JP2002044436A - 画像読取システム、画像読取方法および記憶媒体 - Google Patents

画像読取システム、画像読取方法および記憶媒体

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JP2002044436A
JP2002044436A JP2000218991A JP2000218991A JP2002044436A JP 2002044436 A JP2002044436 A JP 2002044436A JP 2000218991 A JP2000218991 A JP 2000218991A JP 2000218991 A JP2000218991 A JP 2000218991A JP 2002044436 A JP2002044436 A JP 2002044436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の読み取りモードにそれぞれ用いられる
シェーディングデータの取得を効率的に行うことができ
る画像読取システムを提供する。 【解決手段】 画像読取システムは、画像読取装置1お
よびホストコンピュータ20から構成され、ホストコン
ピュータ20上のデバイスドライバ24は、選択された
読み取りモードを実行する際に、該選択された読み取り
モードに対応するシェーディングデータファイルがある
か否かを判定し、該選択された読み取りモードに対応す
るシェーディングデータファイルがないときには、選択
された読み取りモードに対応するシェーディングデータ
を生成し、該生成されたシェーディングデータを選択さ
れた読み取りモードに対応付けてハードディスクに格納
するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源により照明さ
れた原稿上の画像をそれぞれ異なる条件で読み取る複数
の読み取りモードを有する画像読取装置により画像の読
み取りを行う画像読取システム、画像読取方法および記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置においては、イメー
ジセンサの出力レベルが装置の使用環境の変化や経年変
化によって変動すると、読み取り画像に対する階調性、
再現性が不安定になり、階調、色再現が低下することな
どがある。そこで、使用環境の変化や経年劣化によって
イメージセンサの出力レベルが変動しても、常に安定し
て高い階調性および再現性を実現するための画像読取装
置が提案されている(例えば、特開平11−27531
0号公報記載のもの)。
【0003】この特開平11−275310号公報記載
の画像読取装置においては、原稿の読み取り動作を実行
する際に、この原稿読み取り動作の開始前に各色光源毎
に基準白地の読み取りを行い、この読み取り時のイメー
ジセンサの出力信号をA/D変換によってデジタル画像
データに変換し、この画像データの最大値が所定範囲内
にあるか否かを調べ、この画像データの最大値が所定範
囲から外れていた場合は、その外れた光源の光量調整を
やり直す制御構成が設けられている。すなわち、イメー
ジセンサの出力レベルが装置の使用環境の変化や経年変
化によって変動しても、原稿画像の読み取り毎に随時そ
れを実行することによって、安定した、高い階調性およ
び再現性を有する画像の読取りを実現している。
【0004】また、昨今、画像読取装置の高解像度化が
行われ、これに伴い画像処理用のバッファメモリに大容
量の記憶素子が要求されている。消費電力およびコスト
を低減するためには、DRAMを使用することが望まれ
るが、DRAMのアクセス速度はSRAMに比して遅い
ので、DRAMのアクセス速度が読取り時間のボトルネ
ックになる可能性ある。このことは、高解像度のイメー
ジセンサを用いて低解像度の読み取りを行う場合に、読
み取り時間を犠牲にする可能性がある。
【0005】これを解決するために、読取解像度に応じ
た画素数に変換した後にDRAMへのアクセス時間を確
保するための画像処理を行う方法が提案されている。こ
の方法では、読み取りモード毎に撮像素子の駆動速度を
変え、低解像度時には短時間に読み取りを行うことが可
能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法では、読み取りモードによって撮像素子の駆動速
度が変わることにより、アナログ信号の歪みや撮像素子
の暗電流に起因する固定パターンノイズなどが変化する
ため、シェーディング補正を厳密に行うためには、各読
み取りモード毎にシェーディングデータを取得し、その
データに基づいてシェーディング補正を行う必要があ
る。
【0007】また、例えば1200DPIの高解像度の
撮像素子を用いた画像読取装置の場合、低解像度時の読
取り時間を短くするために、ハード的には、例えば、7
5DPI、150DPI、300DPI、600DP
I、1200DPIの解像度でのカラーモード、グレイ
モードのそれぞれの読み取りモードが必要である。この
場合には、これらの読み取りモード毎のキャリブレーシ
ョンデータとシェーディングデータを取得する必要があ
り、読み取りモードの種類が多く、これらのデータを最
初のスキャン時に一括して取得する場合には、数分から
十数分程度の時間が必要になることがある。
【0008】さらに、毎回キャリブレーションデータと
シェーディングデータを取る方法もあるが、この場合
は、高解像度になるほど毎回余分に時間が掛かることに
ある。
【0009】本発明の目的は、複数の読み取りモードに
それぞれ用いられるシェーディングデータの取得を効率
的に行うことができる画像読取システム、画像読取方法
および記憶媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像読取装置により画像の読み取りを行う画像読取シス
テムにおいて、複数の読み取りモードの中から所望の読
み取りモードを選択するための選択手段と、前記複数の
読み取りモードに対応する複数のシェーディングデータ
を格納可能な格納手段と、前記選択手段により選択され
た読み取りモードに対応するシェーディングデータが前
記格納手段に格納されているか否かを判定する判定手段
とを備え、前記判定手段の判定結果に応じて前記選択さ
れた読み取りモードに対応するシェーディングデータを
生成し、前記格納手段に格納することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像読取システムにおいて、前記判定手段により前記選択
された読み取りモードに対応するシェーディングデータ
が前記格納手段に格納されていると判定された場合に
は、該格納手段内の前記選択された読み取りモードに対
応するシェーディングデータを用いた補正を行うように
設定し、前記判定手段により前記選択された読み取りモ
ードに対応するシェーディングデータが前記格納手段に
格納されていないと判定された場合には、前記生成され
たシェーディングデータを用いた補正を行うように設定
することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像読取システムにおいて、前記画像の読み取り回数を保
持する保持手段と、前記選択された読み取りモードの実
行がされる毎に、前記保持手段に保持されている読み取
り回数を更新する更新手段とを備え、前記判定手段は、
前記保持手段に保持されている読み取り回数が予め設定
された所定回数に到達したか否かを判定し、前記読み取
り回数が前記所定回数に到達したときには、前記選択さ
れた読み取りモードに対応するシェーディングデータが
ないと判定することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の画
像読取システムにおいて、前記読み取り回数が前記所定
回数に到達したときには、前記格納手段に格納されてい
る全てのシェーディングデータを削除する削除手段を備
え、前記更新手段は、前記格納手段に格納されている全
てのシェーディングデータが削除された際には、前記保
持手段の読み取り回数を初期値に更新することを特徴と
する。
【0014】請求項5記載の発明は、複数の画像読取装
置の中から選択された画像読取装置により画像の読み取
りを行う画像読取システムにおいて、前記選択された画
像読取装置の複数の読み取りモードの中から所望の読み
取りモードを選択するための選択手段と、前記複数の画
像読取装置の読み取りモードに対応するシェーディング
データを含む複数のファイルを格納可能な格納手段と、
前記選択された読み取りモードに対応するシェーディン
グデータを含むファイルが前記格納手段にあるか否かを
判定する判定手段とを備え、前記判定手段の判定結果に
応じて前記選択された読み取りモードに対応するシェー
ディングデータを生成し、前記選択された画像読取装置
に対応するファイルに格納することを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像読取システムにおいて、前記判定手段により前記選択
された読み取りモードに対応するシェーディングデータ
を含むファイルがあると判定された場合には、該ファイ
ル内の前記選択された読み取りモードに対応するシェー
ディングデータを用いた補正を行うように設定し、前記
判定手段により前記選択された読み取りモードに対応す
るシェーディングデータを含むファイルがないと判定さ
れた場合には、前記生成されたシェーディングデータを
用いた補正を行うように設定することを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の画像読取システムにおいて、前記各ファイルは、
対応する画像読取装置の特性を含み、前記判定手段は、
前記各ファイルに含まれる特性を参照して前記選択され
た画像読取装置に適合するファイルがあるか否かを判定
し、前記選択された画像読取装置に適合するファイルが
ないときには、前記選択された読み取りモードに対応す
るシェーディングデータを含むファイルがないと判定す
ることを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像読取システムにおいて、前記各ファイルには、対応す
る画像読取装置を用いた読み取り回数を示す読み取り回
数が含まれ、前記判定手段は、前記選択された画像読取
装置に適合するファイルに含まれる読み取り回数が予め
所定回数に到達しているか否かを判定し、該ファイルに
含まれる読取り回数が前記所定回数に到達しているとき
には、前記選択された読み取りモードに対応するシェー
ディングデータを含むファイルがないと判定することを
特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像読取システムにおいて、前記選択された画像読取装置
の前記選択された読み取りモードの実行がされる毎に、
前記選択された画像読取装置に対応するファイルの読取
り回数を更新する更新手段を備えることを特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
画像読取システムにおいて、前記選択された画像読取装
置に対応するファイルの読み取り回数が前記所定回数に
到達したときには、該ファイル内の全てのシェーディン
グデータを削除する削除手段を備え、前記更新手段は、
前記選択された画像読取装置に対応するファイル内の全
てのシェーディングデータが削除された際には、前記選
択された画像読取装置に対応するファイルの読み取り回
数を初期値に更新することを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項6記載の
画像読取システムにおいて、前記選択された画像読取装
置に適合するファイルがないときには、該選択された画
像読取装置に対応するファイルを生成するファイル生成
手段を備え、前記生成されたシェーディングデータを前
記生成されたファイルに格納することを特徴とする特徴
とする。
【0021】請求項12記載の発明は、画像読取装置に
より画像の読み取りを行う画像読取方法において、複数
の読み取りモードの中から所望の読み取りモードを選択
する工程と、前記複数の読み取りモードに対応する複数
のシェーディングデータを格納可能な格納手段に前記選
択された読み取りモードに対応するシェーディングデー
タが格納されているか否かを判定する工程と、前記判定
結果に応じて前記選択された読み取りモードに対応する
シェーディングデータを生成し、前記格納手段に格納す
る工程とを有することを特徴とする。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の画像読取方法において、前記選択された読み取りモー
ドに対応するシェーディングデータがあると判定された
場合には、前記格納手段内の前記選択された読み取りモ
ードに対応するシェーディングデータを用いた補正を行
うように設定する工程と、前記選択された読み取りモー
ドに対応するシェーディングデータがないと判定された
場合には、前記生成されたシェーディングデータを用い
た補正を行うように設定する工程とを有することを特徴
とする。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項12記載
の画像読取方法において、前記選択された読み取りモー
ドの実行がされる毎に、読み取り回数を更新して記憶手
段に記憶する工程を有し、前記記憶手段に記憶されてい
る読取り回数が予め設定された所定回数に到達したか否
かを判定し、前記読取り回数が前記所定回数に到達した
ときには、前記選択された読み取りモードに対応するシ
ェーディングデータがないと判定することを特徴とす
る。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の画像読取方法において、前記読取り回数が前記所定回
数に到達したときには、前記格納手段に格納されている
全てのシェーディングデータを削除する工程と、前記格
納手段に格納されている全てのシェーディングデータが
削除された際には、前記記憶手段に保持されている読み
取り回数を初期値に更新する工程とを有することを特徴
とする。
【0025】請求項16記載の発明は、複数の画像読取
装置の中から選択された画像読取装置により画像の読み
取りを行う画像読取方法において、前記選択された画像
読取装置の複数の読み取りモードの中から所望の読み取
りモードを選択する工程と、前記複数の画像読取装置の
読み取りモードに対応するシェーディングデータを含む
複数のファイルの中に前記選択された読み取りモードに
対応するシェーディングデータを含むファイルがあるか
否かを判定する工程と、前記判定結果に応じて前記選択
された読み取りモードに対応するシェーディングデータ
を生成し、前記選択された画像読取装置に対応するファ
イルに格納する工程とを有することを特徴とする。
【0026】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の画像読取方法において、前記選択された読み取りモー
ドに対応するシェーディングデータを含むファイルがあ
ると判定された場合には、該ファイル内の前記選択され
た読み取りモードに対応するシェーディングデータを用
いた補正を行うように前記選択された画像読取装置に対
して設定する工程と、前記選択された読み取りモードに
対応するシェーディングデータを含むファイルがないと
判定された場合には、前記生成されたシェーディングデ
ータを用いた補正を行うように前記選択された画像読取
装置に対して設定する工程とを有することを特徴とす
る。
【0027】請求項18記載の発明は、請求項16また
は17記載の画像読取方法において、前記各ファイルは
それぞれ対応する画像読取装置の特性を含み、前記各フ
ァイルの特性を参照して前記選択された画像読取装置に
適合するファイルがあるか否かを判定し、前記選択され
た画像読取装置に適合するファイルがないときには、前
記選択された読み取りモードに対応するシェーディング
データを含むファイルがないと判定することを特徴とす
る。
【0028】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の画像読取方法において、前記各ファイルにはそれぞれ
対応する画像読取装置による読み取り回数を示す読取り
回数が含まれ、前記選択された画像読取装置に適合する
ファイルに含まれる読み取り回数が予め設定された所定
回数に到達しているか否かを判定し、該ファイルに含ま
れる読み取り回数が前記所定回数に到達しているときに
は、前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
ィングデータを含むファイルがないと判定することを特
徴とする。
【0029】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の画像読取方法において、前記選択された画像読取装置
の前記選択された読み取りモードの実行がされる毎に、
前記選択された画像読取装置に対応するファイルの読み
取り回数を更新する工程をすることを特徴とする。
【0030】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の画像読取方法において、前記選択された画像読取装置
に対応するファイルの読取り回数が前記所定回数に到達
したときには、該ファイル内の全てのシェーディングデ
ータを削除する工程と、前記選択された画像読取装置に
対応するファイル内の全てのシェーディングデータが削
除された際には、前記選択された画像読取装置に対応す
るファイルの読み取り回数を初期値に更新する工程とを
有することを特徴とする。
【0031】請求項22記載の発明は、請求項18記載
の画像読取方法において、前記選択された画像読取装置
に適合するファイルがないときには、該選択された画像
読取装置に対応するファイルを生成する工程を有し、前
記生成されたシェーディングデータを前記生成されたフ
ァイルに格納することを特徴とする特徴とする。
【0032】請求項23記載の発明は、画像読取装置に
より画像の読み取りを行う画像読取システムを構築する
ためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な
記憶媒体において、前記プログラムは、複数の読み取り
モードの中から所望の読み取りモードを選択するための
選択モジュールと、格納手段に格納された複数のシェー
ディングデータの中に前記選択された読み取りモードに
対応するシェーディングデータがあるか否かを判定する
判定モジュールと、前記判定モジュールの判定結果に応
じて前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
ィングデータを生成し、前記格納手段に格納するモジュ
ールとを有することを特徴とする。
【0033】請求項24記載の発明は、請求項23記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記判定モジ
ュールにより前記選択された読み取りモードに対応する
シェーディングデータがあると判定された場合には、該
格納手段内の前記選択された読み取りモードに対応する
シェーディングデータを用いた補正を行うように設定
し、前記判定モジュールにより前記選択された読み取り
モードに対応するシェーディングデータがないと判定さ
れた場合には、前記生成されたシェーディングデータを
用いた補正を行うように設定する補正モード設定モジュ
ールを有することを特徴とする。
【0034】請求項25記載の発明は、請求項23記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記選択され
た読み取りモードの実行がされる毎に読み取り回数を更
新して記憶手段に記憶する更新モジュールを有し、前記
判定モジュールは、前記記憶手段に記憶されている読み
取り回数が予め設定された所定回数に到達したか否かを
判定し、前記読み取り回数が前記所定回数に到達したと
きには、前記選択された読み取りモードに対応するシェ
ーディングデータがないと判定することを特徴とする。
【0035】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記読み取り
回数が前記所定回数に到達したときには、前記格納手段
に格納されている全てのシェーディングデータを削除す
る削除モジュールを有し、前記更新モジュールは、前記
格納手段に格納されている全てのシェーディングデータ
が削除された際には、前記記憶手段の読み取り回数を初
期値に更新することを特徴とする。
【0036】請求項27記載の発明は、複数の画像読取
装置の中から選択された画像読取装置により画像の読み
取りを行う画像読取システムを構築するためのプログラ
ムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体におい
て、前記プログラムは、前記選択された画像読取装置の
複数の読み取りモードの中の所望の読み取りモードを選
択するための選択モジュールと、前記複数の画像読取装
置の読み取りモードに対応するシェーディングデータを
含む複数のファイルの中に前記選択された読み取りモー
ドに対応するシェーディングデータを含むファイルがあ
るか否かを判定する判定モジュールと、前記判定モジュ
ールの判定結果に応じて前記選択された読み取りモード
に対応するシェーディングデータを生成し、前記選択さ
れた画像読取装置に対応するファイルに格納するモジュ
ールとを有することを特徴とする。
【0037】請求項28記載の発明は、請求項27記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記判定モジ
ュールにより前記選択された読み取りモードに対応する
シェーディングデータを含むファイルがあると判定され
た場合には、該ファイル内の前記選択された読み取りモ
ードに対応するシェーディングデータを用いた補正を行
うように設定し、前記判定モジュールにより前記選択さ
れた読み取りモードに対応するシェーディングデータを
含むファイルがないと判定された場合には、前記生成さ
れたシェーディングデータを用いた補正を行うように設
定する設定モジュールを有することを特徴とする。
【0038】請求項29記載の発明は、請求項27また
は28記載の記憶媒体において、前記各ファイルは対応
する画像読取装置の特性を含み、前記判定モジュール
は、前記各ファイルの特性を参照して前記選択された画
像読取装置に適合するファイルがあるか否かを判定し、
前記選択された画像読取装置に適合するファイルがない
ときには、前記選択された読み取りモードに対応するシ
ェーディングデータを含むファイルがないと判定するこ
とを特徴とする。
【0039】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記各ファイルには、対応する画
像読取装置を用いた読取り回数を示す読み取り回数が含
まれ、前記判定モジュールは、前記選択された画像読取
装置に適合するファイルに含まれる読取り回数が予め設
定された所定回数に到達しているか否かを判定し、該フ
ァイルに含まれる読み取り回数が前記所定回数に到達し
ているときには、前記選択された読み取りモードに対応
するシェーディングデータを含むファイルがないと判定
することを特徴とする。
【0040】請求項31記載の発明は、請求項30記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記選択され
た画像読取装置の前記選択された読み取りモードの実行
がされる毎に、前記選択された画像読取装置に対応する
ファイルの読み取り回数を更新する更新モジュールを有
することを特徴とする。
【0041】請求項32記載の発明は、請求項31記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記選択され
た画像読取装置に対応するファイルの読み取り回数が前
記所定回数に到達したときには、該ファイル内の全ての
シェーディングデータを削除する削除モジュールを有
し、前記更新モジュールは、前記選択された画像読取装
置に対応するファイル内の全てのシェーディングデータ
が削除された際には、前記選択された画像読取装置に対
応するファイルの読み取り回数を初期値に更新すること
を特徴とする。
【0042】請求項33記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記プログラムは、前記選択され
た画像読取装置に適合するファイルがないときには、該
選択された画像読取装置に対応するファイルを生成する
ファイル生成モジュールを有し、前記生成されたシェー
ディングデータを前記生成されたファイルに格納するこ
とを特徴とする特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0044】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係る画像読取システムの概略構成図である。
【0045】画像読取システムは、図1に示すように、
画像読取装置1と、USBケーブル8を介して画像読取
装置1を接続するホストコンピュータ20とから構成さ
れる。画像読取装置1は、読み取る原稿3が置かれる原
稿台ガラス2と、原稿台ガラス2上の原稿を保持するた
めの圧板5と、アプリケーションの起動を行ったり読取
開始を指示するためのスタートボタン7とを有する。ホ
ストコンピュータ20は、アプリケーションソフトの操
作画面31などを表示するためのディスプレイ20a
と、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、各種I
/Oインターフェイスなどを含む本体20bと、マウ
ス、キーボードなどの入力デバイス(図示せず)とを有
する。
【0046】次に、画像読取装置1の詳細な構成につい
て図6を参照しながら説明する。図6は図1の画像読取
システムに用いられている画像読取装置1の構成を示す
ブロック図である。
【0047】画像読取装置1は、図6に示すように、タ
イミングジェネレータ56で生成された駆動クロックに
同期して読取動作に関する制御を行うシーケンス制御回
路57と、原稿台ガラス2に置かれた原稿3上の画像を
読み取るためのコンタクトイメージセンサ51とを備え
る。ここで、原稿台ガラス2上には、白シェーディング
データを取得するための基準白板4が設けられている。
【0048】シーケンス制御回路57は、具体的には、
ホストコンピュータ20からインターフェイス制御回路
10を介して設定された設定値に応じてステッピングモ
ータ60の制御、LED52の点灯制御などの一連のシ
ーケンス制御を行う。
【0049】コンタクトイメージセンサ51は、原稿3
を照明するためのLED52、LED52からの光を原
稿3に導くためのライトガイド53、および原稿3から
の反射光を撮像素子55の結像面に導くためのセルホッ
クレンズアレイ54を有する。撮像素子55は、タイミ
ングジェネレータ56で生成された駆動クロックに同期
して駆動され、その結像面に結像された光像を電気信号
に変換して出力する。LED52は、LED制御回路5
8により点灯駆動され、LED制御回路58は、シーケ
ンス制御回路57からの指示に応じてLED52の点
灯、消灯を制御する。
【0050】コンタクトイメージセンサ51は、ステッ
ピングモータ60を駆動源とするキャリッジ駆動機構5
9により、副走査方向に駆動される。ステッピングモー
タ60は、シーケンス制御回路57により、ホストコン
ピュータ20から設定された回転速度で設定された回転
方向へ駆動される。
【0051】コンタクトイメージセンサ51の撮像素子
55から出力された電気信号は、アナログフロントエン
ド(AFE)61に入力される。アナログフロントエンド
61は、タイミングジェネレータ56からの駆動クロッ
クに同期して撮像素子55からの電気信号をサンプリン
グしてデジタル信号に変換するA/D変換回路を含むア
ナログ回路からなる。
【0052】アナログフロントエンド61から出力され
たデジタル信号は画像処理回路62に入力され、画像処
理回路62は、入力されたデジタル信号にシェーディン
グ補正、ガンマ補正、変倍処理などの画像処理を施して
画像データを生成する。この画像処理には、シーケンス
制御回路57から設定された設定値が用いられる。画像
処理の際には、バッファメモリ63が作業領域として使
用され、またこのバッファメモリ63には画像処理後の
画像データが格納される。
【0053】バッファメモリ63に格納された画像デー
タは、画像処理回路62およびインターフェイス制御回
路10を介してホストコンピュータ20に転送される。
インターフェイス制御回路10は、USB(Universal Ser
ial Bus)規格に準拠したインターフェイス回路であ
り、この回路はUSBケーブル8を介してホストコンピュ
ータ20に接続されている。
【0054】次に、本画像読取システムにおけるソフト
ウェアのシステム構成について図2および図3を参照し
ながら説明する。図2は図1の画像読取システムにおけ
るソフトウェアのシステム構成を示すブロック図、図3
は図2のスキャンコントローラにより表示される操作画
面の一例を示す図である。
【0055】画像読取装置1においては、図2に示すよ
うに、予め搭載されたソフトウェアによりスキャナコン
トローラ9が構成され、スキャナコントローラ9は、光
源6(図6に示すLED52)の点灯制御、スタートボ
タン7の押下に伴い発生されるスタート信号の信号の取
り込みなどを行うとともに、インターフェイス制御回路
10を介してホストコンピュータ20との間でデータの
やり取りを行う。
【0056】ホストコンピュータ20は、USBケーブル
8に接続されるUSBインターフェイス22を有し、ホ
ストコンピュータ20においては、システムソフトウェ
ア(例えばWindows 95;米国マイクロソフト社の登録商
標)およびスキャナ用アプリケーションソフトにより、
各リソースを制御するためのシステムドライバ23、画
像読取装置1を制御するためのデバイスドライバ24、
アプリケーションソフトの起動停止などの動作環境の管
理を行うためのコントロールパネル25、画像読取装置
1のアプリケーションソフトの制御を行うためのツール
ボックス26、および画像読取装置1の画像読取に関す
る操作を行うためのスキャンコントローラ27が構成さ
れる。
【0057】ここで、画像読取装置1とホストコンピュ
ータ20とがUSBケーブル8を介して接続されると、エ
ナミュレーションが行われ、それぞれのインターフェイ
ス間での通信速度が決定される。画像読取装置1のイン
ターフェイス制御回路10は、上記通信速度の決定後、
その決定された通信速度で動作する。また、ホストコン
ピュータ20のUSBインターフェイス22も、同様に、
上記時決定された通信速度で動作する。
【0058】通信速度決定後、ホストコンピュータ20
のデバイスドライバ24は、通信速度に応じて、画像処
理回路62における設定値の切替あるいはシーケンス制
御回路57の制御の切替を行う。通信速度が速い場合
は、画像処理回路62のシェーディング補正、ガンマ補
正、変倍の各画像処理を全てバイパスするようにに画像
処理回路62を設定し、アナログフロントエンド61か
ら出力される14bitデータをインターフェイス制御回
路10に内蔵されているデータ伝送用のFIFOに出力する
ように設定する。このとき、タイミングジェネレータ5
6は、撮像素子55に対して、最も速い駆動クロックを
発生するように設定される。また、デバイスドライバ2
4は、上記各画像処理を行うように設定される。
【0059】通信速度が遅い場合は、画像処理回路62
のシェーディング補正、ガンマ補正、変倍の各画像処理
の全てが機能するように画像処理回路62を設定し、画
像処理回路62の出力する8bitデータをインターフェ
イス制御回路10に内蔵されているデータ伝送用のFIFO
に出力するように設定する。このとき、タイミングジェ
ネレータ56は撮像素子55に対して、インターフェイ
スの通信速度に応じた駆動クロックを発生するように設
定される。
【0060】スタートボタン7が押下されると、このス
タートボタン7の押下がスキャナコントローラ9に伝え
られ、スキャナコントローラ9は「スタートボタン7が
押下された」という情報を、インターフェイス制御回路
10からUSBケーブル8を介してホストコンピュータ2
0のUSBインターフェイス22に通知する。
【0061】USBインターフェイス22に通知された
「スタートボタン7が押下された」という情報は、シス
テムドライバ23を経由してデバイスドライバ24に転
送される。デバイスドライバ24は、コントロールパネ
ル25に対してツールボックス26の起動を指示し、こ
の指示を受けたコントロールパネル25は、ツールボッ
クス26を起動する。ツールボックス26は、画像読取
装置1のスタートボタン7が押下されたことを認識する
と、スキャンコントローラ27が立ち上がっているか否
かを判定し、スキャンコントローラ27が立ち上がって
いない場合には、スキャンコントローラ27を立ち上げ
る。
【0062】スキャンコントローラ27は、画像読取装
置1の画像読取に関する操作を行うための操作画面をデ
ィスプレイ20aに表示する。例えば図3に示す操作画
面31が表示される。この操作画面31は、プレビュー
後の操作画面であり、このウィンドウ32内には、クロ
ッピングを行うためのカーソル33、プレビュー画面3
4、ガンマ特性(濃度特性カーブ)などの読み取りモー
ドを設定するためのモード設定ボタン36、本スキャン
開始ボタン37、解像度設定バー38、カラーバランス
設定バー39が表示される。
【0063】この操作画面31上でマウス(図示せず)
などでボタンをクリックし、またバーをドラッグするこ
とにより、設定が行われまたスキャン開始が指示され
る。
【0064】次に、画像読取装置1におけるスタートボ
タン7の押下をホストコンピュータ20に通知する処理
について図4を参照しながら説明する。図4は画像読取
装置1のボタン処理を示すフローチャートである。
【0065】画像読取装置1のスキャナコントローラ9
は、スタートボタン7の押下をホストコンピュータ20
に通知するためのボタン処理を行う。このボタン処理
は、ポーリング方式による処理である。
【0066】このボタン処理が開始されると、図4に示
すように、まずステップS1で、スタートボタン7が押
下されたか否かを判定する。ここでは、一定時間スター
トボタン7が押されていない状態後に、スタートボタン
7が押下された状態が一定時間継続すると、スタートボ
タン7が押下されたと判定する。スタートボタン7が押
下されていなければ、ステップS3に進み、タイマを起
動して例えば10msecの一定時間待ち、上記ステップ
S1に戻る。
【0067】スタートボタン7が押下されているときに
は、ステップS2に進み、スタートボタン7が押下され
たことをホストコンピュータ20に通知し、続くステッ
プS3で、タイマを起動して例えば10msecの一定時
間待ち、上記ステップS1に戻る。
【0068】なお、上記ステップS1において、一定時
間ボタンが押された状態が続いた後、ボタンが押されて
いない状態が一定時間継続されると、スタートボタン7
が押されたと判定するようにしてもよい。また、上記ボ
タン処理をボタン信号によりハード的にインターラプト
をかけて処理する方式とすることも可能である。
【0069】次に、ホストコンピュータ20上でのツー
ルボックス26の処理について図5を参照しながら説明
する。図5はホストコンピュータ20上でのツールボッ
クス26の処理手順を示すフローチャートである。
【0070】ツールボックス26がコントロールパネル
25によって起動されると、図5に示すように、まずス
テップS4においてスキャンコントローラ27が立ち上
がっているか否かを判定し、スキャンコントローラ27
が立ち上がっていれば、ステップS5に進み、他の起動
要因に対応する処理を行い、本処理を終了する。これに
対し、スキャンコントローラ27が立ち上がっていない
ときは、ステップS6に進み、スキャンコントローラ2
7を立ち上げ、本処理を終了する。
【0071】本実施の形態では、画像読取装置1におけ
る選択された読み取りモードを実行する際に、画像読取
装置1の読み取りモードのそれぞれと対応付けられたシ
ェーディングデータを含むシェーディングデータファイ
ルに選択された読み取りモードに対応するシェーディン
グデータが含まれているか否かを判定し、この判定結果
に応じてシェーディングデータの生成を行うか否かを決
定する。シェーディングデータファイルに選択された読
み取りモードに対応するシェーディングデータが含まれ
ていないときには、シェーディングデータの生成を行う
ことを決定する。このシェーディングデータの生成が決
定されると、選択された読み取りモードに対応するシェ
ーディングデータを生成し、この生成されたシェーディ
ングデータを選択された読み取りモードに対応付けてシ
ェーディングデータファイルに格納する。また、上記シ
ェーディングデータファイルが画像読取装置1に適合す
るファイルでないときには、該ファイルを削除し、新た
に画像読取装置1に適合するシェーディングデータファ
イルを作成する。この処理の詳細な内容については、後
述する。
【0072】このシェーディングデータファイルの構成
について図7を参照しながら説明する。図7は図1の画
像読取システムで用いられているシェーディングデータ
ファイルの構成を示す図である。
【0073】本実施の形態では、図7に示すシェーディ
ングデータファイル70が用いられ、このファイル名
は、Shading Data File.datである。シェーディングデ
ータファイル70は、ヘッダ情報71と、各読み取りモ
ードに対するシェーディングデータのレコード72,7
5,78からなる。各レコード72,75,78は、そ
の読み取りモードを記述したサブヘッダと、その読み取
りモードに対応するキャリブレーションデータとシェー
ディングデータを含むデータから構成される。このシェ
ーディングデータファイル70は、ホストコンピュータ
20のハードディスク(図示せず)に格納され、デバイ
スドライバ24により管理される。
【0074】上記ヘッダ情報71の内容は、ベンダー名
として”Cannon”、製品名として”CanScan650U”、ド
ライバのバージョンとして”ver4.1”、スキャン回数と
して”23”を含み、対応するスキャナおよびドライバの
バージョンを特定可能なように構成されている。
【0075】ヘッダ情報71は、そのシェーディングデ
ータファイル70が現在のデバイスドライバ24に適合
するか否かの判定に用いられ、製品名が異なる、ドライ
バのバージョンが異なる、スキャン回数が特定の回数以
上などの場合においては、そのシェーディングデータフ
ァイル70が現在のデバイスドライバ24に適合しない
と判定され、デバイスドライバー24は、そのファイル
を削除し、新たにシェーディングデータファイルを作成
する。
【0076】スキャン回数は、読み取りモードに関係な
くデバイスドライバ24によりスキャン毎にカウントア
ップされる。これは、コンタクトイメージセンサ51の
シェーディングやLED52の輝度の経時変化に対応す
るためで、デバイスドライバ24はスキャン回数100
回毎にシェーディングデータファイルを削除する。これ
により、キャリブレーションデータやシェーディングデ
ータはスキャン回数10回毎に更新される。また、シェ
ーディングデータファイルを削除する代わりに、ヘッダ
以外のレコードを全て削除するようにしてもよい。
【0077】第1読み取りモードに対応するヘッダ73
の内容は、カラー、75DPI、標準読み取りを含み、
このレコードのデータが対応する読み取りモードを特定
する。ここで、「標準読み取り」は、インターフェイス
の速度が、フルスピード(12Mbps)で、出力がR
GB各色8ビットであることを示すものとする。
【0078】第1読み取りモードに対応するデータ74
のキャリブレーションデータは、各色LED52の点灯
時間を制御するための値であり、シェーディングデータ
は、第1読み取りモードに対応するダークシェーディン
グデータおよび白シェーディングデータである。デバイ
スドライバ24は、スキャン毎にこれらデータをスキャ
ナ1のバッファメモリ63に画処理回路62を介してダ
ウンロードする。
【0079】第2読み取りモードは、カラー、600D
PI、高速読み取りのモードであり、この第2読み取り
モードに対応するレコード75には、同様に、ヘッダ7
6およびデータ77が含まれる。ここで、「高速読み取
り」は、インターフェイスの速度が、ハイスピード(4
80Mbps)で、出力がRGB各16ビットであるこ
とを示す。この第2読み取りモードの場合、デバイスド
ライバ24は、画像処理回路62を高速読み取りモード
に設定して動作させるので、シェーディング補正を画像
処理回路62で行わない。よって、シェーディングデー
タはバッファメモリ63にはダウンロードされず、デバ
イスドライバ24がシェーディング補正演算を行う。
【0080】第N読み取りモードは、グレイ、300D
PI、標準読み取りのモードであり、第N読み取りモー
ドに対応するレコード78には、同様に、ヘッダ79お
よびデータ80が含まれる。ここで、「グレイ」はG
(緑)単色の画像データを出力するモードであり、また
「標準読み取り」であるので、8ビットデータが出力さ
れることになる。
【0081】本画像読取システムのホストコンピュータ
20上での制御について図8を参照しながら説明する。
図8は図1の画像読取システムのホストコンピュータ2
0上での制御の手順を示すフロートである。
【0082】USBケーブル8が接続されるかまたはホス
トコンピュータ20の電源が投入されると、図8に示す
ように、まずステップS11においてエナミュレーショ
ンを行い、USBインターフェイス22にUSBケーブル8を
介して接続されている機器の認識、アドレスの振り分
け、および通信速度の決定を行う。続いて、ステップS
12に進み、デバイスドライバ24によりホストコンピ
ュータ20とスキャナ1との間の通信の実効速度を測定
し、そして、ステップS13に進み、デバイスドライバ
24により、通信速度に応じて画像読取装置1の各回路
に対して初期設定を行う。この初期設定では、例えばタ
イミングジェネレータ56に対しては、通信の実効速度
に基づいたクロックの設定を行い、コンタクトイメージ
センサ51をホームポジションに戻す。
【0083】次いで、ステップS14に進み、スキャン
コントローラ27から発行された指示がスキャン開始指
示であるか否かを判定し、この指示がスキャン開始指示
であると、ステップS16に進み、スキャンを開始す
る。スキャン処理の内容については、後述する。
【0084】スキャンコントローラ27から発行された
指示がスキャン開始指示でないときには、ステップS1
5に進み、上記指示に従って処理を行う。
【0085】次に、デバイスドライバ24によるスキャ
ン開始後の制御シーケンスについて図9を参照しながら
説明する。図9は図1の画像読取システムのデバイスド
ライバ24によるスキャン開始後の制御シーケンスを示
すフローチャートである。
【0086】スキャンが開始されると、図9に示すよう
に、まずステップS21において、スキャンコントロー
ラ27から選択された読み取りモードに基づいて各部の
制御パラメータを設定し、続くステップS22で、Shad
ing Data File.dat という名前のシェーディングデータ
ファイルを検索し、シェーディングデータファイルが見
出されないときには、ステップS23に進む。
【0087】ステップS23では、選択された読み取り
モードのキャリブレーションを行い、続くステップS2
4で、読み取りモードのシェーディングデータを取るよ
うに制御する。ここでは、選択された読み取りモードの
シェーディングデータは、ランダムノイズの影響を減ら
すため、平均化される。すなわち、黒シェーディングデ
ータは、複数ラインの読み取りを行い、平均化すること
によって得られたデータである。白シェーディングデー
タは、基準白色板4を150DPIの解像度で10ライ
ン分読み取り、同じ画素のデータを比較して、大きいほ
うから6個のデータを平均して得られたデータである。
【0088】次いで、ステップS24に進み、Shading
Data File.datという名前のシェーディングデータファ
イルを作成する。具体的には、Shading Data File.dat
という名前のファイルをホストコンピュータ20のRA
M(図示せず)に開き、このファイルにヘッダ情報を書
き込む。次に、その読み取りモードのサブヘッダを書き
込み、さらに、ステップS15で求めたキャリブレーシ
ョンデータと、ステップS16で求めたシェーディング
データを書き込み、このファイルをホストコンピュータ
20のハードディスクに保存する。このようにしてシェ
ーディングデータを含むシェーディングデータファイル
が作成される。
【0089】次いで、ステップS26に進み、選択され
た読み取りモードでの画像読み取りを行うように制御す
る。ここで、画像読取装置1に対して、選択された読み
取りモードに対応したキャリブレーションデータに従っ
てスキャンパラメータを設定し、シェーディングデータ
をバッファメモリ63にダウンロードした後、シェーデ
ィングデータファイルのヘッダ情報に含まれるスキャン
回数のカウントを1インクリメントする。画像読取装置
1は、各種設定が行われると、スキャンを開始し、読み
取った画像データをホストコンピュータ20に送る。デ
バイスドライバー24は、受信した画像データに対して
操作画面31で設定された処理内容に従って、画像デー
タの演算を行い、最終画像のファイルを作成する。そし
て、本処理を終了する。
【0090】上記ステップS22においてShadingDataF
ile.datという名前のシェーディングデータファイルが
見出されると、ステップS27に進み、ファイルのヘッ
ダ情報を参照して見出されたシェーディングデータファ
イルがデバイスドライバ24に適合するものか否かを判
定する。例えば、デバイスドライバ24に適合しない場
合としては、機種名が異なる場合、ドライバーのバージ
ョンが異なる場合、スキャン回数が特定の回数以上であ
る場合には、デバイスドライバ24は、そのファイルが
適合しないものと判断する。見出されたシェーディング
データファイルがデバイスドライバ24に適合しないと
きには、ステップS28に進み、この見出されたファイ
ルを削除し、ステップS23に進む。このステップS2
3からの処理は上述した通りであり、その説明は省略す
る。
【0091】見出されたシェーディングデータファイル
がデバイスドライバ24に適合するファイルであるとき
には、ステップS29に進み、シェーディングデータフ
ァイルに、選択された読み取りモードのシェーディング
データが含まれているか否かを判定し、選択された読み
取りモードのシェーディングデータが含まれていない場
合、ステップS30に進む。ステップS30では、選択
された読み取りモードのキャリブレーションを行い、続
くステップS31で、選択された読み取りモードのシェ
ーディングデータを取る。そして、ステップS32に進
み、シェーディングデータファイルの最後のレコードに
続けて、選択された読み取りモードのサブヘッダと、ス
テップS30で求めたキャリブレーションデータと、ス
テップS31で求めたシェーディングデータとを含むレ
コードを書き込む。次いで、ステップS26に進み、画
像の読み取りを行う。
【0092】ステップS29においてシェーディングデ
ータファイルに選択された読み取りモードに対応するシ
ェーディングデータが含まれていると判定されると、ス
テップS33に進み、選択された読み取りモードに対応
するキャリブレーションデータとシェーディングデータ
をファイルから読み取る。そして、ステップS26に進
み、画像の読み取りを行う。
【0093】このように、本実施の形態では、画像読取
装置1における選択された読み取りモードを実行する際
に、画像読取装置1の読み取りモードのそれぞれと対応
付けられたシェーディングデータを含むシェーディング
データファイルに選択された読み取りモードに対応する
シェーディングデータが含まれているか否かを判定し、
この判定結果に応じてシェーディングデータの生成を行
うか否かを決定する。シェーディングデータファイルに
選択された読み取りモードに対応するシェーディングデ
ータが含まれていないときには、シェーディングデータ
の生成を行うことを決定する。このシェーディングデー
タの生成が決定されると、選択された読み取りモードに
対応するシェーディングデータを生成し、この生成され
たシェーディングデータを選択された読み取りモードに
対応付けてシェーディングデータファイルに格納する。
これにより、例えば、読み取りモード毎にシェーディン
グデータが必要な場合、その読み取りモードの最初の読
取り時にシェーディングデータを取得するから、同じ読
み取りモードでの2回目以降の読み取り時は、シェーデ
ィングデータを取得するための余分な読取り時間が掛か
らない。また、シェーディングデータを読み取りモード
毎に管理し、シェーディングデータを読み取りモード毎
に分散して取得することが可能になり、複数の読み取り
モードに対してそれぞれのシェーディングデータの取得
に掛かる時間を低減することができる。すなわち、複数
の読み取りモード毎にそのシェーディングデータの取得
を効率的に行うことができる。
【0094】また、上記シェーディングデータファイル
が画像読取装置1に適合するファイルでないときには、
該ファイルを削除し、新たに画像読取装置1に適合する
シェーディングデータファイルを作成するので、画像読
取装置1に適合するシェーディングデータファイルがな
いときには、手間を掛けずに、画像読取装置1に適合す
るシェーディングデータファイルの作成を容易に行うこ
とができる。
【0095】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図10ないし図14を参照しながら説
明する。図10は本発明の実施の第2形態に係る画像読
取システムの構成およびその画像読取装置の構成を示す
ブロック図、図11は図10の画像読取装置のフィルム
ホルダ96の構成、およびフィルムホルダ96に保持さ
れたフィルムの読取範囲と反射原稿の読取範囲の関係を
示す図、図12は図10の画像読取システムのホストコ
ンピュータ20が保持するシェーディングデータファイ
ルの一例の構成を示す図、図13は図10の画像読取シ
ステムのホストコンピュータ20上での制御の手順を示
すフロート、図14は図10の画像読取システムのホス
トコンピュータ20が保持するシェーディングデータフ
ァイルの他の例の構成を示す図である。
【0096】本実施の形態は、図10に示すように、ホ
ストコンピュータ20と、画像読取装置100とから構
成される。画像読取装置100は、タイミングジェネレ
ータ86で生成された駆動クロックに同期して読取動作
に関する制御を行うシーケンス制御回路87と、原稿台
ガラス2に置かれた原稿上の画像またはフィルホルダ9
6に保持されたフィルム95の画像を読み取るためのキ
ャリッジ81とを備える。
【0097】シーケンス制御回路87は、具体的には、
ホストコンピュータ20からインターフェイス制御回路
10を介して設定された設定値に応じてステッピングモ
ータ90の制御、ランプ82およびライトボックス94
の点灯制御などの一連のシーケンス制御を行う。
【0098】キャリッジ81は、原稿を照明するための
ランプ82、ランプ82からの光を原稿に導くための照
明光学系83、および原稿からの反射光をCCD85の
撮像面に導くための結像光学系84を有する。CCD8
5は、タイミングジェネレータ56で生成された駆動ク
ロックに同期して駆動され、その撮像面に結像された光
像を電気信号に変換して出力する。ランプ82は、ラン
プ制御回路88により点灯駆動され、ランプ制御回路8
8は、シーケンス制御回路87からの指示に応じてラン
プ82の点灯、消灯を制御する。また、ランプ制御回路
88は、シーケンス制御回路87からの指示に応じてラ
イトボックス94の点灯、消灯を制御する。
【0099】キャリッジ81は、ステッピングモータ9
0を駆動源とするキャリッジ駆動機構89により、副走
査方向に駆動される。ステッピングモータ90は、シー
ケンス制御回路87により、ホストコンピュータ20か
ら設定された回転速度で対応する回転方向へ駆動され
る。
【0100】キャリッジ81のCCD85から出力され
た電気信号は、アナログフロントエンド(AFE)91に
入力される。アナログフロントエンド91は、タイミン
グジェネレータ86からの駆動クロックに同期してCC
D85からの電気信号をサンプリングしてデジタル信号
に変換するA/D変換回路を含むアナログ回路からな
る。
【0101】アナログフロントエンド91から出力され
たデジタル信号は画像処理回路92に入力され、画像処
理回路92は、入力されたデジタル信号にシェーディン
グ補正、ガンマ補正、変倍処理などの画像処理を施して
画像データを生成する。この画像処理には、シーケンス
制御回路87から設定された設定値が用いられる。画像
処理の際には、バッファメモリ93が作業領域として使
用され、またこのバッファメモリ93には画像処理後の
画像データが格納される。
【0102】バッファメモリ93に格納された画像デー
タは、画像処理回路92およびインターフェイス制御回
路10を介してホストコンピュータ20に転送される。
インターフェイス制御回路10は、USB(Universal Ser
ial Bus)規格に準拠したインターフェイス回路であ
り、この回路はUSBケーブル8を介してホストコンピュ
ータ20に接続されている。
【0103】ライトボックス64は、棒状の冷陰極管
と、冷陰極管を点灯するためのインバータと、冷陰極管
で形成される線状の光源を面状の一様光源にするための
ライトガイドとから構成される。
【0104】フィルムホルダ96には、図11に示すよ
うに、ライトボックス94を使用してフィルム95など
の透過原稿を読み取るときにキャリブレーションデータ
および白色基準板(図示せず)からシェーディングデー
タをサンプルするためのシェーディング用開口部96
a、および透過原稿を読み取るための画像読取窓96b
が設けられている。フィルムホルダ96は、原稿台ガラ
ス2上に規定されている反射原稿の読取範囲101に対
してその先端位置を基準にして位置決めされる。
【0105】画像読取装置100は、通常の原稿(反射
原稿)とフィルム95などの透過原稿を読み取ることが
できるように構成されており、反射原稿を読み取るとき
には、上述の実施の第1形態と同様に動作する。これに
対し、透過原稿を読み取るときには、ライトボックス9
4でフィルムホルダ96に保持されたフィルム95を照
明し、フィルム95の画像を画像読取窓96bを通して
結像光学系84によってCCD85上に結像し、この結
像された光学像をCCD85により電気信号に変換す
る。
【0106】透過原稿を読み取るときの照明光の光量、
露光時間などの露光量、アナログフロントエンド91の
ゲイン設定値などのキャリブレーションデータ、シェー
ディングデータは、シェーディング用開口部96aの位
置で、透過原稿無しの状態で白色基準板から読み取った
データに基づき生成される。
【0107】次に、ホストコンピュータ20に保持され
るシェーディングデータファイルの構成について図12
および図14を参照しながら説明する。
【0108】本実施の形態では、上述の実施の第1形態
と基本的には同じ構成を有する2つのシェーディングデ
ータファイルを保持する。例えば、シェーディングデー
タファイルとしては、図12に示すシェーディングデー
タファイル110と図14に示すシェーディングデータ
ファイル130とが保持されている。これは、予め準備
されている機種が異なる複数の画像読取装置の内の1つ
をホストコンピュータ20に接続してこの画像読取装置
により画像の読み取りを可能なようにするためのもので
ある。例えば、画像読取装置Aを接続して画像読取を行
う場合には、この画像読取装置Aに対応するデバイスド
ライバを選択することによって、画像読取装置Aを用い
た画像の読み取りが可能になり、画像読取装置Aを接続
した場合には、この画像読取装置Bに対応するデバイス
ドライバを選択することによって、画像読取装置Bを用
いた画像の読み取りが可能になる。
【0109】シェーディングデータファイル110は、
図12に示すように、現在接続されている画像読取装置
に対応するデバイスドライバ24により作成される。シ
ェーディングデータファイル110は、図12に示すよ
うに、ヘッダ情報111と、各読み取りモードに対する
シェーディングデータのレコードからなり、各レコード
は、その読み取りモードを記述したサブヘッダと、その
読み取りモードに対応するキャリブレーションデータと
シェーディングデータを含むデータとから構成される。
【0110】ファイルのヘッダ情報111には、ベンダ
ー名として”Cannon”、製品名として”D650U”、シリ
アル番号として”SYX150003124”、ドライバのバージョ
ンとして”ver3.1”、スキャン回数として”15”が含
まれ、このヘッダ情報により対応するスキャナおよびそ
のドライバのバージョンが特定可能である。
【0111】デバイスドライバ24は、ヘッダ情報11
1の各情報がデバイスドライバ24の管理する項目に適
合するか否かに応じて当該ファイルがデバイスドライバ
24に適合するファイルであるか否かを判定する。ヘッ
ダ情報111の各情報がデバイスドライバ24の管理す
る項目に適合しない場合としては、製品名が異なる場
合、本体シリアル番号がシェーディングデータファイル
で管理されている番号と異なる場合、ドライバのバージ
ョンが異なる場合、スキャン回数が特定の回数以上であ
る場合などであり、このような場合、デバイスドライバ
24は、そのファイルを削除し、新たにシェーディング
データファイルを作成する。
【0112】また、スキャン回数は、読み取りモードに
関係なくデバイスドライバ24によりスキャン毎にカウ
ントアップされる。これは、CCD85のシェーディン
グやランプ82の輝度の経時変化に対応するためであ
り、デバイスドライバ24はスキャン回数100回毎に
シェーディングデータファイルを削除する。このことに
よって、キャリブレーションデータやシェーディングデ
ータはスキャン回数100毎に更新される。また、シェ
ーディングデータファイルを削除する代わりに、ヘッダ
以外のレコードを全て削除するようにしてもよい。
【0113】上記シェーディングデータファイル110
においては、第1読み取りモードとして、カラー読取
り、解像度75DPI、標準読み取り、反射原稿に対応
するモードが記述され、このレコード112のヘッダー
113の内容は、カラー、75DPI、標準読み取り、
反射原稿を含む。ここで、「標準読み取り」は、CCD
85の蓄積時間が標準の蓄積時間であることを示すもの
とする。
【0114】また、第1読み取りモードのデータ114
の中のキャリブレーションデータは、各色LEDの点灯
時間に関する値である。また、シェーディングデータ
は、第1読み取りモードに対応するダークシェーディン
グデータおよび白シェーディングデータであり、デバイ
スドライバー24は、スキャン毎にこれらデータを画像
読取装置100のバッファメモリ93に画処理回路92
を介してダウンロードする。
【0115】第2読み取りモードはカラー、600DP
I、標準読み取り、反射原稿のモーであり、第1読み取
りモードに対して、読取解像度が異なる。この第2読み
取りモードに対するレコード115は、サブヘッダ11
6とデータ117から構成される。
【0116】第3読み取りモードはカラー、1200D
PI、高画質読み取り、透過原稿に対応するモードであ
る。ここで、「高画質読み取り」とは、フィルムなどの
透過原稿を高解像度で読み取る読み取り方式である。こ
のモードは、濃度の高いフィルム画像などに対し、比較
的長い蓄積時間で読み取り、ランダムノイズを抑えた画
像を得るために用いられる。この第3読み取りモードに
対するレコード118は、サブヘッダ119とデータ1
20から構成される。
【0117】第N読み取りモードは、グレイスケール、
300DPI、高速読み取り、反射原稿に対応し、単色
の画像を高速に読み取るモードである。ここで、「高速
読み取り」とは、CCD85の蓄積時間を標準読み取り
の蓄積時間より短くして読み取り時間を短縮する読み取
り方式である。この第N読み取りモードに対するレコー
ド121は、サブヘッダ122とデータ123から構成
される。
【0118】高画質読み取りおよび高速読み取りモード
においては、CCD85の蓄積時間が標準読み取り時の
蓄積時間と異なるので、キャリブレーションデータやシ
ェーディングデータが標準読み取りの場合と異なる。ま
たグレイスケールの読み取りは、単色の画像データしか
必要としないので、キャリブレーションデータやシェー
ディングデータは、例えば緑色の信号に対応するものの
みでよい。
【0119】上記シェーディングデータファイル110
に代えて、図14に示すシェーディングデータファイル
130を用いることも可能である。このシェーディング
データファイル130は、透過原稿の読み取りにおいて
スキャン毎にキャリブレーションを行うように構成され
ている画像読取装置に対応するファイルであり、ヘッダ
情報131と、各読み取りモードに対応するシェーディ
ングデータの複数のレコード132,135,138,
141からなり、各レコード132,135,138,
141は、その読み取りモードを記述したサブヘッダ1
33,136,139,142と、その読み取りモード
に対応するデータ134,137,140,143とか
ら構成される。
【0120】このファイルのヘッダ情報131には、ベ
ンダー名として”Cannon”、製品名として”D660U”、
シリアル番号として”SXX0001245”、ドライバのバージ
ョンとして”ver5.3”、スキャン回数として”35”が
含まれ、このヘッダ情報により対応するスキャナおよび
そのドライバのバージョンが特定可能である。
【0121】このシェーディングデータファイル130
において、反射原稿を読み取るための第1、第2および
第Nモードの各レコード132,135,141には、
キャリブレーションデータとシェーディングデータ(デ
ータ134,137,143)が記述されているが、透
過原稿を読み取るための第3モードのレコード138に
は、シェーディングデータ(データ140)のみが記述
されている。また、シェーディングデータファイル13
0において、各読み取りモードのレコード132,13
5,138,141のサブヘッダ133,136,13
9,142には、CCD85の蓄積時間を直接表す時間
値が記述されている。
【0122】次に、画像読取装置100に対するホスト
コンピュータ20上の制御について図13を参照しなが
ら説明する。ここでは、画像読取装置100が透過原稿
の読み取りにおいてスキャン毎にキャリブレーションを
行うように構成されており、この画像読取装置100に
対応するシェーディングデータファイルがシェーディン
グデータファイル130であるとして、説明する。
【0123】デバイスドライバ24がスキャンコントロ
ーラ27からの指令を受けると、図13に示すように、
まずステップS41において、スキャンコントローラ2
7からの指令が透過原稿の読み取りの指令か否かを判断
し、この指令が透過原稿の読み取りの指令でないときに
は、ステップS42に進み、他の処理モードを行い、本
処理を終了する。ここで、他の処理モードには、反射原
稿の読み取りモードが含まれ、この反射原稿の読み取り
の場合は、図9のフローチャートに示す手順と同様の手
順で読み取りが行われるので、その説明を省略する。ま
た、読み取り以外の指令であるときには、その指令に従
う処理を行う。
【0124】指令が透過原稿の読み取りの指令であると
きには、ステップS43に進み、ライトボックス94を
点灯し、続くステップS44で、キャリッジ81をホー
ムポジションに移動する。そして、ステップS45にお
いて、キャリッジ81をキャリブレーション位置まで移
動する。
【0125】次いで、ステップS46に進み、ランプ8
2の発光量を安定させるために、ライトボックス94を
点灯してから一定時間経過するまで待ち、ライトボック
ス94の点灯から一定時間経過すると、ステップS47
に進み、キャリブレーションを行う。
【0126】次いで、ステップS48に進み、ヘッダ情
報を参照してデバイスドライバ24に適合するシェーデ
ィングデータファイルを検索し、デバイスドライバ24
に適合するシェーディングデータファイルが見出されな
いときには、ステップS49に進む。ステップS49で
は、Shading Data File.datという名前のシェーディン
グデータファイルを作成し、続くステップS51で、選
択された読み取りモードのシェーディングデータを取る
ように制御する。そして、ステップS52に進み、新た
に作成されたShading Data File.datという名前のシェ
ーディングデータファイルに、ヘッダ情報と、ステップ
S51で求めたシェーディングデータとを書き込み、こ
のファイルをホストコンピュータ20のハードディスク
に保存する。
【0127】次いで、ステップS53に進み、画像読取
装置100のバッファメモリ93にシェーディングデー
タを書き込み、画像処理回路92に対してシェーディン
グ補正を行うように設定する。続いて、ステップS54
に進み、選択された読み取りモードでの画像読み取りを
行うように制御する。ここでは、シェーディングデータ
ファイルのヘッダ情報に含まれるスキャン回数のカウン
トを1インクリメントする。画像読取装置100は、ス
キャンを開始し、読み取った画像データをホストコンピ
ュータ20に送る。デバイスドライバ24は、受信した
画像データに対して操作画面31で設定された処理内容
に従って、画像データの演算を行い、最終画像のファイ
ルを作成する。そして、本処理を終了する。
【0128】上記ステップS48においてデバイスドラ
イバ24に適合するシェーディングデータファイルが見
出されると、ステップS50に進み、見出されたシェー
ディングデータファイルの中に選択された読み取りモー
ドに対応するシェーディングデータがあるか否かを判定
する。この選択された読み取りモードに対応するシェー
ディングデータがないときには、ステップS51に進
み、選択された読み取りモードのシェーディングデータ
を取り、続くステップS52で、見出されたシェーディ
ングデータファイルに、ステップS51で求めたシェー
ディングデータを含むレコードを書き込み、このファイ
ルを更新する。
【0129】次いで、ステップS53に進み、画像読取
装置100のバッファメモリ93にシェーディングデー
タを書き込み、画像処理回路92に対してシェーディン
グ補正を行うように設定する。続いて、ステップS54
で、選択された読み取りモードでの画像読み取りを行
い、本処理を終了する。
【0130】上記ステップS50において、見出された
シェーディングデータファイルの中に選択された読み取
りモードに対応するシェーディングデータがあると判定
されると、ステップS53に進み、画像読取装置100
のバッファメモリ93にシェーディングデータを書き込
み、画像処理回路92に対してシェーディング補正を行
うように設定する。続いて、ステップS54で、選択さ
れた読み取りモードでの画像読み取りを行い、本処理を
終了する。
【0131】なお、上記説明においては、透過原稿の読
み取りにおいてスキャン毎にキャリブレーションを行う
ように構成されている画像読取装置100に対応するシ
ェーディングデータをシェーディングデータファイル1
30を用いて管理する場合を示したが、透過原稿の読み
取りにおいてスキャン毎にキャリブレーションを行なわ
ない画像読取装置に対しては、キャリブレーションデー
タおよびシェーディングデータを含むシェーディングデ
ータファイル110(図12に示す)が用いられること
になる。この場合、上述の実施の第1形態で示した反射
原稿を読み取る際の制御と同様の手順で行われることに
なる。すなわち、シェーディングデータファイル中に選
択された読み取りモードに対応するキャリブレーション
データがないときのみに、キャリブレーションを行う。
【0132】このように、フィルムなどの透過原稿を読
み取るモードに対しても、そのシェーディングデータの
取得を効率的に行うことができるとともに、画像読取装
置100に適合するシェーディングデータファイルがな
いときには、手間を掛けずに、画像読取装置100に適
合するシェーディングデータファイルの作成を容易に行
うことができる。
【0133】なお、上述の各実施の形態においては、シ
ェーディングデータファイルとして、ヘッダ情報と、各
読み取りモードに対するシェーディングデータのレコー
ドからなり、各レコードは、その読み取りモードを記述
したサブヘッダと、その読み取りモードに対応するキャ
リブレーションデータとシェーディングデータを含むデ
ータとから構成されるが、このファイル構造に代えて、
ヘッダ情報に各読み取りモードのサブヘッダを含み、各
サブヘッダにはシェーディングデータのアドレス情報を
付加した構造のシェーディングデータファイルを用いる
ことも可能である。
【0134】このような構造のシェーディングデータフ
ァイルとしては、図15に示すシェーディングデータフ
ァイル150がある。このシェーディングデータファイ
ル150においては、ヘッダ情報151に各読み取りモ
ードのサブヘッダ152,153,154,155が含
まれ、各サブヘッダ152,153,154,155に
は、シェーディングデータのアドレス情報が付加されて
いる。例えば、第1の読み取りモードのサブヘッダ15
2においては、キャリブレーション、シェーディングデ
ータのレコード開始位置とそのレコード長が記述されて
いる。本例では、第1読み取りモードに対するキャリブ
レーションおよぶシェーディングデータが400バイト
目から11600バイト分格納されていることになる。
【0135】また、第2読み取りモードに対しては、シ
ェーディングデータのレコード長として”0”が記述さ
れている。これは、第2読み取りモードに対するシェー
ディングデータが存在しないことを示している。
【0136】また、上述の各実施の形態の機能(図9お
よび図13に示すフローチャートなどを含む)を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記
憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行する
ことによっても、達成されることはいうまでもない。
【0137】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0138】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD ROM,CD
R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなど
を用いることができる。
【0139】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0140】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることはいうまでもない。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の読み取りモードにそれぞれ用いられるシェーディ
ングデータの取得を効率的に行うことができる。例え
ば、読み取りモード毎にシェーディングデータが必要に
場合、その読み取りモードの最初の読取り時にシェーデ
ィングデータを取得するから、同じ読み取りモードでの
2回目以降の読み取り時は、シェーディングデータを取
得するための余分な読取り時間が掛からない。また、シ
ェーディングデータを読み取りモード毎に管理し、シェ
ーディングデータを読み取りモード毎に分散して取得す
ることが可能になり、複数の読み取りモードに対してそ
れぞれのシェーディングデータの取得に掛かる時間を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る画像読取システ
ムの概略構成図である。
【図2】図1の画像読取システムにおけるソフトウェア
のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】図2のスキャンコントローラにより表示される
操作画面の一例を示す図である。
【図4】画像読取装置1のボタン処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】ホストコンピュータ20上でのツールボックス
26の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図1の画像読取システムに用いられている画像
読取装置1の構成を示すブロック図である。
【図7】図1の画像読取システムで用いられているシェ
ーディングデータファイルの構成を示す図である。
【図8】図1の画像読取システムのホストコンピュータ
20上での制御の手順を示すフロートである。
【図9】図1の画像読取システムのデバイスドライバ2
4によるスキャン開始後の制御シーケンスを示すフロー
チャートである。
【図10】本発明の実施の第2形態に係る画像読取シス
テムの構成およびその画像読取装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】図10の画像読取装置のフィルムホルダ96
の構成、およびフィルムホルダ96に保持されたフィル
ムの読取範囲と反射原稿の読取範囲の関係を示す図であ
る。
【図12】図10の画像読取システムのホストコンピュ
ータ20が保持するシェーディングデータファイルの一
例の構成を示す図である。
【図13】図10の画像読取システムのホストコンピュ
ータ20上での制御の手順を示すフロートである。
【図14】図10の画像読取システムのホストコンピュ
ータ20が保持するシェーディングデータファイルの他
の例の構成を示す図である。
【図15】本発明に係る画像読取システムに用いられる
異なる構造のシェーディングデータファイルの一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 3 原稿 4 白色基準板 7 スタートボタン 9 スキャナコントローラ 10 インターフェイス制御回路 20 ホストコンピュータ 22 USBインターフェイス 23 システムドライバ 24 デバイスドライバ 25 コントロールパネル 26 ツールボックス 27 スキャンコントローラ 52 LED 57,87 シーケンス制御回路 62,92 画像処理回路 63,93 バッファメモリ 82 ランプ 94 ライトボックス 95 フィルム 110,130,150 シェーディングデータファイ

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取装置により画像の読み取りを行
    う画像読取システムにおいて、複数の読み取りモードの
    中から所望の読み取りモードを選択するための選択手段
    と、前記複数の読み取りモードに対応する複数のシェー
    ディングデータを格納可能な格納手段と、前記選択手段
    により選択された読み取りモードに対応するシェーディ
    ングデータが前記格納手段に格納されているか否かを判
    定する判定手段とを備え、前記判定手段の判定結果に応
    じて前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
    ィングデータを生成し、前記格納手段に格納することを
    特徴とする画像読取システム。
  2. 【請求項2】 前記判定手段により前記選択された読み
    取りモードに対応するシェーディングデータが前記格納
    手段に格納されていると判定された場合には、該格納手
    段内の前記選択された読み取りモードに対応するシェー
    ディングデータを用いた補正を行うように設定し、前記
    判定手段により前記選択された読み取りモードに対応す
    るシェーディングデータが前記格納手段に格納されてい
    ないと判定された場合には、前記生成されたシェーディ
    ングデータを用いた補正を行うように設定することを特
    徴とする請求項1記載の画像読取システム。
  3. 【請求項3】 前記画像の読み取り回数を保持する保持
    手段と、前記選択された読み取りモードの実行がされる
    毎に、前記保持手段に保持されている読み取り回数を更
    新する更新手段とを備え、前記判定手段は、前記保持手
    段に保持されている読み取り回数が予め設定された所定
    回数に到達したか否かを判定し、前記読み取り回数が前
    記所定回数に到達したときには、前記選択された読み取
    りモードに対応するシェーディングデータがないと判定
    することを特徴とする請求項1記載の画像読取システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記読み取り回数が前記所定回数に到達
    したときには、前記格納手段に格納されている全てのシ
    ェーディングデータを削除する削除手段を備え、前記更
    新手段は、前記格納手段に格納されている全てのシェー
    ディングデータが削除された際には、前記保持手段の読
    み取り回数を初期値に更新することを特徴とする請求項
    3記載の画像読取システム。
  5. 【請求項5】 複数の画像読取装置の中から選択された
    画像読取装置により画像の読み取りを行う画像読取シス
    テムにおいて、前記選択された画像読取装置の複数の読
    み取りモードの中から所望の読み取りモードを選択する
    ための選択手段と、前記複数の画像読取装置の読み取り
    モードに対応するシェーディングデータを含む複数のフ
    ァイルを格納可能な格納手段と、前記選択された読み取
    りモードに対応するシェーディングデータを含むファイ
    ルが前記格納手段にあるか否かを判定する判定手段とを
    備え、前記判定手段の判定結果に応じて前記選択された
    読み取りモードに対応するシェーディングデータを生成
    し、前記選択された画像読取装置に対応するファイルに
    格納することを特徴とする画像読取システム。
  6. 【請求項6】 前記判定手段により前記選択された読み
    取りモードに対応するシェーディングデータを含むファ
    イルがあると判定された場合には、該ファイル内の前記
    選択された読み取りモードに対応するシェーディングデ
    ータを用いた補正を行うように設定し、前記判定手段に
    より前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
    ィングデータを含むファイルがないと判定された場合に
    は、前記生成されたシェーディングデータを用いた補正
    を行うように設定することを特徴とする請求項5記載の
    画像読取システム。
  7. 【請求項7】 前記各ファイルは、対応する画像読取装
    置の特性を含み、前記判定手段は、前記各ファイルに含
    まれる特性を参照して前記選択された画像読取装置に適
    合するファイルがあるか否かを判定し、前記選択された
    画像読取装置に適合するファイルがないときには、前記
    選択された読み取りモードに対応するシェーディングデ
    ータを含むファイルがないと判定することを特徴とする
    請求項5または6記載の画像読取システム。
  8. 【請求項8】 前記各ファイルには、対応する画像読取
    装置を用いた読み取り回数を示す読み取り回数が含ま
    れ、前記判定手段は、前記選択された画像読取装置に適
    合するファイルに含まれる読み取り回数が予め所定回数
    に到達しているか否かを判定し、該ファイルに含まれる
    読取り回数が前記所定回数に到達しているときには、前
    記選択された読み取りモードに対応するシェーディング
    データを含むファイルがないと判定することを特徴とす
    る請求項7記載の画像読取システム。
  9. 【請求項9】 前記選択された画像読取装置の前記選択
    された読み取りモードの実行がされる毎に、前記選択さ
    れた画像読取装置に対応するファイルの読取り回数を更
    新する更新手段を備えることを特徴とする請求項8記載
    の画像読取システム。
  10. 【請求項10】 前記選択された画像読取装置に対応す
    るファイルの読み取り回数が前記所定回数に到達したと
    きには、該ファイル内の全てのシェーディングデータを
    削除する削除手段を備え、前記更新手段は、前記選択さ
    れた画像読取装置に対応するファイル内の全てのシェー
    ディングデータが削除された際には、前記選択された画
    像読取装置に対応するファイルの読み取り回数を初期値
    に更新することを特徴とする請求項9記載の画像読取シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記選択された画像読取装置に適合す
    るファイルがないときには、該選択された画像読取装置
    に対応するファイルを生成するファイル生成手段を備
    え、前記生成されたシェーディングデータを前記生成さ
    れたファイルに格納することを特徴とする特徴とする請
    求項6記載の画像読取システム。
  12. 【請求項12】 画像読取装置により画像の読み取りを
    行う画像読取方法において、複数の読み取りモードの中
    から所望の読み取りモードを選択する工程と、前記複数
    の読み取りモードに対応する複数のシェーディングデー
    タを格納可能な格納手段に前記選択された読み取りモー
    ドに対応するシェーディングデータが格納されているか
    否かを判定する工程と、前記判定結果に応じて前記選択
    された読み取りモードに対応するシェーディングデータ
    を生成し、前記格納手段に格納する工程とを有すること
    を特徴とする画像読取方法。
  13. 【請求項13】 前記選択された読み取りモードに対応
    するシェーディングデータがあると判定された場合に
    は、前記格納手段内の前記選択された読み取りモードに
    対応するシェーディングデータを用いた補正を行うよう
    に設定する工程と、前記選択された読み取りモードに対
    応するシェーディングデータがないと判定された場合に
    は、前記生成されたシェーディングデータを用いた補正
    を行うように設定する工程とを有することを特徴とする
    請求項12記載の画像読取方法。
  14. 【請求項14】 前記選択された読み取りモードの実行
    がされる毎に、読み取り回数を更新して記憶手段に記憶
    する工程を有し、前記記憶手段に記憶されている読取り
    回数が予め設定された所定回数に到達したか否かを判定
    し、前記読取り回数が前記所定回数に到達したときに
    は、前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
    ィングデータがないと判定することを特徴とする請求項
    12記載の画像読取方法。
  15. 【請求項15】 前記読取り回数が前記所定回数に到達
    したときには、前記格納手段に格納されている全てのシ
    ェーディングデータを削除する工程と、前記格納手段に
    格納されている全てのシェーディングデータが削除され
    た際には、前記記憶手段に保持されている読み取り回数
    を初期値に更新する工程とを有することを特徴とする請
    求項14記載の画像読取方法。
  16. 【請求項16】 複数の画像読取装置の中から選択され
    た画像読取装置により画像の読み取りを行う画像読取方
    法において、前記選択された画像読取装置の複数の読み
    取りモードの中から所望の読み取りモードを選択する工
    程と、前記複数の画像読取装置の読み取りモードに対応
    するシェーディングデータを含む複数のファイルの中に
    前記選択された読み取りモードに対応するシェーディン
    グデータを含むファイルがあるか否かを判定する工程
    と、前記判定結果に応じて前記選択された読み取りモー
    ドに対応するシェーディングデータを生成し、前記選択
    された画像読取装置に対応するファイルに格納する工程
    とを有することを特徴とする画像読取方法。
  17. 【請求項17】 前記選択された読み取りモードに対応
    するシェーディングデータを含むファイルがあると判定
    された場合には、該ファイル内の前記選択された読み取
    りモードに対応するシェーディングデータを用いた補正
    を行うように前記選択された画像読取装置に対して設定
    する工程と、前記選択された読み取りモードに対応する
    シェーディングデータを含むファイルがないと判定され
    た場合には、前記生成されたシェーディングデータを用
    いた補正を行うように前記選択された画像読取装置に対
    して設定する工程とを有することを特徴とする請求項1
    6記載の画像読取方法。
  18. 【請求項18】 前記各ファイルはそれぞれ対応する画
    像読取装置の特性を含み、前記各ファイルの特性を参照
    して前記選択された画像読取装置に適合するファイルが
    あるか否かを判定し、前記選択された画像読取装置に適
    合するファイルがないときには、前記選択された読み取
    りモードに対応するシェーディングデータを含むファイ
    ルがないと判定することを特徴とする請求項16または
    17記載の画像読取方法。
  19. 【請求項19】 前記各ファイルにはそれぞれ対応する
    画像読取装置による読み取り回数を示す読取り回数が含
    まれ、前記選択された画像読取装置に適合するファイル
    に含まれる読み取り回数が予め設定された所定回数に到
    達しているか否かを判定し、該ファイルに含まれる読み
    取り回数が前記所定回数に到達しているときには、前記
    選択された読み取りモードに対応するシェーディングデ
    ータを含むファイルがないと判定することを特徴とする
    請求項18記載の画像読取方法。
  20. 【請求項20】 前記選択された画像読取装置の前記選
    択された読み取りモードの実行がされる毎に、前記選択
    された画像読取装置に対応するファイルの読み取り回数
    を更新する工程をすることを特徴とする請求項19記載
    の画像読取方法。
  21. 【請求項21】 前記選択された画像読取装置に対応す
    るファイルの読取り回数が前記所定回数に到達したとき
    には、該ファイル内の全てのシェーディングデータを削
    除する工程と、前記選択された画像読取装置に対応する
    ファイル内の全てのシェーディングデータが削除された
    際には、前記選択された画像読取装置に対応するファイ
    ルの読み取り回数を初期値に更新する工程とを有するこ
    とを特徴とする請求項20記載の画像読取方法。
  22. 【請求項22】 前記選択された画像読取装置に適合す
    るファイルがないときには、該選択された画像読取装置
    に対応するファイルを生成する工程を有し、前記生成さ
    れたシェーディングデータを前記生成されたファイルに
    格納することを特徴とする特徴とする請求項18記載の
    画像読取方法。
  23. 【請求項23】 画像読取装置により画像の読み取りを
    行う画像読取システムを構築するためのプログラムを格
    納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体において、前
    記プログラムは、複数の読み取りモードの中から所望の
    読み取りモードを選択するための選択モジュールと、格
    納手段に格納された複数のシェーディングデータの中に
    前記選択された読み取りモードに対応するシェーディン
    グデータがあるか否かを判定する判定モジュールと、前
    記判定モジュールの判定結果に応じて前記選択された読
    み取りモードに対応するシェーディングデータを生成
    し、前記格納手段に格納するモジュールとを有すること
    を特徴とする記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記プログラムは、前記判定モジュー
    ルにより前記選択された読み取りモードに対応するシェ
    ーディングデータがあると判定された場合には、該格納
    手段内の前記選択された読み取りモードに対応するシェ
    ーディングデータを用いた補正を行うように設定し、前
    記判定モジュールにより前記選択された読み取りモード
    に対応するシェーディングデータがないと判定された場
    合には、前記生成されたシェーディングデータを用いた
    補正を行うように設定する補正モード設定モジュールを
    有することを特徴とする請求項23記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記プログラムは、前記選択された読
    み取りモードの実行がされる毎に読み取り回数を更新し
    て記憶手段に記憶する更新モジュールを有し、前記判定
    モジュールは、前記記憶手段に記憶されている読み取り
    回数が予め設定された所定回数に到達したか否かを判定
    し、前記読み取り回数が前記所定回数に到達したときに
    は、前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
    ィングデータがないと判定することを特徴とする請求項
    23記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記プログラムは、前記読み取り回数
    が前記所定回数に到達したときには、前記格納手段に格
    納されている全てのシェーディングデータを削除する削
    除モジュールを有し、前記更新モジュールは、前記格納
    手段に格納されている全てのシェーディングデータが削
    除された際には、前記記憶手段の読み取り回数を初期値
    に更新することを特徴とする請求項25記載の記憶媒
    体。
  27. 【請求項27】 複数の画像読取装置の中から選択され
    た画像読取装置により画像の読み取りを行う画像読取シ
    ステムを構築するためのプログラムを格納したコンピュ
    ータ読取り可能な記憶媒体において、前記プログラム
    は、前記選択された画像読取装置の複数の読み取りモー
    ドの中の所望の読み取りモードを選択するための選択モ
    ジュールと、前記複数の画像読取装置の読み取りモード
    に対応するシェーディングデータを含む複数のファイル
    の中に前記選択された読み取りモードに対応するシェー
    ディングデータを含むファイルがあるか否かを判定する
    判定モジュールと、前記判定モジュールの判定結果に応
    じて前記選択された読み取りモードに対応するシェーデ
    ィングデータを生成し、前記選択された画像読取装置に
    対応するファイルに格納するモジュールとを有すること
    を特徴とする記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記プログラムは、前記判定モジュー
    ルにより前記選択された読み取りモードに対応するシェ
    ーディングデータを含むファイルがあると判定された場
    合には、該ファイル内の前記選択された読み取りモード
    に対応するシェーディングデータを用いた補正を行うよ
    うに設定し、前記判定モジュールにより前記選択された
    読み取りモードに対応するシェーディングデータを含む
    ファイルがないと判定された場合には、前記生成された
    シェーディングデータを用いた補正を行うように設定す
    る設定モジュールを有することを特徴とする請求項27
    記載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記各ファイルは対応する画像読取装
    置の特性を含み、前記判定モジュールは、前記各ファイ
    ルの特性を参照して前記選択された画像読取装置に適合
    するファイルがあるか否かを判定し、前記選択された画
    像読取装置に適合するファイルがないときには、前記選
    択された読み取りモードに対応するシェーディングデー
    タを含むファイルがないと判定することを特徴とする請
    求項27または28記載の記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記各ファイルには、対応する画像読
    取装置を用いた読取り回数を示す読み取り回数が含ま
    れ、前記判定モジュールは、前記選択された画像読取装
    置に適合するファイルに含まれる読取り回数が予め設定
    された所定回数に到達しているか否かを判定し、該ファ
    イルに含まれる読み取り回数が前記所定回数に到達して
    いるときには、前記選択された読み取りモードに対応す
    るシェーディングデータを含むファイルがないと判定す
    ることを特徴とする請求項29記載の記憶媒体。
  31. 【請求項31】 前記プログラムは、前記選択された画
    像読取装置の前記選択された読み取りモードの実行がさ
    れる毎に、前記選択された画像読取装置に対応するファ
    イルの読み取り回数を更新する更新モジュールを有する
    ことを特徴とする請求項30記載の記憶媒体。
  32. 【請求項32】 前記プログラムは、前記選択された画
    像読取装置に対応するファイルの読み取り回数が前記所
    定回数に到達したときには、該ファイル内の全てのシェ
    ーディングデータを削除する削除モジュールを有し、前
    記更新モジュールは、前記選択された画像読取装置に対
    応するファイル内の全てのシェーディングデータが削除
    された際には、前記選択された画像読取装置に対応する
    ファイルの読み取り回数を初期値に更新することを特徴
    とする請求項31記載の記憶媒体。
  33. 【請求項33】 前記プログラムは、前記選択された画
    像読取装置に適合するファイルがないときには、該選択
    された画像読取装置に対応するファイルを生成するファ
    イル生成モジュールを有し、前記生成されたシェーディ
    ングデータを前記生成されたファイルに格納することを
    特徴とする特徴とする請求項29記載の記憶媒体。
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JP2015184709A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 日本電気株式会社 画像読取装置、及び画像読取方法
JP6996297B2 (ja) 2017-12-28 2022-01-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置

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