JP2002047222A - 含フッ素アルコール化合物の製造方法 - Google Patents

含フッ素アルコール化合物の製造方法

Info

Publication number
JP2002047222A
JP2002047222A JP2000229644A JP2000229644A JP2002047222A JP 2002047222 A JP2002047222 A JP 2002047222A JP 2000229644 A JP2000229644 A JP 2000229644A JP 2000229644 A JP2000229644 A JP 2000229644A JP 2002047222 A JP2002047222 A JP 2002047222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluoroalkyl
alcohol
propenol
linear
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000229644A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kikawa
浩司 木河
Mamoru Mukumoto
守 椋本
Yasuo Itami
康雄 伊丹
Hiroichi Aoyama
博一 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2000229644A priority Critical patent/JP2002047222A/ja
Publication of JP2002047222A publication Critical patent/JP2002047222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 含フッ素アルキルプロペノールを高収率、高
選択率で合成できる方法を提供する。 【解決手段】3−フルオロアルキル−2−ヨードプロパ
ノール又は3−フルオロアルキル−1,2−エポキシプ
ロパンを原料とし、第二級アルコール及び第三級アルコ
ールから選ばれた少なくとも一種のアルコール溶媒中
で、塩基と反応させることを特徴とする式(I): Rf−CH=CH−CH2−OH (I) (式中、Rfは、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐
鎖状のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜20の直
鎖状若しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基を示
す。)で表される3−フルオロアルキル−2−プロペノ
ールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素アルコー
ル化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーフルオロアルキルアルケノールの製
造方法として、メタノール、エタノール又はこれらのア
ルコールと水との混合物を溶媒として用い、パーフルオ
ロアルキルハロゲンヒドリンを、KOH、NaOH、ア
ルカリ金属アルコラート(ナトリウムエチラート、カリ
ウムメチラート等)等と反応させる方法が知られている
(米国特許第3,285,975号、英国特許第1,1
01,049号)。しかしながら、これらの方法では、
目的とするパーフルオロアルキルアルケノールの収率が
低く、Rf−CH2−CH(OH)−CH2−OCH3
表されるエーテルアルコール化合物が多量に副生される
という欠点がある。
【0003】特開昭52−144610号公報には、パ
ーフルオロアルキルプロペノールの製造方法として、パ
ーフルオロアルキルヨードプロペノールと特定の第三ア
ミンとを、低誘電率を有する溶剤、例えば、ジエチルエ
ーテル、ジメチルグリコール、ジオキサン、テトラヒド
ラフラン、メチルアセタート、ジメチルスルホキシド等
の存在下に、或いは高誘電率を有する溶剤、例えば、メ
タノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルフルホキシド等の存在下に反応させる方法が記載され
ている。
【0004】しかしながら、この方法では、第二反応成
分として特定の第三アミンを使用する必要があり、しか
も副生成物として、エポキシド化合物であるパーフルオ
ロアルキル−1,2−エポキシプロパンが形成され易い
という欠点がある。このエポキシド化合物の形成は、特
に、高誘電率を有する溶媒を使用する場合に顕著であ
る。
【0005】また、パーフルオロアルキルハロゲンヒド
リンをアルカリ金属の炭酸塩と1:0.5〜1.5のモ
ル比で、アルカリ金属の炭酸水素塩又は炭酸水素アルキ
ルアンモニウムと1:1.01〜2のモル比で、非プロ
トン性及び極性溶剤の存在下に実質上二酸化炭素がもは
や生じなくなるまで反応させてパーフルオロアルキルア
ルケノールを製造する方法も知られている(特開昭63
−22530号)。
【0006】しかしながら、この方法は、反応時間が8
時間から14時間と長時間であり、反応温度も100℃
程度という高温であるという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
含フッ素アルキルプロペノールを高収率、高選択率で合
成できる方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した課
題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、3−フルオロア
ルキル−2−ヨードプロパノール又は3−フルオロアル
キル−1,2−エポキシプロパンを原料として用い、第
二級アルコール及び第三級アルコールから選ばれた少な
くとも一種のアルコール溶媒中で、比較的低温度で塩基
と反応させることによって、3−フルオロアルキル−2
−プロペノールを高収率、高選択率で合成できることを
見出し、ここに本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、下記の3−フルオロアルキル−2−
プロペノールの製造方法を提供するものである。 1.一般式(II): Rf−CH2−CHI−CH2−OH (II) (式中、Rfは、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐
鎖状のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜20の直
鎖状若しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基を示
す。)で表される3−フルオロアルキル−2−ヨードプ
ロパノールを原料とし、第二級アルコール及び第三級ア
ルコールから選ばれた少なくとも一種のアルコール溶媒
中で、塩基と反応させることを特徴とする一般式
(I): Rf−CH=CH−CH2−OH (I) (式中、Rfは前記に同じ)で表される3−フルオロア
ルキル−2−プロペノールの製造方法。 2.一般式(III):
【0010】
【化2】
【0011】(式中、Rfは炭素数1〜20の直鎖状又
は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜2
0の直鎖状若しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基
を示す。)で表される3−フルオロアルキル−1,2−
エポキシプロパンを原料とし、第二級アルコール及び第
三級アルコールから選ばれた少なくとも一種のアルコー
ル溶媒中で、塩基と反応させることを特徴とする一般式
(I): Rf−CH=CH−CH2−OH (I) (式中、Rfは前記に同じ。)で表される3−フルオロ
アルキル−2−プロペノールの製造方法。 3.塩基が、KOH、NaOH、第2級アルコールのア
ルカリ金属アルコラート、及び第3級アルコールのアル
カリ金属アルコラートから選ばれた少なくとも一種の化
合物である前記項1又は2に記載の方法。 4.原料に対する塩基の使用量が1〜2倍モルである前
記項1〜3のいずれかに記載の方法。 5.反応温度が0〜30℃である前記項1〜4のいずれ
かに記載の方法。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明方法では、原料として、一
般式(II): Rf−CH2−CHI−CH2−OH (II) (式中、Rfは、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状
のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜20の直鎖状
若しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基を示す。)
で表される3−フルオロアルキル−2−ヨードプロパノ
ール、又は一般式(III):
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Rfは炭素数1〜20の直鎖状又
は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜2
0の直鎖状若しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基
を示す。)で表される3−フルオロアルキル−1,2−
エポキシプロパンを用いる。
【0015】これらの化合物は、何れも公知化合物であ
り、3−フルオロアルキル−2−ヨードプロパノール
は、ヨウ化フルオロアルキルにアリルアルコールをラジ
カル的に付加させることによって定量的に調製できる。
また、3−フルオロアルキル−1,2−エポキシプロパ
ンは、3−フルオロアルキル−2−ヨードプロパノール
をアルカリ水溶液中で反応させることによって調製でき
る。
【0016】本発明方法によれば、一般式(II)で表さ
れる3−フルオロアルキル−2−ヨードプロパノール、
又は一般式(III)で表される3−フルオロアルキル−
1,2−エポキシプロパンを原料として、下記スキーム
に従って、目的物である一般式(I):Rf−CH=C
H−CH2−OH(式中、Rfは前記に同じ。)で表さ
れる3−フルオロアルキル−2−プロペノールを得るこ
とができる。
【0017】
【化4】
【0018】本発明において、Rfは、炭素数1〜20
の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又は炭
素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状のポリフルオロアル
キル基である。
【0019】Rfで表されるパーフルオロアルキル基と
しては、CF3、C25、(n−又はイソ)C37
(n−、イソ、sec−又はtert−)C49、CF
3(CF2)m−(mは4〜19の整数を示す)等を例示
できる。
【0020】また、ポリフルオロアルキル基としては、
HCF2(CF2)p−(pは1〜19の整数)等を例示
できる。
【0021】また、Rf基は、塩素原子が置換されてい
てもよい。
【0022】本発明の方法では、溶媒として、第二級ア
ルコール及び第三級アルコールから選ばれた少なくとも
一種のアルコール溶媒を用いることが必要である。この
様な特定のアルコール溶媒を用いることによって、所望
されない副生成物であるフルオロアルキルエーテルアル
コールの生成を、完全に或いは極微量に抑制することが
できる。これに対して、メタノール、エタノール、n−
ブタノール等の第一級アルコールを溶媒として用いる場
合には、フルオロアルキルエーテルアルコール体等の副
生成物が多量に生じて目的物の収率が低下する。
【0023】本発明で使用する第二級アルコール及び第
三級アルコールの具体例としては、イソプロピルアルコ
ール、2−ブタノール、2−ペンタノール、3−ペンタ
ノール、t−ブタノール等が挙げられる。
【0024】本発明方法では、上記した第二級アルコー
ル及び第三級アルコールから選ばれた少なくとも一種の
アルコール溶媒中で、一般式(II)で表される3−フル
オロアルキル−2−ヨードプロパノール、又は一般式
(III)で表される3−フルオロアルキル−1,2−エ
ポキシプロパンを、塩基と反応させる。
【0025】溶媒の使用量は、特に限定的ではないが、
原料に対して0.5〜10重量倍程度の範囲で用いるこ
とができる。
【0026】塩基としては、KOH、NaOH、第二級
アルコールのアルカリ金属アルコラート及び第三級アル
コールのアルカリ金属アルコラートから選ばれた少なく
とも一種の化合物を用いることができる。第二級アルコ
ールのアルカリ金属アルコラートとしては、カリウム−
イソプロピラート、カリウム−2−ブチラート、ナトリ
ウム−イソプロピラート、ナトリウム−2−ブチラート
等を例示でき、第三級アルコールのアルカリ金属アルコ
ラートとしては、カリウム−t−ブチラート、ナトリウ
ム−t−ブチラートなどを例示できる。
【0027】塩基の使用量は、原料である3−フルオロ
アルキル−2−ヨードプロパノール(II)または3−フ
ルオロアルキル−1,2−エポキシプロパン(III)に
対して、1〜2倍モル程度、好ましくは1.1〜1.5
倍モル程度とすればよい。
【0028】反応温度については、50℃程度未満とす
ることが好ましく、0〜30℃程度とすることがより好
ましく、25〜30℃程度とすることが更に好ましい。
反応温度が高くなりすぎると、重合物等の高沸物の副生
が増えるので好ましくない。
【0029】反応時間は、30分〜4時間程度が好まし
く、1〜3時間程度がより好ましい。反応時間が長くな
りすぎると、重合物等の高沸物の副生が増加するので好
ましくない。
【0030】本発明方法によって得られた3−フルオロ
アルキル−2−プロペノールは、通常の分離手段、例え
ば、蒸留法、再結晶法、カラムクロマトグラフィー、溶
媒抽出法などにより、容易に反応系より単離精製するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明方法によれば、高収率、高選択率
で目的とする3−フルオロアルキル−2−プロペノール
を得ることができる。
【0032】得られた3−フルオロアルキル−2−プロ
ペノールは、例えば、撥水撥油剤の中間体や医農薬中間
体等の用途に有効に用いることができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。これらの実施例は、本発明の例示であり、本発
明を限定するものではない。
【0034】各実施例でのガスクロマトグラフィー分析
では、特記しない限り、Rtx−200キャピラリーカ
ラム(30.0m×530μm×3.00μm)(REST
EK CORPORATION製)を用いた。
【0035】実施例1 1リットルフラスコにF(CF28CH2−CHI−C
2OH 60.4g(0.1モル)及びt−ブタノー
ル44.8gを導入し、25℃で攪拌しながら、15w
%t−BuOK/t−ブタノール溶液95.2g(t−
BuOK14.28g(0.15モル)、t−ブタノー
ル80.92g)を30分間かけて滴下した。滴下直後
にKIが析出した。滴下後、反応液を27℃で2時間攪
拌した。
【0036】反応液のガスクロマトグラフィー分析を行
ったところ、転化率100%、選択率95.7%でF
(CF28CH=CH−CH2OHが生成していた。
【0037】水約100mlを加え反応を停止させた
後、ジエチルエーテル100mlを加え、有機層を分液
ロートで分離した。
【0038】有機層を再度水100mlで振とう抽出
し、エバポレーターにて有機層から溶媒を留去したとこ
ろ、生成物が46.5g(95%)得られた。
【0039】これを減圧で蒸留し、無色液状の、F(C
28CH=CH−CH2OHを42.8g得た。収率
は理論収量の90%であった。
【0040】実施例2 原料として(CF32CF(CF24CH2−CHI−
CH2OH 55.4gを用いること以外は、実施例1
と同様にして、3−フルオロアルキル−2−プロペノー
ルを製造した。
【0041】実施例3 t−ブタノールに代えてイソプロパノールを用い、t−
BuOKに代えて8.4gのKOHを用いること以外
は、実施例1と同様にして、3−フルオロアルキル−2
−プロペノールを製造した。
【0042】比較例1 t−ブタノールに代えてn−ブタノールを用い、t−B
uOKに代えて8.4gのKOHを用いること以外は、
実施例1と同様にして、3−フルオロアルキル−2−プ
ロペノールを製造した。
【0043】比較例2 t−ブタノールに代えてエタノールを用い、t−BuO
Kに代えて8.4gのKOHを用いること以外は、実施
例1と同様にして、3−フルオロアルキル−2−プロペ
ノールを製造した。
【0044】比較例3 反応温度を50℃としたこと以外は、実施例1と同様に
して、3−フルオロアルキル−2−プロペノールを製造
した。
【0045】比較例4 反応温度を50℃としたこと以外は、比較例2と同様に
して、3−フルオロアルキル−2−プロペノールを製造
した。
【0046】実施例1〜3及び比較例1〜4の結果を下
記表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】実施例4 1リットルフラスコに式
【0049】
【化5】
【0050】の化合物47.61g(0.1モル)及び
t−ブタノール62.1gを導入し、25℃で攪拌しな
がら、15w%t−BuOK/t−ブタノール溶液7
4.8g(t−BuOK11.22g(0.1モル)、
t−ブタノール63.58g)を30分間かけて滴下
し、滴下後、反応液を27℃で2時間攪拌した。反応液
のガスクロマトグラフィー分析を行ったところ、転化率
100%、選択率95.6%で、F(CF28CH=C
H−CH2OHが生成していた。
【0051】水約100mlを加えて反応を停止した
後、ジエチルエーテル100mlを加え、有機層を分液
ロートで分離し、有機層を再度水100mlで振とう抽
出した。エバポレーターにて有機層から溶媒を留去した
ところ、生成物が46.7g(96%)得られた。これ
を減圧で蒸留し、無色液状のF(CF28CH=CH−
CH2OHを41.0g得た。収率は理論収量の86.
2%であった。
【0052】実施例5 原料として、式
【0053】
【化6】
【0054】の化合物42.61gを用いること以外
は、実施例4と同様にして3−フルオロアルキル−2−
プロペノールを製造した。
【0055】実施例6 t−ブタノールに代えてイソプロパノールを用い、t−
BuOKに代えて5.61gのKOHを用いること以外
は、実施例4と同様にして3−フルオロアルキル−2−
プロペノールを製造した。
【0056】比較例5 t−ブタノールに代えてn−ブタノールを用い、t−B
uOKに代えて5.61gのKOHを用いること以外
は、実施例4と同様にして3−フルオロアルキル−2−
プロペノールを製造した。
【0057】比較例6 t−ブタノールに代えてエタノールを用い、t−BuO
Kに代えて5.61gのKOHを用いること以外は、実
施例4と同様にして3−フルオロアルキル−2−プロペ
ノールを製造した。
【0058】比較例7 反応温度を50℃とすること以外は、実施例4と同様に
して、3−フルオロアルキル−2−プロペノールを製造
した。
【0059】比較例8 反応温度を50℃とすること以外は、比較例6と同様に
して、3−フルオロアルキル−2−プロペノールを製造
した。
【0060】実施例4〜6及び比較例5〜8の結果を下
記表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】以上の結果より、溶媒として、第一級アル
コールであるエタノールやn−ブタノールを用いた場合
(比較例1、2及び比較例5,6)には、アルコキシア
ニオンが求核剤として反応してエーテルアルコール体が
多く副生するが、第二級アルコールを用いた場合(実施
例3及び実施例6)には、エーテルアルコール体は極微
量しか副生せず、第三級アルコールを用いた場合には
(実施例1、2及び実施例4、5)全く副生せず、高い
特異性が得られることが判明した。
【0063】さらに、実施例1と比較例3、及び実施例
4と比較例7の比較から、反応温度を50℃に上げる
と、重合物等の高沸物の副生が増え、ガスクロマトグラ
フィー上では特異性が高く見えるが、回収率は下がるこ
とが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊丹 康雄 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 青山 博一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC12 AC41 BB14 BC10 BC31 BE10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(II): Rf−CH2−CHI−CH2−OH (II) (式中、Rfは、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐
    鎖状のパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜20の直
    鎖状若しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基を示
    す。)で表される3−フルオロアルキル−2−ヨードプ
    ロパノールを原料とし、第二級アルコール及び第三級ア
    ルコールから選ばれた少なくとも一種のアルコール溶媒
    中で、塩基と反応させることを特徴とする一般式
    (I): Rf−CH=CH−CH2−OH (I) (式中、Rfは前記に同じ)で表される3−フルオロア
    ルキル−2−プロペノールの製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(III): 【化1】 (式中、Rfは炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状の
    パーフルオロアルキル基又は炭素数1〜20の直鎖状若
    しくは分岐鎖状のポリフルオロアルキル基を示す。)で
    表される3−フルオロアルキル−1,2−エポキシプロ
    パンを原料とし、第二級アルコール及び第三級アルコー
    ルから選ばれた少なくとも一種のアルコール溶媒中で、
    塩基と反応させることを特徴とする一般式(I): Rf−CH=CH−CH2−OH (I) (式中、Rfは前記に同じ。)で表される3−フルオロ
    アルキル−2−プロペノールの製造方法。
  3. 【請求項3】塩基が、KOH、NaOH、第2級アルコ
    ールのアルカリ金属アルコラート、及び第3級アルコー
    ルのアルカリ金属アルコラートから選ばれた少なくとも
    一種の化合物である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】原料に対する塩基の使用量が1〜2倍モル
    である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】反応温度が0〜30℃である請求項1〜4
    のいずれかに記載の方法。
JP2000229644A 2000-07-28 2000-07-28 含フッ素アルコール化合物の製造方法 Pending JP2002047222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000229644A JP2002047222A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 含フッ素アルコール化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000229644A JP2002047222A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 含フッ素アルコール化合物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002047222A true JP2002047222A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18722727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000229644A Pending JP2002047222A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 含フッ素アルコール化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002047222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814120B1 (ko) * 2006-10-17 2008-03-18 (주)국광플랜 측광 및 후광을 이용한 문자나 도형 광고용 간판

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814120B1 (ko) * 2006-10-17 2008-03-18 (주)국광플랜 측광 및 후광을 이용한 문자나 도형 광고용 간판

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003518052A (ja) フッ素含有アリルエーテルおよび高級同族体
EP0642486B1 (en) PRODUCTION OF HYDROFLUOROCARBONS FROM alpha-FLUOROETHERS AND SOME alpha-FLUOROETHERS
JP2011509998A (ja) プロピレングリコールモノアルキルエーテルの製造
JP2002047222A (ja) 含フッ素アルコール化合物の製造方法
US6673948B2 (en) Fluorinated oxetane derivatives and production process thereof
RU2056402C1 (ru) Способ получения гидрата трифторацетальдегида
US7402714B2 (en) Fluoroadamantane derivative
JP2001302571A (ja) フルオロアルコールの製造方法
JPH0692957A (ja) 含フッ素ジオキソラン化合物の製造方法
EP0040400B1 (en) Process for preparing the mono-methallyl-ether of pyrocatechin
CA1280445C (en) Process for the preparation of perfluoroalkylalkenols
US6407282B1 (en) Process for producing monoester from dicarboxylic acid fluoride
US6894197B2 (en) Process for producing fluorinated alcohol
JP2582288B2 (ja) 光学活性な1―フルオロ―2―アルカノール類及びその製造方法
JPS6313995B2 (ja)
JP2002138084A (ja) 3−アルキル−3−ヒドロキシメチルオキセタンを原料とするエーテル類の製造方法
JP4519241B2 (ja) エポキシドの製造法
RU2179548C2 (ru) Способ получения перфторированных простых эфиров с концевыми функциональными группами
JP4150540B2 (ja) 含フッ素アルコールの製造方法
US4568759A (en) Preparation of epoxides
US7265232B2 (en) Process for producing glycidyl ether
JP2522339B2 (ja) 含フッ素エポキシドの製造方法
JP4843878B2 (ja) フルオロアルキルビニルエーテルの製造法
JP3613635B2 (ja) 3,4−カランジオールの製造法
JPH06293688A (ja) ポリヒドロキシモノアルキルエーテルの製造法