動体は、シーソー体上を位置移動する。この可
動体の位置移動に伴って、シーソー体は支持軸を支点と
してシーソー状に回動する。この回動により、シーソー
体は扉体に設けた規制片と係合する。このシーソー体と
規制片との係合により、ロック機構が作動し、扉体の開
放動作を規制するものとなる。
【0014】また、従来は、地震時の振動の大きさや揺
れのタイミング等で、シーソー体が復元方向に回動し、
ロック機構が解除される可能性があった。しかしなが
ら、本発明では、シーソー体の復元を阻止可能な補助可
動体を配置しているので、地震の継続中は、ロック機構
が容易に解除される事はない。
【0015】即ち、地震の発生により、前述の如くシー
ソー体が回動して規制片と係合し、ロック機構が作動す
ると、シーソー体の係合凹部と補助可動体との嵌合が解
除される。この嵌合解除により、補助可動体は地震の震
動に伴って長溝内を自在に位置移動するものとなる。
【0016】このように自在に位置移動した補助可動体
は、シーソー体の係合凹部に嵌合しにくいものとなる。
そして、激しい振動の作用でシーソー体が復元方向に回
動しようとしても、このシーソー体の裏面に補助可動体
が衝突し、シーソー体の復元を阻止する。従って、強い
振動や収納物の追突等によって扉体に開放方向の強い衝
撃が加えられても、シーソー体が元位置に復元する事は
なく、ロック状態が保たれるので、地震の継続中は扉体
の閉鎖を確実に持続可能となる。
【0017】次に、地震の終了時には、振動により自在
に位置移動していた補助可動体の動作が次第に収束し、
補助可動体はシーソー体の係合凹部との嵌合位置に自然
に復帰して静止する。従って、簡単な手動操作又は適宜
の手段により、シーソー体を元位置方向に回動すると、
補助可動体がシーソー体の裏面に衝突する事はなく、係
合凹部に嵌合するので、シーソー体の復元が阻止され
ず、シーソー体は元位置に確実に復元するものとなる。
【0018】このシーソー体の復元により、シーソー体
と規制片とが分離し、ロック状態が解除される。従っ
て、通常の扉体の開閉動作を再び行う事ができるととも
に、次回の地震に備える事が可能となる。
【0019】このように、本発明では、地震発生時に作
動したロック機構が、震動や衝撃等によって容易に解除
される事はなく、地震の継続中は、扉体の閉鎖を確実に
持続できるものである。
【0020】また、補助可動体が移動する長溝には、地
震終了時に補助可動体を、係合凹部と対応する定位置に
誘導するための誘導傾斜を形成すれば、地震終了時に
は、補助可動体は誘導傾斜に沿って、係合凹部との嵌合
位置に迅速かつ正確に復元する。従って、地震終了後、
直ちにロック機構の解除作業を行う事ができるととも
に、シーソー体の復元時は補助可動体が係合凹部に確実
に嵌合するので、シーソー体の復元を円滑に行って、ロ
ック機構の解除を確実に行う事ができる。
【0021】また、補助可動体を配置した長溝及び係合
凹部は、一個のみ形成すれば、製造が簡単で材料費も省
く事ができる。しかし、長溝内を移動する補助可動体
が、係合凹部への嵌合位置を通過中に、シーソー体が偶
然的に復元方向に回動した場合、補助可動体が係合凹部
に嵌合してしまう事があり、ロック機構が解除される虞
れがある。そのため、この長溝及び係合凹部は、複数個
形成すれば、何れかの補助可動体が、係合凹部とは嵌合
しない位置に存在する可能性が高くなる。従って、この
補助可動体がシーソー体の裏面に衝突して、シーソー体
の復帰を阻止するので、地震継続中のシーソー体の復元
防止効果を高める事ができる。
【0022】また、上述の如く複数配置した係合凹部及
びこの係合凹部に嵌合する補助可動体の通常時の定位置
は、シーソー体の支持軸と平行な同軸線上に配置される
事のないよう、ランダムに設ければ、地震継続時の係合
凹部への補助可動体の嵌合防止効果を高める事ができ
る。そして、シーソー体の復元防止効果を、より確実に
実施できるものとなる。
【0023】即ち、補助可動体を複数個配置しても、地
震の振動に合わせて、これら複数の補助可動体は、支持
軸に平行な同軸線上に並んで、一体に往復移動する傾向
がある。そして、係合凹部を、支持軸と平行に複数個形
成した場合は、全ての補助可動体が、同時に係合凹部へ
の嵌合位置を通過移動するものとなる。従って、補助可
動体が、この嵌合位置に達した際に、偶発的にシーソー
体が元位置方向に復元しようとすると、全ての係合凹部
に補助可動体が嵌合して、シーソー体が元位置に復元す
る可能性がある。
【0024】しかし、複数の係合凹部を、支持軸と平行
に配置されないようランダムな位置に形成すれば、各補
助可動体が一体に往復移動しても、何れかの補助可動体
が、シーソー体の裏面と衝突するので、シーソー体の復
元が阻止されるものとなる。
【0025】また、シーソー体と規制片との係合及び係
合解除の手段の一例としては、シーソー体の側面に、こ
のシーソー体の地震時の回動に伴って位置を移動可能な
係合片を突出し、この移動時にのみ係合片を規制片に係
合して扉体の開放を規制可能とする。また、前記規制片
を、一定以上の力が加えられた時に位置移動及び復元が
可能となるよう、係合部により規制可能とする。また、
この規制片は、シーソー体の係合片と規制片とが係合し
た状態で、一定以上の力が加わる事により位置移動した
場合に、地震によりシーソー状に回動したシーソー体の
外面を押圧してこのシーソー体を元位置に復元可能とす
る。
【0026】上述の如く形成する事により、地震の発生
時は、シーソー体の回動に伴って係合片が移動し、規制
片と係合する事により、ロック機構が作動して扉体の開
放を防止するものとなる。そして、ロック機構の解除時
は、まず、補助可動体が定位置に復元した状態で、扉体
を開放方向に強く開放動作する。この開放動作により、
規制片と係合片とが互いに強く接触するので、規制片に
はシーソー体方向に一定以上の強い押圧力が掛かる。こ
の押圧力により、規制片は係合部による規制に抗して回
動し、シーソー体方向に位置移動を行うとともに、この
移動位置に於いて係合部に係合固定され、復元方向への
移動を規制される。
【0027】次に、扉体の閉鎖動作を行うと、規制片が
シーソー体の外面に接触してこれを押し上げるので、シ
ーソー体は、支持軸を支点として復元方向に回動し、地
震発生前の状態に復帰しようとする。この復帰の過程
で、シーソー体の係合凹部に、補助可動体が嵌合するの
で、シーソー体の復元が阻止される事はなく、シーソー
体は元位置に完全に復帰可能となる。
【0028】また、規制片によるシーソー体外面の押圧
の反作用により、規制片にも復元方向に一定以上の力が
作用する。そのため、規制片自身も係合部の規制に抗し
て復元方向に回動し、元位置に復帰する。このシーソー
体の係合片と扉体の規制片との元位置への復帰により、
ロック機構が解除される。このように、シーソー体に係
合片を設けるとともに、規制片を移動可能とする事によ
り、特別な操作や工具を使用する事なく、扉体の開閉動
作を行うだけで、ロック機構の解除が完了するものとな
る。
【0029】また、このような構造とする事により、扉
体開放時に地震が発生しロック機構が作動した場合で
も、ロック機構を解除して、扉体の開閉操作を容易に行
う事ができる。即ち、扉体を開放した状態で地震が発生
し、ロック機構が作動すると、シーソー体が回動して規
制片との係合方向に位置移動した状態となる。この状態
で扉体の閉鎖動作を行うと、規制片の外面が係合片の先
端に突き当たる。そして、扉体の閉鎖動作を続けると、
係合片は、規制片により押し上げられて係合片が規制片
を乗り越えた後、この規制片に係合片が係合するととも
に、扉体の閉鎖が完了する。この規制片による係合片の
押し上げにより、扉体の閉鎖動作を円滑に行う事ができ
る。
【0030】また、上記係合片と規制片との係合によ
り、扉体はロック状態のままであるが、扉体の開放動作
と閉鎖動作を順次行う事により、ロック機構を簡単に解
除して通常の扉体の開閉動作を行う事ができるようにな
るものである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図6に於て説明す
れば、(1)は扉体で、キャビネット、食器棚、冷蔵庫、
その他の家具等の本体(2)に蝶番等の適宜の連結具やマ
グネットキャッチ(図示せず)等を介して開閉可能に接続
している。そして、この連結具やマグネットキャッチ
等、扉体(1)の開閉のための装置とは別個に、扉体(1)
の開放を防止するロック機構を設けている。
【0032】その構成は、本体(2)に螺子等の固定具
(9)で固定板(3)を固定して、本体(2)の一部を形成す
るとともに、図1に示す如く、この固定板(3)の下方
に、支持片(4)を一定の間隔を介して一対突出してい
る。そして、この支持片(4)に、上面を開口し収容部
(5)を設けた箱形のシーソー体(7)を接続している。こ
の支持片(4)とシーソー体(7)とは、支持片(4)とシー
ソー体(7)の下端に各々設けた支持孔(6)に、支持軸
(8)を挿通する事により接続している。この支持軸(8)
は、一端を支持孔(6)よりも径大な頭部とするととも
に、支持孔(6)への支持軸(8)の挿入後に、図1に示す
如く、他端にネジを係合したり、他端をリベット状に拡
開成形する事により、支持孔(6)からの支持軸(8)の抜
けを防止している。このように構成する事により、シー
ソー体(7)は、この支持軸(8)を介してシーソー状に回
動可能となっている。
【0033】そして、このシーソー体(7)の収容部(5)
に、一定の重量を有するとともに地震時の振動で移動可
能な金属製ボール等の可動体(10)を、移動可能に収納
している。この可動体(10)は、通常時は図2に示す如
く、支持軸(8)を介して扉体(1)とは反対側の、シーソ
ー体(7)の一方壁(11)側に位置している。
【0034】また、地震発生時は、振動によって可動体
(10)は、支持軸(8)を介して他方壁(12)側に移動す
るものとなる。そして、この可動体(10)の移動によ
り、シーソー体(7)は支持軸(8)を支点として回動する
が、図7に示す如く、一方壁(11)の上端中央に突設し
た係止突起(14)が、固定板(3)に突き当たるので、シ
ーソー体(7)は他方壁(12)側を下側として斜めに配置
されるが、必要以上の回動が規制され、収容部(5)から
の可動体(10)の脱落を防止している。
【0035】また、シーソー体(7)は、地震の発生して
いない状態で、可動体(10)が配置される側の、一方壁
(11)と支持軸(8)までの距離よりも、地震発生時に可
動体(10)が移動して配置される、他方壁(12)と支持
軸(8)との距離を大きく形成している。このように形成
する事により、シーソー体(7)の重心は、可動体(10)
の移動と相俟って他方壁(12)方向に偏るものとなる。
従って、地震発生時に他方壁(12)側に移動した可動体
(10)が、一方壁(11)方向に移動しにくいものとな
る。
【0036】このように、地震により可動体(10)が他
方壁(12)側に移動し易くする反面、人が歩いたり、扉
体(1)の通常の開閉動作を行う等の際に生じる通常の振
動によって、可動体(10)が容易に他方壁(12)側に移
動することの無いよう、移動の規制手段を形成する必要
がある。そのため、本実施例では、シーソー体(7)の一
方壁(11)側の底壁(15)に係合溝(16)を設け、この
係合溝(16)にボール状の可動体(10)を係合する事に
より、通常の振動によっては可動体(10)の移動を生じ
ないようにしている。
【0037】また、シーソー体(7)は、他方壁(12)か
ら底壁(15)にかけての外面を、円弧状に成形して復元
テーパー(17)を設けるとともに、この復元テーパー
(17)の上部に、扉体(1)方向にテーパー状に突出する
係合片(18)を設けている。この係合片(18)は、シー
ソー体(7)の回動に伴って一体に回動する。そして、通
常位置にシーソー体(7)の復元テーパー(17)及び係合
片(18)に臨ませて、係合片(18)の係合と復元テーパ
ー(17)の押圧を行う規制片(20)を扉体(1)に配置し
ている。
【0038】この規制片(20)は、固定具(9)にて扉体
(1)に固定した収納ケース(21)内に収納するととも
に、基端部の両側に突設した回動突起(22)を、収納ケ
ース(21)両側の係合孔(23)に係合し、回動突起(2
2)を支点として規制片(20)をシーソー体(7)方向に
回動可能としている。
【0039】また、収納ケース(21)には、一定以上の
力で弾性変形可能とした係合部(25)を突設し、この係
合部(25)を、規制片(20)の基端部中央に開口した係
合開口(24)に係合する事により、規制片(20)の回動
を規制している。即ち、この係合部(25)の規制によ
り、規制片(20)は多少の押圧力や振動が加わっても、
回動する事はないが、一定以上の力が加わった時は、係
合部(25)の規制力に抗して、係合開口(24)の上部辺
(29)が係合部(25)を押圧して弾性変形した後、この
係合部(25)を上部辺(29)が乗り越える事により、規
制片(20)全体がシーソー体(7)方向に回動して、位置
を移動する。
【0040】また、この移動先に於いても、規制片(2
0)の上部辺(29)に係合部(25)が係合し、規制片(2
0)が容易に回動する事のないように係合固定するが、
一定以上の力が加わると、上部辺(29)が係合部(25)
を乗り越えて復元方向に回動し、規制片(20)が元位置
に復帰するものである。
【0041】尚、収納ケース(21)は、規制片(20)の
通常位置に於いて、両側壁(26)の内面に、テーパー状
の段部(27)を形成するとともに、規制片(20)の移動
側に係止突起(28)を突設する事により、規制片(20)
の可動範囲を規制している。そして、通常時は、規制片
(20)はテーパー状の段部(27)に突当係合する事によ
り、この規制片(20)の押圧面(30)は、シーソー体
(7)に対してテーパー状に配置されるとともに、扉体
(1)の閉鎖時には、この押圧面(30)と復元テーパー
(17)とが接触しないような位置関係としている。
【0042】また、規制片(20)が係合部(25)を介し
てシーソー体(7)方向に位置移動し、係止突起(28)に
突当係合した場合は、扉体(1)の閉鎖時に於いて、押圧
面(30)はシーソー体(7)の復元テーパー(17)と接触
してこれを押し上げ可能とするとともに、押圧の反動で
規制片(20)自身も元位置方向に回動可能な位置関係と
なるよう、各部品を形成している。
【0043】また、本発明では、地震の継続中にロック
機構が容易に解除されないよう、シーソー体(7)の復元
防止機構を設けている。その構成は、本体(2)への支持
壁(13)及び支持片(4)とを連結して、通常位置のシー
ソー体(7)の底壁(15)と平行な基盤(31)を形成して
いる。そして、この基盤(31)の上面に設けた長溝(3
5)内に、球状、円柱状、筒状等の形状で、地震の発生
によって長溝(35)内を移動可能な補助可動体(32)を
移動可能に配置するとともに、この補助可動体(32)を
嵌合可能な係合凹部(33)を、シーソー体(7)の一方壁
(11)側の底壁(15)の裏面に形成している。
【0044】そして、シーソー体(7)が通常位置に配置
されている場合は、補助可動体(32)は、係合凹部(3
3)に嵌合している。一方、地震が発生してシーソー体
(7)が回動した際は、係合凹部(33)と補助可動体(3
2)との嵌合が解除されるので、補助可動体(32)は、
地震の揺れに伴って長溝(35)内を自在に移動するもの
となり、係合凹部(33)と嵌合しにくくなる。従って、
地震の大きさや揺れのタイミング等で、シーソー体(7)
が通常位置方向に復元しようとしても、補助可動体(3
2)は、係合凹部(33)に嵌合せず、シーソー体(7)の
底壁(15)に衝突するので、シーソー体(7)の復元が阻
止され、地震継続中のロック機構の解除を阻止する事が
できる。
【0045】この補助可動体(32)及び係合凹部(33)
は、一個のみ設けるものであっても良いが、より確実に
シーソー体(7)の復元防止を可能とするため、本実施例
では、三個設けている。そして、基盤(31)には、図
1、図2に示す如く、上面に2枚の仕切板(34)を配置
し、この仕切板(34)と支持片(4)とで、補助可動体
(32)が自在に移動可能な長溝(35)を、支持軸(8)と
は交差方向に三本形成している。この長溝(35)内に補
助可動体(32)を各々収納する事により、補助可動体
(32)は、互いに接触する事なく、長溝(35)内を自在
に移動可能となる。尚、シーソー体(7)の底壁(15)に
は、適宜のスリット(図示せず)を設けて仕切板(34)を
係合可能とする事により、仕切板(34)によってシーソ
ー体(7)の通常位置方向への回動が妨げられる事のない
ようにしている。
【0046】また、各長溝(35)は、地震終了時に、係
合凹部(33)と嵌合し得る定位置(36)に、補助可動体
(32)を誘導するための誘導傾斜(37)を設けている。
この誘導傾斜(37)は、図2のA−A線で示す長溝(3
5)に於いては、図3に示す如く、支持壁(13)側を頂
点として、支持軸(8)方向に下降する傾斜とする事によ
り、支持軸(8)側を補助可動体(32)の定位置(36)と
している。
【0047】また、図2のB−B線で示す長溝(35)
は、図4に示す如く、支持軸(8)側及び支持壁(13)側
の双方を頂点とし、長溝(35)の中央方向に下降する誘
導傾斜(37)を設ける事により、長溝(35)の中央を補
助可動体(32)の定位置(36)としている。更に、図2
のC−C線で示す長溝(35)は、図5に示す如く、支持
軸(8)側を頂点として、支持壁(13)方向に下降する誘
導傾斜(37)を設ける事により、長溝(35)の支持壁
(13)側を、補助可動体(32)の定位置(36)としてい
る。
【0048】このように、本実施例では、係合凹部(3
3)及びこの係合凹部(33)と嵌合する三個の補助可動
体(32)を、支持軸(8)に平行な同軸線上に配置される
事のないようランダムに配置している。なぜなら、補助
可動体(32)を複数個配置した場合でも、これらは地震
の振動に合わせて、複数の補助可動体(32)は、同軸線
上に並んで一体に往復移動する傾向がある。従って、三
個の係合凹部(33)を、支持軸(8)と平行に形成した場
合は、三個全ての補助可動体(32)が、係合凹部(33)
への嵌合位置を同時に通過移動するものとなる。そし
て、このように三個の補助可動体(32)が定位置(36)
に達した際に、偶発的にシーソー体(7)が元位置方向に
復元しようとすると、全ての係合凹部(33)に補助可動
体(32)が嵌合して、シーソー体(7)が元位置に復元す
る可能性がある。
【0049】しかし、本発明では、前述の如く三個の係
合凹部(33)を、支持軸(8)と平行に配置されないよう
ランダムな位置に形成しているので、地震継続中は三個
のうち、何れかの補助可動体(32)が係合凹部(33)と
嵌合する定位置(36)とは異なる位置に存在するものと
なる。その結果、ロック状態のシーソー体(7)が、振動
により通常位置に復元しようとしても、定位置(36)と
は異なる位置に移動した何れかの補助可動体(32)が、
シーソー体(7)の底壁(15)に衝突し、シーソー体(7)
の復元を確実に阻止するものである。
【0050】上述の如く構成したものに於て、地震の発
生していない通常の状態では、図6に示す如く、シーソ
ー体(7)の係合溝(16)に可動体(10)が係合し、多少
の振動では移動を生じる事はない。そのため、シーソー
体(7)が回動する事はなく、一方壁(11)を固定板(3)
の支持壁(13)に突き当て、底壁(15)を基盤(31)に
突き当てるとともに、上端を固定板(3)の天面及び本体
(2)に突き当てる事により、シーソー体(7)は水平状態
に配置されている。
【0051】また、シーソー体(7)は、この通常状態に
於いて、底壁(15)に設けた三個の係合凹部(33)に、
基盤(31)の三本の長溝(35)内に載置した補助可動体
(32)を嵌合している。一方、扉体(1)側の規制片(2
0)は、係合部(25)により段部(27)側に係合固定さ
れ、シーソー体(7)方向への回動を規制されている。
【0052】このような配置により、シーソー体(7)の
係合片(18)と規制片(20)とが係合する事はなく、ロ
ック機構は作動していないから、扉体(1)の通常の開閉
動作を自在に行う事ができる。また、シーソー体(7)と
規制片(20)とが何ら接触する事がないから、ロック機
構の部品相互の接触音等を生じる事のない、静かな扉体
(1)の開閉動作が可能となる。
【0053】次に、地震が発生すると、激しい振動が本
体(2)及び扉体(1)に加えられるから、シーソー体(7)
の収容部(5)内に配置している可動体(10)は、図7に
示す如く、収容部(5)内で係合片(18)側に位置を移動
する。この可動体(10)の位置移動に伴ってシーソー体
(7)は重心を変化させ、支持軸(8)を支点としてシーソ
ー状に回動する。
【0054】このシーソー体(7)の回動に連動して、側
面に突出した係合片(18)も規制片(20)方向に移動
し、図7に示す如く、この規制片(20)に係合する。こ
の係合により、ロック機構が作動して、扉体(1)の開放
が規制される。従って、強い振動や収納物の追突等によ
って扉体(1)に開放方向の強い衝撃が加えられても、こ
の係合片(18)と規制片(20)との係合が解除される事
はなく、扉体(1)の閉鎖状態が保たれるものである。
【0055】また、本実施例のシーソー体(7)は、一方
壁(11)と支持軸(8)との距離よりも、他方壁(12)と
支持軸(8)との距離を大きく形成しているから、シーソ
ー体(7)の重心は可動体(10)の移動と相俟って他方壁
(12)方向に偏るものとなり、振動によって規制片(2
0)との係合方向に回動し易いものとなっている。そし
て、この回動後は、シーソー体(7)は、図7に示す如く
傾斜し、この傾斜方向の下端に可動体(10)が配置され
るので、シーソー体(7)の元位置への復元を生じにくい
ものとしている。
【0056】また、この可動体(10)による復元防止を
行っても、地震の揺れのタイミングや大きさ等により、
シーソー体(7)が元位置方向に復帰する可能性がある。
しかし、地震の継続中は、シーソー体(7)の復元防止機
構が作用しているので、この復帰を確実に防止できる。
即ち、地震継続中は、シーソー体(7)の回動により係合
凹部(33)との嵌合が解除された補助可動体(32)が、
長溝(35)内を一体に往復移動している。そして、これ
ら三個の補助可動体(32)が同軸線上を一体に往復移動
しても、前述の如く、三個の係合凹部(33)をランダム
な位置に形成しているので、三個のうち常に何れかの補
助可動体(32)が、係合凹部(33)に嵌合し得る定位置
(36)とは異なる位置を移動するものとなる。
【0057】従って、シーソー体(7)が復元方向に回動
しようとしても、図8に示す如く、シーソー体(7)の底
壁(15)に、何れかの補助可動体(32)が衝突するの
で、シーソー体(7)の元位置への復元が阻止される。そ
して、地震の継続中は、扉体(1)の閉鎖状態が維持さ
れ、衝撃による扉体(1)の開放を確実に防止できる。
【0058】また、地震の終了後は、ロック機構を解除
して、扉体(1)の通常の開閉動作を回復する。それに
は、シーソー体(7)を復元する必要があるが、地震が終
了すると、揺れに伴って長溝(35)内を自在に往復移動
していた補助可動体(32)の移動が収束し、定位置(3
6)に自然に復帰する。この定位置(36)への復帰によ
り、補助可動体(32)はシーソー体(7)の係合凹部(3
3)に嵌合し得るものとなる。尚、本実施例では、長溝
(35)内に誘導傾斜(37)を設けているから、補助可動
体(32)は、この誘導傾斜(37)に導かれて、定位置
(36)に迅速かつ正確に復帰する。そのため、係合凹部
(33)への嵌合が円滑に行えるとともに、ロック解除操
作を、地震終了後直ちに行う事ができる。
【0059】このように補助可動体(32)が、各々定位
置(36)に復帰した状態で、扉体(1)を開放方向に強く
開放動作する。この開放動作により、規制片(20)の上
部辺(29)が係合片(18)に強く突き当たり、この上部
辺(29)が係合部(25)を弾性変形させながら、係止突
起(28)方向に回動する。
【0060】そして、図9に示す如く、規制片(20)の
上部辺(29)は係合部(25)を乗り越えるので、規制片
(20)は係止突起(28)方向に位置移動するとともに、
移動後は係止突起(28)及び係合部(25)により、移動
側に係合固定される。この位置移動により、規制片(2
0)は、復元テーパー(17)との接触及び押圧が可能な
状態となる。ちなみに、この状態では、図9に示す如
く、扉体(1)は僅かに開放されるが、ロック状態は解除
されていないため、通常の大きな開放はできない。
【0061】次に、上記の開放動作で僅かに開放した扉
体(1)の閉鎖動作を行うと、規制片(20)の押圧面(3
0)が、図10に示す如く、シーソー体(7)の復元テー
パー(17)と接触してシーソー体(7)を押し上げる。こ
の押し上げにより、支持軸(8)を支点としてシーソー体
(7)が復元方向に回動する。この回動の際、定位置(3
6)に復帰した三個の補助可動体(32)が、対応する係
合凹部(33)に各々嵌合するので、シーソー体(7)の復
元が妨げられる事はない。従って、シーソー体(7)は、
図11に示す如く、地震発生前の水平状態に復帰する。
【0062】また、このシーソー体(7)の復帰時点で
は、図11に示す如く、扉体(1)と本体(2)との間には
隙間が存在し、扉体(1)は完全に閉鎖されてはいない
し、規制片(20)も移動先に固定された状態である。こ
の扉体(1)を、完全に閉鎖しようとすると、その押圧力
で規制片(20)の押圧面(30)が復元テーパー(17)に
強く突き当たり、図12に示す如く、規制片(20)の上
部辺(29)は係合部(25)を乗り越えて、元位置側に移
動する。従って、規制片(20)は、図6に示す如き地震
発生前の状態に復帰するとともに、扉体(1)も完全に閉
鎖される。この規制片(20)及びシーソー体(7)の元位
置への復帰により、ロック状態が解除され、扉体(1)の
通常の開閉動作が再び可能となるとともに、次の地震に
備える状態となる。
【0063】このように、本発明に於いては、地震継続
中は、補助可動体(32)によるシーソー体(7)の復元防
止効果により、ロック状態が解除される事はなく、扉体
(1)の閉鎖を維持して、地震の衝撃による扉体(1)の開
放を防止する事ができる。また、地震終了後は、扉体
(1)の通常の開閉動作を行うだけで、ロック状態を簡単
に解除する事が可能である。
【0064】また、扉体(1)が開放した状態でロック機
構が作動しても、何ら支障なく扉体(1)の閉鎖を行う事
ができるとともに、特別な操作や工具を必要とせずに簡
単にロック状態を解除する事ができる。
【0065】即ち、扉体(1)を開放した状態で地震が発
生すると、図13に示す如く、可動体(10)の移動によ
りシーソー体(7)が支持軸(8)を支点としてシーソー状
に回動し、本体(2)側に於いてロック機構が作動する。
しかしながら、扉体(1)を開放しているので、係合片
(18)と規制片(20)とが係合する事はないし、規制片
(20)も位置移動する事はなく、通常位置である段部
(27)側に係合固定されている。
【0066】そして、地震終了により補助可動体(32)
が定位置(36)に復帰した状態で、扉体(1)の閉鎖動作
を行うと、その閉鎖過程で、図13に示す如く、係合片
(18)の先端が規制片(20)の押圧面(30)と接触す
る。この接触状態で、規制片(20)が本体(2)方向に移
動するのに伴って、図14に示す如く、係合片(18)が
テーパー状の押圧面(30)にて次第に押し上げられる。
そして、最終的にこの押圧面(30)を乗り越えて、図7
に示す如く、係合片(18)は規制片(20)と係合すると
ともに、扉体(1)の閉鎖も完了する。
【0067】従って、扉体(1)の開放時に地震が発生し
ても、地震終了後に扉体(1)を何ら支障なく閉鎖する事
ができる。ただし、扉体(1)を閉鎖しただけでは、係合
片(18)と規制片(20)との係合により、扉体(1)がロ
ック状態となっているので、前述と同様に図9〜図12
に示す如き扉体(1)の開閉動作を行う事により、ロック
状態を簡単に解除する事ができ、通常の扉体(1)の開閉
動作を再び行う事が可能となるものである。
【0068】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、地震の発生時に作動したロック機構が、地震の激
しい振動や衝撃によって解除される事はなく、地震の継
続中は扉体の閉鎖状態を確実に継続可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】シーソー体及び基盤に配置した補助可動体との
位置関係を示す底面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】図2のC−C線断面図。
【図6】地震発生前のシーソー体と規制片の状態を示す
断面図。
【図7】地震発生時の状態を示す断面図。
【図8】補助可動体により、シーソー体の復元を阻止し
ている状態を示す断面図。
【図9】扉体の開放動作により、規制片が係合部を乗り
越えた状態を示す断面図。
【図10】扉体の閉鎖動作により、規制片にてシーソー
体を復元方向に押し上げている状態を示す断面図。
【図11】シーソー体の元位置への復帰状態を示す断面
図。
【図12】復元テーパーと規制片との強い接触により、
規制片の上部辺が係合片を復元方向に乗り越えている状
態を示す断面図。
【図13】扉体開放時に地震が発生した際に、扉体の閉
鎖動作を行い、規制片にて係合片を押し上げている状態
を示す断面図。
【図14】規制片にて押し上げられた係合片が、規制片
を乗り越える直前の状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 扉体 2 本体 7 シーソー体 8 支持軸 10 可動体 18 係合片 20 規制片 25 係合部 32 補助可動体 33 係合凹部 35 長溝 36 定位置 37 誘導傾斜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉体を本体に開閉可能に接続し、この本
    体に支持軸を支点として回動可能なシーソー体を設け、
    このシーソー体に、通常時には扉体の規制片と非係合状
    態となるようシーソー体の位置を保持可能に可動体を配
    置し、地震発生時には可動体がシーソー体上を移動して
    シーソー体を回動し扉体の規制片とシーソー体を係合し
    て扉体を開放不能とするよう構成したものに於いて、地
    震の発生しない通常時に可動体が配置されるシーソー体
    の裏面に、地震発生時に移動可能な補助可動体が嵌合し
    得る係合凹部を設けるとともに、この係合凹部に対応す
    る本体に、補助可動体が地震の震動で自在に移動し得る
    長溝を形成し、補助可動体が地震発生によって長溝内を
    移動時は、シーソー体の裏面と補助可動体が衝突し、シ
    ーソー体の通常時位置への復元を困難とした事を特徴と
    する耐震扉安全装置。
  2. 【請求項2】 長溝には、地震終了時に補助可動体を、
    係合凹部と対応する定位置に誘導するための誘導傾斜を
    形成した事を特徴とする請求項1の耐震扉安全装置。
  3. 【請求項3】 補助可動体を配置した長溝及び係合凹部
    は、複数個形成した事を特徴とする請求項1及び2の耐
    震扉安全装置。
  4. 【請求項4】 複数配置した係合凹部及びこの係合凹部
    に嵌合する補助可動体の定位置は、シーソー体の支持軸
    と平行な同軸線上に配置される事のないよう、ランダム
    に設けた事を特徴とする請求項3の耐震扉安全装置。
  5. 【請求項5】 シーソー体及び規制片との係合及び係合
    解除は、シーソー体の側面に突出しシーソー体の地震時
    の回動に伴って位置を移動可能な係合片を、この移動時
    にのみ規制片に係合して扉体の開放を規制可能とすると
    ともに、前記規制片を、一定以上の力が加えられた時に
    位置移動及び復元が可能となるよう、係合部により規制
    可能とし、シーソー体の係合片と規制片とが係合した状
    態で、一定以上の力が加わる事により位置移動した規制
    片が、シーソー体の外面を押圧してこのシーソー体を元
    位置に復元可能とし、シーソー体と規制片との係合を解
    除するものである事を特徴とする請求項1の耐震扉安全
    装置。
  6. 【請求項6】 規制片は、係合部を弾性変形して乗り越
    える事により、一定の可動範囲内を往復移動する事を特
    徴とする請求項5の耐震扉安全装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013170402A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Murakoshi Mfg Corp 施錠装置
JP6280276B1 (ja) * 2017-08-31 2018-02-14 株式会社シモダイラ 地震対応具
JP6280280B1 (ja) * 2017-10-04 2018-02-14 株式会社シモダイラ 地震対応具

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