JP3105460B2 - ウィング付き収納ボックスのオートロック装置とこの装置を有する家具 - Google Patents

ウィング付き収納ボックスのオートロック装置とこの装置を有する家具

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JP3105460B2 JP33606796A JP33606796A JP3105460B2 JP 3105460 B2 JP3105460 B2 JP 3105460B2 JP 33606796 A JP33606796 A JP 33606796A JP 33606796 A JP33606796 A JP 33606796A JP 3105460 B2 JP3105460 B2 JP 3105460B2
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聡 谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィング付き収納
ボックスのオートロック装置とこの装置を有する家具に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、食器棚、本棚、タンス、化粧ケ
ース、天袋等の家具に代表されるウィング付きの収納ボ
ックスでは、前面が開放されたボックス本体の開口部に
扉(ウィング)が観音開き状に枢着されている。上記家
具に代表されるウィング付きの収納ボックスでは、収納
物品の出し入れを頻繁に行うため、一般に施錠装置を設
ける場合が少なく、また、施錠装置を設けたとしてもユ
ーザーがこれを余り利用しないことが多い。
【0003】このため、先の阪神大震災の経験からも判
るように、大震度の地震等のため収納ボックスが大きく
揺らされると、その揺れによって閉鎖されている扉が開
いて食器等の収納物品が外に飛び出し、これによって収
納物品が破損したり居住者に当たって負傷することがあ
る。そこで、地震時の振動を検出してウィングを自動的
にロックする振動検出用ばね手段を有するマグネットキ
ャッチが開発されており、このマグネットキャッチは、
ボックス本体の開口縁部に片持ち状に取り付けられた板
ばね(ばね手段)と、この板ばねの自由端部に固定した
永久磁石と、この永久磁石の中央部を貫通して突設され
たビスよりなる突条体と、中央部の挿通孔がその突条体
に対応するようにボックス本体に固定された板状の本体
側金具と、ウィングの閉鎖時に本体側金具に対向するよ
うに同ウィングに固定された板状のウィング側金具と、
を備えている(特開平8−42231号公報参照)。
【0004】そして、このマグネットキャッチによれ
ば、振動のないときは突条体が本体側金具の挿通孔に挿
通されていないのでウィングを自由に開閉できるが、ボ
ックス本体に過大な振動が生じると板ばねの自由端部に
固定されている永久磁石が大きく揺れ、この揺れによっ
て突条体が本体側金具の挿通孔に挿通されてウィング側
金具に磁力によって吸着され、ウィングが不意に開放さ
れるのを自動的にロックするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
地震時においてボックス本体に生じる最初の揺れが永久
磁石が本体側金具に近づく方向である場合には、その最
初のゆれによって突条体が本体側金具に瞬時に吸着さ
れ、感度のよいオートロックが行えるものと考えられ
る。
【0006】しかし、地震時においてボックス本体に生
じる最初の揺れが永久磁石が本体側金具から離れる方向
である場合には、永久磁石及び突条体はいったん本体側
金具から大きく離れたあとその返りの振れによって本体
側金具に近づくので、ウィングをロックするタイミング
が若干遅れることになる。このように、従来のオートロ
ック機構では、揺れの方向によって振動の検出感度が鈍
くなる場合があるので、地震時におけるボックス本体に
生じる最初の揺れが非常に大きく、しかも、その最初の
揺れの方向が振動の検出感度が鈍い方向(永久磁石が本
体側金具から離れる方向)である場合には、当該オート
ロック機構を設けたにも拘らずウィングが不意に開放し
てしまい、ボックス本体内の収納物品が飛び出す恐れが
ある。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、揺れの
方向によって振動の検出感度に差が生じるのを防止する
ことにより、地震等のゆれに対するウィングのオートロ
ックを確実に行えるようにすることを第一の目的とす
る。また、ウィングの開放方向の振動に対する検出感度
を向上させることで、地震等のゆれに対するウィングの
オートロックを更に確実にすることを第二の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
べく、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明は、ボックス本体の開口縁部又はこの開口縁部に枢
着されたウィングに取り付けられるケーシングと、前記
ケーシング内に前記ウィングの開放を阻止するロック位
置からその開放を許容するアンロック位置まで出退自在
となるように挿通されかつそのロック位置側へ付勢され
ているデッドボルトと、このデッドボルトの出退方向と
交差する方向に移動自在となるように前記ケーシング内
に設けられかつ前記デッドボルトを掛止して同ボルトを
予めアンロック位置に保持するように付勢されている保
持部材と、この保持部材と同じ方向に移動自在に設けら
れかつ前記ボックス本体に生じた揺れに伴う慣性力を前
記保持部材に作用させる慣性部材と、この慣性部材が前
記デッドボルトから離れる後方向及び同ボルトに近づく
前方向のいずれの方向へ移動しても前記保持部材を前記
デッドボルトから解除させる解除手段と、を備えたもの
である(請求項1)。
【0009】本発明によれば、慣性部材がデッドボルト
から離れる後方向及び同ボルトに近づく前方向のいずれ
の方向へ移動しても、解除手段が保持部材をデッドボル
トから解除させるので、ボックス本体に生じる最初のゆ
れがその前後方向いずれの場合であってもデッドボルト
を瞬時にロック位置へ突出させることができ、揺れの方
向によって振動の検出感度に差が生じるのが未然に防止
される。
【0010】上記の発明においては、ケーシングの取付
方向は特に限定しない。すなわち、保持部材と慣性部材
の前後移動方向がウィングの開閉方向(図1の左右方
向)に向くようにケーシングを取り付けてもよいし、保
持部材と慣性部材の前後移動方向がボックス本体の幅方
向(図1の紙面貫通方向)に向くようにケーシングを取
り付けてもよいし、また、保持部材と慣性部材の前後移
動方向がウィングの開閉方向又はボックス本体の幅方向
から傾斜した方向に向くようにケーシングを取り付けて
もよい。
【0011】しかるに、地震時におけるウィングの開放
を阻止して収納物品の飛散をより有効に防止するには、
保持部材と慣性部材の前後移動方向がウィングの開閉方
向に向くように、ケーシングをボックス本体の開口縁部
に取り付けることが推奨される(請求項2)。この場
合、慣性部材及び保持部材の移動方向がウィングの開閉
方向と一致しているので、ボックス本体に生じる最初の
揺れがウィングの開放方向に大きいものあっても、前記
解除手段によるデッドボルトの解除が迅速かつ確実に行
われることになる。このため、保持部材と慣性部材の前
後移動方向がボックス本体の幅方向に向いている場合に
比べて、ウィングの開放方向の振動に対する検出感度が
向上される。
【0012】上記の機能を実現する解除手段としては、
より具体的には、後方へ移動する慣性部材が衝突すべく
保持部材の後端部に配置された第一解除部と、前方へ移
動する慣性部材が衝突すべく保持部材の前端部に配置さ
れた第二解除部と、を備えたものを採用でき、この場
合、第一及び第二解除部の間に慣性部材を収納すればよ
い(請求項3)。
【0013】また、前記保持部材としては、例えば図1
5に示すように、その前後に連結した二つのコイルバネ
で中立位置に保持され、この中立位置においてデッドボ
ルトの側面に突設した引っ掛けピンを掛止する掛止爪を
有するものを採用できる。しかるに、この場合には、コ
イルバネが二つ必要で部品点数が多くなるとともに、ケ
ーシング内のデッドボルト側にもコイルバネの収納部を
形成せねばならないので、装置が大型化する欠点があ
る。
【0014】そこで、前記保持部材としては、一つのコ
イルバネの弾性力だけでデッドボルトを保持できるよう
に、その先端に形成した掛止部がデッドボルトの側面を
掛止するようにデッドボルト側のみに付勢され、かつ、
その前後方向中央部に逃げ凹部を有する部材より構成
し、この逃げ凹部内に慣性部材を前後方向移動自在に収
納することにより、第一解除部を保持部材の後端部に直
接形成することが好ましい(請求項4)。
【0015】もっとも、このように一つのコイルバネの
弾性力だけでデッドボルト側のみに付勢された保持部材
の先端掛止部でデッドボルトの側面を掛止するようにし
た場合、前方(デッドボルト側)へ移動する慣性部材を
保持部材に直接衝突させるとすると、その保持部材の先
端部がデッドボルト側に突き立てられるだけで、デッド
ボルトが保持部材から解除されないことになる。
【0016】そこで、一つのコイルバネの弾性力だけで
保持部材をデッドボルト側のみに付勢する場合には、例
えば図1に示すように、第二解除部を、前方へ移動する
慣性部材の衝突により一端部が後方へ移動するように、
保持部材に対して分離してケーシング内に前後揺動自在
に設けられた解除部材より構成し、この後方へ揺動する
解除部材の一端部を保持部材に係合すればよい(請求項
5)。
【0017】この場合、前方へ移動する慣性部材が解除
部材(第二解除部)に衝突すると、同解除部材の一端部
が保持部材を後方へ移動させるので、一つのコイルバネ
の弾性力だけで保持部材をデッドボルト側のみに付勢す
る場合においても、前方へ移動する慣性部材の慣性力を
利用したデッドボルトの解除が行えるようになる。ま
た、この場合、解除部材を慣性部材とともに逃げ凹部内
に収納するようにすれば、(請求項6)、解除部材を設
けることに伴うケーシングの肥大化を防止することがで
きる。
【0018】前記慣性部材は、ボックス本体に生じた揺
れに伴う慣性力を保持部材に作用させる言わば錘である
から、その作用を行う限り外観形状は特に限定されるも
のではなく、例えば、特願平7−134376号に示す
ような四角い慣性部材を採用することもできる。しか
し、四角い慣性部材の場合にはケーシングに対する摺動
摩擦のため移動しにくく、この点で振動の検出感度を向
上するには自ずと限界がある。
【0019】そこで、慣性部材は、ケーシング内で前後
方向に転がる転動部材より構成することが好ましい(請
求項7)。この転動部材としては、本願発明者が既に提
出している特願平7−335323号に基づき、金属製
のボールやローラを採用することができる。なお、上記
したオートロック装置をボックス本体の開口縁部に設け
ることにより、地震時の揺れでウィングの開放が阻止さ
れるオートロック機能を有する種々の家具を得ることが
できる(請求項8)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図8は本発明の第一実施形態
を示している。図2は、本発明に係るオートロック装置
を採用した収納ボックス2を示しており、この収納ボッ
クス2は、タンス、食器ケース、化粧ケースその他の家
具に使用されるもので、左右の側板3Aと天板8及び底
板9とから方形枠状に組み立てられたボックス本体3
と、ボックス本体3の前面開口部4に同開口部4を開閉
自在に閉鎖する左右一対の扉(ウィング)5とを備えて
いる。
【0021】この左右一対の扉5は、その幅方向外側縁
がボックス本体3の側板3Aに蝶番6を介して枢着さ
れ、収納ボックス2の内外方向に回動自在ないわゆる観
音開き式とされている。前記蝶番6にはバネが組み込ま
れており、このバネによって扉5が閉鎖方向に付勢され
ている。ボックス本体3の天板8には、地震等の揺れに
よって左右一対の扉5が開くのを自動的に阻止する前記
オートロック装置のロック装置本体1が左右一対の扉5
に対応して一対取り付けられている。
【0022】図1に示すように、このロック装置本体1
は、天板8の前縁部下面(ボックス本体3の開口縁部の
内面)8Aに取り付けられる合成樹脂製のケーシング1
5と、このケーシング15内に上下出退自在に挿通され
たデッドボルト16と、このデッドボルト16を常時上
方へ付勢する第一コイルバネ17と、デッドボルト16
を予めケーシング15内に保持しておく保持部材18
と、地震等に伴うボックス本体3の揺れを検知して保持
部材18をデッドボルト16から解除する慣性部材19
と、を備えている。
【0023】図1及び図3に示すように、ケーシング1
5は、天板8の下面8Aにねじ止めされる上面側が開口
されたケース本体20と、このケース本体20の上面開
口部を閉鎖する蓋部材22とを備え、ケース本体20の
前端部には、デッドボルト16を出退自在に案内するた
めの上方に開口した有底筒状のガイド筒部21が形成さ
れている。
【0024】なお、本実施形態では、保持部材18及び
慣性部材19の移動方向が扉5の開閉方向(図1の左右
方向)と一致するようににケーシング15を配置してい
るので、以下、扉5を開放する方向(図1の右側)を前
方、扉5を閉鎖する方向(図1の左側)を後方と定義す
る。図1に示すように、ケーシング15は、ガイド筒部
21内のデッドボルト16が天板8の下面8Aから適当
な間隔をもって離間するよう、蓋部材22に突設された
スペーサ部23を介して天板8の下面8Aにねじ止めさ
れていて、これにより、天板8とケーシング15との間
で構成されるブラケット40の挿通空間24が形成され
ている。また、このガイド筒部21に前記デッドボルト
16が上下動自在に挿通されている。
【0025】図3及び図5に示すように、蓋部材22
は、ケース本体20の上面開口部を閉鎖する方形板状の
蓋本体25と、この蓋本体25の後端部上面側に一体形
成された前記スペーサ部23と、同蓋本体25の前端部
下面側に一体形成されたガイド片26とを備えている。
この蓋部材22は、蓋本体25の前部左右両側及びスペ
ーサ部23の中央部に設けた第一ねじ孔27に挿通した
図外の取付ねじによってケース本体20に固定されてい
る。
【0026】また、蓋本体25の前端部中央には、デッ
ドボルト16の挿通孔25Aが形成され、蓋本体25下
面の左右両側には、ケース本体20に設けた位置決め孔
28に嵌合して同本体20に対する位置決めを行う位置
決めピン29が突設されている(図5参照)。図5に示
すように、ガイド片26は、蓋部材22の下面中央部か
ら下方に突設され、ケース本体20の幅方向中央部に形
成されている収納部45の前部に嵌合し、このさい、前
記保持部材18の前部を前後方向(図1の左右方向)に
ガイドする。すなわち、ガイド片26の中央部には下側
に開口しかつ前後方向に延びるガイド溝31が形成さ
れ、このガイド溝31に板状の保持部材18の前部を挿
通することにより、同保持部材18が前後方向にガイド
されている。
【0027】また、スペーサ部23とケース本体20の
左右両端部には、第二ねじ孔32が形成されており、こ
の第二ねじ孔32に上向きに挿通した取付ねじを天板8
の下面8Aに向かってねじ込むことにより、ケーシング
15がこれを閉鎖する蓋部材22のスペーサ部23を介
して天板8に固定されている。図1及び図3に示すよう
に、デッドボルト16はガイド筒部21の内空長とほぼ
同じ長さを有し、下端から中央部に延びる有底のバネ収
納穴34を備え、このバネ収納穴34に収納した第一コ
イルバネ17とともにガイド筒部21に挿通される。
【0028】このとき、この第一コイルバネ17は、そ
の下端部がガイド筒部21の底壁35に立設した連結ピ
ン36に套嵌され、バネ収納穴34内に圧縮状態で収納
される。このため、デッドボルト16は第一コイルバネ
17によって常時上方へ付勢されている。デッドボルト
16の側面下部には左右一対のストッパー37が突設さ
れ、このストッパー37間で上下方向の案内溝38が形
成されている。このストッパー37は前記ガイド片26
の前端部に形成した段差部26A(図5参照)に当接す
ることにより、当該デッドボルト16が上方へ抜け出す
のを規制している。
【0029】一方、扉5の内面5Aには、ロック位置B
に突出したデッドボルト16に係止されて扉5の開放を
規制するブラケット40が取付ねじ41によって固定さ
れている。このブラケット40は取付板42とこれに直
交する係止板43とから側面視ほぼL字状に屈曲形成さ
れている。この係止板43は、その中途部から先端に至
る部分を上方に屈曲形成してなる逃げ部44を備え、ま
た、その先端部(収納ボックス3側の端部)に、ロック
位置Bに移動したデッドボルト16の突出端部に引っ掛
かる引っ掛け爪44Aを備えている。
【0030】ブラケット40は、取付板42を取付ねじ
41によって扉5の内面5Aにねじ止めすることによ
り、係止板43が内面5Aから後方へ突出するように取
り付けられていて、このブラケット40の取付位置は、
扉5の閉鎖状態において当該係止板43がデッドボルト
16の出退位置と同じ平面位置となり、かつ、前記挿通
空間24に入り込む高さ位置とされている。
【0031】このため、デッドボルト16がそのガイド
筒部21内に納まっているとき(図1の仮想線)は、デ
ッドボルト16はブラケット40から解除されており、
扉5の開放を許容するアンロック位置Aとなる。他方、
デッドボルト16が上方に突出したときは(図1の実
線)、デッドボルト16の上部が扉5に固定してあるブ
ラケット40の逃げ部44に入り込み、当該扉5の開放
が阻止されるロック位置Bとなる。
【0032】前記ケーシング15のケース本体20に
は、デッドボルト16の出退方向と交差するよう前後方
向(扉5の開閉方向、図1における左右方向と同じ)に
延びる収納部45が形成されており、この収納部45の
左右方向中央部に、前記保持部材18が前後方向移動自
在にガイドされた状態で挿通されている。すなわち、本
実施形態の保持部材18は、ほぼ短冊板状に形成された
金属製のスライド板よりなり、収納部45の底面中央部
に立設された前後方向に長い左右一対のガイド板46,
46間に縦向きに嵌め込むことにより、収納部45内に
前後方向移動可能にガイドされている。
【0033】また、図1に示すように、このガイド板4
6,46の上端縁によって形成される案内突条47の上
に後述の転動部材19Aを載せることにより、同部材1
9Aの転動摩擦抵抗が可及的に小さくなるようにしてい
る。図3に示すように、板状の保持部材18は、デッド
ボルト16の側面に形成した掛止凹部48に嵌合する掛
止片(掛止部)49を前端部に備え、当該保持部材18
をデッドボルト16側に付勢する第二コイルバネ50を
連結するための連結片51を後端部に備えている。
【0034】また、保持部材18の中央部には上方に大
きく開いた逃げ凹部52が切り欠き形成されており、保
持部材18の掛止片49の上縁には、デッドボルト16
の下方移動に伴って当該保持部材18を後方へ押し戻す
べく、前下がり傾斜状のテーパー部49Aが形成されて
いる。保持部材18の連結片51を外嵌して取り付けら
れる第二コイルバネ50は、収納部45の後部に立設し
た対向壁50A(図3及び図4参照)間に収納され、同
収納部45の後壁面に当接して当該保持部材18を常時
前方へ付勢している。このコイルバネ50の付勢力によ
って保持部材18の掛止片49がデッドボルト16の掛
止凹部48内に強制的に嵌合され、これにより、デッド
ボルト16を予めアンロック位置Aに保持することがで
きる。
【0035】本実施形態のオートロック装置は、更に、
慣性部材19がデッドボルト15から離れる後方向(図
1の左側)及び同ボルト15に近づく前方向(図1の右
側)のいずれの方向へ移動しても、前記保持部材18を
デッドボルト15から解除させる解除手段71を備えて
いる。この解除手段71は、後方へ移動する慣性部材1
9が衝突すべく保持部材18の後端部に配置された第一
解除部72と、前方へ移動する慣性部材19が衝突すべ
く保持部材18の前端部に配置された第二解除部73と
からなる。
【0036】このうち、本実施形態における第一解除部
72は、保持部材18の後端部に一体形成された解除片
72Aよりなり、第二解除部73は、保持部材18とは
分離して設けた解除プレート(解除部材)73Aよりな
る。すなわち、第一解除部72は、保持部材18の後端
部でかつ逃げ凹部52側の縁部である解除片72Aによ
って当該保持部材18に直接形成され、逃げ凹部52内
で後方へ移動した慣性部材19が当該解除片72Aに衝
突することにより、保持部材18が後方へ移動する。
【0037】他方、第二解除部73を構成する解除プレ
ート73Aは、逃げ凹部52内の慣性部材19が前方へ
移動しても、その慣性力により保持部材18を後方に移
動させるためのもので、保持部材18に対して分離して
ケーシング15内に前後揺動自在に設けられた鋼製の板
材よりなる。図3に示すように、この解除プレート73
Aは、鋼板材を上下方向中央部において僅かにくの字に
屈曲形成することにより、上半分の衝突板部74と下半
分の揺動板部75とを備えている。ケース本体20の収
納部45を構成する内壁部76には、上方に向かうに従
って漸次幅広となるテーパ溝77が形成されいて、この
テーパ溝77に揺動板部75の左右両側縁部が上から嵌
合されている。
【0038】なお、収納部45内のガイド板46,46
には、同ガイド板46,46と解除プレート73Aとの
干渉を防止するための逃げ開口78が形成されている。
また、解除プレート73Aの揺動板部75の下端部に
は、反動片79が下方に突設されており、この反動片7
9は、保持部材18における逃げ凹部52の前側に形成
した係合溝80に嵌合されている。
【0039】このため、慣性部材19がボックス本体3
の揺れに伴って前方へ移動すると解除プレート73Aの
衝突板部74に衝突して同プレート73Aが揺動し、こ
れと同時に解除プレート73Aの反動片79が後方へ移
動して保持部材18を後方移動させ、これによって保持
部材18がデッドボルト16から解除される。なお、衝
突板部74が反デッドボルト16側にやや傾くように解
除プレート73Aの中央部を屈曲してあるので、その屈
曲がない場合に比べて衝突板部74が慣性部材19に近
づいていることになる。従って、慣性部材19が僅かに
前方移動しただけで解除プレート73Aが作動し、この
ため、その屈曲がない場合に比べて振動の検出感度が向
上する。
【0040】また、上記作用をする解除部材73Aとし
ては、ケーシング15の幅方向に広いプレート状の部材
(解除プレート)だけでなく、中途部がケース本体20
側に枢着されたアーム状の部材を採用することもでき
る。すなわち、解除部材73Aは、慣性部材19の前方
移動を保持部材18の後方移動に変換できるリンク機能
を有する部材であれば足り、その外形は特に限定されな
い。
【0041】本実施形態では、慣性部材19は金属ボー
ル製の転動部材19Aからなり、上記板状の保持部材1
8とともに収納部45内に収納され、保持部材18の逃
げ凹部52内における前記第一解除部72と第二解除部
73(解除プレート73A)との間に、前後方向転動自
在に設けられている。なお、転動部材19Aとしては、
ボールの他に短軸状のローラを採用することもできる。
【0042】この転動部材19Aは、収納部45内でそ
のガイド板46,46間に案内されている保持部材18
を、地震時の揺れ(例えば、震度2〜3程度の揺れ)に
よって、第二コイルばね50の弾発力に抗して後方に押
動させるに十分な慣性力(衝突力)を発生できる重さに
設計されている。なお、転動部材19Aの材料として
は、地震等による揺れにより感度良く確実に転動し、か
つその感度を長期間持続させうる錆の発生しにくい金属
として、例えば真鍮を採用するのが好ましいが、鋼材の
外周に樹脂を被覆したものであってもよい。また、樹脂
内に鉛等の比重の高い金属を埋設したものも採用でき
る。
【0043】なお、保持部材18の逃げ凹部52の底縁
52Aがその案内突条47の上端面よりも低くなるよ
う、保持部材18の中途部がガイド板46,46間に収
まる高さ寸法に形成されていて、これにより、転動部材
19Aが逃げ凹部52内で保持部材18に接触せずに転
動するので、その転がり抵抗が小さくなり地震時の作動
感度が良くなる。
【0044】この転動部材19Aは、ボックス本体3が
揺れることによって収納部45内で前後に往復転動する
が、その揺れが地震等により生じた大きなものであると
きは、その転動による慣性力が大きくなって保持部材1
8の第一解除部72又は第二解除部73に衝突する。こ
の衝突により、第二コイルバネ50によってデッドボル
ト16側へ付勢されている保持部材18が後方(図1の
左側)へ変位して保持部材18の掛止片49がデッドボ
ルト16の掛止凹部48から離脱し、その後、デッドボ
ルト16が第一コイルバネ17によって上方に突出され
てロック位置Bとなる。
【0045】一方、本実施形態では、デッドボルト16
の突出端部に、ブラケット40の引っ掛け爪44Aに対
する引っ掛かりを確実にするための窪み部81を設けて
いる。この窪み部81は、図1及び図3に示すように、
ブラケット16の突出端部の後側面を上下方向一定範囲
に渡って浅く彫り込むことによって形成されていて、こ
のため、ブラケット40の引っ掛け爪44Aは、当該窪
み部81に入り込んだ状態でデッドボルト16の突出端
部に掛止されることになる(図1参照)。
【0046】また、図3に示すように、デッドボルト1
6の内部には金属製の補強板82が埋設されており、こ
の補強板82の縁部で掛止凹部48の下縁部を構成する
ことにより、保持部材18の掛止部49との接触によっ
て掛止凹部48の下縁が早期に磨滅するのを防止してい
る。一方、図1に示すように、前記ブラケット40の係
止板43は、その先端部から中途部に至る部分を上方に
屈曲してなる逃げ部44を備えている。この逃げ部44
は、扉5が完全に閉鎖されたときにデッドボルト16よ
りもやや後方(ボックス本体3内部側)に位置するよう
に形成されており、このさい、逃げ部44の基端屈曲部
が丁度デッドボルト16の後側面に位置するようになっ
ている。
【0047】従って、デッドボルト16がロック位置B
に突出できるのは、図1に示す如く、扉5が若干開いて
逃げ部44がデッドボルト16の直上にきたときであ
る。そして、逃げ部44に突出したデッドボルト16
は、その突出端部でブラケット40の引っ掛け爪44A
を掛止し、ウィング5が開放方向に移動するのを規制す
る。
【0048】また、図1に示すように、本実施形態のオ
ートロック装置は、デッドボルト16がブラケット40
に係合している状態(図1の状態)からさらに扉5を閉
鎖方向に移動させることにより、デッドボルト16をア
ンロック位置Aに押し戻すためのロック解除機構63を
備えている。そして、本実施形態では、このロック解除
機構63として、扉5の閉鎖方向に移動するブラケット
40の同方向中途部がデッドボルト16の突出端部に直
接当接することによりそのデッドボルト16を没入側で
ある下方に押し戻す形状に形成された第一及び第二カム
部61,62よりなるカム機構63Aを採用している。
【0049】上記第一カム部61は、ブラケット40の
係止板43の中途部に前下がり傾斜状に形成されたバネ
部材54よりなる。このバネ部材54は、ブラケット4
0における扉5開閉方向中途部に、デッドボルト16側
(収納ボックス3側)に近づくに従い同ボルト16の突
出側に傾斜するように形成されている。他方、第二カム
部62は、デッドボルト16の突出端部に形成されかつ
ブラケット40側(ボックス3の外側)に向かうに従い
当該デッドボルト16の没入側に傾斜するように形成さ
れている。
【0050】このため、ロック位置Bに突出したデッド
ボルト16が逃げ部44に係合した状態から扉5を閉鎖
位置に移動したとき、カム部61,62同士が押圧接当
してデッドボルト16をアンロック位置Aに押圧するよ
うになっている。すなわち、デッドボルト16がブラケ
ット40に係合している状態(デッドボルト16の突出
端部が逃げ部44に入り込んでいる状態)からさらに扉
5を閉鎖方向に移動すると、ブラケット40の第一カム
部61がデッドボルト16の第二カム部62に当接し
て、デッドボルト16がアンロック位置Aに押し戻され
ることになる。
【0051】図6に示すように、バネ部材54は、ブラ
ケット40の取付板42の内面に固定された固定板部5
5と、この固定板部55の上端縁から後方へ延設された
当接板部56とを有する板バネよりなる。なお、このバ
ネ部材54は、板バネだけでなく棒状のバネを採用する
こともできる。当接板部56は、その中途部を下方に屈
曲することで側面視ほぼくの字状を呈し、その屈曲部か
ら先端に至る部分を前下がり傾斜状に形成することで、
デッドボルト16の突出端部に対する当接部分57(第
一カム部61)を備えている。この当接部分57は、ブ
ラケット40の逃げ部44に入り込んだ状態でデッドボ
ルトボルト16の第二カム部62とほぼ同じ角度に傾斜
しており、かつ、その第二カム部62よりも長い当接面
を有している。
【0052】なお、図1及び図6に示すように、ブラケ
ット40の係止板43の幅方向中央部には、上方に弾性
変形した当接板部56と同係止板43との干渉を避ける
ための逃げ孔58が設けられている。一方、ブラケット
40の係止板43の先端部には、前下がりに屈曲形成さ
れた第三カム面64が設けられている。
【0053】この第三カム面64は、ブラケット40の
すべての部分が収納ボックス3の外側に位置するように
完全に開放されている扉5を閉鎖方向へ移動させること
によっても、ロック位置Bにあるデッドボルト16をア
ンロック位置A側に押圧できるようにするもので、扉5
が大きく完全に開いた状態においてデッドボルト16が
ロック位置Bに突出したとき、デッドボルト16とブラ
ケット40とが干渉して扉5が閉鎖できなくなるのを防
止する。
【0054】すなわち、扉5が大きく完全に開いた状態
(図7(c)の状態)でデッドボルト16がアンロック
位置Aに突出したとき、この状態から扉5を閉鎖移動す
れば、第二カム面62と第三カム面64とが押圧接当し
てデッドボルト16をアンロック位置Aに向けて押圧
し、これによりブラケット40の先端部がデッドボルト
16を乗り越えられるので、デッドボルト16がロック
位置Bにあるときでも完全開放状態の扉5を簡単に閉鎖
でき、扉5のスムーズな閉鎖を可能にする。
【0055】上記実施形態に係るオートロック装置によ
れば、第一コイルバネ17に抗してデッドボルト16を
押し下げると、保持部材18の掛止片49がそのテーパ
ー部49Aを通過して掛止凹部48に嵌合し、デッドボ
ルト16をアンロック位置Aに保持する。このため、デ
ッドボルト16はボックス本体3に大きな揺れが生じて
いない通常の場合は常にアンロック位置Aに保持されて
おり、この場合は扉5を自由に開閉することができる。
【0056】一方、ボックス本体3に想定した震度より
も大きな揺れが生じると、転動部材19Aが第一解除部
72又は第二解除部73に衝突したときの衝撃力によっ
て掛止片49による保持が解除される。このため、図1
に示す如く扉5が僅かに開かれてブラケット40の係合
凹部44がデッドボルト16の直上にきたときに、同デ
ッドボルト16が自動的にロック位置Bに移動し、デッ
ドボルト16の突出端部がブラケット40の引っ掛け爪
44Aに引っ掛かり、扉5の開放が阻止される。
【0057】その結果、収納ボックス2内の食器等の収
納物が外部に飛び出すのが未然に防止される。そして、
上記のようにデッドボルト16がブラケット40に係合
している状態から、さらに扉5を閉鎖方向に移動させる
と、ブラケット40の第一カム部61がデッドボルト1
6上端の第二カム部62に当接して同ボルト16をアン
ロック位置Aに押し戻し、その後、保持部材18がデッ
ドボルト16をそのアンロック位置Aに保持し、これに
よってロックを解除することができる。
【0058】このさい、本実施形態では、慣性部材19
がデッドボルト16から離れる後方向及び同ボルト16
に近づく前方向のいずれの方向へ移動しても、第一解除
部72及び第二解除部73とからなる解除手段71が保
持部材18をデッドボルト16から解除するので、ボッ
クス本体3に生じる最初のゆれがその前後方向いずれの
場合であってもデッドボルト16を瞬時にロック位置へ
突出させることができ、揺れの方向によって振動の検出
感度に差が生じるのが未然に防止される。
【0059】また、本実施形態では、扉5を閉鎖方向に
押すだけでデッドボルト16によるロックをワンタッチ
で解除することができるので、オートロック装置が地震
によらずに軽微な振動でロックされたような場合でも、
極めて簡単な操作でそのロックを解除することができ
る。更に、扉5を押し戻すという極めて簡単な操作でロ
ック解除できるようになったことから、オートロック装
置の揺れ検出の感度を上げても、収納ボックス2の使用
に不便が生じなくなり、このため、同装置の揺れ検出の
感度を極めて鋭敏にすることができる。
【0060】次に、図7及び図8を参照して、当該オー
トロック装置の作用をより詳細に説明する。まず、図7
(a)に示すように、デッドボルト16がアンロック位
置Aに保持されているときは、ブラケット40の係止板
43及びバネ部材54はいずれもロック装置本体1側の
挿通空間24を自由に行き来でき、この場合、扉5を自
由に開閉することができる。
【0061】一方、ボックス本体3に想定した震度より
も大きな揺れが生じると、転動部材19Aが保持部材1
8の解除部72,73に衝突したときの衝撃力によって
掛止片49による保持が解除される。このため、図7
(b)に示すように、扉5が僅かに開かれてブラケット
40の逃げ部44がデッドボルト16の直上にきたとき
に、同デッドボルト16が自動的にロック位置Bに移動
し、デッドボルト16の突出端部がブラケット40の引
っ掛け爪44Aに引っ掛かり、扉5の開放が阻止され
る。
【0062】このさい、本実施形態では、ブラケット4
0の引っ掛け爪44Aがデッドボルト16の窪み部81
に入り込んだ状態で両者が係合するので、ケーシング1
5のガイド筒部21に対する遊び等によってデッドボル
ト16が扉5の開放方向に若干転倒しても、ブラケット
40の掛止部43Aが扉5の開放方向に抜け出すのを未
然に防止できる。
【0063】そして、図7(b)に示すデッドボルト1
6がブラケット40に係合している状態から扉5を閉鎖
方向に移動させると、ブラケット40の第一カム部61
(バネ部材54)がデッドボルト16上端の第二カム部
62に当接して同ボルト16をアンロック位置Aに押し
戻し、その後、保持部材18がデッドボルト16をその
アンロック位置Aに保持し、これによってデッドボルト
16によるロックが解除される。
【0064】この場合、本実施形態では、第一カム部6
1として上下方向に弾性変形自在なバネ部材54を採用
したので、図7(b)及び図8(a)(b)に示すよう
に、扉5のガタつきやブラケット40の取付誤差等によ
り同ブラケット40の取付高さが若干変化しても、第一
カム部62がデッドボルト16の突出端部(第二カム部
62)に確実に当接するようになり、このため、カム機
構63Aよりなるロック解除機構63をより確実に作動
できるようになる。
【0065】また、図7(c)に示すように、扉5が完
全に開放している状態でデッドボルト16が突出してい
る場合でも、そのまま扉5を閉鎖方向に移動すれば、ブ
ラケット40の先端部に形成した第三カム部64がデッ
ドボルト16の第二カム部62を押し下げるので、デッ
ドボルト16を指で押し戻すことなく、扉5を簡単に閉
鎖できる。
【0066】なお、上記実施形態において、左右の扉5
のうち一方の扉5の縁部に、両扉5間の間隙を閉鎖する
帯板状の召し合わせ部材を固着する場合には、他方の扉
5を開かないと一方の扉5を開くことができないので、
他方の扉5のみにブラケット40を設け、これを自動的
に係止するロック装置本体1をボックス本体3に一つ設
ければ足りる。
【0067】ただし、召し合わせ部材が一方の扉5に対
して揺動自在に枢着されている場合には、後述の第二実
施形態のように、左右両扉5にブラケット40を設け、
これらのブラケット40に対応するボックス本体3のそ
れぞれの位置にロック装置本体1を設ける必要がある。
また、片方開き扉5の収納ボックス2の場合には、ロッ
ク装置本体1をボックス本体3の立側面に取り付けるこ
ともできる。
【0068】なお、上記第一実施形態において、図3に
示すように、前記保持部材18の前後端下部に丸みを帯
びたアール部18Rが形成されており、このため、当該
保持部材18が前後にスライドしやすくなり、この点で
も振動の検出感度の向上を図っている。なお、上記第一
実施形態において、ブラケット40のみにカム部61を
設け、このカム部61のみでウィング5の閉鎖方向への
移動によりブラケット40がロック位置Bにあるデッド
ボルト16をアンロック位置Aに押圧するようにしても
よい。また、デッドボルト16のみにカム部62を設
け、このカム部62のみでウィング5の閉鎖方向への移
動によりロック位置Bにあるデッドボルト16がブラケ
ット40によりアンロック位置Aに押圧されるようにし
てもよい。
【0069】すなわち、カム機構63Aは、第一及び第
二カム部61,62の双方だけでなく、これらのいずれ
か一方だけから構成することもできる。また、第一カム
部61は、バネ部材54ではなく、ブラケット40の係
止板43に傾斜部40A(図8(a)参照)を屈曲形成
することにより、当該ブラケット40に直接設けること
もできる。
【0070】一方、上記第一実施形態では、揺れを検知
して保持部材18をデッドボルト16から解除する慣性
部材19を、ローラ状又はボール状の転動部材19Aに
より構成しているが、これに代え、慣性部材19を、保
持部材18に対して摺動する重り部材(例えば、特願平
7−134376号参照)により構成してもよい。図9
〜図13は本発明の第二の実施形態を示しており、この
実施形態では、召し合わせ部材91を設けた扉5も独立
に開閉できるよう、同部材91を一方の扉5に対して揺
動自在に枢着されている収納ボックス2に第一実施形態
に係るオートロック装置を採用した場合を示している。
【0071】図9において、収納ボックス2は、タン
ス、食器ケース、化粧ケース、天袋その他の家具に使用
されるもので、左右の側板3Aと天板8及び底板9とか
ら方形枠状に組み立てられたボックス本体3と、ボック
ス本体3の前面開口部4に同開口部4を開閉自在に閉塞
する左右一対の扉5L,5Rとを備えている。この左右
一対の扉5L,5Rは、その幅方向外側縁がボックス本
体3の側板3Aに蝶番等を介して枢着され、収納ボック
ス2の内外方向に回動自在ないわゆる観音開き式とされ
ていて、両扉5L,5Rの外面中央には把手59が固着
されている。
【0072】両扉5L,5Rの先端部でかつ内面下部に
は板片92が張り付けられていて、この板片92はオー
トロック装置に必要な前記ブラケット40を兼ねてい
る。すなわち、図12に示すように、ブラケット40の
取付板42は幅方向に長い帯板に形成されており、接当
部材10のマグネット11に吸着される板片92として
の機能を有する。
【0073】天板8及び底板9の開口部4側でかつ幅方
向中央には、召し合わせ部材91を閉姿勢にするための
接当部材10がそれぞれ固定されている。図9及び図1
1に示すように、この上下の接当部材10は、いずれ
も、召し合わせ部材91の接当面93を前面中央部に備
え、前記板片92を引きつけて両扉5L,5Rを閉塞状
態にするマグネット11を前面左右両側に有している。
また、上下の接当部材10のうち、上側の接当部材10
Uの左右両端部には、前記オートロック装置のケーシン
グ15が一体に組み込まれている。
【0074】すなわち、オートロック装置のケーシング
15は、そのデッドボルト16を前側(ボックス本体3
の開口側)へ向けるようにして、接当部材10Uの左右
両端部に形成した取付凹部11Aに嵌め込まれている。
この取付凹部11Aは、ケーシング15の取付部である
と同時に、前記挿通空間24を確保するスペースとして
の意義を有する。
【0075】このように、本実施形態では、接当部材1
0にオートロック装置1のケーシング15を一体に組み
込んだので、接当部材10を天板8に固定すると同時に
オートロック装置1のケーシング15も天板8に取り付
けられることになる。また、ブラケット40をその取付
板42がマグネット11に吸着されるように配置すれ
ば、デッドボルト16とブラケット40との位置合わせ
も同時に行えることになるので、ブラケット40の取付
手間も低減できる。
【0076】なお、オートロック装置自体の内部構造は
第一実施形態の場合と同様であるので、図面に同一符号
を付してその説明を省略する。召し合わせ部材91は、
扉閉鎖時に両扉5L,5Rの先端間の間隙eを閉塞する
ためのもので、左側の扉5Lの先端部内面に、上下一対
のオートヒンジ95を介して上下方向のシャフト100
回りでかつ収納ボックス2の内外方向に揺動自在に枢着
されている。
【0077】この召し合わせ部材91は、ボックス本体
3の内空高さとほぼ同じ長さの長尺帯板材よりなり、幅
方向右側の縁部が前記接当部材10Uとスムーズに摺接
するよう断面円弧状に形成されている。上下一対のオー
トヒンジ95は、図10に示すように、左側の扉5Lの
先端部に固定される固定翼96と、召し合わせ部材91
を支持する可動翼97とを備えている。固定翼96の表
面には、相対向する一対の枢支ブラケット98と、この
ブラケット98の一側縁間を連結する規制壁99とが立
設されていて、このブラケット98間にシャフト100
が上下方向に架設されている。
【0078】可動翼97は、召し合わせ部材91の内面
に固着されてその召し合わせ部材91を回動自在に支持
する支持板101と、支持板101の幅方向一側縁から
延設されたアーム部102と、アーム部102の先端に
設けた上下一対の筒部103とを備え、枢支ブラケット
98間に配置した筒部103にシャフト100を挿通さ
せることにより、固定翼96に対してシャフト100回
りに回動自在に取り付けられている。
【0079】なお、可動翼64は、そのアーム部68が
回動方向において弾性変形しうるプラスチック等の樹脂
材料で構成されている。可動翼97のアーム部102
は、断面へ字状に屈曲されて背面側に前記規制壁99と
の当り面104を有していて、図12に示すように、可
動翼97の固定翼96に対する回動角αは、アーム部1
02の当り面104が規制壁99に当接することによっ
て90度より小さくなるように設定されている。
【0080】そして、この可動翼97の回動角αが右側
の扉5R側に向くよう召し合わせ部材91を左側の扉5
Lに固定することにより、召し合わせ部材91の左側へ
の揺動範囲を90度以内に規制するようにしている。ま
た、シャフト100の筒部103間には、可動翼97の
アーム部102を固定翼96の規制壁99側に付勢する
巻きバネ105が套嵌されていて、本実施形態では、こ
の巻きバネ105によって、前記召し合わせ部材91が
左側の扉5Lへの取付状態において常に内側揺動方向へ
付勢されている。従って、召し合わせ部材91は、図1
2に示すように、扉5Lが開放されているときはその扉
5Lの内面から回動角αだけ内側に傾斜した状態で保持
されている。
【0081】上記構成の召し合わせ装置を有す収納ボッ
クス2においては、先ず、図12に示すように、左側の
扉5Lが開放状態でかつ右側の扉5Rが閉鎖状態にある
場合には、召し合わせ部材91は、巻きバネ105によ
って内側(図1の上側)揺動方向に付勢されているた
め、左側の扉5Lの内面から回動角αだけ傾いた状態で
保持されている。
【0082】このとき、右側の扉5Rは閉鎖されている
ので、右側のブラケット40の取付板42(板片92)
がマグネット11に吸着されているとともに、ブラケッ
ト40の係止板43は、その平面位置がデッドボルト1
6と対応するよう挿通空間24内に位置している。この
状態から左側の扉5Lを閉じていくと召し合わせ部材9
1の縁部が上下の接当部材10の接当面93に接当す
る。そこから、さらに左側の扉5Lを閉じ方向に押す
と、召し合わせ部材91が接当面93上を摺動しながら
接当面93から反力を受け、巻きバネ105の付勢力に
抗して前側(図12の下側)に揺動し、図13に示すよ
うに、左側の扉5Lが完全に閉鎖された時に両扉5L,
5R先端部間の間隙eが当該召し合わせ部材91によっ
て収納ボックス2の内側から閉塞されることになる。
【0083】また、このとき、左側の扉5Lも閉鎖され
るので、左側のブラケット40の取付板42(板片9
2)がマグネット11に吸着されるとともに、左側のブ
ラケット40の係止板43は、その平面位置がデッドボ
ルト16と対応するよう挿通空間24内に位置すること
になる。一方、両扉5L,5Rがいずれも閉鎖状態にあ
る場合には、右側の扉5Rを独立して開放できることは
勿論のこと、上記と逆の動作手順をふむことにより、右
側の扉5Rを閉鎖させたまま左側の扉5Lのみを開放す
ることができる。
【0084】なお、上記したオートロック装置1を組み
込んだ接当部材10と、扉5をロックするブラケット4
0を兼ねた板片92は、召し合わせ部材91を揺動自在
に取り付けた上記召し合わせ装置を設けていない収納ボ
ックス2にも採用することができる。図14は、本発明
の第三の実施形態を示しており、この実施形態では、ロ
ック装置本体1をボックス本体2の天板8の外面8Bに
取り付ける外付けタイプのものを採用している。
【0085】この場合、デッドボルト16は扉5の外側
において下方に付勢されており、同ボルト16がロック
位置Aに突出すると扉5の上端縁部に直接係合し、扉5
の開放を阻止する。このため、当該外付けタイプのオー
トロック装置では、扉5の内面にブラケット40を設け
る必要がない。この第三の実施形態では、デッドボルト
16の突出方向が上下逆転しているので、ケーシング1
5内の保持部材18や解除プレート73Aの取付方向が
第一の実施形態とは上下逆になっているが、オートロッ
ク装置の作用自体は第一実施形態の場合とほぼ同様であ
るので、図面に同一符号を付してその詳細な説明を省略
する。
【0086】図15は、解除手段71の変形例の作動原
理を示す斜視図である。すなわち、この場合、保持部材
18はその前後に連結した二つのコイルバネ111,1
12で中立位置に保持され、同中立位置においてデッド
ボルト16の側面に突設した引っ掛けピン113を掛止
する掛止爪114を有する。引っ掛けピン113は上面
が水平でかつ下面が傾斜した断面三角形状の小ピンより
なる。
【0087】このため、デッドボルト16は掛止爪11
4が引っ掛けピン113の上面に引っ掛かることでアン
ロック位置に保持されるが、慣性部材19が後方又は前
方へ移動して保持部材18に当接すると、掛止爪114
が引っ掛けピン113から外れてデッドボルト16がロ
ック位置に突出する。しかして、このように、保持部材
18を二つのコイルバネ111,112で中立位置に保
持するようにすれば、当該保持部材18の後端部及び前
端部自体により第一及び第二解除部材72,73(解除
手段71)を構成できる。
【0088】しかるに、この場合には、コイルバネ11
1,112が二つ必要となる分だけ部品点数が多くなる
とともに、ケーシング15内のデッドボルト16側にも
コイルバネ112の収納部を形成せねばならないので、
装置が大型化する欠点がある。この点、前記した第一実
施形態の場合には、逃げ凹部52内に前後揺動自在に設
けた解除プレート73Aにより、前方へ移動する慣性部
材19の慣性力を利用して保持部材18を後方へ移動さ
せるようにしたので、一つのコイルバネの弾性力だけで
保持部材18をデッドボルト16側のみに付勢する場合
においても検出感度を向上できるようになるとともに、
逃げ凹部52内に解除プレート73Aを収納する構造で
あるから、ケーシング15が肥大化するのを防止でき
る。
【0089】なお、本発明において、上記したロック解
除機構63を設ける限り、デッドボルト16を簡単にア
ンロック位置Aに戻すことができるので、ロック装置本
体1を扉5側にかつブラケット40をボックス本体3側
に取り付けるようにしてもよい。また、上記した各実施
形態は例示的なものであって限定的なものではない。す
なわち、本発明の範囲は冒頭の特許請求の範囲によって
示され、その請求項の意味に入るすべての変形例は本発
明に含まれるものである。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
揺れの方向によって振動の検出感度に差が生じるのを防
止することにより、オートロック装置における振動の検
出感度を大幅に向上することができる。また、慣性部材
及び保持部材の移動方向をウィングの開閉方向と一致さ
せることにより、ウィングの開放方向の振動に対する検
出感度を向上でき、地震等のゆれに対するウィングのオ
ートロック機能をより確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るオートロック装置
を示す中央縦断面図である。
【図2】同オートロック装置が装着された収納ボックス
の斜視図である。
【図3】同オートロック装置の分解斜視図である。
【図4】(a)はケース本体の平面図、(b)は同ケー
ス本体の側面断面図、(c)は同ケース本体の背面図で
ある。
【図5】(a)は蓋部材の平面図、(b)は同蓋部材の
側面図、(c)は同蓋部材の正面図、(d)は同蓋部材
の背面図、(e)は同蓋部材の側面断面図である。
【図6】(a)はブラケットの平面図、(b)は同ブラ
ケットの側面図、(c)は同ブラケットの背面図であ
る。
【図7】第一実施形態のオートロック装置の作用説明図
であり、(a)はデッドボルトがアンロック位置にある
状態を示す図、(b)はロック位置に突出したデッドボ
ルトにより扉の開放が阻止された状態を示す図、(c)
はデッドボルトがロック位置にあるが扉が開放している
状態を示す図である。
【図8】(a)は第一実施形態のオートロック装置にお
いてブラケットの取付位置が上方に変化した状態を示す
図であり、(b)は同ブラケットの取付位置が下方に変
化した状態を示す図である。
【図9】本発明の第二実施形態を示す収納ボックスの斜
視図である。
【図10】(a)は召し合わせ部材の取付構造を示す斜
視図であり、(b)は召し合わせ部材を扉に取り付ける
ためのオートヒンジの斜視図である。
【図11】上側の接当部材の正面図である。
【図12】左側の扉の閉鎖前における接当部材及びその
周囲の部材の平面図である。
【図13】左側の扉の閉鎖後における接当部材及びその
周囲の部材の平面図である。
【図14】本発明の第三実施形態に係るオートロック装
置を示す中央縦断面図である。
【図15】解除手段の変形例の作動原理を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ロック装置本体 2 収納ボックス 3 ボックス本体 5 ウィング(扉) 15 ケーシング 16 デッドボルト 18 保持部材 19 慣性部材 19A 転動部材 49 掛止部 52 逃げ凹部 71 解除手段 72 第一解除部 73 第二解除部 73A 解除部材(解除プレート) A アンロック位置 B ロック位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−322663(JP,A) 特開 平9−88402(JP,A) 特開 平9−67969(JP,A) 特開 平8−42231(JP,A) 特開 平9−177412(JP,A) 特開 平8−170467(JP,A) 特開 平8−303094(JP,A) 特開 平8−214989(JP,A) 登録実用新案3039312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 96/00 - 96/20 A47B 97/00 E05B 65/06 E05C 21/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス本体(3)の開口縁部又はこの
    開口縁部に枢着されたウィング(5)に取り付けられる
    ケーシング(15)と、 前記ケーシング(15)内に、前記ウィング(5)の開
    放を阻止するロック位置(B)からその開放を許容する
    アンロック位置(A)まで出退自在となるように挿通さ
    れ、かつ、そのロック位置(B)側へ付勢されているデ
    ッドボルト(16)と、 このデッドボルト(16)の出退方向と交差する方向に
    移動自在となるように前記ケーシング(15)内に設け
    られ、かつ、前記デッドボルト(16)を掛止して同ボ
    ルト(16)を予めアンロック位置(A)に保持するよ
    うに付勢されている保持部材(18)と、 この保持部材(18)と同じ方向に移動自在に設けら
    れ、かつ、前記ボックス本体(3)に生じた揺れに伴う
    慣性力を前記保持部材(18)に作用させる慣性部材
    (19)と、 この慣性部材(19)が前記デッドボルト(16)から
    離れる後方向及び同ボルト(16)に近づく前方向のい
    ずれの方向へ移動しても前記保持部材(18)を前記デ
    ッドボルト(16)から解除させる解除手段(71)
    と、を備えているウィング付き収納ボックスのオートロ
    ック装置。
  2. 【請求項2】 保持部材(18)と慣性部材(19)の
    前後移動方向がウィング(5)の開閉方向に向くよう
    に、ケーシング(15)がボックス本体(3)の開口縁
    部に取り付けられている請求項1に記載のウィング付き
    収納ボックスのオートロック装置。
  3. 【請求項3】 解除手段(71)は、後方へ移動する慣
    性部材(19)が衝突すべく保持部材(18)の後部に
    配置された第一解除部(72)と、前方へ移動する慣性
    部材(19)が衝突すべく保持部材(18)の前部に配
    置された第二解除部(73)と、を備えており、 この第一及び第二解除部(72,73)の間に慣性部材
    (19)が収納されている請求項1又は2に記載のウィ
    ング付き収納ボックスのオートロック装置。
  4. 【請求項4】 保持部材(18)は、その先端に形成し
    た掛止部(49)がデッドボルト(16)の側面を掛止
    するように同デッドボルト(16)側のみに付勢され、
    かつ、その前後方向中央部に逃げ凹部(52)を有する
    部材よりなり、 この逃げ凹部(52)内に慣性部材(19)を前後方向
    移動自在に収納することにより、第一解除部(72)が
    保持部材(18)の後端部に直接形成されている請求項
    1〜3のいずれかに記載のウィング付き収納ボックスの
    オートロック装置。
  5. 【請求項5】 第二解除部(73)は、前方へ移動する
    慣性部材(19)の衝突により一端部が後方へ移動する
    ように、保持部材(18)に対して分離してケーシング
    (15)内に前後揺動自在に設けられた解除部材(73
    A)よりなり、 後方へ揺動する前記解除部材(73A)の一端部が保持
    部材(18)に係合されている請求項4に記載のウィン
    グ付き収納ボックスのオートロック装置。
  6. 【請求項6】 解除部材(73A)は慣性部材(19)
    とともに逃げ凹部(52)内に収納されている請求項5
    に記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装
    置。
  7. 【請求項7】 慣性部材(19)はケーシング(15)
    内で前後方向に転がる転動部材(19A)よりなる請求
    項1〜6のいずれかに記載のウィング付き収納ボックス
    のオートロック装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のオート
    ロック装置をボックス本体(3)の開口縁部に備えてい
    る家具。
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