JP2002048074A - 内接歯車ポンプ - Google Patents

内接歯車ポンプ

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JP2002048074A JP2000229763A JP2000229763A JP2002048074A JP 2002048074 A JP2002048074 A JP 2002048074A JP 2000229763 A JP2000229763 A JP 2000229763A JP 2000229763 A JP2000229763 A JP 2000229763A JP 2002048074 A JP2002048074 A JP 2002048074A
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元康 山盛
Atsushi Ito
篤 伊藤
Hiroyuki Yao
博之 矢尾
Koji Sasaki
孝司 佐々木
Atsushi Honda
敦 本多
Hideki Yasue
秀樹 安江
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慎司 春日
Koji Morioka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストを実現しつつ、アウターギアとハウジ
ングとの焼き付きを確実に防止可能な内接歯車ポンプを
提供する。 【解決手段】各ハウジング2、3はリアハウジング2と
アウターギア8の外周面81との摺接部を吸入路1dと
対面させない吸入側ブリッジ1fを有し、吸入ポート1
bは吐出ポート1cと対角をなす部分がその摺接部と対
面してアウターギア8を吸引する吸引領域1hとされて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は内接歯車ポンプに関
する。この内接歯車ポンプは油圧ポンプとして車両のC
VT(無段変速機)に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7−71373号公報等に
より、図6に示すように、ハウジング91内にインナー
ギア92とアウターギア93とを収容した内接歯車ポン
プが知られている。
【0003】この内接歯車ポンプでは、インナーギア9
2は、外歯92aを有し、駆動軸94により回転駆動さ
れるようになっている。また、アウターギア93は、イ
ンナーギア92の外歯92aと噛合する内歯93aを有
し、インナーギア92により回転従動されるようになっ
ている。そして、ハウジング91は、外歯92aと内歯
93aとが噛合しない非噛合領域で外歯92aの歯先及
び内歯93aの歯先と摺接する仕切片91aを有してい
る。
【0004】また、ハウジング91には、インナーギア
92とアウターギア93とがなす歯面間に作動油等の作
動流体を吸入させる吸入ポート91bが形成されている
とともに、歯面間から作動流体を吐出させる吐出ポート
91cが形成されている。吸入ポート91bはハウジン
グ91に形成された吸入路91dにより外部と連通さ
れ、吐出ポート91cはやはりハウジング91に形成さ
れた吸入路91dと略平行な吐出路91eにより外部と
連通されている。
【0005】この内接歯車ポンプでは、駆動軸94によ
りインナーギア92を回転駆動すると、アウターギア9
3がインナーギア92により回転従動することとなる。
この際、仕切片91aは外歯92aと内歯93aとが噛
合しない非噛合領域で外歯92aの歯先及び内歯93a
の歯先と対向している。これにより、インナーギア92
とアウターギア93とがなす歯面間は、インナーギア9
2の一回転で容積の拡大と縮小とを生じることとなる。
このため、吸入ポート91bに供給される作動流体は、
歯面間に吸入された後、吐出ポート91cから吐出され
ることとなる。この間、外部より吸入路91dを経て吸
入ポート91bに供給された作動流体は、インナーギア
92の一回転により吐出ポート91cに移動し、吸入路
91dと略平行な吐出路91eを経て外部に吐出される
こととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の内
接歯車ポンプでは、吐出ポート91cにさらに高圧の作
動流体を作用させた場合の耐圧性が十分でなく、図7に
示すように、アウターギア93の外周面93bや端面9
3c、93dがハウジング91との間で焼き付きを生じ
るおそれがある。この原因は、アウターギア93が作動
流体の圧力によってラジアル方向に移動するためであ
る。
【0007】すなわち、上記従来の内接歯車ポンプで
は、図6に示すように、ハウジング91とアウターギア
93の外周面93bとの摺接部を吐出路91eと対面さ
せない吐出側ブリッジ91fを有するものの、その摺接
部は吸入路91dとは直に対面している。このため、こ
の内接歯車ポンプでは、ハウジング91とアウターギア
93の外周面93bとの間に吸入路91d内の作動流体
から吸入圧力が作用し、アウターギア93が吸入路91
d側のラジアル方向(図中、略右下方向)に引かれるこ
ととなる。
【0008】ここで、アウターギア93が吸入路91d
側のラジアル方向に強く引かれれば、図7に示すよう
に、アウターギア93の外周面93bがハウジング91
に強く押し付けられ、そこで焼き付きを生じるおそれが
ある。
【0009】また、図6に示すように、上記のようにイ
ンナーギア92の一回転で作動流体の高圧化を行う関係
等から、吸入路91dと吐出路91eとは略平行で接近
しており、しかもハウジング91とアウターギア93の
外周面93bとの間隙は極めて小さいことから、アウタ
ーギア93が吸入路91d側のラジアル方向に引かれれ
ば、このアウターギア93は吐出ポート91c及び吐出
路91e側にも移動し、吐出路91e付近でもアウター
ギア93の外周面93bがハウジング91に強く押し付
けられてしまうこととなる。そして、吐出ポート91c
内は外部の配管を介して極めて高圧になっており、図8
に示すように、ハウジング91とアウターギア93の外
周面93bとの間に間隙があれば、端面93c側と端面
93d側とで圧力がバランスされるものの、図7に示す
ように、ハウジング91とアウターギア93の外周面9
3bとの間の間隙が無くなってしまうと、端面93c側
と端面93d側との圧力バランスがとれず、ここでの作
動流体はアウターギア93の端面93dをハウジング9
1側に強く押し付け、アウターギア93の端面93dが
ハウジング91と焼き付きを生じるおそれもある。
【0010】この点、特開平8−334092号公報記
載の内接歯車ポンプのように、ハウジングとアウターギ
アの外周面との摺接部を吸入路と対面させない吸入側ブ
リッジをハウジングに形成することも考えられる。こう
であれば、アウターギアには吸入路内の作動流体から吸
入圧力が作用せず、アウターギアが吸入路側のラジアル
方向に引かれ難くなる。このため、アウターギアの外周
面がハウジングに強く押し付けられ難く、そこでの焼き
付きが防止され得る。また、アウターギアは吐出ポート
及び吐出路側にも移動し難いことから、アウターギアの
端面とハウジングとの焼き付きも防止され得る。
【0011】特に、同公報記載の内接歯車ポンプでは、
吐出ポートの一部がアウターギアの外周面と対面する押
し返し領域とされており、この押し返し領域に作用する
高圧の作動流体によりアウターギアを対角側に押し返し
ている。このため、アウターギアのラジアル方向への移
動が調整され、より一層の焼き付きの防止を実現してい
る。
【0012】しかしながら、こうして吐出ポートの一部
をアウターギアのラジアル方向の移動を押し返すための
押し返し領域とすると、押し返し領域に作用する作動流
体が高圧であることから、製造誤差等による押し返し領
域の微妙な寸法変化や、ハウジングとアウターギアの外
周面との間の間隙の変化により、アウターギアに加わる
ラジアル方向の荷重を大きく変化させてしまう。つま
り、押し返し領域が微妙に長ければ、アウターギアが大
きく対角側に押し返されることとなり、押し返し領域が
微妙に短ければ、アウターギアがあまり対角側に押し返
されない。また、押し返し領域とアウターギアの中心と
の角度変位によっては、アウターギアが他の方向に押し
返されることともなる。このことは、CVT用の油圧ポ
ンプのように、非常に高圧の吐出圧力が求められている
場合により顕著である。このため、厳格な寸法管理が要
求され、コスト高を招くこととなる。
【0013】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、低コストを実現しつつ、アウターギア
とハウジングとの焼き付きを確実に防止可能な内接歯車
ポンプを提供することを解決すべき課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の内接歯車ポンプ
は、外歯を有し、回転駆動されるインナーギアと、該外
歯と噛合する内歯を有し、該インナーギアにより回転従
動されるアウターギアと、該インナーギア及び該アウタ
ーギアを収容し、該外歯と該内歯とが噛合しない非噛合
領域で該外歯の歯先及び該内歯の歯先と摺接する仕切片
を有し、該インナーギアと該アウターギアとがなす歯面
間に作動流体を吸入させる吸入ポートが形成されている
とともに、該歯面間から該作動流体を吐出させる吐出ポ
ートが形成されたハウジングとを備え、該ハウジングに
該吸入ポートが外部と連通する吸入路と、該吐出ポート
が外部と連通する吐出路とが略平行に形成された内接歯
車ポンプにおいて、
【0015】前記ハウジングは、該ハウジングと前記ア
ウターギアの外周面との摺接部を前記吸入路と対面させ
ない吸入側ブリッジを有し、前記吸入ポートは前記吐出
ポートと対角をなす部分が該摺接部と対面して該アウタ
ーギアを吸引する吸引領域とされていることを特徴とす
る。
【0016】本発明の内接歯車ポンプでは、ハウジング
とアウターギアの外周面との摺接部を吸入路と対面させ
ない吸入側ブリッジをハウジングが有していることか
ら、アウターギアには吸入路内の作動流体から吸入圧力
が作用せず、アウターギアが吸入路側のラジアル方向に
引かれ難くなる。このため、アウターギアの外周面がハ
ウジングに強く押し付けられ難く、そこでの焼き付きが
防止され得る。また、アウターギアは吐出ポート及び吐
出路側にも移動し難いことから、アウターギアの端面と
ハウジングとの焼き付きも防止され得る。
【0017】また、この内接歯車ポンプでは、吸入ポー
トの吐出ポートと対角をなす部分が摺接部と対面する吸
引領域とされており、この吸引領域に作用する低圧の作
動流体によりアウターギアを対角側から吸引している。
このため、アウターギアのラジアル方向への移動が調整
され、より一層の焼き付きの防止を実現している。
【0018】この際、この内接歯車ポンプでは、吸入ポ
ートの一部をアウターギアのラジアル方向の移動を吸引
するための吸引領域としており、吸引領域に作用する作
動流体が低圧であることから、吸引領域や間隙に微妙な
寸法変化があっても、アウターギアに加わるラジアル方
向の荷重変化はごく軽微である。つまり、吸引領域が微
妙に長くても、アウターギアは大きく対角側から吸引さ
れることはなく、吸引領域が微妙に短くても、アウター
ギアはそれなりに対角側から吸引される。また、吸引領
域とアウターギアの中心との角度変位を生じても、アウ
ターギアは他の方向から吸引され難い。このため、厳格
な寸法管理が要求されず、低コストを実現することがで
きる。
【0019】したがって、本発明の内接歯車ポンプによ
れば、低コストを実現しつつ、アウターギアとハウジン
グとの焼き付きを確実に防止できる。このため、この内
接歯車ポンプによれば、吐出ポートにさらに高圧の作動
流体を作用させた場合でも、優れた耐圧性を発揮するこ
とができる。
【0020】ハウジングがインナーギア及びアウターギ
アを収容する第1ハウジングと、この第1ハウジングを
閉塞する第2ハウジングとからなる場合、吸引領域は第
2ハウジングの吸入ポートに形成されていることができ
る。
【0021】吸引領域の両端はアウターギアの外周面と
直交していることが好ましい。吸引領域の両端をアウタ
ーギアの外周面と直交させた方が両端の位置が正確とな
り、吸引領域の微妙な変位を生じないからである。
【0022】ハウジングは、ハウジングとアウターギア
の外周面との摺接部を吐出路と対面させない吐出側ブリ
ッジを有することが好ましい。こうであれば、アウター
ギアには吐出路内の作動流体から高圧が作用せず、アウ
ターギアが吐出路側からラジアル方向に押され難くな
る。このため、アウターギアの外周面や端面がハウジン
グに強く押し付けられ難く、そこでの焼き付きがより防
止され得る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照しつつ説明する。
【0024】実施形態の内接歯車ポンプでは、図1に示
すように、内部にポンプ室1を形成するリアハウジング
2とフロントハウジング3とがボルト4により締結され
ている。リアハウジング2とフロントハウジング3とに
は回転不能にシャフト5が設けられている。
【0025】シャフト5にはラジアル軸受6を介してポ
ンプ室1内に位置するインナーギア7が回転駆動可能に
設けられており、インナーギア7は、図3に示すよう
に、外歯7aを有している。また、ポンプ室1内にはア
ウターギア8が回転従動可能に設けられており、アウタ
ーギア8はインナーギア7の外歯7aと噛合する内歯8
aを有している。
【0026】そして、インナーギア7及びアウターギア
8を収容するリアハウジング2には、外歯7aと内歯8
aとが噛合しない非噛合領域で外歯7aの歯先及び内歯
8aの歯先と摺接する仕切片1aを有している。また、
図2に示すように、リアハウジング2及びフロントハウ
ジング3には、インナーギア7とアウターギア8とがな
す歯面間に作動油を吸入させる吸入ポート1bが形成さ
れているとともに、歯面間から作動油を吐出させる吐出
ポート1cが形成されている。吸入ポート1bは各ハウ
ジング2、3に形成された吸入路1dにより外部と連通
され、吐出ポート1cはやはり各ハウジング2、3に形
成された吸入路1dと略平行な吐出路1eにより外部と
連通されている。
【0027】ここで、この内接歯車ポンプの最も特徴的
な構成として、各ハウジング2、3は、リアハウジング
2とアウターギア8の外周面81との摺接部を吸入路1
dと対面させない吸入側ブリッジ1fを有するととも
に、その摺接部を吐出路1eと対面させない吐出側ブリ
ッジ1gを有している。これら吸入側ブリッジ1f及び
吐出側ブリッジ1gは各ハウジング2、3の鋳造時に中
子を使用することにより形成したものである。
【0028】また、フロントハウジング3の吸入ポート
1bは、アウターギア8の中心軸Oに対して吐出ポート
1cと対角をなす部分、すなわち吐出ポート1cから略
最も離れた角度位置がリアハウジング2とアウターギア
8の外周面81との摺接部と対面する吸引領域1hとさ
れている。なお、インナーギア7の中心軸はPである。
吸引領域1hの両端には円形の盗み部1i、1jが形成
され、これにより吸引領域1hの両端がアウターギア8
の外周面81と直交されている。
【0029】この内接歯車ポンプでは、インナーギア7
を回転駆動すると、アウターギア8がインナーギア7に
より回転従動することとなる。この際、仕切片1aは外
歯7aと内歯8aとが噛合しない非噛合領域で外歯7a
の歯先及び内歯8aの歯先と対向している。これによ
り、インナーギア7とアウターギア8とがなす歯面間
は、インナーギア7の一回転で容積の拡大と縮小とを生
じることとなる。このため、吸入ポートbに供給される
作動油は、歯面間に吸入された後、吐出ポート1cから
吐出されることとなる。この間、外部より吸入路1dを
経て吸入ポート1bに供給された作動油は、インナーギ
ア7の一回転により吐出ポート1cに移動し、吸入路1
dと略平行な吐出路1eを経て外部に吐出されることと
なる。
【0030】ここで、この内接歯車ポンプでは、リアハ
ウジング2とアウターギア8の外周面81との摺接部を
吸入路1dと対面させない吸入側ブリッジ1fを各ハウ
ジング2、3が有していることから、アウターギア8の
外周面81には吸入路1d内の作動油から吸入圧力が作
用せず、アウターギア8が吸入路1d側のラジアル方向
(図中、略左下方向)に引かれ難くなっている。また、
この内接歯車ポンプでは、その摺接部を吐出路1eと対
面させない吐出側ブリッジ1gを各ハウジング2、3が
有していることから、アウターギア8の外周面81には
吐出路1e内の作動油から高圧が作用せず、アウターギ
ア8が吐出路1e側からラジアル方向に押され難くなっ
ている。
【0031】このため、図4に示すように、アウターギ
ア8の外周面81がリアハウジング2に強く押し付けら
れ難く、そこでの焼き付きが防止され得る。また、アウ
ターギア8は吐出ポート1c及び吐出路1e側にも移動
し難いことから、アウターギア8の端面82、83とリ
アハウジング2との焼き付きも防止され得る。
【0032】また、この内接歯車ポンプでは、フロント
ハウジング3の吸入ポート1bに吸引領域1hが設けら
れ、この吸引領域1hに作用する低圧の作動油によりア
ウターギア8を対角側から吸引している。このため、吐
出ポート1c側において、リアハウジング2とアウター
ギア8の外周面81との間に間隙が確保され、より一層
の焼き付きの防止を実現している。
【0033】この際、この内接歯車ポンプでは、フロン
トハウジング3の吸入ポート1bの一部を吸引領域1h
としており、吸引領域1hに作用する作動油が低圧であ
ることから、製造誤差等により吸引領域1hの微妙な寸
法変化や、リアハウジング2とアウターギア8の外周面
81との間の間隙の変化があっても、アウターギア8に
加わるラジアル方向の荷重変化はごく軽微である。しか
も、この内接歯車ポンプでは、図5に示すように、吸引
領域1hの両端が円形の盗み部1i、1jによりアウタ
ーギア8の外周面と直交しているため、両端の位置が正
確となっている。すなわち、仮に円形の盗み部1i、1
jを設けないと、吸引領域1hの両端は面取りのために
Δ程度の誤差を生じてしまう。これに対し、円形の盗み
部1i、1jを設ければ、吸引領域1hの両端がアウタ
ーギア8の外周面と直交し、精度を確保できる。
【0034】このため、吸引領域1hの微妙な変化を生
じにくい。このため、吸引領域1hが微妙に長くても、
アウターギア8は大きく対角側から吸引されることはな
く、吸引領域1hが微妙に短くても、アウターギア8は
それなりに対角側から吸引される。また、吸引領域1h
とアウターギア8の中心との角度変位を生じても、アウ
ターギア8は他の方向から吸引され難い。このため、厳
格な寸法管理が要求されず、低コストを実現することが
できる。
【0035】したがって、この内接歯車ポンプによれ
ば、低コストを実現しつつ、アウターギア8とリアハウ
ジング2との焼き付きを確実に防止できる。このため、
この内接歯車ポンプによれば、吐出ポート1cにさらに
高圧の作動流体を作用させた場合でも、優れた耐圧性を
発揮することができる。
【0036】発明者らの試験結果によれば、従来の内接
歯車ポンプに比べて最大耐圧を3倍以上としたこの内接
歯車ポンプにおいても焼き付きを防止でき、CVTへの
十分な適用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の内接歯車ポンプの縦断面図である。
【図2】実施形態の内接歯車ポンプに係り、ハウジング
の平面図である。
【図3】実施形態の内接歯車ポンプに係り、インナーギ
ア、アウターギア及びハウジングの平面図である。
【図4】実施形態の内接歯車ポンプに係り、アウターギ
アとハウジングとの要部拡大断面図である。
【図5】実施形態の内接歯車ポンプに係り、アウターギ
アとハウジングとの要部拡大平面図である。
【図6】従来の内接歯車ポンプに係り、インナーギア、
アウターギア及びハウジングの平面図である。
【図7】従来の内接歯車ポンプに係り、アウターギアと
ハウジングとの要部拡大断面図である。
【図8】従来の内接歯車ポンプに係り、アウターギアと
ハウジングとの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
7…インナーギア 7a…外歯 8…アウターギア 8a…内歯 2、3…ハウジング(2…リアハウジング、3…フロン
トハウジング) 1a…仕切片 1b…吸入ポート 1c…吐出ポート 1d…吸入路 1e…吐出路 1f…吸入側ブリッジ 1h…吸引領域 1g…吐出側ブリッジ
フロントページの続き (72)発明者 藤原 英寿 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 山盛 元康 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 伊藤 篤 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 矢尾 博之 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 佐々木 孝司 愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地 豊興工 業株式会社内 (72)発明者 本多 敦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 安江 秀樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 春日 慎司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 森岡 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3H041 AA02 BB03 CC07 CC13 DD03 DD04 DD05 DD12 DD13 DD17 DD18 DD25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外歯を有し、回転駆動されるインナーギア
    と、該外歯と噛合する内歯を有し、該インナーギアによ
    り回転従動されるアウターギアと、該インナーギア及び
    該アウターギアを収容し、該外歯と該内歯とが噛合しな
    い非噛合領域で該外歯の歯先及び該内歯の歯先と摺接す
    る仕切片を有し、該インナーギアと該アウターギアとが
    なす歯面間に作動流体を吸入させる吸入ポートが形成さ
    れているとともに、該歯面間から該作動流体を吐出させ
    る吐出ポートが形成されたハウジングとを備え、該ハウ
    ジングに該吸入ポートが外部と連通する吸入路と、該吐
    出ポートが外部と連通する吐出路とが略平行に形成され
    た内接歯車ポンプにおいて、 前記ハウジングは、該ハウジングと前記アウターギアの
    外周面との摺接部を前記吸入路と対面させない吸入側ブ
    リッジを有し、前記吸入ポートは前記吐出ポートと対角
    をなす部分が該摺接部と対面して該アウターギアを吸引
    する吸引領域とされていることを特徴とする内接歯車ポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】ハウジングは、インナーギア及びアウター
    ギアを収容する第1ハウジングと、該第1ハウジングを
    閉塞する第2ハウジングとからなり、吸引領域は該第2
    ハウジングの吸入ポートに形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の内接歯車ポンプ。
  3. 【請求項3】吸引領域の両端はアウターギアの外周面と
    直交していることを特徴とする請求項1又は2記載の内
    接歯車ポンプ。
  4. 【請求項4】ハウジングは、該ハウジングとアウターギ
    アの外周面との摺接部を吐出路と対面させない吐出側ブ
    リッジを有することを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の内接歯車ポンプ。
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