JP2002046627A - ステアリングコラム固定装置 - Google Patents

ステアリングコラム固定装置

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JP2002046627A
JP2002046627A JP2000238625A JP2000238625A JP2002046627A JP 2002046627 A JP2002046627 A JP 2002046627A JP 2000238625 A JP2000238625 A JP 2000238625A JP 2000238625 A JP2000238625 A JP 2000238625A JP 2002046627 A JP2002046627 A JP 2002046627A
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fixed
bracket
steering column
brackets
screw shaft
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JP2000238625A
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Masashi Negami
政司 根上
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 理想的なドライビングポジションを容易に得
られるステアリングコラム固定装置を提供することにあ
る。 【解決手段】車体側の固定側ブラケット7に対しステア
リングコラム8側の可動側ブラケット9、22を重ね合
せ、両ブラケットの貫通孔19、20、23に挿通され
固定側ブラケット7に支持され、可動側ブラケットに支
持されたナット部材27、28に螺着されるねじシャフ
ト24を備え、同ねじシャフト24の締め付け方向r1
の回動操作で両ブラケットを一体的に挟圧保持し、締め
付け解除方向r2の回動操作で両ブラケットを相対変位
可能に挟圧解除するもので、ねじシャフト24に係合し
て同ねじシャフトを締め付け方向r1に付勢するスプリ
ング33と、ねじシャフト24を締め付け解除方向r2
へ回動させる踏み込み作動力を伝達する同軸ケーブル3
1等の伝達機構を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のステアリング
コラム固定装置、特に、ステアリングコラムをチルト変
位やテレスコ変位させた上で車体側基部に固定可能なス
テアリングコラム固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングハンドルは運転者の
体格や、運転手の運転姿勢の好み等に応じてハンドル角
度や前後位置や高さ位置がそれぞれ異なる。そこで、運
転者が適時にステアリングハンドルを所望のチルト位
置、テレスコ位置、あるいは両位置を共に切換え、その
状態を固定できるようにしたステアリングコラム固定装
置が知られている。
【0003】例えば、実開平5−58550号公報には
ステアリングコラムと一体の左右一対の可動側ブラケッ
トを車体基部側と一体の左右一対の固定側ブラケット間
に配備し、固定側及び可動側の両ブラケットの貫通孔に
挿通されるねじシャフトの互いに逆ねじの形成された左
右のねじ部を固定側ブラケットに支持された各ナット部
材に螺合しておき、ねじシャフトと一体の操作レバーを
締め付け解除方向に操作させることで固定側及び可動側
の両ブラケットを相対変位させてチルト位置を選択し、
その上で、操作レバーを締め付け方向に操作することで
現チルト位置にステアリングコラムを固定保持するもの
が開示される。しかもここでは、cに外嵌される中間ね
じ部に左右の内側ねじを螺合させておき、両者の働きで
締め付け機能を向上させるようにしている。
【0004】なお、この場合のチルト機能に加えテレス
コ機能を共に備えた装置も知られており、その一例を図
5(a),(b)に示した。ここでステアリングシャフ
ト100はその一部に自在継手101を配備し、しかも
他の一部にスプライン嵌合を保つ軸部102を配備す
る。ここで自在継手101での軸屈曲変位と、軸部10
2の長手方向の伸縮変位とを組み合わせて、ステアリン
グハンドル103をチルト、テレスコ変位できるように
している。ここでもステアリングコラム104と一体の
可動側ブラケット105を所望のチルト方向D1の位置
及びテレスコ方向D2の位置に切換えた上で、これを車
体基部側の固定側ブラケット106に操作レバー107
と一体のねじシャフト108を用い、締め付け固定する
ことができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実開平5−
58550号公報や、図5(a),(b)のステアリン
グコラム固定装置では、ステアリングハンドル103を
チルト、テレスコ方向D1,D2に切換えする際、運転
者が操作レバー107を介しねじシャフト108を締め
付け、締め付け解除の各方向に回動操作して、所望の位
置にステアリングハンドル103を固定保持している。
しかし、この場合、運転者は、適正位置にステアリング
ハンドル103を保持した後で、前屈みと成って操作レ
バーを締め込み操作することより、肩を落しての操作レ
バーの締め込み操作においてステアリングハンドル10
3が適正位置よりずれを生じやすく、理想的なドライビ
ングポジションを確保するのに手間取るという問題があ
った。本発明はこのような課題を考慮し、理想的なドラ
イビングポジションを容易に得られるステアリングコラ
ム固定装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、車体側に固定された固定側
ブラケットに対しステアリングコラム側に一体結合され
た可動側ブラケットを重ね合せ、固定側及び可動側の両
ブラケットの貫通孔に挿通され上記固定側ブラケットに
支持され、可動側ブラケットに支持されたナット部材に
螺着されるねじシャフトを備え、同ねじシャフトの締め
付け方向の回動操作で上記固定側及び可動側の両ブラケ
ットを一体的に挟圧保持し、締め付け解除方向の回動操
作で上記両ブラケットを相対変位可能に挟圧解除するス
テアリングコラム固定装置において、上記ねじシャフト
に係合して同ねじシャフトを締め付け方向に付勢するス
リングと、上記ねじシャフトを上記付勢力に抗して締め
付け解除方向へ回動させる踏み込み作動力を伝達する伝
達機構とを備えたことを特徴とする。従って、踏み込み
作動力をねじシャフト側に伝え、ねじシャフトを上記ス
プリングの付勢力に抗して締め付け解除方向へ回動させ
る際に、上記固定側及び可動側の両ブラケットを挟圧解
除してチルト及びテレスコ方向に相対変位させることが
でき、ペダルより踏み込み作動力を排除した通常時には
スプリングの付勢力で、常時、ねじシャフトを締め付け
方向へ回動しナット部材に締め付け、上記固定側及び可
動側の両ブラケットを一体的に挟圧保持し、現状のチル
ト及びテレスコ位置にステアリングコラムを固定するこ
とができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のステア
リングコラム固定装置において、上記固定側ブラケット
は車体側に固定された左右一対の固定側ブラケットであ
り、上記可動側ブラケットは上記固定側ブラケットの左
右一対に夫々対向し、かつステアリングコラムに結合し
た形状で、上記固定側ブラケット又は可動側ブラケット
のいずれか一方に車両前後方向に長いチルト用孔、いず
れか他方に車両上下方向に長いテレスコ用孔が形成さ
れ、かつ上記夫々の長孔は貫通可能に配設され、両端部
に左右逆方向のねじが形成された上記ねじシャフトが上
記夫々の長孔を貫通し、かつ回動により同ねじシャフト
両端部に螺合したナット部材で上記固定側及び可動側ブ
ラケットを挟持又は締め付け解除することを特徴として
いる。この場合、ねじシャフトの左右のねじ部をこれら
にそれぞれ螺合される左右一対のナット部材に締め付け
ることで、左右一対の可動側ブラケットと左右一対の固
定側ブラケットとを一体的に挟圧保持するので、確実に
挟圧状態を保持でき、現状のチルト及びテレスコ位置に
ステアリングコラムを安定して固定保持できる。好まし
くは、上記伝達機構は同軸ケーブルでよい。この場合、
レイアウト上の自由度が増す。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の適用さ
れたステアリングコラム固定装置を採用した車両のステ
アリング装置1を示した。このステアリング装置1は運
転席前部にステアリングハンドル2を配備し、その回転
操作力をステアリングハンドル2より延出するステアリ
ングシャフト3を介して油圧倍力機構4に伝え、同油圧
倍力機構4が回転操作力を操舵力として倍力した上で図
示しない各種リンク系を介して操舵輪(図示せず)に伝
達するという構成を採る。このステアリング装置1は図
示しない車両のキャビンC内に配設される。
【0009】キャビンCはその車体前側下方基部に縦壁
を成すダッシュボード5を備え、その上端を図示しない
カウルトップ側に、下端をフロア10の先端側にそれぞ
れ接続している。ダッシュボード5には車体の前後方向
Xにおける後方(図1で左側)に向けて第1ブラケット
6を突設し、同第1ブラケット6の突端には、更に後方
に向けて第2ブラケット7を突設状態で溶接している。
第1ブラケット6は左右(図1で紙面表裏側)の固定半
部601、602と、これら両半部を互いに結合する図
示しない連結片とで一体的に組み合わせて形成され、第
2ブラケット7は左右(図1で紙面表裏側)の固定半部
701、702と、これら両半部を互いに結合する連結
片703とで一体的に組み合わせて形成される。なお、
第2ブラケット7の両固定半部701、702の上端部
は、車幅方向Yに長く配設され両端が車体基部に固着さ
れたクロスメンバBに溶着され、これにより車体に対す
る取付け剛性の強化を図られている。
【0010】図3、図4に示すように、第2ブラケット
7は左右一対の固定側ブラケットとしての左右の固定半
部701、702を備え、それらの間に取付け空間eを
形成し、同取付け空間eにステアリングコラム8と一体
の可動ブラケット9を嵌挿できるように形成されてい
る。図2に示すように、ステアリングハンドル2はその
ボス部201より下方に第1シャフト11を延出し、第
1シャフト11の下部は第2シャフト12の内孔にスプ
ライン嵌合し、同部がシャフト伸縮機構a1を構成す
る。第2シャフト12の下端は自在継手13を介し第3
シャフト14に連結され、第3シャフト14の下端は床
下に配備され、図示しないシャシフレームに支持された
油圧倍力機構4に連結される。
【0011】第1乃至第3シャフト11、12、14は
ステアリングシャフト3を構成し、これらをステアリン
グコラム8が枢支している。しかも、第1乃至第3シャ
フト11、12、14及びステアリングコラム8は、ス
テアリングハンドル2の直下の上部コラムカバー15
と、その下方に連続する蛇腹状の可変ブーツ16と、そ
の下方の図示しない下部コラムカバーとで外部より覆わ
れている。ステアリングコラム8は第1、第2シャフト
11、12を軸受17、17’を介し枢支すると共に、
その上外筒801に可動側ブラケット9を接合し、上外
筒801の下端側に一体結合された下外筒802にはピ
ンブラケット22を接合する。なお、符号803はステ
アリングハンドル2及び軸受17’側を支持するハンド
ル固定ブラケットを示す。下外筒802は大径化されて
形成され、自在継手の収容を可能としている。
【0012】図3に示すように、可動側ブラケット9は
左右一対の可動側ブラケットとしての左右の可動半部9
01、902とそれらを結ぶ連結部903から成り、こ
れらは一体形成される。ここで、左右の可動半部90
1、902及びピンブラケット22は固定側ブラケット
としての左右の固定半部701、702の各内側面に摺
動可能に配設され、特に、ピンブラケット22はその左
右壁面より下方位置規制ピン21を左右に突き出す状態
で支持する。固定側ブラケットとしての左右の固定半部
701、702は図1乃至図3に示すように、略上下方
向に長く、ピンブラケット22より突き出す下方位置規
制ピン21を嵌挿する左右のテレスコ用外孔19と、そ
の上方に配備され、略前後方向Xに長いチルト用外孔2
0とがそれぞれ左右同位置に形成される。
【0013】ここでテレスコ用外孔19はほぼ車両上下
方向Zに長い直状長孔に形成され、チルト用外孔20は
前後端を下げた状態の湾曲長孔に形成される。一方、左
右一対の可動側ブラケットとしての左右の可動半部90
1、902は略車両上下方向Zに長く、チルト用外孔2
0と交差する位置にテレスコ用内孔23が形成されてい
る。このような左右の可動半部901、902及び左右
の固定半部301、302が重合した状態において、そ
れらの内側より外側に向けてねじシャフト24が貫通配
備されている。
【0014】図3、図4に示すように、ねじシャフト2
4は比較的大径の中央ボス部25を左右の可動半部90
1、902の内側に配備し、その中央ボス部25の左右
端より左右互いに逆方向のねじが形成された左右ねじ部
26を延出形成している。左右ねじ部26は、テレスコ
用内孔23とチルト用外孔20が重合してなる左右の開
口部分p1を貫通するように延出形成され、その外側部
位に左の外側ナット部材27及び右の外側ナット部材2
8をそれぞれ螺着している。
【0015】左の外側ナット部材27は、ナット271
と同ナットと一体結合される摺動板272とで形成され
る。摺動板272はその頂部が湾曲した摺動端面273
として形成される。摺動端面273は左の固定半部70
1の上端フランジf1の下面に摺動自在に当接する。特
に、この摺動端面273とチルト用外孔20は共通の曲
率中心を持つように形成され、これにより左の外側ナッ
ト部材27がチルト用外孔20に沿って摺動する際、摺
動板272も上端フランジf1に沿って回転不可に摺動
できる。
【0016】右の外側ナット部材28は、ナット281
と同ナットと一体結合される摺動ブラケット282とで
形成される。摺動ブラケット282は平面視L形の屈曲
ブラケットで、右の固定半部702に摺接する半部m1
と突出し半部m2とを備える。摺接半部m1の頂部には
湾曲した摺動端面283が形成され、摺動端面283は
右の固定半部702の上端フランジf2の下面に摺動自
在に当接する。特に、この摺動端面283とチルト用外
孔20は共通の曲率中心を持つように形成され、これに
より右の外側ナット部材28がチルト用外孔20に沿っ
て摺動する際、摺動ブラケット282も上端フランジf
2に沿って回転不可に摺動できる。突出し半部m2の下
部には取付け孔284が形成され、同孔には後述の同軸
ケーブル31の外策が挿通状態で固着される。
【0017】ねじシャフト24の中央ボス部25はその
中央に保持レバー32を一体的に取付け、その端部を可
動側ブラケット9の連結部903に形成した縦孔904
に挿通させた上で先端にピン905を介し一対の締め付
けスプリング33を係止している。締め付けスプリング
33の下端は左右の固定半部701、702間に固着さ
れている取付けピン34に係止され、これにより、ほぼ
上下方向に向けて配備されると共に、ねじシャフト24
側に後述の締め付け方向r1の締め付け力を弾性的に付
与する。
【0018】ねじシャフト24の右端の右ねじ部26は
外方に比較的長く突出し、その部位に、解除レバー35
を固着する。解除レバー35はその回動端が摺動ブラケ
ット282の突出し半部m2と対向するように形成さ
れ、同突出し半部m2に支持された同軸ケーブル31の
内策と結合される。同軸ケーブル31は伝達機構を成
し、ダッシュボード5側に支持された解除ペダル36に
連結される。ダッシュボード5側の第1ブラケット6の
近傍にはペダルブラケット37が溶着され、同ペダルブ
ラケット37の突端側に解除ペダル36が枢支された。
【0019】このようなステアリングコラム固定装置を
採用したステアリング装置1は、通常状態において、ね
じシャフト24がこれと一体の保持レバー32を介し、
一対の締め付けスプリング33の付勢力を常時、下向き
に受けている。この場合、ねじシャフト24の左右ねじ
部26は互いに逆ねじの切られた各ナット271、28
1に螺着し、締め付け方向r1に付勢力を受けている。
このため、ねじシャフト24の中央ボス部25の左端と
外側ナット部材27とで左のテレスコ用内孔23とチル
ト用外孔20が重合してなる左の開口部分p1の周縁を
挟圧し、同じく、ねじシャフト24の中央ボス部25の
右端と外側ナット部材28とで右のテレスコ用内孔23
とチルト用外孔20が重合してなる右の開口部分p1の
周縁を挟圧する。このため、通常時において、固定側ブ
ラケット7の左右の固定半部701、702と可動ブラ
ケット9の左右の可動半部901、902とが相互に一
体的に締め付けられ、現状のチルト方向D1の位置及び
テレスコ方向D2の位置を安定して保持できる。
【0020】このような状態で車体基部側に安定して支
持されたステアリング装置1は、走行時において、その
ステアリングハンドル2の回転操作力をステアリングハ
ンドル2よりステアリングシャフト3を介して油圧倍力
機構4に伝え、同油圧倍力機構4が回転操作力を操舵力
として倍力した上で各種リンク系を介して操舵車輪(図
示せず)に伝達し、通常走行することができる。ここ
で、体形の異なる運転者に交代するとする。この際、交
代した運転手は着席した状態で解除ペダル36を踏込
む。これにより、同軸ケーブル31の内索が解除レバー
35を解除方向r2に引き寄せ、ねじシャフト24の左
右ねじ部26を互いに逆ねじの切られた各ナット27
1、281に対し、締め付け解除方向に操作力を加え
る。これにより、中央ボス部25の左右端に対向配備さ
れている各テレテレスコ用内孔23とチルト用外孔20
が重合してなる各開口部分p1の周縁の挟圧をそれぞれ
解除する。
【0021】この状態において、固定側ブラケット7の
左右の固定半部701、702に対して、可動ブラケッ
ト9の左右の可動半部901、902が相対変位できス
テアリングハンドル2のチルト方向D1の位置、テレス
コ方向D2の位置をそれぞれ調整する。この場合、ピン
ブラケット22より突き出す下方位置規制ピン2が左右
の固定半部701、702のテレスコ用外孔19に嵌合
し、ねじシャフト24の左右ねじ部26に左右の可動半
部901、902のテレスコ用内孔23が嵌合すること
より、これら部位での略上下方向の相対変位によりステ
アリングコラム8やハンドル2のテレスコ方向D2の位
置調整を行う。
【0022】同じく、ねじシャフト24の左右ねじ部2
6が左右の固定半部701、702の左右のチルト用外
孔20に嵌合し、ピンブラケット22より突き出す下方
位置規制ピン2が左右の固定半部701、702のテレ
スコ用外孔19に嵌合することより、これら部位での下
方位置規制ピン2回りの略前後方向Xの揺動変位により
ステアリングコラム8やハンドル2のチルト方向D1の
位置調整を行う。
【0023】この後、運転者は運転時の姿勢を維持した
ままで解除ペダル36の踏込みを解除する。これによ
り、ねじシャフト24に締め付けスプリング33の締め
付け方向r1の付勢力が働き、中央ボス部25の左右端
と左右の外側ナット部材27、28とにより、固定側ブ
ラケット7の左右の固定半部701、702と可動ブラ
ケット9の左右の可動半部901、902とが相互に一
体的に締め付けられ、調整後のチルト方向D1の位置及
びテレスコ方向D2の位置を安定して保持できる。
【0024】このように、解除ペダル36より踏み込み
作動力をねじシャフト24側に伝え、ねじシャフト24
を締め付けスプリング33の付勢力に抗して締め付け解
除方向r2へ回動させる際に、固定側及び可動側の両ブ
ラケット7,9を挟圧解除してチルト方向D1及びテレ
スコ方向D2に相対変位させることができる。更に、解
除ペダル36より踏み込み作動力を排除した通常時には
締め付けスプリング33の付勢力で、ねじシャフト24
を締め付け方向r1へ回動し、左右の外側ナット部材2
7,28に締め付け、固定側及び可動側の両ブラケット
7、9を一体的に挟圧保持し、現状のチルト及びテレス
コ位置にステアリングコラム8及びステアリングハンド
ル2を確実に固定することができる。
【0025】ここでは特に、左右互いに逆方向のねじが
形成された左右ねじ部26を有するねじシャフト24を
用い、これに左右一対の外側ナット部材27、28を螺
合させ、これらの締め付け操作により、左右一対の可動
側ブラケットである左右の可動半部901、902と左
右一対の固定側ブラケットである左右の固定半部70
1、702とを一体的に挟圧保持するので、挟圧力を2
か所で加えることより、現状のチルト及びテレスコ位置
にステアリングコラムを安定して固定保持できる。
【0026】図1の車両のステアリング装置1では伝達
機構として同軸ケーブル31を採用した。このため、解
除ペダル36と解除レバー35の相対的位置のレイアウ
ト上の自由度を増すことができる。なお、場合により、
伝達機構として同軸ケーブル31に代えて図示しないリ
ンク機構を用い、踏み込み作動力を伝達するように構成
してもよい。図1のねじシャフト24はほぼ水平方向に
延出する保持レバー32と、下方に延出する解除レバー
35をそれぞれ一体的に取り付けていたが、場合により
保持レバー32と解除レバー35を単一化し、その単一
化された図示しない共用レバーの一方側に締め付けスプ
リング33の付勢力を、反対側に同軸ケーブル31の踏
み込み作動力を加えるように構成して装置の部品数削減
を図ることもできる。
【0027】上述の車両のステアリング装置1はキャビ
ンCを装備する車両として説明したが、これに限定され
るものではなく、その他のバスや乗用車にも本発明を適
用でき、これらの場合も、図1の車両のステアリング装
置1と同様の作用効果を得られる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明では、踏み込み作動力が
伝えられたねじシャフトがスプリングの付勢力に抗して
締め付け解除方向へ回動する際に、上記固定側及び可動
側の両ブラケットを挟圧解除してチルト及びテレスコ方
向に相対変位させることができ、ペダルより踏み込み作
動力を排除した通常時にはスプリングの付勢力で、常
時、ねじシャフトを締め付け方向へ回動しナット部材に
締め付け、上記固定側及び可動側の両ブラケットを一体
的に挟圧保持し、現状のチルト及びテレスコ位置にステ
アリングコラムを固定することができる。
【0029】請求項2の発明は、ねじシャフトの左右の
ねじ部をこれらにそれぞれ螺合される左右一対のナット
部材に締め付けることで、左右一対の可動側ブラケット
と左右一対の固定側ブラケットとを一体的に挟圧保持す
るので、確実に挟圧状態を保持でき、現状のチルト及び
テレスコ位置にステアリングコラムを安定して固定保持
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例としてのステアリングコ
ラム固定装置を採用した車両のステアリング装置の概略
構成図である。
【図2】図1のステアリング装置の要部切欠断面図であ
る。
【図3】図1のステアリング装置の要部分解斜視図であ
る。
【図4】図2のA−A線でのステアリングコラム部分の
断面図である。
【図5】従来のステアリング装置を示し、(a)は要部
切欠側面図、(b)は要部切欠後面図である。
【符号の説明】
7 固定側ブラケット 8 ステアリングコラム 9 可動側ブラケット 7 固定側ブラケット 19 テレスコ用外孔(テレスコ用孔) 20 チルト用外孔(チルト用孔) 22 ピンブラケット 23 テレスコ用内孔(テレスコ用孔) 24 ねじシャフト 26 左右ねじ部 27、28 外側ナット部材 31 同軸ケーブル(伝達機構) 33 締め付けスプリング 35 解除レバー(伝達機構) 36 解除ペダル r1 締め付け方向 r2 締め付け解除方向 X 前後方向 Z 車両上下方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側に固定された固定側ブラケットに対
    しステアリングコラム側に一体結合された可動側ブラケ
    ットを重ね合せ、固定側及び可動側の両ブラケットの貫
    通穴に挿通され上記固定側ブラケットに支持され、可動
    側ブラケットに支持されたナット部材に螺着されるねじ
    シャフトを備え、同ねじシャフトの締め付け方向の回動
    操作で上記固定側及び可動側の両ブラケットを一体的に
    挟圧保持し、締め付け解除方向の回動操作で上記両ブラ
    ケットを相対変位可能に挟圧解除するステアリングコラ
    ム固定装置において、 上記ねじシャフトに係合して同ねじシャフトを締め付け
    方向に付勢するスプリングと、上記ねじシャフトを上記
    付勢力に抗して締め付け解除方向へ回動させる踏み込み
    作動力を伝達する伝達機構とを備えたことを特徴とする
    ステアリングコラム固定装置。
  2. 【請求項2】上記固定側ブラケットは車体側に固定され
    た左右一対の固定側ブラケットであり、上記可動側ブラ
    ケットは上記固定側ブラケットの左右一対に夫々対向
    し、かつステアリングコラムに結合した形状で、上記固
    定側ブラケット又は可動側ブラケットのいずれか一方に
    車両前後方向に長いチルト用孔、いずれか他方に車両上
    下方向に長いテレスコ用孔が形成され、かつ上記夫々の
    長孔は貫通可能に配設され、両端部に左右逆方向のねじ
    が形成された上記ねじシャフトが上記夫々の長孔を貫通
    し、且つ回動により同ねじシャフト両端部に螺合したナ
    ットで上記固定側及び可動側ブラケットを挟持又は締め
    付け解除する請求項1記載のステアリングコラム固定装
    置。
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