JP2002047849A - 扉開閉装置 - Google Patents

扉開閉装置

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JP2002047849A
JP2002047849A JP2000235035A JP2000235035A JP2002047849A JP 2002047849 A JP2002047849 A JP 2002047849A JP 2000235035 A JP2000235035 A JP 2000235035A JP 2000235035 A JP2000235035 A JP 2000235035A JP 2002047849 A JP2002047849 A JP 2002047849A
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Japan
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opening
rail
door
sliding door
frame
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Application number
JP2000235035A
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English (en)
Inventor
Shohei Ikeda
祥平 池田
Yuko Fukuda
祐子 福田
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Murakoshi Manufacturing Corp
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Murakoshi Manufacturing Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通過の邪魔になるものがなく、開口部を開閉
および施錠する施工が容易な扉開閉装置を提供する。 【解決手段】 引戸体2の上端に扉レール101を取り付
ける。扉レール101に摺動可能に長手方向に沿って枠レ
ール51を取り付ける。枠レール51を開口枠の上端一側に
取り付ける。引戸体2を移動させて開口枠を閉鎖する。
引戸体2の施錠摘み124を上方に向けて移動して、ラッ
チ167を引戸体2の上方に向けて突出させる。ラッチ167
の突出により開口枠に対する引戸体2の開口方向への移
動を規制する。開口枠の両内側面を加工することなく、
開口枠を閉鎖した引戸体2を施錠できる。引戸体2で開
口した開口枠を通過する際に邪魔になるものがない。開
口枠を開閉および施錠する施工が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部に扉体を開
閉可能に取り付けて、この開口部を開閉可能にする扉開
閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の扉開閉装置は、建物内の
開口部の上端一側に水平に長手方向に沿って取り付けた
枠レールに、扉レールが摺動可能に長手方向に沿って取
り付けられている。また、この扉レールは、建物内の開
口部を閉鎖するための扉体である引戸体の上端面に水平
に長手方向に沿って取り付けられている。
【0003】そして、この引戸体で建物内の開口部を閉
鎖した状態から、この開口部が開口する方向に向けて引
戸体を移動させると、この引戸体に取り付けた扉レール
が枠レールに対して摺動することにより、この開口部が
開口する。
【0004】さらに、引戸体の高さ方向における一側略
中央には、この引戸体での開口部の閉鎖状態を保持する
施錠手段が設けられている。そして、この施錠手段は、
引戸体で開口部を閉鎖した際に、この引戸体の高さ方向
における一側略中央から突出したラッチを、開口部の一
内側に設けたラッチ嵌合部に嵌合させることにより、こ
の引戸体による開口部の閉鎖状態を施錠する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た扉開閉装置では、引戸体での開口部の閉鎖状態を保持
するためのラッチが、引戸体の高さ方向における一側面
から突出している。この結果、見た目が良くないばかり
でなく、引戸体で開口させた開口部を通過する際に、引
戸体から突出したラッチに洋服などが引っ掛かってしま
うおそれがあり、通過の邪魔になる。
【0006】また、引戸体で開口部を閉鎖した際に、施
錠手段による施錠動作で、引戸体のラッチが嵌合するラ
ッチ嵌合部を、建物内の開口部の一内側に設けなければ
ならない。このため、開口部を引戸体で開閉可能にする
とともに、この開口部の閉鎖を施錠できるようにするた
めの施工が容易ではないという問題を有している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、通過の邪魔になるものがなく、開口部を開閉およ
び施錠する施工が容易な扉開閉装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の扉開閉装
置は、開口部を閉塞する扉体と、この扉体の一主面に設
けられた施錠手段と、この施錠手段による施錠で上下方
向のいずれか一方に向けて突出して前記扉体の開口方向
への移動を規制するラッチとを具備しているものであ
る。
【0009】そして、この構成では、扉体を移動させて
開口部を閉鎖した後、この扉体の施錠手段による施錠
で、ラッチを扉体の上下方向のいずれか一方に向けて突
出させる。すると、このラッチの突出により、開口部に
対する扉体の開口方向への移動が規制される。この結
果、開口部の両内側面を加工などすることなく、開口部
を閉鎖した扉体が施錠可能となる。このため、扉体で開
口した開口部を通過する際に邪魔になるものがない。よ
って、利用者の使い勝手が向上するとともに、見た目良
く形成可能となる。
【0010】請求項2記載の扉開閉装置は、一主面に設
けられた施錠手段、およびこの施錠手段による施錠で上
下方向のいずれか一方に向けて突出して開口方向への移
動を規制するラッチを備え、開口部を開閉する扉体と、
前記開口部の上端一側に取り付けられる枠レールと、こ
の枠レールに摺動可能に長手方向に沿って取り付けら
れ、前記扉体の上端に取り付けられる扉レールとを具備
しているものである。
【0011】そして、この構成では、扉体の上端に扉レ
ールを取り付け、この扉レールに摺動可能に長手方向に
沿って枠レールを取り付けた後、この枠レールを開口部
の上端一側に取り付ける。次いで、扉体を移動させて開
口部を閉鎖した後、この扉体の施錠手段による施錠で、
ラッチを扉体の上下方向のいずれか一方に向けて突出さ
せる。すると、このラッチの突出により、開口部に対す
る扉体の開口方向への移動が規制される。この結果、開
口部の両内側面を加工などすることなく、開口部を閉鎖
した扉体が施錠可能となる。このため、扉体で開口した
開口部を通過する際に邪魔になるものがない。よって、
利用者の使い勝手が向上するとともに、見た目良く形成
可能となる。
【0012】請求項3記載の扉開閉装置は、一主面に設
けられた施錠手段、およびこの施錠手段による施錠で上
方に向けて突出するラッチを備え、開口部を開閉する扉
体と、この扉体で前記開口部を閉鎖した際における前記
施錠手段による施錠で前記ラッチが嵌合するラッチ受部
を備え、前記開口部の上端一側に取り付けられる枠レー
ルと、前記扉体で前記開口部を閉鎖した際に前記枠レー
ルの前記ラッチ受部に連通し、かつ前記施錠手段による
施錠で突出する前記ラッチが挿通する挿通口を備え、前
記枠レールに長手方向に沿って摺動可能に取り付けら
れ、前記扉体の上端に取り付けられる扉レールとを具備
しているものである。
【0013】そして、この構成では、扉体の上端に扉レ
ールを取り付け、この扉レールに摺動可能に長手方向に
沿って枠レールを取り付ける。この後、この枠レールを
開口部の上端一側に取り付けて、この開口部を扉体で閉
鎖する。この状態で、扉体の施錠手段による施錠でラッ
チをこの扉体の上方に向けて突出させる。このとき、扉
レールの挿通口が枠レールのラッチ受部に連通している
ので、ラッチが挿通口を挿通してラッチ受部に嵌合す
る。この結果、扉体で開口部を閉鎖した状態が施錠可能
となる。よって、開口部の内周部を加工などすることな
く、この開口部を閉鎖した扉体が施錠可能となる。この
ため、扉体で開口した開口部を通過する際に邪魔になる
ものがなく、利用者の使い勝手が向上し、見た目良く形
成可能となるとともに、開口部を扉体で開閉および施錠
できるようにするための施工作業が容易になる。
【0014】請求項4記載の扉開閉装置は、請求項3記
載の扉開閉装置において、ラッチ受部は、枠レールに対
し長手方向に沿って調整可能であるものである。
【0015】そして、この構成では、長手方向に沿って
調整可能となるようにラッチ受部を枠レールに取り付け
たことにより、開口部に扉体を開閉可能に取り付け、こ
の扉体で開口部を閉鎖した際に、施錠手段による施錠で
突出させたラッチのラッチ受部に対する嵌合が調整可能
となる。この結果、開口部を扉体で閉鎖した際における
施錠手段による施錠がより確実になる。
【0016】請求項5記載の扉開閉装置は、請求項1な
いし4いずれか記載の扉開閉装置において、扉体は、ラ
ッチを突出方向に向けて進退可能に付勢する付勢手段を
備えているものである。
【0017】そして、この構成では、扉体に設けた付勢
手段がラッチを突出方向に向けて進退可能に付勢するの
で、施錠手段による施錠で突出させたラッチがラッチ受
部に嵌合しなかった場合に、扉体を移動させると、突出
したラッチが枠レールなどに衝突した際に縮退する。こ
の結果、ラッチや枠レールなどの損傷や破損を防止でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の扉開閉装置の一実
施の形態の構成を図1ないし図13を参照して説明す
る。
【0019】図1ないし図13において、1は扉開閉装
置で、この扉開閉装置1は、図2および図3に示すよう
に、既存の図示しない建物の部屋と廊下との間などに設
けたドア枠の開口部である開口枠2aに取り付けた扉体と
しての開戸体を取り外し、この開口枠2aに扉体としての
引戸体2を取り付けて、この開口枠2aを開閉可能にす
る。
【0020】そして、この引戸体2は、平板略長方形に
形成されており、この引戸体2の上端面には、この上端
面の長手方向に沿った横断面略凹溝状の埋設溝部3が形
成されている。また、この引戸体2は、上下方向に長手
方向を有しており、この引戸体2の両主面、すなわち表
面および裏面の長手方向における一側略中央には、長手
方向に沿った長穴状の貫通した取手用開口4が穿設され
ている。さらに、この取手用開口4内での引戸体2の上
端側には、この引戸体2の上端面まで貫通した略円筒状
の挿通孔5が穿設されている。また、この引戸体2の下
端面の両側角部には、U字状に切り欠かれた埋設凹部6
a,6bがそれぞれ形成されている。
【0021】さらに、開口枠2aの下端枠から所定距離、
この開口枠2aの軸方向に向けて離間した床上には、床用
ガイドレール11が取り付けられている。この床用ガイド
レール11は、開口枠2aの下端枠の長手方向と平行に長手
方向を有して配設されている。さらに、この床用ガイド
レール11の幅方向における略中央には、引戸体2の走行
方向を規制する横断面略凹溝状の走行凹部12が長手方向
に沿って形成されている。また、この走行凹部12の幅方
向における両側には、この床用ガイドレール11の両側と
建物の床面との凹凸を少なくするための傾斜部13a,13b
がそれぞれ形成されている。
【0022】また、この床用ガイドレール11の長手方向
における両端には、図1ないし図3および図13に示す
ように、この床用ガイドレール11の両端を位置決め固定
するとともに、この床用ガイドレール上での引戸体の移
動を規制するストッパ部材21がそれぞれ取り付けられて
いる。このストッパ部材21は、弾性を有する合成樹脂な
どで成形されており、略平板状のストッパ本体22を備え
ている。そして、このストッパ本体22の先端22aには、
床用ガイドレール11の長手方向における端部が内部に嵌
合される嵌合凹部23が形成されている。また、この嵌合
凹部23の幅方向における略中央には、嵌合凹部23に床用
ガイドレール11の端部を嵌合させた状態でこの床用ガイ
ドレール11の走行凹部12に挿入し、この床用ガイドレー
ル11の幅方向の歪みを規制する嵌合片24が突設されてい
る。
【0023】さらに、ストッパ本体22の嵌合片24の基端
22b側の略中央域には、横断面略凹状の係止凹部25が形
成されている。この係止凹部25は、引戸体2で開口枠2a
を開口または閉鎖した際に、この引戸体2の移動を規制
する。また、この係止凹部25の基端22b側には、ねじ体
を挿入させて、このねじ体でストッパ本体22を床面に位
置決め固定するねじ挿通孔26が穿設されている。このね
じ挿通孔26は、ストッパ本体22の基端22bから先端22aへ
と向かう方向、すなわち長手方向に沿った長穴状に形成
されている。このため、このねじ挿通孔26は、床用ガイ
ドレール11に対する長手方向におけるストッパ本体22の
取り付け位置を修正する。
【0024】そして、ストッパ本体22の基端22bには、
上方に向けて突出した平板略矩形状の衝突片27が形成さ
れている。この衝突片27の上端面には、一対のねじ挿通
凹部28a,28bが切り欠き形成されている。これら一対の
ねじ挿通凹部28a,28bは、衝突片27の上端面の両側近傍
に、ストッパ本体22の長手方向に沿って形成されてい
る。さらに、ストッパ本体22の先端22a側に位置する一
対のねじ挿通凹部28a,28bの開口内縁には、ねじ体の頭
部が嵌合する頭嵌合凹部29a,29bがそれぞれ形成されて
いる。これら頭嵌合凹部29a,29bは、各ねじ挿通凹部28
a,28bの開口縁から内部へと向かうに連れて徐々に縮径
したテーパ状に形成されている。
【0025】また、衝突片27の基端側には、この衝突片
27を間接的に床面に位置決め固定するための断面略三角
形状のストッパ片31が着脱可能に取り付けられている。
このストッパ片31の基端側に位置する側面上方には、衝
突片27の一対のねじ挿通凹部28a,28bに着脱可能に嵌合
する一対の嵌合突片32a,32bが突設されている。さら
に、これら一対の嵌合突片32a,32bを突設した側面と対
向する側には、下方に向けて傾斜した傾斜面部33が形成
されている。この傾斜面部33の略中間部である一対の嵌
合突片32a,32bのそれぞれの先端側には、上下方向に向
かう一対のねじ挿通孔34a,34bがそれぞれ穿設されてい
る。これらねじ挿通孔34a,34bの上方側の開口内縁に
は、これらねじ挿通孔34a,34bに挿入したねじ体の頭部
が嵌合する頭嵌合凹部35a,35bがそれぞれ形成されてい
る。
【0026】そして、引戸体2の埋設凹部6a,6bには、
図1および図3に示すように、走行体体ユニット41がそ
れぞれ埋設されており、この走行体ユニット41は、略平
板矩形状のケース体42を備えている。このケース体42
は、引戸体2の埋設凹部6a,6bに埋設されており、この
ケース体42内には、円盤状の走行ローラ43が回転可能に
取り付けられている。この走行ローラ43は、走行体ユニ
ット41を引戸体2の埋設凹部6a,6bに埋設した状態で、
この埋設凹部6a,6bの下端面およびケース体42の長手方
向における一側面からこの走行ローラ43の外周部が一部
突出している。
【0027】さらに、走行体ユニット41のケース体42内
には、このケース体42の一側面に対する走行ローラ43の
外周部の突出量を調整する高さ調整機構44、およびケー
ス体42の厚み方向における走行ローラ43の取り付け位置
を調整する建て付け調整機構45が取り付けられている。
これら高さ調整機構44および建て付け調整機構45は、走
行体ユニット41を引戸体2の埋設凹部6a,6bに埋設した
状態で、この引戸体2の両側面に位置するケース体42の
木口面に取り付けたねじ体46a,46bを回動させることに
より調整できる。
【0028】そして、図2ないし図4および図7に示す
ように、開口枠2aの上端枠の内縁には、水平方向に長手
方向を有する枠レール51が取り付けられている。この枠
レール51は、断面略L字状の取付部材52と、この取付部
材52に着脱可能に長手方向に沿って取り付けられ、引戸
体2で開口枠2aを開閉した際に、この引戸体2を支持す
るレール体53とを備えている。このレール体53は、取付
部材52に対して建て付け調整可能に取り付けられてい
る。そして、取付部材52の幅方向における一側片である
取付片54には、長手方向に沿って等間隔に離間した複
数、例えば5個のねじ挿通孔55が穿設されている。これ
らねじ挿通孔55は、これらねじ挿通孔55にねじ体の先端
をそれぞれ挿通させて、これらねじ体で取付部材52を開
口枠2aに取り付ける。
【0029】また、取付部材52の幅方向における他側片
である支持片56には、図2および図7に示すように、こ
の取付部材52の長手方向に沿って等間隔に離間した複
数、例えば3個の長穴としての位置調整孔57が穿設され
ている。これら位置調整孔57は、取付部材52の幅方向、
すなわちレール体53の建て付け方向に向けて拡開した長
穴状に形成されている。さらに、この取付部材52の長手
方向における両端には、この取付部材52の両端をカバー
するカバー片58がそれぞれ取り付けられている。そし
て、これらカバー片58の外側面には、取付位置を調整す
るための目安線となる建て付け調整確認機構である位置
確認手段としての目盛部59が設けられている。この目盛
部59は、取付部材52に対するレール体53の取り付け位置
を確認するとともに、取付部材52に取り付けたカバー片
58の取付部材52の支持片56の下端面に対する建て付け位
置を調整する。
【0030】さらに、レール体53は、細長平板状の基体
62の両側から垂直に同一方向に向けて長手方向に沿った
細長平板状の一対の支持体63a,63bがそれぞれ突出した
細長横断面略コ字状に形成されている。このレール体53
の基体62には、この基体62の長手方向に沿って等間隔に
離間した複数、例えば3個の連通孔としてのねじ挿通孔
64が穿設されている。これらねじ挿通孔64は、レール体
53を取付部材52の支持片56に取り付ける際に、この支持
片56の位置調整孔57に連通し、この位置調整孔57に挿入
させたねじ体61でレール体53を取付部材52に位置決め固
定する。
【0031】また、レール体53の一対の支持体63a,63b
の相対する側面の基端には、長手方向に沿って略垂直に
突出する保持片65a,65bがそれぞれ設けられている。こ
れら保持片65a,65bは、これら保持片65a,65bと基体62
との間に嵌合された角ナット66を介して、ねじ体61でレ
ール体53を取付部材52に取り付ける。
【0032】さらに、このレール体53の長手方向におけ
る一端よりである支持体63a,63b間には、このレール体
53に対する引戸体2の移動を規制するラッチ受部として
のラッチ嵌合部67が取り付けられている。このラッチ嵌
合部67は、レール体53に対して長手方向に沿って調整可
能である。また、このラッチ嵌合部67には、断面略矩形
のラッチ嵌合口68が穿設されている。さらに、レール体
53に取り付けた状態でのラッチ嵌合部67の長手方向にお
ける他端の下面は、先端に向けて上方に傾斜している。
【0033】ここで、枠レール51のレール体53の各支持
体63a,63bの外側面には、長手方向に沿って平行に並設
された複数、例えば2本の目印線69a,69bが形成されて
いる。これら目印線69a,69bは、後述する中間レール81
および扉レール101を、これら目印線69a,69bに合わせ
てレール体53に嵌合させることにより、レール体53に中
間レール81および扉レール101が適性な嵌合量で嵌合す
る。
【0034】そして、レール体53の長手方向における一
端には、引戸体2で開口枠2aを閉鎖する際に、このレー
ル体53に対する引戸体2の移動を規制する閉鎖ストッパ
72が取り付けられている。この閉鎖ストッパ72は、弾性
を有する合成樹脂などで成形されている。さらに、この
閉鎖ストッパ72には、下方に向けて突出した第1の嵌合
爪部73が形成されている。この第1の嵌合爪部73は、レ
ール体53の他端に向かうに連れて先細になるテーパ状で
ある。
【0035】さらに、レール体53の長手方向における他
端には、引戸体2で開口枠2aを開口する際に、レール体
53に対する引戸体2の移動を規制する開口ストッパ74が
取り付けられている。この開口ストッパ74は、弾性を有
する合成樹脂などで成形されている。また、この開口ス
トッパ74の一端には、消音手段としての係合機構である
第1の係合爪部75が形成されている。この第1の係合爪
部75は、レール体53の支持体63a,63b間に位置してい
る。また、この開口ストッパ74の他端には、先端に向か
うに連れて徐々に拡開する略凹状の第1の嵌合受部76が
形成されている。この第1の嵌合受部76は、レール体53
の支持体63a,63b間に位置しており、レール体53の他端
に向けて拡開している。
【0036】また、図7に示すように、レール体53の両
側に取り付けた閉鎖ストッパ72および開口ストッパ74そ
れぞれの外周域には、扉レール101および中間レール81
とレール体53との取り付け量、すなわちこのレール体53
に対する扉レール101および中間レール81との嵌合量を
規制する規制手段としてのスペーサ77が離脱可能にそれ
ぞれ取り付けられている。これらスペーサ77は、細長帯
状の厚手の紙などを、例えば粘着テープなどで貼り付け
ることにより形成されている。また、これらスペーサ77
は、枠レール51の開口枠2aへの正確な取り付け位置を容
易に算出させる。
【0037】さらに、閉鎖ストッパ72および開口ストッ
パ74のそれぞれの外周面には、レール体53を取付部材52
に取り付けた際に、この取付部材52の目盛部59のいずれ
か一方にそれぞれ向かい合う目印部78がそれぞれ形成さ
れている。この目印部78は、略三角形状であり、取付部
材52の目盛部59に対するレール体53の幅方向における取
り付け位置、すなわち引戸体2の厚み方向である建て付
け方向を調整する際の目印である。
【0038】そして、図1、図5および図6に示すよう
に、このレール体53の支持体63a,63b間には、細長略平
板状の中間レール81が長手方向に沿って摺動可能に取り
付けられている。この中間レール81は、引戸体2の開閉
により枠レール51のレール体53に対して摺動する。ま
た、この中間レール81の一主面上の長手方向における一
端には、枠レール51のレール体53の支持体63a,63b間に
摺動可能に嵌合される第1の嵌合体としての第1の嵌合
ブロック82が取り付けられている。この第1の嵌合ブロ
ック82は、弾性を有する合成樹脂などで横断面略矩形状
に成形されており、中間レール81に図示しないピン体に
よりかしめ固定されている。
【0039】また、この第1の嵌合ブロック82の長手方
向における一端には、ブロック状のラッチ縮退体84が取
り付けられている。このラッチ縮退体84の下面は、基端
から先端に向けて上方に傾斜している。
【0040】さらに、この第1の嵌合ブロック82から中
間レール81の長手方向における他側に向けて離間したこ
の中間レール81の一主面上には、枠レール51のレール体
53の支持体63a,63b間に摺動可能に嵌合される第2の嵌
合体としての第2の嵌合ブロック85が取り付けられてい
る。この第2の嵌合ブロック85は、第1の嵌合ブロック
82と同一の材質で略同形状に形成されている。また、こ
の第2の嵌合ブロック85の長手方向における他側には、
消音手段としての係合機構である第2の係合爪部86が形
成されている。この第2の係合爪部86は、合成樹脂など
の弾性を有する材質で成形されており、開口枠2aを引戸
体2で開口した際に、枠レール51のレール体53の第1の
係合爪部75に離脱可能に係合する。ここで、第1の係合
爪部75と第2の係合爪部86とは、レール体53および中間
レール81の幅方向に相対して係合する。
【0041】また、中間レール81の長手方向における他
側の他主面上には、第1の係合体としての第1の係合ブ
ロック87が取り付けられている。この第1の係合ブロッ
ク87は、弾性を有する合成樹脂などで横断面略凸状に成
形されており、中間レール81にピン体によりかしめ固定
されている。また、この第1の係合ブロック87の長手方
向における両側には、この第1の係合ブロック87の両側
面に対して略垂直に突出した係合凸部88a,88bがそれぞ
れ形成されている。これら係合凸部88a,88bは、第1の
係合ブロック87の他側からこの第1の係合ブロック87の
長手方向における一側まで長手方向に沿って形成されて
いる。さらに、第1の係合ブロック87の長手方向におけ
る他側には、消音手段としての係合機構である第3の係
合爪部89が突設されている。
【0042】さらに、この第1の係合ブロック87から中
間レール81の長手方向における一側に向けて離間したこ
の中間レール81の他主面上には、第1の係合ブロックと
同一の材質で略同形状に成形された第2の係合ブロック
92が取り付けられている。
【0043】そして、図1および図3ないし図6に示す
ように、中間レール81には、引戸体2の上端、すなわち
埋設溝部3に埋設されて取り付けた扉レール101が長手
方向に沿って摺動可能に取り付けられている。この扉レ
ール101は、引戸体2の開閉により中間レール81に対し
て摺動する。また、この扉レールは101、細長平板状の
基体102の両側から垂直に同一方向に向けて長手方向に
沿った細長平板状の一対の支持体103a,103bがそれぞれ
突出した細長横断面略コ字状に形成されている。この扉
レール101の基体102には、この基体102の長手方向に沿
って離間した複数、例えば3つのねじ挿通孔104が穿設
されている。これらねじ挿通孔104は、扉レール101を引
戸体2の埋設溝部3に埋設して取り付けるためのねじ穴
である。
【0044】また、扉レール101の一対の支持体103a,1
03bの相対する側面の基端には、扉レール101の長手方向
に沿って略垂直に突出する保持片105a,105bがそれぞれ
設けられている。そして、これら保持片105a,105bと基
体102との間には、中間レール81に取り付けた第1の係
合ブロック87および第2の係合ブロック92それぞれを位
置決め固定するための角ナット66が配設されている。ま
た、扉レール101の支持体103a,103b間である保持片105
a,105bと、この扉レール101の支持体103a,103bの先端
に長手方向に沿って形成した嵌合片105c,105dとの間
に、第1の係合ブロック87および第2の係合ブロック92
それぞれの係合凸部88a,88bが摺動可能に嵌合されてい
る。
【0045】さらに、扉レール101の長手方向における
一端には、開口側衝突緩和体としての開口側ストッパ10
6が取り付けられている。この開口側ストッパ106は、弾
性を有する合成樹脂などで成形されており、扉レール10
1の支持体103a,103b間に内設された状態で、この扉レ
ール101の保持片105a,105bと、嵌合片105c,105dとの
間に取り付けられている。そして、扉レール101の長手
方向における一端側である開口側ストッパ106の一端に
は、枠レール51のレール体53の他側に取り付けた開口ス
トッパ74の第1の嵌合受部76と同形の第2の嵌合受部10
7が形成されている。この第2の嵌合受部107は、開口枠
2aを引戸体2で閉鎖した際に、枠レール51のレール体53
の一端に取り付けた閉鎖ストッパ72の第1の嵌合爪部73
が嵌合する。
【0046】また、開口側ストッパ106から扉レール101
の長手方向における他端に向けて離間した扉レール101
の基体102には、挿通口としての開口部108が穿設されて
いる。この開口部108は、扉レール101の長手方向に沿っ
た長穴状に形成されている。また、この開口部108に
は、筒状の連通部109が支持体103a,103b側からこの開
口部108を貫通した状態で、この連通部109を有する保持
ブロック112が取り付けられている。この保持ブロック1
12の連通部109は、開口枠2aを引戸体2で閉鎖した際
に、枠レール51のレール体53に取り付けたラッチ嵌合部
67のラッチ嵌合口68に連通する。
【0047】そして、扉レール101の長手方向における
他端には、閉鎖側衝撃緩和体としての閉鎖側ストッパ11
3が取り付けられている。この閉鎖側ストッパ113は、弾
性を有する合成樹脂などで成形されており、扉レール10
1の支持体103a,103b間に内設された状態で、この扉レ
ール101の支持体103a,103bと嵌合片105c,105dとの間
に取り付けられている。そして、扉レール101の長手方
向における一端側である閉鎖側ストッパ113の一端に
は、消音手段としての係合機構である第4の係合爪部11
4が突設されている。
【0048】この第4の係合爪部114は、開口枠2aを引
戸体2で閉鎖した際に、中間レール81の第1の係合ブロ
ック87の第3の係合爪部89に離脱可能に係合する。さら
に、これら第4の係合爪部114と第3の係合爪部89との
係合は、引戸体2を開口する方向に向けて扉レール101
が移動した場合でも、第1の係合爪部75と第2の係合爪
部86とが係合するまで、保持される。ここで、これら第
3の係合爪部89と第4の係合爪部114とは、中間レール8
1および扉レール101それぞれの長手方向および幅方向そ
れぞれに直交する方向に相対して係合する。
【0049】また、扉レール101の長手方向における他
端側である閉鎖側ストッパ113の他端には、枠レール51
のレール体53に取り付けた閉鎖ストッパ72の第1の嵌合
爪部73と同形の第2の嵌合爪部115が形成されている。
この第2の嵌合爪部115は、開口枠2aを引戸体2で閉鎖
した際に、レール体53の他端に取り付けた開口ストッパ
74の第1の嵌合受部76に嵌合する。
【0050】さらに、図1および図4に示すように、引
戸体2の取手用開口4には、この引戸体2を開閉する際
の引き手となる取手体121が取り付けられている。この
引手体121は、引戸体2の内側面から取手用開口4に取
り付けれられる図8に示す内側プレート122と、引戸体
2の外側面から引手用開口4に取り付けられる図9に示
す外側プレート123とを備えている。そして、内側プレ
ート122は、上下方向に長手方向を有しており、この内
側プレート122の表面の上方には、開口枠2aを引戸体2
で閉鎖した際に、この閉鎖した状態を確保する施錠手段
としてのロック部である施錠摘み124が設けられてい
る。この施錠摘み124は、上下方向に移動可能に形成さ
れており、上方に移動させることにより引戸体2を施錠
し、下方に移動させることにより引戸体2を解錠する。
【0051】また、施錠摘み124の下方である内側プレ
ート122の表面には、引戸体2を開閉する際に、使用者
の引手となる引手凹部125が形成されている。さらに、
施錠摘み124と引手凹部125との間、およびこの引手凹部
125の下方である内側プレート122の表面には、ねじ挿通
孔126a,126bがそれぞれ穿設されている。そして、図1
0に示すように、施錠摘み124に対向する内側プレート1
22の裏面には、この施錠摘み124を備えたロック機構と
しての施錠機構127が配設されている。この施錠機構127
は、施錠摘み124を上下方向に移動させる施錠体128と、
この施錠体128の移動を段階的に規制する枠体129とを備
えている。
【0052】そして、施錠摘み124と対向する側であり
施錠体128の上端には、略凹状に切り欠かれた切欠凹部1
32が形成されており、この切欠凹部132の相対する両開
口縁には互いに相対する方向に向けて突出した係合片13
3a,133bがそれぞれ形成されている。また、施錠摘み12
4と対向する側であり施錠体128の下方には、施錠摘み12
4と対向する方向に向けて突出する施錠表示凸部134が形
成されている。さらに、この施錠体128の一側面には、
付勢手段としての弾性体であるばね体135を介して球体1
36が挿入される有底略円筒状の球挿入口137が開口形成
されている。
【0053】また、枠体129には、施錠体128を摺動可能
に嵌合する嵌合開口138が開口形成されている。この嵌
合開口138の一内側面には、施錠体128の球挿入口137に
挿通した球体136を離脱可能に係止する略凹弧状の一対
の係止部139a,139bが上下方向に離間されて形成されて
いる。これら一対の係止部139a,139bは、枠体129の嵌
合開口138に施錠体128を取り付けた状態で、この施錠体
128の施錠摘み124を上方に移動させることによりこの施
錠体128の球挿入口137に挿入した球体136が、上方側の
係止部139aに係合するとともに、施錠摘み124を下方に
移動させることにより施錠体128の球挿入口137に挿入し
た球体136が、下方側の係止部139bに係合する。
【0054】さらに、図11に示すように、外側プレー
ト123は、上下方向に長手方向を有しており、この外側
プレート123の裏面上方には、上下方向に拡開した矩形
状の摺動凹部142が形成されている。また、この摺動凹
部142の略中心には、上下方向に拡開した細長矩形状の
表示開口143が穿設されている。この表示開口143の上端
縁には、外側プレート123の表面から裏面に向かうに連
れて下方に向けて傾斜したテーパ状の傾斜部144が形成
されている。さらに、この摺動凹部142の幅方向におけ
る両内側中央には、一対の被嵌合部145a,145bがそれぞ
れ形成されている。
【0055】そして、外側プレート123の摺動凹部142に
は、平板矩形状の摺動プレート146が上下方向に摺動可
能に配設されている。この摺動プレート146の中央に
は、施錠体128の施錠表示凸部134が挿入可能な挿通口14
7が穿設されている。また、この摺動プレート146の表面
側には、この摺動プレート146の上下方向の摺動で、引
戸体2の施錠および解錠状態を表示する表示シール148
が貼り付けられている。
【0056】この表示シール148は、上半分と下半分と
が異なる、例えば赤色と青色とに彩色されている。ここ
で、摺動プレート146は、表面および裏面を反転させて
も、外側プレート123の摺動凹部142に摺動可能に配設で
きる。
【0057】この結果、例えばトイレなどに引戸体2を
取り付ける場合には、摺動プレート146の表示シール148
を貼り付けた側を、摺動凹部142の表示開口143から確認
できる側に向けて配設し、表示開口143からの表示シー
ル143の色彩の変化の観察で、開口枠2aに対する引戸体
2の施錠および解錠状態が確認可能となる。
【0058】また、例えば部屋と廊下との仕切り部分な
どに引戸体2を取り付ける場合には、摺動プレート146
の表示シール148が貼り付けられていない側を、摺動凹
部142の表示開口143から確認できる側に向けて配設す
る。すると、摺動プレート146と外側プレート123との色
彩を同一にすることにより、表示開口143からの摺動プ
レート146の観察で、開口枠2aに対する引戸体2の施錠
および解錠状態が確認不可能となる。
【0059】さらに、外側プレート123の摺動凹部142に
は、この摺動凹部142を閉塞する蓋体としてのカバー体1
49が取り付けられている。このカバー体149の長手方向
における両側中央には、このカバー体149で摺動凹部142
を閉塞した際に、外側プレート123の被嵌合部145a,145
bにそれぞれ嵌合する一対の嵌合爪152a,152bが突設さ
れている。また、このカバー体149の中央には、このカ
バー体149を摺動凹部142に取り付けた際に、外側プレー
ト123の表示開口143に連通する連通開口153が穿設され
ている。そして、内側プレート122および外側プレート1
23を引戸体2の取手用開口4に取り付けた状態で、施錠
体128の施錠表示凸部134がカバー体149の連通開口153お
よび摺動プレート146の挿通口147を挿通して、外側プレ
ート123の表示開口143へと突出している。
【0060】また、外側プレート123の表面の表示開口1
43の下方には、使用者が引戸体2を開閉する際の引手と
なる引手凹部154が形成されている。この引手凹部154
は、内側プレート122の引手凹部125と略同形状に形成さ
れている。さらに、外側プレート123の裏面の表示開口1
43と引手凹部154との間、およびこの引手凹部154の下方
には、図示しないねじ体が螺着可能なボス部155a,155b
がそれぞれ形成されている。これらボス部155a,155b
は、引戸体2の取手用開口4に内側プレート122および
外側プレート123を取り付けた際に、内側プレート123の
ねじ挿通孔126a,126bにそれぞれ連通する。そして、こ
れらねじ挿通孔126a,126bからねじ体を挿入して、この
ねじ体を外側プレート123のボス部155a,155bに螺合さ
せることにより、内側プレート122と外側プレート123と
が接続される。
【0061】さらに、図1、図4および図12に示すよ
うに、施錠体128の切欠凹部132には、ラッチ機構161が
接続されている。このラッチ機構161は、細長略円筒状
のシャフト体162を備えている。そして、このシャフト
体162の基端には、略円筒状の連結体163が同心状に圧入
嵌合されており、この連結体163の外周には、周方向に
沿った凹溝状の凹溝部164が形成されている。この凹溝
部164には、施錠体128の係合片133a,133bが係合され
て、この連結体163の基端が施錠体128の切欠凹部132に
嵌合接続される。
【0062】また、シャフト体162の先端には、ラッチ
体165が螺着されている。このラッチ体165は、断面角筒
状のケース体166を備えている。このケース体166内に
は、付勢手段としての弾性体であるばね体160で付勢さ
れたラッチ167が配設されている。このラッチ167は、ケ
ース体166の先端から突出しており、このラッチ167の突
出方向、すなわちケース体166の先端に向けて進退可能
にばね体160により付勢されている。また、このラッチ1
67は、施錠摘み124による施錠で引戸体2の上端面から
上方に向けて突出し、開口枠2aを開口する方向への引戸
体2の移動を規制する。さらに、このラッチ167の先端
には、一側から他側に向けて傾斜した斜面部168が形成
されている。
【0063】そして、このラッチ機構161は、このラッ
チ機構161の連結体163を先頭にして、引戸体2の上端か
らこの引戸体2の挿通孔5に挿入されることにより、こ
のラッチ機構161の連結体163が引戸体2の取手用開口4
内に突出する。この状態で、ラッチ機構161のラッチ167
は、引戸体2の埋設溝部3に取り付けた扉レール101の
開口部108を挿通して、保持ブロック112の連通部109の
上端面と面一に突出している。さらに、このラッチ167
は、開口枠2aを引戸体2で閉鎖した際における施錠摘み
124による施錠でラッチ機構161の移動に伴って上方に向
けて移動し、枠レール51のレール体53のラッチ嵌合部67
のラッチ嵌合口68に嵌合する。また、このラッチ167
は、施錠摘み124による解錠でラッチ機構161の移動に伴
って下方に向けて移動し、ラッチ嵌合口68に対する嵌合
が解除する。
【0064】次に、上記一実施の形態の組み立て動作を
説明する。
【0065】まず、建物の開口枠2aの幅寸法および高さ
寸法を確認するとともに、この開口枠2aの各隅の水平お
よび鉛直を確認する。
【0066】次いで、開口枠2aに対する引戸体2の開閉
方向が、右開きまたは左開きのいずれかであるかを確認
する。
【0067】そして、引戸体2の開閉方向が合致してい
ない場合には、枠レール51の取付部材52の位置調整孔57
に取り付けられたねじ体61を取り外し、この取付部材52
に対するレール体53の取り付け向きを修正する。
【0068】さらに、開口枠2aの上端枠の内側に図示し
ない補強材が埋設されているかを確認する。そして、補
強材が埋設されていない場合には、開口枠2aの上端枠内
に補強材を埋設する。
【0069】また、開口枠2aの上端枠が、ねじ固定可能
な壁材、例えば合板またはプラスターボードなどである
かを確認するとともに、この開口枠2aの下端に位置する
床面がねじ固定可能な床材、例えば木材フロアなどであ
るかを確認する。
【0070】そして、開口枠2aの下端に位置する床面に
床用ガイドレール11を設置した後、この床用ガイドレー
ル11の走行凹部12に、引戸体2の埋設凹部6a,6bに埋設
した走行体ユニット41の走行ローラ43が載置するよう
に、この床用ガイドレール11に引戸体2を設置してこの
引戸体2を移動させ、この引戸体2で開口枠2aが円滑に
開閉できるかどうかを確認する。
【0071】この後、引戸体2を設置したままの状態
で、床用ガイドレール11を床面にねじ固定する。
【0072】次いで、この床用ガイドレール11の両端
に、ストッパ部材21のストッパ本体22の嵌合凹部23をそ
れぞれ嵌合させるとともに、このストッパ本体22の嵌合
片24を、床用ガイドレール11の走行凹部12にそれぞれ挿
入する。この状態で、各ストッパ本体22のねじ挿通孔26
にねじ体を挿入して、これら各ストッパ本体22を床面に
ねじ固定する。
【0073】そして、引戸体2の上端に予め取り付けら
れている扉レール101および中間レール81に、枠レール5
1を嵌合させる。この状態で、この引戸体2を床用ガイ
ドレール11に設置した後、枠レール51の取付部材52の取
付片54の角部が当接する位置を開口枠2aの上端枠に印
す。
【0074】この後、床用ガイドレール11から引戸体2
を取り外すとともに、この引戸体2から枠レール51を取
り外した後、開口枠2aの上端枠に印した枠レール51の取
り付け位置に、この枠レール51を当接させる。そして、
この枠レール51の取付部材52の各ねじ挿入孔55それぞれ
にねじ体を挿入して、これらねじ体でこの枠レール51を
開口枠2aの上端枠に位置決め固定する。
【0075】次いで、床用ガイドレール11に引戸体2を
設置するとともに、この引戸体2の埋設溝部3に取り付
けた扉レール101および中間レール81を枠レール51のレ
ール体の支持体63a,63b間に摺動可能に嵌合させる。
【0076】この後、開口枠2aに対して引戸体2を移動
してこの開口枠2aを開閉する。このとき、床用ガイドレ
ール11と引戸体2の下端面とが当接する場合、または床
ガイドレール11と引戸体2の下端面との間隔が広い場合
には、引戸体2の埋設凹部6a,6bに取り付けた走行体ユ
ニット41の高さ調整機構44のねじ体46aを、図示しない
プラスドライバなどで回動させて高さ調整する。
【0077】そして、開口枠2aを引戸体2で開閉した際
に、引戸体2がストッパ本体22の衝突片27に当接しない
場合、または開口枠2aを完全に開鎖する前に引戸体2が
ストッパ本体22の衝突片27に当接する場合には、各スト
ッパ本体22のねじ挿通孔26に取り付けたねじ体を緩め、
このストッパ本体22を長手方向に向けて移動して調整し
た後、このねじ体で再度ストッパ本体22を位置決め固定
する。
【0078】また、枠レール51に対する引戸体2の建て
付け位置を調整する場合には、枠レール51の取付部材52
の位置調整孔57に取り付けたねじ体61を緩め、この取付
部材52の長手方向における両端に設けた目盛部59を用い
て、取付部材52に対するレール体53の建て付け位置を調
整した後、位置調節孔57に取り付けた各ねじ体61を締
め、取付部材52にレール体53をねじ固定する。
【0079】さらに、床用ガイドレール11に対する引戸
体2の建て付け位置を調整する場合には、引戸体2の埋
設凹部6a,6bに取り付けた走行体ユニット41の建て付け
調整機構45のねじ体46bを、図示しないプラスドライバ
などで回動させて建て付け調整する。
【0080】この後、各ストッパ部材21のストッパ片31
の各ねじ挿通孔34a,34bのそれぞれにねじ体を挿入し
て、これら各ストッパ片31を床面に位置決め固定する。
このとき、ストッパ部材21のストッパ本体22の衝突片27
の外側面が建物の内壁の巾木などに当接する場合には、
ストッパ本体22からストッパ片31を取り外し、このスト
ッパ本体22の各ねじ挿通凹部28a,28bにねじ体をそれぞ
れ挿入して、このねじ体でストッパ本体22を巾木などに
位置決め固定する。
【0081】次いで、引戸体2の厚み方向に対する施錠
摘み124の向きが反転している場合には、引戸体2の取
手用開口4から引手体121を一旦取り外す。
【0082】そして、内側プレート122の切欠凹部132
が、引戸体2の挿通孔5に挿通したラッチ機構161の連
結体163の凹溝部164に嵌合するように、引戸体2の取手
用開口4に内側プレート122および外側プレート123を取
り付ける。そして、内側プレート122のねじ挿通孔126
a,126bにねじ体を挿入して、このねじ体を外側プレー
ト122のボス部155a,155bにねじ固定し、これら内側プ
レート122と外側プレート123とを引戸体2の取手用開口
4に位置決め固定する。
【0083】この後、開口枠2aを引戸体2で閉鎖した際
に、ラッチ機構161のラッチ167が、枠レール51のレール
体53のラッチ嵌合部67のラッチ嵌合口68に適性に嵌合す
るかを確認する。そして、ラッチ嵌合口68に対するラッ
チ167の嵌合が不適正で、内側プレート122の施錠摘み12
4で引戸体2による開口枠2aの閉鎖を施錠できない場合
には、枠レール51に対するラッチ嵌合部67の取り付け位
置を調整する。
【0084】次に、上記一実施の形態の動作を説明す
る。
【0085】まず、建物の開口枠2aを引戸体2で閉鎖し
た状態から、この開口枠2aを開口する方向に向けて引戸
体2を移動する。すると、第1の係合ブロック87の第3
の係合爪部89と扉レール101の閉鎖側ストッパ113の第4
の係合爪部114とが係合したまま、中間レール81の第2
の嵌合ブロック85の第2の係合爪部86と、枠レール51の
レール体53の開口ストッパ74の第1の係合爪部75とが係
合するまで、レール体53に対して中間レール81および扉
レール101が伴って摺動する。
【0086】このとき、第2の係合爪部86と、第1の係
合爪部75とが係合する際に、第1の係合ブロック87の第
3の係合爪部89と扉レール101の第2の係合爪部114との
係合が解除される。
【0087】そして、この状態からさらに引戸体2を開
口方向に向けて移動した場合には、中間レール81の第2
の係合ブロック92の一端に、レール体53の保持ブロック
112の他端が当接するまで、レール体53および中間レー
ル81に対して扉レール101が摺動して、開口枠2aが開口
する。
【0088】このとき、開口枠2aを開口する側の引戸体
2の走行体ユニット41の走行ローラ43が、床用ガイドレ
ール11の他端に取り付けたストッパ部材21のストッパ本
体22の係止凹部25内で係止するとともに、このストッパ
本体22の衝突片27に引戸体2の他側面の下端が当接す
る。
【0089】さらに、この状態から引戸体2を閉鎖方向
に移動して開口枠2aを閉鎖する場合には、中間レール81
の第1の係合ブロック87の第3の係合爪部89が、扉レー
ル101の閉鎖側ストッパ113の第4の係合爪部114に係合
するまで、レール体53および中間レール81に対して扉レ
ール101が摺動する。
【0090】このとき、第3の係合爪部89と第4の係合
爪部114とが係合する際に、中間レール81の第2の嵌合
ブロック85の第2の係合爪部86と、枠レール51のレール
体53の開口ストッパ74の第1の係合爪部75との係合が解
除される。
【0091】そして、さらに開口枠2aを閉鎖する方向に
向けて引戸体2を移動した場合には、レール体53の閉塞
ストッパ72の第1の嵌合爪部73が、扉レール101の開口
側ストッパ106の第2の嵌合受部107に嵌合するととも
に、レール体53の開口ストッパ74の第1の嵌合受部76
に、扉用レール101の閉鎖側ストッパ113の第2の嵌合爪
部115が嵌合するまで、レール体53に対して中間レール8
1および扉レール101が伴って摺動して、開口枠2aが閉鎖
する。
【0092】このとき、開口枠2aを閉鎖する側の引戸体
2の走行体ユニット41の走行ローラ43が、床用ガイドレ
ール11の一端に取り付けたストッパ部材21のストッパ本
体22の係止凹部25内で係止するとともに、このストッパ
本体22の衝突片27に引戸体2の一側面の下端が当接す
る。
【0093】この状態で、内側プレート122の係止部139
aにより球体136が係止されるまで施錠摘み124を上方に
向けて移動して、引戸体2を施錠した場合には、この施
錠摘み124の移動に伴って外側プレート123の摺動プレー
ト146が上方へと摺動し、外側プレート123の表示開口14
3に、引戸体2を施錠した際の色彩が表示される。
【0094】同時に、この施錠摘み124の上方への移動
に伴ってラッチ機構161が上方に向けて移動する。する
と、このラッチ機構161のラッチ167が枠レール51のラッ
チ嵌合部67のラッチ嵌合口68に嵌合して、引戸体2を施
錠、すなわち保持する。
【0095】さらに、内側プレート122の係止部139bに
より球体136が係止されるまで施錠摘み124を下方に向け
て移動した場合には、この施錠摘み124の移動に伴って
外側プレート123の摺動プレート146が下方へと摺動し、
外側プレート123の表示開口143に、引戸体2を解錠した
際の色彩が表示される。
【0096】同時に、この施錠摘み124の下方への移動
に伴ってラッチ機構161が下方へと移動する。すると、
ラッチ167によるラッチ嵌合口68への嵌合が解除するの
で、引戸体2が解錠される。
【0097】上述したように、上記一実施の形態によれ
ば、引戸体2を開口方向に向けて移動することにより、
開口枠2aに取り付けた枠レール51のレール体53に対して
中間レール81が摺動するとともに、この中間レール81が
引戸体2に取り付けた扉レール101に対して摺動する。
【0098】このとき、レール体53の開口ストッパ74の
第1の係合爪部75と、中間レール81の第2の嵌合ブロッ
ク85の第2の係合爪部86とが係合するので、これら第1
の係合爪部75および第2の係合爪部86が係合する際に、
レール体53に対する中間レール81の速度を減退させるこ
とができる。
【0099】よって、レール体53に対する中間レール81
の衝突速度を減退して、この衝突を緩和できる。この結
果、引戸体2を移動して開口枠2aを開口する際における
枠レール51と中間レール81との衝突の際に発生する不快
音を防止できる。
【0100】また、引戸体2で開口枠2aを閉鎖する場合
には、中間レール81の第1の係合ブロック87の第3の係
合爪部89が、扉レール101の閉鎖側ストッパ113の第4の
係合爪部114に係合し、かつレール体53の閉塞ストッパ7
2の第1の嵌合爪部73が、扉レール101の開口側ストッパ
106の第2の嵌合受部107に嵌合するとともに、レール体
53の開口ストッパ74の第1の嵌合受部76に、扉用レール
101の閉鎖側ストッパ113の第2の嵌合爪部115が嵌合す
る。
【0101】このため、第3の係合爪部89と第4の係合
爪部114とが係合する際に、中間レール81と扉レール101
との衝突を緩和し、第1の嵌合爪部73が第2の嵌合受部
107に嵌合するとともに第2の嵌合爪部115が第1の嵌合
受部76に嵌合する際に、レール体53および中間レール81
に対する引戸体2の速度を減退させることができる。
【0102】よって、レール体53に対する中間レール81
の衝突、および中間レール81に対する扉レール101の衝
突速度を減退して、これら衝突を緩和できる。この結
果、引戸体2を移動して開口枠2aを閉鎖する際における
中間レール81と扉レール101との衝突、およびレール体5
3と扉レール101との衝突の際に発生する不快音を防止で
きる。
【0103】また、各係合爪部75,86,89,114、各嵌
合爪部73,115および各嵌合受部76,107それぞれを、弾
性を有する合成樹脂で成形したため、各レール51,81,
101が衝突する際の速度をより効率良く減退させること
ができる。この結果、引戸体2の開閉によって、各レー
ル51,81,101同士が衝突する際における不快音をより
効率良く防止できる。
【0104】そして、枠レール51の開口ストッパ74の第
1の係合爪部75と、中間レール81の第2の係合爪部86と
の係合を縦方向での係合としたため、枠レール51に対し
て中間レール81を高さ調節しても、これら第1の嵌合爪
部75と第2の係合爪部86との係合を確保できる。
【0105】さらに、レール体53の長手方向における他
端の開口ストッパ74に第1の係合爪部75を設け、中間レ
ール81の長手方向における一端近傍の第2の嵌合ブロッ
ク85に第2の係合爪部86を設け、さらに、この中間レー
ル81の長手方向における他端の第1の係合ブロック87に
第3の係合爪部89を設け、扉レール101の長手方向にお
ける他端の閉塞側ストッパ113に第4の係合爪部114を設
けたため、開口枠2aを引戸体2で開閉する際に、各レー
ル51,81,101間を確実に係合させることができる。
【0106】これにより、開口枠2aを引戸体2で開閉す
る際に、各レール51,81,101の摺動動作を規則的に効
率良く規制できるので、各レール51,81,101を見た目
良く動作させることができるとともに、各レール51,8
1,101の構成を容易にでき、安価に製造できる。
【0107】また、引戸体2の埋設溝部3に扉レール10
1、中間レール81および枠レール51のレール体53の一部
が埋設されるため、引戸体2を移動して開口枠2aを開口
した状態であっても、この開口枠2aの下方から各レール
51,81,101が見えにくい。このため、見た目良く引戸
体2を開口枠2aに取り付けることができる。
【0108】さらに、開口枠2aを引戸体2で開口する際
に、扉レール101の第4の係合爪部114に中間レール81の
第3の係合爪部89が係合しているので、この中間レール
81が、扉レール101の移動に伴って移動した後、この扉
レール101に対して摺動する。この結果、開口枠2aの下
方から中間レール81が観察される長さが少なくなるの
で、引戸体2を見た目良く動作させることができる。
【0109】また、取付部材52に対するレール体53の取
り付け向き、すなわち開口枠2aに対する引戸体2の開閉
方向が反転している場合には、取付部材52の位置調整孔
57に取り付けたねじ体61を取り外してレール体53を反転
させて、再度、このレール体53を取付部材52に取り付
け、さらに、引戸体2の埋設溝部3に対して扉レール10
1および中間レール81を反転させて取り付ける、すなわ
ち引戸体2を反転させて取り付けることにより、開口枠
2aに対する引戸体2の開閉方向を変更できる。
【0110】このため、開口枠2aに対する引戸体2の開
閉方向が異なる場合であっても、取付部材52に対するレ
ール体53の取り付け向きと、引戸体2に対する扉レール
101および中間レール81の取り付け向きとを変更し、す
なわち引戸体2の表裏面を反転させることにより対応で
きる。
【0111】この結果、異なる開閉方向に対応した各レ
ール51,81,101を予め準備しておく必要がなくなると
ともに、現場での対応が可能となるので、開口枠2aに対
する引戸体2の建て付けが容易にできるとともに、各レ
ール51,81,101の製造コストを削減でき、在庫管理を
容易にできる。
【0112】そして、レール体53の長手方向における両
端の外周域に、このレール体53に対する中間レール81お
よび扉レール101の嵌合量を規制するスペーサ77をそれ
ぞれ取り付けたことにより、レール体53に対する中間レ
ール81および扉レール101の適性な嵌合量、すなわち取
り付け量が容易に分かるとともに、枠レール51の開口枠
2aへの正確な取り付け位置を容易に算出できる。
【0113】さらに、枠レール51のレール体53の支持体
63a,63bの外側面の目印線69a,69bに合わせて、このレ
ール体53に、引戸体2に予め取り付けられている中間レ
ール81および扉レール101を嵌合させることにより、誤
ってスペーサ77を取り外した場合などであっても、レー
ル体53に対する中間レール81および扉レール101の適性
な嵌合量、すなわち取り付け量が容易に理解できるとと
もに、枠レール51の開口枠2aへの正確な取り付け位置を
容易に算出できる。
【0114】この結果、引戸体2に取り付けた中間レー
ル81および扉レール101に枠レール51を取り付け、この
引戸体2を床用ガイドレール11に設置した状態で、開口
枠2aに対する取付部材52の取付片54の当接位置を印す。
この後、引戸体2から枠レール51を取り外し、この枠レ
ール51を開口枠2aに取り付け、スペーサ77を取り外した
後、この枠レール51に中間レール81および扉レール101
を嵌合するとともに、床用ガイドレール11の走行凹部12
に引戸体2の走行ローラ43を設置させることにより、レ
ール体53に対する扉レール101の取り付け程度が適性な
状態で、引戸体2を開口枠2aに容易に開閉可能に取り付
けることができる。このため、引戸体2を建て掛けた状
態で、枠レール51を開口枠2aに取り付ける場合に比べ、
開口枠2aに対する引戸体2の建て付けを容易にできる。
【0115】また、取付部材52の位置調整孔57を長穴状
に穿設したため、この位置調節孔57に取り付けたねじ体
61を緩めることにより、取付部材52に対するレール体53
の幅方向の調整が可能となる。この結果、開口枠2aに対
する引戸体2の厚み方向における調整、すなわち開口枠
2aに対する引戸体2の建て付け調整ができるので、開口
枠2aに対する引戸体2の建て付け調整を容易にできる。
【0116】さらに、取付部材52の長手方向の両端のそ
れぞれに目盛部59を設け、レール体53の長手方向の両端
のそれぞれに目印部78を設けたため、取付部材52の位置
調整孔57に取り付けたねじ体61を緩めて、取付部材52に
対するレール体53の取り付け位置を調整する際に、目盛
部59に対する目印部78の位置を調整することにより、メ
ジャーなどを用いて取付部材52に対するレール体53の取
り付け位置を測定することなく正確に取り付けることが
できる。よって、開口枠2aに対する引戸体2の建て付け
調整をより容易にできる。
【0117】また、開口枠2aを引戸体2で閉鎖した際
に、この引戸体2の施錠摘み124を上方に移動すること
により、引戸体2の上端から突出したラッチ167が枠レ
ール51のラッチ嵌合部67のラッチ嵌合口68に嵌合して、
開口枠2aに対する引戸体2の閉塞を施錠、すなわち保持
できる。
【0118】この結果、開口枠2aの両内側面などを加工
して引戸体2から突出する図示しないラッチが係合する
ための図示しない凹部などを形成する必要がなくなると
ともに、引戸体2の高さ方向における両側などに図示し
ないラッチなどの突出物を設ける必要がなくなるので、
引戸体2で開口した開口枠2aを通過する際に邪魔するも
のがなく、洋服などが引戸体2などに引っ掛かるおそれ
を減少できる。
【0119】また、開口枠2aの両内側面や引戸体の両側
面などを加工する必要がないので、複雑な機構が外部か
らは見えない。この結果、すっきりとした意匠的に優れ
た扉開閉装置1を提供できるので、荷物などを抱えて通
過する場合や、車椅子などで通過する場合であっても、
ラッチの位置や大きさなどを確認することなく、安心し
て通過できる。
【0120】さらに、開口枠2aを閉鎖した際の引戸体2
を施錠するための機構を、引戸体2や各レール51,81,
101に設けたため、開き戸などの扉体がすでに取り付け
られている既存の開口枠2aを引き戸に加工または変更す
る際における施工作業が容易になるとともに、施工効率
を向上できる。
【0121】そして、レール体53に対してラッチ嵌合部
67が長手方向に沿って調整可能であるため、このラッチ
嵌合部67の取り付け位置を適宜に調整することにより、
引戸体2で開口枠2aを閉鎖した際に、施錠摘み124を上
方に移動して突出させたラッチ167によるラッチ嵌合口6
8に対する嵌合度合いを調整できる。この結果、開口枠2
aを引戸体2で閉鎖した際における施錠摘み124による施
錠をより確実にできる。
【0122】また、枠レール51のラッチ嵌合口68に嵌合
するラッチ167を、このラッチ167の突出方向に向けて進
退可能にばね体160で付勢し、さらに、このラッチ167の
先端に斜面部168を形成したため、引戸体2の施錠摘み1
24を上方に移動させて上方に向けて突出させたラッチ16
7がラッチ嵌合口68に嵌合せず、引戸体2を移動させた
場合に、このラッチ167が枠レール51などに衝突した際
に縮退させることができる。この結果、ラッチ167や各
レール51,81,101などの損傷や破損を防止できる。
【0123】さらに、開口枠2aの下端に位置する床面に
取り付けた床用ガイドレール11の一端が、建物の内壁の
巾木などに近接している場合には、ストッパ部材21のス
トッパ本体22からストッパ片31を取り外し、このストッ
パ本体22を床用ガイドレール11の一端に取り付けるとと
もに、このストッパ本体22のねじ挿通孔26にねじ体を挿
入して、このねじ体でストッパ本体22を床面に固定す
る。さらに、このストッパ本体22のねじ挿通凹部28a,2
8bにねじ体を挿通させて、このねじ体でストッパ本体22
を巾木に固定することにより、床用ガイドレール11の一
端を位置決め固定できる。
【0124】また、床面に取り付けた床用ガイドレール
11の一端が、建物の内壁の巾木などに近接していない場
合には、ストッパ本体22を床用ガイドレール11一端に取
り付けるとともに、このストッパ本体22のねじ挿通孔26
にねじ体を挿入して、このねじ体でストッパ本体22を床
面に固定する。さらに、このストッパ本体22のねじ挿通
凹部28a,28bにストッパ片31の嵌合突片32a,32bをそれ
ぞれ嵌合させて、このストッパ片31のねじ挿通孔34a,3
4bのそれぞれにねじ体を挿入して、これらねじ体でスト
ッパ片31を床面に固定することにより、床用ガイドレー
ル11の一端を位置決め固定できる。
【0125】この結果、ストッパ片31をストッパ本体22
に嵌合させることにより、床面に床用ガイドレール11の
一端を位置決め固定でき、さらに、ストッパ本体22から
ストッパ片31を取り外すことにより、床面と巾木との間
などに床用ガイドレール11の一端を位置決め固定でき
る。このため、取り付け位置に合わせてストッパ部材21
を交換する必要がなくなるので、ストッパ部材21の使い
勝手を向上できるとともに、在庫管理を容易にできる。
【0126】さらに、中間レール81に取り付けた第1の
嵌合ブロック82のラッチ縮退体84の下面が、基端から先
端に向けて上方に傾斜している。このため、開口枠2aを
若干開いた状態で施錠摘み124を上方に向けて移動して
ラッチ167を上方に向けて突出させた場合に、この状態
から引戸体2を移動して開口枠2aを開口すると、ラッチ
167がラッチ縮退体84の傾斜した下面により押し下げら
れる。この結果、誤った状態で、引戸体2の施錠摘み12
4を上方に向けて移動した場合におけるラッチ機構161お
よび各レール51,81,101の損傷を防止できる。
【0127】また、ラッチ嵌合部67の他端の下面が上方
に向けて傾斜しているため、開口枠2aを若干開いた状態
で施錠摘み124を上方に向けて移動してラッチ167を上方
に向けて突出させた場合に、この状態から引戸体2を移
動して開口枠2aを閉鎖すると、ラッチ167がラッチ嵌合
部67の傾斜した下面により押し下げられた後、このラッ
チ嵌合部67のラッチ嵌合口68に嵌合して、引戸体2を施
錠できる。
【0128】この結果、誤った状態で、引戸体2の施錠
摘み124を上方に向けて移動した場合におけるラッチ機
構161および各レール51,81,101の損傷を防止できると
ともに、この状態から引戸体2で開口枠2aを閉鎖するこ
とにより、この引戸体2を半自動的に施錠できる。
【0129】なお、上記一実施の形態では、ラッチ167
を引戸体2の上方に突出させた構成について説明した
が、このような構成に限定されることはなく、例えば図
14に示すように、ラッチ167を引戸体2の下端に突出
させ、床用ガイドレール11にラッチ嵌合口68を設けるこ
ともできる。そして、このように構成することにより、
上記一実施の形態と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0130】また、枠レール51、中間レール81および扉
レール101により開口枠2aを引戸体2で開口する構成に
ついて説明したが、このような構成に限定されることは
なく、例えば図14に示すように、開口枠2aの上方枠17
1の下端面に、この上方枠171の長手方向に沿った横断面
略凹溝状の案内凹部172を形成し、この案内凹部172に引
戸体2の上端縁を摺動可能に嵌合することにより、枠レ
ール51、中間レール81および扉レール101を不要にでき
る。この結果、上記一実施の形態と同様の作用効果を奏
することができるとともに、構成部品数が減少するの
で、安価に開口枠2aを開閉可能にできる。
【0131】
【発明の効果】請求項1記載の扉開閉装置によれば、扉
体で開口部を閉鎖し、施錠手段を施錠してラッチを扉体
の上下方向のいずれか一方に向けて突出させると、開口
部に対する扉体の開口方向への移動を規制できるので、
開口部の両内側面を加工などすることなく、開口部を閉
鎖した扉体を施錠でき、扉体で開口した開口部を通過す
る際に邪魔になるものがないため、利用者の使い勝手を
向上でき、見た目良く形成できる。
【0132】請求項2記載の扉開閉装置によれば、扉体
で開口部を閉鎖した後、施錠手段による施錠でラッチを
突出させると、このラッチの突出により開口部に対する
扉体の開口方向への移動が規制されるので、開口部の両
内側面を加工などすることなく、開口部を閉鎖した扉体
を施錠でき、扉体で開口した開口部を通過する際に邪魔
になるものがなくなるから、使い勝手を向上でき、見た
目良く形成できる。
【0133】請求項3記載の扉開閉装置によれば、開口
部を扉体で閉鎖した後、施錠手段による施錠でラッチを
突出させると、ラッチが連通した扉レールの挿通口を挿
通して枠レールのラッチ受部に嵌合し、扉体による開口
部の閉鎖を施錠できるので、開口部の内周部を加工など
することなく、この開口部を閉鎖した扉体を施錠できる
ため、扉体で開口した開口部を通過する際に邪魔になる
ものがなくなり、利用者の使い勝手を向上でき、見た目
良く形成できるとともに、開口部を扉体で開閉および施
錠できるようにするための施工作業を容易にできる。
【0134】請求項4記載の扉開閉装置によれば、請求
項3記載の扉開閉装置の効果に加え、長手方向に沿って
調整可能にラッチ受部を枠レールに取り付けたため、開
口部に扉体を取り付けこの扉体で開口部を閉鎖した際
に、施錠手段による施錠で突出させたラッチのラッチ受
部に対する嵌合を調整できるので、開口部を扉体で閉鎖
した際における施錠手段による施錠をより確実にでき
る。
【0135】請求項5記載の扉開閉装置によれば、請求
項1ないし4いずれか記載の扉開閉装置の効果に加え、
付勢手段がラッチを突出方向に向けて進退可能に付勢す
るため、施錠手段による施錠で突出させたラッチがラッ
チ受部に嵌合しなかった場合に扉体を移動させると、突
出したラッチが枠レールなどに衝突した際に縮退するの
で、ラッチや枠レールなどの損傷や破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉開閉装置の一実施の形態を示す正面
図である。
【図2】同上扉開閉装置を示す上面図である。
【図3】同上扉開閉装置を示す側面図である。
【図4】同上扉開閉装置の開口状態を示す正面図であ
る。
【図5】同上扉開閉装置を示す分解平面図である。
【図6】同上扉開閉装置の示す分解平面図である。
【図7】同上枠レールの一部を示す分解斜視図である。
【図8】同上扉開閉装置の一部を示す平面図である。 (a)引手体の内側プレートを示す背面図 (b)内側プレートを示す断面図 (c)内側プレートを示す正面図
【図9】同上扉開閉装置の一部を示す平面図である。 (a)引手体の外側プレートを示す正面図 (b)外側プレートを示す側面図 (c)外側プレートを示す背面図
【図10】同上扉開閉装置の施錠機構を示す分解斜視図
である。
【図11】同上扉開閉装置の外側プレートの一部を示す
分解斜視図である。
【図12】同上扉開閉装置のラッチ機構を示す平面図で
ある。 (a)ラッチ機構を示す正面図 (b)ラッチ機構を示す側面図
【図13】同上同上扉開閉装置のストッパ部材を示す分
解斜視図である。
【図14】本発明の他の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 扉開閉装置 2a 開口部としての開口枠 2 扉体としての引戸体 51 枠レール 67 ラッチ受部としてのラッチ嵌合部 101 扉レール 108 挿通口としての開口部 124 施錠手段としての施錠摘み 160 付勢手段としてのばね体 167 ラッチ
フロントページの続き (72)発明者 福田 祐子 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 Fターム(参考) 2E034 BA01 BE01 CA13 DA11 DA17 DA18 EA01 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を閉塞する扉体と、 この扉体の一主面に設けられた施錠手段と、 この施錠手段による施錠で上下方向のいずれか一方に向
    けて突出して前記扉体の開口方向への移動を規制するラ
    ッチとを具備していることを特徴とした扉開閉装置。
  2. 【請求項2】 一主面に設けられた施錠手段、およびこ
    の施錠手段による施錠で上下方向のいずれか一方に向け
    て突出して開口方向への移動を規制するラッチを備え、
    開口部を開閉する扉体と、 前記開口部の上端一側に取り付けられる枠レールと、 この枠レールに摺動可能に長手方向に沿って取り付けら
    れ、前記扉体の上端に取り付けられる扉レールとを具備
    していることを特徴とした扉開閉装置。
  3. 【請求項3】 一主面に設けられた施錠手段、およびこ
    の施錠手段による施錠で上方に向けて突出するラッチを
    備え、開口部を開閉する扉体と、 この扉体で前記開口部を閉鎖した際における前記施錠手
    段による施錠で前記ラッチが嵌合するラッチ受部を備
    え、前記開口部の上端一側に取り付けられる枠レール
    と、 前記扉体で前記開口部を閉鎖した際に前記枠レールの前
    記ラッチ受部に連通し、かつ前記施錠手段による施錠で
    突出する前記ラッチが挿通する挿通口を備え、前記枠レ
    ールに長手方向に沿って摺動可能に取り付けられ、前記
    扉体の上端に取り付けられる扉レールとを具備している
    ことを特徴とした扉開閉装置。
  4. 【請求項4】 ラッチ受部は、枠レールに対し長手方向
    に沿って調整可能であることを特徴とした請求項3記載
    の扉開閉装置。
  5. 【請求項5】 扉体は、ラッチを突出方向に向けて進退
    可能に付勢する付勢手段を備えていることを特徴とした
    請求項1ないし4いずれか記載の扉開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0721960U (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 外倒し窓の開閉装置

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