JP2002049068A - 防振ズームレンズ装置及びカメラシステム - Google Patents

防振ズームレンズ装置及びカメラシステム

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JP2002049068A
JP2002049068A JP2000237596A JP2000237596A JP2002049068A JP 2002049068 A JP2002049068 A JP 2002049068A JP 2000237596 A JP2000237596 A JP 2000237596A JP 2000237596 A JP2000237596 A JP 2000237596A JP 2002049068 A JP2002049068 A JP 2002049068A
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image blur
blur correction
zoom lens
lens device
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Junichi Kasuya
潤一 粕谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンニング又はチルティングの際に、焦点距
離変換光学系の変換倍率の違いによって生じるカメラマ
ンへの違和感を少なくする。 【解決手段】 振動による像ぶれを補正する像ぶれ補正
光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な焦点距離変換光
学系とを備えた防振ズームレンズ装置において、撮影光
軸に挿入される前記焦点距離変換光学系の変換倍率を検
出し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前記像ぶれ
補正光学系を移行するための前記振動の検出信号の閾値
を、検出された前記焦点距離変換光学系の変換倍率に応
じて変化させる(ステップS3)ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手ぶれや風などに
よる振動に起因する像ぶれの補正を、例えば可変頂角プ
リズム(バリアブルアングルプリズム、VAP)や撮影
光学系の光軸に直交する方向に移動するシフトレンズ
(撮影光軸の垂直方向に移動する像ぶれ補正レンズ)等
の光学的な像ぶれ補正光学系を用いて行う、フィルムカ
メラやテレビカメラそしてビデオカメラ等に好適な防振
ズームレンズ装置及びカメラシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より提案されている防振ズームレン
ズにおいては、振動検出手段により検出された手ぶれや
その他の振動を補正するように光学的な像ぶれ補正光学
系を制御し、結像面上の像ぶれの抑制を行っている。こ
れらの防振ズームレンズにおいては、操作者が意図す
る、しないに拘らず、振動検出手段により検出された手
ぶれその他の振動の補正を行うため、操作者が、撮影の
ためのフレームを決めるために、水平方向、あるいは、
垂直方向に大きくレンズを動かす、いわゆるパンニング
やチルティングの際に生じる振動に対しても補正を行っ
てしまい、操作者のフレーム決めに際しては使用上問題
があった。そこで、従来から手ぶれその他の振動の操作
者の意図に拘らず生じる振動と、操作者がパンニングや
チルティングを行った際に生じる振動を判別して、補正
を行う方法もすでに提案されている。例として特願平2
−201183号では、カメラに生じた振動の角変位を
検出する角変位計において、該角変位計の角変位出力に
応じて、該角変位計の振動検出特性、特に振動検出周波
数帯域を変えるというものである。これはすなわち、通
常の手ぶれ振動ではその振動振幅(角変位)が所定の範
囲内に収るのに対し、パンニング等の操作でははるかに
大きな角変位が生ずることから、生じた角変位の大きさ
に応じて意図的な操作か否かの判別を行い、これに応じ
て最適なセンサの振動検出特性、すなわち像ぶれ補正特
性を得ようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ズーム
レンズにおいては、ズーム光学系とは別にエクステンダ
ーと呼ばれる挿脱可能な焦点距離変換光学系を有してお
り、エクステンダーの挿脱により映像上の画角が大きく
変化してしまう。つまり、変換倍率がk倍のエクステン
ダーが挿入された場合、挿入後の画角は、挿入前の画角
の1/kになる。このような場合、パンニング等を行う
と、パンニング等により発生する振動の画角に対する割
合はエクステンダーの挿入によりk倍に変化しているた
めに、カメラマンの意図と画面の動きがそぐわないもの
となり、カメラマンが違和感を感じてしまうという問題
があった。
【0004】(発明の目的)本発明の目的は、パンニン
グ又はチルティングの際に、焦点距離変換光学系の変換
倍率の違いによって生じるカメラマンへの違和感を少な
くすることができる防振ズームレンズ装置及びカメラシ
ステムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、振動による像ぶれを補正する像ぶれ補正
光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な焦点距離変換光
学系とを備えた防振ズームレンズ装置において、撮影光
軸上に挿入される前記焦点距離変換光学系の変換倍率或
いは有無を検出し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置
へ前記像ぶれ補正光学系を移行するための前記振動の検
出信号の閾値を、検出された前記焦点距離変換光学系の
変換倍率或いは有無に応じて変化させることを特徴とす
るものである。
【0006】また、本発明は、振動による像ぶれを補正
する像ぶれ補正光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な
焦点距離変換光学系とを備え、撮影光軸上に挿入される
前記焦点距離変換光学系の変換倍率或いは有無を検出
し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前記像ぶれ補
正光学系を移行するための前記振動の検出信号の閾値
を、検出された前記焦点距離変換光学系の変換倍率或い
は有無に応じて変化させる防振ズームレンズ装置と、該
防振ズームレンズ装置との間で信号の通信を行うカメラ
とから成るカメラシステムとするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の1つの実施形態における光学系の配置を示すものであ
り、焦点距離変換光学系(以下エクステンダーという)
IEが像ぶれ補正光学系ISよりも像側にある例であ
る。Fは第1群としての屈折力のフォーカスレンズ群で
あり、Vは第2群としての変倍用の負の屈折力のバリエ
ータであり、撮影光軸上を像面側へ移動することにより
広角端から望遠端への変倍を行う。Cは負の屈折力のコ
ンペンセータであり、変倍に伴う像面の変動を補正する
ため、撮影光軸上を往復軌道の移動をしている。バリエ
ータVとコンペンセータCとでズーム光学系を構成して
いる。SPは開口絞り、Rは第4群としての正の屈折力
のリレーレンズ群で、固定されている。ISは像ぶれ補
正光学系で、撮影光軸に対してほぼ垂直な平面内を移動
することで全系が振動した時の画像ぶれを補正するシフ
トレンズとして示されている。IEはエクステンダーで
あり、変換倍率の異なる(2倍、1倍など)エクステン
ダーから成り、撮影光軸上への挿脱が切り換えられるこ
とによって全系の焦点距離を望遠側または広角側に変化
させる。なお、1倍の焦点距離変換光学系としては空気
とレンズの2種類がある。像ぶれ補正光学系ISとエク
ステンダーIEはリレーレンズ群Rに含まれるものであ
る。Pは色分解光学系や光学フィルタであり、図1では
ガラスブロックとして示されている。
【0008】図1では、像ぶれ補正光学系ISがズーム
光学系V,Cよりも像側に配置されているが、物体側に
配置されている場合にも本発明は適用可能である。
【0009】図2は本発明の1つの実施形態である防振
ズームレンズ装置とビデオカメラとから成る、放送用と
して好適なカメラシステムのブロック図である。
【0010】図2においてシステムの概略を説明する
と、50は防振ズームレンズ装置、51はビデオカメラ
で、防振ズームレンズ装置50にはマイクロコンピュー
タ9が、ビデオカメラ51にはマイクロコンピュータ5
2がそれぞれ具備されている。マイクロコンピュータ5
2とマイクロコンピュータ9が、シリアル通信を行うこ
とにより、カメラ−レンズ間の信号の交換が行われる。
また、防振ズームレンズ装置50によリ形成される像
は、ビデオカメラ51の画像センサとしてのCCD55
に結像される。画像センサとしてはCCDには限られな
い。CCD55から順次電荷が読み出され、この電荷が
映像信号処理回路54を通過したあと、映像出力回路5
3によって映像信号としてカメラシステム外へ出力され
る。
【0011】つぎに、防振ズームレンズ装置50の内部
の構成について説明する。35はズーミングを司るズー
ム光学系であり、36はズーム光学系35のズーム位置
を検出するための位置検出器、37はA/D変換器、3
8はズーム光学系35を操作するためのズーム操作部材
である。
【0012】さらに、39はフォーカシングを司るフォ
ーカスレンズ群であり、40はフォーカスレンズ群39
のフォーカス位置を検出するための位置検出器、41は
A/D変換器、42はフォーカスレンズ群39を操作す
るためのフォーカス操作部材である。このような構成に
おいて、操作者がズーム操作部材38を操作することに
より、ズーム光学系35が撮影光軸上を移動してズーミ
ング動作を可能にする。ズーム光学系35のズーム位置
は位置検出器36により検出され、ズーム位置信号とし
て、常時出力されている。この出力されたズーム位置信
号はA/D変換器37によりデジタル信号に変換され、
マイクロコンピュータ9に入力される。同様に、操作者
がフォーカス操作部材42を操作することにより、フォ
ーカスレンズ群39が撮影光軸上を移動してフォーカシ
ング動作を可能にする。フォーカスレンズ群39のフォ
ーカス位置は位置検出器40により検出され、フォーカ
ス位置信号として常時出力されている。この出力された
フォーカス位置信号はA/D変換器41によりデジタル
信号に変換され、マイクロコンピュータ9に入力され
る。
【0013】また、防振ズームレンズ装置50には、エ
クステンダーが配設されている。43はエクステンダー
切換スイッチ、44はエクステンダーの挿脱を切り換え
るためのモータ、45はエクステンダーを保持している
エクステンダー保持部材、46は1倍(1X)の変換倍
率を持つ第1のエクステンダー、47は2倍(2X)の
変換倍率を持つ第2のエクステンダーである。48はエ
クステンダーの位置を検出するための位置検出器であ
る。エクステンダー切換スイッチ43は撮影光軸上に挿
入されるべきエクステンダー46または47の別に応じ
たエクステンダー切換信号を出力しており、その信号は
マイクロコンピュータ9に入力されている。マイクロコ
ンピュータ9では、入力されたエクステンダー切換信号
に従ってモータ44を駆動してエクステンダー保持部材
45を回転させると同時に、位置検出器48より出力さ
れるエクステンダーの位置信号を監視し、エクステンダ
ー切換スイッチ43により選択されたエクステンダー4
6または47を撮影光軸上の位置に移動させることで、
エクステンダーの切換えを行っている。
【0014】次に像ぶれ補正に関する構成について説明
する。1は防振ズームレンズ装置50にかかる水平方向
の振動の角速度を検出するヨー角速度センサ、2は入力
された信号の高周波成分のみを分離するハイパスフィル
タ、3は入力された信号の低周波成分を分離するローパ
スフィルタ、4は信号の切換えを行うアナログスイッチ
(信号切換器)、5,6はハイパスフィルタ、7は積分
器、8はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D
変換器、9は入力信号処理と出力信号の演算を行うため
のマイクロコンピュータ、10はデジタル信号をアナロ
グ信号に変換するD/A変換器、11はアナログ信号の
減算を行う減算回路、12は入力されたアナログ信号の
周波数成分の位相補償を行う位相補償回路、13は減算
回路、14は入力された信号の電力増幅を行う増幅回
路、15はヨー方向の像ぶれを補正するために像ぶれ補
正光学系を水平方向に駆動するモータ、16はモータ1
5に供給される電流の大きさを検出する電流検出回路、
17は撮影光軸の傾きの補正を行う像ぶれ補正光学系、
18は像ぶれ補正光学系17の水平方向の位置を検出す
る位置検出器である。ヨー角速度センサ1から位置検出
器18までの部材が、像ぶれ補正光学系17の水平方向
の制御を行うためのサーボ系を構成している。
【0015】同様に、19は防振ズームレンズ装置50
にかかる垂直方向の振動の角速度を検出するピッチ角速
度センサ、20は入力された信号の高周波成分のみを分
離するハイパスフィルタ、21は入力された信号の低周
波成分を分離するローパスフィルタ、22は信号の切換
えを行うアナログスイッチ(信号切換器)、23,24
はハイパスフィルタ、25は積分器、26はアナログ信
号をデジタル信号に変換するA/D変換器、27はデジ
タル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、28
はアナログ信号の減算を行う減算回路、29は入力され
たアナログ信号の周波数成分の位相補償を行う位相補償
回路、30は減算回路、31は入力された信号の電力増
幅を行う増幅回路、32はピッチ方向の像ぶれを補正す
るために像ぶれ補正光学系17を垂直方向に駆動するモ
ータ、33はモータ32に供給される電流の大きさを検
出する電流検出回路、34は像ぶれ補正光学系17の垂
直方向の位置を検出する位置検出器である。ピッチ角速
度センサ19から位置検出器34までの部材が、像ぶれ
補正光学系17の垂直方向の制御を行うためのサーボ系
を構成している。
【0016】また、49はヨー方向及びピッチ方向の像
ぶれ補正の許可・禁止を行うための防振選択スイッチで
あり、操作を行うことでヨー方向の像ぶれ補正の禁止、
あるいは、ピッチ方向の像ぶれ補正の禁止を選択するこ
とができる。56は後述するパンニング或いはチルテイ
ングと判定するための閾値滞留リミット時間を入力する
閾値滞留リミット時間入力部材であり、57はパンニン
グ動作時或いはチルティング動作時に像ぶれ補正光学系
17を撮影光軸を含むその近傍の基準位置(予め定めら
れたセンタリング位置で、積分器7,25の出力である
角変位が0の時の位置)に戻すための時間を入力するセ
ンタリング時間入力部材である。
【0017】図2において、まず、ヨー角速度センサ1
から位置検出器18までの部材によって構成されている
ヨー方向のサーボ系の動作について説明する。ヨー角速
度センサ1により検出されたヨー方向の振動信号は、ハ
イパスフィルタ2を通ることによって、揺らぎなどの低
周波の信号成分を除去され、さらにローパスフィルタ3
を通ることで残った信号成分におけるノイズ等の影響が
なくなったものとなる。したがって、ローパスフィルタ
3からは必要な帯域を持った信号成分を取り出すことが
できる。取り出された信号は、マイクロコンピュータ9
によりコントロールされているアナログスイッチ4を通
して、ハイパスフィルタ5,6のいずれかに出力され
る。5,6は、それぞれ異なる周波数帯域をもつハイパ
スフィルタであり、5は通常の制御に必要な帯域、6は
後述するパンニング状態と判断された場合等の特別な制
御時に必要な帯域をもつハイパスフィルタである。マイ
クロコンピュータ9はアナログスイッチ4を切り換える
ことにより適宜、必要な帯域をもつハイパスフィルタを
選択し、制御に必要な帯域を得ることができる。ハイパ
スフィルタ5又は6より出力された信号は、積分器7に
入力される。積分器7は、入力されたヨー角速度信号を
積分し、ヨー方向の変位角の大きさを表わす角度信号と
して出力する。出力された角度信号は、A/D変換器8
を通してデジタル信号化され、マイクロコンピュータ9
に入力される。
【0018】マイクロコンピュータ9では防振選択スイ
ッチ49の出力がヨー方向の像ぶれ補正を許可していれ
ば、像ぶれ補正光学系17のヨー方向の指令値を演算
し、D/A変換器10に出力する。D/A変換器10で
は、デジタル出力されたヨー方向の指令値をアナログ信
号に変換し、減算回路11に出力する。減算回路11は
D/A変換器10より出力されたヨー方向の指令値と、
位置検出器18より出力される像ぶれ補正光学系17の
実際のヨー方向の位置との差を算出し、ヨー方向の位置
の誤差を出力する。出力されたヨー方向の位置誤差量は
位相補償回路12にて制御上必要とされるヨー方向の周
波数帯域において制御可能となるように位相補償がなさ
れた後、減算回路13に出力される。減算回路13では
この位相補償された信号と、ヨー方向駆動用のモータ1
5に供給される電流を検出する電流検出回路16の出力
信号との間で減算を行い、差分を増幅回路14へ出力す
る。増幅回路14では入力された信号を用いて像ぶれ補
正光学系17のヨー方向駆動用のモータ15の駆動を行
えるように電力増幅を行い、ヨー方向駆動用のモータ1
5に出力する。ヨー方向駆動用のモータ15では入力さ
れた信号にしたがって、像ぶれ補正光学系17のヨー方
向の駆動を行う。このように、ヨー角速度センサ1から
位置検出器18までの部材で構成されるサーボ系におい
ては、ヨー方向の振動を検出し、マイクロコンピュータ
9にて検出されたヨー方向の振動信号を補正するために
必要な像ぶれ補正光学系17の位置指令値を算出し、こ
の位置指令値にしたがって像ぶれ補正光学系17をヨー
方向に駆動するための位置制御フィードバックループ回
路が構築されている。
【0019】次に、マイクロコンピュータ9の動作につ
いて説明する。マイクロコンピュータ9では、入力され
たヨー角度信号と、ズーミングを司るズーム光学系35
のズーム位置信号、及び、フォーカシングを司る光学系
であるフォーカスレンズ群39のフォーカス位置信号を
パラメータとして、あらかじめ算出されたデータテーブ
ルより像ぶれ補正光学系17のヨー方向の移動量(補正
量)を算出している。このデータテーブルが図3に示さ
れている。図3における補正係数A00〜A0nは、像
ぶれ補正光学系17による像ぶれ補正可能なの最大像移
動量を△YMAX、望遠端でのズーム光学系35の変倍
比をZT、望遠端での最大像移動量を△YMAXTとし
たとき、ある変倍比Zにおける最大像移動量△YMAX
が、 0. 8≦(Z/ZT)/(△YMAXT/△YMAX)≦1.2・・・(1) を満足するように求められた値であり、これにより像ぶ
れ補正光学系17により補正可能な最大振動角が略一定
になる。図3においてヨー方向の振動角(角度信号)に
対する像ぶれ補正光学系17の補正係数はAxx(x=
0,1,2,・・・,n)のように表わされている。図
3のデータテーブルは、ズーム位置及びフォーカス位置
に対応する補正係数Axxで構成されている。ここで、
ズーム位置は位置検出器36からの値を正規化し、広角
端を0、望遠端を0xffffと16進数で表現した
値、フォーカス位置は位置検出器40からの値を正規化
し、至近端を0、無限端を0xffffの16進数で表
現した値を用いている。
【0020】マイクロコンピュータ9では、上述のよう
なデータテーブルを使い、入力されたヨー方向の角度信
号にデータテーブルの補正係数を乗算することにより像
ぶれ補正光学系17の補正量を算出し、像ぶれ補正光学
系17の位置指令値として、D/A変換器10にデータ
を出力する。
【0021】ここで、撮影光軸を含むその近傍の基準位
置へ像ぶれ補正光学系17を移行するための振動の検出
信号(角度信号)の閾値について説明する。
【0022】撮影光学系の振動角をθ、ズーム光学系の
焦点距離をfとしたとき、無限遠物体に対する像移動量
ΔYは、 ΔY=f・tanθ ・・・(2) となる。そして、像ぶれ補正光学系17による補正可能
な最大像移動量ΔYMAXは、像ぶれ補正可能な最大振
動角をθMAXとすると、 ΔYMAX=f・tanθMAX ・・・(3) となる。
【0023】また、変換倍率k倍の焦点距離変換光学系
(エクステンダー)が撮影光軸上に挿入された場合に
は、 ΔYMAX=k・f・tanθMAX ・・・(4) となる。
【0024】(3)式において、変換倍率1倍時の望遠
端における最大像移動量ΔYMAXを与えて求まる最大
振動角θMAXを定数とすることにより、(3)式から
最大像移動量ΔYMAXは焦点距離fに依存して変化す
る。また、焦点距離変換光学系を挿入しても最大像移動
量ΔYMAXが変化しないようにすることがカメラマン
に違和感を与えないようにするうえで必要である。その
場合、(4)式において、変換倍率k倍時の望遠端にお
ける最大像移動量ΔYMAXとして上述の1倍時におけ
るものと同じ値を与えて求まる最大振動角θMAXを定
数とすることにより、(4)式からΔYMAXは焦点距
離fに依存して変化する。
【0025】そこで、本発明では、パンニング、チルテ
ィングを判定するための判定レベルとして、像ぶれ補正
可能な最大振動角θMAXに対応する閾値を設定すると
共に、この閾値を、撮影光軸上に挿入される焦点距離変
換光学系の変換倍率kに応じて変化させるようにしてい
る。
【0026】なお、以上では角度信号からパンニング、
チルティングを判定する場合を述べたが、像ぶれ補正光
学系の変位量ΔSからパンニング、チルティングを判定
することも可能である。像移動量ΔYを打ち消すための
像ぶれ補正光学系の変位量ΔSは像ぶれ補正光学系の像
移動敏感度をdyとして、 ΔS=−ΔY/dy ・・・(5) と表わすことができる。ただし、像ぶれ補正光学系がズ
ーム光学系V,Cよりも像側に配置される場合には像移
動敏感度dyは定数となり、物体側に配置される場合に
は像移動敏感度dyは定数とはならず、像ぶれ補正光学
系より像側にある光学系の状態に依存して変化する。
【0027】したがって,像ぶれ補正光学系の最大変位
量ΔSMAXは前記(3)(4)式を用いて、 ΔSMAX=−ΔYMAX/dy=−f・tanθMAX/dy・・・(6) ΔSMAX=−ΔYMAX/dy=−k・f・tanθMAX/dy ・ ・・(7) となる。
【0028】そこで、像ぶれ補正光学系の変位量ΔSか
らパンニング、チルティングを判定するためには、その
判定レベルとして、像ぶれ補正光学系の最大変位量SM
AXに対応する閾値を設定すると共に、この閾値を、撮
影光軸上に挿入される焦点距離変換光学系の変換倍率
k、焦点距離f(つまりズーム光学系のズーム位置)に
より像移動敏感度dyに応じて変化させるようにすれば
よい。
【0029】以上のような閾値の変化は、コンピュータ
9がその都度演算により求めても良いし、予め求められ
た閾値をデータテーブルとしてコンピュータ9の内部メ
モリや外付けのメモリに記憶させておき、この閾値デー
タテーブルを用いて求めても良い。
【0030】マイクロコンピュータ9は、A/D変換器
8を通して入力されたヨー方向の角度信号が閾値以上の
位置に、閾値滞留リミット時間入力部材56により入力
されたリミット時間以上位置していると、パンニングが
行われていると判断し、パンニング判定時のパンニング
動作制御モードへと移行する。つまり、アナログスイッ
チ4を切り換えて、ローパスフィルタ3の出力がパンニ
ング動作用のハイパスフィルタ6に入力されるように信
号の切換えを行う。ハイパスフィルタ6はハイパスフィ
ルタ5に比べ、遮断周波数が高く、入力された信号は徐
々に減衰するように遮断周波数を設定しているため、ハ
イパスフィルタ6の出力信号は振動が無い状態を表わす
0を出力するようになる。また同時に、マイクロコンピ
ュータ9は積分器25に対し積分時定数の変更と放電を
行わせる信号を出力する。この信号により、積分器7は
出力0である基準状態に戻るように制御され、結果とし
て積分器7より出力されるヨー方向の角度信号は基準状
態、つまり0に減衰される。なお、この時の積分時定数
を変えることで基準状態へ戻る時間の制御が可能とな
る。マイクロコンピュータ9では、入力されたヨー方向
の角度信号が0の状態では、像ぶれ補正光学系17の補
正量が0、つまり、補正を行わないのと等しい状態にな
るため、像ぶれ補正光学系17は補正量0である基準位
置(センタリング位置)へと移動する。マイクロコンピ
ュータ9はA/D変換器8の出力が基準状態であると判
断すると、再び、アナログスイッチ4を切り換え、ハイ
パスフィルタ5に信号入力を行うと同時に、積分器7に
対しての信号出力を停止し、通常動作に復帰する。
【0031】さらに、変換倍率kのエクステンダーが挿
入された場合には、変換倍率kに対応するヨー方向の角
度信号の閾値をセットする。例えば、閾値を変換倍率1
倍の時に比べて1/kの大きさにして判定を行うこと
で、例えばエクステンダー46(変換倍率1x)が挿入
されている場合に比べて、小さい振動角でパンニング動
作制御モードに移行する。
【0032】なお、エクステンダーが無い状態と変換倍
率kのエクステンダーが挿入される状態との2つの状態
のいずれかに切り換える場合には、エクステンダーの有
無を検出し、有りを検出した時に、閾値を例えば1/k
のように小さくしても良い。
【0033】このようにパンニング動作制御モードに移
行する振動の閾値をエクステンダーの種類(変換倍率)
に応じて変化させることで、エクステンダーの挿脱によ
り発生する映像上の補正可能な振動の変化をなくし、補
正可能な振動の大きさの違いから感じる映像上の違和感
をなくした像ぶれ補正を行うことが可能になる。
【0034】以上に説明したマイクロコンピュータ9で
の動作は図4のようなフローになる。マイクロコンピュ
ータ9は、一定時間毎にこのフローに示されている処理
を行っている。最初のステップS1の振動角入力の処理
では、積分器7の出力をA/D変換器8により変換した
データの入力を行っている。ステップS2では、パンニ
ング動作の制御を行うか、通常動作の制御を行うかにつ
いての判別をフラグにより行い、それぞれの制御のステ
ップに進む。通常動作ではステップS3で、エクステン
ダーの位置を取り込み、現在撮影光軸上に挿入されてい
るエクステンダーの種類(変換倍率)を判断し、パンニ
ング動作制御に移行する振動角の閾値をエクステンダー
の種類に応じて予め定められた値にセットする。ステッ
プS4では、ステップS1にて入力した振動角の大きさ
と、ステップS3にてセットした振動角の閾値とを比較
し、振動角が閾値より小さい場合は、パンニング動作制
御に移行する必要がないために、振動角が閾値に留まっ
ている時間を表わすカウンタ(図4のフローが一定間隔
毎に行われるので、このフローを一巡する回数をカウン
タで計数することにより時間が計時されることになる)
をクリアした後、ステップS11でデータテーブルを使
い、入力した振動角から補正量を算出して、ステップS
12で算出した結果をD/A変換器10に出力する。
【0035】一方、振動角が閾値以上の場合には、ステ
ップS6に進み、振動角が閾値以上に留まっている時間
を表わすカウンタを+1だけインクリメントする。さら
に、ステップS7では閾値滞留リミット時間入力部材5
7により入力されたリミット時間を読み込み、設定す
る。ステップS8では、この設定されたリミット時間と
カウンタ値を比較する。カウンタ値がリミット時間に達
していない場合は、現時点ではパンニング動作制御に移
行する必要がないと判断し、ステップS11にて入力し
た振動角から補正量を算出して、ステップS12にて算
出した結果をD/A変換器10に出力する。また、カウ
ンタ値がリミット時間以上の場合は、ステップS9にて
パンニング動作制御の初期化を行う。つまり、パンニン
グ動作制御に移行するために、アナログスイッチ4の出
力をハイパスフィルタ6へ切り換えるのと同時に、積分
器7の出力が基準状態になるようにコントロールを始め
る。ステップS10では、次回の動作制御はパンニング
動作制御を行うことを判別するためのフラグのセット
と、パンニング動作制御に移行するまでの、振動角が閾
値以上に留まっている時間を表わすカウンタのクリアを
行った後、ステップS11へ進んで、入力した振動角か
ら補正量を算出して、ステップS12にて算出した結果
をD/A変換器10に出力する。以上の一連のフローが
通常時の動作制御のフローである。
【0036】次にパンニング時の動作制御フローについ
て説明する。パンニング動作判別フラグによりパンニン
グ動作に分岐したフローの次のステップS13では、セ
ンタリング時間入力部材57からの入力に従いセンタリ
ング時間の設定を行う。ステップS14では、設定され
たセンタリング時間をパラメータとして、積分器7のコ
ントロールを行う。つまり、積分器7は出力が基準状態
になるように制御され、結果として積分器7より出力さ
れるヨー方向の角度信号は基準状態、つまり0に減衰さ
れる。次のステップS15で、入力された振動角と、基
準位置(センタリング位置)との比較を行い、基準位置
に達した場合には、ステップS16にて、パンニング動
作制御を終了するために、アナログスイッチ4の出力を
ハイパスフィルタ5に切り換え、さらに積分器7のコン
トロールを終了させ、ステップS17にてパンニング動
作判断フラグのクリアを行う。そして、ステップS11
で入力した振動角から補正量を算出して、ステップS1
2で算出した結果をD/A変換器10に出力する。基準
位置に達していない場合には、次回もパンニング動作制
御を続けるためにステップS15からステップS11へ
直接進むことによりパンニング動作判別フラグのクリア
を行わずに、入力した振動角から補正量を算出して、算
出した結果をD/A変換器10に出力する。以上がヨー
方向の像ぶれ補正が許可されている場合の制御フローで
ある。
【0037】ピッチ方向についても同様なシステム構築
がなされている。つまり、ピッチ角速度センサ19によ
り検出されたピッチ方向の振動信号は、ハイパスフィル
タ20を通ることによって、揺らぎなどの低周波の信号
成分を除去され、さらにローパスフィルタ21を通るこ
とで残った信号成分におけるノイズ等の影響がなくなっ
たものとなる。したがって、ローパスフィルタ21から
は必要な帯域を持った信号成分を取り出すことができ
る。取り出された信号は、マイクロコンピュータ9によ
りコントロールされているアナログスイッチ22を通し
て、ハイパスフィルタ23,24のいずれかに出力され
る。23,24は、それぞれ異なる周波数帯域をもつハ
イパスフィルタであり、23は通常の制御に必要な帯
域、24は前述したパンニング状態と同様に、チルティ
ング状態と判断された場合等の特別な制御時に必要な帯
域をもつハイパスフィルタである。マイクロコンピュー
タ9はアナログスイッチ22を切り換えることにより適
宜、必要な帯域をもつハイパスフィルタを選択し、制御
に必要な帯域を得ることができる。ハイパスフィルタ2
3または24より出力された信号は、積分器25に入力
される。積分器25は、入力されたピッチ角速度信号を
積分し、ピッチ方向の変位角の大きさを表わす角度信号
として出力する。出力された角度信号は、A/D変換器
26を通してデジタル信号化され、マイクロコンピュー
タ9に入力される。
【0038】マイクロコンピュータ9では防振選択スイ
ッチ49の出力がピッチ方向の像ぶれ補正を許可してい
れば、像ぶれ補正光学系17のピッチ方向の指令値を演
算し、D/A変換器27に出力する。D/A変換器27
では、デジタル出力されたピッチ方向の指令値をアナロ
グ信号に変換し、減算回路28に出力する。減算回路2
8はD/A変換器27より出力されたピッチ方向の指令
値と、位置検出器34より出力される像ぶれ補正光学系
17の実際のピッチ方向の位置との差を算出し、ピッチ
方向の位置の誤差を出力する。出力されたピッチ方向の
位置誤差量は位相補償回路29にて制御上必要とされる
ピッチ方向の周波数帯域において制御可能となるように
位相補償がなされた後、減算回路30に出力される。減
算回路30ではこの位相補償された信号と、ピッチ方向
駆動用のモータ32に供給される電流を検出する電流検
出回路33の出力信号との間で減算を行い、差分を増幅
回路31へ出力する。増幅回路31では入力された信号
を用いて像ぶれ補正光学系17のピッチ方向駆動用のモ
ータ32の駆動を行えるように電力増幅を行い、ピッチ
方向駆動用のモータ32に出力する。ピッチ方向駆動用
のモータ32では入力された信号にしたがって、像ぶれ
補正光学系17のピッチ方向の駆動を行う。このよう
に、ピッチ角速度センサ19から位置検出器34までの
部材で構成されるサーボ系においては、ピッチ方向の振
動を検出し、マイクロコンピュータ9にて検出されたピ
ッチ方向の振動信号を補正するために必要な像ぶれ補正
光学系17の位置指令値を算出し、この位置指令値にし
たがって像ぶれ補正光学系17をピッチ方向に駆動する
ための位置制御フィードバックループ回路が構築されて
いる。
【0039】ヨー方向の場合と同様に、ピッチ方向での
マイクロコンピュータ9の動作について説明する。マイ
クロコンピュータ9では、入力されたピッチ角度信号
と、ズーミングを司るズーム光学系35のズーム位置信
号、及び、フォーカシングを司る光学系であるフォーカ
スレンズ群39のフォーカス位置信号をパラメータとし
て、ピッチ方向についても、図5に示されるような、あ
らかじめ算出されたデータテーブルより像ぶれ補正光学
系17のピッチ方向の移動量(補正量)を算出してい
る。図5のデータテーブルはヨー方向と同様な方法によ
り算出されており、像ぶれ補正光学系17により補正可
能なピッチ方向の最大振動角が略一定になる。図5にお
いてピッチ方向の振動角に対する像ぶれ補正光学系17
の補正係数はBxx(x=0,1,2,・・・,n)の
ように表わされている。また、図5のデータテーブル
は、ズーム位置及びフォーカス位置に対応する補正係数
Bxxで構成されている。ここで、ズーム位置は位置検
出器36からの値を正規化し、広角端を0、望遠端を0
xffffと16進数で表現した値、フォーカス位置は
位置検出器40からの値を正規化し、至近端を0、無限
端を0xffffの16進数で表現した値を用いてい
る。
【0040】マイクロコンピュータ9では、上述のよう
なデータテーブルを使い、入力されたピッチ方向の角度
信号から像ぶれ補正光学系17の補正量を算出し、像ぶ
れ補正光学系17の位置指令値として、D/A変換器2
7にデータを出力する。
【0041】また、マイクロコンピュータ9は、A/D
変換器26を通して入力されたピッチ方向の角度信号が
閾値以上の位置に、閾値滞留リミット時間入力部材56
により入力されたリミット時間以上位置していると、チ
ルティングが行われていると判断し、チルティング判定
時のチルテイング動作制御モードへと移行する。つま
り、アナログスイッチ22を切り換えて、ローパスフィ
ルタ21の出力がチルティング動作用のハイパスフィル
タ23に入力されるように信号の切換えを行う。ハイパ
スフィルタ24はハイパスフィルタ23に比べ、遮断周
波数が高く、入力された信号は徐々に減衰するように遮
断周波数を設定しているため、ハイパスフィルタ24の
出力信号は振動が無い状態である0を出力するようにな
る。また同時に、マイクロコンピュータ9は積分器25
に対し積分時定数の変更と放電を行わせる信号を出力す
る。この信号により、積分器25は出力が基準状態にな
るように制御され、結果として積分器25より出力され
るピッチ方向の角度信号は基準状態、つまり0に減衰さ
れる。なお、この時の積分時定数を変えることで基準状
態へ戻る時間の制御が可能となる。マイクロコンピュー
タ9では、入力されたヨー方向の角度信号が0の状態で
は、像ぶれ補正光学系17の補正量が0、つまり、補正
を行わないのと等しい状態になるため、像ぶれ補正光学
系17は補正量0である基準位置(センタリング位置)
へと移動する。マイクロコンピュータ9はA/D変換器
26の出力が基準状態であると判断すると、再び、アナ
ログスイッチ22を切り換え、ハイパスフィルタ23に
信号入力を行うと同時に、積分器25に対しての信号出
力を停止し、通常動作に復帰する。
【0042】さらに、変換倍率kのエクステンダーが挿
入された場合には、変換倍率kに対応するピッチ方向の
角度信号の閾値をセットする。例えば、閾値を変換倍率
1倍の時に比べて1/kの大きさにして判定を行うこと
で、例えばエクステンダー46(変換倍率1x)が挿入
されている場合に比べて、小さい振動角でチルティング
動作制御モードに移行する。
【0043】このようにチルティング動作制御モードに
移行する振動の閾値をエクステンダーの種類(変換倍
率)に応じて変化させることで、エクステンダーの挿脱
により発生する映像上の補正可能な振動の変化をなく
し、補正可能な振動の大きさの違いから感じる映像上の
違和感をなくした像ぶれ補正を行うことが可能になる。
【0044】以上に説明したマイクロコンピュータ9で
の動作は図6のようなフローになる。マイクロコンピュ
ータ9は、一定時間毎にこのフローに示されている処理
を行っている。最初のステップS21の振動角入力の処
理では、積分器25の出力をA/D変換器26により変
換したデータの入力を行っている。ステップS22で
は、チルティング動作の制御を行うか、通常動作の制御
を行うかについての判別をフラグにより行い、それぞれ
の制御のステップに進む。通常動作ではステップS23
で、エクステンダーの位置を取り込み、現在撮影光軸上
に挿入されているエクステンダーの種類(変換倍率)を
判断し、チルティング動作制御に移行する振動角の閾値
をエクステンダーの種類に応じて予め定められた値にセ
ットする。ステップS24では、ステップS21にて入
力した振動角の大きさと、ステップS23にてセットし
た振動角の閾値とを比較し、振動角が閾値より小さい場
合は、チルティング動作制御に移行する必要がないため
に、チルティング動作制御への移行を判定するための、
振動角が閾値以上に留まっている時間を表わすカウンタ
(図6のフローが一定間隔毎に行われるので、このフロ
ーを一巡する回数をカウンタで計数することにより時間
が計時されることになる)をクリアした後、ステップS
31でデータテーブルを使い、入力した振動角から補正
量を算出して、ステップS32で算出した結果をD/A
変換器27に出力する。
【0045】一方、振動角が閾値以上の場合には、ステ
ップS26に進み、振動角が閾値以上に留まっている時
間を表わすカウンタを+1だけインクリメントする。さ
らに、ステップS27では閾値滞留リミット時間入力部
材57により入力されたリミット時間を読み込み、設定
する。ステップS28では、この設定されたリミット時
間とカウンタ値を比較する。カウンタ値がリミット時間
に達していない場合は、現時点ではチルティング動作制
御に移行する必要がないと判断し、ステップS31にて
入力した振動角から補正量を算出して、ステップS32
にて算出した結果をD/A変換器27に出力する。ま
た、カウンタ値がリミット時間以上の場合は、ステップ
S29にてチルティング動作制御の初期化を行う。つま
り、チルティング動作制御に移行するために、アナログ
スイッチ22の出力をハイパスフィルタ24へ切り換え
るのと同時に、積分器25の出力が基準状態になるよう
にコントロールを始める。ステップS30では、次回の
動作制御はチルティング動作制御を行うことを判別する
ためのフラグのセットと、チルティング動作制御に移行
するまでの、振動角が閾値に留まっている時間を表わす
カウンタのクリアを行った後、ステップS31へ進ん
で、入力した振動角から補正量を算出して、ステップS
32にて算出した結果をD/A変換器27に出力する。
以上の一連のフローが通常時の動作制御のフローであ
る。
【0046】次にチルティング時の動作制御フローにつ
いて説明する。チルティング動作判別フラグによりチル
ティング動作に分岐したフローの次のステップS33で
は、センタリング時間入力部材57からの入力に従いセ
ンタリング時間の設定を行う。ステップS34では、設
定されたセンタリング時間をパラメータとして、積分器
25のコントロールを行う。つまり、積分器25は出力
が設定されたセンタリング時間を経過すると基準状態に
戻るように制御され、結果として積分器25より出力さ
れるピッチ方向の角度信号は基準状態、つまり0に減衰
される。次のステップS35で、入力された振動角と、
基準位置(センタリング位置)との比較を行い、基準位
置に達した場合には、ステップS36にて、チルティン
グ動作制御を終了するために、アナログスイッチ22の
出力をハイパスフィルタ23に切り換え、さらに積分器
25のコントロールを終了させ、ステップS37にてチ
ルティング動作判断フラグのクリアを行う。そして、ス
テップS31で入力した振動角から補正量を算出して、
ステップS32で算出した結果をD/A変換器27に出
力する。基準位置に達していない場合には、次回もチル
ティング動作制御を続けるためにステップS35からス
テップS31へ直接進むことによりチルティング動作判
別フラグのクリアを行わずに、入力した振動角から補正
量を算出して、算出した結果をD/A変換器27に出力
する。以上がピッチ方向の像ぶれ補正が許可されている
場合の制御フローである。
【0047】(第2の実施形態)第1の実施形態では、
パンニング動作制御時、あるいはチルティング動作制御
時に積分器7,25のコントロールを変化させ、出力が
基準状態に変化するまでの時間をコントロールしている
が、これを積分器7,25は最短で基準状態になるよう
に設定し、新たにマイクロコンピュータ9によるソフト
ウエアのローパスフィルタを設けて、このローパスフィ
ルタの遮断周波数をセンタリング時間入力部材57の設
定により変化させることを可能にしておき、このローパ
スフィルタの入力に基準位置信号を与え、ソフトウエア
のローパスフィルタの演算を行い、演算結果を角度信号
とみなし、補正量演算を行うことでも第1の実施形態と
同等の効果が得られる。
【0048】以上に記述した内容をフローに表わすと、
図7のようなフローになる。図7はヨー方向の処理フロ
ーであるがピッチ方向のフローも同様である。図4のフ
ローと異なるところは、ステップS41〜S45であ
る。
【0049】マイクロコンピュータ9では、一定時間毎
にこのフローに示されている処理を行っている。最初の
ステップS1の振動角入力の処理では、積分器7の出力
をA/D変換器8により変換したデータを入力してい
る。ステップS41では、センタリング時間入力部材5
7からの入力に従ってソフトウエアにて構成されたロー
パスフィルタの遮断周波数を決定する。遮断周波数が低
い場合は、センタリングの時間が長くなり、遮断周波数
を高くするとセンタリング時間が短くなる。ステップS
2では、パンニング動作制御を行うか、通常動作制御を
行うかについての判別をフラグにより行い、それぞれの
制御のステップに進む。通常動作制御ではステップS4
2で、ソフトウエアのローパスフィルタにより振動角を
フィルタ演算する。この演算は、フィルタの値を連続性
を保つためのもので、通常動作制御ではフィルタ演算の
出力は使用しない。ステップS3では、エクステンダー
の位置を取り込み、現在撮影光軸上に挿入されているエ
クステンダーの種類(変換倍率)を判断し、パンニング
動作制御に移行する振動角の閾値をエクステンダーの種
類により適宜セットする。例えば、変換倍率がk倍のエ
クステンダーが撮影光軸上に挿入された場合には閾値を
1/kにする。
【0050】さらに、ステップS4では、入力した振動
角の大きさと、セットした振動角の閾値とを比較し、振
動角が閾値より小さい場合は、パンニング動作制御に移
行する必要がないために、ステップS5で振動角が閾値
に留まっている時間を表わすカウンタをクリアした後、
ステップS11で図2のデータテーブルを使い、入力し
た振動角から補正量を算出して、ステップS12で算出
した結果をD/A変換器10に出力する。
【0051】一方、振動角が閾値以上の場合には、ステ
ップS6で振動角が閾値以上に留まっている時間を表わ
すカウンタを+1だけインクリメントする。ステップS
7ではリミット時間を読み込み、設定する。ステップS
8では、この設定されたリミット時間とカウンタ値を比
較する。カウンタ値がリミット時間に達していない場合
は、現時点ではパンニング動作制御に移行する必要がな
いと判断し、ステップS11で入力した振動角から補正
量を算出して、ステップS12で算出した結果をD/A
変換器10に出力する。
【0052】また、カウンタ値がリミット時間以上の場
合は、パンニング動作制御に移行するために、ステップ
S9でアナログスイッチ4の出力をハイパスフィルタ6
へ切換えるのと同時に、積分器7の出力を基準状態にな
るようにセットする。ステップS10では、次回の制御
はパンニング動作制御を行うことを判別するためのフラ
グのセットと、振動角が閾値以上に留まっている時間を
表わすカウンタのクリアを行った後、ステップS11で
入力した振動角から補正量を算出して、ステップS12
で算出した結果をD/A変換器10に出力する。以上の
一連のフローが通常動作制御のフローである。
【0053】次にパンニング動作制御のフローについて
説明する。パンニング動作判別フラグによりパンニング
動作制御に分岐したフローの次のステップS43で、ソ
フトウエアで構成したローパスフィルタに入力する振動
角の値を基準位置を示す値にして、そのフィルタ演算を
行う。このソフトウエアのローパスフィルタの出力値
は、徐々に減衰して、いづれは基準位置に達する。この
減衰時間は設定されたセンタリング時間に一致するよう
に制御される。次のステップS45ではソフトウエアの
ローパスフィルタの出力値と、基準位置との比較を行
い、基準位置に達した場合には、ステップS16でパン
ニング動作制御を終了するために、アナログスイッチ4
の出力をハイパスフィルタ5に切り換え、さらに積分器
7を通常動作が行えるようにセットし、ステップS17
でパンニング動作判別フラグのクリアを行う。さらに、
ステップS11で算出したソフトウエアのローパスフィ
ルタの出力値を入力信号として補正量の演算を行い、ス
テップS12で結果をC/A変換器10に出力する。基
準位置に達していない場合には、ステップS45からス
テップS12に直接進み、次回もパンニング制御動作を
続けるためにパンニング動作判別フラグのクリアを行わ
ずに、算出したソフトウエアのローパスフィルタの出力
値を入力信号として補正量の演算を行い、ステップS1
2で結果をD/A変換器10に出力する。
【0054】(変形例)図4、図6、図7のフローチャ
ートでは、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ像ぶれ
補正光学系17を移行するための条件として、積分器
7,25が出力する振動角が閾値以上であることと、カ
ウンタ値がリミット時間以上であること、つまり、振動
角が閾値に留まっている時間が所定時間以上であること
とを判定するようにしているが、積分器7,25が出力
する振動角が閾値以上であることのみを条件とすること
もできる。
【0055】以上では、振動角の検出信号の閾値を焦点
距離変換光学系の変換倍率に応じて変化させる場合につ
いて述べてきたが、像ぶれ補正光学系の変位量の検出信
号の閾値を焦点距離変換光学系の変換倍率に応じて変化
させてもよいことは明らかである。また、焦点距離変換
光学系及び焦点距離に応じて、像ぶれ補正光学系の変位
量の検出信号の閾値を変化させてもよい。
【0056】図3及び図5のデータテーブルはビデオカ
メラ51側に記憶されていてもよい。
【0057】また、ズーム操作部材38、フォーカス操
作部材42、防振選択スイッチ49、閾値滞留時間入力
部材56、センタリング時間入力部材57はビデオカメ
ラ51側に配置されていてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
焦点距離変換光学系の変換倍率又は有無に応じて、撮影
光軸を含むその近傍の基準位置へ像ぶれ補正光学系を移
行するための振動の検出信号の閾値を変化させること
で、パンニング又はチルティングの際に、焦点距離変換
光学系の変換倍率の違いによって生じるカメラマンへの
違和感を少なくすることができる。
【0059】また、撮影光軸に挿入される焦点距離変換
光学系の変換倍率又は有無に応じて、撮影光軸を含むそ
の近傍の基準位置へ像ぶれ補正光学系を移行するために
設定された像ぶれ補正光学系の変位量の検出信号の閾値
を変化させることでも、パンニング又はチルティングの
際に、焦点距離変換光学系の変換倍率の違いによって生
じるカメラマンへの違和感を少なくすることができる。
【0060】さらに、例えば、基準位置へ像ぶれ補正光
学系を移行するための条件を、振動の検出信号が閾値以
上に所定時間留まっていることとすることで、確実にパ
ンニング又はチルティングを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における防振ズームレ
ンズ装置の光学系の配置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態であるカメラシステム
の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における、ヨー方向の
振動角に対する補正係数のデータテーブルを示す図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるヨー方向の動
作制御を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態における、ピッチ方向
の振動角に対する補正係数のデータテーブルを示す図で
ある。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるピッチ方向の
動作制御を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるヨー方向の動
作制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヨー角速度センサ 19 ピッチ角速度センサ 2,20 パイパスフィルタ 3,21 ローパスフィルタ 4,22 アナログスイッチ 5,6,23,24 ハイパスフィルタ 7,25 積分器 8,26,37,41 A/D変換器 9,52 マイクロコンピュータ 10,27 D/A変換器 11,13,28,30 減算回路 12,29 位相補償回路 14,31 増幅回路 15 ヨー方向駆動用のモータ 32 ピッチ方向駆動用のモータ 16,33 電流検出回路 17 像ぶれ補正光学系 18,34,36,40 位置検出器 35 ズーム光学系 38 ズーム操作部材 39 フォーカスレンズ群 42 フォーカス操作部材 43 エクステンダー切換スイッチ 44 エクステンダー切換用のモータ 45 エクステンダー保持部材 46 第1のエクステンダー 47 第2のエクステンダー 48 エクステンダー用の位置検出器 49 防振選択スイッチ 50 防振ズームレンズ装置 51 ビデオカメラ 53 映像出力回路 54 映像信号処理回路 55 CCD 56 閾値滞留リミット時間入力部材 57 センタリング時間入力部材 F フォーカスレンズ群 V バリエータ C コンペンセータ IS 像ぶれ補正光学系 IE 焦点距離変換光学系(エクステンダー)
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Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動による像ぶれを補正する像ぶれ補正
    光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な焦点距離変換光
    学系とを備えた防振ズームレンズ装置において、撮影光
    軸に挿入される前記焦点距離変換光学系の変換倍率を検
    出し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前記像ぶれ
    補正光学系を移行するための前記振動の検出信号の閾値
    を、検出された前記焦点距離変換光学系の変換倍率に応
    じて変化させることを特徴とする防振ズームレンズ装
    置。
  2. 【請求項2】 振動による像ぶれを補正する像ぶれ補正
    光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な焦点距離変換光
    学系とを備えた防振ズームレンズ装置において、撮影光
    軸に挿入される前記焦点距離変換光学系の有無を検出
    し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前記像ぶれ補
    正光学系を移行するための前記振動の検出信号の閾値
    を、検出された前記焦点距離変換光学系の有無に応じて
    変化させることを特徴とする防振ズームレンズ装置。
  3. 【請求項3】 検出された前記焦点距離変換光学系の変
    換倍率が大きくなった場合には、前記振動の検出信号の
    閾値を小さくすることを特徴とする請求項1記載の防振
    ズームレンズ装置。
  4. 【請求項4】 有りと検出された前記焦点距離変換光学
    系の撮影倍率が、焦点距離変換光学系が無い時に比べて
    大きくなった場合には、前記振動の検出信号の閾値を小
    さくすることを特徴とする請求項2記載の防振ズームレ
    ンズ装置。
  5. 【請求項5】 撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前
    記像ぶれ補正光学系を移行するための条件として、前記
    振動の検出信号の閾値に加えて、前記振動の検出信号が
    前記閾値以上に留まっている時間が所定時間以上である
    ことを判定するようにしたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の防振ズームレンズ装置。
  6. 【請求項6】 前記閾値以上に留まっている時間につい
    ての所定時間は、入力部材の操作により設定されるもの
    であることを特徴とする請求項5記載の防振ズームレン
    ズ装置。
  7. 【請求項7】 撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前
    記像ぶれ補正光学系を移行するのに要する時間を可変と
    したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    防振ズームレンズ装置。
  8. 【請求項8】 撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前
    記像ぶれ補正光学系を移行するのに要する時間は、入力
    部材の操作により設定されるものであることを特徴とす
    る請求項7記載の防振ズームレンズ装置。
  9. 【請求項9】 撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前
    記像ぶれ補正光学系を移行するのに要する時間は、前記
    振動の検出信号を積分する積分器の積分時定数を変える
    ことにより前記積分器が出力0の基準状態へ戻る時間を
    制御することによって可変としたことを特徴とする請求
    項7記載の防振ズームレンズ装置。
  10. 【請求項10】 撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ
    前記像ぶれ補正光学系を移行するのに要する時間は、前
    記振動の検出信号を処理する過程で行われるフィルタ演
    算の遮断周波数を変えることによって可変としたことを
    特徴とする請求項7記載の防振ズームレンズ装置。
  11. 【請求項11】 振動による像ぶれを補正する像ぶれ補
    正光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な焦点距離変換
    光学系とを備えた防振ズームレンズ装置において、撮影
    光軸に挿入される前記焦点距離変換光学系の変換倍率を
    検出し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前記像ぶ
    れ補正光学系を移行するために設定された前記像ぶれ補
    正光学系の変位量の検出信号の閾値を、検出された前記
    焦点距離変換光学系の変換倍率に応じて変化させること
    を特徴とする防振ズームレンズ装置。
  12. 【請求項12】 振動による像ぶれを補正する像ぶれ補
    正光学系と、撮影光軸上への挿脱が可能な焦点距離変換
    光学系とを備えた防振ズームレンズ装置において、撮影
    光軸に挿入される前記焦点距離変換光学系の有無を検出
    し、撮影光軸を含むその近傍の基準位置へ前記像ぶれ補
    正光学系を移行するために設定された前記像ぶれ補正光
    学系の変位量の検出信号の閾値を、検出された前記焦点
    距離変換光学系の有無に応じて変化させることを特徴と
    する防振ズームレンズ装置。
  13. 【請求項13】 前記像ぶれ補正光学系の変位量の検出
    信号の閾値を、検出された前記焦点距離変換光学系の変
    換倍率及びズーム光学系のズーム位置に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項11に記載の防振ズームレン
    ズ装置。
  14. 【請求項14】 前記像ぶれ補正光学系の変位量の検出
    信号の閾値を、検出された前記焦点距離変換光学系の有
    無及びズーム光学系のズーム位置に応じて変化させるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の防振ズームレンズ装
    置。
  15. 【請求項15】 前記像ぶれ補正光学系は、撮影光軸に
    直交する方向に移動するシフトレンズであることを特徴
    とする請求項1〜14のいずれかに記載の防振ズームレ
    ンズ装置。
  16. 【請求項16】 前記像ぶれ補正光学系は、ズーム光学
    系よりも像側に配置されたことを特徴とする請求項1〜
    15のいずれかに記載の防振ズームレンズ装置。
  17. 【請求項17】 前記像ぶれ補正光学系は、ズーム光学
    系よりも物体側に配置されたことを特徴とする請求項1
    〜15のいずれかに記載の防振ズームレンズ装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜15のいずれかに記載され
    た防振ズームレンズ装置と、該防振ズームレンズ装置と
    の間で信号の通信を行うカメラとから成るカメラシステ
    ム。
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